JP7274133B2 - 水中構造体の回収システム - Google Patents

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Description

本発明は、水中構造体の回収システムに関する。
海底測量や海底の地形調査等の海洋観測を行う装置として、水中航走体が知られている。水中航走体は、オペレーターが遠隔操作する遠隔操作無人探査機(ROV)や、自立型無人潜水機(AUV)等様々な種類を有しており、科学分野や商業分野、軍用分野等で広く利用されている。
また、海洋観測には観測ブイのように、水中ではなく水上で係留された状態で、又は水上を漂流した状態で観測を行う装置も知られている。
水中航走体や観測ブイのような観測用の水上構造体は、観測活動を終えると回収する必要がある。
回収方法としては、回収船である支援母船と水上構造体とを接近させ、回収船に搭載したクレーンで水上構造体を水中から回収用船舶上に揚収するのが一般的である。
しかしながらこの方法では、回収船にクレーンを設置するスペースと、水上構造体を収容するスペースが必要となる。また、水上構造体を回収する際には、水上構造体にクレーンの吊具を接続する作業や、クレーンで水上構造体を船上に引き上げる作業を行う必要があり、その作業には乗組員が必要となる。そのため、この方法では、回収船が大型化し易いという問題がある。
そこで、小規模な船舶で水上構造体の回収を行える水上構造体の回収システムとして、船舶によって曳航する回収装置を備え、水中において回収装置である回収カゴに水中航走体を収容する回収システムが特許文献1で提案されている。この回収システムでは、水中に沈めた回収装置の位置及び姿勢を計測し、その計測された回収装置の姿勢に合わせて水中航走体の姿勢を制御することにより、回収装置に水中航走体を進入させて収容する。しかしながら、この構造では、回収する水中航走体が大きくなるほど回収装置が大型化する。また、回収する水中航走体の数が多くなるほど、回収装置の数を増やす必要があり、回収装置が全体として大型化する。そのため、回収装置を曳航する回収船の大型化も避けられない問題がある。
特表2009-544521号公報
本発明は、上記の状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、回収装置の小型化が容易な水中構造体の回収システムを提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の水中構造体の回収システムは、水上又は水中にある水中構造体を回収する、水中構造体の回収システムであって、回収船又は母船に回収フレーム曳航索で曳航される回収フレームと、前記回収船又は母船に回収フック曳航索で曳航され、前記水中構造体から水中に繰り出されたケーブルを引っ掛けて前記水中構造体を回収する回収フックと、前記回収フレームに設けられ、前記回収フックの開放端を曳航方向前方に向けて脱着可能に保持する保持部を備え、前記回収フックが前記ケーブルを引っ掛ける際に、前記ケーブルによって前記回収フックに加えられる張力で前記回収フックが前記回収フレームから離脱するように前記保持部を構成したことを特徴とする。
これらの構成によれば、ケーブルを回収フックで引っ掛けるまでは回収フレームが回収フックを保持する。回収フックがケーブルを引っ掛けると、その力で回収フックが回収フレームから離脱して、回収フックに結索された回収フック曳航索により母船又は回収船に曳航される。
そのため、回収フレームが水中構造体を保持及び曳航する必要がないので、回収フック単体を保持できる強度と大きさを回収フレームが備えていればよく、回収フレームを小型化できる。
本発明によれば、回収装置の小型化が容易な水中構造体の回収システムを提供できる。
本実施形態に係る水中構造体の回収システムの構成を示す斜視図であり、破線で示した部分は水面下にあることを意味する。 図1の回収フレーム及び回収フックの拡大斜視図である。 図2の回収フック付近の拡大斜視図である。 図3において、回収フレームから回収フックを離脱させた状態を示す斜視図である。 図2の平面図(一部断面図)であって、斜線でハッチングした部分は断面を示す。 回収フックの変形例を示す斜視図であって浮力体は記載を省略している。 本実施形態に係る水中構造体の回収方法の手順を示す側面図である。
以下、図面に基づき本発明に好適な実施形態を詳細に説明する。
まず、図1を参照して本実施形態に係る水中構造体の回収システム1の回収対象について、簡単に説明する。
