JP7280609B2 - 制御装置、学習装置、制御方法、学習方法、及びプログラム - Google Patents

制御装置、学習装置、制御方法、学習方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7280609B2
JP7280609B2 JP2019173265A JP2019173265A JP7280609B2 JP 7280609 B2 JP7280609 B2 JP 7280609B2 JP 2019173265 A JP2019173265 A JP 2019173265A JP 2019173265 A JP2019173265 A JP 2019173265A JP 7280609 B2 JP7280609 B2 JP 7280609B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wing
model
control amount
load
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019173265A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021049841A (ja
Inventor
大地 和田
圭佑 木村
英晶 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Original Assignee
Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Aerospace Exploration Agency JAXA filed Critical Japan Aerospace Exploration Agency JAXA
Priority to JP2019173265A priority Critical patent/JP7280609B2/ja
Priority to PCT/JP2020/030640 priority patent/WO2021059787A1/ja
Publication of JP2021049841A publication Critical patent/JP2021049841A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7280609B2 publication Critical patent/JP7280609B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C13/00Control systems or transmitting systems for actuating flying-control surfaces, lift-increasing flaps, air brakes, or spoilers
    • B64C13/02Initiating means
    • B64C13/16Initiating means actuated automatically, e.g. responsive to gust detectors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C3/00Wings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C9/00Adjustable control surfaces or members, e.g. rudders
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L5/00Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B11/00Automatic controllers
    • G05B11/01Automatic controllers electric
    • G05B11/36Automatic controllers electric with provision for obtaining particular characteristics, e.g. proportional, integral, differential
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/04Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric involving the use of models or simulators
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N20/00Machine learning

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Data Mining & Analysis (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Description

特許法第30条第2項適用 国立大学法人東京大学によって平成31年1月23日に発行された平成30年度東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻修士論文「ひずみ情報を用いた多舵面翼の舵角最適化への深層強化学習の適用」にて公開
特許法第30条第2項適用 国立大学法人東京大学(東京都文京区本郷七丁目3番1号)において平成31年1月29日に開催された平成30年度東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻修士論文発表会にて公開
特許法第30条第2項適用 一般社団法人日本航空宇宙学会によって令和1年8月7日に発行された第61回構造強度に関する講演論文集「1A04 光ファイバひずみ分布計測と深層強化学習による翼の構造負荷低減技術」にて公開
特許法第30条第1項適用 長野市生涯学習センター(長野市大字鶴賀問御所町1271-3)において令和1年8月7日に開催された第61回構造強度に関する講演会(講演会1日目 A会場 11:00~11:20 1A04)にて公開
本発明は、制御装置、学習装置、制御方法、学習方法、及びプログラムに関する。
航空機の翼や風力タービンのブレード等の構造物にかかる荷重の分布を同定するために、それら構造物のひずみを計測し、計測したひずみから荷重を同定する技術が知られている。例えば、非特許文献1、2に記載された技術は、翼の構造物に張り巡らせた光ファイバセンサを用いて、その構造物のひずみを検出し、検出したひずみを基に機械学習を行うことで、高精度且つ安定して荷重分布を同定している。
Daichi WADA and Masato TAMAYAMA. "Wing Load and Angle of Attack Identification by Integrating Optical Fiber Sensing and Neural Network Approach in Wind Tunnel Test." Appl. Sci. 2019, 9(7), 1461: doi:10.3390/app9071461. Daichi WADA, Yohei SUGIMOTO, Hideaki MURAYAMA, Hirotaka IGAWA and Toshiya NAKAMURA. "Investigation of Inverse Analysis and Neural Network Approaches for Identifying Distributed Load using Distributed Strains." Trans. Japan Soc. Aero. Space Sci. Vol. 62, No. 3, pp. 151-161, 2019: doi:10.2322/tjsass.62.151.
従来の技術を用いて、例えば、総揚力を一定に保ちながら、翼にかかるモーメントや応力を低減するような目標を達成するために、合理的な判断に基づいて翼にかかる荷重分布をリアルタイムに制御することが望まれている。しかしながら、従来の技術では、この点について十分に検討されておらず、翼への構造的負荷を低減させることができない場合があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、翼への構造的負荷を低減させることができる制御装置、学習装置、制御方法、学習方法、及びプログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様は、構造物の翼に設けられた光ファイバセンサによって検出された前記翼のひずみを示す情報と、前記構造物の可動翼の制御量を示す情報とを取得する取得部と、前記取得部により取得された情報が示す前記ひずみ及び前記制御量に基づいて、前記翼の荷重及び迎角を決定する第1決定部と、状態変数が入力されると、前記状態変数に応じてとるべき行動の価値又は前記行動を示す変数を出力するように学習されたモデルに、前記第1決定部により決定された前記荷重及び前記迎角と、前記取得部により取得された情報が示す前記制御量とのうち一部または全部を前記状態変数として入力し、前記状態変数を入力した前記モデルの出力結果に基づいて前記可動翼の制御量を決定する第2決定部と、前記第2決定部により決定された前記制御量に基づいて、前記可動翼を制御する制御部と、を備える制御装置である。
