JP7277233B2 - 像加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
そこで、特許文献1に開示される像加熱装置では、トナー像が形成された記録材を選択的に加熱することで、像加熱装置で消費される電力を節約している。具体的には、特許文献1に開示される像加熱装置では、ニップ部において記録材に形成された画像を加熱する加熱領域が、記録材の搬送方向と直交する方向に複数の加熱領域に分割されている。そして、記録材に形成された画像における各加熱領域に対応した画像部分の画像情報に応じて、複数の発熱体が複数の加熱領域を加熱する際の制御目標温度が、複数の加熱領域毎にそれぞれ設定される。これにより、像加熱装置で消費される電力を節約している。
一方で、特許文献1に開示される像加熱装置では、隣り合う加熱領域を跨ぐように画像が一続きになって形成され、かつ、その隣り合う加熱領域のそれぞれで設定される加熱温度が大きく異なる場合に、一続きの画像内で光沢に顕著な差が生じることがある。具体的には、隣り合う加熱領域のそれぞれで加熱量(制御目標温度)が異なるために、一続きの画像内において、隣り合う加熱領域の境界部で光沢の段差が生じる。
そこで、特許文献2では、隣り合う加熱領域のそれぞれで設定される加熱温度が異なる場合に、隣り合う加熱領域間の加熱温度の差が規定量より大きくならないように調整し、光沢の段差を緩和するとともに、省電力性を維持する像加熱装置が提案されている。
ここでは、画像情報としての濃度情報(以下、画像濃度)の値が大きい(トナー量が多い)画像部に対する制御目標温度を、画像濃度の値が小さい(トナー量が少ない)画像部の加熱温度よりも高くするような加熱制御を行う画像形成装置を用いて説明する。
図12(a)は、記録材に対し記録材の搬送方向と直交する基板の長手方向に分割された3つの加熱領域X、Y、Zと、その加熱領域に形成される画像PIC1、PIC2の一例を示した図である。
図12(b)は、図12(a)の画像を通紙する際に、画像を各加熱領域毎に分割した分割領域毎に取得される画像の濃度情報から決定される各加熱領域の制御目標温度を示した模式図である。
図12(c)は、図12(b)に対し、特許文献2に記載の方法を用いたときの図12(a)の画像を通紙する際の各加熱領域の制御目標温度を示した模式図である。
画像PIC2の画像濃度は、画像PIC1の画像濃度よりも大きな値となっている。そのため、特許文献2に記載の方法を用いた場合、加熱領域Zの制御目標温度は、画像PIC2の画像濃度の値に応じて高い温度に設定され、加熱領域Xの制御目標温度は、画像PIC1の画像濃度の値に応じて低い温度に設定される。一方、加熱領域Yの制御目標温度は、画像PIC1の画像濃度に応じた制御目標温度を、加熱領域Zの制御目標温度との差が規定値より小さくなるように調整されて設定される。かかる制御目標温度の調整により、加熱領域Yと加熱領域Zとの間における光沢の段差が緩和される。しかしながら、画像PIC1は、加熱領域Yと加熱領域Zとの間だけでなく加熱領域Xまで均一な画像濃度で形成される画像パターンであるにもかかわらず、加熱領域Xと加熱領域Zとの間では、制御目標温度の差が大きいままとなってしまう。そのため、均一な画像濃度の画像パターンである画像PIC1内において加熱領域Xと加熱領域Zとの間で光沢差が目立つ場合がある。
基板と、前記基板に記録材の搬送方向と直交する方向に分割して設けられた複数の発熱体と、を有するヒータと、前記複数の発熱体に供給する電力を制御する制御部と、を有し、記録材に形成された画像を前記ヒータの熱を利用して加熱する像加熱装置であって、
前記制御部が、前記画像の濃度情報を、前記複数の発熱体によって加熱される複数の加熱領域毎に取得し、取得した前記濃度情報に基づいて前記複数の加熱領域毎に制御加熱量を設定し、前記電力を制御する像加熱装置において、
前記制御部は、
前記画像が、同一の濃度で3つ以上の加熱領域に跨って形成される一続きの画像部を含む場合に、
前記複数の加熱領域毎に各加熱領域の最大の濃度に応じて設定される前記複数の加熱領域毎の制御加熱量を、前記同一の濃度の画像が跨っている前記3つ以上の加熱領域間の制御加熱量の差分の全てであって前記3つ以上の加熱領域間で取り得る3つ以上の差分の全てが所定の範囲に収まるように補正して、前記電力を制御することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
