JP7278318B2 - ライブビデオストリームのストリーミング - Google Patents

Description

本発明は、ライブビデオストリームのストリーミングのための方法に関し、特に、ライブビデオストリームを撮像するビデオカメラと、ビデオレコーダと、ビデオサーバと、を含むシステムにおける、ライブビデオストリームのストリーミングのための方法に関する。本発明はまた、ビデオカメラと、ビデオレコーダと、ビデオサーバと、を含むシステムに関する。さらに、ビデオカメラと、ビデオレコーダと、ビデオサーバと、が、個別のデバイスとして提示される。

ビデオカメラなどのソースからのライブビデオストリームのストリーミングは、多くのアプリケーションにおいて、特に、モニタリングアプリケーションにおいて一般的である。つまり、ライブビデオストリームは、ライブビデオストリームを撮像するソースから、ライブビデオストリームを消費する、ライブビデオストリームのレシーバにストリームされる。レシーバは、例えば、ライブビデオストリームを表示すること、又は、記録することにより、ライブビデオストリームを消費し得る。ライブビデオストリームのレシーバは、例えば、ライブビデオストリームを表示するクライアントデバイス、ライブビデオストリームを記録するビデオレコーダ、又は、ライブビデオストリームを、１つ又はそれ以上のクライアントデバイス及び／又はビデオレコーダに配信するビデオサーバであってよい。ストリーミングは、異なる様式にて開始されてよい。ストリーミングのための２つの典型的なアプローチは、プッシュストリーミング又はプルストリーミングを使用することである。

プッシュストリーミングは、ソースがストリーミングを率先する場合である。プッシュストリーミングは、イベント検出によりトリガされてよい。イベント検出は、ライブビデオストリームにおけるモーションの検出、又は、例えば、ライブビデオストリームにおける、特定の対象クラスに属する対象の外観の検出、であってよい。換言すると、ソースは、イベント検出の形態のプッシュトリガに応えて、ライブビデオストリームの、レシーバへのプッシュを行う。プッシュトリガは、ソースにて生成される。ストリーミングを開始するためのこのアプローチの利点は、検出されたモーションイベントに対してビデオを保存することにおける迅速な開始など、イベントに対する迅速な応答である。

プルストリーミングは、レシーバが、ソースからのライブビデオストリームをリクエストする場合である。典型的には、レシーバは、ライブビデオストリームを、そのライブビデオストリームがそれらにて表示される１つ又はそれ以上のクライアントデバイスに提供する責任を負うビデオサーバである。ストリーミングを開始するためのこのアプローチの利点は、ストリーミングが、ストリームのレシーバにより開始され得る、ということである。

いくつかのアプリケーションについては、ソースからのライブビデオのプッシュストリーミング及びプルストリーミングの双方からの利点は、望ましいものである。しかし、プッシュストリーミング及びプルストリーミングの双方を実施することは、ソースでの処理能力の利用が増える場合がある。さらに、プッシュストリーミング及びプルストリーミングの双方を実施することは、ソースから外部への帯域幅の利用が増える場合がある。したがって、ソースでの処理能力及び／又はソースから外部への帯域幅の利用の減少を促進する、ソースからのライブビデオストリームのプッシュストリーミング及びプルストリーミングの双方を実施する必要がある。

本発明の目的は、上記に特定する、従来技術における、１つ又はそれ以上の不利な点、及び、個々の、又は、いずれの組み合わせでの不都合な点を軽減、緩和、又は削減し、少なくとも上記の問題を解消することである。

第１の態様によると、ライブビデオストリームのストリーミングのための方法が提供される。本方法は、ライブビデオストリームを生成するビデオカメラと、ビデオレコーダと、ビデオサーバと、を含むシステムにおいて実施される。本方法は、ビデオサーバにて、クライアントデバイスから、ビデオカメラからのライブビデオストリームについてのリクエストを受信すること、ビデオサーバから、ライブビデオストリームをビデオレコーダにプッシュするようビデオカメラに指示するプッシュトリガをビデオカメラに送信すること、プッシュトリガを受信することの後に、ビデオカメラからビデオレコーダへのライブビデオストリームのプッシュを開始すること、ライブビデオストリームを、ビデオカメラからビデオレコーダにプッシュすること、ビデオサーバにより、ライブビデオストリームをビデオレコーダからプルすること、及び、ビデオサーバにより、ライブビデオストリームをクライアントデバイスに送信することを含む。

ライブビデオストリームのストリーミングのための本方法により、プッシュストリーミング及びプルストリーミングの２つの異なるアプローチが組み合わされ、これら双方の利点／効果を提供し得る。これは一方で、スリムで処理効率の高いソリューションを提供する。プッシュストリーミング及びプルストリーミングのこれらのアプローチを単に組み合わせることにより、メディアソース（典型的には、ビデオカメラ）は、１つは、ビデオレコーダへのプッシュストリームと、もう１つは、ビデオサーバによりリクエストされたプルストリームと、の２つのライブビデオストリームを同時に送信できる必要が生じる。しかし、プッシュストリーミング及びプルストリーミングの双方をこのように単に実施することは、ビデオカメラでの処理能力の利用が増える場合がある。さらに、ビデオカメラから外部への帯域幅の利用の増加が必要となる。本方法は、これらの問題に対する、可能なソリューションを提供する。本発明者は、直感的でないアーキテクチャを使用することにより、各種の利点が得られることを認識した。すなわち、ビデオカメラからのプルストリーミングを直接開始するビデオサーバの代わりに、ビデオカメラに、ライブビデオストリームをビデオレコーダにプッシュストリームするよう指示するプッシュトリガが、ビデオサーバからビデオカメラに送信される。ビデオサーバはその後、ライブビデオストリームをビデオレコーダからプルする。したがって、ビデオカメラから外部へのビデオストリーミングチャネルが、１つのみ確立される必要がある。これは、ビデオカメラから外部への帯域幅の利用の節約を可能にする。さらに、ビデオカメラでの処理能力の利用が減らされ得る。これは、ビデオカメラにて生成される必要があるビデオストリームが、１つのみであるからである。代替的に、バッファメモリが節約され得る。なぜなら、ビデオカメラは、プッシュビデオストリーム及びプルビデオストリームの双方に対して、ビデオデータをバッファする必要がないからである。したがって、ビデオカメラでの、限られた処理能力及び／又はバッファメモリの一部が、ビデオカメラでの他の機能に有利になるよう、解放され得る。

このソリューションを実施する本システムは、生じ得る異なるシナリオに対処する知性を有し得る。例えば、ビデオサーバは、ビデオレコーダがその時にアクセスを有するビデオストリームに関する情報へのアクセスを有してよい。その場合には、所望するライブビデオストリームが、ビデオレコーダにおいて利用可能でない場合にのみ、ビデオサーバは、カメラに対するプッシュトリガを開始する必要がある。

