JP7291080B2 - 指紋画像における劣化データの抑制 - Google Patents

指紋画像における劣化データの抑制 Download PDF

Info

Publication number
JP7291080B2
JP7291080B2 JP2019547435A JP2019547435A JP7291080B2 JP 7291080 B2 JP7291080 B2 JP 7291080B2 JP 2019547435 A JP2019547435 A JP 2019547435A JP 2019547435 A JP2019547435 A JP 2019547435A JP 7291080 B2 JP7291080 B2 JP 7291080B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fingerprint
image
captured
data
images
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019547435A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020511712A (ja
Inventor
ハンスン モーデン
サス ハンスン ミケール
フスト アーネ
Original Assignee
フィンガープリント カーズ アナカタム アイピー アクチボラグ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フィンガープリント カーズ アナカタム アイピー アクチボラグ filed Critical フィンガープリント カーズ アナカタム アイピー アクチボラグ
Publication of JP2020511712A publication Critical patent/JP2020511712A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7291080B2 publication Critical patent/JP7291080B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
    • G06V40/12Fingerprints or palmprints
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F21/00Security arrangements for protecting computers, components thereof, programs or data against unauthorised activity
    • G06F21/30Authentication, i.e. establishing the identity or authorisation of security principals
    • G06F21/31User authentication
    • G06F21/32User authentication using biometric data, e.g. fingerprints, iris scans or voiceprints
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/20Image preprocessing
    • G06V10/30Noise filtering
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V10/00Arrangements for image or video recognition or understanding
    • G06V10/98Detection or correction of errors, e.g. by rescanning the pattern or by human intervention; Evaluation of the quality of the acquired patterns
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
    • G06V40/12Fingerprints or palmprints
    • G06V40/13Sensors therefor
    • G06V40/1306Sensors therefor non-optical, e.g. ultrasonic or capacitive sensing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Collating Specific Patterns (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