記録材に画像を形成する画像形成部と、
記録材に形成された画像を記録材に定着する定着部と、
を有する画像形成装置において、
前記定着部が本発明の像加熱装置であることを特徴とする。
1.画像形成装置の構成
図1は、本発明の実施例に係る電子写真方式の画像形成装置の例示的な構成を示す模式的断面図である。本発明が適用可能な画像形成装置としては、電子写真方式や静電記録方式を利用した複写機、プリンタなどが挙げられ、ここでは電子写真方式を利用して記録材P上に画像を形成するレーザプリンタに適用した場合について説明する。
以上の構成において、記録材に未定着トナー像を形成するまでのプロセスに関わる構成が、本発明における画像形成部に相当する。
(約216mm×356mm)、A4紙(210mm×297mm)、Executive紙(約184mm×267mm)、が挙げられる。また、B5紙(182mm×257mm)、A5紙(148mm×210mm)もプリント可能である。また、DL封筒(110mm×220mm)、COM10封筒(約105mm×241mm)を含む、不定型紙をプリントできる。
商用の交流電源401に接続されたヒータ駆動手段としての制御回路400は、定着装置200への電力供給を行う。
図2は、本実施例の像加熱装置としての定着装置200の模式的断面図である。定着装置200は、エンドレスベルトとしての定着フィルム202と、定着フィルム202の内面に接触するヒータ300と、定着フィルム202を介してヒータ300と共に定着ニップ部Nを形成する加圧ローラ208と、金属ステー204と、を有する。
本実施例では、熱応答性や画質、耐久性等の観点から、基層として厚み60μmのポリイミド、弾性層として厚み300μm、熱伝導率1.6W/m・Kのシリコーンゴム、離型層として厚み30μmのPFAを用いている。
ニップ部Nの反対側に設けられた表面保護層307が設けられている。定着ニップ部Nの反対側に設けられた電極(ここでは代表として電極E4を示してある)と、電気接点(ここでは代表として電気接点C4を示してある)が複数設けられており、各電気接点から各電極に給電を行っている。ヒータ300の詳細は、図3を用いて後述する。
また、ヒータ300の異常発熱により作動してヒータ300に供給する電力を遮断するサーモスイッチや温度ヒューズ等の安全素子212が、ヒータ300に直接、若しくは、ヒータ保持部材201を介して間接的に当接している。
図3は、実施例1のヒータ300の構成を示す模式図である。図3(a)には、図3(b)に示す搬送基準位置X付近における断面図を示してある。搬送基準位置Xは、記録材Pを搬送する際の基準位置として定義する。本実施例では、記録材Pの搬送方向と直交する方向における中央部が、搬送基準位置Xを通過するように搬送される。
また、ヒータ300(基板305)の長手方向は、記録材Pの搬送方向と直交する方向と一致する。
本実施例では、発熱ブロックHB1~HB7までは220mm幅であり、発熱ブロックHBiそれぞれは均等に7分割された31.4mm幅である。
本実施例では長手方向の両端に電極E8-1、及びE8-2を設けているが、例えば電極E8-1のみを片側に設ける構成でも良いし、記録材搬送方向の上下流で別々の電極を設けても良い。
図4は、実施例1のヒータ300の制御回路400の回路図を示す。401は画像形成装置100に接続される商用の交流電源である。ヒータ300の電力制御は、トライアック411~417の通電/遮断により行われる。トライアック411~417は、それぞれ、CPU420からのFUSER1~FUSER7信号に従って動作する。トライアック411~417の駆動回路は省略して示してある。
ヒータ300の制御回路400は、7つのトライアック411~417によって、7つの発熱ブロックHB1~HB7を独立制御可能な回路構成となっている。
ゼロクロス検知部421は、交流電源401のゼロクロスを検知する回路であり、CPU420にZEROX信号を出力している。ZEROX信号は、トライアック411~417の位相制御や波数制御のタイミングの検出等に用いている。
