JP7291405B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本開示は、遊技機に関する。
従来、この種の遊技機として、発光する発光装飾体を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2019-37543号公報(図3等)
上述した従来の遊技機においては、発光装飾体による演出の趣向性を向上することが求められている。
本開示の遊技機は、発光素子を有する発光演出体を備える遊技機において、前記発光演出体の一部を前方から覆い、前記発光素子から照射された光を遮光可能な遮光装飾体を備え、前記発光演出体は、発光時に、前記遮光装飾体により遮光される部分が互いに異なる第1発光態様と第2発光態様とになり得、前記第2発光態様では、前記発光演出体及び前記遮光装飾体が回転する遊技機である。
請求項1の遊技機によれば、発光装飾体による演出が今までにない演出態様になり、発光装飾体による演出の趣向性を向上することが可能となる。
本開示に係る遊技機の正面図 遊技板の正面図 機構枠の正面図 機構枠の正面図 機構枠の正面図 機構枠の斜視図 固定ベースの分解斜視図 機構枠の断面図 固定ベースの正面図 固定ベースの背面図 機構枠の断面図 固定ベースの正面図 第1機構ユニットの分解斜視図 第1機構ユニットの分解斜視図 固定ベースの断面図 固定ベースの断面図 第1機構ユニットの分解斜視図 第1機構ユニットの正面図 第1機構ユニットの正面図 「キャラクター」の可動装飾部材30の一部分解斜視図 「キャラクター」の可動装飾部材30の一部分解斜視図 (A)第2可動部材の正面図、(B)第2可動部材の背面図 (A)「キャラクター」の可動装飾部材30の後側の部材の正面図、(B)「キャラクター」の可動装飾部材30の後側の部材の背面図 (A)「キャラクター」の可動装飾部材30の後側の部材の正面図、(B)「キャラクター」の可動装飾部材30の後側の部材の背面図 「キャラクター」の可動装飾部材30の前側の部材の分解斜視図 「キャラクター」の可動装飾部材30の前側の部材の分解斜視図 機構枠の正面図 固定ベースの背面図 第2機構ユニットの正面図 第2機構ユニットの正面図 第2機構ユニットの分解斜視図 第2機構ユニットの正面図 駆動部の正面図 装飾部の分解斜視図 装飾部の分解斜視図 装飾部の正面図 機構枠の断面図 機構枠の断面図 機構枠の正面図 機構枠の正面図
図1に示されるように、本実施形態の遊技機10は、パチンコ遊技機であって、前面枠10Zを前面に備え、その前面枠10Zに形成されたガラス窓10Wを通して、遊技板11の前面に形成された遊技領域R1が視認可能になっている。
前面枠10Zのうちガラス窓10Wより下方には、上皿26と下皿27が上下2段にして設けられ、下皿27の右側には、発射ハンドル28が備えられている。そして、発射ハンドル28が回動操作されると、上皿26に収容された遊技球が遊技領域R1に向けて弾き出される。
図2に示されるように、遊技領域R1は全体が略円形状となっていて、ガイドレール12により囲まれている。遊技板11のうち遊技領域R1の中央には、表示開口11Hが貫通形成され、この表示開口11Hを通して、表示装置13の表示画面13Gが前方に臨んでいる。表示装置13の表示画面13Gには、遊技に関する種々の演出が表示される。また、遊技板11は透明なアクリル板の一部に装飾が施されてなり、遊技板11のうち表示開口11Hより外側部分を通しても、遊技板11の裏側が視認可能となっている。
表示開口11Hの開口縁には、表示装飾枠23が取り付けられている。詳細には、表示装飾枠23は、遊技板11の前面側から表示開口11Hに嵌め込まれて遊技板11の前面から突出し、遊技領域R1を流下する遊技球が表示装飾枠23の内側に進入することを規制している。
表示装飾枠23の下側には、第1始動入賞口14が備えられ、表示装飾枠23の右側には、大入賞口16が備えられている。表示装飾枠23の右下側、即ち、第1始動入賞口14の右側には、始動ゲート18と第2始動入賞口15とが設けられている。また、遊技領域R1には、始動入賞口14,15及び大入賞口16のほかに、複数の一般入賞口17が備えられている。
一般入賞口17は、遊技球が1つずつ入ることが可能な大きさで上方に開口している。一般入賞口17へ遊技球が入球(入賞)すると、その遊技球は遊技板11の後側に取り込まれ、例えば、1個の入球につき4個の賞球が上皿26に払い出される。
始動ゲート18は、遊技球が潜って通過可能な門形構造をなしている。始動ゲート18を遊技球が通過すると、普通図柄当否判定が行われる。普通図柄当否判定の結果は、普通図柄用表示部18Hに表示される。
第1始動入賞口14は、遊技球が1つずつ入ることが可能な大きさで上方に開口している。第2始動入賞口15は、開閉扉15Tを有していて通常は閉塞されている。そして、上述した普通図柄当否判定の結果が当りとなったときに、開閉扉15Tが開き、第2始動入賞口15が入球可能となる。
始動入賞口14,15に遊技球が入球(入賞)すると、所定個数の賞球が上皿26に払い出されると共に、特別図柄当否判定が行われる。特別図柄当否判定の結果は、表示装置13の表示画面13G等に表示される。そして、特別図柄当否判定の結果が当りであると、大当り遊技が実行される。なお、表示画面13Gにおいては、例えば、数字や文字等で構成される図柄の変動、停止が行われ、停止した図柄の組合せによって特別図柄当否判定の結果が表示される。
大入賞口16は、開閉扉16Tを有していて通常は閉塞されている。そして、上述の大当り遊技が実行されると、開閉扉16Tが開き、大入賞口16が入球可能となる。大入賞口16に遊技球が入賞すると、所定個数の賞球が上皿26に払い出される。
上述した各入賞口14,15,16,17の何れにも入賞しなかった遊技球は、遊技領域R1の下端部に設けられたアウト口20に全て取り込まれる。アウト口20に取り込まれた遊技球は、図示しない球回収装置に回収される。
さて、本実施形態の遊技機10では、遊技を演出するために、表示画面13Gに、キャラクターがサッカーを行う映像等を表示する映像演出が行われる。そして、この映像演出と合わせて、表示画面13Gの前方で、キャラクターやサッカーボールを模した可動装飾部材30,60(図3参照)を動作させる役物演出が行われる。
具体的には、図3及び図4に示すように、遊技機10は、キャラクターの略全身を模した「キャラクター」の可動装飾部材30と、サッカーボールを模した「ボール」の可動装飾部材60と、を有している。図3に示すように、「キャラクター」の可動装飾部材30は、キャラクターの顔、胴体、右腕等が一体になった第1可動部材31と、キャラクターの左腕を模した第2可動部材32と、キャラクターの片脚を模した第3可動部材33と、その脚の足首より先(靴)を模した第4可動部材34と、を有する。「キャラクター」の可動装飾部材30は、通常は、表示開口11Hの右側辺部後方に、脚を伸ばしたキャラクター第1態様で頭を上にした状態で配され(「待機状態」とする。図3参照)、役物演出では、表示開口11Hの左部後方に、脚を曲げたキャラクター第2態様で頭を下にして片脚を振り上げた状態で配される(「役物演出状態」とする。図4参照)。
図3及び図4に示すように、「ボール」の可動装飾部材60は、サッカーボールを模した後側可動部材61と、後側可動部材61の前に重ねられた前側可動部材62と、を有する。前側可動部材62は、例えば、「★SOCCER★」という「ロゴ」が複数の分割部材62Aに分かれて2段描かれたものであり、「ボール」の可動装飾部材60は、後側可動部材61の「サッカーボール」の直径に沿った2本の直線上に前側可動部材62の複数の分割部材62Aが並んだボール第1態様(図3参照)と、後側可動部材61の「サッカーボール」の外縁を囲むように前側可動部材62の複数の分割部材62Aが並んだボール第2態様(図4参照)と、になる。「ボール」の可動装飾部材60は、通常は、表示開口11Hの下方後方に、ボール第1態様で配され(「待機状態」とする。図3参照)、役物演出では、表示開口11Hの右下部後方に、ボール第2態様で配される(「役物演出状態」とする。図4参照)。
