JP7274206B2 - アイソレーター装置、及びフィルター部を取り付ける方法 - Google Patents
アイソレーター装置、及びフィルター部を取り付ける方法 Download PDFInfo
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Description
フィルター部は長期間使用すると目詰まりするので定期的に交換する必要がある。
(イ)及び(ウ)の場合、押さえ部はリング形状の押さえリングとしてもよい。
このため、作業者から見えにくい場所など設置場所を問わずに簡単にフィルター部の取り付けが可能になる。
また、好ましくは、押し当て部材は、断面がリップ溝形の形状を有する。
また、押し当て部材は、断面が四角状のパイプ形状としてもよい。
また、複数の押し当て部材の間のスペースを使って、フィルター部をフィルター収容部の内側に収納させることが出来る。
なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。また、各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが出来る。
図3において、xyz軸のそれぞれの矢印が指し示す方向をそれぞれ左方向、前方向、上方向と定義する。
図3~図7は、フィルター収容部55とフィルター部57の下方から見た斜視図である。
図8~図14は、フィルター収容部55とフィルター部57のy方向後方の断面構成図である。
図15~図22は、押し当て部材55e、ボルト55f、ボルト支持体(ブラケット)55g、押さえリング55h1の上方から見た斜視図で、ボルト支持体(ブラケット)55gが取り付けられるケーシング55aのフランジ55a3の図示は省略している。
また、図17と図18では、ボルト55fのボルト受け面55gcで隠れる部分を点線で示している。
図23~図25は、ボルト55fをy方向から見た図で、押さえ部55hの構成の違いを示すものである。図1~図22は、このうち、図23で示された押さえリング55h1が押さえ部55hとして機能する形態を説明する。ただし、後述するように、押さえリング55h1を用いずに、軸部55f3の先端部側が押さえ部55hとして機能する形態であってもよい。
図1と図2に示すように、本実施形態のアイソレーター装置1は、架台10、アイソレーター本体30、吸気系ユニット50を備える。
本実施形態では、アイソレーター装置1にフィルター収容部55が設けられる例を示すが、フィルター収容部55は、フィルター部57を用いる吸気系ユニットだけでなく排気系ユニットを含む他の装置に設けられてもよい。
架台10は、アイソレーター本体30を保持する。
架台10の内部には、アイソレーター本体30内に設置した機械を駆動するための電機部品などが配置されてもよい。
アイソレーター本体30は、架台10のz方向上方に設けられる。
アイソレーター本体30の内部には、小型の作業室としてのチャンバーが形成される。
アイソレーター本体30のチャンバーの前面には、透明の操作パネル31と、操作を行うための各種グローブポート33が設けられる。
作業者は、アイソレーター本体30のチャンバーの外部からグローブポート33を介して作業を行う。
アイソレーター本体30の上面35には、吸気用の開口35aが設けられ、吸気用の開口35aに、フィルター収容部55を含む吸気系ユニット50が連通する。
図3~図7に示すように、吸気系ユニット50は、ダクト51、フード53、フィルター収容部55、フィルター部57を有する。
吸気系ユニット50は、アイソレーター装置1が設置された部屋の外からの空気をアイソレーター装置1の内部に取り入れる(吸気する)ために使用される。
吸気は、アイソレーター装置1の内部が負圧になったときに自然により行われる形態であってもよいし、不図示のブロアなどにより強制的に吸引する形態であってもよい。
ダクト51の一方の端部は、アイソレーター装置1が設置された部屋の外部に配置される。
図1~図7に示すように、ダクト51の他方の端部は、フード53の一方の端部と連通する。
ダクト51は、フェルールエルボ51aやフェルール51b又は複数の管を、クランプ51cと不図示のガスケットを介してつなぎ合わせて構成される。
ダクト51には、ダクト51の内部を流れる空気の流量を調整するためのバルブ51dが設けられる(図2参照)。
図2~図4に示すように、フード53は、略中空四角錐台の外形を有する。
フード53の略中空四角錐台の上面と下面は、z方向に並べられ、斜面の一対は、x方向に並べられ、斜面の他の一対はy方向に並べられる。
