JP7273037B2 - 3-メチルメトカチノンの使用 - Google Patents

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Description

本発明は、薬物支援精神療法、特に3-メチルメトカチノン(3-MMC)を使用する方法に関する。
精神的健康問題又は情動的健康問題によって最も苛酷な影響を受けた個体では、従来の精神療法又はカウンセリングは比較的効果が無い。その結果、従来の療法又はカウンセリングに代わる現在の「ベストプラクティス」では、一般に、広範囲の精神医学的薬物を処方するが、これは多くの場合、比較的効果が低く、不快感があったり、危険ですらある副作用をもたらす。
薬物支援精神療法は、薬物と心理学的処置の利点を相互の効果を相乗的に高める目的で組合わせた精神医学の比較的新しい部門である。この相互作用の一面は、薬物療法が、患者とセラピストの関係を高め、患者の心の柔軟性を増して、患者自らが状況/ジレンマについての新しい考え方を発見し、取り込むことを可能にすることと考えられる。さらに、療法の遵守は、長年の困難な問題であり、すべての介入の効力を潜在的に制限し、しばしば、持続的な精神療法効果を提供する上での最大の限定要因である。薬物療法的介入を精神療法的介入と組み合わせると、処置計画の遵守を改善することができる。さらに、不安を軽減する処置は、療法を脱線させ得る分裂症及びパニックの発症を防止するのに役立つ。
とりわけPTSD及び不安の臨床処置におけるMDMAの使用を探るMDMA支援精神療法の進行中及び完結した臨床試験がある(例えば、NCT0009064;NTC02008396;NTC00353938;NTC01958593及びNCT01458327、NCT02427568参照)、clinicaltrials(dot)gov/ct2/results?term=MDMA&Search=Search。
アンフェタミン、コカイン、メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)などの従来の精神刺激薬は、いずれもモノアミン作動系を主な標的とし、セロトニン(5-HT)、ドパミン(DA)及び/又はノルアドレナリン(NA)の細胞外レベルを増加させる。MDMA及びサイクロセリンのみならず、他の精神活性化合物の使用に関する経験は、精神療法における使用が利点をもたらすことを示唆しているが、精神療法的状況における欠点も明らかにした。一般に、アンフェタミンは、アンフェタミン精神病、欝病及び認知障害のリスクを伴う。特に、MDMAなどのセロトニン作動薬は、セロトニンの過剰放出を促進する(したがって、場合によっては、脳内のセロトニン受容体の下方制御も誘発する)ことによって、その使用後にリバウンドのセロトニン欠乏および神経伝達物質に対する感受性の低下を引き起こす可能性がある。これは使用者が欝病として経験するものであり、しばしば数日以上続くことがある(総説として、Danforth et al, Prog Neuro-Psych and Biol Psych, 2016, 64:237-249又はAmoroso et al, J. Psychopharm 2016, 30:595-600参照)。
カチノン類は、中心環の周りの側鎖残基の特性及び位置が異なる置換アンフェタミンである。2-、3-及び4-メチル-メトカチノン(2-、3-及び4-MMC)のすべてが向精神薬であり、用心深さ、覚醒、多幸感及び食欲抑制を高める。精神刺激薬としての4-MMCの治療上の使用は米国特許出願公開第20110207718号、同20100172916号及び同20160000815号で提案されている。
カチノンを用いた薬物支援療法に関連する追加の刊行物としては、Mithoefer et al (J Psychopharmacol.2011; 25: 439-452; J Psychopharmacol.2013; 27: 28-39)、Sessa et al (British J of Psychiatry 2015;206:4-6)、Shimshoni et al (J Psychopharmacol.2015: 29:734-43)及びOehen et al (J Psychopharmacol. 2013;27:40-52)が挙げられるが、それらに限定されない。
本発明の実施形態の一態様によれば、患者に3-メチルメトカチノン(3-MMC)を投与することを含む、精神療法的介入を受ける患者を処置する方法が提供される。
本発明の実施形態の一態様によれば、3-MMCは精神療法的介入の前に投与される。
本発明の実施形態の一態様によれば、3-MMCは精神療法的介入中に投与される。
本発明の実施形態の一態様によれば、3-MMCは精神療法的介入中に少なくとも2回投与される。
本発明の実施形態の一態様によれば、3-MMCは精神療法的介入の後に投与される。
本発明の実施形態の一態様によれば、患者に投与される3-MMCの量は、1回の治療的介入につき約50mg~約500mgである。
本発明の実施形態の一態様によれば、患者に投与される3-MMCの量は、1回の治療的介入につき約100mg~約400mgである。
本発明の実施形態の一態様によれば、患者に投与される3-MMCの量は、1回の治療的介入につき約100mg~約200mgである。
本発明の実施形態の一態様によれば、患者に投与される3-MMCの量は、1回の治療的介入につき約100mg又は200mgである。
本発明の実施形態の一態様によれば、精神療法的介入は、患者の苦痛に対するものである。
本発明の実施形態の一態様によれば、処置は、患者における苦痛を軽減するためである。
本発明の実施形態の一態様によれば、苦痛は、認知、情動、行動、関係及び精神的な苦痛からなる群から選択される。
本発明の実施形態の一態様によれば、苦痛は、心的外傷の個人歴、親子関係問題、小児期のネグレクトの個人歴(既往歴)、小児期における身体的虐待の個人歴(既往歴)、小児期における心理的虐待の個人歴(既往歴)、小児期における性的虐待の個人歴(既往歴)、配偶者又はパートナーによるネグレクトの個人歴(既往歴)、配偶者又はパートナーの心理的虐待の個人歴(既往歴)、配偶者又はパートナーの身体的暴力の個人歴(既往歴)、配偶者又はパートナーの性的暴力の個人歴(既往歴)、人生問題の局面、配偶者又は親密なパートナーとの関係苦痛、刺激薬使用障害及び心的外傷後ストレス障害からなる群から選択される症状又は障害である。
本発明の実施形態の一態様によれば、患者は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、双極性障害、急性ストレス障害、全般不安症などの不安症、強迫性障害、社会不安症、恐慌性障害、恐怖症、強迫性障害及び抜毛症からなる群から選択されるストレス感受性障害と診断されたものである。
本発明の実施形態の一態様によれば、精神療法的介入は、精神分析及び精神力動療法、行動療法、認知療法、人間性療法並びに統合又は全人的医療からなる群から選択される。
本発明の実施形態の一態様によれば、精神療法的介入は、人間性療法又は統合/全人的医療である。
本発明の実施形態の一態様によれば、苦痛の軽減は、作業/家庭環境における安定性の改善、行動の改善、雇用機能の改善、職業的機能の改善、認知ストレスの軽減、情動ストレスの軽減、患者の生活状況の改善、患者の家族関係の改善、社会的関係の改善、患者の生きる意義の改善、患者の生きる目的意識の改善、精神的健康上の症候の軽減、嗜癖行動の軽減、及び薬物依存の軽減から選ばれる少なくとも1種を含む。
本発明の実施形態の一態様によれば、苦痛の軽減は、精神療法的介入の回数及び/又は頻度の削減、及び/又は嗜癖行動の軽減、及び薬物依存の軽減を含む。
本発明の実施形態の一態様によれば、治療有効量の3-メチルメトカチノン(3-MMC)と、精神療法的介入と関連した3-MMCの使用説明書とを含む、精神療法的介入を受ける患者を処置するのに使用するためのキットを提供する。
本発明の実施形態の一態様によれば、精神療法的介入は、患者における苦痛に対するものである。
本発明の実施形態の一態様によれば、精神療法的介入は、精神分析及び精神力動療法、行動療法、認知療法、人間性療法並びに統合又は全人的医療からなる群から選択される。
