JP7287845B2 - 工作機械検索装置、工作機械検索方法及び工作機械検索プログラム - Google Patents

Description

本発明は、加工条件に適した工作機械を検索するための装置、方法及びプログラムに関する。

近年、部品の加工に使用される工作機械の種類、仕様、工具等が多岐にわたっている。このため、ユーザが行いたい加工の種類及び素材等の加工条件に応じて、多種多様な工作機械での加工後の仕上がり具合にも違いが見られる。
このような状況において、所望の加工条件に適した工作機械を選択できることが望まれている。そこで、例えば、特許文献１では、製品の設計情報に基づく造型が可能な加工装置を選択する技術が提案されている。

特許第５８９４２２７号公報

しかしながら、例えば、工作機械のシェアリングサービスにおいて、所望の工作機械を検索したい場合、検索条件が適切かつ詳細に入力されなければ、検索結果として適切な工作機械が抽出されない場合が考えられる。
そこで、ユーザが所望する機能を備えた適切な工作機械を容易に検索できることが望まれている。

本開示の一態様である工作機械検索装置は、複数の工作機械のそれぞれが有する機能の情報を収集する収集部と、前記機能それぞれの評価点を取得する取得部と、検索条件が指定されたことに応じて、当該検索条件を満たすための前記機能の組み合わせを有する前記工作機械を抽出する抽出部と、前記抽出部により抽出された工作機械毎に、前記機能の組み合わせにおける前記評価点の合計、及び当該工作機械が有する当該組み合わせ以外の機能の前記評価点に基づいて、総合評価点を算出する算出部と、前記総合評価点に基づいて、前記検索条件に対して推薦する工作機械を決定する決定部と、を備える。

本開示の一態様である工作機械検索方法は、複数の工作機械のそれぞれが有する機能の情報を収集する収集ステップと、前記機能それぞれの評価点を取得する取得ステップと、検索条件が指定されたことに応じて、当該検索条件を満たすための前記機能の組み合わせを有する前記工作機械を抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップにおいて抽出された工作機械毎に、前記機能の組み合わせにおける前記評価点の合計、及び当該工作機械が有する当該組み合わせ以外の機能の前記評価点に基づいて、総合評価点を算出する算出ステップと、前記総合評価点に基づいて、前記検索条件に対して推薦する工作機械を決定する決定ステップと、をコンピュータが実行する。

本開示の一態様である工作機械検索プログラムは、前記工作機械検索装置としてコンピュータを機能させるためのものである。

一態様によれば、ユーザが所望する機能を備えた適切な工作機械を容易に検索できる。

一実施形態における工作機械検索装置の利用ケースを示すシステム構成図である。 一実施形態における工作機械検索装置の機能構成を示すブロック図である。 一実施形態における加工条件を入力するための第１の画面例を示す図である。 一実施形態における加工条件を入力するための第２の画面例を示す図である。 一実施形態における評価点データベースを例示する図である。 一実施形態における総合評価点の算出方法を例示する図である。 一実施形態における検索結果が地図と共に表示される例を示す図である。 一実施形態における検索結果が一覧表示される例を示す図である。 一実施形態における工作機械の詳細情報の表示画面を例示する図である。 一実施形態における利用後アンケートの入力画面を例示する図である。 一実施形態における工作機械検索方法を示すフローチャートである。

以下、本発明の実施形態の一例として、利用可能な多数の工作機械の情報が集約された管理サーバとして構成される、工作機械検索装置１について説明する。

図１は、本実施形態における工作機械検索装置１の利用ケースを示すシステム構成図である。
検索システム１００において、工作機械検索装置１は、検索対象となる工作機械の設置場所である工場等の管理サーバ又は工作機械の制御装置等と接続され、さらに、インターネット等のネットワークを介して、検索システム１００を利用するユーザのアクセスを受け付ける。

工作機械検索装置１は、複数の工作機械それぞれに関する情報として、設置場所、搭載機能、稼働情報等を収集し、所定のデータベースに蓄積する。
ユーザが所望の加工条件を検索システム１００の検索条件として指定すると、工作機械検索装置１は、指定された加工条件を満たす工作機械を抽出する。さらに、工作機械検索装置１は、指定された加工条件に加えて、付加機能に基づく評価を加味してユーザに対する推薦情報を検索結果として提示する。