フード53の略中空四角錐台の上面と下面は開口する。
フード53は、一方の端部(略中空四角錐台の上面側)から他方の端部(略中空四角錐台の下面側)にかけて、xy断面の開口面積が大きくなるように形成される。
フード53の一方の端部は、ダクト51の他方の端部と連通する。
フード53の他方の端部は、フィルター収容部55のケーシング55aと連通する。
図3~図7に示すように、フィルター収容部55は、ケーシング55a、ガスケット55b、仕切り部材55c、位置決め部材55d、押し当て部材55e、ボルト55f、ボルト支持体(ブラケット)55g、押さえリング55h1を有する。
フィルター収容部55は、図1と図2に示すように、アイソレーター本体30の天井部に設けられる。
本実施形態の押し当て部材55eなどで保持した状態でフィルター部57を脱着させる構成は、アイソレーター本体30の天井部に配置された場合に効果的であるが、側部や下部にフィルター収容部55が設けられる形態であってもよい。
図3~図7に示すように、ケーシング55aは、略中空四角柱の外形を有する。
ケーシング55aの略中空四角柱の上面と下面は、z方向に並べられ、側面の一対は、x方向に並べられ、側面の他の一対はy方向に並べられる。
ケーシング55aの略中空四角柱の上面と下面は開口する。
ケーシング55aの略中空四角柱の上面の開口には、後述する仕切り部材55cにより、2つの開口(第1開口55a1、第2開口55a2)が形成される。
ケーシング55aは、一方の端部(略中空四角柱の上面側)から他方の端部(略中空四角柱の下面側)にかけて、xy断面の開口面積が略一定となるように形成される。
ケーシング55aの一方の端部は、フード53の他方の端部と連通する。
ケーシング55aの他方の端部は、アイソレーター本体30の上面35の開口35aと連通する。
具体的には、図8~図14に示すように、ケーシング55aのフランジ55a3の上面が、ネジ止めなどにより、ガスケット55bを介して、アイソレーター本体30の上面35の下側に取り付けられる。
フード53とケーシング55aとは、別体で構成されてもよいし、一体で構成されてもよい。別体で構成された場合には、フード53がケーシング55aに取り付けられる。一体で構成される場合は、ケーシング55aがフード53を含む。
図8~図14に示すように、ガスケット55bは、ケーシング55aとアイソレーター本体30の上面との間を密閉するためのシール部材である。
図3~図14に示すように、ケーシング55aの略中空四角柱の上面には、仕切り部材55cが設けられる。
仕切り部材55cは、ケーシング55aに取り付けられる。
仕切り部材55cは、略矩形形状の外形を有し、略矩形形状の開口部を含む。
仕切り部材55cはケーシング55aと別体で構成されてもよいし、ケーシング55aと一体で構成されてもよい。仕切り部材55cが、フード53又はケーシング55aと別体で構成される場合は、ケーシング55a側にスタッドボルトを設けてガスケットを介して、仕切り部材53cをナットで固定することで密閉性を確保する。仕切り部材55cをケーシング55aに溶接して、一体で構成することもできる。一体で構成される場合は、ケーシング55aが仕切り部材55cを含む。
図3~図14に示すように、仕切り部材55cに、x方向に並べられた2つの開口部を設け、仕切り部材55cの下面側すなわち、アイソレーター本体30の上面35の開口35aに近い側の、2つの開口部の間に位置決め部材55dが設けられる。
位置決め部材55dは後述するフィルター部57を所定の位置に誘導するために使用される。
位置決め部材55dの略台形柱の上面すなわち平行する二面のうち面積が広い方は、仕切り部材55cに取り付けられる。
位置決め部材55dの略台形柱は、上面から下面にかけてxy断面積が小さくなり、x方向に並べられた1対の側面が、平面状若しくは曲面状の斜面になるように形成される。
位置決め部材55dの略台形柱の斜面は、フィルター部57と対向し、フィルター部57をケーシング55a内の所定の位置に誘導するために用いられる。
位置決め部材を樹脂で構成される樹脂プレートとすることにより、フィルター部57の枠体57bが接触する際に、枠体57bにダメージを与えにくい。
図3~図7、図15~図16、図19~図22に示すように、押し当て部材55eは、フィルター部57を取り付けする際に、フィルター部57を保持するため、及びz方向上方に押し込むために使用される。
また、押し当て部材55eは、フィルター部57を取り外しする際に、フィルター部57を保持するために使用される。
押し当て部材55eの略中空四角柱の前面と後面は開口する。