本発明の一態様によれば、翼への構造的負荷を低減させることができる。
実施形態の制御装置を備える航空機の構成の一例を示す図である。 実施形態の制御装置の構成の一例を示す図である。 実施形態の制御部の一連の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1モデルを模式的に示す図である。 第2モデルを模式的に示す図である。 実施形態の学習装置の構成の一例を示す図である。 実施形態の制御部の一連の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態の制御部の一連の処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照し、本発明の制御装置、学習装置、制御方法、学習方法、及びプログラムの実施形態について説明する。
[航空機の構成]
図1は、実施形態の制御装置100を備える航空機1の構成の一例を示す図である。図示のように、航空機1は、例えば、主翼10と、垂直尾翼12と、水平尾翼14と、制御装置100とを備える。図中X、Y、Z軸は、機体固定座標系を表しており、X軸は、ロール軸を表し、Y軸はピッチ軸を表し、Z軸はヨー軸を表している。航空機1は、「構造物」の一例である。
主翼10は、航空機1の重量を支える揚力を発生させる翼である。例えば、主翼10には、フラップFL1~FL8と、光ファイバセンサSFBと、圧力センサSとが設けられる。主翼10は、「構造物の翼」の一例である。
フラップFL1~FL8は、主翼10の揚力を増大させる可動翼である。以下、これらフラップFL1~FL8を区別しない場合、まとめてフラップFLと称して説明する。なお、主翼10には、フラップFLに加えて、更に、機体をロールさせるためのエルロン(補助翼)や、揚力を減少させるためのスポイラーといった他の可動翼が設けられてもよい。エルロンは、いずれかのフラップFLであってもよいし、フラップFLとは別に設けられた可動翼であってもよい。
光ファイバセンサSFBは、例えば、主翼10の少なくとも片面(例えば上面)の数か所にライン状に設けられる。光ファイバセンサSFBの各ラインは、例えば、主翼10の主桁と後桁に沿って(Y軸方向に沿って)取り付けられる。また、光ファイバセンサSFBには、例えば、各ライン上において、FBG(Fiber Bragg Grating)が設置され、数[mm]から数十[cm]程度の間隔でひずみがセンシングされる。これによって、光ファイバセンサSFBは、主翼10の数十箇所から数千箇所のひずみを離散的な分布として検出することができる。
圧力センサSは、例えば、ピトー静圧管であり、主翼10にかかる圧力を検出する。例えば、圧力センサSは、主翼10のスパンセグメントの中央に、X軸方向に沿って一次元のアレイ状に配置される。具体的には、圧力センサSは、主翼10の上面側の十数箇所に設置され、主翼10の下面側の十数箇所に設置される。圧力センサSは、検出した圧力値を主翼10の断面内で積分することで主翼10にかかる荷重分布を検出する。
垂直尾翼12及び水平尾翼14は、航空機1の機体の重心から離れた位置(例えば機体の末端)に設けられる。垂直尾翼12には、例えば、Z軸周りの機体の動きを制御するための方向舵が設けられてよい。また。水平尾翼14には、例えば、Y軸周りの機体の動きを制御するための昇降舵が設けられてよい。
[制御装置の構成]
図2は、実施形態の制御装置100の構成の一例を示す図である。図示のように、制御装置100は、例えば、通信部102と、駆動部104と、制御部110と、記憶部130とを備える。
通信部102は、例えば、受信機や送信機を含む無線通信モジュールであり、ネットワークを介して外部装置と無線通信する。ネットワークには、例えば、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)などが含まれてよい。外部装置には、例えば、後述する学習装置200が含まれる。
駆動部104は、例えば、サーボモータ等のアクチュエータである。駆動部104は、主翼10に設けられたフラップFLや、エルロン、スポイラーといった可動翼を駆動する。また、駆動部104は、垂直尾翼12に設けられた方向舵や、水平尾翼14に設けられた昇降舵を駆動してもよい。
制御部110は、例えば、取得部112と、制御量決定部114と、駆動制御部116とを備える。制御量決定部114は、「第1決定部」及び「第2決定部」の一例である。
制御部110の構成要素は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)などのプロセッサが記憶部130に格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部110の構成要素の一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、またはFPGA(Field-Programmable Gate Array)などのハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
記憶部130は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などにより実現される。記憶部130は、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムの他に、第1モデルデータD1や、第2モデルデータD2などを格納する。第1モデルデータD1及び第2モデルデータD2は、例えば、ネットワークを介して学習装置200から記憶部130にインストールされてもよいし、制御装置100のドライブ装置に接続された可搬型の記憶媒体から記憶部130にインストールされてもよい。
第1モデルデータD1は、第1モデルMDL1を定義した情報(プログラムまたはデータ構造)である。第1モデルMDL1は、例えば、主翼10のひずみ分布と、主翼10の可動翼の制御量とが入力されると、主翼10の荷重分布と迎角αを出力するように学習されたモデルである。このようなモデルは、例えば、入力層と、少なくとも一つの中間層(隠れ層)と、出力層とを含む複数のニューラルネットワークが多段に構成されたモデルによって実現されてよい。制御量には、例えば、舵角が含まれる。以下、一例として、制御量が舵角であるものとして説明する。
第2モデルデータD2は、第2モデルMDL2を定義した情報(プログラムまたはデータ構造)である。第2モデルMDL2は、例えば、強化学習において扱われる行動価値関数Q(s,a)の近似関数を学習したモデルである。行動価値関数Q(s,a)とは、ある時刻tのある環境状態sの下で、ある行動aを選択したときの価値を関数として表したものである。従って、第2モデルMDL2は、環境状態sが入力されると、環境状態sの下で取り得ることが可能な一つまたは複数の行動(行動変数)aのそれぞれの価値(Q値ともいう)を出力する。第2モデルMDL2は、例えば、入力層と、複数の中間層(隠れ層)と、出力層とを含むニューラルネットワークによって実現されてよい。このように、行動価値関数Q(s,a)をニューラルネットワークに近似関数として学習させる手法は、深層強化学習の一つの手法であるDQN(Deep Q-Network)と呼ばれる。
第1モデルデータD1及び第2モデルデータD2には、例えば、ニューラルネットワークを構成する複数の層のそれぞれに含まれるユニットが互いにどのように結合されるのかという結合情報や、結合されたユニット間で入出力されるデータに付与される結合係数などの各種情報が含まれる。結合情報とは、例えば、各層に含まれるユニット数や、各ユニットの結合先のユニットの種類を指定する情報、各ユニットを実現する活性化関数、隠れ層のユニット間に設けられたゲートなどの情報を含む。ユニットを実現する活性化関数は、例えば、正規化線形関数(ReLU関数)であってもよいし、シグモイド関数や、ステップ関数、その他の関数などであってもよい。ゲートは、例えば、活性化関数によって返される値(例えば1または0)に応じて、ユニット間で伝達されるデータを選択的に通過させたり、重み付けたりする。結合係数は、例えば、ニューラルネットワークの隠れ層において、ある層のユニットから、より深い層のユニットにデータが出力される際に、出力データに対して付与される重みを含む。また、結合係数は、各層の固有のバイアス成分などを含んでもよい。