「キャラクター」の可動装飾部材30は、第1機構ユニット40によって駆動され、「ボール」の可動装飾部材60は、第2機構ユニット70によって駆動される。これら第1及び第2の駆動ユニット40,70は図5及び図6に示すように機構枠24内に組み付けられている。
図6に示すように、機構枠24は、前後より上下左右に大きく扁平な筐体構造をなし、前面全体が開口している。そして、機構枠24の前面が遊技板11(図2参照)の後面に重ねられた状態で固定されて、機構枠24内の空間は表示開口11H(図2参照)より上下左右に広くなっている。また、機構枠24の後面には、表示開口11Hに対する画面用開口24Aが形成され、その画面用開口24Aが表示装置13の表示画面13Gによって後方から閉塞されている。なお、図3及び図4に示すように、機構枠24の左側辺と遊技板11の左側辺との間には、複数のキャラクターの顔が並んだ装飾パネル11Pが挟持されている。また、図3及び図6に示すように、機構枠24の右上部前端には、発光素子を有する発光基板24Fが備えられている。発光基板24Fでは、前方に光を照射する発光素子と側方に光を照射する発光素子とが交互に並べられている。
図6に示すように、機構枠24には、後面寄り位置に、固定ベース25が取り付けられている。固定ベース25は、表示開口11Hの大部分を囲む略円形の開口部25Aを内側に有する枠状に形成され(図7参照)、機構枠24に前側から重ねて固定されている。この固定ベース25に、第1及び第2の駆動ユニット40,70が支持されている。具体的には、図6及び図7に示すように、第1及び第2の駆動ユニット40,70は、回転ベース41,71を有していて、これら回転ベース41,71が固定ベース25に対して回転可能に支持されている。なお、図4に示すように、固定ベース25の右上部は、凹凸模様が施された凹凸装飾部25Hとなっていて、光が反射しやすいようになっている。これにより、図3に示すように「キャラクター」の可動装飾部材30によりほとんど隠れている状態から、図4に示すように「キャラクター」の可動装飾部材30が移動して露出した状態となっても意匠性が損なわれることが防がれる。
図7及び図8に示すように、第1駆動ユニット40の回転ベース41(以下、適宜、「第1回転ベース41」という)は、正面形状が略円形状をなし、略円環板状の前壁部41Aと、前壁部41Aの外縁から後方へ屈曲したのち側方へ張り出した外縁部41Bと、前壁部41Aの後面から垂直に後方へ延びた内側壁41Cと、を有する。内側壁41Cは外縁部41Bよりも後方へ延びている。固定ベース25の前面には、第1回転ベース41の外縁部41Bを挟み込む固定部品25Dが複数取り付けられていて、第1回転ベース41は、外縁部41Bが固定ベース25の開口部25Aの前面側開口縁に前方から重なり、内側壁41Cが開口部25A内に受容された状態で、固定ベース25に支持される。
図9に示すように、第1回転ベース41における前壁部41Aと外縁部41Bとの段差部には外歯41Gが形成されていて、固定ベース25には、左下部に、第1回転ベース41の外歯41Gと噛み合う第1駆動ギア25G1が回転可能に支持されている。第1駆動ギア25G1は、固定ベース25に備えられた第1ベース駆動源25M1(図5参照)によって駆動される。
図10及び図11に示すように、第2駆動ユニット70の回転ベース71(以下、適宜、「第2回転ベース71」という)は、正面形状が略円形状をなし、略円環板状の後壁部71Aと、後壁部71Aの外縁から前方へ屈曲したのち側方へ張り出した外縁部71Bと、後壁部71Aの前面内縁から垂直に前方へ延びた内側壁71Cと、を有する。内側壁71Cは外縁部71Bよりも前方へ延びている。固定ベース25の後面には、第2回転ベース71の外縁部71Bを挟み込む固定部品25Dが複数取り付けられていて、第2回転ベース71は、外縁部71Bが固定ベース25の開口部25Aの後面側開口縁に後方から重なり、内側壁71Cが開口部25A内に受容された状態で、固定ベース25に支持される(図11参照)。また、図8及び図11に示すように、第2回転ベース71の内側壁71Cは、第1回転ベース41の内側壁41Cより内側に配される。
図10に示すように、第2回転ベース71における後壁部71Aと外縁部71Bとの段差部には外歯71Gが形成されていて、固定ベース25には、左下部と左上部と(図10においては、右下部と右上部と)に、第2回転ベース71の外歯71Gと噛み合う2つの第2駆動ギア25G2が回転可能に支持されている。各第2駆動ギア25G2は、固定ベース25に備えられた第2ベース駆動源25M2(図5参照)によって駆動される。また、第1回転ベース41の外歯41Gと第2回転ベース71の外歯71Gとは略同じ直径であり、第1回転ベース41と第2回転ベース71とは同軸上に並んでいる。
次に、第1回転ベース41を含め、第1機構ユニット40について詳説する。第1機構ユニット40の第1回転ベース41は、通常は、図5に示される待機位置に配置され、第1駆動ギア25G1の駆動によって、待機位置と、図12に示される役物演出位置との間を移動する。役物演出位置は、正面から見て待機位置に対して略180度ずれている。
図13に示すように、第1回転ベース41の外縁部41Bには、180度ずれた2位置に、内側に陥没したロック受容凹部43A,43Bが形成されている。2つのロック受容凹部43A,43Bのうち図13において左上に配されているものを第1ロック受容凹部43Aとし、右下に配されているものを第2ロック受容凹部43Bとする。また、図9に示すように、固定ベース25の左上部には、ロック受容凹部43A,43Bに進入可能なロック片25Lをソレノイドにより駆動するソレノイドロック25Sが配されている。
図7に示すように、固定ベース25には、開口部25Aの開口縁の下側半分から前後に突出した前側突出壁25Bが形成されている。一方、図14に示すように、第1回転ベース41には、内側壁41Cの図14における右部(待機位置において前方から見ると、左部)に、段付き状に外方へ突出した段付き突出部42が形成されている。図14において段付き突出部42の下側の壁を第1ストッパ壁42Aとし、段付き突出部42の上側の壁を第2ストッパ壁42Bとする。
第1回転ベース41は、第1ストッパ壁42Aが固定ベース25の前側突出壁25Bの左端(前側から見て左端)に当接する第1位置(図15(待機位置)より少し反時計回りに進んだ位置)と、第2ストッパ壁42Bが固定ベース25の前側突出壁25Bの右端(前側から見て右端)に当接する第2位置(図16(役物演出位置)より少し時計回りに進んだ位置)と、の間を移動可能になっている。
図9に示すように、待機位置においては、第1位置よりも少し手前で、ロック片25Lが第1ロック受容凹部43Aに進入し、第1ロック受容凹部43Aの下側内側面に当接することで、第1回転ベース41が待機位置に位置決めされる。図12に示すように、役物演出位置においては、第2位置よりも少し手前で、ロック片25Lが第2ロック受容凹部43Bに進入し、第2ロック受容凹部43Bの上側内側面に当接することで、第1回転ベース41が役物演出位置に位置決めされる。なお、第1及び第2のロック受容凹部43A,43Bは、第1回転ベース41が第1位置又は第2位置に配されている際に、ロック片25Lを受容可能な大きさになっている。
図13に示すように、第1回転ベース41の右上部は、「キャラクター」の可動装飾部材30を支持及び駆動するために、内側に拡張された役物支持部41Yとなっている。図13に示すように、「キャラクター」の可動装飾部材30の第1可動部材31、第2可動部材32、第3可動部材33、第4可動部材34は、それぞれ、装飾が施された前側第1可動部材31A、前側第2可動部材32A、前側第3可動部材33A、前側第4可動部材34Aと、それらの後方に固定された後側第1可動部材31B、後側第2可動部材32B、後側第3可動部材33B、後側第4可動部材34Bと、を有する。