図２は、本実施形態における工作機械検索装置１の機能構成を示すブロック図である。
工作機械検索装置１は、制御部１０及び記憶部２０の他、通信デバイスを含む各種の入出力インタフェースを備えた情報処理装置である。工作機械検索装置１は、記憶部２０に格納されたソフトウェア（工作機械検索プログラム）を制御部１０が実行することにより、本実施形態における各種機能を実現する。

制御部１０は、機械情報取得部１１（収集部）と、検索条件指定部１２と、工作機械抽出部１３（抽出部）と、評価点取得部１４（取得部）と、評価点算出部１５（算出部）と、推薦工作機械判断部１６（決定部）と、検索結果出力部１７と、検索結果蓄積部１８とを備える。
また、記憶部２０は、機械情報データベース（ＤＢ）２１と、評価点データベース２２とを記憶し、制御部１０に提供する。

機械情報取得部１１は、検索対象となる複数の工作機械のそれぞれが有する機能情報を収集する。さらに、機械情報取得部１１は、機能情報の他、工作機械を利用可能な日時及び台数等を含む稼働情報、設置場所の地域又は住所等を示す位置情報を取得してもよい。また、機械情報取得部１１は、工作機械の詳細な仕様を含むカタログ情報を取得してもよい。
なお、これらの情報は、各工作機械がそれぞれ保持し、通信により提供されてもよいし、ユーザが工作機械検索装置１に対して入力してもよい。

収集された情報は、工作機械毎に機械情報データベース２１に記憶される。
機械情報データベース２１は、工作機械毎に定義された機能情報を、統一された標準用語と共に記憶し、さらに、これらの機能情報は、検索条件としてユーザから選択又は入力される加工条件の用語と対応付けられ、加工条件を満たす機能として登録される。

検索条件指定部１２は、検索システム１００を利用するユーザの端末２から、所望の加工条件を、工作機械の検索条件として受け付ける。
このとき、検索条件指定部１２は、指定された加工条件を、予め用意されている類義語辞書等を参照して標準用語に変換し、検索式を生成する。

指定される加工条件は、加工形態、加工プログラム、加工素材、メーカ、設計データ、加工消耗品の質、地域、機械の空き時間、生産規模、機械サイズ、予想加工時間、加工バリエーション、利用者からの評価のうち、少なくともいずれかの情報を含むものであってよい。

加工形態は、例えば、切削加工、研削加工、特殊加工等の区分である。
加工プログラムは、Ｇコード等を含む、実際に実行させたい加工手順の少なくとも一部を指定するものである。
加工素材は、例えば、アルミニウム、プラスチック等、加工対象であるワークの素材を指定するものである。
メーカは、工作機械又はその制御装置のメーカを指定するものである。

設計データは、例えばＣＡＤ／ＣＡＭ等のデータである。
加工消耗品の質は、工具、クーラント等の寿命又は劣化具合等を示すグレードを指定するものである。
地域は、工作機械が設置されている工場等の場所、又は現在地からの距離等を指定するものである。
機械の空き時間は、工作機械を使用する時間を指定するものである。

生産規模は、生産個数及び工作機械の台数等を指定するものであり、例えば、工作機械１台で１００個、又は２台で５０個ずつといった条件が指定可能である。
機械サイズは、最大ストローク、テーブルサイズ、又は加工可能な素材の大きさ等、加工対象物の大きさに関する条件を指定するものである。

予想加工時間は、加工プログラム等により加工に要する時間が推定できる場合に、この推定された時間の範囲を指定するものである。
加工バリエーションは、例えば、アルマイト加工における色のバリエーションの有無等、加工時の選択項目の有無を指定するものである。
利用者からの評価は、過去に対象の工作機械を利用したユーザから入力された評価の内容を指定するものである。

図３は、本実施形態における加工条件を入力するための第１の画面例を示す図である。
この例では、検索条件として、加工形態及び加工素材の選択入力を受け付け、さらに、加工プログラム又はＧコードの入力を受け付ける画面を示している。

ユーザの端末２に表示される画面は、端末にインストールされた専用アプリケーションのものであってもよいが、工作機械検索装置１においてＷｅｂアプリケーションとして提供され、ＷＥＢブラウザで表示されるものであってもよい。
検索条件の項目はこれらには限られず、例えば、前述の様々な項目が配置されてよい。また、配置された項目のうち、必須入力の項目が設定されてもよい。

