JP7294435B2 - 人員の手配装置、手配方法及び手配プログラム - Google Patents

人員の手配装置、手配方法及び手配プログラム Download PDF

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Description

本発明は、人員の手配装置、手配方法及び手配プログラムに関する。
複数のタスクの処理のために人員の手配を自動的に決定する技術として、例えば特許文献1の技術が知られている。特許文献1の技術では、人員毎のタスクの処理時間を表す処理時間情報に基づいて、全てのタスクが終了する時間が最も短くなり、人員の数が最も少なくなり、それぞれの人員に割り当てられるタスクの合計の処理時間のばらつきが最も小さくなるように、人員の手配が決定される。
日本国特開2017-211921号公報
実際の人員の手配に際しては、重視されるべき複数の要素が存在する場合もある。また、複数の要素は、互いに影響を及ぼしあうトレードオフの関係にあることも少なくない。このような複数の要素が存在する場合であっても、適正な人員の手配をすることができる装置が求められている。
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、人員の手配に際して重視されるべき複数の要素が互いにトレードオフの関係にあったとしても、適正に人員を手配することができる人員の手配装置、手配方法及び手配プログラムを提供することを目的とする。
第1の態様の人員の手配装置は、タスクの数と、前記タスクを処理する人員の数とを取得する取得部と、タスクに人員を手配するに際して重視されるべき第1の要素に係る第1の評価値と、前記タスクに人員を手配するに際して重視されるべき要素であって前記第1の要素と異なる第2の要素に係る第2の評価値とに少なくとも基づいて、前記第1の要素と前記第2の要素とをパレート最適にするそれぞれのタスクに対する人員の手配結果を計算する計算部と、前記手配結果を出力する出力部とを具備する。前記第1の評価値は、第1の重み係数で重みづけされ、前記第2の評価値は、第2の重み係数で重みづけされる。前記計算部は、前記第1の重み係数と前記第2の重み係数の複数の異なる組み合わせのそれぞれを用いて、前記第1の要素と前記第2の要素とをパレート最適にするそれぞれのタスクに対する人員の手配結果である複数の第1の手配結果を計算し、前記第1の手配結果と、過去に作成された少なくとも1つの第2の手配結果とを比較し、前記比較の結果に応じて前記第1の重み係数と前記第2の重み係数との組み合わせを決定する。
第2の態様の人員の手配方法は、取得部により、タスクの数と、前記タスクを処理する人員の数とを取得することと、計算部により、タスクに人員を手配するに際して重視されるべき第1の要素の係る第1の評価値と、前記タスクに人員を手配するに際して重視されるべき要素であって前記第1の要素と異なる第2の要素に係る第2の評価値とに少なくとも基づいて、前記第1の要素と前記第2の要素とをパレート最適にするそれぞれのタスクに対する人員の手配結果を計算することと、出力部により、前記手配結果を出力することとを具備する。前記第1の評価値は、第1の重み係数で重みづけされ、前記第2の評価値は、第2の重み係数で重みづけされる。前記人員の手配結果を計算することは、前記計算部により、前記第1の重み係数と前記第2の重み係数の複数の異なる組み合わせのそれぞれを用いて、前記第1の要素と前記第2の要素とをパレート最適にするそれぞれのタスクに対する人員の手配結果である複数の第1の手配結果を計算し、前記第1の手配結果と、過去に作成された少なくとも1つの第2の手配結果とを比較し、前記比較の結果に応じて前記第1の重み係数と前記第2の重み係数との組み合わせを決定することを含む。
本発明によれば、人員の手配に際して重視されるべき複数の要素が互いにトレードオフの関係にあったとしても、適正に人員を手配することができる。
図1は、1つの実施形態の概念を説明するための図である。 図2は、手配装置の一例の構成を示す図である。 図3は、重み係数α=1、β=60のときのパレート最適解の例を示す図である。 図4は、比較の概念図である。 図5は、手配装置による重み係数α、βの学習動作の例を示すフローチャートである。 図6は、比較の具体例を示す図である。 図7は、手配装置による重み係数α、βの活用動作の例を示すフローチャートである。 図8は、動作例における手配装置のインプットを示す図である。 図9Aは、過去の手配結果の例を示す図である。 図9Bは、過去の手配結果の例を示す図である。 図9Cは、過去の手配結果の例を示す図である。 図10Aは、数理解析に基づく手配結果と過去の手配結果との比較結果を示す図である。 図10Bは、数理解析に基づく手配結果と過去の手配結果との比較結果を示す図である。 図10Cは、数理解析に基づく手配結果と過去の手配結果との比較結果を示す図である。 図11は、重み係数α、βの活用のときの動作例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は、1つの実施形態の概念を説明するための図である。実施形態に係る人員の手配装置は、複数のタスクのそれぞれに対する人員の手配を決定する。タスクは、例えば工事の作業を含む。以下の図1の説明におけるタスクは工事をすることであるとするが、タスクは工事の作業に限るものではない。