本発明は、指紋感知システムの指紋センサによって捕捉された画像中に存在する劣化データを抑制する指紋感知システムの方法、及びその方法を実行する指紋感知システムに関する。
スマートフォン、ラップトップ、リモコン、タブレット、スマートカードなどの電子装置は、指紋認識を使用することができ、例えば、ユーザが装置にアクセスすることを可能にし、電子装置を使用して実行された取引を認証すること、又は電子装置を介してサービスにアクセスするためにユーザを認証する。
それ故、例えばスマートフォンである電子装置は、指紋の画像を捕捉し、記録された指紋を予め記憶され認証された指紋テンプレートと比較するための、ユーザが自分の指を置く指紋センサを備えている。記録された指紋が予め記憶されているテンプレートと一致する場合、ユーザは認証され、スマートフォンは、ロックモードからユーザのスマートフォンへのアクセスが可能になるロック解除モードへの移行などの適切な行動を実行する。
指紋センサ用の-例えば、指からの容量、光学的又は超音波検出信号に基づいている-ユーザの指とセンサの指紋感知素子(画素として知られている)との間に存在する材料に対する要件は、厚さ及び例えば容量センサの誘電均一性などの材料特性の精度に関して高い。容量センサの場合、ユーザがスマートフォンの指紋感知領域(例えばガラス又はセラミックで覆われている)に触れると、指紋感知領域の表面とスマートフォンの内部に配置された指紋センサとの間にコンデンサが形成される。各画素においてユーザが触れる表面とセンサとの間の容量を測定することによって、ユーザの指紋は、ユーザの指の指紋センサによって捕捉された画像から導出することができる。
しかしながら、いくつかの理由のために、準定常ノイズの形態の劣化データが、指紋センサによって捕捉された画像中に存在する可能性があり、これは、捕捉された画像からの指紋の導出をより困難にする。
容量センサの場合、このタイプのノイズは容量ノイズと呼ばれ、例えば、指紋感知領域の表面と指紋センサとの間の材料の積み重ね高さのばらつき、例えば引っかき傷の形をした指紋感知領域の損傷した表面などの劣化によって、又はセンサの反りや捕捉した画像に繰り返しノイズパターンを生じさせる積み重ねと感知領域の間の材料接着剤中の不純物などの材料特性の不完全性などの劣化により発生する場合がある。容量ノイズを除去するためには、サブミクロンの精度及び極めて純粋な材料が要求される場合がある。実際のシナリオでは、このような材料の精度は達成が困難である。
本発明の目的は、当技術分野におけるこの問題を解決又は少なくとも軽減し、したがって、指紋センサによって捕捉された画像中に存在する劣化データを少なくとも部分的に抑制する改善された方法を提供することである。
この目的は、本発明の第1の態様において、指紋感知システムの指紋センサによって捕捉された画像中に存在する劣化データを抑制する指紋感知システムの方法によって達成される。本方法は、指紋センサと接触する対象物の少なくとも1つの画像を捕捉することを含み、画像は、指紋センサが受ける劣化に起因する劣化データを備え、そして、劣化データを備える捕捉された画像を記憶すること、指紋センサと接触する指の指紋の少なくとも1つのさらなる画像を捕捉すること、指紋のさらに捕捉された画像を劣化データを備える記憶された捕捉された画像で処理し、指紋の捕捉されたさらなる画像における劣化データを少なくとも部分的に抑制することと、を含む。
この目的は、本発明の第2の態様において、指紋センサと処理ユニットとを備える指紋感知システムの方法によって達成される。指紋感知システムは、指紋感知システムの指紋センサによって捕捉された画像内に存在する劣化データを抑制するように構成される。指紋センサは、指紋センサに接触している対象物の少なくとも1つの画像を捕捉するように構成されており、画像は、指紋センサが受ける劣化に起因する劣化データを備える。処理ユニットは、劣化データを備える捕捉された画像を記憶し、指紋センサに接触する指の指紋の少なくとも1つのさらなる画像を捕捉し、劣化データを備える記憶された捕捉された画像を用いて指紋のさらに捕捉された画像を処理するように構成され、指紋の捕捉されたさらなる画像内の劣化データを少なくとも部分的に抑制する。
前述したように、準定常ノイズの形の劣化データが、指紋センサによって捕捉された画像内に存在する可能性があり、これにより、捕捉された画像からの指紋の導出がより困難になる。
発明は、指紋センサにセンサと接触する対象物の画像を捕捉させることによって、捕捉された画像中に存在するそのような劣化データを有益に抑制する。対象物は、いわゆるゴム印の形の人工指、又はユーザの本物の指であり得る。以下では、対象物はユーザの本物の指によって例示される。
いくつかの画像が捕捉される可能性があり、これらの画像が組み合わされて劣化データを表す単一の画像が生成されることに留意されたい。
続いて、指紋システムが配置されている電子装置のユーザが、-例えば、スマートフォンのロックを解除するために指紋センサが配置されているスマートフォンのホームボタンに親指を押すことによって、電子装置、-例えば、スマートフォン-との認証プロセスを実行したい場合、指紋センサはユーザの指紋のさらなる画像を捕捉する。
劣化データを備える以前に記憶された画像がメモリから取り出され、処理ユニットは、指紋の捕捉された画像を、劣化データを備えるゴム印の記憶された捕捉された画像で処理して、さらに捕捉された画像からの劣化データを抑制又は相殺さえする。
有益には、指紋が損なわれていない間に、さらに捕捉された画像内に存在する劣化データが抑制される。
一実施形態では、ゴム印を使用して、劣化データを備える単一の画像を作成し記憶する。これは、指紋センサの製造及び試験中に実行することができる。
しかし、劣化データを備える単一の画像を作成するためにユーザの指が利用される実施形態では、多くの利点が達成される。
第1に、ユーザの指を利用して登録プロセスを適用することによって、ゴム印を使用して「オフライン」製造試験を実行する必要がなく、劣化データを備える画像の捕捉は、センサが配置されている電子装置の構成時に、又はその後に、ユーザによっていつでも実行することができる。
例として、例えばユーザが電子装置、例えばスマートフォンのロックを解除したいときに、ユーザがセンサの感知領域の表面に触れるたびに、1つ又は2つの画像が捕捉され、指紋システムの処理ユニットが、充分な数の画像が捕捉されたと判定すると、単一の画像が作成され記憶されることを想定することができる。有益には、ユーザは、劣化データを備える画像を作成するために面倒な登録プロセスに従事する必要がない。
第2に、「オンライン」指登録プロセスは、有益には記憶された画像の更新を容易にする。電子装置は、-例えば、センサを覆っているカバーガラスに引っかき傷や亀裂の形で-磨耗するので、センサが受ける劣化は経時的に変化する可能性がある。
これは、新しい劣化データを備える単一の画像を作成して記憶するための多数の新しい画像のセットを捕捉することによって克服することができる。あるいは、電子装置の通常のユーザ操作中に新しい画像が繰り返し捕捉され、その新しい画像が記憶された単一の画像と組み合わされ、記憶された画像は経時的に変化して、センサが受ける劣化の変化を反映する。
したがって、指紋感知システムを実装する電子装置の通常の操作中にユーザの指の画像を捕捉することの大きな利点は、劣化データの推定を経時的に徐々に改善できることである(何らかの改良が可能な場合)。さらに、そのような手法のさらなる利点は、経時的に変化する劣化(すなわち、ユーザが自分のスマートフォンのカバーガラスを破ること)を補償できることである。
さらに、一実施形態では、画像画素に関連付けられた信頼メトリックが計算され、記憶された単一の画像に利用されることが想定され得る。記憶された画像が特定の領域で充分に信頼できるとは考えられない場合、すなわち信頼メトリックは特定の地域では低い場合、これらの領域は、さらに捕捉された画像の劣化データを抑制するときには使用されない。信頼メトリックは、画素ごとのレベルで、又は画素のクラスタについて計算することができる。全体的な信頼メトリックが完全な記憶された画像について計算されることもまた 想定され得る。
さらに一実施形態では、指紋感知システムは、劣化データが抑制されている指紋のさらに捕捉された画像から指紋を抽出し、指の捕捉された画像の指紋を1つ又は複数の事前に認証された予め記憶された指紋テンプレートと比較し、捕捉された画像の抽出された指紋が、1つ又は複数の認証された予め記憶された指紋テンプレートと一致すると見なされる場合、ユーザを認証する。
さらなる態様では、本明細書に記載の指紋感知システムを備える電子装置が提供される。電子装置は、例えばスマートフォン、ラップトップ、リモコン、タブレット、スマートカード、スマートウォッチなどの形態、又は指紋感知を利用する他の種類の現在又は将来の同様に構成された装置の形態で具現化することができる。
コンピュータ実行可能命令が指紋感知システムに備えられる処理ユニット上で実行されるときに、指紋感知システムに説明された方法を実行させるためのコンピュータ実行可能命令を備えるコンピュータプログラムがさらに提供される。
さらに提供されるのは、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品であり、コンピュータ可読媒体は、その上に具現化された上述のコンピュータプログラムを有する。
