JP7292807B2 - ダイポールアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、比帯域が広く小型化されたダイポールアンテナに関する。
近年、IoT(Internet of Things)の普及に伴い、多種多様な機器に内蔵するアンテナが求められている。また、LTE(Long Term Evolution )、LPWA(Low Power, Wide Area)、5G(第5世代移動通信システム)などの通信回線の多様化によりアンテナが接続される通信モジュールは、通信回線に応じた様々な周波数帯域をカバーしている。この場合、通信機器の小型化、省スペース化、デザイン性の向上を図るためにアンテナの小型化も求められている。
従来のダイポールアンテナが特許文献1に提示されており、この従来のダイポールアンテナの構成を図19に示す。図19に示す従来のダイポールアンテナ90は、板状アンテナとされており、小型でありながら2周波の帯域において広帯域で動作可能とされている。ダイポールアンテナ90は、ホット素子91とアース素子92とを備えている。ホット素子91は、横長の矩形の板状に形成され、短辺の端部から細長い矩形状の突出部91aが延伸するよう形成されており、アース素子92は、ホット素子91と同形状とされて横長の矩形の板状に形成され、短辺の端部から、細長い矩形状とされていると共に突出部91aに対向するよう延伸されている突出部92aが形成されている。突出部91aと突出部92aに、給電ケーブル93から給電されている。突出部91aおよび突出部92aの寸法を調整することにより給電ケーブル93にダイポールアンテナ90を整合できる。
従来のダイポールアンテナ90において、長辺の長さALを約80mm、短辺の長さEWを約20mmとした時の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図20に示す。図20を参照すると、VSWRは900MHzにおいて最も小さくなり約1.0のVSWRが得られ、VSWRが2.0以下の900MHz帯における比共振帯域は約22.8%が得られている。さらに、2000MHzにおけるVSWRは約1.2のVSWRが得られており、VSWRが2.0以下の2000MHz帯における比共振帯域は約27.9%が得られている。このように、従来のダイポールアンテナ90は900MHz帯と2000MHz帯の2周波の帯域において広帯域で動作するようになる。
また、他の従来のダイポールアンテナの構成を図21に示す。図21に示す従来のダイポールアンテナ100は、細長い線状のホット素子101と、細長い線状のアース素子102とを備えている。ホット素子101とアース素子102とは小型化を図るために折り返されてコ字状の同様の形状に構成されており、線対称に配置されている。ホット素子101とアース素子102の中央側の一端はL字状に形成されて、ホット素子101に矩形状のホット給電ランド103が形成され、アース素子102に矩形状のアース給電ランド104が形成されており、ホット給電ランド103とアース給電ランド104とは対向するよう配置されている。ホット給電ランド103とアース給電ランド104とに、図示しない給電ケーブルから給電される。
ここで、従来のダイポールアンテナ100は2周波の帯域で使用され、使用する低周波帯(以下、「FL」という)が814MHz~960MHzとされ、高周波帯(以下、「FH」という)が1427.9MHz~2170MHzとされ、FLの比帯域は16.5%となり、FHの比帯域は41.3%となる。そして、FLにおける814MHzの波長をλL、FHにおける2170MHzの波長をλHとした際に、ダイポールアンテナ100において、ホット素子101の開放端とされる他端からアース素子102の開放端とされる他端までの長さL101が約0.5λLであって約1.3λHとされ、ホット素子101とアース素子102との幅W101が約0.024λLであって約0.065λHとされる。この寸法とされた時のVSWRの周波数特性を図22に示す。図22を参照すると、VSWRが3.0以下のFLの比帯域は約13.2%が得られ、VSWRが3.0以下のFHの比帯域は約11.9%が得られている。このように、従来のダイポールアンテナ100では、電圧定在波比が3.0以下となる周波数帯域に、FLおよびFHの全周波数帯域が含まれていないことになる。
さらに他の従来のダイポールアンテナの構成を図23に示す。図23に示す従来のダイポールアンテナ110は、細長い線状のホット素子111と、細長い線状のアース素子112とを備えている。ホット素子111とアース素子112とは互いに逆方向に小型化を図るために折り返されてコ字状の同様の形状に構成されており、点対称に配置されている。ホット素子111とアース素子112の中央側の一端は幅広に形成されて、ホット素子111に矩形状のホット給電ランド113が形成され、アース素子112に矩形状のアース給電ランド114が形成されており、ホット給電ランド113とアース給電ランド114とは対向するよう配置されている。ホット給電ランド113とアース給電ランド114とに、図示しない給電ケーブルから給電される。
ここで、従来のダイポールアンテナ110を使用する2周波の帯域はダイポールアンテナ100と同様とされ、FLの比帯域は16.5%となり、FHの比帯域は41.3%となる。そして、ダイポールアンテナ110において、ホット素子111の他端からホット給電ランド113の中央までの長さL110と、アース素子112の他端からアース給電ランド114の中央までの長さL111とが約0.5λLであって約1.3λHとされ、ホット素子111とアース素子112との幅W110が約0.024λLであって約0.065λHとされる。この寸法とされた時のVSWRの周波数特性を図24に示す。図24を参照すると、VSWRが3.0以下のFLの比帯域は約13.0%が得られ、VSWRが3.0以下のFHの比帯域は約4.5%が得られている。このように、従来のダイポールアンテナ110では、電圧定在波比が3.0以下となる周波数帯域に、FLおよびFHの全周波数帯域が含まれていないことになる。
さらに他の従来のダイポールアンテナの構成を図25に示す。図25に示す従来のダイポールアンテナ120は、細長い線状のホット素子121と、細長い線状のアース素子122とを備えている。ホット素子121とアース素子122とは互いに逆方向に小型化を図るために折り返されてコ字状のほぼ同様の形状に構成されており、点対称に配置されている。ホット素子121とアース素子122の中央側の一端は幅広に形成されて、ホット素子121に矩形状のホット給電ランド123が形成され、アース素子122に矩形状のアース給電ランド124が形成されており、ホット給電ランド123とアース給電ランド124とは対向するよう配置されている。さらに、アース給電ランド124から延伸して延長素子125が形成されている。延長素子125は、小型化を図るためにコ字状に折り返されて形成されている。なお、ホット給電ランド123とアース給電ランド124とに、図示しない給電ケーブルから給電される。
ここで、従来のダイポールアンテナ120を使用する2周波の帯域はダイポールアンテナ100,110と同様とされ、FLの比帯域は16.5%となり、FHの比帯域は41.3%となる。そして、ダイポールアンテナ120において、ホット素子121の他端からホット給電ランド123の中央までの長さL120と、アース素子122の他端からアース給電ランド124の中央までの長さL121とが約0.5λLであって約1.3λHとされ、アース素子122の折返された端縁から延長素子125の折返された端縁までの長さL122が約0.5λHとされ、ホット素子121とアース素子122との幅W120が約0.024λLであって約0.065λHとされる。この寸法とされた時のVSWRの周波数特性を図26に示す。図26を参照すると、VSWRが3.0以下のFLの比帯域は約10.8%が得られ、VSWRが3.0以下のFHの比帯域は約53.1%が得られている。このように、従来のダイポールアンテナ120では、電圧定在波比が3.0以下となる周波数帯域に、FLの全周波数帯域が含まれていないことになる。
さらに他の従来のダイポールアンテナの構成を図27に示す。図27に示す従来のダイポールアンテナ130は、幅W130がダイポールアンテナ120の幅W120より狭くされたダイポールアンテナとされている。すなわち、ダイポールアンテナ130は、細長い線状のホット素子131と、細長い線状のアース素子132とを備えている。ホット素子131とアース素子132とは互いに逆方向に折り返されて小型化を図るためにコ字状の同様の形状に構成されており、点対称に配置されている。ホット素子131とアース素子132の中央側の一端は幅広に形成されて、ホット素子131に矩形状のホット給電ランド133が形成され、アース素子132に矩形状のアース給電ランド134が形成されており、ホット給電ランド133とアース給電ランド134とは対向するよう配置されている。さらに、アース給電ランド134から延伸して延長素子135が形成されている。延長素子135は、小型化を図るためにコ字状に折り返されて形成されている。なお、ホット給電ランド133とアース給電ランド134とに、図示しない給電ケーブルから給電される。
ここで、従来のダイポールアンテナ130を使用する2周波の帯域はダイポールアンテナ100,110,120と同様とされ、FLの比帯域は16.5%となり、FHの比帯域は41.3%となる。そして、ダイポールアンテナ130において、ホット素子131の他端からホット給電ランド133の中央までの長さL130と、アース素子132の他端からアース給電ランド134の中央までの長さL131とが約0.5λLであって約1.3λHとされ、アース素子132の折返された端縁から延長素子135の折返された端縁までの長さL132が約0.5λHとされ、ホット素子131とアース素子132との幅W130が約0.019λLであって約0.051λHと狭くされている。この寸法とされた時のVSWRの周波数特性を図28に示す。図28を参照すると、VSWRが3.0以下のFLの比帯域は約9.2%が得られ、VSWRが3.0以下のFHの比帯域は約52.6%が得られている。このように、従来のダイポールアンテナ130では、電圧定在波比が3.0以下となる周波数帯域に、FLの全周波数帯域が含まれていないことになる。