特に定義しない限り、本明細書で使用する全ての技術及び/又は科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者により通常理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に記載のものと同様の又は等価な方法及び材料を、本発明の実施形態の実践又は試験に使用することができるが、例示的な方法及び/又は材料を下記に記載する。矛盾する場合、定義を含む特許明細書が優先する。加えて、材料、方法、及び実施例は単なる例示であり、必ずしも限定を意図するものではない。
本発明は、3-メチルメトカチノン(3-MMC)を用いた薬物支援精神療法に関する。本発明は、精神療法的介入を受ける患者の処置に使用される3-MMCを含むキットにも関する。
薬物支援精神療法は、病識、柔軟性、信頼及び患者-セラピスト関係を高めるために、ある種の向精神薬の精神刺激性と、系統立てられた精神療法環境とを組み合わせる。メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)などの精神刺激薬を用いた薬物支援精神療法の臨床試験は、精神療法的状況における使用による有益な効果を示唆した。
幾つかのメチルメトカチノンは、強力な精神刺激薬である。4-メチルメトカチノン(4-MMC、4-メチルエフェドリン、メフェドロン)は、有意な精神刺激性を有することが知られているが、4-MMC刺激の後期に特有の明白な不安及びストレス、並びに強い「再投与(redosing)」効果のために、薬物支援精神療法には不適当と考えられる。しかし、本発明者らは、3-メチルメトカチノン(3-MMC)を精神療法的状況において使用すると、治療効果が有意に増強されることを示した。驚くべきことに、本発明者らは、場合によっては、3-MMC支援精神療法セッションの比較的限定的な投薬計画でも、患者の治療的進歩に対する顕著な障害を克服するのに十分であることを示した。とりわけ、本発明者らは、3-MMC支援精神療法が、心的外傷後ストレス障害(PTSD)療法、カップルセラピー及び不安症のための療法に有効であり得ることを示した。
本発明の少なくとも1つの実施形態を詳細に説明する前に、本発明は、その適用が以下の記述に記載された詳細に必ずしも限定されないことを理解されたい。本発明は、他の実施形態が可能であるか、又は様々な方法で実施若しくは実行することができる。
精神療法又はカウンセリングの成功における最も重要な基準の一つは、セラピストと患者との関係である。本発明者らは、3-MMCが感情移入を促進することができ、治療又はカウンセリングプロセスのためのポジティブな成果の重要な前兆となり得る「治療同盟」を構築するのに役立ち、より深い自己開示、及びセッション間の行動変化のコミットメントにおけるより優れた経過観察を促進し得ることを見いだした。
さらに、3-MMCは、精神療法/カウンセリングにも有効であり、その理由の少なくとも一部は、カーミング・エンパワーメント(calming empowerment)の感覚を生じる能力によって、望ましくない連想及び記憶パターンの変化及び見直し、再構成、修正、更には排除さえも妨げる障壁を個人が下げることを可能にすることと考えられる。
さらに、本発明者らの観察によれば、3-MMCは、精神療法的観点からも有効であり、一つにはその「導入効果(portal effect)」、又は達成及び変換を深く感じる感覚によるものであり、さらには、3-MMCによる創造性の刺激及び思考パターンの堅さの緩和によるものである。
したがって、一部の実施形態によれば、本発明は、患者に3-メチルメトカチノン(3-MMC)を投与することを含む、精神療法的介入を受ける患者を処置する方法を提供する。
「処置」という用語は、病態(疾患、障害又は症状)の発生を阻止、防止若しくは抑止すること、及び/又は病態を軽減、寛解若しくは後退させることを指す。当業者は、種々の方法及びアッセイを使用して病態の発生を判断することができ、同様に、種々の方法及びアッセイを使用して、病態の軽減、寛解若しくは後退を判断することができることを理解されたい。
本明細書において「精神療法的介入」という語句は、結果を変化させる意図で、精神療法的手法を用いたセラピストによる介入を指す。本明細書において「精神療法」という用語は、医学的方法に対する心理学的方法であって、特に人が変化して問題を所望の方法で克服するのを助けることを目的とした、セラピストとの通常の個人的相互作用に基づく方法の使用を指す。
精神療法的介入の範囲は、従来のフロイト派精神分析から全人的医療まで多様な処置法を含む。したがって、一部の実施形態によれば、本発明の方法による使用に適切な精神療法的介入としては、精神分析及び精神力動療法、行動療法、認知療法、人間性療法並びに統合又は全人的医療が挙げられるが、それらに限定されない。
異なるカテゴリの精神療法的介入は、幸福な状態へのアプローチによって互いに区別することができる。例えば、本明細書において精神分析療法とは、意識と無意識のジークムント・フロイトの理論に基づく療法を指す。精神分析療法に含まれる方法としては、精神分析、フロイト派精神療法、解除反応療法及び交流分析が挙げられるが、それらに限定されない。
本明細書において精神力動療法とは、人間の精神における無意識の葛藤を解決することに主眼を置くタイプの心理学を指す。精神力動療法に含まれる介入としては、アドラー派精神療法、ユング派精神療法、夢の仕事療法、集中的短期動的精神療法、プライマル療法及びプロセス指向療法が挙げられるが、それらに限定されない。
本明細書において、行動療法とは、行動は学習される、不健全な行動は変えることができるという信念に基づくタイプの療法を指す。行動療法に含まれる介入としては、行動療法、弁証法的行動療法、長時間暴露療法、フラッディング療法、集学的療法、簡易精神療法、機能的分析的精神療法、現実療法及び系統的脱感作療法が挙げられるが、それらに限定されない。
本明細書において、認知療法とは、思考パターンが問題になり得る、不適応の思考プロセスは変えることができるという信念に基づくタイプの療法を指す。認知療法に含まれる介入としては、認知療法、認知行動療法、論理情動療法、情動調節療法、ストレス軽減療法、集学的療法、簡易精神療法、合理的生活療法及び現実療法が挙げられるが、それらに限定されない。
本明細書において、人間性療法とは、人全体を見て、人々が性善であり、成長し、自己実現したいと信じるタイプの療法を指す。人間性療法に含まれる介入としては、人間性療法、ゲシュタルト療法、来談者中心療法、思いやり療法、実存療法、感情焦点化療法、感情解放技術療法、動機づけ面接、ロジャーズ派精神療法、愛着に基づく精神療法、二者関係発達精神療法、物語療法及びポジティブ心理療法が挙げられるが、それらに限定されない。
本明細書において、統合又は全人的医療とは、人間性のすべての側面を含む種々の療法技術の混合を指し、したがって個体の全体の身体的、心的、精神的及び感情的幸福を対象とする。統合又は全人的医療に含まれる介入としては、統合療法、全人的医療、芸術療法、表現療法、統合身体療法、複合療法、誘導イメージ療法、可視化療法、ブレスワーク療法、ホロトロピックブレスワーク療法、催眠療法、心理劇療法、眼球運動による脱感作と再処理療法、性同一性療法、解決志向短期療法、身体療法、身体体験療法、身体心理学、全身療法、思考野分析(thought field analysis)、マインドフルネス瞑想療法、耽溺処置療法、及び変化療法の多理論モデルが挙げられるが、それらに限定されない。
本発明の方法による使用に適切な上記精神療法的介入は、それぞれを3-MMC投与と併用しても良いし、2種以上の精神療法的介入を組み合わせて3-MMC投与と併用することもできることを理解されたい。非限定的例においては、本発明の方法に使用するのに適切な精神療法的介入は、眼球運動による脱感作と再処理療法(EMDR)と組み合わせた認知行動療法、又はストレス軽減療法と組み合わせた精神分析を含むことができる。
本発明の方法による使用に特に適切な精神療法的介入としては、以下の介入要素の1種以上を使用する介入が挙げられるが、それらに限定されない。指示ではなくイノベーション(innovation rather than direction)、非指示的感情、患者の内部治癒知性の激励、パラフレージング、最小の激励、言語と非言語、反射(reflecting)、感情標識化、有効化、参加者が自身の結論に達するのを可能にすること、安堵及び待機、無条件の肯定的な関心、調和、及び先導ではなく追従。
