JP7286910B2 - 床面清掃具 - Google Patents
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Description
例えば下記特許文献1には、鉄工所等の金属加工機を備えた場所の鉄屑を収集する鉄類収集器が提案されている。この鉄屑収集器では、複数の磁石を設けた内筒が鍔部を有する外筒内に挿入されていて、挿入状態で外筒に鉄屑を磁着させた後、内筒を外筒から引出すことで磁力を開放し、外筒の鍔部で磁着した鉄屑を落下させていた。
また本発明の床面清掃具では、外部ケースの横方向の中間位置に、底部に対して縦方向に所定角度で配置されたハンドルが連結されていてもよい。
その場合、外部ケースの本体部が角パイプからなり、磁石支持体は本体部の端部から出し入れ可能に挿入され、キャップは磁石支持体に固定されて本体部の端部に係止可能に設けられているのがよい。
さらに本発明の床面清掃具では、外部ケースの外部から操作可能に設けられ、複数の磁石を底部に対して上方へ変位させることで底面に磁着された屑を離脱可能な磁着解除部を有していてもよい。
さらに本発明の床面清掃具では、磁着解除部が回動可能に外部ケースに配置されて複数の磁石を支持した磁石支持体に、外部ケースの外側から磁石支持体を回動可能なレバーが連結されてなるものであってもよい。
そして外部ケースの底部を床面から離間して保持する複数の脚部が、底面を床面に沿わせて配置して摺動可能であるため、複数の脚部を床面に当接させて摺動させることで、外部ケースを床面上で移動させることで、外部ケースの底部の底面を広く床面に沿わせた状態で一定高さに保って移動させることが可能である。
従って、広い床面に散在する磁着可能な屑を容易且つ均等に収集することが可能な床面清掃具を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図を用いて詳細に説明する。
第1実施形態の床面清掃具10は、図1(a)(b)に示すように、床面Fを移動させることで、床面Fに散在する磁着可能な屑Scを収集するもので、移動方向D1に対して横方向D2に延びる中空の外部ケース11と、複数の磁石13を支持して外部ケース11内に端部から出し入れ可能に挿入された磁石支持体15と、外部ケース11の底部17aに設けられた複数の脚部21と、外部ケース11の横方向D2の中間位置に設けられたハンドル23と、を備えている。
外部ケース11の本体部17は、床面Fに対向配置される底部17aを有しており、底部17aの床面F側に配置される底面17cが使用時に床面F上の屑Scを磁着するための面となっている。この外部ケース11では少なくとも底部17aが非磁性体からなる必要があり、本実施形態では外部ケース11の本体部17全体が非磁性体からなる。
外部ケース11の端部キャップ19は、非磁性体により形成されて、本体部17の両側の端部に装着されている。詳細は後述する。
支持体16は、アルミニウム等の断面L字状のアングルからなり、外部ケース11の本体部17の横方向D2の長さと同等又は長く形成されている。
磁石13は、特に限定はされないが、それぞれ円柱形状を有し、表面がアルミニウム製のテープ又はステンレス製のテープが巻回されて被覆されている。テープで被覆することで、滑りをよくしたり、接着性を良くすることができる。
そして、これらの磁石13が樹脂製両面テープやシリコーンシール材等の接着材料又は粘着材料により支持体16表面に接着又は粘着により固定されている。
また磁石支持体15が外部ケース11に挿入された状態で、磁石支持体15と外部ケース11の内面との間には適宜な間隙が設けられており、外部ケース11の変形や歪みなどが生じても、外部ケース11内に挿入及び抜出しが可能に形成されている。
固定側となる他方側の端部キャップ19bは、図4(c)に示すように、外部ケース11の断面形状に対応した外形を有し、外部ケース11の端部に固定されて中空部17bに異物が侵入しないように閉塞している。
各脚部21は、柱状形状に形成され、床面Fに当接して摺動可能な略平面状の接地面21aを有している。柱状形状は、特に限定されるものではないが、例えば使用時の前後の端部を鋭角の角部にしてゴミなどの付着を防止してもよい。
また複数の脚部21の接地面21aを床面Fに当接させて載置することで、外部ケース11の底部17aの底面17cを床面Fに沿って略平行に配置でき、磁石支持体15が挿入された外部ケース11全体を安定して床面F上に載置できるのがよい。
ハンドル23には、長さを調整するための長さ調整部23aや把持部23bなどが適宜設けられていてもよい。
