JP7270727B2 - 圧電発音部品 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電発音部品に関する。
圧電発音部品は、例えば、家庭用電化製品や火災報知設備などの民生用及び業務用電子機器や自動車などにおいて、警報音や動作音を発する電気音響変換器として用いられている。圧電発音部品のうち、いわゆるピンタイプと呼ばれる針状の実装端子を備えた圧電発音部品は、例えば、圧電振動板と、ベースと、ベースの外側に嵌合されてベースと共に圧電振動板を格納するケースとを備えている。このとき、圧電振動板は、ベースとケースとによって外周部が挟持されることで、ベースの底壁部とケースの天壁部との間に形成された内部空間に保持されている。
例えば、特許文献1には、ベースの起立壁部とケースの周壁部との両方に少なくとも1つのスリットが形成された圧電発音部品が開示されている。この圧電発音部品においては、ベースとケースとが嵌合された状態で起立壁部のスリットと周壁部のスリットとが整合して、内部と外部とを連通する通気孔が形成されている。
特開2001-128291号公報
しかしながら、特許文献1に記載の圧電発音部品においては、スリットが形成されていることによりベース及びケースが変形し易くなるため、ベースとケースとの嵌合強度が低下する恐れがある。例えば、圧電発音部品を実装するときフロー方式の半田付けの熱によってベースとケースが変形するため、ケースの変形量がベースの変形量よりも大きいと嵌合強度が低下してケースが脱落してしまう場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、信頼性が向上した圧電発音部品の提供である。
本発明の一態様に係る圧電発音部品は、圧電振動板と、圧電振動板を外部と電気的に接続する端子が設けられたベースと、ベースと組み合わされた状態で圧電振動板を格納するケースとを備えた圧電発音部品であって、ベースは、圧電振動板と間隔を空けて対向する上面を有する底壁部と、上面を平面視したときに底壁部よりも外側に突起する突起部とを有し、ケースは、圧電振動板と間隔を空けて対向する下面を有する天壁部と、圧電発音部品の高さ方向に延在する周壁部とを有し、周壁部は、ベースの突起部を係止するための爪部を有し、ケースの周壁部には、ケースの開口側の端部から延在する少なくとも1つのスリットが形成され、少なくとも1つのスリットの圧電発音部品の高さ方向に沿ったスリット長をL、ケースの圧電発音部品の高さ方向に沿ったケース長をTcとしたとき、L<0.35×Tcを満たす。
本発明の他の一態様に係る圧電発音部品は、圧電振動板と、圧電振動板を外部と電気的に接続する端子が設けられたベースと、ベースと組み合わされた状態で圧電振動板を格納するケースとを備えた圧電発音部品であって、ベースは、圧電振動板と間隔を空けて対向する上面を有する底壁部と、上面を平面視したときに底壁部よりも外側に突起する突起部と、圧電発音部品の高さ方向に延在する起立壁部とを有し、ケースは、圧電振動板と間隔を空けて対向する下面を有する天壁部と、圧電発音部品の高さ方向に延在する周壁部とを有し、周壁部は、ベースの突起部を係止するための爪部を有し、ケースの周壁部には、ケースの開口側の端部から延在する少なくとも1つのスリットが形成され、ケースがベースに組み合わされた状態で、少なくとも1つのスリットの上端は、起立壁部の上端よりも下方に位置している。
本発明によれば、信頼性が向上した圧電発音部品が提供できる。
第1実施形態に係る圧電発音部品の構成を概略的に示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る圧電発音部品の構成を概略的に示す断面図である。 第1実施形態の係止部分におけるベースの構成を概略的に示す拡大断面図である。 第1実施形態の通気孔におけるベース及びケースの構成を概略的に示す拡大断面図である。 第1実施形態の実施例におけるスリット割合と嵌合強度との関係を示すグラフである。 第2実施形態の係止部分におけるベースの構成を概略的に示す拡大断面図である。 第3実施形態の係止部分におけるベースの構成を概略的に示す拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。各実施形態の図面は例示であり、各部の寸法や形状は模式的なものであり、本願発明の技術的範囲を当該実施形態に限定して解するべきではない。
<第1実施形態>
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る圧電発音部品100の構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る圧電発音部品の構成を概略的に示す分解斜視図である。図2は、第1実施形態に係る圧電発音部品の構成を概略的に示す断面図である。