[運用時(ランタイム)の処理フロー]
以下、フローチャートに即して制御部110の運用時の一連の処理の流れを説明する。運用とは、予め学習された第1モデルMDL1及び第2モデルMDL2の出力結果を用いて、主翼10の可動翼を制御する動作の状態を表す。図3は、実施形態の制御部110の一連の処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、所定の周期で繰り返し行われてよい。
まず、取得部112は、光ファイバセンサSFBから、主翼10のひずみ分布を示す情報(以下、ひずみ情報と称する)を取得するとともに、駆動部104から、主翼10の可動翼の舵角を示す情報(以下、舵角情報と称する)を取得する(ステップS100)。
ひずみ情報及び舵角情報は、例えば、多次元のベクトルである。以下、ひずみ情報のベクトルのことを「ひずみベクトルξ(→)」と称し、舵角情報のベクトルのことを「舵角ベクトルδ(→)」と称して説明する。(→)はベクトル記号を表している。
ひずみベクトルξ(→)には、例えば、主桁に沿って設けられた光ファイバセンサSFBの各FBGが検出したひずみ値と、後桁に沿って設けられた光ファイバセンサSFBの各FBGが検出したひずみ値とのそれぞれが要素値として含まれる。
舵角ベクトルδ(→)には、例えば、フラップFL1~FL8のそれぞれの舵角値が要素値として含まれる。また、舵角ベクトルδ(→)には、エルロンやスポイラーといった他の可動翼の舵角値が要素として含まれてもよい。
なお、ひずみ情報及び舵角情報は、ベクトル、すなわち一階のテンソルに限られず、二階以上のテンソルであってもよい。
次に、制御量決定部114は、取得部112によって取得されたひずみベクトルξ(→)と舵角ベクトルδ(→)とを、予め学習された第1モデルMDL1に入力する(ステップS102)。
図4は、第1モデルMDL1を模式的に示す図である。図示のように、例えば、第1モデルMDL1は、モデルMDL1-1とモデルMDL1-2が多段に構成される。モデルMDL1-1とモデルMDL1-2とは、それぞれニューラルネットワークである。
前段のモデルMDL1-1には、ひずみベクトルξ(→)と、舵角ベクトルδ(→)とが入力される。前段のモデルMDL1-1は、これらベクトルが入力されると、主翼10にかかる荷重の分布値を要素とするベクトル(以下、荷重ベクトルF(→)と称する)を出力する。
後段のモデルMDL1-2には、前段のモデルMDL1-1の出力結果である荷重ベクトルF(→)に加えて、更に、前段のモデルMDL1-1にも入力された舵角ベクトルδ(→)が入力される。後段のモデルMDL1-2は、荷重ベクトルF(→)と舵角ベクトルδ(→)とが入力されると、主翼10の迎角αを、0階のテンソル、すなわちスカラとして出力する。
図3のフローチャートの説明に戻る。制御量決定部114は、第1モデルMDL1にひずみ情報であるひずみベクトルξ(→)と舵角情報である舵角ベクトルδ(→)とを入力すると、その第1モデルMDL1の前段のモデルMDL1-1から、その出力結果である荷重分布を示す情報(以下、荷重分布情報と称する)を取得し、後段のモデルMDL1-2から、その出力結果である迎角αを示す情報(以下、迎角情報と称する)を取得する(ステップS104)。
次に、制御量決定部114は、取得した荷重分布情報が示す荷重分布の総和と、目標とする荷重分布の総和との差分(以下、総荷重差ΔFsumと称する)を算出する(ステップS106)。荷重分布の総和とは、例えば、荷重ベクトルF(→)に要素として含まれる全ての荷重値の総和である。目標とする荷重分布とは、例えば、航空機1が水平飛行を保つために、主翼10が受け持つ必要のある総荷重であってよい。
次に、制御量決定部114は、舵角ベクトルδ(→)、迎角α、荷重ベクトルF(→)、総荷重差ΔFsumのうち一部または全部(好ましくは全部)を状態変数sとして第2モデルMDL2に入力する(ステップS108)。すなわち、状態変数sは、舵角ベクトルδ(→)、迎角α、荷重ベクトルF(→)、総荷重差ΔFsumのうち一部または全部が要素として含まれる多次元ベクトルである。
図5は、第2モデルMDL2を模式的に示す図である。図示の例のように、第2モデルMDL2には、舵角ベクトルδ(→)、迎角α、荷重ベクトルF(→)、総荷重差ΔFsumのうち一部または全部を含む状態変数sが入力される。第2モデルMDL2は、状態変数sが入力されると、その状態変数sの下で取り得ることが可能な一つまたは複数の行動aのそれぞれの価値Q(s,a)を出力する。状態変数sの下で取り得ることが可能な行動aが複数存在する場合、複数の行動aのそれぞれに価値が存在する。従って、行動価値Q(s,a)は、次元数(=要素数)が行動aの数と同じ多次元ベクトルによって表される。以下、この多次元ベクトルをQ(s,a)(→)として説明する。
行動aは、例えば、以下の3つの選択肢の中から選択される。なお、これら(1)~(3)の3つの選択肢は、あくまでも一例であり、一部が省略されてもよいし、別の選択肢が加えられてもよい。
(1)可動翼の舵角を変更しない。
(2)可動翼の舵角をプラス1度大きくする。
(3)可動翼の舵角をマイナス1度小さくする。
例えば、制御対象とする可動翼が8つのフラップFL1~FL8である場合、フラップFL1~FL8のそれぞれについて、(1)~(3)の選択肢の中からいずれか一つが選択される。この場合、第2モデルMDL2によって出力される行動価値Q(s,a)(→)は、24次元のベクトルとなる。これによって、制御対象とする全ての可動翼の舵角が、ある一つの処理周期の中で一度に決定される。
なお、(1)の選択肢の行動は、可動翼の翼面に交差する方向に関して、その翼面の一方の面である第1面側(舵角のプラス側)と他方の面である第2面側(舵角のマイナス側)とのいずれにも可動翼を動かさないこと、と定義されてもよい。また、(2)の選択肢の行動は、可動翼の翼面に交差する方向に関して、第1面側に可動翼を動かすこと、と定義されてもよい。(3)の選択肢の行動は、可動翼の翼面に交差する方向に関して、第2面側に可動翼を動かすこと、と定義されてもよい。
図3のフローチャートの説明に戻る。制御量決定部114は、第2モデルMDL2によって行動価値Q(s,a)(→)が出力されると、その行動価値Q(s,a)(→)を取得する(ステップS110)。そして、制御量決定部114は、取得した行動価値Q(s,a)(→)に基づいて、制御対象の各可動翼の舵角を決定する(ステップS112)。
例えば、制御対象の可動翼として、フラップFL1に着目したとする。この場合、行動価値Q(s,a)(→)には、フラップFL1に対して、(1)の行動aを起こしたときの価値と、(2)の行動aを起こしたときの価値と、(3)の行動aを起こしたときの価値とが要素値として含まれることになる。例えば、制御量決定部114は、フラップFL1に対するこれらの3つの行動aの中から、最も価値が高い行動aを選択する。この際、制御量決定部114は、Epsilon-Greedy法のように、ある確率εで全ての行動aの中から無作為に行動を選択し、残りの確率(1-ε)で最も価値の高い行動aを選択してもよい。
そして、制御量決定部114は、各可動翼について決定した行動aを基に、次の周期t+1に可動翼がとるべき舵角を決定する。
次に、駆動制御部116は、制御量決定部114によって決定された舵角に基づいて、駆動部104に含まれる各アクチュエータを制御して、可動翼を駆動する(ステップS114)。具体的には、駆動制御部116は、制御量決定部114によって決定された舵角(制御量)から各アクチュエータの操作量を決定し、その決定した操作量で各アクチュエータを制御することで、可動翼を駆動する。これによって本フローチャートの処理が終了する。
[学習装置の構成]
以下、第1モデルMDL1及び第2モデルMDL2を学習する学習装置200について説明する。学習装置200は、単一の装置であってもよいし、WANやLANといったネットワークを介して接続された複数の装置が互いに協働して動作するシステムであってもよい。すなわち、学習装置200は、分散コンピューティングやクラウドコンピューティングを利用したシステムに含まれる複数のコンピュータ(プロセッサ)によって実現されてもよい。
図6は、実施形態の学習装置200の構成の一例を示す図である。図示のように、例えば、学習装置200は、通信部202と、制御部210と、記憶部230とを備える。
通信部202は、例えば、受信機や送信機を含む無線通信モジュールであり、ネットワークを介して制御装置100等の外部装置と無線通信する。
制御部210は、例えば、取得部212と、学習部214とを備える。制御部210の構成要素は、例えば、CPUやGPUなどのプロセッサが記憶部230に格納されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部210の構成要素の一部または全部は、LSI、ASIC、またはFPGAなどのハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
