JP7287878B2 - heating cooker - Google Patents
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Description
本発明は、調理室内に熱風を供給して被調理物を加熱調理する熱風ユニットを備えた加熱調理器に関する。
BACKGROUND OF THE
この種の加熱調理器として、例えば特許文献1には、被調理物を内部に収容する調理室と、被調理物を熱風コンベクション加熱する熱風ユニットと、調理室内の温度を検出するサーミスタと、を備え、この熱風ユニットが、空気を加熱する熱風ヒータと、当該熱風ヒータを通断電させる熱風ヒータ駆動手段と、調理室内に加熱した空気を送り込んで循環させる熱風ファンと、当該熱風ファンを所定方向に回転させる熱風モータと、を備えたオーブンレンジが開示されている。
As this type of heating cooker, for example,
上記特許文献1のオーブンレンジなどの従来の加熱調理器では、調理室内の設定温度での飽和状態における庫内温度にムラがあって温度変化が大きく、例えばパンなどの被調理物へ焦げ色をつけるときに、被調理物の焦げ色がバラつく要因となっていた。
In the conventional heating cooker such as the microwave oven of
図14は、従来の加熱調理器でオーブン加熱するときの調理室内の庫内温度の推移をあらわしたタイミングチャートであるが、従来の加熱調理器では、調理室内の温度Tpが設定温度である200℃であるとサーミスタが検出すると、熱風ヒータ駆動手段が熱風ヒータ全体を断電させ、調理室内の温度Tpが200℃を下回ったとサーミスタが検出すると、熱風ヒータ駆動手段が熱風ヒータ全体を通電させる温度制御(図9参照)のため、Tpが最大で略230℃までオーバーシュートしてしまい、設定温度からのオーバーシュートの量が大きかった。そのため200℃で収束安定させて飽和状態にするまで略15分と時間がかかってしまい、また200℃での飽和状態における温度変化Diffが23℃~25℃と大きくなってしまっていた。また熱風ヒータ全体を通断電する構成のため、頻繁に通断電すると熱風ヒータに印加される入力電圧の印加、遮断による電圧フリッカーが発生する虞があり、頻繁に通断電できずに素早く正確な熱風ヒータの制御ができなかった。 FIG. 14 is a timing chart showing changes in temperature in the cooking chamber when oven heating is performed in a conventional heating cooker. In the conventional heating cooker, the temperature Tp in the cooking chamber is the set temperature. When the thermistor detects that the temperature is 200°C, the hot-air heater driving means cuts off the entire hot-air heater, and when the thermistor detects that the temperature Tp in the cooking chamber has fallen below 200°C, the hot-air heater driving means energizes the entire hot-air heater. Due to the temperature control (see FIG. 9), Tp overshoots up to about 230°C at maximum, and the amount of overshoot from the set temperature was large. As a result, it took about 15 minutes to reach a saturated state after convergence and stabilization at 200°C. In addition, since the entire hot-air heater is configured to turn on and off, frequent turn-on and turn-off may cause voltage flicker due to the application and cut-off of the input voltage applied to the hot-air heater. Accurate hot air heater control was not possible.
また被調理物は元来、石窯で加熱調理され、石窯の内部で燃料となる薪からの炎、すなわち薪炎がゆるやかにゆれて被調理物を焼くことで、この被調理物を美味しく焼くことができるとされている。そのため石窯は温度変化が少なく大きな熱容量が特徴であり、炎に近い場所では過加熱であり炎から遠い場所では加熱不足であるという課題がある。しかしながら、石窯内での薪炎は不規則にゆらいでおり、被調理物に対する加熱に適度なアクセントを加えることができるため、調理の都度、被調理物の出来上がりを適度に変化させて、味や食感に新鮮感を付加することができる。その一方で、従来の加熱調理器は石窯よりも温度のムラは少ない一方で上述したように温度変化が大きいという課題があり、また加熱を不規則に可変させることが困難であり、被調理物に対する加熱に適度なアクセントを加えることができなかった。 In addition, the food to be cooked is originally cooked in a stone kiln, and the flame from the firewood that is the fuel inside the stone kiln, that is, the firewood flame gently shakes the food to bake the food, so that the food can be baked deliciously. is said to be possible. Therefore, stone kiln is characterized by small temperature change and large heat capacity, and there is a problem that the place near the flame is overheated and the place far from the flame is underheated. However, the firewood flame in the stone kiln fluctuates irregularly, and it is possible to add an appropriate accent to the heating of the food being cooked. A freshness can be added to the texture. On the other hand, conventional heating cookers have less unevenness in temperature than stone ovens, but have the problem of large temperature changes as described above. It was not possible to add an appropriate accent to the heating for.
そこで、本発明は上記事情に鑑み、電圧フリッカーの発生を抑制し、速やかに設定温度で収束安定させて飽和状態にし、調理室内の設定温度での飽和状態における温度変化を抑制することができる加熱調理器を提供することを第1の目的とする。 Therefore, in view of the above circumstances, the present invention suppresses the occurrence of voltage flicker, quickly stabilizes the convergence at the set temperature to bring it to a saturated state, and suppresses the temperature change in the saturated state at the set temperature in the cooking chamber. A first object is to provide a cooker.
また被調理物に対する加熱に適度なアクセントを加えることができる加熱調理器を提供することを第2の目的とする。 A second object of the present invention is to provide a heating cooker capable of adding an appropriate accent to the heating of the food to be cooked.
本発明は、被調理物を内部に収容する調理室と、前記被調理物を熱風コンベクション加熱するオーブン加熱手段と、前記調理室内の温度を検出する庫内温度検出手段と、前記被調理物を設定温度で加熱調理するように前記オーブン加熱手段を制御する加熱調理制御部と、を備え、前記オーブン加熱手段は、メインヒータと、サブヒータと、熱風ヒータ駆動手段と、を備え、前記メインヒータの電力の値が前記サブヒータの電力の値よりも多くなるように構成され、前記調理室内の温度が前記設定温度以下の第1の閾値に達した後、当該設定温度から所定の温度だけ超過した第2の閾値以下のときは、前記加熱調理制御部は、前記メインヒータへの通電を維持した状態で前記サブヒータをPWM制御するように、前記熱風ヒータ駆動手段に制御信号を送出し、前記調理室内の温度が前記第2の閾値を超過したときは、前記加熱調理制御部は、前記メインヒータおよび前記サブヒータをいずれも断電させるように前記熱風ヒータ駆動手段に制御信号を送出することを特徴とする。 The present invention comprises a cooking chamber containing an object to be cooked, oven heating means for heating the object to be cooked by hot air convection, internal temperature detecting means for detecting the temperature in the cooking chamber, and the object to be cooked. a cooking control unit for controlling the oven heating means to cook at a set temperature, the oven heating means comprising a main heater, a sub-heater, and a hot air heater driving means; The electric power value is higher than the electric power value of the sub-heater, and after the temperature in the cooking chamber reaches a first threshold value below the set temperature, the temperature exceeds the set temperature by a predetermined temperature. 2, the cooking controller sends a control signal to the hot-air heater drive means so as to PWM-control the sub-heater while maintaining the energization of the main heater. When the temperature of the hot air exceeds the second threshold, the cooking control unit sends a control signal to the hot air heater driving means so as to cut off the power to both the main heater and the sub-heater. do.
請求項1の発明によれば、PWM制御される熱風ヒータは電力の値が低いサブヒータのみであるので、熱風ヒータに印加される入力電圧の印加、遮断による電圧フリッカーの発生を抑制することができる。また調理室内の温度が設定温度からオーバーシュートする量を抑制することができるため、速やかに設定温度で収束安定させて飽和状態にすることができる。そして調理室内の設定温度での飽和状態における温度変化を抑制することができる。
According to the invention of
請求項2の発明によれば、PWM制御されたサブヒータの加熱が「1/fゆらぎ」のように不規則に可変し、庫内温度をあえて一定にしないことで薪炎のゆらぎを再現させ、被調理物に対する加熱に適度なアクセントを加えることができるため、調理の都度、被調理物の出来上がりを適度に変化させて、味や食感に新鮮感を付加することができる。
According to the invention of
請求項3の発明によれば、ミストを瞬時に過熱水蒸気に気化させて、調理室内の被調理物を適度な水分子(過熱水蒸気)で加熱するため、庫内温度が不規則に可変する一方で、その温度変化の量は抑制されて均一化され、被調理物に対する加熱に適度なアクセントを加えつつ、表面はカリッと焼くことができる。
According to the invention of
請求項4の発明によれば、位相制御された熱風ファンの回転数が「1/fゆらぎ」のように不規則に可変し、庫内温度をあえて一定にしないことで薪炎のゆらぎを再現させて、被調理物に対する加熱に適度なアクセントを加えることができるため、調理の都度、被調理物の出来上がりを適度に変化させて、味や食感に新鮮感を付加することができる。
According to the invention of
以下、本発明に係る好ましい実施形態について、添付図面を参照しながら詳しく説明する。 Preferred embodiments of the present invention will be described in detail below with reference to the accompanying drawings.