手配装置に対するインプット1は、人員の手配のためのパラメータを含む。人員の手配のためのパラメータは、例えば、1)工事件数、2)工事間距離を含む。工事件数は、工事担当者に割り当てられるべき工事の総数である。工事間距離は、複数の工事現場間の距離である。ここでの工事現場間の距離は、直線距離ではなく、工事間を結ぶ経路の距離である。また、人員の手配のためのパラメータは、3)工事担当者の人数、4)工事担当者のスキル値を含む。工事担当者の人数は、工事に割り当てられる工事担当者の総数である。スキル値は、それぞれの工事担当者によるそれぞれの工事の担当能力を表す数値である。スキル値は、工事の処理時間が短く、工事の品質が高い程に良い値を有する。スキル値は、人員手配の担当者等の意思決定者が任意に決めた値であってよい。また、スキル値は、例えばそれぞれの工事担当者に対して実施された試験の結果に基づいて決められた値であってもよい。
また、手配装置に対するインプット1は、人員の手配に対するルールを含む。図1に示すルールは、1)割り当てる工事の件数が1日1人当たり3件までになること、2)工事担当者の移動距離がなるべく短くなること、3)工事の品質がなるべく高められること、である。これらのルールは、意思決定者によって決められてよい。また、ルールの数及び内容は、図1で示したものに限るものではない。
また、手配装置に対するインプット1は、工事の情報を含む。工事の情報は、例えばそれぞれの工事の位置と難度とを示す地図画像である。図1では、工事の位置は、地図画像と対応付けられる情報であって、例えば地図にプロットされた点の位置によって示される。また、工事の難度は、地図画像と対応付けられる情報であって、地図にプロットされた点の種類によって示される。図1は、点の種類は2種類、すなわち工事の難度は2段階に分けられている。工事の難度は、2段階ではなく、3段階以上に分けられていてもよい。
手配装置は、インプット1に含まれる1)、2)、3)のルールに基づいて人員の手配を決定する。ここで、2)のルールである移動距離の短さは、主に工事間距離によって決まる。また、3)のルールである工事の品質は、主に工事担当者のスキル値によって決まる。しかしながら、工事間距離を短くすることを重視して人員の手配が決められると、高いスキルを有する工事担当者を難度の高い工事に割り当てられなくなることがある。逆に、工事の品質を良くすることを重視して人員の手配が決められると、高いスキルを有する工事担当者の移動距離を長くする必要が生じてしまうことがある。このように、移動距離と工事の品質とは、互いに影響を及ぼし得るトレードオフの関係にある。手配装置は、これらのトレードオフの関係にある移動距離と工事の品質とをパレート最適(Pareto Optimal)な状態とするように人員の手配を決定する。パレート最適である状態とは、複数の要素のうちのある要素を改善させるためには、他の要素を悪化させないといけない状態のことである。
例えば、手配装置は、予め定められた数理解析モデルを解くことによってパレート最適な人員の手配を探索する。具体的には、手配装置は、移動距離とスキル値とによって変動する評価値を最小化する人員の手配結果を探索する。通常、評価値を最小化する移動距離とスキル値との組み合わせは複数存在する。したがって、パレート最適な人員の手配結果も複数存在する。これらの様々なパレート最適な人員の手配は、移動距離に重きが置かれているもの、スキル値に重きが置かれているものといったように、意思決定者の様々な価値観を反映していると言える。
手配装置は、この複数の人員の手配結果からより適正な1つの手配結果を抽出する。具体的には、手配装置は、数理解析に基づく複数の手配結果2と、過去の手配結果3とを比較する。そして、手配装置は、手配結果2の中から、過去の手配結果3との差異が最も小さいものを抽出する。過去の手配結果3は、例えば意思決定者が作成した人員の手配結果である。つまり、過去の手配結果3との差異が最も小さい手配結果2は、より意思決定者の意思に近い手配結果であると言える。
1つの手配結果を抽出した後、手配装置は、アウトプット5として、抽出した人員の手配結果を例えばディスプレイに表示する。例えば、地図画像上にプロットされている15の工事に対する5人の人員の手配結果が示されている。例えば、手配装置は、1人の工事担当者に割り当てられた工事を丸枠で囲んで表示する。
このように、実施形態に係る手配装置は、人員の手配に際して重視されるべき複数の要素をパレート最適な状態にする人員の手配を、数理解析モデルを解くことによって算出する。また、手配装置は、数理解析に基づく手配結果を過去の手配結果と比較する。そして、手配装置は、過去の手配結果との差異が最も小さい数理解析に基づく手配結果を抽出する。このようにして、実施形態では、数理解析モデルを解くことによって得られる複数の手配結果の中から、意思決定者の意思に近い1つの手配結果が自動的に抽出される。