記憶部230は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、RAMなどにより実現される。記憶部230は、ファームウェアやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムの他に、上述した第1モデルデータD1及び第2モデルデータD2と、第3モデルデータD3と、教師データD4とを格納する。
第3モデルデータD3は、第3モデルMDL3を定義した情報(プログラムまたはデータ構造)である。第3モデルMDL3は、深層強化学習を行うためのシミュレータであり、上述した運用時には使用されない。
第3モデルMDL3は、例えば、可動翼の舵角を表す舵角ベクトルδ(→)と、主翼10の迎角αとが入力されると、主翼10の荷重分布を表す荷重ベクトルF(→)を出力するように学習されたモデルである。このようなモデルは、例えば、入力層と、少なくとも一つの中間層(隠れ層)と、出力層とを含むニューラルネットワークによって実現されてよい。
また、第3モデルMDL3は、後述する風洞試験の結果を表すデータであってもよい。例えば、試験者が、可動翼の舵角と主翼10の迎角αとを任意に決定して風洞試験を行い、その試験中に主翼10の荷重分布を観測したとする。この場合、第3モデルMDL3は、可動翼の舵角と主翼10の迎角αとのデータセットに対して、観測された主翼10の荷重分布が対応付けられたテーブルデータなどであってよい。また、第3モデルMDL3は、テーブルデータの代わりに、入力値である可動翼の舵角及び主翼10の迎角αと、出力値である主翼10の荷重分布との関係性を関数式等で定義した数値モデルであってもよい。
第3モデルMDL3がニューラルネットワークで実現される場合、第3モデルデータD3には、第1モデルデータD1や第2モデルデータD2と同様に、結合情報などの各種情報が含まれてよい。
教師データD4は、第1モデルMDL1を学習(訓練)するためのデータである。例えば、教師データD4は、ひずみ情報であるひずみベクトルξ(→)と、舵角情報である舵角ベクトルδ(→)とに対して、第1モデルMDL1が出力すべき正解の荷重ベクトルF(→)と迎角αとが教師ラベル(ターゲットともいう)として対応付けられたデータである。このような教師データD4は、例えば、風洞試験を行うことで得られてよい。
例えば、風洞試験を行う試験室内に、航空機1の主翼10と同じもの、或いは光ファイバセンサSFB及び圧力センサSが設けられた類似模型の翼を、ターンテーブル等の回動可能な試験装置の上に載置する。そして、試験室内に気流を発生させている間、回動可能な試験装置の回転角を1度ずつ変更しながら、可動翼を駆動させる。この結果、気流が発生している環境下(既知の荷重が加えられる環境下)において、可動翼の舵角に応じて変化し得る翼のひずみと荷重が、光ファイバセンサSFB及び圧力センサSによって検出されることになる。このように、風洞試験によって、航空機1が飛行しているときと同じ環境を仮想的に作り出すことで、教師データD4は生成されてよい。
[学習時(トレーニング)の処理フロー]
以下、フローチャートに即して制御部210の学習時の一連の処理の流れを説明する。学習とは、運用時に参照される第1モデルMDL1及び第2モデルMDL2を学習(訓練)する動作の状態を表す。図7は、実施形態の制御部210の一連の処理の流れの一例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、第1モデルMDL1を学習する際に所定の周期で繰り返し行われてよい。また、学習装置200が、分散コンピューティングやクラウドコンピューティングを利用したシステムに含まれる複数のコンピュータによって実現される場合、本フローチャートの処理の一部または全部は、複数のコンピュータによって並列処理されてよい。
まず、取得部212は、記憶部230に格納された教師データD4から、教師ラベルに対応付けられたひずみベクトルξ(→)及び舵角ベクトルδ(→)を取得する(ステップS200)。
次に、学習部214は、取得部212によって取得されたひずみベクトルξ(→)及び舵角ベクトルδ(→)を、未学習の第1モデルMDL1に入力する(ステップS202)。
次に、学習部214は、第1モデルMDL1から、荷重分布情報と迎角情報とを取得する(ステップS204)。
次に、学習部214は、S200の処理で第1モデルMDL1に入力したひずみベクトルξ(→)及び舵角ベクトルδ(→)に対して、教師ラベルとして対応付けられていた荷重ベクトルF(→)と、第1モデルMDL1が荷重分布情報として出力した荷重ベクトルF(→)との差分を算出するとともに、教師ラベルとして対応付けられていた迎角αと、第1モデルMDL1が迎角情報として出力した迎角αとの差分を算出する(ステップS206)。
次に、学習部214は、荷重ベクトルF(→)の差分と、迎角αの差分が小さくなるように、第1モデルMDL1を学習する(ステップS208)。例えば、学習部214は、各差分が小さくなるように、第1モデルMDL1のパラメータである重み係数やバイアス成分などを確率的勾配降下法などを用いて決定(更新)する。
学習部214は、学習した第1モデルMDL1を記憶部230に第1モデルデータD1として記憶させる。
このように、学習部214は、S200からS208の処理を繰り返し行い(イタレーションを行い)、第1モデルMDL1を学習する。そして、学習部214は、十分に学習した学習済みの第1モデルMDL1を定義した第1モデルデータD1を、例えば、通信部202を介して制御装置100に送信する。これによって本フローチャートの処理が終了する。
図8は、実施形態の制御部210の一連の処理の流れの他の例を示すフローチャートである。本フローチャートの処理は、例えば、第2モデルMDL2を学習する際に所定の周期で繰り返し行われてよい。また、学習装置200が、分散コンピューティングやクラウドコンピューティングを利用したシステムに含まれる複数のコンピュータによって実現される場合、本フローチャートの処理の一部または全部は、複数のコンピュータによって並列処理されてよい。
まず、取得部212は、ある周期(時刻)tにおける主翼10またはそれの類似模型の翼の状態変数s(t)を取得する(ステップS300)。ここでの状態変数s(t)は、運用時において第2モデルMDL2に入力される変数と同じものである。例えば、運用時のS108の処理において、第2モデルMDL2に、舵角ベクトルδ(→)、迎角α、荷重ベクトルF(→)、総荷重差ΔFsumの全部を含む状態変数s(t)が入力される場合、学習時のS300の処理において、これら全てを含む状態変数s(t)が取得される。
次に、学習部214は、取得部212によって取得された状態変数s(t)を、第2モデルMDL2に入力する(ステップS302)。
次に、学習部214は、第2モデルMDL2が行動価値Q(s,a)(→)を出力すると、その行動価値Q(s,a)(→)を第2モデルMDL2から取得する(ステップS304)。
次に、学習部214は、取得した行動価値Q(s,a)(→)に基づいて、状態変数sの下で取り得ることが可能な一つまたは複数の行動の中から、最適な行動aを選択する(ステップS306)。最適な行動aとは、例えば、最も価値が高くなる行動であってもよいし、Epsilon-Greedy法に基づく行動であってもよい。Epsilon-Greedy法を採用して最適な行動aを選択する場合、学習部214は、本フローチャートの処理が繰り返されるごとに(イタレーションの回数が増えるごとに)、確率εを小さくしてよい。また、最適な行動aは、遺伝的アルゴリズムのルーレット選択の手法を用いて選択してもよいし、ボルツマン分布を利用したソフトマックス手法を用いて選択してもよい。
次に、学習部214は、選択した行動を表す行動変数aを、学習済みの第3モデルMDL3に入力する(ステップS308)。すなわち、学習部214は、制御対象の各可動翼が次の周期t+1において取るべき舵角を要素とした舵角ベクトルδ(→)を、学習済みの第3モデルMDL3に入力する。また、この際、学習部214は、第2モデルMDL2が出力した次の周期t+1の舵角ベクトルδ(→)に加えて、現在の周期tの迎角α、すなわち、S302の処理で第2モデルMDL2に対して状態変数sとして入力した迎角αを第3モデルMDL3にも入力する。
次に、学習部214は、次の周期t+1における主翼10の状態変数s´を表す情報として、第3モデルMDL3から、次の周期t+1における荷重分布情報(すなわち荷重ベクトルF(→))を取得する(ステップS310)。