ビデオサーバから、プッシュトリガをビデオカメラに送信することは、ビデオサーバからビデオカメラへのプッシュトリガの直接送信を含んでよい。

ビデオサーバから、プッシュトリガをビデオカメラに送信することは、ビデオレコーダを介したプッシュトリガのルーティングを含んでよい。

本方法は、ビデオカメラにて、ライブビデオストリームにおいて対象とするイベントを検出するために、ライブビデオストリームを継続的に分析すること、及び、ライブビデオストリームにおいて対象とするイベントを検出することの後に、ビデオカメラにて、ビデオレコーダへのライブビデオストリームのプッシュを開始することを含んでよい。したがって、ビデオカメラにて、ライブビデオストリームのビデオレコーダへのプッシュを開始することは、ライブビデオストリームにおいて対象とするイベントを検出すること、又は、プッシュトリガをビデオサーバから受信すること、のどちらかに応えて行われてよい。

本方法は、ビデオレコーダへのライブビデオストリームのプッシュを開始することの後に、ライブビデオストリームが、ビデオレコーダにすでにプッシュされているかどうかをチェックすることと、ライブビデオストリームが、ビデオレコーダにすでにプッシュされていれば、ビデオレコーダへのライブビデオストリームのさらなるプッシュを防ぐことと、をさらに含んでよい。したがって、ビデオカメラでの同時プッシュアクションがあれば、ストリームが１つのみ、ビデオカメラからプッシュされることが確実となり得る。

本方法は、ビデオカメラから、ビデオレコーダに、検出された、対象とするイベントを示す情報を送信することをさらに含んでよい。

本方法は、検出された、対象とするイベントを示す情報をビデオレコーダにて受信することの後に、ビデオレコーダにて、ライブビデオストリームを記録することをさらに含んでよい。

第２の態様によると、ビデオレコーダが提供される。ビデオレコーダは、レコーダ制御回路を含む。レコーダ制御回路は、次を実行するよう構成され、すなわち、ビデオカメラからプッシュされたライブビデオストリームを受信するよう構成されているライブビデオストリーム受信機能、ビデオカメラから、ライブビデオストリームにおいて検出されたイベントを示す情報を受信することの後に、ライブビデオストリームを記録するよう構成されている記録機能、及び、ビデオサーバからの、ライブビデオストリームについてのプルリクエストを受信し、ライブビデオストリームをビデオサーバに送信するよう構成されているプル機能を実行するよう構成される。

レコーダ制御回路は、ライブビデオストリームをビデオレコーダにプッシュするようビデオカメラに指示するプッシュトリガを、ビデオカメラにルーティングするよう構成されているトリガルーティング機能を実行するようさらに構成されている。

第１の態様に係る方法の上記の特徴は、適用可能であれば、この第２の態様にも同様に適用する。不必要な繰り返しを避けるために、上記を参照されたい。

第３の態様によると、ビデオサーバが提供される。ビデオサーバは、サーバ制御回路を含む。サーバ制御回路は、次を実行するよう構成され、すなわち、クライアントデバイスから、ビデオカメラからのライブビデオストリームについてのリクエストを受信するよう構成されているリクエスト機能、ライブビデオストリームをビデオレコーダにプッシュするようビデオカメラに指示するプッシュトリガを、ビデオカメラに送信するよう構成されているプッシュトリガ機能、及び、ライブビデオストリームについてのプルリクエストをビデオレコーダに送信し、ビデオレコーダからプルされたライブビデオストリームを受信するよう構成されているプルリクエスト機能を実行するよう構成される。リクエスト機能は、ビデオレコーダから受信されたライブビデオストリームをクライアントデバイスに送信するようさらに構成されている。

第１の態様に係る方法の上記の特徴は、適用可能であれば、この第３の態様にも同様に適用する。不必要な繰り返しを避けるために、上記を参照されたい。

第４の態様によると、ビデオカメラが提供される。ビデオカメラは、ビデオカメラからデータを受信し、ビデオカメラにデータを送信するよう構成されているカメラトランシーバと、カメラ制御回路と、を含む。カメラ制御回路は、次を実行するよう構成され、すなわち、ライブビデオストリームを生成するよう構成されているライブビデオストリーム機能、ビデオレコーダへのプッシュ接続を開き、ライブビデオストリームを、ビデオレコーダに、開かれたプッシュ接続を介してプッシュするよう構成されているプッシュ機能、ライブビデオストリームにおけるイベントを検出し、ライブビデオストリームにおけるイベントの検出後に、プッシュ機能に、ライブビデオストリームをビデオレコーダにプッシュするよう指示するよう構成されているイベント検出機能、及び、カメラトランシーバを介して、ライブビデオストリームをビデオレコーダにプッシュするようビデオカメラに指示するプッシュトリガを受信し、プッシュトリガを受信することの後に、プッシュ機能に、ライブビデオストリームをビデオレコーダにプッシュするよう指示するよう構成されているプッシュトリガ受信機能を実行するよう構成される。プッシュ機能は、ライブビデオストリームをビデオレコーダにプッシュする指示を受信することの後に、ライブビデオストリームが、すでに開かれたプッシュ接続を介して、すでにプッシュされているかどうかをチェックし、もしそうであれば、別のプッシュ接続が開かれることを防ぐようさらに構成されている。

イベント検出機能は、ライブビデオストリームにおいて検出されたイベントを示す情報を含むメタデータを、ビデオレコーダに送信するようさらに構成されている。

第１の態様に係る方法の上記の特徴は、適用可能であれば、この第４の態様にも同様に適用する。不必要な繰り返しを避けるために、上記を参照されたい。

第５の態様によると、ライブビデオストリームのストリーミングのためのシステムが提供される。このシステムは、ライブビデオストリームを生成するよう構成されているビデオカメラ、ビデオレコーダ、及び、クライアントデバイスから、ビデオカメラからのライブビデオストリームについてのリクエストを受信し、ライブビデオストリームをビデオレコーダにプッシュするようビデオカメラに指示するプッシュトリガを、ビデオカメラに送信するよう構成されているビデオサーバを含む。ビデオカメラは、プッシュトリガを受信することの後に、ライブビデオストリームをビデオレコーダにプッシュするよう構成されている。ビデオサーバは、ライブビデオストリームをビデオレコーダからプルし、ライブビデオストリームをクライアントデバイスにストリームするよう構成されている。

ビデオレコーダと、ビデオサーバと、は、ネットワークにて接続された別体のデバイスであってよい。

ビデオレコーダと、ビデオサーバと、は、同じデバイスにて実装されてよい。

第１の態様に係る方法の上記の特徴は、適用可能であれば、この第５の態様にも同様に適用する。不必要な繰り返しを避けるために、上記を参照されたい。

第２の態様に係るビデオレコーダの上記の特徴は、適用可能であれば、この第５の態様に係るシステムのビデオレコーダに適用する。不必要な繰り返しを避けるために、上記を参照されたい。

第３の態様に係るビデオサーバの上記の特徴は、適用可能であれば、この第５の態様に係るシステムのビデオサーバに適用する。不必要な繰り返しを避けるために、上記を参照されたい。

第４の態様に係るビデオカメラの上記の特徴は、適用可能であれば、この第５の態様に係るシステムのビデオカメラに適用する。不必要な繰り返しを避けるために、上記を参照されたい。

本発明の適用性のさらなる範囲が、以下の詳細説明より明らかとなるであろう。しかし、本発明の好適な実施形態を示す一方で、詳細説明及び具体例は、説明のみの目的に提供されていることが理解されるべきである。なぜなら、本発明の範囲内での種々の変更及び改修が、本詳細説明から当業者に明らかとなるからである。

