JP7283034B2 - 超電導デバイス及び超電導デバイスの製造方法 - Google Patents

超電導デバイス及び超電導デバイスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、超電導デバイス及び超電導デバイスの製造方法に関する。
超電導材料を用いた超電導デバイスの一つとして、ジョセフソン接合を有する超電導量子干渉素子(SQUID:Superconducting Quantum Interference Device)による超電導磁気センサがある。この超電導磁気センサにおけるジョセフソン接合は、例えば、表面に段差(ステップ)の形成されている酸化物結晶基板の上に、高温超電導膜を成膜することにより、段差の部分に生じた結晶粒界により形成される。
SQUIDは、ジョセフソン接合を含むリング状の超電導電流路により形成される素子であり、超電導現象により、地磁気の10億分の1の磁場分解能(10fTオーダー)を有する超高感度磁気センサである。このためSQUIDは、心臓や脳などの微弱な磁気信号の検出を必要とする生体磁気計測に使用されており(例えば、非特許文献1)、最近では、超低磁場核磁気共鳴イメージングにも利用されている。
また、SQUIDは、残留磁気測定や過電流探傷法を利用した社会インフラの非破壊検査への応用も期待されている。近年、高度経済成長期に大量に整備された道路、トンネル、橋梁などの老朽化が懸念されており、それらの予防保全が喫緊の課題となっている。一般的に社会インフラ点検では望遠・近接目視や触診・打診が行われているが、構造物内部の金属腐食や疲労亀裂などを詳細に調査するには破壊検査が必要となり、検査コストがかかる。このような社会インフラ非破壊検査にはSQUIDを用いることが可能であるが、この場合、検査コストの観点からSQUIDの動作温度が重要になる。
冷却に液体ヘリウムを必要とする低温超電導体のSQUIDでは、検出感度は高いものの、液体ヘリウムは高価で取り扱いが難しいため利用範囲は限られる。高温超電導体の発見以降は、液体窒素温度(77K)で動作する高温超電導体のSQUIDの開発が進んでおり、現在では、100fT/Hz1/2程度の検出感度の高温超電導SQUIDも存在している。
また、最先端の研究開発では、検出感度が100fT/Hz1/2の高温超電導SQUIDも報告されている(例えば、非特許文献2)。液体ヘリウムよりも安価で取り扱いの容易な液体窒素による冷却で動作する高温超電導SQUIDは、特に屋外で実施される社会インフラ非破壊検査における磁気センサとしての利用価値が高い。
特開2017-28163号公報 特開2007-324180号公報 特開昭64-27282号公報 特開平9-249498号公報 特開平3-224278号公報
M.I.Faley et al.,Supercond.Sci.Technol.30,083001(2017) M.I.Faley et al.,J.Phys.:Conf.Ser.507,042009(2007) Z.Hao et al.,J.Appl.Phys.91,9251(2002) M.I.Faley et al.,Appl.Phys.Lett.89,082507(2006)
上記のようなSQUID等の超電導デバイスおいては、良好な特性を得ることができ、歩留まりが高く低コストで製造することのできるものが求められている。
本実施の形態の一観点によれば、超電導デバイスは、結晶基板の上に形成された第1の超電導膜と、前記第1の超電導膜の上に形成された第2の超電導膜と、を有し、前記第1の超電導膜及び前記第2の超電導膜は、RBaCu7-x(Rは、Y、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Yb)から構成され、前記第2の超電導膜は、前記第1の超電導膜よりも、超電導転移温度が高いことを特徴とする。
開示の超電導デバイスによれば、良好な特性の超電導デバイスを高い歩留まりで低コストで製造することができる。
超電導デバイスの構造の説明図(1) 超電導デバイスの構造の説明図(2) 第1の実施の形態における超電導デバイスの構造図 第1の実施の形態における超電導デバイスの斜視図 測定のために作製した超電導デバイスの試料の説明図 超電導デバイスにおけるX線回折の特性図 超電導デバイスにおけるロッキングカーブの特性図 第1の実施の形態における超電導デバイスの製造方法の説明図(1) 第1の実施の形態における超電導デバイスの製造方法の説明図(2) 第1の実施の形態における超電導デバイスの製造方法の説明図(3) 第1の実施の形態における磁気センサの構造図 第1の実施の形態における磁気測定装置の構造図 第2の実施の形態における超電導デバイスの構造図(1) 第2の実施の形態における超電導デバイスの構造図(2) 第2の実施の形態における超電導デバイスの構造図(3)
