JP7286049B1 - 学習装置、数値制御装置、加工結果予測方法および加工システム - Google Patents

学習装置、数値制御装置、加工結果予測方法および加工システム Download PDF

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Abstract

学習装置(1)は、加工中にワークの状態、加工装置の状態のうちの少なくともいずれか一方の観測結果を示すセンサ信号、センサ信号の特徴量のうちのいずれか一方をセンサ情報として取得する観測部(33)を備える第1加工装置(3)の観測部が取得したセンサ情報とセンサ情報に対応するラベルとを関連付けて学習したモデルを第2加工装置(4)で利用する場合において、第1加工装置において基準加工パラメータによる加工を実行した際のセンサ情報を第1基準情報として記録する記録部(11)と、第2加工装置において基準加工パラメータによる加工を実行した際のセンサ情報を第2基準情報として取得する基準情報取得部(12)と、第2加工装置においてセンサ情報を補正した後にモデルに入力する場合の補正に使用する補正関数(44)を、補正後の第2基準情報の特徴が第1基準情報の特徴に近づくように学習する補正関数学習部(13)と、を備える。

Description

本開示は、産業用機械に適用される学習モデルを生成する学習装置、数値制御装置、加工結果予測方法および加工システムに関する。
学習モデルを適用して実現される従来の機器の一例として、例えば、特許文献1には、産業機械の動作時に観測された該動作に関する観測データを取得する観測データ取得部と、前記産業機械の動作条件に応じて前記観測データを補正する補正部と、予め定められた所定のタイミングにおける動作状態の特徴が表れる部分を含む部分時系列データを前記観測データから抽出し、該部分時系列データから少なくとも1つの統計量を算出する統計量抽出部と、統計量抽出部によって算出された統計量に基づいて、産業機械の動作異常の判定にかかる機械学習の処理を実行する機械学習装置と、を備える異常判定装置が、開示されている。
特開2021-15573号公報
学習モデルの生成では多くの学習用データを準備して機械学習を行う必要があり、多くの時間と労力を要する。このため、1つの産業機械を動作させて収集した学習用データを用いて機械学習を行い、得られた学習モデルを同種の他の産業機械で利用することが検討されている。1つの産業機械から取得した学習用データを用いて学習モデルを生成し、これを複数の同種の産業機械で利用することにより、産業機械ごとに機械学習を行って学習モデルを生成する必要がなくなり、学習モデルを準備するための時間と労力とを軽減することができる。
一方、学習モデルの利用においては、学習モデルへの入力の小さな違いが学習モデルの出力に大きな影響を与える場合があることが知られている。例えば、加工装置の動作結果の予測で学習モデルを利用する場合、同じ設計の加工装置に同じ加工パラメータを設定して加工を行ったとしても、加工に用いる工具の特性の違い、ワークの特性の違い、学習モデルに入力させるデータの取得部を構成するセンサの個体差等によって、得られるデータに差異が発生する。そのため、ある加工装置で収集したデータを用いて機械学習を行うことで生成した学習モデルを他の加工装置へ搭載した場合に、学習モデルの出力の誤差が大きくなり、不正確になるおそれがある。
特許文献1に記載の異常判定装置では、ある産業機械で観測データの学習を行う際に、産業機械を動作させて取得済みの観測データを複数の動作条件のそれぞれに応じて補正し、補正後の観測データを用いて学習モデルを生成する。そのため、少ない回数で学習を終えることが可能となる。しかしながら、ある産業用機械で生成した学習モデルを、別の産業機械に適用した場合、それぞれの産業用機械が加工で用いる工具の特性の違い、ワークの特性の違い、動作を観測するセンサの個体差などにより、各産業用機械から判定処理のために取得する観測データの間に差異が生じる。この結果、学習モデルの出力の誤差が大きくなり、判定結果が不正確になるという問題が発生する。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、ある産業機械の動作を学習して生成した学習モデルを他の産業機械に適用する場合に他の産業機械における学習モデルの判定精度が低下するのを防止可能な学習装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる学習装置は、加工パラメータに従って加工を行い加工中にワークの状態、加工装置の状態のうちの少なくともいずれか一方の観測結果を示すセンサ信号、センサ信号の特徴量のうちのいずれか一方をセンサ情報として取得する観測部を備える加工装置である第1加工装置の観測部が取得したセンサ情報とセンサ情報に対応するラベルとを関連付けて学習したモデルを第1加工装置と異なる加工装置である第2加工装置で利用する場合において、第1加工装置において加工パラメータの一つである基準加工パラメータによる加工を実行した際のセンサ情報を第1基準情報として記録する記録部と、第2加工装置において基準加工パラメータによる加工を実行した際のセンサ情報を第2基準情報として取得する基準情報取得部と、第2加工装置においてセンサ情報を補正した後にモデルに入力する場合の補正に使用する補正関数を、補正後の第2基準情報の特徴が第1基準情報の特徴に近づくように学習する補正関数学習部と、を備える。補正関数学習部は、第1基準情報の特徴量の分布を第1基準情報の特徴として使用し、第2基準情報の特徴量の分布を第2基準情報の特徴として使用して学習を行う。
本開示によれば、ある産業機械の動作を学習して生成した学習モデルを他の産業機械に適用する場合に他の産業機械における学習モデルの判定精度が低下するのを防止可能な学習装置を実現できる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる加工システムの構成例を示す図 実施の形態1にかかる加工システムで利用するモデルの作成方法を示す図 第1加工装置の観測部の構成例を示す図 第2加工装置の観測部の構成例を示す図 学習装置の動作の一例を示すフローチャート 学習装置の補正関数学習部が補正関数の学習に用いるデータを選択する動作の一例を説明するための図 学習装置を実現するハードウェアの一例を示す図 実施の形態2にかかる加工システムの第1加工装置に含まれる観測部の構成例を示す図 実施の形態2にかかる加工システムの第2加工装置に含まれる観測部の構成例を示す図 実施の形態3にかかる加工システムの構成例を示す図
以下に、本開示の実施の形態にかかる学習装置、数値制御装置、加工結果予測方法および加工システムを図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる加工システム100の構成例を示す図である。加工システム100は、学習装置1、第1加工装置3および第2加工装置4を含んで構成される。第1加工装置3と第2加工装置4とは同種の加工装置である。ここでの同種とは、同様の機能を有し、加工対象物であるワークに対して同様の加工を行うことが可能な加工装置であることを意味する。第1加工装置3および第2加工装置4が行う加工の内容は、後述する加工パラメータの設定に従う。なお詳細については後述するが、図1に示す加工システム100では、学習装置1が学習を行う際、第1加工装置3および第2加工装置4に対して、同じ加工パラメータとして基準加工パラメータ2が設定される。学習装置1が学習を行わない場合、第1加工装置3および第2加工装置4のそれぞれに対して個別に加工パラメータが設定される。
学習装置1には、記録部11、基準情報取得部12および補正関数学習部13が含まれている。第1加工装置3には、工具31、ワーク32および観測部33が含まれている。第2加工装置4には、工具41、ワーク42、観測部43、補正関数44およびモデル45が含まれている。なお、第1加工装置3および第2加工装置4は、それぞれ図示していない数値制御装置と、工具とワークとの相対位置を変化させるための駆動部と、を備えている。図1ではモデル45が第2加工装置4に含まれる構成としているが、第2加工装置4とは別の装置がモデル45を含む構成としてもよい。例えば、第2加工装置4によるワーク42の加工結果を予測する機能を有する装置がモデル45を含み、この装置がモデル45を用いて加工結果を予測する、としてもよい。
図2は、実施の形態1にかかる加工システム100で利用するモデル45の作成方法を示す図である。モデル45は、図1で示した第1加工装置3で収集されるセンサ情報と、ラベルとに基づき、モデル作成装置50で作成される。モデル作成装置50は、センサ情報およびラベルが登録されるデータベース5と、データベース5に登録されたセンサ情報とラベルとの関係を学習してモデル45を作成するモデル学習部6とを備える。第1加工装置3とモデル作成装置50とは通信ケーブルなどにより直接接続される形態であってもよいし、通信ネットワークを介して接続される形態であってもよい。