特開2010-114797号公報
最近の小型化、省スペース化、デザイン性に優れた通信機器においては、アンテナも小型化、多周波化を図ることが求められており、低周波帯と高周波帯との2周波の帯域において、良好な電圧定在波比特性が得られ、低周波帯の下端の周波数の波長をλL、高周波帯の上端の周波数の波長をλHとした際に、長辺の長さが約0.27λL、短辺の長さが約0.027λLの矩形状の枠内にアンテナ素子が収まるよう小型化できるダイポールアンテナが求められている。
しかしながら、2周波の帯域で使用される従来のダイポールアンテナでは、寸法が大きく小型化されていなかった、あるいは、小型化した従来のダイポールアンテナでは、低周波帯と高周波帯との2周波の帯域において、良好な電圧定在波比特性が得ることが困難であるという問題点があった。
そこで、本発明は、所定の値を示す電圧定在波比の周波数帯域に、低周波帯および高周波帯の全周波数帯域がほぼ含まれるようになると共に、低周波帯の下端の周波数の波長をλLとした際に、長辺の長さが約0.27λL、短辺の長さが約0.027λLの矩形状の枠内にアンテナ素子が収まるよう小型化できるダイポールアンテナを提供することを目的としている。
上記本発明の目的を達成することができる本発明のダイポールアンテナは、ホット素子とアース素子とを備え、使用する周波数帯域が低周波帯と高周波帯との2周波の帯域とされるダイポールアンテナであって、コ字状に折り返されている前記ホット素子と、一端が前記ホット素子の一端と対向されて配置されると共に、前記ホット素子とは逆方向に折り返されている前記アース素子と、前記ホット素子の一端を幅広として形成された給電用のホット給電ランドと、前記アース素子の一端を幅広として形成され、前記ホット給電ランドに対向されて配置される給電用のアース給電ランドとを備え、前記ホット素子において、前記ホット給電ランドから前記アース素子に向かって延伸する延長素子が形成され、該延長素子は前記アース素子と対向して配置されて、所定の値を示す電圧定在波比の周波数帯域に、前記低周波帯および前記高周波帯の全周波数帯域がほぼ含まれるようになることを最も主要な特徴としている。
上記本発明のダイポールアンテナにおいて、前記延長素子は、前記ホット給電ランドより幅広の矩形状とされていてもよい。
また、上記本発明のダイポールアンテナにおいて、前記延長素子は、繰り返し折返された形状のミアンダ素子により構成されていてもよい。
さらに、上記本発明のダイポールアンテナにおいて、前記アース素子は、所定の間隔で対向するよう平行に配列された2本の線状の素子から構成されていてもよい。
さらにまた、上記本発明のダイポールアンテナは、前記ホット素子の長さと前記アース素子の長さとの比を変えることにより、前記低周波帯と前記高周波帯との利得が変わるようになる。
さらにまた、上記本発明のダイポールアンテナは、前記延長素子の幅あるいは長さを変えることにより、比帯域が変わるようになる。
さらにまた、上記本発明のダイポールアンテナは、前記低周波帯の下端の周波数の波長をλL、前記高周波帯の上端の周波数の波長をλHとした際に、前記ホット素子および前記アース素子の長さが約0.5λLであって約1.3λHとされると共に、前記延長素子の端縁から前記ホット素子の折り返された外縁までの長さが約0.5λHとされて、長辺の長さが約0.27λL、短辺の長さが約0.027λLの矩形状の枠内に、前記ホット素子と前記アース素子と前記延長素子とが収まるようにされている。
さらにまた、上記本発明のダイポールアンテナは、前記ホット素子と前記アース素子と前記延長素子と前記ホット給電ランドとアース給電ランドとが、基板の一面に装着されている。
本発明のダイポールアンテナは、ホット素子において、ホット素子の一端とアース素子の一端とが対向されて配置されていると共にホット給電ランドからアース素子に向かって延伸する延長素子が形成されていることから、所定の値を示す電圧定在波比の周波数帯域に、低周波帯および高周波帯の全周波数帯域がほぼ含まれるようになり、ホット素子およびアース素子がコ字状に折り返されていることから、低周波帯の下端の周波数の波長をλLとした際に、長辺の長さが約0.27λL、短辺の長さが約0.027λLの矩形状の枠内にホット素子とアース素子と延長素子とが収まるように小型化することができる。
本発明の第1実施例のダイポールアンテナの構成を示す図である。 本発明の第1実施例のダイポールアンテナにおけるVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明の第2実施例のダイポールアンテナの構成、第2実施例のダイポールアンテナの変形例の構成を示す図である。 本発明の第2実施例のダイポールアンテナにおけるVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明の第3実施例のダイポールアンテナの構成を示す図である。 本発明の第3実施例のダイポールアンテナにおけるVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明の第4実施例のダイポールアンテナの構成を示す図である。 本発明の第4実施例のダイポールアンテナにおけるVSWRの周波数特性を示す図である。 本発明の第4実施例のダイポールアンテナにおいて利得の変化を説明するための図である。 本発明の第4実施例のダイポールアンテナにおけるアース素子のサイズに対する利得特性を示す図である。 本発明の第2実施例のダイポールアンテナにおいて延長素子の幅に対する比帯域が変化することを説明するための図である。 本発明の第2実施例のダイポールアンテナにおける延長素子の幅に対する比帯域特性を示す図である。 本発明の第2実施例のダイポールアンテナにおいて延長素子の長さに対する比帯域が変化することを説明するための図である。 本発明の第2実施例のダイポールアンテナにおける延長素子の長さに対する比帯域特性を示す図である。 本発明の第5実施例のダイポールアンテナの構成を示す図である。 本発明の第6実施例のダイポールアンテナの構成を示す図である。 本発明の第7実施例のダイポールアンテナの構成を示す図である。 本発明の第8実施例のダイポールアンテナの構成を示す図である。 従来のダイポールアンテナの構成を示す図である。 従来のダイポールアンテナのVSWRの周波数特性を示す図である。 従来の他のダイポールアンテナの構成を示す図である。 従来の他のダイポールアンテナのVSWRの周波数特性を示す図である。 従来のさらに他のダイポールアンテナの構成を示す図である。 従来のさらに他のダイポールアンテナのVSWRの周波数特性を示す図である。 従来のさらに他のダイポールアンテナの構成を示す図である。 従来のさらに他のダイポールアンテナのVSWRの周波数特性を示す図である。 従来のさらに他のダイポールアンテナの構成を示す図である。 従来のさらに他のダイポールアンテナのVSWRの周波数特性を示す図である。
[本発明の第1実施例]
本発明にかかる第1実施例のダイポールアンテナ1の構成を図1に示す。
図1に示す本発明の第1実施例のダイポールアンテナ1は、細長い線状のホット素子11と、細長い線状のアース素子12とを備えている。ホット素子11のダイポールアンテナ1の中央側における一端に、ホット素子11に給電するための幅広の矩形状とされたホット給電ランド13が形成されている。ホット素子11は、ホット給電ランド13から延伸された細長い線状の素子を備え、線状の素子は小型化を図るために中途が図面上において上から下に折り返されてコ字状の形状とされていると共に、開放端とされる他端が下から上に折り返されてコ字状の形状とされている。また、アース素子12のダイポールアンテナ1の中央側における一端に、アース素子12に給電するための幅広の矩形状とされたアース給電ランド14が形成されている。アース素子12は、アース給電ランド14からホット素子11とは逆方向に延伸された細長い線状の素子を備え、線状の素子は小型化を図るために中途が図面上において下から上の逆方向に折り返されてコ字状の形状に構成されて、ホット素子11とほぼ点対称に配置されている。ホット給電ランド13とアース給電ランド14とはわずかな所定の間隔で対向するよう配置されている。なお、ホット給電ランド13に図示しない同軸ケーブルの芯線がハンダ付け等により接続され、アース給電ランド14に同軸ケーブルのシールド線材がハンダ付け等により接続されて、ホット素子11とアース素子12とに給電ケーブルから給電される。
さらに、第1実施例のダイポールアンテナ1においては、ホット素子11が延伸されている側と反対側のホット給電ランド13から、横長とされた矩形状の延長素子15が延伸されている。延長素子15の下縁は、アース給電ランド14から延伸されているアース素子12の上縁にわずかな所定の間隔で対向するようホット給電ランド13より幅広に形成され、延長素子15の先端の側縁が、コ字状に折り返されたアース素子12の開放端とされる他端縁とわずかな所定の間隔で対向している。このように、延長素子15がアース素子12にわずかな所定の間隔で対向することから、両者は容量結合されることになる。この容量結合により、ダイポールアンテナ1において容量成分が増加して共振周波数がずれることから、ホット素子11を長くすることで生じさせた誘導成分で増加した容量成分を打ち消すことにより共振周波数のずれを抑制している。ホット素子11を長くした部分が、ホット素子11の開放端とされる他端において折り返されたコ字状の部分に相当している。このように、ホット素子11の他端を折り返していることから、ホット素子11の長さを長くしても第1実施例のダイポールアンテナ1を小型化することができる。なお、延長素子15の上縁およびホット素子11における線状の素子の上縁の延長線上に、アース素子12における線状の素子の上縁がほぼ一致すると共に、ホット素子11における線状の素子の下縁の延長線上に、アース素子12における線状の素子の下縁がほぼ一致するように、ホット素子11と延長素子15とアース素子12とが配置されている。