一部の実施形態においては、治療有効量の3-MMCが患者に投与される。一部の実施形態においては、3-MMCは、治療的介入1回につき5mg~治療的介入1回につき1000mgの範囲内の量で患者に投与される。一部の実施形態においては、3-MMCは、治療的介入1回につき約7mg~約950mg、治療的介入1回につき約7mg~約950mg、治療的介入1回につき約10mg~約900mg、治療的介入1回につき約15mg~約850mg、治療的介入1回につき約20mg~約800mg、治療的介入1回につき約25mg~約780mg、治療的介入1回につき約30mg~約750mg、治療的介入1回につき約35mg~約700mg、治療的介入1回につき約40mg~約650mg、治療的介入1回につき約45mg~約600mg、治療的介入1回につき約50mg~約550mg、治療的介入1回につき約52mg~約500mg、治療的介入1回につき約57mg~約480mg、治療的介入1回につき約60mg~約450mg、治療的介入1回につき約63mg~約430mg、治療的介入1回につき約70mg~約400mg、治療的介入1回につき約75mg~約370mg、治療的介入1回につき約77mg~約350mg、治療的介入1回につき約80mg~約330mg、治療的介入1回につき約85mg~約300mg、治療的介入1回につき約90mg~約280mg、治療的介入1回につき約95mg~約250mg、治療的介入1回につき約100mg~約230mg、治療的介入1回につき約105mg~約200mg、治療的介入1回につき約110mg~約190mg、治療的介入1回につき約115mg~約175mg、治療的介入1回につき約120mg~約165mg、治療的介入1回につき約125mg~約160mg、又は治療的介入1回につき約130mg~約155mgの範囲内の量で患者に投与される。一部の実施形態においては、3-MMCは、治療的介入1回につき20mg~500mg、22mg~490mg、27mg~470mg、30mg~450mg、33mg~435mg、40mg~410mg、47mg~390mg、50mg~375mg、55mg~360mg、57mg~350mg、60mg~320mg、63mg~300mg、67mg~290mg、70mg~270mg、75mg~260mg、77mg~250mg、80mg~240mg、85mg~220mg、90mg~210mg又は100mg~200mgの範囲内の量で患者に投与される。投与される3-MMCの量の各範囲が、単一で個別の実施形態であることを理解されたい。
一部の実施形態においては、3-MMCは、治療的介入1回につき20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、67、70、73、75、77、80、83、85、87、90、93、95、97、100、103、107、110、113、115、117、120、123、125、127、130、133、137、140、143、145、147、150、153、155、157、160、163、167、170、173、175、177、180、183、185、187、190、193、195、197、200、220、240、250、275、290、300、310、320、330、340、350、360、370、380、390又は400mgの量で患者に投与される。特定の実施形態においては、3-MMCは、治療的介入1回につき50mg、治療的介入1回につき100mg、治療的介入1回につき150mg、治療的介入1回につき200mg、治療的介入1回につき250mg、治療的介入1回につき300mg、治療的介入1回につき350mg又は治療的介入1回につき400mgの量で投与される。
一部の実施形態においては、3-MMCは、体重当たりの質量に従って計算される投与量、例えば、患者の体重1Kg当たりの3-MMCのmgで患者に投与される。一部の実施形態においては、3-MMCは、治療的介入1回につき約0.5mg/Kg~約7mg/Kg体重、治療的介入1回につき約0.75mg/Kg~約6.5mg/Kg体重、治療的介入1回につき約1.0mg/Kg~約6.0mg/Kg体重、治療的介入1回につき約1.25mg/Kg~約5.5mg/Kg体重、治療的介入1回につき約1.5mg/Kg~約5mg/Kg体重、治療的介入1回につき約1.75mg/Kg~約4.5mg/Kg体重、治療的介入1回につき約2.0mg/Kg~約4.25mg/Kg体重、治療的介入1回につき約2.25mg/Kg~約4.0mg/Kg体重、治療的介入1回につき約2.5mg/Kg~約3.75mg/Kg体重、治療的介入1回につき約2.75mg/Kg~約3.5mg/Kg体重の投与量範囲で患者に投与される。投与される体重1Kg当たりの3-MMCの各範囲は、単一で個別の実施形態であることを理解されたい。
一部の実施形態においては、3-MMCは、治療的介入1回につき1.0、1.25、1.5、1.75、2.0、2.25、2.5、2.75、3.0、3.25、3.5、3.75、4.0、4.25、4.5、4.75、5.0又は5.5mg/Kg体重の投与量で患者に投与される。特定の実施形態においては、3-MMCは、治療的介入1回につき1、1.5、2、2.5又は3mg/Kg体重の投与量で患者に投与される。
3-MMCは、経口投与、静脈内投与、吹送(経鼻投与)、粘膜投与、直腸投与、経皮投与及び吸入(例えば、乾燥粉末又は蒸気吸入)を含む方法によって患者に投与することができるが、これらに限定されるものではない。本発明の方法の特定の実施形態においては、3-MMCは経口投与によって患者に投与される。特定の実施形態においては、3-MMCは、治療的介入1回につき50mg、治療的介入1回につき100mg、治療的介入1回につき150mg、治療的介入1回につき200mg、治療的介入1回につき250mg、治療的介入1回につき300mg、治療的介入1回につき350mg又は治療的介入1回につき400mgの量で患者に経口投与される。
精神療法的介入は、個々の若しくは単独の精神療法的介入である。例えば、療法若しくはカウンセリング「セッション」、又は精神療法的介入の治療計画(例えば、一連の精神療法的介入「セッション」)の一部とすることができることを理解されたい。
本明細書において「処置計画」という語句は、処置を必要とする患者(例えば、病態、症状又は障害と診断された患者)に施される処置の種類、投与量、スケジュール及び/又は期間を規定する処置計画を指す。選択された処置計画は、最良の臨床成績(例えば、病態の根治)をもたらすと予想される積極的なもの、又は病態の症候を軽減し、病態の不完全治癒をもたらし得るより穏やかなものとすることができる。ある場合には、より積極的な処置計画は、患者にやや不快感や有害副作用(例えば、悪心、頻脈)を伴い得ることを理解されたい。処置の投与量、スケジュール及び期間は、症状/障害/病態の重症度及び選択された処置の種類に応じて変わり得るが、当業者は、処置の種類を処置の投与量、スケジュール及び期間に応じて調節することができる。
本発明の方法の一部の実施形態においては、3-MMCは、精神療法的介入中に1回、又はセッション1回当たり1回投与される。別の実施形態においては、3-MMCは、精神療法的介入中に2回以上、例えば、精神療法的介入若しくはセッション中に2回、精神療法的介入若しくはセッション中に3回、精神療法的介入若しくはセッション中に4回、又は精神療法的介入若しくはセッション中に5回以上投与される。
一部の実施形態においては、精神療法的介入は、3-MMC暴露前、暴露と同時、又は暴露直後に行われる。精神療法的介入と3-MMCの投与、又は3-MMCの投与と精神療法的介入の時間間隔は、1時間~48時間、1時間~24時間、1時間~18時間、1時間~16時間、1時間~12時間、1時間~10時間、1時間~8時間、1時間~6時間、1時間~4時間及び1時間~2時間、0.1時間~2時間、0.25時間~1.5時間及び0.5時間~1.0時間の範囲とすることができる。所望の時間間隔は、例えば、3-MMCの処方、処置される症状、処置される患者に応じて決定することができる。
