JP7263129B2 - 劣化推定装置、劣化推定システム、劣化推定方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

劣化推定装置、劣化推定システム、劣化推定方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、劣化推定装置、劣化推定システム、劣化推定方法及びコンピュータプログラムに関する。
スイッチギヤ等の受変電機器では、絶縁部材として不飽和ポリエステル等の樹脂が用いられる。樹脂は絶縁部材自体の経年劣化、塵埃又は汚損等が原因で表面の絶縁抵抗が低下する。絶縁抵抗の低下は、設備停止等の障害の原因となる。このため、点検員は受変電機器に対して絶縁抵抗の測定を行うことが求められている。しかし、現地での絶縁抵抗の測定は、設備停止を伴うため困難であった。そこで、絶縁部材の表面の絶縁抵抗を推定する方法が用いられている。当該方法では、絶縁部材の光沢度又は色差等の絶縁部材から得られる特性値と、汚損度、温度又は湿度等の環境から得られる環境情報と、に基づいて、絶縁部材の表面の絶縁抵抗を推定する。しかし、絶縁抵抗の低下に沿うように絶縁部材から得られる光沢度又は色差等の特性値を評価することは困難であった。このため、絶縁抵抗の推定精度が低下する場合があった。
特開平9-222393号公報 特開2007-225326号公報 特開2007-285930号公報
本発明が解決しようとする課題は、より高い精度で絶縁部材の劣化状態を推定することができる劣化推定装置、劣化推定システム、劣化推定方法及びコンピュータプログラムを提供することである。
実施形態の劣化推定装置は、劣化情報生成部と、推定部とを持つ。劣化情報生成部は、絶縁部材によって反射された反射光に含まれる複数の波長域と前記複数の波長域にそれぞれ対応付けされた前記反射光の反射強度とに基づいて、前記絶縁部材の劣化に関する劣化情報を生成する。推定部は、前記劣化情報に基づいて前記絶縁部材の劣化状態を推定する。前記劣化情報生成部は、前記波長域毎に反射強度を複数取得し、複数の反射強度の統計値に基づいて前記劣化情報を生成する。
実施形態の劣化推定システム1のシステム構成を表すシステム構成図。 実施形態の電気機器10の一具体例を示す図。 実施形態の遮光部材51を用いた反射強度の測定の第一の具体例を示す図。 実施形態の遮光部材51を用いた反射強度の測定の第二の具体例を示す図。 実施形態の推定対象の絶縁部材の一具体例を示す図。 実施形態の対象試料におけるスペクトル情報の一具体例を示す図。 実施形態の劣化状態の推定の処理の流れを示すフローチャート。
以下、実施形態の劣化推定装置、劣化推定システム、劣化推定方法及びコンピュータプログラムを、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の劣化推定システム1のシステム構成を表すシステム構成図である。
劣化推定システム1は、材料特性値測定センサ20、環境情報測定センサ30、マルチスペクトルセンサ40及び劣化推定装置100を備える。劣化推定装置100、材料特性値測定センサ20、環境情報測定センサ30及びマルチスペクトルセンサ40は通信可能に接続される。劣化推定装置100は、接続されたマルチスペクトルセンサ40を制御することで、電気機器10が備える絶縁部材から任意の波長域のスペクトル情報を取得する。劣化推定装置100は、取得されたスペクトル情報に基づいて電気機器10の絶縁部材の劣化状態を推定する。絶縁部材の劣化状態は、例えば、絶縁抵抗値によって表されてもよい。
電気機器10は、スイッチギヤ等の受変電機器によって構成される。電気機器10は、絶縁部材によって囲まれる。電気機器10は、外部から電源ケーブルを介して、高電圧及び大電流を通電する。電気機器10は、異常時には通電を遮断する機能を有する。電気機器10は、真空遮断器、電力用変圧器、ガス絶縁開閉器、発電機、電動機又はリアクトル等のように、部分放電を発生する可能性がある機器であればどのような機器であってもよい。絶縁部材は、例えば不飽和ポリエステル又はエポキシ樹脂等の樹脂であってもよい。
材料特性値測定センサ20は、測色計、色差計又は色彩計等の色に関する材料特性値を取得するセンサである。材料特性値測定センサ20は、電気機器10等の検査対象機器が備える絶縁部材から、絶縁部材の光沢又は色差等の材料特性値を取得する。なお、材料特性値測定センサ20で測定される材料特性値は、光沢又は色差に限定されない。材料特性値測定センサ20は、絶縁部材の表面の色に関する情報ならばどのような情報を取得してもよい。材料特性値測定センサ20は、取得される材料特性値に応じて、複数のセンサが用いられてもよい。