したがって、本発明は、記載するデバイスの特定の構成部品、又は、記載する方法の特定の作動に限定されず、そのようなデバイス及び方法は異なる場合があることが理解されよう。ここに使用する用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定を意図していないこともまた理解されよう。なお、本明細書及び添付の特許請求の範囲に使用されるように、冠詞「ａ」、「ａｎ」、「ｔｈｅ」、及び「ｓａｉｄ」は、他の例が文脈により明確に決定づけられない限り、要素が１つ又はそれ以上あることを意味するよう意図していることに注意されたい。したがって、例えば、「１つのユニット（ａ ｕｎｉｔ）」又は「当該ユニット（ｔｈｅ ｕｎｉｔ）」という引用は、いくつかのデバイスなどを含む場合がある。さらに、「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」、「含む（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）」、「含む（ｃｏｎｔａｉｎｉｎｇ）」などという語は、他の要素又はステップを排除しない。

以下、添付の図面を参照して、本発明の上記態様及び他の態様をより詳細に説明する。これらの図面は、限定するものとみなすべきではない。これらはその代わりに、説明及び理解のために使用される。

これらの図面に示すように、各層及び各領域のサイズは、図示の目的のために誇張されている場合があり、したがって、一般的構造を示すために提供されている。類似の参照記号は、これらの図面を通して、同様の要素を示す。

ライブビデオストリームのストリーミングのためのシステムの一実装を示す。 ライブビデオストリームのストリーミングのためのシステムの一実装を示す。 図１ａ及び図１ｂに示すシステムのビデオレコーダの模式的なブロック図である。 図１ａ及び図１ｂに示すシステムのビデオサーバの模式的なブロック図である。 図１ａ及び図１ｂに示すシステムのビデオカメラの模式的なブロック図である。 図１ａ及び図１ｂに示すシステムにおける、ライブビデオストリームのストリーミングのための方法のブロックスキームである。

本発明を、添付図面を参照して以下に更に詳細に説明する。ここでは、本発明の現在の好適な実施形態を示す。本発明はしかし、多くの異なる形態にて体現されてよく、以下に示す実施形態に限定されるものとして理解すべきでない。むしろこれらの実施形態は、完璧性及び完全性のために、そして、本発明の範囲を当業者に十分に伝えるために提供される。

図１ａ及び図１ｂに関連して、ライブビデオストリームのストリーミングのためのシステム１の２つの異なる実装を説明する。これらの実装の双方について、システム１は、ビデオカメラ１０と、ビデオレコーダ２０と、ビデオサーバ３０と、を含む。さらに、これらの実装の双方について、ビデオカメラ１０は典型的には、他のデバイスとネットワーク５０を経由して通信するよう構成されている、ネットワーク化されたビデオカメラである。特に、ビデオカメラ１０は、ライブビデオストリームを生成し、そのライブビデオストリームを、ネットワーク５０を経由して送信するよう構成されている。ネットワーク５０は、ローカルエリアネットワーク（ｌｏｃａｌ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ若しくはＬＡＮ）、又は、ワイドエリアネットワーク（ｗｉｄｅ ａｒｅａ ｎｅｔｗｏｒｋ若しくはＷＡＮ）であってよい。ネットワーク５０は、有線ネットワーク、無線ネットワーク、又はそれらの組み合わせとして実装されてよい。ビデオカメラ１０は、ビデオレコーダ２０と、ネットワーク５０を経由して相互に通信するよう構成されている。また、ビデオカメラ１０は、ビデオサーバ３０と、ネットワーク５０を経由して相互に通信するよう構成されてよい。

図１ａに示すように、ビデオレコーダ２０と、ビデオサーバ３０と、は、ネットワーク６０にて接続された個別のデバイスとして実装されてよい。ネットワーク６０は、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、又は、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）であってよい。ネットワーク６０は、有線ネットワーク、無線ネットワーク、又はそれらの組み合わせとして実装されてよい。ビデオレコーダ２０及びビデオサーバ３０と相互接続するネットワーク６０と、ビデオカメラ１０を他のデバイスと接続するネットワーク５０と、は、重なり合ってよい。

図１ｂに示すように、代替的に、ビデオレコーダ２０と、ビデオサーバ３０と、は、同じデバイスにて実装されてよい。例えば、ビデオレコーダ２０と、ビデオサーバ３０と、は、共通のサーバデバイスにて実装されてよい。ビデオレコーダ２０の機能は、同じデバイス（つまり、共通のサーバデバイス）のビデオレコーダ部にて実装されてよい。ビデオサーバ３０の機能は、同じデバイス（つまり、共通のサーバデバイス）のビデオサーバ部にて実装されてよい。

システム１におけるビデオレコーダ２０及びビデオサーバ３０の実装に関わらず、システム１は、ビデオレコーダ２０にて、ライブビデオストリーム、又は、少なくとも、ライブビデオストリームのシーケンスを記録するために構成されている。このトピックをさらに以下に示す。さらに、システム１におけるビデオレコーダ２０及びビデオサーバ３０の実装に関わらず、システム１は、ライブビデオストリームを、ビデオカメラ１０から、システム１に接続された１つ又はそれ以上のクライアントデバイス４０、４０´にストリーミングするために構成されている。ビデオサーバ３０は、ライブビデオストリームの、１つ又はそれ以上のクライアントデバイス４０、４０´へのストリーミングを管理するよう構成されている。このトピックをさらに以下に示す。

クライアントデバイス４０、４０´は、ライブビデオストリームを受信して表示するよう構成されている、いずれの種類のデバイスであってよい。非限定の例によると、クライアントデバイス４０、４０´は、ラップトップ、据え置き型コンピュータ、携帯電話、又はタブレットであってよい。１つ又はそれ以上のクライアントデバイス４０、４０´は、ビデオサーバ３０にネットワーク７０を介して接続される。ネットワーク７０は、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）、又は、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）であってよい。ネットワーク７０は、有線ネットワーク、無線ネットワーク、又はそれらの組み合わせとして実装されてよい。ネットワーク７０は、ビデオカメラ１０を他のデバイスに接続するネットワーク５０、又は、ビデオレコーダ２０及びビデオサーバ３０と相互接続するネットワーク６０のどちらかと重なり合ってよい。

上述するように、ビデオサーバ３０は、ビデオカメラ１０により生成されたライブビデオストリームの、１つ又はそれ以上のクライアントデバイス４０、４０´へのストリーミングを管理するよう構成されている。ビデオサーバ３０のこの機能及び他の機能を、図３に関連して以下により詳細に説明する。ビデオサーバ３０は、サーバトランシーバ３１と、サーバ制御回路３２と、サーバメモリ３４と、を含む。

サーバトランシーバ３１は、ネットワーク５０、６０、７０のいずれを経由してデータを受信及び／又は送信するよう構成されている。例えば、サーバトランシーバ３１は、クライアントデバイス４０、４０´から、ビデオカメラ１０のライブビデオストリームについてのリクエストを受信するよう構成されている。サーバトランシーバ３１は、ビデオカメラ１０により生成されたライブビデオストリームを、そのライブビデオストリームをリクエストするクライアントデバイス４０、４０´に送信するようさらに構成されている。

