(第1の実施の形態)
以下、本発明を適用した第1の実施の形態の患者情報管理システムSys1について、図面を参照して説明する。
<システム構成>
図1は、患者情報管理システムSys1の一例を説明する概略説明図である。患者情報管理システムSys1は、ネットワークN1を介して一又は複数のクライアント端末10と接続可能であり、ネットワークN2を介して患者情報データベースシステムDBと接続可能である。ネットワークN1,N2はローカルエリアネットワーク(LAN)でも、インターネットを含むワイドエリアネットワーク(WAN)でも良い。本実施の形態では、ネットワークN1はWANであり、ネットワークN2はLANである例を説明する。
[クライアント端末]
クライアント端末10は病院や歯科医院、薬局や歯科技工物拠点(歯科技工所等)や医療用装具メーカー等の医療関連施設に設置されるパーソナルコンピュータやタブレット等のコンピュータシステムであり、複数のアプリケーションを並列処理若しくは短時間切り替え処理が可能なマルチタスクオペレーティングシステムと、アプリケーションごとに専用のウィンドウをディスプレイ装置に並列表示可能なマルチウィンドウシステムを搭載している。すなわち、クライアント端末10のディスプレイ装置では、患者情報管理システムSys1により表示される画面や種々のアプリケーションの画面が、マルチウィンドウシステムにより割り振られた各々に専用のウィンドウに表示され、各々がマルチタスクで処理される。なお、ディスプレイは、タブレット等のようにクライアント端末本体と一体型でも良いし、デスクトップ型パソコン等のようにクライアント端末本体と別体型でも良い。
ここでアプリケーションとは、患者情報管理システムSys1とは異なる起動命令により起動されるアプリケーションコンピュータプログラムであり、サブシステムとして使用されるものである。本実施の形態では、患者の端末から予約情報を受け付けたり、医療施設の端末から予約情報を管理可能な予約アプリケーション、三次元スキャナやCT等の撮像装置で撮像した画像等の表示や管理が可能なストレージ管理アプリケーション、治療対象部位や医療用装具の3D模型データの作成や、作成した3D模型データの画像表示、及び、管理が可能な3D模型アプリケーション、治療による患部の変化をシミュレーションするシミュレーションアプリケーション、治療装置に関係するデータを登録及び表示可能な外部データベースアプリケーション、作業の進捗を管理するタスク管理アプリケーションを例に説明する。なお、アプリケーションには、例えばウェブページデータとの関連付けで起動されるウェブブラウザ等のように、実行ファイルがデータファイルとの関連付けで起動されるアプリケーションも含む。また、アプリケーションは、クライアント端末10の記憶部に記憶されて動作するスタンドアロン型ものでも良く、又、他のコンピュータシステムで動作し、ネットワーク経由でクライアント端末10にサービスが提供されるもの、例えば、SaaS(Software as a Service)等のようなクラウドコンピューティングサービスで提供されるクラウドアプリケーションやWebアプリケーションでも良い。いずれのアプリケーションも、画面が階層構造で構成されており、例えば、トップ画面から下位の検索画面へ遷移し、更に検索画面から下位の各患者専用画面に遷移する等のように、上位画面から下位画面へ遷移可能となっている。
[患者情報データベースシステム]
患者情報データベースシステムDBは、患者IDで特定される患者情報を蓄積する記憶部と、記憶部に蓄積記憶されている患者情報に対する処理を実行する手段を備え、患者情報管理システムSys1からの処理命令(クエリ)を受信すると、記憶部に蓄積する患者情報を対象としてその処理命令に応じた処理を行い、その処理結果を返信する機能等を備える。ここで患者情報とは、医療施設において取り扱われる患者に関する情報であり、患者IDに対応付けられることで患者ごとに管理可能となっている。患者情報としては、例えば、患者の氏名や住所等の基本情報、予約情報、画像情報、診断情報、カルテ情報、初診情報、治療用装具や医薬品等の発注情報、同意書情報などが含まれる。
[患者情報管理システム]
図2は患者情報管理システムSys1の概略構成を説明する説明図である。患者情報管理システムSys1は、患者の氏名や住所等の基本情報、予約情報、診断情報、発注情報などの患者情報を総合的に管理するものであり、メイン業務に使用される基幹システムである。本実施の形態では、患者情報管理システムSys1として、情報管理センター等に設置されるコンピュータシステムに適用した例を説明する。患者情報管理システムSys1は、記憶部1、表示部2、操作部3、通信部4、及び制御部5等を備えるコンピュータである。
記憶部1は、例えばフラッシュメモリやEEPROM、HDDやSSD等の不揮発性メモリ等により構成される。記憶部1には、OS(Operating System)、患者情報管理プログラム、その他のコンピュータプログラム等が記憶されている。
本実施の形態の患者情報管理プログラムは、クライアント端末10のディスプレイに表示される操作画面1~4から患者情報が蓄積された患者情報データベースシステムDBに対する処理命令を受け付け、当該処理命令に対する処理結果を操作画面1~4に出力する処理をコンピュータとしての制御部5に実行させるプログラムであり、操作画面1~4をクライアント端末10のディスプレイに表示する操作画面表示ステップと、対応情報を受け付ける対応情報設定画面をクライアント端末10のディスプレイに表示する対応情報設定画面表示ステップと、その対応情報設定画面から受け付けた対応情報Tを記憶部5に記憶させる対応情報記憶ステップとを備え、一又は複数の操作画面1~4には複数のGUIボタンb1~b6が配置されており、対応情報Tは、各GUIボタンb1~b6に対してアプリケーションへのリンク先情報を対応付けるものであり、操作画面表示ステップでは、記憶部1に記憶された対応情報Tに基づいて各GUIボタンb1~b6にリンクを設定する処理をコンピュータとしての制御部5に実行させるコンピュータプログラムである。クライアント端末10のディスプレイでは、操作画面1~4はマルチウィンドウシステムの第一ウィンドウWに表示され、各操作画面1~4でGUIボタンb1~b6が選択されると、各GUIボタンb1~b6に対応するアプリケーションが起動し、当該アプリケーションの画面がマルチウィンドウシステムの第一ウィンドウWとは異なるウィンドウに表示される。
患者情報管理プログラムは、例えば、ネットワークN1を介してプログラム提供サーバ装置(図示せず)からダウンロードされてもよいし、記憶部1にプリインストールされていてもよいし、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などの記録媒体に記録され、当該記録媒体からドライブを介して記憶部1に読み込まれるものであってもよい。
表示部2は例えばディスプレイ等であり、操作部3はキーボードやマウス等であり、通信部4はネットワークN1,N2に接続するためのインターフェイスである。
制御部5は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等により構成され、記憶部1に記憶された患者情報管理プログラムに従って各種処理を実行する。このような処理において、制御部5は、図3に示すように、データベース処理手段51、対応情報設定画面表示手段52、対応情報記憶手段53、操作画面表示手段54、画像登録手段55等として機能する。
(データベース処理手段)
データベース処理手段51は、クライアント端末10のディスプレイに表示された操作画面から、患者情報データベースシステムDBに対する患者情報の登録・削除・修正・検索等の処理命令(クエリ)を受け付けると、その処理命令を患者情報データベースシステムDBに送信し、その処理命令に対する処理結果を受信すると、当該処理結果をクライアント端末10のディスプレイに表示された操作画面1-4に出力する機能を備える。
図6、図9~図11は、操作画面1~4の例を示す図である。各操作画面1~4は、クライアント端末10のディスプレイにおいて、クライアント端末10に搭載されるマルチウィンドウシステムにより割り振られる第一ウィンドウWに表示される。各操作画面1~4は、患者情報データベースシステムDBに対する処理命令の受け付けと、当該処理命令に対する処理結果の表示等を行う画面であり、他のアプリケーションを起動させるためのGUI(Graphical User Interface)ボタンb1~b6、患者情報データベースシステムDBに対する処理命令を入力するための入力欄c4、処理結果を出力する出力欄c3,c11、処理命令の入力欄と処理結果の出力欄を兼ね備える入出力欄c5~c10等が設けられている。なお、各操作画面には操作画面IDが内部的に付与されている。
各GUIボタンb1~b6は、患者情報管理システムSys1の開発や設計の段階において、各アプリケーションの使用状況を分析し、各アプリケーションが高頻度に起動される傾向にある操作画面内に配置されている。アプリケーションの使用状況の傾向は、病院・歯科医院・薬局・医療用装具製造拠点等、医療施設の業種ごとに導出しても良いし、歯科・内科・小児科等の医療施設の組織ごとに導出しても良いし、個別の医療施設ごとに導出しても良い。なお、各GUIボタンにはGUIボタンIDが内部的に付与されている。
また、図9に示す操作画面2には、矩形枠で区分された区画領域r1,r2が設けられており、図10に示す操作画面3には、矩形枠で区分された区画領域r3~r6が設けらてれいる。区画領域は、各操作画面に表示される患者情報を項目(テーマ)ごとにカテゴリ分けする領域である。各区画領域r1~r6にはタイトルが付されており、各区画領域にはタイトルに応じた患者情報を入出力する入出力欄c5~c10が配置されている。
(対応情報設定画面表示手段)
対応情報設定画面表示手段52は、クライアント端末10からの要求に応じて、対応情報Tの設定を受け付ける対応情報設定画面をクライアント端末10のディスプレイに表示させる機能を有する。対応情報Tは、GUIボタンb1~b6に対して各アプリケーションへのリンク先情報を対応付けるものである。本実施の形態では、対応情報設定画面表示手段52は、第一の対応情報T1を受け付ける第一の対応情報設定画面(図4参照)を表示する第一の対応情報設定画面表示手段521と、第二の対応情報T2を受け付ける第二の対応情報設定画面(図7参照)を表示する第二の対応情報設定画面表示手段522の機能を備える。
(対応情報記憶手段)
対応情報記憶手段53は、対応情報設定画面で受け付けた対応情報T(T1,T2)を記憶部1に記憶させる機能を備える。対応情報記憶手段53は、第一の対応情報設定画面から受け付けた第一の対応情報T1を記憶部1に記憶させる第一の対応情報記憶手段531と、第二の対応情報設定画面から受け付けた第二の対応情報T2を記憶部1に記憶させる第二の対応情報記憶手段532の機能を備える。
すなわち、本実施の形態においては、第一の対応情報設定画面(図4参照)で、アプリケーションのログイン画面やトップ画面等、複数の患者に共通の画面を第一画面として登録可能とし、第二の対応情報設定画面(図7参照)で、各患者専用の入力画面やデータ画面等、第一画面から遷移した画面を第二画面として登録可能とすることで、患者ごとに当該患者専用のリンク先情報を容易に設定可能となっている。以下、詳細に説明する。
(第一の対応情報設定画面表示手段)
第一の対応情報設定画面表示手段521により表示される第一の対応情報設定画面は、各GUIボタンb1~b6に対して各アプリケーションの第一画面へのリンク先情報を対応付けるものである。第一画面としては、例えば、ログイン画面やログイン後に表示されるトップ画面等、複数の患者に共通して使用される画面や、患者検索画面などの複数患者の患者情報を処理対象とする画面が挙げられる。
図4は、第一の対応情報設定画面の一例を示す図である。第一の対応情報設定画面には、アプリケーションの機能を表す文字列F「予約」「ストレージ」「3D模型」「シミュレーション」「外部DB」「タスク管理」が配列し、各文字列Fに対応させて名称入力欄c1及びリンク入力欄c21が配列しており、後述する第一の対応情報T1の各GUIボタンIDと対応付けられている。名称入力欄c1はGUIボタンの名称の入力を受け付ける欄であり、リンク入力欄c21はアプリケーションへのリンク先情報の入力を受け付ける欄である。なお、リンク入力欄c21への入力は、文字列を記載したり、コピー・アンド・ペーストしたりすることで直接入力することも可能である。また、リンク入力欄c21内の端部に配されるボタンa4をマウス等により選択すると、初期設定のリンク先又はリンク入力欄c21にリンク先情報が挿入されている場合はそのリンク先が表示され、リンクを辿りながら所望のウェブページやフォルダやファイル等に遷移可能となっており、その遷移先のリンク先情報がリンク入力欄c21に自動挿入されるようになっている。第一の対応情報設定画面には「保存」ボタンと「キャンセル」ボタンが配置されており、患者情報管理システムSys1が「保存」ボタンの選択信号を受信すると、第一の対応情報記憶手段531が記憶処理を実行する。