動物モデルを用いた安全性及び薬物動態試験(Shimshoni et al J Psychopharm, 2015;29:734-43)の示すところによれば、3-MMCのピーク血清中濃度は、経口投与後5~10分以内に達成され、経口摂取後の見かけの血漿中半減期は約0.8時間である。本発明者らの観察によれば、一部の実施形態においては、3-MMCの効果をヒト患者が知覚し始めるのは経口投与後約30~90分であり、3-MMCの投与が空腹時(即効性)か食事後(遅効性)かで変わる。ある場合には、ヒト患者における3-MMCのピーク効果の知覚は、3-MMCの効果開始の最初の知覚から10~30分後であった。本発明者らの更なる観察によれば、ヒト患者における3-MMCの効果の知覚期間は、ほとんどの場合、経口投与後4時間を超えなかった。
したがって、一部の実施形態においては、3-MMCは、精神療法的介入又はセッション中に少なくとも2回投与される。一部の実施形態においては、3-MMCは、精神療法的介入又はセッション中に1~8時間の投与間隔で2回投与される。別の実施形態においては、3-MMCは、精神療法的介入又はセッション中に2~7時間の投与間隔で2回又は3回投与される。別の実施形態においては、3-MMCは、精神療法的介入又はセッション中に3~6時間の投与間隔で2回又は3回投与される。別の実施形態においては、3-MMCは、精神療法的介入又はセッション中に1~4時間の投与間隔で2回又は3回投与される。別の実施形態においては、3-MMCは、精神療法的介入又はセッション中に1~3時間の投与間隔で2回又は3回投与される。更に別の実施形態においては、3-MMCは、精神療法的介入又はセッション中に1~2時間の投与間隔で2回以上投与される。
一部の実施形態においては、3-MMCは、精神療法的介入又はセッション中に複数回(例えば、2回以上)投与され、各投与は3-MMCの投与量が同じである(例えば、3×100mg、2×150mg、2×200mgなど)。別の実施形態においては、3-MMCは、精神療法的介入又はセッション中に複数回(例えば、2回以上)投与され、各投与は3-MMCの投与量が異なる(例えば、1×150mg、続いて1×100mg;1×200mg、続いて1×100mg、続いて第3の用量1×100mg;1×200mg、続いて1×150mgなど)。最初の高用量とそれに続く低用量の組合せ、並びに最初の低用量とそれに続く高用量の組合せ、並びにそれに続く初回用量よりも低用量と高用量の交互の投与量も予見される。
一部の実施形態においては、本発明の方法による3-MMCの投与を含む精神療法的介入は、精神療法的介入における投薬計画又は処置計画内の3-MMCの投与(例えば、セッション)を含む連続介入とすることができ、別の実施形態において、3-MMCの投与を含む介入は、3-MMCの投与を行わない精神療法的介入を含む投薬計画又は処置計画内で分散させ得ることを理解されたい。3-MMCの投与を行わない精神療法的介入を含む投薬計画又は処置計画内で3-MMCの投与を分散させる実施形態においては、3-MMCの投与を含む精神療法的介入を、投薬計画又は処置計画の全体にわたって、3-MMCを投与しない介入の間に規則的に分散させることができる。また、別の実施形態においては、3-MMCの投与を含む精神療法的介入を、投薬計画又は処置計画の全体にわたって、3-MMCを投与しない介入の間に不規則に含めることができる。非限定的一例においては、3-MMCを投与しない介入を主体とする処置計画又は投薬計画の補助として、限られた期間内に、3-MMCの投与を含む一連の精神療法的介入(セッション)を含めることができる。こうした投薬計画又は処置計画は、例えば、本発明の3-MMCを含む精神療法的介入による処置が特に適した、患者の療法の特定の側面を対象として実行することができる。
一部の実施形態によれば、3-MMCの投与を含む本発明の方法の精神療法的介入(セッション)を含む投薬計画又は処置計画は、2~4時間、4~6時間、6~12時間、12~18時間、18~24時間、36時間、48時間、3日間、4日間、5日間、6日間、1週間、2週間、3週間、1か月、2か月、3か月又はそれ以上の間隔で本発明の方法の精神療法的介入(セッション)を含むことができる。上述したように、3-MMCの投与を含む本発明の方法の精神療法的介入(セッション)を含む投薬計画又は処置計画は、処置の投薬計画中に規則的な間隔で、又は投薬計画を通して不規則的に、本発明の方法の精神療法的介入(セッション)を含むことができる。
本明細書において患者は、哺乳動物患者、好ましくはヒト患者である。精神療法的介入は、成果を修正すること、及び/又は人が問題を所望の方法で変更及び/又は克服するのを助けることを目的とすることが多い。一部の実施形態においては、患者は苦痛に苦しんでおり、本発明の方法の精神療法的介入は患者の苦痛に対するものである。特定の実施形態においては、本発明の方法で患者を処置することは、苦痛に苦しむ患者の苦痛を軽減するためである。
本明細書において「苦痛」という用語は、「ストレッサー」に対する反応であり、不安及び抑欝の根底にある成分を構成するものを指す。苦痛は、以下の個人内又は個人間の領域の1種以上における変容又は異常な行動、機能又は自覚的苦痛を招く障害をもたらし得る:気分、不安、記憶、認知、意識、知覚、性体験、睡眠、物質使用/嗜癖、性格、注意/集中、精神病、同一性、摂食、又は生体機能若しくは整合性。
一部の実施形態においては、患者は、認知的苦痛、情動的苦痛、行動的苦痛、関係苦痛及び精神的苦痛からなる群から選択される苦痛に苦しんでいる。
本明細書において認知的苦痛とは、問題になる及び/又は不正確な思考プロセス(例えば、虐待行為を正当化し、責任を取らず、相手が非難されるべきであると合理化する者)に起因する苦痛を指す。
本明細書において情動的苦痛とは、感情に関係する苦痛を指す。例は、問題になるほどの怒り、恐怖又は悲嘆である。
本明細書において行動的苦痛とは、人の行動、例えば、他人に対する攻撃又は自傷による自虐に現れるので、他人に観察可能な苦痛を指す。
本明細書において関係苦痛とは、関係の衝突から生じる苦痛を指す。非限定的一例は、離婚協議中の夫婦である。
本明細書において精神的苦痛とは、人生の意味及び目的に係わるより大きな問題に関連した苦痛を指す。非限定的一例は、自殺を試み、次いで自殺志願の他人に手を差し伸べる必要があるという精神的啓示を受けた個人である。
一般に、苦痛に苦しむ患者は、社会的、対人的及び/又は職業的な機能障害又は機能不全を経験する。原因(病因又はストレッサー)は、特発性(原因不明)であるか、又は認識されている心理社会的ストレッサー、医学的障害若しくは神経疾患による可能性がある。いずれのタイプの苦痛も本発明の態様に適合し得ることを理解されたい。
本発明の方法による3-MMC支援精神療法的介入は、精神療法的介入が必要である広範囲の障害及び症状に適切であり得る。多数のこうした診断区分が、American Psychiatric Society's Diagnostic and Statistical Manual, Fifth Edition (DSM-V, 2013)及びWorld Health Organization's International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems, 10th Revision (ICD 10)、特にICD10のV章“Mental and Behavioral Disorders”に示されている。したがって、本発明の一部の実施形態によれば、患者は、下表1の障害及び症状からなる群から選択される症状又は障害と診断される。
Figure 0007273037000001
Figure 0007273037000002
Figure 0007273037000003
特定の実施形態においては、患者は、心的外傷の個人歴、親子関係問題、小児期のネグレクトの個人歴(既往歴)、小児期における身体的虐待の個人歴(既往歴)、小児期における心理的虐待の個人歴(既往歴)、小児期における性的虐待の個人歴(既往歴)、配偶者又はパートナーによるネグレクトの個人歴(既往歴)、配偶者又はパートナーの心理的虐待の個人歴(既往歴)、配偶者又はパートナーの身体的暴力の個人歴(既往歴)、配偶者又はパートナーの性的暴力の個人歴(既往歴)、人生問題の局面、配偶者又は親密なパートナーとの関係苦痛、刺激薬使用障害及び心的外傷後ストレス障害からなる群から選択される症状又は障害と診断されるものである。