図４は、本実施形態における加工条件を入力するための第２の画面例を示す図である。
この例では、検索条件として、制御装置のメーカが選択された状態を示している。さらに、選択されたメーカのいずれかの制御装置が有している機能が選択肢として提示されている。
ユーザは、これらの選択肢の中から、所望の機能を検索条件として選択する。

工作機械抽出部１３は、加工条件が指定されたことに応じて、機械情報データベース２１を参照し、この加工条件を満たすための機能の組み合わせを有する工作機械を抽出する。

評価点取得部１４は、工作機械抽出部１３により抽出された工作機械が有する機能それぞれの評価点を、評価点データベース２２から取得する。
ここで、評価点データベース２２は、機能毎に、予め定義された評価点を記憶する。

図５は、本実施形態における評価点データベース２２を例示する図である。
評価点データベース２２は、例えば、鏡面加工は２０点というように、機能毎に、評価点（点数）が設定されている。
ここで、機能のフィールドは、標準用語で統一的に記述され、機械情報データベース２１と対応付けられる。

なお、標準用語では同一の機能だとしても、工作機械毎に評価点が異なっていてもよい。すなわち、評価点は、工作機械及び機能毎に設定されてもよい。

また、個々の機能は、互いに関連付けられ、関連項目又は関連素材等によって複数の機能からなるグループが設定される。例えば、関連項目は、「仕上げ」等、一連の加工手順のうちのある段階を示し、関連素材は、「アルミ合金」等、加工対象物の素材を示す。
ユーザから指定された加工条件を満たす必須の機能に対して、同一グループに属する機能は、ユーザが所望する可能性のある付加機能である。

評価点算出部１５は、工作機械抽出部１３により抽出された工作機械毎に、加工条件を満たすために必須の機能の組み合わせにおける評価点の合計、及び必須以外の付加機能の評価点に基づいて、総合評価点を算出する。
このとき、評価点算出部１５は、必須の機能の組み合わせに含まれる各機能の評価点と、評価点データベース２２において予め関連付けられた付加機能の評価点に基づいて、工作機械が有している指定された加工条件に関連した機能の総合評価点を算出する。

また、評価点算出部１５は、必須の機能の評価点の合計が所定の基準点に満たない場合、この基準点と、付加機能の評価点に基づいて総合評価点を算出する。つまり、加工条件を満たす工作機械に対しては、必須の機能の評価点の合計が実際には基準点に満たない場合にも、基準点が与えられる。

ここで、評価点算出部１５は、必須の機能の評価点と、付加機能の評価点とで、異なる重み付けをして総合評価点を算出してもよい。
このとき、評価点算出部１５は、必須の機能の評価点の合計と、基準点との差に応じて、付加機能の評価点に対する重み付けを調整してもよい。具体的には、例えば、標準の重み係数が０．５のとき、必須の機能の評価点の合計が基準点を超えていれば係数が０．３に、基準点に満たなければ係数が０．７に変更される。なお、係数を変更するための閾値は、適宜設定されてよい。
また、工作機械毎の必須の機能の評価点の合計が一致しなかった場合、最も高い評価点に基づいて、全ての工作機械に共通の重み係数が決定されてよい。

図６は、本実施形態における総合評価点の算出方法を例示する図である。
この例では、ユーザが指定した加工条件が「切削加工」、「鏡面加工」、及び「アルミを加工できる環境」である場合に、抽出された工作機械が有している関連した機能と、これらの機能それぞれに設定された評価点を示している。

この場合、加工条件を満たすための必須の機能に対する評価点として、切削加工の３０点と、鏡面加工の２０点と、アルミ専用エンドミルの１０点が加算される。
また、関連する付加機能に対する評価点として、アルマイト加工の２０点及びネジリブラシの１０点に重み係数０．５を乗じた点数が加算される。

また、評価点算出部１５は、工作機械抽出部により抽出された工作機械の予想加工時間に基づいて、総合評価点を調整してもよい。具体的には、予想加工時間が短いほど、高評価に調整されてよい。例えば、評価点算出部１５は、検索条件に入力された加工プログラムを実行できる工作機械を、予測加工時間でソートした後、順位の全体に対する割合に応じて総合評価点を調整する。
例えば、上位２０％以内なら評価点をプラス１０点、上位２１％～５０％の範囲なら評価点をプラス５点、上位５１％～７５％の範囲なら評価点を変えず、上位７６％～１００％の範囲なら評価点をマイナス５点するといった調整が可能である。