圧電発音部品100は、圧電振動板10と、ベース20と、ケース30と、実装端子40とを備えている。詳細については後述するが、圧電振動板10は振動板11と圧電振動素子13とを備え、ベース20は底壁部21と起立壁部22と突起部23とを備え、ケース30は天壁部31と周壁部32と爪部33とを備え、実装端子40は第1端子41と第2端子42とを備えている。圧電発音部品100は、第1端子41及び第2端子42を外部基板に挿入して半田付けによって実装される、いわゆるピンタイプの発音部品である。
本発明に係る実施形態の説明において、底壁部21の上面21Bの法線方向を、圧電発音部品100の高さ方向という。また、底壁部21から天壁部31に向かう方向を「上方向」、天壁部31から底壁部21へ向かう方向を「下方向」という。各部の周方向は、上方向又は下方向から平面視したときの各部の周縁に沿った方向である。また、各部の径方向は、上方向又は下方向から平面視したときの各部の周縁と交差して幾何中心を通る方向である。
まず、圧電振動板10の構成について説明する。
圧電振動板10は、組み合わされた状態のベース20とケース30とが形成する内部空間に格納されている。圧電振動板10は、外周部がベース20とケース30とによって挟持され中央部が上下に面外屈曲振動可能に保持されたダイアフラムに相当する。圧電振動板10は、ベース20及びケース30が組み合わされて形成される内部空間を、下部空間51と上部空間52とに区画している。言い換えると、圧電発音部品100の内部には、圧電振動板10とベース20とによって囲まれた下部空間51と、圧電振動板10とケース30とによって囲まれた上部空間52と、が形成されている。
振動板11は、互いに対向する下面11A及び上面11Bを有する薄い板状を成している。振動板11の下面11Aは底壁部21の側に設けられ、振動板11の上面11Bは天壁部31の側に設けられている。振動板11の下面11Aを平面視したとき、振動板11は例えば略円形状に形成されている。平面視したときの振動板11の形状は上記に限定されるものではなく、楕円形状や多角形状やこれらの組合せであってもよい。振動板11は、例えば黄銅、ニッケル、鉄ニッケル合金(42Ni-Fe)又はステンレスなどからなる金属プレートによって設けられている。振動板11の材料は、面外屈曲振動可能であれば上記に限定されるものではない。振動板11は、液晶ポリマーなどの有機材料や、金属化合物などの無機材料によって設けられてもよい。また、振動板11は、複数の材料が積層された多層構造であってもよい。
圧電振動素子13は、実装端子40を通して入力される電気信号に応じて励振される電気機械変換素子である。圧電振動素子13は、振動板11の下面11Aの中央部に接合されており、圧電振動板10を上下に面外屈曲振動させる。圧電振動素子13は、第1電極E1、圧電膜P1及び第2電極E2を備えている。一対の励振電極を構成する第1電極E1及び第2電極E2は、圧電膜P1を挟んで高さ方向において対向している。第1電極E1は圧電膜P1の振動板11側に設けられており、第2電極E2は圧電膜P1の振動板11側とは反対側に設けれている。平面視したとき、圧電膜P1は第1電極E1及び第2電極E2よりも大きく、第1電極E1及び第2電極E2は圧電膜P1の内側に位置している。圧電振動素子13は図示を省略した導電性接着剤によって振動板11に接合されており、第1電極E1と振動板11は電気的に接続されている。なお、振動板11が金属板などの導電性材料によって設けられている場合、振動板11を電極として利用し、第1電極E1を省略してもよい。
圧電膜P1は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb(ZrTi1-X)O;PZT)などのチタン酸系やニオブ酸リチウム(LiNbO)などのニオブ酸系などのペロブスカイト酸化物からなる圧電セラミックによって設けられている。圧電膜P1の材料は上記に限定されるものではなく、水晶や圧電高分子膜などのセラミック以外の圧電体によって設けられてもよい。第1電極E1及び第2電極E2は、例えばニッケル銅合金(NiCu)や銀(Ag)などの金属材料によって設けられている。第1電極E1及び第2電極E2の材料は上記に限定されるものではなく、導電性樹脂、導電性セラミック、縮退半導体などによって設けられてもよい。平面視したとき、圧電膜P1、第1電極E1及び第2電極E2のそれぞれは例えば同心円の略円形状に形成されている。平面視したときの圧電膜P1、第1電極E1及び第2電極E2のそれぞれの形状は上記に限定されるものではなく、楕円形状や多角形状やこれらの組合せであってもよい。また、平面視したときの圧電膜P1、第1電極E1及び第2電極E2のそれぞれの形状は互いに異なっていてもよい。
