JP7268213B2 - マスク - Google Patents

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Description

本発明は、口の開閉などにより装着位置がずれ落ちるのを防止し得るマスクに関する。
感染症予防、或いは花粉症対策等のために、マスクの利用が増大しており、近年においては、不織布により形成された使い捨てマスクが数多く流通している。その理由として、不織布により形成されたマスクは、ガーゼマスクと比較して、高いフィルター性能を確保することができ、多量生産が可能であり、その製造コストも安価であることなどを挙げることができる。
この不織布により成形されたマスクは、その多くがマスク本体の左右方向に沿って複数のプリーツが施されており、その一例として特許文献1に開示されたマスクを挙げることができる。
図30は、特許文献1に開示されたマスク31の例を示しており、複数枚の不織布を重ね合わせて横長状(長方形状)に成形されたマスク本体32には、左右方向に沿って複数のプリーツ33が施されている。そして、マスク本体32の左右におけるそれぞれの上側隅角部A1と、下側隅角部A2との間には、ゴムや弾性繊維材により紐状に成形された耳掛け紐34の一端部及び他端部が、例えば熱溶着または超音波溶着によりそれぞれ取り付けられている。
また、マスク本体32の上端縁には、端縁に沿って例えばプラスチック線材による鼻部補強部材(ノーズフィット)35が挿入されて取り付けられている。
前記したマスク31の構成によると、左右の耳掛け紐34を利用して、マスク31を着用者の顔前面に装着した場合、マスク本体32に施された複数の前記プリーツ33が、縦方向(上下方向)に広がる。これにより、マスク31に立体感をもたせることができ、マスク31の装着性を良好にすることができると特許文献1に記載されている。
特開2011-182810号公報
ところで、図30に示すマスク31においては、マスク本体32に前記したプリーツ33という伸縮可能な緩衝体が施されているにもかかわらず、例えば口の開閉を反復させることで、マスク31の装着位置がずれ落ちるという問題が発生する。
図31及び図32は、特許文献1に開示されたマスク31を、着用者の顔前面に装着した状態で示している。このマスク31は、図31に示すようにマスク本体32の上端部で、顔面の鼻背部h1を覆い、マスク本体32の下端部が下顎の頂部h2を超えるように覆って、左右の耳掛け紐34を、それぞれ耳に掛け止めることで着用される。
この場合、マスク本体32の上側隅角部A1と着用者の耳との間に張架される上側の耳掛け紐34aによる張力B1は、マスク本体32の上端部を耳に向かって顔面に引き寄せるように作用する。またマスク本体32の下側隅角部A2と着用者の耳との間に張架される下側耳掛け紐34bによる張力B2は、下顎の頂部h2を超えた位置から耳に向かって引き寄せるように作用する。したがって、マスク本体32は下顎の頂部h2を介して、常時下方向に力B3が働いている状態となる。
そして、図32に矢印B4で示すように、着用者が口を開くことにより下顎を下げた場合には、マスク本体32の下端部が下顎の頂部h2に巻き掛かるので、マスク本体32を下げる力が働きやすい。また、口を閉じることにより下顎を上げる場合には、下顎の頂部h2の動きは、前記した巻き掛かりとは逆方向であり、この場合にはマスク本体32を上げる作用は働き難い。
したがって、口の開閉が繰り返されると、プリーツ34は伸張及び収縮が繰り返されるものの、マスク本体32の上端部は、除々に鼻背部h1から下方向に移動して、鼻が露出することになる。
特に合唱や声援を行なう場合のように大きな声を発する場合においては、下顎の大きな開閉動作を伴うことになるために、マスク本体32の装着位置がずれ落ちるという問題が顕著に発生する。
そこでこの発明は、口の開閉などに伴いマスク本体の装着位置がずれ落ちるという問題を解消し得るマスクを提供することを解決課題とするものである。
前記した課題を解決するためになされたこの発明に係るマスクは、口と鼻を覆うマスク本体と、前記マスク本体を顔面に引き寄せる耳掛け紐とを備えたマスクであって、前記マスク本体の左右の下側隅角部A2を、マスク本体の左右の上側隅角部A1に向かってそれぞれ引上げる引上げ部材が、前記上側隅角部A1と前記下側隅角部A2との間に、それぞれ配置されていることを特徴とする。
この場合、一つの好ましい形態においては、前記耳掛け紐が伸縮可能な弾性部材により形成されて、前記耳掛け紐の一端部が前記上側隅角部A1に接続されると共に、前記耳掛け紐の他端部が前記下側隅角部A2に接続され、前記耳掛け紐の中間部が、前記上側隅角部A1に接続されることで、前記耳掛け紐の中間部から下側隅角部A2に至る耳掛け紐の一部を、前記引上げ部材として利用した構成が採用される。
さらに、前記耳掛け紐の中間部にはフック部材が取り付けられ、前記フック部材を介して前記耳掛け紐の中間部が、前記上側隅角部A1に接続された構成も好適に採用することができる。
一方、前記耳掛け紐の一端部及び他端部が、前記上側隅角部A1にループ状に接続されると共に、前記上側隅角部A1と前記下側隅角部A2との間には、伸縮可能な素材もしくは可撓性の非伸縮素材により帯状に形成された前記引上げ部材が配置された構成も採用することができる。
前記したこの発明に係るマスクによると、口と鼻を覆うマスク本体の左右の下側隅角部A2を、マスク本体の左右の上側隅角部A1に向かってそれぞれ引上げる引上げ部材が、上側隅角部A1と前記下側隅角部A2との間にそれぞれ配置される。そして、引上げ部材として、例えば弾性部材により形成された耳掛け紐の一部を利用することができる。
これにより、着用者が口を大きく開閉させた後においても、耳掛け紐の一部を利用した前記引上げ部材によって、マスク本体の下側隅角部A2を上側隅角部A1に向かって、即座に引上げる作用を与えることができる。
したがって、合唱や声援などに伴う下顎の大きな開閉動作により、マスク本体の装着位置がずれ落ちるという問題を解消し得るマスクを提供することができる。