さらに、評価点算出部１５は、ユーザの現在地若しくは指定位置からの距離が近い工作機械、又は利用可能日時までの日数が短い工作機械等を優先するように、総合評価点を調整してもよい。

推薦工作機械判断部１６は、工作機械毎に算出された総合評価点に基づいて、検索条件に対してユーザに推薦する工作機械を決定する。
具体的には、例えば、総合評価点の上位所定数、又は総合評価点が所定の閾値を超えた工作機械が選別されてよい。
このとき、総合評価点は、５つ星を最高とする星の数等により表現される推薦レベルに変換されてもよい。例えば、総合評価点が０～２４点は星１つ、２５～４９点は星２つ、５０～６９点は星３つ、７０～８４点は星４つ、８５点以上は星５つのように、適宜閾値が設けられる。

検索結果出力部１７は、推薦工作機械判断部１６により決定された工作機械の情報を、検索条件に対する検索結果としてユーザの端末２へ出力する。

図７は、本実施形態における検索結果が地図と共に表示される例を示す図である。
この例では、推薦レベルの高い工作機械の情報が地図上に表示されている。
この場合、例えば、現在地から所定の距離以内、又は指定された地域に存在する工作機械が選択されてよい。

図８は、本実施形態における検索結果が一覧表示される例を示す図である。
この例では、推薦レベルの高い、すなわち総合評価点の高い順に、工作機械の情報が一覧表示されている。
表示順は、総合評価点の降順の他、現在地又は指定位置からの距離の昇順、利用可能日までの日数の昇順等、適宜指定可能である。

これらの検索結果の表示画面上の詳細ボタンが押下されると、工作機械検索装置１は、機械情報データベース２１を参照し、該当の工作機械に関するカタログ情報等の詳細な情報をユーザの端末２に提供し、画面表示させる。

図９は、本実施形態における工作機械の詳細情報の表示画面を例示する図である。
この例では、工作機械の詳細仕様を含むタログ情報と共に、可能な加工形態、加工可能な素材、備え付けの工具、予想加工時間が表示されている。

ユーザが指定した加工条件は、強調表示されている。さらに、関連素材（アルミニウム）でグループ化された付加機能であるアルマイト加工等、指定された加工条件に関連した付加機能が合わせて表示されている。

なお、表示される機能名は、工作機械毎に特有の表現であってもよいし、標準用語で表示されてもよい。あるいは両方が対になって表示されてもよい。

検索結果蓄積部１８は、検索結果に関する履歴情報を機械情報データベース２１に蓄積する。
履歴情報は、例えば、検索条件として指定された加工条件、総合評価点に算入された必須の機能及び付加機能、検索後に実際に利用した工作機械に関するアンケートの内容、及び利用した工作機械が有する機能等を含む。

このように蓄積された履歴情報は、加工条件の入力画面（例えば、図４）における機能の表示順に利用される。例えば、頻繁に利用される機能、又は指定される機能等が上位に表示されてもよい。

図１０は、本実施形態における利用後アンケートの入力画面を例示する図である。
この例では、予め設けられた複数の項目のうち、実際に利用したユーザが該当する項目を選択する。
これにより、工作機械毎にユーザの評価が蓄積され、検索条件として利用可能となる。

図１１は、本実施形態における工作機械検索方法を示すフローチャートである。
ここでは、機械情報データベース２１及び評価点データベース２２は、予め構築済みとする。

ステップＳ１において、検索条件指定部１２は、ユーザの端末２から、所望の加工条件の入力を受け付ける。

ステップＳ２において、検索条件指定部１２は、入力された加工条件に基づいて、標準用語を用いた検索式を生成する。

ステップＳ３において、工作機械抽出部１３は、生成された検索式に基づいて、機械情報データベース２１を検索し、指定された所望の加工条件を全て満たすための、必須の機能の組み合わせを有する工作機械を抽出する。