第1加工装置3の観測部33および第2加工装置4の観測部43は、図3および図4に示す構成とする。図3は、第1加工装置3の観測部33の構成例を示す図、図4は、第2加工装置4の観測部43の構成例を示す図である。図3に示すように、第1加工装置3の観測部33は、センサ331を備え、センサ331を用いて、第1加工装置3の状態を観測する。センサ331は観測結果を示すセンサ信号を出力する。観測部33はワーク32の状態を観測し、この観測結果を第1加工装置3の観測結果としてもよい。すなわち、センサ331が出力するセンサ信号はワーク32の観測結果を示すものとしてもよい。第2加工装置4の観測部43はセンサ431を備え、センサ431を用いて第2加工装置4の状態を観測する。センサ431は観測結果を示すセンサ信号を出力する。観測部43はワーク42の状態を観測し、この観測結果を第2加工装置4の観測結果としてもよい。すなわち、センサ431が出力するセンサ信号はワーク42の観測結果を示すものとしてもよい。センサ331とセンサ431とは同じ種類のセンサであるが、個体差が存在し、同じ条件で同じ対象物を観測した場合でも、センサ331による観測結果とセンサ431による観測結果との間に差が生じる可能性がある。
ここで、第1加工装置3および第2加工装置4として用いられる加工装置の具体例は、旋削加工装置、フライス加工装置、研削加工装置、レーザ加工装置、放電加工装置、ウォータジェット加工装置、プレス加工装置などである。
加工装置の状態とは、加工装置の状態をデータで表現したもの、観測したものであり、例えば、駆動部が正常か異常か、駆動部に流れる電流、駆動部にかかる電圧の大きさ、加工時に発生する音や光、特定部位の温度、位置、速度、加速度、角度、角速度、角加速度、圧力、変形量、工具の消耗度合、特定部位の画像、等が挙げられる。
ワーク32の状態とは、加工されるワーク32の様子を観測した値であり、例えば、ワーク32に取り付けた加速度センサで取得できる加速度、ジャイロセンサで取得できる角速度、加工中に発光を伴うものであれば、光センサの観測値、ワークの温度、などが挙げられる。ワーク42の状態も同様である。
観測部33および観測部43で観測する項目および値は、通常、モデル45の出力で予測する項目と関連があるものとする。そのため、モデル45で予測したい項目およびモデル45を適用する加工装置の種類によって、観測部33および観測部43で利用するセンサの種類を工夫する必要がある。また、観測部33および観測部43で利用するセンサは、目的に応じて複数のものを組み合わせてもよい。
加工パラメータとは、加工装置に設定する加工動作に関連する変数の組である。加工パラメータに設定される値には、加工動作の速度を示す加工速度、可動部の加速度の制限値、工具とワークとの相対位置の関係を指定する値、加工の補助に用いる切削液および油の量の指定値、などがある。
一例では、加工装置が旋削加工装置であれば、加工パラメータには、加工速度、切込み量、ワークの回転速度、切削液の量、等の値が変数の組として設定される。他の例では、加工装置がレーザ加工装置であれば、加工パラメータには、レーザ出力、焦点位置、ビーム形状、加工速度、加工ガス種、加工ガス圧、ノズル高さ等が変数の組として設定される。
学習装置1は、その一部、または全部が、第1加工装置3に備えられてもよいし、第1加工装置3の外部に設けられてもよい。第1加工装置3を構成する数値制御装置内に学習装置1の一部または全部が設けられてもよい。第2加工装置4に学習装置1の一部または全部が設けられてもよい。また、第1加工装置3がネットワークを介してクラウドに接続され、クラウドサーバの処理回路で、学習装置1の全部または一部を実施する構成とすることもできる。
1つ目の加工装置である第1加工装置3は、加工パラメータおよび加工プログラムに従い、工具31を用いてワーク32を加工する。観測部33は、ワーク32および第1加工装置3のうち、少なくともいずれか一方の状態をセンサ情報として取得する。
図2に示すように、モデル45は、第1加工装置3で収集されたセンサ情報と、ラベルと、に基づいて、モデル作成装置50のモデル学習部6により作成される。具体的には、第1加工装置3でワーク32の加工を行い、観測部33から得られるセンサ情報と、そのセンサ情報に対応するラベルとをモデル作成装置50のデータベース5に記録し、蓄積する。モデル学習部6は、データベース5に蓄積されたセンサ情報とラベルとの関係を学習したモデル45を出力する。モデル学習部6がセンサ情報とラベルとの関係を学習する際は、センサ情報から特徴量を抽出し、センサ情報の特徴量とラベルとの関係を学習してもよい。センサ情報の特徴量とラベルとの関係を学習した場合、モデル45の利用時に与えられるセンサ情報もしくは、センサ情報を補正した補正センサ情報に対して特徴量を抽出し、抽出した特徴量をモデル45へ入力し、出力を得る。
モデル45は、一般の機械学習モデルであればよく、一例はニューラルネットワークである。他の例では、分岐木、サポートベクターマシン、ガウス過程回帰、等であり、モデル45の目的に応じて一般の回帰モデル、分類モデルを利用できる。
また、モデル45の出力の一例は、モデル45に入力するセンサ情報の取得元の加工装置が実施する加工の良否を数値化したものである。他の例は、モデル45に入力するセンサ情報の取得元の加工装置の異常度合い、加工装置の異常判定情報、工具の摩耗度合い、加工パラメータの値、等、である。
データベース5に記録するラベルは、モデル45の出力に対応したものを記録する必要があり、観測部33で取得するセンサ情報は、ラベルと関係のある情報である必要がある。
また、観測部33は、センサ331から得られるセンサ信号を一定の時間ごとに切り出し、センサ情報として出力するのが一般的である。観測部33は、さらに加工動作中かどうかの判断を行い、加工動作中のみセンサ情報を出力したり、特定の動作の開始や終了を検出した時にセンサ情報を出力したり、することもできる。モデル45を利用する第2加工装置4の観測部43も同様である。
前述したように、モデル45は、センサ情報とラベルとの関係を学習したものである。センサ情報、ラベルおよびモデル45の具体例を説明する。
一例として、第1加工装置3および第2加工装置4が旋削加工装置の場合について説明する。
旋削加工装置では、回転する主軸にワークが取り付けられ、ワークに工具を押し当てることで、ワークを削る加工を行う。このとき、ワークの材質、回転数および切込み量によって「ビビり」と呼ばれる振動が発生することがある。この「ビビり」を検出するために、工具に加速度センサを取り付け、センサ情報を収集する。センサ情報の収集時は、加工パラメータを様々に変更することで、「ビビり」発生時、正常加工時の様々なセンサ情報を取得することが望ましい。そして、「ビビり」発生時のセンサ情報には、「ビビり」のラベルを付し、正常加工時のセンサ情報には、「正常」のラベルを付す。このとき、取得したセンサ情報は時系列データであり、ラベルは「ビビり」発生の時刻に合わせて、時系列データ、すなわちセンサ情報に対応付けられる。そのため、センサ情報から一定の時間幅を持った時系列データを切り出すことで、切り出された時系列データとラベルとが対応したデータ対が得られる。モデル45は、このデータ対、すなわち、切り出された時系列データとラベルとの関係を学習することで、工具に取り付けた加速度センサの時系列データと「ビビり」との関係を学習できる。モデル45の学習が完了した後は、旋削加工装置において、工具に取り付けた加速度センサの時系列データ、すなわちセンサ情報をモデル45へ入力することで、「ビビり」が発生したかどうかの出力が得られ、「ビビり」を自動的に検出できる。さらに、「ビビり」が発生した場合に、加工を停止したり、加工パラメータを変更したりすることができる。
また、他の例として、第1加工装置3および第2加工装置4がレーザ加工装置の一種であるレーザ切断加工装置の場合について説明する。