この発明に係る第1実施形態のマスクの一部を半製品の状態で示した正面図である。 第1実施形態のマスクを着用した状態で示す側面図である。 第2実施形態のマスクを着用した状態で示す側面図である。 第2実施形態のマスクに用いられるフック部材の斜視図であり、(A)は第1例、(B)は第2例、(C)は第3例を示す。 第3実施形態のマスクを着用した状態を示す側面図である。 第4実施形態のマスクの要部を示す正面図である。 第4実施形態のマスクを着用した状態で示す側面図である。 第5実施形態のマスクの要部を顔面への装着側から見た背面図である。 第5実施形態のマスクを着用した状態で示す側面図である。 第6実施形態のマスクを示す側面図である。 第6実施形態のマスクを着用した状態で示す側面図である。 第7実施形態のマスクを示す側面図である。 第7実施形態のマスクを着用した状態で示す側面図である。 第8実施形態のマスクを示す側面図である。 第8実施形態のマスクを着用し、口を開いた状態を示す側面図である。 第9実施形態のマスクを示す側面図である。 第9実施形態のマスクにおける変形例を示した部分拡大断面図である。 第9実施形態のマスクを着用した状態で示す側面図である。 第10実施形態のマスクの要部を示す正面図である。 第11実施形態のマスクの要部を示す正面図である。 第11実施形態のマスクを着用した状態で示す側面図である。 第12実施形態のマスクを着用した状態で示す側面図である。 第13実施形態のマスクを着用した状態で示す側面図である。 図22に示す第12実施形態もしくは図23に示す第13実施形態のマスクに好適に採用される要部の好ましい例を示した一部拡大図である。 図22に示す第12実施形態もしくは図23に示す第13実施形態のマスクに好適に採用される要部の他の好ましい例を示した一部拡大図である。 第14実施形態のマスクを着用した状態で示す側面図である。 図26に示すマスクの単品構成を示した斜視図である。 第15実施形態のマスクを着用した状態で示す側面図である。 第16実施形態のマスクを着用した状態で示す側面図である。 従来のマスクの一例を示した正面図である。 図30に示したマスクを着用した状態で示す側面図である。 図30に示したマスクを着用し、口を開いた状態を示す側面図である。
この発明に係るマスクについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
図1及び図2は、この発明に係る第1実施形態のマスクを示しており、そのうち図1は半製品状態のマスクの右半部を示している。
図1に示すマスク1は、そのマスク本体2が、複数枚の不織布を重ね合わせて横長状(長方形状)に成形されており、このマスク本体2の中央部には左右方向に沿って複数のプリーツ3が施されている。すなわち、複数のプリーツ3は前記した複数枚の不織布を重ね合わせた状態で、プリーツ加工を施すことで形成される。
前記マスク本体2の左右におけるそれぞれの上側隅角部A1と、下側隅角部A2との間には、ゴムや弾性繊維材により紐状に成形された熱可塑性の耳掛け紐4の一端部及び他端部が、例えば熱溶着または超音波溶着によりそれぞれ取り付けられている。
さらに、この第1実施形態のマスク1においては、耳掛け紐4の下側隅角部A2に近い耳掛け紐4の中間部A3が、前記した上側隅角部A1に対して熱溶着または超音波溶着により、同時に接続されることで、図2に示すように耳掛け紐4が上側隅角部A1においてループ状に接続されている。
そして、前記中間部A3から下側隅角部A2に至る耳掛け紐4の一部は、上側隅角部A1と下側隅角部A2との間に接続され、これが下側隅角部A2を上側隅角部A1に向かってそれぞれ引上げる引上げ部材6を形成している。
この場合、図1に示すように、牽引力が加わっていない状態の耳掛け紐4の前記中間部A3と下側隅角部A2との間の寸法をL1とし、マスク本体2の前記プリーツ3を折り畳んだ平面状態における上側隅角部A1と下側隅角部A2との間の寸法をL2とした場合、L1<L2となるように設定されることが望ましい。
なお、図1に示す符号5は、マスク本体2の上端部に沿って挿入された例えばプラスチック線材による鼻部補強部材(ノーズフィット)を示している。
図2は、前記のように構成された第1実施形態のマスクを着用した状態で示した側面図である。
このマスク1によると、マスク本体2の上端部で、着用者の鼻背部h1を覆い、マスク本体2の下端部が下顎の頂部h2を超えるように覆うことができる。この状態で上側隅角部A1にループ状に取り付けられた耳掛け紐4を耳に掛け留めることで、マスク1は顔の前面に装着される。
そして、マスク1の着用状態においては、耳掛け紐4の一部により形成された引上げ部材6は、その牽引作用によりマスク本体2の下側隅角部A2を、上側隅角部A2に向かって常に引上げるように作用する。
この第1実施形態のマスク1によると、着用者が下顎を下げる場合においては、マスク本体2の下部が下顎の頂部h2に巻き掛かり、マスク本体2の下部はプリーツ3を広げながら下顎の動きに沿って降下する。一方、着用者が下顎を上げる場合には、前記引上げ部材6の牽引作用を受けて、マスク本体2の下部は下顎の頂部h2に巻き掛かりながら上昇し、これに伴いプリーツ3は閉じるように作用する。
したがって、マスク本体2の下部は下顎の動きに常に追従することになり、これにより、マスク本体2の装着位置がずれ落ちるという問題を解消することができる。
なお、前記したマスク本体2は、通常2~3層、もしくはそれ以上の不織布によるシート材を重ねて成形される。このうち少なくとも一層は、メルトブロー法による高密度な不織布が用いられる。メルトブロー法は原料樹脂から一段階で不織布にする溶融紡糸法で、押出機で溶融した熱可塑性樹脂を幅方向1m当り数百から1000個以上の口金を持つダイから高温・高速の空気流で糸状に吹き出し、繊維状に延伸された樹脂をコンベアー上で集積させる。その際に繊維同士の絡み合い及び融着が起こり、これによりノーバインダーの自己接着型極細繊維のウェブが形成される。
図に示したマスク本体2は、図2に一部拡大断面図で示したように、基本構成としてマスク本体2の内側を構成する第一層2aと、外側を構成する第二層2bを有している。
内側の第一層2aは、不織布の繊維密度の高い主にフィルター機能を果たす不織布であり、外側の第二層2bは、前記第一の不織布よりも繊維密度が低く嵩高の不織布となる。
なお、フィルター機能を果たす第一層2aの内側に、さらに着用者側に位置する不織布からなる着用者側生地2cを重ね合わせて、三層以上の不織布によるマスク本体を形成することが望ましい。
前記第一層2aを構成する主にフィルター機能を果たす不織布は、塵埃や花粉さらには感染ウイルスなどを捕集する役割を果たす必要があることから、これらの捕集効率の高い不織布、好ましくはポリプロピレン樹脂を素材とし、平均繊維径が0.1~10μmの細い繊維径を有し、坪量5~20g/mの繊維密度の高いメルトブローン不織布が好適に用いられる。なお、平均繊維径とは走査型電子顕微鏡(SEM)の観察画像から任意の30箇所における繊維中の直径を測定し、それを算術平均することによって求めた数値である。
なお、第一層2aを構成するメルトブローン不織布の樹脂素材としては、前記したポリプロピレン樹脂以外に、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリウレタン、ポリエステルなども好適に利用することができる。
より好ましくは、平均繊維径が3μm以下である長繊維のポリエステルを用いることで紫外線による材料劣化の防止と放熱性能が向上してマスク本体2内に熱が籠もることを少なくすることができる。なお、前記長繊維のポリエステルを第一層とは別の層としてもよい。