発明を実施するための形態について、以下に説明する。尚、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
最初に、ステップエッジ型のジョセフソン接合を有する超電導デバイスについて説明する。この超電導デバイスは、図1に示されるように、酸化物結晶基板10の表面には段差11が形成されており、この酸化物結晶基板10の上に、高温超電導膜30がエピタキシャル成長により形成されている。このように形成された高温超電導膜30は、c軸方向([001]方向)に高配向なエピタキシャル膜であり、酸化物結晶基板10の表面に形成された段差11により結晶粒界が生成され、この結晶粒界によりジョセフソン接合31が形成される。高温超電導膜30は、パルスレーザー堆積(PLD:Pulsed Laser Deposition)法、共蒸着法、スパッタ法、分子線エピタキシー法等により高温超電導膜を成膜することにより形成される。SQUIDは、このようなジョセフソン接合31が形成されたデバイスであるが、良好な特性のSQUIDを高い歩留まりで製造するためには、ジョセフソン接合31の接合界面は良好であるものが求められる。
ジョセフソン接合31の接合界面の品質は、高温超電導膜30の結晶性に大きく依存するため、高温超電導膜30を成長させるための基板としては、酸化物結晶基板10が用いられており、具体的には、MgO(100)基板が用いられている。また、高温超電導膜30は、YBaCu7-x(YBCO)により形成されており、MgO(100)とYBCOとは格子定数の差は比較的大きく、格子不整合は約9%である。このため、酸化物結晶基板10の上に、結晶性の良好な高温超電導膜30を成膜することは困難であり、良好な特性を得ることができず、また、歩留まりの低下を招いていた。
このため、図2に示されるように、表面に段差11が形成されている酸化物結晶基板10に、バッファ層20を形成し、バッファ層20の上に高温超電導膜30を成膜する方法が考えられる。このように、バッファ層20を形成することにより、バッファ層20と高温超電導膜30との格子不整合を小さくすることができるため、結晶性の良好な高温超電導膜30を成膜することができる。尚、バッファ層20は、格子不整合を緩和するために形成されるものであり、例えば、CeO、BaZrO、SrTiO等により形成されている。
しかしながら、図2に示される構造の超電導デバイスは、高温超電導膜30を形成する材料とは異なる材料によりバッファ層20が形成され、このバッファ層20の上に、高温超電導膜30が形成されている。従って、超電導デバイスの製造工程が複雑となり、時間を要し、また、バッファ層20を形成するための材料も準備する必要がある。このため、スループットの低下し、また、コストがアップしてしまう。
(超電導デバイス)
次に、第1の実施の形態における超電導デバイスについて説明する。本実施の形態における超電導デバイスは、図3及び図4に示されるように、表面に段差11が形成されている酸化物結晶基板10の表面に、低温超電導膜120を形成し、低温超電導膜120の上には、高温超電導膜130が形成されている構造のものである。尚、本願においては、低温超電導膜120を第1の超電導膜と記載し、高温超電導膜130を第2の超電導膜と記載する場合がある。
本実施の形態においては、低温超電導膜120及び高温超電導膜130は、ともにRBaCu7-xにより形成されており、低温超電導膜120は高温超電導膜130よりも酸素の組成比が少ない。従って、低温超電導膜120と高温超電導膜130は、同じ元素により形成されているが、酸素の組成比は、低温超電導膜120が高温超電導膜130よりも少ない。尚、Rは、Y、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Ybのうちから選択される1または2以上の希土類元素であり、xは酸素欠損量である。尚、低温超電導膜120及び高温超電導膜130は、酸素を除いた元素組成比が、R:Ba:Cu=1:2:3となるように形成されている。
低温超電導膜120は、膜厚が20nm以上、40nm以下であって、xがアンダードープとなるxの範囲が0.5<x<1のRBaCu7-xにより形成されており、超電導転移温度Tc1は、Tc1<77Kである。具体的には、低温超電導膜120は、x=0.6のYBCOにより形成されており、Tc1=20K、結晶構造は正方晶(空間群:P4/mmm)、格子定数はa=b=3.86Å、c=11.78Åである。
高温超電導膜130は、膜厚が150nm以上、200nm以下であって、xがオプティマルドープとなるxの範囲が0<x<0.5のRBaCu7-xにより形成されており、超電導転移温度Tc2は、Tc2>77Kである。具体的には、高温超電導膜130は、x=0.1のYBCOにより形成されており、Tc2=90K、結晶構造は斜方晶(空間群:Pmmm)、格子定数はa=3.81Å、b=3.88Å、c=11.68Åである。この高温超電導膜130の77Kにおける臨界電流密度4.5MA/cmである。