レーザ切断加工装置では、ワークに対し、ワーク表面付近で焦点を結ぶようなレーザを照射することでワークを切断する。このため、レーザ切断加工装置などのレーザ加工装置では、レーザが工具に相当する。レーザを照射するとワークが熱されて発光するため、加工の状態を取得するために、ワークの発光を捉える光センサの時系列データをセンサ情報とできる。レーザ切断加工時の加工結果として、正常加工、溶融物がワーク裏面に付着するドロス、切断面に凹凸が現れる傷、切断部が貫通せずに溶融物が吹き上がるバーニング等がある。センサ情報の収集時は、加工パラメータを様々に変更することで、様々な加工結果それぞれに対応するセンサ情報を取得することが望ましい。そして加工結果の種類をラベルとして付す。ラベルを光センサの時系列データに対して付す場合、加工位置の時系列データと、加工位置に対する加工結果とから、加工結果と時刻とを対応付けた後、光センサの時刻と加工結果の時刻とを対応付けることで、加工結果すなわちラベルと、センサ情報、すなわち光センサの時系列データとが対応付けられる。センサ情報から一定の時間幅を持った時系列データを切り出すことで、切り出された時系列データとラベルとが対応したデータ対が得られる。モデル45は、このデータ対、すなわち、切り出された時系列データとラベルとの関係を学習することで、光センサの時系列データと加工結果との関係を学習できる。モデル45の学習が完了した後は、レーザ切断加工装置において、ワークの発光を捉える光センサの時系列データ、すなわちセンサ情報をモデル45へ入力することで、加工中に加工結果の予測を出力として得ることができる。さらに、予測した加工結果が良くない場合に、加工を中止したり、加工パラメータを変更したりできる。
また、他の例として、第1加工装置3および第2加工装置4が放電加工装置の一種である形彫り放電加工装置の場合について説明する。
形彫り放電加工装置では、放電電極をワークに近づけ、ワークと放電電極との間に電圧をかけることで発生する放電現象によってワークを加工する。このため、放電加工装置では、放電電極や発生する放電現象が工具に相当する。
形彫り放電加工装置には、放電電極とワークとの相対距離を変更するための駆動部が備えられる。駆動部の一例はリニアモータであり、この場合はリニアエンコーダーによって放電電極の位置が取得される。この例では、リニアモータに流れる電流と放電電極の位置とをセンサ情報とする。
形彫り放電加工装置の異常として、例えば、リニアモータの摺動部のグリス切れ、モータの異常発熱等で、放電電極の位置を上手く調整できない場合が考えられる。このような異常を検出するために、異常を再現した状態でセンサ情報を取得し、異常のラベルを付す。また、正常動作時のセンサ情報を取得し、正常のラベルを付す。そして、モデル45に、センサ情報とラベルとの対応関係を学習させる。モデル45の学習が完了した後は、形彫り放電加工装置において、リニアモータの電流および放電電極の位置、すなわちセンサ情報をモデル45へ入力することで、リニアモータが正常か、異常か、を検出することができる。
このように、加工装置の特性に合わせて観測部とラベルとを設定し、観測結果を示すセンサ情報とラベルとを収集し、モデル45にセンサ情報とラベルとの関係を学習させることで、モデル45を様々な利用形態で活用できる。
2つ目の加工装置である第2加工装置4は、第1加工装置3を用いて作成されたモデル45を活用する加工装置である。第2加工装置4は、第1加工装置3とは異なる個体の同様の加工装置であり、加工パラメータおよび加工プログラムに従い、工具41を用いてワーク42を加工する。第2加工装置4の観測部43は、第1加工装置3の観測部33と同様のセンサ情報を観測する。
第2加工装置4には、さらに、学習装置1で作成される補正関数44、および、第1加工装置3を用いて作成したモデル45が備えられる。第2加工装置4において、学習装置1によって補正関数44が作成された場合、観測部43で取得されるセンサ情報に補正関数44を作用させて、補正センサ情報を得る。そして補正センサ情報をモデル45に入力し、モデル45の出力を得る。なお、補正関数44が与えられない場合や、利用者が補正関数44を利用しないことを選択した場合は、観測部43で取得されるセンサ情報をモデル45へ直接入力し、モデル45の出力を得る。利用者が補正関数44を利用するか否かを選択可能とする場合、第2加工装置4は、利用者による選択を受け付ける入力部をさらに備える。
利用者が補正関数44を利用するか、しないかを選択可能とすることで、例えば、補正関数44による補正がモデル45の活用目的にそぐわない場合に、すぐに補正関数44を利用しない元の状態へ戻すことができる。このとき、利用者が補正関数44によるセンサ情報の補正が適切かどうかを判断できるように、センサ情報に補正関数44を作用させて得られた補正後のセンサ情報である補正センサ情報をモデル45へ入力し、得られた出力と、センサ情報をモデル45へ入力し、得られた出力と、を比較して表示する表示部を第2加工装置4が備えることが望ましい。
また、複数の補正関数44の候補を作成し、候補の中からモデル45の出力が適切となる候補を利用者に選択させ、選択された候補を補正関数44としてもよい。これによって利用者は、よりモデル45の活用目的に適した補正関数44を選択できる。
さらに、第2加工装置4に記憶部を設け、観測部43が取得するセンサ情報を記憶しておくことで、記憶したセンサ情報を用いて、補正関数44による補正が適切かどうか、確認を行うことができる。センサ情報を記憶する記憶部を備えることで、補正関数44による補正が適切かどうかの確認のための加工を省略し、ワークの消費および工具の消耗を少なくできる。さらに、複数のセンサ情報を記憶部で記憶しておけば、複数の加工状態でモデル45の出力を確認でき、より適切に補正関数44を選択できる。
図1に示す加工システム100では第2加工装置4がモデル45を備え、第1加工装置3はモデル45を備えない構成としたが、第1加工装置3もモデル45を備え、モデル45を活用して第1加工装置3による加工の良否の判定などを行うようにしてもよい。なお、モデル45は第1加工装置3の観測部33が出力するセンサ情報とラベルとの対応関係を学習したものであるため、第2加工装置4が備える補正関数44と同様の補正関数を第1加工装置3は備えない、または、第1加工装置3が備える補正関数は入力されたセンサ情報を補正せずにそのまま出力する構成とする。
学習装置1は、第2加工装置4で利用する補正関数44を学習する。図5は、学習装置1の動作の一例を示すフローチャートである。学習装置1は、図5に示すステップS1~S3を繰り返し実行して補正関数44を学習する。
補正関数44の学習において、学習装置1は、まず、第1加工装置3の動作の観測結果を取得する(ステップS1)。詳細には、学習装置1は、基準加工パラメータ2を加工パラメータとして第1加工装置3を動作させたときに観測部33から出力されるセンサ情報を取得し、取得したセンサ情報を第1基準情報として記録部11に記録する。
学習装置1は、次に、第1加工装置3と同じ加工パラメータが設定された第2加工装置4の動作の観測結果を取得する(ステップS2)。詳細には、学習装置1において、基準情報取得部12が、基準加工パラメータ2を加工パラメータとして第2加工装置4を動作させたときに観測部43から出力されるセンサ情報を第2基準情報として取得する。
学習装置1は、次に、第2加工装置4の動作の観測結果を補正して第1加工装置3の動作の観測結果に近づける処理で用いる補正関数を学習する(ステップS3)。詳細には、学習装置1において、補正関数学習部13が、補正関数44を第2基準情報に作用させ、補正後の第2基準情報を得る場合に、補正後の第2基準情報の特徴を第1基準情報の特徴に近づけるように、補正関数44の学習を行う。
ここで、記録部11に第1基準情報として記録するセンサ情報は、モデル作成装置50がモデル45を作成するために取得したセンサ情報のうち、加工時に利用した加工パラメータが基準加工パラメータ2と同じ場合のセンサ情報としてもよい。また、モデル45を作成するために取得したセンサ情報と対応する加工パラメータの中から、加工パラメータを選択し、基準加工パラメータ2としてもよい。モデル45を作成するために取得済のセンサ情報を用いることで、第1加工装置3において再度、基準加工パラメータ2を設定した加工を実行することを省略できる。
また、加工プログラムの違いにより、センサ情報の性質が変化し、モデル45の出力に影響を与える場合、基準加工パラメータ2と同様に、基準とする加工プログラムである基準加工プログラムを用意し、基準加工パラメータ2と基準加工プログラムとを用いて、第1基準情報と第2基準情報とを得ることが望ましい。基準加工プログラムを用いることで、第1基準情報を取得する際に第1加工装置3で用いる加工プログラムと第2基準情報を取得する際に第2加工装置4で用いる加工プログラムとが異なるために発生する、第1基準情報と第2基準情報との違いを無くすことができる。この結果、異なる加工プログラムを用いた場合に比べて、より正確な補正関数44を学習でき、第2加工装置4において補正関数44を利用した場合のモデル45における出力の誤差を、より低減できる。
実施の形態1にかかる学習装置1の補正関数学習部13の動作を更に詳しく説明する。実施の形態1においては、第1基準情報および第2基準情報はセンサ信号の時系列データである。
補正関数学習部13が、補正後の第2基準情報の特徴を第1基準情報の特徴に近づけるよう補正関数44を学習する手法は、様々考えられる。