先ず図1~図7に基づいて、本発明の加熱調理器としてのオーブンレンジの第1の実施形態の全体構成を説明すると、1は略矩形箱状に構成される本体で、この本体1は、製品となるオーブンレンジの外郭を覆う部材として、金属製のキャビネット2を備えている。また3は、本体1の前面に設けられる開閉自在な扉である。
First, based on FIGS. 1 to 7, the overall configuration of the first embodiment of the microwave oven as the cooking device of the present invention will be described. , a
扉3の上部には、縦開きの扉3を開閉するときに手をかける開閉操作用のハンドル4を備えており、扉3の下部には、表示や報知や操作のための操作パネル部5を備えている。操作パネル部5は、調理の設定内容や進行状況などを表示する表示手段6の他に、加熱調理に関する各種の操作入力を可能にする操作手段7が配設される。扉3の内部で操作パネル部5の後側には、図示しないが、表示手段6や操作手段7などの制御を行なうために、操作パネルPC(印刷回路)板が配置される。
The upper part of the
本体1の下部には、本体1の前面より着脱が可能な給水カセット8と水受け9が各々配設される。給水カセット8は、後述のミスト供給装置43から噴出するミストの供給源として、液体となる水を入れる有底状の容器である。また水受け9は、本体1からの食品カスや水滴、蒸気などを受ける有底状の容器である。
At the lower part of the
本体1の左右側面と上面を形成するキャビネット2は、本体1ひいてはオーブンレンジの底面を形成するオーブン底板11を覆うように、本体1の前面を形成するオーブン前板12と、本体1の後面を形成するオーブン後板13との間に設けられる。また本体1には、加熱調理すべき被調理物Sを内部に収容する調理室14と、調理室14の温度を検出する温度検出素子たるサーミスタ15が設けられる。調理室14の前面はオーブン前板12に達していて、被調理物Sを出し入れするために開口しており、この開口を扉3で開閉する構成となっている。また庫内温度検知手段となるサーミスタ15は、調理室14内部において、扉3の近傍に配設される。また本実施形態のサーミスタ15は検知幅を限定することにより1digitが数℃になるようにしており、1digitが20℃程度の従来のオーブンレンジのサーミスタよりも分解能を良くして、感度を上昇させている。
A
調理室14の内面を形成する周壁は、天井壁14aと、底壁14bと、左側壁14cと、右側壁14dと、奥壁14eとからなる。調理室14の奥壁14eは、その中央に吸込み口16を備えており、吸込み口16の周囲には複数の吹出し口17を備えている。また、調理室14の上壁面となるドーム状の天井壁14aに対向して、本体1の上部には、調理室14の上方から被調理物Sを輻射加熱するグリル用の上ヒータ18が設けられ、本体1の底部には、調理室14内に電波であるマイクロ波を供給するために、マグネトロンを含むマイクロ波発生装置19が設けられる。これにより、上ヒータ18への通電に伴う熱放射によって、調理室14内に収容した被調理物Sを上方向からグリル加熱し、またマイクロ波発生装置19への通電動作により、調理室14内に収容した被調理物Sにマイクロ波を放射して、被調理物Sをレンジ加熱する構成となっている。なお後述するように、サーミスタ15の他にも被調理物Sの載置位置の近傍、例えば左側壁14cまたは右側壁14dの下部中央や底壁14bの被調理物Sの載置位置近辺に温度検出素子たるサーミスタを設け、後述するように、当該サーミスタから被調理物S近傍の温度の情報をより素早く正確にフィードバックできるように構成してもよい。
A peripheral wall forming the inner surface of the
調理室14の左側壁14cと右側壁14dには、調理室14の内部に金属製の角皿21を吊設状態で収納保持するために、左右一対の棚支え22を上下二段に備えている。ここで使用する角皿21は、上面を開口した有底凹状で、その他は無孔に形成される収容部21Aと、収容部21Aの上端より外側水平方向に延設されるフランジ部21Bとにより構成される。またフランジ部21Bには、角皿21を通して熱風の流通を可能にする通気孔21Cが開口形成される。図2では、調理室14の内部で下段の棚支え22に角皿21のフランジ部21Bを載せて、収容部21Aに被調理物Sを載せた状態を示しているが、調理に応じて角皿21を上段の棚支え22にだけ載せたり、2枚の角皿21を上段と下段の棚支え22に各々載せたりしてもよく、角皿21に代えて、焼き網(図示せず)などの別な付属品を収容保持してもよい。また上述したマイクロ波発生装置19によるレンジ加熱では、調理室14の内部に角皿21や焼き網などを入れずに、調理室14の内部で被調理物Sをレンジ加熱の可能な容器(図示せず)に入れて加熱調理することができる。
A
24は、本体1の内部において、調理室14の室外後方から下方にかけて具備されるオーブン加熱用の熱風ユニットである。この熱風ユニット24は、被調理物Sの加熱手段として、奥壁14eに取付けられる凸状のケーシング26と、空気を加熱する熱風ヒータ27と、調理室14内に加熱した空気を送り込んで循環させる熱風ファン28と、熱風ファン28を所定方向に回転させる電動の熱風モータ29と、熱風モータ29からの駆動力を熱風ファン28に伝達する伝達機構30と、により概ね構成される。奥壁14eとケーシング26との間の内部空間として、調理室14の室外後方に形成された加熱室31には、熱風ヒータ27と熱風ファン28がそれぞれ配設される一方で、本体1の内部に形成された調理室14とオーブン底板11との間の下部空間32には、熱風モータ29が配設される。そして、熱風ユニット24全体を後側外方から覆うように、本体1の後部にオーブン後板13が配設される。
本実施形態の熱風ファン28は、軸方向に取り入れた空気を、回転時の遠心力によって、軸方向と直角な放射方向に吐き出すいわゆる遠心ファンとして設けられており、管状の熱風ヒータ27は熱風ファン28の放射方向を取り囲んで配置される。発熱部でもある熱風ヒータ27は、例えばシーズヒータ、マイカヒータ、石英管ヒータやハロゲンヒータなどを用いる。前述した吸込み口16や熱風吹出し口17は、調理室14と加熱室31との間を連通する通風部として機能するものである。
The hot-
そして本実施形態では、熱風モータ29への通電に伴い熱風ファン28が回転駆動すると、調理室14の内部から吸込み口16を通して吸引された空気が、熱風ファン28の放射方向に吹出して、通電した熱風ヒータ27により加熱され、熱風が吹出し口17を通過して、調理室14内に供給される。これにより、調理室14の内外で熱風を循環させる経路が形成され、調理室14内の被調理物Sを熱風コンベクション加熱する構成となっている。
In the present embodiment, when the hot-
続いて、被調理物Sを加熱する加熱手段として、マイクロ波加熱手段としてのマイクロ波発生装置19と、その周辺の細部構造について説明する。調理室14の底壁14bは、金属板材34に形成された凹状のアンテナ収納部35の上面開口を、セラミック板などのマイクロ波が透過可能な底板36で覆うことで構成される。マイクロ波が透過不能な金属板材34は、底壁14bの周囲部のみならず、左側壁14cや、右側壁14dや、奥壁14eを一体的に形成するもので、底板36を除く調理室14の内面は、全てマイクロ波が透過不能な材料で形成される。
Next, as a heating means for heating the object S to be cooked, the
マイクロ波発生装置19は、マイクロ波の供給源となるマグネトロン(図示せず)の他に、本体1内部の下部空間32において、マグネトロンで発振されたマイクロ波をアンテナ収納部35の直下に導く導波管37と、導波管37の下方に配設されるアンテナモータ38と、その下端部が導波管37の内部に配置され、アンテナモータ38の回転軸に取付け固定されるアンテナホルダ39と、アンテナホルダ39内に挿入固定される円柱状のケーブル軸40と、その中心にケーブル軸40の上端部が取付け固定され、アンテナ収納部35の内部で回動可能に設けられるアンテナ41と、により主に構成される。アンテナ収納部35の上面開口を底板36で塞いだ状態では、調理室14の底壁14bを形成する平板状の底板36に対向して、アンテナ41の全体が底板36と平行に配置される。
The
調理室14内にミストを送り込むミスト供給装置43は、上述した給水カセット8の他に、供給される液体である水をミスト状にするノズル45と、給水カセット8とノズル45との間に連結する給水管46と、給水カセット8からの水をノズル45に導く給水ポンプ47と、ノズル45内に連通する複数のミスト噴出孔44と、を備えている。これによりミスト供給装置43の動作中には、給水カセット8からの水を給水ポンプ47でノズル45に送り込み、このノズル45で供給された水がミスト化され、ミスト噴出孔44から調理室14の内部に供給される。このとき、調理室14内の温度が大気圧でセ氏100℃(以下、温度の値は大気圧でセ氏での温度の値とする)より高い場合は、このミストが調理室14内で瞬時に気化して過熱水蒸気になることにより、調理室14内に入れられた被調理物Sを適度な水分子(過熱水蒸気)ですばやく、ムラなく加熱する構成となっている。
A
図7は、上記オーブンレンジの主な電気的構成を図示したものである。同図において、51はマイクロコンピュータにより構成される制御手段であり、この制御手段51は周知のように、演算処理手段としてのCPUや、記憶手段としてのメモリや、計時手段としてのタイマや、入出力デバイスなどを備えている。