押し当て部材55eのxz断面は、ロの字形状を有する、又はz方向上方が開口したコの字の溝形、若しくはリップ溝形の形状を有する。
本実施形態は、押し当て部材55eのxz断面は、z方向上方が開口したコの字形状を有する例を示す。
押し当て部材55eの内側には、後述するボルト55fの先端皿部55f1及び先端円筒部55f2が配置される。
押し当て部材55eの下面、すなわち、フィルター部57と接する側と反対側の面には、ボルト55fの先端皿部55f1と先端円筒部55f2を通すためのダルマ穴(第1ダルマ穴55e1、第2ダルマ穴55e2)が設けられる。
第1脱着穴h11と第1締付穴h12は、押し当て部材55eの下面の長手方向、すなわちy方向に並べられた状態で連通する。
第1脱着穴h11は、第1締付穴h12よりも大きく、ボルト55fの先端皿部55f1や先端円筒部55f2を着脱させるために使用される。
第1締付穴h12は、先端円筒部55f2を遊貫させるために使用される。
第2脱着穴h21と第2締付穴h22は、押し当て部材55eの下面の短手方向、すなわちx方向に並べられた状態で連通する。
第2脱着穴h21は、第2締付穴h22よりも大きく、ボルト55fの先端皿部55f1や先端円筒部55f2を着脱させるために使用される。
第2締付穴h22は、先端円筒部55f2を遊貫させるために使用される。
具体的には、第1ダルマ穴55e1の第1脱着穴h11と第1締付穴h12と、第2ダルマ穴55e2の第2締付穴h22は、押し当て部材55eの下面の長手方向、すなわちy方向に並べられる。
第1ダルマ穴55e1の第1脱着穴h11と第1締付穴h12が並べられる方向と、第2ダルマ穴55e2の第2脱着穴h21と第2締付穴h22が並べられる方向は、略直交する。
図15~図22に示すように、ボルト55fは、ボルト支持体(ブラケット)55gのネジ穴55gdを貫通して、ネジ穴55gdの雌ネジと軸部55f3に設けられた雄ネジが螺合することで、軸部55f3の所定の位置で、ボルト支持体(ブラケット)55gに固定可能である。
図23~図25に示すように、ボルト55fは、先端部55f0、軸部55f3、頭部55f4を有する。
先端部55f0は、押し当て部材55eの不必要な外れ防止のために、先端皿部55f1、先端円筒部55f2を有する。ただし、先端皿部55f1を省略し、先端円筒部55f2だけが先端部55f0を構成する形態であってもよい(図25参照)。
頭部55f4は軸部55f3の回転を容易にするもので、軸部55f3と一体としてもよく、軸部55f3と一体とした場合、頭部55f4にはネジ山を施さずにローレット加工を施すことが好ましい。
頭部55f4を軸部55f3と別体とし、雌ネジを設けた金属製のノブを頭部55f4として軸部55f3の端部に螺合してもよい。リーマで穴を空けた金属又は樹脂製のノブを頭部55f4として軸部55f3の端部に固定してもよい。
先端円筒部55f2の直径d2は、第1締付穴h12及び第2締付穴h22の直径dsよりも小さい(d2<ds)。
先端皿部55f1と先端円筒部55f2を含む先端部55f0は、ボルト支持体(ブラケット)55gのネジ穴55gdを貫通し、押し当て部材55eの第1ダルマ穴55e1や第2ダルマ穴55e2に遊貫する。
軸部55f3のネジ山の谷の径d3は、第1脱着穴h11及び第2脱着穴h21の直径dbよりも大きく、ボルト支持体(ブラケット)55gのネジ穴55gd(雌ネジ)の内径di及び押さえリング55h1のネジ穴の内径dd1と同等である(db<d3=di=dd1)。
軸部55f3のネジ山は、ボルト受け面55gcのネジ穴55dg及び押さえリング55h1の内穴と螺合する。
図3~図7に示すように、ボルト支持体(ブラケット)55gは、ブラケット(持送り)形状として、ケーシング55aのフランジ55a3にネジ止めなどにより取り付けられ、螺合されたボルト55fを保持する。
ボルト支持体(ブラケット)55gは、押し当て部材55eに対して少なくとも2つ設けられる。仕切り部材55cにx方向に並べられた2つの開口部を設け、2つのフィルター部57を収容する場合は、ボルト支持体(ブラケット)55gは、それぞれ、ケーシング55aのフランジ55a3の左前、左後ろ、右前、右後ろに取り付けられる。
フランジ取付面55gaは、xy面に平行で、フランジ55a3に取り付けられる。
腕部55gbは、フランジ取付面55gaからz方向下方に延びる。
ボルト受け面55gcは、腕部55gbからy方向に延び、xy面に平行で、第1開口55a1若しくは第2開口55a2と対向する。フランジ取付面55gaとボルト受け面55gcは平行である。
