JP7294068B2 - ターミナル、および、その製造方法 - Google Patents
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Description
第1金属層(51a,53a)、および、第1金属層を覆う第1金属被膜(51b、53b)を備える第1ブロック(51,53)と、
第1金属層よりも線膨張係数の低い第2金属層(52a)、および、第2金属層を覆う第2金属被膜(52b)を備える第2ブロック(52)と、を有し、
第1ブロックの第1金属層と第2ブロックの第2金属層とが積層方向に並ぶ態様で接合され、
第1ブロックは第2ブロックよりも積層方向に直交する放射方向の長さが長く、
第2金属層は、第1金属層に含まれる金属種に合金金属種の結合した合金を含み、
第1金属被膜と第2金属被膜とが同一のメッキ材料から成り、
合金金属種は金属種と比べてメッキ材料と接合しがたい性質を有し、
第2金属層における第1金属層との非接合部位の表層に含まれる金属種の量が第1ブロックとの接合部位に含まれる金属種の量よりも少なく、第2金属層に表面凹凸が形成されている。
開示の1つは、積層方向で半導体チップ(10)と接合されるとともに、半導体チップとともに被覆樹脂(90)によって被覆されるターミナルであって、
第1金属層(51a,53a)、および、第1金属層を覆う第1金属被膜(51b、53b)を備える第1ブロック(51,53)と、
第1金属層よりも線膨張係数の低い第2金属層(52a)、および、第2金属層を覆う第2金属被膜(52b)を備える第2ブロック(52)と、を有し、
第1ブロックの第1金属層と第2ブロックの第2金属層とが積層方向に並ぶ態様で接合され、
第1ブロックは第2ブロックよりも積層方向に直交する放射方向の長さが長く、
第1金属層は、第2金属層に含まれる金属種に合金金属種の混ざった合金を含み、
第1金属被膜と第2金属被膜とが同一のメッキ材料から成り、
合金金属種は金属種と比べてメッキ材料と接合しやすい性質を有する。
積層方向で並ぶ態様で接合された第1金属層(51a,53a)と第1金属層よりも線膨張係数の低い第2金属層(52a)をメッキ材料で覆って、第1金属層およびメッキ材料における第1金属層を覆う第1金属被膜(51b,53b)を備える第1ブロック(51,53)と、第2金属層およびメッキ材料における第2金属層を覆う第2金属被膜(52b)を備える第2ブロック(52)と、を形成し、積層方向に直交する放射方向の長さを第2ブロックよりも第1ブロックを長くし、
第2金属層は、第1金属層に含まれる金属種に合金金属種の混ざった合金であり、
合金金属種は金属種と比べてメッキ材料と接合しがたい性質を有し、
第1金属層と第2金属層をメッキ材料で覆う前に、積層方向で並ぶ態様で接合された第1金属層と第2金属層それぞれの表層に含まれる金属種を除去することで表面凹凸を形成する。
図1~図3に基づいて、本開示のターミナル50とともに、それを含む半導体装置100を説明する。それにあたって、以下においては互いに直交の関係にある3方向を、x方向、y方向、および、z方向と示す。z方向が積層方向に相当する。
冷却器200は内部に冷媒の流動する第1冷却部210と第2冷却部220を有する。これら第1冷却部210と第2冷却部220はz方向で離間して対向する態様で並んでいる。
図1に示すように半導体装置100は、半導体チップ10、ターミナル50、主導電部60、通電端子70、信号端子80、および、被覆樹脂90を有する。
半導体チップ10は、半導体基板11と、この半導体基板11に形成された半導体素子と、を有する。半導体チップ10の外形は、概略的には半導体基板11の外形と同等になっている。
ターミナル50は上側導電部61と半導体チップ10とを電気的および熱的に接続する。ターミナル50はz方向において上側導電部61と半導体チップ10との間に設けられる。ターミナル50の上面50aが上側導電部61の第1接続面61aとz方向で対向配置される。ターミナル50の下面50bが半導体チップ10のエミッタ電極20とz方向で対向配置される。ターミナル50については後で詳説する。
主導電部60は半導体チップ10と通電端子70とを電気的に中継する機能を果たす。それとともに主導電部60は半導体チップ10で生じた熱を放熱する機能も果たす。
通電端子70は電力変換回路の通電経路を構成するバスバとの接続端子としての機能を果たす。通電端子70にはIGBTのエミッタ-コレクタ間の電流と、ダイオードのアノード-カソード間の電流が流れる。
信号端子80はドライバ基板との接続端子としての機能を果たす。上記したように半導体チップ10には電極パッド22が形成されている。この電極パッド22と信号端子80とがワイヤ81を介して電気的に接続されている。
被覆樹脂90は、たとえばエポキシ系樹脂からなる。被覆樹脂90は、たとえばトランスファモールド法により成形されている。図1に示すように被覆樹脂90はz方向に並ぶ一面90aと裏面90b、および、これらを連結する連結面90cを有する。