(第一の対応情報記憶手段)
第一の対応情報記憶手段531は、第一の対応情報設定画面で受け付けた第一の対応情報T1を記憶部1に記憶させる機能を備える。
図5は、第一の対応情報T1をテーブル形式で説明する説明図である。第一の対応情報T1は、GUIボタンb1~b6ごとに、「GUIボタンID」「機能」「名称」「リンク」の項目が対応付けられている。項目「GUIボタンID」は各GUIボタンb1~b6に付される識別子である。項目「機能」は各アプリケーションの機能を表し、第一の対応情報設定画面の文字列Fと同じ文字列が記憶されている。項目「名称」は第一の対応情報設定画面の名称入力欄c1に入力された文字列が登録され、GUIボタンb1~b6のラベルとして各GUIボタンb1~b6のイメージ画像の中央に表示される。なお、項目「名称」は、初期値として「機能」と同じ文字列を登録しておいても良い。これにより、GUIボタンb1~b6のボタン画像中央に表示される名称と、第一の対応情報設定画面の文字列Fとが一致し、対応関係が視覚的に認識可能となる。項目「リンク」は第一の対応情報設定画面のリンク入力欄c21に入力されたリンク先情報が登録される。ここで、リンク先情報には、インターネット上のURLや、ファイルシステムのディレクトリ構造におけるディレクトリやファイルへのパス等が含まれ、更に詳しくは、WebアプリケーションやクラウドアプリケーションのWebページまでのURLや、アプリケーションを実行するための実行ファイルやデータファイルまでのパス、実行ファイルやデータファイルの保存先であるディレクトリまでのパス等である。
本実施の形態では、第一の対応情報T1は項目「名称」「リンク」がユーザにより登録や更新が可能であり、項目「GUIボタンID」「機能」は既定値となっているが、項目「機能」についてもユーザにより登録更新可能としても良い。この場合、対応情報設定画面の機能を表す文字列Fに代えて、機能の入力を受け付ける入力欄を設ければ良い。
(第二の対応情報設定画面表示手段)
第二の対応情報設定画面表示手段522により表示される第二の対応情報設定画面は、患者ごとに各GUIボタンb1~b6に対してアプリケーションの第二画面へのリンク先情報を対応付ける第二の対応情報T2を受け付けるものである。第二画面としては、例えば、患者ごとに患者IDで特定される当該患者専用のデータ画面や検索用画面等、第一画面から遷移可能な各患者専用の画面であり、階層構造の画面構成において複数の患者に共通の画面よりも下位の画面等が挙げられる。第二の対応情報設定画面表示手段522は、第一の対応情報T1に基づいて、第二の対応情報設定画面に配置されるGUIボタンb1~b6にリンクを設定し、各GUIボタンb1~b6の選択により起動された第一画面から第二画面へ遷移が行われると、その第二画面のリンク先情報を当該患者の第二の対応情報T2として取得する機能を備える。
図7は、第二の対応情報設定画面の一例を示す図である。第二の対応情報設定画面は患者IDごとに表示される。詳細には、ユーザが操作画面1(図6参照)の患者一覧から、所望の患者(以下、当該患者という。)の患者ID(以下、当該患者IDという。)が表示される出力欄c3を選択することで、当該患者IDで特定される当該患者専用の第二の対応情報設定画面が第一ウィンドウWに表示される。第二の対応情報設定画面には、GUIボタンb1~b6とリンク入力欄c22,,,c22が対応付けられて配列している。GUIボタンb1~b6は、第一の対応情報T1に基づいて、項目「名称」の値「予約」「ストレージ」「3D模型」「シミュレーション」「外部DB」「タスク」がボタン画像の中央に配置され、項目「リンク」のリンク先情報に従ってリンクが設定される。各GUIボタンb1~b6が選択されると、リンク先のアプリケーションが起動して第一画面が表示され、第一画面から他の画面へ遷移可能となる。リンク入力欄c22には、第一の対応情報T1のリンク先情報が初期値として自動挿入され、第一画面から他の画面への遷移が行われると、第二の対応情報設定画面表示手段522は、遷移先である他の画面へのリンク先情報を取得し、リンク入力欄c22のリンク先情報を更新する。すなわち、画面遷移が行われるごとに遷移先画面のリンク先情報が取得されることで、最終遷移先画面のリンク先情報が、第二画面のリンク先情報となる。
なお、リンク入力欄c22は、第二画面へのリンク先情報を文字列として直接入力したり、コピーしたリンク先情報を張り付けることでも入力可能であり、自動挿入されたリンク先情報を削除したり修正することも可能である。また、リンク入力欄c22内の端部に配されるボタンa4をマウス等により選択すると、初期設定のリンク先又はリンク入力欄c22にリンク先情報が挿入されている場合はそのリンク先が表示され、リンクを辿りながら所望のウェブページ等を参照することで入力することも可能である。リンク入力欄c22に入力されたリンク先情報は第二画面のリンク先情報として取得される。
(第二の対応情報記憶手段)
第二の対応情報設定画面には「保存」ボタンと「キャンセル」ボタンが配置されており、「保存」ボタンが選択されると、第二の対応情報記憶手段532は、第二の対応情報設定画面で受け付けた第二の対応情報T2を記憶部1に記憶させる。
図8は、第二の対応情報T2をテーブル形式で説明する説明図である。第二の対応情報T2は、患者ごとに項目「患者ID」「GUIボタンID」「機能」「名称」「リンク」が対応付けられている。項目「患者ID」には当該患者IDが登録され、項目「リンク」には第二の対応情報設定画面表示手段522が取得した第二画面のリンク先情報が登録される。なお、項目「GUIボタンID」「機能」「名称」の値値は第一の対応情報T1と同一である。また、項目「リンク」のリンク先情報の初期値は第一の対応情報T1と同じであり、ユーザにより削除や修正が可能となっている。すなわち、第二の対応情報T2は、第一の対応情報T1の値を引き継ぎながら、各GUIボタンに対応付けるリンク先情報については患者IDごとに個別に設定可能となっている。なお、本実施の形態では、各患者の第二の対応情報T2は、当該患者の新規患者登録時に作成追加されるが、これに限定されるものではない。
(操作画面表示手段)
操作画面表示手段54は、クライアント端末10からの要求に応じて、クライアント端末10のディスプレイの第一ウィンドウWに各操作画面1~4を表示させる機能を備える。なお、操作画面1~4は説明のために抽出して例示するものであり、操作画面表示手段54はその他にもカルテ情報、初診情報等の操作画面を表示させる機能を備えているが、ここでは説明を省略する。また、操作画面1~4はユーザIDごとにアクセス管理されており、例えば、病院や歯科医院のユーザIDでは操作画面1~4にアクセス可能とし、薬局や歯科技工所や医療用装具メーカーのユーザIDでは操作画面4のみにアクセス可能としている。
記憶部1には、操作画面1~4ごとに基本フォーマットが定められた操作画面データ(図20で示すレイアウト情報T3)が記憶されており、操作画面IDにより特定可能となっている。操作画面表示手段54は、クライアント端末10から操作画面1~4の画面要求信号を受け付けると、画面要求信号に含まれる操作画面IDから、操作画面データを特定し、対応情報T(T1,T2)に基づいて各操作画面データに含まれるGUIボタンb1~b6に「名称」と「リンク」を設定して第一ウィンドウWに表示させる。このとき、操作画面表示手段54は、複数の患者の患者情報を処理対象とする操作画面1については第一の対応情報T1を参照し、選択された一の患者の患者情報を処理対象とする各患者専用の操作画面2~4については第二の対応情報T2を参照する。これにより、操作画面1~4では、対応情報T(第一の対応情報T1又は第二の対応情報T2)に基づいてGUIボタンb1~b6にリンクが設定されるが、操作画面1では第一の対応情報T1に基づいてリンクが設定され、第二の対応情報T2に基づいてリンクが設定されるため、操作画面1ではGUIボタンb1が選択されると複数患者を対象として登録した第一画面(例えばトップ画面や検索画面等)を表示させ、操作画面2~4では患者ごとに登録した第二画面(例えば当該患者の患者情報が表示される画面)を表示させることが可能となる。
なお、操作画面表示手段54は、参照先となる第一の対応情報T1又は第二の対応情報T2においてリンク先情報が未登録のGUIボタンb1~b6についてはボタン画像を非表示とする。すなわち、操作画面1においては、第一の対応情報T1のGUIボタンb1のリンク先情報が登録されていない場合に、GUIボタンb1のボタン画像が非表示となり、操作画面2~4においては、GUIボタンb1~b6のうち第二の対応情報T2にリンク先情報が登録されていないGUIボタンについてボタン画像が非表示となる。これにより、リンクが設定されたGUIボタンのみを操作画面1~4に表示させることができ、操作性が更に向上する。
このとき、第一の対応情報設定画面にて、登録済みの第一の対応情報T1のリンク先情報が削除された場合、その後に新規登録される第二の対応情報T2のリンク先情報に対しては初期値として反映されるが、当該削除前に登録済みの第二の対応情報T2のリンク先情報は維持される。これにより、当該削除後に第二の対応情報が登録された患者の操作画面2~4ではGUIボタンが非表示となるが、当該削除前に第二の対応情報T2が登録済みの患者の操作画面2~4ではリンクの設定が維持された状態で表示される。
また、第一の対応情報T1については、削除だけでなく修正も可能となっている。患者情報管理システムSys1の運用過程において、使用するアプリケーションが変更となった場合、ユーザは第一の対応情報設定画面にて、変更後のアプリケーションへのリンク先情報に修正する。この場合についても、当該修正後に新規登録される第二の対応情報T2に対しては初期値として修正後のリンク先情報が反映されるが、当該修正前に登録済みの第二の対応情報T2は修正前のリンク先情報が維持される。これにより、当該修正後に第二の対応情報T2が登録された患者の操作画面2~4では変更後のアプリケーションへのリンクが設定されるが、当該修正前に第二の対応情報T2が登録済みである患者の操作画面2~4では変更前のアプリケーションへのリンクが維持される。
また、本実施の形態では、操作画面表示手段54は、画面要求信号を受信すると、各操作画面1~4に対応付けて記憶される検索ルールを記憶部1から読み出し、患者情報データベースシステムDBに対する処理要求を生成して、データベース処理手段51に引き渡し、その処理結果を操作画面1~4の表示とともに各入出力欄c5~c10や出力欄c3,c11に出力する。
以下、各操作画面1~4について説明する。
図6は、操作画面1の例を説明する説明図である。操作画面1は、指定した予約日の患者一覧を表示する画面であり、複数の患者に共通して使用される。すなわち、操作画面1は、複数患者の患者情報を対象として処理命令を受け付け、その処理結果を出力する画面である。操作画面1では、ボタンa4により予約日を指定することで、当該指定日に予約されている患者一覧が表示される。患者一覧は、出力欄c3が複数配列して構成されており、各出力欄c3には患者IDや患者氏名が患者単位で表示される。また、出力欄c3はGUIボタンとしての機能も備えており、出力欄c3が選択されると、選択された出力欄c3に表示される患者に関する詳細情報の表示命令を受け付ける。操作画面1には、GUIボタンb1が配置されている。GUIボタンb1は、GUIボタンIDb1により第一の対応情報T1と紐づけられており、GUIボタンIDb1で特定されるリンク先情報に基づいて、予約アプリケーションの第一画面へのリンクが設定され、ボタン画像の中央に名称「予約」が配置される。また、操作画面1には、患者情報データベースシステムDBに対する検索処理のキーワードを入力する入力欄c4が配置されており、患者一覧の絞込みを行うことができる。
図9~図11に示す操作画面2~4は、操作画面1において選択された一の患者(以下、当該患者と言う。)の詳細情報を表示する当該患者専用の画面であり、患者ID単位で表示される。操作画面2は、操作画面1の患者一覧から所望の患者の出力欄c3が選択されることで表示され、各操作画面2~4はタブtの選択により切り替え可能となっている。タブtは左右にスクロールすることでカルテ情報や初診情報等の他の画面用のタブtが表示されるが、本実施の形態では省略する。
ここで、操作画面2~4に配置されるGUIボタンb1~b6は、患者IDとGUIボタンIDにより第二の対応情報T2と紐づけられており、患者IDとGUIボタンIDで特定されるリンク先情報に基づいてリンクが設定される。第二の対応情報T2は患者ごとに登録されることから、GUIボタンにより起動されるアプリケーションの画面を当該患者に応じて設定することができ、患者ごとに個別の画面を即座に表示させることが可能となる。