次に、ベース20の構成について説明する。
ベース20は、互いに嵌合された状態のベース20及びケース30によって構成される圧電振動板10の保持器の下半分に相当する。ベース20が外部基板に対向するように、圧電発音部品100は外部基板に実装される。
底壁部21は、圧電振動板10との間に下部空間51を形成している。底壁部21は、互いに対向する下面21A及び上面21Bを有する平板状に形成されている。下面21Aは、圧電発音部品100の外部空間に面している。上面21Bは、圧電発音部品100の内部空間(下部空間51)に面し、高さ方向において圧電振動板10と間隔を空けて対向している。底壁部21の上面21Bを平面視したとき、底壁部21は例えば略円形状に形成されている。平面視したときの底壁部21の形状は上記に限定されるものではなく、楕円形状や多角形状やこれらの組合せであってもよい。
起立壁部22は、底壁部21の周縁から高さ方向に延びている。起立壁部22は、底壁部21よりも上方(底壁部21から視て天壁部31側)に位置し、下部空間51の周囲に形成されている。起立壁部22は、下部空間51側に形成された内側面22Aと、内側面22Aとは反対側に形成された外側面22Bと、起立壁部22の先端において内側面22Aと外側面22Bとを繋ぐ対向面22Cとを有している。起立壁部22の内側面22Aは、底壁部21の上面21Bに接続している。起立壁部22の対向面22Cは、高さ方向において圧電振動板10の外周部と対向している。
図1に示した例では、起立壁部22は、底壁部21の周縁に沿った周方向において連続した筒状には形成されておらず、起立壁部22は、少なくとも1つのスリットSLAによって、周方向において分断されている。スリットSLAは、起立壁部22の先端から根本に亘って形成され、底壁部21の上面21Bを露出させている。また、スリットSLAは、下部空間51を外部空間へと開口させるように、起立壁部22を内側面22A側から外側面22B側に亘って貫通している。スリットSLAは、起立壁部22を径方向へ変位し易くしている。起立壁部22には、周方向の幅が異なる複数のスリットSLAが形成されてもよく、図1に示した例では、少なくとも1つのスリットSLAを構成する2つのスリットSA1と2つのスリットSA2が形成されている。スリットSA1の周方向の幅は、スリットSA2の周方向の幅よりも大きい。なお、少なくとも1つのスリットSLAの形状や数は上記に限定されるものではない。例えば、スリットSLAは、起立壁部22の先端に開口し、底壁部21から離れていてもよい。また、複数のスリットSLAのそれぞれの大きさは図1に示すように異なってもよいが、同じであってもよい。
起立壁部22は、底壁部21に接続された基礎部分と、基礎部分の先端側に設けられ先端に向かうにつれて径方向に沿った厚みが小さくなるテーパ部分とを有している。ここでいう「厚み」は、起立壁部22の内側面22Aと外側面22Bとの間の最短距離に相当する。起立壁部22の基礎部分とテーパ部分との境界において内側面22Aが屈曲し、テーパ部分の内側面22Aは外側面22Bに向かって傾いている。
突起部23は、底壁部21の上面21Bを平面視したとき、底壁部21よりも径方向における外側に突起している。突起部23のうち起立壁部22の先端側に位置する上端位置は、底壁部21の上面21Bと同一平面上に位置している。突起部23のうち起立壁部22の先端とは反対側に位置する下端位置は、底壁部21の下面21Aよりも上方(下面21Aから視て上面21B側)、且つ上面21Bよりも下方(上面21Bから視て下面21A側)に位置している。
ベース20は、セラミックや樹脂などの絶縁性材料によって形成されている。ベース20を形成する樹脂材料としては、例えば、液晶ポリマー(LCP)、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などを用いることができる。
次に、ケース30の構成について説明する。
ケース30は、互いに嵌合された状態のベース20及びケース30によって構成される圧電振動板10の保持器の上半分に相当する。
天壁部31は、圧電振動板10との間に上部空間52を形成している。天壁部31は、圧電振動板10を間に挟むように、底壁部21と対向している。天壁部31は、互いに対向する下面31A及び上面31Bを有する平板状に形成されている。天壁部31の下面31Aは、圧電発音部品100の内部空間(上部空間52)に面し、高さ方向において圧電振動板10と間隔を空けて対向している。天壁部31の上面31Bは、圧電発音部品100の外部空間に面している。天壁部31の上面31Bを平面視したとき、天壁部31は例えば略円形状に形成されている。平面視したときの天壁部31の形状は上記に限定されるものではなく、楕円形状や多角形状やこれらの組合せであってもよい。天壁部31は底壁部21よりも大きく、底壁部21の全体と重なっている。