酸化物結晶基板10は、MgO(100)基板であり、格子定数はa=4.21Åである。このため、酸化物結晶基板10はMgO(100)基板の上に、直接、高温超電導膜130を成膜した場合には、格子不整合は約9%となる。これに対し、本実施の形態は、低温超電導膜120の上に、高温超電導膜130が成膜されており、格子不整合は約1%であり、格子不整合が緩和されるため、高温超電導膜130の結晶性を向上させることができる。これにより、接合界面が良好なジョセフソン接合31が形成することができる。また、低温超電導膜120及び高温超電導膜130を形成するための原料は同じであるため、バッファ層を形成するため他の材料を層を形成する必要もない。よって、本実施の形態は、良好な特性の超電導デバイスを高い歩留まりで低コストで製造することができる。
(X線回折)
次に、図3に示される本実施の形態における超電導デバイスに対応する図5(a)に示される試料S1と、図1の超電導デバイスに対応する図5(b)に示される試料S2及びS3を作製し、X線回折による分析を行った。この結果について以下に説明する。試料S1は、PLD法により低温超電導膜120及び高温超電導膜130を順に形成したものであり、試料S2は、PLD法により高温超電導膜30を形成したものであり、試料S3は、共蒸着法により高温超電導膜30を形成したものである。尚、試料S1、S2、S3はX線回折による分析を行うための試料であるため、酸化物結晶基板10には段差11は形成されてはいない。よって、高温超電導膜にはジョセフソン接合は形成されてはいない。
図6は、試料S1、S2、S3におけるX線回折による分析結果を示す。図6に示されるように、試料S1、S2、S3において、YBCOがc軸に高配向した回折ピークが得られた。また、本実施の形態における超電導デバイスに相当する試料S1では、回折ピークの分離やサテライトピークは確認されず、積層膜に起因する界面歪や結晶性の乱れは生じていないものと考えられる。
図7は、試料S1、S2、S3におけるYBCO(005)のロッキングカーブを示す。各々のYBCO(005)のピークの半値全幅は、試料S1では0.52°であり、試料S2では0.60°であり、試料S3では0.77°であった。従って、本実施の形態における超電導デバイスに相当する試料S1は、低温超電導膜が形成されていない試料S2及びS3よりも半値全幅が狭く、欠陥の少ない良好な結晶性のYBCO膜が形成されているものと推察される。
尚、本実施の形態における超電導デバイスの説明では、SQUIDについて説明するが、本実施の形態における超電導デバイスは、図5(a)に示される試料S1の構造のような超電導線材であってもよい。
(超電導デバイスの製造方法)
次に、本実施の形態における超電導デバイスの製造方法について、図8から図10に基づき説明する。
最初に、図8(a)に示すように、酸化物結晶基板10の上に、レジストパターン161を形成する。酸化物結晶基板10は、MgO(100)基板であり、酸化物結晶基板10の表面にスピンコートによりフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、レジストパターン161を形成する。
次に、図8(b)に示すように、Arイオンビームを斜め方向より照射し、レジストパターン161が形成されていない領域の酸化物結晶基板10の表面の一部をイオンミリングにより除去する。この後、酸素プラズマアッシングによりレジストパターン161を除去する。これにより、酸化物結晶基板10の表面の一部が除去され、傾斜した段差11が形成される。本実施の形態においては、Arイオンビームを斜め方向より照射して、酸化物結晶基板10を除去しているため、レジストパターン161の影となっている部分の酸化物結晶基板10は除去されず、また、傾斜した段差11が形成される。本願においては、酸化物結晶基板10の表面と段差11の面とのなす角θsをステップ角度と記載する場合がある。このイオンミリングでは、Arイオンビームのビーム加速電圧を280V、ビーム電流を150mAとし、ビーム入射角度を20°~40°に設定して行った。これにより、酸化物結晶基板10の表面には、ステップ角度θsが35°~45°、ステップ高さHが350nm~450nmの段差11が形成される。
次に、図9(a)に示すように、表面に段差11が形成されている酸化物結晶基板10の上に、PLD法により低温超電導膜120、高温超電導膜130を順に形成する。具体的には、酸化物結晶基板10を真空チャンバー内に設置し、真空チャンバー内を5×10-6Pa以下まで排気した後、酸化物結晶基板10を温度が750℃~780℃に加熱し、酸素分圧が53Paになるように酸素ガスを真空チャンバー内に供給する。この条件で、PLD法によりYBCO超電導膜を成膜することにより、低温超電導膜120を形成する。PLD法では、ターゲットには密度5g/cm以上のYBaCu焼結体ターゲットを用い、ターゲットに照射するレーザのレーザ光源にはKrFエキシマレーザ(λ=248nm)を用いる。