FIG. 7 illustrates the main electrical configuration of the microwave oven. In the figure,
制御手段51の入力ポートには、前述したキーやタッチパネルによる操作手段7の他に、検出素子となる赤外線センサ53Aにスイング機構を装備して構成され、調理室14内全体の温度分布を検出することで、そこに収容された被調理物Sの表面温度を赤外線センサ53Aで検出可能にする被調理物温度検出手段53と、調理室14内の温度を検出するサーミスタ15などの庫内温度検出手段54と、熱風モータ29の回転を検出する熱風モータ回転検出手段55と、扉3の開閉状態を検出する扉開閉検出手段56と、マイクロ波発生装置19を構成するアンテナの原点位置を検出するアンテナ位置検出手段57とが、それぞれ電気的に接続される。
In the input port of the control means 51, in addition to the operation means 7 using the keys and the touch panel described above, an
制御手段51の出力ポートには、前述した表示手段6の他に、マイクロ波発生装置19のマグネトロンやその駆動手段を含むマイクロ波加熱手段61と、グリル加熱用の上ヒータ18やオーブン加熱用の熱風ヒータ27をそれぞれ通断電させるリレーなどのヒータ駆動手段62と、調理室14内にマイクロ波を放射するアンテナを回転駆動させるためのアンテナ駆動手段63と、熱風モータ29を回転駆動させるための熱風モータ駆動手段64と、ミスト供給装置43の給水ポンプ47を動作させるためのポンプ駆動手段65が、それぞれ電気的に接続される。
In addition to the display means 6 described above, the output port of the control means 51 has a microwave heating means 61 including a magnetron of the
制御手段51は、操作手段7からの操作信号と、被調理物温度検出手段53や、庫内温度検出手段54や、熱風モータ回転検出手段55や、扉開閉検出手段56や、アンテナ位置検出手段57からの各検出信号を受けて、計時手段からの計時に基づく所定のタイミングで、マイクロ波加熱手段61と、ヒータ駆動手段62と、アンテナ駆動手段63と、熱風モータ駆動手段64と、ポンプ駆動手段65に駆動用の制御信号を出力し、また表示手段6に表示用の制御信号を出力する機能を有する。こうした機能は、記憶媒体としての前記メモリに記録したプログラムを、制御手段51が読み取ることで実現するが、特に本実施形態では、制御手段51を加熱調理制御部67と、表示報知制御部68として機能させるプログラムを備えている。
The control means 51 receives an operation signal from the operation means 7, a cooking object temperature detection means 53, a refrigerator temperature detection means 54, a hot air motor rotation detection means 55, a door open/close detection means 56, and an antenna position detection means. Upon receipt of each detection signal from 57, microwave heating means 61, heater driving means 62, antenna driving means 63, hot air motor driving means 64, and pump driving are performed at predetermined timings based on the clocking means. It has a function of outputting a drive control signal to the
加熱調理制御部67は、主に被調理物Sの加熱調理に係る各部の動作を制御するもので、操作手段7の操作に伴う操作信号を受け取ると、扉開閉検出手段56からの検出信号により、扉3が閉じていると判断した場合に、その操作信号に応じて、マイクロ波加熱手段61や、ヒータ駆動手段62や、アンテナ駆動手段63や、熱風モータ駆動手段64や、ポンプ駆動手段65に制御信号を送出して、調理室14内の被調理物Sに対する加熱調理を制御する。また、様々な加熱調理を実行するための被調理物Sの材料や加熱条件などを含む調理情報として、予め複数の調理メニューが前記メモリに記憶保持されており、加熱調理制御部67は操作手段7に組み込まれたメニュー選択設定手段7Aが適宜操作されると、その中から選択された一乃至複数の調理メニューを、これから加熱調理を行なう特定の調理メニューとして設定し、その調理メニューに従う所定の手順で被調理物Sを自動的に加熱調理する構成となっている。
The
メニュー選択設定手段7Aは、具体的には表示手段6となるLED表示器の表面上に設けられ、LED表示器に表示される複数のメニューの中から特定のメニューを選択可能にするタッチキーと、当該タッチキーの操作により特定のメニューを選択した状態で押動操作されると、その特定のメニューが加熱調理制御部67により設定記憶され、特定のメニューに従う所定の手順で、被調理物Sの加熱調理を開始させるスタートキーと、により構成される。なお、これはあくまでも一例であり、メニュー選択設定手段7Aをどのような構成にするかは特に限定しない。
The menu selection setting means 7A is specifically provided on the surface of the LED display serving as the display means 6, and is a touch key that enables selection of a specific menu from a plurality of menus displayed on the LED display. , when a specific menu is selected by operating the touch key, the specific menu is set and stored by the
次に上記構成のオーブンレンジについて、その作用を詳しく説明する。予め調理室14内に被調理物Sを入れた状態で、ハンドル4を手で握りながら扉3を閉め、メニュー選択設定手段7Aなどにより特定の調理メニューを選択操作した後に、被調理物Sの加熱調理開始を指示すると、制御手段51のメモリに組み込まれた制御プログラムに従って、選択した調理メニューに対応して生成された制御信号が、制御手段51の出力ポートから所定のタイミングで出力され、被調理物Sが加熱調理される。
Next, the operation of the microwave oven having the above configuration will be described in detail. With the food S to be cooked in advance in the
ここで、例えばレンジ調理のメニューを選択した場合、加熱調理制御部67は被調理物温度検出手段53からの検出信号を受けて、被調理物Sが設定した温度に加熱されるように、アンテナ位置検出手段57からの検出信号で、アンテナ41の原点位置を確認しながら、マイクロ波加熱手段61とアンテナ駆動手段63に適切な制御信号をそれぞれ送出する。これにより、マイクロ波発生装置19のマグネトロンやアンテナ41が動作して、回転するアンテナ41の表面から発生したマイクロ波が調理室14内に供給され、調理室14内の被調理物Sが高周波加熱される。
Here, for example, when a menu of microwave cooking is selected, the
またグリル調理のメニューを選択した場合、加熱調理制御部67は庫内温度検出手段54からの検出信号を受けて、調理室14内が設定した温度に加熱されるように、ヒータ駆動手段62により上ヒータ18の通断電を制御し、調理室14内の被調理物Sが上方向からグリル加熱される。
When the grill cooking menu is selected, the heat
そしてミスト過熱水蒸気を使った蒸し料理(スチーム調理)のメニューを選択した場合、加熱調理制御部67は庫内温度検出手段54からの検出信号を受けて、調理室14内が設定した温度に加熱されるように、ヒータ駆動手段62により上ヒータ18の通断電を制御する。そして調理室14の庫内温度が設定した温度に達していると加熱調理制御部67が判断すると、ポンプ駆動手段65に制御信号を送出し、ミスト供給装置43に組み込まれた給水ポンプ47の動作を制御して、ミスト噴出孔44から調理室14の内部に水を噴出してミストを供給する。このとき加熱調理制御部67は、調理室14内において設定温度で気化できる量の上限以下の水を1回で噴出するように、給水ポンプ47の動作を制御している。これにより、調理室14内が設定した温度に加熱されているためにミストが瞬時に過熱水蒸気に気化し、このとき気化しなかったミストも調理室14のいずれかの壁14a~14eに接触することで蒸発して過熱水蒸気に気化し、調理室14内の被調理物Sが適度な水分子(過熱水蒸気)ですばやく、ムラなく加熱される。したがって、被調理物Sの水っぽさを低減させて美味しく焼くことができる。また使用する水Wの量を半減できるためにドレンの量を減少させ、ほとんど無くすることができ、水受け9や調理室14のお手入れを容易にすることができる。