特定の実施形態においては、患者は、配偶者若しくは親密なパートナーとの関係苦痛、宗教若しくは精神的な問題、刺激薬使用障害、心的外傷後ストレス障害、又はタバコ使用障害と診断されるものである。
一部の実施形態においては、患者は、ストレス感受性障害と診断されるものである。本明細書において「ストレス感受性障害」とは、その原因の少なくとも一部が、ストレスへの暴露であり、悪化する原因の少なくとも一部が、ストレスへの暴露である、任意の症状、疾患又は障害を指す。ストレス感受性障害の非限定的例としては、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、双極性障害、急性ストレス障害、全般不安症などの不安症、強迫性障害、社会不安症、恐慌性障害、恐怖症、強迫性障害、及び抜毛症が挙げられる。いずれのストレス感受性障害も本発明の態様に適合し得ることを理解されたい。
一部の実施形態においては、患者が2つ以上の症状又は障害と診断され得ることを理解されたい。患者の症状に複数の診断がなされる場合、本発明の精神療法的介入及び/又は処置方法は、セラピスト及び/又は患者によって決定される優先順位に従って、複数の診断のうちの単一の診断の処置を患者とすることができ、一部の実施形態においては、患者の診断のうちの2つ以上の症状又は障害を逐次ではなく同時に処置することが適切であり得る。例えば、単なる例としては、物質嗜癖および欝病の両方と診断された患者に対するセラピストの処置計画は、物質嗜癖の処置に進む前に、欝病の処置に本発明の方法の使用が含まれるように選択することができる。あるいはセラピストは、患者の複数の診断結果の一部の処置に本発明の方法の使用を加え、患者の複数の診断結果に対処する際には、別の治療様式を使用するように選択することができる。
本発明の方法による精神療法的介入を受ける患者に3-MMCを投与すると、それを必要とする患者における苦痛を軽減するのに有用となり得る。一部の実施形態においては、苦痛を軽減することは、患者における思考及び/又は行動パターンを明らかにし、変化させることを含む。
一般に、精神療法的介入の目標は、患者が問題を所望の方法で変化させ、克服するのを助けることである。有効な精神療法的介入の成果の一つは、特定の症状/診断に必要な介入の回数及び/又は頻度の削減である。有効な精神療法的介入の更なる非限定的成果としては、職場/家庭の環境に対するより高い安定性、行動の改善、雇用時の機能(employment functioning)の改善、職業訓練時の機能(vocational functioning)の改善、認知ストレスの軽減、情動ストレスの軽減、改善された生活状況、改善された家族関係、改善された社会的関係、改善された生きる意義、生きる目的意識の改善、精神的健康上の症候の軽減、嗜癖行動の軽減、薬物依存の軽減などが挙げられるが、それらに限定されない。
したがって、一部の実施形態においては、患者が苦痛を軽減するために本発明の方法で処置されている場合、患者の苦痛の軽減には、精神療法的介入の回数及び/又は頻度の削減が含まれる。別の実施形態においては、患者における苦痛の軽減には、職場/家庭環境における安定性の改善、行動の改善、雇用時の機能の改善、職業訓練時の機能の改善、認知ストレスの軽減、情動ストレスの軽減、患者の生活状況の改善、患者の家族関係の改善、社会的関係の改善、患者の生きる意義の改善、患者の生きる目的意識の改善、精神的健康上の症候の軽減、嗜癖行動の軽減、及び薬物依存の軽減が含まれる。特定の実施形態においては、患者における苦痛の軽減は、薬物依存の軽減、職業的又は学術的機能の拡大、並びに改善された家族及び/又は社会的関係の内の1種以上を含む。
精神療法的介入によって処置される患者の心理学的又は精神医学的な障害又は症状の重症度を診断し、評価し、治療の経過をモニタリングするための方法及び機器は、当該技術分野でよく知られている。
本発明の方法を用いた治療前、治療中又は治療後に患者の経過を診断し、モニターし、評価する適切な機器の非限定的リストを表2に示す。
Figure 0007273037000004
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特定の実施形態においては、本発明の方法を用いた治療前、治療中又は治療後の患者の経過は、表2から選択されるBeck Depression Inventory、Beck Anxiety Inventory、Beck Hopelessness Scale、PTSDの場合、UCLA PTSD Index for DSM IV、GAD-7、Primary Care PTSD Screenなど、Oxford Happiness Inventory and Addictions評価の少なくとも1種によって評価される。
本発明の方法は、精神療法的介入に加えて、別の治療様式と組み合わせ得ることを理解されたい。薬物療法は、精神療法的介入を受ける患者における短期および長期の両方の結果を得るための現代の処置計画における、精神療法的介入の一般的補助である。したがって、一部の実施形態においては、患者は、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)、モノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害剤、セロトニンドパミン拮抗物質、鎮痛薬、血圧降下薬、抗アレルギー薬、抗炎症薬、解毒薬、抗痙攣薬、抗感染薬、筋弛緩剤及び局所麻酔薬からなる群から選択される少なくとも1種の薬物で処置されている。特定の実施形態においては、本発明の方法は、更に、上記群から選択される少なくとも1種の薬物を患者に投与することを含む。
さらに、精神療法の非薬理学的補助が最近普及し、本発明の方法の精神療法的介入に統合することもできる。さらに、精神療法の環境(context)は重要であり、状況(すなわち、依頼者/患者/対象の期待)と経験の設定又は環境(例えば、音楽、芸術、装飾、食品、ビデオなど)の両方に注意する必要がある。したがって、一部の実施形態においては、本発明の方法は、更に、補助治療的、非薬理学的な療法(modality)に患者を暴露することを含む。当該療法は、例えば、音楽、食品、治療空間の選択、視覚的刺激、音声刺激、温熱快感、芸術、本、室内装飾、刺激を与える物体(例えば、スピリチュアルカード)、他の個体の存在(又は非存在)、セラピストの仕草、療法セッションに適切な備品からなる群から選択される少なくとも1種である。
本発明の一部の実施形態の3-MMCは、それ自体で、又は適切な担体若しくは賦形剤と混合された医薬組成物として、患者に投与することができる。
本明細書において「医薬組成物」とは、本明細書に記載の活性成分の1種以上と生理学的に適切な担体及び賦形剤などの別の化学成分との製剤を指す。薬剤組成物の目的は、生物体への化合物の投与を容易にすることである。
ここでは「活性成分」という用語は、生物学的効果を担う3-MMCを指す。
以下、区別なく使用される「生理学的に許容される担体」と「薬学的に許容される担体」という句は、生物に顕著な刺激を起こさず、投与化合物の生物活性及び性質を抑制しない担体又は希釈剤を指す。アジュバントはこれらの句に含まれる。
ここでは「賦形剤」という用語は、医薬組成物に添加して、活性成分の投与を更に容易にする不活性物質を指す。賦形剤の非限定的例としては、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、種々の糖及び種々のタイプのデンプン、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油、並びにポリエチレングリコールが挙げられる。
薬物の処方及び投与の技術は、参照により本明細書に援用する"Remington's Pharmaceutical Sciences", Mack Publishing Co., Easton, PA、最新版に記載されている。
適切な投与経路としては、例えば、経口、直腸、経粘膜、特に経鼻、腸又は非経口送達が挙げられ、筋肉内、皮下及び髄内注射、並びに髄腔内、直接の脳室内、心臓内、例えば、右若しくは左心室腔、一般的な冠動脈、静脈内、腹腔内、鼻腔内、又は眼内注射を含む。
