JP7262872B2 - 監査支援装置、監査支援システム - Google Patents

監査支援装置、監査支援システム Download PDF

Info

Publication number
JP7262872B2
JP7262872B2 JP2022553472A JP2022553472A JP7262872B2 JP 7262872 B2 JP7262872 B2 JP 7262872B2 JP 2022553472 A JP2022553472 A JP 2022553472A JP 2022553472 A JP2022553472 A JP 2022553472A JP 7262872 B2 JP7262872 B2 JP 7262872B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
image data
authenticity
asset
acquisition unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022553472A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2022070533A5 (ja
JPWO2022070533A1 (ja
Inventor
公之 茶谷
雅丈 豊田
直樹 千葉
強 森谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KPMG Ignition Tokyo Inc
Original Assignee
KPMG Ignition Tokyo Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KPMG Ignition Tokyo Inc filed Critical KPMG Ignition Tokyo Inc
Publication of JPWO2022070533A1 publication Critical patent/JPWO2022070533A1/ja
Publication of JPWO2022070533A5 publication Critical patent/JPWO2022070533A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7262872B2 publication Critical patent/JP7262872B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q40/00Finance; Insurance; Tax strategies; Processing of corporate or income taxes

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Accounting & Taxation (AREA)
  • Development Economics (AREA)
  • Economics (AREA)
  • Finance (AREA)
  • Marketing (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Technology Law (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、監査支援装置、監査支援システム、監査支援方法、監査支援プログラムに関する。
企業の会計に関する監査においては、売上高の水増しや在庫の不正計上、あるいは資産の私的流用及びそれに伴う証憑書類の偽造等といった手法による資産の不正会計が散見される場合があり、企業のコンプライアンスへの準拠は、昨今の企業経営において大きな課題である。
このような場合の対策として、特許文献1には、人工知能技術を用いて、監査における会計データの不正の兆候を異常なものとして効率的に検出することを目的とした財務分析装置が提案されている。
特開2019-67086公報
ところで、監査に際しては、勘定科目における重大な虚偽記載を検出することを目的として、帳簿上の資産に関する実証性テストが実施されるところ、実証性テストの実施では、内部監査人や外部監査人といった監査人が、資産が実際に所在する所在地に赴いて、実存する資産であるか否かを確認する棚卸しが定期的に実施される。
しかし、勘定科目における重大な虚偽記載を適切に検出するという観点からは、実証性テストにおいて、実資産を継続的にあるいは実時間で確認することが好ましい場合もあることから、限られた機会のみに実施される定期的な棚卸しという手法によっては、監査の厳密性に欠ける場合が生じることが懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、監査の厳密性を実効あらしめることができる監査支援技術を提供することを課題とするものである。本発明の他の目的は、監査用に真正性の高い画像データや測定データを取得できる監査支援装置を提供することにある。
上記課題を達成するための本発明に係る監査支援装置は、財務情報に基づく監査を支援する監査支援装置であって、財務情報に基づいて監査の対象となる資産の所在地に関する所在地データを含む資産情報を取得する資産情報取得部と、資産の所在地における実際の状況に関する状況データを含む資産状況情報を、他の装置からネットワークを介して取得する資産状況情報取得部と、ユーザからの要求に基づいて資産情報取得部によって取得された資産情報と資産状況情報取得部によって取得された資産状況情報とを関連付けて資産判定情報として前記ユーザに提供する提供部と、を備えるものである。
これによれば、監査の対象となる資産の資産情報を取得する一方で、この資産情報と、監査装置の要求に基づいて実時間で提供される資産状況情報とに基づいて、監査の対象となる資産の所在地に赴くことなく、資産の監査を実施することができる。
したがって、限られた機会のみに実施される定期的な棚卸しという手法によらないで、資産の監査を常時かつ実時間で実施することができることから、監査の厳密性を実効あらしめることができる。
この発明によれば、監査の厳密性を実効あらしめることができる。
本発明の実施の形態に係る監査支援システムの概略を説明する図である。 本実施の形態に係る監査支援システムのコンピュータの構成の概略を説明するブロック図である。 本実施の形態に係る監査支援システムの監査支援装置のストレージの構成の概略を説明するブロック図である。 本実施の形態に係る監査支援システムの監査支援装置で処理される資産情報の概略を説明する図である。 本実施の形態に係る監査支援システムの監査支援装置で処理される資産状況情報の概略を説明する図である。 本実施の形態に係る監査支援システムの監査支援装置の監査支援プログラムにおける資産状況判定部の処理の概略を説明する図である。 本実施の形態に係る監査支援システムの監査支援装置の監査支援プログラムにおける乖離度判定部の処理の概略を説明する図である。 本実施の形態に係る監査支援システムの運用手順を説明するフローチャートである。 本実施の形態に係る監査支援システムの監査支援装置のディスプレイに表示される監査支援画面の代表画面図である。 監査支援装置の機能ブロック図である。 ハッシュ値付加部によるブロックチェーンの生成・更新例を模式的に示す。 ドローンが飛行しながら監査対象を連続的に撮像して得られる画像データを模式的に示す。 人工衛星およびドローンによって監査対象の画像データを取得する例を示す。 非財務データの監査に本発明を適用した例を示す。
次に、図1から図9に基づいて、本発明の実施の形態に係る監査支援システムについて説明する。
図1は、本実施の形態に係る監査支援システムの概略を説明する図である。監査支援システム10は、財務諸表や帳簿等の財務情報に基づいて、監査の対象となる資産の監査を実施するものであって、監査の対象となる資産は、本実施の形態では、建設途上の物件Pである。
図示のように、監査支援システム10は、監査支援装置20、監査支援装置20とインターネット網等のネットワークNを介して接続されるユーザ端末30、他の装置である人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60及びウェブサーバ70を備える。