サーバ制御回路３２は、ビデオサーバ３０の機能及び作動の全体制御を実施するよう構成されている。サーバ制御回路３２は、中央処理ユニット、マイクロコントローラ、又はマイクロプロセッサなどのプロセッサ３３を含んでよい。プロセッサ３３は、ビデオサーバ３０の機能及び作動を実施するために、サーバメモリ３４に保存されたプログラムコードを実行するよう構成されている。

サーバメモリ３４は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ（ｒａｎｄｏｍ ａｃｃｅｓｓ ｍｅｍｏｒｙ若しくはＲＡＭ）、又は別の好適なデバイスの１つ又はそれ以上であってよい。典型的な配置では、サーバメモリ３４は、長期のデータストレージのための不揮発性メモリと、サーバ制御回路３２に対するシステムメモリとして機能する揮発性メモリと、を含んでよい。サーバメモリ３４は、データを、サーバ制御回路３２と、データバスを経由して交換してよい。サーバメモリ３４とサーバ制御回路３２との間にはまた、付随する制御ラインと、アドレスバスと、があってよい。

ビデオサーバ３０の機能及び作動は、ビデオサーバ３０の非一時的コンピュータ可読媒体（例えば、サーバメモリ３４）上に保存された、実行可能なロジックルーチン（例えば、コードのライン、ソフトウェアプログラムなど）の形態にて具現化されてよく、サーバ制御回路３２により（例えば、プロセッサ３３を使用して）実行される。さらに、ビデオサーバ３０の機能及び作動は、スタンドアローン型のソフトウェアアプリケーションであってよく、又は、ビデオサーバ３０に関連する追加的タスクを実施するソフトウェアアプリケーションの一部を形成してよい。説明した機能及び作動は、対応するデバイスがそれらを実施するよう構成されている方法とみなしてよい。また、説明した機能及び作動がソフトウェアにて実装されてよい一方で、そのような機能は、同様に、専用ハードウェア又はファームウェア、若しくは、ハードウェア、ファームウェア及び／又はソフトウェアのいくつかの組み合わせを介して実施されてよい。

サーバ制御回路３２は、リクエスト機能３５を実行するよう構成されている。リクエスト機能３５は、ビデオカメラ１０からのライブビデオストリームについてのリクエストを受信するよう構成されている。ライブビデオストリームについてのリクエストは、クライアントデバイス４０、４０´から受信される。リクエストは、ライブビデオストリームのビデオセッティングに付随する情報を含んでよい。ライブビデオストリームのビデオセッティングの例としては、解像度、秒毎のフレーム数（ｆｒａｍｅｓ ｐｅｒ ｓｅｃｏｎｄ又はｆｐｓ）、圧縮、及びエンコーディングが挙げられる。したがって、ビデオサーバ３０は、ビデオカメラ１０のライブビデオストリームについてのリクエストを受信するよう構成されている。

サーバ制御回路３２は、プッシュトリガ機能３６を実行するようさらに構成されている。プッシュトリガ機能３６は、プッシュトリガを生成するよう構成されている。プッシュトリガは、ビデオカメラ１０に、ライブビデオストリームをビデオレコーダ２０にプッシュするよう指示する情報を含む。プッシュトリガは、ビデオレコーダ２０を識別する情報を含んでよい。ビデオレコーダ２０を識別する情報は、インターネットプロトコル（ｉｎｔｅｒｎｅｔ ｐｒｏｔｏｃｏｌ又はＩＰ）アドレス、メディアアクセスコントロール（ｍｅｄｉａ ａｃｃｅｓｓ ｃｏｎｔｒｏｌ又はＭＡＣ）アドレス、又は、ビデオレコーダ２０を一意的に識別する、いずれの他の種類の情報であってよい。プッシュトリガは、プッシュを行う持続時間についての情報をさらに含んでよい。そのような持続時間は、秒から分のオーダーであってよい。代替的に、プッシュを行う持続時間についての情報は、さらなる通知があるまでプッシュを行うことを示すインジケーションであってよい。本方法は、ビデオカメラに、ビデオカメラにプッシュをストップするよう指示するストップリクエストを送信することをさらに含んでよい。さらに、プッシュトリガは、ライブビデオストリームのビデオセッティングに付随する情報を含んでよい。プッシュトリガ機能３６は、プッシュトリガをビデオカメラ１０に送信するよう構成されている。プッシュトリガ機能３６は、プッシュトリガをビデオカメラ１０にネットワーク５０を経由して直接送信するよう構成されてよい。代替的に、又は組み合わせにおいて、プッシュトリガ機能３６は、プッシュトリガをビデオカメラ１０にビデオレコーダ２０を介して送信するよう構成されてよい。換言すると、プッシュトリガは、ビデオレコーダ２０を介してルーティングされる。したがって、ビデオサーバ３０は、ライブビデオストリームについてのリクエストの受信後に、プッシュトリガを生成し、プッシュトリガをビデオカメラ１０に送信するよう構成されている。プッシュトリガは、ビデオカメラ１０に、ライブビデオストリームをビデオレコーダ２０にプッシュするよう指示する。プッシュトリガは、プッシュトリガの情報のすべてを包含する単一のメッセージとして送信されてよい。代替的に、プッシュトリガは、少なくとも部分的に異なる情報を含む複数のメッセージとして送信されてよい。例えば、プッシュを行う持続時間についての情報、及び／又は、ライブビデオストリームのビデオセッティングに付随する情報が、別々のメッセージとして送信されてよい。

サーバ制御回路３２は、プルリクエスト機能３７を実行するようさらに構成されている。プルリクエスト機能３７は、ライブビデオストリームについてのプルリクエストをビデオレコーダ２０に送信するよう構成されている。プルリクエスト機能３７は、ビデオレコーダ２０からプルされたライブビデオストリームを受信するようさらに構成されている。

リクエスト機能３５は、ビデオサーバ３０がライブビデオストリームを受信した後に、ライブビデオストリームを、同ライブビデオストリームについてのリクエストを送信したクライアントデバイス４０、４０´に送信するようさらに構成されている。

さらに、複数のクライアントデバイス４０、４０’が、同じライブビデオストリームをリクエストする場合は、１つのライブビデオストリームのみが、ビデオサーバ３０によりプルされる。その１つのライブビデオストリームは続いて、複数のクライアントデバイス４０、４０´のそれぞれに、ビデオサーバ３０により送信される。これは、ストリームのリユースと呼ばれる。したがって、リクエスト機能３５は、クライアントデバイス４０、４０´から受信されたリクエストにおいてリクエストされたライブビデオストリームが、ビデオサーバ３０にてすでに利用可能となっているかをチェックするよう構成されてよい。もしそうであれば、リクエスト機能３５は、すでに利用可能となっているライブビデオストリームを、同ライブビデオストリームについてのリクエストを送信したクライアントデバイス４０、４０´に送信するようさらに構成されている。これは、プッシュトリガをビデオカメラ１０に送信することを開始するプッシュトリガ機能３６を不要とする。繰り返しになるが、特定のライブビデオストリームとは、特定のビデオカメラ１０からの、特定のビデオセッティング（単一又は複数）を有するライブビデオストリームである、ということに留意されたい。したがって、異なるクライアントデバイス４０、４０´が、同じビデオカメラからではあるものの、ビデオセッティング（単一又は複数）が異なるライブビデオストリームをリクエストし得る。これらのライブビデオストリームは、異なるライブビデオストリームとみなされ得る。しかし、ビデオサーバ３０が、特定のビデオカメラ１０からの、第１のビデオセッティングを伴うライブビデオストリームへのアクセスを有する場合は、ビデオサーバ３０は、特定のビデオカメラ１０からの、第１のビデオセッティングを伴うライブビデオストリームを、特定のビデオカメラ１０からの、第２のビデオセッティングを伴う別のライブビデオストリームにトランスコードするよう構成されてよい。