本発明の一部の実施形態の医薬組成物は、当該技術分野で周知のプロセスによって、例えば、従来の混合、溶解、顆粒化、糖衣錠剤製造、研和、乳化、カプセル化、封入又は凍結乾燥プロセスによって、製造することができる。
本発明の一部の実施形態に従って使用する医薬組成物は、活性成分の製剤化を容易にする、薬学的に使用可能な賦形剤や助剤を含む、1種類以上の生理学的に許容される担体を用いて、従来様式で処方することができる。適切な処方は、選択する投与経路に依存する。
注射の場合、医薬組成物の活性成分を、水溶液として、好ましくはハンクス液、リンゲル液、生理学的塩緩衝剤などの生理適合性緩衝液として、処方することができる。経粘膜投与の場合、通過すべき関門に適切な浸透剤を処方に使用する。こうした浸透剤は、一般に当該技術分野で公知である。
経口投与の場合、医薬組成物は、活性化合物を当該技術分野で周知の薬学的に許容される担体と組み合わせることによって、容易に処方することができる。こうした担体によって、患者による経口摂取用の錠剤、丸剤、糖衣錠剤、カプセル剤、液剤、ゲル剤、シロップ剤、スラリー剤、懸濁剤などとして医薬組成物を処方することができる。経口用薬理学的製剤は、固体賦形剤を用いて製造することができ、場合によっては、生成した混合物を粉砕し、必要に応じて適切な助剤を添加後、顆粒混合物を加工して、錠剤、又は糖衣錠剤の核を得ることができる。適切な賦形剤は、特に、ラクトース、スクロース、マンニトール又はソルビトールを含めた糖などの充填剤、セルロース製剤、例えば、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、コメデンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、トラガカントゴム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及び/又はポリビニルピロリドン(PVP)などの生理学的に許容されるポリマーである。必要に応じて、架橋ポリビニルピロリドン、寒天、アルギン酸又はアルギン酸ナトリウムなどのその塩などの崩壊剤を添加することができる。
糖衣錠剤の核は、適切なコーティングが施されている。この目的のために、濃縮糖液を使用することができ、濃縮糖液は、場合によっては、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、Carbopolゲル、ポリエチレングリコール、二酸化チタン、ラッカー溶液、及び適切な有機溶媒又は溶媒混合物を含むことができる。識別のために、又は活性化合物用量の異なる組合せを特徴づけるために、色素又は顔料を錠剤又は糖衣錠剤コーティングに添加することができる。
経口的に使用することができる医薬組成物としては、ゼラチン製押しばめ式カプセル剤、及びゼラチンとグリセロール、ソルビトールなどの可塑剤でできた密封軟カプセル剤が挙げられる。押しばめ式カプセル剤は、ラクトースなどの充填剤、デンプンなどの結合剤、タルク、ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤、及び場合によっては安定剤との混合物中に、活性成分を含むことができる。軟カプセルでは、活性成分を脂肪油、流動パラフィン、液状ポリエチレングリコールなどの適切な液体に溶解又は懸濁させることができる。さらに、安定剤を添加することもできる。経口投与用製剤はすべて、選択される投与経路に適切な投与量にすべきである。
口腔投与の場合、組成物は、従来の様式で処方された錠剤又は舐剤の形をとり得る。
経鼻吸入投与の場合、本発明の一部の実施形態に従って使用される活性成分は、加圧容器又は噴霧器から、適切な噴霧剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン又は二酸化炭素を使用して、エアロゾル噴霧の形で好都合には送達される。加圧エアロゾルの場合には、単位用量は、計量された量を送達するための弁を備えることによって決定することができる。化合物とラクトース、デンプンなどの適切な粉末基剤との混合粉末を含む、分注器用の例えばゼラチンのカプセル剤及びカートリッジ剤を処方することができる。
本明細書に記載の医薬組成物は、例えば大量瞬時投与又は持続注入による、非経口投与用に処方することができる。注射用製剤は、場合によっては添加された防腐剤と共に、単位剤形で、例えば、アンプル又は複数回投与容器中に存在することができる。組成物は、油性又は水性ビヒクル中の懸濁剤、溶液剤又は乳濁液剤とすることができ、懸濁剤、安定化剤及び/又は分散剤などの調合剤を含むことができる。
非経口投与用医薬組成物は、水溶性の形態の活性製剤の水溶液を含む。さらに、必要に応じて活性成分の懸濁液、油性又は水性の注射用の懸濁剤として調製することができる。適切な親油性溶媒又はビヒクルとしては、ゴマ油などの脂肪油、オレイン酸エチルなどの合成脂肪酸エステル、トリグリセリド、リポソームが挙げられる。水性注射用懸濁剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトール、デキストランなど、懸濁剤の粘度を増加させる物質を含むことができる。場合によっては、懸濁剤は、適切な安定剤、又は活性成分の溶解性を高めて高濃縮溶液の調製を可能にする薬剤を含むこともできる。
あるいは、活性成分は、使用前に適切なビヒクル、例えば、発熱物質を含まない無菌の水溶液で構成するために、粉末状とすることができる。
本発明の一部の実施形態の医薬組成物は、例えばカカオ脂、他のグリセリドなどの従来の坐剤基剤を用いて、坐剤、保留浣腸などの直腸組成物に処方することもできる。
本発明の一部の実施形態における使用に適切な医薬組成物としては、意図した目的を達成するのに有効な量で活性成分が含まれる組成物が挙げられる。より具体的には、治療有効量とは、患者における障害又は症状の症候を処置、防止、軽減又は改善するために、精神療法的介入と組み合わせたときに有効な3-MMCの量を意味する。
治療有効量の決定は、特に本明細書の詳細な開示に照らして、当業者の能力の十分な範囲内にある。
本発明の方法に使用される任意の製剤では、治療有効量又は用量は、動物モデルから最初に推定することができる。こうした情報を使用して、ヒトにおける有用な用量をより正確に決定することができる。
本明細書に記載の活性成分の毒性及び治療効果は、標準薬学手順によってインビトロ、細胞培養物又は実験動物において測定することができる。これらのインビトロ、細胞培養アッセイ及び動物試験から得られるデータを、ヒトの使用のための投与量範囲を求めるために使用することができる。投与量は、使用剤形及び利用する投与経路に応じて変わり得る。正確な処方、投与経路及び投与量は、個々の医師が、患者の症状を考慮して選択することができる。(例えば、Fingl, et al., 1975, "The Pharmacological Basis of Therapeutics", Ch. 1 p.1を参照されたい)。
投与量及び間隔は、生物学的効果を誘導又は抑制するのに十分な3-MMCレベル(最小有効濃度、MEC)となるように個々に調節することができる。MECは、各製剤で変わるが、動物モデルから推定することができる。MECを得るのに必要な投与量は、個々の特性及び投与経路に依存する。検出検査によって血漿中濃度を測定することができる。
上で詳述したように、処置すべき症状の重症度及び応答性に応じて、投与を単回又は複数回投与とすることができ、処置の期間は、数日から数週間、又は治癒するまで、又は障害若しくは症状が軽減されるまでとする。
投与される組成物の量は、言うまでもなく、処置患者、病気の重症度、投与方式、処方する医師の判断などに依存する。
本発明の一部の実施形態の組成物は、必要に応じて、3-MMCを活性成分として含む単位剤形を1つ以上含む、分包又は分注装置(FDAによって認可されたキットなど)として提供することができる。分包は、例えば、ブリスターパックなどのように、金属又はプラスチック箔を含むことができる。分包又は分注装置には、投与説明書を添付することができる。分包又は分注装置は、医薬品の製造、使用又は販売を規制する政府機関によって規定された形式で容器に付随した通知を添付することもでき、この通知は、ヒトまたは動物への投与用の組成物の形態を政府機関が認可したことを示す。こうした通知は、例えば、処方薬に対して米国食品医薬品局が認可したラベル、又は認可された製品折込みとすることができる。更に、適合性の薬剤担体中に処方された本発明の製剤を含む組成物を調製し、適切な容器に入れ、上述した適応症の処置用であるというラベルを付すこともできる。