以下、手配装置についてより具体的に説明する。図2は、手配装置の一例の構成を示す図である。手配装置10は、プロセッサ11と、入力インターフェース12と、メモリ13と、ストレージ14と、出力インターフェース15とを有する。プロセッサ11と、入力インターフェース12と、メモリ13と、ストレージ14と、出力インターフェース15とは、例えばバスを介して互いに通信できるように構成されている。手配装置10は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等の各種の端末装置であってよい。
プロセッサ11は、手配装置10における各種の処理を実行する。プロセッサ11は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等の各種のプロセッサであってよい。また、プロセッサ11は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等であってもよい。また、プロセッサ11は、複数のCPU等から構成されていてもよい。
プロセッサ11は、取得部111と、計算部112と、出力部113とを有する。取得部111は、人員の手配のインプットを取得する。計算部112は、数理解析モデルを解くことにより、パレート最適な人員の手配を探索する。また、計算部112は、数理解析モデルに基づく手配結果と過去の手配結果との比較により、過去の手配結果との差異の小さい手配結果を抽出する。出力部113は、人員の手配結果を、出力インターフェース15を介して出力する。取得部111と、計算部112と、出力部113は、例えばプロセッサ11によって実行されるソフトウェアによって実現される。取得部111と、計算部112と、出力部113は、プロセッサ11とは別のハードウェアによって実現されてもよい。
入力インターフェース12は、意思決定者が各種の手配装置10に対して各種の入力をするためのインターフェースである。入力インターフェース12は、タッチパネル、マウス、キーボードといった各種の入力インターフェースを含んでいてよい。また、入力インターフェース12は、音声による入力インターフェース等を含んでいてもよい。
メモリ13は、プロセッサ11によって用いられるメモリである。メモリ13は、ROM(Read Only Memory)131及びRAM(Random Access Memory)132を含む。ROM131は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。RAM132は、各種のプログラム及び各種のプログラムの実行中に発生したデータを一時的に保持する。
ストレージ14は、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等である。ストレージ14は、例えばOS、人員の手配プログラム等の各種のアプリケーションプログラム、人員の手配プログラムの実行時に用いられる各種の情報を記憶する。実施形態では、ストレージ14は、人員の手配プログラムの実行時に用いられる各種の情報として、人員情報141、タスク情報142、数理解析モデル143、過去の手配結果144、地図画像145を記憶している。人員情報141は、手配の対象となる人員の情報である。人員情報141は、例えばそれぞれの人員を特定するための番号、それぞれの人員の工事毎のスキル値を含む。タスク情報142は、工事の情報である。タスク情報142は、それぞれの工事を特定するための番号、それぞれの工事現場の位置を含む。数理解析モデル143は、パレート最適な人員の手配を計算するための評価式を含む。後で説明する重み係数α、βが決定されているときには、数理解析モデル143は、重み係数α、βも含む。過去の手配結果144は、例えば過去に作成された人員手配の手配表の情報である。過去の手配結果144は、意思決定者毎に記憶されている。地図画像145は、工事現場の位置を含む地図画像である。なお、人員情報141、タスク情報142、数理解析モデル143、過去の手配結果144、地図画像145は、手配装置10とは別の記憶装置に記憶されていてもよい。この場合、手配装置10は、この記憶装置から必要に応じて情報を取得する。
出力インターフェース15は、例えば人員の手配結果を出力するためのインターフェースである。出力インターフェース15は、液晶ディスプレイ等のディスプレイ及びプリンタ等を含む。
以下、計算部112についてさらに説明する。まず、計算部112のパレート最適な人員の手配の探索のための構成について説明する。計算部112は、以下の(式1)で示される評価式の評価値Eを最小化する人員の手配結果を探索するように構成されている。以下、このような人員の手配結果をパレート最適解と言う。パレート最適解を探索するための手法としては、例えば有効制約法(2次計画法)が用いられる。パレート最適解を探索するための手法としては、有効制約法が用いられなくてもよい。つまり、評価値Eを最小化する人員の手配結果を探索することができる任意の手法が用いられ得る。
E=αE1+βE2+γE3+… (式1)