図9は、操作画面2の一例を示す図である。操作画面2は、区画領域内にGUIボタンが設けられる画面の例である。操作画面2は、当該患者の患者ID(以下、当該患者IDと言う。)で特定される患者情報を、基本情報と予約情報とにカテゴリ分けして各区画領域r1,r2に表示する画面である。区画領域r1はタイトル「基本情報」を項目とする領域であり、氏名、電話番号、住所、メールアドレスの各々について入出力欄c5が配列している。区画領域r2はタイトル「予約情報」を項目とする領域であり、次回予約日、次回予約時間の各々について入出力欄c6が配列している。各入出力欄c5、c6には患者情報データベースシステムDBからの処理結果が表示され、未登録の患者情報については空欄として表示される。また、各入出力欄c5,c6にデータが入力されると、患者情報データベースシステムDBに反映される。区画領域r2には、GUIボタンb1が配置されている。区画領域r2のGUIボタンb1は、患者IDとGUIボタンIDb1により第二の対応情報T2と紐づけられており、当該患者IDとGUIボタンIDb1で特定される第二の対応情報T2に基づいて、予約アプリケーションへのリンクが設定され、GUIボタンのボタン画像の中央に「予約」が配置される。ここで、操作画面2については、GUIボタンb1のリンク先を第一の対応情報T1のリンク先と同じとしてある。すなわち、GUIボタンb1については、第二の対応情報T2と第一の対応情報T1に同じリンク先情報が登録されており、操作画面2のリンク先の画面と操作画面1のリンク先の画面が同一となっている。このように、第一の対応情報T1と第二の対応情報T2におけるリンク先情報は、必要に応じて同一とすることも可能である。
図10は、操作画面3の一例を示す図である。操作画面3は、複数のGUIボタンが設けられる画面の例である。操作画面3には、当該患者IDで特定される患者情報を、画像情報、問い合わせ内容の情報、主訴・診断名の情報、治療方針の情報にカテゴリ分けする各区画領域r3~r6が設けられている。区画領域r3はタイトル「画像」を項目とする領域であり、画像1~4の各々についての入出力欄c7と、GUIボタンb2,b3が配置されている。GUIボタンb2,b3は、患者IDとGUIボタンIDb2,b3により第二の対応情報T2と紐づけられており、当該患者IDとGUIボタンIDb2,b3で特定される第二の対応情報T2に基づいて、ストレージ管理アプリケーションや3D模型アプリケーションへのリンクが設定され、GUIボタンのボタン画像の中央に「ストレージ」「3D模型」が配置される。区画領域r4はタイトル「問い合わせ内容」を項目とする領域であり、患者からの問い合わせ内容の入力欄及び出力欄となる入出力欄c8が配置されている。区画領域r5はタイトル「主訴・診断名」を項目とする領域であり、主訴と診断名の入出力欄c9が配置されている。区画領域r6はタイトル「治療方針」を項目とする領域であり、患者の治療方針及び治療装置の各々について入力欄及び出力欄となる入出力欄c10と、GUIボタンb4,b5が配置されている。GUIボタンb4,b5は、患者IDとGUIボタンIDb4,b5により第二の対応情報T2と紐づけられており、当該患者IDとGUIボタンIDb4,b5で特定される第二の対応情報T2に基づいてシミュレーションアプリケーションや外部データベースへのリンクが設定され、GUIボタンのボタン画像の中央に「シミュレーション」「外部DB」が配置される。GUIボタンb2~b5に設定されたリンクは、当該患者専用に登録された画面へのリンクとなるため、例えば、当該患者の画像データ用のフォルダ内の画面や、3D模型アプリケーション等の各アプリケーションの当該患者用画面等、当該患者のデータが表示される画面を即座に表示させることが可能となる。各入出力欄c7~c10は患者情報データベースシステムDBからの出力が表示され、データを入力することで患者情報データベースシステムDBのデータの更新を行うことができる。
図11は、操作画面4を示す図である。操作画面4には、当該患者に必要な治療用の物品(例えば、治療用装着具や医薬品等)の発注情報が発注単位でリスト状に表示される。発注情報一覧は、複数の出力欄c11が配列して構成されており、各出力欄c11には、患者情報データベースシステムDBから読み出された発注情報が発注単位で出力され、各発注情報には発注IDが含まれている。また、出力欄c11はボタンとしての機能も備え、出力欄c11が選択されると、選択された出力欄c11の発注情報の詳細表示の処理命令を受け付け、詳細表示の画面(図示せず)を第一ウィンドウWに表示する。新規の発注情報を追加するときは、GUIボタンa2「+技工物を依頼」を選択し、新規登録用の画面(図示せず)を表示させる。操作画面4には、GUIボタンb6が配置されている。GUIボタンb6は、患者IDとGUIボタンIDb6により第二の対応情報T2と紐づけられており、当該患者IDとGUIボタンIDb6で特定されるリンク先情報に基づいて、タスク管理アプリケーションへのリンクが設定され、GUIボタンのボタン画像の中央に文字列「タスク」が配置される。GUIボタンb6に設定されたリンクは、当該患者専用に登録された画面へのリンクとなるため、タスク管理アプリケーションの当該患者のタスク管理画面等を即座に表示させることが可能となる。
以上のように、操作画面1~4においては、GUIボタンb1~b6が選択されると、対応情報T(T1,T2)に基づいてアプリケーションの起動が行われ、そのアプリケーションの画面が表示される。操作画面1~4内に配置されるGUIボタンb1~b2にはその操作画面で高頻度に利用されるアプリケーションへのリンクを設定可能であるため、所望のアプリケーションを迅速且つ容易に起動することができる。また、GUIボタンb1~b6は、各アプリケーションの使用傾向に基づいて操作画面内の適切な位置に配置してあるため、多数のGUIボタンが配置されていても所望のアプリケーションへのGUIボタンを即座に見つけることができる。このため、サブシステムとして多数のアプリケーションが使用される場合でも、所望のアプリケーションを間違えることなく起動することができる。アプリケーションによる確認や登録等の作業が発生するタイミングでは、必要なGUIボタンb1~b6が使用中の操作画面に配置されているため、当該作業を忘れることなく確実に行うことができる。起動されたアプリケーションは本発明の患者情報管理システムが表示される第一ウィンドウWとは異なるウィンドウに表示されるため、参照や比較も容易である。特に、患者ごとに表示される操作画面3,4においては、GUIボタンb2~b6の選択により起動されるアプリケーションの画面が、当該患者に対して個別に設定されたものであるため、作業効率が更に高まる。
(画像登録手段)
画像登録手段55は、他のアプリケーションで使用される記憶領域に記憶される画像と、画像表示欄(本実施の形態では操作画面3の画像1~4の各入出力欄c7)とを対応付ける画像対応情報を受け付けると、その画像対応情報を患者情報データベースシステムDBに登録する機能を備える。本実施の形態では、操作画面3に画像用の入出力欄c7が複数配置されているが、入出力欄c7ごとに画像が対応付けて登録される。操作画面表示手段54は、操作画面3を表示させるときは、その対応付けに基づいて、入出力欄c7に画像を表示させる。
他のアプリケーションで使用される記憶領域の画像と入出力欄c7とを関連付ける操作としては、例えば第一ウィンドウWとは異なるウィンドウに表示される画像リストから、対象の画像を入出力欄c7にマウスでドラッグアンドドロップしたり、或いは、入出力欄c7をマウスでクリックすることにより表示されるリンクを辿りながらデータを参照し、目的の画像データをクリックすることで指定したりする操作が挙げられる。
画像と入出力欄c7との対応付けは、各入出力欄c7に対して、他のアプリケーションの記憶領域からコピーした画像を患者情報データベースシステムDBに登録することで行っても良いが、画像を特定するリンク先情報(例えば、URLや、ファイルシステムにおけるディレクトリ構造のパス情報)を取得して登録することで、データ量を抑制することができる。
画像対応情報が画像へのリンク先情報として登録されるときは、操作画面表示手段54は、登録されたリンク先情報に基づいて各入出力欄c7に画像を表示させる。
なお、画像参照先となるアプリケーションとしてはどのようなものでも良いが、区画領域r3に配置されるGUIボタンb2、b3と対応付けられるアプリケーションであれば、登録作業が迅速且つ容易に行われる点で効果的である。
<患者情報管理プログラム、及び、使用態様>
次に、患者情報管理プログラムが患者情報管理システムSys1の制御部5に実行させる処理の一例について、ユーザの使用態様と共に説明する。
ユーザは、基幹システムである患者情報管理システムSys1を使用して業務を遂行するが、必要に応じて他のアプリケーション(サブシステム)を起動させる。
図12は、患者情報管理システムSys1の画面フローの一例を示す概略図である。画面の例として、ログイン画面、トップ画面、操作画面1~4、第一の対応情報設定画面、第二の対応情報設定画面を挙げて説明する。なお、ログイン画面、トップ画面の詳細図面は省略する。ユーザが患者情報管理プログラムを起動すると、まずログイン画面が表示され、ログインが成功するとトップ画面が表示される。全画面へのアクセスが可能なユーザIDでは、トップ画面からは、操作画面1と第一の対応情報設定画面への遷移が可能であり、操作画面1からは操作画面2への遷移が可能である。操作画面2~4及び第二の対応情報設定画面の相互遷移は各々の画面に設けられるタブtの選択により切替可能となっている。また、第一の対応情報設定画面からトップ画面への遷移は、第一の対応情報設定画面の「戻るボタン」a1を選択することで可能であり、操作画面1からトップ画面又は第一の対応情報設定画面への遷移はプルダウンメニューa2から選択することで可能であり、操作画面2~4及び第二の対応情報設定画面から操作画面1への遷移は、各操作画面の「戻るボタン」a1を選択することで可能である。なお、各画面へのアクセスはユーザIDごとにアクセス権が管理されており、薬局や歯科技工所等のユーザIDでは図12の点線矢印で示すように、トップ画面から第一の対応情報設定画面、トップ画面から操作画面4、操作画面4から第二の対応情報設定画面、及び、それらの相互遷移のみとなり、操作画面1~3へのアクセスは制限されている。
(ログイン)
ユーザは、クライアント端末10のディスプレイに表示されるアイコンのクリック等により、患者情報管理システムSys1に対して起動命令を送信する。患者情報管理システムSys1の制御部5は、クライアント端末10から起動命令を受信すると、クライアント端末10のディスプレイにログイン画面を表示させる。ログイン画面は、マルチウィンドウシステムの第一ウィンドウWに表示される。ユーザは、ログイン画面にユーザIDやパスワードを入力して送信する。制御部5は、ユーザID及びパスワードを受信すると、記憶部1に記憶されているユーザID及びパスワードと照合し、照合に成功すると第一ウィンドウWにトップ画面を表示させる。トップ画面には、操作画面や第一の対応情報設定画面の画面要求信号を発信するためのボタン等が配列しており、制御部5は、ユーザによるボタンの選択に応じて、クライアント端末10のマルチウィンドウシステムの第一ウィンドウWに操作画面1や第一の対応情報設定画面を表示させる。
(データベース処理)
図13は、データベース処理ステップの一例を説明する概略フローチャートである。制御部5は、クライアント端末10のディスプレイに表示される第一ウィンドウWの操作画面1~4から患者情報データベースシステムDBに対する処理命令を受け付けると(ステップS11)、その処理命令を患者情報データベースシステムDBに送信し(ステップS12)、その処理命令に対する処理結果を受信すると(ステップS13)、その処理結果を操作画面1~4の出力欄や入出力欄に出力する(ステップS14)。
(第一の対応情報T1の設定)
図14は、対応情報(第一の対応情報T1及び第二の対応情報T2)を設定する処理を説明する概略フローチャートである。ユーザは、GUIボタンb1~b6に対して、アプリケーションの第一画面へのリンク先情報を登録するときは、トップ画面にて第一の対応情報設定画面の表示ボタンを選択し、第一の対応情報設定画面の表示を要求する画面要求信号を送信する。制御部5は、その画面要求信号を受信すると(ステップS21)、GUIボタンとアプリケーションのリンク先情報との対応付けの設定を受け付ける第一の対応情報設定画面(図4参照)をクライアント端末10の第一ウィンドウWに表示させる(対応情報設定画面表示ステップS22)。ユーザは、第一の対応情報設定画面の名称入力欄c1に所望の名称を入力し、リンク入力欄c21に所望のアプリケーションへのリンク先情報を入力し、保存ボタンを選択する。リンク先情報としては、アプリケーションの画面までのURLや、アプリケーションの実行ファイルまでのパス情報や、ファイルが保存されるディレクトリまでのパス情報等である。制御部5は、保存ボタンの選択信号を受信すると、第一の対応情報設定画面で設定された第一の対応情報T1を記憶部1に記憶させる(第一の対応情報記憶ステップS213)。