環境情報測定センサ30は、温度計又は湿度計等の自装置(環境情報測定センサ30)の近傍の環境に関する環境情報を取得するセンサである。環境情報測定センサ30は、例えば、電気機器10の近傍に設けられることで、電気機器10近傍の温度又は湿度等の環境情報を取得する。なお、環境情報測定センサ30で測定される環境情報は、温度又は湿度に限定されない。環境情報測定センサ30は、環境に関する情報ならばどのような情報(例えば、汚損度、付着イオン量、音量、風量又は明度等)を取得してもよい。環境情報測定センサ30は、取得される環境情報に応じて、複数のセンサが用いられてもよい。
マルチスペクトルセンサ40は、マルチスペクトルカメラ又はハイパースペクトルカメラ等の任意波長域の反射強度を取得するセンサである。マルチスペクトルセンサ40は、例えば、劣化推定装置100によって指定された波長域の光を電気機器10が備える絶縁部材に照射する。マルチスペクトルセンサ40は、電気機器10によって反射された光の反射光を自装置に設けられた受光素子によって受光する。マルチスペクトルセンサ40は、受光素子によって受光された光の強弱に基づいて、光の反射強度を取得する。マルチスペクトルセンサ40は、取得された反射強度を劣化推定装置100に出力する。マルチスペクトルセンサ40は、外からの光の影響を受けない構成で用いられる。マルチスペクトルセンサ40は、例えば遮光カバー50に格納された構成で用いられる。遮光カバー50は、外部の光と、マルチスペクトルセンサ40の光源によって発光された光と、反射光と、を透過させない素材であればどのような素材であってもよい。マルチスペクトルセンサ40は、マルチスペクトルセンサ40が備える受光素子と、電気機器10が備える絶縁部材と、の距離が所定の距離に保たれてもよい。所定の距離は、例えば、5cmである。マルチスペクトルセンサ40は、発光センサの一態様である。発光センサは、絶縁部材に対して所定の波長域で光を照射する。発光センサは、光の反射光に基づいて反射強度を取得する。
劣化推定装置100は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレットコンピュータ等の情報処理装置である。劣化推定装置100は、マルチスペクトルセンサ40から受け付けた反射強度に基づいて、電気機器10が備える絶縁部材の劣化状態を推定する。劣化推定装置100は、劣化推定プログラムを実行することによって通信部101、入力部102、表示部103、特性情報記憶部104及び制御部105を備える装置として機能する。
通信部101は、ネットワークインタフェースである。通信部101はネットワークを介して、外部の通信装置と通信する。通信部101は、例えば無線LAN(Local Area Network)、有線LAN、Bluetooth(登録商標)又はLTE(Long Term Evolution)(登録商標)等の通信方式で通信してもよい。外部の通信装置は、例えばパーソナルコンピュータ、サーバ等の情報処理装置であってもよいし、クラウドコンピューティングシステムであってもよい。
入力部102は、タッチパネル、マウス及びキーボード等の入力装置を用いて構成される。入力部102は、入力装置を劣化推定装置100に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、入力部102は、入力装置において入力された入力信号から入力データ(例えば、劣化推定装置100に対する指示を示す指示情報)を生成し、劣化推定装置100に入力する。
表示部103は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の出力装置である。表示部103は、出力装置を劣化推定装置100に接続するためのインタフェースであってもよい。この場合、表示部103は、映像データから映像信号を生成し自身に接続されている映像出力装置に映像信号を出力する。
特性情報記憶部104は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。特性情報記憶部104は、特性情報を記憶する。特性情報は、絶縁部材の劣化状態を推定する推定手段に関する情報である。特性情報は、絶縁部材の種類に応じて複数記録されていてもよい。推定手段は、例えば、多変量の数式であってもよい。多変量の数式は、例えば、材料特性値、環境情報及び劣化指標値を変数として有していてもよい。絶縁部材の劣化状態は、材料特性値、環境情報又は劣化指標値の各値を数式に代入することで推定される。推定手段の数式は、これまでユーザが電気機器10の絶縁部材を診断することによって、得られた診断結果に基づいて生成されてもよいし、予め定められていてもよい。推定手段は、推定された劣化状態に応じて、電気機器10の余寿命年数を推定する手段を有してもよい。余寿命年数は、絶縁抵抗値と余寿命年数とを対応付けたテーブルで推定されてもよいし、絶縁抵抗値を変数とした数式によって推定されてもよい。ユーザとは、例えば、電気機器10の絶縁部材の点検を行う点検員であってもよい。また、特性情報記憶部104は、劣化していない絶縁部材の反射強度を表す未劣化反射強度に基づいて生成されたスペクトル情報を記憶する。なお、特性情報記憶部104は、絶縁部材の劣化状態を推定するために必要となる情報であれば、どのような情報を記憶していてもよい。特性情報記憶部104は、記憶部の一態様である。記憶部は、劣化していない絶縁部材によって反射された反射光に含まれる複数の波長域と複数の波長域にそれぞれ対応付けされた反射光の未劣化反射強度とを記憶する。