したがって、一部の実施形態によれば、治療有効量の3-メチルメトカチノン(3-MMC)及び精神療法的介入と関連した3-MMCの使用説明書を含む、精神療法的介入を受ける患者を処置するのに使用するためのキットが提供される。本発明の方法において、3-MMC投与と組み合わせるのに適切な精神療法的介入の種類については上述の通りである。一部の実施形態においては、精神療法的介入が患者における苦痛に対するものであることが説明書に示されている。別の実施形態においては、精神療法的介入は、精神分析及び精神力動療法、行動療法、認知療法、人間性療法並びに統合又は全人的医療からなる群から選択される。
本願発明の特許期間中に、精神療法的介入を受ける患者を3-MMCを用いて処置するための多数の関連する方法が開発されると予想されるが、「精神療法的介入を受ける患者に3-MMCを投与する」という用語の範囲は、こうした新しい技術のすべてを演繹的に含むものとする。
本明細書において「約(about又はapproximately)」という用語は±10%を指す。
用語「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(having)」及びその活用形は、「限定されるものではないが、含む(including but not limited to)」を意味する。この用語は、「からなる」及び「から本質的になる」という用語を包含する。
「から本質的になる」という句は、組成物又は方法が、追加の成分及び/又はステップを含むことができるが、追加の成分及び/又はステップが、請求項に係る組成物又は方法の基本的で新規な特性を実質的に変えない場合に限ることを意味する。
本明細書において、単数形を表す「a」、「an」及び「the」は、文脈が明らかに他を示さない限り、複数をも患者とする。例えば、「化合物(a compound)」又は「少なくとも1種の化合物」には、複数の化合物が含まれ、それらの混合物をも含み得る。
本願全体を通して、本発明のさまざまな実施形態は、範囲形式にて示され得る。範囲形式での記載は、単に利便性及び簡潔さのためであり、本発明の範囲の柔軟性を欠く制限ではないことを理解されたい。したがって、範囲の記載は、可能な下位の範囲の全部、及びその範囲内の個々の数値を特異的に開示していると考えるべきである。例えば、1~6といった範囲の記載は、1~3、1~4、1~5、2~4、2~6、3~6等の部分範囲のみならず、その範囲内の個々の数値、例えば1、2、3、4、5及び6も具体的に開示するものとする。これは、範囲の大きさに関わらず適用される。
本明細書において数値範囲を示す場合、それは常に示す範囲内の任意の引用数(分数又は整数)を含むことを意図する。第1の指示数と第2の指示数「との間の範囲」という表現と、第1の指示数「から」第2の指示数「までの範囲」という表現は、本明細書で代替可能に使用され、第1の指示数及び第2の指示数と、それらの間の分数及び整数の全部を含むことを意図する。
本明細書で使用する「方法」という用語は、所定の課題を達成するための様式、手段、技術及び手順を意味し、化学、薬理学、生物学、生化学及び医療の各分野の従事者に既知のもの、又は既知の様式、手段、技術及び手順から従事者が容易に開発できるものが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書において「処置」という用語は、症状を抑制する、ほぼ阻止する、症状の進行を遅らせる若しくは逆転させる、症状の臨床的若しくは見た目の症候をほぼ改善する、又は症状の臨床的若しくは見た目の症候の出現をほぼ防止することを含む。
明確さのために別個の実施形態に関連して記載した本発明の所定の特徴はまた、1つの実施形態において、これら特徴を組み合わせて提供され得ることを理解されたい。逆に、簡潔さのために1つの実施形態に関連して記載した本発明の複数の特徴はまた、別々に、又は任意の好適な部分的な組み合わせ、又は適当な他の記載された実施形態に対しても提供され得る。さまざまな実施形態に関連して記載される所定の特徴は、その要素なしでは特定の実施形態が動作不能でない限り、その実施形態の必須要件であると捉えてはならない。
上述したように、本明細書に記載され、特許請求の範囲に請求される本発明のさまざまな実施形態及び態様は、以下の実施例によって実験的に支持されるものである。
ここで、上記の記載と共に本発明を限定することなく説明する以下の実施例に参照する。一般に、本明細書で使用する専門用語及び本発明で利用する臨床手順は、精神医学的、精神療法的、心理学的、精神分析的、カウンセリング、薬理学的及び薬学的技術を含む。こうした技術は、文献に十分に説明されている。例えば、その両方を本明細書に全体が記載されたが如く参照により本明細書に援用するDSM-VとICD10を参照されたい。他の一般的な参考文献がこの文書全体を通して提供される。その中の手順は、当該技術分野でよく知られていると考えられ、読者の便宜のために提供される。その中に含まれるすべての情報を参照により本明細書に援用する。
以下の症例研究は、3-MMCの投与によって精神療法的介入を受ける患者を処置する本発明の方法の一部の実施形態の幾つかの態様を例示するものである。
症例研究I:心的外傷後ストレス障害(PTSD)
以前に双極性障害と誤診された、働くことができない、PTSDに苦しむ41歳の男性は、精神科医の管理下に置かれたが、4年間に改善は見られなかった。3回の3-MMC支援精神療法セッション後、この個体はもはやPTSDとも双極性障害とも診断されず、有給雇用に戻ることができた。この症例において療法は、この療法のために設計された部屋(やわらかな照明、ベッド、魅力的な枕、慎重に選択された音楽、霊感的な芸術-霊的及び自然)の男性と女性の両方のセラピストからなった。患者にリラクゼーション及び呼吸法を教え、経験から予想すべきものについて説明した。この症例では、200ミリグラムの3-MMCを経口投与し、その後、患者をベッドに寝かせ、アイマスクを付けた状態で気持ちを落ち着かせる音楽を1.5時間聴かせた(内的経験)。次いで、患者をベッドに座らせ、アイマスクを外させ、PTSDをもたらした過去の出来事についてセラピストが探索した。2時間のセラピストによる精神療法後、患者を再度寝かせ、更に2時間アイマスクを付けさせた。続いて、患者をセラピストに再会させ、心を苦しめる記憶をポジティブな学習経験に再構成することができる方法について彼の病識を探究した。
症例研究II:カップルセラピー
結婚17年の異性夫婦は、両者がささいな問題と認めた衝突の一連の繰り返しに巻き込まれている。彼らは、離婚の話し合いを始めるきっかけとして十分に問題的な激しい相互の感情的反応及び怒りの爆発を述べた。それらの衝突を解決する最後の試みとして、彼らは、3-MMCカップルセラピーに1か月に1回参加することに同意した。6か月間(6セッション)にわたり、彼らは二人とも、自身の問題行動の責任を負うことができ、より機能的な関係を取り決めることができた。この症例において療法は1名の女性セラピストからなり、彼女は夫婦を評価し、3-MMCセッションと、具体的な意思疎通技術(非暴力的意思疎通)が夫婦に教示された2回の非3MMCセッションを準備した。場所は、快適な備品、3個の椅子及び隣接の台所を備えた、通常のセラピストの診察室だった。3-MMCは経口投与し、投与量は150ミリグラムと、最初の投与の1時間後の100ミリグラムの追加投与とした。夫婦は、緊張を和らげる音楽を傾聴する期間と、会話の期間とを交互に行い、現在と過去の両方に関連した意思疎通の仕方についての彼ら自身の見解を探索した。カウンセラーは、夫婦の発言の一部を非暴力的意思疎通に翻訳し、自己責任を奨励した。追加投与の5時間後にセッションを終え、軽食を用意して配り、夫婦とセラピストとで食事し、セッションを報告した。夫婦は、従来の夫婦カウンセリングのために3-MMCセッションのそれぞれの間に2回セラピストに面会した。彼らの現在の関係は、衝突がないわけではないが、もはや離婚を話し合うことはない。