ステップＳ４において、評価点算出部１５は、抽出された工作機械毎に、必須の機能に関連した付加機能を抽出する。

ステップＳ５において、評価点算出部１５は、必須の機能それぞれの評価点と、付加機能それぞれの評価点とに基づいて、工作機械毎に総合評価点を算出する。

ステップＳ６において、推薦工作機械判断部１６は、総合評価点に基づいて、ユーザに推薦する工作機械を決定する。

ステップＳ７において、検索結果出力部１７は、決定された工作機械の情報を、検索条件に対する検索結果として出力し、ユーザに提示する。

本実施形態によれば、例えば、以下の作用効果が得られる。

（１） 工作機械検索装置１は、複数の工作機械のそれぞれが有する機能の情報を収集する機械情報取得部１１と、機能それぞれの評価点を取得する評価点取得部１４と、検索条件が指定されたことに応じて、当該検索条件を満たすための機能の組み合わせを有する工作機械を抽出する工作機械抽出部１３と、工作機械抽出部１３により抽出された工作機械毎に、機能の組み合わせにおける評価点の合計、及び当該工作機械が有する当該組み合わせ以外の機能の評価点に基づいて、総合評価点を算出する評価点算出部１５と、総合評価点に基づいて、検索条件に対して推薦する工作機械を決定する推薦工作機械判断部１６と、を備える。

これにより、工作機械検索装置１は、検索条件として指定された加工条件を満たす工作機械のうち、付加機能の評価点が高い工作機械を検索結果として出力する。よって、工作機械検索装置１は、工作機械の選定時の手間を削減すると共に、ユーザが所望する機能を備えた、より良い適切な工作機械を容易に検索できる。
また、工作機械を保有してシェアリングサービスを提供する事業者にとっても、工作機械の機能情報を工作機械検索装置１に取集させることで、各工作機械に適切なユーザを割り当て、効率的にサービスを運用できる。
さらに、工作機械検索装置１を含むシステムを運用することで、ユーザが利用する機能の傾向及び流行の素材、加工の規模等のビッグデータが収集可能となる。

（２） （１）に記載の工作機械検索装置１において、評価点算出部１５は、組み合わせに含まれる必須機能の評価点と、当該必須機能と予め関連付けられた付加機能の評価点に基づいて、総合評価点を算出してもよい。

これにより、工作機械検索装置１は、加工条件を満たす必須の機能に加えて、この必須の機能と関連する付加機能の評価点を総合評価点に算入する。したがって、工作機械検索装置１は、加工条件に指定されなかったが必要となり得る機能、又はより良い機能等をユーザに推薦でき、より適切な工作機械をユーザに提示できる。

（３） （１）又は（２）に記載の工作機械検索装置１において、評価点算出部１５は、組み合わせに含まれる必須機能の評価点の合計が所定の基準点に満たない場合、当該基準点と、組み合わせ以外の付加機能の評価点に基づいて、総合評価点を算出してもよい。

これにより、工作機械検索装置１は、ユーザが指定した加工条件を満たしているにも関わらず、評価点が下がってしまうのを防ぎ、十分な機能を有する工作機械が検索結果から漏れるのを抑制できる。

（４） （１）から（３）のいずれかに記載の工作機械検索装置１において、評価点算出部１５は、組み合わせに含まれる必須機能の評価点と、組み合わせ以外の付加機能の評価点とで、異なる重み付けをして総合評価点を算出してもよい。

これにより、工作機械検索装置１は、必須の機能と付加機能とで重要度に差を設け、適切な総合評価点により工作機械を推薦できる。

（５） （３）に記載の工作機械検索装置１において、評価点算出部１５は、組み合わせに含まれる必須機能の評価点の合計と、基準点との差に応じて、組み合わせ以外の付加機能の評価点に対する重み付けを調整してもよい。

これにより、工作機械検索装置１は、付加機能の評価点に対する重みを変更することで、工作機械毎に付加機能が異なる場合、工作機械の間で総合評価点の差を大きくすることができる。この結果、工作機械毎のユーザへの推薦レベルに明確な差が生じるので、ユーザの判断が容易になる。

（６） （１）から（５）のいずれかに記載の工作機械検索装置１において、検索条件は、加工形態、加工プログラム、加工素材、メーカ、設計データ、加工消耗品の質、地域、機械の空き時間、生産規模、機械サイズ、予想加工時間、加工バリエーション、利用者からの評価のうち、少なくともいずれかの情報を含んでもよい。

これにより、ユーザは、状況に応じて様々な加工条件を指定でき、工作機械検索装置１は、これらの加工条件に応じて、適切な工作機械を検索しユーザに推薦できる。

（７） （１）から（６）のいずれかに記載の工作機械検索装置１において、評価点算出部１５は、前記抽出部により抽出された工作機械を用いた場合の予想加工時間に基づいて、総合評価点を調整してもよい。