ここで、第1実施例のダイポールアンテナ1は低周波帯と高周波帯との2周波の帯域で使用され、低周波帯(以下、「FL」という)が例えば814MHz~960MHzとされ、高周波帯(以下、「FH」という)が例えば1427.9MHz~2170MHzとされる。この場合、FLの比帯域は16.5%となり、FHの比帯域は41.3%となる。第1実施例のダイポールアンテナ1において、ホット素子11の他端における折り返されたコ字状の外縁からホット給電ランド13の中央までの長さがL10とされ、ホット素子11の中途で折返された外縁から延長素子15の先端の端縁までの長さがL11とされ、アース素子12の他端からアース給電ランド14の中央までの長さがL12とされ、同じ幅とされているホット素子11とアース素子12との幅がW10とされる。これらの寸法の一例を挙げると、FLの下端の周波数(ここでは、814MHz)の波長をλL、FHの上端の周波数(ここでは、2170MHz)の波長をλHとした際に、L10とL12の長さは約0.5λLであって約1.3λHとされ、L11の長さは約0.5λHとされ、W10の長さは約0.019λLであって約0.051λHとされる。また、上記した「わずかな所定の間隔」は、例えば約1mmとされ、約0.0027λLであって約0.0073λHに相当する。
この寸法とされた時の第1実施例のダイポールアンテナ1の電圧定在波比(VSWR)の周波数特性を図2に示す。図2を参照すると、VSWRが3.0以下のFLの周波数帯域が838MHz~943MHzとなって、VSWRが3.0以下のFLの比帯域として約11.8%が得られている。また、VSWRが3.0以下のFHの周波数帯域が1203MHz~1867MHzとなって、VSWRが3.0以下のFHの比帯域は約43.3%と広帯域が得られている。第1実施例のダイポールアンテナ1では、電圧定在波比が3.0以下となる周波数帯域に、FHの全周波数帯域が含まれており、FLの全周波数帯域にはわずか足りないもののほぼ含まれるようになる。このように、FLとFHとの全周波数帯域において良好なVSWR特性が得られるのは、延長素子15をアース素子12にわずかな所定の間隔で対向させて両者を容量結合すると共に、ホット給電ランド13とアース給電ランド14とをわずかな所定の間隔で対向させて両者を容量結合したことによるものと考えられる。
上記したように、本発明にかかる第1実施例のダイポールアンテナ1は、長辺の長さが約0.27λL、短辺の長さが約0.027λLの矩形状の枠内に少なくともホット素子11とアース素子12と延長素子15とが収まるように小型化されている。
[本発明の第2実施例]
次に、本発明にかかる第2実施例のダイポールアンテナ2の構成を図3(a)に示す。
図3(a)に示す本発明の第2実施例のダイポールアンテナ2は、細長い線状のホット素子21と、中途から幅が広くされたアース素子22とを備えている。ホット素子21のダイポールアンテナ2の中央側における一端に、ホット素子21に給電するための幅広の矩形状とされたホット給電ランド23が形成されている。ホット素子21は、ホット給電ランド23から延伸された細長い線状の素子を備え、小型化を図るために線状の素子は中途が図面上において上から下に折り返されてコ字状の形状とされていると共に、開放端とされる他端が下から上に折り返されてコ字状の形状とされている。また、アース素子22のダイポールアンテナ2の中央側における一端に、アース素子22に給電するための幅広で横長の矩形状とされたアース給電ランド24が形成されている。アース素子22は、アース給電ランド24からホット素子21とは逆方向に延伸された細長い線状の素子と、線状の素子から延伸されている横長の矩形状とされた幅広の素子とを備えている。ホット給電ランド23とアース給電ランド24とはわずかな所定の間隔で対向するよう配置されている。なお、ホット給電ランド23に図示しない同軸ケーブルの芯線がハンダ付け等により接続され、アース給電ランド24に同軸ケーブルのシールド線材がハンダ付け等により接続されて、ホット素子21とアース素子22とに給電ケーブルから給電される。
さらに、第2実施例のダイポールアンテナ2のホット素子21においては、ホット素子21が延伸されている側と反対側のホット給電ランド23から、横長とされた矩形状の延長素子25が延伸されている。延長素子25は、アース給電ランド24から延伸されているアース素子22における線状の素子にわずかな所定の間隔で対向するようホット給電ランド23より幅広に形成され、延長素子25の先端縁はアース素子22の矩形状とされた幅広の素子のアース給電ランド24側の側部の縁とわずかな所定の間隔で対向している。このように、延長素子25がアース素子22にわずかな所定の間隔で対向することから、両者は容量結合されることになる。この容量結合により、ダイポールアンテナ2において容量成分が増加して共振周波数がずれることから、ホット素子21を長くすることで生じさせた誘導成分で増加した容量成分を打ち消すことにより共振周波数のずれを抑制している。ホット素子21を長くした部分が、ホット素子21の開放端とされる他端において折り返されたコ字状の部分に相当している。このように、ホット素子21の他端を折り返していることから、ホット素子21の長さを長くしても第2実施例のダイポールアンテナ2を小型化することができる。なお、延長素子25の上縁およびホット素子21における線状の素子の上縁の延長線上に、アース素子22における線状の素子の上縁がほぼ一致すると共に、ホット素子21における線状の素子の下縁の延長線上に、アース素子22における線状の素子の下縁がほぼ一致するように、ホット素子21と延長素子25とアース素子22とが配置されている。
ここで、第2実施例のダイポールアンテナ2は第1実施例のダイポールアンテナ1と同様に比帯域が16.5%となる814MHz~960MHzのFLと、比帯域が41.3%となる1427.9MHz~2170MHzのFHとの2周波の帯域で使用される。第2実施例のダイポールアンテナ2において、ホット素子21の他端における折り返されたコ字状の外縁からホット給電ランド23の中央までの長さがL20とされ、ホット素子21の中途で折返された外縁から延長素子25の先端の端縁までの長さがL21とされ、アース素子22における幅広の素子の延長素子25と対向する側縁から幅広の素子の周縁を回ってアース給電ランド24の中央までの長さがL22とされ、同じ幅とされるホット素子21とアース素子22との幅がW20とされる。これらの寸法の一例を挙げると、FLの下端の周波数(ここでは、814MHz)の波長をλL、FHの上端の周波数(ここでは、2170MHz)の波長をλHとした際に、L20とL22の長さは約0.5λLであって約1.3λHとされ、L21の長さは約0.5λHとされ、W20の長さは約0.019λLであって約0.051λHとされる。また、上記した「わずかな所定の間隔」は、例えば約1mmとされ、約0.0027λLであって約0.0073λHに相当する。
この寸法とされた時の第2実施例のダイポールアンテナ2のVSWRの周波数特性を図4に示す。図4を参照すると、VSWRが3.0以下のFLの周波数帯域が844MHz~939MHzとなって、VSWRが3.0以下のFLの比帯域として約10.7%が得られている。また、VSWRが3.0以下のFHの周波数帯域が1313MHz~3008MHzとなって、VSWRが3.0以下のFHの比帯域は約78.5%と広帯域が得られている。第2実施例のダイポールアンテナ2では、電圧定在波比が3.0以下となる周波数帯域に、FHの全周波数帯域が含まれており、FLの全周波数帯域にはわずか足りないもののほぼ含まれるようになる。このように、FLとFHとの全周波数帯域において良好なVSWR特性が得られるのは、延長素子25をアース素子22にわずかな所定の間隔で対向させて両者を容量結合すると共に、ホット給電ランド23とアース給電ランド24とをわずかな所定の間隔で対向させて両者を容量結合したことによるものと考えられる。
上記したように、本発明にかかる第2実施例のダイポールアンテナ2は、長辺の長さが約0.27λL、短辺の長さが約0.027λLの矩形状の枠内に少なくともホット素子21とアース素子22と延長素子25とが収まるように小型化されている。
上記説明した第2実施例のダイポールアンテナ2の変形例の構成を図3(b)に示す。図3(b)に示す変形例のダイポールアンテナ2’は、アース素子の構成が異なっている。すなわち、変形例のダイポールアンテナ2’のアース素子22’は、アース給電ランド24から延伸された細長い線状の素子と、線状の素子から延伸されている横長の矩形状とされたループ素子とを備えている。このように、変形例のダイポールアンテナ2’のアース素子22’においては、横長の矩形状とされた幅広の素子に替えて横長の矩形状とされたループ素子を備えており、他の構成はダイポールアンテナ2と同様の構成とされている。他の構成の説明は省略するが、変形例のダイポールアンテナ2’における長さの寸法は、上記したダイポールアンテナ2における長さの寸法と同様とされており、変形例のダイポールアンテナ2’におけるVSWRの周波数特性は、図4に示す上記したダイポールアンテナ2におけるVSWRの周波数特性とほぼ同様となり、VSWRが3.0以下のFLの周波数帯域が855MHz~941MHzとなって、VSWRが3.0以下のFLの比帯域として約9.6%が得られている。また、VSWRが3.0以下のFHの周波数帯域が1327MHz~3029MHzとなって、VSWRが3.0以下のFHの比帯域は約78.1%と広帯域が得られている。第2実施例の変形例のダイポールアンテナ2’においても、電圧定在波比が3.0以下となる周波数帯域に、FHの全周波数帯域が含まれており、FLの全周波数帯域にはわずか足りないが、ほぼ含まれるようになる。