When a steamed dish using mist superheated steam (steam cooking) is selected, the heat
調理室14の内部にミストを供給すると、調理室14内の庫内温度が減少する。加熱調理制御部67は調理室14の庫内温度が設定した温度に達しているかどうかを庫内温度検出手段54からの検出信号により判断し、達していないと加熱調理制御部67が判断した場合、加熱調理制御部67は調理室14内が設定した温度に加熱されるように、ヒータ駆動手段62により上ヒータ18の通断電を制御する。そして調理室14の庫内温度が設定した温度に達していると加熱調理制御部67が判断した場合は、上述のように調理室14の内部に水を噴出してミストを再度供給する。これにより、ミストを瞬時に過熱水蒸気に気化させて、調理室14内の被調理物Sを適度な水分子(過熱水蒸気)で加熱するため、加熱時の減塩・脱油の機能を有することができる。また被調理物Sを焦がさすに焼くことで、被調理物Sの本来の美味しさを引き出すことができる。
When the mist is supplied to the interior of the
ここでオーブン加熱のメニューを選択した場合の作用について、図8および図9に基づいて説明する。図8は、特に熱風ヒータ27の動作に関係する要部の回路構成を示したものである。同図において、71は電源プラグ付きのコード、72は電源プラグ付きコード71から供給される商用電圧から交流電圧を生成して出力する電源回路であり、電源回路72からの交流電圧が次段の熱風ヒータ27に入力電圧として印加される。本実施形態の熱風ヒータ27はメインヒータ27aおよびサブヒータ27bからなり、メインヒータ27aの電力の値がサブヒータ27bの電力の値よりも多くなり、かつ、サブヒータ27bのみをPWM制御するように構成されて、熱風ヒータ27に印加される入力電圧の印加、遮断による電圧フリッカーの発生を抑制するようにしている。なお本実施形態では、メインヒータ27aが1200Wであり、サブヒータ27bが200Wであるが、この値に限定されない。これらのメインヒータ27aの一端およびサブヒータ27bの一端が、電源回路72の一側と並列に接続される。メインヒータ27aの他端およびサブヒータ27bの他端はヒータ駆動手段62の熱風ヒータ駆動手段62aに接続され、この熱風ヒータ駆動手段62aが電源回路72の他側と接続されている。
Here, the action when the oven heating menu is selected will be described with reference to FIGS. 8 and 9. FIG. FIG. 8 shows the circuit configuration of the main part particularly related to the operation of the
熱風ヒータ駆動手段62aは、リレーからなる第1のスイッチ素子73と、トライアックからなる第2のスイッチ素子74と、この第2のスイッチ素子74の発光側のLED素子に電流を流すためのIGBT素子75および抵抗76と、から構成され、この熱風ヒータ駆動手段62aに、加熱調理制御部67のPWM制御回路67aが接続される。具体的には、第1のスイッチ素子74は、一端がメインヒータ27aと直列に接続され、他端が電源回路72の他側と接続されて、第1のスイッチ素子73のON・OFFにより、メインヒータ27aに入力電圧が印加、遮断される構成となっている。
The hot-air heater driving means 62a includes a
第2のスイッチ素子74は、受光側のフォトトライアック素子の一端がサブヒータ27bと直列に接続され、このフォトトライアック素子の他端が、第1のスイッチ素子74と並列に、電源回路72の他側と接続される。そして第2のスイッチ素子74の発光側のLED素子のカソードが抵抗76の一端に接続され、このLED素子のアノードがIGBT素子75のエミッタと接続されて、当該LED素子に電流が流れてONになると、フォトトライアック素子がON動作をして第2のスイッチ素子74がONになり、サブヒータ27bに入力電圧が印加される構成となっている。
One end of the phototriac element on the light receiving side of the
IGBT素子75は、コレクタ端子がVcc電圧の端子Vccに接続され、ゲート端子がPWM制御回路67aに接続される。そして、抵抗76の他端がグランド端子Gと接続されており、IGBT素子75のゲート端子にPWM制御回路67Aからの信号が入力すると、コレクタ-エミッタ間に端子Vccからの電流が流れ、この電流が第2のスイッチ素子74の受光側のフォトトライアック素子を通って、抵抗76経由でグランド端子Gに流れる構成となっている。
The
PWM制御手段67aは、庫内温度検出手段54からの検出信号を受けて、庫内温度が設定された温度に維持されるようなPWM制御信号をIGBT素子75に出力して、熱風ヒータ駆動手段62aでサブヒータ27bをPWM制御するものである。また本実施形態のPWM制御手段67aは通電率が50%~100%でPWM制御しており、被調理物Sに応じて通電率を変化させている。例えば被調理物Sがパンの場合は通電率が60%であるが、この値に限定されない。加熱調理制御部67は、庫内温度が設定された温度から所定の温度だけ超過した場合は、第1のスイッチ素子73、第2のスイッチ素子74共にOFFになるように制御する。一方で、庫内温度が設定された温度から所定の温度以内の場合は、第1のスイッチ素子73をONに維持してメインヒータ27aに入力電圧を印加させた状態で、PWM制御手段67aによりサブヒータ27bをPWM制御するように構成しており、入力電圧の印加、遮断による電圧フリッカーの発生を抑制し、調理室14内の庫内温度の変化を減少させている。
The PWM control means 67a receives the detection signal from the internal temperature detection means 54, outputs a PWM control signal to the
オーブン加熱のメニューを選択した場合の作用について、図9に基づいて説明する。図9において、T1は本実施形態のオーブンレンジの庫内温度のグラフであり、Tpは熱風ヒータ27全体により温度制御する従来のオーブンレンジの庫内温度のグラフである。先ず加熱調理制御部67は庫内温度検出手段54からの検出信号を受けて、調理室14内が設定した温度である200℃に加熱されるように、ヒータ駆動手段62と熱風モータ駆動手段64に各々制御信号を送出し、熱風ヒータ27またはメインヒータ27aおよびサブヒータ27bと、熱風モータ29と、の通断電を制御する(ステップS1)。これにより、熱風モータ29に発生した回転力が熱風ファン28に伝達し、熱風ファン28が加熱室31の内部で回転して、その回転速度が熱風モータ回転検出手段55により加熱調理制御部67に取り込まれる。また熱風ファン28の回転により、調理室14から吸込み口16を通して加熱室31に吸込んだ空気を通電した熱風ヒータ27側に送り出し、ここで加熱された空気が吹出し口17を通して調理室14に熱風として供給することで、調理室14内の被調理物Sが熱風コンベクション加熱される。
The action when the oven heating menu is selected will be described with reference to FIG. In FIG. 9, T1 is a graph of the internal temperature of the microwave oven of this embodiment, and Tp is a graph of the internal temperature of the conventional microwave oven whose temperature is controlled by the
本実施形態のオーブンレンジでは、加熱調理制御部67は、庫内温度検出手段54からの検出信号を受けて庫内温度T1が第1の閾値Th1に達したと判断すると、第1のスイッチ素子73をONに維持した状態で、PWM制御手段67aによりサブヒータ27bをPWM制御するように、ヒータ駆動手段62の熱風ヒータ駆動手段62aに制御信号を送出する(ステップS2)。第1の閾値Th1の値は、ステップS1での庫内温度T1の上昇率を考慮し、設定した温度である200℃以下の値に設定されることが好ましい。これにより、メインヒータ27aに入力電圧を印加させつつ、サブヒータ27bがPWM制御されて、調理室14内の庫内温度T1の変化を減少させている。また本実施形態の庫内温度検出手段54としてのサーミスタ15は、分解能を良くしているため、より庫内温度T1を精密に検知することができ、より確実なサブヒータ27bのPWM制御ができる。このとき、例えば左側壁14cまたは右側壁14dの下部中央や底壁14bの被調理物Sの載置位置近辺など、被調理物Sの載置位置の近傍に庫内温度検出手段54としてのサーミスタが設けられている場合は、当該サーミスタから被調理物S近傍の温度の情報をより素早く正確に加熱調理制御部67へフィードバックできるため、より素早く正確にサブヒータ27bをPWM制御することができる。
In the microwave oven of the present embodiment, when the heat