制御部105は、劣化推定装置100の各部の動作を制御する。制御部105は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ及びRAM(Random Access Memory)を備えた装置により実行される。制御部105は、劣化推定プログラムを実行することによって、スペクトルセンサ制御部106、材料特性値取得部107、環境情報取得部108、劣化指標決定部109及び推定部110として機能する。
スペクトルセンサ制御部106は、マルチスペクトルセンサ40から反射強度を取得する。まず、スペクトルセンサ制御部106は、マルチスペクトルセンサ40に対して、発光制御指示を送信する。発光制御指示は、マルチスペクトルセンサ40の光源から発光される波長域を指定する。また、発光制御指示は、マルチスペクトルセンサ40の光源の露光時間を指定する。なお、スペクトルセンサ制御部106は、発光制御指示によって指定される波長域及び露光時間を入力部102から受け付けてもよい。スペクトルセンサ制御部106は、電気機器10に設けられた絶縁部材の表面によって反射された光の反射強度を取得する。
スペクトルセンサ制御部106は、発光制御指示によって指定された波長域とマルチスペクトルセンサ40から取得された反射強度とを対応付けたスペクトル情報を生成する。取得される反射強度は、反射波のピーク強度である。なお、スペクトルセンサ制御部106は、スペクトル情報を生成するにあたって、反射強度の平均化処理を行ってもよい。平均化処理とは、複数回取得された反射強度の平均値を算出する処理である。平均化処理を行われたスペクトル情報は、絶縁部材の反射強度の特徴を表した情報となりやすい。平均化処理は、例えば、以下の通り実行されてもよい。スペクトルセンサ制御部106は、マルチスペクトルセンサ40から反射強度を複数回取得する。反射強度の取得回数は、入力部102を介して指定されてもよい。スペクトルセンサ制御部106は、取得された反射強度の合計値を、取得回数で割ることで、反射強度の平均値を算出する。スペクトルセンサ制御部106は、波長域毎に反射強度の平均値を算出する。スペクトルセンサ制御部106は、算出された平均値に基づいてスペクトル情報を生成する。なお、反射強度の取得回数に比例して、マルチスペクトルセンサ40の露光時間は長くなる。例えば、マルチスペクトルセンサ40は、反射強度を50回取得して、1回の反射強度の取得に50ms要する場合、少なくとも2500msの露光時間が必要となる。スペクトルセンサ制御部106は、生成されたスペクトル情報を表示部103に表示させる。
材料特性値取得部107は、材料特性値測定センサ20から光沢度又は色差等の絶縁部材に関する材料特性値を取得する。材料特性値取得部107は、取得された材料特性値を表示部103に表示させてもよい。材料特性値取得部107は、劣化指標決定部109に材料特性値を出力する。
環境情報取得部108は、環境情報測定センサ30から温度又は湿度等の環境情報を取得する。環境情報取得部108は、取得された環境情報を表示部103に表示させてもよい。環境情報取得部108は、劣化指標決定部109に環境情報を出力する。環境情報取得部108は、取得部の一態様である。取得部は、絶縁部材周辺の環境に関する環境情報を取得する。
劣化指標決定部109は、スペクトル情報に含まれる複数の波長域の反射強度に対して所定の処理を行うことで、電気機器10の絶縁部材の劣化指標値を決定する。劣化指標値は、絶縁部材の劣化状態を数値等で視覚的に表したパラメータである。劣化指標値は、絶縁部材の劣化状態の推定に用いられる。所定の処理は、例えば、反射強度に対する強調化処理であってもよい。劣化指標決定部109は、所定の処理を行うことで絶縁部材の劣化を視覚的にわかりやすく指標化することができる。