監査支援装置20、ユーザ端末30、SNSサーバ60及びウェブサーバ70は、本実施の形態では、ほぼ同様のハードウェア構成を具備するコンピュータ、例えばデスクトップ型あるいはノート型のコンピュータによって実装される。
図2は、コンピュータの構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、コンピュータは、プロセッサ101、メモリ102、ストレージ103、送受信部104及び入出力部105を主要構成として備え、これらが互いにバス106を介して電気的に接続される。
プロセッサ101は、コンピュータの動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御や、プログラムの実行に必要な処理等を行う演算装置である。
このプロセッサ101は、本実施の形態では例えばCPU(Central Processing Unit)であり、後述するストレージ13に格納されてメモリ12に展開されたプログラムを実行して各処理を行う。
メモリ102は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶装置、及びフラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶装置を備える。
このメモリ102は、プロセッサ11の作業領域として使用される一方、計算機10の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、及び各種の設定情報等が格納される。
ストレージ103は、プログラムや各種の処理に用いられる情報等が記憶されている。このストレージ103の構成については、後述する。
送受信部104は、コンピュータをインターネット網等のネットワークに接続するものであって、Bluetooth(登録商標)やBLE(Bluetooth Low Energy)といった近距離通信インターフェースを具備するものであってもよい。
入出力部105には、入出力機器が接続されるインターフェースであって、これら入出力機器としては、例えばキーボードやマウス、ディスプレイといったものが想定される。
バス106は、接続したプロセッサ101、メモリ102、ストレージ103、送受信部104及び入出力部105の間において、例えばアドレス信号、データ信号及び各種の制御信号を伝達する。
図3は、監査支援装置20のストレージ103の構成の概略を説明するブロック図である。図示のように、ストレージ103は、データベース21及びコンピュータプログラムである監査支援プログラム22を備える。
データベース21は、ストレージ103の記憶領域によって実現されるものであって、本実施の形態では、資産情報D1及び資産状況情報D2が格納される。
図4は、資産情報D1の概略を説明する図である。図示のように、資産情報D1は、物件名データ、所在地データ、着工日データ、竣工予定日データ等の各種のデータが、資産を識別する物件IDと関連づけられて記憶される。
所在地データは、本実施の形態では、資産が物件(不動産)の場合は、その物件の住所に関するデータであり、資産が動産の場合は、その動産の保管場所に関するデータである。
着工日データ及び竣工予定日データは、本実施の形態では、資産が物件の場合は、財務諸表や帳簿等の財務情報上の資産の状況(例えば物件の完成度や建設の進捗度等)に関するデータである。
この資産情報D1は、本実施の形態では、登記情報や地籍情報、あるいは土木事務所等から入手可能な建設計画情報等の各種の情報に基づいて構成される。
なお、建設計画情報には、鉄筋コンクリート造や木造等の費目に関する費目情報が含まれていることから、資産情報D1にはこれらの費目情報が含まれる場合がある。
図5は、資産状況情報D2の概略を説明する図である。資産状況情報D2は、静止画または動画からなる画像データを含む状況データを含むものであって、図示のように、人工衛星40が資産を撮像した画像データ、ドローン50が資産を撮像した画像データ、SNSサーバ60から取得した、位置情報がタグ付けされた画像データ、及びウェブサーバ70から取得した、地図情報に対応して予め取得された実空間の画像データ等によって構成される。
これら人工衛星40からの画像データ、ドローン50からの画像データ、SNSサーバ60から取得した画像データ及びウェブサーバ70から取得した画像データには、本実施の形態では、取得した日時に関するタイムスタンプがメタデータとして付加される。
この資産状況情報D2は、本実施の形態では、資産状況情報取得装置である人工衛星40、回転翼機50、SNSサーバ60及びウェブサーバ70から提供されて、データベース21に格納される。
図3で示す監査支援プログラム22は、監査の対象の資産の監査を実施するプログラムであって、本実施の形態では、監査支援装置20のディスプレイに表示されて監査支援装置20での情報の入出力が可能な画面インターフェースによって実装される。
この監査支援プログラム22は、本実施の形態では、資産情報取得部22a、資産状況情報取得部22b、資産画像抽出部22c、資産状況判定部22d、乖離度判定部22e及び提供部22fを備える。
資産情報取得部22aは、本実施の形態では、データベース21を参照して、物件IDに基づいて財務情報から抽出された監査の対象となる資産についての資産情報D1を取得するモジュールである。
この資産情報取得部22aは、取得した資産情報D1に基づいて、財務情報から把握される資産の状況を判定して、財務上資産状況判定情報を生成する。
具体的には、当日から着工日データを減じた建設日数を、竣工予定日データから着工日データを減じた建設予定日数で除する以下の式、
(当日-着工日)/(竣工予定日-着工日)
によって財務上資産状況判定情報を生成する。
さらに、資産情報取得部22aは、資産情報D1に含まれる所在地データに基づいて、資産の所在地の緯度及び経度を算出し、算出した緯度及び経度を資産状況情報要求信号として、資産状況情報取得装置である人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60及びウェブサーバ70に送信する。
資産状況情報取得部22bは、本実施の形態では、人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60及びウェブサーバ70から資産状況情報D2が実時間で提供されるモジュールである。
資産画像抽出部22cは、本実施の形態では、人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60及びウェブサーバ70から資産状況情報取得部22bに提供される資産状況情報D2に含まれる画像データから資産(例えば物件P)を特定し、特定した画像データ上の資産を資産画像として抽出するモジュールである。
資産状況判定部22dは、資産画像抽出部22cで抽出した資産の資産画像に関して、資産の状況(資産の完成度や建設の進捗度等)を判定して資産状況判定情報を生成するモジュールである。
図6は、資産状況判定部22dの処理の概略を説明する図である。図示のように、資産状況判定部22dは、資産の完成度や建設の進捗度について予め設定された複数のクラスに基づいて、資産の状況を判定して資産状況判定情報を生成する。
クラスは例えば、資産の完成度(建設の進捗度)について、「10%から30%」、「40%から60%」、「70%から90%」等のように分類され、クラスに基づいて資産画像から把握される資産の状況が例えば「10%から30%」、「40%から60%」、「70%から90%」のいずれであるかが判定される。
図7は、乖離度判定部22eの処理の概略を説明する図である。図示のように、乖離度判定部22eは、財務上資産状況判定情報D3と資産状況判定情報D4とを照合して、財務上資産状況判定情報D3と資産状況判定情報D4との乖離度を判定するモジュールである。
具体的には、財務上資産状況判定情報D3と資産状況判定情報D4とを照合して、資産状況判定情報D4の範囲内(例えば「70%から90%」)に財務上資産状況判定情報D3の値(例えば「80%」)が含まれる場合は、乖離していない(例えば「乖離度=0」)と判定する。