加熱調理制御部67は、庫内温度検出手段54からの検出信号を受けて庫内温度T1が設定された温度である200℃から所定の温度だけ超過した第2の閾値Th2に達したと判断すると、第1のスイッチ素子73および第2のスイッチ素子74をいずれもOFFにするように熱風ヒータ駆動手段62aに制御信号を送出する(ステップS3)。これにより、メインヒータ27aおよびサブヒータ27bがいずれも断電されるため、庫内温度T1が低下する。
The
その後、加熱調理制御部67は、庫内温度検出手段54からの検出信号を受けて庫内温度T1が200℃を下回ったと判断すると、再度、第1のスイッチ素子73をONに維持した状態で、PWM制御手段67aによりサブヒータ27bをPWM制御するように、ヒータ駆動手段62の熱風ヒータ駆動手段62aに制御信号を送出する(ステップS4)。これにより、庫内温度が設定温度からオーバーシュートする量を抑制することができるため、速やかに設定温度で収束安定させて飽和状態にすることができ、また設定温度での飽和状態における温度変化を抑制することができる。そして加熱調理制御部67は、庫内温度検出手段54からの検出信号を受けて、庫内温度T1が再度第2の閾値Th2に達したと判断すると、再度、第1のスイッチ素子73および第2のスイッチ素子74をいずれもOFFにするように熱風ヒータ駆動手段62aに制御信号を送出する(ステップS5)。その後、制御手段51の計時手段としてのタイマの計時が終了してオーブン加熱が終了するまで、加熱調理制御部67は上述したステップS4~S5の動作を繰り返す。
Thereafter, when the heat
図9において、本実施形態のオーブンレンジの庫内温度T1と、熱風ヒータ27全体により温度制御する従来のオーブンレンジの庫内温度Tpとを比較すると、設定した温度である200℃からのオーバーシュートの量の最大値は従来のオーブンレンジの庫内温度Tpが略30℃に対して、本実施形態のオーブンレンジの庫内温度T1が略5℃であり、オーバーシュートする量を抑制していることを確認できた。このため200℃で収束安定させて飽和状態にする時間は、従来のオーブンレンジの庫内温度Tpが略15分であるのに対して、本実施形態のオーブンレンジの庫内温度T1が略5分であり、速やかに設定温度で収束安定させて飽和状態にすることを確認できた。また200℃での飽和状態における温度変化Diffは、従来のオーブンレンジの庫内温度Tpが23~25℃であるのに対して、本実施形態のオーブンレンジの庫内温度T1が8℃以下であり、設定温度での飽和状態における温度変化を抑制していることが併せて確認でき、本実施形態のオーブンレンジの優位性が確認できた。
In FIG. 9, comparing the internal temperature T1 of the microwave oven of this embodiment with the internal temperature Tp of the conventional microwave oven whose temperature is controlled by the
以上のように、本実施形態のオーブンレンジは、被調理物Sを内部に収容する調理室14と、被調理物Sを熱風コンベクション加熱するオーブン加熱手段としての熱風ユニット24と、調理室14内の温度T1を検出する庫内温度検出手段54と、被調理物Sを設定温度で加熱調理するように熱風ユニット24のヒータ駆動手段62および熱風モータ駆動手段64を制御する加熱調理制御部67と、を備え、熱風ユニット24は、空気を加熱するメインヒータ27aおよびサブヒータ27bと、当該メインヒータ27aおよびサブヒータ27bを通断電させる熱風ヒータ駆動手段62aと、を備え、メインヒータ27aの電力の値がサブヒータ27bの電力の値よりも多くなるように構成され、調理室14内の温度T1が設定温度である200℃以下の第1の閾値Th1に達した後、当該200℃から所定の温度だけ超過した第2の閾値Th2以内のときは、加熱調理制御部67は、メインヒータ27aへの通電を維持した状態でサブヒータ27bをPWM制御するように、熱風ヒータ駆動手段62aに制御信号を送出し、調理室14内の温度が第2の閾値Th2を超過したときは、加熱調理制御部67は、メインヒータ62aおよびサブヒータ62bをいずれも断電させるように熱風ヒータ駆動手段62aに制御信号を送出する構成としている。
As described above, the microwave oven of the present embodiment includes the
この場合PWM制御される熱風ヒータ27は、電力の値が低いサブヒータ27bのみであるので、熱風ヒータ27に印加される入力電圧の印加、遮断による電圧フリッカーの発生を抑制することができる。また調理室14内の温度T1が200℃からオーバーシュートする量を抑制することができるため、速やかに設定温度で収束安定させて飽和状態にすることができる。そして調理室14内の温度T1で、200℃での飽和状態における温度変化Diffを抑制することができる。
In this case, the
また本実施形態の庫内温度検出手段54であるサーミスタが被調理物Sの載置位置の近傍に設けられてもよく、当該サーミスタから被調理物S近傍の温度の情報をより素早く正確に加熱調理制御部67へフィードバックできるため、より素早く正確にサブヒータ27bをPWM制御することができる。
Further, a thermistor, which is the internal temperature detection means 54 of the present embodiment, may be provided in the vicinity of the position where the object to be cooked S is placed. Since it can be fed back to the
以下、本発明における加熱調理器としてのオーブンレンジの第2の実施形態について、図10および図11を参照しつつ説明する。本実施形態では、第1の実施形態のオーブンレンジの構成に加えて、薪炎のゆらぎデータを記憶したゆらぎデータ記憶部81を備えて構成される。
A second embodiment of a microwave oven as a cooking device according to the present invention will be described below with reference to FIGS. 10 and 11. FIG. In this embodiment, in addition to the configuration of the microwave oven of the first embodiment, a fluctuation
図10は本実施形態における、特に熱風ヒータ27の動作に関係する要部の回路構成を示したものであり、PWM制御手段67aにゆらぎデータ記憶部81が組み込まれている点が、図8で説明した第1の実施形態の回路構成と相違している。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
FIG. 10 shows the circuit configuration of the main part particularly related to the operation of the
ゆらぎデータ記憶部81は、薪炎のゆらぎに対応している「ゆらぎデータ」を記憶している。この「ゆらぎデータ」は、時間と共にその信号強度が不規則に変化する「1/fゆらぎ」をデータ化したものである。自然界には人にとって心地良いと感じる音のゆらぎが存在すると言われており、心拍音、川のせせらぎ、炎のゆれ、さざ波、雨音などの、多くのゆらぎが溢れている。これらは何れも一定のようでいて、その中に予測できない不規則なゆらぎがある「1/fゆらぎ」として知られている。石窯で使用される薪の炎も、「1/fゆらぎ」のように不規則にゆれて被調理物を加熱し、人の心を癒すもので、本実施形態のオーブンレンジでは、こうした石窯の振る舞いを実現するためにゆらぎデータを利用して、サブヒータ27bの出力が連続的に変化して不規則にゆらぐような所定の加熱パターンをPWM制御回路67aで設定し、設定した所定の加熱パターンに従って、PWM制御回路67aがサブヒータ27bを制御する構成となっている。したがって、ゆらぎデータ記憶部81に記憶されるゆらぎデータが、PWM制御回路67aに読み込まれ、サブヒータ27bのPMW制御に反映される。
The fluctuation
なお真の意味でランダムに波形化されたデータは、その信号強度が不規則に変化しない虞があり、また「1/fゆらぎ」のように不規則にゆれない虞がある。そのため本実施形態のゆらぎデータは、通電率や周期などを「1/fゆらぎ」のように不規則にゆらしたデータが予めプログラムされており、このプログラムされたゆらぎデータがゆらぎデータ記憶部81に記憶されている。 It should be noted that the truly random waveform data may not change its signal intensity irregularly, and may not fluctuate irregularly like "1/f fluctuation". For this reason, the fluctuation data of the present embodiment is preprogrammed with data in which the energization rate, period, etc. are irregularly fluctuated like "1/f fluctuation". remembered.