上述するように、ライブビデオストリームの少なくとも１つのシーケンスを記録する可能性が、システム１にて実装される。実際の記録は、ビデオレコーダ２０により行われる。ビデオレコーダ２０の記録機能及び他の機能を、図２に関連して以下により詳細に説明する。ビデオレコーダ２０は、レコーダトランシーバ２１と、レコーダ制御回路２２と、レコーダメモリ２４と、を含む。

レコーダトランシーバ２１は、ネットワーク５０、６０のいずれを経由してデータを受信及び／又は送信するよう構成されている。例えば、レコーダトランシーバ３１は、ビデオカメラ１０から、ビデオカメラ１０により生成されたライブビデオストリームを受信するよう構成されている。

レコーダ制御回路２２は、ビデオレコーダ２０の機能及び作動の全体制御を実施するよう構成されている。レコーダ制御回路２２は、中央処理ユニット、マイクロコントローラ、又はマイクロプロセッサなどのプロセッサ２３を含んでよい。プロセッサ２３は、ビデオレコーダ２０の機能及び作動を実施するために、レコーダメモリ２４に保存されたプログラムコードを実行するよう構成されている。

レコーダメモリ２４は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、又は別の好適なデバイスの１つ又はそれ以上であってよい。典型的な配置では、レコーダメモリ２４は、長期のデータストレージのための不揮発性メモリと、レコーダ制御回路２２に対するシステムメモリとして機能する揮発性メモリと、を含んでよい。レコーダメモリ２４は、データを、レコーダ制御回路２２と、データバスを経由して交換してよい。レコーダメモリ２４とレコーダ制御回路２２との間にはまた、付随する制御ラインと、アドレスバスと、があってよい。

ビデオレコーダ２０の機能及び作動は、ビデオレコーダ２０の非一時的コンピュータ可読媒体（例えば、レコーダメモリ２４）上に保存された、実行可能なロジックルーチン（例えば、コードのライン、ソフトウェアプログラムなど）の形態にて具現化されてよく、レコーダ制御回路２２により（例えば、プロセッサ２３を使用して）実行される。さらに、ビデオレコーダ２０の機能及び作動は、スタンドアローン型のソフトウェアアプリケーションであってよく、又は、ビデオレコーダ２０に関連する追加的タスクを実施するソフトウェアアプリケーションの一部を形成してよい。説明した機能及び作動は、対応するデバイスがそれらを実施するよう構成されている方法とみなしてよい。また、説明した機能及び作動がソフトウェアにて実装されてよい一方で、そのような機能は、同様に、専用ハードウェア又はファームウェア、若しくは、ハードウェア、ファームウェア及び／又はソフトウェアのいくつかの組み合わせを介して実施されてよい。

レコーダ制御回路２２は、ライブビデオストリーム受信機能２５を実行するよう構成されている。ライブビデオストリーム受信機能２５は、ビデオカメラ１０からプッシュされたライブビデオストリームを受信するよう構成されている。

レコーダ制御回路２２は、記録機能２６を実行するようさらに構成されている。記録機能２６は、ライブビデオストリームを記録するよう構成されている。典型的には、記録機能２６は、ライブビデオストリームのシーケンス、特に、対象とするイベントを含むライブビデオストリームのシーケンスを記録するよう構成されている。記録機能２６には、ライブビデオストリームが対象とするイベントを含むことが、ビデオカメラ１０から、ライブビデオストリームにおいて検出された、対象とするイベントを示す情報が提供されることにより、通知されてよい。ライブビデオストリームにおいて検出された、対象とするイベントを示すそのような情報は、ビデオカメラ１０からメタデータとして受信されてよい。メタデータは、ライブビデオストリームにおいて、ライブビデオストリームのフレームのヘッダなどに埋め込まれてよい。記録機能２６は、そのようなヘッダ情報を含むフレームを記録するよう構成されてよい。したがって、記録機能２６は、ビデオカメラ１０から、ライブビデオストリームにおいて検出された、対象とするイベントを示す情報を見つけるために、受信されたライブビデオストリームを分析するよう構成されてよい。代替的に、又は組み合わせにおいて、ビデオカメラ１０からの、ライブビデオストリームにおいて検出された、対象とするイベントを示す情報を含むメタデータが、ビデオカメラ１０から、メタデータストリームにおける専用のメタデータとして送信されてよい。メタデータストリームは、ビデオカメラ１０からプッシュされてよい。したがって、記録機能２６は、そのようなメタデータの受信に応じて、ライブビデオストリームのシーケンスを記録する記録セッションを開始するよう構成されてよい。記録機能２６は、ライブビデオストリームのシーケンスをビデオレコーダ２０のメモリ２４上に記録してよい。

レコーダ制御回路２２は、プル機能２７を実行するようさらに構成されている。プル機能２７は、ライブビデオストリームについてのプルリクエストを受信するよう構成されている。プルリクエストは典型的には、ビデオサーバ３０から受信される。プル機能２７は、プルリクエストの受信後に、ライブビデオストリームを、プルリクエストの送信者、典型的には、ビデオサーバ３０に送信するようさらに構成されている。

レコーダ制御回路２２は、プッシュトリガルーティング機能２８を実行するようさらに構成されている。プッシュトリガルーティング機能２８は、ビデオカメラ１０に、ライブビデオストリームをビデオレコーダ２０にプッシュするよう指示するプッシュトリガを、ビデオカメラ１０にルーティングするよう構成されている。プッシュトリガは典型的には、ビデオサーバ３０から受信される。

ビデオカメラ１０のライブビデオストリーム生成機能及び他の機能を、図４に関連して以下により詳細に説明する。ビデオカメラ１０は、カメラトランシーバ１１と、カメラ制御回路１２と、カメラメモリ１４と、を含む。

カメラトランシーバ１１は、ネットワーク５０を経由してデータを受信及び／又は送信するよう構成されている。例えば、カメラトランシーバ１１は、ライブビデオストリームを送信するよう構成されている。特に、ライブビデオストリームを、ビデオレコーダ２０に送信する。さらに、カメラトランシーバ１１は、ビデオカメラ１０に、ライブビデオストリームをビデオレコーダ２０にプッシュするよう指示するプッシュトリガを受信するよう構成されている。特に、ビデオサーバ３０にて生成されたプッシュトリガを受信する。プッシュトリガは、ビデオサーバ３０から直接受信されてよい。代替的に、又は組み合わせにおいて、プッシュトリガは、ビデオレコーダ２０から受信されてよい。続いて、ビデオサーバ３０から受信されたプッシュトリガがルーティングされる。