低温超電導膜120は、レーザ光源よりエネルギー密度が1.0J/cm~1.5J/cm、照射周波数が2Hzのパルスレーザを発生させ、このパルスレーザのビームをターゲットに照射することにより成膜する。これにより、酸化物結晶基板10の上に、膜厚が20nm~40nmの低温超電導膜120が形成される。このように形成される低温超電導膜120は、x=0.6のYBCOであり、Tc1=20K、結晶構造は正方晶(空間群:P4/mmm)、格子定数はa=b=3.86Å、c=11.78Åである。
続いて、in situで低温超電導膜120の上に、高温超電導膜130を成膜する。高温超電導膜130は、レーザ光源よりエネルギー密度が2.0J/cm~2.5J/cm、照射周波数が5Hzのパルスレーザを発生させ、このパルスレーザのビームをターゲットに照射することにより成膜する。これにより、低温超電導膜120の上に、膜厚が150nm~200nmの高温超電導膜130が形成される。このように形成される高温超電導膜130は、x=0.1のYBCOであり、Tc2=90K、結晶構造は斜方晶(空間群:Pmmm)、格子定数はa=3.81Å、b=3.88Å、c=11.68Åである。この高温超電導膜130の77Kにおける臨界電流密度4.5MA/cmである。
これにより、酸化物結晶基板10の表面の段差11の上端、若しくは、下端、または上端と下端の双方の上方に結晶粒界型のジョセフソン接合131が形成される。低温超電導膜120と高温超電導膜130との格子不整合は約1%であるため、結晶性の良好な高温超電導膜130を形成することができる。従って、良好な結晶性を保持した状態で、グラフォエピタキシャル成長により、酸化物結晶基板10の表面の段差11の形状を反映した高温超電導膜130が形成されるため、接合界面が良好な結晶粒界型のジョセフソン接合131を形成することができる。
次に、図9(b)に示すように、高温超電導膜130の上に、ジョセフソン接合131が形成されている領域の両側に、電極141、142を各々形成する。具体的には、ジョセフソン接合131が形成されている領域を不図示のメタルマスクにより覆った状態で、膜厚が100nm~200nmのAu(金)膜を真空蒸着やスパッタリング等により成膜することにより、電極141、142を形成する。電極141、142の成膜方法は上記以外の方法であってもよく、また、オーミックコンタクトが良好な材料であれば、Au以外の材料であってもよい。
次に、図10に示すように、低温超電導膜120及び高温超電導膜130を加工することにより超電導閉ループ151を形成する。尚、図10(a)はこの状態の平面図であり、図10(b)は、図10(a)の一点鎖線10A-10Bにおいて切断した断面図である。具体的には、高温超電導膜130の上に、スピンコートによりフォトレジストを塗布し、露光装置による露光、現像を行うことにより、不図示のレジストパターンを形成する。この後、Arイオンビームによるイオンミリングにより、レジストパターンが形成されていない領域の低温超電導膜120及び高温超電導膜130を除去する。このイオンミリングでは、酸化物結晶基板10の基板面に対し、垂直方向よりArイオンビームを照射する。この後、酸素プラズマアッシングによりレジストパターンを除去することにより、残存する高温超電導膜130等により超電導閉ループ151が形成され、DC-SQUID150が形成される。このように形成される超電導閉ループ151におけるジョセフソン接合131の幅Wは、2μm以上、5μm以下であり、超電導閉ループ151に囲まれた領域の面積は250μm以上、350μm以下である。また、超電導閉ループ151におけるインダクタンスLsは50pH以上、100pH以下である。
このように形成されたDC-SQUID150は、液体窒素温度まで冷却し、電極141と電極142との間に電流を流すことにより、超電導閉ループ151内に入り込んだ磁束の磁束密度を測定することができる。
(磁気センサ)
次に、本実施の形態における磁気センサについて説明する。本実施の形態における磁気センサは、図11に示されるように、DC-SQUID150aを用いた磁気センサせあり、DC-SQUID150aと検出コイル171とが結合された構造の直接結合型マグネットメータである。具体的には、DC-SQUID150aの一部が開いており、その開いている部分に検出コイル171を結合することにより、磁気センサ180が形成されており、DC-SQUID150aと検出コイル171により、閉じられたループが形成されている。尚、検出コイル171の大きさは10mm×10mmであり、DC-SQUID150a及び検出コイル171により形成される閉じられたループ内に入り込んだ磁束の磁束密度を検出することができる。また、本実施の形態は、用途や検出感度に応じて、SQUIDを用いた磁束トランス型やマルチループ型にしてもよく、更に、使用される環境における磁場の影響を抑えるため、グラジオメータの素子構造であってもよい。