(第二の対応情報T2の登録)
ユーザは、第二の対応情報T2を登録するときは、当該患者専用用の第二の対応情報設定画面を表示させる。ユーザは、トップ画面にて操作画面1のボタンを選択し、表示された操作画面1の患者情報一覧から所望の患者の出力欄c3を選択する。第一ウィンドウWには、選択された当該患者専用の操作画面2(図9参照)が表示される。ユーザは、操作画面2の上方に設けられるタブt「第二の対応情報設定画面」を選択する。図14に示すように、制御部5は、タブtの選択による第二の対応情報設定画面の要求信号を受信すると(ステップS21)、第二の対応情報設定画面をクライアント端末10の第一ウィンドウWに表示させる(対応情報設定画面表示ステップS22)。ステップS22では、制御部5は、第一の対応情報T1に基づいて、第二の対応情報設定画面に配置される各GUIボタンb1~b6のボタン画像に名称を配置するとともにリンクを設定し、リンク入力欄c22にリンク先情報を出力する。また、制御部5は、第二の対応情報T2の初期値として第一の対応情報T1の名称とリンク先情報をコピーする。ユーザは、アプリケーションの第二画面へのリンク先情報を入力するときは、GUIボタンb1~b6を選択してアプリケーションの第一画面を表示させた後、第一画面から第二画面(当該患者IDに専用の検索画面やデータページ、データファイル、フォルダ等)へ遷移する。制御部5は、アプリケーションの画面が第一画面から他の画面へ遷移するたびに、遷移先の画面のリンク先情報を取得して、リンク入力欄c22に自動挿入する。なお、リンク入力欄c22では、自動挿入されたリンク先情報に対して、キーボード等を利用して修正したり、修正することなくそのまま維持したり、コピー・アンド・ペーストで手動入力することも可能である。ユーザは、第二画面の指定が完了すると、保存ボタンを選択する。制御部5は、保存ボタンの選択信号を受信すると、当該患者IDとGUIボタンb1~b6と第二画面へのリンク先情報を対応付けて第二の対応情報T2として記憶部1に記憶させる(対応情報記憶ステップS23)。
すなわち、本実施の形態では、各GUIボタンb1~b6に対するリンクの登録は二段階になっており、第一の対応情報設定画面ではログイン画面やトップ画面等の第一画面へのリンクを登録し、第二の対応情報設定画面では患者ごとに各患者専用の検索画面やデータ画面等の第二画面へのリンクを登録することが可能となっている。第二の対応情報設定画面における登録作業は患者ごとに行う必要があるが、GUIボタンb1~b6を選択して第一画面を表示させ、そこから第二画面へ遷移するだけであり、極めて簡単である。なお、第二の対応情報T2は初期値として第一の対応情報T1の値が引き継がれるため、第二の対応情報設定画面にて個別に登録されなくても、操作画面2~4のGUIボタンb1~b6には、少なくとも第一の対応情報T1に基づいて名称やリンクが設定されることとなる点でも有効である。
(操作画面表示)
ユーザは患者情報を利用するときは、操作画面1~4を表示させる。図15は、操作画面1~4の表示処理を説明する概略フローチャートである。制御部5は、クライアント端末10から操作画面の画面要求信号を受信すると(ステップS31)、画面要求信号に含まれる操作画面IDに基づいて、記憶部1に記憶されている操作画面データを特定し(ステップS32)、対応情報に基づいて、操作画面データに含まれるGUIボタンに名称とリンクを設定し(ステップS33)、名称とリンクが設定された操作画面を第一ウィンドウWに表示させ(操作画面表示ステップS34)、患者情報データベースシステムDBの処理結果を操作画面の出力欄や入出力欄に出力する(ステップS35)。
ここで、ステップS33において、制御部5は、複数患者の患者情報を処理対象とする操作画面1に対しては第一の対応情報T1に基づいて各GUIボタンb1~b6に名称とリンクを設定し、一の患者の患者情報を処理対象とする当該患者専用の操作画面2~4に対しては第二の対応情報T2に基づいて、各GUIボタンb1~b6に名称とリンクを設定する。
また、ステップS35では、規定の検索ルールに基づいて検索処理が実行される。記憶部1には、操作画面1~4ごとに、各操作画面を表示するタイミングで出力欄c3、c11や入出力欄c5~c10にデータを出力するための検索ルールが記憶されている。制御部5は、受信した画面要求信号に含まれる操作画面IDに対応する検索ルールを記憶部1から読み出し、その検索ルールに基づいて、患者情報管理データベースシステムDBに処理命令を送信し、その処理結果を操作画面の出力欄c3,c11や入出力欄c5~c10に出力する。
ユーザは、操作画面1~4において他のアプリケーション(サブシステム)を起動させるときは、GUIボタンb1~b6を選択する。各GUIボタンb1~b6にはアプリケーションへのリンクが設定されていることから、第一の対応情報T1又は第二の対応情報T2に基づいて、GUIボタンに対応するアプリケーションが起動され、そのアプリケーションの画面が第一ウィンドウWとは異なるウィンドウに表示されることとなる。
(操作画面1の表示と操作)
以下、ユーザの使用態様の例を挙げながら、各操作画面1~4の表示処理について説明する。ユーザは、患者の一覧を表示させるときは、トップ画面(図示せず)にて操作画面1の表示用ボタンを選択することで画面要求信号を送信する。図15に示すように、制御部5は、画面要求信号を受信すると(ステップS31)、画面要求信号に含まれる操作画面IDから操作画面データを特定し(ステップS32)、第一の対応情報T1に基づいて、操作画面データに含まれるGUIボタンb1に名称「予約」とリンクを設定し(ステップS33)、その操作画面1を第一ウィンドウWに表示させ(ステップS34)、操作画面1に対応する検索ルールに基づいて、出力欄c3に該当するデータを抽出するための処理命令を生成して患者情報データベースシステムDBに送信し、その処理結果を出力欄c3に出力する(ステップS35)。操作画面1のGUIボタンb1のボタン画像には、名称「予約」が配置されるとともに、予約アプリケーションへのリンクが設定された状態となる。
ユーザは、操作画面1において、予約アプリケーションを起動するときは、GUIボタンb1を選択する。GUIボタンb1には予約アプリケーションへのリンクが設定されていることから、第一の対応情報T1の対応情報に基づいて、GUIボタンb1に対応する予約アプリケーションの画面がマルチウィンドウシステムの第一ウィンドウWとは異なるウィンドウに表示される。
例えば、操作画面1においては、当該予約日の患者を確認したり、患者追加ボタンa3による新規患者データの登録時に予約状況を確認するため等に、予約アプリケーションを頻繁に起動させるが、予約アプリケーションのGUIボタンb1は操作画面1内に配置されているため、ユーザはGUIボタンb1を即座に見つけ出すことができるとともに、マウスポインタ等の移動距離も短く、予約アプリケーションを迅速に起動することができる。使用中の操作画面1にGUIボタンb1が配置されているため、予約アプリケーションによる確認作業を忘れることもない。
また、操作画面1には予約日ごとの予約一覧に複数患者の予約状況が表示されるが、リンク先である予約アプリケーションの第一画面として、例えば予約日を検索キーとして予約一覧を表示させる検索画面を登録しておくことで、GUIボタンb1の選択により当該検索画面が表示されることとなり、所望の予約日の予約状況を即座に確認可能となる。
(操作画面2の表示と操作)
ユーザは、操作画面1の患者情報一覧から特定の患者の詳細情報を表示させたいときは、患者情報一覧から所望の患者の出力欄c3を選択する。この選択操作による信号が、操作画面2の画面要求信号となる。図15に示すように、制御部5は、画面要求信号を受信すると(ステップS31)、画面要求信号に含まれる操作画面IDから操作画面データを特定し(ステップS32)、第二の対応情報T2に基づいて、操作画面データに含まれるGUIボタンb1に名称「予約」とリンクを設定し(ステップS33)、その操作画面2を第一ウィンドウWに表示させ(ステップS34)、記憶部1から操作画面2に対応する検索ルールを読み出し、各入出力欄c5,c6に該当するデータを抽出するための処理命令を生成して患者情報データベースシステムDBに送信し、その処理結果を各入出力欄c5、c6に挿入する。なお、患者情報データベースシステムDBに未登録の情報については、入出力欄c5,c6を空欄として表示させる。第一ウィンドウWに表示された操作画面2は、第二の対応情報T2に基づいて区画領域r2のGUIボタンb1のボタン画像に名称「予約」が配置されるとともに、予約アプリケーションへのリンクが設定された状態となる。
ユーザは、操作画面2で患者情報データベースシステムDBへのデータの追加・修正・削除等の操作を行うときは、各入出力欄c5,c6にデータを入力する。図13に示すように、制御部5は、入力データを受け付けると(ステップS11)、入力データに基づいて生成した処理命令を患者情報データベースシステムDBに送信して(ステップS12)、各入出力欄c5,c6に入力されたデータを患者情報管理データベースシステムDBに反映させ、処理命令に対する処理結果としてデータベース更新の成否を受信し(ステップS13)、成功の場合は入力データの表示を維持し、失敗の場合はエラーを出力する(ステップS14)。
ユーザは、操作画面2において、予約アプリケーションを起動するときは、GUIボタンb1を選択する。GUIボタンb1には、第二の対応情報T2に基づいて、予約アプリケーションへのリンクが設定されていることから、予約アプリケーションの画面がマルチウィンドウシステムの第一ウィンドウWとは異なるウィンドウに表示されることとなる。
操作画面2の区画領域r2においては、次回予約日時の登録、変更、確認等が行われる。ユーザは、次回予約の入力作業を行うときは、GUIボタンb1「予約」を選択して予約アプリケーションの画面を表示させ、予約の空き状況を確認する。予約日時が決まると、その日時を入出力欄c6に入力し、予約アプリケーションにも入力する。このように、区画領域r2の業務においては予約アプリケーションの起動が頻繁に行われるが、予約アプリケーションのGUIボタンb1は入出力欄c6と同じ区画領域r2に配置されているため、ユーザはGUIボタンb1を即座に見つけ出すことができるとともに、マウスポインタ等の移動距離も短く、予約アプリケーションを迅速に起動することができる。使用中の操作画面1にGUIボタンb1が配置されているため、予約アプリケーションによる登録作業や確認作業を忘れることもない。
また、操作画面2では、GUIボタンb1に設定されるリンク先の画面は第一画面と同一となっている。これは、第二の対応情報設定画面における登録において、GUIボタンb1に対するリンク先情報として第一画面と同じリンク先が登録されているためである。このように、第一の対応情報T1と第二の対応情報T2のリンク先情報は、必要に応じて同じとすることも可能であるが、第二の対応情報T2は第一の対応情報T1の値を引き継ぐため、初期値として自動挿入されているリンク先情報を維持するだけで良く、改めて入力する必要はない。
(操作画面3の表示と操作)
ユーザは、操作画面3(図10参照)を表示させたいときは、操作画面3のタブtを選択する。操作画面3においては、このタブtの選択操作による信号が画面要求信号となる。制御部5は、操作画面3のタブtの画面要求信号を受信すると(ステップS31)、画面要求信号に含まれる操作画面IDから操作画面データを特定し(ステップS32)、第二の対応情報T2に基づいて、操作画面データに含まれるGUIボタンb2~b5に、それぞれ名称「ストレージ」「3D模型」「シミュレーション」「外部DB」と、各アプリケーションへのリンクを設定し(ステップS33)、その操作画面3を第一ウィンドウWに表示させ(ステップS34)、記憶部1から操作画面3に対応する検索ルールを読み出し、各入出力欄c7~c10に該当するデータを抽出するための処理命令を生成して患者情報データベースシステムDBに送信し、患者情報データベースシステムDBから検索結果を受け取ると、受信した画像、問い合わせ内容、主訴・診断名、治療方針のデータを各入出力欄c7~c10に挿入する。なお、患者情報データベースシステムDBに未登録の情報については、入出力欄c7~c10を空欄として表示させる。第一ウィンドウWに表示された操作画面3は、区画領域r3のGUIボタンb2,b3のボタン画像に名称「ストレージ」「3D模型」が配置され、区画領域r6のGUIボタンb4,b5のボタン画像に名称「シミュレーション」「外部DB」が配置されるとともに、各々のアプリケーションへのリンクが設定された状態となる。