上記したように、本発明にかかる第2実施例のダイポールアンテナ2および変形例のダイポールアンテナ2’は、長辺の長さが約0.27λL、短辺の長さが約0.027λLの矩形状の枠内に少なくともホット素子21とアース素子22,22’と延長素子25とが収まるように小型化されている。
[本発明の第3実施例]
次に、本発明にかかる第3実施例のダイポールアンテナ2の構成を図5に示す。
図5に示す本発明の第3実施例のダイポールアンテナ3は、細長い線状のホット素子31と、細長い線状のアース素子32とを備えている。ホット素子31のダイポールアンテナ3の中央側における一端に、ホット素子31に給電するための幅広の矩形状とされたホット給電ランド33が形成されている。ホット素子31の一端をホット給電ランド33に接続する部位には徐々に幅が広がって接続される勾配が形成されており、ホット素子31は、ホット給電ランド33から勾配を介して延伸された細長い線状の素子を備え、小型化を図るために線状の素子は中途が図面上において上から下に折り返されてコ字状の形状とされていると共に、開放端とされる他端が下から上にL字状に折り返されている。また、アース素子32のダイポールアンテナ3の中央側における一端は、アース素子32に給電するための幅広の矩形状とされたアース給電ランド34が形成されている。アース素子32は、アース給電ランド34からホット素子31とは逆方向に延伸された細長い線状の素子を備え、線状の素子は小型化を図るために中途が図面上において下から上の逆方向に折り返されてコ字状の形状に構成されている。アース素子32の線幅は、第1実施例のアース素子12より細くされて、共振周波数が高くなるようにしている。ホット給電ランド33とアース給電ランド34とはわずかな所定の間隔で対向するよう配置されている。なお、ホット給電ランド33に図示しない同軸ケーブルの芯線がハンダ付け等により接続され、アース給電ランド34に同軸ケーブルのシールド線材がハンダ付け等により接続されて、ホット素子31とアース素子32とに給電ケーブルから給電される。
さらに、第3実施例のダイポールアンテナ3のホット素子31においては、ホット素子31が延伸されている側と反対側のホット給電ランド33から延伸された延長素子35が形成されている。延長素子35は、上下に繰り返し折返された外観が矩形状のミアンダ素子31aから構成されている。延長素子35をミアンダ素子31aで構成することにより、延長素子35の長さを長くしても第3実施例のダイポールアンテナ3を小型化することができる。なお、延長素子35を含むホット素子31における線状の素子の上縁および延長素子35の上縁の延長線上に、アース素子32における線状の素子の上縁がほぼ一致すると共に、ホット素子31における線状の素子の下縁の延長線上に、アース素子32における線状の素子の下縁がほぼ一致するように、ホット素子31と延長素子35とアース素子32とが配置されている。
ここで、第3実施例のダイポールアンテナ3は第1実施例のダイポールアンテナ1と同様に比帯域が16.5%となる814MHz~960MHzのFLと、比帯域が41.3%となる1427.9MHz~2170MHzのFHとの2周波の帯域で使用される。第3実施例のダイポールアンテナ3において、ホット素子31の他端における折り返された外縁からホット給電ランド33の中央までの長さがL30とされ、ホット素子31の中途で折返された外縁から延長素子35の先端の端縁までの長さがL31とされ、アース素子32における線状の素子の開放端とされる他端からアース給電ランド34の中央までの長さがL32とされ、同じ幅とされるホット素子31とアース素子32との幅がW30とされる。これらの寸法の一例を挙げると、FLの下端の周波数(ここでは、814MHz)の波長をλL、FHの上端の周波数(ここでは、2170MHz)の波長をλHとした際に、L30とL32の長さは約0.5λLであって約1.3λHとされ、L31の長さは約0.5λHとされ、W30の長さは約0.024λLであって約0.065λHとされる。また、上記した「わずかな所定の間隔」は、例えば約1mmとされ、約0.0027λLであって約0.0073λHに相当する。
この寸法とされた時の第3実施例のダイポールアンテナ3のVSWRの周波数特性を図6に示す。図6を参照すると、VSWRが3.0以下のFLの周波数帯域が828MHz~945MHzとなって、VSWRが3.0以下のFLの比帯域は約13.2%が得られている。また、VSWRが3.0以下のFHの周波数帯域が1482MHz~2461MHzとなって、VSWRが3.0以下のFHの比帯域は約49.7%と広帯域が得られている。第3実施例のダイポールアンテナ3では、電圧定在波比が3.0以下となる周波数帯域は、FLの全周波数帯域にはわずか足りないと共にFHの全周波数帯域にもわずか足りないものの、FLとFHとの全周波数帯域がほぼ含まれるようになる。このように、FLとFHとにおいて広帯域の比帯域が得られるのは、延長素子35をミアンダ素子31aで構成すると共に、ホット給電ランド33とアース給電ランド34とをわずかな所定の間隔で対向させて両者を容量結合したことによるものと考えられる。
上記したように、本発明にかかる第3実施例のダイポールアンテナ3は、長辺の長さが約0.27λL、短辺の長さが約0.027λLの矩形状の枠内に少なくともホット素子31とアース素子32と延長素子35とが収まるように小型化されている。
[本発明の第4実施例]
次に、本発明にかかる第4実施例のダイポールアンテナ4の構成を図7に示す。
図7に示す本発明の第4実施例のダイポールアンテナ4は、細長い線状のホット素子41と、細長い平行に配置された2本の線状のアース素子42とを備えている。ホット素子41のダイポールアンテナ4の中央側における一端に、ホット素子41に給電するための幅広の矩形状とされたホット給電ランド43が形成されている。ホット素子41の一端をホット給電ランド43に接続する部位には徐々に幅が広がって接続される勾配が形成されており、ホット素子41は、ホット給電ランド43から勾配を介して延伸された細長い線状の素子を備え、小型化を図るために線状の素子は中途が図面上において上から下に折り返されてコ字状の形状とされていると共に、開放端とされる他端が下から上にL字状に折り返されている。また、アース素子42のダイポールアンテナ4の中央側における一端に、アース素子42に給電するための幅広の矩形状とされたアース給電ランド44が形成されている。アース素子42は、アース給電ランド44からホット素子41とは逆方向に延伸された平行に配置された細長い2本の線状の素子を備え、小型化を図るために2本の線状の素子は中途が図面上において下から上の逆方向に折り返されてコ字状の形状に構成されている。この場合、2本の線状の素子はわずかな所定の間隔で対向するよう平行に配列されている。また、アース素子42における2本の線状の素子の線幅は、第1実施例のアース素子12より細くされて、共振周波数が高くなるようにしている。ホット給電ランド43とアース給電ランド44とはわずかな所定の間隔で対向するよう配置されている。なお、ホット給電ランド43に図示しない同軸ケーブルの芯線がハンダ付け等により接続され、アース給電ランド44に同軸ケーブルのシールド線材がハンダ付け等により接続されて、ホット素子41とアース素子42とに給電ケーブルから給電される。
さらに、第4実施例のダイポールアンテナ4のホット素子41においては、ホット素子41が延伸されている側と反対側のホット給電ランド43から延伸された延長素子45が形成されている。延長素子45は、上下に繰り返し折返された外観が矩形状のミアンダ素子41aから構成されている。延長素子45をミアンダ素子41aで構成することにより、延長素子45の長さを長くしても第4実施例のダイポールアンテナ4を小型化することができる。なお、延長素子45を含むホット素子41における線状の素子の上縁および延長素子45の上縁の延長線上に、アース素子42における線状の素子の上縁がほぼ一致すると共に、ホット素子41における線状の素子の下縁の延長線上に、アース素子42における線状の素子の下縁がほぼ一致するように、ホット素子41と延長素子45とアース素子42とが配置されている。
ここで、第4実施例のダイポールアンテナ4は第1実施例のダイポールアンテナ1と同様に比帯域が16.5%となる814MHz~960MHzのFLと、比帯域が41.3%となる1427.9MHz~2170MHzのFHとの2周波の帯域で使用される。第4実施例のダイポールアンテナ4において、ホット素子41の他端における折り返された外縁からホット給電ランド43の中央までの長さがL40とされ、ホット素子41の中途で折返された外縁から延長素子45の先端の端縁までの長さがL41とされ、アース素子42における2本の線状の素子の開放端とされる他端からアース給電ランド44の中央までの長さがL42とされ、同じ幅とされるホット素子41とアース素子42との幅がW40とされる。これらの寸法の一例を挙げると、FLの下端の周波数(ここでは、814MHz)の波長をλL、FHの上端の周波数(ここでは、2170MHz)の波長をλHとした際に、L40とL42の長さは約0.5λLであって約1.3λHとされ、L42の長さは約0.5λHとされ、W40の長さは約0.024λLであって約0.065λHとされる。また、上記した「わずかな所定の間隔」は、例えば約1mmとされ、約0.0027λLであって約0.0073λHに相当する。