次に、図2および図3に基づいてターミナル50を詳説する。図2では、半導体装置100における主としてターミナル50に関連する要素を拡大して示している。そしてエミッタ電極20、電極パッド22、および、ワイヤ81などの図示を省略している。
次に、図3に基づいてターミナル50の製造方法を説明する。図3の(a)欄は接合工程、(b)欄はエッチング工程、(c)欄はメッキ工程である。
これまでに説明したように、ターミナル50は第1導電層51、第2導電層52、および、第3導電層53を備えている。第1導電層51と第3導電層53それぞれの放射方向の長さが、第2導電層52の放射方向の長さよりも長くなっている。これによりターミナル50の側面50cに表面凹凸が形成されている。
次に、第2実施形態を図4に基づいて説明する。
次に、第3実施形態を図5に基づいて説明する。
次に、第4実施形態を図6に基づいて説明する。
各実施形態では、第1金属層51aと第3金属層53aは主として金属種Cuの含まれる第1金属材料から構成され、第2金属層52aは主として合金CuXの含まれる第2金属材料から構成される例を示した。そして合金金属種Xが金属種Cuよりも線膨張係数が低く、メッキ材料と接合しがたい性質を有する例を示した。
90…被覆樹脂、100…半導体装置
Claims (5)
- 積層方向で半導体チップ(10)と接合されるとともに、前記半導体チップとともに被覆樹脂(90)によって被覆されるターミナルであって、
第1金属層(51a,53a)、および、前記第1金属層を覆う第1金属被膜(51b、53b)を備える第1ブロック(51,53)と、
前記第1金属層よりも線膨張係数の低い第2金属層(52a)、および、前記第2金属層を覆う第2金属被膜(52b)を備える第2ブロック(52)と、を有し、
前記第1ブロックの前記第1金属層と前記第2ブロックの前記第2金属層とが前記積層方向に並ぶ態様で接合され、
前記第1ブロックは前記第2ブロックよりも前記積層方向に直交する放射方向の長さが長く、
前記第2金属層は、前記第1金属層に含まれる金属種に合金金属種の結合した合金を含み、
前記第1金属被膜と前記第2金属被膜とが同一のメッキ材料から成り、
前記合金金属種は前記金属種と比べて前記メッキ材料と接合しがたい性質を有し、
前記第2金属層における前記第1金属層との非接合部位の表層に含まれる前記金属種の量が前記第1ブロックとの接合部位に含まれる前記金属種の量よりも少なく、前記第2金属層に表面凹凸が形成されているターミナル。 - 積層方向で半導体チップ(10)と接合されるとともに、前記半導体チップとともに被覆樹脂(90)によって被覆されるターミナルであって、
第1金属層(51a,53a)、および、前記第1金属層を覆う第1金属被膜(51b、53b)を備える第1ブロック(51,53)と、
前記第1金属層よりも線膨張係数の低い第2金属層(52a)、および、前記第2金属層を覆う第2金属被膜(52b)を備える第2ブロック(52)と、を有し、
前記第1ブロックの前記第1金属層と前記第2ブロックの前記第2金属層とが前記積層方向に並ぶ態様で接合され、
前記第1ブロックは前記第2ブロックよりも前記積層方向に直交する放射方向の長さが長く、
前記第1金属層は、前記第2金属層に含まれる金属種に合金金属種の混ざった合金を含み、
前記第1金属被膜と前記第2金属被膜とが同一のメッキ材料から成り、
前記合金金属種は前記金属種と比べて前記メッキ材料と接合しやすい性質を有するターミナル。 - 前記第1金属層は前記第2金属層よりも前記放射方向の長さが長い請求項1または請求項2に記載のターミナル。
- 前記第1ブロックと前記第2ブロックのうちの少なくとも一方を複数有し、
前記積層方向において、前記第1ブロックと前記第2ブロックのうちの一方の2つの間に、前記第1ブロックと前記第2ブロックのうちの他方の1つが位置している請求項1~3いずれか1項に記載のターミナル。 - 積層方向で半導体チップ(10)と接合されるとともに、前記半導体チップとともに被覆樹脂(90)によって被覆されるターミナルの製造方法であって、
前記積層方向で並ぶ態様で接合された第1金属層(51a,53a)と前記第1金属層よりも線膨張係数の低い第2金属層(52a)をメッキ材料で覆って、前記第1金属層および前記メッキ材料における前記第1金属層を覆う第1金属被膜(51b,53b)を備える第1ブロック(51,53)と、前記第2金属層および前記メッキ材料における前記第2金属層を覆う第2金属被膜(52b)を備える第2ブロック(52)と、を形成し、前記積層方向に直交する放射方向の長さを前記第2ブロックよりも前記第1ブロックを長くし、
前記第2金属層は、前記第1金属層に含まれる金属種に合金金属種の混ざった合金であり、
前記合金金属種は前記金属種と比べて前記メッキ材料と接合しがたい性質を有し、
前記第1金属層と前記第2金属層を前記メッキ材料で覆う前に、前記積層方向で並ぶ態様で接合された前記第1金属層と前記第2金属層それぞれの表層に含まれる前記金属種を除去することで表面凹凸を形成するターミナルの製造方法。
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