ここで、E1は、人員の手配において重視されるべき第1の要素を評価するための評価値である。E1は、例えば移動距離の評価値である。E1が移動距離の評価値であるとき、E1は手配対象の全ての工事担当者に何れかの工事を割り当てたときの工事間距離の合計に基づいて計算される。工事間距離は例えば1/10される等してもよい。また、E2は、人員の手配において重視されるべき第2の要素を評価するための評価値である。E2は、例えば工事の品質の評価値である。E2が工事の品質の評価値であるとき、E2は手配対象の全ての工事担当者に何れかの工事を割り当てたときのそれぞれの工事に対するスキル値の合計に基づく計算される。ここで、(式1)において用いられるスキル値は、小さいほどに良い値であるとする。また、E3以後は、人員の手配において重視されるべき3つ目以降の要素を評価するための評価値である。例えば、図1の例のように、人員の手配において重視されるべき要素が2つしかなければ、E3以後はゼロである。以下、E3以後はゼロであるとして説明を続ける。αは、評価値E1に対する重み係数である。βは、評価値E2に対する重み係数である。γ以後は、評価値E3以後に対する重み係数である。これらの重み係数は、人員の手配において重視されるべき要素間の優先度に相当する。
図3は、重み係数α=1、β=60のときに計算部112によって計算されるパレート最適解の例を示す図である。図3の点acがパレート最適解となる移動距離の合計とスキル値の合計との組み合わせを示している。図3は、重み係数α、βが一定であっても、人員の手配の仕方によってパレート最適解が変化することを示している。これは、人員の手配の仕方によって移動距離の合計とスキル値の合計の何れかが変わることにより、もう一方も変わるためである。さらに、図3では示されていないが、(式1)から明らかなように、重み係数α、βが変わることによっても、パレート最適解は変化する。
図4は、計算部112による比較の概念図である。前述したように、重み係数α、βが一定であっても人員の手配の仕方の異なる複数のパレート最適解が存在し得る。一方、過去の手配結果では、人員の手配の仕方は一意に決まっている。したがって、ある重み係数α、βにおいて、過去の手配結果に対して最も差異の小さいパレート最適解は一意に決まる。具体的には、過去の手配結果とパレート最適解とを要素毎に比較し、要素毎の差異の最も小さいパレート最適解が過去の手配結果に対して最も差異の小さいパレート最適解である。
例えば、図4の点ap1は、1番目の過去の手配結果1における移動距離の合計とスキル値の合計を示す点である。また、曲線AC1は、α=1、β=60のときのパレート最適解を示す曲線である。曲線AC1の点は、何れも(式1)の評価値Eが最小となる移動距離の合計とスキル値の合計との組み合わせである。ここで、点ap1に対して最も近い点を有するパレート最適解は、例えば曲線AC1上の点ac1である。つまり、重み係数α=1、β=60のときには、点ac1の人員の手配結果が、過去の手配結果1と最も近いパレート最適な人員の手配結果である。
同様に、図4の点ap2は、2番目の過去の手配結果2における移動距離の合計とスキル値の合計を示す点である。また、曲線AC2は、α=2、β=70のときのパレート最適解を示す曲線である。ここで、点ap2に対して最も近い点を有するパレート最適解は、例えば曲線AC2上の点ac2である。つまり、重み係数α=2、β=70のときには、点ac2の人員の手配結果が、過去の手配結果2と最も近いパレート最適な人員の手配である。
同様に、図4の点appは、p番目の過去の手配結果pにおける移動距離の合計とスキル値の合計を示す点である。また、曲線ACpは、α=1、β=70のときのパレート最適解を示す曲線である。ここで、点appに対して最も近い点を有するパレート最適解は、例えば曲線AC1上の点acpである。つまり、重み係数α=1、β=70のときには、点acpの人員の手配結果が、過去の手配結果pと最も近いパレート最適な人員の手配結果である。
前述したように、重み係数αは移動距離の評価値に対する重み係数であり、重み係数βはスキル値の評価値に対する重み係数である。これらの重み係数は、意思決定者の意思を表していると考えることができる。計算部112は、過去の手配結果との比較により得られた重み係数α、βの組み合わせの傾向を例えば最近隣識別法によって識別するように構成されている。例えば、計算部112は、過去の手配結果との比較によって得られた複数の重み係数(α、β)を座標軸上にプロットし、それぞれの点(α,β)間の距離を計算し、近い距離の点(α,β)同士をグルーピングする。そして、計算部112は、最も多くの点を含むグループを意思決定者の意思を反映した重み係数α、βの組み合わせを含むグループとして抽出する。そして、計算部112は、グループ内の例えば最小の重み係数α、βを意思決定者の意思を反映した重み係数α、βの組み合わせである重み係数α、βとする。この重み係数α、βは、次回の人員の手配の決定に利用され得る。重み係数α、βは、種々の手法で抽出されてよい。例えば、グループ内の重心の重み係数α、βが重み係数α、βとして抽出されてもよい。また、最も多くの点を含むグループの中の2つ以上の重み係数α、βが重み係数α、βとして抽出されてもよい。