また、前記不織布層の一方の面は、ポリエステルの長繊維でなる織物の層と隣接し、互いに接触する繊維間が融着状態にあるとしてもよい。
さらに、前記不織布層と織物の層は、さらに糸の織物層あるいは糸の編物層と縫い合わせたこととしてもよい。
第二層2bを構成する不織布は、ポリオレフィン系の樹脂素材を用いた不織布である。この第二層2bを構成するポリオレフィン系の不織布は、フィルター機能を果たす第一層2aの不織布に比較して、繊維密度が低く嵩高に成形することが望ましい。
すなわち、第二層2bを構成する不織布としては、50~200μmの平均繊維径を有し、第一層より嵩高であっても坪量は同等未満が好ましい。第二層の製造には、スパンボンド製造装置を用い、押出機で溶融した熱可塑性樹脂を例えば第一層を製造するときより大口径で数を間引いた口金を用い、高温・高速の空気流の延伸効果で分子配列を整えるものとする。
第二層2bを構成するポリオレフィン系樹脂としては、例えば高密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-ブテン-1共重合体、エチレン-ペンテン-1共重合体、エチレン-ヘキセン-1共重合体、エチレン-オクテン-1共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン-塩化ビニル共重合体、エチレン-プロピレン-ブテン共重合体等を挙げることができ、特に高密度ポリエチレン樹脂及びポリプロピレン樹脂が好適に使用される。
なお、第二層2bはアイソタクティックポリプロピレン:1~40重量部と、プロピレンが45~89モル%、エチレンが10~25モル%および炭素数4~20のα-オレフィン;残部が共重合してなるプロピレン・エチレン・α-オレフィン共重合体(ただし、炭素数4~20のα-オレフィンの共重合量は30モル%を超えることはない):60~99重量部とを含有するポリプロピレン樹脂組成物を製造し紡糸して得られた繊維と、10重量%以下のエチレンを含むプロピレンランダムコポリマーを主成分とする他の樹脂からなる繊維、又はプロピレンホモポリマーと高密度ポリエチレンの混合物からなる他の繊維とを混合し、延伸倍率150%の条件で延伸した後の残留歪みが50%未満である不織布を用いてもよい。
なお、着用者側生地2cは、ポリエステル繊維の混紡とすれば肌に優しいマスク本体2とすることが可能である。
これにより、マスク本体2における熱の籠りを改善することができると共に、洗濯後の渇きも良く、縮みもほとんど生ずることのないマスク1を提供することができる。
そして、ポリエステル繊維は、従来の不織布マスクに多用されているポリプロピレンに比較して、紫外線による劣化の度合いが格段に少ないので、天日干しによる殺菌も可能となる。
また、各層の不織布に抗菌、抗ウイルス性能を有する成分を含有することが好ましい。当該抗菌性能及び抗ウイルス性能を有する成分は、好ましくは、パルミチルジエタノールアミン及びステアリルジエタノールアミンからなる群から選択される少なくとも一種の化合物である。
抗菌性能及び抗ウイルス性能を有する成分としては、パルミチルジエタノールアミン又はステアリルジエタノールアミンを単独で用いてもよく、これらの混合物を用いてもよい。パルミチルジエタノールアミンは、炭素数16の長鎖アルキル基であるパルミチル基を有するアルキルジエタノールアミンである。ステアリルジエタノールアミンは、炭素数18のステアリル基を有するアルキルジエタノールアミンである。
ステアリルジエタノールアミンおよびパルミチルジエタノールアミンは、ミリスチルジエタノールアミンやラウリルジエタノールアミンに比べて融点が比較的高い。このため、ポリエチレン層を例えば溶融成形する際、特にポリエチレン層が延伸フィルムである場合の熱固定において、ステアリルジエタノールアミンおよびパルミチルジエタノールアミンは比較的揮発しにくい。また、ステアリルジエタノールアミンおよびパルミチルジエタノールアミンは、抗菌性能及び抗ウイルス性能に優れる。さらに、本発明の不織布に接触する被接触物への移行が比較的遅く、安全性に優れており、加えてその性能を持続することができる。
(アルキルジエタノールアミン;長鎖アルキル基の部分の炭素数;融点)
ステアリルジエタノールアミン;18個;51℃
パルミチルジエタノールアミン;16個;28℃
ミリスチルジエタノールアミン;14個;22~23℃
ラウリルジエタノールアミン;12個;常温で液体
また、各成分は、個々に、類似化合物を含有していてもよい。例えば、パルミチルジエタノールアミン(炭素数16)は、例えば少量のミリスチルジエタノールアミン(炭素数14)や、ステアリルジエタノールアミン(炭素数18)等の炭素数12~20のアルキル基を有するアルキルジエタノールアミンを含んでもよい。また、ステアリルジエタノールアミン(炭素数18)は、例えば炭素数16~20のアルキル基を有するアルキルジエタノール等を少量含んでもよい。また、抗菌性能及び抗ウイルス性能を有する成分は、これらのパルミチルジエタノールアミンおよびステアリルジエタノールアミンの類似化合物のアミンの一部が脂肪族カルボン酸とエステルを形成した化合物を少量含んでもよい。これら抗菌性能及び抗ウイルス性能を有する成分の類似化合物は、一般に抗菌性能及び抗ウイルス性能を有する成分の合成、分離などの工程において、同時に合成されたり、分離が困難であったりする。また、当該類似化合物は、抗菌性能及び抗ウイルス性能を有する成分100質量部に対して、50質量部未満が好ましい。
また、不織布中に、表面量として0.1~100mg/m、好ましくは0.4~50mg/mを含有する。当該不織布中に抗菌性能及び抗ウイルス性能を有する成分を前記の表面量を存在させる方法としては、例えば、当該不織布の表面に当該成分を噴霧したり、表面に当該成分を含む溶液、懸濁液等を塗布したりするコート法が挙げられる。また、当該不織布以外の層に当該成分を含有させることにより、当該不織布に当該成分をブリードアウトさせることにより当該成分を表面に存在させてもよい。また、不織布を構成する素材中に押出工程や熱可塑工程等において予め当該成分を混錬した後に、当該成分を混錬した素材を、不織布に成形してもよい。なお、本発明の不織布中の当該成分の配合量(総含有量)は、当該成分を表面に前記範囲の量ブリードアウトさせることができる観点から、0.01~1重量%が好ましく、0.02~0.8質量%がより好ましい。
なお、以上説明した抗菌、抗ウイルス性能を有する成分は、以下に説明する第2実施形態以降の各マスクにおいても、同様に採用することができる。
図3は、第2実施形態のマスクを、着用した状態で示した側面図である。