この状態で、磁着可能な屑Scが散在する床面Fに、複数の脚部21の接地面21aを当接させて、磁石支持体15が挿入された外部ケース11を床面F載置する。またハンドル23を把持して所定角度に保つ。これにより外部ケース11の底部17aの底面17cを床面Fに対して略平行に配置する。
すると床面Fに散在していた磁着可能な屑Scが外部ケース11の底部17aの底面17cに順次磁着される。
適度な量を磁着させた後、所定位置で、一方の端部キャップ19aを利用して磁石支持体15を外部ケース11から抜出すことで、外部ケース11の底面の磁着力を解除すれば、磁着可能な屑Scを外部ケース11から離脱させて収集することができる。
そのためハンドル23を把持して床面清掃具10を床面F上で摺動させるとき、使用者がハンドル23を略一定の高さで移動させることで、床面F上の屑Scを磁着させる外部ケース11の底面17cを床面Fに対して安定に沿わせた状態で移動させることができる。これにより床面Fの広い範囲で均等に屑Scを磁着して収集することが容易に行える。
そのため横長の外部ケース11内の略全長に連続した磁石支持体15を容易に配置することができる。しかも端部キャップ19を本体部17に固定して使用することで、本体部17の端部から中空部17b内に磁着可能な屑Scが侵入して内部の磁石13に磁着するようなことを防止できる。
そのため本体部17に対して磁石支持体15を容易に挿入及び抜出しが行える。これにより外部ケース11の底部17aに磁着可能な屑Scを磁着させた後、磁石支持体15を端部から抜き出すことで容易に磁着した屑Scを離脱させることができるとともに、本体部17に挿入して容易に復元することができる。
図5及び図6は、第2実施形態の床面清掃具10を示す。
本実施形態の床面清掃具10は、第1実施形態と概略同様に構成されており、移動方向D1に対して横方向D2に延びる断面略コ字宇の外部ケース11と、複数の磁石13を支持して外部ケース11に支持された磁石支持体15と、外部ケース11の底部17aに設けられた複数の脚部21と、外部ケース11の横方向D2の中間位置に設けられたハンドル23と、を備えている。
外部ケース11は少なくとも底部17aが非磁性体からなる必要があり、本実施形態では全体がアルミニウムのチャンネル材により形成されている。
支持体16は、アルミニウム等の角パイプからなり、本体部17の横方向D2の長さと略同等の長さに形成されている。
磁石13は、それぞれ円柱形状を有し、表面がアルミニウム製のテープ又はステンレス製のテープが巻回されて被覆されている。
この磁石支持体15が、本体部17に収容されると、多数の磁石13が外部ケース11の底部17aに沿って横方向D2に並べて配置される。
本実施形態の上下位置調整部27は、磁石支持体15の両端側で磁石支持体15に上下に貫通して螺合した調整ネジ29を有している。調整ネジ29は下端が外部ケース11の底部17aの上面に当接していて、調整ネジ29が磁石支持体15の下方へ突出する量を調整することで、外部ケース11の底部17aに対する磁石支持体15の上下位置を調整することが可能となっている。
この上下位置調整部27により磁石支持体15の上下位置を調整することで磁着力を調整することが可能である。
本実施形態の磁着解除部31は、図5に示すように、外部ケース11に支持された磁石支持体15を、磁石支持体15に連結されて外部ケース11の外側で操作可能な操作体33を有する。具体的には、磁石支持体15の上面に作業者が把持可能な取っ手からなる操作体33が設けられており、操作体33を把持して磁石支持体15を外部ケース11の底部から離間するように上方へ引き上げるように操作することで、外部ケース11の底面における屑Scの磁着を解除することができる。
端部キャップ19は、樹脂、ゴム、アルミニウムなどの非磁性体からなり、本体部17の断面形状に対応するとともに、上下方向の高さが本体部17より高く形成されている。この端部キャップ19を断面略コ字状の本体部17の横方向の両端の開口を閉じるように装着した状態では、内側に磁石支持体15が上下動自在に配置される。
各脚部21は、床面F上で摺動可能で多少の柔軟性を有する発泡ウレタン等の材料により柱状形状に形成されて、外部ケース11の底部に両面テープ等により貼り付けられている。各脚部21は床面Fに当接して摺動可能な略平面状の接地面21aを有していて、各脚部21の接地面21aを床面Fに当接させて載置することで、外部ケース11の底部17aの底面17cを床面Fに沿って略平行に配置できる。
そしてハンドル23を引張り操作することで、脚部21の接地面21aを床面F上で摺動させ、磁石支持体15が挿入された外部ケース11を床面Fに沿って広い範囲で移動させ、磁着可能な屑Scを外部ケース11の底面17cに磁着される。