本実施形態に係る回収システムの回収対象は、水上又は水中にある水中構造体であって、回収時にケーブルを水中に繰り出した状態にできる構造体である。具体的には図1の中段に示すように、先端に錘105を取り付けたケーブル103を水中に展開できるAUV101が挙げられる。ただしケーブル103を水中に展開できるのであれば、図1の下段に示すように、先端に浮体105aを取り付けたケーブル103を水中から展開するAUV101aでもよい。また、回収対象は航走するAUVに限られず、ブイのような航走しない構造体でもよい。さらに、ケーブル103の自重でケーブル103自身の水中における位置を保持できるのであれば、錘105や浮体105aは必須ではない。
次に、図1~6を参照して本実施形態に係る回収システム1の構成の概要を説明する。ここでは、水上又は水中にある水中構造体としてAUV101を回収するシステムが例示されている。
図1に示すように、回収システム1は、回収フレーム5、回収フック7、保持部9を備えている。また、ここでは、回収フック曳航索15は、展開用曳航装置11に連結されている。
回収フレーム5は、回収船又は母船に回収フレーム曳航索13で曳航されて水上又は水中を移動する構造体である。回収フレーム5は、回収フック7を保持する構造体でもある。
図1では回収フレーム5は回収船3に曳航されている。回収船3としてここでは洋上自律探査機(ASV)を例示するが、AUV101を回収できる程度の推力と航行時の安定性を備えるのであれば、ASVに限定されない。またAUV101を揚収する母船自体を回収船3の代わりに用いてもよい。
図2に示すように回収フレーム5は、水平翼部12、垂直尾翼部13a、13b、及びアーム部15a、15bを備える。
水平翼部12は回収フレーム5の曳航時の縦方向(上下方向)の安定性を確保する部材である。具体的には縦方向の変動であるヒービング(上下揺)及びピッチング(縦揺)を制御する翼である。図1では水平翼部12は平面視で横長の矩形翼である。縦方向の変動を制御できるのであれば水平翼部12の翼平面形状は特に限定されず、後退翼あるいはデルタ翼等でもよい。また、縦方向の変動を制御できるのであれば水平翼の翼型も特に限定しない。板状でもよいし、ジューコフスキー翼のような揚力を得られる翼型でもよい。また、可変フラップ等の翼形を変化させられる構造を用いてもよい。
水平翼部12の曳航時の俯角は特に限定しない。回収フレーム5を潜航させる場合は水平翼の俯角を調整することで、浮上力又は下降力を速度に応じて変化させることができ、回収フレーム5の潜航の程度を調整できる。
水平翼部12には回収フレーム5を曳航するための回収フレーム曳航索13が連結される連結部11cが設けられる。連結部11cは回収フレーム曳航索13を連結できる構造であれば特に限定されない。具体的な形状としてはリング状の金具を例示できるが、フック等でもよい。
図1では水平翼部12の長手方向両端で、かつ曳航方向前方である矢印A1の向きの前方に連結部11cが計2つ設けられている。ただし連結部11cが設けられる位置や数は、曳航時に回収フレーム5の姿勢が安定する位置であれば特に限定しない。
垂直尾翼部13a、13bは、回収フレーム5の曳航時の横方向(左右方向)の安定性を確保する部材である。具体的には回収フレーム5の横方向の変動であるスウェイング(左右揺)及びヨーイング(船首揺)を制御する翼である。垂直尾翼部13a、13bは、図1では水平翼部12の長手方向両端に設けられた5角形の翼である。横方向の変動を制御できるのであれば垂直尾翼部13a、13bの翼平面形状は5角形に限定されず、矩形でもよい。縦方向の変動を制御できるのであれば水平翼の翼型も特に限定しない。可変翼であってもよい。
なお、回収フレーム5の曳航時のローリング(横揺)は、回収フレーム5の左右方向の重量バランスで調整し、曳航時のサージング(前後揺)は、回収フレーム5の移動時の特性(重量や抵抗の大きさ等)と回収フック曳航索15の特性(重さや弾性等)で調整する。
アーム部15a、15bは、図1では垂直尾翼部13a、13bから曳航方向である矢印A1に対して斜め後方に突き出された1対の円柱状の部材である。
図3に示すようにアーム部15a、15bの先端には保持部9が設けられており、この保持部9を介して回収フック7を保持する。
回収フレーム5は、水平翼部12と垂直尾翼部13a、13bで、曳航時の安定性を確保し、垂直尾翼部13a、13bに接続しているアーム部15a、15bの先に設けた回収フック7でAUV101を回収する。
そのため、水平翼部12の俯角を調整することで、回収フレーム5の潜航の程度を調整できる。また、水平翼部12の両端に設けられた垂直尾翼部13a、13bのそれぞれにアーム部15a、15bを取り付けることで、少なくとも2つの回収フック7を互いに干渉しない離れた位置に設けられる。
