本出願の実施形態は、複数のTDMモードを設定するためのリソース設定方法及び通信装置を提供するものであり、各TDMモードにおいて、複数の上りリンク・キャリアの時間領域リソースが重複せず、TDMモードの1つを柔軟に指示することができ、各キャリアに時間領域リソースを要求に応じて柔軟に割り当てることができ、通信性能を向上させることができるようにする。
前述の目的を達成するために、本出願の実装において、以下の技術的解決策が使用される。
第1の態様によれば、時分割多重化モード設定方法が開示される。この方法は、アクセス・ネットワーク・デバイス又はアクセス・ネットワーク・デバイス内のチップによって実行されてもよい。この方法は、アクセス・ネットワーク・デバイスが、複数の時分割多重化モード情報を端末に送信することであって、複数の時分割多重化モード情報の各々は、1つの時分割多重化モードを指示するために使用され、時分割多重化モードでは、第1の上り時間リソース及び第2の上り時間領域リソースに対して時分割多重化が実行され、第1の上り時間領域リソースは、第1のキャリアの上り時間領域リソースであり、第2の上り時間領域リソースは、第2のキャリアの上り時間領域リソースである、ことと、アクセス・ネットワーク・デバイスが、第1の情報を端末に送信することであって、第1の情報は、複数の時分割多重化モード情報によって指示される複数の時分割多重化モードのうちの1つをアクティブにするために使用される、ことと、を含む。可能な実装では、第1の情報は、複数の時分割多重化モードのうちの1つを指示するために使用される。
本出願の本実施形態で提供される方法では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末に対して複数のTDM(時分割多重化)モードを設定し、複数のTDMモードのうちの1つをアクティブにしてもよい。端末は、TDMモード情報によって指示される上りリンク時間領域リソースに基づいて、TDMモードで、複数の上りリンク・キャリア、例えば、第1のキャリア及び第2のキャリア上で伝送を実行してもよい。端末は、TDMモードで複数の上りリンク・キャリア上で伝送を実行してもよく、5G通信システムのレート要件を満たすことができ、単一のキャリアの性能を損なうことがないようにする。したがって、上りリンク無線リソースを効果的に使用することができ、上りリンク通信性能を向上させることができる。
第1の態様を参照して、第1の態様の第1の可能な実装では、第1の上りリンク時間領域リソースは、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースであり、第2の上りリンク時間領域リソースは、第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースである。
本出願で提供される方法では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、TDMモードで送信するための複数の上りリンク・キャリアの設定情報を端末に送信して、時分割多重化モードで複数の上りリンク・キャリア上で送信を実行するように端末に指示してもよい。
第1の態様又は第1の態様の第1の可能な実装を参照して、第1の態様の第2の可能な実装では、複数の時分割多重化モード情報は、第1の時分割多重化モード情報を含み、第1の上りリンク時間領域リソースは、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースであり、第1の時分割多重化モード情報は、第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースの一部分が第2の上りリンク時間領域リソースであることを指示し、第1の上りリンク時間領域リソースが第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースと重複する、又は第1の時分割多重化モード情報は、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースの一部分が第1の上りリンク時間領域リソースであることを指示し、第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースの一部分が第2の上りリンク時間領域リソースであることを指示し、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースが第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースと重複する。
本出願で提供される方法では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、TDMモードで送信するための複数の上りリンク・キャリアの設定情報を端末に送信して、時分割多重化モードで複数の上りリンク・キャリア上で送信を実行するように端末に指示してもよい。
第1の態様又は第1の態様の第1の可能な実装若しくは第2の可能な実装を参照して、第1の態様の第3の可能な実装では、複数の時分割多重化モード情報は、無線リソース制御RRCメッセージを使用することによって搬送され、第1の情報は、下りリンク制御情報DCIを使用することによって搬送される。
本出願の本実施形態で提供される方法では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、RRCメッセージを使用することによって、第1のキャリア及び第2のキャリアの上りリンク時間領域リソースが時間領域で重複しないように、第1のキャリア及び第2のキャリアに対して複数の可能な上りリンク時間領域リソースを再設定することができ、アクセス・ネットワーク・デバイスは、DCIを使用することによって、リソース設定をさらにアクティブにして、端末が時分割多重化モードで第1のキャリア及び第2のキャリア上で送信を実行することを可能にしてもよい。
第1の態様又は第1の態様の第1~第3の可能な実装を参照して、第1の態様の第4の可能な実装では、第1の情報は、1つの時分割多重化モードのインデックスを含む。
本出願の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスによって設定される複数の時分割多重化モードは、異なるインデックスを有し、アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の情報を使用することによって1つのインデックスを指示し、端末は、インデックスに基づいて1つの時分割多重化モードを決定し、時分割多重化モードに対応する上りリンク時間領域リソース上の時分割で第1のキャリア及び第2のキャリア上で送信を実行してもよい。
第1の態様又は第1の態様の第1~第4の可能な実装を参照して、第1の態様の第5の可能な実装では、第1のキャリア及び第2のキャリアがキャリア・アグリゲーションCAをサポートするか、第1のキャリアが通常上りリンクNULキャリアであり、第2のキャリアが補助上りリンクSULキャリアであるか、又は第1のキャリアが一次セル上りリンク・キャリアであり、第2のキャリアが二次セル上りリンク・キャリアである。
本出願の本実施形態で提供される方法は、CAシナリオ、SULシナリオ、及びデュアル・コネクティビティ(dual connectivity、DC)シナリオをサポートする。
第1の態様又は第1の態様の第1~第5の可能な実装を参照すると、第1の態様の第6の可能な実装では、第1のキャリアがFDD二重モードであり、第2のキャリアはTDD二重モードであるか、第1のキャリアがFDD二重モードであり、第2のキャリアがFDD二重モードであるか、第1のキャリアがTDD二重モードであり、第2のキャリアがFDD二重モードであるか、又は第1のキャリアがTDD二重モードであり、第2のキャリアがTDD二重モードである。
第2の態様によれば、時分割多重化モード設定方法が開示される。この方法は、端末又は端末内のチップによって実行されてもよい。この方法は、端末が、アクセス・ネットワーク・デバイスから複数の時分割多重化モード情報を受信することであって、複数の時分割多重化モード情報の各々は、1つの時分割多重化モードを指示するために使用され、時分割多重化モードでは、第1の上り時間リソース及び第2の上り時間領域リソースに対して時分割多重化が実行され、第1の上り時間領域リソースは、第1のキャリアの上り時間領域リソースであり、第2の上り時間領域リソースは、第2のキャリアの上り時間領域リソースである、ことと、端末が、アクセス・ネットワーク・デバイスから第1の情報を受信することであって、第1の情報は、複数の時分割多重化モード情報によって指示される複数の時分割多重化モードのうちの1つをアクティブにするために使用される、ことと、を含む。
第2の態様を参照して、第2の態様の第1の可能な実装では、第1の上りリンク時間領域リソースは、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースであり、第2の上りリンク時間領域リソースは、第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースである。
本出願で提供される方法では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、TDMモードで送信するための複数の上りリンク・キャリアの設定情報を端末に送信して、時分割多重化モードで複数の上りリンク・キャリア上で送信を実行するように端末に指示してもよい。
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実装を参照して、第2の態様の第2の可能な実装では、複数の時分割多重化モード情報は、第1の時分割多重化モード情報を含み、第1の上りリンク時間領域リソースは、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースであり、第1の時分割多重化モード情報は、第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースの一部分が第2の上りリンク時間領域リソースであることを指示し、第1の上りリンク時間領域リソースが第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースと重複するか、又は第1の時分割多重化モード情報は、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースの一部分が第1の上りリンク時間領域リソースであることを指示し、第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースの一部分が第2の上りリンク時間領域リソースであることを指示し、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースが第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースと重複する。
本出願で提供される方法では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、TDMモードで送信するための複数の上りリンク・キャリアの設定情報を端末に送信して、時分割多重化モードで複数の上りリンク・キャリア上で送信を実行するように端末に指示してもよい。
第2の態様又は第2の態様の第1の可能な実装若しくは第2の可能な実装を参照して、第2の態様の第3の可能な実装では、複数の時分割多重化モード情報は、無線リソース制御RRCメッセージを使用することによって搬送され、第1の情報は、下りリンク制御情報DCIを使用することによって搬送される。
本出願の本実施形態で提供される方法では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、RRCメッセージを使用することによって、第1のキャリア及び第2のキャリアの上りリンク時間領域リソースが時間領域で重複しないように、第1のキャリア及び第2のキャリアに対して複数の可能な上りリンク時間領域リソースを再設定することができ、アクセス・ネットワーク・デバイスは、DCIを使用することによって、リソース設定をさらにアクティブにして、端末が時分割多重化モードで第1のキャリア及び第2のキャリア上で送信を実行することを可能にしてもよい。
第2の態様又は第2の態様の第1~第3の可能な実装を参照して、第1の態様の第4の可能な実装では、第1の情報は、1つの時分割多重化モードのインデックスを含む。
本出願の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスによって設定される複数の時分割多重化モードは、異なるインデックスを有し、アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の情報を使用することによって1つのインデックスを指示し、端末は、インデックスに基づいて1つの時分割多重化モードを決定し、時分割多重化モードに対応する上りリンク時間領域リソース上の時分割で第1のキャリア及び第2のキャリア上で送信を実行してもよい。
第2の態様又は第2の態様の第1~第4の可能な実装を参照して、第2の態様の第5の可能な実装では、第1のキャリア及び第2のキャリアがキャリア・アグリゲーションCAをサポートするか、第1のキャリアが通常上りリンクNULキャリアであり、第2のキャリアが補助上りリンクSULキャリアであるか、又は第1のキャリアが一次セル上りリンク・キャリアであり、第2のキャリアが二次セル上りリンク・キャリアである。
本出願の本実施形態で提供される方法は、CAシナリオ、SULシナリオ、及びデュアル・コネクティビティ(dual connectivity、DC)シナリオをサポートする。
第2の態様又は第2の態様の第1~第5の可能な実装を参照すると、第2の態様の第6の可能な実装では、第1のキャリアがFDD二重モードであり、第2のキャリアはTDD二重モードであるか、第1のキャリアがFDD二重モードであり、第2のキャリアがFDD二重モードであるか、第1のキャリアがTDD二重モードであり、第2のキャリアがFDD二重モードであるか、又は第1のキャリアがTDD二重モードであり、第2のキャリアがTDD二重モードである。
第3の態様によれば、通信装置が開示される。通信装置は、アクセス・ネットワーク・デバイス又はアクセス・ネットワーク・デバイス内のチップであってもよい。この装置は、通信ユニットが、複数の時分割多重化モード情報を端末に送信することであって、複数の時分割多重化モード情報の各々は、1つの時分割多重化モードを指示するために使用され、時分割多重化モードでは、第1の上り時間リソース及び第2の上り時間領域リソースに対して時分割多重化が実行され、第1の上り時間領域リソースは、第1のキャリアの上り時間領域リソースであり、第2の上り時間領域リソースは、第2のキャリアの上り時間領域リソースである、ことを行うように構成されており、通信ユニットが、第1の情報を端末に送信することであって、第1の情報は、複数の時分割多重化モード情報によって指示される複数の時分割多重化モードのうちの1つをアクティブにするために使用される、ことを行うようにさらに構成されている、ことを含む。