補正関数44は、一例では、時系列データに対するローパスフィルタとすることができる。補正関数44の他の例は、ハイパスフィルタ、または、バンドパスフィルタとする方法、さらには、定数倍する、オフセットを加えるなどの処理を行う関数とする方法があり、これらの組み合わせとすることもできる。
補正関数44の学習は、一例では、補正後の第2基準情報の平均値が第1基準情報の平均値に一致するように、第2基準情報にオフセットを加えるような補正関数44を学習する。他の例では、補正後の第2基準情報の平均値が第1基準情報の平均値に一致するように、第2基準情報に倍率をかけるような補正関数44を学習する方法、補正後の第2基準情報から抽出した特徴量と、第1基準情報から抽出した特徴量とを近づけるように、補正関数のパラメータを学習する方法、等がある。
ここで、特徴量とは、センサ信号の特徴を示す量であり、例えば、センサ信号の平均値、分散値、標準偏差値、中央値、最大値、最小値、波高率、ピークの数といった統計量である。また、周波数解析の結果、フィルタバンク解析の結果(周波数解析の結果をある周波数の範囲でまとめたもの)、ケプストラム解析の結果、等を特徴量としてもよい。これらの特徴量の抽出には、一般の特徴量の抽出手法を利用できる。特徴量として複数の値を利用する場合は、例えば、補正後の第2基準情報から抽出した各特徴量と、第1基準情報から抽出した各特徴量との差の絶対値の和が小さくなるように、補正関数44のパラメータを学習する、補正後の第2基準情報から抽出した各特徴量と、第1基準情報から抽出した各特徴量との差の重み付き2乗和が小さくなるように、補正関数44のパラメータを学習する、などとすればよい。
補正関数44のパラメータの学習には、一般の機械学習の手法を用いることができる。すなわち、補正関数学習部13は、補正関数44のパラメータを機械学習の方法で決定する。補正関数学習部13は、例えば、補正後の第2基準情報から抽出した特徴量と、第1基準情報から抽出した特徴量との差の2乗和が小さくなるように、補正関数のパラメータをニュートン法により学習することもできるし、共役勾配法、ベイズ最適化法、確率的勾配降下法、粒子群最適化(PSO:Particle Swarm Optimization)、ランダム探索法、等、一般の最適化手法を利用できる。最適化手法は、補正関数44の形およびパラメータの数、第1基準情報の特徴量および補正後の第2基準情報の特徴量の数、およびこれらの性質から、適切な手法を選択する。
第1基準情報と第2基準情報とでラベルが異なる場合は、第1基準情報の特徴と第2基準情報の特徴との間に発生した差が、ラベルが異なることが原因で発生したものか、第1加工装置3および第2加工装置4における工具、ワーク、センサ等の個体差が原因で発生したものか判別できない。ラベルが異なることが原因で発生したものである場合、第1加工装置3および第2加工装置4における工具、ワーク、センサ等の個体差を、補正関数44によって補正できない場合がある。
そこで、記録部11に、第1基準情報とラベルとを対応付けて記録しておき、基準情報取得部12で取得した第2基準情報に対応するラベルが、記録した第1基準情報に対応するラベルと一致する場合に、補正関数44の学習を行うことが望ましい。これにより、第1基準情報の特徴と第2基準情報の特徴との間に発生した差は、第1加工装置3および第2加工装置4における工具、ワーク、センサ等の個体差が原因で発生したものと判断できる。このようにすることで、補正関数学習部13は、第1加工装置3および第2加工装置4における工具、ワーク、センサ等の個体差の影響、すなわち、第1加工装置3で得られるセンサ情報と第2加工装置4で得られるセンサ情報との差を、ラベルの一致を確認しない場合に比べてより正確に補正可能な補正関数44を作成できる。
第1基準情報および第2基準情報は複数あることが考えられる。以下では、複数の第1基準情報を第1群、複数の第2基準情報を第2群とする。観測部33および観測部43でセンサ情報を一定時間ごとに切り出した場合や、与えられた第1基準情報、第2基準情報をある時間ごとに切り出し、それぞれ第1群、第2群とすることもできる。また、基準加工パラメータ2で複数回加工を行った場合、および、基準加工パラメータ2に複数組の加工パラメータが指定される場合も、第1基準情報および第2基準情報は複数となり、それぞれが第1群、第2群となる。
なお、基準加工パラメータ2に複数組の加工パラメータが指定されるとき、基準加工パラメータ2に設定された各加工パラメータによる加工を、第1加工装置と第2加工装置とで行い、各第1基準情報および各第2基準情報、すなわち第1群、第2群を得るものとする。
補正関数学習部13は、第1群と第2群とを利用し、補正後の第2基準情報から抽出した特徴量の分布を、第1基準情報から抽出した特徴量の分布へ近づけるように、補正関数のパラメータを学習する。すなわち、補正関数学習部13は、補正後の第2基準情報から抽出した特徴量の分布と、第1基準情報から抽出した特徴量の分布との分布間の距離が小さくなるよう、補正関数44のパラメータを決定する。
複数の第1基準情報と複数の第2基準情報とを利用することで、第1基準情報と第2基準情報とをそれぞれ一つしか用いない場合に比べて、補正後の第2基準情報の特徴と第1基準情報の特徴とをより正確に近づけることができる。このため、補正関数学習部13が正確な補正関数44を学習でき、第2加工装置4において補正関数44を利用した場合のモデル45の出力の誤差を、より低減できる。
また、基準加工パラメータ2として複数組の加工パラメータを指定することで、複数の異なる状態による加工を元に補正関数を学習するため、1つの加工パラメータを基準加工パラメータ2に指定する場合に比べて、補正関数学習部13が汎用性の高い補正関数44を学習でき、第2加工装置4において補正関数44を利用した場合のモデル45の出力の誤差を小さくできる。
ここで、上記の分布間の距離は一般のものを利用でき、例えば、KL(Kullback-Leibler)ダイバージェンス、JS(Jensen-Shannon)ダイバージェンス、ヒストグラム交差法、L1距離、L2距離、ピアソン距離、相対ピアソン距離等があり、さらに、距離を計算する際に、一般の分布間距離の近似手法を用いてもよい。
また、特徴量の分布は確率密度関数と考えることもできる。例えば、ヒストグラム法、カーネル密度推定法、パラメトリックモデルに対する最尤法、パラメトリックモデルに対するベイズ推定法、混合分布を用いる方法、等といった一般の確率密度関数の推定手法を利用することができる。確率密度関数の推定手法と分布間の距離の計算方法と合わせて選択し、選択した各方法を補正関数学習部13で利用する。
第1基準情報および第2基準情報がそれぞれ複数ある場合にも、前述したものと同様にラベルの一致を確認することは有効である。補正関数学習部13は、第1群と、第2群とから、同一の加工パラメータかつ、同一のラベルが対応付けられた第1基準情報および第2基準情報を、それぞれ第1基準群、第2基準群として抽出する。そして、補正関数学習部13は、第1基準群に含まれる第1基準情報の特徴量の分布を第1基準情報群の特徴とし、第2基準群に含まれる第2基準情報の特徴量の分布を第2基準情報群の特徴とし、補正関数44を、補正後の第2基準情報群の特徴を第1基準情報群の特徴に近づけるように学習する。
これにより、第1基準情報の特徴と第2基準情報の特徴との間に発生した差は、第1加工装置3および第2加工装置4における工具、ワーク、センサ等の個体差が原因で発生したものと判断できる。このようにすることで、補正関数学習部13は、第1加工装置3および第2加工装置4における工具、ワーク、センサ等の個体差の影響、すなわち、第1加工装置3で得られるセンサ情報と第2加工装置4で得られるセンサ情報との差を、ラベルの一致を確認しない場合に比べてより正確に補正可能な補正関数44を作成できる。
このとき、基準加工パラメータ2とする各加工パラメータとラベルとの組に対して、第1基準群と第2基準群との間でデータ数の偏りがあると、分布(確率密度関数)を求めた場合に、データ数の偏りによって分布(確率密度関数)が偏ることで、補正関数44の学習に影響が発生する場合がある。すなわち、学習した補正関数が、第1加工装置3および第2加工装置4における工具、ワーク、センサ等の個体差を正確に補正できない場合がある。
