JP7288186B2 - 焼結用原料の造粒方法 - Google Patents

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Description

本発明は焼結用原料の造粒方法に関する。
製鋼スラグは製鋼プロセスにおいて発生する副産物であり、例えばセメント、道路(路盤材等)、土木・港湾工事(護岸の裏込め等)、またはコンクリート骨材等の様々な技術分野で有効に活用されている。しかし、競合材の既存市場への参入やそもそも製鋼スラグには膨張の原因となる遊離CaOが含有されているといった問題から、その販売環境は厳しくなっている。このような問題を受けて製鋼スラグの鉄鋼プロセスにおけるリサイクルが促進されている。例えば焼結工程では、製鋼スラグに含まれるFeを回収する、あるいは製鋼スラグに含まれるCaO成分を焼結反応に使用するといったことを目的として製鋼スラグのリサイクルが推奨されている。
特開平5-43953号公報 特開2011-246781号公報 特開2012-117082号公報 特開2015-113498号公報 特開2015-183289号公報
このような観点から、例えば特許文献1~5には、副原料である石灰石及び生石灰の一部を製鋼スラグで代替して焼結鉱を作製する技術が開示されている。本発明者が特許文献1~5に開示された技術を詳細に検討したところ、これらの技術では、作製された焼結鉱の強度がばらつくことが明らかとなった。本発明者は、製鋼スラグ粒子が造粒性あるいは反応性の観点から適切に分類されていなために、このようなばらつきが生じるのではないかと考えた。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、製鋼スラグ粒子を造粒性あるいは反応性の観点から適切に分類することができ、ひいては、焼結鉱の強度を安定して高めることが可能な、新規かつ改良された製鋼スラグ粒子の分類方法及び焼結用原料の造粒方法を提供することにある。
本発明の他の観点によれば、配合の対象となる製鋼スラグから複数の製鋼スラグ粒子をサンプリングし、サンプリングされた複数の製鋼スラグ粒子を、製鋼スラグ粒子を構成するCa SiO 相、Ca Fe 相、FeO相、CaO相、及びFe相の含有率に基づいて、
最大鉱物相がCa SiO 相であるA型、
最大鉱物相がCa Fe 相とFeO相との和であるB型、
最大鉱物相がCaO相であるC型、または、
最大鉱物相がFe相であるD型のいずれかに分類し、
さらに、A型に属する製鋼スラグ粒子を、粒子表面から厚み0.125mm以内の表層に存在する最大鉱物相がCa SiO 相であるA1型、またはそれ以外のA2型に分類し、
D型に属する製鋼スラグ粒子を、粒子表面から厚み0.125mm以内の表層に存在する最大鉱物相がFe相であるD1型、またはそれ以外のD2型に分類し、各分類に属する製鋼スラグ粒子の個数の比と、以下の数式(1)とに基づいて、製鋼スラグの反応率R(%)を求め、
R=45.7NA1+78.3NA2+55.3N+78.3N+12.8ND1+39.5ND2 (1)
数式(1)において、NA1はA1型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、NA2はA2型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、NはB型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、NはC型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、ND1はD1型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、ND2はD2型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、
製鋼スラグ粒子の個数の比は、サンプリングされた製鋼スラグ粒子の総数に対する個数の比であり、
反応率Rが60以上100以下の範囲内であれば、製鋼スラグを前添加法で造粒し、