本発明のさらなる実施形態は、詳細な説明において記載される。
概して、特許請求の範囲で使用されるすべての用語は、本明細書で他に明示的に定義されない限り、技術分野におけるそれらの通常の意味に従って解釈されるべきである。「a/an/要素、装置、構成要素、手段、ステップなど」に対するすべての言及は、他に明示的に述べられていない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの例を指すものとして公然と解釈されるべきである。本明細書に開示された任意の方法のステップは、明示的に述べられていない限り、開示された正確な順序で実行される必要はない。
ここで、添付の図面を参照しながら、例により本発明を説明する。
本発明を実施することができるスマートフォンの形態の電子装置を示す。 ユーザが指を置く指紋センサの図を示す。 一実施形態による指紋感知システムの一部である指紋センサを示す。 容量指紋感知の原理を示す。 センサと接触する対象物がゴム印である場合の指紋センサによって捕捉された画像を示す。 異なる劣化を受けている指紋センサの異なる個体によって捕捉された画像を示す。 異なる劣化を受けている指紋センサの異なる個体によって捕捉された画像を示す。 異なる劣化を受けている指紋センサの異なる個体によって捕捉された画像を示す。 図5の捕捉された画像を示すが、画像はさらに劣化データを備える。 本発明の一実施形態による、捕捉された画像内の劣化データを抑制する方法のフローチャートを示す。 本発明の別の実施形態による、捕捉された画像内の劣化データを抑制する方法のフローチャートを示す。 劣化データを備える4つの捕捉された画像を示す。 劣化データを備える4つの捕捉された画像を示す。 劣化データを備える4つの捕捉された画像を示す。 劣化データを備える4つの捕捉された画像を示す。 単一の画像を作成するために組み合わされる図10(a)~(d)の複数の捕捉された指紋画像を示す。 劣化データが相殺された、図11の捕捉された指紋を示す。 本発明の別の実施形態による、捕捉された画像内の劣化データを抑制することを可能にする方法のフローチャートを示す。 本発明のさらに別の実施形態による、捕捉された画像内の劣化データを抑制することを可能にする方法のフローチャートを示す。
発明の特定の実施形態が示されている添付の図面を参照しながら、ここで発明を以下でより充分に説明する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明の範囲を当業者に充分に伝えるように、例により提供される。説明全体を通して、同じ番号は同じ要素を指す。
図1は、本発明を実施することができるスマートフォン100の形態の電子装置を示す。スマートフォン100は、指紋センサ102と、タッチスクリーンインタフェース106を備えた表示部104とを備える。指紋センサ102は、例えば、携帯電話100をロック解除するために、及び/又は携帯電話100を使用して実行される取引を認証するためなどに使用することができる。指紋センサ102は、代替として、携帯電話100の裏側に配置されてもよい。指紋センサ102は、表示装置/タッチスクリーンに一体化されてもよく、又はスマートフォンのホームボタンの一部を形成してもよいことに留意されたい。
発明の実施形態による指紋センサ102は、ラップトップ、リモコン、タブレット、スマートカード、スマートウォッチなどのような他の種類の電子装置、又は指紋感知を利用する他の種類の現在又は将来の同様に構成される装置に実装されてもよいことを理解されたい。
図2は、ユーザが自分の指201を置く指紋センサ102の幾分拡大した図を示す。容量感知技術を使用する場合、指紋センサ102は複数の感知素子を含むように構成される。単一の感知素子(画素とも呼ばれる)は、図2では参照番号202で示されている。
本発明は、例えば光学的又は超音波感知のような他の指紋感知技術にも同様に適用可能であることに留意されたい。
図3は、指紋感知システム101の一部である指紋センサ102を示す。指紋感知システム101は、指紋センサ102と、指紋センサ102を制御し、捕捉された指紋を分析するためのマイクロプロセッサなどの処理ユニット103とを備える。指紋感知システム101は、メモリ105をさらに備える。指紋感知システム101は、次に、典型的には、図1に例示されるように電子装置100の一部を形成する。ワンタイムプログラマブル(OTP)メモリ、フラッシュメモリ、又はランダムアクセスメモリ(RAM)などのローカルメモリ108をセンサダイに埋め込むことができる。
ここで対象物が指紋センサ102に接触すると、センサ102は、処理ユニット103に対象物が認証されたユーザの指紋であるかどうかを判定させるために、又は捕捉された指紋を、メモリ105に予め記憶されている1つ又は複数の認証された指紋テンプレートと比較せずに対象物の画像を捕捉する。
指紋センサ102は、例えば容量、光学式、超音波又は熱感知技術を備える、任意の種類の現在又は将来の指紋感知原理を使用して実装することができる。現在、容量感知は最も一般的に使用されており、特にサイズと電力消費が重要な用途で使用されている。容量指紋センサは、(図2参照)いくつかの感知素子202と指紋センサ102の表面に置かれた指201との間の容量の指標となる測定値を提供する。指紋画像の取得は、典型的には、二次元的に配置された複数の感知素子202を含む指紋センサ102を用いて行われる。
一般的な認証プロセスでは、ユーザは自分の指201をセンサ102上に置き、センサがユーザの指紋の画像を捕捉する。処理ユニット103は、捕捉された指紋を評価し、それをメモリ105に記憶されている1つ又は複数の認証された指紋テンプレートと比較する。記録された指紋が予め記憶されているテンプレートと一致する場合、ユーザは認証され、処理ユニット103は通常、ロックモードからユーザがスマートフォン100へのアクセスが可能になるロック解除モードへの移行などの適切な行動を実行するようにスマートフォン100に指示する。
再び図3を参照すると、指紋感知システム101によって実行される方法のステップは、実際には、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、又はハードディスクドライブなど、マイクロプロセッサに関連付けられている記憶媒体105にダウンロードされたコンピュータプログラム107を実行するように配置された1つ又は複数のマイクロプロセッサの形態で具現化される処理ユニット103によって実行される。処理ユニット103は、コンピュータ実行可能命令を備える適切なコンピュータプログラム107が記憶媒体105にダウンロードされ、処理ユニット103によって実行されると、指紋感知システム101に実施形態による方法を実行させるように配置される。記憶媒体105は、コンピュータプログラム107を備えるコンピュータプログラム製品でもあり得る。あるいは、コンピュータプログラム107は、デジタル多用途ディスク(DVD)又はメモリースティックなどの適切なコンピュータプログラム製品によって記憶媒体105に転送されてもよい。さらなる代替として、コンピュータプログラム107は、ネットワークを介して記憶媒体105にダウンロードされてもよい。処理ユニット103は、代替として、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、複合プログラマブルロジック装置(CPLD)などの形態で具現化することができる。処理ユニット103によって提供される機能の全部又は一部が、少なくとも部分的に指紋センサ102と統合されてもよいことがさらに理解されるべきである。
図4は、前述したように、容量指紋感知の原理を示している。ユーザがスマートフォンの指紋感知領域の表面110に自分の指201で接触すると(典型的にはホームボタンに触れることによって)、コンデンサCが指紋感知領域の表面110とスマートフォンの内側に配置された指紋センサ102との間に形成される。表面110と指紋センサ102との間の材料111は、例えば、ガラス又はセラミックから構成することができる。
ユーザが触れた表面110とセンサ102との間の容量を測定することによって、ユーザの指紋は、ユーザの指201の指紋センサ102によって捕捉された画像から導出され得る。
指紋感知領域の表面110と指紋センサ102との間の材料111の積み重ね高さのばらつき、損傷した表面110、センサの反り、材料111の特性の一般的な不完全性などの様々な劣化のために指紋センサ102によって捕捉された画像には準定常ノイズが存在し、これによって、捕捉された画像からの指紋の導出がより困難になる。光学的又は超音波指紋感知技術を使用する場合にも同様のノイズが存在する。
捕捉された画像からそのようなノイズ、-又は劣化データ-を相殺することが望ましい。
再び図4を参照すると、指紋センサ102の製造及び試験中に、一般的に(平らな)ゴム印と呼ばれる対象物を、本物の指の代わりにスマートフォンの指紋感知領域の表面110に適用することができる。このゴム印は、通常、領域110を完全に覆い、それに対応して指紋センサ102の全画素を覆う。そのようなゴム印は、センサ102に対して適切に高い容量を与えるために、典型的には導電性であり、アースに接続されている。好ましくは、ゴム印によって生じる総容量は、典型的な人間の指の場合と同じである必要がある。