本出願の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末に対して複数のTDM(時分割多重化)モードを設定し、複数のTDMモードのうちの1つをアクティブにしてもよい。端末は、TDMモード情報によって指示される上りリンク時間領域リソースに基づいて、TDMモードで、複数の上りリンク・キャリア、例えば、第1のキャリア及び第2のキャリア上で伝送を実行してもよい。端末は、TDMモードで複数の上りリンク・キャリア上で伝送を実行してもよく、5G通信システムのレート要件を満たすことができ、単一のキャリアの性能を損なうことがないようにする。したがって、上りリンク無線リソースを効果的に使用することができ、上りリンク通信性能を向上させることができる。
第3の態様を参照して、第3の態様の第1の可能な実装では、第1の上りリンク時間領域リソースは、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースであり、第2の上りリンク時間領域リソースは、第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースである。
本出願では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、TDMモードで送信するための複数の上りリンク・キャリアの設定情報を端末に送信して、時分割多重化モードで複数の上りリンク・キャリア上で送信を実行するように端末に指示してもよい。
第3の態様又は第3の態様の第1の可能な実装を参照して、第3の態様の第2の可能な実装では、複数の時分割多重化モード情報は、第1の時分割多重化モード情報を含み、第1の上りリンク時間領域リソースは、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースであり、第1の時分割多重化モード情報は、第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースの一部分が第2の上りリンク時間領域リソースであることを指示し、第1の上りリンク時間領域リソースが第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースと重複するか、又は第1の時分割多重化モード情報は、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースの一部分が第1の上りリンク時間領域リソースであることを指示し、第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースの一部分が第2の上りリンク時間領域リソースであることを指示し、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースが第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースと重複する。
本出願で提供される方法では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、TDMモードで送信するための複数の上りリンク・キャリアの設定情報を端末に送信して、時分割多重化モードで複数の上りリンク・キャリア上で送信を実行するように端末に指示してもよい。
第3の態様又は第3の態様の第1の可能な実装若しくは第2の可能な実装を参照して、第3の態様の第3の可能な実装では、複数の時分割多重化モード情報は、無線リソース制御RRCメッセージを使用することによって搬送され、第1の情報は、下りリンク制御情報DCIを使用することによって搬送される。
本出願の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、RRCメッセージを使用することによって、第1のキャリア及び第2のキャリアの上りリンク時間領域リソースが時間領域で重複しないように、第1のキャリア及び第2のキャリアに対して複数の可能な上りリンク時間領域リソースを再設定することができ、アクセス・ネットワーク・デバイスは、DCIを使用することによって、リソース設定をさらにアクティブにして、端末が時分割多重化モードで第1のキャリア及び第2のキャリア上で送信を実行することを可能にしてもよい。
第3の態様又は第3の態様の第1~第3の可能な実装を参照して、第3の態様の第4の可能な実装では、第1の情報は、1つの時分割多重化モードのインデックスを含む。
本出願の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスによって設定される複数の時分割多重化モードは、異なるインデックスを有し、アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の情報を使用することによって1つのインデックスを指示し、端末は、インデックスに基づいて1つの時分割多重化モードを決定し、時分割多重化モードに対応する上りリンク時間領域リソース上の時分割で第1のキャリア及び第2のキャリア上で送信を実行してもよい。
第3の態様又は第3の態様の第1~第4の可能な実装を参照して、第3の態様の第5の可能な実装では、第1のキャリア及び第2のキャリアがキャリア・アグリゲーションCAをサポートするか、第1のキャリアが通常上りリンクNULキャリアであり、第2のキャリアが補助上りリンクSULキャリアであるか、又は第1のキャリアが一次セル上りリンク・キャリアであり、第2のキャリアが二次セル上りリンク・キャリアである。
本出願の本実施形態で提供される方法は、CAシナリオ、SULシナリオ、及びデュアル・コネクティビティ(dual connectivity、DC)シナリオをサポートする。
第3の態様又は第3の態様の第1~第5の可能な実装を参照すると、第3の態様の第6の可能な実装では、第1のキャリアがFDD二重モードであり、第2のキャリアはTDD二重モードであるか、第1のキャリアがFDD二重モードであり、第2のキャリアがFDD二重モードであるか、第1のキャリアがTDD二重モードであり、第2のキャリアがFDD二重モードであるか、又は第1のキャリアがTDD二重モードであり、第2のキャリアがTDD二重モードである。
第4の態様によれば、通信装置が開示される。通信装置は、端末又は端末内のチップであってもよい。この装置は、通信ユニットが、アクセス・ネットワーク・デバイスから複数の時分割多重化モード情報を受信することであって、複数の時分割多重化モード情報の各々は、1つの時分割多重化モードを指示するために使用され、時分割多重化モードでは、第1の上り時間リソース及び第2の上り時間領域リソースに対して時分割多重化が実行され、第1の上り時間領域リソースは、第1のキャリアの上り時間領域リソースであり、第2の上り時間領域リソースは、第2のキャリアの上り時間領域リソースである、ことを行うように構成されており、通信ユニットが、アクセス・ネットワーク・デバイスから第1の情報を受信することであって第1の情報は、複数の時分割多重化モード情報によって指示される複数の時分割多重化モードのうちの1つをアクティブにするために使用される、ことを行うようにさらに構成されている、ことを含む。
本出願の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末に対して複数のTDM(時分割多重化)モードを設定し、複数のTDMモードのうちの1つをアクティブにしてもよい。端末は、TDMモード情報によって指示される上りリンク時間領域リソースに基づいて、TDMモードで、複数の上りリンク・キャリア、例えば、第1のキャリア及び第2のキャリア上で伝送を実行してもよい。端末は、TDMモードで複数の上りリンク・キャリア上で伝送を実行してもよく、5G通信システムのレート要件を満たすことができ、単一のキャリアの性能を損なうことがないようにする。したがって、上りリンク無線リソースを効果的に使用することができ、上りリンク通信性能を向上させることができる。
第4の態様を参照して、第4の態様の第1の可能な実装では、第1の上りリンク時間領域リソースは、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースであり、第2の上りリンク時間領域リソースは、第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースである。
本出願では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、TDMモードで送信するための複数の上りリンク・キャリアの設定情報を端末に送信して、時分割多重化モードで複数の上りリンク・キャリア上で送信を実行するように端末に指示してもよい。
第4の態様又は第4の態様の第1の可能な実装を参照して、第4の態様の第2の可能な実装では、複数の時分割多重化モード情報は、第1の時分割多重化モード情報を含み、第1の上りリンク時間領域リソースは、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースであり、第1の時分割多重化モード情報は、第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースの一部分が第2の上りリンク時間領域リソースであることを指示し、第1の上りリンク時間領域リソースが第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースと重複するか、又は第1の時分割多重化モード情報は、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースの一部分が第1の上りリンク時間領域リソースであることを指示し、第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースの一部分が第2の上りリンク時間領域リソースであることを指示し、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースが第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースと重複する。
本出願で提供される方法では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、TDMモードで送信するための複数の上りリンク・キャリアの設定情報を端末に送信して、時分割多重化モードで複数の上りリンク・キャリア上で送信を実行するように端末に指示してもよい。
第4の態様又は第4の態様の第1の可能な実装若しくは第2の可能な実装を参照して、第4の態様の第3の可能な実装では、複数の時分割多重化モード情報は、無線リソース制御RRCメッセージを使用することによって搬送され、第1の情報は、下りリンク制御情報DCIを使用することによって搬送される。
本出願の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、RRCメッセージを使用することによって、第1のキャリア及び第2のキャリアの上りリンク時間領域リソースが時間領域で重複しないように、第1のキャリア及び第2のキャリアに対して複数の可能な上りリンク時間領域リソースを再設定することができ、アクセス・ネットワーク・デバイスは、DCIを使用することによって、リソース設定をさらにアクティブにして、端末が時分割多重化モードで第1のキャリア及び第2のキャリア上で送信を実行することを可能にしてもよい。
第4の態様又は第4の態様の第1~第3の可能な実装を参照して、第4の態様の第4の可能な実装では、第1の情報は、1つの時分割多重化モードのインデックスを含む。
本出願の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスによって設定される複数の時分割多重化モードは、異なるインデックスを有し、アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の情報を使用することによって1つのインデックスを指示し、端末は、インデックスに基づいて1つの時分割多重化モードを決定し、時分割多重化モードに対応する上りリンク時間領域リソース上の時分割で第1のキャリア及び第2のキャリア上で送信を実行してもよい。
第4の態様又は第4の態様の第1~第4の可能な実装を参照して、第4の態様の第5の可能な実装では、第1のキャリア及び第2のキャリアがキャリア・アグリゲーションCAをサポートするか、第1のキャリアが通常上りリンクNULキャリアであり、第2のキャリアが補助上りリンクSULキャリアであるか、又は第1のキャリアが一次セル上りリンク・キャリアであり、第2のキャリアが二次セル上りリンク・キャリアである。
本出願の本実施形態で提供される方法は、CAシナリオ、SULシナリオ、及びデュアル・コネクティビティ(dual connectivity、DC)シナリオをサポートする。
第4の態様又は第4の態様の第1~第5の可能な実装を参照すると、第4の態様の第6の可能な実装では、第1のキャリアがFDD二重モードであり、第2のキャリアはTDD二重モードであるか、第1のキャリアがFDD二重モードであり、第2のキャリアがFDD二重モードであるか、第1のキャリアがTDD二重モードであり、第2のキャリアがFDD二重モードであるか、又は第1のキャリアがTDD二重モードであり、第2のキャリアがTDD二重モードである。
第5の態様によれば、通信装置が開示される。通信装置は、プロセッサを含み、プロセッサはメモリに結合される。メモリは、コンピュータ・プログラムを記憶するように構成されている。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータ・プログラムを実行するように構成されており、装置は、第1の態様若しくは第1の態様の可能な実装のうちのいずれか、又は第2の態様若しくは第2の態様の可能な実装のうちのいずれかの方法を実行することが可能となる。
第6の態様によれば、可読記憶媒体が開示される。可読記憶媒体は、プログラム又は命令を含む。プロセッサによってプログラムが動作するとき、又は命令が動作するときに、第1の態様若しくは第1の態様の可能な実装のうちのいずれか、又は第2の態様若しくは第2の態様の可能な実装のうちのいずれかの方法が実装される。
第7の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が開示される。コンピュータ可読記憶媒体は、命令を含む。命令がコンピュータ上で動作するときに、コンピュータは、第1の態様若しくは第1の態様の可能な実装のうちのいずれか、又は第2の態様若しくは第2の態様の可能な実装のうちのいずれかの方法を実行することが可能となる。
第8の態様によれば、コンピュータ・プログラム製品が開示される。コンピュータ・プログラム製品は、命令を含む。命令がコンピュータ上で動作するときに、コンピュータは、第1の態様若しくは第1の態様の可能な実装のうちのいずれか、又は第2の態様若しくは第2の態様の可能な実装のうちのいずれかの方法を実行することが可能となる。
第9の態様によれば、無線通信装置が開示される。無線通信装置は、命令を記憶する。無線通信装置が第3の態様及び第4の態様の装置上で動作するときに、装置は、第1の態様若しくは第1の態様の可能な実装のうちのいずれかを実装するための方法、又は第2の態様若しくは第2の態様の可能な実装のうちのいずれか実装するための方法を実行することが可能となる。無線通信装置は、チップである。
第10の態様によれば、本出願の実施形態は、チップを提供する。チップは、プロセッサ及びインターフェース回路を含み、インターフェース回路は、プロセッサに結合され、プロセッサは、コンピュータ・プログラム又は命令を動作させるように構成されており、第1の態様若しくは第1の態様の可能な実装のうちのいずれか、又は第2の態様若しくは第2の態様の可能な実装のうちのいずれかの方法を実装する。インターフェース回路は、チップ以外のモジュールと通信するように構成されている。