そこで、補正関数学習部13は、第1群と、第2群とから、同一の加工パラメータかつ、同一のラベルが対応した第1基準情報と、第2基準情報とを、それぞれ同じ割合になるよう抽出し、それぞれ第1基準群、第2基準群とする。例えば、基準加工パラメータに加工パラメータA,Bが含まれ、センサ情報に付与されるラベルがL1,L2のいずれかであるとした場合、補正関数学習部13は、加工パラメータAかつラベルL1の第1基準情報、加工パラメータAかつラベルL2の第1基準情報、加工パラメータBかつラベルL1の第1基準情報、および、加工パラメータBかつラベルL2の第1基準情報を1:2:1:2の割合で抽出する場合、加工パラメータAかつラベルL1の第2基準情報、加工パラメータAかつラベルL2の第2基準情報、加工パラメータBかつラベルL1の第2基準情報、および、加工パラメータBかつラベルL2の第2基準情報も1:2:1:2の割合で抽出する。このとき、同一の加工パラメータかつ、同一のラベルが対応した第1基準情報と、第2基準情報とを、それぞれ同数になるよう抽出し、それぞれ第1基準群、第2基準群とすることもできる。そして、補正関数学習部13は、第1基準群に含まれる第1基準情報の特徴量の分布を第1基準情報群の特徴とし、第2基準群に含まれる第2基準情報の特徴量の分布を第2基準情報群の特徴とし、補正関数44を、補正後の第2基準情報群の特徴を第1基準情報群の特徴に近づけるように学習する。
これにより、第1基準群と、第2基準群と、で各加工パラメータとラベルとの組において、データ数の偏りによる分布の偏りをなくすことができる。そのため、同一の加工パラメータかつ、同一のラベルが対応した第1基準情報と、第2基準情報と、をそれぞれ第1基準群、第2基準群として抽出する場合に比べて、第1加工装置3および第2加工装置4における工具、ワーク、センサ等の個体差を、ラベルの一致を確認しない場合に比べてより正確に補正できる。
図6を用いて、補正関数学習部13が、第1群と、第2群と、から、同一の加工パラメータかつ、同一のラベルが対応した第1基準情報と、第2基準情報とを、それぞれ同数抽出し、第1基準情報群と第2基準情報群とする動作の具体例を説明する。なお、図6は、学習装置1の補正関数学習部13が補正関数44の学習に用いるデータを選択する動作の一例を説明するための図である。
図6に示す例では、第1群は、6つの第1基準情報#1~#6が、加工パラメータA~Cおよびラベル1~2と対応付けられている。第2群は、4つの第2基準情報#1~#4が、加工パラメータA~Bおよびラベル1~2と対応付けられている。
この場合、第1群と第2群とを比較すると、第1群と第2群とで、同じ加工パラメータかつ、同じラベルと対応付けられた第1基準情報および第2基準情報は、加工パラメータがAかつラベルが1のものと、加工パラメータがBかつラベルが2のものである。
補正関数学習部13は、加工パラメータがAかつラベルが1のものが、第1群、第2群にそれぞれ2個ずつ存在するため、これらを第1基準情報群と、第2基準情報群に加える。具体的には、補正関数学習部13は、第1群から第1基準情報#1および第1基準情報#3を抽出して第1基準情報群に加え、第2群から第2基準情報#1および第2基準情報#2を抽出して第2基準情報群に加える。
また、加工パラメータがBかつラベルが2のものは、第1群には1つ、第2群には2つ存在するので、同数を抽出する場合、補正関数学習部13は、第2群からは、どちらか1つを適当に選択する。なお、選択方法はランダムでもよいし、好きなものを選択してもよい。具体的には、補正関数学習部13は、第1群から第1基準情報#5を抽出して第1基準情報群に加え、第2群から第2基準情報#3を抽出して第2基準情報に加える。
また、モデル45の学習のためのデータ取得を複数の第1加工装置3で行った場合、すなわち、第1加工装置3が複数ある場合は、各第1加工装置3の第1基準情報に対して、各第1基準情報から特徴量の抽出を行い、各第1基準情報の特徴量の平均値や中央値を、第1基準情報から抽出した特徴量として扱うこともできる。一例では、補正関数学習部13は、特徴量を平均値として、補正後の第2基準情報から抽出した平均値を、各第1基準情報の平均値へ近づけるように、補正関数44のパラメータを学習する。
本実施の形態における補正関数44の学習では、モデル45の作成時に利用したデータベース5の全部を記憶しておく必要がなく、学習装置1の記録部11に第1基準情報のみを記録すればよいため、記録部11の記憶容量が小さい場合でも実施可能である。
加工装置の個体差を補正する他の手法として、学習用のセンサ情報を、モデル45を適用する加工装置に合わせて補正し、再度モデル45の学習を行う手法や、加工装置1台ごとにセンサ情報を取得し、モデル45の学習を行う手法が考えられる。しかし、これらの手法では、モデル45の学習を行うために、多数のデータを記録しておき、多数のデータを用いた学習の処理を行うため、大きな記憶容量が必要で計算負荷も大きく、処理に時間がかかる。
一方、本実施の形態における補正関数44の学習は、基準加工パラメータ2による加工で得られた第1基準情報および第2基準情報で行うため、小さい記憶容量で実現できる。さらに、学習時させるデータ数が少ないために、計算負荷も小さく、高速に処理が行える。
また、第1基準情報と補正後の第2基準情報とをモデル45へ入力し、出力が一致するように補正関数44を学習することも考えられる。しかし、モデル45にはニューラルネットまたは分岐木といった非線形なモデルが用いられることが多い。このため、補正関数44の学習時には、補正関数44の出力とモデル45の出力との関係を得るために、第2基準情報を補正関数44の候補へ入力し、得られた出力に対して、モデル45の出力を多数得る必要があり、補正関数44の学習が難しくなる。
一方、本実施の形態における補正関数44の学習は、基準加工パラメータ2による加工で得られた第1基準情報および第2基準情報で行うため、補正関数44の学習のためにモデル45の出力を計算する必要がなく、第1基準情報と補正関数44を適用した第2基準情報とが直接対応する。そのため、第1基準情報と補正後の第2基準情報とをモデル45へ入力し、出力が一致するように補正関数44を学習する場合に比べて、計算量が減り、より簡単に補正関数44の学習が行える。
次に、学習装置1のハードウェア構成について説明する。図7は、学習装置1を実現するハードウェアの一例を示す図である。学習装置1は、図7に示すプロセッサ91、メモリ92およびインタフェース回路93により実現することができる。
プロセッサ91は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)、システムLSI(Large Scale Integration)などである。メモリ92は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ハードディスクドライブなどである。インタフェース回路93は、学習装置1が第1加工装置3、第2加工装置4などの外部の装置との間でデータの受け渡しを行うための回路である。ネットワークに接続し、ネットワーク経由で他の装置との間でデータの送受信などを行う回路をインタフェース回路93が含んでいてもよい。
学習装置1の基準情報取得部12および補正関数学習部13は、これらの各部として動作するためのプログラムをプロセッサ91が実行することにより実現される。基準情報取得部12および補正関数学習部13として動作するためのプログラムはメモリ92に予め格納されている。プロセッサ91は、上記プログラムをメモリ92から読み出して実行することにより、基準情報取得部12および補正関数学習部13として動作する。記録部11はメモリ92により実現される。
なお、基準情報取得部12および補正関数学習部13として動作するためのプログラムは、メモリ92に予め格納されていることを想定するがこれに限定されない。上記のプログラムは、CD(Compact Disc)-ROM、DVD(Digital Versatile Disc)-ROMなどの記録媒体に書き込まれた状態で学習装置1のユーザに供給され、ユーザが上記プログラムをメモリ92にインストールする形態であってもよい。この場合、学習装置1を実現するハードウェアは、記録媒体からプログラムを読み出すための読み取り装置を更に含む。インタフェース回路93に読み取り装置を接続してプログラムをインストールする形態としてもよい。また、上記のプログラムは、ネットワークを介してサーバから提供される形態であってもよい。
以上説明したように、本実施の形態にかかる学習装置1は、基準加工パラメータ2を設定した第1加工装置3の加工動作を観測して得られるセンサ情報である第1基準情報と、基準加工パラメータ2を設定した第2加工装置4の加工動作を観測して得られるセンサ情報である第2基準情報とを用い、第1基準情報と第2基準情報との関係を学習して、第2加工装置4が第1加工装置3と同じ加工パラメータで加工動作を行った場合に得られるセンサ情報が、第1加工装置3で得られるセンサ情報に近づくように、第2加工装置4で得られるセンサ情報を補正する補正関数44を生成する。これにより、第1加工装置3の動作結果等をセンサ情報に基づいて判定する学習モデルを第2加工装置4の動作結果等の判定にも用いることが可能となる。すなわち、第1加工装置3の動作を観測して学習した学習モデルを第2加工装置4に適用した場合に学習モデルの判定精度が低下するのを防止できる。
実施の形態2.