症例研究III:関係苦痛
40歳の独身就労女性は、男性との関係が数か月以上続かない理由を理解するために3-MMC支援療法に参加した。4回の3-MMC支援精神療法セッション後、彼女は、以前には無意識であった家族に関係した行動パターンを理解した。この症例においては、患者の関係の履歴を調べるための2回の予備セッションによって、女性セラピストが患者の評価および準備を行った。患者は、自らが子供のときの両親の関係と、彼女がデートした男性に対する、過去の経験で遜色された彼女の反応との関係を考えるように推奨された。療法の場所は、霊感的な芸術と壁飾りを備えたセラピストの居間であった。音響システムは、ヘッドホン及びipodと、気持ちを落ち着かせる/霊的な音楽とからなるものであった。処置日には、患者に300ミリグラムの3-MMCを経口投与した。処置セッションは、セラピストによる瞑想演習の誘導から開始し、次いで、患者はアイマスクをつけて横になり、音楽を聴きながら、内省するように奨励された。この省令において、内的経験は20分間であり、その後、患者はアイマスクを外し、音楽を止め、彼女の母に対する彼女の過去の怒りに関連した激しい感情を表出させた。セラピストは、2.5時間続いたこの感情表出の重要性を承認し、その後、患者は再度横になり、セラピストは、彼女の手を静かに1時間握った。患者が経験から得た病識を探究してセッションを終えた。その後の2回の非3MMC療法セッションによって、経験の統合を強固にした。彼女はまだ独身であるが、彼女のその後の数回のデートは、過去のものよりもポジティブな経験であった。
症例研究IV:心的外傷後ストレス障害(PTSD)及び全般不安症(GAD)
30歳の女性は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、欝病及び全般不安症(GAD)に苦しんでいた。
彼女が経験した症候は、不安発作、過換気、胸部疼痛、知覚麻痺、及び四肢刺痛、過敏性腸症候群(IBS)、悪夢、及び不眠であった。
PTSDは、特定の生命にかかわる事象、及び彼女の青春期に明らかになった他の関連事項に起因していた。これらの事象の心理学的問題は、長年診断未確定であったが、彼女は最終的に不安及び欝病の処置を受けた。しかし、彼女は、彼女の医師が処方を薦めた抗欝薬の服用を拒み、急性不安発作のために5~10mgのオキサゼパムを時折服用するにすぎなかった。
彼女が3-MMC支援精神療法を開始したときには、彼女は職業上の虚脱感に既に4か月苦しんでいた。DC-10 Z-73.0参照。
3-MMCを、週2回、2日連続で、各回200~400mgの投与量で8週間投与した。5週目からは、3-MMC支援精神療法を週1回行った。各セッションは6.5~10時間続き、平均8.5時間/セッションであった。これらのセッション中に3-MMCが彼女にもたらした神経相関によって、彼女は、セラピストと一緒に、PTSDの根本にある外傷的体験を思い起こすことができた。これは、通常は生じる身のすくむような恐怖なしに起こり、推定5-HT1A作動物質に依存した様式であった。3-MMCによって誘導される一過性神経内因性薬物動態プロファイル後に続く、上記記憶の再固定によって、付随する恐怖のレベルがその後の各セッションで減少した。
3-MMC支援精神療法投薬計画中の5週目には、次の3-MMC支援精神療法の2日前に、彼女は週1回1時間の眼球運動による脱感作と再処理(EMDR)療法を始めた。残りの恐怖を伴う記憶を消すために、40mgのプロプラノロールを各EMDRセッションの1時間前に投与した。
総合すると、これらの症例研究の結果は、夫婦カウンセリング、PTSD及びGAD及び関係苦痛の処置を含む多様な症状及び障害に対して精神療法的介入を受ける患者に対する3-MMC投与が、種々の精神療法的介入の有効な補助になり得ることを示している。
本発明をその特定の実施形態との関連で説明したが、多数の代替、修正及び変種が当業者には明らかであろう。したがって、そのような代替、修正及び変種の全ては、添付の特許請求の範囲の趣旨及び広い範囲内に含まれることを意図するものである。
本明細書で言及した全ての刊行物、特許及び特許出願は、個々の刊行物、特許及び特許出願のそれぞれについて具体的且つ個別の参照により本明細書に組み込む場合と同程度に、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。加えて、本願におけるいかなる参考文献の引用又は特定は、このような参考文献が本発明の先行技術として使用できることの容認として解釈されるべきではない。また、各節の表題が使用される範囲において、必ずしも限定として解釈されるべきではない。

Claims (19)

  1. 3-メチルメトカチノン(3-MMC)を有効成分として含む、精神療法的介入を受ける患者を処置するための医薬であって、前記患者は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、関係苦痛、およびPTSDと不安症の組み合わせの少なくとも1種を患う、あるいはカップルセラピーを必要とする患者である、医薬
  2. 前記精神療法的介入の前に投与される、請求項1に記載の医薬。
  3. 前記精神療法的介入中に投与される、請求項1に記載の医薬。
  4. 前記精神療法的介入中に少なくとも2回投与される、請求項3に記載の医薬。
  5. 前記精神療法的介入の後に投与される、請求項1に記載の医薬。
  6. 前記患者に投与される前記3-MMCの量が、治療的介入1回につき50mg~500mgとなるように処方されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の医薬。
  7. 前記患者に投与される前記3-MMCの量が、治療的介入1回につき100mg~400mgとなるように処方されている、請求項6に記載の医薬。
  8. 前記患者に投与される前記3-MMCの量が、治療的介入1回につき100mg~200mgとなるように処方されている、請求項6に記載の医薬。
  9. 前記患者に投与される前記3-MMCの量が、治療的介入1回につき100mgまたは200mgとなるように処方されている、請求項1から8のいずれか一項に記載の医薬。
  10. 前記精神療法的介入が、前記患者のPTSDのためのものである、請求項1から9のいずれか一項に記載の医薬。
  11. 前記精神療法的介入が、前記患者のカップルセラピーのためのものである、請求項1から9のいずれか一項に記載の医薬。
  12. 前記精神療法的介入が、前記患者の関係苦痛のためのものである、請求項1から9のいずれか一項に記載の医薬。
  13. 前記精神療法的介入が、前記患者のPTSDと不安症の組み合わせのためのものである、請求項1から9のいずれか一項に記載の医薬。
  14. 前記不安症が、全般不安症、強迫性障害、社会不安症、恐慌性障害、恐怖症、強迫性障害及び抜毛症からなる群から選択される、請求項1~9および13のいずれか一項に記載の医薬。
  15. 前記精神療法的介入が、精神分析及び精神力動療法、行動療法、認知療法、人間性療法並びに統合又は全人的医療からなる群から選択される、請求項1から14のいずれか一項に記載の医薬。
  16. 前記精神療法的介入が、人間性療法又は統合/全人的医療である、請求項15に記載の医薬。
  17. 前記患者の処置が、精神療法的介入の回数及び/又は頻度の削減、及び/又は嗜癖行動の軽減、及び薬物依存の軽減をもたらす請求項1~16のいずれか一項に記載の医薬。
  18. 治療有効量の3-メチルメトカチノン(3-MMC)と、精神療法的介入に関連した3-MMCの使用説明書とを含む、精神療法的介入を受ける患者を処置するのに使用するためのキットであって、前記患者は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、関係苦痛、およびPTSDと不安症の組み合わせの少なくとも1種を患う、あるいはカップルセラピーを必要とする患者である、キット
  19. 前記精神療法的介入が、精神分析及び精神力動療法、行動療法、認知療法、人間性療法並びに統合又は全人的医療からなる群から選択される、請求項18に記載のキット。
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