添付の図面を参照して、本出願の技術的解決策を以下に記載する。
本発明の一実施形態は、通信システムを提供する。通信システムは、アクセス・ネットワーク・デバイスと、少なくとも1つの端末とを含み、少なくとも1つの端末は、アクセス・ネットワーク・デバイスと無線通信を実行してもよい。図1は、本出願の一実施形態による通信システムの概略図である。図1に示すように、アクセス・ネットワーク・デバイスはアクセス・ネットワーク・デバイス11を含み、少なくとも1つの端末は端末12を含み、アクセス・ネットワーク・デバイス11は端末12と無線通信を実行することができる。図1に示す通信システムに含まれるアクセス・ネットワーク・デバイス及び端末は、単なる例示にすぎない。本発明のこの実施形態では、通信システムに含まれるネットワーク要素のタイプ及び数、ならびにネットワーク要素間の接続関係は、これらに限定されない。
本出願の実施形態における通信システムは、第4世代fourth generation、4G)アクセス技術、例えば、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution、LTE)アクセス技術をサポートする通信システムであってもよい。代替的には、通信システムは、第5世代(fifth generation、5G)アクセス技術、例えば、ニュー・ラジオ(new radio、NR)アクセス技術をサポートする通信システムであってもよい。代替的には、通信システムは、第3世代(third generation、3G)アクセス技術、例えば、ユニバーサル移動通信システム(universal mobile telecommunications system、UMTS)アクセス技術をサポートする通信システムであってもよい。代替的には、通信システムは、複数の無線技術をサポートする通信システム、例えば、LTE技術及びNR技術をサポートする通信システムであってもよい。追加的に、通信システムは、未来志向の通信技術でさらに使用されてもよい。
本出願の実施形態におけるアクセス・ネットワーク・デバイスは、アクセス・ネットワーク側にあり、通信システムへのアクセスにおいて端末をサポートするように構成されているデバイスであってもよく、例えば、2Gアクセス技術をサポートする通信システムにおけるベース・トランシーバ局(base transceiver station、BTS)若しくは基地局コントローラ(base station controller、BSC)、3Gアクセス技術をサポートする通信システムにおけるノードB(NodeB)若しくは無線ネットワーク・コントローラ(radio network controller、RNC)、4Gアクセス技術をサポートする通信システムにおける進化型ノードB(evolved NodeB、eNB)、又は5Gアクセス技術をサポートする通信システムにおける次世代ノードB(next generation NodeB、gNB)、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、中継ノード(relay node)、若しくはアクセス・ポイント(access point、AP)であってもよい。
本出願の実施形態における端末は、ユーザに音声又はデータ接続性を提供するデバイスであってもよい。例えば、端末は、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局(mobile station)、加入者ユニット(subscriber unit)、局(station)、又は端末機器(terminal equipment、TE)とも呼ばれることがある。端末は、セルラー電話(cellular phone)、パーソナル・デジタル・アシスタント(personal digital assistant、PDA)、無線モデム(modem)、ハンドヘルド(handheld)デバイス、ラップトップ・コンピュータ(laptop computer)、コードレス電話(cordless phone)、無線ローカル・ループ(wireless local loop、WLL)局、タブレット・コンピュータ(pad)などであってもよい。無線通信技術の開発により、通信システムにアクセスすることができるデバイス、通信システムにおけるネットワーク側と通信することができるデバイス、又は通信システムを使用することによって別のオブジェクトと通信することができるデバイスが、本出願の実施形態における端末であってもよく、例えば、高度道路交通における端末及び車両、スマート家庭における家庭用デバイス、スマートグリッドにおける電気計器読み取り器具、電圧監視器具、環境監視器具、インテリジェント・セキュリティ・ネットワークにおけるビデオ監視器具、又はキャッシュレジスタであってもよい。本出願の実施形態では、端末は、アクセス・ネットワーク・デバイス、例えば、アクセス・ネットワーク・デバイス11と通信してもよい。
まず、本発明の実施形態での用語について説明し、記載する。
(1) スロット(slot):スロットは、時間領域リソースの最小スケジューリング単位である。
NRでは、スロットのフォーマットは14のOFDMシンボルを含んでもよく、各OFDMシンボルのCP(周期的プレフィックス(Cyclic Prefix、CP))は通常CPである。代替的には、スロットのフォーマットは12のOFDMシンボルを含んでもよく、各OFDMシンボルのCPは拡張CPである。代替的には、スロットのフォーマットは7のOFDMシンボルを含んでもよく、各OFDMシンボルのCPは通常のCPである。
1つのスロット内のOFDMシンボルは、上りリンク伝送のためにすべて使用されてもよいし、下りリンク伝送のためにすべて使用されてもよい。代替的には、1つのスロット内のOFDMシンボルの一部分を下りリンク伝送に使用してもよいし、OFDMシンボルの一部分を上りリンク伝送に使用してもよいし、OFDMシンボルの一部分を予約してもよいが、伝送用ではない。前述の図示は単なる説明の一例に過ぎず、この出願に対するいかなる限定を構成するものではないと理解されたい。システム上位互換性を考慮して、スロット・フォーマットは、前述の例に限定されない。NRでは、異なるサブキャリア間隔に基づくと、1msは、異なる数のスロット(slot)を含んでもよい。例えば、サブキャリア間隔が15kHzであるときに、1msは1つのスロットを含み、スロットは1msを占め、サブキャリア間隔が30kHzであるときに、1msは2つのスロットを含み、各スロットは0.5msを占める。
(2) シンボル(symbol):シンボルは、時間領域リソースの最小単位である。
1つのシンボルの時間長は、本出願の実装では限定されない。1つのシンボルの長さは、異なるサブキャリア間隔に対して変動してもよい。シンボルは、上りリンク・シンボル及び下りリンク・シンボルを含んでもよい。例として、限定ではなく、上りリンク・シンボルは、例えば、単一キャリア周波数分割多重アクセス(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access、SC-FDMA)シンボル又は直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)シンボルと呼ばれることがあり、下りリンク・シンボルは、例えば、OFDMシンボルと呼ばれることがある。
(3) 時分割二重(time division duplex、TDD): TDDは、通信システムにおける二重通信技術であり、受信チャネルと送信チャネル、すなわち上りリンクと下りリンクを分離するために使用される。TDDモードを使用する通信システムでは、上りリンクと下りリンクに同じ周波数領域リソースを使用し、異なる時間領域リソースを使用することによって上りリンクと下りリンクを区別する。
LTEでは、7タイプのTDD設定がある。1フレームは、10のサブフレームを含む。Dが下りリンク・サブフレームを表し、Uが上りリンク・サブフレームを表す場合、DとUの配置順序は、各設定において固定される。セルでは、TDD設定は、半永続設定又は静的設定としてもよい。
NRでは、TDDは動的TDDとも呼ばれることがある。スロットは、スケジューリング可能な最小時間単位である。より柔軟にスケジューリングを実行するために、各フレーム内の異なるタイプのスロットの設定が動的に変化してもよく、各フレームに含まれるスロットの数もサブキャリア間隔によって変動する。異なるスロット・タイプに基づいて、スロットは、上りリンクのみのスロット、下りリンクのみのスロット、上りリンク優勢(uplink dominated)スロット、下りリンク優勢(downlink dominated)スロットなどであってもよい。上りリンクのみのスロットのシンボルは、すべて上りリンク・シンボルである。下りリンクのみのスロットのシンボルは、すべて下りリンク・シンボルである。上りリンク・シンボルの数は、上りリンク優勢スロットでは下りリンク・シンボルの数より大きい。下りリンク・シンボルの数は、下りリンク優勢スロットでは上りリンク・シンボルの数より大きい。追加的に、ガード期間は、上りリンク・シンボルと下りリンク・シンボルとの間に設定されてもよい。
すなわち、TDDモードでは、1つのスロットを上りリンク伝送に使用するか、下りリンク伝送に使用してもよい。アクセス・ネットワーク・デバイスは、システム情報ブロック(system information block、SIB)を使用することによって、上りリンク-下りリンク・スロット設定を通知する。
(4) 周波数分割二重(frequency division duplex、FDD): FDDは、通信システムにおける二重通信技術であり、受信チャネルと送信チャネル、すなわち上りリンクと下りリンクを分離するために使用される。FDDモードを使用する通信システムでは、上りリンクと下りリンクに同じ時間領域リソースを使用し、異なる周波数領域リソースを使用することによって上りリンクと下りリンクを区別する。例えば、上りリンク周波数範囲は、下りリンク周波数範囲とは異なる。
FDDモードをサポートする通信システムでは、受信チャネル及び送信チャネルは、時間的に中断されず、周波数帯域が、受信チャネル及び送信チャネルの各々に対して設定される必要がある。各無線フレームの10のサブフレームは、下りリンク伝送又は上りリンク伝送のためにすべて使用されてもよく、上りリンク伝送及び下りリンク伝送は、異なる周波数帯で別々に実行される。
(5) 時間領域リソース設定:
時間領域リソース設定は、上りリンク伝送、下りリンク伝送、又はフレキシブル時間領域リソースに使用される。
具体的には、設定は、セル・レベルの半永続設定、ユーザ・レベルの半永続設定、及びユーザ・レベルの動的設定のうちの1つ以上の指示を使用することによって実行されてもよい。以下では、セル・レベルの半永続設定、ユーザ・レベルの半永続設定、及びユーザ・レベルの動的設定について記載する。
セル・レベルの半永続設定:
セル・レベルの半永続設定情報は、参照サブキャリア間隔、時間領域リソース周期性、及び参照サブキャリア間隔に対応する時間領域リソース割り当て情報を含んでもよい。参照サブキャリア間隔に対応する時間領域リソース割り当て情報は、下りリンク・スロットの数、下りリンク・シンボルの数、上りリンク・スロットの数、及び上りリンク・シンボルの数を含む。例えば、下りリンク・スロットの数はmであり、下りリンク・シンボルの数はxであり、上りリンク・スロットの数はnであり、上りリンク・シンボルの数はyである。
セル・レベルの半永続設定情報によって指示される時間領域リソースは、図2Bに示すように、下りリンク時間領域リソース、フレキシブル時間領域リソース、及び上りリンク時間領域リソースのシーケンスで決定されてもよい。異なる時間領域リソースは、図2Bにおいて異なる陰影を使用することによって区別される。例えば、グリッドで満たされたブロックは、下りリンク時間領域リソースを表し、ドットで満たされた陰影は、フレキシブル時間領域リソースを表し、スラッシュで満たされた陰影は、上りリンク時間領域リソースを表す。例えば、下りリンク時間領域リソースは、mスロットとmスロットの後にxシンボルを含み、上りリンク時間領域リソースは、nスロットとnスロットの前にyシンボルを含み、フレキシブル時間領域リソースは、下りリンク時間領域リソースと上りリンク時間領域リソースとの間の連続した時間領域リソースであり、フレキシブル・スロットの前と後に連続したフレキシブル・スロットと連続したフレキシブル・シンボルを含んでもよい。
セル・レベルの半永続設定情報を受信した後、端末は、セル・レベルの半永続設定情報及びBWPのサブキャリア間隔と参照サブキャリア間隔との間の関係に基づいて、BWPのサブキャリア間隔に対応する時間領域リソース割り当てを決定してもよい。
セル・レベルの半永続設定情報は、無線リソース制御(radio resource contro、RRC)レイヤメッセージで搬送されてもよい。
ユーザ・レベルの半永続設定:
ユーザ・レベルの半永続設定情報は、セル・レベルの半永続設定情報を使用することによって設定されたスロットをさらに設定するために使用されてもよく、セル・レベルの半永続設定情報は、スロットの少なくとも1つのシンボルがフレキシブル・シンボルであることを指示してもよい。ユーザ・レベルの半永続設定情報は、セル・レベルの半永続設定情報を使用することによって設定されたスロットの少なくとも1つのフレキシブル・シンボルを設定するために使用されてもよい。例えば、ユーザ・レベルの半永続設定情報は、少なくとも1つのフレキシブル・シンボルが上りリンク・シンボル又は下りリンク・シンボルであることを指示してもよい。ユーザ・レベルの半永続設定情報は、セル・レベルの半永続設定情報を使用することによって設定されたスロットの上りリンク・シンボル又は下りリンク・シンボルを依然として上りリンク・シンボル又は下りリンク・シンボルとして設定するために使用されてもよい。代替的には、ユーザ・レベルの半永続設定情報を使用することによって設定されるスロットは、セル・レベルの半永続設定情報を使用することによって設定されなくてもよい。
ユーザ・レベルの半永続設定情報は、参照サブキャリア間隔を使用することによって時間領域リソースを設定するために使用されてもよいし、参照サブキャリア間隔は、セル・レベルの半永続設定情報におけるサブキャリア間隔と同じであってもよい。
ユーザ・レベルの半永続設定情報は、少なくとも1つのスロットのインデックス(index)と、少なくとも1つのスロットにおける下りリンク・シンボルの数及び上りリンク・シンボルの数を含んでもよい。少なくとも1つのスロットのインデックスは、セル・レベルの半永続設定情報、又は現在のスロットに対する位置、例えば、現在のスロット、現在のスロットの次のスロット、又はスロットの後の2番目のスロットを使用することによって設定された時間領域リソースにおけるスロットのインデックスであってもよい。
図2Cは、図2Cに示すように、ユーザ・レベルの半永続設定情報によって指示される時間領域リソースの概略図である。ユーザ・レベルの半永続設定情報は、1つ以上のスロットを指示してもよく、各スロットは、下りリンク・シンボル、フレキシブル・シンボル、及び上りリンク・シンボルのシーケンスで決定されてもよい。フレキシブル・シンボルは、下りリンク・シンボルと上りリンク・シンボルの間のシンボルである。
ユーザ・レベルの半永続設定情報は、無線リソース制御(radio resource contro、RRC)レイヤメッセージで搬送されてもよい。
ユーザ・レベルの動的設定:
ユーザ・レベルの動的設定情報は、セル・レベルの半永続設定情報を使用することによって設定された時間領域リソースをさらに設定するために使用されてもよく、セル・レベルの半永続設定情報は、1つのスロットの少なくとも1つのシンボルがフレキシブル・シンボルであることを指示してもよい。ユーザ・レベルの動的設定情報は、セル・レベルの半永続設定情報を使用することによって設定されたスロットの少なくとも1つのフレキシブル・シンボルを設定するために使用されてもよい。例えば、ユーザ・レベルの動的設定情報は、少なくとも1つのフレキシブル・シンボルが上りリンク・シンボル又は下りリンク・シンボルであることを指示してもよい。ユーザ・レベルの動的設定情報は、セル・レベルの半永続設定情報を使用することによって設定されたスロットの上りリンク・シンボル又は下りリンク・シンボルを依然として上りリンク・シンボル又は下りリンク・シンボルとして設定するために使用されてもよい。例えば、上りリンクBWP及び非対スペクトルの下りリンクBWPに対応する時間領域リソースは、まず、セル・レベルの半永続設定情報を使用することによって設定され、次いで、ユーザ・レベルの動的設定情報を使用することによって設定されてもよい。
ユーザ・レベルの動的設定情報は、ユーザ・レベルの半永続設定情報を使用することによって設定された時間領域リソースをさらに設定するために使用されてもよく、ユーザ・レベルの半永続設定情報は、1つのスロットの少なくとも1つのシンボルがフレキシブル・シンボルであることを指示してもよい。ユーザ・レベルの動的設定情報は、ユーザ・レベルの半永続設定情報を使用することによって設定されたスロットの少なくとも1つのフレキシブル・シンボルを設定するために使用されてもよい。例えば、ユーザ・レベルの半永続設定情報は、少なくとも1つのフレキシブル・シンボルが上りリンク・シンボル又は下りリンク・シンボルであることを指示してもよい。ユーザ・レベルの動的設定情報は、ユーザ・レベルの半永続設定情報を使用することによって設定されたスロットの上りリンク・シンボル又は下りリンク・シンボルを依然として上りリンク・シンボル又は下りリンク・シンボルとして設定するために使用されてもよい。例えば、上りリンクBWP及び非対スペクトルの下りリンクBWPに対応する時間領域リソースは、まず、ユーザ・レベルの半永続設定情報を使用することによって設定され、次いで、ユーザ・レベルの動的設定情報を使用することによって設定されてもよい。
ユーザ・レベルの動的設定情報は、セル・レベルの半永続設定情報又はユーザ・レベルの半永続設定情報を使用して設定されていない時間領域リソースを設定するために使用されてもよく、換言すれば、時間領域リソースは、セル・レベルの半永続設定情報又はユーザ・レベルの半永続設定情報を使用することによって設定されることなく、ユーザ・レベルの動的設定情報を使用することによって直接設定される。例えば、上りリンクBWP及び対スペクトルの下りリンクBWPに対応する時間領域リソースは、セル・レベルの半永続設定情報又はユーザ・レベルの半永続設定情報を使用することによって設定されることなく、ユーザ・レベルの動的設定情報を使用することによって直接設定されてもよい。
ユーザ・レベルの動的設定情報は、参照サブキャリア間隔を使用することによって時間領域リソースを設定するために使用されてもよく、参照サブキャリア間隔は、セル・レベルの半永続設定情報の参照サブキャリア間隔又はユーザ・レベルの半永続設定情報の参照サブキャリア間隔と同じであってもよい。例えば、参照サブキャリア間隔は、15kHzである。
ユーザ・レベルの動的設定情報は、下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)シグナリングで搬送されてもよい。
(6) 時分割多重化モード
本出願の本実施形態では、時分割多重化(time division multiplexing、TDM)モードは、複数の上りリンク・キャリア上の伝送が時分割多重化モードで実行され、複数の上りリンク・キャリアの上りリンク時間領域リソースが重複しないことを意味してもよい。
第1のキャリア及び第2のキャリア上の伝送が時分割多重化モードで実行されるときに、第1のキャリアの時間領域リソースが第2のキャリアの時間領域リソースと重複しないか、第1のキャリアの時間領域リソースが第2のキャリアの時間領域リソースと異なるか、データが第1のキャリア及び第2のキャリア上で同時に送信されないか、送信が第1のキャリア及び第2のキャリア上で同時に実行されないか、送信が第1のキャリア若しくは第2のキャリア上で実行されないか、送信が第1のキャリア若しくは第2のキャリア上で実行されるか、1つの上りリンク・キャリアのみが一度に送信のために使用されるなどと理解されよう。
本発明の一実施形態は、通信方法を提供する。アクセス・ネットワーク・デバイスは、複数のTDMモード情報を端末に送信し、複数のTDMモード情報の各々は、第1のキャリアの上りリンク時間領域リソースと第2のキャリアの時間領域リソースとの間のTDMモードを指示するために使用される。アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の情報を端末に送信し、第1の情報は、複数のTDMモードのうちの1つを指示するために使用される。本出願の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末に対して複数のTDMモードを設定し、複数のTDMモードのうちの1つをアクティブにしてもよいことが分かる。端末は、TDMモード情報によって指示される上りリンク時間領域リソースに基づいて、TDMモードで、複数の上りリンク・キャリア、例えば、第1のキャリア及び第2のキャリア上で伝送を実行してもよい。端末は、TDMモードで複数の上りリンク・キャリア上で伝送を実行してもよく、5G通信システムのレート要件を満たすことができ、単一のキャリアの性能を損なうことがないようにする。したがって、上りリンク無線リソースを効果的に使用することができ、上りリンク通信性能を向上させることができる。
本発明の実施形態での端末は、図3Aの通信装置310を使用することによって実装されてもよい。図3Aは、本出願の一実施形態による通信装置310のハードウェア構造の概略図である。通信装置310は、プロセッサ3101、通信ライン3102、メモリ3103、及び少なくとも1つの通信インターフェース(図3Aでは、通信装置310が通信インターフェース3104を含む例のみが説明のために使用される)を含む。
プロセッサ3101は、汎用中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、又はこの出願における解決策のプログラム実行を制御するように構成されている1つ以上の集積回路であってもよい。
通信ライン3102は、前述の構成要素間で情報を転送するための経路を含んでもよい。
通信インターフェース3104は、イーサネット、無線アクセス・ネットワーク(radio access network、RAN)、又は無線ローカル・エリア・ネットワーク(wireless local area network、無線LAN)などの他のデバイス又は通信ネットワークと通信するために、任意のトランシーバ・タイプのデバイスを使用する。
メモリ3103は、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)若しくは静的情報及び命令を記憶することができる別のタイプの静的記憶デバイス、又はランダム・アクセス・メモリ(random access memory、RAM)若しくは情報及び命令を記憶することができる他のタイプの動的記憶デバイスであってもよいし、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクト・ディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)、若しくは別のコンパクト・ディスク・ストレージ、光ディスク・ストレージ(圧縮光ディスク、レーザ・ディスク、光ディスク、デジタル多用途光ディスク、ブルーレイ・ディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体若しくは別の磁気記憶デバイス、又は命令又はデータ構造の形態で予期されるプログラム・コードを搬送又は記憶するように構成することができ、コンピュータによってアクセスすることができる他の任意の媒体であってもよい。しかし、メモリ3103は、それに限定されない。メモリは、独立して存在してもよく、通信ライン3102を介してプロセッサに接続される。代替的には、メモリは、プロセッサと一体化されてもよい。
メモリ3103は、本出願の解決策を実行するためのコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成されており、プロセッサ3101は、実行を制御する。プロセッサ3101は、メモリ3103に記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、本出願の以下の実施形態で提供される意図した処理方法を実装するように構成されている。
任意選択で、本出願の本実施形態におけるコンピュータ実行可能命令は、アプリケーション・プログラム・コードとも呼ばれることがある。これは、本出願の本実施形態において特に限定されない。
特定の実装の際、実施形態において、プロセッサ3101は、1つ以上のCPU、例えば、図3AのCPU0及びCPU1を含んでもよい。
特定の実装の際、実施形態において、通信装置310は、複数のプロセッサ、例えば、図3Aに示すプロセッサ3101及びプロセッサ3108を含んでもよい。各プロセッサは、シングル・コア(single-CPU)プロセッサであってもよいし、マルチ・コア(multi-CPU)プロセッサであってもよい。ここで、プロセッサは、データ(例えば、コンピュータ・プログラム命令)を処理するように構成されている1つ以上のデバイス、回路、及び/又は処理コアであってもよい。
特定の実施の際、実施形態において、通信装置310は、出力デバイス3105及び入力デバイス3106をさらに含んでもよい。出力デバイス3105は、プロセッサ3101と通信し、複数の方式で情報を表示してもよい。例えば、出力デバイス3105は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、発光ダイオード(light emitting diode、LED)ディスプレイ・デバイス、陰極線管(cathode ray tube、CRT)ディスプレイ・デバイス、又はプロジェクタ(projector)であってもよい。入力デバイス3106は、プロセッサ3101と通信し、複数の方式でユーザの入力を受信してもよい。例えば、入力デバイス3106は、マウス、キーボード、タッチスクリーン・デバイス、又は感知デバイスであってもよい。
通信装置310は、汎用デバイス又は専用デバイスであってもよい。特定の実施の際、通信装置310は、デスクトップ・コンピュータ、ポータブル・コンピュータ、ネットワーク・サーバ、パームトップ・コンピュータ(personal digital assistant、PDA)、携帯電話、タブレット・コンピュータ、無線端末装置、埋め込みデバイス、又は図3Aに類似の構造を有するデバイスであってもよい。通信装置310のタイプは、本出願の本実施形態では限定されない。
図3Bは、アクセス・ネットワーク・デバイスの構造の概略図である。アクセス・ネットワーク・デバイス320の構造については、図3Bに示す構造を参照のこと。
アクセス・ネットワーク・デバイスは、少なくとも1つのプロセッサ3201、少なくとも1つのメモリ3202、少なくとも1つのトランシーバ3203、少なくとも1つのネットワーク・インターフェース3204、及び1つ以上のアンテナ3205を含む。プロセッサ3201、メモリ3202、トランシーバ3203、及びネットワーク・インターフェース3204は、例えば、バスを介して接続される。アンテナ3205は、トランシーバ3203に接続される。ネットワーク・インターフェース3204は、アクセス・ネットワーク・デバイスが通信リンクを介して別の通信デバイスに接続されることを可能にするように構成されている。例えば、アクセス・ネットワーク・デバイスは、S1インターフェースを介してコア・ネットワーク要素に接続される。本出願の本実施形態では、接続は、種々のタイプのインターフェース、伝送ライン、バスなどを含んでもよい。これは、本出願の本実施態様では限定されない。
本出願の本実施形態では、プロセッサ3201などのプロセッサは、以下のタイプのうちの少なくとも1つを含んでもよい。すなわち、汎用中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、マイクロコントローラ・ユニット(Microcontroller Unit、MCU)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、又は論理演算を実装するように構成されている集積回路。例えば、プロセッサ3201は、シングル・コア(single-CPU)プロセッサ、又はマルチ・コア(multi-CPU)プロセッサであってもよい。少なくとも1つのプロセッサ3201は、1つのチップに一体化されるか、又は複数の異なるチップ上に位置してもよい。
本出願の本実施形態では、メモリ3202などのメモリは、以下のタイプのうちの少なくとも1つを含んでもよい。すなわち、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)又は静的情報及び命令を記憶することができる他のタイプの静的記憶デバイス、ランダム・アクセス・メモリ(random access memory、RAM)又は情報及び命令を記憶することができる別のタイプの動的記憶デバイス、又は電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)。いくつかのシナリオでは、メモリは、コンパクト・ディスク読み出しメモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)又は他のコンパクト・ディスク記憶媒体、光ディスク記憶媒体(圧縮光ディスク、レーザ・ディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイ・ディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体又は他の磁気記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形態で予期されるプログラム・コードを搬送又は記憶するように構成することができ、コンピュータによってアクセスすることができる他の任意の媒体であってもよい。しかし、メモリは、それに限定されない。
メモリ3202は、独立して存在してもよく、通信ライン3201を介してプロセッサに接続される。任意選択で、代替的には、メモリ3202は、プロセッサ3201と一体化されてもよい。例えば、メモリ3202及びプロセッサ3201は、1つのチップに一体化される。メモリ3202は、本出願の本実施形態において技術的解決策を実行するためのプログラム・コードを記憶することができ、プロセッサ3201は、プログラム・コードの実行を制御する。種々のタイプの実行されるコンピュータ・プログラム・コードもまた、プロセッサ3201のドライバとみなされてもよい。例えば、プロセッサ3201は、メモリ3202に記憶されたコンピュータ・プログラム・コードを実行し、本出願の実施形態における技術的解決策を実装するように構成されている。