実施の形態2では、実施の形態1との相違点を主に説明する。なお、本実施の形態の説明で用いる各図において、同じ番号が付され、特に説明のない構成要素は、実施の形態1で説明したものと同様である。
実施の形態2は、実施の形態1で説明した加工システム100の第1加工装置3に含まれる観測部33および第2加工装置4に含まれる観測部43が異なる。具体的には、観測部33を図8に示す観測部33aとし、観測部43を図9に示す観測部43aとしたものである。
これ以降の説明では、実施の形態1と区別するため、実施の形態2にかかる加工システム、第1加工装置、第2加工装置および学習装置を、それぞれ、加工システム100a、第1加工装置3a、第2加工装置4aおよび学習装置1aと称する。
図8は、実施の形態2にかかる加工システム100aの第1加工装置3aに含まれる観測部33aの構成例を示す図である。図9は、実施の形態2にかかる加工システム100aの第2加工装置4aに含まれる観測部43aの構成例を示す図である。
第1加工装置3aの観測部33aは、センサ331および特徴量抽出部332を備え、第2加工装置4aの観測部43aは、センサ431および特徴量抽出部332を備える。なお、特徴量抽出部332は、処理の内容を意味しており、観測部33aおよび観測部43aの双方で処理を実行して特徴量を抽出する、という意味で同じ符号としている。特徴量抽出部332は、センサ331,431から出力されるセンサ信号に対する処理の順番が入れ替わらない範囲で、観測部33a,43aの外側に設けることもできる。
観測部33aの特徴量抽出部332は、センサ331から出力されるセンサ信号を受け取り、センサ信号から特徴量を抽出して、センサ信号の特徴量をセンサ情報として出力する。同様に、観測部43aの特徴量抽出部332は、センサ431から出力されるセンサ信号を受け取り、センサ信号から特徴量を抽出して、センサ信号の特徴量をセンサ情報として出力する。
また、観測部33a,43aは、センサ331,431から得られるセンサ信号を一定の時間ごとに切り出し、切り出したセンサ信号の特徴量をセンサ情報として出力するのが一般的である。観測部33a,43aは、さらに加工動作中かどうかの判断を行い、加工動作中のみセンサ情報を出力したり、特定の動作の開始や終了を検出した時にセンサ信号を切り出して特徴量の抽出を行い、センサ情報として出力したり、することもできる。
実施の形態2では、センサ情報はセンサ信号の特徴量である。そのため、実施の形態1で説明したように、センサ情報とラベルとの関係を学習したモデル45は、センサ信号の特徴量とラベルとの関係を学習したモデルである。また、同様に補正関数44は、センサ信号の特徴量の補正を行う関数である。そのため、補正関数44は、センサ信号の特徴量に対して、例えば、各特徴量に対するオフセットの加算、定数倍、特徴量空間での平行移動、特徴量空間での回転、等の処理、およびこれらの処理の組み合わせである。補正関数44は、特徴量空間に対して全単射である関数であることが望ましい。
補正関数44の作成方法は、実施の形態1で説明した「第1基準情報の特徴」が「第1基準情報」であり、「第2基準情報の特徴」が「第2基準情報」であると解釈することで、実施の形態1で説明したものと同様とできる。
実施の形態2にかかる学習装置1aにおいて、記録部11は、第1加工装置3aにおいて、基準加工パラメータ2で計測したセンサ信号の特徴量である第1基準情報を記録し、基準情報取得部12は、第2加工装置4aにおいて、基準加工パラメータ2による加工を実行した際のセンサ信号の特徴量である第2基準情報を取得し、補正関数学習部13は、補正関数44を、補正後の第2基準情報を第1基準情報に近づけるように学習する。
以上説明したように、本実施の形態にかかる加工システム100aにおいて、第1加工装置3aの観測部33aおよび第2加工装置4aの観測部43aは、センサ信号の特徴量を抽出する特徴量抽出部332を備える。実施の形態2にかかる学習装置1aによれば、記録部11にセンサ信号の特徴量であるセンサ情報を記録しておけばよい。一般にセンサ信号のデータ容量よりも、センサ信号の特徴量のデータ容量は小さいことから、センサ信号を保存する場合に比べて、小さい保存容量で実施できる。また、同様の理由で、補正関数44の学習においても、センサ信号に対する補正を学習する場合に比べて、学習に必要な計算量が小さくなり、高速に処理が行える。
さらに、実施の形態1のようにセンサ信号を補正する補正関数を学習する場合は、センサ信号に仮の補正関数を適用し、特徴量抽出を行った後に特徴の比較を行うことで学習を行うが、実施の形態2のように特徴量を直接補正する場合は、比較のために特徴量の抽出を行う必要がない。そのため、実施の形態2は、実施の形態1のようにセンサ信号を補正する場合に比べて、補正関数44の学習が簡単に行える。
実施の形態3.
実施の形態3では、実施の形態1および2との相違点を主に説明する。なお、本実施の形態の説明で用いる各図において、同じ番号が付され、特に説明のない構成要素は、実施の形態1で説明したものと同様である。
図10は、実施の形態3にかかる加工システム100bの構成例を示す図である。加工システム100bは、学習装置1bと、第1加工装置3と、N台(Nは1以上の整数)の第2加工装置4-1~4-Nと、データベース5と、汎化モデル8とを含んで構成される。第2加工装置4-1~4-Nは実施の形態1で説明した第2加工装置4と同様の加工装置である(図1参照)。図10では、第2加工装置4-1~4-Nの観測部43以外の構成要素の記載を省略している。なお、これ以降の説明では、第2加工装置4-1~4-Nを纏めて第2加工装置4と称する場合がある。
学習装置1bは、記録部11、基準情報取得部12、補正関数学習部13、逆補正関数作成部14、個体模擬データ作成部15および汎化モデル学習部16を備える。学習装置11bは、実施の形態1にかかる学習装置1に対し、逆補正関数作成部14、個体模擬データ作成部15および汎化モデル学習部16を追加した構成である。また、学習装置1bは、実施の形態1で説明したデータベース5を利用する。
ここで、各第2加工装置4には、それぞれ、工具、ワーク、センサ等の個体差が存在すると考えられる。実施の形態3にかかる学習装置1bは、これらの個体差があっても、出力への影響が小さく、汎化性能の高いモデルである汎化モデル8を作成する。なお、汎化モデル8は、各第2加工装置4に適用され、各第2加工装置4の動作結果を予測する。動作結果の一例は加工結果である。
記録部11は、実施の形態1と同様に、第1加工装置3の観測部33から取得したセンサ情報である第1基準情報を記録する。なお、図10では記載を省略しているが、第1基準情報は、実施の形態1と同様に、基準加工パラメータ2で第1加工装置3が加工動作を実行した場合に得られるセンサ情報である。
基準情報取得部12は、各第2加工装置4-1~4-Nの観測部43から出力されるセンサ情報を第2基準情報として取得する。第2基準情報として取得するセンサ情報は、基準加工パラメータ2で第2加工装置4-1~4-Nが加工動作を実行した場合に得られるセンサ情報である。
補正関数学習部13は、記録部11で記録されている第1基準情報と、基準情報取得部12が取得した第2基準情報とを用いて、実施の形態1と同様の学習方法で補正関数を学習する。
逆補正関数作成部14は、補正関数学習部13で学習した補正関数の逆関数である逆補正関数を作成する。なお、補正関数学習部13で学習する補正関数は、可逆な関数であるものとする。
個体模擬データ作成部15は、逆補正関数作成部14で作成した逆補正関数を用いて個体模擬データを作成する。具体的には、個体模擬データ作成部15は、第1加工装置3で取得したセンサ情報とラベルとが記録されたデータベース5から、センサ情報と対応するラベルとを取り出し、センサ情報に各逆補正関数を適用して個体模擬情報を作成し、センサ情報に対応するラベルと対応付けて個体模擬データを作成する。個体模擬データ作成部15が作成した個体模擬データは汎化モデル学習部16で利用される。
汎化モデル学習部16は、データベース5に登録されたセンサ情報と、個体模擬データ作成部15で作成された個体模擬データとに基づいて汎化モデル8を作成する。具体的には、汎化モデル学習部16は、データベース5からセンサ情報を取り出すとともに、個体模擬データから個体模擬情報を取り出し、取り出したセンサ情報および個体模擬情報と対応するラベルとの関係を学習することで汎化モデル8を作成する。
汎化モデル8は、一般の機械学習モデルであればよく、一例ではニューラルネットワークである。他の例では、分岐木、サポートベクターマシン、等であり、モデルの目的に応じて一般の回帰モデル、分類モデルを利用できる。また、汎化モデル8の出力は、一例では加工の良否を数値化したものである。他の例では、加工装置の異常度合い、加工装置の異常判定情報、工具の摩耗度合い、加工パラメータの値、等、である。
学習装置1bは、その一部、または全部が、各第2加工装置4に備えられてもよいし、各第2加工装置4の外部に設けられてもよい。また、各第2加工装置4がネットワークを介してクラウドに接続され、クラウドサーバの処理回路で、学習装置1bの全部または一部を実施する構成とすることもできる。例えば、ネットワーク接続を介して、クラウドサーバで学習装置1bの一部を構成する場合、記録部11、基準情報取得部12、補正関数学習部13および逆補正関数作成部14をそれぞれネットワーク接続されたクラウドサーバに備えることもできるし、各第2加工装置4に備えることもできる。個体模擬データ作成部15および汎化モデル学習部16も、データベース5のデータを利用できる範囲であれば、自由に配置できる。また、各第2加工装置4に対して、基準情報取得部12で取得する第2基準情報、補正関数学習部13が学習した補正関数、もしくは、逆補正関数作成部14で作成した逆補正関数を、人手によって収集して、データベース5と接続された電子計算機に集め、この電子計算機で学習装置1bの全部の処理または一部の処理を実施する構成としてもよい。
第2加工装置4は少なくとも1台あれば、学習装置1bを構成できるが、2台より多くの第2加工装置4を用意し、学習装置1bを構成することが望ましい。これは、様々な第2加工装置4の個体差を学習できるよう学習装置1bを構成するためであり、第2加工装置4の台数が多くなるほど、汎化モデル学習部16において汎化性の高い汎化モデル8を作成できる。