本実施形態でオーブン加熱のメニューを選択した場合の作用について、図11に基づいて説明する。図11において、T2は本実施形態のオーブンレンジの庫内温度のグラフであり、Tpは熱風ヒータ27全体により温度制御する従来のオーブンレンジの庫内温度のグラフである。本実施形態のオーブンレンジの庫内温度を設定した温度である200℃で収束安定させて飽和状態にするまでの作用は第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
The operation when the oven heating menu is selected in this embodiment will be described with reference to FIG. 11 . In FIG. 11, T2 is a graph of the internal temperature of the microwave oven of this embodiment, and Tp is a graph of the internal temperature of the conventional microwave oven whose temperature is controlled by the
加熱調理制御部67は、庫内温度検出手段54からの検出信号を受けて、庫内温度T2の温度変化Diffが所定の値である8℃以下になり、200℃で飽和状態になったと判断すると(場所P1)、ゆらぎデータ記憶部81に記憶されたゆらぎデータをPWM制御回路67aに送出するように制御信号を送出する。ゆらぎデータを受信したPWM制御回路67aは、当該ゆらぎデータを読み込んで、サブヒータ27bのPWM制御の通電率を50%~100%で不規則に可変させるようにヒータ駆動手段62の熱風ヒータ駆動手段62aに制御信号を送出する。これにより、PWM制御されたサブヒータ27bの加熱が「1/fゆらぎ」のように不規則に可変し、庫内温度T2をあえて一定にしないことで薪炎のゆらぎを再現させ、被調理物Sに対する加熱に適度なアクセントを加えることができるため、調理の都度、被調理物Sの出来上がりを適度に変化させて、味や食感に新鮮感を付加することができる。
Upon receiving the detection signal from the chamber temperature detection means 54, the
加熱調理制御部67は、計時手段としてのタイマからの信号を受けてオーブン加熱が仕上げの時間t1に達した(場所P2)と判断すると、ゆらぎデータの送出を停止するようにゆらぎデータ記憶部81に制御信号を送出する。これにより、PWM制御回路67aは、第1の実施形態で説明したようなPWM制御を行なうように熱風ヒータ駆動手段62aに制御信号を送出し、庫内温度T2が200℃からオーバーシュートする量を抑制して、200℃での飽和状態における温度変化を抑制している。したがって庫内温度T2の温度変化Diffを安定的に少なくして、被調理物Sに対する焦げ色のムラを無くすことができる。
When the heat
以上のように本実施形態のオーブンレンジは、加熱調理制御部67が「1/fゆらぎ」をデータ化したゆらぎデータを記憶する第1の記憶手段としてのゆらぎデータ記憶部81を備え、加熱調理制御部67のPWM制御回路67aは、ゆらぎデータ記憶部81からゆらぎデータを読み込んで、サブヒータ27bのPWM制御の通電率を不規則に可変させるように熱風ヒータ駆動手段62aに制御信号を送出する構成としている。
As described above, the microwave oven of this embodiment includes the fluctuation
この場合、PWM制御されたサブヒータ27bの加熱が「1/fゆらぎ」のように不規則に可変し、庫内温度T2をあえて一定にしないことで薪炎のゆらぎを再現させて、被調理物Sに対する加熱に適度なアクセントを加えることができるため、調理の都度、被調理物Sの出来上がりを適度に変化させて、味や食感に新鮮感を付加することができる。 In this case, the heating of the sub-heater 27b, which is PWM-controlled, varies irregularly like "1/f fluctuation", and the inside temperature T2 is not made constant to reproduce the fluctuation of the firewood flame. Since an appropriate accent can be added to the heating of the object S, the finish of the object S to be cooked can be appropriately changed each time cooking is performed, and freshness can be added to the taste and texture.
また本実施形態のオーブンレンジは計時手段としてのタイマをさらに備え、加熱調理としてのオーブン加熱が仕上げの時間t1に達したとき(場所P2)に、PWM制御回路67aが、ゆらぎデータ記憶部81からのゆらぎデータの読み込みを停止して、サブヒータ27bをPWM制御するように、前記熱風ヒータ駆動手段に制御信号を送出する構成としている。
Further, the microwave oven of this embodiment further includes a timer as a timing means, and when the oven heating as cooking reaches the finishing time t1 (location P2 ), the
この場合、庫内温度T2が設定温度である200℃からオーバーシュートする量を抑制して、200℃での飽和状態における温度変化Diffを抑制している。したがって庫内温度T2の温度変化Diffを安定的に少なくして、被調理物Sに対する焦げ色のムラを無くすことができる。 In this case, the amount by which the inside temperature T2 overshoots the set temperature of 200°C is suppressed, and the temperature change Diff in the saturated state at 200°C is suppressed. Therefore, the temperature change Diff of the inside temperature T2 can be stably reduced, and uneven browning of the food S to be cooked can be eliminated.
以下、本発明における加熱調理器としてのオーブンレンジの第3の実施形態について、図12および図13を参照しつつ説明する。本実施形態では、熱風ファン28の回転数を不規則に可変させることにより、庫内温度T3をあえて一定にしないことで薪炎のゆらぎを再現させて、被調理物Sに対する加熱に適度なアクセントを加えている。
A third embodiment of an oven range as a cooking device according to the present invention will be described below with reference to FIGS. 12 and 13. FIG. In this embodiment, by irregularly varying the number of revolutions of the
図12は本実施形態における、特に熱風ファン28の動作に関係する要部の回路構成を示したものである。同図において、熱風モータ29の一端が、電源回路72の一側と並列に接続され、電源回路72からの交流電圧が次段の熱風モータ29に入力電圧として印加される。熱風モータ29の他端は熱風モータ駆動手段64に接続され、この熱風モータ駆動手段64が電源回路72の他側と接続されている。
FIG. 12 shows the circuit configuration of the main part particularly related to the operation of the
熱風モータ駆動手段64は、トライアックからなる第3のスイッチ素子84と、この第3のスイッチ素子84の発光側のLED素子に電流を流すためのIGBT素子85および抵抗86と、から構成され、この熱風モータ駆動手段64に、加熱調理制御部67の位相制御回路67bが接続される。第3のスイッチ素子84と、IGBT素子85と、抵抗86と、の接続は上述した熱風ヒータ駆動手段62aのものと同様であるので説明を省略する。
The hot-air motor driving means 64 is composed of a third switch element 84 made of a triac, an IGBT element 85 and a resistor 86 for causing a current to flow through the LED element on the light emitting side of the third switch element 84. A phase control circuit 67 b of the
位相制御回路67bは、熱風モータ回転検出手段55からの検出信号を受けて、熱風ファン28が所定の回転数で回転するように、熱風モータ29の入力電圧の周期ごとにおけるON時間の割合を変化させるような制御信号をIGBT素子85に出力して、熱風モータ駆動手段64で熱風モータ29を位相制御するものである。第1および第2の実施形態における位相制御回路67bは、熱風コンベクション加熱するときに、熱風ファン28が所定の回転数に維持されるような位相制御信号をIGBT素子85に出力している。
The phase control circuit 67b receives a detection signal from the hot-air motor rotation detection means 55, and changes the ratio of the ON time for each cycle of the input voltage of the hot-
本実施形態の位相制御回路67bではゆらぎデータ記憶部81’が組み込まれており、このゆらぎデータ記憶部81’は、上述した薪炎のゆらぎに対応している「ゆらぎデータ」を記憶している。そして、このゆらぎデータが位相制御回路67bに読み込まれ、熱風モータ29の位相制御に反映される。
The phase control circuit 67b of this embodiment incorporates a fluctuation data storage unit 81', and this fluctuation data storage unit 81' stores "fluctuation data" corresponding to the above-described fluctuation of the firewood flame. . This fluctuation data is read into the phase control circuit 67b and reflected in the phase control of the
本実施形態でオーブン加熱のメニューを選択した場合の作用について、図13に基づいて説明する。図13において、T3は本実施形態のオーブンレンジの庫内温度のグラフであり、Tpは熱風ヒータ27全体により温度制御する従来のオーブンレンジの庫内温度のグラフである。本実施形態のオーブンレンジの庫内温度を設定した温度である200℃で収束安定させて飽和状態にするまでの作用は第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