資産状況判定情報D4の範囲内(例えば「70%から90%」)に財務上資産状況判定情報D3の値(例えば「50%」)が含まれない場合は、例えば「乖離度=1」と判定し、資産状況判定情報D4の範囲内(例えば「70%から90%」)に財務上資産状況判定情報D3の値(例えば「20%」)が含まれない場合は、例えば「乖離度=2」と判定する。
提供部22fは、本実施の形態では、資産情報D1と資産状況情報D2とを関連づけて判定した乖離度を資産判定情報と把握してユーザ1のユーザ端末30に提供するモジュールである。
この監査支援プログラム22は、本実施の形態では、人工知能技術に基づいて実装されるものであって、特に、資産画像抽出部22c及び資産状況判定部22dにおける処理が、人工知能技術によって実行される。
例えば資産が物件の場合は、多数の物件の画像データに基づいて学習データを生成し、任意の基準に基づいた教師データを用いて、生成した学習データで機械学習をすることによって、学習済みモデルを生成し、この学習済みモデルに基づいて、資産画像抽出部22c及び資産状況判定部22dにおける処理を実行する。
機械学習を行う手法としては、ニューラルネットワーク、ランダムフォレスト、SVM(Support Vector Machine)等、各種のアルゴリズムが適宜用いられる。
図1で示すユーザ端末30は、本実施の形態では、監査を行う会計士であるユーザ1に保有され、監査支援装置20にアクセスすることによって監査が実行される。
人工衛星40は、本実施の形態では、例えば、マイクロ波を用いて地表面を観察可能な小型のSAR(Synthetic Aperture Rader)衛星であって、監査支援装置20からの要求に応じて、監査の対象の資産を撮像して撮像した画像データを資産状況情報D2として監査支援装置20に送信して提供する。
この人工衛星40は、1日1回あるいは1時間に1回等のように、周期的に監査の対象の資産を撮像し、撮像した画像データを監査支援装置20に送信するものであってもよい。
本実施の形態では、撮像の周期が比較的短い場合には、人工衛星40による画像データの送信は実時間で実行されるものと把握される。
ドローン50は、本実施の形態では、複数の回転翼及びカメラを搭載し、監査支援装置20からの要求に応じて、監査の対象の資産を撮像して撮像した画像データ含む状況データを資産状況情報D2として監査支援装置20に送信して提供する。
このドローン50も、人工衛星40と同様に、監査の対象の資産を周期的に撮像するものであってもよい。
SNSサーバ60は、位置情報がタグ付けされた画像データがアップロード可能なソーシャルネットワーキングサービスを提供するサーバであって、監査支援装置20からのアクセスに基づいて、タグ付けされた画像データを資産状況情報D2として監査支援装置20に実時間で提供する。
ウェブサーバ70は、本実施の形態では、地図情報に対応して予め取得された実空間の画像データを提供するサーバであって、監査支援装置20からのアクセスに基づいて、実空間の画像データを資産状況情報D2として監査支援装置20に実時間で提供する。
次に、本実施の形態の監査支援システム10の運用手順を説明する。
図8は、監査支援システム10の運用手順を説明するフローチャートである。図示のように、ステップS1において、ユーザ端末30を介したユーザ1からの要求に基づいて、データベース21に格納された資産情報D1から、監査の対象となる資産である図1で示した物件Pの資産情報D1を取得する。
続くステップS2において、取得した資産情報D1に基づいて、財務情報から把握される資産の状況を判定して、財務上資産状況判定情報D3を生成する一方、ステップS3において、資産情報D1に含まれる所在地データに基づいて、物件Pの緯度及び経度を算出する。
ステップS4において、算出した緯度及び経度を資産状況情報要求信号として、他の装置に送信する。本実施の形態では、人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60及びウェブサーバ70の全てに資産状況情報要求信号を送信するが、任意の基準に基づく選択によっていずれかの他の装置のみ(例えば人工衛星40のみ)に資産状況情報要求信号を送信するように構成してもよい。
ステップS5において、資産状況情報要求信号を受信した人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60及びウェブサーバ70は、物件Pの画像データを資産状況情報D2として監査支援装置20に提供する。
続くステップS6において、資産状況情報D2に含まれる画像データから物件Pを特定し、特定した画像データ上の物件Pを資産画像として抽出し、ステップS7において、抽出した資産画像に関して、物件Pの状況(完成度や建設の進捗度等)を判定して資産状況判定情報D4を生成する。
その後、ステップS8において、財務上資産状況判定情報D3と資産状況判定情報D4とを照合して、財務上資産状況判定情報D3と資産状況判定情報D4との乖離度を判定する。
続くステップS9において、資産情報D1と資産状況情報D2とを関連づけて判定した乖離度を資産判定情報と把握してユーザ1のユーザ端末30に提供する。
図9は、監査支援装置20のディスプレイに表示される監査支援画面の代表画面図である。監査支援画面は、物件Pに係る帳簿上の資産情報を表示する帳簿上資産情報表示領域と、物件Pの現在の状況を表示するリアルタイム資産情報表示領域とを対応づけて表示する。
帳簿上資産情報表示領域は、物件IDを表示する物件ID表示領域と、物件名を表示する物件名表示領域と、所在地を表示する所在地表示領域と、着工日を表示する着工日表示領域と、竣工予定日を表示する竣工予定日表示領域とを有する。
リアルタイム資産表示領域は、ユーザ1の要求に応じてドローン50が様々な画角で撮像した物件Pの静止画像および動画像を表示するリアルタイムドローン画像表示領域と、人工衛星40が周期的に撮像した物件Pの画像を時系列で並べて表示する直近進捗表示領域と、乖離度を表示する乖離度表示領域と、SNSサーバ60から得られた物件Pに関するテキスト情報を表示するSNS情報表示領域と、を有する。
ユーザ1にこのような監査支援画面が提供されることにより、ユーザ1は、所望するタイミングに実時間で、帳簿上の資産情報と現実の資産情報とを監査支援装置20のディスプレイで見比べることができる。
このように、本実施の形態の監査支援システム10によれば、監査の対象となる物件Pの資産情報D1を取得する一方で、この資産情報D1と、監査支援装置20の要求に基づいて継続的かつ実時間で提供される資産状況情報D2とに基づいて、監査の対象となる物件Pの所在地に赴くことなく、物件Pの監査を実施することができる。
したがって、限られた機会のみに実施される定期的な棚卸しという手法によらないで、物件Pの監査を常時かつ実時間で実施することができることから、監査の厳密性を実効あらしめることができる。
特に、監査支援装置20の要求に基づいて物件Pの監査を常時かつ実時間で実施することによって、実施の機会が限られる定期的な棚卸しの実施に合わせて、財務情報から把握される資産の状態を一時的に虚偽の記載とするといった不正を検知することが可能となる。
さらに、本実施の形態では、乖離度判定部22eで判定した乖離度という客観的な指標に基づいて物件Pの監査が実施されることから、監査の厳密性が向上する。
しかも、本実施の形態では、人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60及びウェブサーバ70からの画像データにはタイムスタンプがメタデータとして付加されることから、監査の信用性が向上する。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記実施の形態では、資産情報D1に費目情報が含まれる場合があることを説明したが、費目情報に虚偽の記載があるか否かを検知するように構成することも可能である。
例えば、資産状況情報D2に含まれる画像データから、監査の対象となる資産(例えば物件P)の費目に関する資産画像を抽出するように、資産画像抽出部22cを構成することもできる。
上記実施の形態では、監査の対象となる資産が建設途上の物件Pである場合を説明したが、建設済みの物件であってもよい。
上記実施の形態では、監査の対象となる資産が不動産である物件Pである場合を説明したが、不動産に限られるものではなく、動産であってもよい。