学習装置1bが作成した汎化モデル8は、ネットワークや人手を介して第2加工装置4に適用する。汎化モデル8を適用する対象の第2加工装置4には、学習装置1bが汎化モデル8の作成に用いた第2基準情報を取得していない第2加工装置4が含まれていてもよい。すなわち、汎化モデル8を新しい第2加工装置4へ搭載することもできる。第2加工装置4が実施の形態1で説明したモデル45の代わりに汎化モデル8を備える場合、汎化モデル8を備える第2加工装置4における補正関数44は、観測部43から入力されるセンサ情報をそのまま出力し、汎化モデル8へ入力させる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる学習装置1bにおいて、逆補正関数作成部14は、実施の形態1で説明した補正関数学習部13が作成する補正関数の逆関数である逆補正関数を作成し、個体模擬データ作成部15は、逆補正関数と、第1加工装置3の状態を観測して得られるセンサ情報と、センサ情報に付されたラベルとを用いて個体模擬データを作成し、汎化モデル学習部16は、センサ情報と、個体模擬データとに基づいて汎化モデル8を作成する。本実施の形態によれば、第2加工装置4が複数存在し、これらが個体差を有する場合であっても、汎化モデル8を適用することで、個体差の影響を抑制して精度の高い出力を得ることができる。すなわち、汎化性の高い汎化モデル8を作成できる。
なお、学習装置1bの構成要素の一部、例えば、補正関数学習部13を第2加工装置4-1~4-Nのそれぞれが備える構成とする場合、学習装置1bは、第2基準情報の代わりに、第2加工装置4-1~4-Nのそれぞれで作成された補正関数を取得し、取得した補正関数を用いて逆補正関数作成部14が逆補正関数を作成する。また、補正関数学習部13および逆補正関数作成部14を第2加工装置4-1~4-Nのそれぞれが備える構成とする場合、学習装置1bは、第2基準情報の代わりに、第2加工装置4-1~4-Nのそれぞれで作成された逆補正関数を取得し、取得した逆補正関数を用いて個体模擬データ作成部15が個体模擬データを作成する。
本実施の形態にかかる学習装置1bでは、少なくとも1台の第2加工装置4から第2基準情報、補正関数、もしくは逆補正関数のみを集めており、各第2加工装置4から様々なセンサ情報を集める場合に比べて、各第2加工装置4から収集するデータ数が少ない。すなわち、学習のために収集するデータの容量を小さくできる。そのため、データの収集に要する時間が短く、また、大きな記憶領域が不要となる。また、高速なネットワークを構成する必要が無いため、各第2加工装置4からのデータの取得が容易となる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1b 学習装置、2 基準加工パラメータ、3 第1加工装置、4,4-1,4-N 第2加工装置、5 データベース、6 モデル学習部、8 汎化モデル、11 記録部、12 基準情報取得部、13 補正関数学習部、14 逆補正関数作成部、15 個体模擬データ作成部、16 汎化モデル学習部、31,41 工具、32,42 ワーク、33,33a,43,43a 観測部、44 補正関数、45 モデル、50 モデル作成装置、100,100b 加工システム、331,431 センサ、332 特徴量抽出部。

Claims (14)

  1. 加工パラメータに従って加工を行い加工中にワークの状態、加工装置の状態のうちの少なくともいずれか一方の観測結果を示すセンサ信号、前記センサ信号の特徴量のうちのいずれか一方をセンサ情報として取得する観測部を備える加工装置である第1加工装置の前記観測部が取得した前記センサ情報と前記センサ情報に対応するラベルとを関連付けて学習したモデルを前記第1加工装置と異なる前記加工装置である第2加工装置で利用する場合において、
    前記第1加工装置において前記加工パラメータの一つである基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第1基準情報として記録する記録部と、
    前記第2加工装置において前記基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第2基準情報として取得する基準情報取得部と、
    前記第2加工装置において前記センサ情報を補正した後に前記モデルに入力する場合の前記補正に使用する補正関数を、補正後の前記第2基準情報の特徴が前記第1基準情報の特徴に近づくように学習する補正関数学習部と、
    を備え
    前記補正関数学習部は、前記第1基準情報の特徴量の分布を前記第1基準情報の前記特徴として使用し、前記第2基準情報の特徴量の分布を前記第2基準情報の前記特徴として使用して前記学習を行う、
    ことを特徴とする学習装置。
  2. 加工パラメータに従って加工を行い加工中にワークの状態、加工装置の状態のうちの少なくともいずれか一方の観測結果を示すセンサ信号、前記センサ信号の特徴量のうちのいずれか一方をセンサ情報として取得する観測部を備える加工装置である第1加工装置の前記観測部が取得した前記センサ情報と前記センサ情報に対応するラベルとを関連付けて学習したモデルを前記第1加工装置と異なる前記加工装置である第2加工装置で利用する場合において、
    前記第1加工装置において前記加工パラメータの一つである基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第1基準情報として記録する記録部と、
    前記第2加工装置において前記基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第2基準情報として取得する基準情報取得部と、
    前記第2加工装置において前記センサ情報を補正した後に前記モデルに入力する場合の前記補正に使用する補正関数を、補正後の前記第2基準情報の特徴が前記第1基準情報の特徴に近づくように学習する補正関数学習部と、
    を備え、
    前記記録部は、さらに、前記第1基準情報に対応する前記ラベルを記録し、
    前記補正関数学習部は、前記基準情報取得部が取得した前記第2基準情報に対応付けられたラベルと同じラベルに対応する前記第1基準情報を前記記録部から選択し、選択した前記第1基準情報と、前記基準情報取得部が取得した前記第2基準情報とを使用して前記学習を行う、
    ことを特徴とする学習装置。
  3. 加工パラメータに従って加工を行い加工中にワークの状態、加工装置の状態のうちの少なくともいずれか一方の観測結果を示すセンサ信号、前記センサ信号の特徴量のうちのいずれか一方をセンサ情報として取得する観測部を備える加工装置である第1加工装置の前記観測部が取得した前記センサ情報と前記センサ情報に対応するラベルとを関連付けて学習したモデルを前記第1加工装置と異なる前記加工装置である第2加工装置で利用する場合において、
    前記第1加工装置において前記加工パラメータの一つである基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第1基準情報として記録する記録部と、
    前記第2加工装置において前記基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第2基準情報として取得する基準情報取得部と、
    前記第2加工装置において前記センサ情報を補正した後に前記モデルに入力する場合の前記補正に使用する補正関数を、補正後の前記第2基準情報の特徴が前記第1基準情報の特徴に近づくように学習する補正関数学習部と、
    を備え、
    前記基準加工パラメータは、複数組の前記加工パラメータであって、
    前記記録部は、前記第1加工装置が前記基準加工パラメータに含まれる各加工パラメータによる加工を実行した際の各前記センサ情報である前記第1基準情報と、各前記第1基準情報に対応する各前記ラベルと、を第1群として記録し、
    前記基準情報取得部は、前記第2加工装置が前記基準加工パラメータに含まれる各加工パラメータによる加工を実行した際の各前記センサ情報である前記第2基準情報と、各前記第2基準情報に対応する前記ラベルと、を第2群として取得し、
    前記補正関数学習部は、
    前記第1群および前記第2群から、同一の前記加工パラメータにより加工を行う際に作成され、かつ、同一の前記ラベルが対応付けられた前記第1基準情報および前記第2基準情報をそれぞれ、第1基準群および第2基準群として抽出し、
    前記第1基準群に含まれる前記第1基準情報の特徴量の分布を前記第1基準情報の前記特徴として使用し、
    前記第2基準群に含まれる前記第2基準情報の特徴量の分布を前記第2基準情報の前記特徴として使用して前記学習を行う、
    ことを特徴とする学習装置。
  4. 前記補正関数学習部は、前記第1群および前記第2群から、同一の前記加工パラメータにより加工を行う際に作成され、かつ、同一の前記ラベルが対応付けられた前記第1基準情報および前記第2基準情報をそれぞれ同じ割合になるよう抽出して、前記第1基準群および前記第2基準群とする、
    ことを特徴とする請求項に記載の学習装置。
  5. 前記補正関数学習部は、前記第1群および前記第2群から、同一の前記加工パラメータにより加工を行う際に作成され、かつ、同一の前記ラベルが対応付けられた前記第1基準情報および前記第2基準情報をそれぞれ同じ数だけ抽出して、前記第1基準群および前記第2基準群とする、
    ことを特徴とする請求項に記載の学習装置。
  6. 加工パラメータに従って加工を行い加工中にワークの状態、加工装置の状態のうちの少なくともいずれか一方の観測結果を示すセンサ信号、前記センサ信号の特徴量のうちのいずれか一方をセンサ情報として取得する観測部を備える加工装置である第1加工装置の前記観測部が取得した前記センサ情報と前記センサ情報に対応するラベルとを関連付けて学習したモデルを前記第1加工装置と異なる前記加工装置である第2加工装置で利用する場合において、
    前記第1加工装置において前記加工パラメータの一つである基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第1基準情報として記録する記録部と、