以下、手配装置10の動作を説明する。図5は、手配装置10による重み係数α、βの学習動作の例を示すフローチャートである。ここで、図5は、人員の手配において重視される要素が2つであるときの動作の例を示している。また、図5の処理に先立って、意思決定者の入力インターフェース12を用いた入力によって、人員手配に用いられる各種のパラメータ及び人員手配のルールが入力されているとする。
ステップS1において、プロセッサ11は、人員の手配をしようとする意思決定者の過去の手配結果の数qが1からpの範囲内であるか否かを判定する。ステップS1において、過去の手配結果の数qが1からpの範囲内であると判定されたときには、処理はステップS2に移行する。ステップS1において、過去の手配結果の数qが1からpの範囲外である、すなわち過去の手配結果の数が0である又は過去の手配結果の数がpを超えていると判定されたときには、プロセッサ11は、図5の処理を終了させる。つまり、過去の手配結果がストレージ14に全く記憶されていない又は所定個数を超えて記憶されているときには、重み係数α、βの学習は行われない。
ステップS2において、プロセッサ11は、重み係数αを1に、重み係数βを0に設定する。
ステップS3において、プロセッサ11は、数理解析モデルを解くことにより、パレート最適解のそれぞれの要素xijt *pを算出する。ここで、添え字iは工事担当者に割り当てられる番号(i=1、2、…、n)であり、jは工事に割り当てられる番号(j=1、2、…、m)であり、tは一人の工事担当者に複数の工事が割り当てられる場合のそれぞれの工事の割り当ての枠に割り当てられる番号(t=1、2、…)である。例えば、要素x111 *p=0であるとき、工事担当者の1番目の枠には工事1が手配されていないことを示す。また、例えば、要素x151 *p=1であるとき、工事担当者1の1番目の枠には工事5が手配されていることを示す。また、例えば要素x142 *p=1であるとき、工事担当者1の2番目の枠には工事4が手配されていることを示す。ステップS3の具体的な処理として、プロセッサ11は、工事に対する人員の配置を種々に変更しながら、(式1)の評価値Eを最小化する人員の手配結果を探索する。
ステップS4において、プロセッサ11は、重み係数βが所定値zに達したか否かを判定する。所定値zは、予め決定された重み係数βの最大値である。例えば、zは100に設定される。ステップS4において、重み係数βが所定値zに達していないときには、処理はステップS5に移行する。ステップS4において、重み係数βが所定値zに達したときには、処理はステップS6に移行する。
ステップS5において、プロセッサ11は、重み係数βに1を加える。その後、プロセッサ11は、処理をステップS3に移行させる。つまり、プロセッサ11は、更新された重み係数βを用いて数理解析モデルを解く。
ステップS6において、プロセッサ11は、それぞれのパレート最適解の要素xijt *pと過去の手配結果の要素xijt とを比較する。そして、プロセッサ11は、差異が最小のパレート最適解を抽出する。図6は、比較の概念図である。比較においては、過去の手配結果の要素xijt とパレート最適解の要素xijt *pとの同一の要素同士で差異が算出される。前述したように、それぞれの要素は、0又は1の値を持つ。したがって、過去の手配結果の要素xijt とパレート最適解の要素xijt *pとの差も0又は1の値を持つ。要素毎の差の合計は、パレート最適解と過去の手配結果との差異を表すことになる。図6の1番目(t=1)の手配結果を例にすると、要素x211 と要素x211 *pとが相違し、また、要素x231 と要素x231 *pとが相違している。したがって、これらの手配結果の差異は2である。このような比較が、(α、βの組み合わせの数)だけ行われる。
ステップS7において、プロセッサ11は、ステップS6の比較結果から、差異が最小のパレート最適解に対応付けられた重み係数α、βを抽出する。
ステップS8において、プロセッサ11は、最近隣識別法により、重み係数α、βを決定する。そして、プロセッサ11は、重み係数α、βを例えばストレージ14に記憶させる。その後、プロセッサ11は、図5の処理を終了させる。
ここで、図5では、プロセッサ11は、重み係数αを1に固定し、重み係数βを0からzの範囲で変化させながら、パレート最適解を探索する処理を行っている。逆に、プロセッサ11は、重み係数βを1に固定し、重み係数αを0からzの範囲で変化させながら、パレート最適解を探索する処理を行ってもよい。さらには、プロセッサ11は、重み係数αと重み係数βの双方を0からzの範囲で変化させながら、パレート最適解を探索する処理を行ってもよい。
図7は、手配装置10による重み係数α、βの活用動作の例を示すフローチャートである。ここで、図7は、人員の手配において重視される要素が2つであるときの動作の例を示している。また、図7の処理に先立って、意思決定者による入力インターフェース12を用いた入力によって、人員手配に用いられる各種のパラメータ及び人員手配のルールが入力されているとする。
ステップS11において、プロセッサ11は、ストレージ14から重み係数α、βを取得する。