ユーザは、操作画面3で患者情報データベースシステムDBへの操作を行うときは、各入出力欄c7~c10にデータを入力する。図13に示すように、制御部5は、各入力欄c7~c10の入力を処理命令として受け付け(ステップS11)、患者情報データベースシステムDBに処理命令を送信して入力されたデータを反映させ(ステップS12)、処理命令に対する処理結果としてデータベース更新の成否を受信し、成功の場合は入力データの表示を維持し、失敗の場合はエラーを出力する(ステップS14)。
ユーザは、他のアプリケーションを起動したいときは、各GUIボタンb2~b5を選択する。各GUIボタンb2~b5にはアプリケーションへのリンクが設定されていることから、第二の対応情報T2に基づいて、各GUIボタンb2~b5に対応付けられているアプリケーションが起動され、その画面がクライアント端末10の第一ウィンドウWとは異なるウィンドウに表示される。
ユーザは、例えば、患部の確認や治療方針の検討等のときに操作画面3を表示させ、区画領域r3の入出力欄c7に表示される画像を確認することがあるが、この時に、ストレージ管理アプリケーションに登録されている当該患者のスキャン画像や、3D模型アプリケーションに登録されている模型画像を併せて確認する傾向にある。また、区画領域r6では入出力欄c10に登録する治療方法や治療装置を決定するために、シミュレーションアプリケーションを使用して治療計画を検討したり、治療装置に関係する当該患者のデータをウェブサイトから外部データベースに登録したり参照したりする傾向にある。操作画面3では、第二の対応情報T2に基づいて各GUIボタンb2~b5にリンクが設定されるため、起動される各アプリケーションの第二画面を当該患者用の画面とすることができ、当該患者の画像データや模型データ、シミュレーションデータや外部データベースの治療情報を即座に確認可能となる。また、各アプリケーションのGUIボタンb2~b5は操作画面3内のうち、高頻度で使用される区画領域r3,r6に配置されているため、ユーザはGUIボタンb2~b5を即座に見つけ出すことができ、各アプリケーションによる登録や確認等の作業漏れも防止できる。マウスポインタ等の移動距離も更に短くなり、各アプリケーションを更に迅速に起動することができる。
(操作画面3における画像登録)
操作画面3においては、他のアプリケーションの記憶領域に記憶されている画像を、入出力欄c7に登録するときにも利便性を有する。ユーザは、GUIボタンb2「ストレージ」を選択して、ストレージ管理アプリケーションを起動し、ストレージ管理アプリケーションのウィンドウに所望の画像を表示させ、登録する入出力欄c7と対応付ける。対応付けは、ドラッグアンドドロップ等の操作で可能である。対応付けの操作により、ストレージ管理アプリケーションの画像と入出力欄c7とを対応付ける画像対応情報が、患者情報管理システムSys1に送信される。
図17は画像表示欄に画像を登録する処理を説明する概略フローチャートである。制御部5は、画像対応情報を受信すると(ステップS41)、その画像対応情報を患者情報データベースシステムDBに登録する(ステップS42)。制御部5は、操作画面3を表示するときに、患者情報データベースシステムDBに画像対応情報が登録されている場合は、画像対応情報に基づいて入出力欄c7に画像を表示させる。
参照先のアプリケーションは、同一操作画面内のGUIボタンに登録されているアプリケーションが好適であるが、それ以外のアプリケーションでも良い。アプリケーションとしては、画像データを管理するアプリケーションであれば良く、例えば、三次元スキャンやCTスキャン等のスキャン画像の撮像・蓄積・表示等を行うスキャン画像アプリケーションや、模型の制作及び画像管理を行う模型アプリケーション、ファイルデータを保存管理するファイル管理アプリケーションや、オンラインストレージを管理するクラウド型のストレージ管理アプリケーション等である。ストレージ管理アプリケーションや3D模型アプリケーションであれば、同じ区画領域r3内にGUIボタンb2,b3が配置されているため迅速に起動可能であり、登録作業における利便性が非常に高い。更に、GUIボタンb2,b3で起動されるアプリケーションの第二画面は、第二の対応情報T2の設定により、当該患者専用の画面にできるため、当該患者の画像データに即座にアクセス可能となる。
(操作画面4の表示と操作)
ユーザは、操作画面4(図11参照)を表示させたいときは、操作画面4のタブtを選択する。操作画面4においては、このタブtの選択操作による信号が画面要求信号となる。図15に示すように、制御部5は、操作画面4のタブtの画像要求信号を受信すると(ステップS31)、画面要求信号に含まれる操作画面IDから操作画面データを特定し(ステップS32)、第二の対応情報T2に基づいて、操作画面データに含まれる各GUIボタンb6に、名称「タスク」と、タスク管理アプリケーションへのリンクを設定し(ステップS33)、生成した操作画面4を第一ウィンドウWに表示させ(ステップS34)、記憶部1から操作画面4に対応する検索ルールを読み出し、各出力欄c11に該当するデータを抽出するための処理命令を生成して患者情報データベースシステムDBに送信し、患者情報データベースシステムDBから検索結果を受け取ると、各出力欄c11に挿入する。これにより、第一ウィンドウWに表示される操作画面4は、GUIボタンb6のボタン画像に名称「タスク」が配置され、タスク管理アプリケーションへのリンク設定された状態となる。
ユーザは、操作画面4に表示された発注情報の詳細確認や入力等を行うときは、複数の出力欄c11のいずれかを選択して詳細情報画面(図示せず)を表示させ、詳細情報画面にて詳細の確認やデータの入力を行う。制御部5は、入力データを受信すると、その入力データを患者情報管理データベースシステムDBに反映する。なお、新規発注情報を追加するときは、操作画面4の「+技工物を依頼」ボタンa2を選択することで詳細情報画面のマスタ画面が表示され、必要事項を入力して登録可能となっている。また、操作画面4は、病院や歯科医院だけでなく、薬局や歯科技工所、医療用装具メーカーでも利用可能であり、これらが互いにデータを共有することで、進捗状況の報告や確認が可能となっている。
ユーザは、タスク管理アプリケーションにて、発注情報に関するタスク情報を参照したいときはGUIボタンb6を選択する。GUIボタンb6には、第二の対応情報T2に基づいてリンクが設定されていることから、GUIボタンb6を選択すると、タスク管理アプリケーションの当該患者専用の画面が第一ウィンドウWとは異なるウィンドウに表示される。
操作画面4においては、各発注情報に関して進捗状況の詳細確認等にタスク管理アプリケーションが高頻度で使用される傾向にあるが、GUIボタンb6が操作画面4に配置されているため迅速に起動させることができる。
次に、GUIボタンb1~b6の非表示及びリンク先の変更について説明する。ユーザは、操作画面1~4のGUIボタンb1~b6のうち表示不要なものについては、第一の対応情報設定画面においてリンク先情報を未登録とする。第一の対応情報T1でリンク先が未登録のGUIボタンについては、第二の対応情報T2についてもリンク先情報の初期値が未登録となる。制御部5は、操作画面1~4を表示するときに、参照先の対応情報T(第一の対応情報T1又は第二の対応情報T2)のリンク先情報が未登録のGUIボタンについては非表示とする。患者ごとに表示される操作画面2~4についても、ユーザは、第二の対応情報設定画面において第一の対応情報T1から引き継いだ未登録の値をそのまま維持するだけで、GUIボタンb1~b6のうち不要なものを非表示とすることができる。
また、患者情報管理システムSys1の運用過程において、操作画面1~4のGUIボタンb1~b6のうち不要になったものについては、ユーザは第一の対応情報設定画面においてリンク先入力欄c21に挿入されているリンク先情報を削除する変更を行う。第一の対応情報T1の変更は、当該変更後に新規登録される第二の対応情報T2に対しては初期値として反映されるが、当該変更前に登録済みの第二の対応情報T2に対しては反映されず、変更前の状態が維持される。このため、当該削除後に新規登録される患者の操作画面2~4においてはリンク先情報が削除されたGUIボタンが非表示となり、当該削除前に登録済みの患者の操作画面2~4においては表示が維持されることとなる。
また、患者情報管理システムSys1の運用過程において、操作画面1~4のGUIボタンb1~b6のうちリンク先となるアプリケーションが変更になったものについては、ユーザは第一の対応情報設定画面においてリンク先入力欄c21に挿入されているリンク先情報を修正する。第一の対応情報T1の変更は、その変更後に新規登録される第二の対応情報T2に対しては初期値として反映されるが、その変更前に登録済みの第二の対応情報T2には反映されず、変更前の状態が維持される。このため、当該修正後に新規登録される患者の操作画面2~4においては当該修正が反映されたリンク先が設定され、当該修正前に登録済みの患者の操作画面2~4においては変更前のリンク先が維持されることとなる。
すなわち、第一の対応情報T1のリンク先情報について変更(削除や修正等)が行われると、当該変更後に登録される第二の対応情報T2については当該変更後の値が初期値として反映され、当該変更前に登録済みの第二の対応情報T2については当該変更が反映されることなく当該変更前の値が維持されることとなる。このため、当該変更後に第二の対応情報T2が登録された患者に関しては操作画面2~4に当該変更が反映されるが、当該変更前に第二の対応情報が登録された患者に関しては当該変更前の操作画面2~4が維持されて表示される。ユーザは、当該変更前に登録済みの患者に関しては、第二の対応情報設定画面において患者ごとに適切なタイミングでリンク先情報の変更を反映させれば良く、移行期間として運用可能となる。移行期間中においても第二の対応情報設定画面のGUIボタンb1~b6には第一の対応情報T1に基づいて変更後のアプリケーションへのリンクが設定されているため、患者ごとに個別にリンク先を変更する作業が生じても、極めて簡単に行うことができる。
(操作画面の切り替え)
上述の通り、第一ウィンドウWには複数の操作画面1~4が切り替え可能となっているが、操作画面1と操作画面2のいずれにも、予約アプリケーションに対応付けられるGUIボタン「予約」b1が配置されている。このように、同一のアプリケーションへのGUIボタンであっても、必要に応じて複数の操作画面に分散配置することで、いずれの操作画面においてもアプリケーションを迅速に起動することができる。そして、操作画面1のGUIボタン「予約」b1には第一の対応情報T1に基づいて第一画面へのリンクが設定され、操作画面2のGUIボタン「予約」b1には第二の対応情報T2に基づいて第二画面へのリンクが設定されるため、リンク先となる第一画面と第二画面を必要に応じて異なる画面としたり、同一画面としたりすることができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態の情報管理システムSys2は、上記情報管理システムSys1の機能に追加して、操作画面内におけるレイアウトを変更可能とする機能を備えるものである。
制御部5は、図18に示すように、上記情報管理システムSys1に加え、更に、レイアウト設定画面表示手段56、レイアウト情報更新手段57として機能する。また、各区画領域は、当該区画領域内に配置される要素がグルーピングされることでパーツとして構成され、各区画領域には区画領域IDが付されている。例えば、各操作画面1~4が例えばHTML言語を基本として作成されたWebページ画面である場合は、区画領域r1~r6ごとに要素がブロック化され、各区画領域r1~r6にはブロックIDが付されている。なお、各区画領域r1~r6は、フレームやセクションなどでグルーピングされ、フレームIDやセクションID等のグループのIDが付されても良く、限定されるものではない。
(レイアウト設定画面表示手段)