「キャラクター」の可動装飾部材30のうち第1可動部材31が第1回転ベース41に対して内外方向に直動可能に支持されることによって、「キャラクター」の可動装飾部材30が第1回転ベース41に対して直動可能になっている。詳細には、図12に示すように、第1可動部材31は、第1回転ベース41に支持レール44を介して直動可能に支持されている。図13及び図17に示すように、支持レール44は、第1回転ベース41に取り付けられたベースレール44Aと、中間レール44Bと、第1可動部材31の後側第1可動部材31Bに取り付けられた役物レール44Cと、を有していて、ベースレール44Aと中間レール44Bとの間、及び、中間レール44Bと役物レール44Cとの間はそれぞれボール(図示せず)を介して係合している。各レール44A~44Cには、図示しないストッパが設けられ、第1可動部材31は、図18に示される第1位置と、図19に示される第2位置との間を直動可能になっている。第1可動部材31は、キャラクター第1態様では第1位置に配され、キャラクター第2態様では第2位置に配される。
また、図13に示すように、第1回転ベース41には、第1可動部材31の直動と連動する駆動アーム45と、サブアーム47とが備えられている。駆動アーム45は、第1回転ベース41の右端部(図13における右端部)に備えた回動軸45Jを中心に回動可能に支持されている。第1可動部材31が第1位置に配された状態(図13の状態)では、駆動アーム45は、回動軸45Jからやや左に寄りながら上方に延びている。駆動アーム45は、延在方向の途中部分より上方部がクランク状に前方へ屈曲していて、駆動アーム45のうち屈曲部より下方と上方とには、第1長孔45Aと第2長孔45B(図17参照)とが駆動アーム45の延在方向に沿って延びている。そして、第1長孔45Aには、第1回転ベース41に備えられた駆動ギア46のピン46Pが結合し、第2長孔45Bには、後側第1可動部材31Bの右側縁部に備えられた直動用ピン31Pが結合している。
図13に示すように、駆動ギア46は、回動軸45Jの左上方(第1回転ベース41のうち役物支持部41Yの下端部)に配され、第1回転ベース41に備えられた役物駆動モータ41Mのギアと図示しない連結ギアを介して連結している。第1位置では、役物駆動モータ41Mが停止状態に励磁される、又は、駆動ギア46が反時計回りに回転する方向に力をかけるように駆動されることで、第1可動部材31が第1位置に保持される。
そして、駆動ギア46が時計回りに回転するように役物駆動モータ41Mが駆動すると、駆動ギア46のピン46Pが駆動アーム45の第1長孔45Aの左側(下側)開口縁を押し下げて、駆動アーム45が反時計回りに回転する。駆動アーム45の回転に合わせて、第2長孔45Bの上側開口縁が第1可動部材31の直動用ピン31Pを押し下げ、第1可動部材31が第2位置へ移動する(図17参照)。
第2位置から第1位置への移動と反対に、駆動ギア46が反時計回りに回転するように役物駆動モータ41Mが駆動すると、駆動ギア46のピン46Pが駆動アーム45の第1長孔45Aの上側開口縁を押し上げて、駆動アーム45が時計回りに回転する。駆動アーム45の回転に合わせて、第2長孔45Bの下側開口縁が第1可動部材31の直動用ピン31Cを押し上げ、第1可動部材31が第1位置へ移動する(図13参照)。このように、第1可動部材31が第1回転ベース41に対して内外方向に直動することにより、「キャラクター」の可動装飾部材30全体が第1回転ベース41に対して内外方向に直動する。
図13及び図17に示すように、第1可動部材31の後側第1可動部材31Bには、第2可動部材32の後側第2可動部材32Bと第3可動部材33の後側第3可動部材33Bとが、回動可能に支持されている。具体的には、図20及び図21に示すように、第2可動部材32の後側第2可動部材32Bは、後側第1可動部材31Bの右端部に配された回動軸32Jに軸支され、この回動軸32Jから左方へ延びた概三角形のプレート状をなしている。また、図21に示すように、後側第2可動部材32Bには、後方へ突出した突出板32B1が形成されていて、図20に示すように、後側第1可動部材31Bのうち回動軸32Jの左上に配された腕用駆動ギア32Gには、前方へ突出した突出ピン32G1が形成されている。後側第1可動部材31Bは、腕用駆動ギア32Gが回転することにより突出板32B1が突出ピン32G1に押されることで回動するように構成されている。図22に示すように、後側第1可動部材31Bの前面に、「左腕」が模された前側第2可動部材32Aの肩部分が固定されていて、「左腕」が肩を中心に動くように構成されている。
図3に示すように、脚を模した第3可動部材33は、ひざ上を模した上側可動部材33Xと、ひざ下を模した下側可動部材33Yと、に分かれている。以降、上側可動部材33Xの前側第3可動部材33A、後側第3可動部材33Bを、上前第3可動部材33A1、上後第3可動部材33B1と呼び、下側可動部材33Yの前側第3可動部材33A、後側第3可動部材33Bを、下前第3可動部材33A2、下後第3可動部材33B2と呼ぶ(図13参照)。
図20に示すように、第3可動部材33のうち上後第3可動部材33B1は、上下方向に延びた第1構成部33Cと第1構成部33Cの上端部から左上方(図20における左上方)へ斜めに延びた第2構成部33Dと、を有している。上後第3可動部材33B1は、第2構成部33Dの右上隅部を後側第1可動部材31Bの中央部に配された回動軸33J1により軸支されている。また、上後第3可動部材33B1の第2構成部33Dのうち回動軸33J1の左隣には、左右方向に延びた長孔33Hが形成されている。長孔33Hの右端部は僅かに上方へ屈曲している。この長孔33Hには後側第1可動部材31Bに配された脚用駆動ギア48Gのピン48Pが結合していて、脚用駆動ギア48Gの回転によって、上後第3可動部材33B1が回動軸33J1を中心に回動する。
図23及び図24に示すように、下後第3可動部材33B2は、上下方向に延びたプレート状をなしていて、その上端部が、上後第3可動部材33B1の下端部に軸支されている。また、上後第3可動部材33B1と下後第3可動部材33B2とは、連結部材49により連結されている。連結部材49は、略直線状に延びたアーム部49Aを備え、アーム部49Aは、一端が下後第3可動部材33B2の上端部に軸支され、他端が連結ギア49Gの外縁部に軸支されている。この連結ギア49Gは、上後第3可動部材33B1における第1構成部33Cの上端部(第1構成部33Cと第2構成部33Dとの連絡部)に軸支されていて、後側第1可動部材31Bに形成された外歯31Gに歯合している。また、図19及び図24に示すように、下後第3可動部材33B2は、支持アーム50を介して第1回転ベース41に支持されている。
図14に示すように、後側第1可動部材31Bには、駆動モータ51が備えられている。この駆動モータ51のモータギア51Gは、脚用駆動ギア48Gの下方に配され、脚用駆動ギア48Gと歯合している。また、腕用駆動ギア32Gは、脚用駆動ギア48G及び複数の連結ギアを介してモータギア51Gと連結している。これにより、駆動モータ51が駆動されると、脚用駆動ギア48Gと腕用駆動ギア32Gとが回転し、上側可動部材33Xと第2可動部材32とが第1可動部材31に対して回動する。
図18に示すように、キャラクター第1態様では、上側可動部材33Xが第1可動部材31の「胴体」からまっすぐ延び、第2可動部材32は、「胴体」に比較的近い姿勢になっている。このとき、図23(A)に示すように、脚用駆動ギア48Gのピン48Pは、上後第3可動部材33B1の長孔33Hの右端部に配され、連結ギア49Gは、外歯31Gの右端部に配され、連結部材49のアーム部49Aは、他端が連結ギア49Gの右端部に配され、一端が上側可動部材33Xの下端より上方に配されている。
そして、駆動モータ51が駆動されると、脚用駆動ギア48Gが時計回りに回転して上側可動部材33Xを時計回りに回動させるとともに、腕用駆動ギア32Gが反時計回りに回転して第2可動部材32を反時計回りに回動させる(図24(A)参照)。これにより、キャラクター第2態様では、上側可動部材33Xが第1可動部材31の「胴体」から曲がった(前に振り上げた)状態となり、第2可動部材32は「胴体」から離れた(左腕が後ろに引かれた)姿勢になる。