これにより、工作機械検索装置１は、より高速に加工を完了できる工作機械の総合評価点を高く算出し、優先的にユーザに推薦できる。

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。

本実施形態の工作機械検索装置１は、クラウドサーバとして構成されてもよい。また、本実施形態では、各種データベースが工作機械検索装置１の記憶部２０に格納されたが、これには限られず、外部装置に配置されてもよい。

工作機械検索装置１による工作機械検索方法は、ソフトウェアにより実現される。ソフトウェアによって実現される場合には、このソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。また、これらのプログラムは、リムーバブルメディアに記録されてユーザに配布されてもよいし、ネットワークを介してユーザのコンピュータにダウンロードされることにより配布されてもよい。

１ 工作機械検索装置
２ 端末
１０ 制御部
１１ 機械情報取得部
１２ 検索条件指定部
１３ 工作機械抽出部
１４ 評価点取得部
１５ 評価点算出部
１６ 推薦工作機械判断部
１７ 検索結果出力部
１８ 検索結果蓄積部
２０ 記憶部
２１ 機械情報データベース
２２ 評価点データベース
１００ 検索システム

Claims (9)

1. 複数の工作機械のそれぞれが有する機能の情報を収集する収集部と、
   前記機能それぞれの評価点を取得する取得部と、
   検索条件が指定されたことに応じて、当該検索条件を満たすための前記機能の組み合わせを有する前記工作機械を抽出する抽出部と、
   前記抽出部により抽出された工作機械毎に、前記機能の組み合わせにおける前記評価点の合計、及び当該工作機械が有する当該組み合わせ以外の機能の前記評価点に基づいて、総合評価点を算出する算出部と、
   前記総合評価点に基づいて、前記検索条件に対して推薦する工作機械を決定する決定部と、を備える工作機械検索装置。
2. 前記算出部は、前記組み合わせに含まれる機能の前記評価点と、当該機能と予め関連付けられた前記組み合わせ以外の機能の前記評価点に基づいて、前記総合評価点を算出する請求項１に記載の工作機械検索装置。
3. 前記算出部は、前記組み合わせに含まれる機能の前記評価点の合計が所定の基準点に満たない場合、当該基準点と、前記組み合わせ以外の機能の前記評価点に基づいて、前記総合評価点を算出する請求項１又は請求項２に記載の工作機械検索装置。
4. 前記算出部は、前記組み合わせに含まれる機能の前記評価点と、前記組み合わせ以外の機能の前記評価点とで、異なる重み付けをして前記総合評価点を算出する請求項１から請求項３のいずれかに記載の工作機械検索装置。
5. 前記算出部は、前記組み合わせに含まれる機能の前記評価点の合計と、前記基準点との差に応じて、前記組み合わせ以外の機能の前記評価点に対する重み付けを調整する請求項３に記載の工作機械検索装置。
6. 前記検索条件は、加工形態、加工プログラム、加工素材、メーカ、設計データ、加工消耗品の質、地域、機械の空き時間、生産規模、機械サイズ、予想加工時間、加工バリエーション、利用者からの評価のうち、少なくともいずれかの情報を含む請求項１から請求項５のいずれかに記載の工作機械検索装置。
7. 前記算出部は、前記抽出部により抽出された工作機械を用いた場合の予想加工時間に基づいて、前記総合評価点を調整する請求項１から請求項６のいずれかに記載の工作機械検索装置。
8. 複数の工作機械のそれぞれが有する機能の情報を収集する収集ステップと、
   前記機能それぞれの評価点を取得する取得ステップと、
   検索条件が指定されたことに応じて、当該検索条件を満たすための前記機能の組み合わせを有する前記工作機械を抽出する抽出ステップと、
   前記抽出ステップにおいて抽出された工作機械毎に、前記機能の組み合わせにおける前記評価点の合計、及び当該工作機械が有する当該組み合わせ以外の機能の前記評価点に基づいて、総合評価点を算出する算出ステップと、
   前記総合評価点に基づいて、前記検索条件に対して推薦する工作機械を決定する決定ステップと、をコンピュータが実行する工作機械検索方法。
9. 請求項１から請求項７のいずれかに記載の工作機械検索装置としてコンピュータを機能させるための工作機械検索プログラム。

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