曳航時に回収フック7を保持する保持部9を設けることができるのであればアーム部15a、15bの形状は円柱状には限定されない。アーム部15a、15bの長さや曳航方向である矢印A1に対する後退角、あるいは水平面に対する鉛直方向の角度は、回収対象であるAUV101のケーブル103の位置等に応じて適宜設定すればよい。
アーム部15a、15bの数も1対に限定されない。2対以上あってもよい。2対以上とすることで、1つの回収フレーム5が保持する回収フック7の数が増えるので、一回の作業で回収できるAUV101の数を増やすことができる。
1つのアーム部15a、15bに設けられる保持部9の数は1つに限定されない。例えば図2の点線で示すようにアーム部15aの先端が複数に枝分かれした構造を有し、枝分かれした個々の先端のそれぞれに保持部9が設けられてもよい。
アーム部15aの先端が複数に枝分かれした構造とすることで、1つのアーム部15aに2つ以上の回収フック7が設けられるので、1つの回収フレーム5で回収できるAUV101の数を増やせる。
なお、図1及び図2に示す回収フレーム5は曳航時の形態である。
回収フレーム5は、曳航前あるいはAUV101の回収後に母船に揚収された状態では、曳航時と同じ形態を有している必要はない。
例えば水平翼部12と垂直尾翼部13a、13bの接続部や垂直尾翼部13a、13bとアーム部15a、15bの接続部をヒンジ等で結合して、垂直尾翼部13a、13b及びアーム部15a、15bを折り畳み可能にしてもよい。これにより、母船に揚収された状態では、保管に便利なコンパクトな形状とすることができる。
回収フレーム5を構成する部材の材料は、曳航時に破損しない程度の強度と、使用環境下で劣化しない程度の耐候性を備えていれば特に限定しない。
回収フック7は、AUV101から水中に繰り出されたケーブル103を引っ掛けてAUV101を回収する部材である。
図3~図5に示すように回収フック7は、フック部27、結索用リング部29、浮力体41、ロック部31、押圧部39、及びストッパ35を備える。
フック部27はケーブル103を引っ掛ける鉤型の部材であり、図5(a)に示すように根本部23、湾曲部25、先端部32、及び鍔状部28を備える。
根本部23は、保持部9に連結される部分であり、図5(a)では直線状の線材である。湾曲部25は、ケーブル103を引っ掛けて保持する部分であり、図5(a)では一端が根本部23に接続されたU字状の線材である。
湾曲部25は、ケーブル103を引っ掛けて保持できる鉤型の形状であればよく、具体的な形状は特に限定されない。ただし図5(a)に示すように、フック部27全体の形状として、内周が曳航方向後方である矢印A2の向きに向けて先細りの形状を有するのが好ましい。この形状とすることで、ケーブル103がフック部27に引っ掛けられると,先細りの形状となっているフック部27の内周の間にケーブル103が挟まれて保持される。
そのため、フック部27が引っ掛けた後のケーブル103がフック部27に対して動き難くなり、AUV101の曳航時にAUV101が回収船3に対して搖動しにくくなる。なお、先細りの形状とする場合、フック部27の内周の間にケーブル103が挟まれて保持されるためには、湾曲部25の対向する内周の間の距離が、ケーブル103の外径よりも小さいことが好ましい。
先端部32は鉤の開放端36を含む部分であり、かつ回収フック7がケーブル103を引っ掛ける際に、アーム部15a、15bの前側を伝って保持部9から根本部23に移動してくるケーブル103を湾曲部25に確実にガイドするための部材である。図1では湾曲部25の他端に接続された線材であり、根本部23との距離が、先端に向けて広がるような形状となっている。
この形状とすることで、ケーブル103がアーム部15a、15bに接触すると、ケーブル103が根本部23と先端部32の間に入って、ケーブル103が湾曲部25にガイドされる。
鍔状部28はフック部27に浮力体41を連結する際に浮力体41が固定される板状の部材であり、湾曲部25の外周に沿って設けられる。
フック部27を構成する根本部23、湾曲部25、先端部32、及び鍔状部28は、AUV101を引っ掛けて曳航する際に各機能を維持できる程度の強度と、使用環境下で劣化しない程度の耐候性があれば特に材料は限定しない。例えば公知のオーステナイト系ステンレス鋼を使用できる。フック部27の寸法は、ケーブル103の寸法に合わせて適宜設定すればよい。
結索用リング部29は回収フック曳航索15が結索される環状の部材であり、フック部27の根本部23に設けられる。
フック部27の根本に結索用リング部29を設けることで、ケーブル103を回収フック7が引っ掛けてAUV101のケーブル103を引っ張ると、ケーブル103を挟持する部分が結索用リング部29の後方に位置することになる。
そのため、ケーブル103が外れ難くなり、回収船3の曳航力を、回収フック曳航索15を介してAUV101に効率よく伝達できる。