この第2実施形態のマスク1は、図1に示した半製品状態のマスク1において、耳掛け紐4の下側隅角部A2に近い前記した中間部A3に、フック部材7を取り付け、このフック部材7を介して耳掛け紐4の中間部A3を、マスク本体2の上側隅角部A1に接続した構成が採用されている。
なお図示例においては、耳掛け紐4の前記中間部A3に取り付けたフック部材7を、マスク本体2の上側隅角部A1に接続した耳掛け紐4の根元部分に係止させている。これにより、実質的に耳掛け紐4の中間部A3を、マスク本体2の上側隅角部A1に接続した構成を採用している。
そして、フック部材7を用いた以外の他の構成は、図2に示した第1実施形態のマスク1と同様であり、図2に示した各部に相当する部分を同一符号で示し、その説明は省略する。
この構成のマスク1によると、マスク本体2の上側隅角部A1から、フック部材7が取り付けられた前記中間部A3に至る耳掛け紐4が、実質的に上側隅角部A1にループ状に取り付けられたことになり、このループ状の耳掛け紐4を耳に掛け留めることで、マスク1は顔の前面に着用される。
そして、フック部材7とマスク本体2の下側隅角部A2との間の耳掛け紐4は、その弾性作用によりマスク本体2の下側隅角部A2を、上側隅角部A2に向かって常に引上げるように作用する引上げ部材6としての機能を果たすものとなる。
したがって、図3に示す第2実施形態のマスク1においても、図2に示した第1実施形
態のマスク1と同様の作用効果を得ることができる。
そして、第2実施形態のマスク1におけるマスク本体2においても、第1実施形態のマスク1と同様に、複数層のメルトブロー法による不織布を重ね合わせて成形することで、同様の作用効果を得ることができる。
図4は、図3に示した第2実施形態のマスク1に用いられるフック部材7の好ましい例を示している。
図4(A)はその第1例を示しており、このフック部材7は例えば樹脂素材、もしくはアルミニウムなどの軽金属素材を用いてU字状に成形されている。そして、熱可塑性の耳掛け紐4の前記した中間部A3を、フック部材7の側面7aの一部に例えば熱溶着させることで、耳掛け紐4にフック部材7に取り付けることができる。
この状態で、フック部材7のU字状の折曲げ部7bを、マスク本体2の上側隅角部A1に接続した耳掛け紐4の根元部分に係止させることで、図3に示す第2実施形態と同様の機能を備えたマスク1を得ることができる。
図4(B)は、フック部材7の第2例を示しており、このフック部材7も樹脂素材もしくはアルミニウムなどの軽金属素材を用いて成形される。このフック部材7には軸に沿って耳掛け紐4の通し溝7dが備えられ、フック部材7の側面の一部には、前記した通し溝7dに挿入された耳掛け紐4を、フック部材7に固定する固定ビス7eが取り付けられている。
このフック部材7には、U字状の折曲げ部7bが形成されており、この折曲げ部7bをマスク本体2の上側隅角部A1に接続した耳掛け紐4の根元部分に係止させることで、図3に示す第2実施形態と同様の機能を備えたマスク1を得ることができる。
なお、固定ビス7eは、ポンチ等による熱溶着による固定としてもよい。
図4(C)は、フック部材7の第3例を示している。このフック部材7は、図4(B)に示したフック部材7に対して、さらにフック部材7の軸に直交する方向に、耳掛け紐4の第1挿通部7gと、第2挿通部7hを備えたものとなる。
したがって、図4(B)に示す各部と同一の機能を果たす部分を同一符号で示し、その説明は省略する。
前記した耳掛け紐4の第1挿通部7gと第2挿通部7hは、通し溝7dに装着された耳掛け紐4を、第1挿通部7gを通してフック部材7の外に出し、第2挿通部7hを通して再び耳掛け紐4を通し溝7d内に戻すものである。これにより、耳掛け紐4の有効長さを調節可能にする長さ調節機能を備えたものとなる。
図5は、第3実施形態のマスクを、着用した状態で示した側面図である。
この第3実施形態のマスク1は、図3に示す第2実施形態のマスク1に比較して、マスク本体2に対する耳掛け紐4の取り付け状態が異なるものである。
すなわち、第3実施形態のマスク1においては、耳掛け紐4の一端部及び他端部は、マスク本体2の表側における上側隅角部A1及び下側隅角部A2において、それぞれ熱溶着または超音波溶着により取り付けられている。
そして、マスク本体2に対する耳掛け紐4の取り付け状態以外の他の構成は、図3に示した第2実施形態のマスク1と同様であり、図3に示した各部に相当する部分を同一符号で示し、その説明は省略する。
この第3実施形態のマスク1によると、フック部材7から下側隅角部A2に至る耳掛け紐4による引上げ部材6を、マスク本体2の左右の各端部の外側に沿って配置することができる。これによると、マスク本体2の左右両側部分を、弾性を有する耳掛け紐4による引上げ部材6によって顔面側に密着させる作用が与えられる。これにより、マスク1の着用状態において、マスク本体2の両側の中央部が外側に膨らむのを阻止することができ、顔面との間の隙間を作り難くすることができる。
図6は第4実施形態のマスクの要部を示した正面図であり、図7はこのマスクを着用した状態で示した側面図である。
この第4実施形態のマスク1は、マスク本体2が一般的な着用者の顔のサイズに合わせて立体的に縫製された布マスクの例を示している。
そして、着用者の顔面の鼻、口、顎等を覆うマスク本体2と、このマスク本体2を着用者の左右の耳に係止させる一対の耳掛け紐4とを備えている。
この第4実施形態のマスク1においては、マスク本体2の上縁部に沿って、弾性のある伸縮素材が上側縁取り布8として縫製されており、この上側縁取り布8はマスク本体2の上側隅角部A1において、マスク本体2の両側に延出し、上側縁取り布8の端部が上側隅角部A1においてループ状に縫製されることで、耳掛け紐4を構成している。
すなわち、この実施の形態においては、耳掛け紐4の一端部及び他端部が、前記上側隅角部A1においてループ状に接続されている。
また、このマスク1においては、マスク本体2の下縁部に沿って、弾性のある伸縮素材が下側縁取り布9として縫製されており、この下側縁取り布9は、マスク本体2の左右の下側隅角部A2の間を結んでいる。
さらに、マスク本体2の左右には、帯状に成形された弾性体が、上側隅角部A1と下側隅角部A2を結ぶようにして、マスク生地に縫製されており、これはマスク本体の下側隅角部A2を、マスク本体の上側隅角部A1に向かってそれぞれ引上げる引上げ部材6として機能する。この引上げ部材6として機能する帯状の弾性体は、経糸にゴム紐を使った平織ゴムのように伸縮可能なものが望ましく、顎部に沿うように縫製された下側縁取り布9と共に、口を開閉したときにマスク本体2の伸縮を助けるように構成されるものが望ましい。
この第4実施形態のマスク1は、マスク本体2の左右の上側隅角部A1にループ状に接続された耳掛け紐4を、耳に掛け留めることにより着用される。