レイアウト設定画面表示手段56は、クライアント端末10からの要求に応じて、各操作画面1~4のレイアウトの設定を受け付けるレイアウト設定画面を第一ウィンドウWに表示させる機能を備える。本実施の形態では、レイアウトの変更が可能な要素は区画領域r1~r6の位置である。図18及び図19は、対象画面を操作画面3としたときのレイアウト設定画面の一例であり、図18は、レイアウト変更作業前の例を示す図であり、図19はレイアウト変更作業後の例を示す図である。レイアウト設定画面は、レイアウト設定の対象となる対象操作画面を表示して、対象操作画面内の区画領域の配置の変更を受け付けるレイアウト領域r10と、対象操作画面から非表示とする区画領域の登録を受け付け、非表示として登録された区画領域を表示する非表示領域r11と、キャンセルボタン及び保存ボタンが設けられている。例えば、区画領域r5を非表示とするときは、区画領域r5をレイアウト領域r10から非表示領域r11へ移動させ、区画領域r3と区画領域r4の位置を移動させるときは、レイアウト領域r10内で区画領域r3,r4の位置を所望の位置に移動させる。区画領域の移動は、マウスのドラッグアンドドロップ等により可能となっている。レイアウト設定画面表示手段56は、ユーザによる操作に応じて、レイアウト設定画面のレイアウト領域r10と非表示領域r11の表示を更新する。
なお、レイアウト設定画面表示手段56は、レイアウト領域10において区画領域r1~r7の移動を検知すると、予め記憶されている既定のルールに基づいて、操作画面内における区画領域の形状や位置を調整する処理を行い、レイアウト領域r10の表示を更新する。本実施の形態の例では、操作画面3の区画領域r5の非表示処理に合わせて、区画領域r6の形状を自動調整している。
また、対象とする操作画面の選択は、例えば、レイアウト設定画面において、空欄状態のレイアウト領域r10をクリックすることで表示されるコンテキストメニューや、メニューバーのプルダウンリスト等(図示せず)による操作画面1~4のリストから選択可能としても良い。レイアウト設定画面表示手段56は、対象操作画面の選択に応じて、対象操作画面を現状のレイアウトでレイアウト領域r10に表示するとともに、非表示として登録済みの区画領域がある場合は非表示領域r11に表示する。
また、レイアウト設定画面は、図12に示す画面フローのトップ画面から遷移可能である。トップ画面にはレイアウト設定画面を表示させるためのボタンが配置されており、ユーザはそのボタンを選択することで画面要求信号を送信する。
(レイアウト情報更新手段)
レイアウト情報更新手段57は、レイアウト設定画面の保存ボタンの選択信号を受け取ると、その時点のレイアウト設定画面に基づいて、記憶部1に記憶されているレイアウト情報テーブルT3を更新する。
図20は各操作画面1~4のレイアウト情報をテーブル形式で説明するレイアウト情報テーブルT3の説明図である。レイアウト情報テーブルT3は、図6,図9~図11に示すようなレイアウトを初期設定として、操作画面1~4ごとに、「操作画面ID」、「基本フォーマット」、「区画領域の配置」の情報が対応付けて登録され、全操作画面1~4に対して「非表示の区画領域ID」の情報が登録される。項目「基本フォーマット」は、区画領域の配置以外の要素(例えば、操作画面内における区画領域を配置可能な範囲、操作画面に配置される患者ID表示欄、各種ボタン、入出力欄等)のレイアウトが定められている。項目「区画領域の配置」は、区画領域ごとに、「区画領域ID」、及び、操作画面内での位置を表す「座標」が登録される。なお、本実施の形態では区画領域は矩形であるため、項目「座標」には区画領域の4つの頂点の座標が登録される。項目「非表示の区画領域ID」は、非表示領域r11に登録された区画領域のIDが登録される。
レイアウト情報更新手段57は、レイアウト設定画面に入力されたレイアウト変更に関する情報(以下、レイアウト変更情報と言う。)を受信すると、レイアウト情報テーブルT3を更新する。詳細には、レイアウト領域r10の操作画面に配置される区画領域の区画領域IDと座標を項目「配置する区画領域ID」と項目「座標」に登録し、非表示領域r11に配置される区画領域のIDを項目「非表示の区画領域ID」に登録する。
なお、本実施の形態では、操作画面の区画領域r1~r7の配置のみ変更可能としているが、GUIボタンの配置を変更可能としても良い。この場合、レイアウト領域r10内でのGUIボタンの位置移動や、レイアウト領域r10と非表示領域r11との間でのGUIボタンの移動により、レイアウト変更情報を受け付け、レイアウト情報テーブルT3に登録する。これにより、各ユーザの使用傾向に合わせた位置にGUIボタンを配置可能となり、更に利便性が向上する。
操作画面表示手段54は、クライアント端末10から操作画面1~4の画面要求信号を受け付けると、レイアウト情報テーブルT3に基づいて操作画面データを生成する。操作画面データの生成は、表示要求信号に含まれる操作画面IDから、レイアウト情報テーブルT3のレイアウト情報を特定し、特定したレイアウト情報に基づいて、基本フォーマットに区画領域の座標を設定することで、区画領域が配置された操作画面データを生成する。その後の処理については、上記第一の実施の形態と同様に、生成した操作画面データに含まれるGUIボタンに対して名称やリンクを設定し、操作画面として第一ウィンドウに表示させる。
なお、各区画領域のデータは、区画領域のタイトルや入出力欄、GUIボタン等が配置された画面パーツとして記憶部1に記憶されており、区画領域IDにより特定可能となっている。その他、各操作画面データを生成するために必要な情報は予め記憶部1に記憶されているものとする。
<患者情報管理プログラム、及び、使用態様>
次に、患者情報管理プログラムが患者情報管理システムSys2の制御部5に実行させる処理の一例について、ユーザの使用態様と共に説明する。
(レイアウト設定)
図21は、患者情報管理プログラムによるレイアウト設定処理を説明する概略フローチャートである。操作画面のレイアウトを変更するときは、ユーザは、トップ画面にてレイアウト設定画面のボタンを選択し、レイアウト設定画面を要求する画面要求信号を送信する。制御部5は、その画面要求信号を受信すると(ステップS51)、レイアウトの設定を受け付けるレイアウト設定画面を第一ウィンドウWに表示させる(レイアウト設定画面表示ステップS52)。ユーザはコンテキストメニューから対象とする操作画面を選択するなど、レイアウト対象とする操作画面を選択する。制御部5は、その操作画面の選択情報を受信すると、記憶部1に記憶されるレイアウト情報テーブルT3を参照し、該当する操作画面のレイアウト情報に基づいて、レイアウト対象となる操作画面をレイアウト領域r10に表示させるとともに、非表示設定されている区画領域がある場合は非表示領域r11に表示させる(ステップS53)。ユーザは、レイアウト領域r10に表示される操作画面内において区画領域の位置を変更したり、区画領域をレイアウト領域r10から非表示領域r11へ移動させたり、非表示領域r11からレイアウト領域r10に移動させたりして、レイアウトを変更する。制御部5は、レイアウト設定画面から受け付けたレイアウト変更情報を逐次受信し、記憶部1に記憶されている規定のルールに基づいて区画領域の形状を調整し、レイアウト設定画面の表示を更新する(ステップS54)。ユーザは、レイアウトを決定するときは保存ボタンを選択する。制御部5は、保存ボタンの選択信号を受信すると、受信したレイアウト変更情報に基づいて、レイアウト情報テーブルT3のレイアウト情報を更新する(レイアウト情報更新ステップS55)。
なお、GUIボタンのレイアウト変更を可能とするときは、区画領域のレイアウト変更と同様に、GUIボタンについても、レイアウト領域r10内における位置の変更や、レイアウト領域r10と非表示領域r11の間の移動を可能とし、レイアウト情報を更新する処理を追加すれば良い。
以下、操作画面3をレイアウト対象としたときを例に説明する。ユーザがレイアウト対象として操作画面3を選択すると、レイアウト領域r10には操作画面3が表示される(図18参照)。ユーザは、マウス操作等により、区画領域r5を非表示領域r11に移動させ、区画領域r3と区画領域r4の位置を移動させてレイアウトを変更する。制御部5は、レイアウト設定画面に入力されたレイアウト変更情報を受信すると、レイアウト領域r10に配置されている操作画面3の各区画領域r3,r4,r6の位置や形状の調整処理を行い、表示を更新する(図19参照)。ユーザは、レイアウトが決定すると、保存ボタンを選択する。制御部5は、保存ボタンの選択を受信すると、レイアウト設定画面に基づいて、図20に示すレイアウト情報テーブルT3を更新する。
その後については、操作画面表示手段54は、レイアウト情報変更後のレイアウト情報テーブルT3に基づいて操作画面3を表示する。GUIボタンb2~b5は区画領域内に配置されているため、区画領域r3,r4,r6の位置が移動しても、GUIボタンはその区画領域内に位置した状態が維持され、利便性が阻害されることはない。
<実施例>
以下に、本発明の患者情報管理システム及び患者情報管理プログラムを矯正歯科医院に適用した場合の実施例を説明する。図22~図28は、本実施例の画面例であり、上記実施の形態と同一の要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例の患者情報管理システムは、矯正歯科医院に配置されるクライアント端末、歯科技工所に配置されるクライアント端末とネットワークを介して接続される。なお、ユーザは、例えば同一法人グループ内の矯正歯科医院や歯科技工所に限定しても良いが、本実施例においては、API(Application Programming Interface)及びユーザアカウントやパスワードを用いたデータ管理により、医療業界のいずれの施設においても広く利用可能とするとともに、本患者情報管理システムに接続されるデータベースシステムに膨大なデータを蓄積し、ビッグデータとしての利用も可能としている。
図22は、上記第1の実施の形態の第一の対応情報設定に相当する画面A1を示す図である。第一の対応情報設定画面A1は、機能を表す文字列Fとリンク入力欄c21が対応付けて配置されている。リンク入力欄c21には、インターネットを介してサービスが提供されるウェブアプリケーションやクラウドアプリケーションへのリンク先情報(URL)が登録される。リンク入力欄c21は、所望のURLをコピー・アンド・ペーストして入力することが可能である。また、リンク入力欄c21内の左端のボタンa4をクリックすると、初期設定のURL又はリンク入力欄c21に入力されているURLのページが表示され、当該ページから所望のページに遷移することで自動挿入したりすることでも入力可能となっている。リンク入力欄c21に入力されたURLは、GUIボタンb1~b10と対応付けて第一の対応情報として記憶部に記憶される。なお、本実施例においては、各GUIボタンb1~b10のイメージ画像の中央に配置される名称は既定であるため、名称入力欄c1は設けられていない。
第一の対応情報設定画面A1では、各アプリケーションのトップページや検索ページ等、複数患者に共通の第一画面へのURLが登録される。これにより、後述する第二の対応情報設定画面A2で患者ごとにURLを登録する際に、当該患者用の第二画面へ素早くたどり着くことができるようになる。
なお、第一の対応情報設定画面A1に表示される「予約システム」はデンタルチェアごとに予約の受け付けや管理を行う予約アプリケーション、「モニタリングアプリ」は患者自身が自宅等で口腔内を撮影し、その撮影データを矯正歯科医院に送信することでモニタリングを可能とする遠隔モニタリングアプリケーション、「外部ストレージ」はクラウドストレージのデータ管理を行う外部ストレージ管理アプリケーション、「3Dデータ」は歯列模型や矯正装置の3Dデータの作成・表示・管理等を行う3D模型アプリケーション、「シミュレーション」は矯正による歯の動きをシミュレーションするシミュレーションアプリケーション、「連絡アプリ」は患者へ連絡するためのSNSアプリケーション、「外部DB」はマウスピース型矯正歯科装置を使用する患者の情報が登録される外部データベースアプリケーション、「タスクアプリ1」「タスクアプリ2」はマウスピース矯正装置用や歯科技工物の発注や納品等のタスク管理をするためのタスク管理アプリケーション、「スキャンアプリ」は口腔内を3Dスキャンするスキャンアプリケーションである。いずれのアプリケーションも、トップ画面から各患者専用の画面へ遷移する階層構造の画面構成となっている。
図23は、上記第1の実施の形態の操作画面1に相当する操作画面B1を示す図である。操作画面B1には、指定した予約日について、患者単位で出力欄c3が配列した患者一覧が表示される。操作画面B1の患者一覧近傍には「予約システム」のGUIボタンb1が配置されており、第一の対応情報T1に基づいて、予約アプリケーションへのリンクが設定されている。