反応率Rが0以上60未満の範囲内であれば、製鋼スラグを後添加法で造粒することを特徴とする、焼結用原料の造粒方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、製鋼スラグ粒子を構成するCaSiO相、CaFe相、FeO相、CaO相、及びFe相の含有率および製鋼スラグ粒子の表層に存在する相の種類に基づいて、製鋼スラグ粒子を分類する。したがって、製鋼スラグ粒子を造粒性あるいは反応性の観点から適切に分類することができる。そして、この分類に基づいて製鋼スラグ粒子の添加法を決定することで、焼結鉱の強度を安定して高めることが可能となる。
製鋼スラグ粒子の鉱物相を区分するために使用される輝度分布グラフである。 気孔相をハイライト表示する光学顕微鏡画像である。 CaO相をハイライト表示する光学顕微鏡画像である。 CaSiO相(CS相)をハイライト表示する光学顕微鏡画像である。 CaFe相(CF相)をハイライト表示する光学顕微鏡画像である。 FeO相をハイライト表示する光学顕微鏡画像である。 製鋼スラグ粒子の表層の鉱物相を区分するために使用される輝度分布グラフである。 表層中の気孔相をハイライト表示する光学顕微鏡画像である。 表層中のCaO相をハイライト表示する光学顕微鏡画像である。 表層中のCaSiO相(CS相)をハイライト表示する光学顕微鏡画像である。 表層中のCaFe相(CF相)をハイライト表示する光学顕微鏡画像である。 表層中のFeO相をハイライト表示する光学顕微鏡画像である。 前添加法で作製された焼結鉱の強度と後添加法で作製された焼結鉱の強度とを対比して示すグラフである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.本発明者による検討>
上述したように、単に製鋼スラグを副原料の一部に代替して使用しただけでは、焼結鉱の強度に大きなばらつきが生じてしまう。本発明者は、製鋼スラグ粒子が造粒性あるいは反応性の観点から適切に分類されていなかったために、このようなばらつきが生じるのではないかと考えた。そこで、本発明者は、製鋼スラグ粒子を適切に分類する方法を検討するために、製鋼スラグ粒子を構成する鉱物相に着目した。なお、本実施形態では、製鋼スラグを構成する個々の粒子を製鋼スラグ粒子と称する。したがって、製鋼スラグは、多数の製鋼スラグ粒子の集合体となる。
製鋼スラグ粒子は、焼結鉱作製時の副原料として機能するCaO成分を含んでいる。CaO成分は、製鋼スラグ粒子内では、CaO相(フリーCaO相とも言われる)、CaSiO相またはCaFe相といった形態で存在していることが知られている。これらの含CaO相は、焼結工程において配合原料中の鉄系原料(すなわち酸化鉄)と反応し、融液を生成する。しかし、CaSiO相及びCaFe相には、融液の高融点化、高粘性化を招くSiO、Al、MgO等が固溶している。したがって、CaSiO相及びCaFe相中のCaO成分は、石灰石中または生石灰中のCaO成分とは異なる反応挙動を示し、生成される融液の融点及び粘性を高めてしまう(すなわち、造粒物の焼結性を著しく悪化させる)と考えられる。したがって、CaSiO相及びCaFe相は、製鋼スラグ粒子の造粒性あるいは反応性を低下させる鉱物相であると考えられる。一方で、CaO相は、製鋼スラグ粒子の造粒性あるいは反応性を高める鉱物相であると考えられる。
本発明者が製鋼スラグ粒子の鉱物相についてさらに詳細に検討したところ、製鋼スラグ粒子を構成する鉱物相の含有率及び製鋼スラグ粒子の表層(以下、「粒子表層」とも称する)に存在する相の種類(すなわち鉱物的特徴)は、製鋼スラグ粒子毎にまちまちであることがわかった。本実施の形態では、粒子表層は、例えば製鋼スラグ粒子の表面から厚み0.125mm以内の領域とされる。これらの鉱物相は、上述したように、製鋼スラグ粒子の造粒性あるいは反応性に影響を与えるものである。例えば造粒性の高いCaO相の含有率が高い製鋼スラグ粒子を多く含む製鋼スラグを副原料として用いて焼結鉱を作製した場合、焼結鉱の強度等が向上すると考えられる。一方、反応性の低いCaSiO相またはCaFe相の含有率が高い製鋼スラグ粒子を多く含む製鋼スラグを副原料として用いて焼結鉱を作製した場合、焼結鉱の強度等が低下すると考えられる。FeO相、Fe相の多い製鋼スラグを焼結用原料として使用する場合には、これらを副原料として使用するのではなく、焼結反応の熱源として使用することが好適であると言える。このような製鋼スラグの鉱物的特徴を焼結過程で有効に利用するには、その鉱物的特徴に即して造粒方法を変える必要がある。