結索用リング部29は、フック部27の開放端36とは逆側に突設されるのが好ましい。具体的には図5(a)に示すように回収フレーム5にフック部27が保持された状態で、フック部27のU字形状の先端側(凸部)が曳航方向である矢印A1と逆の向きである矢印A2の向きを向くように設けられるのが好ましい。
この構成にすると、ケーブル103がアーム部15a、15bの前側を伝って保持部9から根本部23に移動して湾曲部25に入る際に結索用リング部29が邪魔にならない。また、フック部27がケーブル103を引っ掛けた状態で回収フレーム5から離脱してフック部27が回収フック曳航索15のみに保持されると、結索用リング部29が回収フック曳航索15に引っ張られて曳航方向である矢印A1を向く。これにより、開放端36が矢印A1と逆の方向である矢印A2の向きを向くため、ケーブル103がフック部27から離脱し難くなる。
結索用リング部29を構成する材料は、フック部27同様に曳航時に破損しない程度の強度と、使用環境下で劣化しない程度の耐候性を有するのであれば、特に限定されない。具体的にはフック部27と同じ材料を用いればよいが、同じ材料には限定されない。結索用リング部29の寸法は、結索される回収フック曳航索15の径に応じて適宜設定すればよい。
浮力体41は、回収フック7の浮力を調整する部材であり、必要に応じて図示しないワイヤ等を用いて鍔状部28に固定される。浮力体41の浮力は中性浮力になるように調整するのが好ましい。ここでいう中性浮力とは、厳密には、回収フック7が回収フレーム5の保持部9に保持された状態と回収フック7が回収フレーム5の保持部9から離脱した状態で、回収フレーム5の浮力に影響を及ぼさないことを意味する。ただし、実際には、保持部9の保持構造や回収フック曳航索15の影響もあるので、実務的には、水中で回収フック7が回収フレーム5から離脱した状態で、回収フック7に外力が加えられなければ回収フック7は、浮上も沈降もしない状態となることを意味する。
回収フック7が回収フレーム5から離脱した状態での浮力を中性浮力にすれば、回収フック7が回収フレーム5から離脱する前後で回収フレーム5の浮力が変わらなくなる。これにより、回収フック7の離脱で回収フレーム5の浮力が変わることで生じる、回収フレーム5の浮力バランスの崩れに起因する姿勢の変化や、急浮上、急降下等の不規則な運動が起こり難くなる。
浮力体41の材料は、回収フック7の浮力を調整でき、使用環境下で劣化しない強度と耐候性を備える材料であれば、特に限定しないが、中性浮力を得るためには回収フック7と浮力が異なる材料とする必要がある場合が多い。例えば回収フック7がオーステナイト系ステンレス鋼で形成されている場合、浮力体41は回収フック7よりも浮力の大きい発泡スチロール等で形成するのが好ましい。
浮力体41の形状は特に限定しないが、曳航時に大きな抵抗とならない形状が好ましい。このような形状としては、曳航方向である矢印A1に平行な垂直断面が流線形あるいは翼形となっている形状が挙げられる。また浮力体41は、回収フック7の内周近傍に接する部分に切欠きを入れる等して、かつ回収フック7がケーブル103を引っ掛ける際に浮力体41がケーブル103に干渉しない形状とする必要がある。
ロック部31、押圧部39、及びストッパ35は、フック部27が引っ掛けたケーブル103が、フック部27から離脱するのを防ぐ部材である。
図5(a)ではロック部31は外形が棒状の部材である。ロック部31はフック部27の開放端36を塞いで環状部37を形成するように、フック部27の内周側である矢印B1の向きに回動可能に先端部32に設けられた軸25aに軸支される。ロック部31の先端は、フック部27の根本部23の内周に当接する。
押圧部39は、ロック部31を、フック部27の湾曲部25の外周側である矢印B2の向きに回動する向きに押圧する部材であり、ここでは軸25aの軸回りに設けられたトーションバネである。押圧部39の一端は環状部37の内側からロック部31に当接して、これを矢印B2の向きに押圧する。
ストッパ35は、押圧部39がロック部31を押圧する際に生じる反力を受け止める部材であり、図5(a)ではロック部31の先端部32の外周側に固定されている。
ストッパ35には押圧部39の他端が当接する。
この構成では、フック部27がケーブル103を引っ掛ける際に、ケーブル103がロック部31を図5(a)の矢印A2の向きに押圧することで、押圧部39の弾性に逆らってロック部31をフック部27の内側である矢印B1の向きに回動させる。これにより、図5の点線で示す位置にロック部31が移動して開放端36が開放され、環状部37内にケーブル103が進入する。環状部37内にケーブル103が進入すると、ケーブル103がロック部31から離れるので、ロック部31が押圧部39に矢印B2の向きに押圧されて先端が湾曲部25の内周に当接し、開放端36が閉鎖される。この状態では、ケーブル103がフック部27から離脱しようとするとロック部31に離脱を阻止されるため、ケーブル103は環状部37内から離脱できなくなる。