天壁部31には、放音孔HLが形成されている。放音孔HLは、上部空間52を外部空間に開口させている。したがって、上部空間52の圧縮及び膨張による圧電振動板10の振動阻害が抑制され、圧電振動板10の発する音が外部空間に放出される。放音孔HLは天壁部31の中央部に形成されている。このため、天壁部31の上面31Bを平面視したとき、放音孔HLは、圧電振動素子13と重なっている。天壁部31の上面31Bを平面視したとき、放音孔HLは例えば略円形状に形成されている。
周壁部32は、天壁部31の周縁から高さ方向に延びている。周壁部32は、天壁部31よりも下方(天壁部31から視て底壁部21側)に位置し、上部空間52の周囲に形成されている。ケース30の周壁部32は、径方向においてベース20の外側に位置している。周壁部32は、上部空間52側に形成された内側面32Aと、内側面32Aとは反対側に形成された外側面32Bと、内側面32A側に形成された段差を構成する対向面32Cとを有している。周壁部32の内側面32Aは、天壁部31の下面31Aに接続している。周壁部32の対向面32Cは、高さ方向において圧電振動板10の外周部と対向している。高さ方向において周壁部32の対向面32Cと起立壁部22の対向面22Cとの間には、圧電振動板10の外周部が挟持されている。
図2に示した例では、周壁部32の天壁部31とは反対側の先端部は、底壁部21の下面21Aと径方向において並んでいる。言い換えると、周壁部32の先端部と底壁部21の下面21Aとは、同一平面上に位置している。但し、周壁部32の先端部の位置は上記に限定されるものではなく、底壁部21の下面21Aよりも下に位置してもよく、底壁部21の下面21Aよりも上に位置してもよい。
周壁部32には、少なくとも1つのスリットSLBが形成されている。スリットSLBは、周壁部32におけるケース30の開口側の端部から延在している。言い換えると、周壁部32の先端はスリットSLBによって分割されている。また、スリットSLBは、高さ方向に沿って形成されている。スリットSLBは、下部空間51を外部空間へと開口させるように、周壁部32を内側面32A側から外側面32B側に亘って貫通している。スリットSLBは、周壁部32を径方向へ変位し易くしている。また、スリットSLAとスリットSLBとが整合して、下部空間51を外部空間に開口させる通気孔を形成する。したがって、下部空間51の圧縮及び膨張による圧電振動板10の振動阻害が抑制される。周壁部32には、周方向の幅が異なる複数のスリットSLBが形成されてもよく、図1に示した例では、少なくとも1つのスリットSLBを構成する2つのスリットSB1と2つのスリットSB2とが形成されている。スリットSB1の周方向の幅は、スリットSA1の周方向の幅に合わせて設計され、スリットSB2の周方向の幅は、スリットSA2の周方向の幅に合わせて設計されている。したがって、スリットSB1の周方向の幅は、スリットSB2の周方向の幅よりも大きい。スリットSLAと同様、スリットSLBの形状や数も図1に示す例に限定されるものではない。
爪部33は、ベース20の突起部23を係止するために、周壁部32の内側面32Aに設けられている。天壁部31の下面3Aを平面視したとき、爪部33は、周壁部32よりも径方向の内側に突起している。爪部33は突起部23を係止することで、ベース20に嵌合されたケース30の脱落を防止している。
ケース30は、ベース20と同様に、セラミックや樹脂などの絶縁性材料によって形成されている。例えばフロー方式の半田付けの熱によるケース30の熱変形量(周壁部32の径方向における外側への変位量)をベース20の熱変形量(起立壁部22の径方向における外側への変位量)に近い値とするために、ケース30はベース20と同じ材料によって形成されてもよい。
次に、実装端子40について説明する。
第1端子41及び第2端子42は、それぞれ、底壁部21を貫通している。底壁部21の下面21A側、すなわち外部空間において、下面21Aと交差する方向に針状に延びている。下部空間51において、第1端子41及び第2端子42は、それぞれ、折り曲げられてバネ性を付与されている。第1端子41の先端が振動板11に接触し、第1端子41と第1電極E1とが電気的に接続されている。第2端子42の先端が第2電極E2に接触し、第2端子42と第2電極E2とが電気的に接続されている。下部空間51において第1端子41及び第2端子42が上方向への復元力を有しているため、圧電振動板10の振動中でも、第1端子41と第1電極E1との電気的接続、及び第2端子42と第2電極E2との電気的接続は切断されない。例えば、第1端子41及び第2端子42のそれぞれは、横断面形状がほぼ円形をなすメッキ加工を施したりん青銅製のリード線によって形成されている。