ステップS12において、プロセッサ11は、重み係数を重み係数α、βとした評価式を用いて数理解析モデルを解くことにより、パレート最適解を算出する。プロセッサ11は、複数のパレート最適解のうちの1つを抽出する。プロセッサ11は、例えば1番目のパレート最適解を抽出する。また、プロセッサ11は、複数のパレート最適解の全てを最終的なパレート最適解として抽出してもよい。これは、ステップS12において算出される複数のパレート最適解は、何れも意思決定者の意思が考慮された解であると考えることができるためである。
ステップS13において、プロセッサ11は、最終的なパレート最適解に従って人員の手配結果を、出力インターフェース15を介して出力する。その後、プロセッサ11は、図7の処理を終了させる。例えば、プロセッサ11は、図1で示したようにして、ディスプレイに地図画像を表示し、さらに地図画像上に人員の手配の結果を表示する。
以下、手配装置10による具体的な動作例を説明する。以下の動作例では、Aさん、Bさん、Cさんからなる3人の工事担当者を、工事1-工事6の6件の異なる工事に手配する例が示される。1人の工事担当者には、2件の工事が割り当てられる。
図8は、動作例における手配装置10のインプット101を示す図である。図8に示すように、インプット101は、移動距離表101aと、スキル値表101bとを含む。移動距離表101aと、スキル値表101bとは、意思決定者による入力インターフェースを用いた入力に基づいて作成されてよい。
移動距離表101aは、工事間の移動距離の表である。移動距離表101aの行は現在地の工事の番号を示す。移動距離表101aの列は目的地の工事の番号を示す。移動距離表101aのそれぞれのセルの数値は、現在地の工事現場から目的地の工事現場までの工事間距離を示す。図8のそれぞれのセルの数値は、実際の距離に対して1/10されている。
スキル値表101bは、工事担当者のそれぞれのスキル値の表である。スキル値表の行は、工事担当者の名前を示す。工事担当者の名前は、番号等に置き換えられてもよい。また、スキル値表の列は、工事の番号を表す。スキル値表101bのそれぞれのセルの数値は、工事担当者の工事の処理能力を示す。ここで、スキル値は、工事の処理能力が高い程に小さい値を有する。図8では、工事1、2は同じ難度の工事であり、工事3、4は同じ難度の工事であり、工事5、6は同じ難度の工事であるとする。したがって、工事1、2についてのスキル値は共通の値であり、工事3、4についてのスキル値は共通の値であり、工事5、6についてのスキル値は共通の値である。勿論、スキル値表101bは、工事1-6について独立にスキル値を有していてもよい。
図8で示した移動距離表101aとスキル値表101bとを用いて(式1)で示した評価式において評価値Eを最小化するパレート最適解が算出される。例えば、α=0、β=1のときに、プロセッサ11は、Aさんを工事1と工事5に配置したとする。この場合の工事間距離は工事1から工事5の工事間距離である“3”である。同様に、プロセッサ11は、Bさんを工事2と工事4に配置したとする。この場合の工事間距離は工事2から工事4の工事間距離である“10”である。同様に、プロセッサ11は、Cさんを工事3と工事6に配置したとする。この場合の工事間距離は工事3から工事6の工事間距離である“19”である。したがって、評価値Eは、E=0+1×(3+10+19)=32である。このような処理が繰り返されることによって、評価値Eが最小となる人員の配置結果が探索される。実際には、有効制約法によって人員の配置結果が探索される。
図9A、図9B、図9Cは、過去の手配結果の例である。図9Aは、意思決定者が、移動距離表102aとスキル値表102bとを用いて、過去の手配結果102を作成したことを示している。図9Bは、意思決定者が、移動距離表103aとスキル値表103bとを用いて、過去の手配結果103を作成したことを示している。図9Cは、意思決定者が、移動距離表104aとスキル値表104bとを用いて、過去の手配結果104を作成したことを示している。これらの過去の手配結果は、予めストレージ14に記憶されている。
図10Aは、重み係数βを例えば1に固定し、重み係数αを0から2000の間で変化させたときの、数理解析に基づく手配結果と過去の手配結果102との比較結果を示す図である。重み係数αが0のときには、スキル値だけに応じて人員の手配が決定される。この場合には、スキル値の合計が最小になるように人員の手配が決定される。この結果、例えば手配結果105aが得られる。一方、重み係数αが十分に大きくなった場合にはスキル値の影響が小さくなり、移動距離の影響が大きくなる。実際には、人員の手配には制約がある。したがって、重み係数αが変化したとしても手配結果も変化するとは限らない。図10Aの例では、重み係数αが10のときの手配結果は、例えば手配結果105bである。また、重み係数αが10<α≦2000のときの手配結果は、例えば手配結果105cである。
図10Aの座標面106には、過去の手配結果102に対応する移動距離の合計とスキル値の合計の組を表す点ap1がプロットされている。また、座標面106には、手配結果105aに対応する移動距離の合計とスキル値の合計の組を表す点ac11、手配結果105bに対応する移動距離の合計とスキル値の合計の組を表す点ac12、手配結果105cに対応する移動距離の合計とスキル値の合計の組を表す点ac13もプロットされている。