本発明者は、製鋼スラグ粒子の鉱物的特徴と造粒方法との関係について鋭意検討したところ、製鋼スラグ粒子の鉱物的特徴に基づいて、製鋼スラグ粒子を6つの区分に分類できることを見出した。さらに、本発明者は、各分類に属する製鋼スラグ粒子の比率(例えば個数比率)に基づいて、製鋼スラグを前添加法または後添加法で造粒することで、高い強度の焼結鉱を作製することができることを見出した。本発明者は、これらの知見に基づいて、本実施形態に係る製鋼スラグ粒子の分類方法及び焼結用原料の造粒方法に想到した。以下、本実施形態について詳細に説明する。
<2.本実施形態で使用される製鋼スラグ>
本実施形態で使用される製鋼スラグは、製鋼プロセスにおいて発生する副産物である。製鋼プロセスで発生するスラグであれば、特に制限なく本実施形態の製鋼スラグとして使用可能である。製鋼スラグの例としては、転炉から発生する転炉スラグ、溶銑予備処理で発生するスラグ等が挙げられる。なお、製鋼スラグには高炉で発生する高炉スラグは含まれない。製鋼スラグは、予め製鋼スラグ粒子の粒径を所定範囲(例えば1mm以上3mm未満程度)に分級した後に使用してもよい。分級は例えば目開きの異なる篩によって行われればよい。例えば、製鋼スラグを目開きXmmの篩に掛けた場合、篩に残った製鋼スラグ粒子の粒径はXmm以上となり、篩から落ちた製鋼スラグ粒子の粒径はXmm未満となる。
従来でも、製鋼スラグを分類する方法は存在する。例えば、溶鋼から除去した不純物の成分によって製鋼スラグを分類する方法が知られている。この分類方法では、例えば製鋼スラグは脱Cスラグ、脱Sスラグ、脱Pスラグ等に分類される。また、各製鋼プロセスで発生した製鋼スラグを磁力選別して混合した磁選スラグ等も知られている。しかし、これらの分類方法は焼結鉱の特性を全く考慮しておらず、分類の方法と焼結鉱の特性との間に相関性はない。一方で、製鋼スラグをその化学成分(SiO等)に基づいて分類する方法も提案されている。しかし、この分類方法はほぼ定性的な分類にとどまっており、本実施形態のように焼結鉱の特性に影響を与えるような分類方法ではない。
<3.製鋼スラグ粒子の分類方法>
つぎに、図1~図4に基づいて、本実施形態に係る製鋼スラグ粒子の分類方法について説明する。本実施形態に係る製鋼スラグ粒子の分類方法は、概略的には、製鋼スラグ粒子を構成するCaSiO相(CS相)、CaFe相(CF相)、FeO相、CaO相、及びFe相の含有率および粒子表層に存在する相の種類(すなわち鉱物的特徴)に基づいて、製鋼スラグ粒子を分類する、というものである。
作業者は、具体的には以下の処理を行う。製鋼スラグから粒径1mm以上3mm未満の粒度範囲の粒子を分級採取する。製鋼スラグを焼結で使用する時には通常3mm未満に粉砕されるので、分級に先立って製鋼スラグを3mm未満に粉砕しておくのがよい。分級は、目開き1mmおよび3mmの篩を用いる。次に、製鋼スラグ粒子の樹脂埋め研磨サンプルを作製する。ついで、樹脂埋め研磨サンプルの表面(すなわち、任意の製鋼スラグ粒子の断面)を顕微鏡観察することで、製鋼スラグ粒子の断面組織画像を取得する。この断面組織画像を電子計算機の画像解析ソフト(三谷商事社製WinROOF2015)に入力し、画像解析ソフトを用いて以下の処理を行う。
まず、断面組織画像をモノクロ化する。このモノクロ画像では、各画素の輝度の大小が白黒の濃淡で表示される。画素の色が白に近いほど輝度が大きく、黒に近いほど輝度が小さい。ついで、断面組織画像の輝度分布を示す輝度分布グラフを取得する。図1に、輝度分布グラフの一例として輝度分布グラフL1を示す。なお、図1及び後述する図2~図4は、同一の断面組織画像を解析することで得られるデータである。輝度分布グラフの横軸は輝度を示し、縦軸は頻度(横軸の輝度を有する画素の数)を示す。したがって、輝度分布グラフはいわゆるヒストグラムである。輝度255が最も高い輝度(すなわち白)を示し、輝度0が最も低い輝度(すなわち黒)を示す。なお、輝度分布グラフは、着目した1つの製鋼スラグ粒子における輝度分布を示す。
ついで、輝度分布グラフの多値化処理を行う。多値化処理では、輝度分布グラフに複数のしきい値を設定することで、複数の輝度範囲を設定する。図1に示す例では、輝度分布グラフL1に4つのしきい値X1~X4を設定し、5つの輝度範囲Y1~Y5を設定している。輝度範囲Y1は0~107、輝度範囲Y2は108~143、輝度範囲Y3は144~184、輝度範囲Y4は185~208、輝度範囲Y5は209~255となる。これらの情報は、電子計算機のディスプレイに表示される。例えば、輝度分布グラフL1の他、しきい値X1~X4を示すバー画像X11~X14がディスプレイに表示される。なお、この例ではバー画像によって輝度範囲を表示することとしたが、輝度範囲を表示する方法はこの例に限られず、例えば輝度分布グラフを輝度範囲毎に異なる色で表示してもよい。
