JP7286017B2 - タービンハウジングおよび過給機 - Google Patents

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Description

本開示は、タービンホイールを収容するタービンハウジング、および上記タービンハウジングを備える過給機に関する。
過給機(例えば、ターボチャージャ)には、内燃機関(例えば、エンジン)から排出された排ガスのエネルギを動力(回転力)に変換するタービンと、タービンが出力した動力により内燃機関に送られる空気を圧縮するコンプレッサと、を備えるものがある。過給機のタービンは、タービンホイールと、タービンホイールを収容するタービンハウジングと、を含み、過給機のコンプレッサは、回転シャフトを介してタービンホイールに機械的に連結されたコンプレッサホイールと、コンプレッサホイールを収容するコンプレッサハウジングと、を含む。
過給機のハウジング(コンプレッサハウジング、タービンハウジング)には、複数の構成部品を締結ボルト(締結部材)により締結することで一体化されるものがある。複数の構成部品からなるハウジングは、ホイール(コンプレッサホイール、タービンホイール)が回転時に損傷してバーストした際に、飛散するホイール破片により締結ボルトが破断し、ホイール破片がハウジングの外部へ飛散する虞がある。したがって、複数の構成部品からなるハウジングは、ホイール破片がハウジングの外部に飛散することを防止する、すなわち、コンテインメント性を高める必要がある。
特許文献1には、コンプレッサホイールの外周を囲む外側コンプレッサハウジングと、外側コンプレッサハウジングに収容され外側コンプレッサハウジングとの間にスクロール流路を画定する内側コンプレッサハウジングと、を備えるコンプレッサハウジングが開示されている。特許文献1に記載の内側コンプレッサハウジングは、コンプレッサホイールからスクロール流路に空気を送るためのディフューザ流路を軸受ハウジングとの間に画定するディフューザ流路部と、締結ボルトにより外側コンプレッサハウジングに締結される締結部と、ディフューザ流路部と締結部との間に設けられる環状のベローズ部と、を含んでいる。
特許第5866376号公報
コンプレッサホイールの回転時にコンプレッサホイールが破断すると、ホイール破片が径方向外側に飛散してディフューザ流路に侵入する。この際に、外側コンプレッサハウジングと内側コンプレッサハウジングとを締結する締結ボルトには、ホイール破片により外側ケーシングと内側ケーシングとを押し広げるような、締結ボルトの軸方向に沿った衝撃荷重が締結ボルトに加えられる。仮に上記衝撃荷重により締結ボルトが破断すると、外側ケーシングと内側ケーシングとが口開きして、ホイール破片がハウジングの外部へ飛散する虞がある。
特許文献1に記載の内側コンプレッサハウジングは、環状のベローズ部を弾性変形および塑性変形させることで、軸方向力を吸収するようになっている。環状のベローズ部に軸方向力を吸収させることで、締結部の負荷を軽減させ、締結ボルトの破断およびホイール破片のハウジングの外部への飛散を抑制している。しかし、特許文献1に記載のハウジングは、環状のベローズ部を含むので、構造的に複雑になり、高コスト化を招く虞がある。
上述した事情に鑑みて、本開示の少なくとも一実施形態の目的は、構造が簡単であり、且つ、バースト時にホイール破片がタービンハウジングの外部へ飛散することを効果的に抑制することができるタービンハウジングを提供することにある。
本開示にかかるタービンハウジングは、
スクロール流路を内部に有するスクロール部を含む入口側ケーシングと、
前記入口側ケーシングに第1締結部材により締結される出口側ケーシングと、
前記スクロール流路からの排ガスをタービンホイールに導く排ガス流路を画定する流路壁面を含む流路形成部材であって、前記出口側ケーシングに第2締結部材により締結される流路形成部材と、を備え、
前記出口側ケーシングは、
前記スクロール流路から前記タービンホイールに導かれ、前記タービンホイールを通過した排ガスが流れる出口流路を内部に有する筒状部と、
前記筒状部の下流側端部から径方向外側に突出するフランジ部であって、前記第1締結部材により前記スクロール部に締結されるように構成されたフランジ部と、
前記筒状部の上流側端部から径方向外側に突出する環状板部であって、前記第2締結部材により前記流路形成部材に締結されるように構成された環状板部と、を含み、
前記環状板部は、外周端から径方向内側に凹む少なくとも一つの凹部を有する。
本開示にかかる過給機は、
タービンホイールと、
前記タービンハウジングと、を備える。
本開示の少なくとも一実施形態によれば、構造が簡単であり、且つ、バースト時にホイール破片がタービンハウジングの外部へ飛散することを効果的に抑制することができるタービンハウジングが提供される。
本開示の一実施形態にかかるタービンハウジングを備える過給機のタービン側を概略的に示す概略断面図であって、タービンハウジングの軸線を含む概略断面図である。 本開示の一実施形態にかかるタービンハウジングを備える過給機の全体構成を説明するための概略構成図である。 図1に示す要部を拡大して示す要部拡大断面図である。 本開示の一実施形態にかかるタービンハウジングの環状板部の一例を示す図である。 本開示の一実施形態にかかるタービンハウジングの環状板部の他の一例を示す図である。 本開示の他の一実施形態にかかるタービンハウジングを備える過給機の軸線を含む概略断面図である。