次に、学習部214は、状態変数s´として取得した荷重ベクトルF(→)に基づいて総荷重差ΔFsumを計算し、計算した総荷重差ΔFsumと、舵角ベクトルδ(→)と、迎角αと、荷重ベクトルF(→)とのうち一部または全部を状態変数s´として第2モデルMDL2に入力する(ステップS312)。第2モデルMDL2に入力する状態変数s´に含まれる迎角αは、現在の周期tにおける迎角αであってよい。すなわち、学習部214は、S300の処理で取得した周期tにおける迎角αの値をそのまま引き継ぎ、状態変数s´として第2モデルMDL2に入力してよい。
次に、学習部214は、S306の処理で選択した行動aに対する報酬を計算する(ステップS314)。例えば、学習部214は、数式(1)に基づいて、現在の周期tにおける報酬r(t)を計算してよい。
Figure 0007280609000001
式中のMは、荷重分布から計算される翼根モーメントを表し、Fsumは、主翼10に分布した荷重の総和を表している。学習部214は、所定条件を満たす場合、報酬r(t)をゼロする。所定条件には、数式(1)に示すように、総荷重差ΔFsumの絶対値が、ある許容範囲の上限値(例えば5[N(ニュートン)])を超えること、又は時刻tにおける翼根モーメントM(t)が、初期時刻の翼根モーメントM(t=0)の1.2倍を超えること、が含まれてよい。初期時刻とは、例えば、制御装置100が航空機1の構造負荷を低減する制御(つまり運用時の制御)を開始する前の水平飛行状態の時刻である。また、所定条件には、更に、総荷重差ΔFsumの絶対値が、ある許容範囲の下限値未満となること、が含まれてもよい。
また、学習部214は、所定条件を満たさない場合、報酬r(t)を、所定条件を満たす場合よりも大きくする。すなわち、学習部214は、総荷重差ΔFsumの絶対値が、許容範囲の上限値以下であり、且つ時刻tにおける翼根モーメントM(t)が、初期時刻の翼根モーメントM(t=0)の1.2倍以下となる場合、報酬r(t)をゼロよりも大きい値とする。また、所定条件に、総荷重差ΔFsumの絶対値が、許容範囲の下限値未満となることが含まれる場合、学習部214は、総荷重差ΔFsumの絶対値が許容範囲内であり、且つ時刻tにおける翼根モーメントM(t)が、初期時刻の翼根モーメントM(t=0)の1.2倍以下となる場合に、報酬r(t)をゼロよりも大きい値としてよい。
具体的には、学習部214は、所定条件を満たさない場合、報酬r(t)を、時刻tにおける翼根モーメントM(t)と初期時刻の翼根モーメントM(t=0)との差と、時刻tにおける荷重分布の総和Fsum(t)と初期時刻における荷重分布の総和Fsum(t=0)との商とに基づく値とする。
なお、学習部214は、報酬r(t)を、翼根モーメントの差と、荷重分布の総和の商とに基づく値にする代わりに、翼根モーメントM(t)及び翼根モーメントM(t=0)の差と、荷重分布の総和Fsum(t)及び荷重分布の総和Fsum(t=0)の差とに基づく値にしてもよい。荷重分布の総和Fsum(t)及び荷重分布の総和Fsum(t=0)の差は、例えば、Fsum(t)-Fsum(t=0)の絶対値であってよい。
また、学習部214は、数式(2)に基づいて、計算した報酬r(t)に対して負の報酬(ペナルティ)を付与してもよい。
Figure 0007280609000002
式中のΣΔδ(→)は、制御対象の全ての可動翼のそれぞれについて、前回時刻t-1の可動翼の舵角と、現在時刻tの可動翼の舵角との差分を求めたときに、その求めた各可動翼の舵角の差分の絶対値を全て足し合わせたときの総和を表している。
例えば、学習部214は、各可動翼の舵角の差分の絶対値の総和ΣΔδ(→)に対して、任意の重み係数(数式(2)では一例として重み係数を3としている)を乗算し、その総和ΣΔδ(→)と重み係数との積を、S312の処理で計算した報酬r(t)から減算する。これによって、第2モデルMDL2は、制御対象とする複数の可動翼の中で、可動させる可動翼の数が多いほど、報酬r(t)が小さくなるように学習される。この結果、舵面(可動翼)を頻繁に可動させることなく、効率的に舵面を制御することができる。
次に、学習部214は、計算した報酬r(t)と、状態変数s´を入力した際に第2モデルMDL2が出力する行動価値Q(s´,a´)と、状態変数sを入力した際に第2モデルMDL2が出力する行動価値Q(s,a)とに基づいて、第2モデルMDL2を学習する(ステップS316)。
例えば、学習部214は、第2モデルMDL2を用いて、次の時刻t+1において取り得ることが可能な複数の行動a´のそれぞれについて行動価値Q(s´,a´)を求め、複数の行動a´のそれぞれに対応する行動価値Q(s´,a´)の中から最大値maxQ(s´,a´)を選択する。学習部214は、選択した行動価値maxQ(s´,a´)に対して、割引率γと呼ばれる重み係数(0<γ<1)を乗算し、更に、報酬r(t)を加算する。
そして、学習部214は、r(t)+γmaxQ(s´,a´)と、Q(s,a)との差分が小さくなるように、第2モデルMDL2を学習する。例えば、学習部214は、r(t)+γmaxQ(s´,a´)とQ(s,a)との差分が小さくなるように、第2モデルMDL2のパラメータである重み係数やバイアス成分などを確率的勾配降下法などを用いて決定(更新)する。Q(s,a)は、「第1価値」の一例であり、Q(s´,a´)は、「第2価値」の一例である。
学習部214は、学習した第2モデルMDL2を記憶部230に第2モデルデータD2として記憶させる。
このように、学習部214は、S300からS316の処理を繰り返し行い(イタレーションを行い)、第2モデルMDL2を学習する。そして、学習部214は、十分に学習した学習済みの第2モデルMDL2を定義した第2モデルデータD2を、例えば、通信部202を介して制御装置100に送信する。これによって本フローチャートの処理が終了する。
以上説明した実施形態によれば、制御装置100は、航空機1の主翼10のひずみを示す情報であるひずみベクトルξ(→)と、航空機1のフラップFLやエルロンといった可動翼の舵角を示す情報である舵角ベクトルδ(→)とを取得し、取得したひずみベクトルξ(→)と舵角ベクトルδ(→)とを、予め学習された第1モデルMDL1に入力し、これらベクトルを入力した第1モデルMDL1の出力結果に基づいて、主翼10の荷重分布と迎角αを決定する。制御装置100は、決定した主翼10の荷重分布を示す荷重ベクトルF(→)と、主翼10の総荷重差ΔFsumと、主翼10の迎角αと、フラップFL等の可動翼の舵角ベクトルδ(→)とのうち一部または全部を、予め学習された第2モデルMDL2に状態変数sとして入力し、状態変数sを入力した第2モデルMDL2の出力結果に基づいて可動翼の制御量を決定する。そして、制御装置100は、決定した制御量に基づいて、可動翼を制御する。これによって、例えば、航空機1の総揚力を一定に保ちながら、主翼10の構造的負荷(例えば翼根モーメントM)を低減することができる。
なお、上述した実施形態では、第1モデルMDL1を利用して、ひずみベクトルξ(→)と舵角ベクトルδ(→)とから、荷重ベクトルF(→)と迎角αとを決定するものとして説明したがこれに限られない。例えば、ひずみベクトルξ(→)及び舵角ベクトルδ(→)と、荷重ベクトルF(→)及び迎角αとの相関関係などが近似式やテーブルで表される場合、第1モデルMDL1を実現するためのニューラルネットワークを利用する代わりに、それら近似式やテーブルを利用して、ひずみベクトルξ(→)と舵角ベクトルδ(→)とから、荷重ベクトルF(→)と迎角αとを決定してもよい。つまり、第1モデルMDL1は、第3モデルMDL3と同様に、テーブルデータや近似式であってもよい。
また、上述した実施形態では、第1モデルMDL1に入力される制御量が、主翼10の可動翼の舵角であるものとして説明したがこれに限られない。例えば、制御量には、舵角に加えて、或いは代えて、スイープ角度やツイスト角度などが含まれてよい。スイープ角度は、ヨー軸(Z軸)周りに可動翼を回動させたときのピッチ軸(Y軸)とのなす角度である。ツイスト角度は、ピッチ軸(Y軸)周りに可動翼を回動させたときのロール軸(X軸)とのなす角度である。
また、上述した実施形態では、第2モデルMDL2が、環境状態sが入力されると、環境状態sの下で取り得ることが可能な一つまたは複数の行動(行動変数)aのそれぞれの価値(=行動価値Q(s,a))を出力するように学習されるものとして説明したがこれに限れらない。例えば、第2モデルMDL2は、行動価値Q(s,a)を出力する代わりに、行動変数aを出力するように学習されてもよい。
また、上述した実施形態では、制御装置100が、航空機1の主翼10のひずみを示す情報であるひずみベクトルξ(→)と、航空機1のフラップFLやエルロンといった可動翼の舵角を示す情報である舵角ベクトルδ(→)とを取得し、予め学習された第1モデルMDL1や第2モデルMDL2を用いて、取得したひずみベクトルξ(→)と舵角ベクトルδ(→)とから、航空機1の可動翼の制御量を決定するものとして説明したがこれに限られない。
[可動翼付きタービンブレード]