製鋼スラグ粒子を構成する鉱物相は、その組成毎に異なる輝度を有する。したがって、各輝度範囲を異なる鉱物相に対応させる。具体的には、各輝度範囲は、輝度の小さい順に気孔相、CaO相、CS相、CF相、FeO相、及びFe相に区分される。そこで、作業者は、各輝度範囲を輝度が小さい方から順に気孔相、CaO相、CS相、CF相、FeO相、及びFe相に割り当てる。なお、Fe相は存在しない場合がある。図1の例では、輝度範囲Y1~Y5がそれぞれ気孔相、CaO相、CS相、CF相、及びFeO相に対応するが、Fe相に対応する輝度範囲は存在しない。したがって、Fe相は存在しないことになる。
しきい値は、例えば輝度分布グラフの極小値を示す輝度に設定される。図1に示す例では、輝度分布グラフL1の極小値にしきい値X1~X4が設定されている。しきい値は画像解析ソフトによって自動で設定されてもよいが、作業者が手動でしきい値を設定(調整)してもよい。例えば、極小値が判別しにくい場合、しきい値を手動で設定してもよい。図1の例では、しきい値X4に対応する極小値は判別しにくいので、しきい値X4を手動で設定してもよい。
しきい値を手動で設定する場合、例えば、以下の処理が行われる。すなわち、画像解析ソフトは、輝度分布グラフ及びモノクロ画像を表示する。作業者は、輝度分布グラフ及びモノクロ画像を見ながらしきい値を設定する。例えば、画像解析ソフトが上述したバー画像を表示し、作業者の入力操作(例えばマウスを用いたドラッグ操作)に応じてバー画像を移動させてもよい。さらに、画像解析ソフトは、作業者が調整中のしきい値を上限値とする輝度範囲(すなわち、調整対象の輝度範囲)をモノクロ画像中にハイライト表示する。例えば、調整対象の輝度範囲に含まれる画素をハイライト表示(例えば他の画素と異なる色で表示)する。ハイライト表示の一例を図2A~図2Eに示す。図2Aでは、輝度範囲Y1(すなわち気孔相)に相当する画素がハイライト表示されており、図2Bでは、輝度範囲Y2(すなわちCaO相)に相当する画素がハイライト表示されており、図2Cでは、輝度範囲Y3(すなわちCS相)に相当する画素がハイライト表示されており、図2Dでは、輝度範囲Y4(すなわちCF相)に相当する画素がハイライト表示されており、図2Eでは、輝度範囲Y5(すなわちFeO相)に相当する画素がハイライト表示されている。図中の黒い部分がハイライト表示された部分である。そして、作業者は、鉱物相を識別できた時(例えば、ほぼ同程度の輝度を有する画素が同じ輝度範囲に属した時)の輝度をしきい値とする。
ついで、各鉱物相の面積率(断面組織画像の総面積に対する各鉱物相の面積率)を測定(判別)する。図1の例では、気孔相の面積率が4.37面積%、CaO相の面積率が21.63面積%、CS相の面積率が45.90面積%、CF相の面積率が14.37面積%、FeO相の面積率が13.73面積%、Fe相の面積率が0.00面積%と判別できる。
ついで、作業者は、樹脂埋め研磨サンプルをEPMA分析装置で測定することで、Fe、Ca、Si、Al、Mgのマップデータを取得する。このマップデータは、製鋼スラグ粒子の断面組織内に存在するFe、Ca、Si、Al、Mgの分布(各元素の存在位置等)を示すものである。EPMA分析装置としては、例えば、島津製作所製EPMA-1720を用いることができる。ここで、CS相には、二価のFe及び二価のMgが固溶している場合がある。つまり、CS相では、(Ca,Fe,Mg)SiOの化学式で示されるように、二価のCaの一部が二価のFe及び二価のMgで置換されている場合がある。さらに、CF相には、三価のAlが固溶している場合がある。つまり、CF相では、Ca(Fe,Al)の化学式で示されるように、三価のFeの一部が三価のAlで置換されている場合がある。さらに、FeO相には、二価のCa及び二価のMgが固溶している場合がある。つまり、FeO相では、(Ca,Fe,Mg)Oの化学式で示されるように、二価のFeの一部が二価のCaと二価のMgに置換している場合がある。なお、CaO相及びFe相には元素の固溶はないものと考えられる。