The operation when the oven heating menu is selected in this embodiment will be described with reference to FIG. 13 . In FIG. 13, T3 is a graph of the internal temperature of the microwave oven of this embodiment, and Tp is a graph of the internal temperature of the conventional microwave oven whose temperature is controlled by the
加熱調理制御部67は、庫内温度検出手段54からの検出信号を受けて、庫内温度T3の温度変化Diffが所定の値である8℃以下になり、200℃で飽和状態になったと判断すると(場所P3)、ゆらぎデータ記憶部81’に記憶されたゆらぎデータを位相制御回路67bに送出するように制御信号を送出する。ゆらぎデータを受信した位相制御回路67bは、当該ゆらぎデータを読み込んで、熱風ファン28の回転数が所定の範囲、例えば500rpm~2500rpmの間で不規則に可変させるように熱風モータ駆動手段64に制御信号を送出する。このようにすることでも、位相制御された熱風ファン28の回転数が「1/fゆらぎ」のように不規則に可変し、庫内温度T3をあえて一定にしないことで薪炎のゆらぎを再現させて、被調理物Sに対する加熱に適度なアクセントを加えることができるため、調理の都度、被調理物Sの出来上がりを適度に変化させて、味や食感に新鮮感を付加することができる。
Upon receiving the detection signal from the internal temperature detection means 54, the
加熱調理制御部67は、制御手段51の計時手段としてのタイマからの信号を受けてオーブン加熱が仕上げの時間t2に達した(場所P4)と判断すると、ゆらぎデータの送出を停止するようにゆらぎデータ記憶部81’に制御信号を送出する。これにより位相制御回路67bは、熱風ファン28が所定の回転数に維持されるように熱風モータ駆動手段64に制御信号を送出して、200℃での飽和状態における温度変化Diffを抑制している。したがって第2の実施形態と同様に、庫内温度T3の温度変化Diffを安定的に少なくして、被調理物Sに対する焦げ色のムラを無くすことができる。
When the
以上のように本実施形態のオーブン加熱手段としての熱風ユニット24は、調理室14内に加熱した空気を送り込んで循環させる熱風ファン28と、当該熱風ファン28を所定方向に回転させる熱風モータ29と、当該熱風モータを回転駆動させる熱風モータ駆動手段64と、をさらに備え、加熱調理制御部67が、「1/fゆらぎ」をデータ化したゆらぎデータを記憶する第2の記憶手段としてのゆらぎデータ記憶部81’を備え、加熱調理制御部67の位相制御回路67bは、ゆらぎデータ記憶部81’からゆらぎデータを読み込んで、熱風ファン28の回転数が所定の範囲で不規則に可変させるように熱風モータ駆動手段64に制御信号を送出する構成としている。
As described above, the
この場合、位相制御された熱風ファン28の回転数が「1/fゆらぎ」のように不規則に可変し、庫内温度T3をあえて一定にしないことで薪炎のゆらぎを再現させて、被調理物Sに対する加熱に適度なアクセントを加えることができるため、調理の都度、被調理物Sの出来上がりを適度に変化させて、味や食感に新鮮感を付加することができる。
In this case, the number of revolutions of the phase-controlled
また本実施形態のオーブンレンジは計時手段としてのタイマをさらに備え、加熱調理としてのオーブン加熱が仕上げの時間t2に達したときに、位相制御回路67bが、ゆらぎデータ記憶部81’からのゆらぎデータの読み込みを停止して、熱風ファン28が所定の回転数に維持されるように熱風モータ駆動手段64に制御信号を送出する構成としている。
The microwave oven of this embodiment further includes a timer as a timing means, and when the oven heating as cooking reaches the finishing time t2 , the phase control circuit 67b detects the fluctuation from the fluctuation data storage unit 81'. Data reading is stopped and a control signal is sent to the hot-air motor driving means 64 so that the hot-
この場合、庫内温度T3が設定温度である200℃からオーバーシュートする量を抑制して、200℃での飽和状態における温度変化Diffを抑制している。したがって庫内温度T3の温度変化Diffを安定的に少なくして、被調理物Sに対する焦げ色のムラを無くすことができる。 In this case, the temperature change Diff in the saturation state at 200°C is suppressed by suppressing the amount by which the inside temperature T3 overshoots the set temperature of 200°C. Therefore, the temperature change Diff of the inside temperature T3 can be stably reduced, and uneven browning of the food S to be cooked can be eliminated.
以下、本発明における加熱調理器としてのオーブンレンジの第4の実施形態について、図14を参照しつつ説明する。本実施形態では、第2の実施形態のオーブンレンジの構成でミスト過熱水蒸気を使用してスチーム調理を行なっている。 A fourth embodiment of an oven range as a cooking device according to the present invention will be described below with reference to FIG. In this embodiment, steam cooking is performed using mist superheated steam in the configuration of the microwave oven of the second embodiment.
図14において、T4は本実施形態のオーブンレンジの庫内温度のグラフであり、Tpは熱風ヒータ27全体により温度制御する従来のオーブンレンジの庫内温度のグラフである。本実施形態のオーブンレンジのメインヒータ27aおよびサブヒータ27bの制御については第2の実施形態のものと同様であるので、説明を省略する。
In FIG. 14, T4 is a graph of the internal temperature of the microwave oven of this embodiment, and Tp is a graph of the internal temperature of the conventional microwave oven whose temperature is controlled by the
本実施形態でミスト過熱水蒸気を使った蒸し料理(スチーム調理)のメニューを選択した場合、制御手段51の計時手段としてのタイマが計時を開始するとともに、加熱調理制御部67は庫内温度検出手段54からの検出信号を受けて、第2の実施形態と同様にメインヒータ27aおよびサブヒータ27bを制御する。また加熱調理制御部67は、庫内温度検出手段54からの検出信号を受けて庫内温度T4が設定した温度である200℃に達したと判断すると、ポンプ駆動手段65に制御信号を送出し、ミスト供給装置43に組み込まれた給水ポンプ47の動作を制御して、ミスト噴出孔44から調理室14の内部に水を噴出してミストを供給する。これにより庫内温度T4が不規則に可変する一方で、その温度変化Diffの量は第2の実施形態のオーブンレンジのオーブン加熱の温度変化Diffの量よりも抑制されて均一化され、被調理物Sに対する加熱に適度なアクセントを加えつつ、表面はカリッと焼くことができる。またミストを瞬時に過熱水蒸気に気化させて、調理室14内の被調理物Sを適度な水分子(過熱水蒸気)で加熱するため、加熱時の減塩・脱油の機能を有することができる。
In this embodiment, when a menu of steamed dishes (steam cooking) using mist superheated steam is selected, the timer as the timing means of the control means 51 starts timing, and the heat
このとき加熱調理制御部67では、調理室14の内部に水を噴出してから、再度水を噴出するまでの時間が設定されており、制御手段51のタイマの計時が仕上げの時間t3に達するまで、加熱調理制御部67は上述した動作を繰り返す。なお、この再度水を噴出するまでの時間をユーザが設定できるように加熱調理制御部67を構成してもよい。
At this time, in the heat
加熱調理制御部67は、計時手段としてのタイマからの信号を受けてスチーム調理のメニューが仕上げの時間t3に達した(場所P5)と判断すると、ゆらぎデータの送出を停止するようにゆらぎデータ記憶部81に制御信号を送出し、PWM制御回路67aが、第1の実施形態で説明したようなPWM制御を行なうように熱風ヒータ駆動手段62aに制御信号を送出して、200℃での飽和状態における温度変化Diffを抑制する。併せて、加熱調理制御部67はポンプ駆動手段65への制御信号の送出を停止し、調理室14の内部へのミストの供給を停止させる。これにより、庫内温度T4の温度変化Diffを安定的に少なくして、被調理物Sに対する加熱ムラを無くすことができると共に、調理室14内に水がほとんど残らないためにドレンをほとんど出さず、ドレンレスにすることができる。
When the heat
以上のように本実施形態のオーブンレンジは、調理室14内に液体としての水をミスト状にして噴出するミスト供給手段としてのミスト供給装置43をさらに備え、加熱調理制御部67は、調理室14内の温度T4が設定温度である200℃に達したときに水を噴出するようにミスト供給装置43の給水ポンプ43を制御する構成としている。
As described above, the microwave oven of this embodiment further includes the
この場合、ミストを瞬時に過熱水蒸気に気化させて、調理室14内の被調理物Sを適度な水分子(過熱水蒸気)で加熱するため、庫内温度T4が不規則に可変する一方で、その温度変化Diffの量は第2の実施形態のオーブンレンジのオーブン加熱よりも抑制されて均一化され、被調理物Sに対する加熱に適度なアクセントを加えつつ、表面はカリッと焼くことができる。
In this case, the mist is instantly vaporized into superheated steam, and the object to be cooked S in the
また本実施形態のオーブンレンジは計時手段としてのタイマをさらに備え、加熱調理としてのスチーム調理が仕上げの時間t3に達したとき(場所P3)に、PWM制御回路67aが、ゆらぎデータ記憶部81からのゆらぎデータの読み込みを停止して、サブヒータ27bをPWM制御するように、熱風ヒータ駆動手段62aに制御信号を送出し、かつ、調理室14の内部へのミストの供給を停止させるように、ポンプ駆動手段65への制御信号の送出を停止する構成としている。
The microwave oven of this embodiment further includes a timer as a timing means, and when the steam cooking as heat cooking reaches the finishing time t3 (place P3 ), the