そのため、フック部27が引っ掛けた後のケーブル103が回収フック7から外れるのを防ぐことができる。
保持部9は、回収フレーム5のアーム部15a、15bに設けられ、回収フック7を脱着可能に保持する部材である。以下の説明ではアーム部15aに設けられた保持部9の構造を例に説明するが、アーム部15bに設けられた保持部9の構造も同様である。
保持部9は、回収フック7がケーブル103を引っ掛ける際に、ケーブル103によって回収フック7に加えられる張力で回収フック7が回収フレーム5から離脱するように構成されている。
具体的には、保持部9は図5(a)に示すように回収フレーム側嵌合部17、フック側嵌合部19及び、弾性体21を備える。
回収フレーム側嵌合部17は回収フレーム5に固定された保持部9の一部分である。回収フレーム側嵌合部17は図5(a)では円筒状のオスカプラであり、嵌合方向をアーム部15aの開放端側に向けられている。回収フレーム側嵌合部17は、アーム部15aの端部近傍の円筒内部に設けられた円板状の基部17aに根本をボルト等の締結手段で固定されている。
フック側嵌合部19は、回収フック7に設けられた保持部9の一部分である。フック側嵌合部19は、本体20、メスカプラ19a、解除スリーブ22、止め板24を備える。
本体20はフック側嵌合部19を構成する他の部材を保持する筒状の部材である。図5(a)に示すように、アーム部15aが回収フック7を保持した状態では、アーム部15a内に本体20の少なくとも一部が収納される。
本体20の外周は、アーム部15aの内周に対応した形状をしている。本実施形態ではアーム部15aが円筒状なので、本体20はアーム部15aの内径未満の外周を有する円筒である。
メスカプラ19aはオスカプラの回収フレーム側嵌合部17と嵌合する円筒状のカプラであり、その先端が回収フック7と逆側を向くように本体20の円筒内にネジで同軸固定される。メスカプラ19aの回収フック7側の端部19bには穴部22aが設けられ、穴部22a内にはフック部27の根本部23の端部が図5のC1、C2の向きに移動可能に挿入される。
メスカプラ19aの外周の一部には、周方向に形成されたリング状の溝であるリング溝40が設けられる。
解除スリーブ22は、メスカプラ19aの回収フレーム側嵌合部17に対する固定及び解除のための部材であり、本体20内に図5のC1、C2の向きに移動可能に同軸配置された円筒状の部材である。解除スリーブ22内にはメスカプラ19aが配置される。解除スリーブ22の一端の内周には、リング溝40の外周に対応した内径を備えるリング状の解除リング42が設けられている。解除リング42はリング溝40内に設けられている。解除リング42の軸方向の幅はリング溝40の軸方向の幅よりも短いので、解除リング42はリング溝40内を図5のC1、C2の向きに移動可能である。解除スリーブ22のフック部27側の端部26には、フック部27の根本部23が固定される。
止め板24は本体20のフック部27側の端部を塞ぐ円板状の部材であり、フック部27側の端部にネジ止めされる。止め板24にはフック部27の根本部23が挿通される挿通孔21aが形成されている。挿通孔21aにはキー溝21bが設けられており、根本部23に設けられたキー23aと係合することで、根本部23が軸中心に回転するのを規制する。これにより、フック部27が回収フレーム5に保持された状態で軸中心に回転して、引っ掛けるべきケーブル103に対して開放端36が逆側を向くのを防いでいる。
なお、根本部23のうち、キー溝21bよりも本体20側には円板状の抜け止め23bが設けられている。抜け止め23bの外径は挿通孔21aの内径よりも大きいので、フック部27が図5のC2の向きに移動した場合、抜け止め23bが止め板24に当接すると、それ以上はC2の向きに移動しなくなる。
弾性体21はフック側嵌合部19のメスカプラ19aを回収フレーム側嵌合部17に向けて押圧する部材であり、図5ではコイルばねである。
具体的には、弾性体21は本体20内に、解除スリーブ22の端部26と止め板24の間に挿入される。
この構成では、図5(a)に示すように、回収フレーム側嵌合部17とメスカプラ19aを嵌合した状態では、弾性体21が解除スリーブ22及びフック部27を矢印C1の向きに押圧する。これにより解除リング42はリング溝40の左端面をC1の向きに押圧するので、メスカプラ19aが回収フレーム側嵌合部17に向けて押圧される。この状態では、メスカプラ19aが回収フレーム側嵌合部17から離脱しない。