劣化指標決定部109は、劣化していない絶縁部材から得られたスペクトル情報が持つ反射強度に変化が現れたタイミングを絶縁部材の劣化として判断する。具体的には、劣化指標決定部109は、劣化していない絶縁部材から得られたスペクトル情報と、診断対象となる絶縁部材から得られたスペクトル情報と、を比較することで反射強度に変化が現れたか否かを判断する。劣化指標決定部109は、例えば、それぞれのスペクトル情報との一致度を算出する。劣化指標決定部109は、一致度が予め定められた閾値を下回った場合に、反射強度に変化が表れたと判断してもよい。次に、劣化指標決定部109は、スペクトル情報に基づいて、複数の波長域から一部の波長域を選択する。劣化指標決定部109は、選択された一部の波長域に対応付けされた反射強度を取得する。劣化指標決定部109は、取得された反射強度に対して所定の処理を行うことで劣化指標値を決定する。
以下、劣化指標値の決定について具体的に説明する。本実施形態では、劣化指標決定部109は、次の2つの反射強度に基づいて、劣化指標値を決定する。劣化指標決定部109は、例えば、絶縁部材から得られる未劣化反射強度とは異なる反射強度に対応付けされた波長域を選択する。また、劣化指標決定部109は、例えば、絶縁部材から得られる未劣化反射強度とは同程度の反射強度に対応付けされた波長域を選択する。劣化指標決定部109は、選択された2つの波長域に対応付けされた反射強度を取得する。本実施形態では、未劣化反射強度とは異なる反射強度に対応付けされた波長域の反射強度を反射強度(A)とする。本実施形態では、未劣化反射強度とは同程度の反射強度に対応付けされた波長域の反射強度を反射強度(B)とする。
劣化指標決定部109は、取得された反射強度(A)及び反射強度(B)に対して所定の処理を行う。所定の処理は、例えば、取得された複数の波長帯のピーク強度を用いた計算であってもよい。例えば、所定の処理は、以下の数式(1)で表される強調化処理であってもよい。 nは、任意の係数である。
劣化指標値=((反射強度(A)-反射強度(B))/(反射強度(A)+反射強度(B))×n) ・・・(1)
なお、上記の具体例では、劣化指標決定部109は、未劣化反射強度とは異なる反射強度を持つ波長域の反射強度(A)と、未劣化反射強度と同程度の反射強度を持つ波長域の反射強度(B)と、を取得して劣化指標値を決定したが、これに限定されない。例えば、劣化指標決定部109は、スペクトル情報に含まれるすべての波長域に基づいて劣化指標値を算出してもよい。例えば、スペクトル情報にN種類の波長域が含まれる場合、劣化指標決定部109は、N×(N-1)/2パターンの波長域の組み合わせで劣化指標値を算出してもよい。この場合、劣化指標決定部109は、N×(N-1)/2の劣化指標値を算出する。劣化指標決定部109は、算出された劣化指標値と、他の光学指標との相関関係に基づいて、N×(N-1)/2種類の劣化指標値のうち、1つの劣化指標値を決定してもよい。他の光学指標とは、例えば、明度、輝度又は光沢度等の光に関する指標であればどのような指標であってもよい。劣化指標決定部109は、劣化情報生成部の一態様である。劣化情報生成部は、絶縁部材によって反射された反射光に含まれる複数の波長域と複数の波長域にそれぞれ対応付けされた反射光の反射強度とに基づいて、絶縁部材の劣化に関する劣化情報を生成する。劣化指標値は、劣化情報の一態様である。
推定部110は、電気機器10の絶縁部材の劣化状態を推定する。具体的には、推定部110は、特性情報記憶部104から電気機器10の絶縁部材に関する特性情報を取得する。推定部110は、特性情報から電気機器10の絶縁部材の劣化状態を推定する推定手段を取得する。推定部110は、材料特性値取得部107によって取得された材料特性値を推定手段に入力する。推定部110は、推定手段に環境情報取得部108によって取得された環境情報を推定手段に入力する。推定部110は、劣化指標決定部109によって決定された劣化指標値を推定手段に入力する。推定部110は、推定手段を実行することで電気機器10の絶縁部材の劣化状態を推定する。例えば、推定部110は、推定手段が多変量の数式である場合、取得された材料特性値、環境情報及び劣化指標値を数式に代入する。推定部110は、数式を解くことで劣化状態を推定する。推定される劣化状態は、例えば絶縁抵抗値で表されてもよい。
推定部110は、劣化状態に基づいて電気機器10の余寿命年数を推定する。例えば、推定部110は、余寿命年数が劣化状態と対応付けされたテーブルで表される場合、劣化状態に応じて余寿命年数をテーブルから取得することで余寿命年数を推定する。例えば、推定部110は、余寿命年数が劣化状態を変数とした数式によって表される場合、数式を解くことで余寿命年数を推定する。推定部110は、算出された劣化状態又は余寿命年数を表示部103に表示させる。ユーザが、算出された劣化状態又は余寿命年数に基づいて、電気機器10の継続使用又は交換要否を判断する。なお、推定部110は、劣化状態又は余寿命年数に基づいて、電気機器10の継続使用又は交換の要否を判断してもよい。この場合、劣化状態又は余寿命年数が電気機器10の継続使用に関する閾値を下回っている場合、推定部110は、電気機器10の交換が必要であると判断してもよい。劣化状態又は余寿命年数が電気機器10の継続使用に関する閾値以上である場合、推定部110は、電気機器10の交換が不要であると判断してもよい。推定部110は、電気機器10の交換要否に関するを判断結果を表示部103に表示させる。