    前記第2加工装置において前記基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第2基準情報として取得する基準情報取得部と、
    前記第2加工装置において前記センサ情報を補正した後に前記モデルに入力する場合の前記補正に使用する補正関数を、補正後の前記第2基準情報の特徴が前記第1基準情報の特徴に近づくように学習する補正関数学習部と、
    を備え、
    前記基準情報取得部は、少なくとも1台の前記第2加工装置において、前記基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を前記第2基準情報として取得し、
    前記補正関数学習部は、前記第2加工装置の各々について個別に、前記補正関数を学習し、
    前記補正関数の逆関数である逆補正関数を作成する逆補正関数作成部と、
    前記第1加工装置の前記観測部で取得した前記センサ情報に前記逆補正関数を作用させて個体模擬情報を作成し、前記個体模擬情報を前記個体模擬情報の作成に用いた前記センサ情報に対応するラベルと対応付けて個体模擬データを作成する個体模擬データ作成部と、
    前記第1加工装置の前記観測部で取得した前記センサ情報および前記個体模擬情報と、対応する前記ラベルとの関係を学習して汎化モデルを作成する汎化モデル学習部と、
    を備え、
    前記汎化モデルを前記第2加工装置で利用する前記モデルとする、
    ことを特徴とする学習装置。
  7. 請求項1から3、6のいずれか1項に記載の学習装置を備え、前記第2加工装置として動作する加工装置を制御する数値制御装置であって、
    前記補正関数を使用した前記補正を行う前の前記センサ情報、および、前記補正関数を使用した前記補正を行った後の前記センサ情報のいずれを前記第2加工装置において利用する前記モデルに入力させるかの選択を利用者から受け付ける入力部と、
    を備えることを特徴とする数値制御装置。
  8. 前記入力部が前記選択を利用者から受け付ける際に、前記補正を行う前の前記センサ情報を入力させた場合の前記モデルの出力と、前記補正を行った後の前記センサ情報を入力させた場合の前記モデルの出力と、を表示する表示部、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の数値制御装置。
  9. 請求項1から3のいずれか1項に記載の学習装置を備え、前記第2加工装置として動作する加工装置を制御する数値制御装置であって、
    動作中の前記第2加工装置で取得される前記センサ情報を前記補正関数で補正し、補正後の前記センサ情報を前記モデルへ入力して出力を得ることを特徴とする数値制御装置。
  10. 請求項に記載の学習装置で作成された前記汎化モデルを備え、前記第2加工装置として動作する加工装置を制御する数値制御装置であって、
    動作中の前記第2加工装置で取得される前記センサ情報を前記汎化モデルへ入力して出力を得ることを特徴とする数値制御装置。
  11. 加工パラメータに従って加工を行い加工中にワークの状態、加工装置の状態のうちの少なくともいずれか一方の観測結果を示すセンサ信号、前記センサ信号の特徴量のうちのいずれか一方をセンサ情報として取得する観測部を備える加工装置である第1加工装置の前記観測部が取得した前記センサ情報と前記センサ情報に対応するラベルとを関連付けて学習したモデルを前記第1加工装置と異なる前記加工装置である第2加工装置で利用する場合の加工結果予測方法であって、
    記録部が、前記第1加工装置において前記加工パラメータの一つである基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第1基準情報として記録するステップと、
    基準情報取得部が、前記第2加工装置において前記基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第2基準情報として取得するステップと、
    補正関数学習部が、前記第2加工装置において前記センサ情報を補正した後に前記モデルに入力する場合の前記補正に使用する補正関数を、補正後の前記第2基準情報の特徴が前記第1基準情報の特徴に近づくように学習するステップと、
    前記補正関数が、加工中の前記第2加工装置から取得された前記センサ情報を補正するステップと、
    前記モデルが、前記補正関数により補正された前記センサ情報に基づいて、前記第2加工装置による加工結果を予測するステップと、
    を含み、
    前記補正関数学習部は、前記第1基準情報の特徴量の分布を前記第1基準情報の前記特徴として使用し、前記第2基準情報の特徴量の分布を前記第2基準情報の前記特徴として使用して前記学習を行う、
    ことを特徴とする加工結果予測方法。
  12. 加工パラメータに従って加工を行い加工中にワークの状態、加工装置の状態のうちの少なくともいずれか一方の観測結果を示すセンサ信号、前記センサ信号の特徴量のうちのいずれか一方をセンサ情報として取得する観測部を備える加工装置である第1加工装置の前記観測部が取得した前記センサ情報と前記センサ情報に対応するラベルとを関連付けて学習したモデルを前記第1加工装置と異なる前記加工装置である第2加工装置で利用する場合の加工結果予測方法であって、
    記録部が、前記第1加工装置において前記加工パラメータの一つである基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第1基準情報として記録するステップと、
    基準情報取得部が、前記第2加工装置において前記基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第2基準情報として取得するステップと、
    補正関数学習部が、前記第2加工装置において前記センサ情報を補正した後に前記モデルに入力する場合の前記補正に使用する補正関数を、補正後の前記第2基準情報の特徴が前記第1基準情報の特徴に近づくように学習するステップと、
    前記補正関数が、加工中の前記第2加工装置から取得された前記センサ情報を補正するステップと、
    前記モデルが、前記補正関数により補正された前記センサ情報に基づいて、前記第2加工装置による加工結果を予測するステップと、
    を含み、
    前記記録部は、さらに、前記第1基準情報に対応する前記ラベルを記録し、
    前記補正関数学習部は、前記基準情報取得部が取得した前記第2基準情報に対応付けられたラベルと同じラベルに対応する前記第1基準情報を前記記録部から選択し、選択した前記第1基準情報と、前記基準情報取得部が取得した前記第2基準情報とを使用して前記学習を行う、
    ことを特徴とする加工結果予測方法。
  13. 加工パラメータに従って加工を行い加工中にワークの状態、加工装置の状態のうちの少なくともいずれか一方の観測結果を示すセンサ信号、前記センサ信号の特徴量のうちのいずれか一方をセンサ情報として取得する観測部を有する第1加工装置と、
    前記第1加工装置の前記観測部と同様の観測部、および、該観測部が取得する前記センサ情報に基づいて予測を行うモデルを有する第2加工装置と、
    前記第1加工装置の前記観測部で取得された前記センサ情報と前記センサ情報に対応するラベルとを関連付けて学習したモデルを前記第2加工装置で利用する場合において、前記第2加工装置の前記観測部で取得された前記センサ情報を補正した後に前記モデルに入力する場合の前記補正に使用する補正関数の学習を行う学習装置と、
    を備え、
    前記学習装置は、
    前記第1加工装置において前記加工パラメータの一つである基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第1基準情報として記録する記録部と、
    前記第2加工装置において前記基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第2基準情報として取得する基準情報取得部と、
    補正後の前記第2基準情報の特徴が前記第1基準情報の特徴に近づくように前記補正関数を学習する補正関数学習部と、
    を備え
    前記補正関数学習部は、前記第1基準情報の特徴量の分布を前記第1基準情報の前記特徴として使用し、前記第2基準情報の特徴量の分布を前記第2基準情報の前記特徴として使用して前記学習を行う、
    ことを特徴とする加工システム。
  14. 加工パラメータに従って加工を行い加工中にワークの状態、加工装置の状態のうちの少なくともいずれか一方の観測結果を示すセンサ信号、前記センサ信号の特徴量のうちのいずれか一方をセンサ情報として取得する観測部を有する第1加工装置と、
    前記第1加工装置の前記観測部と同様の観測部、および、該観測部が取得する前記センサ情報に基づいて予測を行うモデルを有する第2加工装置と、
    前記第1加工装置の前記観測部で取得された前記センサ情報と前記センサ情報に対応するラベルとを関連付けて学習したモデルを前記第2加工装置で利用する場合において、前記第2加工装置の前記観測部で取得された前記センサ情報を補正した後に前記モデルに入力する場合の前記補正に使用する補正関数の学習を行う学習装置と、
    を備え、
    前記学習装置は、
    前記第1加工装置において前記加工パラメータの一つである基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第1基準情報として記録する記録部と、
    前記第2加工装置において前記基準加工パラメータによる加工を実行した際の前記センサ情報を第2基準情報として取得する基準情報取得部と、
    補正後の前記第2基準情報の特徴が前記第1基準情報の特徴に近づくように前記補正関数を学習する補正関数学習部と、
    を備え、
    前記記録部は、さらに、前記第1基準情報に対応する前記ラベルを記録し、
    前記補正関数学習部は、前記基準情報取得部が取得した前記第2基準情報に対応付けられたラベルと同じラベルに対応する前記第1基準情報を前記記録部から選択し、選択した前記第1基準情報と、前記基準情報取得部が取得した前記第2基準情報とを使用して前記学習を行う、
    ことを特徴とする加工システム。
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