ついで、当該マップデータに基づいて、CS相、CF相、及びFeO相の密度を算出する。具体的には、当該マップデータに基づいて、各鉱物相内に存在する酸化物のモル濃度(鉱物相の種類毎の総体積に対するモル濃度)を算出する。つまり、各鉱物相内に存在するFe、Ca、Si、Al、Mgは、酸化物として各鉱物相内に存在すると仮定して、これらの酸化物のモル濃度を算出する。ついで、各酸化物の密度(表1に示される既知の値)をモル濃度で加重平均することで、CS相、CF相、及びFeO相の密度を算出する。なお、実際の算出はEPMA分析装置に行わせればよい。図2A~図2Eの断面組織画像の例では、各酸化物のモル濃度は以下の表1で示される。したがって、表1の例では、CS相の密度は3.51(g/cm)となり、CF相の密度は3.89(g/cm)となり、FeO相の密度は4.94(g/cm)となる。CaO相及びFe相には元素の固溶はないので、これらの密度は既知の値とする。つまり、CaO相の密度は3.35(g/cm)であり、Fe相の密度は7.87(g/cm)とする。
Figure 0007288186000001
ついで、各鉱物相の密度に面積率を乗じることで、各鉱物相の含有率(製鋼スラグ粒子の総質量に対する質量%)を算出する。図1及び表1の例では、CaO相の含有率は20.28質量%、CS相の含有率は45.09質量%、CF相の含有率は15.65質量%、FeO相の質量%は18.98質量%、Fe相の含有率は0.00質量%と求まる。
ついで、各相の含有率に基づいて、最大鉱物相(すなわち、含有率が最大となる鉱物相)がCS相であるA型、最大鉱物相がCF相とFeO相との和である(すなわち、(CF相の含有率とFeO相の含有率の和が最大となる)B型、最大鉱物相がCaO相であるC型、または最大鉱物相がFe相であるD型のいずれかに分類する。図1及び表1の例では、最大鉱物相はCS相となるので、A型に分類される。
製鋼スラグ粒子がA型またはD型に分類される場合、断面組織画像の表層における各鉱物相の含有率に基づいて、さらに分類を細分化する。ここでは、表層を製鋼スラグ粒子の表面から厚み0.125mm以内の領域とした。ここで、表層に着目することとしたのは、表層に存在する鉱物相は、表層よりも内側に存在する鉱物相よりも造粒性や焼結反応に寄与しやすいと考えられるからである。
具体的には、画像解析ソフト及びEPMA分析装置を用いて、断面組織画像の表層に対して上記と同様の処理を行う。概略的には、まず、画像解析ソフトを用いて、表層の輝度分布を示す輝度分布グラフを取得する。図3に、輝度分布グラフの一例として輝度分布グラフL2を示す。輝度分布グラフの横軸は輝度を示し、縦軸は頻度(横軸の輝度を有する画素の数)を示す。したがって、輝度分布グラフはいわゆるヒストグラムである。輝度255が最も高い輝度(すなわち白)を示し、輝度0が最も低い輝度(すなわち黒)を示す。なお、ここでの輝度分布グラフは、着目した1つの製鋼スラグ粒子の表層における輝度分布を示す。
ついで、輝度分布グラフの多値化処理を行う。多値化処理では、輝度分布グラフに複数のしきい値を設定することで、複数の輝度範囲を設定する。図3に示す例では、輝度分布グラフL2に4つのしきい値X1~X4を設定し、5つの輝度範囲Y1~Y5を設定している。輝度範囲Y1は0~100、輝度範囲Y2は101~142、輝度範囲Y3は143~175、輝度範囲Y4は176~212、輝度範囲Y5は213~255となる。これらの情報は、電子計算機のディスプレイに表示される。例えば、輝度分布グラフL2の他、しきい値X1~X4を示すバー画像X11~X14がディスプレイに表示される。なお、この例ではバー画像によって輝度範囲を表示することとしたが、輝度範囲を表示する方法はこの例に限られず、例えば輝度分布グラフを輝度範囲毎に異なる色で表示してもよい。しきい値の具体的な設定方法は上記と同様である。
上述したように、各輝度範囲は、輝度の小さい順に気孔相、CaO相、CS相、CF相、FeO相、及びFe相に区分される。そこで、作業者は、各輝度範囲を輝度が小さい方から順に気孔相、CaO相、CS相、CF相、FeO相、及びFe相に割り当てる。なお、Fe相は存在しない場合がある。図3の例では、輝度範囲Y1~Y5がそれぞれ気孔相、CaO相、CS相、CF相、及びFeO相に対応するが、Fe相に対応する輝度範囲は存在しない。したがって、Fe相は存在しないことになる。
図4A~図4Eは、表層における各鉱物相をハイライト表示した例である。曲線L11、L12に挟まれた領域(曲線L11、L12を含む)が表層である。図4Aでは、輝度範囲Y1(すなわち気孔相)に相当する画素がハイライト表示されており、図4Bでは、輝度範囲Y2(すなわちCaO相)に相当する画素がハイライト表示されており、図4Cでは、輝度範囲Y3(すなわちCS相)に相当する画素がハイライト表示されており、図4Dでは、輝度範囲Y4(すなわちCF相)に相当する画素がハイライト表示されており、図4Eでは、輝度範囲Y5(すなわちFeO相)に相当する画素がハイライト表示されている。図中の黒い部分がハイライト表示された部分である。