一方で、図5(a)に示す状態で回収フック7が矢印A1の向きに移動してAUV101のケーブル103を引っ掛けると、引っ掛けられたケーブル103は、回収フック7に引っ張られる。この際に、ケーブル103は錘105とAUV101に連結されているため、引っ張られる力の反力である張力が矢印C2の向きに回収フック7に加えられる。
フック部27に矢印C2の向きに張力が加えられると、フック部27に連結された解除スリーブ22も矢印C2の向きに張力が伝達される。この張力が弾性体21を変形させるのに必要な荷重以下の場合は、弾性体21は変形せず解除スリーブ22及びフック部27は弾性体21によって矢印C1の向きに押圧される。よって解除リング42はリング溝40内を移動せず、メスカプラ19aを回収フレーム側嵌合部17に押圧し続ける。この張力が弾性体21を変形させるのに必要な荷重を超えると、弾性体21は矢印C2の向きに収縮するように変形するため、フック部27及び解除スリーブ22が矢印C2の向きに移動し、根本部23がメスカプラ19aを矢印C1の向きに押圧しなくなる。
この状態では図5(b)に示すように解除リング42はリング溝40内をC2の向きに移動して、リング溝40の右端面をC2の向きに押圧する。これにより、メスカプラ19aがC2の向きに移動して回収フレーム側嵌合部17から外れ、図4に示すように回収フック7が回収フレーム5から離脱する。
このように保持部9は、回収フック7がAUV101のケーブル103を引っ掛ける際は、ケーブル103によって回収フック7に加えられる張力で回収フック7が回収フレーム5から離脱するように構成されている。
よって、ケーブル103を回収フック7で引っ掛けるまでは回収フレーム5が回収フック7を保持し、回収フック7がケーブル103を引っ掛けると回収フック7が回収フレーム5から離脱して回収フック曳航索15によって回収船3に曳航される。
そのため回収フレーム5は、AUV101を保持及び曳航する必要がないので、回収フック7単体を保持できる強度と大きさがあればよく、回収フレーム5を小型化できる。
また、この構成では、ケーブル103を回収フック7で引っ掛ける際の引っ張り力が弾性体21の押圧力を上回ると回収フック7が回収フレーム5から離脱する。
そのため、回収フック7が回収フレーム5から離脱する基準となる引っ張り力を弾性体21の種類や弾性係数や形状やサイズで調整できるので、回収するAUV101の質量に応じて離脱する基準となる引っ張り力を容易に調整できる。
また、回収フック7が回収フレーム5から離脱する基準となる引っ張り力未満の引っ張り力が回収フック7に加えられても回収フック7は回収フレーム5から離脱しない。そのため、曳航中にケーブル103以外のゴミ等の水中浮遊物を回収フック7が引っ掛けても、回収フック7が回収フレーム5から離脱する可能性を極めて低くできる。
例えば、図5では弾性体21がコイルばねで形成されているため、ケーブル103を回収フック7で引っ掛ける際の引っ張り力がコイルバネによる付勢力を上回ると回収フック7が回収フレーム5から離脱する。
そのため、コイルばねの付勢力を調整すれば、回収するAUV101の質量に応じて引っ張り力を容易に調整できる。ただし、弾性体21はコイルばねには限定されない。回収フック7がケーブル103を引っ掛ける際の引っ張り力で回収フック7が回収フレーム5から離脱する構成にできるのであれば、コイルばね以外のバネでもよく、バネ以外の弾性体でもよい。
なお、図5では1つの保持部9に1つのフック部27が設けられているが、1つの保持部9が保持するフック部27の数は複数でもよい。例えば図6に示すように、1つの保持部9が2つのフック部27を保持してもよい。
この構造では、複数のフック部27の根本部23が止め板24に設けられた複数の図示しない挿通孔を挿通し、解除スリーブ22に固定される。
AUV101の回収時に1つのフック部27とケーブル103の曳航方向である矢印A1から見た位置がずれていると、1つのフック部27がケーブル103を引っ掛けられない場合がある。この場合でも、1つの保持部9に複数のフック部27を設けると、同じ保持部9に保持された別のフック部27がケーブル103を引っ掛けられる可能性がある。そのため、1つの保持部9に1つのフック部27のみが設けられる場合と比べてAUV101を回収できる確率が上がる。
なお、1つの保持部9に複数のフック部27を設ける場合、フック部27を構成する一部の要素を共用してもよい。例えば結索用リング部29は必ずしも複数のフック部27に各々設ける必要はない。そのため、1つの結索用リング部29を1方のフック部27のみに設けるか、あるいはフック部27とは別に本体20に結索用リング部29を1つ設ける等して、2つのフック部27で1つの結索用リング部29を共有する構成としてもよい。また浮力体41も、必ずしも複数のフック部27に各々設ける必要はない。