リレー430、リレー440の回路動作を説明する。RLON信号がHigh状態になると、トランジスタ433がON状態になり、電源電圧Vccからリレー430の2次側コイルに通電され、リレー430の1次側接点はON状態になる。RLON信号がLow状態になると、トランジスタ433がOFF状態になり、電源電圧Vccからリレー430の2次側コイルに流れる電流は遮断され、リレー430の1次側接点はOFF状態になる。同様に、RLON信号がHigh状態になると、トランジスタ443がON状態になり、電源電圧Vccからリレー440の2次側コイルに通電され、リレー440の1次側接点はON状態になる。RLON信号がLow状態になると、トランジスタ443がOFF状態になり、電源電圧Vccからリレー440の2次側コイルに流れる電流は遮断され、リレー440の1次側接点はOFF状態になる。なお、抵抗434、444は、トランジスタ433、443のベース電流を制限する抵抗である。
、CPU420がRLON信号をHigh状態にしても、トランジスタ443がOFF状態で保たれるため、リレー440はOFF状態(安全な状態)で保つことができる。同様に、ラッチ部442は非ラッチ状態において、RLOFF2信号をオープン状態の出力にしている。
図5は、本実施例における、長手方向に分割された7つの加熱領域Ai(表記を一般化するとAi、i=1~7)を示す図であり、LETTERサイズ紙の大きさと対比して表示している。加熱領域A1~A7は発熱ブロックHB1~HB7に対応しており、発熱ブロックHB1により加熱領域A1が加熱され、発熱ブロックHB7により加熱領域A7が加熱される構成である。そして、加熱領域Ai単位で、各発熱ブロックHB1~HB7の温度を検知するサーミスタの制御温度を設定し、切り替える。実施例1においては、各加熱領域Aiの搬送方向における幅は、通紙される記録材1ページ毎の搬送方向の長さと同等であり、各加熱領域Aiは通紙される記録材単位で設定されるものである。そのため、各発熱ブロックHB1~HB7の制御温度は記録材1ページ毎に切り替えられる。
ここで、ビデオコントローラ120内での画像情報は8ビット信号であり、トナー単色当たりの画像濃度d(C)、d(M)、d(Y)、d(K)は、最小濃度00h~最大濃度FFhの範囲で表わされる。また、これらの合算値であるd(CMYK)は、8ビット信号である。このd(CMYK)値をトナー量換算値D(%)に変換する。
d(CMYK)は複数のトナー色の合計値であり、トナー量換算値D(%)の値は100%を超える場合もある。本実施例の画像形成装置では記録材P上のトナー量を全ベタ画像で1.15mg/cm2(トナー量換算値Dの値で230%相当)が上限となるように調整されている。
する。このとき、仮設定される各制御温度Tiは、制御加熱量としての加熱温度である。
S601からトナー量加熱温度設定フローがスタートする。
S602で加熱領域Ai内に画像が存在するか確認し、画像が無ければ、S605に進み加熱領域Aiの対する制御温度Tiとして非画像加熱温度PTの値を設定し、終了となる。
S603で加熱領域Ai内にある全ドットのトナー量換算値D(%)の中から、最大値であるトナー量換算最大値DMAX(i)(%)が抽出される。
S603でトナー量換算最大値DMAX(i)が得られると、S604でこのトナー量換算最大値DMAX(i)に対応する加熱温度である予定加熱温度FTiの値(詳細は後述)が加熱領域Aiの対する制御温度Tiとして設定され、フローが終了する。
ここで、表1に本実施例におけるトナー量換算最大値DMAX(i)と予定加熱温度FTの関係を示す。
トナー量換算最大値DMAX(i)の値が大きく、トナー量が多い画像に対しては、十分にトナーが溶けるように、予定加熱温度FTとして高い温度が設定される。
なお、画像が形成されない加熱領域に対する非画像加熱温度PTは、画像が形成される加熱領域を加熱する温度である予定加熱温度FTより低温の値(本実施例においては120℃)が設定される。
図7には、LETTERサイズ紙に形成される画像P1~P4(表記を一般化するとPk、k=1~4)を示している。
説明を簡潔にするために、画像P1~P4は全て、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の均一な濃度の画像である。また、画像P1、P2、P3、P4のそれぞれの画像濃度をトナー量換算値D(%)に変換した値は、それぞれ、200%、100%、
