JP7288186B2 - 焼結用原料の造粒方法 - Google Patents
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Description
最大鉱物相がCa 2 SiO 4 相であるA型、
最大鉱物相がCa 2 Fe 2 O 5 相とFeO相との和であるB型、
最大鉱物相がCaO相であるC型、または、
最大鉱物相がFe相であるD型のいずれかに分類し、
さらに、A型に属する製鋼スラグ粒子を、粒子表面から厚み0.125mm以内の表層に存在する最大鉱物相がCa 2 SiO 4 相であるA1型、またはそれ以外のA2型に分類し、
D型に属する製鋼スラグ粒子を、粒子表面から厚み0.125mm以内の表層に存在する最大鉱物相がFe相であるD1型、またはそれ以外のD2型に分類し、各分類に属する製鋼スラグ粒子の個数の比と、以下の数式(1)とに基づいて、製鋼スラグの反応率R(%)を求め、
R=45.7NA1+78.3NA2+55.3NB+78.3NC+12.8ND1+39.5ND2 (1)
数式(1)において、NA1はA1型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、NA2はA2型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、NBはB型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、NCはC型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、ND1はD1型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、ND2はD2型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、
製鋼スラグ粒子の個数の比は、サンプリングされた製鋼スラグ粒子の総数に対する個数の比であり、
反応率Rが60以上100以下の範囲内であれば、製鋼スラグを前添加法で造粒し、
反応率Rが0以上60未満の範囲内であれば、製鋼スラグを後添加法で造粒することを特徴とする、焼結用原料の造粒方法が提供される。
上述したように、単に製鋼スラグを副原料の一部に代替して使用しただけでは、焼結鉱の強度に大きなばらつきが生じてしまう。本発明者は、製鋼スラグ粒子が造粒性あるいは反応性の観点から適切に分類されていなかったために、このようなばらつきが生じるのではないかと考えた。そこで、本発明者は、製鋼スラグ粒子を適切に分類する方法を検討するために、製鋼スラグ粒子を構成する鉱物相に着目した。なお、本実施形態では、製鋼スラグを構成する個々の粒子を製鋼スラグ粒子と称する。したがって、製鋼スラグは、多数の製鋼スラグ粒子の集合体となる。
本実施形態で使用される製鋼スラグは、製鋼プロセスにおいて発生する副産物である。製鋼プロセスで発生するスラグであれば、特に制限なく本実施形態の製鋼スラグとして使用可能である。製鋼スラグの例としては、転炉から発生する転炉スラグ、溶銑予備処理で発生するスラグ等が挙げられる。なお、製鋼スラグには高炉で発生する高炉スラグは含まれない。製鋼スラグは、予め製鋼スラグ粒子の粒径を所定範囲(例えば1mm以上3mm未満程度)に分級した後に使用してもよい。分級は例えば目開きの異なる篩によって行われればよい。例えば、製鋼スラグを目開きXmmの篩に掛けた場合、篩に残った製鋼スラグ粒子の粒径はXmm以上となり、篩から落ちた製鋼スラグ粒子の粒径はXmm未満となる。
つぎに、図1~図4に基づいて、本実施形態に係る製鋼スラグ粒子の分類方法について説明する。本実施形態に係る製鋼スラグ粒子の分類方法は、概略的には、製鋼スラグ粒子を構成するCa2SiO4相(C2S相)、Ca2Fe2O5相(C2F相)、FeO相、CaO相、及びFe相の含有率および粒子表層に存在する相の種類(すなわち鉱物的特徴)に基づいて、製鋼スラグ粒子を分類する、というものである。
つぎに、本実施形態に係る焼結鉱の造粒方法を説明する。本実施形態に係る焼結鉱の造粒方法は、概略的には、配合の対象となる製鋼スラグから複数の製鋼スラグ粒子をサンプリングし、サンプリングされた複数の製鋼スラグ粒子を上述した製鋼スラグ粒子の分類方法に基づいて分類する。そして、各分類に属する製鋼スラグ粒子の比率に基づいて、製鋼スラグを前添加法または後添加法で造粒する。
数式(1)において、NA1はA1型に属する製鋼スラグ粒子の個数比率であり、NA2はA2型に属する製鋼スラグ粒子の個数比率であり、NBはB型に属する製鋼スラグ粒子の個数比率であり、NCはC型に属する製鋼スラグ粒子の個数比率であり、ND1はD1型に属する製鋼スラグ粒子の個数比率であり、ND2はD2型に属する製鋼スラグ粒子の個数比率である。