トランシーバ3203は、アクセス・ネットワーク・デバイスと端末との間の無線周波数信号の受信又は送信をサポートするように構成されてもよく、トランシーバ3203は、アンテナ3205に接続されてもよい。具体的には、1つ以上のアンテナ3205は、無線周波数信号を受信してもよい。トランシーバ3203は、アンテナから無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をデジタル・ベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号に変換し、デジタル・ベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号をプロセッサ3201に提供するように構成されてもよく、プロセッサ3201がデジタル・ベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号をさらに処理するように、例えば復調処理及び復号処理を実行するようにする。追加的に、トランシーバ3203は、変調されたデジタル・ベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号をプロセッサ3201から受信し、変調されたデジタル・ベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号を無線周波数信号に変換し、1つ以上のアンテナ3205を介して無線周波数信号を送信するように構成されてもよい。具体的には、トランシーバ3203は、無線周波数信号に対して1つ以上のレベルの周波数ダウンミキシング処理及びアナログ-デジタル変換処理を選択的に実行して、デジタル・ベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号を取得してもよい。周波数ダウンミキシング処理及びアナログ-デジタル変換処理のシーケンスは調整可能である。トランシーバ3203は、変調されたデジタル・ベースバンド信号又はデジタル中間周波数信号に対して1つ以上のレベルの周波数アップミキシング処理及びデジタル-アナログ変換処理を選択的に実行して、無線周波数信号を取得してもよい。周波数アップミキシング処理及びデジタル-アナログ変換処理のシーケンスは調整可能である。デジタル・ベースバンド信号及びデジタル中間周波数信号は、まとめてデジタル信号と呼ばれることがある。トランシーバは、トランシーバ回路、トランシーバ・ユニット、トランシーバ構成要素、送信回路、送信ユニット、送信構成要素などと呼ばれることがある。
本発明の一実施形態は、図1に示す通信システムに適用されるリソース設定方法を提供する。図4に示すように、本方法は、以下のステップを含む。
401: アクセス・ネットワーク・デバイスは、複数の時分割多重化モード情報を端末に送信する。
複数の時分割多重化モード情報の各々は、1つの時分割多重化モードを指示するために使用される。時分割多重化モードでは、第1の上り時間リソース及び第2の上り時間領域リソースに対して時分割多重化が実行され、第1の上り時間領域リソースは、第1のキャリアの上り時間領域リソースであり、第2の上り時間領域リソースは、第2のキャリアの上り時間領域リソースである。
複数の時分割多重化モード情報の1つは、1つの時分割多重化モードを指示するために使用されることに留意されたい。本出願の本実施形態における時分割多重化モードは、複数のキャリア上の伝送が時分割多重化モードで実行されることを意味する。例えば、第1のキャリア及び第2のキャリア上の伝送は、時分割多重化モードで実行される。第1のキャリア及び第2のキャリア上の伝送が時分割多重化モードで実行されるときに、第1のキャリアの時間領域リソース及び第2のキャリアの時間領域リソースも時分割多重化モードにあることが理解されよう。したがって、第1の上りリンク時間領域リソースと第2の上りリンク時間領域リソースは重複しないか、又は第1の上りリンク時間領域リソースと第2の上りリンク時間領域リソースは異なる。
特定の実装の際、アクセス・ネットワーク・デバイスは、各キャリア上で最初に設定された上りリンク時間領域リソース(以下、省略して最初の設定時間領域リソースと呼ばれる)を決定してもよい。最初の設定時間領域リソースは、前述の時間領域リソース設定方法(セル・レベルの半永続設定、ユーザ・レベルの半永続設定、及びユーザ・レベルの動的設定のうちの1つ以上を含んでもよい)を使用することによって、各キャリアに対してアクセス・ネットワーク・デバイスによって設定された時間領域リソースである。最初の設定時間領域リソースは、上りリンク時間領域リソース、下りリンク時間領域リソース、及びフレキシブル設定リソースを含んでもよい。
例えば、図2Aを参照すると、最初の設定時間領域リソースにおける上りリンク時間領域リソースは、図2Aにおいて「U」として設定されたすべて上りリンクのスロット、例えば、スロット(slot)4であってもよい。最初の設定時間領域リソースにおける上りリンク時間領域リソースは、代替的には、図2Aにおいて「U」として設定されたシンボル、例えば、スロット3内の最後のいくつかのシンボルであってもよい。最初の設定時間領域リソースにおける下りリンク時間領域リソースは、図2Aにおいて「D」として設定されたすべて下りリンクのスロット、例えば、スロット0であってもよい。最初の設定時間領域リソースにおける下りリンク時間領域リソースは、代替的には、図2Aにおいて「D」として設定されたシンボル、例えば、スロット3内の最初のいくつかのシンボルであってもよい。最初の設定時間領域リソースにおけるフレキシブル設定リソースは、図2Aにおいて「S」として設定されたフレキシブル・シンボル、例えば、図2Aに示すスロット3内のいくつかのブランク・シンボルであってもよい。フレキシブル・シンボルは、上りリンク・リソース又は下りリンク・リソースとして設定されず、アクセス・ネットワーク・デバイスは、その後、実際の要件に基づいてフレキシブル・シンボルを設定してもよい。
追加的に、キャリアの最初の設定時間領域リソースは、重複することがある。第1のキャリア及び第2のキャリアが例として使用される。第1のキャリアの最初の設定時間領域リソースは、第1の時間領域リソースと呼ばれてもよく、第2のキャリアの最初の設定時間領域リソースは、第2時間領域リソースと呼ばれてもよい。第1の時間領域リソース及び第2の時間領域リソースは重複する。
アクセス・ネットワーク・デバイスは、各キャリアの最初の設定時間領域リソースに基づいて、時分割多重化モードにおける各キャリアの上りリンク時間領域リソースをさらに決定してもよい。時分割多重化モードでは、キャリアの上りリンク時間領域リソースは重複しない。第1のキャリア及び第2のキャリアが例として使用される。時分割多重化モードでは、第1のキャリアの上りリンク時間領域リソースは、第1の上りリンク時間領域リソースと呼ばれてもよく、第2のキャリアの上りリンク時間領域リソースは、第2の上りリンク時間領域リソースと呼ばれてもよい。時分割多重化は、第1の上りリンク時間領域リソース及び第2の上りリンク時間領域リソースに対して実行される。すなわち、第1の上りリンク時間領域リソース及び第2の上りリンク時間領域リソースは重複しない。
アクセス・ネットワーク・デバイスは、時分割多重化モードで、各キャリアの上りリンク時間領域リソースを以下の2つの方式で設定してもよい。方式は具体的には、以下を含む。
第1の方式では、時分割多重化モードで、キャリアの上りリンク時間領域リソースは、キャリアの最初の設定時間領域リソースにおける上りリンク時間領域リソースを引き続き使用し、別のキャリアのために設定された上りリンク時間領域リソースは、最初の設定時間領域リソースにおいて利用可能な時間領域リソースである。時分割多重化は、時分割多重化モードでキャリアの上りリンク時間領域リソースに対しても実行される。
第1のキャリア及び第2のキャリアが例として使用される。可能な実装では、第1の上りリンク時間領域リソースは、第1の時間領域リソースにおける利用可能な時間領域リソース(すなわち、第1のキャリアの最初の設定時間領域リソース)であり、第2の上りリンク・リソースは、第2の時間領域リソースにおける上りリンク時間領域リソース(すなわち、第2のキャリアの最初の設定時間領域リソース)であり、時分割多重化は、第1の時間領域リソースにおける利用可能な時間領域リソース及び第2の時間領域リソースにおける上りリンク時間領域リソースに対して実行される。
第1の上りリンク時間領域リソースは、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースであり、第1の時分割多重化モード情報は、第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースの一部分が第2の上りリンク時間領域リソースであることを指示し、第1の上りリンク時間領域リソースが第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースと重複すると理解されよう。
換言すれば、マルチキャリア時分割多重化モードでの第2のキャリアの上りリンク・リソース設定は、最初の設定を使用し続ける、すなわち、マルチキャリア時分割多重化モードでの第2のキャリアの上りリンク時間領域リソースは、第2のキャリアの最初の設定時領域リソースにおける上りリンク時間領域リソースと同じである。したがって、アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1のキャリアに対してのみ上りリンク時間領域リソースを再設定してもよく、時分割多重化は、第1のキャリア及び第2のキャリアに対して実行される。
具体的には、第1のキャリアのためにアクセス・ネットワーク・デバイスによって再設定された上りリンク時間領域リソースは、第1の上りリンク時間領域リソースと呼ばれる。第1の上りリンク時間領域リソースは、第1のキャリアの最初の設定リソースにおける利用可能な時間領域リソースであってもよい。例えば、第1の上りリンク時間領域リソースは、第1のキャリアの最初の設定リソースにおける上りリンク時間領域リソースであってもよい。
例えば、第1の時分割多重化モード情報は、第1の上りリンク時間領域リソースを指示する。端末は、第1の時分割多重化モード情報に基づいて時分割多重化モードを決定してもよく、具体的には、第1の時分割多重化情報によって指示される第1の上りリンク時間領域リソースに対して第1のキャリア上の伝送が実行され、第2のキャリア上の伝送は、最初の設定リソースにおける上りリンク時間領域リソースに対して実行される。
第1のキャリア及び第2のキャリアが例として依然として使用される。別の可能な実装では、第1の上りリンク時間領域リソースは、第1の時間領域リソースにおける上りリンク時間領域リソース(すなわち、第1のキャリアの最初の設定時間領域リソース)であり、第2の上りリンク・リソースは、第2の時間領域リソースにおける利用可能な時間領域リソース(すなわち、第2のキャリアの最初の設定時間領域リソース)であり、時分割多重化は、第1の時間領域リソースにおける上りリンク時間領域リソース及び第2の時間領域リソースにおける利用可能な時間領域リソースに対して実行される。
換言すれば、マルチキャリア時分割多重化モードでの第1のキャリアの上りリンク・リソース設定は、最初の設定を使用し続ける、すなわち、マルチキャリア時分割多重化モードでの第1のキャリアの上りリンク時間領域リソースは、第1のキャリアの最初の設定時領域リソースにおける上りリンク時間領域リソースと同じである。したがって、アクセス・ネットワーク・デバイスは、第2のキャリアに対してのみ上りリンク時間領域リソースを再設定してもよく、時分割多重化は、第1のキャリア及び第2のキャリアに対して実行される。
具体的には、第2のキャリアのためにアクセス・ネットワーク・デバイスによって再設定された上りリンク時間領域リソースは、第2の上りリンク時間領域リソースと呼ばれる。第2の上りリンク時間領域リソースは、第2のキャリアの最初の設定リソースにおける利用可能な時間領域リソースであってもよい。例えば、第2の上りリンク時間領域リソースは、第2のキャリアの最初の設定リソースにおける上りリンク時間領域リソースであってもよいし、第2のキャリアの最初の設定リソースにおける下りリンク時間領域リソースであってもよいし、又は第2のキャリアの最初の設定リソースにおけるフレキシブル設定リソースであってもよい。
例えば、第1の時分割多重化モード情報は、第2の上りリンク時間領域リソースを指示する。端末は、第1の時分割多重化モード情報に基づいて時分割多重化モードを決定してもよく、具体的には、第1の時分割多重化情報によって指示される第2の上りリンク時間領域リソースに対して第2のキャリア上の伝送が実行され、第1のキャリア上の伝送は、最初の設定リソースにおける上りリンク時間領域リソースに対して実行される。
第2の方式では、時分割多重化モードでは、各キャリアに対して設定された上りリンク時間領域リソースは、最初の設定時間領域リソースにおける利用可能な時間領域リソースであり、時分割多重化は、時分割多重化モードでキャリアの上りリンク時間領域リソースに対しても実行される。
第1のキャリア及び第2のキャリアが例として使用される。第1の上りリンク時間領域リソースは、第1の時間領域リソースにおける利用可能な時間領域リソース(すなわち、第1のキャリアの最初の設定時間領域リソース)であり、第2の上りリンク・リソースは、第2の時間領域リソースにおける利用可能な時間領域リソース(すなわち、第2のキャリアの最初の設定時間領域リソース)であり、時分割多重化は、第1の時間領域リソースにおける利用可能な時間領域リソース及び第2の時間領域リソースにおける利用可能な時間領域リソースに対して実行される。
換言すれば、マルチキャリア時分割多重化モードでの第1のキャリア及び第2のキャリアの上りリンク・リソース設定は、最初の設定を使用しない。アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1のキャリア及び第2のキャリアに対して上りリンク時間領域リソースを再設定してもよく、時分割多重化が第1のキャリア及び第2のキャリア上で実行されるようにする。
第1の時分割多重化モード情報は、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースの一部分が第1の上りリンク時間領域リソースであることを指示してもよく、第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースの一部分が第2の上りリンク時間領域リソースであることを指示してもよく、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースが第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースと重複する。
具体的には、第1のキャリアのためにアクセス・ネットワーク・デバイスによって再設定された上りリンク時間領域リソースは、第1の上りリンク時間領域リソースと呼ばれる。第1の上りリンク時間領域リソースは、第1のキャリアの最初の設定リソースにおける利用可能な時間領域リソースであってもよい。例えば、第1の上りリンク時間領域リソースは、第1のキャリアの最初の設定リソースにおける上りリンク時間領域リソースであってもよいし、第1のキャリアの最初の設定リソースにおける下りリンク時間領域リソースであってもよいし、又は第1のキャリアの最初の設定リソースにおけるフレキシブル設定リソースであってもよい。