図2は、実施形態の電気機器10の一具体例を示す図である。図2に示される電気機器10は、真空遮断器(VCB:Vacuum Circuit Breaker)である。電気機器10は、絶縁部材11と真空遮断器本体12とを備える。真空遮断器本体12は、絶縁部材11によって仕切られる。真空遮断器本体12は、絶縁部材11によって絶縁される。マルチスペクトルセンサ40は、絶縁部材11に対して光を照射することで、反射強度を生成する。
図3は、実施形態の遮光部材51を用いた反射強度の測定の第一の具体例を示す図である。マルチスペクトルセンサ40は、遮光カバー50に格納された構成で用いられる。マルチスペクトルセンサ40は、光源41を備える。光源41は、例えばLED(Light Emitting Diode)等である。光源41は、発光制御指示によって指定された波長域の光を照射する。光源41は、発光制御指示によって指定された波長域の光を照射することができるものであればどのようなものであってもよい。
図3では、電気機器10の表面は塗料13によって塗装されている。なお、塗料13は、銀ペースト等の金属であってもよいし、インクやペンキ等の塗料であってもよい。塗装された電気機器10では、マルチスペクトルセンサ40によって照射された光は、塗料13の影響を受ける場合がある。このような場合、マルチスペクトルセンサ40は、反射光の反射強度を正確に測定することができない。このため、図3では、遮光部材51が遮光カバー50に設けられる。遮光部材51は、遮光カバー50と同じ素材であってもよい。遮光部材51は、外部の光と、光源41によって発光された光と、反射光と、を透過させない素材であればどのような素材であってもよい。
光源41によって塗料13の方向に照射された光は遮光部材51によって遮光される。遮光部材51によって、光源41によって照射される光の照射範囲を絞ることが可能になる。光の照射範囲が絞られることによって、光源41によって照射された光は塗料13に当たらない。このため、マルチスペクトルセンサ40は、塗料13によって反射された反射光の影響を受けることなく反射強度を測定することができる。したがって、マルチスペクトルセンサ40は、精度を下げることなく反射強度を測定することが可能になる。なお、塗料13は、電気機器10によって塗装される場所が異なる。このため、マルチスペクトルセンサ40は、必要に応じて計測範囲を狭くできることが望ましい。例えば、遮光部材51は、マルチスペクトルセンサ40によって照射された光の照射範囲を任意に絞れるように、計測対象となる電気機器10に応じて大きさ又は形状を変更されてもよい。このように遮光部材51が構成されることで、計測範囲が狭い場合でも、高い精度で反射強度を測定できる。
図4は、実施形態の遮光部材51を用いた反射強度の測定の第二の具体例を示す図である。図4では、電気機器10はマルチスペクトルセンサ40の光照射範囲内に凹凸面14を含む。光照射範囲内に凹凸面14を含む電気機器10では、マルチスペクトルセンサ40によって照射された光は凹凸面14の影響を受ける場合がある。具体的には、凹凸面14は、反射角度のばらつきによって反射光の反射強度の測定条件を変化させる。このような場合、マルチスペクトルセンサ40は、反射光の反射強度を正確に測定することができない。そこで、図4においても、図3と同様に遮光部材51が遮光カバー50に設けられる。
光源41によって凹凸面14の方向に照射された光は遮光部材51によって遮光される。遮光部材51によって、光源41によって照射される光の照射範囲を絞ることが可能になる。光の照射範囲が絞られることによって、光源41によって照射された光は凹凸面14に当たらない。このため、マルチスペクトルセンサ40は、凹凸面14によって反射された反射光の影響を受けることなく反射強度を測定することができる。したがって、マルチスペクトルセンサ40は、精度を下げることなく反射強度を測定することが可能になる。なお、凹凸面14は、電気機器10によって場所が異なる。このため、マルチスペクトルセンサ40は、必要に応じて計測範囲を狭くできることが望ましい。例えば、遮光部材51は、マルチスペクトルセンサ40によって照射された光の照射範囲を任意に絞れるように、計測対象となる電気機器10に応じて大きさ又は形状を変更されてもよい。このように遮光部材51が構成されることで、計測範囲が狭い場合でも、高い精度で反射強度を測定できる。