ついで、表層における各鉱物相の面積率(表層の総面積に対する各鉱物相の面積率)を測定する。図4の例では、気孔相の面積率は3.38面積%、CaO相の面積率は52.23面積%、CS相の面積率は24.49面積%、CF相の面積率は15.12面積%、FeO相の面積率は4.78面積%、Fe相の面積率は0.00面積%となる。
ついで、表層における各鉱物相の密度を上記と同様の方法で測定する。図4の例では、CaO相の密度は3.35(g/cm)となり、CS相の密度は3.51(g/cm)となり、CF相の密度は3.89(g/cm)となる。FeO相の密度は上記と同様に4.94(g/cm)となり、Fe相の密度は7.87(g/cm)となる。
ついで、表層における各鉱物相の含有率を上記と同様の方法で測定する。図4の例では、CaO相の含有率は50.96質量%、CS相の含有率は25.03質量%、CF相の含有率は17.13質量%、FeO相の含有率は6.88質量%、Fe相の含有率は0.00質量%と求まる。
ついで、A型に属する製鋼スラグ粒子を、表層に存在する最大鉱物相がCS相であるA1型、またはそれ以外のA2型に分類し、D型に属する製鋼スラグ粒子を、表層に存在する最大鉱物相がFe相であるD1型、またはそれ以外のD2型に分類する。A2型では、CaO相が表層の最大鉱物相となることが多い。D2型では、CaO相とFeO相の和が表層の最大鉱物相となることが多い。上述した例では、表層の最大鉱物相がCaO相なので、A2型に分類される。
以上により、本実施形態によれば、製鋼スラグ粒子をA1型、A2型、B型、C型、D1型、及びD2型のいずれかに分類する。したがって、製鋼スラグ粒子を造粒性あるいは反応性の観点から適切に分類することができる。そして、後述するように、このような分類に基づいて造粒方法を決定することで、焼結鉱の強度を安定して高めることが可能となる。
なお、以上の処理は作業者が画像解析ソフト及びEPMA分析装置を用いて行うが、電子計算機等を用いてすべて自動的に行ってもよい。
<3.焼結鉱の造粒方法>
つぎに、本実施形態に係る焼結鉱の造粒方法を説明する。本実施形態に係る焼結鉱の造粒方法は、概略的には、配合の対象となる製鋼スラグから複数の製鋼スラグ粒子をサンプリングし、サンプリングされた複数の製鋼スラグ粒子を上述した製鋼スラグ粒子の分類方法に基づいて分類する。そして、各分類に属する製鋼スラグ粒子の比率に基づいて、製鋼スラグを前添加法または後添加法で造粒する。
作業者は、具体的には以下の処理を行う。配合の対象となる製鋼スラグから複数の製鋼スラグ粒子をサンプリングし、サンプリングされた複数の製鋼スラグ粒子を上述した製鋼スラグ粒子の分類方法に基づいて分類する。ついで、各分類に属する製鋼スラグ粒子の個数比率(サンプリングされた製鋼スラグ粒子の総数に対する個数比率)と、以下の数式(1)とに基づいて、製鋼スラグの反応率R(%)を求める。なお、ここでは個数比率を用いて反応率Rを求めたが、他の比率、例えば質量比率を用いて反応率Rを求めてもよい。
R=45.7NA1+78.3NA2+55.3N+78.3N+12.8ND1+39.5ND2 (1)
数式(1)において、NA1はA1型に属する製鋼スラグ粒子の個数比率であり、NA2はA2型に属する製鋼スラグ粒子の個数比率であり、NはB型に属する製鋼スラグ粒子の個数比率であり、NはC型に属する製鋼スラグ粒子の個数比率であり、ND1はD1型に属する製鋼スラグ粒子の個数比率であり、ND2はD2型に属する製鋼スラグ粒子の個数比率である。
ここで、数式(1)の各個数比率に乗じられる反応係数K(例えば個数比率NA1に乗じられる45.7)の導出方法について説明する。反応係数Kは、概略的には、各分類に属する製鋼スラグ粒子の表層(粒子表面から0.125mmまでの範囲)に存在する化学成分がこれに被覆するFeと反応すると仮定して、熱力学平衡計算によって導出した1250℃における液相率である。
反応係数Kは、具体的には、以下の方法で導出する。
まず、製鋼スラグ粒子の表層の化学成分を求める。すでに、前述に示した方法によって、各分類の個数比率が判っている。各分類の化学成分を表2(上段)に示す組成で代表とする。両者より、製鋼スラグの表層における化学成分が算出できる。