図10Aの例において、異なる重み係数αの間でパレート最適解と過去の手配結果102とが比較される。例えば、手配結果105aと過去の手配結果102との差異は5、手配結果105bと過去の手配結果102との差異は4、手配結果105cと過去の手配結果102との差異は6である。したがって、図10Aの例では、手配結果105bと過去の手配結果102との差異が最小である。この場合、重み係数α=10が意思決定者の意思を表す重み係数αであると推定される。
図10Bは、重み係数βを例えば1に固定し、重み係数αを0から2000の間で変化させたときの、数理解析に基づく手配結果と過去の手配結果103との比較結果を示す図である。
図10Bにおいては、座標面106には、過去の手配結果103に対応する移動距離の合計とスキル値の合計の組を表す点ap2がプロットされている。また、座標面106には、重み係数αが0のときのパレート最適解であって、かつ、過去の手配結果103との差異が最も小さいパレート最適解である手配結果107aに対応する移動距離の合計とスキル値の合計の組を表す点ac21、重み係数αが0<α≦10のときのパレート最適解であって、かつ、過去の手配結果103との差異が最も小さいパレート最適解である手配結果107bに対応する移動距離の合計とスキル値の合計の組を表す点ac22、重み係数αが10<α≦2000のときのパレート最適解であって、かつ、過去の手配結果103との差異が最も小さいパレート最適解である手配結果107cに相当する移動距離の合計とスキル値の合計の組を表す点ac23もプロットされている。
図10Bの例においても、異なる重み係数αの間でパレート最適解と過去の手配結果102とが比較される。例えば、手配結果107aと過去の手配結果103との差異は6、手配結果107bと過去の手配結果103との差異は4、手配結果107cと過去の手配結果102との差異は1である。したがって、図10Bの例では、手配結果107cと過去の手配結果103との差異が最小である。この場合、10<α≦2000の範囲の重み係数αが意思決定者の意思を表す重み係数αであると推定される。
図10Cは、重み係数βを例えば1に固定し、重み係数αを0から2000の間で変化させたときの、数理解析に基づく手配結果と過去の手配結果104との比較結果を示す図である。
図10Cにおいては、座標面106には、過去の手配結果104に対応する移動距離の合計とスキル値の合計を表す点ap3がプロットされている。また、座標面108には、重み係数αが0のときのパレート最適解であって、かつ、過去の手配結果104との差異が最も小さいパレート最適解である手配結果109aに対応する移動距離の合計とスキル値の合計の組を表す点ac31、重み係数αが0<α≦2000のときのパレート最適解であって、かつ、過去の手配結果104との差異が最も小さいパレート最適解である手配結果109bに対応する移動距離の合計とスキル値の合計の組を表す点ac32もプロットされている。
図10Cの例においても、異なる重み係数αの間でパレート最適解と過去の手配結果104とが比較される。例えば、手配結果109aと過去の手配結果104との差異は6、手配結果109bと過去の手配結果104との差異は0である。したがって、図10Bの例では、手配結果109bと過去の手配結果104との差異が最小である。この場合、0<α≦2000の範囲の重み係数αが意思決定者の意思を表す重み係数αであると推定される。
図10A、図10B、図10Cの結果から、最近隣識別法により、意思決定者の意思を表す重み係数αは10であると推定される。一方、重み係数βは、前述の固定値、例えば1である。
図11は、重み係数α、βの活用のときの動作例を示す図である。なお、インプットは、図8と同様であるとする。重み係数α、βを用いてパレート最適解が探索されることにより、図11の例では、手配結果110aではなく、手配結果110bが出力される。手配結果110bに対応する移動距離の合計とスキル値の合計の組を表す点a2は、手配結果110aに対応する移動距離の合計とスキル値の合計の組を表す点a1よりも、過去の手配結果に対応する移動距離の合計とスキル値の合計の組を表す点の近くに位置する可能性が高い。つまり、手配結果110bは、意思決定者の意思を反映していると考えることができる。
以上説明したように実施形態によれば、人員の手配に関して重視されるべき複数の要素がパレート最適な状態となるように人員の手配結果が決定される。これにより、複数のトレードオフの関係にある要素があったとしても適正な人員の手配結果が自動的に決定される。これにより、意思決定者の負担は軽減される。
また、実施形態によればパレート最適解の探索のための評価値に重みがつけられる。意思決定者による過去の手配結果との比較によって重みが決定されることにより、意思決定者の意思を反映した一意のパレート最適解が自動的に探索される。