例えば、制御装置100は、風力発電装置が備えるタービンブレードや潮流発電装置が備えるタービンブレードの構造的負荷を低減するために、深層強化学習を適用して、各種タービンブレードの制御量を決定してもよい。この場合、タービンブレードには、主翼10のように、光ファイバセンサSFBが設けられるものとする。風力発電装置及び潮流発電装置は、「構造物」の他の例であり、タービンブレードは、「構造物の翼」の他の例である。
例えば、タービンブレードに、気流や水流を制御するためにフラップが設けられる場合がある。この場合、上述した実施形態の説明において、航空機1の主翼をタービンブレードに置き換え、航空機1のフラップFLやエルロンといった可動翼をタービンブレードのフラップに置き換えてよい。
すなわち、制御装置100は、風力発電装置や潮流発電装置のタービンブレードに設けられた光ファイバセンサSFBによって検出されたタービンブレードのひずみを示すひずみベクトルξ(→)と、そのタービンブレードのフラップの舵角を示す舵角ベクトルδ(→)とを取得する。
制御装置100は、取得したひずみベクトルξ(→)と舵角ベクトルδ(→)とを、予め学習された第1モデルMDL1に入力し、これらベクトルを入力した第1モデルMDL1の出力結果に基づいて、タービンブレードの荷重分布と迎角αを決定する。
制御装置100は、決定したタービンブレードの荷重分布を示す荷重ベクトルF(→)と、タービンブレードの総荷重差ΔFsumと、タービンブレードの迎角αと、フラップの舵角ベクトルδ(→)とのうち一部または全部を、予め学習された第2モデルMDL2に状態変数sとして入力し、状態変数sを入力した第2モデルMDL2の出力結果に基づいてフラップの制御量を決定する。
そして、制御装置100は、決定した制御量に基づいてフラップを制御する。これによって、タービンブレードによる気流や水流の受け方を適切に変えることができるため、タービンブレードの構造的負荷を低減したり、発電装置の発電効率を上げたりすることができる。
[可変ピッチのタービンブレード]
また、例えば、タービンブレードが可変ピッチブレードである場合も考えられる。この場合、タービンブレードそのものが可動翼として機能する。すなわち、タービンブレードが、航空機1でいうところの主翼と可動翼との両方の機能を兼ねている。
このような場合、制御装置100の取得部112は、タービンブレードに設けられた光ファイバセンサSFBから、タービンブレードのひずみ分布を示すひずみベクトルξ(→)を取得するとともに、タービンブレードをピッチ軸周りに回動させるアクチュエータから、タービンブレードのピッチ角度を示す角度ベクトルδ#(→)を取得する。
制御量決定部114は、取得部112によってタービンブレードのひずみベクトルξ(→)及び角度ベクトルδ#(→)が取得されると、それらひずみベクトルξ(→)及び角度ベクトルδ#(→)を、予め学習された第1モデルMDL1に入力する。
例えば、第1モデルMDL1は、上述した実施形態で説明したように、学習装置200によって事前にトレーニングされているものとする。具体的には、学習装置200の学習部214は、教師データを用いて、タービンブレードのひずみベクトルξ(→)及び角度ベクトルδ#(→)が入力されると、タービンブレードにかかる荷重分布を示す荷重ベクトルF(→)と、タービンブレードの迎角αとを出力するように、第1モデルMDL1を学習する。これによって、第1モデルMDL1は、タービンブレードのひずみベクトルξ(→)及び角度ベクトルδ#(→)が入力されると、タービンブレードの荷重ベクトルF(→)と迎角αとを出力するようになる。
制御量決定部114は、ひずみベクトルξ(→)及び角度ベクトルδ#(→)を入力した第1モデルMDL1から、タービンブレードの荷重ベクトルF(→)と迎角αとを取得する。
制御量決定部114は、取得した荷重ベクトルF(→)が示す荷重分布の総和と、目標とする荷重分布の総和との差分である総荷重差ΔFsumを算出する。
制御量決定部114は、タービンブレードの角度ベクトルδ#(→)、迎角α、荷重ベクトルF(→)、総荷重差ΔFsumのうち一部または全部(好ましくは全部)を状態変数sとして第2モデルMDL2に入力する。第2モデルMDL2は、上述した実施形態で説明したように、学習装置200によって事前にトレーニングされているものとする。すなわち、第2モデルMDL2は、角度ベクトルδ#(→)、迎角α、荷重ベクトルF(→)、総荷重差ΔFsumのうち一部または全部が状態変数sとして入力されると、その状態変数sに応じてとるべき行動の価値Q(s,a)(→)を出力するように学習される。
制御量決定部114は、第2モデルMDL2によって行動価値Q(s,a)(→)が出力されると、その行動価値Q(s,a)(→)を取得する。そして、制御量決定部114は、取得した行動価値Q(s,a)(→)に基づいて、タービンブレードのピッチ角度を決定する。
駆動制御部116は、制御量決定部114によって決定されたピッチ角度に基づいてアクチュエータを制御して、タービンブレードをピッチ軸周りに回動させる。これによって、タービンブレードが可変ピッチブレードであっても、タービンブレードによる気流や水流の受け方を適切に変えることができるため、タービンブレードの構造的負荷を低減したり、発電装置の発電効率を上げたりすることができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
1…航空機、10…主翼、12…垂直尾翼、14…水平尾翼、100…制御装置、102…通信部、104…駆動部、110…制御部、112…取得部、114…制御量決定部、116…駆動制御部、130…記憶部、200…学習装置、202…通信部、210…制御部、212…取得部、214…学習部、230…記憶部、MDL1…第1モデル、MDL2…第2モデル、MDL3…第3モデル

Claims (16)

  1. 構造物の翼に設けられた光ファイバセンサによって検出された前記翼のひずみを示す情報と、前記構造物の可動翼の制御量を示す情報とを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された情報が示す前記ひずみ及び前記制御量に基づいて、前記翼の荷重及び迎角を決定する第1決定部と、
    状態変数が入力されると、前記状態変数に応じてとるべき行動の価値又は前記行動を示す変数を出力するように学習されたモデルに、前記第1決定部により決定された前記荷重及び前記迎角と、前記取得部により取得された情報が示す前記制御量とのうち一部または全部を前記状態変数として入力し、前記状態変数を入力した前記モデルの出力結果に基づいて前記可動翼の制御量を決定する第2決定部と、
    前記第2決定部により決定された前記制御量に基づいて、前記可動翼を制御する制御部と、
    を備える制御装置。
  2. 前記第1決定部は、前記ひずみ及び前記制御量が入力されると、前記翼の荷重及び迎角を出力するように学習された第2モデルに、前記取得部により取得された情報が示す前記ひずみ及び前記制御量を入力し、前記ひずみ及び前記制御量を入力した前記第2モデルの出力結果に基づいて前記翼の前記荷重及び前記迎角を決定する、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 構造物の可動翼の制御量、前記構造物の翼の荷重、及び前記構造物の翼の迎角のうち一部または全部を含む情報を取得する取得部と、
    深層強化学習を用いて、前記取得部により取得された情報を状態変数として入力すると、入力された前記状態変数に応じてとるべき行動の価値又は前記行動を示す変数を出力するようにモデルを学習する学習部と、を備え、
    前記取得部は、ある第1時刻における前記制御量、前記荷重、及び前記迎角のうち一部または全部を含む第1情報と、前記第1時刻よりも将来の第2時刻における前記制御量、前記荷重、及び前記迎角のうち一部または全部を含む第2情報とを取得し、
    前記学習部は、前記第1情報を前記モデルに入力したときに前記モデルが出力した価値を表す第1価値と、前記第2情報を前記モデルに入力したときに前記モデルが出力した価値を表す第2価値と、前記第1価値を基に選択した行動に対する報酬とに基づいて、前記モデルを学習する、
    習装置。
  4. 前記学習部は、
    前記第1価値を基に、前記可動翼の翼面に交差する方向に関して前記翼面の一方の面である第1面側に前記可動翼を動かすこと、前記方向に関して前記翼面の他方の面である第2面側に前記可動翼を動かすこと、前記方向に関して前記可動翼を前記第1面側と前記第2面側とのいずれにも動かさないこと、の中からいずれかの行動を選択し、
    前記選択した行動に対する前記報酬を算出し、
    前記第1価値と、前記第2価値と、前記算出した報酬とに基づいて、前記モデルを学習する、
    請求項に記載の学習装置。