150%、50%であるものとする。
図7(a)の画像を通紙する際に、図6のフローにおいて設定される、各加熱領域A1~A7におけるトナー量換算最大値DMAXと制御温度Tiは、表2に示す値に設定される。
ビデオコントローラ120は、600dpiのビットマップデータを3.13mm(74ドット)のメッシュのサイズで画像変換を行う。メッシュ内の全ドットのトナー量換算値D(%)の最大値を、そのメッシュの濃度として扱う。ビデオコントローラ120は、画像変換により得られたメッシュ画像において、各メッシュ毎に画像の有無を検知するとともに、四方を濃度が0であるメッシュに囲まれた領域を検知し、画像の輪郭情報を取得する。取得する輪郭情報から、一続きになって存在する画像Pkを特定する。
図8(b)は、画像変換により得られる、画像P1近傍のメッシュ画像を示す拡大図である。
図8(c)は、図7に示す全画像のメッシュ画像を示す図である。
図8(a)で示す画像P1を、ビデオコントローラ120が画像解析を行うことにより、図8(b)のように区切られたメッシュ画像へと変換される。
ビデオコントローラ120は、図8で示す輪郭情報Cnt1を取得し、画像P1を特定する。
上記の方法により、図7に示す全画像Pkを、図8(c)の画像P1~P4に特定し、認識する。
画像内温度補正制御では、画像Pkが存在する加熱領域内の各制御温度Ti(Pk)と
、画像Pkが存在する加熱領域の制御温度Ti(Pk)の中での最大の制御温度Ti(Pk)である最大値TMAX(Pk)と、の差分を算出する。その差分が規定量Δxを超える場合、差分が規定量Δx以下となるように制御温度Ti(Pk)を補正する。
すなわち、記録材Pに形成される画像に、複数の加熱領域に跨って形成される一続きの画像部(画像Pk)が含まれる場合に、当該画像部が存在する複数の加熱領域の間における制御目標温度の最大値と最小値との差分が所定の範囲に収まるように補正する。
なお画像内温度補正制御のフロー上では、一般化した表記である画像Pkと区別するために、画像Puと表記する(uは画像番号とし、画像数がm個ある場合は、u=1~mの値を採る)。
S1002では、画像番号uに初期値である1を設定し、画像内温度補正制御を行う画像として画像Puを選択する。画像P1を選択し、画像P1から画像内温度補正制御を行うことを決定する。
S1003では、画像Puが存在する加熱領域内の各制御温度Ti(Pu)を抽出し、抽出された制御温度Ti(Pu)の中での最大値TMAX(Pu)を算出する。画像P1が存在する加熱領域内の制御温度T1は215℃であり、TMAX(P1)として215℃が算出される。
S1004では、最大値TMAX(Pu)と各制御温度Ti(Pu)の差分を算出し、その差分がΔxより大きいか判別する。大きい場合、S1005に進み、TMAX(Pu)との差分がΔxより大きい制御温度Ti(Pu)の値を、(TMAX(Pu)-Δx)の値に書き換える。これにより、最大値TMAX(Pu)となる加熱領域と、その加熱領域を含んで画像Puが存在する加熱領域の制御温度の差分はΔx以下となる。最大値TM
AX(Pu)と各制御温度Ti(Pu)の差分がΔx以下である場合は、S1005を飛ばして、S1006に進む。制御温度Ti(P1)はT1のみであり、215℃となる。よって、TMAX(P1)も215であるため、差分はどれも0となり、Δxである5より小さい。そのため、S1006に進む。
画像P2において実行されるS1003では、各制御温度Ti(P2)はT1、T2、T3、T4が抽出され、それぞれの値は、215、196、196、202である。そして、最大値TMAX(P2)としてT1の値の215が算出される。S1004で、各制御温度Ti(P2)であるT2、T3、T4において、最大値TMAX(P2)と各制御温度Ti(P2)の差分はそれぞれ、19、19、13と算出される。T2、T3、T4において、上記の差分が規定量5よりも大きいため、S1005で、T2、T3、T4は(TMAX(P2)-Δx)である210の値に書き換えられる。この時点での制御温度Tiは、表3に示す、P2における補正後の値に示す。