図5を参照すると、「完全な」センサ102、表面110及び材料111の場合、そのようなゴム印のセンサ102によって捕捉された画像は、画像中に存在するアーチファクト又はノイズの形のいかなる劣化データもなく、一様な黒/灰色であり、実際には、センサ102、表面110、及び材料111が劣化を受けるのに対して、何らかの種類のパターンを形成する劣化データがしばしば捕捉された画像中に存在する。
しかしながら、実際には、図6(a)~(c)を参照すると、指紋センサの異なる個体は異なる劣化を受け、その結果として捕捉されたゴム印画像の異なる外観を与える。
図7は、円形又は楕円形のパターンに配置されたより明白な劣化データの形で捕捉された画像内に存在する劣化データ120のさらなる例を示す。これは、指紋感知領域の表面110と指紋センサ102との間のガラス/セラミック材料111内、又はセンサとカバーガラスとの間の接着剤中の不純物によって生じるエアポケットの結果であり得るパターンである。
捕捉された画像内に存在する劣化データの正確な外観に関係なく、任意の劣化データは捕捉された画像からの指紋の抽出をより困難にする。
図8は、捕捉された画像内に存在する劣化データを抑制することによってこの問題を解決する本発明の一実施形態による方法のフローチャートを示す。図3の指紋感知システム101をさらに参照する。
第1のステップS101において、指紋センサ102は、センサ102に接触する対象物の画像を捕捉する。以下では、図5及び図7を参照して、対象物をゴム印の形で例示し、その画像を図5に示す。いくつかの画像を捕捉することができ、これらの画像を組み合わせてゴム印を表す単一の画像(又は繰り返される指接触の組み合わせ結果)を生成することに留意されたい。この画像は、スマートフォンなどの意図された電子装置100に搭載された指紋システム101の製造試験中に捕捉できる。
この好ましい実施形態では、捕捉された画像は図7に示される外観を有すると仮定され、すなわち、楕円形の劣化データ120を備える。
その後、ステップS102において、劣化データを備える捕捉された画像(複数可)は、指紋システム101、例えばセンサダイに埋め込まれたOTPメモリ108、又は電子装置100のホストメモリに記憶される。捕捉された画像(複数可)は、記憶される前にダウンサンプリング又は圧縮されることが想定されている。
続いて、指紋システム101が配置されている電子装置100のユーザが、電子装置、例えば、スマートフォン100で、例えば、スマートフォン100のロックを解除するために指紋センサ102が配置されているスマートフォンのホームボタンに親指を押すことによって認証処理を実行したい場合、指紋センサ102はステップS103でユーザの指紋の画像を捕捉する。
このように、劣化データを備える以前に記憶された画像は、処理ユニット103によってOTPメモリ108から取り出される。
さらに、ステップS104において、処理ユニット103は、指紋の捕捉された画像を、劣化データを備えるゴム印の記憶された捕捉された画像で処理して、捕捉されたさらなる画像からの劣化データを抑制又は相殺さえする。
一実施形態では、ステップS104において、捕捉された指紋画像は、劣化データ120を備える記憶された捕捉された画像を使用して処理され、以前に記憶されたゴム印画像の劣化データ120は、捕捉された指紋画像中に存在する対応する劣化データを相殺し、一方、実際のスタンプに関する画像の部分は、指紋に影響を与えない。
処理はさまざまな方法で実行でき、例えば、(a)劣化データ120を備える記憶された捕捉された画像が捕捉された指紋画像から減算され、(b)捕捉された指紋画像と劣化データを備える記憶された画像との線形(又は非線形)組み合わせが行われ、(c)劣化データに基づく指紋データの線形(又は非線形)データフィッティング、又は(d)劣化データを備える捕捉された画像及び記憶された画像に基づく指紋のデータモデリングである。
したがって、本実施形態は、捕捉された指紋を予め記憶された指紋テンプレートと一致させるための捕捉された画像からのその後の指紋特徴抽出を改善するのに大いに役立つ捕捉された画像中に存在する劣化データを有益に相殺する。
図9は、捕捉された画像内に存在する劣化データを抑制するか、又は相殺さえすることによって上記の問題を解決する、本発明の一実施形態による別の方法のフローチャートを示す。図3の指紋感知システム101をさらに参照する。
この特定の実施形態では、使用される対象物はゴム印ではなく、電子装置100、例えば、スマートフォンのユーザの実際の指である。
第1のステップS101において、指紋センサ102は、センサ102に接触しているユーザの指の複数の画像を捕捉し、そのうちの4つが図10(a)~(d)に示されている。
図10(a)~(d)から分かるように、ユーザの実際の指紋に関しては、すべての捕捉された画像のための同じ方法で、ユーザが感知領域の表面に対して自分の指を押し付けていないので、画像は、他の画像と同一である可能性は低い。したがって、図10(a)~(d)に示される4つの画像では、ユーザの指紋は異なる位置に配置され、一方、電子装置100又はセンサ102自体に起因する劣化データ120は常に捕捉され画像に配置されたままである。
再び図9を参照すると、ステップS101においてユーザの指紋の複数の画像が捕捉された後、ステップS101aにおいて複数の画像から単一の画像が作成される。実際には、数十枚、あるいは最大で数百枚の画像を捕捉することができる。
一実施形態では、単一の画像は複数の画像を組み合わせることによって作成される。例えば、単一の画像は、捕捉された複数の指紋画像を平均化することによって作成されてもよい。
図11は、単一の画像を作成するために複数の捕捉された指紋画像を平均化したときに単一の画像がどのように見えるかを示す。上述したように-複数の捕捉された画像に対して-指紋を表す各捕捉された画像の部分は画像ごとに異なる。したがって、平均化プロセスは、複数の画像にフィルタリング効果をもたらし、ゴム印画像に類似した画像、すなわち、複数の画像にわたって絶えず配置されたままである劣化データ120を除いて、一様に灰色の画像を作成する。これは、重要であり、単一の画像を作成するときにユーザの実際の指紋に関連する画像の一部が「ぼやけて」いない場合、劣化データが正しく抑制されず、さらにその後捕捉された指紋画像に劣化データが導入される可能性があるリスクがある。
作成された画像は、その後の使用のためにステップS103で記憶される。
ここで、前述したように、指紋システム101が配置されている電子装置100のユーザが電子装置100を用いて認証プロセスを実行したい場合、指紋センサ102は、ステップS103でユーザの指紋のさらなる画像を捕捉する。
組み合わせられている複数の捕捉された指紋画像から作成された劣化データを備える以前に記憶された画像は、処理ユニット103によってOTPメモリ108又はホストメモリから取り出される。
次に、ステップS104において、処理ユニット103は、捕捉されたさらなる画像の劣化データを抑制するために、この特定の電子装置100を使用してすべての捕捉された画像中に存在する劣化データを備える記憶された作成された画像で指紋のさらに捕捉された画像を処理する。
この好ましい実施形態では、ステップS104における処理ユニット103による処理は、さらに捕捉された指紋画像から劣化データ120を備える捕捉された画像を減算することを含む。
再度、-実際の指紋に関する画像の一部は劣化データを表す単一の画像の一部ではないので-以前に作成され記憶された指紋画像の劣化データ120は、捕捉された指紋画像中に存在する対応する劣化データを相殺し、一方、捕捉された画像の実際の指紋は影響を受けない。
劣化データ120を備える図11の記憶された画像が、例えば図10aに示される外観を有する捕捉された画像から減算された後、-図12に示されるように-きれいな指紋画像が得られ、劣化データ120は有益には完全に相殺される。
センサ102が受ける劣化に起因する劣化データが存在する画像の「オンライン」登録のためにユーザの指を利用する本実施形態は、ゴム印を使用する前述の「オフライン」手法(又は指紋センサの感知領域に適用される適切な試験パターンを有する他の試験装置)上で多くの利点を有する。
第1に、図9のオンライン指登録プロセスを使用することによって、図8を参照して説明したようにゴム印を使用してオフライン製造試験を実行する必要がなく、劣化データを備える画像の捕捉は、センサ102が配置されている電子装置100の構成時に、又はその後に、ユーザによっていつでも実行することができる。
例えば、ユーザが電子装置100、例えば、スマートフォンのロックを解除したいとき、ユーザがセンサ102の感知領域の表面100に触れるたびに、1つ又は2つの画像が捕捉され、処理ユニット103が充分な数の画像が捕捉されたと判定したとき、単一の画像が作成され記憶されることを想定することができる。有益には、ユーザは、劣化データを備える画像を作成するために面倒な登録プロセスに従事する必要がない。
この文脈において、電子装置100は、指紋センサ102の感知領域の表面110に対して自分の指をどのように押し付けるかを視覚的及び/又は聴覚的にユーザに指示することが想定され得る。