第2のキャリアのためにアクセス・ネットワーク・デバイスによって再設定された上りリンク時間領域リソースは、第2の上りリンク時間領域リソースと呼ばれる。第2の上りリンク時間領域リソースは、第2のキャリアの最初の設定リソースにおける利用可能な時間領域リソースであってもよい。例えば、第2の上りリンク時間領域リソースは、第2のキャリアの最初の設定リソースにおける上りリンク時間領域リソースであってもよい。
例えば、第1の時分割多重化モード情報は、第1の上りリンク時間領域リソース及び第2の上りリンク時間領域リソースを指示する。端末は、第1の時分割多重化モード情報に基づいて時分割多重化モードを決定してもよく、具体的には、第1の時分割多重化情報によって指示された第1の上りリンク時間領域リソースに対して第1のキャリア上の伝送が実行され、第2のキャリア上の伝送は、第1の時分割多重化情報によって指示される第2の上りリンク時間領域リソースに対して実行される。
可能な実装では、各キャリアに対して、第1の時分割多重化モード情報は、複数の指示情報と複数のスロット識別子とを含み、複数の指示情報は、複数のスロット識別子に1対1で対応する。
例えば、指示情報は1ビットであってもよく、指示情報に対応するスロット識別子によって指示されるスロットが利用可能な時間領域リソースであることを指示するために使用される。例えば、指示情報は「1」であり、指示情報に対応するスロット識別子で指示されるスロットはスロット0であり、第1の時分割多重化モード情報は、スロット0が利用可能な時間領域リソースであること、すなわち、時分割多重化モードでの上りリンク伝送に使用され得る時間領域リソースであることを指示してもよい。スロット0は、最初の設定リソースにおけるすべて上りリンクのスロットであってもよい。
例えば、代替的には、指示情報はMビットであってもよく、指示情報に対応するスロット識別子によって指示されるスロット内のいくつかのシンボルが利用可能な時間領域リソースであることを指示するために使用される。例えば、指示情報は「101」、指示情報に対応するスロット識別子で指示されるスロットはスロット3であり、第1の時分割多重化モード情報は、スロット3内の最後のシンボルと最後の2シンボルが利用可能な時間領域リソースであること、すなわち、時分割多重化モードでの上りリンク伝送に使用され得る時間領域リソースであることを指示してもよい。スロット3は、最初の設定リソースにおけるフレキシブル設定スロットであってもよい。
スロット識別子はスロットインデックスであってもよいことに留意されたい。
これに対応して、端末は、アクセス・ネットワーク・デバイスから複数の時分割多重化モード情報を受信する。
402: アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の情報を端末に送信し、第1の情報は、複数の時分割多重化モード情報によって指示される複数の時分割多重化モードのうちの1つをアクティブにするために使用される。
具体的には、第1の情報は、1つの時分割多重化モードのインデックスを含んでもよく、複数の時分割多重化モードのうちの1つを指示するために使用される。
可能な実装では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、X時分割多重化モードを決定し、時分割多重化モードのインデックスは、
ビットであってもよく、
は、切り上げ演算を表す。例えば、アクセス・ネットワーク・デバイスは、3つの時分割多重化モードを決定し、時分割多重化モードのインデックスを2ビットとしてもよく、「00」、「01」、「10」及び「11」のいずれか3つを使用して、3つの異なる時分割多重化モードを指示してもよい。
これに対応して、端末は、アクセス・ネットワーク・デバイスから第1の情報を受信する。
可能な実装では、複数の時分割多重化モード情報は、無線リソース制御(radio resource control、RRC)メッセージを使用することによって搬送され、第1の情報は、下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を使用することによって搬送される。
任意選択で、本出願の本実施形態で提供される方法は、キャリア・アグリゲーション(carrier aggregation、CA)をサポートして、具体的には、第1のキャリア及び第2のキャリアはキャリア・アグリゲーションCAをサポートする。
任意選択で、本出願の本実施形態で提供される方法は、補助上りリンク(supplementary uplink、SUL)をサポートする。例えば、第1のキャリアは通常の上りリンク(normal uplink、NUL)キャリアであり、第2のキャリアはSULキャリアである。
任意選択で、本出願の本実施形態で提供される方法は、デュアル・コネクティビティ(dual connectivity、DC)をサポートする。例えば、第1のキャリアは一次セル上りリンク・キャリアであり、第2のキャリアは二次セル上りリンク・キャリアである。
可能な実装では、第1のキャリア及び第2のキャリアの二重モードは同じである。例えば、第1のキャリアはFDD二重モードであり、第2のキャリアはFDD二重モードであるか、又は第1のキャリアはTDD二重モードであり、第2のキャリアはTDD二重モードである。
可能な実装では、第1のキャリア及び第2のキャリアの二重モードは異なる。例えば、第1のキャリアはFDD二重モードであり、第2のキャリアはTDD二重モードであるか、又は第1のキャリアはTDD二重モードであり、第2のキャリアはFDD二重モードである。
時分割多重化モードでの第1のキャリア及び第2のキャリア上の上りリンク伝送に使用されるすべての上りリンク時間領域リソースにおいて、第1の上りリンク時間領域リソース及び第1の上りリンク時間領域リソースに隣接する第2の上りリンク時間領域リソースは、時間領域において連続していることに留意されたい。すなわち、端末が第1のキャリアと第2のキャリアとの間でスイッチングするときに、スイッチング・レイテンシはない。
例えば、図5Aを参照すると、無線フレームの前半フレーム内の5つのスロットにおいて、スロット(slot)0、スロット2及びスロット4は、第1の上りリンク時間領域リソースであり、スロット1及びスロット3は、第2の上りリンク時間領域リソースである。
別の可能な実装では、時分割多重化モードでの第1のキャリア及び第2のキャリア上の上りリンク伝送に使用されるすべての上りリンク時間領域リソースにおいて、第1の上りリンク時間領域リソース及び第1の上りリンク時間領域リソースに隣接する第2の上りリンク時間領域リソースは、1つ以上のシンボルによって分離される。
例えば、図5Bを参照すると、無線フレームの前半フレーム内の5つのスロットにおいて、スロット(slot)0における第1の上りリンク時間領域リソースとスロット1における第2の上りリンク時間領域リソースとが1つ以上のシンボルによって分離され、スロット1における第2の上りリンク時間領域リソースとスロット2における第1の上りリンク時間領域リソースとが1つ以上のシンボルによって分離され、スロット2における第1の上りリンク時間領域リソースとスロット3における第2の上りリンク時間領域リソースとが1つ以上のシンボルによって分離され、スロット3における第2の上りリンク時間領域リソースとスロット4における第1の上りリンク時間領域リソースとが1つ以上のシンボルによって分離される。
可能な実装では、第1のキャリアの最初の設定リソースと第2のキャリアの最初の設定リソースとが重複し、アクセス・ネットワーク・デバイスは、複数のパターンを使用することによって、端末の第1のキャリア及び/又は第2のキャリアに対する時間領域リソース/時間領域リソースを再設定してもよい。各パターンにおいて、時分割多重化は、第1のキャリアの上りリンク時間領域リソース及び第2のキャリアの上りリンク時間領域リソースに対して実行される。
例えば、端末は3.5GHzの上りリンク周波数帯域と2.1GHzの上りリンク周波数帯域をサポートするが、上りリンクCAはサポートしない。アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末に対して3.5GHzのキャリアと2.1GHzのキャリアを設定し、3.5GHzのキャリアと2.1GHzのキャリアの上りリンクデータを時分割多重化モードで個別にスケジューリングしてもよい。3.5GHzのキャリアは、本出願の本実施形態に記載される第1のキャリアであってもよいし、2.1GHzのキャリアは、本出願の本実施形態に記載される第2のキャリアであってもよい。
可能な実装では、3.5GHzのキャリアはTDDモードにあり、2.1GHzのキャリアはFDDモードにある。アクセス・ネットワーク・デバイスは、SIBを使用して、端末に対して3.5GHzのキャリアの最初の設定時間領域リソースを設定してもよい。例えば、図6を参照すると、単一キャリア伝送モードでは、3.5GHzのキャリアに使用されるフレーム設定は、DDDSUDDSUUであり、ここで、「D」はすべて下りリンクのスロットを表し、「U」はすべて上りリンクのスロットを表し、「S」はフレキシブル設定スロットを表す。3.5GHzのキャリアの1スロットは0.5msであり、1スロットは7シンボルを含む。
図6を参照すると、2.1GHzのキャリアはFDDモードであり、すべてのスロットは上りリンクに使用されてもよく、異なる周波数帯域では、すべてのスロットはまた、下りリンクに使用されてもよい。追加的に、2.1GHzのキャリアのサブキャリア間隔は15kHzであり、1スロットは1msであり、1スロットは14シンボルを含む。
図6に示す最初の設定時間領域リソースに基づいて、基地局によって決定され、端末によって使用され得る時分割多重化モード(上りリンク・スロット・パターン)は、以下のパターン1~パターン3であってもよい。例を以下に示す。
(1) パターン1:「3.5GHzのキャリアの設定は、XXXPUXXPUUであり、2.1GHzのキャリアの設定はUSSSXである」Xは、非上りリンク・スロットであり、スロット内のすべてのシンボルが上りリンクに使用されない(下りリンクのためにスケジューリングされないか、又は使用されない)ことを指示する。Pは自己完結型スロットであり、スロット内のシンボルの一部分が上りリンクに使用され、及び/又はスロット内のシンボルの一部分が下りリンクに使用されることを指示する。例えば、スロット内の最後の2シンボルは上りリンクに使用される。Uはすべて上りリンクのスロットであり、スロット内のすべてのシンボルが上りリンクに使用されることを指示する。
図7Aは、パターン1の概略図である。3.5Ghzのキャリアの上りリンク時間領域リソース(すなわち、本出願の本実施形態で記載される第1の上りリンク時間領域リソース)は、図6に示す3.5GHzのキャリアの最初の設定時間領域リソースにおいて上りリンク時間領域リソースを引き続き使用し、上りリンク時間領域リソース(すなわち、本出願の本実施形態で記載される第2の上りリンク時間領域リソース)は、2.1GHzのキャリアに対して再設定される。
図7Aを参照すると、3.5GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソース、すなわち、第1の上りリンク・スロット・リソースは、スロット3内の最後の2シンボル、3.5GHzのキャリアのスロット4内のすべてのシンボル、3.5GHzのキャリアのスロット7内の最後の2シンボル、及び3.5GHzのキャリアのスロット8及びスロット9内のすべてのシンボルを含む。2.1GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソース、すなわち、2.1GHzの第2上りリンク・スロット・リソースは、2.1GHzのキャリアのスロット0内のすべてのシンボル、2.1GHzのキャリアのスロット1内の最初の12シンボル、2.1GHzのキャリアのスロット2内の最後の7シンボル、及び2.1GHzのキャリアのスロット3内の最初の12シンボルを含む。
図7Aでは、第1の上りリンク時間領域リソースと隣接する第2の上りリンク時間領域リソースは、時間領域において連続している。
図7Aは、パターン1の別の概略図である。図7Bを参照すると、第1の上りリンク時間領域リソース及び隣接する第2の上りリンク時間領域リソースは、時間領域において1つ以上のシンボルによって分離される。分離のために使用される1つ以上のシンボルは、端末が第1のキャリアと第2のキャリアとの間をスイッチングするときのレイテンシであってもよい。
パターン1の場合、アクセス・ネットワーク・デバイスによって端末に送信される1つの時分割モード情報は、2.1GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソースを指示してもよい。例えば、時分割モード情報は、2.1GHzのキャリアのスロット0内のすべてのシンボル、2.1GHzのキャリアのスロット1内の最初の12シンボル、2.1GHzのキャリアのスロット2内の最後の7シンボル、及び2.1GHzのキャリアのスロット3内の最初の12シンボルをそれぞれ指示する複数の指示情報を含んでもよい。例えば、スロット0に対応する指示情報は、1ビット「1」であり、2.1GHzのキャリアのスロット0がすべて上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、スロット1に対応する指示情報は、14ビット「1111111111100」であり、2.1GHzのキャリアのスロット1内の最初の12シンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、スロット2に対応する指示情報は、14ビット「00000001111111」であり、2.1GHzのキャリアのスロット2内の最後の7シンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、スロット3に対応する指示情報は、14ビット11111111111100」であり、2.1GHzのキャリアのスロット3内の最初の12シンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用される。
(2) パターン2:「3.5GHzのキャリアの設定は、XXXXXXXPXXであり、2.1GHzのキャリアの設定はUUUPUである」
図8は、パターン2の概略図である。アクセス・ネットワーク・デバイスは、3.5GHzのキャリアと2.1GHzのキャリアに対して上りリンク時間領域リソースを再設定する。3.5GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソース(すなわち、本出願の本実施形態で記載される第1の上りリンク時間領域リソース)は、スロット7内の最後の2シンボルである。2.1GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソース(すなわち、本出願の本実施形態で記載される第2の上りリンク時間領域リソース)は、2.1GHzのキャリアのスロット0、スロット1、スロット2、及びスロット4内のすべてのシンボルと、2.1GHzのキャリアのスロット3内の最初の12シンボルとを含む。