また、図24(A)に示すように、上側可動部材33X(上後第3可動部材33B1)が第1可動部材31(後側第1可動部材31B)に対して回動すると、上後第3可動部材33B1に軸支された連結ギア49Gが後側第1可動部材31Bの外歯31Gに沿って移動し、連結ギア49Gが外歯31Gの左端部に配される。それに伴い、連結部材49のアーム部49Aは、他端が連結ギア49Gの左端部に配され、一端が上側可動部材33Xの下端に近付く。これにより、キャラクター第2態様では、下側可動部材33Yが上側可動部材33Xに対して屈曲した状態(ひざを曲げた状態)となる。つまり、後側第1可動部材31Bと下後第3可動部材33B2との間は、上後第3可動部材33B1と連結部材49とにより連結されていて、上後第3可動部材33B1と後側第1可動部材31Bとの相対位置の変化に応じて、下後第3可動部材33B2の傾きが変化する。
図23及び図24に示すように、第3可動部材33の下後第3可動部材33B2には、第4可動部材34の後側第4可動部材34Bが、回動可能に支持されている。詳細には、後側第4可動部材34Bの右側辺の上部が下後第3可動部材33B2の下端部の回動軸34Jに軸支されていて、後側第4可動部材34Bと下後第3可動部材33B2とは、連結部材52により連結されている。図23(B)に示すように、連結部材52の一端は、後方から見て回動軸34Jの右下隣に軸支されている。一方、連結部材52の他端は、下後第3可動部材33B2の中央部に配された駆動ギア52Gに軸支されている。駆動ギア52Gは、下後第3可動部材33B2の上部に配された駆動モータ52Mにより駆動される。
図23に示すように、キャラクター第1態様では、連結部材52の他端が駆動ギア52Gの下端部に配され、後側第4可動部材34Bと下後第3可動部材33B2とが略直線状に並んでいる。そして、図24に示すように、駆動ギア52Gが回転して、キャラクター第2態様になると、連結部材52の他端が駆動ギア52Gの上端部に配されて連結部材52の一端が上方へ移動し、後側第4可動部材34Bと下後第3可動部材33B2とのなす角度が略90度になり、足首を曲げた状態となる。
本実施形態の例では、可動装飾部材30が表すキャラクターは、半袖とハーフパンツのユニフォーム姿をしている(図3参照)。ここで、このハーフパンツの1対の股下部分は、それぞれ第1可動部材31と第3可動部材33とに分かれて配置されている(図25~図27参照)。このうち第3可動部材33に設けられたハーフパンツの一方の股下部分は、ひざ上を模した上前第3可動部材33A1の途中位置から上側部分で構成された右脚用股下部Rである。また、第1可動部材31に設けられたハーフパンツの他方の股下部分は、第1可動部材31のうちキャラクターの胴体を模した部分から下方に突出した左脚用股下部Lである。なお、上前第3可動部材33A1のうち右脚用股下部Rより下側部分は、キャラクターのうちハーフパンツから露出した片脚の太ももを模している。
キャラクターのハーフパンツのうち第1可動部材31の左脚用股下部Lは、第3可動部材33の右脚用股下部Rよりも前側に配置されている。可動装飾部材30が待機位置にあるときには、左脚用股下部Lは、右脚用股下部Rに前側から重なり、右脚用股下部Rを隠す。そして、可動装飾部材30が役物演出位置に配置されると、第1可動部材31に対する第3可動部材33の相対移動により、右脚用股下部Rは、前側から見て左脚用股下部Lからずれる位置に配置され、露出する。なお、この役物演出位置においても、左脚用股下部Lの一部は、右脚用股下部Rに前側から重なっている。従って、可動装飾部材30により体の左側を遊技者に見せるように表されたキャラクターにおいて、後側に配置された方の股下部分が、右脚を表すものであるということを認識させ易くすることが可能となる。
図27に示すように、遊技板11には、前側から後側が透視容易な部分と透視困難な部分とが設けられている。本実施形態の例では、遊技板11の右下の部分に、上述の透視困難な部分として前側覆い部11Cが設けられている。前側覆い部11Cは、待機状態の可動装飾部材30の一部(具体的には、第4可動部材34のうち靴底を模した部分等)を前側から覆い隠す。なお、このとき、第4可動部材34のうち靴の側面を模した部分は、前側覆い部11Cから露出し、前側から視認可能となる。
次に、第2回転ベース71を含め、第2機構ユニット70について詳説する。第2機構ユニット70の第2回転ベース71は、通常は、図5及び図10に示される待機位置に配置され、2つの第2駆動ギア25G2の駆動によって、待機位置と、図12及び図28に示される役物演出位置との間を移動する。役物演出位置は、正面から見て待機位置に対して時計回りに240度程ずれている。
図10に示すように、第2回転ベース71の外縁部71Bには、図10における右上(前方から見て左上)に、内側に陥没したロック受容凹部73が形成されている。また、固定ベース25の左上部(図10における右上部)には、ロック受容凹部73に進入可能なロック片25Lをソレノイドにより駆動するソレノイドロック25Sが配されている。なお、第2回転ベース71用のソレノイドロック25Sは、第1回転ベース41用のソレノイドロック25Sの右上に配され、両者の間に、第2ベース駆動源25M2が配されている(図7参照)。
図10に示すように、固定ベース25には、図10における左下部(前方から見て右下部)に、開口部25A(図7参照)の開口縁から内側に突出した後側突出部25Cが備えられている。一方、第2回転ベース71には、後壁部71Aの後面から突出し、外縁に沿って円弧状に延びる後面突条72が形成されている。後面突条72は円の1/3の長さになっていて、両端が内側に屈曲している。後面突条72の両端のうち、図10における左下の端部を第1ストッパ部72Aとし、右上の端部を第2ストッパ部72Bとする。
第2回転ベース71は、図10に示すように、待機位置では、第1ストッパ部72Aが固定ベース25の後側突出部25Cの右下端(前側から見て左下端)に下方から当接して位置決めされ、図28に示すように、役物演出位置では、第2ストッパ部72Bが固定ベース25の後側突出部25Cの左上端(前側から見て右上端)に当接して位置決めされる。また、図10に示すように、待機位置では、ロック片25Lがロック受容凹部73に侵入することで、通常は、第2回転ベース71は待機位置にロックされる。なお、上述したように、第1回転ベース41は待機位置と役物演出位置との両方でロック可能であるのに対し、第2回転ベース71は待機位置でのみロック可能になっている。
図15に示すように、第1回転ベース41の内側壁41Cと第2回転ベース71の内側壁71Cとには、下端部(待機位置における下端部)に、段付き状に屈曲した段差部41C1,71C1が形成されていて、第1回転ベース41の段差部41C1には緩衝部材が取り付けられている。そして、これら段差部41C1,71C1同士が対向、当接することで、第2回転ベース71がソレノイドロック25Sによって待機位置にロックされたまま第1回転ベース41が役物演出位置へ向けて(時計回りに)回転することが防がれる。図7に示すように、第2回転ベース71の段差部71C1は、図7における上部の突出量が下部の突出量より小さくなっていて、左端部に段差部71C2が形成されている。これにより、段差部71C2が第1回転ベース41の役物支持部41Yの上端部に対向、当接することで、第1回転ベース41と第2回転ベース71とが時計回りに回転する際、例えば第1回転ベース41に障害が生じた際に第2回転ベース71が第1回転ベース41を超えて移動することが防がれる。なお、第1回転ベース41の役物支持部41Yの上端部にも緩衝部材が取り付けられている。
図29及び図30に示すように、第2回転ベース71の右下部(待機位置における右下部)には、上述した「ボール」の可動装飾部材60を支持及び駆動するための第2役物支持部71Yが備えられている。第2役物支持部71Yは、第2回転ベース71の内側壁71Cの内側に配され、「ボール」の可動装飾部材60を駆動する駆動ギア72と、駆動ギア72を回転されるモータ72M(図31参照)と、を備えている。なお、第2役物支持部71Yには、モータ72Mを前方から覆うカバー72Kが取り付けられている。