第2に、オンライン指登録プロセスは、有益には記憶された画像の更新を容易にする。電子装置は、-例えばセンサ102を覆うカバーガラスに引っかき傷や亀裂の形で-磨耗するので、センサ102が受ける劣化が経時的に変化する。
これは、新しい劣化データを備える単一の画像を作成して記憶するための多数の新しい画像のセットを捕捉することによって克服することができる。代替として、新しい画像は、電子装置100の通常のユーザ操作中に繰り返し捕捉され、それらの新しい画像は、記憶された単一の画像と組み合わされ、-例えば、平均化され-記憶された画像は、センサが受ける劣化の変化を反映するように経時的に変化する。
図13は、本実施形態による方法のフローチャートを示す。したがって、図9のプロセスが実行され、ステップS104においてきれいな捕捉された画像が得られる。
ここで、指紋センサ102が変化するという劣化として、ステップS105において、好ましくは電子装置100の通常のユーザ操作中に、ユーザの指紋の新しい画像が繰り返し捕捉される。
次いで、これらの新しい画像-又はこれらの画像からの選択された情報-は、ステップS106aで示されるように、記憶されている単一の画像と組み合わせられ、組み合わせによって作成された更新された単一の画像はステップS106bで再び記憶される。
その後、ステップS104において、更新された単一の画像を使用して、捕捉された画像内の劣化データを抑制する。
したがって、指紋感知システムを実装する電子装置の通常の操作中にユーザの指の画像を捕捉することの大きな利点は、劣化データの推定を経時的に徐々に改善できることである(何らかの改良が可能な場合)。さらに、そのような手法のさらなる利点は、経時的に変化する劣化(すなわち、ユーザが指紋センサを覆うガラスを損傷すること)を補償できることである。
さらに、本実施形態及び前述の実施形態では、画像画素に関連する信頼メトリックがステップS101bで計算され、記憶されている単一の画像に利用されることを想定することができる。ステップS101cで記憶された信頼メトリックによって示されるように、記憶された画像が特定の領域において充分に信頼できるとは考えられない場合、すなわち、信頼メトリックは特定の地域では低い場合、これらの領域は、ステップS104において捕捉された画像の劣化データを抑制する際には使用されない。信頼メトリックは、画素ごとのレベルで、又は画素のクラスタについて計算することができる。全体的な信頼メトリックが完全な記憶された画像について計算されることもまた想定され得る。
ステップS105によって示されるように複数の新しい画像が捕捉される場合、これらの新しい画像-又はこれらの画像からの選択された情報-は、次にステップS106cで示されるように記憶された信頼メトリックを更新するために使用され、ステップS104の劣化データの抑制におけるその後の使用のために、更新された信頼メトリックがステップS106dにおいて再び記憶される。
さらに、一実施形態では、劣化データを抑制するために使用される記憶された画像をさらに改善するために、画像が捕捉される前に少量の流体がセンサの感知領域110の表面上及び/又はユーザの指に適用されることが想定される。流体によって、指紋の尾根と谷の間の区別がぼやけ、その一方で劣化データが残っており、これは、引き続いて捕捉された画像中に存在する劣化データを抑制するために作成され使用される画像にとって有益である。
さらに、ユーザは、画像が捕捉されたときに自分の指でスワイプ及び/又は回転運動を行うことが想定され、したがって、画像の動いている部分は指として識別され、一方、画像の静止部分は劣化データとして識別される。
図14は、本発明の一実施形態による劣化データが抑制された後にユーザが認証されるフローチャートを示す。ステップS103で捕捉された画像から劣化データが相殺されるステップS104までのプロセスの説明については、図9を参照する。
したがって、ステップ104できれいな画像が達成された後、ステップS107で処理ユニット103は強調された捕捉された画像から指紋を抽出し、それをメモリ105に記憶された1つ又は複数の以前に登録された指紋テンプレートと比較する。ステップS108において、抽出された指紋が予め記憶されているテンプレートと一致する場合、ユーザは認証され、処理ユニット103は通常、電子装置100、例えば、スマートフォンに指示し、ロックモードからユーザがスマートフォン100へのアクセスが可能になるロック解除モードへの移行などの適切な行動を実行する。
一実施形態では、劣化データを抑制するために利用される画像は、指紋感知システム101のメモリ105にステップS102で記憶され、このメモリは、実際のセンサ102の外部にある(センサ102とオンチップであるOTP108とは対照的に)。有益には、より大きな記憶容量を提供することに加えて、外部メモリ105を使用することは、作成された画像をホスト装置に記憶することを回避する。さらに有益な点は、指紋センサ102を新しいセンサと交換する必要がある状況では、既に作成された画像を新しいセンサをメモリに接続する際に外部メモリから取得することができるので、劣化データを備える記憶された画像をさらなる試験を実行することによって再度導出する必要がないことである。しかしながら、新しいセンサのために新しい画像を捕捉して記憶しなければならないことも可能である。
上述したように、劣化データが加法型のものである場合、処理ユニット103は、劣化データを備える記憶された画像のスケーリングされたバージョンを捕捉された画像から減算し、捕捉された画像中に存在する劣化データは抑制され、又は相殺さえされる。
別の実施形態では、劣化データが乗法型のものである場合、処理ユニット103は、捕捉された画像内に存在する劣化データを単一の記憶された画像の劣化データで除算し、捕捉された画像内に存在する劣化データは抑制されるか、又は相殺さえされる。
劣化データは加法的及び乗法的の両方であることをさらに想定することができる。
本発明は、いくつかの実施形態を参照して主に説明された。しかし、当業者には容易に理解されるように、添付の特許請求の範囲によって定義されるので、上記に開示されたもの以外の他の実施形態も本発明の範囲内で同様に可能である。
本明細書に開示される発明は以下を含む。
[態様1]
指紋感知システム(101)の指紋センサ(102)によって捕捉された画像中に存在する劣化データ(120)を抑制する前記指紋感知システム(101)の方法であって、
前記指紋センサ(102)に接触する対象物の少なくとも1つの画像を捕捉し(S101)、前記画像は、前記指紋センサ(102)が受ける劣化に起因する劣化データ(120)を備えることと、
前記劣化データを備える前記捕捉された画像を記憶する(S102)ことと、
前記指紋センサ(102)に接触している指の指紋の少なくとも1つのさらなる画像を捕捉する(S103)ことと、
指紋の前記捕捉されたさらなる画像における前記劣化データを少なくとも部分的に抑制するために、前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像で指紋の前記捕捉されたさらなる画像を処理する(S104)ことと、を含む方法。
[態様2]
前記対象物がゴム印である、態様1に記載の方法。
[態様3]
前記指紋センサ(102)と接触する対象物の少なくとも1つの画像の前記捕捉(S101)は、
前記指の前記指紋の複数の画像を捕捉し、前記画像は、前記指紋センサ(102)が受ける劣化に起因する劣化データ(120)を備えることと、
前記指紋の前記複数の捕捉された画像から、前記劣化データ(120)を備える画像を作成する(S101a)ことと、を含み、前記捕捉された画像の前記記憶(S102)は、
前記劣化データを備える前記作成された画像を記憶することを含む、前記対象物は指である、態様1に記載の方法。
[態様4]
前記複数の画像は、前記指紋感知システム(101)が配置されている電子装置(100)の通常のユーザ操作中に捕捉される、態様3に記載の方法。
[態様5]
前記電子装置(100)の通常のユーザ操作中にユーザが前記指紋センサ(102)に接触すると、1つ又は複数の画像が繰り返し捕捉され、前記指紋の前記複数の捕捉された画像から作成された前記画像は、前記指紋の充分な数の画像が捕捉された後に作成されるとともに記憶される、態様4に記載の方法。
[態様6]
前記指紋の新しい画像を繰り返し捕捉し(S105)、前記画像は劣化データ(120)を備えることと、
前記捕捉された新しい画像と、前記劣化データを備える以前に記憶された画像とから、前記劣化データを備える更新された画像を作成する(S106a)ことと、
前記劣化データを備える前記更新された画像を記憶する(S106b)ことと、をさらに含み、指紋の前記捕捉されたさらなる画像の前記処理(S104)は、指紋の前記捕捉されたさらなる画像中に存在する前記劣化データを少なくとも部分的に抑制するために、前記劣化データを備える前記記憶された更新された画像を使用して実行される、態様4又は5に記載の方法。
[態様7]
前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像を用いた、指紋の前記捕捉されたさらなる画像の前記処理(S104)は、
指紋の前記捕捉されたさらなる画像から前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像を減算することを含む、態様3~6のいずれか一つに記載の方法。