例えば、監査の対象となる動産が倉庫に配備される物品の場合、倉庫の物品の金額や数量等の財務情報に基づく資産情報D1と、人工衛星40あるいは回転翼機50が取得した、倉庫に物品を配送する、あるいは倉庫から物品を配送する配送車の配送状況の画像データが含まれる資産状況情報D2とに基づいて、資産である物品の監査を実施することができる。
さらに例えば、監査の対象となる動産が、浮き屋根式石油タンクに貯蔵される石油の場合、石油の貯蔵量や価格等の財務情報に基づく資産情報D1と、人工衛星40が取得した、浮き屋根式石油タンクの石油の貯蔵量の画像データが含まれる資産状況情報D2とに基づいて、資産である石油の監査を実施することができる。
上記実施の形態では、監査支援装置20が他の装置から画像データを取得する場合を説明したが、例えば、ドローン50に音声センサ(マイクロフォン等)、温度センサ、人感センサ等の監査の対象の環境を測定するセンサが搭載されている場合、監査支援装置20はこれらのセンサで検出されたデータを取得するものであってもよい。
この場合、監査支援装置20は、例えば監査対象の物件Pの周辺の音や人の有無を実時間で確認することができる。
さらに、監査対象に監視カメラが配備されている場合、監査支援装置20は、監視カメラが撮像した画像の画像データを取得してもよいし、監査支援装置20は、SNSサーバ60から画像だけでなく物件Pに関するテキストデータを取得してユーザ1に実時間で提供してもよい。
続いて、本発明の他の態様について説明する。
図1~9に関して説明した実施形態では、監査対象の物件Pを人工衛星40やドローン50等の撮像装置によって撮像して画像データを取得し、それを含む状況データまたは資産状況情報を利用して監査対象の物件Pの所在地に赴くことなく監査を実施できた。ここで課題になるのは、図9で示したような撮像装置による画像データの真正性の担保である。例えばドローン50による画像データを物件Pの監査に利用する場合、画像データの撮像時刻にドローン50が実際に物件Pの上空を飛行して撮像を行った、ということの担保が要求されうる。特に、画像データやドローン50の飛行経路等の飛行データは改ざんが容易なデジタルデータであるため、不正を防止する措置を講じなければデータの真正性または厳密性が要求される監査での利用に堪えない恐れがある。
以下で詳細に説明する態様の発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、監査用に真正性の高い画像データや測定データを取得できる監査支援装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の監査支援装置は、監査対象を撮像装置によって撮像して画像データを取得する画像データ取得部と、画像データの真正性を示唆する真正性示唆データを取得する真正性示唆データ取得部と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、監査支援方法である。この方法は、監査対象を撮像装置によって撮像して画像データを取得する画像データ取得ステップと、画像データの真正性を示唆する真正性示唆データを取得する真正性示唆データ取得ステップと、を備える。
本発明のさらに別の態様は、監査支援装置である。この装置は、監査対象を測定装置によって測定して測定データを取得する測定データ取得部と、測定データの真正性を示唆する真正性示唆データを取得する真正性示唆データ取得部と、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、監査用に真正性の高い画像データや測定データを取得できる。
図10は、本発明の実施形態に係る監査支援装置20の機能ブロック図である。監査支援装置20は、画像データ取得部23と、測定データ取得部24と、データ付加部25と、真正性示唆データ取得部26と、真正性判定部27を備える。これらの機能ブロックは、コンピュータの中央演算処理装置、メモリ、入力装置、出力装置、コンピュータに接続される周辺機器等のハードウェア資源と、それらを用いて実行されるソフトウェアの協働により実現される。
コンピュータの種類や設置場所は問わず、上記の各機能ブロックは、単一のコンピュータのハードウェア資源で実現してもよいし、複数のコンピュータに分散したハードウェア資源を組み合わせて実現してもよい。特に本実施形態では、監査支援装置20の機能ブロックの一部または全部は、監査対象の物件Pの所在地に設けられるコンピュータで実現してもよいし、物件Pの実際の状況に関する状況データを取得する人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60、ウェブサーバ70、測定装置80に付随して設けられるコンピュータで実現してもよいし、物件Pの所在地とは異なる場所に設けられるコンピュータで実現してもよい。
画像データ取得部23は、監査対象としての物件Pを撮像装置によって撮像して画像データを取得する。撮像装置としては人工衛星40およびドローン50が例示される。人工衛星40およびドローン50の両方を撮像装置として利用してもよいし、いずれか一方のみを撮像装置として利用してもよい。また、人工衛星40およびドローン50は、それぞれ一つでもよいし複数でもよい。図10では、MおよびNを互いに独立な任意の自然数として、M個の人工衛星40-1~40―M(人工衛星40と総称される)およびN個のドローン50-1~50-N(ドローン50と総称される)を例示する。このような一または複数の撮像装置による具体的な撮像例については後述する。
測定データ取得部24は、監査対象としての物件P、物件Pを撮像するドローン50、これらの周辺の状況を測定装置80によって測定して測定データを取得する。測定装置80は任意のセンサでよいが、例えば、物件Pおよび/またはドローン50の周辺の状況を測定するセンサとしては、温度センサ、湿度センサ、輝度センサ、騒音センサ、化学センサ(建設途上の物件Pからの排ガス等を測定)、電磁気センサ、時計やタイマー等の計時器、ドローン50が通信可能な移動体通信のセルID等を取得するドローン50の通信部が挙げられる。物件Pおよび/またはドローン50を測定するセンサとしては、画像センサ等の光学センサ、LIDAR(Light Detection and Ranging)等によって物件P、一または複数のドローン50-1~50―N、それらの周辺の所定の目印の間の距離を測定可能な測距センサが例示される。また、撮像装置としてのドローン50の運動を測定するセンサとして、GPS等による位置センサ、速度センサ、加速度センサ、角速度や角加速度も測定可能な慣性センサが例示される。
測定データ取得部24が人工知能によって構成される場合、以上のような各センサ(測定装置80)から直接的に得られるデータに基づいて、物件Pおよび/またはドローン50の状態や状況を推測し、その推測データも測定データとして取得してもよい。このような推測データを活用することで、ESG(Environment/Social/Governance)やSDGs(Sustainable Development Goals)等に関する非財務データまたは無形物も効果的に監査できる。非財務データとしては、温室効果ガス排出量、人権保護、労働環境、ビジネス倫理が例示される。これらの非財務データは、多くの場合に有形物(物件P等)を対象とする財務データに比べて改ざんが容易であるため、測定装置80で測定された測定データの真正性の担保が特に重要になる。温室効果ガス排出量を扱う場合、測定装置80は例えば工場の煙突の先に取り付けられた二酸化炭素濃度センサであってもよい。
以上のように測定装置80から直接的または間接的に得られる測定データの一部または全部は、撮像装置から得られる画像データにメタデータとして付加されてもよいし、他の測定データにメタデータとして付加されてもよい。同様に、SNSサーバ60やウェブサーバ70から直接的または間接的に得られる状況データの一部または全部は、撮像装置から得られる画像データにメタデータとして付加されてもよいし、測定装置80から得られる測定データにメタデータとして付加されてもよい。