カメラ制御回路１２は、ビデオカメラ１０の機能及び作動の全体制御を実施するよう構成されている。カメラ制御回路１２は、中央処理ユニット、マイクロコントローラ、又はマイクロプロセッサなどのプロセッサ１３を含んでよい。プロセッサ１３は、ビデオカメラ１０の機能及び作動を実施するために、カメラメモリ１４に保存されたプログラムコードを実行するよう構成されている。

カメラメモリ１４は、バッファ、フラッシュメモリ、ハードドライブ、リムーバブルメディア、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、又は別の好適なデバイスの１つ又はそれ以上であってよい。典型的な配置では、カメラメモリ１４は、長期のデータストレージのための不揮発性メモリと、カメラ制御回路１２に対するシステムメモリとして機能する揮発性メモリと、を含んでよい。カメラメモリ１４は、データを、カメラ制御回路１２と、データバスを経由して交換してよい。カメラメモリ１４とカメラ制御回路１２との間にはまた、付随する制御ラインと、アドレスバスと、があってよい。

ビデオカメラ１０の機能及び作動は、ビデオカメラ１０の非一時的コンピュータ可読媒体（例えば、カメラメモリ１４）上に保存された、実行可能なロジックルーチン（例えば、コードのライン、ソフトウェアプログラムなど）の形態にて具現化されてよく、カメラ制御回路１２により（例えば、プロセッサ１３を使用して）実行される。さらに、ビデオカメラ１０の機能及び作動は、スタンドアローン型のソフトウェアアプリケーションであってよく、又は、ビデオカメラ１０に関連する追加的タスクを実施するソフトウェアアプリケーションの一部を形成してよい。説明した機能及び作動は、対応するデバイスがそれらを実施するよう構成されている方法とみなしてよい。また、説明した機能及び作動がソフトウェアにて実装されてよい一方で、そのような機能は、同様に、専用ハードウェア又はファームウェア、若しくは、ハードウェア、ファームウェア及び／又はソフトウェアのいくつかの組み合わせを介して実施されてよい。

カメラ制御回路１２は、ライブビデオストリーム機能１５を実行するよう構成されている。ライブビデオストリーム機能１５は、ライブビデオストリームを生成するよう構成されている。ライブビデオストリーム機能１５は、特定のビデオセッティングを伴うライブビデオストリームを生成するよう構成されてよい。異なるビデオセッティングについては、サーバ制御回路３２により実行されるリクエスト機能３５に関連して上述しており、ここでは繰り返さない。当業者は、ライブビデオストリームを生成するためには、ライブビデオストリーム機能１５が、ビデオカメラ１０のイメージセンサにより撮像されたビデオデータへのアクセスを有する必要がある、ということを理解する。さらに、ライブビデオストリームの生成は当業者に知られており、本開示においてさらに詳述しない。

カメラ制御回路１２は、プッシュ機能１６を実行するようさらに構成されている。プッシュ機能１６は、ビデオレコーダ２０への、典型的には、ネットワーク５０を通してのプッシュ接続を開くよう構成されている。プッシュ機能１６は、ライブビデオストリームを、ビデオレコーダ２０に、開かれたプッシュ接続を介してプッシュするようさらに構成されている。

カメラ制御回路１２は、イベント検出機能１７を実行するようさらに構成されている。イベント検出機能１７は、ライブビデオストリームにおいて、対象とするイベントを検出するよう構成されている。対象とするイベントは、例えば、ライブビデオストリームにおける動きの検出、及び／又は、顔、人、猫、車などの、特定の対象クラスに属する対象の検出であってよい。ビデオストリームにおけるモーションの検出及び／又は対象の検出は当業者に知られており、本開示においてさらに詳述しない。イベント検出機能１７は、対象とするイベントの検出後に、プッシュ機能１６に、ライブビデオストリームをビデオレコーダ２０にプッシュするよう指示するよう構成されてよい。イベント検出機能１７は、対象とするイベントの検出後に、ライブビデオストリームにおいて検出された、対象とするイベントを示すメタデータを生成するようさらに構成されている。イベント検出機能１７は、そのようなメタデータをビデオレコーダ２０に送信するようさらに構成されている。イベント検出機能１７は、メタデータをライブビデオストリームに埋め込んでよい。代替的に、又は組み合わせにおいて、イベント検出機能１７は、メタデータを、ビデオレコーダ２０に送信されるメタデータストリームにおいて送信してよい。メタデータストリームは、ビデオカメラ１０とビデオレコーダ２０との間のメタデータ接続を介して送信されてよい。メタデータ接続は、イベント検出機能１７により開かれてよい。

カメラ制御回路１２は、プッシュトリガ受信機能１８を実行するようさらに構成されている。プッシュトリガ受信機能１８は、カメラトランシーバ１１を介して、ビデオカメラ１０に、ライブビデオストリームをビデオレコーダ２０にプッシュするよう指示するプッシュトリガを受信するよう構成されている。プッシュトリガ受信機能１８は、プッシュトリガを受信することの後に、プッシュ機能１６に、ライブビデオストリームをビデオレコーダ２０にプッシュするよう指示するようさらに構成されている。プッシュトリガ受信機能１８は、ライブビデオストリーム機能１５に、ライブビデオストリームを生成するよう指示するようさらに構成されている。

プッシュ機能１６は、ライブビデオストリームをビデオレコーダ２０にプッシュする指示を受信することの後に、ライブビデオストリームが、すでに開かれたプッシュ接続を介して、すでにプッシュされているかどうかをチェックし、もしそうであれば、別のプッシュ接続が開かれることを防ぐようさらに構成されている。ライブビデオストリームをビデオレコーダ２０にプッシュする指示は、プッシュトリガ受信機能１８又はイベント検出機能１７のどちらかから受信されてよい。

ビデオカメラ１０と、ビデオレコーダ２０と、ビデオサーバ３０と、を含むシステムにおける、ライブビデオストリームのストリーミングのための方法５００を、図５に関連して以下により詳細に説明する。本方法５００は、次の動作／ステップを含む。動作／ステップをリストする以下の順序は、これらの動作／ステップを実行することに特化したものとみなされず、代わりに、これらの動作／ステップは、いずれの好適な順序にて行われてよい。

ライブビデオストリームについてのリクエストを受信することＳ５０２。リクエストが、クライアントデバイス４０から送信される。リクエストは、ビデオサーバ３０にて受信される。リクエストは、ビデオカメラに付随する情報を含む。このビデオカメラから、ライブビデオストリームが受信される。リクエストは、ライブビデオストリームのビデオセッティングに付随する情報をさらに含んでよい。ライブビデオストリームのビデオセッティングの例としては、解像度、秒毎のフレーム数（ｆｐｓ）、圧縮、及びエンコーディングが挙げられる。