次に、図3及び図4を参照しつつ、本実施形態に係るスリットSLB及び突起部23のより詳細な構成について説明する。図3は、第1実施形態の係止部分におけるベースの構成を概略的に示す拡大断面図である。図4は、第1実施形態の通気孔におけるベース及びケースの構成を概略的に示す拡大断面図である。なお、図3及び図4において、圧電振動板10の図示は省略している。
圧電発音部品100の高さ(以下、「全高」という。)をTとする。全高Tは、底壁部21の下面21Aから、天壁部31の上面31Bまでの最短距離に対応する。スリットSLBの高さ方向に沿った長さ(以下、「スリット長」という。)をL、ケース30の高さ方向に沿った長さ(以下、「ケース長」という。)をTcとする。スリット長Lは、周壁部32の先端側におけるスリットSLBの開口端から、天壁部31側におけるスリットSLBの上端までの最短距離に対応する。ケース長Tcは、周壁部32の先端から、天壁部31の上面31Bまでの最短距離に対応する。底壁部21の高さ方向に沿った厚さ(以下、「底壁部厚」という。)をTb、突起部23のうち起立壁部22の先端側に位置する上端位置の高さ(以下、「上端位置高」という。)をTpu、起立壁部22の対向面22Cの高さ(以下、「対向面高」という。)をTsとする。底壁部厚Tbは、底壁部21の下面21Aから上面21Bまでの最短距離に対応する。上端位置高Tpuは、底壁部21の下面21Aから、突起部23の上端位置までの最短距離に対応する。対向面高Tsは、底壁部21の下面21Aから、起立壁部22の対向面22Cまでの最短距離に対応する。また、対向面高Tsは、ベース20の高さ方向に沿った長さに相当する。なお、図3に示す例においては、周壁部32の先端部と底壁部21の下面21Aとが同一平面上にあるため、ケース長Tcと全高Tは略等しい。
周壁部32の撓み易さを低減して嵌合強度を向上させる観点から、スリット長Lは、ケース長Tcの0.35倍よりも小さく(L<0.35×Tc)、好ましくはケース長Tcの0.3倍以下である(L≦0.3×Tc)。また、スリット長Lは、対向面高Tsよりも小さい(L<Ts)。言い換えると、スリットSLBの上端は、起立壁部22の先端(対向面22C)よりも下方(起立壁部22の先端から視て底壁部21の側)に位置している。図4に示した例においては、スリットSLBの上端は、起立壁部22のテーパ部分よりも下方(起立壁部22のテーパ部分から視て基礎部分の側)に位置している。つまり、スリットSLBの上端は、起立壁部22の基礎部分と隣り合うように位置している。
スリットSLAとスリットSLBとが整合して形成される下部空間51の通気孔を確保する観点から、スリット長Lは、好ましくはケース長Tcの0.15倍よりも大きく(0.15×Tc<L)、より好ましくは底壁部厚Tbよりも大きい(Tb<L)。言い換えると、スリットSLBの上端は、底壁部21よりも上方(底壁部21から視て起立壁部22の先端(対向面22C)側)に位置していることが好ましく、突起部23の上端位置よりも上方(突起部23の上端位置から視て起立壁部22の先端側)に位置していることが好ましい。なお、下部空間51の開口部をスリットSLB以外に設けるときは、スリット長Lはケース長Tcの0.15倍よりも小さくてもよく、底壁部厚Tb以下の大きさでもよい。また、図4に示した例においてスリット長Lは上端位置高Tpuよりも大きいが、スリット長Lは上端位置高Tpu以下の大きさでもよい。
周壁部32から起立壁部22へ作用する応力を抑制して対向面22Cの変位を抑制する観点から、本実施形態においては、上端位置高Tpuは底壁部厚Tbと同じ大きさである(Tpu=Tb)。言い換えると、突起部23の上端位置は、底壁部21の上面21Bと同一平面上に位置している。これによれば、圧電振動板10の挟持位置が安定し、製品間での振動特性の個体差が抑制でいる。
(実施例)
図5を参照しつつ、第1実施形態の実施例について説明する。図5は、第1実施形態の実施例におけるスリット割合と嵌合強度との関係を示すグラフである。図5のグラフにおいて、横軸はケース長Tcに対するスリット長Lの割合(以下、「スリット割合(L/Tc)」という。)を示し、縦軸はケース30の嵌合強度を示している。
全高T=6.0mm
ケース長Tc=6.0mm
底壁部厚Tb=1.0mm
上端位置高Tpu=1.0mm
対向面高Ts=2.15mm
としたとき、スリット長Lを変化させて、スリット割合(L/Tc)に対する嵌合強度の変化を、フローはんだ付けの前後(以下、はんだ槽に漬ける前の状態を「フロー前」とし、はんだ槽に漬けた後の状態を「フロー後」とする。)でプロットしたのが図5である。