まず、製鋼スラグ粒子の表層の化学成分を求める。すでに、前述に示した方法によって、各分類の個数比率が判っている。各分類の化学成分を表2(上段)に示す組成で代表とする。両者より、製鋼スラグの表層における化学成分が算出できる。
製鋼スラグとして、各分類に属する製鋼スラグ粒子を以下の表3で示す個数比率で有する脱Sスラグ、脱Cスラグ、及び磁選スラグを準備した。なお、製鋼スラグ粒子の分類は上述した実施形態で説明した方法に沿って行った。また、脱Sスラグ、脱Cスラグ、及び磁選スラグの反応率Rを上述した実施形態で説明した方法で算出したところ、それぞれ61.9%、55.6%、38.4%であった。
製鋼スラグを前添加法または後添加法で造粒した。前添加法では、製鋼スラグ及び他の焼結用原料をドラムミキサーに投入し、混合1分、造粒3分で造粒した。また、造粒中のドラムミキサーには、造粒物に水分が6.8質量%(外数)で含まれるように水分を投入した。後添加法では、他の焼結用原料をドラムミキサーに投入し、混合1分、造粒3分で造粒した。また、造粒中のドラムミキサーには、造粒物に水分が6.8質量%(外数)で含まれるように水分を投入した。造粒終了の20秒前にドラムミキサーに製鋼スラグ粒子を投入し、他の焼結用原料とともに短時間造粒した。以上の造粒工程を製鋼スラグの種類毎に行った。
上述した造粒工程で作製された造粒物を用いて鍋試験を行った。具体的には、鍋試験装置の試験鍋(内径300mm)に約1.5kgの床敷鉱を投入した。ついで、配合原料の造粒物を層厚600mmで試験鍋に装入した。ついで、原料充填層の表面を90秒間点火した後、吸引負圧1500mmAqで試験鍋内の空気を吸引した。試験鍋の底面はメッシュ状となっており、ブロワが連結されている。そして、吸引ガス温度をモニタリングし、吸引ガス温度が最大となった時点を焼結終了(バーンスルー)時点とした。
図5に製鋼スラグの種類及び添加法と焼結鉱の強度との関係を示す。反応率Rが60以上となる脱Sスラグでは、前添加法によって作製された焼結鉱の強度が後添加法によって作製された焼結鉱の強度よりも大きくなった。したがって、反応率Rが60以上となる場合、製鋼スラグを副原料として使用した方が好ましいことがわかる。一方、反応率Rが0以上60未満となる脱Cスラグ及び磁選スラグでは、後添加法によって作製された焼結鉱の強度が前添加法によって作製された焼結鉱の強度よりも大きくなった。したがって、反応率Rが60未満となる場合、製鋼スラグを副原料ではなく、熱源として使用した方が好ましいことがわかる。
X1~X4 しきい値
Claims (1)
- 配合の対象となる製鋼スラグから複数の製鋼スラグ粒子をサンプリングし、サンプリングされた複数の製鋼スラグ粒子を、前記製鋼スラグ粒子を構成するCa 2 SiO 4 相、Ca 2 Fe 2 O 5 相、FeO相、CaO相、及びFe相の含有率に基づいて、
最大鉱物相がCa 2 SiO 4 相であるA型、
最大鉱物相がCa 2 Fe 2 O 5 相とFeO相との和であるB型、
最大鉱物相がCaO相であるC型、または、
最大鉱物相がFe相であるD型のいずれかに分類し、
さらに、前記A型に属する製鋼スラグ粒子を、粒子表面から厚み0.125mm以内の表層に存在する最大鉱物相がCa 2 SiO 4 相であるA1型、またはそれ以外のA2型に分類し、
前記D型に属する製鋼スラグ粒子を、粒子表面から厚み0.125mm以内の表層に存在する最大鉱物相がFe相であるD1型、またはそれ以外のD2型に分類し、各分類に属する前記製鋼スラグ粒子の個数の比と、以下の数式(1)とに基づいて、前記製鋼スラグの反応率R(%)を求め、
R=45.7NA1+78.3NA2+55.3NB+78.3NC+12.8ND1+39.5ND2 (1)
前記数式(1)において、NA1はA1型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、NA2はA2型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、NBはB型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、NCはC型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、ND1はD1型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、ND2はD2型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、
前記製鋼スラグ粒子の個数の比は、サンプリングされた製鋼スラグ粒子の総数に対する個数の比であり、
前記反応率Rが60以上100以下の範囲内であれば、前記製鋼スラグを前添加法で造粒し、
前記反応率Rが0以上60未満の範囲内であれば、前記製鋼スラグを後添加法で造粒することを特徴とする、焼結用原料の造粒方法。
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