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
図1は、本開示の一実施形態にかかるタービンハウジングを備える過給機のタービン側を概略的に示す概略断面図であって、タービンハウジングの軸線を含む概略断面図である。図2は、本開示の一実施形態にかかるタービンハウジングを備える過給機の全体構成を説明するための概略構成図である。
図1に示されるように、幾つかの実施形態にかかるタービンハウジング2は、過給機1に搭載される。
幾つかの実施形態にかかる過給機1(例えば、ターボチャージャ)は、図1、2に示されるように、タービンホイール11と、タービンホイール11を内部に収容するタービンハウジング2と、を少なくとも備える。過給機1は、図2に示されるように、回転シャフト12と、回転シャフト12を回転可能に支持する軸受13と、軸受13を内部に収容する軸受ハウジング14と、コンプレッサホイール15と、コンプレッサホイール15を内部に収容するコンプレッサハウジング16と、をさらに備える。
以下、例えば図2に示されるように、タービンハウジング2の軸線LAが延在する方向を軸方向Xとし、軸線LAに直交する方向を径方向Yとする。軸方向Xのうち、軸受ハウジング14に対してタービンハウジング2が位置する側(図中右側)を一方側X1とし、軸受ハウジング14に対してコンプレッサハウジング16が位置する側(図中左側)を他方側X2とする。
コンプレッサハウジング16は、図2に示されるように、軸方向Xにおいて軸受ハウジング14を挟んでタービンハウジング2とは反対側に配置される。タービンハウジング2およびコンプレッサハウジング16の夫々は、例えば締結ボルトやVクランプなどの締結部材により軸受ハウジング14に機械的に連結されている。
回転シャフト12は、図2に示されるように、軸方向Xに沿って長手方向を有する。回転シャフト12は、上記長手方向の一端部121(一方側X1の端部)にタービンホイール11が機械的に連結されており、上記長手方向の他端部122(他方側X2の端部)にコンプレッサホイール15が機械的に連結されている。タービンホイール11は、コンプレッサホイール15と同軸上に設けられている。
コンプレッサホイール15は、図2に示されるように、エンジン17(燃焼装置)に空気(燃焼用気体)を供給する供給ライン18に設けられている。タービンホイール11は、エンジン17から排ガスを排出する排出ライン19に設けられている。
過給機1は、エンジン17から排出ライン19を通ってタービンハウジング2の内部に導入された排ガスにより、タービンホイール11を回転させる。コンプレッサホイール15は、回転シャフト12を介してタービンホイール11に機械的に連結されているので、タービンホイール11の回転に連動して回転する。過給機1は、コンプレッサホイール15を回転させることにより、供給ライン18を通ってコンプレッサハウジング16の内部に導入された空気(燃焼用気体)を圧縮してエンジン17に送る。
図示される実施形態では、コンプレッサハウジング16は、図2に示されるように、軸方向Xに沿ってコンプレッサハウジング16の外部から空気を導入するための空気取込口161と、コンプレッサホイール15を通過した空気を径方向Yに沿ってコンプレッサハウジング16の外部に排出してエンジン17に送るための空気供給口162と、が形成されている。
図示される実施形態では、タービンハウジング2は、図2に示されるように、径方向Y外側からタービンハウジング2の内部に排ガスを導入するための排ガス導入口21と、タービンホイール11を回転させた排ガスをタービンハウジング2の外部に軸方向Xに沿って排出するための排ガス排出口22と、が形成されている。
図3は、図1に示す要部を拡大して示す要部拡大断面図である。
タービンハウジング2は、図1、3に示されるように、タービンホイール11を通過する前の排ガスが流れるスクロール流路24と、スクロール流路24とタービンホイール11との間に設けられるとともに、スクロール流路24からの排ガスをタービンホイール11に導く排ガス流路25と、スクロール流路24からタービンホイール11に導かれ、タービンホイール11を通過した排ガスが流れる出口流路26と、を有する。
エンジン17から排出される排ガスは、タービンハウジング2の排ガス導入口21、スクロール流路24および排ガス流路25を、上記順番で通った後に、タービンホイール11に送られる。タービンホイール11に送られた排ガスは、出口流路26を軸方向Xに沿って一方側X1に流れた後に、排ガス排出口22からタービンハウジング2の外部に排出される。
タービンハウジング2は、図1、3に示されるように、入口側ケーシング3と、入口側ケーシング3に第1締結部材6により締結される出口側ケーシング4と、出口側ケーシング4に第2締結部材7により締結される流路形成部材5と、を備える。