パターン2の場合、アクセス・ネットワーク・デバイスから端末に送信される1つの時分割モード情報は、2.1GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソース、及び3.5GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソースを指示してもよい。例えば、時分割モード情報は、3.5GHzのキャリアのスロット7内の最後の2シンボル、2.1GHzのキャリアのスロット0、2.1GHzのキャリアのスロット1、2.1GHzのキャリアのスロット2、2.1GHzのキャリアのスロット4、及び2.1GHzのキャリアのスロット3内の最初の12シンボルをそれぞれ指示する複数の指示情報を含んでもよい。例えば、3.5GHzのキャリアのスロット7に対応する指示情報は、7ビット「0000011」であってもよく、3.5GHzのキャリアのスロット7内の最後の2シンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、2.1GHzのキャリアのスロット0に対応する指示情報は、1ビット「1」であり、2.1GHzのキャリアのスロット0内のすべてのシンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、2.1GHzのキャリアのスロット1に対応する指示情報は、1ビット「1」であり、2.1GHzのキャリアのスロット1内のすべてのシンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、2.1GHzのキャリアのスロット2内のスロット2に対応する指示情報は、1ビット「1」であり、2.1GHzのキャリアのスロット2内のすべてのシンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、2.1GHzのキャリアのスロット4に対応する指示情報は、1ビット「1」であり、2.1GHzのキャリアのスロット1内のすべてのシンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、2.1GHzのキャリアのスロット3に対応する指示情報は、14ビット「11111111111100」であり、2.1GHzのキャリアのスロット3内の最初の12シンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用される。
(3) パターン3:「3.5GHzのキャリアの設定は、XXXXXXXPUUであり、2.1GHzのキャリアの設定はUUUPXである」
図9は、パターン3の概略図である。アクセス・ネットワーク・デバイスは、3.5GHzのキャリアと2.1GHzのキャリアに対して上りリンク時間領域リソースを再設定する。3.5GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソース(すなわち、本出願の本実施形態で記載される第1の上りリンク時間領域リソース)は、スロット7内の最後の2シンボル、スロット8内のすべてのシンボル、及びスロット9内のすべてのシンボルである。2.1GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソース(すなわち、本出願の本実施形態で記載される第2の上りリンク時間領域リソース)は、2.1GHzのキャリアのスロット0、スロット1、及びスロット2内のすべてのシンボルと、2.1GHzのキャリアのスロット3内の最初の12シンボルとを含む。
パターン2の場合、アクセス・ネットワーク・デバイスから端末に送信される1つの時分割モード情報は、2.1GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソース、及び3.5GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソースを指示してもよい。例えば、時分割モード情報は、3.5GHzのキャリアのスロット7内の最後の2シンボル、3.5GHzのキャリアのスロット8、3.5GHzのキャリアのスロット9、2.1GHzのキャリアのスロット0、2.1GHzのキャリアのスロット1、2.1GHzのキャリアのスロット2、及び2.1GHzのキャリアのスロット3内の最初の12シンボルをそれぞれ指示する複数の指示情報を含んでもよい。例えば、3.5GHzのキャリアのスロット7に対応する指示情報は、7ビット「0000011」であってもよく、3.5GHzのキャリアのスロット7内の最後の2シンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、3.5GHzのキャリアのスロット8に対応する指示情報は、1ビット「1」であり、3.5GHzのキャリアのスロット8内のすべてのシンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、3.5GHzのキャリアのスロット9に対応する指示情報は、1ビット「1」であり、3.5GHzのキャリアのスロット9内のすべてのシンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、2.1GHzのキャリアのスロット0に対応する指示情報は、1ビット「1」であり、2.1GHzのキャリアのスロット0内のすべてのシンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、2.1GHzのキャリアのスロット1に対応する指示情報は、1ビット「1」であり、2.1GHzのキャリアのスロット1内のすべてのシンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、2.1GHzのキャリアのスロット2に対応する指示情報は、1ビット「1」であり、2.1GHzのキャリアのスロット2内のすべてのシンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、2.1GHzのキャリアのスロット3に対応する指示情報は、14ビット「11111111111100」であり、2.1GHzのキャリアのスロット3内の最初の12シンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用される。
任意選択で、アクセス・ネットワーク・デバイスは、RRC再設定メッセージを使用することによって、3.5GHzのキャリア及び2.1GHzのキャリアのスロット・パターン1~3及び各パターンのインデックスを端末に送達してもよい。例えば、RRC再設定メッセージは、パターン1~3に対応する時分割多重化モード情報を搬送する。追加的に、アクセス・ネットワーク・デバイスは、無線アクセス制御要素(media access control control element、MAC CE)又はDCIシグナリングを使用することによって、パターン1~3のうちの1つをさらに指示してもよい。例えば、MAC CE又はDCIシグナリングは2ビットのインデックスを含み、インデックスは1つのパターンを指示するために使用される。
端末に対して時分割多重化モード(すなわち、パターン)が設定された後、端末は、常に1キャリアのみでデータを送信する。したがって、5G通信システムのレート要件を満たすことができ、単一キャリアの性能は損なわない。
3.5GHzのキャリアがTDDモードであり、2.1GHzのキャリアがFDDモードであるシナリオにおいて、3.5GHzのキャリア及び2.1GHzのキャリアの時分割多重化をサポートするパターンは、図7A、図7B、図8及び図9に示すパターンに限定されないことに留意されたい。別の可能な実装があってもよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。
可能な実装では、3.5GHzのキャリアはTDDモードにあり、2.1GHzのキャリアはTDDモードにある。アクセス・ネットワーク・デバイスは、SIBを使用することによって、3.5GHzのキャリアの最初の設定時間領域リソースと、2.1GHzのキャリアの最初の設定時間領域リソースを、端末に対して設定してもよい。図10を参照すると、単一キャリア伝送モードでは、3.5GHzのキャリアに使用されるフレーム設定はDDDSUDDSUUであり、2.1GHzのキャリアに使用されるフレーム設定はDDDDDDDSUUである。
「D」はすべて下りリンクのスロットを表し、「U」はすべて上りリンクのスロットを表し、「S」はフレキシブル設定スロットを表す。3.5GHzのキャリアの1スロットは0.5msであり、1スロットは7シンボルを含む。2.1GHzのキャリアのサブキャリア間隔は30kHzであり、1スロットは0.5msであり、1スロットは7シンボルを含む。
図10に示す最初の設定時間領域リソースに基づいて、基地局によって決定され、端末によって使用され得る時分割多重化モード(上りリンク・スロット・パターン)は、以下のパターン1~パターン3であってもよい。例を以下に示す。
(1) パターン1:「2.1GHzのキャリアの設定は、XXXXXXXPUUであり、3.5GHzのキャリアの設定はXXXPUXXXXXである」
Xは、非上りリンク・スロットであり、スロット内のすべてのシンボルが上りリンクに使用されない(下りリンクのためにスケジューリングされないか、又は使用されない)ことを指示する。Pは自己完結型スロットであり、スロット内のシンボルの一部分が上りリンクに使用され、及び/又はスロット内のシンボルの一部分が下りリンクに使用されることを指示する。例えば、スロット内の最後の4シンボルは上りリンクに使用される。Uはすべて上りリンクのスロットであり、スロット内のすべてのシンボルが上りリンクに使用されることを指示する。
図11は、パターン1の概略図である。2.1GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソースは、図10に示すキャリアの2.1GHzの最初の設定時間領域リソース内の上りリンク・リソースを引き続き使用し、3.5GHzのキャリアに対して上りリンク時間領域リソースが再設定される。
図11を参照すると、アクセス・ネットワーク・デバイスは、3.5GHzのキャリアに対して上りリンク時間領域リソースを再設定する。3.5GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソースは、スロット3内の最後の4シンボルとスロット4内のすべてのシンボルである。2.1GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソースは、2.1GHzのキャリアのスロット7内における最後の4シンボル、2.1GHzのキャリアのスロット8内のすべてのシンボル、及び2.1GHzのキャリアのスロット9内のすべてのシンボルを含む。
パターン1の場合、アクセス・ネットワーク・デバイスによって端末に送信される1つの時分割モード情報は、3.5GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソースを指示してもよい。例えば、時分割モード情報は、3.5GHzのキャリアのスロット3内の最後の4シンボル、3.5GHzのキャリアのスロット4内のすべてのシンボル、2.1GHzのキャリアのスロット7内の最後の4シンボル、2.1GHzのキャリアのスロット8内のすべてのシンボル、及び2.1GHzのキャリアのスロット9内のすべてのシンボルをそれぞれ指示する複数の指示情報を含んでもよい。例えば、3.5GHzのキャリアのスロット3に対応する指示情報は、7ビットの「0001111」であり、3.5GHzのキャリアのスロット3における最後の4シンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用される。
(2) パターン2:「2.1GHzのキャリアの設定は、XXXXXXXPXXであり、3.5GHzのキャリアの設定はXXXPUXXXUUである」
図12は、パターン1の概略図である。2.1GHzのキャリアと3.5GHzのキャリアに対して上りリンク時間領域リソースを再設定する。
図12を参照すると、アクセス・ネットワーク・デバイスは、2.1GHzのキャリアに対して上りリンク時間領域リソースを再設定する。2.1GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソースは、スロット7内の最後の4シンボルである。3.5GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソースは、3.5GHzのキャリアのスロット3内の最後の4シンボル、3.5GHzのキャリアのスロット48内のすべてのシンボル、3.5GHzのキャリアのスロット8内のすべてのシンボル、及び3.5GHzのキャリアのスロット9内のすべてのシンボルを含む。
パターン2の場合、アクセス・ネットワーク・デバイスによって端末に送信される1つの時分割モード情報は、3.5GHzのキャリアの上りリンク時間領域リソースを指示してもよい。例えば、時分割モード情報は、2.1GHzのキャリアのスロット7内の最後の4シンボル、3.5GHzのキャリアのスロット3内の最後の4シンボル、3.5GHzのキャリアのスロット48内のすべてのシンボル、及び3.5GHzのキャリアのスロット9内のすべてのシンボルをそれぞれ指示する複数の指示情報を含んでもよい。例えば、2.1GHzのキャリアのスロット7に対応する指示情報は、7ビット「0001111」であり、2.1GHzのキャリアのスロット7内の最後の4シンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、3.5GHzのキャリアのスロット3に対応する指示情報は、7ビット「0001111」であり、3.5GHzのキャリアのスロット3内の最後の4シンボルが上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、3.5GHzのキャリアのスロット4に対応する指示情報は、1ビット「1」であり、3.5GHzのキャリアのスロット4が上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、3.5GHzのキャリアのスロット8に対応する指示情報は、1ビット「1」であり、3.5GHzのキャリアのスロット8のスロット8が上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用され、3.5GHzのキャリアのスロット9に対応する指示情報は、1ビット「1」であり、3.5GHzのキャリアのスロット9が上りリンク伝送に使用されることを指示するために使用される。
3.5GHzのキャリアがTDDモードであり、2.1GHzのキャリアがTDDモードであるシナリオにおいて、3.5GHzのキャリアと2.1GHzのキャリアの時分割多重化をサポートするパターンは、図11及び図12に示すパターン1及びパターン2に限定されないことに留意されたい。別の可能な実装があってもよい。これは、本出願の本実施形態で限定されない。
任意選択で、アクセス・ネットワーク・デバイスは、RRC再設定メッセージを使用することによって、3.5GHzのキャリア及び2.1GHzのキャリアのスロット・パターン1~2及び各パターンのインデックスを端末に送達してもよい。例えば、RRC再設定メッセージは、パターン1~2に対応する時分割多重化モード情報を搬送する。追加的に、アクセス・ネットワーク・デバイスは、無線アクセス制御要素(media access control control element、MAC CE)又はDCIシグナリングを使用することによって、パターン1~2のうちの1つをさらに指示してもよい。例えば、MAC CE又はDCIシグナリングは1ビットのインデックスを含み、インデックスは1つのパターンを指示するために使用される。