操作画面B1は、主に矯正歯科医院の受付で利用される。受付の医療スタッフが予約管理を行うときは、患者情報管理システムの操作画面B1を表示し、GUIボタンb1を選択して、予約アプリケーションを別ウィンドウに表示する。起動される予約アプリケーションのページは、図29に示すように、日付ごとに各デンタルチェアの予約状況を管理する予約管理ページであり、指定した日付の画面にはデンタルチェアごとに予約時間と患者IDや患者名が示された一覧が表示され、予約の修正や新規登録が可能となっている。受付の医療スタッフは、例えば、次回の予約を押えるときに、予約アプリケーションでデンタルチェアごとの予約状況を確認しながら予約日時を決定して登録するとともに、操作画面B1において当該患者の出力欄c3の「予約管理」ボタンを選択し、予約入力画面(図示せず)にて患者情報管理システムにも予約日時を登録する。すなわち、操作画面B1では複数患者の患者情報を入出力対象とするため、GUIボタンb1のリンク先も当該複数患者の予約情報を管理可能なページとなっている。このように、操作画面B1においては、高頻度に予約アプリケーションが起動されるが、GUIボタンb1が配置されているため、予約アプリケーションを即座に起動可能であり、予約業務を迅速に遂行することができるとともに、予約アプリケーションでの登録や確認等の作業漏れも防止できる。
図24は、上記実施の形態の第二の対応情報設定画面に相当する第二の対応情報設定画面A2を示す図である。第二の対応情報設定画面A2は、操作画面B1の患者一覧から所望の患者(患者ID「000005」の患者)の欄c3の「基本情報」ボタンを選択した後にタブt「外部サービス」を選択することで表示される当該患者専用の画面であり、GUIボタンb1~b10とリンク入力欄c22が対応付けて配置されている。各GUIボタンb1~b10には、第一の対応情報設定画面A1で登録された第一の対応情報に基づいてリンクが設定されている。ユーザが各GUIボタンb1~b10をマウスでクリックすると、リンク先であるアプリケーションの第一画面が表示され、第一画面から他の画面へ遷移すると、リンク入力欄c22に当該画面へのリンク先情報(URL)が自動挿入される。ユーザは各アプリケーションについて第一画面からへ所望の画面へ遷移することで第二画面へのリンク先情報を迅速に入力できる。各リンク入力欄c22に入力されたリンク先情報は、GUIボタンb1~b10と対応付けて、当該患者ID「000005」の患者専用の第二の対応情報として記憶部に記憶される。第二の対応情報と第一の対応情報とは、第二の対応情報設定画面のGUIボタンb1~b10のボタン画像内の文字列と、第一の対応情報設定画面の文字列Fが一致する対応関係で紐づけられている。なお、第二の対応情報設定画面B2のGUIボタンb7(b7-1)「タスクアプリ1-1」は,GUIボタンb7(b7-2)「タスクアプリ1-2」は、第一の対応情報設定画面B1の「タスクアプリ1」のリンク入力欄c21に入力されるリンク先情報と紐づけられている。
リンク入力欄c22には、所望のURLをコピー・アンド・ペーストして入力することも可能である。また、第二の対応情報は第一の対応情報の値を引き継ぐため、各リンク入力欄c22には、初期値として第一の対応情報のリンク先情報が挿入されている。リンク入力欄c22内の左端のGUIボタンa4をクリックすると、初期設定のURL又はリンク入力欄c21に入力されているURLのページが表示され、当該ページから所望のページに遷移することで自動挿入したりすることでも入力可能である。
ここで、各アプリケーションについて、第一の対応情報設定画面A1と第二の対応情報設定画面A2への入力例を説明する。予約アプリケーション(図22においては予約システム)は、例えば図29に示すように、日付ごとに各デンタルチェアの予約状況の表示や予約の登録が可能な予約一覧ページが表示可能となっている。第一の対応情報設定画面A1においては予約アプリケーションのGUIボタンb1に対応付けられるリンク先情報として、この予約一覧ページへのURLが登録され、第二の対応情報設定画面A2においても同じURLが登録される。すなわち、第二の対応情報のリンク先情報として、第一の対応情報から引き継いだリンク先情報を維持しておくことも可能である。なお、図22のリンク入力欄c21及び図24のリンク入力欄c22に示すリンク先情報は、一部について例示しているだけであり、操作画面B1~B4に反映されているものではない。
ストレージ管理アプリケーション(図22においては外部ストレージ)は、階層構造でフォルダやファイルを管理するものであり、パスを辿ることで所望のフォルダやファイルに遷移可能となっている。ここでは、画像用の上位フォルダ内に各患者専用フォルダを備える構成となっており、患者専用フォルダ内には当該患者の画像データが保存されている。そこで、第一の対応情報設定画面A1においては、ストレージ管理アプリケーションのGUIボタンb2に対応付けられるリンク入力欄c21に、上位フォルダへのURLを入力する。入力されたURLは、GUIボタンb2と対応付けて第一の対応情報として登録される。第二の対応情報設定画面A2においては、外部ストレージ管理アプリケーションのGUIボタンb2に上位フォルダへのURLが設定される。そして、GUIボタンb2をクリックすることで表示される上位フォルダ内の画面から当該患者のフォルダ内の画面へ遷移することで、対応するリンク先入力欄C22に当該患者のフォルダへのURLが挿入され、第二の対応情報T2に登録される。
モニタリングアプリケーション、3D模型アプリケーション、シミュレーションアプリケーション、連絡アプリケーション、外部データベースアプリケーション、スキャンアプリケーションは、各アプリケーションの検索ページにおいて患者名や患者IDを検索キーとして検索することで、当該患者専用ページへの遷移が可能となっている。患者専用ページとしては、モニタリングアプリケーションであれば当該患者が撮像した口腔内撮像データ等が表示されるページ、3D模型アプリケーションであれば当該患者の歯列模型や矯正装置の3D模型データ等が表示されるページ、シミュレーションアプリケーションであれば当該患者の歯列の動きを示す画像を表示するページ、連絡アプリケーションであれば当該患者とのチャット用ページ、外部データベースアプリケーションでれば当該患者のマウスピース型矯正歯科装置に関する情報が登録されているページである。そこで、第一の対応情報設定画面A1においては、各アプリケーションのリンク入力欄c21に、検索ページへのURLを登録する。第二の対応情報設定画面A2においては、各GUIボタンb2~5,b8,b9に各アプリケーションの検索ページへのURLが設定される。そして、各GUIボタンb2~5,b8,b9をクリックすることで各検索ページが表示され、各検索ページから当該患者専用ページへ遷移することで、各リンク入力欄c22に当該患者専用ページへのURLが挿入され、当該患者の第二の対応情報T2として登録される。
タスク管理アプリケーションは、カンバン方式でタスクを管理するアプリケーションである。図30は、タスク管理アプリケーションを説明する説明図である。タスク管理アプリケーションは、表示形態として「ボード」と呼ばれるエリア内に、「リスト」と呼ばれるエリアが配置され、「リスト」内に「カード」が配置可能となっており、「ボード」、「リスト」、「カード」の各々の単位でページを表示可能となっている。本実施例では、マウスピース型矯正装置のタスクを管理するボードと、歯科技工物のタスクを管理するボードが作成されている。マウスピース型矯正装置用ボードには、作業ごとに例えば「外部DB登録済」「処方書提出済」「シミュレーション中」「シミュレーション次承認」「シミュレーション承認済」「アライナー到着済」等のタイトルが付された「リスト」と、患者ごとにマウスピース型矯正装置1に対応する「カード1-1」とマウスピース型矯正装置2に対応する「カード1-2」の2つのカードが作成されている。歯科技工物用ボードには、作業ごとに例えば「技工物発注」「技工物作成中」「技工物作成済」「ラボ発送済」「納品済」等のタイトルが付された「リスト」と、患者ごとに「カード2」が作成されている。ユーザは、「カード1-1」「カード1-2」「カード2」を各ボードの該当作業を示す「リスト」内に配置し、当該作業が完了すると、その作業内容を各カード内に記録し、次の作業を示す「リスト」に移動させる。
そこで、ユーザは、第一の対応情報設定画面A1において、タスク管理アプリケーションの「タスクアプリ1」に対応するリンク入力欄c21に、マウスピース矯正装置用ボードを表示するページへのURLを登録し、「タスクアプリ2」に対応するリンク入力欄c21に、歯科技工物用ボードを表示するページへのURLを登録する。第二の対応情報設定画面A2では、第一の対応情報T1に基づいて、タスク管理アプリケーションに対応するGUIボタンb7(b7-1)「タスクアプリ1-1URL」及びGUIボタンb7(b7-2)「タスクアプリ1-2URL」に、マウスピース矯正装置用ボードを表示するページへのURLが設定され、GUIボタンb6「タスクアプリ2URL」には、歯科技工物用ボードを表示するページへのURLが設定される。これにより、第二の対応情報設定画面A2では各GUIボタンb7-1,b7-2をクリックすると、マウスピース矯正装置用ボードのページが表示され、GUIボタンb6をクリックすると、歯科技工物用のボードのページが表示される。そして、ユーザが表示された各ボードにて当該患者専用カード(カード1-1,カード1-2,カード2)を指定すると、第二の対応情報設定画面A2の各リンク入力欄c22に当該カードへのURLが自動挿入され、当該患者の第二の対応情報T2として登録される。
図25は、上記第1の実施の形態の操作画面2に相当する操作画面B2を示す図である。操作画面B2は、操作画面B1の患者一覧から所望の患者の欄の「基本情報」ボタンを選択することで表示され、その後の画面遷移ではタブt「基本情報」を選択することで表示される。操作画面B2には、「患者情報」「次回予約」「メンテナンス」等のタイトルごとにカテゴライズされた複数の区画領域が配置されている。次回予約の情報が表示される区画領域r2には、GUIボタンb1「予約システム」が配置されている。GUIボタンb1「予約システム」には第二の対応情報T2に基づいて、予約アプリケーションの予約一覧ページ(図29参照)へのリンクが設定される。また、区画領域r2には複数の入出力欄c6(次回の予約日、予定されている治療、次回間隔、メモ)が配置されている。各入出力欄c6に対する入力は、編集ボタンa5を選択し、編集許可モードとすることで可能となる。
予約作業は、操作画面B2から高頻度で行われる。矯正歯科治療においては、治療方針から次回の診療時期が定まることが多い。また、患者の過去の問い合わせ内容を参照することで、より適切な診療時期を見極めることができる。そこで、治療方針に関わる情報や問い合わせ内容に関わる情報が表示される操作画面B2に、「次回予約」に関する区画領域r2を設け、区画領域r2に予約日時等の入出力欄c6と、GUIボタンb1「予約システム」を配置する。医療スタッフは、予約日時の決定において、操作画面B2で治療方針や過去の問い合わせ内容を参照しながら、GUIボタンb1を選択することで別ウィンドウにデンタルチェアごとの予約一覧ページ(図29参照)を表示して空き状況を確認し、その予約一覧ページにて予約を登録するとともに、入出力欄c6にも次回予約の予約日を登録する。このように、操作画面B2においては予約アプリケーションが高頻度で起動されるが、操作画面B2の特に区画領域r2に予約アプリケーションへのGUIボタンb1が配置されているため、予約業務を迅速に遂行することができるとともに、予約アプリケーションでの確認や登録の作業を忘れることもない。
また、操作画面B2では、タイトル「モニタリングアプリ」に関する区画領域において、遠隔モニタリングのデータを管理するが、その区画領域にはGUIボタンb9「モニタリング」が配置されている。GUIボタンb9「モニタリング」には、第二の対応情報T2のリンク先情報に基づいて、モニタリングアプリケーションの当該患者専用ページへのリンクが設定されているため、GUIボタンb9「モニタリング」をクリックすると、当該患者の口腔内撮像データ等を即座に確認することができる。
また、操作画面B2では、問い合わせ内容や支払い状況等を確認しながら、患者に連絡することがあるため、GUIボタンb10「連絡アプリ」が配置されている。GUIボタンb10「連絡アプリ」には、第二の対応情報T2のリンク先情報に基づいて、連絡アプリケーションの当該患者用チャットページへのリンクが設定されているため、GUIボタンb10「連絡アプリ」をクリックすることで、当該患者に即座に連絡することができる。
図26は、上記第1の実施の形態の操作画面3に相当する操作画面B3を示す図である。操作画面B3は、主に診断情報を表示するものであり、タブt「診断情報」を選択することで表示され、「Photo」「基本情報」「問題点」等の項目ごとにカテゴライズされた複数の区画領域が配置されている。タイトル「Photo」の区画領域r3には、GUIボタンb2,b3が配置されている。GUIボタンb2「ストレージ」には、第二の対応情報T2に基づいて、ストレージ管理アプリケーションの当該患者用のページへのリンクが設定され、GUIボタンb3「3Dデータ」には、3D模型アプリケーションの当該患者用のページへのリンクが設定される。また、区画領域r3には、画像データの入力及び出力を行う入出力欄c7が複数配置されている。GUIボタンb2「ストレージ」をクリックすると、当該患者専用フォルダが表示されるため、当該患者の画像データ等を即座に確認することができる。