次に、図12に基づき、本実施の形態における磁気測定装置について説明する。本実施の形態における磁気測定装置は、図12に示されるように、負帰還回路(FLL:Flux Locked Loop回路)を用いたものであり、磁気センサ180、プリアンプ181、積分器182、抵抗183、スイッチ184等を有している。積分器182にはアンプ185、コンデンサ186、抵抗187等が設けられている。負帰還回路としては、例えば、SEL-1/3(マグニコン社製)が用いられている。
本実施の形態における磁気測定装置においては、磁気センサ180にはバイアス電流が流されており、磁気センサ180の閉ループ内に磁束が入ると電圧が変動する。プリアンプ181は、一方の端子が接地されており、他方の端子に変動した電圧が入力されており、この電圧の変動がプリアンプ181において増幅されて出力され、積分器182に入力する。積分器182では、アンプ185の一方の端子は接地されており、プリアンプ181の出力が、抵抗187を介しアンプ185の他方の端子に入力している。アンプ185の出力は積分器182における出力として出力され、スイッチ184が閉じられると、抵抗183間における電位差が出力電圧として出力される。
本実施の形態における磁気測定装置は、77Kの温度でRSJ(Resistively. Shunt ed Junction)型の電流-電圧特性を示し、IcRn積(Ic:臨界電流、Rn:常電導接合抵抗)は、約70μVであり、電圧-磁束特性では電圧変調幅が約20μVを得ることができる。また、77Kにおける磁束ノイズSφ 1/2のパワースペクトル測定から、1kHzでの磁束ノイズSφ 1/2は約7μφHz1/2と見積もられる。尚、φは磁束量子であり、2.07×10-15Wbである。
従って、本実施の形態においては、低温超電導膜の上に高温超電導膜を積層することにより、高温超電導膜の結晶性及びジョセフソン接合の接合界面を良好にすることができる。これにより、所望の特性のSQUIDを用いた磁気センサ、即ち、良好な特性の超電導デバイスを高い歩留まりで低コストで製造することができる。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態における超電導デバイスについて説明する。本実施の形態における超電導デバイスは、酸素の組成比の異なる複数の低温超電導層により低温超電導膜が形成されている。酸素の組成比の異なる複数の低温超電導層により低温超電導膜を形成することにより、低温超電導膜の最上層の酸素の組成比を高温超電導膜の酸素の組成比に近づけることができ、高温超電導膜の結晶性をより一層向上させることができる。
本実施の形態における超電導デバイスは、図13に示されるように、酸化物結晶基板10の表面に、第1の低温超電導層221、第2の低温超電導層222、高温超電導膜130が順に形成されている。従って、低温超電導膜220は、第1の低温超電導層221と第2の低温超電導層222により形成されている。
第1の低温超電導層221及び第2の低温超電導層222は、ともにRBaCu7-xにより形成されており、第1の低温超電導層221は第2の低温超電導層222よりも酸素の組成比が少ない。よって、第1の低温超電導層221と第2の低温超電導層222は、同じ元素により形成されているが、酸素の組成比が、第1の低温超電導層221は第2の低温超電導層222よりも少ない。尚、低温超電導膜220におけるxの範囲は0.5<x<1である。また、低温超電導膜220及び高温超電導膜130は、酸素を除いた元素組成比が、R:Ba:Cu=1:2:3となるように形成されている。
更に、本実施の形態は、図14に示されるように、低温超電導膜220が、第1の低温超電導層221、第2の低温超電導層222、第3の低温超電導層、第4の低温超電導層、第5の低温超電導層225を順に積層することにより形成されているものであってもよい。この場合にも、低温超電導膜220は、RBaCu7-xにより形成されており、第1の低温超電導層221は第2の低温超電導層222よりも酸素の組成比が少なく、第2の低温超電導層222は第3の低温超電導層よりも酸素の組成比が少ない。また、第3の低温超電導層は第4の低温超電導層よりも酸素の組成比が少なく、第4の低温超電導層は第5の低温超電導層225よりも酸素の組成比が少ない。
従って、本実施の形態における超電導デバイスは、低温超電導膜220が、酸素の組成比の異なる複数の低温超電導層により形成されており、酸化物結晶基板10の側から高温超電導膜130の側に向かって、酸素濃度が増加するように形成されている。