図5は、実施形態の推定対象の絶縁部材の一具体例を示す図である。図5は、不飽和ポリエステルである。図5(a)は、劣化していない状態の不飽和ポリエステルである。図5(b)は、劣化した状態の不飽和ポリエステルである。図5(b)の不飽和ポリエステルは、試験槽等で加速的に劣化されたものである。図5によると、不飽和ポリエステルは、劣化状態に応じて色が変わる。したがって、取得されるスペクトル情報によって、絶縁部材の劣化状態を推定することが可能になる。
図6は、実施形態の対象試料におけるスペクトル情報の一具体例を示す図である。図6で用いられる対象試料(絶縁部材)は、不飽和ポリエステルである。図6では、スペクトル情報は、それぞれ劣化状態の異なる5種類の対象試料を用いて生成されている。対象試料は、試験槽等で加速的に劣化された試料である。図6の対象試料は、30年劣化させた試料(30年)、60年劣化させた試料(60年)、90年劣化させた試料(90年)、強制的に長期間劣化させた試料(強制)及び未劣化の初期試料(初期)の5種類である。
図6は、図6(a)と図6(b)とを含む。図6(a)に示されるスペクトル情報は、平均化処理を行っていない場合のスペクトル情報である。図6(b)に示されるスペクトル情報は、平均化処理を行った場合のスペクトル情報である。図6(a)及び図6(b)の縦軸は、相対反射率(%)である。相対反射率(%)は、白板に光を照射して得られた反射強度を絶縁部材に光を照射して得られた反射強度で除算した値を百分率で表した値である。相対反射率(%)を算出するにあたって、マルチスペクトルセンサ40は、白板に光を照射することで反射強度を取得する。マルチスペクトルセンサ40は取得した反射強度に基づいてスペクトル情報を生成する。白板に光を照射することで生成されたスペクトル情報は、予め特性情報記憶部104に記憶されていてもよいし、劣化指標決定部109によって保持されていてもよい。白板は、例えば、ホワイトボード、白い木板等の塗装されていない白い板であればよい。図6の横軸は、波長(nm)である。
図6(b)によると、絶縁部材の劣化に応じて950nm近傍の波長域の反射強度が増加していることを確認できる。絶縁部材の表面近傍の不飽和ポリエステルは、熱劣化によって減少する。不飽和ポリエステルの減少によって、絶縁部材に添加された充填剤が相対的に増加する。充填剤は、例えば、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等の無機物である。絶縁部材は、充填剤として添加されているため、近赤外域(950nm近傍)の反射強度が増加したと推定される。
一方、図6において、例えば900nm近傍の反射強度は、劣化していない絶縁部材と劣化させた絶縁部材とで大きな差異はない。このような特徴は、図6(b)のように平均化処理によって顕著に抽出できる。このため、劣化指標決定部109は、特徴的な2波長帯(例えば、950nm及び900nm)を選択する。劣化指標決定部109は、選択した2波長帯の2つの反射強度に基づいて、劣化指標値を決定してもよい。劣化指標決定部109は、数式(1)に基づいて劣化指標値を決定する。劣化指標決定部109は、このような強調化処理を行うことで、絶縁部材の劣化を視覚的に分かりやすく指標化することができる。
劣化指標値=((950nmの反射強度-900nmの反射強度)/(950nmの反射強度+900nmの反射強度)×n)
図7は、実施形態の劣化状態の推定の処理の流れを示すフローチャートである。劣化状態の推定は、例えば、マルチスペクトルセンサ40が、絶縁部材に対して光を照射することで実行される。スペクトルセンサ制御部106は、発光制御指示によって発光されたマルチスペクトルセンサ40から反射強度を取得する(ステップS101)。マルチスペクトルセンサ40は、発光制御指示に応じた、波長域及び露光時間で発光する。反射強度は、反射波のピーク強度である。スペクトルセンサ制御部106は、発光制御指示によって指定された波長域とマルチスペクトルセンサ40から取得された反射強度とを対応付けたスペクトル情報を生成する(ステップS102)。スペクトルセンサ制御部106は、反射強度に対して平均化処理を行うことでスペクトル情報を生成してもよい。
劣化指標決定部109は、生成されたスペクトル情報に基づいて2つの波長域を選択する(ステップS103)。劣化指標決定部109は、例えば、劣化していない絶縁部材の反射強度とは異なる反射強度を持つ波長域と、劣化していない絶縁部材の反射強度と同程度の反射強度を持つ波長域とを選択する。劣化指標決定部109は、選択された波長域の反射強度をスペクトル情報に基づいて取得する。劣化指標決定部109は、取得された反射強度に対して、所定の強調化処理を行うことで、絶縁部材の劣化指標値を決定する(ステップS104)。材料特性値取得部107は、材料特性値測定センサ20から光沢度又は色差等の材料特性値を取得する(ステップS105)。環境情報取得部108は、環境情報測定センサ30から温度又は湿度等の環境情報を取得する(ステップS106)。