医療スタッフは、画像用の入出力欄c7に画像を登録したいときは、GUIボタンb2を選択してストレージ管理アプリケーションの当該患者フォルダを表示させ、そのフォルダの画像データから所望の画像データを登録先の入出力欄c7にドラッグアンドドロップで対応付ける。GUIボタンb2は、登録先の入出力欄c7と同じ区画領域r3内に配置されているため、登録作業が迅速に行われる。また、入出力欄c7に表示される画像を異なるアプリケーションで使用する場合は、元データ(ストレージ管理アプリケーションの記憶領域に記憶されている画像データ)をエクスポートするが、ストレージ管理アプリケーションへのGUIボタンb2が同じ区画領域r3内に配置されているため、元データに迅速にアクセスできる。
また、医療スタッフは、診断情報を入力するときに、患者の口腔内の3D模型画像を頻繁に参照するが、診断情報の操作画面B2には3D模型アプリケーションの当該患者用のページへのリンクが設定されたGUIボタンb3が配置されているため、3D模型画像を迅速に表示させることができる。
マウスピース型矯正歯科装置を使用した治療計画を表示する区画領域r6には、GUIボタンb4,b5,b7(b7-1),b7(b7-2)が配置されている。第二の対応情報T2に基づいて、GUIボタンb5「外部DB」には、外部データベース用アプリケーションの当該患者用のページへのリンクが設定されており、GUIボタンb4「シミュレーション」には、シミュレーションアプリケーションの当該患者用のページへのリンクが設定されており、GUIボタンb7(7-1)「タスクアプリ1-1」には、タスク管理アプリケーションの「マウスピース型矯正装置ボード」に配置される当該患者用の「カード1-1」を表示するページへのリンクが設定されており、GUIボタンb7-2「タスクアプリ1-2」には、タスク管理アプリケーションの「マウスピース型矯正装置ボード」の当該患者用の「カード1-2」を表示するページへのリンクが設定されている。区画領域r6に配置される入出力欄c10は、マウスピース型矯正歯科装置に関して、患者情報データベースシステムDBに対する処理命令の入力を受け付けや、読み出されたデータが出力される欄であり、編集ボタンa7を選択することで入力モードとなる。
マウスピース型矯正歯科装置を使用する患者については、そのマウスピース型矯正歯科装置専用の外部データベースに高頻度にアクセスする。医療スタッフは、操作画面B3からGUIボタンb5「外部DB」をクリックし、外部データベース用アプリケーションを起動して別ウィンドウに表示させた状態とし、操作画面B3の診断情報を確認しながら外部データベースへ処方書(治療方針)等の登録を行う。とくに、区画領域r6には矯正歯科装置の治療計画に関するデータが表示されていることから、区画領域r6内にGUIボタンb5を配置することで、治療計画の確認から外部データベース用アプリケーションの当該患者用のページの表示までの流れがスムーズに行われるとともに、外部データベースへの登録等の作業漏れも防止できる。
マウスピース型矯正歯科装置を使用する患者について治療計画を立てるときは、シミュレーションアプリケーションを使用する。医療スタッフは、治療計画を策定し、区画領域r6の入出力欄c10に入力する。そして、GUIボタンb4をクリックしてシミュレーションアプリケーションを起動し、入出力欄c10に入力した治療計画に基づいて、シミュレーションアプリケーションにデータを入力し、どのように歯列が動くかを三次元的にシミュレーションする。その治療計画に従って治療するに際しては、マウスピース型矯正歯科装置の納品が当該患者への装着日に間に合うか等のスケジュールを管理する必要があるが、GUIボタンb7(b7-1)「タスクアプリ1-1」やGUIボタンb7(b7-2)「タスクアプリ1-2」をクリックするだけで当該患者の各マウスピース型矯正装置用のカード1-1,カード1-2が表示され、各マウスピース型矯正装置のタスク情報を迅速に確認することができる。GUIボタンb7(b7-1)「タスクアプリ1-1」やGUIボタンb7(b7-2)「タスクアプリ1-2」は操作画面B2内の特に区画領域r6に配置されているため、すぐに見つけ出すことができ、スケジュールの確認作業を忘れることもない。
このように、GUIボタンb3~b5,b7(b7-1,b7-2)には、第二の対応情報Tに基づいて、当該患者IDごとにリンク先が設定されているため、各アプリケーションの画面には当該患者に関する情報が即座に表示され、極めて効率的である。
図27は、上記第1の実施の形態の操作画面4に相当する操作画面B4を示す図である。操作画面B4は、歯科技工物の発注情報のリストを表示する画面である。操作画面A4の各出力欄c11には、歯科技工物単位で発注情報が出力される。新規技工物を発注するときは、ボタンa8「+技工物を依頼」を選択することで、リストに新規出力欄c11が追加されとともに、歯科技工物の発注に必要な詳細情報が(以下、技工物依頼情報と言う)を受け付ける操作画面B5(図28参照)が表示される。操作画面B5に必要事項が入力されると、操作画面B4の出力欄c11の表示に反映される。各出力欄c11はボタンの機能も備えており、出力欄c11を選択することで操作画面B5が表示される。
操作画面B4には、GUIボタン「タスクアプリ2」b6が配置されている。GUIボタンb6にはタスク管理アプリケーションへのリンクが設定されているが、リンク先のページは、第二の対応情報T2に基づいて、歯科技工物用ボード内の当該患者専用カード「カード2」が表示されるページとなる。
医療スタッフは、出力欄c11で進捗状況を確認することが可能であるが、タスク管理アプリケーションを併用することで、アプリケーション特有の機能を使用したり、データの二重管理などを行う傾向にある。GUIボタンb6を選択することでタスク管理アプリケーションのページが表示されるが、そのページには、当該患者用の歯科技工物の作業内容が記載されたカードが表示されるため、極めて効率的である。
図28の操作画面B5は、操作画面B4のボタンa8又は出力欄c11を選択することで表示される技工物依頼情報の入出力画面である。操作画面A7には、GUIボタンb6「タスクアプリ2」とGUIボタンb8「スキャンアプリ」が配置されている。GUIボタンb6には、上記操作画面B4と同様に、第二の対応情報T2に基づいて、タスク管理アプリケーションの歯科技工物ボードに配置される当該患者のカード2を表示するページへのリンクが設定される。各GUIボタンb8には第二の対応情報T2に基づいて、スキャンアプリケーションの当該患者専用のページへのリンクが設定される。操作画面B5は、歯科技工物の作成依頼や確認のときに使用されるが、口腔内をスキャンしたり、歯科技工物のタスク状況を確認・登録したりするため、スキャンアプリケーションやタスク管理アプリケーションが頻繁に起動される。操作画面B5には、GUIボタンb6,b8が配置されているため、これらのアプリケーションを迅速に起動できるだけでなく、当該患者専用ページが即座に表示される。なお、本実施例の医療情報管理システムでは、操作画面B5において、歯科技工物に関するデータの入力や、ネットワークで接続される歯科技工所のクライアント端末とのコメントの受発信が可能となっており、これらのデータに基づいて、操作画面B4の出力欄c11に設けられるステータスの項目に進捗状況が表示される。
このように、本実施例においては、サブシステムとして多数のアプリケーションが使用されるが、各アプリケーションへのGUIボタンb1~b10は操作画面内の適切な位置に配置されているため、ユーザは迷うことなく即座に所望のGUIボタンを見つけ出すことができ、作業効率が飛躍的に高まるとともに、アプリケーションによる確認や登録等の作業漏れも生じにくい。
以上のように、本発明の患者情報管理システム及び患者情報管理プログラムによれば、基幹システムである患者情報管理システムの使用においては、サブシステムであるアプリケーションによる確認作業や登録作業等が行われるが、アプリケーションへのGUIボタンは、そのアプリケーションの使用傾向に基づいて操作画面内に配置されているため、所望のアプリケーションへのGUIボタンを即座に見つけ出すことができ、アプリケーション(サブシステム)による確認や登録等の作業漏れも防止できる。
以上、本発明を適用した実施形態について説明してきたが、本発明がこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態では、対応情報設定画面表示手段52と対応情報記憶手段53は、第二の対応情報設定画面表示手段522と第二の対応情報記憶手段532のみでも良い。この場合は、第二の対応情報設定画面において各アプリケーションの第一画面へのリンクは設定されていないため、GUIボタンa4を選択することで表示されるリンク先から各アプリケーションの画面へ遷移したり、別ウィンドウに表示されるアプリケーションの画面のリンク先情報をコピー・アンド・ペーストすることでリンク先入力欄c22に入力すればよい。
操作画面や区画領域に配置されるGUIボタンの複数であるが、その数は必要に応じて任意である。また、区画領域の数や位置も必要に応じて任意である。また、区画領域の外にもGUIボタンが配置されても良く、その位置も操作画面内であれば必要に応じて任意である。
GUIボタンに対応付けられるアプリケーションについても、上記実施の形態で挙げたアプリケーションに限定されるものではなく、医療現場の必要性に応じて適宜採用すればよい。また、患者情報は上記実施の形態に限定されるものではなく、医療機関で管理される患者に関する情報であれば良い。
また、上記実施の形態では、操作画面に配置される欄は、患者情報データベースに対する処理命令の入力を受け付ける入力欄、又は、患者情報データベースの患者情報を表示する表示欄、又は、入力欄と出力欄の両方の機能を兼ね備える入出力欄のいずれでも良く、入出力欄、入力欄、出力欄のうち少なくとも一つが配置されていれば良い。また、操作画面内を区画する区画領域は一つでも複数でも良い。
また、上記実施の形態では、操作画面の各区画領域r1~r6は矩形の枠により区画されているが、これに限定されるものではなく、例えば、区画領域r1~r6ごとに異なる色彩で表示したり、区画領域r1~r6の間に所定の間隔を設けたりしても良く、その形状も矩形以外(例えば、楕円等)でも良く、区画領域であることが識別可能であれば良い。
また、上記実施の形態では、区画領域r3,r6は操作画面3に並列配置されているが、例えば、区画領域の項目が大項目と小項目のように複数階層で構成されており、これに対応して、区画領域が複数階層の入れ子状になっている場合は、入出力欄とGUIボタンは同一階層の区画領域に配されるほうが好ましい。
また、GUIボタンは、入力欄又は出力欄又は入出力欄が配置される区画領域のうち、少なくとも一つの操作画面内に配置される全ての区画領域、又は、全ての操作画面に配置される全ての区画領域に、一つ又は複数配置されていても良い。例えば、上記実施の形態において、操作画面2の区画領域r1及びr2、操作画面3の区画領域r3~r6のすべてにGUIボタンを配置しておく。このとき、リンクが設定されていないGUIボタンは非表示となる。これにより、使用可能なGUIボタンをユーザの判断により選択的に設定でき、使用状況の傾向を厳密に反映させずともカスタマイズが可能となる。
また、領域のレイアウト設定に関わるレイアウト設定画面表示手段56やレイアウト設定記憶手段6や、画像登録に関わる画像登録手段55は必ずしも設ける必要はなく、必要に応じて任意である。
また、上記実施の形態では、第一の対応情報T1が変更された場合、その後に新規登録される第二の対応情報T2の初期値にのみ反映され、登録済みの第二の対応情報T2は変更前の値が維持されることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、第一の対応情報T1のリンク先情報が変更された場合、登録済みの第二の対応情報T2についてもリンク先情報が自動削除や自動修正されるようにしても良い。これにより、第一の対応情報T1のリンク先情報が削除された場合は、各患者専用の操作画面のGUIボタンが一括で非表示となる。第一の対応情報T1のリンク先情報が別のアプリケーションへのリンク先情報に修正された場合は、第二の対応情報T2のリンク先情報が初期値(変更後のアプリケーションの第一画面へのリンク先情報)に変更されるため患者ごとに再設定が必要となるが、第二の対応情報設定画面に配置されるGUIボタンには変更後のリンク先情報に基づいてリンクが設定されるため、再設定も容易である。