また、実施形態では、パレート最適解の探索に際して、複数の重み係数のうちの1つだけを変化させてパレート最適解が探索される。これにより、計算量が低減される。したがって、プロセッサ11の負荷は軽減される。
ここで、前述した実施形態では、移動距離とスキル値の2つの要素に基づいて人員の手配が決定される。(式1)で示したように、要素の数は、2つに限るものではない。要素の数が3つ以上になったときであっても、この3つの要素をパレート最適な状態とする、つまり(式1)の評価値Eを最小とするように人員の手配が決定されてよい。
また、図5の例では、手配結果は出力インターフェース15には出力されない。これに対し、ステップS6において、過去の手配結果との差異が最小のパレート最適解が抽出されたときに、このパレート最適解が手配結果としてそのまま出力インターフェース15には出力されてもよい。
この発明は、上記の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、上述した実施形態による各処理は、コンピュータであるプロセッサに実行させることができるプログラムとして記憶させておくこともできる。この他、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の外部記憶装置の記憶媒体に格納して配布することができる。そして、プロセッサは、この外部記憶装置の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行することができる。また、上述した実施形態における有効制約法を用いたパレート最適解の探索、最近隣識別法を用いた重み係数の探索には、人工知能が利用されてもよい。
10…手配装置
11…プロセッサ
12…入力インターフェース
13…メモリ
14…ストレージ
15…出力インターフェース
111…取得部
112…計算部
113…出力部

Claims (5)

  1. タスクの数と、前記タスクを処理する人員の数とを取得する取得部と、
    タスクに人員を手配するに際して重視されるべき第1の要素に係る第1の評価値と、前記タスクに人員を手配するに際して重視されるべき要素であって前記第1の要素と異なる第2の要素に係る第2の評価値とに少なくとも基づいて、前記第1の要素と前記第2の要素とをパレート最適にするそれぞれのタスクに対する人員の手配結果を計算する計算部と、
    前記手配結果を出力する出力部と、
    を具備し、
    前記第1の評価値は、第1の重み係数で重みづけされ、
    前記第2の評価値は、第2の重み係数で重みづけされ、
    前記計算部は、
    前記第1の重み係数と前記第2の重み係数の複数の異なる組み合わせのそれぞれを用いて、前記第1の要素と前記第2の要素とをパレート最適にするそれぞれのタスクに対する人員の手配結果である複数の第1の手配結果を計算し、
    前記第1の手配結果と、過去に作成された少なくとも1つの第2の手配結果とを比較し、
    前記比較の結果に応じて前記第1の重み係数と前記第2の重み係数との組み合わせを決定する、
    人員の手配装置。
  2. 前記計算部は、前記第1の重み係数を固定し、前記第2の重み係数を変化させながら、前記第1の手配結果を計算する請求項に記載の人員の手配装置。
  3. 前記計算部は、複数の前記第2の手配結果に対して差異の小さい前記第1の手配結果に対応する前記第1の重み係数と前記第2の重み係数の複数の組み合わせに基づいて、最終的な前記第1の重み係数と前記第2の重み係数との組み合わせを決定する請求項又はに記載の人員の手配装置。
  4. 取得部により、タスクの数と、前記タスクを処理する人員の数とを取得することと、
    計算部により、タスクに人員を手配するに際して重視されるべき第1の要素の係る第1の評価値と、前記タスクに人員を手配するに際して重視されるべき要素であって前記第1の要素と異なる第2の要素に係る第2の評価値とに少なくとも基づいて、前記第1の要素と前記第2の要素とをパレート最適にするそれぞれのタスクに対する人員の手配結果を計算することと、
    出力部により、前記手配結果を出力することと、
    を具備する人員の手配方法であって、
    前記第1の評価値は、第1の重み係数で重みづけされ、
    前記第2の評価値は、第2の重み係数で重みづけされ、
    前記人員の手配結果を計算することは、前記計算部により、
    前記第1の重み係数と前記第2の重み係数の複数の異なる組み合わせのそれぞれを用いて、前記第1の要素と前記第2の要素とをパレート最適にするそれぞれのタスクに対する人員の手配結果である複数の第1の手配結果を計算し、
    前記第1の手配結果と、過去に作成された少なくとも1つの第2の手配結果とを比較し、
    前記比較の結果に応じて前記第1の重み係数と前記第2の重み係数との組み合わせを決定する、
    ことを含む、
    人員の手配方法。
  5. 請求項1乃至の何れか1項に記載の人員の手配装置が備える前記各部の処理を、前記人員の手配装置が備えるプロセッサに実行させるための人員の手配プログラム。
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