この寸法とされた時の第4実施例のダイポールアンテナ4のVSWRの周波数特性を図8に示す。図8を参照すると、VSWRが3.0以下のFLの周波数帯域が807MHz~968MHzとなって、VSWRが3.0以下のFLの比帯域は約18.1%が得られている。また、VSWRが3.0以下のFHの周波数帯域が1443MHz~2461MHzとなって、VSWRが3.0以下のFHの比帯域は約52.2%と広帯域が得られている。第4実施例のダイポールアンテナ4では、電圧定在波比が3.0以下となる周波数帯域には、FLの全周波数帯域が含まれており、FHの全周波数帯域を含むにはわずか足りないものの、FLとFHとの全周波数帯域がほぼ含まれるようになる。このように、FLとFHとにおいて広帯域の比帯域が得られるのは、延長素子45をミアンダ素子41aで構成すると共に、アース素子42を所定の間隔で対向する平行に配列された2本の線状の素子で構成したこと、および、ホット給電ランド43とアース給電ランド44とをわずかな所定の間隔で対向させて両者を容量結合したことによるものと考えられる。
上記したように、本発明にかかる第4実施例のダイポールアンテナ4は、長辺の長さが約0.27λL、短辺の長さが約0.027λLの矩形状の枠内に少なくともホット素子41とアース素子42と延長素子45とが収まるように小型化されている。
[本発明の第4実施例の利得の変化]
次に、第4実施例のダイポールアンテナ4において、ホット素子41の長さとアース素子42の長さとの比を変化させたときの最大利得の変化特性について図9(a)(b)および図10を参照して説明する。
長さを最も長くした状態のホット素子41-1の構成とされると共に、長さを最も短くした状態のアース素子42-1を備えるダイポールアンテナ4-1の構成を図9(a)に示す。図9(a)に示すダイポールアンテナ4-1は、ホット素子41-1の長さLhが最も長くされており、長さLhを長くしても小型化を図るためにホット素子41-1は、開放端とされる他端を下から上に折り返したコ字状の形状とされている。また、図9(a)に示すダイポールアンテナ4-1は、アース素子42-1の開放端とされる他端のコ字状の部位をL字状の形状として短くすることにより、アース素子42-1の長さLeを最も短くしている。
そして、長さを最も短くした状態のホット素子41-2と、長さを最も長くした状態のアース素子42-2を備えるダイポールアンテナ4-2の構成を図9(b)に示す。図9(b)に示すダイポールアンテナ4-2は、ホット素子41-2の開放端とされる他端を下から上に折り返してL字状の形状とすることにより、ホット素子41-2の長さLhを最も短くしている。また、図9(b)に示すダイポールアンテナ4-2は、アース素子42-2の長さLeが最も長くされており、長さLeを長くしても小型化を図るためにアース素子42-2は、開放端とされる他端を折り返してコ字状の形状とすることにより、アース素子42-2の長さLeを最も長くしている。
ホット素子41の長さLhとアース素子42の長さLeとの比であるLh/Leを2.05から1.27まで変化させたときのダイポールアンテナ4の最大利得の変化特性を絶対利得[dBi]で図10に示す。図10において、横軸はLh/Leとされ縦軸は最大利得[dBi]とされている。
図10を参照すると、一点鎖線で示す800MHz帯の低周波帯では、Lh/Leが2.05から1.77まで変化するに従い最大利得は約-1.7dBiから約-1.3dBiまで上昇するようになり、Lh/Leが1.77から1.39まで変化するに従い最大利得は約-1.3dBiから約-2.1dBiまで下降するようになり、Lh/Leが1.39から1.27まで変化するに従い最大利得は約-2.1dBiから約-1.75dBiまで上昇するようになる。低周波帯においては、Lh/Leが1.77とされた時に約-1.4dBiの最大利得が得られる。
また、図10において実線で示す1500MHz帯の中周波域では、Lh/Leが2.05から1.27まで変化するに従い最大利得は約0.55dBiから約-1.2dBiまで下降するようになり、特に、Lh/Leが2.05から1.60まで変化するに従い最大利得は0.55dBiから約-1.1dBiまで急激に下降する。中周波域においては、Lh/Leが2.05とされた時に約0.55dBiの最大利得が得られる。
さらに、図10において破線で示す2000MHz帯の高周波帯では、Lh/Leが2.05から1.53まで変化するに従い最大利得は約-1.2dBiから約-0.25dBiまで上昇するようになり、Lh/Leが1.53から1.39まで変化するに従い最大利得は約-0.25dBiから約-0.3dBiまで下降するようになり、Lh/Leが1.39から1.33まで変化するに従い最大利得は約-0.3dBiから約-0.05dBiまで上昇するようになり、Lh/Leが1.33から1.27まで変化するに従い最大利得は-0.05dBiから約-0.15dBiまで下降するようになる。高周波帯においては、Lh/Leが1.33とされた時に約-0.05[dBi]の最大利得が得られる。
第4実施例のダイポールアンテナ4においては、上記したようにホット素子41の長さLhとアース素子42の長さLeとの比であるLh/Leを変化させると利得が変化するが、周波数帯域によって最大利得が得られるLh/Leが異なるようになる。そこで、使用する周波数帯域が決定された際に、図10を参照することにより使用する周波数帯域において相互に大きな利得が得られるLh/Leを選択するのが好適となる。
[本発明の第2実施例の比帯域の変化]
次に、第2実施例のダイポールアンテナ2において、ホット素子21における延長素子25の幅Δxを変化させたときの比帯域の変化特性について図11(a)(b)および図12を参照して説明する。
延長素子25の幅Δxを最も広くした状態のホット素子21-1を備えるダイポールアンテナ2-1の構成を図11(a)に示し、延長素子25の幅Δxを最も狭くして延長素子25を省略したと等価な状態のホット素子21-2を備えるダイポールアンテナ2-2の構成を図11(b)に示す。
そして、最も広くした延長素子25の幅Δxを0.0326λHとして幅Δxを最も狭くした0.0000λHまで変化させた時の2000MHz帯の高周波帯における比帯域の変化特性を図12に示す。図12において、横軸は延長素子25の幅Δxとされ縦軸は比帯域[%]とされている。図12を参照すると、延長素子25の幅Δxを0.0326λHから0.0109λHまで変化させるに従い比帯域は上昇する傾向となり、幅Δxが0.0109λHの時に最大の約99%の比帯域が得られる。また、延長素子25の幅Δxを0.0109λHから0.0000λHまで変化させるに従い比帯域は約99%から約20%まで下降する。比帯域の閾値をFHの比帯域である41.3%とすると、延長素子25の幅Δxが約0.0023λHの時に41.3%の比帯域が得られる。このように、延長素子25の幅Δxを0.0023λH未満とすると41.3%の所望の比帯域が得られず、延長素子25の幅Δxを0.0023λH以上の幅とすることで、高周波帯において41.3%以上の比帯域を得ることができるようになる。
次に、第2実施例のダイポールアンテナ2において、ホット素子21における延長素子25の長さを変化させたときの比帯域の変化特性について図13(a)(b)および図14を参照して説明する。
延長素子25の長さを最も長くした状態のホット素子21-3を備えるダイポールアンテナ2-3の構成を図13(a)に示し、図13(a)においてホット素子21の中途で折返された外縁から延長素子25の先端の端縁までの長さをΔyとして示す。また、延長素子25の長さΔyを短くした状態のホット素子21-4を備えるダイポールアンテナ2-4の構成を図13(b)に示し、図13(b)においてホット素子21の中途で折返された外縁から延長素子25の先端の端縁までの長さをΔyとして示す。
そして、最も長くした延長素子25とした時の長さΔyが0.510λHとされ、長さΔyを0.510λHから0.394λHまで変化させた時の2000MHz帯の高周波帯における比帯域の変化特性を図14に示す。図14において、横軸は長さΔyとされ縦軸は比帯域[%]とされている。図14を参照すると、延長素子25の長さを変化させて長さΔyを0.510λHから0.488λHまで変化させた際の比帯域は約78%~80%が得られているが、延長素子25の長さを短くしていくことで長さΔyを0.488λHから0.481λHまで変化させると、比帯域が39%まで急激に降下するようになる。比帯域の閾値をFHの比帯域である41.3%とすると、長さΔyが約0.480λHの時に41.3%の比帯域が得られる。そして、延長素子25の長さを短くしていくことで長さΔyを0.481λHから0.394λHまで変化させるに従い比帯域は約39%から約20%まで降下していく。このように、ホット素子21の中途で折返された外縁から延長素子25の先端の端縁までの長さΔyを0.481λH以下とすると41.3%の所望の比帯域が得られず、長さΔyが約0.480λH以上となる延長素子25の長さとすることで、高周波帯において41.3%以上の比帯域を得ることができるようになる。
第2実施例のダイポールアンテナ2においては、上記したように延長素子25の幅あるいは延長素子25の長さを変化させることにより比帯域を変化させることができる。延長素子25の幅Δxは、0.0023λH以上の幅とすることが好適であり、延長素子25の長さは、長さΔyが約0.488λH以上となる延長素子25の長さとするのが好適とされる。
[本発明の第5実施例]
次に、本発明にかかる第5実施例のダイポールアンテナ5の構成を図15に示す。