推定部110は、特性情報記憶部104から電気機器10の絶縁部材に関する特性情報を取得する。推定部110は、特性情報から推定手段を取得する(ステップS107)。推定部110は、劣化指標値、材料特性値及び環境情報を特性情報を推定手段に入力する。推定部110は、推定手段を実行することで電気機器10の絶縁部材の劣化状態を推定する(ステップS108)。推定部110は、劣化状態に基づいて電気機器10の余寿命年数を推定する(ステップS109)。推定部110は、算出された劣化状態又は余寿命年数に基づいて、電気機器10の継続使用又は交換要否について判断する(ステップS110)。例えば、劣化状態又は余寿命年数が電気機器10の継続使用に関する閾値を下回っている場合、推定部110は、電気機器10の交換が必要であると判断してもよい。劣化状態又は余寿命年数が電気機器10の継続使用に関する閾値以上である場合、推定部110は、電気機器10の交換が不要であると判断してもよい。推定部110は、電気機器10の交換要否に関するを判断結果を表示部103に表示させる。
このように構成された劣化推定装置100では、スペクトルセンサ制御部106が絶縁部材から取得された光の反射強度に基づいてスペクトル情報を生成する。絶縁部材は、劣化の進行に応じて反射強度が変わる。従って、スペクトルセンサ制御部106は、絶縁部材の劣化の状態に応じて反射強度の異なるスペクトル情報を生成する。劣化指標決定部109が、生成されたスペクトル情報に基づいて絶縁部材の劣化状態の推定に用いられる劣化指標値を決定する。推定部110が、材料特性値及び環境情報等の従来から用いられているパラメータと、決定された劣化指標値と、を用いて絶縁部材の劣化状態を推定する。したがって、絶縁部材の劣化状態をより高い精度で推定することが可能になる。
劣化推定装置100は、カメラ等の撮像部を備えた装置(例えば、スマートフォン)であってもよい。この場合、劣化推定装置100は、取得された情報(例えば、スペクトル情報、材料特性値又は環境方法)を、外部のクラウドサーバ等へ送信してもよい。この場合、電気機器10の絶縁部材の劣化状態は、クラウドサーバ上のアプリケーションによって推定されてもよい。
劣化推定装置100は、電気機器10の絶縁部材の推定結果を、ユーザが所持するスマートフォンに表示させてもよいし、外部のクラウドサーバに送信してもよい。外部のクラウドサーバに送信された場合、クラウドサーバは、推定結果をユーザが所持するの端末装置に表示させる。
推定部110は、劣化状態と、日時と、サンプルIDと、サンプル種類とを対応付けて記憶装置に記録してもよい。日時とは、劣化状態が推定された日時を表す。サンプルIDとは、樹脂材料の識別子である。サンプル種類とは、不飽和ポリエステル等の樹脂材料の種類を表す。このように構成されることで、劣化推定装置100は、過去の推定結果を用いて、絶縁部材の劣化の進行具合を判断したり、今後の劣化の進み方について予測したりすることができる。
スペクトルセンサ制御部106は、電気機器10の絶縁部材の複数の箇所のスペクトル情報を収集するように構成されてもよい。このように構成されることで、絶縁部材の局所的な変色を捉えることができる。したがって、ユーザは、絶縁部材に不均一な劣化が生じていた場合、不均一な劣化を把握することができる。
劣化推定装置100は、ネットワークを介して通信可能に接続された複数台の情報処理装置を用いて実装されてもよい。この場合、劣化推定装置100が備える各機能部は、複数の情報処理装置に分散して実装されてもよい。例えば、劣化指標決定部109と推定部110とはそれぞれ異なる情報処理装置に実装されてもよい。
上記各実施形態では、スペクトルセンサ制御部106、劣化指標決定部109及び推定部110はソフトウェア機能部であるものとしたが、LSI等のハードウェア機能部であってもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、劣化推定装置100は、スペクトルセンサ制御部106、劣化指標決定部109及び推定部110を持つことにより、より高い精度で絶縁部材の劣化状態を推定することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…劣化推定システム、10…電気機器、20…材料特性値測定センサ、30…環境情報測定センサ、40…マルチスペクトルセンサ、50…遮光カバー、51…遮光部材、100…劣化推定装置、101…通信部、102…入力部、103…表示部、104…特性情報記憶部、105…制御部、106…スペクトルセンサ制御部、107…材料特性値取得部、108…環境情報取得部、109…劣化指標決定部、110…推定部