入口側ケーシング3は、図1、3に示されるように、上述したスクロール流路24を内部に有するスクロール部31を含む。スクロール流路24は、スクロール部31の内壁面32により画定される。また、入口側ケーシング3には、上述した排ガス導入口21が形成されている。
スクロール流路24は、排ガス導入口21からタービンハウジング2の内部に導入された排ガスをタービンホイール11に導く流路である。スクロール流路24は、タービンホイール11の周囲(径方向Y外側)を囲むような渦巻き形状を有している。スクロール流路24は、排ガスの流れ方向の上流側に位置する排ガス導入口21に連通している。
流路形成部材5は、図3に示されるように、上述した排ガス流路25を画定する流路壁面52を含む。流路壁面52は、軸線LAに交差(直交)する方向に沿って延在している。
図示される実施形態では、流路形成部材5は、入口側ケーシング3とは別体に形成されている。流路形成部材5は、環状のプレート部51を含む。プレート部51は、第2締結部材7が締結される被締結部53と、他方側X2に形成される上述した流路壁面52と、を含む。図示される実施形態では、プレート部51は、環状に形成されているが、他の幾つかの実施形態では、軸線LA周りの周方向に沿って延在する円弧状に形成されていてもよい。
図示される実施形態では、入口側ケーシング3は、スクロール部31の他方側X2側の内側端部33(他方側内側端部)から径方向内側に延在する排ガス流路部34をさらに含む。排ガス流路部34は、流路壁面52との間に排ガス流路25を画定する軸受側流路壁面35を含む。軸受側流路壁面35は、流路壁面52よりも他方側X2にて、軸線LAに交差(直交)する方向に沿って延在しており、一方側X1に位置する流路壁面52に対向している。
排ガス流路25は、スクロール流路24からタービンホイール11に排ガスを導く流路である。排ガス流路25は、スクロール流路24とタービンホイール11との間に設けられ、軸線LAに交差(直交)する方向に沿って延在している。排ガス流路25は、排ガスの流れ方向の上流側に位置するスクロール流路24に連通している。
出口側ケーシング4は、図1、3に示されるように、上述した出口流路26を内部に有する筒状部41と、筒状部41の下流側端部42から径方向外側に突出するフランジ部44と、筒状部41の上流側端部43から径方向外側に突出する環状板部45と、を含む。
筒状部41は、図1、3に示されるように、軸線LAに沿って延在する内壁面411であって、上述した出口流路26を画定する内壁面411を有する。筒状部41の下流側端部42は、上流側端部43よりも排ガスの流れ方向における下流側(一方側X1)に位置するとともに、上述した排ガス排出口22が形成されている。
出口流路26は、タービンホイール11を通過した排ガスを、排ガス排出口22に導く流路である。出口流路26は、タービンホイール11よりも一方側X1に設けられ、軸方向Xに沿って延在し、排ガスの流れ方向の上流側に位置する排ガス流路25、および排ガスの流れ方向の下流側に位置する排ガス排出口22の夫々に連通している。
フランジ部44は、図3に示されるように、第1締結部材6により入口側ケーシング3のスクロール部31に締結されるように構成されている。
図3に示される実施形態では、スクロール部31は、その一方側X1の端部から一方側X1に突出する突出部36を含み、突出部36の端面361が、フランジ部44の他方側X2の外周縁に形成された外周縁面441に当接している。フランジ部44の外周縁面441は、内周縁面442よりも一方側X1に位置している。第1締結部材6は、外周が雄ネジ状に形成された締結部61を有している。第1締結部材6は、締結部61がフランジ部44に形成されたフランジ側挿通孔46を挿通し、突出部36の内周が雌ネジ状に形成された被締結部362に螺合(締結)することで、入口側ケーシング3のスクロール部31と、出口側ケーシング4のフランジ部44と、を連結固定している。
環状板部45は、図3に示されるように、第2締結部材7により流路形成部材5に締結されるように構成されている。
図3に示される実施形態では、環状板部45は、他方側X2の面451が、プレート部51の流路壁面52とは軸方向Xにおいて反対側(他方側X2)の背面511に当接している。この背面511には、上述した被締結部53が形成されている。第2締結部材7は、外周が雄ネジ状に形成された締結部71を有している。第2締結部材7は、締結部71が環状板部45に形成された挿通孔47を挿通し、流路形成部材5の内周が雌ネジ状に形成された被締結部53に螺合(締結)することで、流路形成部材5と、出口側ケーシング4の環状板部45と、を連結固定している。挿通孔47は、フランジ側挿通孔46や突出部36の被締結部362よりも径方向Y内側の位置に形成されている。
図示される実施形態では、図1に示されるように、軸受ハウジング14は、軸方向Xに沿って延在する筒状部141と、筒状部141の一方側X1端部の外周から径方向Y外側に突出するフランジ部142と、を含む。入口側ケーシング3は、排ガス流路部34の軸受側流路壁面35とは軸方向Xにおいて反対側(他方側X2)の背面341が、軸受ハウジング14のフランジ部142の一方側X1の面143に当接している。図示される実施形態では、入口側ケーシング3は、その背面341が不図示の締結部材により上記面143に固定されることで、軸受ハウジング14に連結固定している。