また、以上のような各センサ(測定装置80)は、測定対象としての物件Pやドローン50に設置してもよいし、離れた場所から物件Pやドローン50を測定するものでもよい。なお、図10では人工衛星40およびドローン50を含む撮像装置を測定装置80と区別して示したが、それ自体が画像センサとして機能する撮像装置は測定装置80に含まれる下位概念である。同様に、画像データ取得部23は測定データ取得部24に含まれる下位概念である。
ドローン50から得られる画像データおよび/または測定装置80から得られる測定データの真正性を担保する上で、ドローン50および/または測定装置80を監査支援装置20の管理者の管理下に置き、アクセス権限を持たない第三者がドローン50および/または測定装置80の不正な操作や、そこから得られるデータへの不正なアクセスをできないようにするのが好ましい。例えば、ドローン50および/または測定装置80から得られるデータは、監査支援装置20の管理者のみがアクセスできる復号鍵でしか復号化できない態様に即時に暗号化され、画像データ取得部23、測定データ取得部24、データ付加部25等に送信される。
データ付加部25は、人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60、ウェブサーバ70、測定装置80から得られる物件Pやドローン50の実際の状況に関する状況データ群の少なくとも一部について、各状況データを互いに関連付けるためのデータを付加する。具体的には、デジタルウォーターマーク付加部251およびハッシュ値付加部252の少なくともいずれかがデータ付加部25に設けられる。
デジタルウォーターマーク付加部251は、人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60、ウェブサーバ70、測定装置80から得られる物件Pやドローン50の実際の状況に関する状況データ群の少なくとも一部について、各状況データが互いに関連することを示す所定情報としてのデジタルウォーターマーク(電子透かしとも呼ばれる)を埋め込む。一群の状況データに互いに同一または関連するデジタルウォーターマークを埋め込むことで、正規のデジタルウォーターマークを含まない改ざんされた状況データを特定でき、監査の基礎データから適切に除外できる。監査支援装置20の管理者のみがアクセスできる専用の鍵や専用のアプリケーションのみによってデジタルウォーターマークを読み出し可能とすれば、不正な第三者はデジタルウォーターマークが状況データに埋め込まれていること自体を検知できないため、デジタルウォーターマークを不正にコピーすることもできない。
デジタルウォーターマークを各状況データに付加する態様は任意だが、例えば、一つのドローン50や測定装置80によって時間的に連続的に取得される一連の画像データや一連の測定データに同一または関連するデジタルウォーターマークを付加してもよい。また、同一時間帯に複数の装置(人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60、ウェブサーバ70、測定装置80)が取得した一群の画像データや測定データに同一または関連するデジタルウォーターマークを付加してもよい。なお、データ付加部25から上下方向に延びる点線矢印で示すように、デジタルウォーターマーク付加部251がデジタルウォーターマークを付加した後の画像データや測定データを、撮像装置や測定装置80から直接的に得られる画像データや測定データに代えてまたは加えて、画像データ取得部23や測定データ取得部24に提供してもよい。
ハッシュ値付加部252は、人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60、ウェブサーバ70、測定装置80から得られる物件やドローン50の実際の状況に関する状況データの少なくとも一部をハッシュ関数によってハッシュ化したハッシュ値を付加する。ハッシュ値付加部252は、人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60、ウェブサーバ70、測定装置80から得られる状況データに基づいてブロックチェーンまたは分散型台帳を生成または更新するブロックチェーン生成部である。
図11はハッシュ値付加部252によるブロックチェーンの生成・更新例を模式的に示す。ハッシュ値付加部252が生成する各ブロックは、「Data #1」~「Data #4」として図示される人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60、ウェブサーバ70、測定装置80から得られる状況データを含む。また、ブロックチェーンの先頭ブロック(Block #1)以外の各ブロックは、一つ前のブロックに含まれる状況データおよびハッシュ値に基づいて所定のハッシュ関数が算出する「Hash Value #1」~「Hash Value #3」として図示されるハッシュ値を含む。図示の例では、「Block #1」に含まれる「Data #1」に基づいて「Hash Value #1」が算出されて「Block #2」の一部となり、「Block #2」に含まれる「Data #2」「Hash Value #1」に基づいて「Hash Value #2」が算出されて「Block #3」の一部となり、「Block #3」に含まれる「Data #3」「Hash Value #2」に基づいて「Hash Value #3」が算出されて「Block #4」の一部となる。
このように先行ブロックに基づいて算出されるハッシュ値を後続のブロックに順次格納することで、ブロック中の状況データが改ざんされると各ブロック間を繋ぐハッシュ値が整合しなくなるため、改ざんされた状況データを特定して監査の基礎データから適切に除外できる。また、ハッシュ値の生成に用いられるハッシュ関数を監査支援装置20の管理者のみがアクセスできるようにすることで、第三者はブロックチェーンを不正に再構成することもできないため、データ改ざんに対する耐性を高めることができる。
ブロックチェーンの各ブロックに格納する状況データ「Data #1」~「Data #4」の種類や数は任意であるが、図11にいくつかの態様を示す。本図では様々なデータ格納態様を一図で示すために、各ブロックに格納される状況データが一貫性を欠いているが、実際の運用においては一貫性のあるルールに従って各ブロックに状況データを格納するのが好ましい。
第1のブロック「Block #1」には、人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60、ウェブサーバ70、測定装置80から同一時刻または同一時間帯「t1」に取得された状況データがまとめて格納される。本ブロックには、人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60、ウェブサーバ70、測定装置80の全部の装置からの状況データを図示したが、少なくとも一部の装置からの状況データが格納されていればよい。また、図示は省略するが、次のブロックには、人工衛星40、ドローン50、SNSサーバ60、ウェブサーバ70、測定装置80から「t1」より後の同一時刻または同一時間帯「t1′」に取得された状況データを格納するのが好ましい。このデータ格納態様によれば、時刻または時間帯毎にブロックを構成できるため、データ改ざんのあった時刻または時間帯を効果的に特定できる。
第2のブロック「Block #2」には、撮像装置としての複数の人工衛星40-1、40-2および複数のドローン50-1、50-2、50-3が同一時刻または同一時間帯「t2」に撮像した画像データがまとめて格納される。図示は省略するが、次のブロックには、同一の撮像装置40-1、40-2、50-1、50-2、50-3が「t2」より後の同一時刻または同一時間帯「t2′」に撮像した画像データを格納するのが好ましい。このデータ格納態様によれば、複数の撮像装置が同一時刻または同一時間帯に撮像した画像データをまとめてブロック化できるため、画像データに対する改ざん有無と改ざんのあった時刻または時間帯を効果的に特定できる。
第3のブロック「Block #3」および第4のブロック「Block #4」には、それぞれ特定の撮像装置が一定時間に亘って撮像した画像データがまとめて格納される。具体的には、第3のブロック「Block #3」には、第1のドローン50-1が撮像時刻「t3」~「t7」に亘って撮像した画像データがまとめて格納され、第4のブロック「Block #4」には、第2のドローン50-2が撮像時刻「t3」~「t7」に亘って撮像した画像データがまとめて格納される。図示は省略するが、後続の各ブロックには、他の各撮像装置が撮像時刻「t3」~「t7」に亘って撮像した画像データを格納するのが好ましい。このデータ格納態様によれば、撮像装置毎にブロックを構成できるため、画像データの改ざんのあった撮像装置を効果的に特定できる。