Figure 0007288186000002
ついで、焼結過程におけるスラグ近傍の溶融に関与する組成を推定する。ここでは、スラグ表面と当質量の鉄鉱石(Fe)が反応に寄与すると仮定する。それによって、溶融に関与するスラグ近傍の組成を決定する。そして、この化学成分値(表2、Feは表2の最下段の数値)を熱力学平衡計算ソフト(計算力学研究センター社製FactSage)に入力し、1250℃における液相率、すなわち反応係数Kを導出する。
数式(1)から導出される反応率Rは、他の焼結用原料、特に鉄系原料(すなわち、鉄鉱石等の酸化鉄)との反応のしやすさを示すパラメータであり、反応率Rが大きいほど製鋼スラグが鉄系原料と反応しやすいと言える。数式(1)によれば、分類A2、Cに対応する反応係数が大きい。分類A2、Cに属する製鋼スラグ粒子には鉄系原料と反応しやすいCaO相が多く含まれるからである。
ついで、反応率Rが60以上100以下の範囲内であれば、製鋼スラグを前添加法で造粒し、反応率Rが0以上60未満の範囲内であれば、製鋼スラグを後添加法で造粒する。ここで、前添加法は、製鋼スラグを他の焼結用原料と一括して配合し、造粒する造粒方法である。造粒の方法は特に問われないが、例えばドラムミキサーで造粒する方法が挙げられる。造粒物はベルトコンベア等でサージホッパー(焼結機のパレットに原料を装入するホッパー)に搬送される。したがって、反応率Rの高い製鋼スラグは、副原料として使用される。
一方、後添加法は、他の焼結用原料の造粒工程の後半、あるいは他の焼結用原料の造粒物に製鋼スラグを配合する造粒方法である。例えば、他の焼結用原料をドラムミキサーで造粒する場合、造粒の残り数十秒の段階でドラムミキサーに製鋼スラグ粒子を投入する。あるいは、ドラムミキサーから排出された造粒物がベルトコンベア等で搬送される際に、製鋼スラグを造粒物に払い出す。この場合、製鋼スラグは単に造粒物に積層された状態となる。製鋼スラグ及び造粒物は、サージホッパーに搬送され、サージホッパー内で混合される。このように、後添加法では、製鋼スラグを他の焼結用原料とほとんど造粒しない。したがって、製鋼スラグ粒子は他の焼結用原料とほとんど接触せず、他の焼結用原料から露出することになる。したがって、焼結工程において製鋼スラグ中のFeまたはFeOの酸化発熱を促すことができる。すなわち、この場合、製鋼スラグを主に熱源として使用する。製鋼スラグの反応率Rが悪いので、製鋼スラグを副原料として使用するとかえって焼結鉱の強度等が低下すると考えられるからである。後述する実施例で示される通り、反応率Rによって添加法を変えることで、焼結鉱の強度を安定して高めることが可能となる。
つぎに、本実施形態の実施例について説明する。本実施例では、本実施形態の効果を確認するために、以下の試験を行った。
<1.製鋼スラグの準備>
製鋼スラグとして、各分類に属する製鋼スラグ粒子を以下の表3で示す個数比率で有する脱Sスラグ、脱Cスラグ、及び磁選スラグを準備した。なお、製鋼スラグ粒子の分類は上述した実施形態で説明した方法に沿って行った。また、脱Sスラグ、脱Cスラグ、及び磁選スラグの反応率Rを上述した実施形態で説明した方法で算出したところ、それぞれ61.9%、55.6%、38.4%であった。
Figure 0007288186000003
<2.造粒>
製鋼スラグを前添加法または後添加法で造粒した。前添加法では、製鋼スラグ及び他の焼結用原料をドラムミキサーに投入し、混合1分、造粒3分で造粒した。また、造粒中のドラムミキサーには、造粒物に水分が6.8質量%(外数)で含まれるように水分を投入した。後添加法では、他の焼結用原料をドラムミキサーに投入し、混合1分、造粒3分で造粒した。また、造粒中のドラムミキサーには、造粒物に水分が6.8質量%(外数)で含まれるように水分を投入した。造粒終了の20秒前にドラムミキサーに製鋼スラグ粒子を投入し、他の焼結用原料とともに短時間造粒した。以上の造粒工程を製鋼スラグの種類毎に行った。
製鋼スラグ及び他の焼結用原料の配合比を表4に示す。表4中の各数値は、返鉱及びコークスを除く配合原料の総質量に対する質量%である。新原料の項目は配合原料の質量%(=100質量%)に外数の質量%を加算した値である。表4から明らかな通り、製鋼スラグの種類毎に配合比を調整した。
Figure 0007288186000004
<3.鍋試験>