図示される実施形態では、上述したタービンホイール11は、筒状部41の内壁面411、および軸受ハウジング14の軸端面144により画定される空間に収容されている。
図4は、本開示の一実施形態にかかるタービンハウジングの環状板部の一例を示す図である。図5は、本開示の一実施形態にかかるタービンハウジングの環状板部の他の一例を示す図である。
幾つかの実施形態にかかるタービンハウジング2は、図3に示されるように、上述した入口側ケーシング3と、上述した出口側ケーシング4と、上述した流路形成部材5と、を備え、出口側ケーシング4は、上述した筒状部41と、上述したフランジ部44と、上述した環状板部45と、を含む。上述した環状板部45は、図4、5に示されるように、外周端452から径方向Y内側に凹む少なくとも一つの凹部9を有する。
図示される実施形態では、凹部9(9A、9B)は、図4、5に示されるように、周方向に交差(直交)する方向に沿って延在する一対の側壁部92、93と、一対の側壁部92、93の径方向内側の端部同士を繋ぐ底壁部91と、を含む。
図4に示される実施形態では、環状板部45は、一つの凹部9(9A)を有する。図5に示される実施形態では、環状板部45は、複数の凹部9(9B)を有する。
タービンホイール11の回転時にタービンホイール11が破断すると、ホイール破片が径方向Y外側に飛散して排ガス流路25に侵入するため、タービンハウジング2には、ホイール破片により入口側ケーシング3と出口側ケーシング4とを押し広げるような衝撃荷重F(軸方向荷重、図3参照)が加えられることがある。仮に出口側ケーシング4の環状板部45が凹部9を有しない円板状である場合には、流路形成部材5から環状板部45に伝達される衝撃荷重Fを周方向に沿って全周にわたって伝達させることができ、全周にて衝撃荷重Fを分担して負担することができる。環状板部45が凹部9を有しない円板状は、剛性が高いので、衝撃荷重Fにより環状板部45が変形する前に、入口側ケーシング3と出口側ケーシング4とを締結する第1締結部材6が衝撃荷重Fにより破断してしまう。
上記の構成によれば、出口側ケーシング4の環状板部45は、外周端452から径方向内側に凹む少なくとも一つの凹部9を有する。つまり、上記タービンハウジング2は、出口側ケーシング4の環状板部45が少なくとも一つの凹部9を有するという簡単な構造になっている。少なくとも一つの凹部9を有する環状板部45は、凹部9により衝撃荷重Fの周方向に沿った伝達が阻害されるとともに、凹部9により応力集中部が生じ、上記応力集中部が変形の起点となるため、環状板部45が凹部9を有しない円板状である場合に比べて、剛性を効果的に低下させることができる。
環状板部45の剛性を低下させることで、衝撃荷重Fを受けた際の環状板部45の変形量を大きなものにすることができ、衝撃荷重Fを受けて環状板部45が変形する際に吸収できる衝撃エネルギの量を増大させることができる。タービンハウジング2は、入口側ケーシング3と出口側ケーシング4とを締結する第1締結部材6が衝撃荷重Fにより破断するよりも先に、剛性を低下させた環状板部45を変形させて衝撃エネルギを吸収させることにより、第1締結部材6に加えられる衝撃荷重Fを小さくして第1締結部材6の破断を抑制することができる。そして、タービンハウジング2は、第1締結部材6の破断を抑制することにより、バースト時にホイール破片がタービンハウジング2の外部へ飛散することを効果的に抑制することができる。
幾つかの実施形態では、上述した環状板部45は、図4、5に示されるように、少なくとも一つの凹部9に対応する周方向位置とは異なる周方向位置に形成される第2締結部材7が挿通可能な少なくとも一つの上述した挿通孔47を有する。少なくとも一つの凹部9は、径方向における最深部94(最も径方向内側に位置する部位)が少なくとも一つの挿通孔47よりも径方向Y内側に位置するように構成されている。
図示される実施形態では、図4、5に示されるように、上述した底壁部91に最深部94が設けられる。図4、5に示される実施形態では、底壁部91は、筒状部41の外壁面412と径方向Y位置が同じになるように構成されている。
上記の構成によれば、環状板部45は、凹部9に対応する周方向位置とは異なる周方向位置に形成される挿通孔47に第2締結部材7が挿通することで、流路形成部材5に締結される。環状板部45は、凹部9の径方向における最深部94(最も径方向内側に位置する部位)が、挿通孔47よりも径方向内側に位置しているので、挿通孔47を介して流路形成部材5から伝達される衝撃荷重Fの周方向に沿った伝達が凹部9により阻害される。環状板部45は、衝撃荷重Fの周方向に沿った伝達を阻害し、衝撃荷重Fを負担する範囲を狭めることにより、上記範囲における剛性を低下させることができるため、上記範囲にて衝撃エネルギをより効果的に吸収することが可能となる。
幾つかの実施形態では、図5に示されるように、上述した少なくとも一つの挿通孔47は、複数の挿通孔47を含み、上述した少なくとも一つの凹部9は、複数の凹部9を含む。複数の凹部9の夫々は、周方向における複数の挿通孔47のうちの隣接する二つの挿通孔47の間に設けられる。