展開用曳航装置11はAUV101を展開目標水域に展開するための曳航体であり、必要に応じて設けられる。
図1では展開用曳航装置11は枠状の浮体であり、上面に図示しない展開装置を載置可能である。展開用曳航装置11は、曳航フレーム曳航索16を介して回収船3に連結されており、曳航フレーム曳航索16を介して回収船3に曳航される。
また、図1では回収フック曳航索15の一端が展開用曳航装置11に連結されている。そのため回収フック7が回収フレーム5から離脱した状態で回収船3は曳航フレーム曳航索16、展開用曳航装置11、回収フック曳航索15を介して回収フック7を曳航し、回収フック7に引っ掛けたケーブル103を曳航することでAUV101を曳航する。
回収システム1が展開用曳航装置11を備えることで、AUV101の回収だけでなく、展開もできるようになる。
ただし、展開用曳航装置11は必須ではない。回収システム1とは別に展開装置を用意する場合のように、回収システム1がAUV101を展開する機能を備える必要がない場合は、展開用曳航装置11は不要である。回収システム1が展開用曳航装置11を備えない場合は、回収フック曳航索15の一端を回収船3に直結して、回収船3が直接回収フック7を曳航すればよい。
以上が本実施形態に係る水中構造体の回収システム1の構成の説明である。
次に、回収システム1を用いたAUV101の回収方法の手順について、図7を参照して説明する。
まず、図7(a)に示すように、AUV101がケーブル103を下方又は上方に向けて水中に繰り出した状態にする。
次に、図7(a)に示すように、回収フレーム5に回収フック7を装着し、回収船3を用いて回収フレーム5をAUV101の後方まで曳航する。さらに、曳航方向である矢印A1から見たアーム部15a又はアーム部15bの位置が、ケーブル103と重なる位置にする。
次に、図7(b)に示すように、図7(a)に示す位置から回収フレーム5をA1の向きに曳航してAUV101に接近させ、ケーブル103をアーム部15a(又は15b)に沿って移動させ、回収フック7でケーブル103を引っ掛ける。引っ掛けられたケーブル103は、回収フック7に引っ張られるが、ケーブル103は錘105とAUV101に連結されているため、これらの慣性力及び水中抵抗力により、引っ張られる力の反力である張力が回収フック7に加えられる。この張力が、図5(a)に示す保持部9の弾性体21を変形させる荷重を超えると、回収フック7が回収フレーム5から離脱する。
回収フック7が回収フレーム5から離脱すると、図7(c)に示すように、回収フック7は展開用曳航装置11に連結された回収フック曳航索15により回収船3に曳航される。回収フレーム5は回収フック7と分離された状態で回収フレーム曳航索13により回収船3に曳航される。
その後は図示しない母船まで回収船3がAUV101を曳航し、母船の甲板あるいは格納庫等にAUV101を収容する。回収船3自体にAUV101を収容してもよい。
このように、回収システム1を用いたAUV101の回収方法では、ケーブル103を回収フック7で引っ掛けるまでは回収フレーム5の保持部9が回収フック7を保持する。回収フック7がケーブル103を引っ掛けると、その力で回収フック7が回収フレーム5の保持部9から離脱して、回収フレーム5を曳航している回収フレーム曳航索13とは別の回収フック曳航索15により回収船3に曳航される。
以上が回収システム1を用いた水中構造体の回収方法の手順の説明である。
このように本実施形態では回収フック7がAUV101のケーブル103を引っ掛ける際に、ケーブル103によって回収フック7に加えられる張力で回収フック7が回収フレーム5から離脱する。
よって、ケーブル103を回収フック7で引っ掛けるまでは回収フレーム5が回収フック7を保持し、回収フック7がケーブル103を引っ掛けると回収フック7が回収フレーム5から離脱して、回収フック曳航索15により回収船3に曳航される。
そのため回収フレーム5は、AUV101を保持及び曳航する必要がないので、回収フック7単体を保持できる強度と大きさがあればよく、回収フレーム5を小型化できる。
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが本発明は実施形態には限定されない。当業者であれば本発明の技術思想の範囲内において各種変形例及び改良例に想到するのは当然のことであり、これらも本発明に含まれる。
例えば上記した実施形態では、解除リング42がメスカプラ19aのリング溝40を図5(a)のC1の向きに押圧することでメスカプラ19aを回収フレーム側嵌合部17に向けて押圧する構成を例示したが、本発明はこの構成に限定されない。