その後、適度な量を磁着させた状態で、作業者が取っ手からなる操作体33を把持し、磁石支持体15を外部ケース11の底部から離間するように上方へ引き上げることで、外部ケース11の底面における屑Scを離脱させて収集することができる。
しかも第2実施形態の床面清掃具10によれば、磁石支持体15が外部ケース11の底部17aに対して上下に変位可能に配置されるとともに、上下位置調整部27を介して外部ケース11に装着されている。
そのため上下位置調整部27により磁石支持体15の上下位置を調整することで、複数の磁石13と外部ケース11の底面17cとの間隔を調整できる。これにより外部ケース11の底面17cにおける磁着力の調整が可能であり、使用時に床面F製装具を広い範囲で移動させて屑Scを収集する際、移動性と収集力とをバランスよく調整できる。
そのため広い範囲を移動させて清掃した後で、複数の磁石13を外部ケース11から抜き出すような作業を行うことなく、容易に磁着された屑Scを外部ケース11から離脱させることができ、操作性がよい。
図9は、第3実施形態に係る床面清掃具10を示している。
本実施形態の床面清掃具10は、外部ケース11がアルミニウム等の非磁性体からなる角パイプにより構成され、磁着解除部31が磁石支持体15に連結されて外部ケース11の外部に引き出されたワイヤーからなる操作体33を有している他は、略第2実施形態と同様である。
ここでは外部ケース11の中空部17bにおける前後方向の両側壁と磁石支持体15との間には、磁石支持体15に倒れが生じない程度の隙間が設けられることで、磁石支持体15が外部ケース11内で上下方向に変位自在に構成されているため、第3実施形態では、磁石支持体15と外部ケース11とを直接連結する連結具25のような構造は設けられていない。
ワイヤーからなる操作体33の外側の先端にはつまみが形成されており、作業者がつまみを把持して引くことで、外部ケース11内で磁石支持体15を上方へ変位させることが可能となっている。
しかも第3実施形態の床面清掃具10では、角パイプからなる外部ケース11の本体部17内に磁石支持体15が収容されているので、使用時に外部から磁石支持体15直接異物やゴミなどが接触することを防止できる。
その場合、ワイヤーからなる操作体33の一部を外部に露出させることで、磁着解除時に露出された操作体33を作業者が手指により引くことで、容易に外部ケース11内で磁石支持体15を上方へ変位させることができ、使い勝手がよい。
図11乃至図14は、第4実施形態に係る床面清掃具10を示している。
この第4実施形態の床面清掃具10では、磁石支持体15が、円柱棒形状を有して非磁性体から形成された支持体16と、この支持体16の周方向の一部に横方向D2に連続して設けられた凹部に、互いに隣接して配列するように収容されて接着などにより固定されて支持された多数の磁石13と、を備えている。
一方、外部ケース11は、アルミニウム等の非磁性体の角パイプからなる本体部17に端部キャップ19を装着して構成されている。この外部ケース11は、磁石支持体15を回動可能且つ上下方向に変位可能に収容している。中空部17b内の磁石支持体15は、両端が端部キャップ19に当接することにより、外部ケース11内での横方向D2の移動が規制されている。
上下位置調整部27は、支持体16及び磁石13を含む磁石支持体15全体の外周を囲んで回動可能に保持するリング状の吊輪51と、吊輪51の上部に固定されて上方に向けて突出した調整ネジ29と、外部ケース11の上部に支持されて調整ネジ29が螺合した雌ネジ付キャップ53と、を備えている。
この磁着解除部31では、外部ケース11の外側からレバー37をスリット39内で操作することで、磁石支持体15を外部ケース11内に回動させて、支持体16に支持されている複数の磁石13を外部ケース11の底部17aから離間させることができる。そのため底部17aの底面17cにおける磁着可能な屑Scの磁着を解除することが可能である。
その他の構成は、第3実施形態と同様である。
しかもこの第4実施形態の床面清掃具10では、磁着解除部31が回動可能に外部ケース11に配置されて複数の磁石13を支持した磁石支持体15に、外部ケース11の外側から磁石支持体15を回動可能なレバー37が連結されたものである。
そのため磁石支持体15を外部ケース11内の所定位置に安定して支持した状態で、外部ケース11内で複数の磁石13を底部17aに対して上方へ変位させて磁着された屑Scを離脱でき、使い勝手がよい。