フロー後の嵌合強度は、フロー前の嵌合強度よりも低下する。したがって、フロー後の嵌合強度が下限値を上回れば、ケース30の脱落は抑制できる。本実施例においては、スリット割合(L/Tc)が0.35以上となると、フロー後の嵌合強度が下限値を下回っている。したがって、スリット割合(L/Tc)を0.35よりも小さな値に設定することで、ケース30の脱落を抑制できる。また、L/Tc≦0.3の範囲ではスリット割合(L/Tc)によらず嵌合強度は略一定であるが、0.3<L/Tcの範囲ではスリット割合(L/Tc)の増大に伴い嵌合強度が低下している。したがって、L/Tc≦0.3となるように設計することで、製造誤差による嵌合強度の変動を抑制し、充分な嵌合強度が確保できる。
以上に説明したように、第1実施形態に係る圧電発音部品100は、ベース20と、ケース30と、嵌合されたベース20とケース30とによって形成された内部空間に格納された圧電振動板10とを備え、ベース20は突起部を有し、ケース30は突起部を係止する爪部を有し、ケース30の周壁部32には少なくとも1つのスリットSLBが形成され、スリット長L及びケース長Tcが、L<0.35×Tcを満たしている。
これによれば、周壁部32の撓み易さを低減して嵌合強度を向上させることができる。特に、フローの熱によってベース20及びケース30が軟化又は変形したときでも、充分な嵌合強度が確保できるため、フロー時のケース30の脱落が抑制できる。
以下に、本発明の他の実施形態に係る圧電発音部品の構成について説明する。なお、下記の実施形態では、上記の第1実施形態と共通の事柄については記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については逐次言及しない。
<第2実施形態>
図6を参照しつつ、第2実施形態に係る圧電発音部品200の構成について説明する。図6は、第2実施形態の係止部分におけるベースの構成を概略的に示す拡大断面図である。
第2実施形態に係る圧電発音部品200は、第1実施形態に係る圧電発音部品100と同様に、下面221A及び上面221Bを有する底壁部221と、対向面222Cを有する起立壁部222と、突起部223とを備えている。
第2実施形態における第1実施形態との相違点は、上端位置高Tpuが底壁部厚Tbよりも小さい点である(Tpu<Tb)。言い換えると、突起部223の上端位置は、底壁部221の上面221Bよりも下方(底壁部221の上面221Bから視て下面221A側)に位置している。突起部223の全体が方向において底壁部221と隣接している。Tpu<Tbを満たす場合、起立壁部222の対向面222Cの変位がさらに抑制できる。
<第3実施形態>
図7を参照しつつ、第3実施形態に係る圧電発音部品300の構成について説明する。図7は、第3実施形態の係止部分におけるベースの構成を概略的に示す拡大断面図である。
第3実施形態に係る圧電発音部品300は、第1実施形態に係る圧電発音部品100と同様に、下面321A及び上面321Bを有する底壁部321と、対向面322Cを有する起立壁部322と、突起部323とを備えている。
第3実施形態における第1実施形態との相違点は、上端位置高Tpuが底壁部厚Tbよりも大きい点である(Tpu>Tb)。言い換えると、突起部323の上端位置は、底壁部321の上面321Bよりも上方(底壁部321の上面321Bから視て起立壁部322の先端(対向面322C)側)に位置している。底壁部321の下面321Aから突起部23の下端位置までの高さ(以下、「下端位置高」という。)をTplとしたとき、図7に示した例において下端位置高Tplは底壁部厚Tbよりも大きい(Tb<Tpl)。言い換えると、突起部323の下端位置は、底壁部321の上面321Bよりも上方(底壁部321の上面321Bから視て起立壁部322の先端側)に位置している。但し、突起部323の下端位置の位置は上記に限定されるものではなく、下端位置高Tplが底壁部厚Tbと同じ大きさであってもよい(Tpl=Tb)。言い換えると、突起部323の下端位置と底壁部321の上面321Bとが同一平面上に位置してもよい。また、下端位置高Tplが底壁部厚Tbよりも小さくてもよい(Tpl<Tb)。言い換えると、突起部323の下端位置は、底壁部321の上面321Bよりも下方(底壁部321の上面321Bから視て下面321A側)に位置してもよい。Tpu>Tbを満たす場合、嵌合時に起立壁部322を方向における内側へと変形させることで、突起部323が方向における外側へと変位しようとする復元力が発生する。したがって、嵌合強度がさらに向上する。
以下に、本発明の実施形態の一部又は全部を付記し、その効果について説明する。なお、本発明は以下の付記に限定されるものではない。