[態様8]
前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像を用いた、指紋の前記捕捉されたさらなる画像の前記処理(S104)は、
前記捕捉された画像中に存在する前記劣化データを前記記憶された画像の前記劣化データで除算することを含む、態様3~7のいずれか一つに記載の方法。
[態様9]
前記指紋の前記複数の捕捉された画像からの前記劣化データを備える前記画像の前記作成(S101a)は、
前記複数の捕捉された画像を前記劣化データを備える単一の画像に組み合わせること(120)を含む、態様3~8のいずれか一つに記載の方法。
[態様10]
前記複数の捕捉された画像の前記劣化データ(120)を備える単一の画像への前記組み合わせは、
前記劣化データ(120)を備える前記画像を作成するために、前記複数の捕捉された画像を平均化することを含む、態様9に記載の方法。
[態様11]
画像が捕捉される前に、ユーザの指の上、及び/又は前記指紋センサ(102)の感知領域の表面(110)の上に少量の流体を適用することをさらに含む、態様3~10のいずれか一つに記載の方法。
[態様12]
前記劣化データが抑制されている指紋の前記捕捉されたさらなる画像から指紋を抽出する(s107)ことと、
前記指の前記捕捉された画像の指紋を、1つ又は複数の認証された予め記憶された指紋テンプレートと比較する(S108)ことと、及び
前記捕捉された画像の前記抽出された指紋が、前記認証された予め記憶された指紋テンプレートのうちの1つ又は複数と一致すると見なされる場合、ユーザを認証することと、をさらに含む、態様1~11のいずれか一つに記載の方法。
[態様13]
前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像についての信頼メトリックを計算する(S101b)ことをさらに含み、前記記憶された捕捉された画像の少なくとも一部が、前記計算された信頼メトリックによって示されるように信頼できないと考えられる場合、前記少なくとも一部は、指紋の前記捕捉されたさらなる画像中に存在する劣化データを抑制するために利用されない、態様1~12のいずれか一つに記載の方法。
[態様14]
前記指紋の捕捉された新しい画像に基づいて更新された信頼メトリックを計算する(S106c)ことと、
前記更新された信頼メトリックを記憶する(S106d)ことと、をさらに含み、続いて前記記憶され更新された信頼メトリックは、指紋の前記捕捉されたさらなる画像中に存在する劣化データを抑制する場合を考慮する、態様13に記載の方法。
[態様15]
指紋センサ(102)及び処理ユニット(103)を備える指紋感知システム(101)であって、前記指紋感知システム(101)は、前記指紋感知システム(101)の前記指紋センサ(102)によって捕捉された画像内に存在する劣化データ(120)を抑制するように構成され、
前記指紋センサ(102)は、
前記指紋センサ(102)に接触する対象物の少なくとも1つの画像を捕捉し、前記画像は、前記指紋センサ(102)が受ける劣化に起因する劣化データ(120)を備えるように構成され、
前記処理ユニット(103)は、
前記劣化データを備える前記捕捉された画像を記憶し、
前記指紋センサ(102)に接触している指の指紋の少なくとも1つのさらなる画像を捕捉し、
指紋の前記捕捉されたさらなる画像における前記劣化データを少なくとも部分的に抑制するために、前記劣化データを備える前前捕捉されたさらなる画像を用いて指紋の前記捕捉されたさらなる画像を処理するように構成される、指紋感知システム(101)。
[態様16]
前記対象物はゴム印である、態様15に記載の指紋感知システム(101)。
[態様17]
前記対象物が指であり、
前記指紋センサ(102)は、
前記指の前記指紋の複数の画像を捕捉し、前記画像は指紋センサ(102)が受ける劣化に起因する劣化データ(120)を備えるように構成され、
前記処理ユニット(103)は、
前記指紋の前記複数の捕捉された画像から、前記劣化データを備える画像を作成し(120)、
前記劣化データを備える前記作成された画像を記憶するように構成される、態様15に記載の指紋感知システム(101)。
[態様18]
前記複数の画像は、前記指紋感知システムが配置されている電子装置の通常のユーザ操作中に捕捉される、態様17に記載の指紋感知システム(101)。
[態様19]
前記電子装置(100)の通常のユーザ操作中にユーザが前記指紋センサ(102)に接触すると、1つ又は複数の画像が繰り返し捕捉され、前記指紋の充分な数の画像が捕捉された後、前記指紋の前記複数の捕捉された画像から作成された前記画像が作成され記憶される、態様18に記載の指紋感知システム(101)。
[態様20]
前記指紋センサ(102)は、
前記指紋の新しい画像を繰り返し捕捉し、前記画像は劣化データを備える(120)ように構成され、
前記処理ユニット(103)は、
前記捕捉された新しい画像と、前記劣化データを備える以前に記憶された画像から、前記劣化データを備える更新された画像を作成し、
前記劣化データを備える前記更新された画像を記憶し、指紋の前記捕捉されたさらなる画像の前記処理は、指紋の前記捕捉されたさらなる画像中に存在する前記劣化データを少なくとも部分的に抑制するために、前記劣化データを備える前記記憶された更新された画像を使用して実行されるように構成される、態様18又は19に記載の指紋感知システム(101)。
[態様21]
前記処理ユニット(103)は、前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像で指紋の前記捕捉されたさらなる画像を処理するとき、
指紋の前記捕捉されたさらなる画像から前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像を減算するように構成される、態様17~20のいずれか一つに記載の指紋感知システム(101)。
[態様22]
前記処理ユニット(103)は、前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像で指紋の前記捕捉されたさらなる画像を処理するとき、
前記捕捉された画像内に存在する前記劣化データを、前記記憶された画像の前記劣化データで除算するように構成される、態様17~21のいずれか一つに記載の指紋感知システム(101)。
[態様23]
前記処理ユニット(103)は、前記指紋の前記複数の捕捉された画像から前記劣化データ(120)を備える前記画像を作成するとき、
前記複数の捕捉された画像を前記劣化データ(120)を備える単一の画像に組み合わせるように構成される、態様17~22のいずれか一つに記載の指紋感知システム(101)。
[態様24]
前記処理ユニット(103)は、前記複数の捕捉された画像を前記劣化データ(120)を備える単一の画像に組み合わせるとき、
前記劣化データ(120)を備える画像を作成するために、前記複数の捕捉された画像を平均化するように構成される、態様23に記載の指紋感知システム(101)。
[態様25]
前記処理ユニット(103)は、
前記劣化データが抑制されている指紋の前記捕捉されたさらなる画像から指紋を抽出し、
前記指の前記捕捉された画像の指紋を、1つ又は複数の認証された予め記憶された指紋テンプレートと比較し、
前記捕捉された画像の前記抽出された指紋が、前記認証された予め記憶された指紋テンプレートのうちの1つ又は複数と一致すると見なされる場合、ユーザを認証するようにさらに構成される、態様15~24のいずれか一つに記載の指紋感知システム(101)。
[態様26]
前記処理ユニット(103)は、
前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像について信頼メトリックを計算し、前記記憶された捕捉された画像の少なくとも一部が、前記計算された信頼メトリックによって示されるように信頼できないと考えられる場合、前記少なくとも一部は、指紋の前記捕捉されたさらなる画像中に存在する劣化データを抑制するために利用されないようにさらに構成される、態様15~25のいずれか一つに記載の指紋感知システム(101)。
[態様27]
前記処理ユニット(103)は、
前記指紋の捕捉された新しい画像に基づいて更新された信頼メトリックを計算し、
前記更新された信頼メトリックを記憶し、前記記憶された更新された信頼メトリックは、その後、指紋の前記捕捉されたさらなる画像中に存在する劣化データを抑制するときに考慮されるようにさらに構成される、態様15~25のいずれか一つに記載の指紋感知システム(101)。
[態様28]
態様15~27のいずれか一つに記載の前記指紋感知システム(101)を備える、電子装置(100)。
[態様29]
前記指紋感知システム(101)に備えられる処理ユニット(103)上で実行されるときに、前記指紋感知システムに態様1~14のいずれか一つに記載のステップを実行させるためのコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム(107)。
[態様30]
コンピュータ可読媒体(105)を備え、前記コンピュータ可読媒体は、態様29に記載の前記コンピュータプログラム(107)をそこに具現化した、コンピュータプログラム製品。