図31に示すように、「ボール」の可動装飾部材60の後側可動部材61は、固定部61Aと、固定部61Aの前方に配された駆動部61Bと、駆動部61Bの前方に配された装飾部61Cと、を備え、固定部61Aが、第2役物支持部71Yの駆動ギア72と駆動アーム73を介して連結されている。図32に示すように、固定部61Aには、扇状のベースギア74が軸支されている。駆動アーム73は、一端がベースギア74に固定され、他端が駆動ギア72に固定されている。また、固定部61Aには支持軸75が備えられ、この支持軸75に、駆動部61Bの一端部が軸支されている。
詳細には、図31及び図33に示すように、駆動部61Bは、正面形状が、円の左上部が側方に張り出した形状をなし、その張り出した部分が、支持軸75に軸支されている。図32に示すように、駆動部61Bのうち支持軸75に支持された支持部76には、駆動ギア72に噛合する外歯76Gが略180度の範囲に形成されている。図32(A)に示すように、ボール第1態様では、ベースギア74が駆動部61Bの外歯76Gの一端に噛合し、駆動部61Bが駆動アーム73に前方から重なる第1位置に配され、駆動ギア72が回転すると、駆動部61Bが駆動アーム73から離れるように反時計回りに回動して、ボール第2態様では、図32(A)に示される第2位置に配される。
図33に示すように、駆動部61Bには、前側可動部材62(図31参照)を駆動するためのロゴ駆動用ギア78と、装飾部61Cを回転させるための回転用ギア79と、が備えられている。ロゴ駆動用ギア78及び回転用ギア79は、それぞれ別個のモータ78M,79Mにより駆動される。なお、回転用ギア79は、前方に大きな外歯が形成される一方後方に小さな外歯が形成されていて、後方の外歯がモータ79Mのギアと噛合している。また、駆動部61Bには、前方に向けて光を射出する発光素子を備えた発光基板77が収容されている。
図31に示すように、装飾部61Cは、正面形状が長方形の中央に円を重ねた形状の扁平なケース状をなし、後ケース80と前ケース81と、を有している。上述した前側可動部材62は、この装飾部61Cに支持されている。後ケース80及び前ケース81は透明部材からなり、駆動部61Bの発光基板77からの光を透過可能になっている。図34に示すように、前ケース81は、中央に、円の外縁から複数のとげが外方へ張り出した形状の装飾板81Aを有していて、装飾板81Aの円形部分には、サッカーボールの模様が施されている。また、前ケース81には、後面に、図示しない凹凸が施されていて、発光基板77からの光を散乱させる。
図35に示すように、後ケース80には、ケース後面80Bより後方に配されたギア80Gと、ケース後面80Bとギア80Gとの間を連絡する連絡筒80Eと、を有している。後ケース80のギア80Gは、駆動部61B(図31及び図33参照)に受容され、駆動部61Bの回転用ギア79と噛合している。これにより、回転用ギア79の回転に合わせて装飾部61Cが前側可動部材62ごと回転する。
図34及び図36に示すように、装飾部61C内には、前側可動部材62を駆動させるロゴ駆動機構82が収容されている。ロゴ駆動機構82は、後ケース80の中央に配された駆動ギア84と、後ケース80の4隅に配されたロゴ連結ギア85と、駆動ギア84とロゴ連結ギア85との間で動力を伝達する1対の動力伝達部材86と、を有する。駆動ギア84は、軸部84J(図35参照)を介して駆動部61Bのロゴ駆動用ギア78(図33参照)と連結していて、ロゴ駆動用ギア78と共に回転する。1対の動力伝達部材86は、それぞれ、長方形状の主板部86Aと、主板部86Aの角部から帯状に延びた帯板部86Kと、を有している。1対の動力伝達部材86の一方は、主板部86Aが駆動ギア84の右方に配され、帯板部86Kが主板部86Aの左上角部から斜め上方に延びたのち左方へ延びた形状をなし(以降、適宜「右側動力伝達部材86R」とする)、1対の動力伝達部材86の他方は、主板部86Aが駆動ギア84の左方に配され、帯板部86Kが主板部86Aの右下角部から斜め下方に延びたのち右方へ延びた形状をなす(以降、適宜「左側動力伝達部材86L」とする)。
1対の動力伝達部材86は、主板部86Aに、左右方向に延びた長孔86Bが2つずつ形成されていて、これらの長孔86Bには、後ケース80に固定されたピン80Pが結合している。また、図34及び図36に示すように、動力伝達部材86のうち帯板部86Kには、駆動ギア84側の側縁に、駆動ギア84と噛合する歯が形成されていて、動力伝達部材86のうち主板部86Aには、上下の側縁に、ロゴ連結ギア85と噛合する歯が形成されている。これにより、1対の動力伝達部材86は、駆動ギア84の回転に応じて、図36(A)に示される離間位置と、図36(B)に示される近接位置との間を直動可能となっている。そして、動力伝達部材86が直動することにより、各ロゴ連結ギア85が回転する。なお、後ケース80及び前ケース81と同様、動力伝達部材86も透明部材から構成されている。
次に、前側可動部材62について詳細を説明する。上述したように、前側可動部材62は、例えば、「★SOCCER★」という「ロゴ」が複数の分割部材62Aに分かれて2段描かれてなる(図5参照)。具体的には、前側可動部材62は、「★S」と描かれた第1分割部材62A1と、「OC」と描かれた第2分割部材62A2と、「CE」と描かれた第3分割部材62A3と、「R★」と描かれた第4分割部材62A4と、を、上下2段にそれぞれ有する。上段の分割部材62A群内と、下段の各分割部材62A群内とでは、隣り合う分割部材62A同士が前後にずらして配され、端部同士が重なっている。さらに、隣り合う分割部材62A同士は、その前後方向で重なり合う部分が連結されている。詳細には、第1分割部材62A1と第2分割部材62A2との間、第2分割部材62A2と第3分割部材62A3との間及び第3分割部材62A3と第4分割部材62A4との間がそれぞれ連結されている。また、上段の分割部材62A群では、下端部が連結され、下段の分割部材62A群では、上端部が連結されている。
複数の分割部材62Aのうち、上下の第1分割部材62A1及び上下の第4分割部材62A4は、ロゴ駆動機構82のロゴ連結ギア85の回転軸85Jに固定されていて、ロゴ連結ギア85の回転に応じて角度が変化するように構成されている。各分割部材62Aと、装飾部61Cの前ケース81との間には、上下に並ぶブリッジ部材87A,87Bが配されている。各ブリッジ部材87A,87Bには、2つずつ長孔87Cが形成されていて、これら長孔87Cには、第1分割部材62A1と第2分割部材62A2との連結部と、第3分割部材62A3と第4分割部材62A4との連結部と、が結合している。これらブリッジ部材87A,87Bは、上下方向に直動するように装飾部61Cの前面に支持されている。また、第2分割部材62A2と第3分割部材62A3との連結は、一方に形成された長孔に、他方に設けられたピンが結合することにより行われている。
前側可動部材62は、ボール第1態様では、図36(A)に示すように、複数の分割部材62Aが上下2段に分かれて並んでいる。そして、駆動ギア84が回転駆動されることにより、上側の第1分割部材62A1及び第4分割部材62A4が第2分割部材62A2及び第3分割部材62A3を押し上げるように回動する。すると、第1分割部材62A1と第2分割部材62A2との連結部と、第3分割部材62A3と第4分割部材62A4との連結部と、が押し上げられることで、第2分割部材62A2と第3分割部材62A3との連結部も押し上げられる。同様に、下側の分割部材62Aは、第2分割部材62A2及び第3分割部材62A3を押し下げるように回動し、それにより、第1分割部材62A1と第2分割部材62A2との連結部と、第3分割部材62A3と第4分割部材62A4との連結部と、第2分割部材62A2と第3分割部材62A3との連結部と、が押し下げられる。則ち、駆動ギア84が回転駆動されると、上段の分割部材62A群と下段の各分割部材62A群とが互いに離間するように湾曲して全体が円形となり、装飾板81Aの外縁を覆う(ボール第2態様になる。図36(B)参照)。このとき、上下のブリッジ部材87A,87Bが直動するように支持されているので、第2分割部材62A2と第3分割部材62A3とが略同じ速度で移動するようにアシストされる。