図15に示す本発明の第5実施例のダイポールアンテナ5は、高周波特性の良好なガラスエポキシ基板やテフロン(登録商標)基板等の角部が斜面で面取りされた細長い矩形状の基板50を備え、図面上において基板50はハッチングを施して示されており、この基板50の一面に、細長い線状のホット素子51と、平行に配置された細長い2本の線状のアース素子52とがプリントパターンや貼着により形成されている。ホット素子51のダイポールアンテナ5の中央側における一端に、ホット素子51に給電するための幅広の矩形状とされたホット給電ランド53が基板50の一面に形成されている。ホット素子51の一端をホット給電ランド53に接続する部位には徐々に幅が広がって接続される勾配が形成されており、ホット素子51は、ホット給電ランド53から勾配を介して延伸された細長い線状の素子を備え、小型化を図るために線状の素子は中途が図面上において上から下に折り返されてコ字状の形状とされていると共に、開放端とされる他端が下から上に折り返されてコ字状の形状に形成されている。また、アース素子52のダイポールアンテナ5の中央側における一端に、アース素子52に給電するための幅広の矩形状とされたアース給電ランド54が基板50の一面に形成されている。アース素子52は、アース給電ランド54からホット素子51とは反対側に延伸されている平行に配置された細長い2本の線状の素子を備え、小型化を図るために2本の線状の素子は中途が図面上において下から上の逆方向に折り返されてコ字状の形状に構成されている。この場合、2本の線状の素子はわずかな所定の間隔で対向するよう平行に配列されている。また、アース素子52における2本の線状の素子の線幅は、第1実施例のアース素子12より細くされて、共振周波数が高くなるようにしている。ホット給電ランド53とアース給電ランド54とはわずかな所定の間隔で対向するよう配置されている。なお、ホット給電ランド53において、クロスハッチングして示す矩形状の接続部分に図示しない同軸ケーブルの芯線がハンダ付け等により接続され、アース給電ランド54において、クロスハッチングして示す矩形状の接続部分に同軸ケーブルのシールド線材がハンダ付け等により接続されて、ホット素子51とアース素子52とに給電ケーブルから給電される。
さらに、第5実施例のダイポールアンテナ5のホット素子51においては、ホット素子51が延伸されている側と反対側のホット給電ランド53から延伸された延長素子55が基板50の一面に形成されている。延長素子55は、上下に繰り返し折返された外観が矩形状のミアンダ素子51aから構成されている。延長素子55をミアンダ素子51aで構成することにより、延長素子55の長さを長くしても第5実施例のダイポールアンテナ5を小型化することができる。なお、延長素子55を含むホット素子51における線状の素子の上縁および延長素子55の上縁の延長線上にアース素子52における線状の素子の上縁がほぼ一致すると共に、ホット素子51における線状の素子の下縁の延長線上にアース素子52における線状の素子の下縁がほぼ一致するように、ホット素子51と延長素子55とアース素子52とが配置されている。
ここで、第5実施例のダイポールアンテナ5は第1実施例のダイポールアンテナ1と同様に比帯域が16.5%となる814MHz~960MHzのFLと、比帯域が41.3%となる1427.9MHz~2170MHzのFHとの2周波の帯域で使用される。第5実施例のダイポールアンテナ5において、ホット素子51の他端におけるコ字状の形状の外縁からホット給電ランド53の中央までの長さがL50とされ、ホット素子51の中途で折返された外縁から延長素子55の先端の端縁までの長さがL51とされ、アース素子52における2本の線状の素子の開放端とされる他端からアース給電ランド54の中央までの長さがL52とされ、同じ幅とされるホット素子51とアース素子52との幅がW50とされる。これらの寸法の一例を挙げると、FLの下端の周波数(ここでは、814MHz)の波長をλL、FHの上端の周波数(ここでは、2170MHz)の波長をλHとした際に、L50とL52の長さは約0.5λLであって約1.3λHとされ、L52の長さは約0.5λHとされ、W50の長さは約0.024λLであって約0.065λHとされる。また、上記した「わずかな所定の間隔」は、例えば約1mmとされ、約0.0027λLであって約0.0073λHに相当する。なお、上記した寸法は波長を単位とした電気長で表わされており、基板50上の波長は基板50の比誘電率に応じて短縮される。すなわち、上記した寸法を実現する物理長は上記した寸法に波長短縮率を乗算した物理長となる。波長短縮率は基板50の比誘電率をεとすると、1/√εとなる。
上記した寸法とされた時の第5実施例のダイポールアンテナ5のVSWRの周波数特性は、図8に示す第4実施例のダイポールアンテナ4におけるVSWRの周波数特性とほぼ同様となる。第5実施例のダイポールアンテナ5では、電圧定在波比が3.0以下となる周波数帯域には、FLとFHとの全周波数帯域がほぼ含まれるようになる。このように、FLとFHとにおいて広帯域の比帯域が得られるのは、延長素子55をミアンダ素子51aで構成すると共に、アース素子52を所定の間隔で対向する平行に配列された2本の線状の素子で構成したこと、および、ホット給電ランド53とアース給電ランド54とをわずかな所定の間隔で対向させて両者を容量結合したことによるものと考えられる。
上記したように、本発明にかかる第5実施例のダイポールアンテナ5は、長辺の長さが約0.27λL、短辺の長さが約0.027λLの矩形状の枠内に少なくともホット素子51とアース素子52と延長素子55とが収まるように小型化されていることから、基板50の一面にダイポールアンテナ5を形成しても、小型化することができる。
[本発明の第6実施例]
次に、本発明にかかる第7実施例のダイポールアンテナ6の構成を図16に示す。
図16に示す本発明の第7実施例のダイポールアンテナ6は、高周波特性の良好なガラスエポキシ基板やテフロン基板等の角部が丸く面取りされた細長い矩形状の基板60を備え、図面上において基板60はハッチングを施して示されており、この基板60の一面に、細長い線状のホット素子61と、中途から幅が広くされたアース素子62とが形成されている。ホット素子61のダイポールアンテナ6の中央側における一端に、ホット素子61に給電するための幅広の矩形状とされたホット給電ランド63が基板60の一面に形成されている。ホット素子61の一端をホット給電ランド63に接続する部位には徐々に幅が広がって接続される勾配が形成されており、ホット素子61は、ホット給電ランド63から勾配を介して延伸された細長い線状の素子を備え、小型化を図るために線状の素子は中途が図面上において上から下に折り返されてコ字状の形状とされていると共に、開放端とされる他端が下から上に折り返されてコ字状の形状とされている。また、アース素子62のダイポールアンテナ6の中央側における一端に、アース素子62に給電するための幅広の矩形状とされたアース給電ランド64が基板60の一面に形成されている。アース素子62は、アース給電ランド64からホット素子61とは反対側に延伸された線状の素子と、線状の素子から延伸されている横長の矩形状とされた幅広の素子とを備えている。アース素子62における幅広の素子には、一部を矩形状に切り抜く切り抜き部66が形成されており、切り抜き部66の大きさを変えることで、アース素子62のインピーダンス等の電気特性を変えることができる。ホット給電ランド63とアース給電ランド64とはわずかな所定の間隔で対向するよう配置されている。なお、ホット給電ランド63において、クロスハッチングして示す矩形状の接続部分に図示しない同軸ケーブルの芯線がハンダ付け等により接続され、アース給電ランド64において、クロスハッチングして示す矩形状の接続部分に同軸ケーブルのシールド線材がハンダ付け等により接続されて、ホット素子61とアース素子62とに給電ケーブルから給電される。
さらに、第6実施例のダイポールアンテナ6のホット素子61においては、ホット素子61が延伸されている側と反対側のホット給電ランド63から延伸された幅広の横長とされた矩形状の延長素子65が基板60の一面に形成されている。延長素子65をホット給電ランド63に接続する部位には徐々に幅が広がって接続される勾配が形成されており、延長素子65は、ホット給電ランド63から勾配を介して延伸されている。延長素子65は、アース素子62における線状の素子にわずかな所定の間隔で対向するよう幅広に形成され、延長素子65の先端縁はアース素子62の矩形状とされた幅広の素子のアース給電ランド64側の側部の縁とわずかな所定の間隔で対向している。このように、延長素子65がアース素子62にわずかな所定の間隔で対向することから、両者は容量結合されることになる。この容量結合により、ダイポールアンテナ6において容量成分が増加して共振周波数がずれることから、ホット素子61を長くすることで生じさせた誘導成分で増加した容量成分を打ち消すことにより共振周波数のずれを抑制している。ホット素子61を長くした部分が、ホット素子61の開放端とされる他端において折り返されたコ字状の部分に相当している。このように、ホット素子61の他端を折り返していることから、ホット素子61の長さを長くしても第6実施例のダイポールアンテナ6を小型化することができる。なお、延長素子65を含むホット素子61における線状の素子の上縁の延長線上に、アース素子62における幅広の素子の上縁がほぼ一致すると共に、ホット素子61における線状の素子の下縁の延長線上に、アース素子62における線状の素子の下縁および幅広の素子の下縁がほぼ一致するように、ホット素子61と延長素子65とアース素子62とが配置されている。