  5. 前記学習部は、対象時刻における前記翼の荷重が許容範囲の上限値を超える、前記対象時刻における前記翼の荷重が前記許容範囲の下限値未満となる、又は前記対象時刻における前記翼のモーメントが初期時刻における前記翼のモーメントを超える所定条件を満たす場合、前記報酬をゼロとする、
    請求項またはに記載の学習装置。
  6. 前記学習部は、前記所定条件を満たさない場合、前記所定条件を満たす場合よりも前記報酬を大きくする、
    請求項に記載の学習装置。
  7. 前記学習部は、前記所定条件を満たさない場合、前記報酬を、前記対象時刻における前記翼のモーメントと前記初期時刻における前記翼のモーメントとの差と、前記対象時刻における前記翼の荷重と前記初期時刻における前記翼の荷重との商とに基づく値とする、
    請求項に記載の学習装置。
  8. 前記学習部は、前記所定条件を満たさない場合、前記報酬を、前記対象時刻における前記翼のモーメントと前記初期時刻における前記翼のモーメントとの差と、前記対象時刻における前記翼の荷重と前記初期時刻における前記翼の荷重との差とに基づく値とする、
    請求項に記載の学習装置。
  9. 前記可動翼には、可動位置が互いに異なる複数の翼片が含まれ、
    前記学習部は、対象時刻において、可動させる前記翼片の数が多いほど、前記対象時刻における前記報酬を小さくする、
    請求項からのうちいずれか一項に記載の学習装置。
  10. 構造物の可動翼に設けられた光ファイバセンサによって検出された前記可動翼のひずみを示す情報と、前記可動翼の制御量を示す情報とを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された情報が示す前記ひずみ及び前記制御量に基づいて、前記可動翼の荷重及び迎角を決定する第1決定部と、
    状態変数が入力されると、前記状態変数に応じてとるべき行動の価値又は前記行動を示す変数を出力するように学習されたモデルに、前記第1決定部により決定された前記荷重及び前記迎角と、前記取得部により取得された情報が示す前記制御量とのうち一部または全部を前記状態変数として入力し、前記状態変数を入力した前記モデルの出力結果に基づいて前記可動翼の制御量を決定する第2決定部と、
    前記第2決定部により決定された前記制御量に基づいて、前記可動翼を制御する制御部と、
    を備える制御装置。
  11. コンピュータが、
    構造物の翼に設けられた光ファイバセンサによって検出された前記翼のひずみを示す情報と、前記構造物の可動翼の制御量を示す情報とを取得し、
    取得した情報が示す前記ひずみ及び前記制御量に基づいて、前記翼の荷重及び迎角を決定し、
    状態変数が入力されると、前記状態変数に応じてとるべき行動の価値又は前記行動を示す変数を出力するように学習されたモデルに、決定した前記荷重及び前記迎角と、取得した情報が示す前記制御量とのうち一部または全部を前記状態変数として入力し、
    前記状態変数を入力した前記モデルの出力結果に基づいて前記可動翼の制御量を決定し、
    決定した前記制御量に基づいて、前記可動翼を制御する、
    制御方法。
  12. コンピュータが、
    構造物の可動翼に設けられた光ファイバセンサによって検出された前記可動翼のひずみを示す情報と、前記可動翼の制御量を示す情報とを取得し、
    取得した情報が示す前記ひずみ及び前記制御量に基づいて、前記可動翼の荷重及び迎角を決定し、
    状態変数が入力されると、前記状態変数に応じてとるべき行動の価値又は前記行動を示す変数を出力するように学習されたモデルに、決定した前記荷重及び前記迎角と、取得した情報が示す前記制御量とのうち一部または全部を前記状態変数として入力し、
    前記状態変数を入力した前記モデルの出力結果に基づいて前記可動翼の制御量を決定し、
    決定した前記制御量に基づいて、前記可動翼を制御する、
    制御方法。
  13. コンピュータが、
    構造物の可動翼の制御量、前記構造物の翼の荷重、及び前記構造物の翼の迎角のうち一部または全部を含む情報を取得し、
    深層強化学習を用いて、前記取得した情報を状態変数として入力すると、入力された前記状態変数に応じてとるべき行動の価値又は前記行動を示す変数を出力するようにモデルを学習
    ある第1時刻における前記制御量、前記荷重、及び前記迎角のうち一部または全部を含む第1情報と、前記第1時刻よりも将来の第2時刻における前記制御量、前記荷重、及び前記迎角のうち一部または全部を含む第2情報とを取得し、
    前記第1情報を前記モデルに入力したときに前記モデルが出力した価値を表す第1価値と、前記第2情報を前記モデルに入力したときに前記モデルが出力した価値を表す第2価値と、前記第1価値を基に選択した行動に対する報酬とに基づいて、前記モデルを学習する、
    学習方法。
  14. コンピュータに、
    構造物の翼に設けられた光ファイバセンサによって検出された前記翼のひずみを示す情報と前記構造物の可動翼の制御量を示す情報とを取得すること、
    取得した情報が示す前記ひずみ及び前記制御量に基づいて、前記翼の荷重及び迎角を決定すること、
    状態変数が入力されると、前記状態変数に応じてとるべき行動の価値又は前記行動を示す変数を出力するように学習されたモデルに、決定した前記荷重及び前記迎角と、取得した情報が示す前記制御量とのうち一部または全部を前記状態変数として入力すること、
    前記状態変数を入力した前記モデルの出力結果に基づいて前記可動翼の制御量を決定すること、及び
    決定した前記制御量に基づいて、前記可動翼を制御すること、
    を実行させるためのプログラム。
  15. コンピュータに、
    構造物の可動翼に設けられた光ファイバセンサによって検出された前記可動翼のひずみを示す情報と、前記可動翼の制御量を示す情報とを取得すること、
    取得した情報が示す前記ひずみ及び前記制御量に基づいて、前記可動翼の荷重及び迎角を決定すること、
    状態変数が入力されると、前記状態変数に応じてとるべき行動の価値又は前記行動を示す変数を出力するように学習されたモデルに、決定した前記荷重及び前記迎角と、取得した情報が示す前記制御量とのうち一部または全部を前記状態変数として入力すること、
    前記状態変数を入力した前記モデルの出力結果に基づいて前記可動翼の制御量を決定すること、及び
    決定した前記制御量に基づいて、前記可動翼を制御すること、
    を実行させるためのプログラム。
  16. コンピュータに、
    構造物の可動翼の制御量、前記構造物の翼の荷重、及び前記構造物の翼の迎角のうち一部または全部を含む情報を取得すること
    深層強化学習を用いて、前記取得した情報を状態変数として入力すると、入力された前記状態変数に応じてとるべき行動の価値又は前記行動を示す変数を出力するようにモデルを学習すること、
    ある第1時刻における前記制御量、前記荷重、及び前記迎角のうち一部または全部を含む第1情報と、前記第1時刻よりも将来の第2時刻における前記制御量、前記荷重、及び前記迎角のうち一部または全部を含む第2情報とを取得すること、及び
    前記第1情報を前記モデルに入力したときに前記モデルが出力した価値を表す第1価値と、前記第2情報を前記モデルに入力したときに前記モデルが出力した価値を表す第2価値と、前記第1価値を基に選択した行動に対する報酬とに基づいて、前記モデルを学習すること、
    を実行させるためのプログラム。
JP2019173265A 2019-09-24 2019-09-24 制御装置、学習装置、制御方法、学習方法、及びプログラム Active JP7280609B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019173265A JP7280609B2 (ja) 2019-09-24 2019-09-24 制御装置、学習装置、制御方法、学習方法、及びプログラム
PCT/JP2020/030640 WO2021059787A1 (ja) 2019-09-24 2020-08-12 制御装置、学習装置、制御方法、学習方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019173265A JP7280609B2 (ja) 2019-09-24 2019-09-24 制御装置、学習装置、制御方法、学習方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021049841A JP2021049841A (ja) 2021-04-01
JP7280609B2 true JP7280609B2 (ja) 2023-05-24

Family

ID=75156769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019173265A Active JP7280609B2 (ja) 2019-09-24 2019-09-24 制御装置、学習装置、制御方法、学習方法、及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7280609B2 (ja)