前側可動部材62は、非透光部材からなり、発光基板77から射出される光を遮光可能となっている。なお、前側可動部材62は、半透明な構成や一部が透明な構成等、完全には遮光しない構成であってもよい。
なお、第1回転ベース41の役物支持部41Yや第2回転ベース71の第2役物支持部71Yには、「キャラクター」の可動装飾部材30や「ボール」の可動装飾部材60を駆動又は発光させるための図示しない基板が配されている。これらの基板は、機構枠24に取り付けられた図示しないサブ制御基板とフラットケーブル90(図37参照)により接続されている。そして、このフラットケーブル90は、図37及び図38に示すように、第1回転ベース41と第2回転ベース71との間のうち、内側壁41C,71C同士の間の空間を取り廻されている。以上が、「ボール」の可動装飾部材60を含む第2機構ユニット70についての説明である。
本実施形態では、遊技の流れに応じて「キャラクター」の可動装飾部材30や「ボール」の可動装飾部材60を使用した「ロゴ発光演出」や上述した役物演出に当たる「シュート演出」が行われる。図39に示すように、「ロゴ発光演出」は、「キャラクター」の可動装飾部材30や「ボール」の可動装飾部材60が待機状態のまま、「ボール」の可動装飾部材60が発光する演出である。詳細には、「ボール」の可動装飾部材60の駆動部61Bに内蔵された発光基板77が発光し、その光が装飾部61Cを透過して前方に射出される。ここで、ボール第1態様では、後側可動部材61の「サッカーボール」の前方に前側可動部材62が配されているので、前側可動部材62によって装飾部61Cを透過した光が遮光され、「ロゴ」の外方及び上段の分割部材62A群と下段の分割部材62A群との隙間が発光しているように視認され(図39におけるグレースケール部分)、「ロゴ」を強調するような演出となる。
本実施形態では、「シュート演出」は、キャラクターがオーバーヘッドキックでシュートを打っているように見せる演出になっている。「シュート演出」は以下のように行われる。図32に示すように、「シュート演出」の開始時は、「キャラクター」の可動装飾部材30及び「ボール」の可動装飾部材60は待機状態に配されている。そして、「シュート演出」が開始されると、第1回転ベース41が待機位置に配されたまま、「キャラクター」の可動装飾部材30はキャラクター第1態様からキャラクター第2態様(図19参照)に変化し、その後、第1回転ベース41が役物演出位置へ時計回りに回転する。これにより、「キャラクター」の可動装飾部材30が役物演出状態となる。この「キャラクター」の可動装飾部材30の動きと同時に、「ボール」の可動装飾部材60も待機状態から役物演出状態へ変化する。詳細には、「シュート演出」が開始されると、「ボール」の可動装飾部材60は、駆動部61Bの回動により表示開口11H(図2参照)の内側へ移動しながら、第2回転ベース71の回転により、役物演出位置へ向けて時計回りに回転する。そして、第2回転ベース71が回転している途中で「ボール」の可動装飾部材60がボール第1態様からボール第2態様(図30参照)に変化し、その後、第2回転ベース71が役物演出位置に配される。これにより、「ボール」の可動装飾部材60が役物演出状態となる。役物演出状態では、回転用ギア79の回転により装飾部61Cが回転する。なお、第2回転ベース71の回転の途中で装飾部61Cが回転する構成であってもよい。
「シュート演出」でも「ボール」の可動装飾部材60を発光させる演出が行われる。例えば、「シュート演出」が開始されてからロゴ駆動用ギア78が回転駆動されるまで(即ち、「ボール」の可動装飾部材60がボール第1態様からボール第2態様へ変化し始めるまで)の間は、発光基板77が例えば赤色に発光する。そして、ロゴ駆動用ギア78が回転駆動されてからは、発光基板77が例えば白色に発光する。ボール第2態様では、前側可動部材62が後側可動部材61の「サッカーボール」の外縁を囲むように配されるので、装飾部61Cの外縁部を透過した光が遮光され、「サッカーボール」全体が発光しているように視認され(図40におけるグレースケール部分)、「サッカーボール」を強調するような演出となる。
ところで、遊技機10では、可動装飾部材30のうち特定の装飾部(以下、特定装飾部S)を同じ方向から見たときに、その装飾部が、キャラクターの異なる部位に見えるだまし絵が提供可能となっている。具体的には、「シュート演出」において、第3可動装飾部33が、可動装飾部材30が待機状態のときにはキャラクターの左脚に見え、可動装飾部材30が役物演出状態のときにはキャラクターの右脚に見えるように、見え方が変わる錯覚を遊技者に起こさせることが可能となっている。なお、本実施形態では、上記特定装飾部Sは、第3可動装飾部33のうち右脚用股下部R以外で前側に常に露出する部分で構成される。
図27に示すように、可動装飾部材30は、上述のように待機位置のときには、キャラクターのハーフパンツを模した部分のうち右脚用股下部Rが、左脚用股下部Lに前側から覆われて隠され、キャラクターの脚のうち片脚だけが見える配置となっている。ここで、可動装飾部材30は、キャラクターが体の左側を遊技者に向けるような構成となっているので、遊技者に見えている片脚は、手前側の左脚であると遊技者に認識させることができる。また、このとき、上述したように、第4可動部材34のうち靴底を模した部分が、前側覆い部11Cによって前側から覆われて隠されると共に、第4可動部材34のうち靴の側面が前側に露出する。これらにより、キャラクターの片脚を模した第3可動部材33の特定装飾部Sを、キャラクターの左脚に見せることが可能となる。また、可動装飾部材30が待機位置のときに、例えば、音声や表示画面31Gの表示により、キャラクターがシュートを打つことを示唆する出力(例えば「シュートを打て!」、「今だ!シュート!」等のセリフや、「シュート!」等の表示等)を行うことで、キャラクターがボールをシュートする脚を後側に高く上げていて、軸足が見えていると遊技者に認識させ易くなる。本実施形態では、可動装飾部材30が、キャラクターが体の左側を遊技者に向けるような構成となっているので、シュートを打つときの軸足の左脚が見えていると遊技者に認識させ易くなる。
ここで、図4に示すように、可動装飾部材30が待機位置から役物演出位置に配置されると、キャラクターが片脚を蹴り出すように、第1可動部材31に対して第3可動部材33が相対移動する。このように、第3可動部材33をキャラクターが片脚を蹴り出すように移動させることで、遊技者がシュート態勢で軸足の左脚を表していると思っていた第3可動部材33の特定装飾部Sを、キャラクターの右脚を表していると認識させることができる。
詳細には、可動装飾部材30が待機位置から役物演出位置に移動すると、キャラクターのハーフパンツのうち右脚用股下部Rが、第3可動部材33と共に移動し、第1可動部材31と一体になった左脚用股下部Lを露出させる。このとき、右脚用股下部Rと左脚用股下部Lが両方とも露出すると共に、左脚用股下部Lが、右脚用股下部Rの一部に前側から重なる。従って、後側にある右脚用股下部Rが、体の左側を遊技者側に向けたキャラクターの右脚を表していると遊技者に認識させることができる。特に、本実施形態では、前側に配置される左脚用股下部Rの外縁部の色と、後側に配置される右脚用股下部Lの色とのコントラストを付けているので、右脚用股下部Rと左脚用股下部Lとの前後の関係をより把握させ易くすることができる。また、可動装飾部材30が待機位置から役物演出位置に移動する際に、第3可動部材31が脚のひざを曲げるように屈曲するので、右脚を蹴り出しているようにより認識させ易くすることができる。しかも、可動装飾部材30が待機位置から役物演出位置に移動する過程で、キャラクターの左腕を模した第2可動部材32が、左脚用股下部Lの前側に重なるように配置されるため、左腕で左脚が隠れているように見せることが可能となり、見えている片脚を右脚により見せ易くすることが可能となる。以上のようにして、可動装飾部材30の配置が待機位置と役物演出位置とに変化することで、特定装飾部Sとそれ以外の部分との相対的位置関係が変化し、それにより、キャラクターの左脚に見える状態から右脚に見える状態へと特定装飾部Sの見え方を変化させるだまし絵を提供することが可能となる。