上記の構成によれば、複数の凹部9の夫々は、周方向における複数の挿通孔47のうちの隣接する二つの挿通孔47の間に設けられるので、挿通孔47を介して流路形成部材5から伝達された衝撃荷重Fの、他の挿通孔47が形成された部位への周方向に沿った伝達が凹部9により阻害される。環状板部45は、衝撃荷重Fの他の挿通孔47が形成された部位への周方向に沿った伝達を阻害し、挿通孔47が形成された部位毎に衝撃荷重Fを負担させることにより、挿通孔47が形成された各部位における剛性を低下させることができるため、各部位にて衝撃エネルギをより効果的に吸収することが可能となる。
幾つかの実施形態では、図5に示されるように、上述した環状板部45は、周方向における上述した複数の凹部9のうちの隣接する二つの凹部9によって画定される複数の凸部10を有する。複数の凸部10の夫々には、上述した複数の挿通孔47の一つが設けられている。
図示される実施形態では、複数の凸部10の夫々は、凸部10に設けられた挿通孔47を挟む一対の側壁部92、93と、一対の側壁部92、93の径方向外側の端部同士を繋ぐ外壁部(外周端452)と、を含む。挿通孔47は、凸部10の周方向における中央に形成されることが好ましい。
上記の構成によれば、複数の挿通孔47の一つが形成された凸部10は、一つ当たりの周方向において存在する角度範囲θが小さなものであるので、環状板部45は、挿通孔47を介して流路形成部材5から伝達された衝撃荷重Fの、周方向に沿った伝達が凸部10の上記角度範囲θに制限される。環状板部45は、衝撃荷重Fの周方向に沿った伝達を阻害し、衝撃荷重Fを負担する範囲を角度範囲θに制限することにより、角度範囲θにおける剛性を低下させることができるため、角度範囲θにて衝撃エネルギをより効果的に吸収することが可能となる。
幾つかの実施形態では、図3に示されるように、上述したフランジ部44は、上述した第1締結部材6を挿通させる少なくとも一つの上述したフランジ側挿通孔46を有する。上述した少なくとも一つの挿通孔47は、少なくとも一つのフランジ側挿通孔46よりも孔径が小さくなるように構成された。すなわち、挿通孔47の孔径D1は、フランジ側挿通孔46の孔径D2よりも小さい。
上記の構成によれば、第2締結部材7を挿通させる挿通孔47は、第1締結部材6を挿通させるフランジ側挿通孔46よりも孔径が小さくなるように構成されているので、第2締結部材7から挿通孔47に入力される衝撃荷重Fを大きくすることができる。つまり、ホイール破片がタービンハウジング2に衝突時に、出口側ケーシング4に対して流路形成部材5や入口側ケーシング3が滑った場合、部材間の隙間が小さい第2締結部材7と挿通孔47を、部材間の隙間が大きい第1締結部材6とフランジ側挿通孔46よりも早期に密着させることができるため、第2締結部材7から挿通孔47に入力される衝撃荷重Fを大きくすることができる。タービンハウジング2は、第2締結部材7から挿通孔47に入力される衝撃荷重Fを大きくすることで、第1締結部材6からフランジ側挿通孔46に入力される衝撃荷重Fを緩和でき、第1締結部材6の破断をより効果的に抑制することができる。
上述したように、幾つかの実施形態では、例えば図3に示されるように、上述した流路形成部材5は、上述した入口側ケーシング3と別体に形成されている。
仮に流路形成部材5と入口側ケーシング3とが一体に形成された場合には、流路形成部材5(入口側ケーシング3)に第2締結部材7を介して締結される環状板部45は、入口側ケーシング3に支持されるため、衝撃荷重Fを受けた際の変形が抑制される。上記の構成によれば、流路形成部材5は、入口側ケーシング3と別体に形成されているので、環状板部45は、入口側ケーシング3に衝撃荷重Fを受けた際の変形が抑制されることなく、容易に変形可能であるため、第1締結部材6の破断をより効果的に抑制することができる。
幾つかの実施形態では、図1、3に示されるように、上述した流路形成部材5は、第2締結部材7が締結される被締結部53と流路壁面52とを含む上述したプレート部51と、プレート部51の流路壁面52から突出する少なくとも一つの固定ノズル54と、を含む。
図示される実施形態では、図1に示されるように、少なくとも一つの固定ノズル54は、周方向に沿って間隔をあけて設けられる複数の固定ノズル54を含む。複数の固定ノズル54の夫々は、径方向Yに交差する方向に沿って延在している。なお、固定ノズル54は、その前縁と後縁の周方向位置が互いに異なるように構成されていてもよい。
上記の構成によれば、流路形成部材5は、第2締結部材7が締結される被締結部53と流路壁面52とを含むプレート部51と、流路壁面52から突出する少なくとも一つの固定ノズル54と、を含む。このような場合でも、流路形成部材5のプレート部51から出口側ケーシング4の環状板部45に伝達された衝撃荷重Fにより、環状板部45を変形させることで、第1締結部材6の破断を抑制することができる。
図6は、本開示の他の一実施形態にかかるタービンハウジングを備える過給機の軸線を含む概略断面図である。
幾つかの実施形態では、図6に示されるように、上述した流路形成部材5は、上述した入口側ケーシング3と一体に形成された。図示される実施形態では、流路形成部材5の外周端55と、スクロール部31の一方側X1側の内側端部37(一方側内側端部)と、が一体に形成されている。