ボルト受け面55gcには、ボルト55fと螺合するためのネジ穴55gdが設けられる。
また、ボルト受け面55gcには、切り欠き55geを設けてもよい。
また、ボルト55fをネジ止めで支持するボルト支持体55gは、ブラケット(持送り)形状に限るものではなく、他の形状などを有するボルト支持体55gであってもよい。
図15~図22、及び図101に示すように、リング形状の押さえリング55h1は、押さえ部55hとして、ボルト支持体(ブラケット)55gと螺合して貫通したボルト55fの軸部55f3に固定される。
押さえ部55hを押さえリング55h1等の様なリング形状とすることで、押さえ部55hと押し当て部材55eとの接触面における圧力を低減することができ、押し当て部材55eの変形を防止することができる。
押さえリング55h1の外径dd2は、軸部55f3のネジ山の谷の径d3よりも大きい(dd2>d3、図15参照)。
この場合には、押さえリング55h1は用いられず、軸部55f3の先端円筒部55f2側の端部が、押さえ部55hとして、押し当て部材55eと接する。
この場合、押し当て部材55eの穴の直径(第1脱着穴h11の直径dbなど)よりも大きな直径d3を有する軸部55f3のz方向終端部が、押し当て部材55eと接する。
この場合、z方向上方から軸部55f3をボルト受け面55gc取り付けた後に、頭部55f4を軸部55f3に螺合する。
図3、図6~図7、図11~図14に示すように、フィルター部57は、フィルター本体57aと、枠体57bを有する。
フィルター本体57aは、外部から取り入れた空気からゴミや塵埃を取り除いて清浄化するために用いられ、HEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air Filter)を用いる。
枠体57bは、フィルター本体57aの角部を覆い、フィルター本体57aを保持する。
フィルター本体57aの角部は、フィルター本体57aの外形を形成する直方体の頂点及び辺を含む。
フィルター本体57aの上面は、枠体57bよりもz方向下方に凹んだ位置にあり、フィルター本体57aの下面は、枠体57bよりもz方向上方に凹んだ位置にある。
このため、後述する押し当て部材55eは、フィルター本体57aと接しない状態で、枠体57bと接して、フィルター部57をz方向上方に押し込む。
また、押し当て部材55eにz方向上方に押し込まれた際に、仕切り部材55cは、フィルター本体57aと接しない状態で、枠体57bと接する(図12~図14参照)。
押さえリング55h1が押し当て部材55eと接する状態で、先端皿部55f1や先端円筒部55f2が押し当て部材55eの側面よりもz方向上方に突出しないように、先端皿部55f1などの各部の寸法が決定される(図10~図14参照)。
次に、ケーシング55aに押し当て部材55eを取り付ける手順を説明する。
まず、ボルト支持体(ブラケット)55g(4つ)が、ケーシング55aのフランジ55a3にネジ止めなどで取り付けられる。
次に、ボルト支持体(ブラケット)55gのボルト受け面55gcのネジ穴55gdに、z方向下方から、ボルト55fの先端皿部55f1と先端円筒部55f2が挿入され、ネジ穴55gdに軸部55f3が螺合される(図8、図17参照)。
軸部55f3のネジ穴55gdへの螺合は、軸部55f3の端部が、ボルト受け面55gcからz方向上方に少なくとも押さえリング55h1の厚み分だけ突出する程度まで行われる。
軸部55f3の押さえリング55h1への螺合は、軸部55f3のz方向上方の端部が押さえリング55h1のz方向上方側の面(上面)よりもz方向上方に突出しない程度まで行われる。
軸部55f3のz方向上方の端部が押さえリング55h1のz方向上方側の面(上面)よりもz方向上方に突出しないように、押さえリング55h1に突出防止ストッパ(不図示)が設けられても良い。
ボルト55fの第1脱着穴h11への挿入は、先端円筒部55f2の一部が第1脱着穴h11に囲まれる位置関係になるように行われる。
次に、第1脱着穴h11に挿入された先端円筒部55f2の一部が、第1締付穴h12に囲まれる位置関係になるように、押し当て部材55eをxy平面上で移動させる(図20参照)。
次に、押し当て部材55eの第2ダルマ穴55e2の第2脱着穴h21に、第2ブラケット55g2に取り付けられたボルト55fの先端皿部55f1と先端円筒部55f2が、z方向下方から挿入される。
次に、第2脱着穴h21に挿入された先端円筒部55f2の一部が、第2締付穴h22に囲まれる位置関係になるように、押し当て部材55eをxy平面上で移動させる(図21参照)。