以上、ブロックチェーンの各ブロックへのデータ格納態様をいくつか示したが、ブロックチェーン生成部としてのハッシュ値付加部252は、それぞれのデータ格納態様に従う互いに異なる複数のブロックチェーンを並列的に生成してもよい。前述の通り、第1および第2のブロックのデータ格納態様に従うブロックチェーンによればデータ改ざんのあった時刻または時間帯を効果的に特定でき、第3および第4のブロックのデータ格納態様に従うブロックチェーンによればデータ改ざんのあった装置を効果的に特定できるため、両方のブロックチェーンを併用することでデータ改ざんのあった時刻、時間帯、装置を効果的に特定できる。
なお、データ付加部25から上下方向に延びる点線矢印で示すように、ハッシュ値付加部252が生成したブロックを、撮像装置や測定装置80から直接的に得られる画像データや測定データに代えてまたは加えて、画像データ取得部23や測定データ取得部24に提供してもよい。例えば、図11で示した第2~4のブロック「Block #2」~「Block #4」は状況データとして画像データのみを含むため、これらを画像データ取得部23に提供してもよい。
本実施の形態では、撮像装置、SNSサーバ60、ウェブサーバ70、測定装置80、データ付加部25、画像データ取得部23、測定データ取得部24、真正性示唆データ取得部26、真正性判定部27のうちの少なくとも一つを、上記のブロックチェーンのノードとして構成してもよい。ドローン50や人工衛星40をノードとする場合、画像データを取得した後、他の機器を介さずにブロックチェーンに当該画像データを登録できるので、画像データの改竄がより困難となる。
真正性示唆データ取得部26は、画像データ取得部23が取得した画像データおよび/または測定データ取得部24が取得した測定データの真正性を示唆する真正性示唆データを取得する。真正性示唆データとしては、デジタルウォーターマーク付加部251で付加されたデジタルウォーターマーク、ハッシュ値付加部252で付加されたハッシュ値、位置取得部261で取得される各撮像時刻における各撮像装置の撮像位置、被撮像物取得部262で取得される各撮像位置の画像データに含まれるべき被撮像物のデータ、速度取得部263で取得される各撮像装置の速度、状況データ取得部264で取得される監査対象の物件Pの所在地における実際の状況に関する状況データが例示される。これらの真正性示唆データのうち、デジタルウォーターマークおよびハッシュ値を用いたデータ改ざん検知すなわちデータ真正性担保については前述した。以下では他の真正性示唆データについて具体例を示しながら説明する。
図12は、撮像装置としてのドローン50が飛行(移動)しながら監査対象の物件Pを連続的に撮像して得られる画像データ(A)~(E)と、各画像データ(A)~(E)にメタデータとして付加されるGPSによるドローン50の撮像位置P~Pと撮像時刻T~Tを模式的に示す。図10において、ドローン50の撮像位置P~Pはドローン50に設置される測定装置80としての位置センサによって測定され、真正性示唆データ取得部26における位置取得部261が各画像データ(A)~(E)の真正性示唆データとして取得する。また、ドローン50の撮像時刻T~Tはドローン50に設置される測定装置80としての計時器によって測定される。
図12の例では、ドローン50が一定の速度で飛行しているものとし、各画像データ(A)~(E)の撮像時刻の間隔ΔT(T-T、T-T、T-T、T-T)も一定とする。この場合、各画像データ(A)~(E)の撮像位置の間隔ΔP(P-P、P-P、P-P、P-P)も一定になるはずだが、図示の例では撮像位置Pが不規則であり、撮像位置の間隔P-Pが本来の一定値より大きくなり、撮像位置の間隔P-Pが本来の一定値より小さくなる。このため、撮像位置Pで撮像された画像データ(D)は不正に改ざんされた可能性があり、物件Pの監査の基礎データから除外される。
図12の例では、各画像データ(A)~(E)の真正性が、その前後に撮像された他の画像データのメタデータである撮像位置によって評価される。この場合、互いに異なる撮像時刻T~Tに互いに異なる撮像位置P~Pで取得された画像データ(A)~(E)の任意の組のうち、一方の画像データが他方の画像データの真正性を示唆するデータとなっている。すなわち、一つの撮像装置であるドローン50が連続的に撮像した各画像データが相互に真正性を証明する関係になっている。
図12の例では、ドローン50が一定の速度で飛行しているものとしたが、ドローン50の速度を変化させてもよい。この場合、ドローン50の各時刻の速度をドローン50に設置される測定装置80としての速度センサによって測定し、真正性示唆データ取得部26における速度取得部263が各画像データ(A)~(E)の真正性示唆データとして取得する。測定装置80によって測定されるドローン50の速度と撮像時刻の間隔に基づいて各画像データ(A)~(E)の撮像位置のあるべき間隔を算出できるため、そこから乖離した間隔を示す画像データがあれば不正な改ざんの可能性があるものとして物件Pの監査の基礎データから除外できる。なお、ドローン50の速度を測定する速度センサを設ける代わりに、予め設定されたドローン50の速度や経路を含む飛行データに基づいてドローン50が各撮像時刻にいるべき位置を特定し、各画像データ(A)~(E)のGPS情報と比較することで各画像データ(A)~(E)の真正性を評価してもよい。
図12の例では、各画像データ(A)~(E)のメタデータである撮像位置の本来の位置からの乖離に基づいて、各画像データ(A)~(E)の真正性が評価された。この変形例として、各画像データ(A)~(E)のメタデータである各撮像位置P~Pにおいて撮像されるべき被撮像物が各画像データ(A)~(E)に所期の態様で写り込んでいるか否かによって各画像データ(A)~(E)の真正性を評価してもよい。各撮像位置P~Pにおいて撮像されるべき被撮像物は、真正性示唆データ取得部26における被撮像物取得部262によって取得される。具体的には、被撮像物取得部262は不図示の地図データを参照し、各撮像位置P~Pの周辺の地形、建物、公園、道路、標識その他の被撮像物として特定可能な物体のデータを取得する。
ここで、ドローン50の姿勢を測定可能な測定装置80としての慣性センサをドローン50に設置すれば、各撮像位置P~Pにおけるドローン50の撮像姿勢、撮像範囲、画角等を特定できるため、各画像データ(A)~(E)に写り込むべき被撮像物を具体的に絞り込むことができる。このように被撮像物取得部262が各撮像位置P~Pについて地図データから取得した被撮像物が実際の画像データに含まれていない場合、当該画像データは不正に改ざんされた可能性があるものとして物件Pの監査の基礎データから除外される。
なお、地図データから取得される被撮像物に加えてまたは代えて、監査の目的で物件Pの周辺に予め設置されたビーコン等の目印を利用してもよい。例えば、これらの目印にドローン50が定期的に接近して撮像するように飛行データを予め設定しておけば、ドローン50が撮像した画像データに当該目印が定期的に写り込んでいるか否かによって画像データの真正性を評価できる。また、地図データから取得される被撮像物やビーコン等の目印に加えてまたは代えて、物件Pを撮像中のドローン50や撮像前後のドローン50に予め設定された特殊動作を行わせ、一連の画像データに所期の特殊動作を行った形跡が残っているか否かによって画像データの真正性を評価してもよい。
図13は、一つの人工衛星40および三つのドローン50-1、50-2、50-3によって監査対象の物件Pの画像データを取得する例を示す。実線の矢印で示されるように、撮像装置としての人工衛星40およびドローン50-1、50-2、50-3は、それぞれ物件Pを撮像する。これに加えて、点線の矢印で示されるように、人工衛星40は三つのドローン50-1、50-2、50-3および物件Pを一斉に(同時刻に)または個々に(別時刻に)撮像する。同様に、各ドローン50-1、50-2、50-3は他の二つのドローンおよび物件Pを一斉に(同時刻に)または個々に(別時刻に)撮像する。