ここで、第6実施例のダイポールアンテナ6は第1実施例のダイポールアンテナ1と同様に比帯域が16.5%となる814MHz~960MHzのFLと、比帯域が41.3%となる1427.9MHz~2170MHzのFHとの2周波の帯域で使用される。第6実施例のダイポールアンテナ6において、ホット素子61の他端におけるコ字状の形状の外縁からホット給電ランド63の中央までの長さがL60とされ、ホット素子61の中途で折返された外縁から延長素子65の先端の端縁までの長さがL61とされ、アース素子62における幅広の素子の延長素子65と対向する側縁から幅広の素子の周縁を回ってアース給電ランド64の中央までの長さがL62とされ、同じ幅とされるホット素子61とアース素子62との幅がW60とされる。これらの寸法の一例を挙げると、FLの下端の周波数(ここでは、814MHz)の波長をλL、FHの上端の周波数(ここでは、2170MHz)の波長をλHとした際に、L60とL62の長さは約0.5λLであって約1.3λHとされ、L62の長さは約0.5λHとされ、W60の長さは約0.024λLであって約0.065λHとされる。また、上記した「わずかな所定の間隔」は、例えば約1mmとされ、約0.0027λLであって約0.0073λHに相当する。なお、上記した寸法は波長を単位とした電気長で表わされており、基板60上の波長は基板60の比誘電率に応じて短縮される。すなわち、上記した寸法を実現する物理長は上記した寸法に波長短縮率を乗算した物理長となる。波長短縮率は基板60の比誘電率をεとすると、1/√εとなる。
上記した寸法とされた時の第6実施例のダイポールアンテナ6のVSWRの周波数特性は、図4に示す第2実施例のダイポールアンテナ2におけるVSWRの周波数特性とほぼ同様となる。第6実施例のダイポールアンテナ6では、電圧定在波比が3.0以下となる周波数帯域には、FLとFHとの全周波数帯域がほぼ含まれるようになる。このように、FLとFHとの全周波数帯域において良好なVSWR特性が得られるのは、延長素子65をアース素子62にわずかな所定の間隔で対向させて両者を容量結合すると共に、ホット給電ランド63とアース給電ランド64とをわずかな所定の間隔で対向させて両者を容量結合したことによるものと考えられる。
上記したように、本発明にかかる第6実施例のダイポールアンテナ6は、長辺の長さが約0.27λL、短辺の長さが約0.027λLの矩形状の枠内に少なくともホット素子61とアース素子62と延長素子65とが収まるように小型化されていることから、基板60の一面にダイポールアンテナ6を形成しても、小型化することができる。
[本発明の第7実施例]
次に、本発明にかかる第7実施例のダイポールアンテナ7の構成を図17に示す。
図16に示す本発明の第7実施例のダイポールアンテナ7は、高周波特性の良好なガラスエポキシ基板やテフロン基板等の角部が丸く面取りされた細長い矩形状の基板70を備え、図面上において基板70はハッチングを施して示されており、この基板70の一面に、細長い線状のホット素子71と、先端部にループ部76が形成されたアース素子72とが形成されている。ホット素子71のダイポールアンテナ7の中央側における一端に、ホット素子71に給電するための幅広の矩形状とされたホット給電ランド73が基板70の一面に形成されている。ホット素子71は、ホット給電ランド73から延伸された細長い線状の素子を備え、小型化を図るために線状の素子は中途が図面上において上から下に折り返されてコ字状の形状とされている。また、アース素子72のダイポールアンテナ7の中央側における一端に、アース素子72に給電するための幅広の矩形状とされたアース給電ランド74が基板70の一面に形成されている。アース素子72は、アース給電ランド74から延伸された線状の素子と、線状の素子の先端に形成された横長の矩形状のループ部76を備えている。ホット給電ランド73とアース給電ランド74とはわずかな所定の間隔で対向するよう配置されている。なお、ホット給電ランド73において、クロスハッチングして示す矩形状の接続部分に図示しない同軸ケーブルの芯線がハンダ付け等により接続され、アース給電ランド74において、クロスハッチングして示す矩形状の接続部分に同軸ケーブルのシールド線材がハンダ付け等により接続されて、ホット素子71とアース素子72とに給電ケーブルから給電される。
さらに、第7実施例のダイポールアンテナ7のホット素子71においては、ホット素子71が延伸されている側と反対側のホット給電ランド73から延伸された矩形ループ状とされた延長素子75が基板70の一面に形成されている。延長素子75をホット給電ランド73に接続する部位において、矩形ループ状の延長素子75の一辺は徐々に幅が広がる斜辺とされている。延長素子75の下側は、アース給電ランド74からホット素子71とは反対側に延伸されている線状のアース素子72にわずかな所定の間隔で対向するよう配置され、延長素子75の先端縁はアース素子72の矩形状のループ部76のアース給電ランド74側の側部の縁とわずかな所定の間隔で対向している。このように、延長素子75がアース素子72にわずかな所定の間隔で対向することから、両者は容量結合されることになる。この容量結合により、ダイポールアンテナ7において容量成分が増加して共振周波数がずれることから、ホット素子71を長くすることで生じさせた誘導成分で増加した容量成分を打ち消すことにより共振周波数のずれを抑制している。ホット素子71の長さを長くしても第7実施例のダイポールアンテナ7を小型化することができる。なお、延長素子75を含むホット素子71における線状の素子の上縁の延長線上に、アース素子72におけるループ部76の上縁がほぼ一致すると共に、ホット素子71における線状の素子の下縁の延長線上に、アース素子72における線状の素子の下縁およびループ部76の下縁がほぼ一致するように、ホット素子71と延長素子75とアース素子72とが配置されている。
第7実施例のダイポールアンテナ7は、第6実施例のダイポールアンテナ6におけるホット素子61およびアース素子72の線状の素子のパターン幅を細くしたダイポールアンテナとされている。パターン幅を細くすると容量成分が減少することから、第7実施例のダイポールアンテナ7では、ホット素子71の全長を短くすることができる。この結果、第6実施例のダイポールアンテナ6のホット素子61における他端が下から上に折り返されてコ字状の形状とされている部分を省略することができる。
ここで、第7実施例のダイポールアンテナ7は第1実施例のダイポールアンテナ1と同様に比帯域が16.5%となる814MHz~960MHzのFLと、比帯域が41.3%となる1427.9MHz~2170MHzのFHとの2周波の帯域で使用される。第7実施例のダイポールアンテナ7において、ホット素子71の他端の先端である開放端からホット給電ランド73の中央までの長さがL70とされ、ホット素子71の中途で折返された外縁から延長素子75の先端の端縁までの長さがL71とされ、アース素子72におけるループ部76の延長素子75と対向する側縁から幅広の素子の周縁を回ってアース給電ランド74の中央までの長さがL72とされ、同じ幅とされるホット素子71とアース素子72との幅がW70とされる。これらの寸法の一例を挙げると、FLの下端の周波数(ここでは、814MHz)の波長をλL、FHの上端の周波数(ここでは、2170MHz)の波長をλHとした際に、L70とL72の長さは約0.5λLであって約1.3λHとされ、L72の長さは約0.5λHとされ、W70の長さは約0.024λLであって約0.065λHとされる。また、上記した「わずかな所定の間隔」は、例えば約1mmとされ、約0.0027λLであって約0.0073λHに相当する。なお、上記した寸法は波長を単位とした電気長で表わされており、基板70上の波長は基板70の比誘電率に応じて短縮される。すなわち、上記した寸法を実現する物理長は上記した寸法に波長短縮率を乗算した物理長となる。波長短縮率は基板70の比誘電率をεとすると、1/√εとなる。
この寸法とされた時の第7実施例のダイポールアンテナ6のVSWRの周波数特性は、図4に示す第2実施例のダイポールアンテナ2におけるVSWRの周波数特性とほぼ同様となる。第7実施例のダイポールアンテナ7では、電圧定在波比が3.0以下となる周波数帯域には、FLとFHとの全周波数帯域がほぼ含まれるようになる。このように、FLとFHとの全周波数帯域において良好なVSWR特性が得られるのは、延長素子75をアース素子72にわずかな所定の間隔で対向させて両者を容量結合すると共に、ホット給電ランド73とアース給電ランド74とをわずかな所定の間隔で対向させて両者を容量結合したことによるものと考えられる。
上記したように、本発明にかかる第7実施例のダイポールアンテナ7は、長辺の長さが約0.27λL、短辺の長さが約0.027λLの矩形状の枠内に少なくともホット素子71とアース素子72と延長素子75とが収まるように小型化されていることから、基板70の一面にダイポールアンテナ7を形成しても、小型化することができる。
[本発明の第8実施例]
次に、本発明にかかる第8実施例のダイポールアンテナ8の構成を図18に示す。
図18に示す本発明の第8実施例のダイポールアンテナ8は、第7実施例のダイポールアンテナ7の横方向の長さを短縮したダイポールアンテナに相当している。第8実施例のダイポールアンテナ8は、基板70の横方向の長さを短縮したハッチングを施して示す基板80を備え、この基板80の一面に、ホット素子71とアース素子72とほぼ同様の形状のホット素子81とループ部86を有するアース素子82とが形成されている。基板80の横方向の長さが短縮されていることから、小型化を図るためにホット素子81の開放端とされる他端が下から上に折り返されてコ字状の形状とされている。また、ホット給電ランド73とアース給電ランド74と同様の形状および機能とされたホット給電ランド83とアース給電ランド84とが基板80の一面に形成されている。ホット給電ランド83からは、延長素子75と同様の延長素子85が延伸されて形成されている。