プッシュトリガをビデオカメラ１０に送信することＳ５０４。プッシュトリガは典型的には、ビデオサーバ３０により生成される。プッシュトリガは、ビデオサーバ３０からさらに送信される。プッシュトリガは、ビデオカメラ１０に、ライブビデオストリームをビデオレコーダ２０にプッシュするよう指示する情報を含む。プッシュトリガは、ライブビデオストリームに対するビデオセッティングに付随する情報を含んでよい。プッシュトリガは、ビデオレコーダ２０を識別する情報を含んでよい。ビデオレコーダ２０を識別する情報は、ＩＰアドレス、ＭＡＣアドレス、又は、ビデオレコーダ２０を一意的に識別する、いずれの他の種類の情報であってよい。プッシュトリガは、プッシュを行う持続時間についての情報をさらに含んでよい。そのような持続時間は、分から時のオーダーであってよい。代替的に、プッシュを行う持続時間についての情報は、さらなる通知があるまでプッシュを行うことを示すインジケーションであってよい。本方法は、ビデオカメラに、ビデオカメラにプッシュをストップするよう指示するストップリクエストを送信することをさらに含んでよい。

プッシュトリガをビデオカメラ１０に送信することＳ５０４は、プッシュトリガの、ビデオサーバ３０からビデオカメラ１０への直接送信を含んでよい。代替的に、又は組み合わせにおいて、プッシュトリガをビデオカメラ１０に送信することＳ５０４は、プッシュトリガの、ビデオレコーダ２０を介してのルーティングを含んでよい。

プッシュトリガを受信することの後に、ライブビデオストリームの、ビデオカメラ１０からビデオレコーダ２０へのプッシュを開始すること。ライブビデオストリームを、ビデオカメラ１０からビデオレコーダ２０にプッシュすることＳ５０６。プッシュすることＳ５０６は典型的には、ビデオカメラ１０により行われる。プッシュすることＳ５０６は、プッシュトリガが、プッシュを行う持続時間についての情報を含む場合には、プッシュトリガにおいて示される持続時間にわたって行われてよい。新たなプッシュトリガが、ビデオカメラ１０にて、その持続時間内に受信された場合は、ライブビデオストリームのプッシュは、新たなプッシュトリガにおいて示される新たな持続時間にわたって有効であってよい。

ライブビデオストリームを、ビデオレコーダ２０にて受信することＳ５０７。

ライブビデオストリームを、ビデオレコーダ２０からプルすることＳ５０８。プルすることＳ５０８は典型的には、ビデオサーバ３０により行われる。

ライブビデオストリームをクライアントデバイス４０に送信することＳ５１０。ライブビデオストリームをクライアントデバイス４０に送信することＳ５１０は典型的には、ビデオサーバ３０により行われる。

本方法は、ライブビデオストリームについてのリクエストをビデオカメラ１０から受信することＳ５０２の後に、クライアントデバイス４０から受信されたリクエストにおいてリクエストされたライブビデオストリームが、ビデオサーバ３０にてすでに利用可能となっているかをチェックすることをさらに含んでよい。ビデオサーバは、もしそうであれば、すでに利用可能となっているライブビデオストリームを、同ライブビデオストリームについてのリクエストを送信したクライアントデバイス４０に送信するよう構成されてよい。これは、プッシュトリガをビデオカメラ１０に送信するビデオサーバ３０を不要とする。したがって、複数のクライアントデバイス４０、４０´が、同じライブビデオストリームをリクエストする場合は、１つのライブビデオストリームのみが、ビデオサーバ３０によりプルされる。その１つのライブビデオストリームは続いて、複数のクライアントデバイス４０、４０´のそれぞれに、ビデオサーバ３０により送信される。これは、ストリームのリユースと呼ばれる。繰り返しになるが、特定のライブビデオストリームとは、特定のビデオカメラ１０からの、特定のビデオセッティングを有するライブビデオストリームである、ということに留意されたい。したがって、異なるクライアントデバイス４０、４０´が、同じビデオカメラからではあるものの、ビデオセッティングが異なるライブビデオストリームをリクエストし得る。これらのライブビデオストリームは、異なるライブビデオストリームとみなされ得る。しかし、ビデオサーバ３０が、特定のビデオカメラ１０からの、第１のビデオセッティングを伴うライブビデオストリームへのアクセスを有する場合は、ビデオサーバ３０は、特定のビデオカメラ１０からの、第１のビデオセッティングを伴うライブビデオストリームを、特定のビデオカメラ１０からの、第２のビデオセッティングを伴う別のライブビデオストリームにトランスコードするよう構成されてよい。

本方法は、ライブビデオストリームを、ビデオレコーダ２０にて記録することＳ５１２をさらに含んでよい。記録することＳ５１２は、ビデオレコーダ２０にて、ライブビデオストリームにおいて検出された、対象とするイベントを示す情報を受信した後に行われてよい。

本発明は決して、上記の好適な実施形態に限定されないことを当業者は理解する。それどころか、特許請求の範囲内での多くの変形及びバリエーションが可能である。

例えば、本方法５００は、ビデオカメラ１０にて、ライブビデオストリームにおいて対象とするイベントを検出することをさらに含んでよい。本方法５００は、ビデオカメラ１０から、検出された、対象とするイベントを示す情報を送信することをさらに含んでよい。情報は、ビデオレコーダ２０に送信されてよい。

本方法５００は、ライブビデオストリームにおいて対象とするイベントを検出することの後に、ライブビデオストリームを、ビデオカメラ１０からビデオレコーダ２０にプッシュすることをさらに含んでよい。

本方法５００は、ライブビデオストリームのビデオレコーダ２０へ（ビデオカメラ１０から）のプッシュを開始することの後に、ライブビデオストリームが、ビデオレコーダ２０にすでにプッシュされているかどうかをチェックすることをさらに含んでよい。本方法５００は、ライブビデオストリームが、ビデオレコーダ２０にすでにプッシュされていれば、ライブビデオストリームのビデオレコーダ２０へのさらなるプッシュを防ぐことをさらに含んでよい。したがって、ビデオカメラ１０とビデオレコーダ２０との間の新たなプッシュ接続が開くことが防がれる。

さらに、開示する実施形態に対するバリエーションが、特許権を主張する本発明の実施において、本図面、本開示、及び添付の本特許請求の範囲の検討により、当業者により理解され、達成され得る。

Claims (14)