例えば根本部23がメスカプラ19aの右端面を図5(a)の矢印C1の向きに直接押圧することで、メスカプラ19aを回収フレーム側嵌合部17に向けて押圧する構成でもよい。
また、上記した実施形態では、解除リング42がメスカプラ19aのリング溝40を図5(a)のC2の向きに押圧することでメスカプラ19aが回収フレーム側嵌合部17から離脱する構成を例示したが、本発明はこの構成に限定されない。
例えば、根本部23の抜け止め23bが解除スリーブ22の止め板24を図5(a)のC2の向きに押圧することで、本体20がフック部27にC2の向きに引っ張られてメスカプラ19aが回収フレーム側嵌合部17から離脱する構成でもよい。
1 回収システム
3 回収船
5 回収フレーム
7 回収フック
9 保持部
11 展開用曳航装置
11c 連結部
12 水平翼部
13 回収フレーム曳航索
13a、13b 垂直尾翼部
15 回収フック曳航索
15a、15b アーム部
16 曳航フレーム曳航索
17 回収フレーム側嵌合部
17a 基部
19 フック側嵌合部
19a メスカプラ
19b 端部
20 本体
21 弾性体
21a 挿通孔
21b キー溝
22 解除スリーブ
22a 穴部
23 根本部
23a キー
23b 抜け止め
24 止め板
25 湾曲部
25a 軸
26 端部
27 フック部
28 鍔状部
29 結索用リング部
31 ロック部
32 先端部
35 ストッパ
36 開放端
37 環状部
39 押圧部
40 リング溝
41 浮力体
42 解除リング
101、101a AUV
103 ケーブル
105 錘
105a 浮体

Claims (10)

  1. 水上又は水中にある水中構造体を回収する、水中構造体の回収システムであって、
    回収船又は母船に回収フレーム曳航索で曳航される回収フレームと、
    前記回収船又は母船に回収フック曳航索で曳航され、前記水中構造体から水中に繰り出されたケーブルを引っ掛けて前記水中構造体を回収する回収フックと、
    前記回収フレームに設けられ、前記回収フックの開放端を曳航方向前方に向けて脱着可能に保持する保持部を備え、
    前記回収フックが前記ケーブルを引っ掛ける際に、前記ケーブルによって前記回収フックに加えられる張力で前記回収フックが前記回収フレームから離脱するように前記保持部を構成したことを特徴とする水中構造体の回収システム。
  2. 前記保持部は、
    前記回収フレームに設けられた回収フレーム側嵌合部と、
    前記回収フックに設けられ、前記回収フレーム側嵌合部と嵌合するフック側嵌合部と、
    前記フック側嵌合部を前記回収フレーム側嵌合部に向けて押圧する弾性体と、
    を備える請求項1に記載の水中構造体の回収システム。
  3. 前記回収フックは、
    前記ケーブルを引っ掛ける鉤型のフック部と、
    前記フック部の根本に設けられ、前記回収フック曳航索が結索される環状の結索用リング部と、
    を備える請求項1又は2に記載の水中構造体の回収システム。
  4. 前記フック部は、内周が曳航方向後方に向けて先細りの形状を有する請求項3に記載の水中構造体の回収システム。
  5. 前記回収フックは、
    前記フック部に設けられ、浮力を調整する浮力体を備える請求項3又は4に記載の水中構造体の回収システム。
  6. 前記回収フックは、
    前記フック部の開放端を連結して環状部を形成するように前記フック部にその内周側に回動可能に軸支され、先端が前記フック部の内周に当接する棒状のロック部と、
    前記ロック部を前記フック部の外周側に回動する向きに押圧する押圧部と、
    を備える請求項3~5のいずれか一項に記載の水中構造体の回収システム。
  7. 前記フック部は、1つの前記保持部に複数設けられる請求項3~6のいずれか一項に記載の水中構造体の回収システム。
  8. 前記回収フレームは、曳航時の形態で、
    前記回収フレーム曳航索が連結される横長の水平翼部と、
    前記水平翼部の長手方向両端に設けられた1対の垂直尾翼部と、
    前記垂直尾翼部から斜め後方に突き出され、先端に前記保持部が設けられる少なくとも1対のアーム部と、
    を備える請求項1~7のいずれか一項に記載の水中構造体の回収システム。
  9. 前記アーム部は先端が複数に枝分かれした構造を有し、枝分かれした個々の先端のそれぞれに前記保持部が設けられる請求項8に記載の水中構造体の回収システム。
  10. 前記回収船が、曳航フレーム曳航索で曳航され、かつ、前記水中構造体を展開目標水域に展開するための曳航体である展開用曳航装置を備える請求項1~9のいずれか一項に記載の水中構造体の回収システム。
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