個々の撮像装置が物件Pだけでなく他の撮像装置も撮像することで、各撮像装置が実際に物件Pの撮像を行ったということの担保が得られる。例えば、ある撮像装置が撮像した一連の画像データのいずれにも他の撮像装置が写り込んでいない場合、この撮像装置の画像データは不正に改ざんされた可能性があるものとして物件Pの監査の基礎データから除外できる。このように、各撮像装置が撮像した画像データの真正性は、他の撮像装置が撮像した画像データによって評価される。すなわち、各撮像装置が撮像した画像データは他の撮像装置が撮像した画像データの真正性示唆データとなり、複数の撮像装置が撮像した各画像データが相互に真正性を証明する関係になっている。
このような複数の撮像装置による真正性の相互保証を効果的に行うため、各ドローン50の飛行経路や撮像タイミングを設定する際に、各ドローン50が他のドローン50の撮像範囲または画角に高頻度で入り込むようにするのが好ましい。例えば図13のように、監査対象の物件Pを中心とする各ドローン50の位置が略点対称になるように各ドローン50を編隊するのが好ましい。また、少なくとも一つのドローン50をマスタードローンとし、物件Pを撮像する他のドローン50を更に上空から撮像または監視させてもよい。
あるいはまた、三つのドローン50-1、50-2、50-3が近距離無線通信機能を備えている場合、それら三つのドローンが近距離無線通信により情報を授受することを利用して真正性示唆データを生成してもよい。例えば、三つのドローン50-1、50-2、50-3それぞれにBluetooth(登録商標)を搭載し、三つのドローン50-1、50-2、50-3が物件Pの周りにいる時にBluetoothのペアリングを行うよう構成してもよい。三つのドローン50-1、50-2、50-3のうちの一つが他のドローンとのペアリングに成功したというログまたは記録が真正性示唆データとなる。当該ドローンの当該ログを捏造した場合、ペアリングの相手方のログと齟齬が生じるので捏造を検出することができる。
あるいはまた、三つのドローン50-1、50-2、50-3が様々な角度から物件Pを撮像することにより得られる複数の画像を用いて物件Pの三次元モデルを生成してもよい。この場合、画像を数枚改竄したとしても三次元モデルへの影響は少ないか、齟齬が発生して改竄が露呈するので、三次元モデルが物件Pの現状を示すという意味で真正性を担保することができる。また、三次元モデルであれば物件Pの工事の進捗も把握しやすい。
画像データ取得部23が取得した画像データおよび/または測定データ取得部24が取得した測定データの真正性は、状況データ取得部264で取得される監査対象の物件Pの所在地における実際の状況に関するその他の状況データによって評価されてもよい。例えば、画像データ取得部23が取得した画像データおよび/または測定データ取得部24が取得した測定データが、SNSサーバ60やWayback Machine(http://web.archive.org/)等のウェブサーバ70から得られた状況データと整合しない場合、不整合が見つかった画像データおよび/または測定データは不正に改ざんされた可能性があるものとして物件Pの監査の基礎データから除外できる。具体的には、SNSサーバ60やウェブサーバ70から得られる状況データから認識しうる物件Pの所在地における天気、混雑状況、イベント、工事等の影響が画像データおよび/または測定データに現れていない場合、データが不正に改ざんされた可能性があると判断できる。
真正性判定部27は、以上で説明したように、画像データ取得部23が取得した画像データおよび/または測定データ取得部24が取得した測定データの真正性を、真正性示唆データ取得部26が取得した各種の真正性示唆データに基づいて判定する。真正性判定部27によって真正性がないと判定された画像データおよび/または測定データは、物件Pの監査の基礎データから除外される。
本実施形態の仕組みが適用される監査の例として、原材料の量の監査がある。例えば被監査企業の敷地内に石炭や鉄鉱石などの原材料の山があるとする。被監査企業は自身が有する原材料の量を監査人に申告する。監査人は敷地内の原材料の山から、申告された量が正しいか検証する必要がある。本実施形態の仕組みを用いると、まず1台または複数台のドローンが当該山の周りを飛行して連続的に様々なアングルから写真をとる。監査人のサーバは、そのように撮られた写真を真正性示唆データと共に取得し、真正性を検証する。真正であると判定されたならば、サーバは写真から山の三次元モデルを生成し、生成された三次元モデルから体積を算出する。サーバは、算出された体積と、申告された原材料の量と、を比較し、申告された量が適切か判定する。このように、本実施形態によれば監査人は被監査企業の敷地に赴かなくても原材料の量を適切に検証することができ、しかもその検証の基礎となる画像データ(写真)の真正性も担保される。
図14は、温室効果ガス排出量、人権保護、労働環境、ビジネス倫理等の非財務データの監査に本発明を適用した例を示す。「Data source」として示される監査対象の工場やオフィス等の測定箇所「Point of measurement」には、監査支援装置20の管理者の管理下にある各種の撮像装置や測定装置80が設置される。撮像装置や測定装置80からは企業名、データ類型、測定データ(画像データを含む)、タイムスタンプ等を含むデータが得られ、監査支援装置20の管理者のみがアクセスできる復号鍵でしか復号化できない態様に即時に暗号化され、高セキュリティの安全なネットワークを介して監査支援装置20に送信される。監査支援装置20では、画像データ取得部23、測定データ取得部24、データ付加部25、真正性示唆データ取得部26によってデータのETL(Extract/Transform/Load)処理が行われた後、真正性判定部27による真正性判定に基づくデータの真正性保証処理が行われる。監査支援装置20によって真正性が保証されたデータは、監査支援装置20の管理者によって署名され、市場での売買やデータ分析サービスに供される。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明した。実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施形態では真正性示唆の仕組みを監査に適用する場合を説明したが、これに限られず、画像データ/測定データの真正性が求められる税務などの他のアプリケーションに実施形態の技術的思想を適用可能である。
なお、実施形態で説明した各装置の機能構成はハードウェア資源またはソフトウェア資源により、あるいはハードウェア資源とソフトウェア資源の協働により実現できる。ハードウェア資源としてプロセッサ、ROM、RAM、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてオペレーティングシステム、アプリケーション等のプログラムを利用できる。
本発明は、監査支援装置、監査支援システム、監査支援方法、監査支援プログラムに関する。
10 監査支援システム、20 監査支援装置、22 監査支援プログラム、22a 資産情報取得部、22b 資産状況情報取得部、22c 資産画像抽出部、22d 資産状況判定部、22e 乖離度判定部、22f 提供部、23 画像データ取得部、24 測定データ取得部、25 データ付加部、26 真正性示唆データ取得部、27 真正性判定部、40 人工衛星(他の装置)、50 ドローン(他の装置)、60 SNSサーバ(他の装置)、70 ウェブサーバ(他の装置)、80 測定装置、251 デジタルウォーターマーク付加部、252 ハッシュ値付加部、261 位置取得部、262 被撮像物取得部、263 速度取得部、264 状況データ取得部。

Claims (10)

  1. 財務情報に基づく監査を支援する監査支援システムであって、
    前記財務情報に基づいて前記監査の対象となる資産の所在地に関する所在地データを含む資産情報を取得する資産情報取得部と、
    前記資産の所在地における実際の状況に関する状況データを含む資産状況情報を、他の装置からネットワークを介して取得する資産状況情報取得部と、