本発明の一態様によれば、圧電振動板と、圧電振動板を外部と電気的に接続する端子が設けられたベースと、ベースと組み合わされた状態で圧電振動板を格納するケースとを備えた圧電発音部品であって、ベースは、圧電振動板と間隔を空けて対向する上面を有する底壁部と、上面を平面視したときに底壁部よりも外側に突起する突起部とを有し、ケースは、圧電振動板と間隔を空けて対向する下面を有する天壁部と、圧電発音部品の高さ方向に延在する周壁部とを有し、周壁部は、ベースの突起部を係止するための爪部を有し、ケースの周壁部には、ケースの開口側から延在する少なくとも1つのスリットが形成され、少なくとも1つのスリットの圧電発音部品の高さ方向に沿ったスリット長をL、ケースの圧電発音部品の高さ方向に沿ったケース長をTcとしたとき、L<0.35×Tcを満たす、圧電発音部品が提供される。
これによれば、周壁部の撓み易さを低減して嵌合強度を向上させることができる。特に、嵌合後にフローはんだ付けなどの熱によってベース及びケースが軟化又は変形したときでも、充分な嵌合強度が確保できるため、ケースの脱落が抑制できる。
一態様として、圧電発音部品はL≦0.3×Tcを満たす。
これによれば、嵌合強度がさらに向上する。また、スリット長の製造誤差による嵌合強度の変動が抑制できる。
一態様として、圧電発音部品は0.15×Tc<Lを満たす。
これによれば、ベースのスリットとケースのスリットとを整合させることで、圧電振動板とベースとで囲まれる内部空間(下部空間)を外部空間へと開口する通気孔が形成できる。
一態様として、ベースは、圧電発音部品の高さ方向に延在する起立壁部をさらに有し、起立壁部及び周壁部はそれぞれ、圧電振動板の外周部に対向する対向面を有し、起立壁部の対向面と周壁部の対向面によって圧電振動板が挟持されている。
一態様として、ベースの底壁部は、圧電振動板とは反対側の下面を有し、底壁部の圧電発音部品の高さ方向に沿った厚さをTb、底壁部から突起する突起部の上端位置から底壁部の下面までの圧電発音部品の高さ方向に沿った高さをTpuとしたとき、圧電発音部品はTpu≦Tbを満たす。
これによれば、周壁部から起立壁部へ作用する応力を抑制して、起立壁部の対向面の変位が抑制できる。したがって、圧電振動板の挟持位置が安定し、製品間での振動特性の個体差が抑制でいる。
一態様として、底壁部は、圧電振動板とは反対側の下面を有し、底壁部の圧電発音部品の高さ方向に沿った厚さをTb、底壁部から突起する突起部の上端位置から底壁部の下面までの圧電発音部品の高さ方向に沿った高さをTpuとしたとき、圧電発音部品はTpu>Tbを満たす。
これによれば、嵌合時に起立壁部を方向における内側へと変形させることで、突起部が方向における外側へと変位しようとする復元力が発生する。したがって、嵌合強度がさらに向上する。
本発明の他の一態様によれば、圧電振動板と、圧電振動板を外部と電気的に接続する端子が設けられたベースと、ベースと組み合わされた状態で圧電振動板を格納するケースとを備えた圧電発音部品であって、ベースは、圧電振動板と間隔を空けて対向する上面を有する底壁部と、上面を平面視したときに底壁部よりも外側に突起する突起部と、圧電発音部品の高さ方向に延在する起立壁部とを有し、ケースは、圧電振動板と間隔を空けて対向する下面を有する天壁部と、圧電発音部品の高さ方向に延在する周壁部とを有し、周壁部は、ベースの突起部を係止するための爪部を有し、ケースの周壁部には、ケースの開口側から延在する少なくとも1つのスリットが形成され、ケースがベースに組み合わされた状態で、少なくとも1つのスリットの上端は、起立壁部の上端よりも下方に位置している、圧電発音部品が提供される。
これによれば、周壁部の撓み易さを低減して嵌合強度を向上させることができる。特に、嵌合後にフローはんだ付けなどの熱によってベース及びケースが軟化又は変形したときでも、充分な嵌合強度が確保できるため、ケースの脱落が抑制できる。
一態様として、少なくとも1つのスリットの上端は、底壁部の上面よりも上方に位置している。
これによれば、ベースのスリットとケースのスリットとを整合させることで、圧電振動板とベースとで囲まれる内部空間(下部空間)を外部空間へと開口する通気孔が形成できる。
一態様として、少なくとも1つのスリットの上端は、突起部の上端位置よりも上方に位置している。
これによれば、充分な寸法の通気孔が形成できる。
一態様として、起立壁部は、起立壁部の上端に向かうにつれて厚みが小さくなるテーパ部分を有し、少なくとも1つのスリットの上端は、起立壁部のテーパ部分よりも下方に位置している。
これによれば、周壁部の撓み易さを低減して嵌合強度を向上させることができる。