上記の構成によれば、流路形成部材5は、入口側ケーシング3と一体に形成されているので、入口側ケーシング3と出口側ケーシング4とを押し広げるような衝撃荷重Fが流路形成部材5に加えられた際に、衝撃荷重Fの一部を入口側ケーシング3(内側端部37)に伝達することができる。流路形成部材5は、衝撃荷重Fの一部を入口側ケーシング3(内側端部37)に伝達することで、流路形成部材5から出口側ケーシング4に伝達される衝撃荷重Fを緩和でき、第1締結部材6の破断をより効果的に抑制することができる。
幾つかの実施形態にかかる過給機1は、上述したタービンホイール11と、上述したタービンハウジング2と、を備える。上記の構成によれば、過給機1は、タービンハウジング2が第1締結部材6の破断を抑制することにより、バースト時にホイール破片がタービンハウジング2の外部へ飛散することを効果的に抑制することができる。
本開示は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
上述した幾つかの実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握されるものである。
(1)本開示の少なくとも一実施形態にかかるタービンハウジングは、
スクロール流路を内部に有するスクロール部を含む入口側ケーシングと、
上記入口側ケーシングに第1締結部材により締結される出口側ケーシングと、
上記スクロール流路からの排ガスをタービンホイールに導く排ガス流路を画定する流路壁面を含む流路形成部材であって、上記出口側ケーシングに第2締結部材により締結される流路形成部材と、を備え、
上記出口側ケーシングは、
上記スクロール流路から上記タービンホイールに導かれ、上記タービンホイールを通過した排ガスが流れる出口流路を内部に有する筒状部と、
上記筒状部の下流側端部から径方向外側に突出するフランジ部であって、上記第1締結部材により上記スクロール部に締結されるように構成されたフランジ部と、
上記筒状部の上流側端部から径方向外側に突出する環状板部であって、上記第2締結部材により上記流路形成部材に締結されるように構成された環状板部と、を含み、
上記環状板部は、外周端から径方向内側に凹む少なくとも一つの凹部を有する。
タービンホイールの回転時にタービンホイールが破断すると、ホイール破片が径方向外側に飛散して排ガス流路に侵入するため、タービンハウジングには、ホイール破片により入口側ケーシングと出口側ケーシングとを押し広げるような衝撃荷重が加えられることがある。仮に環状板部が上記凹部を有しない円板状である場合には、流路形成部材から環状板部に伝達される衝撃荷重を周方向に沿って全周にわたって伝達させることができ、全周にて衝撃荷重を分担して負担することができる。環状板部が上記凹部を有しない円板状は、剛性が高いので、上記衝撃荷重により環状板部が変形する前に、入口側ケーシングと出口側ケーシングとを締結する第1締結部材が上記衝撃荷重により破断してしまう。
上記(1)の構成によれば、出口側ケーシングの環状板部は、外周端から径方向内側に凹む少なくとも一つの凹部を有する。つまり、上記タービンハウジングは、出口側ケーシングの環状板部が少なくとも一つの凹部を有するという簡単な構造になっている。少なくとも一つの凹部を有する環状板部は、凹部により衝撃荷重の周方向に沿った伝達が阻害されるとともに、凹部により応力集中部が生じ、上記応力集中部が変形の起点となるため、環状板部が上記凹部を有しない円板状である場合に比べて、剛性を効果的に低下させることができる。
環状板部の剛性を低下させることで、上記衝撃荷重を受けた際の環状板部の変形量を大きなものにすることができ、上記衝撃荷重を受けて環状板部が変形する際に吸収できる衝撃エネルギの量を増大させることができる。上記タービンハウジングは、入口側ケーシングと出口側ケーシングとを締結する第1締結部材が上記衝撃荷重により破断するよりも先に、剛性を低下させた環状板部を変形させて衝撃エネルギを吸収させることにより、第1締結部材に加えられる衝撃荷重を小さくして第1締結部材の破断を抑制することができる。そして、上記タービンハウジングは、第1締結部材の破断を抑制することにより、バースト時にホイール破片がタービンハウジングの外部へ飛散することを効果的に抑制することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載のタービンハウジングであって、上記環状板部は、上記少なくとも一つの凹部に対応する周方向位置とは異なる周方向位置に形成される上記第2締結部材が挿通可能な少なくとも一つの挿通孔を有し、上記少なくとも一つの凹部は、径方向における最深部が上記少なくとも一つの挿通孔よりも径方向内側に位置するように構成された。