本実施形態の遊技機10の構成は以上である。次に、遊技機10の作用効果について説明する。本実施形態の遊技機10では、上述したように、「キャラクター」の可動装飾部材30や「ボール」の可動装飾部材60による演出が行われる。
「キャラクター」の可動装飾部材30は、表示開口11Hの外縁部の第1位置と表示開口11Hの内側の第2位置との間を直動する第1可動部材31に対して回動可能な第2可動部材32(腕)と第3可動部材33(片脚)と、を有し、その第1可動部材31が回転可能な第1回転ベース41に支持されてなるので、第1可動部材31が機構枠24に直接支持される構成よりも「キャラクター」の可動装飾部材30の動きが大きくなり、演出の趣向性が向上する。同様に、「ボール」の可動装飾部材60も、前側可動部材62を移動可能に支持し、かつ第1位置と第2位置との間を回動可能な後側可動部材61が、回転可能な第2回転ベース71に支持されてなるので、「ボール」の可動装飾部材60の動きが大きくなり、演出の趣向性が向上する。
また、第1回転ベース41及び第2回転ベース71は、表示開口11Hの大部分を囲む大きさなので、「キャラクター」の可動装飾部材30及び「ボール」の可動装飾部材60の移動距離が長くなり、演出の趣向性がより向上する。しかも、「キャラクター」の可動装飾部材30と「ボール」の可動装飾部材60とがそれぞれ第1回転ベース41と第2回転ベース71とに支持されているので、第1回転ベース41と第2回転ベース71とを共に回転させることにより、「キャラクター」の可動装飾部材30と「ボール」の可動装飾部材60とが合わせて回転することとなり、趣向性がより向上する。
また、「キャラクター」の可動装飾部材30における下側可動部材33Y(ひざ下部分)が、第1可動部材31(胴体部分)に対して、上側可動部材33X(膝上部分)と連結部材49とにより連結されているので、上側可動部材33Xの第1可動部材31に対する回動に連動して下側可動部材33Yが上側可動部材33Xに対して回動する。つまり、上側可動部材33Xを駆動するモータと下側可動部材33Yを駆動するモータとを別個に備えるのではなく、1つのモータで上側可動部材33Xと下側可動部材33Yとを駆動させることが可能となる。さらに、本実施形態では、そのモータで第2可動部材32(腕)も回動させる構成になっている。
本実施形態では、所定のキャラクターを表す可動装飾部材30の特定装飾部Sの見え方が、キャラクターの異なる部位(左脚と右脚)に見えるだまし絵を提供可能になっているので、斬新で従来よりも趣向性の高い遊技機10を提供できる。また、キャラクターの片脚を表す第3可動部材33を、キャラクターの左脚と右脚の両方に見せることが可能となるので、片脚一本分の駆動機構により、左右の脚を表現することが可能となる。
また、本実施形態では、「ボール」の可動装飾部材60が、前側可動部材62の「ロゴ」が後側可動部材61の「サッカーボール」の前方に配されたボール第1態様と、前側可動部材62の「ロゴ」が後側可動部材61の「サッカーボール」の外縁を囲むように配されたボール第2態様と、に変化するので、「ボール」の可動装飾部材60の印象が大きく変わり、演出の趣向性が向上する。
また、後側可動部材61の発光基板77が発光するときに、ボール第1態様では、「ロゴ」の外方及び上段の分割部材62A群と下段の分割部材62A群との隙間が発光しているように視認され(図39におけるグレースケール部分)、「ロゴ」を強調するような演出となる一方、ボール第2態様では、「サッカーボール」全体が発光しているように視認され(図40におけるグレースケール部分)、「サッカーボール」を強調するような演出となる。つまり、1つの演出部材(「ボール」の可動装飾部材60)で、2種類の発光態様を取ることができ、演出の趣向性が向上する。また、本実施形態によれば、発光基板77の発光状態を変えることなく(発光基板77の発光素子群のオンオフを切り替えることなく)、発光している箇所(発光しているように視認される箇所)を変化させることができるので、発光素子の制御が容易になる。
[他の実施形態]
(1)「キャラクター」の可動装飾部材30と「ボール」の可動装飾部材60との一方のみを有する構成であってもよい。
(2)上記実施形態では、後側可動部材61からの光を遮光する箇所の変更を、1つの部材(前側可動部材62)を変化させることにより行っていたが、それぞれ別の部材により遮光される構成でもよい。例えば、演出内容に合わせて異なる部材が後側可動部材61の前方に移動してくる構成や、固定された部材の後方に後側可動部材61が移動する構成であってもよい。
(3)上記実施形態では、可動装飾部材30が装飾により表す演出要素が、キャラクターであったが、アイテム(例えば、武器、防具、宝等)であってもよいし、建物であってもよいし、乗り物であってもよい。
(4)上記実施形態において、可動装飾部材30を左右反転させた構成としてもよい。この構成によれば、可動装飾部材30が待機状態のときにキャラクターの右脚に見えていた特定装飾部Sを、可動装飾部材30が役物演出位置のときにキャラクターの左脚に見せることが可能となる。
(5)特定装飾部Sとそれ以外の部分との相対的位置関係を変えずに、同じ方向から見た特定装飾部Sが、演出要素(例えばキャラクター等)の異なる部位に見えるだまし絵が提供されてもよい。
(6)上記実施形態では、可動装飾部材30が待機位置にあるときと役物演出位置にあるときとで、キャラクターの脚が一方から他方に変わるように見えるだまし絵が提供されたが、キャラクターの腕が一方から他方に変わるように見えるだまし絵が提供されてもよい。
(7)上記実施形態では、遊技機10に、可動装飾部材30を待機位置と役物演出位置に変化させる遊技演出手段が備えられていたが、可動装飾部材30を第1と第2の位置に遊技者が手動で変化させることで、特定装飾部Sの見え方を変えることが可能なだまし絵が提供されてもよい。
(8)上段の分割部材62A群と下段の分割部材62A群とが連結していてもよい。
(9)上記実施形態では、発光演出体(後側可動部材61)の中央部を遮光するような発光態様と、発光演出体の外縁部を遮光するような発光態様と、になる構成であったが、これに限られるものではなく、例えば、発光演出体の右半分を遮光する発光態様と、発光演出体の左半分を遮光する発光態様と、になる構成等、2つの発光態様の間で遮光する部分が異なっていれば良く、また、遮光する部分の一部が共通していてもよい。
(10)第1回転ベース41と第2回転ベース71とは、正面形状が円形状ではなく、円弧の途中部分のみの形状であってもよい。
<付記>
以下、上述した実施形態から抽出される発明群A~Cについて、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお、以下では、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
(発明群A)
発明群Aは、遊技機に関し、「従来、この種の遊技機として、発光する発光装飾体を備えるものが知られている(例えば、特開2019-37543号公報(図3等)参照)」という背景技術について、「上述した従来の遊技機においては、発光装飾体による演出の趣向性を向上することが求められている。」という課題をもってなされたものと考えることができる。
[発明A1]
発光素子を有する発光演出体(61)を備える遊技機において、
前記発光演出体の一部を前方から覆い、前記発光素子から照射された光を遮光可能な遮光装飾体(62)を備え、
前記発光演出体は、発光時に、前記遮光装飾体により遮光される部分が互いに異なる第1発光態様と第2発光態様とになり得る遊技機。
発明A1の遊技機によれば、発光装飾体による演出が今までにない演出態様になり、発光装飾体による演出の趣向性を向上することが可能となる。
[発明A2]
前記第1発光態様の前記発光演出体は、前記遮光装飾体により中央部を前方から覆われて、前記発光演出体の外縁部の少なくとも一部から光が前方に射出され、
前記第2発光態様の前記発光演出体は、前記遮光装飾体により外縁部を前方から覆われて、前記発光演出体の中央部から光が前方に射出される発明A1に記載の遊技機。
[発明A3]