そして、マスク1の着用状態においては、帯状の前記引上げ部材6は、その牽引作用によりマスク本体2の下側隅角部A2を、上側隅角部A1に向かって常に引上げるように作用する。
したがって、この第4実施形態のマスク1によると、着用者が下顎を下げる場合においては、マスク本体2の下部が下顎の頂部h2に巻き掛かり、マスク本体2の下部は、縫製されたマスク本体2の生地と共に、下側縁取り布9及び引上げ部材6の伸長によって、下顎の動きに沿って無理なく降下する。
一方、着用者が下顎を上げる場合には、前記引上げ部材6及び下側縁取り布9の牽引作用を受けて、マスク本体2の下部は下顎の頂部h2に巻き掛かりながら上昇する。
したがって、マスク本体2の下部は下顎の動きに常に追従することになり、これにより、マスク本体2の装着位置がずれ落ちるという問題を解消することができる。
なお、第4実施形態のマスク1においては、引上げ部材6として伸縮可能な帯状の生地を用いた例を示したが、これは、可撓性の非伸縮素材による生地を用いることもできる。
この場合には、マスク本体2の下部は、縫製されたマスク本体2の生地と共に、下側縁取り布9の伸長によって、下顎の動きに沿って無理なく降下する。
また、マスク本体の上側隅角部A1と下側隅角部A2との間は、可撓性の非伸縮素材による生地により一定の間隔が保たれており、着用者が下顎を上げる場合には、下側縁取り布9及び縫製されたマスク本体2の生地と共に、マスク本体2の下部は下顎の頂部h2に巻き掛かりながら上昇する。
これにより、マスク本体2の下部は下顎の動きに追従し、マスク本体2の装着位置がずれ落ちるという問題を解消することができる。
なお、前記したように引上げ部材6として可撓性の非伸縮素材による生地を用いた場合には、図6に示すように下側隅角部A2に接続した長さが調節可能な紐状の牽引体10を利用して、マスク本体2の下側隅角部A2を、顔に密着させるように作用させることが望ましい。
図8は、第5実施形態のマスクの要部を、顔面への装着側から見た背面図であり、図9はこのマスクを着用した状態で示した側面図である。
この第5実施形態のマスク1も、マスク本体2が複数枚の不織布を重ね合わせて形成されており、その中央部には左右方向に沿って複数のプリーツ3が施されている。そして、この例に示すマスク本体2は、着用状態において着用者の鼻側に位置する上縁部に対して、着用者の顎側に位置する下縁部の長さが短く形成されている。
すなわちマスク本体2の両側は、マスク本体2の上縁部に直交する直線状の直交縁部2eと、直交縁部2eから下縁部に向かう斜縁部2fとを備えて構成されている。加えて、直交縁部2eと斜縁部2fとの間には、切欠き部2gが施されている。
この第5実施形態のマスク1においても、図1及び図2に示した第1実施形態のマスク1と同様に、マスク本体2の上側隅角部A1には、ゴムや弾性繊維材により紐状に成形された熱可塑性の耳掛け紐4の一端部と中間部が熱溶着または超音波溶着によりループ状に接続されている。
そして、耳掛け紐4の他端部は下側隅角部A2に対して同様の手段により接続されている。これにより、上側隅角部A1と下側隅角部A2を結ぶ耳掛け紐4の一部を、下側隅角部A2を上側隅角部A1に向かって引上げる引上げ部材6として構成している。
したがって、第5実施形態のマスク1においても、図1及び図2に示した第1実施形態のマスク1と同様に、引上げ部材6の作用により、口の開閉などに伴いマスク本体2の装着位置がずれ落ちるという問題を解消することができる。なお、図8及び図9では耳掛け紐4の一端部と中間部がマスク本体2の上側隅角部A1にループ状の接続を図示しているが、耳掛け紐4の一端部を上端隅角部A1のみの位置を限定するものではない。下側隅角部A2を上側隅角部A1に向かって引上げる作用とすればよく、少なくとも耳掛け紐4の中間部を上端隅角部A1の位置として、耳掛け紐4の一端部を鼻背部h1付近とすれば、下ずれに対する耐力を高めることができる。
さらに、第5実施形態のマスク1によると、マスク本体2の両側における直交縁部2eと斜縁部2fの間には、切欠き部2gが施されており、この切欠き部2gはマスク本体2を展開した時、直交縁部2eと斜縁部2fの間に生ずる応力を抑制し、マスク本体2と着用者の頬との間に生ずる隙間を少なくさせることができる。
図10は、第6実施形態のマスクを畳んだ状態で示した側面図であり、図11はこのマスクを着用した状態で示した側面図である。
この例に示すマスク1は、伸縮性を有するポリウレタンを生地としたいわゆるウレタンマスク1を示しており、マスク本体2及びループ状の耳掛け紐4はポリウレタンにより一体成形されている。
マスク本体2は、左右中央部で折り畳むことができるように、中央部で接合されており、マスク本体2を開いた状態において、着用者の鼻、口、顎部分の凹凸に合わせた立体構造が形成される。これによりマスク本体2は、伸縮性を有する生地の特質を生かして、着用者の顔面との間の隙間をなくし、着用者の顔面とマスク本体2との間の漏れ込みが防止できるように構成されている。
そして、耳掛け紐4は平坦で比較的横幅のあるループ状を構成してマスク本体2の上側隅角部A1で接続する。これにより耳掛け紐4は、着用者の耳周りに対して柔軟に変形して、マスク本体2を掛け留めることが可能となる。
第6実施形態に示すウレタンマスク1においては、マスク本体2の上側隅角部A1と下側隅角部A2との間に跨がるようにして、引上げ部材6が配置されており、この例においては引上げ部材6として、弾性のある偏平状の細長い伸縮素材を利用することができる。
引上げ部材6としての弾性のある伸縮素材は、マスク本体2の背面側(着用者の顔面側)に貼着することで配置されていてもよく、またマスク本体2の前面側に貼着されていてもよい。またマスク本体2自体を弾性のある伸縮素材で一体形成してもよい。
引上げ部材6の前記した配置構成によると、伸縮素材による引上げ部材6の牽引作用により、マスク本体2の下側隅角部A2を、耳掛け紐4に近い上側隅角部A2に向かって常に引上げるように作用する。したがって、すでに説明した各実施の形態と同様の作用により、このウレタンマスク1においても、口の開閉などに伴いマスク本体2の装着位置がずれ落ちるという問題を解消することができる。
なお、このマスク1に用いる引上げ部材6として、ウレタン等の弾性のある伸縮素材を用いる例を示したが、この引上げ部材6としては、可撓性の非伸縮素材による生地を用いることもできる。
この場合には、マスク本体の上側隅角部A1と下側隅角部A2との間は、可撓性の非伸縮素材による生地により一定の間隔が保たれることになる。
これによると、すでに説明した図6及び図7に示す第4実施形態において、引上げ部材6として可撓性の非伸縮素材を用いた例と同様の作用効果を得ることができ、口の開閉などに伴いマスク本体2の装着位置がずれ落ちるという問題を解消したマスクを提供することができる。
図12は、第7実施形態のマスクを畳んだ状態で示した側面図であり、図13はこのマスクを着用した状態で示した側面図である。