この状態で、2つのボルト55fの頭部55f4を交互に回転させると、押さえリング55h1がz方向上方に持ち上げられ、これに伴って、押し当て部材55eがz方向上方に持ち上げられる(図22参照)。
1つの押し当て部材55eのケーシング55aへの取り付け後に、別の押し当て部材55eのケーシング55aへの取り付けが行われる(図10参照)。
次に、フィルター部57を、フィルター収容部55に取り付ける手順を説明する。
また、フィルター部57の他方が、2つの押し当て部材55eの間を通って、ケーシング55aの内側に持ち上げられ、押し当て部材55eの他方のz方向上方に載置される。
これにより、フィルター部57がz方向上方に移動し、フィルター部57の枠体57bがケーシング55a又は仕切り部材55cと接触したところで、ケーシング55a又は仕切り部材55cと押し当て部材55eによってフィルター部57が挟持される。
図13の状態から、フィルター部57の他方が載置された押し当て部材55eを保持する2つのボルト55fの頭部55f4を交互に回転させて、押さえリング55h1と共に押し当て部材55eをz方向上方に移動させる。これにより、フィルター部57の他方もz方向上方に移動せしめられ、フィルター部57の他方が第2開口55a2を塞ぐ(図14参照)。
押し当て部材55eをz方向上方に持ち上げる際に、位置決め部材55dの斜面に誘導されて、フィルター部57が所定の位置(すなわち、第1開口55a1又は第2開口55a2とz方向に対向する位置)に移動せしめられる。このため、フィルター部57の押し当て部材55eへ載置する際に、細かく位置決めをする必要はない。
次に、フィルター部57を、フィルター収容部55から取り外す手順を説明する。
フィルター部57の一方が載置された押し当て部材55eを保持する2つのボルト55fの頭部55f4を交互に回転させて、押さえリング55h1をz方向下方に移動させる。これにより、押し当て部材55eがz方向下方に移動し、これに伴って、フィルター部57の一方もz方向下方に移動せしめられる(図13参照)。
フィルター部57の一方が、2つの押し当て部材55eの間を通って、ケーシング55aの内側から取り出される(図12参照)。
フィルター部57の他方が載置された押し当て部材55eを保持する2つのボルト55fの頭部55f4を交互に回転させて、押さえリング55h1をz方向下方に移動させる。これにより、押し当て部材55eがz方向下方に移動し、これに伴って、フィルター部57の他方もz方向下方に移動せしめられる。
フィルター部57の他方が、2つの押し当て部材55eの間を通って、ケーシング55aの内側から取り出される(図11参照)。
このため、作業者から見えにくい場所など設置場所を問わずに簡単にフィルター部57の取り付け、取り外しが可能になる。
10 架台
30 アイソレーター本体
31 操作パネル
33 グローブポート
35 上面
35a 上面の開口
50 吸気系ユニット
51 ダクト
51a フェルールエルボ
51b フェルール
51c クランプ
51d バルブ
53 フード
55 フィルター収容部
55a ケーシング
55a1 第1開口
55a2 第2開口
55a3 フランジ
55b ガスケット
55c 仕切り部材
55d 位置決め部材
55e 押し当て部材
55e1 第1ダルマ穴
55e2 第2ダルマ穴
55f ボルト
55f0 先端部
55f1 先端皿部
55f2 先端円筒部
55f3 軸部
55f4 頭部
55g ボルト支持体(ブラケット)
55g1 第1ブラケット
55g2 第2ブラケット
55ga フランジ取付面
55gb 腕部
55gc ボルト受け面
55gd ネジ穴
55ge 切り欠き
55h 押さえ部
55h1 押さえリング
57 フィルター部
57a フィルター本体
57b 枠体
d1 先端皿部の直径
d2 先端円筒部の直径
d3 ねじ部の谷の径
ds 第1締付穴及び第2締付穴の直径
db 第1脱着穴及び第2脱着穴の直径
dd1 押さえリングの内穴の内径
dd2 押さえリングの外径
di ボルト支持体(ブラケット)のネジの内径
h11 第1脱着穴
h12 第1締付穴
h21 第2脱着穴
h22 第2締付穴
Claims (13)
- ケーシングと、押し当て部材と、ボルトと、ボルト支持体とを有するフィルター収容部と、
前記フィルター収容部が天井部に取り付けられるアイソレーター本体とを備え、
前記ボルト支持体は、前記ケーシングに対して直接又は間接的に固定され、
前記ボルトは、先端部と、ネジ山が形成された軸部と、頭部とを有し、