また、本実施の形態における超電導デバイスは、図15に示すように、酸化物結晶基板10の上に酸素濃度の組成傾斜した低温超電導膜226が形成されており、低温超電導膜226の上に高温超電導膜130が形成されているものであってもよい。低温超電導膜226におけるxの範囲は0.5<x<1であり、酸化物結晶基板10の側から高温超電導膜130の側に向かって、酸素濃度が徐々に増加するように酸素濃度が組成傾斜している。
尚、上記以外の内容については、第1の実施の形態と同様である。
以上、実施の形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
上記の説明に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
結晶基板の上に形成された第1の超電導膜と、
前記第1の超電導膜の上に形成された第2の超電導膜と、
を有し、
前記第1の超電導膜及び前記第2の超電導膜は、RBaCu7-x(Rは、Y、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Yb)により形成されており、
前記第2の超電導膜は、前記第1の超電導膜よりも、超電導転移温度が高いことを特徴とする超電導デバイス。
(付記2)
前記第1の超電導膜の超電導転移温度は77K未満であり、
前記第2の超電導膜の超電導転移温度は77K以上であることを特徴とする付記1に記載の超電導デバイス。
(付記3)
結晶基板の上に形成された第1の超電導膜と、
前記第1の超電導膜の上に形成された第2の超電導膜と、
を有し、
前記第1の超電導膜及び前記第2の超電導膜は、RBaCu7-x(Rは、Y、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Yb)により形成されており、
前記第2の超電導膜は、前記第1の超電導膜よりも、酸素の組成比が高いことを特徴とする超電導デバイス。
(付記4)
前記第2の超電導膜は、前記第1の超電導膜よりも、酸素の組成比が高いことを特徴とする付記1または2に記載の超電導デバイス。
(付記5)
前記第1の超電導膜のxの範囲は0.5<x<1であり、
前記第2の超電導膜のxの範囲は0<x<0.5であることを特徴とする付記3または4に記載の超電導デバイス。
(付記6)
前記第1の超電導膜は正方晶であり、
前記第2の超電導膜は斜方晶であることを特徴とする付記1から5のいずれかに記載の超電導デバイス。
(付記7)
前記第1の超電導膜は、酸素の組成比の異なる複数の超電導層により形成されており、
前記結晶基板の側の超電導層における酸素の組成比よりも、前記第2の超電導膜の側の超電導層における酸素の組成比が高いことを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の超電導デバイス。
(付記8)
前記第1の超電導膜は、前記結晶基板の側から前記第2の超電導膜の側に向かって酸素の組成比が徐々に増加するように組成傾斜していることを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の超電導デバイス。
(付記9)
前記結晶基板の表面には段差が形成されており、
前記第2の超電導膜には、前記段差に起因するジョセフソン接合が形成されていることを特徴とする付記1から8のいずれかに記載の超電導デバイス。
(付記10)
前記結晶基板は、酸化物結晶基板であることを特徴とする付記1から9のいずれかに記載の超電導デバイス。
(付記11)
結晶基板の上に、パルスレーザ堆積法により第1の超電導膜を形成する工程と、
結晶第1の超電導膜の上に、パルスレーザ堆積法により第2の超電導膜を形成する工程と、
を有し、
前記第1の超電導膜及び前記第2の超電導膜は、RBaCu7-x(Rは、Y、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Yb)により形成されており、
前記第2の超電導膜は、前記第1の超電導膜よりも、超電導転移温度が高いことを特徴とする超電導デバイスの製造方法。
(付記12)
前記第1の超電導膜の超電導転移温度は77K未満であり、
前記第2の超電導膜の超電導転移温度は77K以上であることを特徴とする付記11に記載の超電導デバイスの製造方法。
(付記13)
結晶基板の上に、パルスレーザ堆積法により第1の超電導膜を形成する工程と、
結晶第1の超電導膜の上に、パルスレーザ堆積法により第2の超電導膜を形成する工程と、
を有し、
前記第1の超電導膜及び前記第2の超電導膜は、RBaCu7-x(Rは、Y、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Yb)により形成されており、