この第7実施形態のマスク1は、マスク本体2の左右にそれぞれ弾性テープ12が接合されて取り付けられており、この弾性テープ12はすでに説明した耳掛け紐4と引上げ部材6の機能を果たすように構成されている。
この第7実施形態のマスク1においては、すでに説明したメルトブローン不織布を中間層に持つマスク本体2を好適に用いることができるが、他に伸縮性を有する発泡ウレタンやガーゼを素材とするマスク本体2も採用することができる。
マスク本体2の左右に取り付けられる前記弾性テープ12は、図12に示すように上下に長い矩形状に形成されて、弾性テープ12の長手方向の上端部側に長孔12aが施されている。この長孔12aは、弾性変形することにより、図13に示すように比較的横幅のあるループ状の耳掛け紐4を形成するものとなる。
さらに図12に示す状態における弾性テープ12の長手方向の下半部における一側辺が、マスク本体2の上側隅角部A1から下側隅角部A2に沿って接合される。この弾性テープ12は、マスク本体2の両側に左右対象となるようにして接合配置される。
弾性テープ12は伸縮性のある綿、レーヨン、ポリエステル、ポリウレタン繊維等で織られた織物でも良く、ポリオレフィン、ポリウレタン繊維等による不織布でも良い。
マスク本体2に対して弾性テープ12は、弾性テープ12の前記した一側辺に沿った符号12bで示す領域において接合されており、その接合手段は、溶着、接着、縫製でも良いが、弾性テープ12の伸縮を阻害しないように、符号12bで示す接合部の幅は狭いことが望ましい。
そして図13に示すように、このマスク1を着用した状態においては、前記弾性テープ12は着用者の頬に密着するように作用する。この場合、弾性テープ12の良好な密着作用を得るには、図12に示す弾性テープ12の幅W1は、30mm以上、望ましくは50~60mmに設定される。さらに弾性テープ12は矢印W2で示す長手方向に対して、2倍以上望ましくは3倍以上伸びる特性を有するものを利用することが望ましい。
前記した第7実施形態のマスク1によると、マスク本体2の左右両側部分を、弾性テープ12によって頬に密着させるように作用する。これにより、マスク1の着用状態において、マスク本体2の両側の中央部が外側に膨らむのを阻止することができ、顔面との間の隙間を作り難くすることができる。
さらに、マスク本体2の左右両側部分に配置された弾性テープ12は、マスク本体2の下側隅角部A2を、上側隅角部A1に向かって常に引上げる牽引作用を発揮するものとなる。したがって、この第7実施形態のマスク1においても、すでに説明した各実施形態と同様に、マスク本体2の下部は下顎の動きに常に追従し、マスク本体2の装着位置がずれ落ちるという問題を解消することができる。
図14は、第8実施形態のマスクを畳んだ状態で示した側面図であり、図15はこのマスクを着用し、口を開けて顎が下がった状態を示した側面図である。
この第8実施形態のマスク1の基本構成は、図12及び図13に示した第7実施形態のマスクと同様である。したがって、相当する部分をそれぞれ同一符号で示しており、その説明は省略する。
この第8実施形態のマスク1における第7実施形態のマスクとの相違点は、マスク本体2とその両側に取り付けられる弾性テープ12との重なり幅W3(図14参照)が、より大きく設定されている。
その重なり幅W3は、5mm以上、望ましくは10mm以上に設定され、これにより、着用者の顔面とマスク本体2との間の漏れ込み防止の効果を高めている。
この場合、着用者が顎を下げたときに、弾性テープ12の密着を阻害しないように、また顎を動かし易くするために、マスク本体2の下部の左右隅角部に、それぞれ切り欠き2eを設けることが望ましい。
図16~図18は第9実施形態のマスクを示しており、図16はマスク本体を透視した状態の側面図、図17は図16に示すマスクの一部変形例を示した部分拡大断面図、図18は第9実施形態のマスクを着用した状態で示した側面図である。
この第9実施形態のマスク1の基本構成は、図12~図15に示した第7及び第8実施形態のマスクと同様である。したがって、相当する部分をそれぞれ同一符号で示しており、その説明は省略する。
図16に示すマスク1は、マスク本体2における着用者側に接する内面側において、その内面側の上部付近に沿って、三角状の凸部2fが形成されている。この例に示す三角状の凸部2fはマスク本体2と一体に形成されているが、これは三角状のリブ部材をマスク本体2に貼り付けて配置することもできる。
この三角状の凸部2fは、マスク本体2に対して曲げ応力を集中させるように作用し、したがって、このマスク1を着用した状態においては、図18に示すように着用者の鼻背部を覆うマスク本体2の前面側に、V字状に谷折りされた曲げ部2hを形成させることができる。
このV字状曲げ部2hは、マスク本体2の前面側に撓みを形成させることになり、この撓みは、顎の動きに柔軟に追従して変形することになる。
したがって、この第9実施形態のマスク1によると、マスク本体2の両側に配置された弾性テープ12により形成される引上げ部材6の作用、すなわちマスク本体2の下側隅角部A2を、上側隅角部A1に向かって常に引上げる牽引作用が相乗的に作用し、マスク本体2の装着位置がずれ落ちるという問題を解消することができる。
なお、図16に示したマスク本体2に施された三角状の凸部2fに代えて、図17に部分拡大断面図で示したように、マスク本体2の前面側の上部付近に沿って、溝状の凹部2gを形成させることによっても、マスク本体2に対して曲げ応力を集中させる作用を与えることができる。すなわち、マスク本体2の前面側に図17に示す溝状の凹部2gを施すことによっても、図18に示すように着用者の鼻背部を覆うマスク本体2の前面側に、V字状の曲げ部2hを形成させることができ、結果としてマスク本体2の前面側に撓みを形成させることができる。
したがって、図17に示す溝状の凹部2gを施す構成によっても、図16に示したマスク1と同様に、弾性テープ12により構成される引上げ部材6の牽引作用が相乗的に作用し、マスク本体2の装着位置がずれ落ちるという問題を解消することができる。
図19は第10実施形態のマスクを示している。この第10実施形態のマスク1は、すでに説明した図6及び図7に示す第4実施形態のマスクと外観構成はほぼ同一である。したがって、第4実施形態のマスクと同一の機能を果たす部分を同一符号で示し、その詳細な説明は省略する。
ただし、この第10実施形態のマスク1における左右の耳掛け紐4は、非伸縮性の紐状部材により構成されており、それぞれループを形成する左右の耳掛け紐4の一部には、耳掛け紐4の長さ調節部材13がそれぞれ取り付けられている。