任意選択で、アクセス・ネットワーク・デバイスは、SIBメッセージを使用することによって、時分割多重化モードでの複数のキャリアに対して時分割多重化上りリンク時間領域リソースを設定し、具体的には、第1のキャリアの最初の設定リソースと第2のキャリアの最初の設定リソースが重複しない。
例えば、複数の時分割多重化モード情報の各々は、第1の上りリンク時間領域リソースは、第1のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースであり、第2の上りリンク時間領域リソースは、第2のキャリア上に最初に設定された上りリンク時間領域リソースである。
例えば、第1の上りリンク時間領域リソースの設定情報は、第1のキャリアのフレーム設定、例えば、X、X1、Y1、X2、及びY2を指示するために使用されるパラメータであってもよい。第2の上りリンク時間領域リソースの設定情報は、第2のキャリアのフレーム設定、例えば、X、X1、Y1、X2、及びY2を指示するために使用されるパラメータであってもよい。
各機能モジュールを対応する各機能に基づいた分割を介して取得するときに、図13は、上述の実施形態の通信装置の可能な構造の概略図である。図13に示す通信装置は、本出願の実施形態に記載される端末であってもよいし、端末内に存在し前述の方法を実装する構成要素であってもよいし、又は、端末内で使用されるチップであってもよい。チップは、システム・オン・チップ(System-On-a-Chip、SOC)、通信機能を有するベースバンド・チップなどであってもよい。図13に示すように、通信装置は、処理ユニット1301及び通信ユニット1302を含む。処理ユニットは、1つ以上のプロセッサであってもよく、通信ユニットは、トランシーバであってもよい。
処理ユニット1301は、例えば、データパケットを組み立てるなどの内部処理を実行する際に端末をサポートするように構成されている、及び/又は、本明細書に記載される技術の別のプロセスで使用される。
通信ユニット1302は、他の通信装置と通信する際に通信装置をサポートするように構成されており、例えば、ステップ401及びステップ402を実行する際に端末をサポートするように構成されている、及び/又は本明細書に記載される技術の別のプロセスで使用される。
前述の方法の実施形態でのステップのすべての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用することができることに留意されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
例えば、集積ユニットを使用する場合、図14は、本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。図14において、通信装置は、処理モジュール1401及び通信モジュール1402を含む。処理モジュール1401は、通信装置の活動を制御及び管理するように構成されており、例えば、処理ユニット1301によって実行されるステップを実行するように構成されており、及び/又は本明細書に記載される技術の別のプロセスで使用される。通信モジュール1402は、通信ユニット1302によって実行されるステップを実行し、別のデバイス、例えば別の端末装置と対話する際に通信装置をサポートするように構成されている。図14に示すように、通信装置は、記憶モジュール1403をさらに含んでもよく、記憶モジュール1403は、通信装置のプログラム・コード及びデータを記憶するように構成されている。
処理モジュール1401がプロセッサであり、通信モジュール1402がトランシーバであり、記憶モジュール1403がメモリであるときに、通信装置は図3Aに示す通信装置である。
各機能モジュールを対応する各機能に基づいた分割を介して取得するときに、図15は、前述の実施形態の通信装置の可能な構造の概略図である。図15に示す通信装置は、本出願の実施形態に記載されるアクセス・ネットワーク・デバイスであってもよいし、アクセス・ネットワーク・デバイス内に存在し前述の方法を実装する構成要素であってもよいし、又はアクセス・ネットワーク・デバイス内で使用されるチップであってもよい。チップは、システム・オン・チップ(System-On-a-Chip、SOC)、通信機能を有するベースバンド・チップなどであってもよい。図15に示すように、通信装置は、処理ユニット1501及び通信ユニット1502を含む。処理ユニット1501は、1つ以上のプロセッサであってもよく、通信ユニット1502は、トランシーバであってもよい。
処理ユニット1501は、「複数の時分割多重化モード情報」及び「第1の情報」を生成する際に、アクセス・ネットワーク・デバイスをサポートするように構成されている、及び/又は、本明細書に記載される技術の他のプロセスで使用される。
通信ユニット1502は、他の通信装置と通信する際に通信装置をサポートするように構成されており、例えば、ステップ401及びステップ402を実行する際にアクセス・ネットワーク・デバイスをサポートするように構成されている、及び/又は本明細書に記載される技術の別のプロセスで使用される。
前述の方法の実施形態でのステップのすべての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用することができることに留意されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
例えば、集積ユニットを使用する場合、図16は、本出願の一実施形態による通信装置の構造の概略図である。図16において、通信装置は、処理モジュール1601及び通信モジュール1602を含む。処理モジュール1601は、通信装置の活動を制御及び管理するように構成されており、例えば、処理ユニット1501によって実行されるステップを実行するように構成されており、及び/又は本明細書に記載される技術の別のプロセスで使用される。通信モジュール1602は、通信ユニット1502によって実行されるステップを実行し、別のデバイス、例えば別のアクセス・ネットワーク・デバイス装置と対話する際に通信装置をサポートするように構成されている。図16に示すように、通信装置は、記憶モジュール1603をさらに含んでもよく、記憶モジュール1603は、通信装置のプログラム・コード及びデータを記憶するように構成されている。
処理モジュール1601がプロセッサであり、通信モジュール1602がトランシーバであり、記憶モジュール1603がメモリであるときに、通信装置は図3Bに示す通信装置である。
本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を記憶する。命令は、図4に示す方法を実行するために使用される。
本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータ・プログラム製品を提供する。コンピュータ・プログラム製品が通信装置上で動作するときに、通信装置は、図4に示す方法を実行する。
本出願の実施形態による無線通信装置は、命令を含む。無線通信装置が図3A、図3B、図13~図16に示す通信装置上で動作するときに、通信装置は、図4に示す方法を実行することが可能となる。無線通信装置はチップであってもよい。
本出願の実施形態は、端末及びアクセス・ネットワーク・デバイスを含む通信システムをさらに提供する。例えば、端末は、図3A、図13、又は図14に示す通信装置であってもよく、アクセス・ネットワーク・デバイスは、図3B、図15、又は図16に示す通信装置であってもよい。
実装についての前述の説明は、便宜的かつ簡潔な説明を目的として、前述の機能モジュールの分割が図示のための例として使用されることを当業者が明確に理解することを可能にする。実際のアプリケーションでは、前述の機能を異なる機能モジュールに割り当て、要求に基づいて実装することができる。すなわち、データベース・アクセス装置の内部構造を異なる機能モジュールに分割して、上述の機能の全部又は一部を実装する。
本出願の実施形態におけるプロセッサは、ソフトウェアを動作させる計算デバイス、すなわち、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロコントローラ・ユニット(microcontroller unit,、MCU)、人工知能プロセッサのうちの少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。各計算デバイスは、ソフトウェア命令を実行することによって動作又は処理を実行するように構成されている1つ以上のコアを含んでもよい。プロセッサは、独立した半導体チップであってもよいし、別の回路と一体化して半導体チップを形成してもよい。例えば、プロセッサ及び別の回路(例えば、符号化/復号回路、ハードウェア加速回路、又は種々のバス及びインターフェース回路)は、SoC (system-on-a-chip)を形成してもよい。代替的には、プロセッサは、ASICの内蔵プロセッサとしてASICに一体化されてもよく、プロセッサと一体化されたASICは、独立してパッケージ化されてもよく、又は別の回路と一緒にパッケージ化されてもよい。ソフトウェア命令を実行することによって動作又は処理を実行するように構成されているコアに加えて、プロセッサはさらに、必要なハードウェアアクセラレータ、例えば、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field programmable gate array、FPGA)、PLD (programmable logic device)、又は専用論理動作を実装する論理回路を含んでもよい。
本出願の実施形態のメモリは、以下のタイプのうちの少なくとも1つを含んでもよい。すなわち、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)又は静的情報及び命令を記憶することができる他のタイプの静的記憶デバイス、ランダム・アクセス・メモリ(random access memory、RAM)又は情報及び命令を記憶することができる別のタイプの動的記憶デバイス、又は電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)。いくつかのシナリオでは、メモリは、コンパクト・ディスク読み出しメモリ(compact disc read-only memory、CD-ROM)又は他のコンパクト・ディスク記憶媒体、光ディスク記憶媒体(圧縮光ディスク、レーザ・ディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイ・ディスクなどを含む)、磁気ディスク記憶媒体又は他の磁気記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形態で予期されるプログラム・コードを搬送又は記憶するように構成することができ、コンピュータによってアクセスすることができる他の任意の媒体であってもよい。しかし、メモリは、それに限定されない。
この出願において、「少なくとも1つ」は、1つ以上を指す。「複数」とは、2つ以上を指す。「及び/又は」は関連するオブジェクト間の関連関係を記載し、3つの関係が存在し得ることを表わす。例えば、A及び/又はBは、以下の場合を表す。AとBが単数又は複数であり、Aが単独で存在する場合、AとBの両方が存在する場合、Bが単独で存在する場合である。文字「/」は通常、関連するオブジェクト間の「又は」関係を指示する。「以下のもののいずれか1つ」又はそれと同様の表現は、単独のもの又は複数のものの任意の組み合わせを含め、これらのものの任意の組み合わせを意味する。例えば、a、b、又はcの少なくとも1つは、a、b、cが単数又は複数であり、a、b、c、aとb、aとc、bとc、又はaとbとcを指示してもよい。追加的に、本出願の実施形態における技術的解決策を明確に説明するために、本出願の実施形態においては、機能及び目的が基本的に同じである同じオブジェクト又は類似のオブジェクトを区別するために、「第1の」及び「第2の」などの用語を使用する。「第1」、「第2」などの用語は、数及び実行順序を制限するものではなく、「第1」、「第2」等の用語は、明確な差異を指示するものではないと、当業者には理解されよう。
本出願に提供されるいくつかの実施形態では、開示されたデータベース・アクセス装置及び方法は、他の方式で実装され得ると理解されたい。例えば、記載されたデータベース・アクセス装置の実施形態は、単なる例にすぎない。例えば、モジュール又はユニット分割は、単に論理関数分割であり、実際の実装の際には他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又は構成要素を別の装置に組み合わせたり、一体化したりしてもよいし、いくつかの特徴を無視したり、実行しなかったりしてもよい。追加的に、表示又は議論された相互結合、直接結合、又は通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されてもよい。データベース・アクセス装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形態で実装されてもよい。
別個の部分として説明されるユニットは、物理に分離されていても、されていなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理ユニットであっても、なくてもよく、1つの場所に位置していてもよいし、複数の場所に分散していてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されてもよい。
追加的に、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてもよいし、各ユニットは、物理的に単独で存在してもよいし、2つ以上のユニットは、1つのユニットに一体化されてもよい。一体化されたユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売又は使用されるときに、一体化されたユニットは、可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本出願の実施形態の技術的解決策が、本質的にソフトウェア製品の形態で実装されてもよいし、従来技術に寄与する部分が、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよいし、技術的解決策の全部又は一部が、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。ソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、デバイス(シングルチップ・マイクロコンピュータ、チップなどであってもよい)又はプロセッサに、本出願の実施形態に記載される方法のステップの全部又は一部を実行するように指示するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュ・ドライブ、リムーバブル・ハード・ディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、又は光ディスクなど、プログラム・コードを記憶することができる任意の媒体を含む。
前述の説明は、この出願の単に具体的な実装に過ぎないが、この出願の保護範囲を制限することを意図したものではない。この出願に開示された技術的範囲内の変形又は置換は、この出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。