Claims (22)

  1. 指紋感知システム(101)の指紋センサ(102)によって捕捉された画像中に存在する劣化データ(120)を抑制する前記指紋感知システム(101)の方法であって、
    前記指紋センサ(102)の感知領域の表面(110)に接触する、前記指紋感知システム(101)が配置されている電子装置(100)のユーザの指の少なくとも1つの画像を捕捉し(S101)、前記画像は、前記指紋センサ(102)が受ける劣化に起因する準定常ノイズの形態の劣化データ(120)を備えることと、
    前記劣化データを備える前記捕捉された画像を記憶する(S102)ことと、
    前記指紋センサ(102)に接触している指の指紋の少なくとも1つのさらなる画像を捕捉する(S103)ことと、
    指紋の前記捕捉されたさらなる画像における前記劣化データを少なくとも部分的に抑制するために、前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像で指紋の前記捕捉されたさらなる画像を処理する(S104)ことと、を含み、
    前記指紋センサ(102)と接触する前記指の少なくとも1つの画像の前記捕捉(S101)は、
    前記指の前記指紋の複数の画像を捕捉し、前記画像は、前記指紋センサ(102)が受ける劣化に起因する劣化データ(120)を備えることと、
    前記指紋の複数の捕捉された画像から、前記劣化データ(120)を備える画像を作成する(S101a)ことと、を含み、前記捕捉された画像の前記記憶(S102)は、
    前記劣化データを備える前記作成された画像を記憶することを含み、
    前記複数の画像は、前記電子装置(100)の前記ユーザの通常の操作中に捕捉され、
    前記電子装置(100)の前記ユーザの通常の操作中に前記指が前記表面(110)に接触するたびに、1つ又は複数の画像が繰り返し捕捉され、前記指紋の前記複数の捕捉された画像から作成された前記画像は、前記指紋の充分な数の画像が捕捉された後に作成されるとともに記憶される、方法。
  2. 前記指紋の新しい画像を繰り返し捕捉し(S105)、前記画像は劣化データ(120)を備えることと、
    前記捕捉された新しい画像と、前記劣化データを備える以前に記憶された画像とから、前記劣化データを備える更新された画像を作成する(S106a)ことと、
    前記劣化データを備える前記更新された画像を記憶する(S106b)ことと、をさらに含み、指紋の前記捕捉されたさらなる画像の前記処理(S104)は、指紋の前記捕捉されたさらなる画像中に存在する前記劣化データを少なくとも部分的に抑制するために、前記劣化データを備える前記記憶された更新された画像を使用して実行される、請求項に記載の方法。
  3. 前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像を用いた、指紋の前記捕捉されたさらなる画像の前記処理(S104)は、
    指紋の前記捕捉されたさらなる画像から前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像を減算することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像を用いた、指紋の前記捕捉されたさらなる画像の前記処理(S104)は、
    前記捕捉された画像中に存在する前記劣化データを前記記憶された画像の前記劣化データで除算することを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記指紋の前記複数の捕捉された画像からの前記劣化データを備える前記画像の前記作成(S101a)は、
    前記複数の捕捉された画像を、前記劣化データを備える単一の画像に組み合わせること(120)を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記複数の捕捉された画像の前記劣化データ(120)を備える単一の画像への前記組み合わせは、
    前記劣化データ(120)を備える前記画像を作成するために、前記複数の捕捉された画像を平均化することを含む、請求項に記載の方法。
  7. 画像が捕捉される前に、前記ユーザの指の上、及び/又は前記表面(110)の上に少量の流体を適用することをさらに含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記劣化データが抑制されている指紋の前記捕捉されたさらなる画像から指紋を抽出する(s107)ことと、
    前記指の前記捕捉された画像の指紋を、1つ又は複数の認証された予め記憶された指紋テンプレートと比較する(S108)ことと、及び
    前記捕捉された画像の前記抽出された指紋が、前記認証された予め記憶された指紋テンプレートのうちの1つ又は複数と一致すると見なされる場合、前記ユーザを認証することと、をさらに含む、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像についての信頼メトリックを計算する(S101b)ことをさらに含み、前記記憶された捕捉された画像の少なくとも一部が、前記計算された信頼メトリックによって示されるように信頼できないと考えられる場合、前記少なくとも一部は、指紋の前記捕捉されたさらなる画像中に存在する劣化データを抑制するために利用されない、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記指紋の捕捉された新しい画像に基づいて更新された信頼メトリックを計算する(S106c)ことと、
    前記更新された信頼メトリックを記憶する(S106d)ことと、をさらに含み、続いて前記記憶され更新された信頼メトリックは、指紋の前記捕捉されたさらなる画像中に存在する劣化データを抑制する場合を考慮する、請求項に記載の方法。
  11. 指紋センサ(102)及び処理ユニット(103)を備える指紋感知システム(101)であって、前記指紋感知システム(101)は、前記指紋感知システム(101)の前記指紋センサ(102)によって捕捉された画像内に存在する劣化データ(120)を抑制するように構成され、
    前記指紋センサ(102)は、
    前記指紋センサ(102)の感知領域の表面(110)に接触する、前記指紋感知システム(101)が配置されている電子装置(100)のユーザの指の少なくとも1つの画像を捕捉し、前記画像は、前記指紋センサ(102)が受ける劣化に起因する準定常ノイズの形態の劣化データ(120)を備えるように構成され、
    前記処理ユニット(103)は、
    前記劣化データを備える前記捕捉された画像を記憶し、
    前記指紋センサ(102)に接触している指の指紋の少なくとも1つのさらなる画像を捕捉し、
    指紋の前記捕捉されたさらなる画像における前記劣化データを少なくとも部分的に抑制するために、前記劣化データを備える前前捕捉されたさらなる画像を用いて指紋の前記捕捉されたさらなる画像を処理するように構成され
    前記指紋センサ(102)は、
    前記指の前記指紋の複数の画像を捕捉し、前記画像は指紋センサ(102)が受ける劣化に起因する劣化データ(120)を備えるように構成され、
    前記処理ユニット(103)は、
    前記指紋の複数の捕捉された画像から、前記劣化データを備える画像を作成し(120)、
    前記劣化データを備える前記作成された画像を記憶するように構成され、
    前記複数の画像は、前記電子装置(100)の前記ユーザの通常の操作中に捕捉され、
    前記電子装置(100)の前記ユーザの通常の操作中前記指が前記表面(110)に接触するたびに、1つ又は複数の画像が繰り返し捕捉され、前記指紋の充分な数の画像が捕捉された後、前記指紋の前記複数の捕捉された画像から作成された前記画像が作成され記憶される、指紋感知システム(101)。
  12. 前記指紋センサ(102)は、
    前記指紋の新しい画像を繰り返し捕捉し、前記画像は劣化データを備える(120)ように構成され、
    前記処理ユニット(103)は、
    前記捕捉された新しい画像と、前記劣化データを備える以前に記憶された画像から、前記劣化データを備える更新された画像を作成し、
    前記劣化データを備える前記更新された画像を記憶し、指紋の前記捕捉されたさらなる画像の前記処理は、指紋の前記捕捉されたさらなる画像中に存在する前記劣化データを少なくとも部分的に抑制するために、前記劣化データを備える前記記憶された更新された画像を使用して実行されるように構成される、請求項11に記載の指紋感知システム(101)。
  13. 前記処理ユニット(103)は、前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像で指紋の前記捕捉されたさらなる画像を処理するとき、
    指紋の前記捕捉されたさらなる画像から前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像を減算するように構成される、請求項11又は12に記載の指紋感知システム(101)。
  14. 前記処理ユニット(103)は、前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像で指紋の前記捕捉されたさらなる画像を処理するとき、
    前記捕捉された画像内に存在する前記劣化データを、前記記憶された画像の前記劣化データで除算するように構成される、請求項11~13のいずれか一項に記載の指紋感知システム(101)。
  15. 前記処理ユニット(103)は、前記指紋の前記複数の捕捉された画像から前記劣化データ(120)を備える前記画像を作成するとき、
    前記複数の捕捉された画像を、前記劣化データ(120)を備える単一の画像に組み合わせるように構成される、請求項11~14のいずれか一項に記載の指紋感知システム(101)。
  16. 前記処理ユニット(103)は、前記複数の捕捉された画像を、前記劣化データ(120)を備える単一の画像に組み合わせるとき、
    前記劣化データ(120)を備える画像を作成するために、前記複数の捕捉された画像を平均化するように構成される、請求項15に記載の指紋感知システム(101)。
  17. 前記処理ユニット(103)は、
    前記劣化データが抑制されている指紋の前記捕捉されたさらなる画像から指紋を抽出し、
    前記指の前記捕捉された画像の指紋を、1つ又は複数の認証された予め記憶された指紋テンプレートと比較し、
    前記捕捉された画像の前記抽出された指紋が、前記認証された予め記憶された指紋テンプレートのうちの1つ又は複数と一致すると見なされる場合、前記ユーザを認証するようにさらに構成される、請求項11~16のいずれか一項に記載の指紋感知システム(101)。
  18. 前記処理ユニット(103)は、
    前記劣化データを備える前記記憶された捕捉された画像について信頼メトリックを計算し、前記記憶された捕捉された画像の少なくとも一部が、前記計算された信頼メトリックによって示されるように信頼できないと考えられる場合、前記少なくとも一部は、指紋の前記捕捉されたさらなる画像中に存在する劣化データを抑制するために利用されないようにさらに構成される、請求項11~17のいずれか一項に記載の指紋感知システム(101)。
  19. 前記処理ユニット(103)は、
    前記指紋の捕捉された新しい画像に基づいて更新された信頼メトリックを計算し、
    前記更新された信頼メトリックを記憶し、前記記憶された更新された信頼メトリックは、その後、指紋の前記捕捉されたさらなる画像中に存在する劣化データを抑制するときに考慮されるようにさらに構成される、請求項11~17のいずれか一項に記載の指紋感知システム(101)。
  20. 請求項11~19のいずれか一項に記載の前記指紋感知システム(101)を備える、電子装置(100)。
  21. 前記指紋感知システム(101)に備えられる処理ユニット(103)上で実行されるときに、前記指紋感知システムに請求項1~10のいずれか一項に記載のステップを実行させるためのコンピュータ実行可能命令を備える、コンピュータプログラム(107)。
  22. コンピュータ可読媒体(105)であって、その上に具現化された請求項21に記載の前記コンピュータプログラム(107)を有するコンピュータ可読媒体(105)。
JP2019547435A 2017-03-10 2018-03-05 指紋画像における劣化データの抑制 Active JP7291080B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
SE1750270 2017-03-10
SE1750270-9 2017-03-10
PCT/SE2018/050205 WO2018164625A1 (en) 2017-03-10 2018-03-05 Suppressing impairment data in fingerprint images