前記第2の超電導膜は、前記第1の超電導膜よりも、酸素の組成比が高いことを特徴とする超電導デバイスの製造方法。
(付記14)
前記第2の超電導膜は、前記第1の超電導膜よりも、酸素の組成比が高いことを特徴とする付記11または12に記載の超電導デバイスの製造方法。
(付記15)
前記第1の超電導膜のxの範囲は0.5<x<1であり、
前記第2の超電導膜のxの範囲は0<x<0.5であることを特徴とする付記13または14に記載の超電導デバイスの製造方法。
(付記16)
前記結晶基板の表面には段差が形成されており、
前記第2の超電導膜には、前記段差に起因するジョセフソン接合が形成されることを特徴とする付記11から15のいずれかに記載の超電導デバイスの製造方法。
(付記17)
前記ジョセフソン接合の両側の前記第2の超電導膜の上に、電極を形成する工程を有することを特徴とする付記11から16のいずれかに記載の超電導デバイスの製造方法。
(付記18)
前記結晶基板は、酸化物結晶基板であることを特徴とする付記11から17のいずれかに記載の超電導デバイスの製造方法。
10 酸化物結晶基板
11 段差
120 低温超電導膜
130 高温超電導膜
131 ジョセフソン接合

Claims (10)

  1. 結晶基板の上に形成された第1の超電導膜と、
    前記第1の超電導膜の上に形成された第2の超電導膜と、
    を有し、
    前記第1の超電導膜及び前記第2の超電導膜は、RBaCu7-x(Rは、Y、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Yb)から構成され
    前記第2の超電導膜は、前記第1の超電導膜よりも、超電導転移温度が高いことを特徴とする超電導デバイス。
  2. 前記第1の超電導膜の超電導転移温度は77K未満であり、
    前記第2の超電導膜の超電導転移温度は77K以上であることを特徴とする請求項1に記載の超電導デバイス。
  3. 結晶基板の上に形成された第1の超電導膜と、
    前記第1の超電導膜の上に形成された第2の超電導膜と、
    を有し、
    前記第1の超電導膜及び前記第2の超電導膜は、RBaCu7-x(Rは、Y、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Yb)から構成され
    前記第2の超電導膜は前記第1の超電導膜よりも、酸素の組成比が高いことを特徴とする超電導デバイス。
  4. 前記第1の超電導膜のxの範囲は0.5<x<1であり、
    前記第2の超電導膜のxの範囲は0<x<0.5であることを特徴とする請求項3に記載の超電導デバイス。
  5. 前記第1の超電導膜は正方晶であり、
    前記第2の超電導膜は斜方晶であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の超電導デバイス。
  6. 前記第1の超電導膜は、酸素の組成比の異なる複数の超電導層により形成されており、
    前記結晶基板の側の超電導層における酸素の組成比よりも、前記第2の超電導膜の側の超電導層における酸素の組成比が高いことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の超電導デバイス。
  7. 前記第1の超電導膜は、前記結晶基板の側から前記第2の超電導膜の側に向かって酸素の組成比が徐々に増加するように組成傾斜していることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の超電導デバイス。
  8. 前記結晶基板の表面には段差が形成されており、
    前記第2の超電導膜には、前記段差に起因するジョセフソン接合が形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の超電導デバイス。
  9. 結晶基板の上に、パルスレーザ堆積法により第1の超電導膜を形成する工程と、
    結晶第1の超電導膜の上に、パルスレーザ堆積法により第2の超電導膜を形成する工程と、
    を有し、
    前記第1の超電導膜及び前記第2の超電導膜は、RBaCu7-x(Rは、Y、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Yb)から構成され
    前記第2の超電導膜は前記第1の超電導膜よりも、超電導転移温度が高いことを特徴とする超電導デバイスの製造方法。
  10. 前記結晶基板の表面には段差が形成されており、
    前記第2の超電導膜には、前記段差に起因するジョセフソン接合が形成されることを特徴とする請求項9に記載の超電導デバイスの製造方法。
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