この長さ調節部材13は耳掛け紐4の余剰分を、調節部材13の外側に纏めて、耳掛け紐4のループの有効長さを調節する機能を果たす。したがって、調節部材13を利用して耳掛け紐4のループの有効長さを適切に調節することで、マスク本体2の左右の上側隅角部A1を着用者の顔面に密着させることができる。
一方、引上げ部材6は、例えば経糸にゴム紐を使った平織ゴムのように伸縮可能な帯状の弾性体により構成され、マスク本体2の上側隅角部A1と下側隅角部A2を結ぶようにして、マスク生地に縫製されている。これにより、マスク本体の下側隅角部A2を、マスク本体の上側隅角部A1に向かってそれぞれ引上げるように作用する。そして、マスク本体2の下縁部に沿って縫製された下側縁取り布9は、マスク本体2の左右の下側隅角部A2の間を結び、これは好ましくは伸縮可能な素材により形成される。
なお、この第10実施形態のマスク1は、マスク本体2が一般的な着用者の顔のサイズに合わせて立体的に縫製された布マスクであることから、着用者の顎のおさまりも良いので、下側縁取り布9は上側縁取り布8と合わせて、非伸縮部材により構成されていても良い。
この第10実施形態のマスク1によると、非伸縮部材により構成された左右の耳掛け紐4は、調節部材13により耳掛け紐4のループの有効長さを、着用者の顔に合わせて調整することができる。
これにより、マスク本体2の左右の上側隅角部A1は、着用者の顔面に確実に密着するように作用する。そして、着用者の口の開閉による顎の動きに伴い、マスク本体2の下部は下顎の動きに常に追従し、マスク本体2の上側縁取り布8に沿った位置が、ずれ落ちるのを効果的に阻止することができる。
図20及び図21は、第11実施形態の布マスクを示しており、図20はマスク1の要部を示した正面図であり、図21はこのマスク1を着用した状態で示した側面図である。
なお、この第11実施形態のマスク1においては、すでに説明した各マスク1における各部と同一の機能を果たす部分を同一の符号で示しており、その詳細な説明は省略する。
この第11実施形態のマスク1は、図19に示した第10実施形態のマスク1と同様に、左右の耳掛け紐4は非伸縮性の紐状部材により構成されており、左右の耳掛け紐4の一部には、耳掛け紐4の長さ調節部材13がそれぞれ取り付けられている。
したがって、この第11実施形態のマスク1においても、調節部材13によって、耳掛け紐4のループの有効長さを適宜調節することができ、これにより、マスク本体2の左右の上側隅角部A1を着用者の顔面に密着させるように作用させることができる。
なお、この実施の形態においては、上側縁取り布8は耳掛け紐4と同一の一本の非伸縮性の紐状部材により構成されているが、上側縁取り布8は伸縮性を有する紐状部材により構成されていても良い。
一方、マスク本体2の下側縁取り布9は、伸縮性の紐状部材により構成されており、この下側縁取り布9の端部は、マスク本体の下側隅角部A2からマスク本体の上側隅角部A1に沿って延長されて、マスク本体2に対して装着されている。
すなわち、マスク本体の下側隅角部A2から上側隅角部A1に沿って装着された下側縁取り布9と一体の伸縮性の紐状部材は、マスク本体の左右の下側隅角部A2を、マスク本体2の左右の上側隅角部A1に向かってそれぞれ引上げる引上げ部材6として機能することになる。
この第11実施形態のマスク1においては、下側縁取り布9と一体の伸縮性の紐状部材は経糸にゴム紐を使った平織ゴムであっても良いし、下側縁取り布9の内側の空間にゴム紐を挿入しても良い。
この第11実施形態のマスク1においても、図19に示した第10実施形態のマスク1と同様に、マスク本体2の左右の上側隅角部A1において、耳掛け紐4がループ状に接続されており、このマスク1を着用した図21に示すように、マスク本体2の左右の上側隅角部A1は、着用者の顔面に確実に密着するように作用する。
そして、着用者の口の開閉による顎の動きに伴い、マスク本体2の下部は伸縮性を有する下側縁取り布9と、この下側縁取り布9と一連の引上げ部材6の作用により、下顎の動きに常に追従することになる。これにより、着用者の下顎の動きにより、マスク本体2の上側縁取り布8に沿った位置が、ずれ落ちるのを効果的に阻止することができる。
図22は第12実施形態のマスクを着用した状態で示している。なお、この第12実施形態のマスク1においては、すでに説明した各マスク1における各部と同一の機能を果たす部分を同一の符号で示しており、その詳細な説明は省略する。
この第12実施形態マスク1においては、図19に示した第10実施形態のマスク1、及び図20に示した第11実施形態のマスク1と同様に、マスク本体2の左右の上側隅角部A1において、非伸縮性の耳掛け紐4がそれぞれループ状に接続されている。
そして、耳掛け紐4の一部には、耳掛け紐4の長さ調節部材13がそれぞれ取り付けられて、耳掛け紐4のループの有効長さが調節可能に成され、これにより、マスク本体2の左右の上側隅角部A1を着用者の顔面に密着させることができるように構成されている。
また、この第12実施形態におけるマスク本体2は、図20に示す第11実施形態のマスク1と同様の布製であっても、例えば図2に基づいて説明したように、複数枚の不織布を重ね合わせて成形されてもよい。そして、マスク本体2の下側縁である左右の下側隅角部A2の間、及びマスク本体2の左右における下側隅角部A2と上側隅角部A1との間には、矩形状に成形された一本の弾性テープ12が縫製もしくは熱溶着などの手段により取り付けられている。
これにより、マスク本体2の左右における下側隅角部A2と上側隅角部A1との間に位置する弾性テープ12は、マスク本体2の下側隅角部A2を上側隅角部A1に向かってそれぞれ引上げる引上げ部材6として機能することになる。
また、図23は第13実施形態のマスクを着用した状態で示している。この第13実施形態のマスク1においては、その外観構成と素材は図22に示した第12実施形態のマスク1とほぼ同一である。したがって、同一の機能を果たす部分を同一の符号で示し、その詳細な説明は省略する。
この第13実施形態のマスク1における弾性テープ12の伸び方向は、図12に示すW2方向のみであって、幅方向には非伸縮としている。左右の耳掛け紐4は、上側縁取り布8と共に一本の非伸縮性の紐状部材により構成したが必須ではない。そして、耳掛け紐4はマスク本体2の上側隅角部A1と、その外側の弾性テープ12の隅角部との間において、例えば縫製もしくは熱溶着を利用してループ状に接続されていて、すでに説明した長さ調節部材13によって、耳掛け紐4のループの有効長さを適切に調節できるように構成されている。
前記した図22に示す第12実施形態のマスク1、及び図23に示す第13実施形態のマスク1によると、調節部材13を利用して耳掛け紐4のループの有効長さを適切に調節することで、マスク本体2の左右の上側隅角部A1を着用者の顔面に密着させることができる。そして、比較的幅の広い弾性テープ12がマスク本体2の両側縁、及び下側縁を囲むようにして位置するので、着用者の顔面とマスク本体2との間の漏れ込みを防止することができると共に、弾性テープ12の一部は、すでに説明した引上げ部材6として機能も果たすことになる。