上記(2)の構成によれば、環状板部は、凹部に対応する周方向位置とは異なる周方向位置に形成される挿通孔に第2締結部材が挿通することで、流路形成部材に締結される。環状板部は、凹部の径方向における最深部(最も径方向内側に位置する部位)が、挿通孔よりも径方向内側に位置しているので、挿通孔を介して流路形成部材から伝達される衝撃荷重の周方向に沿った伝達が凹部により阻害される。環状板部は、衝撃荷重の周方向に沿った伝達を阻害し、衝撃荷重を負担する範囲を狭めることにより、上記範囲における剛性を低下させることができるため、上記範囲にて衝撃エネルギをより効果的に吸収することが可能となる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載のタービンハウジングであって、上記少なくとも一つの挿通孔は、複数の挿通孔を含み、上記少なくとも一つの凹部は、複数の凹部を含み、上記複数の凹部の夫々は、周方向における上記複数の挿通孔のうちの隣接する二つの挿通孔の間に設けられる。
上記(3)の構成によれば、複数の凹部の夫々は、周方向における複数の挿通孔のうちの隣接する二つの挿通孔の間に設けられるので、挿通孔を介して流路形成部材から伝達された衝撃荷重の、他の挿通孔が形成された部位への周方向に沿った伝達が凹部により阻害される。環状板部は、衝撃荷重の他の挿通孔が形成された部位への周方向に沿った伝達を阻害し、挿通孔が形成された部位毎に衝撃荷重を負担させることにより、挿通孔が形成された各部位における剛性を低下させることができるため、各部位にて衝撃エネルギをより効果的に吸収することが可能となる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載のタービンハウジングであって、上記環状板部は、上記周方向における上記複数の凹部のうちの隣接する二つの凹部によって画定される複数の凸部を有し、上記複数の凸部の夫々には、上記複数の挿通孔の一つが設けられた。
上記(4)の構成によれば、複数の挿通孔の一つが形成された凸部は、一つ当たりの周方向において存在する角度範囲が小さなものであるので、環状板部は、挿通孔を介して流路形成部材から伝達された衝撃荷重の、周方向に沿った伝達が凸部の上記角度範囲に制限される。上記環状板部は、衝撃荷重の周方向に沿った伝達を阻害し、衝撃荷重を負担する範囲を上記角度範囲に制限することにより、上記角度範囲における剛性を低下させることができるため、上記角度範囲にて衝撃エネルギをより効果的に吸収することが可能となる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(2)~(4)の何れかに記載のタービンハウジングであって、上記フランジ部は、上記第1締結部材を挿通させる少なくとも一つのフランジ側挿通孔を有し、上記少なくとも一つの挿通孔は、上記少なくとも一つのフランジ側挿通孔よりも孔径が小さくなるように構成された。
上記(5)の構成によれば、第2締結部材を挿通させる挿通孔は、第1締結部材を挿通させるフランジ側挿通孔よりも孔径が小さくなるように構成されているので、第2締結部材から挿通孔に入力される衝撃荷重を大きくすることができる。つまり、ホイール破片がタービンハウジングに衝突時に、出口側ケーシングに対して流路形成部材や入口側ケーシングが滑った場合、部材間の隙間が小さい第2締結部材と挿通孔を、部材間の隙間が大きい第1締結部材とフランジ側挿通孔よりも早期に密着させることができるため、第2締結部材から挿通孔に入力される衝撃荷重を大きくすることができる。上記タービンハウジングは、第2締結部材から挿通孔に入力される衝撃荷重を大きくすることで、第1締結部材からフランジ側挿通孔に入力される衝撃荷重を緩和でき、第1締結部材の破断をより効果的に抑制することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)~(5)の何れかに記載のタービンハウジングであって、上記流路形成部材は、上記入口側ケーシングと一体に形成された。
上記(6)の構成によれば、流路形成部材は、入口側ケーシングと一体に形成されているので、入口側ケーシングと出口側ケーシングとを押し広げるような衝撃荷重が流路形成部材に加えられた際に、衝撃荷重の一部を入口側ケーシングに伝達することができる。流路形成部材は、衝撃荷重の一部を入口側ケーシングに伝達することで、流路形成部材から出口側ケーシングに伝達される衝撃荷重を緩和でき、第1締結部材の破断をより効果的に抑制することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)~(5)の何れかに記載のタービンハウジングであって、上記流路形成部材は、上記入口側ケーシングと別体に形成された。
仮に流路形成部材と入口側ケーシングとが一体に形成された場合には、流路形成部材(入口側ケーシング)に第2締結部材を介して締結される環状板部は、入口側ケーシングに支持されるため、衝撃荷重を受けた際の変形が抑制される。上記(7)の構成によれば、流路形成部材は、入口側ケーシングと別体に形成されているので、環状板部は、入口側ケーシングに衝撃荷重を受けた際の変形が抑制されることなく、容易に変形可能であるため、第1締結部材の破断をより効果的に抑制することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(7)に記載のタービンハウジングであって、上記流路形成部材は、上記第2締結部材が締結される被締結部と上記流路壁面とを含むプレート部と、上記プレート部の上記流路壁面から突出する少なくとも一つの固定ノズルと、を含む。