Claims (8)

  1. 絶縁部材によって反射された反射光に含まれる複数の波長域と前記複数の波長域にそれぞれ対応付けされた前記反射光の反射強度とに基づいて、前記絶縁部材の劣化に関する劣化情報を生成する劣化情報生成部と、
    前記劣化情報に基づいて前記絶縁部材の劣化状態を推定する推定部と、を備え、
    前記劣化情報生成部は、前記波長域毎に反射強度を複数取得し、複数の反射強度の統計値に基づいて前記劣化情報を生成し、
    前記絶縁部材に対して所定の波長域で光を照射し、前記光の反射光に基づいて反射強度を取得する発光センサと、
    前記絶縁部材と前記発光センサとの間に設けられ、前記発光センサによって照射される光の一部を遮光する遮光部材と、
    をさらに備え、
    前記遮光部材は、前記発光センサと前記絶縁部材を有する電気機器の凹凸面との間の光を少なくとも遮光する、
    劣化推定装置。
  2. 前記劣化情報生成部は、前記反射強度と、劣化していない絶縁部材によって反射された反射光の反射強度との一致度が予め定められた閾値を下回った場合に、前記劣化情報を生成する、
    請求項1に記載の劣化推定装置。
  3. 前記劣化情報生成部は、一部の波長域を前記複数の波長域から選択し、選択された一部の波長域と選択された波長域に対応付けされた反射強度とに基づいて前記劣化情報を生成する、
    請求項1又は2に記載の劣化推定装置。
  4. 劣化していない絶縁部材によって反射された反射光に含まれる複数の波長域と前記複数の波長域にそれぞれ対応付けされた前記反射光の未劣化反射強度とを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記劣化情報生成部は、前記未劣化反射強度から同程度の前記反射強度に対応付けされた波長域と、前記未劣化反射強度とは異なる前記反射強度に対応付けされた波長域と、を前記一部の波長域として選択し、選択された波長域に対応付けされた反射強度に基づいて、前記劣化情報を生成する、
    請求項3に記載の劣化推定装置。
  5. 前記劣化情報生成部は、選択された波長域に対応付けされた反射強度の差分を、前記波長域に対応付けされた反射強度の和で除算し、前記除算の結果に対して所定の係数を乗ずることで前記劣化情報を生成する、
    請求項3又は4に記載の劣化推定装置。
  6. 絶縁部材によって反射された反射光に含まれる複数の波長域と前記複数の波長域にそれぞれ対応付けされた前記反射光の反射強度とに基づいて、前記絶縁部材の劣化に関する劣化情報を生成する劣化情報生成部と、
    前記劣化情報に基づいて前記絶縁部材の劣化状態を推定する推定部と、
    を備え、
    前記劣化情報生成部は、前記波長域毎に反射強度を複数取得し、複数の反射強度の統計値に基づいて前記劣化情報を生成し、
    前記絶縁部材に対して所定の波長域で光を照射し、前記光の反射光に基づいて反射強度を取得する発光センサと、
    前記絶縁部材と前記発光センサとの間に設けられ、前記発光センサによって照射される光の一部を遮光する遮光部材と、
    をさらに備え、
    前記遮光部材は、前記発光センサと前記絶縁部材を有する電気機器の凹凸面との間の光を少なくとも遮光する、
    劣化推定システム。
  7. 劣化推定装置が、絶縁部材によって反射された反射光に含まれる複数の波長域と前記複数の波長域にそれぞれ対応付けされた前記反射光の反射強度とに基づいて、前記絶縁部材の劣化に関する劣化情報を生成する劣化情報生成ステップと、
    劣化推定装置が、前記劣化情報に基づいて前記絶縁部材の劣化状態を推定する推定ステップと、を有し、
    前記劣化情報生成ステップにおいて、前記波長域毎に反射強度を複数取得し、複数の反射強度の統計値に基づいて前記劣化情報を生成し、
    前記劣化推定装置は、前記絶縁部材に対して所定の波長域で光を照射し、前記光の反射光に基づいて反射強度を取得する発光センサと、
    前記絶縁部材と前記発光センサとの間に設けられ、前記発光センサによって照射される光の一部を遮光する遮光部材と、
    をさらに備え、
    前記遮光部材は、前記発光センサと前記絶縁部材を有する電気機器の凹凸面との間の光を少なくとも遮光する、
    化推定方法。
  8. 請求項1からのいずれか一項に記載の劣化推定装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
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