上述した造粒工程で作製された造粒物を用いて鍋試験を行った。具体的には、鍋試験装置の試験鍋(内径300mm)に約1.5kgの床敷鉱を投入した。ついで、配合原料の造粒物を層厚600mmで試験鍋に装入した。ついで、原料充填層の表面を90秒間点火した後、吸引負圧1500mmAqで試験鍋内の空気を吸引した。試験鍋の底面はメッシュ状となっており、ブロワが連結されている。そして、吸引ガス温度をモニタリングし、吸引ガス温度が最大となった時点を焼結終了(バーンスルー)時点とした。
ついで、焼結鉱の強度SIをJIS M 8711(2011)に準拠して評価した。具体的には、鍋試験で得られたシンターケーキを2mの高さから5回落下させてシンターケーキを粉砕した。粉砕後のシンターケーキ、すなわち焼結鉱を目開き5mm、10mm、25mmの篩にかけ、粒径5mm以上を成品とした。これらの成品焼結鉱のうち、粒径が10mm以上25mm未満のものを10kg採取し、2mの高さから4回落下させ、焼結鉱を粉砕した。粉砕後の焼結鉱を目開き5mm、10mmの篩にかけ、粒径が10mm以上となった焼結鉱の質量%(10kgに対する質量%)を焼結鉱の強度(落下強度)とした。
<4.考察>
図5に製鋼スラグの種類及び添加法と焼結鉱の強度との関係を示す。反応率Rが60以上となる脱Sスラグでは、前添加法によって作製された焼結鉱の強度が後添加法によって作製された焼結鉱の強度よりも大きくなった。したがって、反応率Rが60以上となる場合、製鋼スラグを副原料として使用した方が好ましいことがわかる。一方、反応率Rが0以上60未満となる脱Cスラグ及び磁選スラグでは、後添加法によって作製された焼結鉱の強度が前添加法によって作製された焼結鉱の強度よりも大きくなった。したがって、反応率Rが60未満となる場合、製鋼スラグを副原料ではなく、熱源として使用した方が好ましいことがわかる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
L1、L2 輝度分布グラフ
X1~X4 しきい値

Claims (1)

  1. 配合の対象となる製鋼スラグから複数の製鋼スラグ粒子をサンプリングし、サンプリングされた複数の製鋼スラグ粒子を、前記製鋼スラグ粒子を構成するCa SiO 相、Ca Fe 相、FeO相、CaO相、及びFe相の含有率に基づいて、
    最大鉱物相がCa SiO 相であるA型、
    最大鉱物相がCa Fe 相とFeO相との和であるB型、
    最大鉱物相がCaO相であるC型、または、
    最大鉱物相がFe相であるD型のいずれかに分類し、
    さらに、前記A型に属する製鋼スラグ粒子を、粒子表面から厚み0.125mm以内の表層に存在する最大鉱物相がCa SiO 相であるA1型、またはそれ以外のA2型に分類し、
    前記D型に属する製鋼スラグ粒子を、粒子表面から厚み0.125mm以内の表層に存在する最大鉱物相がFe相であるD1型、またはそれ以外のD2型に分類し、各分類に属する前記製鋼スラグ粒子の個数の比と、以下の数式(1)とに基づいて、前記製鋼スラグの反応率R(%)を求め、
    R=45.7NA1+78.3NA2+55.3N+78.3N+12.8ND1+39.5ND2 (1)
    前記数式(1)において、NA1はA1型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、NA2はA2型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、NはB型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、NはC型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、ND1はD1型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、ND2はD2型に属する製鋼スラグ粒子の個数の比であり、
    前記製鋼スラグ粒子の個数の比は、サンプリングされた製鋼スラグ粒子の総数に対する個数の比であり、
    前記反応率Rが60以上100以下の範囲内であれば、前記製鋼スラグを前添加法で造粒し、
    前記反応率Rが0以上60未満の範囲内であれば、前記製鋼スラグを後添加法で造粒することを特徴とする、焼結用原料の造粒方法。
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