この場合、庫内温度T4の温度変化Diffを安定的に少なくして、被調理物Sに対する加熱ムラを無くすことができると共に、調理室14内に水がほとんど残らないためにドレンをほとんど出さず、ドレンレスにすることができる。
In this case, the temperature change Diff of the inside temperature T4 can be stably reduced to eliminate uneven heating of the food S to be cooked, and almost no water remains in the
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば、第1~第4の実施形態を組み合わせて実施してもよく、また入力電圧の印加、遮断による電圧フリッカーの発生を抑制できれば、メインヒータ27aの電力の値がサブヒータ27bの電力の値よりも少なくてもよい。さらに、第1~第4の実施形態の各部の構成や形状は、図示したものに限定されず、適宜変更が可能である。
It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made without departing from the scope of the present invention. For example, the first to fourth embodiments may be combined and implemented, and if the occurrence of voltage flicker due to the application and interruption of the input voltage can be suppressed, the power value of the
1 オーブンレンジ本体(加熱調理器)
14 調理室
24 熱風ユニット(オーブン加熱手段)
27a メインヒータ
27b サブヒータ
28 熱風ファン
29 熱風モータ
43 ミスト供給装置(ミスト供給手段)
47 給水ポンプ(ミスト供給手段)
54 庫内温度検出手段
62 ヒータ駆動手段(オーブン加熱手段)
62a 熱風ヒータ駆動手段
64 熱風モータ駆動手段(オーブン加熱手段、熱風モータ駆動手段)
67 加熱調理制御部
67a PWM制御回路(加熱調理制御部)
67b 位相制御回路(加熱調理制御部)
81 ゆらぎデータ記憶部(第1の記憶手段)
81’ ゆらぎデータ記憶部(第2の記憶手段)
S 被調理物
Th1 第1の閾値
Th2 第2の閾値
1 Microwave oven body (heating cooker)
14
27a
47 Water supply pump (mist supply means)
54 internal temperature detecting means 62 heater driving means (oven heating means)
62a hot air heater driving means 64 hot air motor driving means (oven heating means, hot air motor driving means)
67
67b phase control circuit (cooking control unit)
81 Fluctuation data storage unit (first storage means)
81' fluctuation data storage unit (second storage means)
S Food to be cooked Th 1 First threshold Th 2 Second threshold
Claims (4)
前記被調理物を熱風コンベクション加熱するオーブン加熱手段と、
前記調理室内の温度を検出する庫内温度検出手段と、
前記被調理物を設定温度で加熱調理するように前記オーブン加熱手段を制御する加熱調理制御部と、を備え、
前記オーブン加熱手段は、空気を加熱するメインヒータおよびサブヒータと、当該メインヒータおよびサブヒータを通断電させる熱風ヒータ駆動手段と、を備え、前記メインヒータの電力の値が前記サブヒータの電力の値よりも多くなるように構成され、
前記調理室内の温度が前記設定温度以下の第1の閾値に達した後、当該設定温度から所定の温度だけ超過した第2の閾値以下のときは、前記加熱調理制御部は、前記メインヒータへの通電を維持した状態で前記サブヒータをPWM制御するように、前記熱風ヒータ駆動手段に制御信号を送出し、
前記調理室内の温度が前記第2の閾値を超過したときは、前記加熱調理制御部は、前記メインヒータおよび前記サブヒータをいずれも断電させるように前記熱風ヒータ駆動手段に制御信号を送出することを特徴とする加熱調理器。 a cooking chamber in which the food to be cooked is accommodated;
an oven heating means for heating the object to be cooked by hot air convection;
internal temperature detection means for detecting the temperature in the cooking chamber;
a heating and cooking control unit that controls the oven heating means so as to heat and cook the object to be cooked at a set temperature;
The oven heating means includes a main heater and a sub-heater for heating air, and a hot-air heater drive means for turning on and off the main heater and the sub-heater, wherein the power value of the main heater is higher than the power value of the sub-heater. is configured to be more
After the temperature in the cooking chamber reaches a first threshold value below the set temperature, when it is below a second threshold value that exceeds the set temperature by a predetermined temperature, the cooking control unit directs the main heater to sending a control signal to the hot air heater driving means so as to PWM-control the sub-heater while maintaining the energization of
When the temperature in the cooking chamber exceeds the second threshold, the cooking control section sends a control signal to the hot air heater driving means so as to turn off both the main heater and the sub-heater. A heating cooker characterized by:
前記加熱調理制御部は、前記記憶手段から前記ゆらぎデータを読み込んで、前記PWM制御の通電率を不規則に可変させるように前記熱風ヒータ駆動手段に制御信号を送出することを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。 The heat cooking control unit comprises a first storage means for storing fluctuation data obtained by converting 1/f fluctuation into data,
3. The heating cooking control unit reads the fluctuation data from the storage unit and sends a control signal to the hot air heater driving unit so as to irregularly vary the energization rate of the PWM control. 1. The heating cooker according to 1.
前記加熱調理制御部は、前記調理室内の温度が前記設定温度に達したときに前記液体を噴出するように前記ミスト供給手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の加熱調理器。 further comprising mist supply means for ejecting the liquid in the form of a mist into the cooking chamber;
3. The heating cooker according to claim 2, wherein the cooking control section controls the mist supply means so as to eject the liquid when the temperature in the cooking chamber reaches the set temperature.
前記加熱調理制御部が、1/fゆらぎをデータ化したゆらぎデータを記憶する第2の記憶手段を備え、
前記加熱調理制御部は、前記記憶手段から前記ゆらぎデータを読み込んで、
前記熱風ファンの回転数が所定の範囲で不規則に可変させるように前記熱風モータ駆動手段に制御信号を送出することを特徴とする請求項1に記載の加熱調理器。 The oven heating means further includes a hot air fan for sending and circulating heated air into the cooking chamber, a hot air motor for rotating the hot air fan in a predetermined direction, and a hot air motor driving means for rotationally driving the hot air motor. prepared,
The heat cooking control unit comprises a second storage means for storing fluctuation data obtained by converting 1/f fluctuation into data,
The cooking control unit reads the fluctuation data from the storage means,
2. The heating cooker according to claim 1, wherein a control signal is sent to said hot-air motor driving means so that the rotation speed of said hot-air fan is varied irregularly within a predetermined range.
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