また、延長素子85の下側は、アース給電ランド84からホット素子81とは反対側に延伸された線状のアース素子82にわずかな所定の間隔で対向するよう配置され、延長素子85の先端縁はアース素子82の矩形状のループ部86のアース給電ランド84側の側部の縁とわずかな所定の間隔で対向している。このように、延長素子85がアース素子82にわずかな所定の間隔で対向することから、両者は容量結合されることになる。この容量結合により、ダイポールアンテナ8において容量成分が増加して共振周波数がずれることから、ホット素子81を長くすることで生じさせた誘導成分で増加した容量成分を打ち消すことにより共振周波数のずれを抑制している。ホット素子81の他端はコ字状に折り返されていることから、ホット素子81の長さを長くしても第8実施例のダイポールアンテナ8を小型化することができる。なお、延長素子85を含むホット素子81における線状の素子の上縁の延長線上に、アース素子82におけるループ部86の上縁がほぼ一致すると共に、ホット素子81における線状の素子の下縁の延長線上に、アース素子82における線状の素子の下縁およびループ部86の下縁がほぼ一致するように、ホット素子81と延長素子85とアース素子82とが配置されている。
ここで、第8実施例のダイポールアンテナ8は第1実施例のダイポールアンテナ1と同様に比帯域が16.5%となる814MHz~960MHzのFLと、比帯域が41.3%となる1427.9MHz~2170MHzのFHとの2周波の帯域で使用される。第8実施例のダイポールアンテナ8における各部の長さは、第7実施例のダイポールアンテナ7の各部の長さと同様とされており、第8実施例のダイポールアンテナ8のVSWRの周波数特性は、第7実施例のダイポールアンテナ6のVSWRの周波数特性と同様となっている。
以上説明した本発明にかかる実施例のダイポールアンテナにおいて、本発明の実施例の各ダイポールアンテナにおける使用周波数帯域や寸法などの値は、上記記載した値に限定されるものではなく、各ダイポールアンテナにおいて上記記載した機能および作用と同等の機能および作用を奏することができる値とされていれば、上記記載した値に限定されるものではない。すなわち、寸法の値には、上記記載した値の上下に許容範囲があり、この許容範囲は各ダイポールアンテナにおいて上記記載した機能および作用と同等の機能および作用を奏する範囲とされている。
以上説明した本発明にかかる第5実施例ないし第8実施例のダイポールアンテナは、高周波特性の良好なガラスエポキシ基板やテフロン基板等の基板の一面にプリントパターンや貼着によりダイポールアンテナの各素子を基板の一面に装着している。そして、第1実施例ないし第4実施例のダイポールアンテナにおいても、高周波特性の良好なガラスエポキシ基板やテフロン基板等の基板の一面にプリントパターンや貼着によりダイポールアンテナの各素子を基板の一面に装着することができる。なお、他の樹脂やガラスを用いた基板としてもよく、さらに、基板を屈曲可能な素材からなるフレキシブル基板とすることもできる。ここで、第1実施例ないし第4実施例のダイポールアンテナにおける上記した寸法は波長を単位とした電気長で表わされており、基板上の波長は基板の比誘電率に応じて短縮されることから、基板の一面に第1実施例ないし第4実施例のダイポールアンテナを装着した場合は、上記した寸法に波長短縮率を乗算した物理長となる。波長短縮率は基板の比誘電率をεとすると、1/√εで表される。
本発明にかかる各実施例のダイポールアンテナは、長辺の長さが約0.27λL、短辺の長さが約0.027λLの矩形状の枠内に少なくともホット素子とアース素子と延長素子とが収まるように小型化されていることから、基板の一面にプリントパターンや貼着によりダイポールアンテナを形成しても小型化することができる。なお、ホット素子とアース素子とにおけるプリントパターンのパターン幅を太くすることができる。この場合、パターン幅を太くすると容量成分が増加することから素子の全長を長くすることにより誘導成分を増加させて増加した容量成分を打ち消すことができる。また、ホット素子とアース素子とにおけるプリントパターンのパターン幅を細くすることができる。この場合、パターン幅を細くすると容量成分が減少することから素子の全長を短くすることにより誘導成分を減少させて減少した容量成分を打ち消すことができる。このように、素子のパターン幅と全長を調整することで、共振周波数を調整することができる。
本発明にかかる各実施例のダイポールアンテナにおいて、ホット素子の開放端とされる先端部のコ字状あるいはL字状の折り返しの部位は、電気的特性の微調整用に用意された部位であり、実施の形態に応じて先端を長くしたり、先端を切って短くすることにより電気的調整を行うようにしてもよい。すなわち、ホット素子の開放端とされる先端部のコ字状あるいはL字状の折り返しの部位の形状は、実施の態様に応じて各実施例の図面に示した形状と異なるようにしてもよい。
また、上記の説明では、本発明の第2実施例のダイポールアンテナにおいては延長素子の幅あるいは長さを変化させることにより比帯域を変化できると説明したが、本発明の第1実施例のダイポールアンテナにおいても延長素子の幅あるいは長さを変化させることにより比帯域を変化できる。さらに、上記の説明では、本発明の第4実施例のダイポールアンテナにおいてはホット素子の長さLhとアース素子の長さLeとの比であるLh/Leを変化させることにより利得を変化することができると説明したが、本発明の第1実施例ないし第3実施例のダイポールアンテナにおいてもホット素子の長さLhとアース素子の長さLeとの比であるLh/Leを変化させることにより利得を変化することができる。
さらにまた、上記の説明では、本発明の第4実施例のダイポールアンテナにおいては、わずかな所定の間隔(例えば約1mm)で対向するよう平行に配列された2本の線状の素子からアース素子を構成すると説明したが、本発明の第1実施例ないし第3実施例のダイポールアンテナにおいても、アース素子を、わずかな所定の間隔で対向するよう平行に配列された2本の線状の素子から構成することにより、FLとFHとにおいて広帯域の比帯域が得られるようになる。
1~8,2-3,2-4,4-1,4-2 ダイポールアンテナ、11,21,31,41,41-1,41-2,51,61,71,81 ホット素子、12,22,22’,32,42,42-1,42-2,52,62,72,82 アース素子、13,23,33,43,53,63,73,83 ホット給電ランド、14,24,34,44,54,64,74,84 アース給電ランド、15,25,35,45,55,65,75,85 延長素子、31a,41a,51a ミアンダ素子、50,60,70,80 基板、66 切り抜き部、76,86 ループ部、90,100,110,120,130 ダイポールアンテナ、91,101,111,121,131 ホット素子、91a 突出部、92,102,112,122,132 アース素子、92a 突出部、93 給電ケーブル、103、113,123,133 ホット給電ランド、104、114,124,134 アース給電ランド、125,135 延長素子

Claims (8)

  1. ホット素子とアース素子とを備え、使用する周波数帯域が低周波帯と高周波帯との2周波の帯域とされるダイポールアンテナであって、
    コ字状に折り返されている前記ホット素子と、
    一端が前記ホット素子の一端と対向されて配置されると共に、前記ホット素子とは逆方向に折り返されている前記アース素子と、
    前記ホット素子の一端に幅広の形状に形成されている給電用のホット給電ランドと、
    前記アース素子の一端に幅広の形状に形成され、前記ホット給電ランドに対向されて配置される給電用のアース給電ランドとを備え、
    前記ホット給電ランドの開放端から前記アース素子に向かって延伸する延長素子が形成され、該延長素子は前記アース素子と対向して配置されて、前記低周波帯および前記高周波帯の周波数帯域が、所定の値を示す電圧定在波比の周波数帯域にほぼ含まれるようになることを特徴とするダイポールアンテナ。
  2. 前記延長素子は、前記ホット給電ランドより幅広の矩形状とされていることを特徴とする請求項1に記載のダイポールアンテナ。
  3. 前記延長素子は、繰り返し折返された形状のミアンダ素子により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のダイポールアンテナ。
  4. 前記アース素子は、所定の間隔で対向するよう平行に配列された2本の線状の素子から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のダイポールアンテナ。
  5. 前記ホット素子の長さと前記アース素子の長さとの比を変えて、前記低周波帯と前記高周波帯との利得を変えるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のダイポールアンテナ。
  6. 前記延長素子の幅あるいは長さを変えて、比帯域を変えるようにしたことを特徴とする請求項2に記載のダイポールアンテナ。
  7. 前記低周波帯の下端の周波数の波長をλL、前記高周波帯の上端の周波数の波長をλHとした際に、前記ホット素子および前記アース素子の長さが約0.5λLであって約1.3λHとされると共に、前記延長素子の端縁から前記ホット素子の折り返された外縁までの長さが約0.5λHとされて、長辺の長さが約0.27λL、短辺の長さが約0.027λLの矩形状の枠内に、前記ホット素子と前記アース素子と前記延長素子とが収まることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のダイポールアンテナ。
  8. 前記ホット素子と前記アース素子と前記延長素子と前記ホット給電ランドとアース給電ランドとが、基板の一面に装着されていることを特徴とする請求項1ないし7に記載のダイポールアンテナ。
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