1. ライブビデオストリームを生成するビデオカメラ（１０）と、ビデオレコーダ（２０）と、ビデオサーバ（３０）と、を含むシステムにおける、ライブビデオストリームのストリーミングのための方法であって、
   前記ビデオサーバ（３０）にて、クライアントデバイス（４０）から、前記ビデオカメラ（１０）からの前記ライブビデオストリームについてのリクエストを受信すること（Ｓ５０２）と、
   前記ビデオサーバ（３０）から、前記ライブビデオストリームを前記ビデオレコーダ（２０）にプッシュするよう前記ビデオカメラ（１０）に指示するプッシュトリガを、前記ビデオカメラ（１０）に送信すること（Ｓ５０４）と、
   前記プッシュトリガを受信することの後に、前記ビデオカメラ（１０）から前記ビデオレコーダ（２０）への前記ライブビデオストリームのプッシュを開始することと、
   前記ライブビデオストリームを、前記ビデオカメラ（１０）から前記ビデオレコーダ（２０）にプッシュすること（Ｓ５０６）と、
   前記ビデオサーバ（３０）により、前記ライブビデオストリームを前記ビデオレコーダ（２０）からプルすること（Ｓ５０８）と、
   前記ビデオサーバ（３０）により、前記ライブビデオストリームを前記クライアントデバイス（４０）に送信すること（Ｓ５１０）と、
   を含む方法。
2. 前記ビデオサーバ（３０）から、前記プッシュトリガを前記ビデオカメラ（１０）に送信すること（Ｓ５０４）は、前記ビデオサーバ（３０）から前記ビデオカメラ（１０）への前記プッシュトリガの直接送信を含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記ビデオサーバ（３０）から、前記プッシュトリガを前記ビデオカメラ（１０）に送信すること（Ｓ５０４）は、前記ビデオレコーダ（２０）を介した前記プッシュトリガのルーティングを含む、請求項１又は請求項２に記載の方法。
4. 前記ビデオカメラ（１０）にて、前記ライブビデオストリームにおいて対象とするイベントを検出するために、前記ライブビデオストリームを継続的に分析することと、
   前記ライブビデオストリームにおいて対象とするイベントを検出することの後に、前記ビデオカメラ（１０）にて、前記ビデオレコーダ（２０）への前記ライブビデオストリームのプッシュを開始することと、
   前記ビデオレコーダ（２０）への前記ライブビデオストリームのプッシュを開始することの後に、前記ライブビデオストリームが、前記ビデオレコーダ（２０）にすでにプッシュされているかどうかをチェックすることと、
   前記ライブビデオストリームが、前記ビデオレコーダ（２０）にすでにプッシュされていれば、前記ビデオレコーダ（２０）への前記ライブビデオストリームのさらなるプッシュを防ぐことと、
   をさらに含む、請求項１から請求項３のいずれか一項に記載の方法。
5. 前記ビデオカメラ（１０）から、前記ビデオレコーダ（２０）に、前記検出された、対象とするイベントを示す情報を送信することをさらに含む、請求項４に記載の方法。
6. 前記検出された、対象とするイベントを示す前記情報を前記ビデオレコーダ（２０）にて受信することの後に、前記ビデオレコーダ（２０）にて、前記ライブビデオストリームを記録すること（Ｓ５１２）をさらに含む、請求項５に記載の方法。
7. ビデオカメラ（１０）からプッシュされたライブビデオストリームを受信するよう構成されているライブビデオストリーム受信機能（２５）と、
   前記ビデオカメラ（１０）から、前記ライブビデオストリームにおいて検出されたイベントを示す情報を受信することの後に、前記ライブビデオストリームを記録するよう構成されている記録機能（２６）と、
   ビデオサーバ（３０）からの、前記ライブビデオストリームについてのプルリクエストを受信し、前記ライブビデオストリームを前記ビデオサーバ（３０）に送信するよう構成されているプル機能（２７）と、
   を実行するよう構成されているレコーダ制御回路（２２）を含むビデオレコーダ。
8. 前記レコーダ制御回路（２２）は、前記ライブビデオストリームを前記ビデオレコーダにプッシュするよう前記ビデオカメラ（１０）に指示するプッシュトリガを、前記ビデオカメラ（１０）にルーティングするよう構成されているトリガルーティング機能（２８）を実行するようさらに構成されている、請求項７に記載のビデオレコーダ。
9. クライアントデバイス（４０、４０´）から、ビデオカメラ（１０）からのライブビデオストリームについてのリクエストを受信するよう構成されているリクエスト機能（３５）と、
   前記ライブビデオストリームをビデオレコーダ（２０）にプッシュするよう前記ビデオカメラ（１０）に指示するプッシュトリガを、前記ビデオカメラ（１０）に送信するよう構成されているプッシュトリガ機能（３６）と、
   前記ライブビデオストリームについてのプルリクエストを前記ビデオレコーダ（２０）に送信し、前記ビデオレコーダ（２０）からプルされた前記ライブビデオストリームを受信するよう構成されているプルリクエスト機能（３７）と、
   を実行するよう構成されているサーバ制御回路（３２）を含み、
   前記リクエスト機能（３５）は、前記ビデオレコーダ（２０）から受信された前記ライブビデオストリームを前記クライアントデバイス（４０、４０´）に送信するようさらに構成されている、
   ビデオサーバ。
10. ビデオカメラであって、
    前記ビデオカメラからデータを受信し、前記ビデオカメラにデータを送信するよう構成されているカメラトランシーバと、
    カメラ制御回路であって、
    ライブビデオストリームを生成するよう構成されているライブビデオストリーム機能（１５）と、
    ビデオレコーダ（２０）へのプッシュ接続を開き、前記ライブビデオストリームを、前記ビデオレコーダ（２０）に、前記開かれたプッシュ接続を介してプッシュするよう構成されているプッシュ機能（１６）と、
    前記ライブビデオストリームにおけるイベントを検出し、前記ライブビデオストリームにおける前記イベントの検出後に、前記プッシュ機能（１６）に、前記ライブビデオストリームを前記ビデオレコーダ（２０）にプッシュするよう指示するよう構成されているイベント検出機能（１７）と、
    前記カメラトランシーバを介して、前記ライブビデオストリームを前記ビデオレコーダ（２０）にプッシュするよう前記ビデオカメラに指示するプッシュトリガを受信し、前記プッシュトリガを受信することの後に、前記プッシュ機能（１６）に、前記ライブビデオストリームを前記ビデオレコーダ（２０）にプッシュするよう指示するよう構成されているプッシュトリガ受信機能（１８）と、
    を実行するよう構成されているカメラ制御回路と、
    を含み、
    前記プッシュ機能（１６）は、前記ライブビデオストリームを前記ビデオレコーダ（２０）にプッシュする前記指示を受信することの後に、前記ライブビデオストリームが、すでに開かれたプッシュ接続を介して、すでにプッシュされているかどうかをチェックし、もしそうであれば、別のプッシュ接続が開かれることを防ぐようさらに構成されている、
    ビデオカメラ。
11. 前記イベント検出機能（１７）は、前記ライブビデオストリームにおいて前記検出されたイベントを示す情報を含むメタデータを、前記ビデオレコーダ（２０）に送信するようさらに構成されている、請求項１０に記載のビデオカメラ。
12. ライブビデオストリームのストリーミングのためのシステムであって、
    前記ライブビデオストリームを生成するよう構成されているビデオカメラ（１０）と、
    ビデオレコーダ（２０）と、
    クライアントデバイス（４０）から、前記ビデオカメラ（１０）からの前記ライブビデオストリームについてのリクエストを受信し、前記ライブビデオストリームを前記ビデオレコーダ（２０）にプッシュするよう前記ビデオカメラ（１０）に指示するプッシュトリガを、前記ビデオカメラ（１０）に送信するよう構成されているビデオサーバ（３０）と、
    を含み、
    前記ビデオカメラ（１０）は、前記プッシュトリガを受信することの後に、前記ライブビデオストリームを前記ビデオレコーダ（２０）にプッシュするよう構成されており、
    前記ビデオサーバ（３０）は、前記ライブビデオストリームを前記ビデオレコーダ（２０）からプルし、前記ライブビデオストリームを前記クライアントデバイス（４０）にストリームするよう構成されている、
    システム。
13. 前記ビデオレコーダ（２０）と、ビデオサーバ（３０）と、は、ネットワークにて接続された別体のデバイスである、請求項１２に記載のシステム。
14. 前記ビデオレコーダ（２０）と、ビデオサーバ（３０）と、は、同じデバイスにて実装される、請求項１２に記載のシステム。

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