前記遮光装飾体は、前記発光演出体を前記第1発光態様にする第1状態と、前記発光演出体を前記第2発光態様にする第2状態と、に変化する発明A1又はA2に記載の遊技機。
[発明A4]
前記遮光装飾体は、遊技盤の前面に沿って相対的に移動可能な複数の装飾構成体(62A)を備え、
前記複数の装飾構成体は、前記第1状態よりも前記第2状態の方が、互いに離間している発明A3に記載の遊技機。
[発明A5]
前記複数の装飾構成体は、前記第1状態では2列に直線状に並び、前記第2状態では円状に並ぶ発明A4に記載の遊技機。
[発明A6]
前記遮光装飾体は、前記複数の装飾構成体が半数ずつ連結された1対の装飾連結体を備え、
前記1対の装飾連結体は、前記第1状態ではそれぞれ直線状をなし、前記第2状態ではそれぞれ半円弧状をなす発明A5に記載の遊技機。
[発明A7]
前記1対の装飾連結体は、同一の駆動源により駆動される発明A6に記載の遊技機。
[発明A8]
前記遮光装飾体は前記発光演出体に移動可能に支持されている発明A1乃至A7の何れか1の発明に記載の遊技機。
[発明A9]
前記第2発光態様では、前記発光演出体及び前記遮光装飾体が回転する発明A1乃至A8の何れか1の発明に記載の遊技機。
(発明群B)
発明群Bは、遊技機に関し、「従来、この種の遊技機として、役物支持ベースに対して移動する可動部材を備えるものが知られている(例えば、特開2018-082960号公報(図1~図3)参照)。」という背景技術について、「上述した従来の遊技機においては、可動部材による演出の趣向性を向上することが求められている。」という課題をもってなされたものと考えることができる。
[発明B1]
可動役物を備える遊技機において、
前記可動役物は、役物支持ベース(41,71)に移動可能に支持された第1可動部材(31,61)と、前記第1可動部材に移動可能に支持された第2可動部材(32,62等)と、を備え、
前記役物支持ベースは、遊技板の前面に沿って回転可能又は回動可能である遊技機。
発明B1の遊技機によれば、可動部材ごと役物支持ベースが回転又は回動するので、可動部材の動きが大きくなり、可動部材による演出の趣向性を向上することが可能となる
[発明B2]
前記役物支持ベースは、遊技板に形成されて表示画面と対向する表示開口を囲む又は前記表示開口の外縁に重なる円環上に延び、前記表示開口の中央部を中心に回転又は回動する構成である発明B1に記載の遊技機。
[発明B3]
前記第1可動部材は、前記表示開口の外縁部の待機位置と前記表示開口の内側の演出位置との間を移動可能であり、
前記役物支持ベースは、前記第1可動部材が前記演出位置に配されている状態で回転又は回動する発明B2に記載の遊技機。
[発明B4]
前記役物支持ベース(41)に対し、前記第1可動部材(31)を前記待機位置と前記演出位置との間で直動するように支持する直動支持部(44)と、
前記第1可動部材(32,33X等)に対し、前記第2可動部材を回動可能に支持する回動支持部と、を備え、
前記第2可動部材の回動軸と、前記役物支持ベースの回転軸又は回動軸と、は平行になっている発明B3に記載の遊技機。
[発明B5]
前記第1可動部材(31)に対し、前記第2可動部材(33X)と、前記第2可動部材と並列に並ぶ並列連結部材(49)と、を介して連結されるサブ第2可動部材(33Y)を備え、
前記第2可動部材の前記第1可動部材に対する回動に応じて、前記サブ第2可動部材が前記第2可動部材に対して回動する発明B4に記載の遊技機。
[発明B6]
前記第1可動部材(61)は、前記役物支持ベースに対して前記待機位置と前記演出位置との間で回動し、
前記第2可動部材(62)は、前記第1可動部材の前方で、前記第1可動部材の中央部に配される第1状態と、前記第1可動部材の外縁部に配される第2状態と、に変化する発明B3に記載の遊技機。
[発明B7]
前記第2可動部材(62)は、複数の装飾構成体(62A)からなり、
前記複数の装飾構成体は、前記第1状態では集合し、前記第2状態では離間している発明B6に記載の遊技機。
[発明B8]
前記第1可動部材を前記第2可動部材ごと回転させる回転機構(79,80G)を備える発明B6又はB7に記載の遊技機。
[発明B9]
前記役物支持ベース(41,71)を、前後方向で対向するように1対備える発明B1からB8の何れか1の発明に記載の遊技機。
(発明群C)
発明群Cは、遊技機に関し、「従来から、遊技の進行状況に応じて液晶画面に演出画像を表示して演出を行う遊技機が知られている(例えば、特開2001-187217号公報(図1等)参照。」という背景技術について、「上述した従来の遊技機は、登場してから久しく斬新さにかけるという問題があった。」という課題をもってなされたものと考えることができる。
[発明C1]
所定の演出要素を表す装飾部材を備え、
前記装飾部材は、前記装飾部材における特定装飾部が、前記演出要素の互いに異なる部位に見えるだまし絵を提供可能になっている遊技機。
発明C1では、所定の演出要素を表す装飾部材の特定装飾部が、演出要素の互いに異なる部位に見えるだまし絵を提供可能になっているので、斬新で従来よりも趣向性の高い遊技機を提供できる。
[発明C2]
前記装飾部材を、前記特定装飾部とそれ以外の部分との相対的位置関係が異なる第1状態と第2状態とに変化させることにより、前記だまし絵を提供可能な遊技演出手段を備える、発明C1に記載の遊技機。
[発明C3]
前記装飾部材のうち前記特定装飾部とは異なる部分からなる前側装飾部(L)と後側装飾部(R)とを備え、
前記遊技演出手段は、前記第1状態のときに前記前側装飾部と前記後側装飾部とを前後に重ね、前記第2状態のときに前記前側装飾部と前記後側装飾部とを前側から見てずれる位置に配置することで、前記だまし絵を提供可能になっている、発明C2に記載の遊技機。
[発明C4]
前記後側装飾部は、前側から見て前記特定装飾部と隣り合って配置され、
前記遊技演出手段は、前記第1状態では、前記前側装飾部を、前側から見て前記特定装飾部と隣り合いかつ前記後側装飾部を隠す配置とし、前記第2状態では、前記前側装飾部を、前記特定装飾部から離し、前記後側装飾部を露出させる配置とする、発明C3に記載の遊技機。
[発明C5]
前側から見たときに、前記装飾部材のうち前記特定装飾部とは異なる部分を、前記第1状態で隠し、前記第2状態で視認容易とする前側覆い部を備える、発明C1からC4の何れか1の発明に記載の遊技機。
[発明C6]
前記演出要素は、キャラクターである、発明C1からC5の何れか1の発明に記載の遊技機。
[発明C7]
前記特定装飾部は、前記キャラクターの片脚を表し、
前記だまし絵は、前記特定装飾部を、前記第1状態では前記キャラクターの一方の脚に見せ、前記第2状態では前記キャラクターの他方の脚に見せることが可能となっている、発明C6に記載の遊技機。
[発明C8]
所定の演出要素を表す装飾部材を備え、
前記装飾部材は、前記装飾部材における特定装飾部の見え方が変わるだまし絵を提供可能になっている遊技機。
10 遊技機
11 遊技板
11H 表示開口
13 表示装置
13G 表示画面
14 第1始動入賞口
15 第2始動入賞口
16 大入賞口
24 機構枠
30 可動装飾部材
31 第1可動部材
31A 前側第1可動部材
31B 後側第1可動部材
32 第2可動部材
32A 前側第2可動部材
32B 後側第2可動部材
33 第3可動部材
33A 前側第3可動部材
33A1 上前第3可動部材
33A2 下前第3可動部材
33B 後側第3可動部材
33B1 上後第3可動部材
33B2 下後第3可動部材
33X 上側可動部材
33Y 下側可動部材
34 第4可動部材
34A 前側第4可動部材
34B 後側第4可動部材
60 可動装飾部材
77 発光基板

Claims (1)

  1. 発光素子を有する発光演出体を備える遊技機において、
    前記発光演出体の一部を前方から覆い、前記発光素子から照射された光を遮光可能な遮光装飾体を備え、
    前記発光演出体は、発光時に、前記遮光装飾体により遮光される部分が互いに異なる第1発光態様と第2発光態様とになり得、
    前記第2発光態様では、前記発光演出体及び前記遮光装飾体が回転する遊技機。
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