以上説明したように、本発明の一態様によれば、信頼性が向上した圧電発音部品が提供できる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。即ち、各実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、各実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、各実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
100…圧電発音部品
10…圧電振動板
11…振動板
13…圧電振動素子
20…ベース
21…底壁部
22…起立壁部
23…突起部
30…ケース
31…天壁部
32…周壁部
33…爪部
40…実装端子
Tb…底壁部厚
Tpu…上端位置高
Tc…ケース長
L…スリット長

Claims (7)

  1. 圧電振動板と、前記圧電振動板を外部と電気的に接続する端子が設けられた樹脂材料からなるベースと、前記ベースと組み合わされた状態で前記圧電振動板を格納する樹脂材料からなるケースとを備えた圧電発音部品であって、
    前記ベースは、前記圧電振動板と間隔を空けて対向する上面を有する底壁部と、前記上面を平面視したときに前記底壁部よりも外側に突起する突起部と、前記圧電発音部品の高さ方向に延在する起立壁部とを有し、
    前記ケースは、前記圧電振動板と間隔を空けて対向する下面を有する天壁部と、前記圧電発音部品の高さ方向に延在する周壁部とを有し、
    前記ベースの前記底壁部は、前記圧電振動板とは反対側の下面を有し、
    前記周壁部は、前記ベースの前記突起部を係止するための爪部を有し、
    前記起立壁部及び前記周壁部はそれぞれ、前記圧電振動板の外周部に対向する対向面を有し、前記起立壁部の対向面と前記周壁部の対向面によって前記圧電振動板が挟持され、
    前記ケースの前記周壁部には、前記ケースの開口側の端部から延在する少なくとも1つのスリットが形成され、
    前記少なくとも1つのスリットの前記圧電発音部品の高さ方向に沿ったスリット長をL、前記ケースの前記圧電発音部品の高さ方向に沿ったケース長をTcとしたとき、
    L<0.35×Tcを満た
    前記底壁部の前記圧電発音部品の高さ方向に沿った厚さをTb、前記突起部の上端位置から前記底壁部の前記下面までの前記圧電発音部品の高さ方向に沿った高さをTpuとしたとき、
    Tpu≦Tbを満たす、圧電発音部品。
  2. L≦0.3×Tcを満たす、
    請求項1に記載の圧電発音部品。
  3. 0.15×Tc<Lを満たす、
    請求項1又は2に記載の圧電発音部品。
  4. 圧電振動板と、前記圧電振動板を外部と電気的に接続する端子が設けられた樹脂材料からなるベースと、前記ベースと組み合わされた状態で前記圧電振動板を格納する樹脂材料からなるケースとを備えた圧電発音部品であって、
    前記ベースは、前記圧電振動板と間隔を空けて対向する上面を有する底壁部と、前記上面を平面視したときに前記底壁部よりも外側に突起する突起部と、前記圧電発音部品の高さ方向に延在する起立壁部とを有し、
    前記ケースは、前記圧電振動板と間隔を空けて対向する下面を有する天壁部と、前記圧電発音部品の高さ方向に延在する周壁部とを有し、
    前記ベースの前記底壁部は、前記圧電振動板とは反対側の下面を有し、
    前記周壁部は、前記ベースの前記突起部を係止するための爪部を有し、
    前記起立壁部及び前記周壁部はそれぞれ、前記圧電振動板の外周部に対向する対向面を有し、前記起立壁部の対向面と前記周壁部の対向面によって前記圧電振動板が挟持され、
    前記ケースの前記周壁部には、前記ケースの開口側の端部から延在する少なくとも1つのスリットが形成され、
    前記ケースが前記ベースに組み合わされた状態で、前記少なくとも1つのスリットの上端は、前記起立壁部の上端よりも下方に位置し、
    前記底壁部の前記圧電発音部品の高さ方向に沿った厚さをTb、前記突起部の上端位置から前記底壁部の前記下面までの前記圧電発音部品の高さ方向に沿った高さをTpuとしたとき、
    Tpu≦Tbを満たす、圧電発音部品。
  5. 前記少なくとも1つのスリットの上端は、前記底壁部の前記上面よりも上方に位置している、
    請求項に記載の圧電発音部品。
  6. 前記少なくとも1つのスリットの上端は、前記突起部の上端位置よりも上方に位置している、
    請求項又はに記載の圧電発音部品。
  7. 前記起立壁部は、前記起立壁部の上端に向かうにつれて厚みが小さくなるテーパ部分を有し、
    前記少なくとも1つのスリットの上端は、前記起立壁部の前記テーパ部分よりも下方に位置している、
    請求項からのいずれか1項に記載の圧電発音部品。
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