WO (1) WO2021059787A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2022014485A1 (ja) * 2020-07-14 2022-01-20
CN113777919B (zh) * 2021-08-13 2023-11-17 哈尔滨工程大学 一种基于nsga-ⅱ遗传算法的自抗扰控制的串级燃气轮机功率控制方法
JP2023175366A (ja) * 2022-05-30 2023-12-12 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 制御装置、制御方法、及びプログラム

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019086468A (ja) 2017-11-09 2019-06-06 株式会社Nttファシリティーズ 制振制御システム、制振制御方法、振動解析装置及び振動解析方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4422152C2 (de) * 1994-06-27 2000-02-03 Daimler Chrysler Aerospace Verfahren und Anordnung zum Optimieren der aerodynamischen Wirkung eines Tragflügels
US9227721B1 (en) * 2011-10-07 2016-01-05 The United States of America as represented by the Administrator of the National Aeronautics & Space Administration (NASA) Variable camber continuous aerodynamic control surfaces and methods for active wing shaping control
JP6706235B2 (ja) * 2017-11-02 2020-06-03 株式会社Subaru 航空機の制御システム、航空機の制御方法及び航空機

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019086468A (ja) 2017-11-09 2019-06-06 株式会社Nttファシリティーズ 制振制御システム、制振制御方法、振動解析装置及び振動解析方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021049841A (ja) 2021-04-01
WO2021059787A1 (ja) 2021-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7280609B2 (ja) 制御装置、学習装置、制御方法、学習方法、及びプログラム
CN113111430B (zh) 基于非线性气动力降阶的弹性飞机飞行动力学建模方法
Goetzendorf-Grabowski et al. Stability analysis using SDSA tool
US11629694B2 (en) Wind turbine model based control and estimation with accurate online models
CN103930940B (zh) 能悬停航空器的旋翼尾流在航空器本身上产生的空气动力载荷的效应的实时模拟系统及其方法
Siddiqui et al. Lab-scale, closed-loop experimental characterization, model refinement, and validation of a hydrokinetic energy-harvesting ocean kite
CN113885320B (zh) 一种基于混合量子鸽群优化的飞行器随机鲁棒控制方法
Fasel et al. Aeroservoelastic optimization of morphing airborne wind energy wings
Verma et al. Aircraft parameter estimation using ELM network
US20220229948A1 (en) Simulation of the behavior of a vehicle in a fluid by Hamiltonian neural network
Yang et al. Optimization and control application of sensor placement in aeroservoelastic of UAV
CN117436322B (zh) 基于叶素理论的风力机叶片气动弹性仿真方法和介质
Moens et al. Multi‐point optimization of shapes and settings of high‐lift system by means of evolutionary algorithm and Navier‐Stokes equations
Díaz-Casás et al. Wind turbine design through evolutionary algorithms based on surrogate CFD methods
Reel et al. Using computational fluid dynamics to generate complex aerodynamic database for VTOL aircraft
Poland Modelling aeroelastic deformation of soft wing membrane kites
US20220319257A1 (en) Aircraft motion observer configured for use in electric aircraft
Mocsányi et al. Grid and polytopic LPV modeling of aeroelastic aircraft for co-design
Ben Mosbah et al. Artificial Neural Networks-Extended Great Deluge Model to predict Actuators Displacements for a Morphing Wing Tip System.
Wada et al. Smart wing load alleviation through optical fiber sensing, load identification, and deep reinforcement learning
Haughn et al. MFC Morphing Aileron Control With Intelligent Sensing
Paulson et al. The rapid development of bespoke small unmanned aircraft: A proposed design loop
Mosbah et al. New methodology combining neural network and extended great deluge algorithms for the ATR-42 wing aerodynamics analysis
Mkhoyan et al. On-line black-box aerodynamic performance optimization for a morphing wing with distributed sensing and control
Rashid et al. Knowledge-based aerodynamic estimation of airships

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20191024

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220616

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230502

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7280609

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150