上記(8)の構成によれば、流路形成部材は、第2締結部材が締結される被締結部と流路壁面とを含むプレート部と、流路壁面から突出する少なくとも一つの固定ノズルと、を含む。この場合には、流路形成部材のプレート部から出口側ケーシングの環状板部に伝達された衝撃荷重により、環状板部を変形させることで、第1締結部材の破断を抑制することができる。
(9)本開示の少なくとも一実施形態にかかる過給機は、
タービンホイールと、
上記(1)~(8)の何れかに記載のタービンハウジングと、を備える。
上記(9)の構成によれば、過給機は、タービンハウジングが第1締結部材の破断を抑制することにより、バースト時にホイール破片がタービンハウジングの外部へ飛散することを効果的に抑制することができる。
1 過給機
2 タービンハウジング
21 排ガス導入口
22 排ガス排出口
24 スクロール流路
25 排ガス流路
26 出口流路
3 入口側ケーシング
31 スクロール部
32 内壁面
33,37 内側端部
34 排ガス流路部
35 軸受側流路壁面
36 突出部
362 被締結部
4 出口側ケーシング
41 筒状部
411 内壁面
42 下流側端部
43 上流側端部
44 フランジ部
45 環状板部
452 外周端
46 フランジ側挿通孔
47 挿通孔
5 流路形成部材
51 プレート部
52 流路壁面
53 被締結部
54 固定ノズル
55 外周端
6 第1締結部材
7 第2締結部材
9 凹部
91 底壁部
92,93 側壁部
94 最深部
10 凸部
11 タービンホイール
12 回転シャフト
121 一端部
122 他端部
13 軸受
14 軸受ハウジング
142 フランジ部
15 コンプレッサホイール
16 コンプレッサハウジング
161 空気取込口
162 空気供給口
17 エンジン
18 供給ライン
19 排出ライン
F 衝撃荷重
LA 軸線
X 軸方向
X1 軸方向の一方側
X2 軸方向の他方側
Y 径方向

Claims (9)

  1. スクロール流路を内部に有するスクロール部を含む入口側ケーシングと、
    前記入口側ケーシングに第1締結部材により締結される出口側ケーシングと、
    前記スクロール流路からの排ガスをタービンホイールに導く排ガス流路を画定する流路壁面を含む流路形成部材であって、前記出口側ケーシングに第2締結部材により締結される流路形成部材と、を備え、
    前記出口側ケーシングは、
    前記スクロール流路から前記タービンホイールに導かれ、前記タービンホイールを通過した排ガスが流れる出口流路を内部に有する筒状部と、
    前記筒状部の下流側端部から径方向外側に突出するフランジ部であって、前記第1締結部材により前記スクロール部に締結されるように構成されたフランジ部と、
    前記筒状部の上流側端部から径方向外側に突出する環状板部であって、前記第2締結部材により前記流路形成部材に締結されるように構成された環状板部と、を含み、
    前記環状板部は、外周端から径方向内側に凹む少なくとも一つの凹部を有する
    タービンハウジング。
  2. 前記環状板部は、前記少なくとも一つの凹部に対応する周方向位置とは異なる周方向位置に形成される前記第2締結部材が挿通可能な少なくとも一つの挿通孔を有し、
    前記少なくとも一つの凹部は、径方向における最深部が前記少なくとも一つの挿通孔よりも径方向内側に位置するように構成された
    請求項1に記載のタービンハウジング。
  3. 前記少なくとも一つの挿通孔は、複数の挿通孔を含み、
    前記少なくとも一つの凹部は、複数の凹部を含み、
    前記複数の凹部の夫々は、周方向における前記複数の挿通孔のうちの隣接する二つの挿通孔の間に設けられる
    請求項2に記載のタービンハウジング。
  4. 前記環状板部は、前記周方向における前記複数の凹部のうちの隣接する二つの凹部によって画定される複数の凸部を有し、
    前記複数の凸部の夫々には、前記複数の挿通孔の一つが設けられた
    請求項3に記載のタービンハウジング。
  5. 前記フランジ部は、前記第1締結部材を挿通させる少なくとも一つのフランジ側挿通孔を有し、
    前記少なくとも一つの挿通孔は、前記少なくとも一つのフランジ側挿通孔よりも孔径が小さくなるように構成された
    請求項2乃至4の何れか1項に記載のタービンハウジング。
  6. 前記流路形成部材は、前記入口側ケーシングと一体に形成された
    請求項1乃至5の何れか1項に記載のタービンハウジング。
  7. 前記流路形成部材は、前記入口側ケーシングと別体に形成された
    請求項1乃至5の何れか1項に記載のタービンハウジング。
  8. 前記流路形成部材は、
    前記第2締結部材が締結される被締結部と前記流路壁面とを含むプレート部と、
    前記プレート部の前記流路壁面から突出する少なくとも一つの固定ノズルと、を含む
    請求項7に記載のタービンハウジング。
  9. タービンホイールと、
    請求項1乃至8の何れか1項に記載のタービンハウジングと、を備える
    過給機。
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