前記ボルトは、前記ボルト支持体を貫通して前記ボルト支持体にネジ止め可能であり、
前記先端部は、前記押し当て部材の穴を遊貫し、
前記ボルト支持体に対して前記ボルトを締めることで、前記ボルトに設けられた押さえ部が、前記押し当て部材を介して、フィルター本体を含むフィルター部を押し上げ、前記ケーシング又はケーシング内の仕切り部材と前記押し当て部材によって前記フィルター部が挟持され、
前記ケーシングの内側には、前記フィルター部の位置決め部材が設けられ、
前記位置決め部材は、前記フィルター部を所定の位置に誘導する斜面を有し、
前記斜面は、前記フィルター部と対向することを特徴とするアイソレーター装置。 - 前記押し当て部材は、断面が溝形の形状を有することを特徴とする請求項1に記載のアイソレーター装置。
- 前記押し当て部材は、断面がリップ溝形の形状を有することを特徴とする請求項1に記載のアイソレーター装置。
- 1つの前記押し当て部材が、1つの前記フィルター部を押し上げることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のアイソレーター装置。
- 前記位置決め部材は、前記仕切り部材に取り付けられることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載のアイソレーター装置。
- 前記位置決め部材は、樹脂プレートであることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のアイソレーター装置。
- 前記位置決め部材を挟む位置関係で、複数の前記フィルター部が挟持されることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のアイソレーター装置。
- 前記押し当て部材は、棒状部材であり、前記押し当て部材の穴としての第1ダルマ穴と第2ダルマ穴を有することを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載のアイソレーター装置。
- 前記第1ダルマ穴の脱着穴と締付穴が並べられる方向と、前記第2ダルマ穴の脱着穴と締付穴が並べられる方向は、略直交することを特徴とする請求項8に記載のアイソレーター装置。
- 前記先端部は、先端皿部と先端円筒部とを有し、
前記先端皿部の直径は、前記第1ダルマ穴及び前記第2ダルマ穴の締付穴の直径よりも大きく、前記第1ダルマ穴及び前記第2ダルマ穴の脱着穴の直径よりも小さく、
前記先端円筒部の直径は、前記第1ダルマ穴及び前記第2ダルマ穴の締付穴の直径よりも小さいことを特徴とする請求項9に記載のアイソレーター装置。 - 前記フィルター本体は、HEPAフィルターを含むことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載のアイソレーター装置。
- 前記押さえ部は、前記軸部の先端部側の端部、又前記軸部の先端部側の端部に設けられた部材であって、前記先端部に貫通され軸部の端部に配置された部材、若しくは前記軸部の先端部側の端部に設けられた部材であって、前記軸部の先端部側端部に一体的に形成された部材であることを特徴とする、請求項1~11のいずれか1項に記載のアイソレーター装置。
- ケーシングと、押し当て部材と、ボルトと、ボルト支持体とを備えたフィルター収容部に、フィルター本体を含むフィルター部を取り付ける方法であって、
前記ボルト支持体は、前記ケーシングに対して直接又は間接的に固定され、
前記ボルトは、先端部と、ネジ山が形成された軸部と、頭部とを有し、
前記ボルトは、前記ボルト支持体を貫通して前記ボルト支持体にネジ止め可能であり、
前記先端部は、前記押し当て部材の穴を遊貫し、
前記フィルター収容部は、アイソレーター本体の天井部に取り付けられ、
前記ケーシングの内側には、前記フィルター部の位置決め部材が設けられ、
前記ケーシング若しくは前記ケーシングに取り付けられた部材と、前記押し当て部材の間に、前記フィルター部を配置させる第1ステップと、
前記ボルト支持体に対して前記ボルトを締めることで、前記ボルトに設けられた押さえ部が、前記押し当て部材を介して、前記フィルター部を押し上げ、前記ケーシング又はケーシング内の仕切り部材と前記押し当て部材によって前記フィルター部が挟持される第2ステップとを備え、
前記位置決め部材は、前記第2ステップにおいて、前記フィルター部を所定の位置に誘導する斜面を有し、
前記斜面は、前記フィルター部と対向することを特徴とする方法。
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