したがって、マスク本体2の下部は弾性テープ12の作用により、下顎の動きに常に追従することになり、これにより、マスク本体2の装着位置がずれ落ちるという問題を解消することができる。
図24及び図25は、図12及び図13に示す第7実施形態もしくは図22に示す第12実施形態もしくは図23に示す第13実施形態もしくは後で説明する図26、図27に示す第14実施形態もしくは図28に示す第15実施形態の各マスク1に好適に採用される要部の好ましい例を示した一部拡大図である。
図24は、弾性テープ12により、マスク本体2の下縁部を斜めに切り上げた構成を示しており、これにより下顎の頂部h2の位置決めをし易くしている。また図25は、弾性テープ12により、マスク本体2の下縁部に若干の丸みを持たせた構成を示している。
構成の方法は、マスク本体2の左右にそれぞれ接合された弾性テープ12の両下端を、斜め又は丸みを持たせて裁断接合しても良く、あるいは一本の弾性テープ12を伸ばした状態でマスク本体2に接合することで、あるいはマスク本体2の左側A1から右側A1までを一本の弾性テープ12を伸ばした状態で接合することにより、弾性テープ12が通常状態になったときマスク本体2の下縁部を斜めに切り上がる構成としても良い。
図26は第14実施形態のマスクを着用した状態で示し、図27は第14実施形態のマスク単体の斜視図である。この第14実施形態のマスク1においては、その外観構成と素材は図22に示した第11実施形態のマスク1とほぼ同一である。したがって、同一の機能を果たす部分を同一の符号で示し、その詳細な説明は省略する。
この第14実施形態のマスク1における弾性テープ12の伸び方向は、図12に示すW2方向のみであって、幅W1方向には非伸縮としている。左右の耳掛け紐4は、マスク本体2の外側の弾性テープ12の上側隅角部A1において、例えば縫製もしくは熱溶着を利用してループ状に接続されている。左右の耳掛け紐4には縦ゴムを織り込むなどして、弾性テープ12のW2方向の伸びよりも十分小さい構成としているので、このマスク1を着用した図26に示すように、マスク本体2の左右の上側隅角部A1は、着用者の顔面に確実に密着するように作用し、かつ下顎の動きに常に追従することになり、これにより、マスク本体2の装着位置がずれ落ちるという問題を解消することができる。
また、左右を重ねた中央部に縁取り布14を互いに貫通するよう構成することで縦方向の剛性を持たせて、口元に空間を形成しやすくすることで呼吸しにくさや、口紅などの汚れを回避することができる。また、縁取り布14内部にプラスチックワイヤーを収容して縫製しても良い。
図28は第15実施形態のマスクを着用した状態で示している。この第15実施形態のマスク1においては、マスク本体2の口元周縁部にマスク本体2とは異なる材料で形成された水分不浸透帯16を持つ以外は、その外観構成は図12に示した第7実施形態のマスク1とほぼ同一である。したがって、同一の機能を果たす部分を同一の符号で示し、その詳細な説明は省略する。
この第15実施形態のマスク1を着用した状態においては、弾性テープ12はこれと連続的に接合されたマスク本体2に対して、着用者の頬と顎に密着するように作用する。着用者の汗などの水分は、頬や顎と密着した部分からマスク素材の繊維間などの空隙に浸透する。発汗が連続して毛細管力等により口元まで水分の浸透が進むと、通気性を阻害し呼吸が苦しくなる。マスク本体2において、頬や顎と密着しない位置であって、例えば口元部の周縁部に熱圧着するなどして水分不浸透帯16を形成すれば、口元部の通気性を維持するように作用する。
水分不浸透帯16は、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ乳酸(PLA)、またはそれらを組み合わせたもので構成される。
図29は第16実施形態のマスクを着用した状態で示している。この第16実施形態のマスク1においては、マスク本体2の口元周縁部に水分不浸透帯16を持つ特徴は図28に示した第15実施形態と同一で、その外観構成は図26に示した第14実施形態のマスク1とほぼ同一である。したがって、同一の機能を果たす部分を同一の符号で示し、その詳細な説明は省略する。
図29に示すマスク1は、左右二枚の不織布の中央を円弧状に接合することで展開して立体的になるマスク本体2であって、展開したマスク本体2の左右におけるそれぞれの上側隅角部A1付近には、ゴムや弾性繊維材により紐状に成形された耳掛け紐4の一端部及び他端部が、熱溶着や超音波溶着等によりそれぞれループ状に取り付けられている、いわゆる立体不織布マスク1に使用した実施形態である。立体不織布マスク1においても耳掛け紐4のけん引力により、着用者の頬と顎はマスク本体2と密着する。マスク本体2において、頬や顎と密着しない位置であって、例えば口元部の周縁部に熱圧着するなどして水分不浸透帯16を形成すれば、口元部の通気性を維持するように作用する。
1 マスク
2 マスク本体
2a 第一層
2b 第二層
2c 着用者側生地
2e 切り欠き
2f 凸部
2g 凹部
2h V字状曲げ部
3 プリーツ
4 耳掛け紐
5 ノーズフィット
6 引上げ部材
7 フック部材
7a 側面
7b 折曲げ部
7d 通し溝
7e 固定ビス
7g 第1挿通部
7h 第2挿通部
8 上側縁取り布
9 下側縁取り布
10 牽引体
12 弾性テープ
12a 長孔
12b 接合部
13 長さ調節部材
14 中央縁取り布
16 水分不浸透帯
A1 マスク本体の上側隅角部
A2 マスク本体の下側隅角部
A3 耳掛け紐の中間部
W1 弾性テープの幅
W2 弾性テープの伸び幅
W3 重なり幅
h1 鼻背部
h2 下顎の頂部

Claims (1)

  1. 口と鼻を覆うマスク本体と、前記マスク本体を顔面に引き寄せる耳掛け紐とを備えたマスクであって、
    前記マスク本体の左右の下側隅角部A2を、マスク本体の左右の上側隅角部A1に向かってそれぞれ引上げる引上げ部材が、前記上側隅角部A1と前記下側隅角部A2との間に、それぞれ配置され、前記耳掛け紐が伸縮可能な弾性部材により形成されて、前記耳掛け紐の一端部が前記上側隅角部A1に接続されると共に、前記耳掛け紐の他端部が前記下側隅角部A2に接続され、前記耳掛け紐の中間部が、前記上側隅角部A1に接続されることで、前記耳掛け紐の中間部から下側隅角部A2に至る耳掛け紐の一部が、前記引上げ部材を形成していると共に、前記耳掛け紐の中間部にはフック部材が取り付けられ、前記フック部材を介して前記耳掛け紐の中間部が、前記上側隅角部A1に接続されていることを特徴とするマスク。
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