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020511712A JP2020511712A (ja) 2020-04-16
JP7291080B2 true JP7291080B2 (ja) 2023-06-14

Family

ID=63447866

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019547435A Active JP7291080B2 (ja) 2017-03-10 2018-03-05 指紋画像における劣化データの抑制

Country Status (6)

Country Link
US (1) US11232274B2 (ja)
EP (1) EP3593278A4 (ja)
JP (1) JP7291080B2 (ja)
KR (1) KR102555192B1 (ja)
CN (1) CN109074493B (ja)
WO (1) WO2018164625A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116229525B (zh) * 2023-03-31 2023-08-01 深圳市皇家金盾智能科技有限公司 针对破损指纹的指纹门锁解锁方法,装置,介质及指纹门锁

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000020719A (ja) 1998-06-29 2000-01-21 Mitsubishi Electric Corp 指紋照合装置
JP2001521665A (ja) 1997-04-21 2001-11-06 ディジタル・パソナ・インコーポレーテッド 指紋認識システム
WO2004102481A1 (ja) 2003-05-15 2004-11-25 Fujitsu Limited 生体情報検出装置
JP2006073008A (ja) 2004-09-01 2006-03-16 Agilent Technol Inc スクリーンポインタの位置を制御する装置
JP2012103748A (ja) 2010-11-05 2012-05-31 Denso Corp 道路区画線認識装置
WO2014112611A1 (ja) 2013-01-21 2014-07-24 興和株式会社 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及びそのプログラムを格納した記録媒体
JP2016140518A (ja) 2015-01-30 2016-08-08 キヤノン株式会社 断層撮像装置、断層撮像方法、およびプログラム

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6330345B1 (en) * 1997-11-17 2001-12-11 Veridicom, Inc. Automatic adjustment processing for sensor devices
US6535622B1 (en) * 1999-04-26 2003-03-18 Veridicom, Inc. Method for imaging fingerprints and concealing latent fingerprints
US7079672B2 (en) * 2000-01-28 2006-07-18 Chuo Hatsujo Kabushiki Kaisha Fingerprint image evaluating method and fingerprint matching device
DE50015267D1 (de) * 2000-04-05 2008-08-28 Infineon Technologies Ag Verfahren zur störanteilsfreien Bilderfassung mittels eines elektronischen Sensors
CN100364480C (zh) * 2002-09-17 2008-01-30 富士通株式会社 生物特征信息获取设备和使用生物特征信息的认证设备
US8131026B2 (en) * 2004-04-16 2012-03-06 Validity Sensors, Inc. Method and apparatus for fingerprint image reconstruction
US7496216B2 (en) * 2005-06-21 2009-02-24 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fingerprint capture
JP2009077279A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Fujitsu Ten Ltd 画像認識装置、車載用画像認識装置および車載用画像認識方法
JP5196010B2 (ja) * 2009-04-13 2013-05-15 富士通株式会社 生体情報登録装置、生体情報登録方法及び生体情報登録用コンピュータプログラムならびに生体認証装置、生体認証方法及び生体認証用コンピュータプログラム
CN101776487B (zh) * 2009-12-31 2011-05-18 华中科技大学 一种红外焦平面非均匀性指纹提取及图像校正方法
CN103294987A (zh) * 2012-03-05 2013-09-11 天津华威智信科技发展有限公司 指纹匹配方法与实现方式
JP2013207611A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Nikon Corp 撮像装置
US9552525B2 (en) * 2013-09-08 2017-01-24 Apple Inc. Noise reduction in biometric images
US9519819B2 (en) * 2014-07-14 2016-12-13 Fingerprint Cards Ab Method and electronic device for noise mitigation
SE1551049A1 (en) 2015-07-29 2017-01-30 Fingerprint Cards Ab Acquisition of a fingerprint image
CN105303173A (zh) * 2015-10-19 2016-02-03 广东欧珀移动通信有限公司 一种降低误识别率的方法和装置
CN105373786A (zh) * 2015-11-30 2016-03-02 东莞酷派软件技术有限公司 一种指纹采集方法、装置及电子设备
SE1551641A1 (en) * 2015-12-14 2017-06-15 Fingerprint Cards Ab Method and fingerprint sensing system for acquiring a fingerprint image
KR101915426B1 (ko) 2016-03-22 2018-11-05 선전 구딕스 테크놀로지 컴퍼니, 리미티드 지문 이미지의 교정 방법, 장치 및 단말기
CN105956535A (zh) * 2016-04-25 2016-09-21 广东欧珀移动通信有限公司 指纹识别控制方法、指纹识别控制装置及电子装置
CN106203365B (zh) * 2016-07-14 2019-02-12 浙江赢视科技有限公司 增益调节处理的指纹成像方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001521665A (ja) 1997-04-21 2001-11-06 ディジタル・パソナ・インコーポレーテッド 指紋認識システム
JP2000020719A (ja) 1998-06-29 2000-01-21 Mitsubishi Electric Corp 指紋照合装置
WO2004102481A1 (ja) 2003-05-15 2004-11-25 Fujitsu Limited 生体情報検出装置
JP2006073008A (ja) 2004-09-01 2006-03-16 Agilent Technol Inc スクリーンポインタの位置を制御する装置
JP2012103748A (ja) 2010-11-05 2012-05-31 Denso Corp 道路区画線認識装置
WO2014112611A1 (ja) 2013-01-21 2014-07-24 興和株式会社 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム及びそのプログラムを格納した記録媒体
JP2016140518A (ja) 2015-01-30 2016-08-08 キヤノン株式会社 断層撮像装置、断層撮像方法、およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
KR20190126296A (ko) 2019-11-11
KR102555192B1 (ko) 2023-07-13
CN109074493B (zh) 2020-06-02
CN109074493A (zh) 2018-12-21
US11232274B2 (en) 2022-01-25
EP3593278A4 (en) 2021-04-21
US20210097248A1 (en) 2021-04-01
EP3593278A1 (en) 2020-01-15
JP2020511712A (ja) 2020-04-16
WO2018164625A1 (en) 2018-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110770751B (zh) 使得能够基于指纹数据进行用户认证的指纹感测系统的方法
JP7141335B2 (ja) 指紋画像を形成する方法及び指紋感知システム
WO2016099381A1 (en) Fingerprint enrollment using touch sensor data
US20170091521A1 (en) Secure visual feedback for fingerprint sensing
US10572749B1 (en) Systems and methods for detecting and managing fingerprint sensor artifacts
US10089546B2 (en) Correction and detection of defective capacitive sensor elements of a fingerprint sensor
WO2018141119A1 (zh) 一种指纹采集的方法、装置及终端
CN107408208B (zh) 用于对用户的生物测量进行分析的方法和指纹感测系统
US11288487B2 (en) Cancelling out impairment data in fingerprint images
JP7291080B2 (ja) 指紋画像における劣化データの抑制
CN110574038B (zh) 从指纹图像中提取指纹特征数据
US10984218B2 (en) Post verification fingerprint image capture
WO2018151646A1 (en) Enabling identification of fingerprints from captured images using contour points

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201221

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20220131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230228

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20230228

C11 Written invitation by the commissioner to file amendments

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C11

Effective date: 20230314

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230411

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20230418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230602

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7291080

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150