画像P3が存在する加熱領域の制御温度T4、T5について、上記同様にS1003~S1005のフローで補正を実行し、制御温度T5は、表3に示す、P3における補正後の値に書き換えられる。
なお、S1007では、画像番号uが最終番号mである場合は、画像番号uに初期の画像番号1をセットし、再度画像P1から順に、フローを繰り返す。
すなわち、制御加熱量Ti(Pk)の最大値との差分が規定量を超える制御加熱量Ti(Pk)を、制御加熱量Ti(Pk)の最大値から規定量を引いた値以上、制御加熱量Ti(Pk)の最大値以下の値に補正する。
比較例の構成については、制御部以外の構成は本実施例と同じ構成であり、制御部11
3についても、トナー量加熱温度フローを実行する点は同じである。異なる点は、画像内温度補正制御については持たず、異なる補正を有する点である。以下に、比較例の持つ補正制御について説明する。
また、本実施例と比較例の画像形成装置では、色と濃度が略等しい画像を定着する際の温度が5℃より大きいと、光沢度として10%以上の差異が生じ、目視でその差が判別できるものとする。
よって、比較例は、特許文献2にそって、隣り合う加熱領域の間では、光沢度の差は目視で判別できないように意図し、制御される比較例である。
本実施例と比較例において、図7の画像をプリントする場合の各加熱領域における加熱温度Tiを表4に示す。
実施例では、各画像P1~P4内の加熱領域間での制御温度Tiの差が5℃より大きい部分は無いため、各画像内の光沢度に差は生じない。
均一性と省電力性のバランスを最適化することができる。
実施例1に対して、より画像内の光沢の差に配慮した実施例も存在する。本実施例ではその一例を説明する。本実施例の画像形成装置および像加熱装置の基本的な構成および動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1と同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
上記により、一続きで存在する画像を同じ温度で加熱することができるため、実施例に比較して省エネ性は劣るものの、画像内の光沢差を実施例1に比べて、さらに小さくすることができる。
図11に示すように、本実施例では、実施例1と異なり、画像P2が存在する加熱領域A1~A4は、215℃に統一して制御できる。そのため、加熱領域A1~A4に存在する画像P2には画像内では光沢差が非常に小さい。画像P1、P3、P4においても同様である。
Claims (4)
- 基板と、前記基板に記録材の搬送方向と直交する方向に分割して設けられた複数の発熱体と、を有するヒータと、前記複数の発熱体に供給する電力を制御する制御部と、を有し、記録材に形成された画像を前記ヒータの熱を利用して加熱する像加熱装置であって、
前記制御部が、前記画像の濃度情報を、前記複数の発熱体によって加熱される複数の加熱領域毎に取得し、取得した前記濃度情報に基づいて前記複数の加熱領域毎に制御加熱量を設定し、前記電力を制御する像加熱装置において、
前記制御部は、
前記画像が、同一の濃度で3つ以上の加熱領域に跨って形成される一続きの画像部を含む場合に、
前記複数の加熱領域毎に各加熱領域の最大の濃度に応じて設定される前記複数の加熱領域毎の制御加熱量を、前記同一の濃度の画像が跨っている前記3つ以上の加熱領域間の制御加熱量の差分の全てであって前記3つ以上の加熱領域間で取り得る3つ以上の差分の全てが所定の範囲に収まるように補正して、前記電力を制御することを特徴とする像加熱装置。 - 前記所定の範囲は、記録材の種類、前記像加熱装置が設置された環境情報の少なくとも一つに基づいて設定されることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
- さらに、筒状のフィルムを有し、前記ヒータは前記フィルムの内面に接触していることを特徴とする請求項1又は2に記載の像加熱装置。
- 記録材に画像を形成する画像形成部と、
記録材に形成された画像を記録材に定着する定着部と、
を有する画像形成装置において、
前記定着部が請求項1~3のいずれか1項に記載の像加熱装置であることを特徴とする画像形成装置。
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