例えば上記第1乃至第4実施形態では、床面清掃具10を単体で床面Fに散在する磁着可能な屑Scを収集するのに使用した例について説明したが、他の器具と合わせて一体化して使用するように構成することも可能である。
ホーキ41は例えば外形が平板状で横方向に延びた甲部43に、ハンドル部45が設けられるとともに甲部43の下にブラシ束47が設けられている。一方、床面清掃具10には第1乃至第4実施形態のような外部ケース11における横方向D2の中心部の左右両側に、略J字状のフック金具17eが一体に固定して設けられている。そして床面清掃具10の左右両側のフック金具17eを甲部43に上側から係止し、固定具49で固定することで使用することが可能である。
また上記各実施形態では、複数の脚部21として、発泡ウレタン等により形成されて、両面テープ等により外部ケース11の底部に貼り付けられた例について説明したが、特に限定されるものではない。例えば鉄等の金属や硬質樹脂などにより変形不能に形成された脚部であってもよく、外部ケース11に一体に設けたり、ネジ等の固定部材を用いて外部ケース11に固着したりすることも可能である。
さらに各脚部21として、使用時の前後の端部を鋭角の角部にした略六角形等の多角形の柱状形状を有するものを例示したが、各脚部21は外部ケース11から下方に突出するとともに下端に接地面21aを有して、外部ケース11の底面17cを床面Fに沿って略平行に配置可能な形状を有するものであれば、使用可能である。
D2 横方向
F 床面
Sc 屑
10 床面清掃具
11 外部ケース
13 磁石
15 磁石支持体
16 支持体
17 本体部
17a 底部
17b 中空部
17c 底面
17d 長穴
17e フック金具
19 端部キャップ
21 脚部
21a 接地面
23 ハンドル
23a 長さ調整部
23b 把持部
23c 係止具
25 連結具
27 上下位置調整部
29 調整ネジ
31 磁着解除部
33 操作体
35 蝶捻子
37 レバー
39 スリット
41 ホーキ
43 甲部
45 ハンドル部
47 ブラシ束
49 固定具
51 吊輪
53 雌ネジ付キャップ
Claims (9)
- 床面に沿って移動させることで、前記床面に散在する磁着可能な屑を収集する床面清掃具であって、
移動方向に対して横方向に延び、前記床面に対向配置される底部が非磁性体からなる外部ケースと、
前記外部ケースの前記底部を前記床面から離間して保持する複数の脚部と、
前記外部ケース内に配置され、複数の磁石が前記底部に沿って横方向に並べて支持された磁石支持体と、を備え、
前記磁石支持体は、互いに隣接する前記複数の磁石の磁極を交互に逆向きに配置し、
前記複数の脚部は、多少の柔軟性を有し、刃物で容易に切断可能な材料で、かつ前記底部の底面を前記床面に沿って配置して該床面を摺動可能に形成されていることを特徴とする床面清掃具。 - 前記複数の脚部は、柱状形状に形成され、前記床面に当接して摺動可能な略平面状の接地面を有する請求項1に記載の床面清掃具。
- 前記外部ケースの横方向の中間位置に、前記底部に対して縦方向に所定角度で配置されたハンドルが連結されている請求項1又は2に記載の床面清掃具。
- 前記外部ケースは、横方向に連続した中空部及び前記底部を有する本体部と、前記中空部を閉じるように前記本体部の端部に装着された非磁性体からなる端部キャップと、を備えている請求項1乃至3に記載の床面清掃具。
- 前記外部ケースの前記本体部は角パイプからなり、前記磁石支持体は前記本体部の端部から出し入れ可能に挿入され、前記キャップは前記磁石支持体に固定されて前記本体部の端部に係止可能に設けられている請求項4に記載の床面清掃具。
- 前記磁石支持体は、前記外部ケースの底部に対して上下に変位可能に配置されるとともに、上下位置調整部を介して前記外部ケースに装着されている請求項1乃至5の何れかに記載の床面清掃具。
- 前記外部ケースの外部から操作可能に設けられ、前記複数の磁石を前記底部に対して上方へ変位させることで前記底面に磁着された屑を離脱可能な磁着解除部を有している、請求項1乃至6の何れかに記載の床面清掃具。
- 前記磁着解除部は、前記外部ケースに上下動自在に支持された前記磁石支持体を、該磁石支持体に連結されて前記外部ケースの外側へ操作可能に延出させた操作体を有する請求項7に記載の床面清掃具。
- 前記磁着解除部は、回動可能に前記外部ケースに配置されて前記複数の磁石を支持した前記磁石支持体に、前記外部ケースの外側から前記磁石支持体を回動可能なレバーが連結されてなる請求項7に記載の床面清掃具。
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