    ユーザからの要求に基づいて前記資産情報取得部によって取得された前記資産情報と前記資産状況情報取得部によって取得された前記資産状況情報とを関連づけて資産判定情報として前記ユーザに提供する提供部と、
    を有する監査支援装置を備え、
    前記資産情報取得部は、
    前記資産情報の前記所在地データに基づいて前記資産の前記所在地の緯度及び経度を算出し、
    算出した前記緯度及び前記経度を要求として前記他の装置に送信し、
    前記他の装置は、
    位置情報がタグ付けされた画像データがアップロード可能なソーシャルネットワーキングサービスを提供するSNSサーバであって、
    前記緯度及び前記経度に基づいて前記所在地に所在する前記資産に対応する前記画像データを前記資産状況情報として前記監査支援装置に提供する、
    監査支援システム。
  2. 前記他の装置は、
    前記緯度及び前記経度に基づいて前記所在地に所在する前記資産を撮像して取得した画像データを前記資産状況情報として前記監査支援装置に提供する人工衛星である、
    請求項1に記載の監査支援システム。
  3. 前記他の装置は、
    前記緯度及び前記経度に基づいて前記所在地に所在する前記資産を撮像して取得した画像データを前記資産状況情報として前記監査支援装置に提供するドローンである、
    請求項1または2に記載の監査支援システム。
  4. 前記他の装置は、
    地図情報に対応して予め取得された実空間の画像データを提供するウェブサーバであって、
    前記緯度及び前記経度に基づいて前記所在地に所在する前記資産に対応する前記画像データを前記資産状況情報として前記監査支援装置に提供する、
    請求項1から3のいずれかに記載の監査支援システム。
  5. 監査対象を撮像装置によって撮像して画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記画像データの真正性を示唆する真正性示唆データを取得する真正性示唆データ取得部と、
    前記画像データ取得部が取得した画像データの真正性を、前記真正性示唆データ取得部が取得した真正性示唆データに基づいて判定する真正性判定部と、
    を備え、
    前記撮像装置が移動しながら監査対象を撮像する際、互いに異なる第1撮像時刻および第2撮像時刻に取得された画像データの一方が他方の真正性示唆データを構成し、
    前記真正性示唆データ取得部は、前記第1撮像時刻および前記第2撮像時刻における前記撮像装置の第1位置および第2位置を取得する位置取得部を備え、
    前記真正性示唆データ取得部は、前記第1位置で取得される画像データに含まれるべき第1被撮像物および前記第2位置で取得される画像データに含まれるべき第2被撮像物のデータを取得する被撮像物取得部を備え、
    前記被撮像物取得部は、前記第1位置および前記第2位置における地図データから前記第1被撮像物および前記第2被撮像物のデータを取得し、
    前記真正性判定部は、前記画像データ取得部が取得した前記第1撮像時刻および前記第2撮像時刻の画像データの真正性を、前記被撮像物取得部が取得した前記第1被撮像物および前記第2被撮像物のデータに基づいて判定する、
    監査支援装置。
  6. 監査対象を撮像装置によって撮像して画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記画像データの真正性を示唆する真正性示唆データを取得する真正性示唆データ取得部と、
    前記画像データ取得部が取得した画像データの真正性を、前記真正性示唆データ取得部が取得した真正性示唆データに基づいて判定する真正性判定部と、
    を備え、
    前記撮像装置が移動しながら監査対象を撮像する際、互いに異なる第1撮像時刻および第2撮像時刻に取得された画像データの一方が他方の真正性示唆データを構成し、
    前記真正性示唆データ取得部は、前記第1撮像時刻と前記第2撮像時刻の間の前記撮像装置の速度を取得する速度取得部を備え
    前記真正性判定部は、前記画像データ取得部が取得した前記第1撮像時刻および前記第2撮像時刻の画像データの真正性を、前記速度取得部が取得した前記撮像装置の速度に基づいて判定する、
    監査支援装置。
  7. 前記真正性示唆データ取得部は、前記撮像装置と異なる第2撮像装置によって前記監査対象および前記撮像装置の少なくともいずれかを撮像した画像データを真正性示唆データとして取得する、請求項5または6に記載の監査支援装置。
  8. 前記真正性示唆データ取得部は、前記撮像装置が撮像する監査対象の所在地における実際の状況に関する状況データを真正性示唆データとして取得する、請求項5から7のいずれかに記載の監査支援装置。
  9. 前記画像データ取得部が取得した画像データおよび前記真正性示唆データ取得部が取得した真正性示唆データには互いに関連することを示す所定情報が埋め込まれる、請求項5から8のいずれかに記載の監査支援装置。
  10. 前記真正性示唆データは、前記画像データ取得部が取得した画像データをハッシュ化したハッシュ値を含む、請求項5から9のいずれかに記載の監査支援装置。
JP2022553472A 2020-10-01 2021-06-28 監査支援装置、監査支援システム Active JP7262872B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020167371 2020-10-01
JP2020167371 2020-10-01
PCT/JP2021/024296 WO2022070533A1 (ja) 2020-10-01 2021-06-28 監査支援装置、監査支援システム、監査支援方法、監査支援プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2022070533A1 JPWO2022070533A1 (ja) 2022-04-07
JPWO2022070533A5 JPWO2022070533A5 (ja) 2022-12-08
JP7262872B2 true JP7262872B2 (ja) 2023-04-24

Family

ID=80949846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022553472A Active JP7262872B2 (ja) 2020-10-01 2021-06-28 監査支援装置、監査支援システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7262872B2 (ja)
WO (1) WO2022070533A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7555651B1 (ja) 2024-04-15 2024-09-25 株式会社ゼロボード 情報処理システム、情報処理方法及びプログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009282693A (ja) 2008-05-21 2009-12-03 Koncheruto:Kk 登記情報取得方法および登記情報取得システム
CN109064000A (zh) 2018-07-25 2018-12-21 天图软件科技有限公司 自然资源审计的方法、装置和系统
WO2019130568A1 (ja) 2017-12-28 2019-07-04 スカパーJsat株式会社 評価情報生成システム、評価情報生成方法、およびプログラム
JP2020135165A (ja) 2019-02-15 2020-08-31 英行 勝井 課税情報管理装置、課税情報管理方法及びプログラム

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11213034A (ja) * 1998-01-26 1999-08-06 Misawa Homes Co Ltd 不動産情報管理システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009282693A (ja) 2008-05-21 2009-12-03 Koncheruto:Kk 登記情報取得方法および登記情報取得システム
WO2019130568A1 (ja) 2017-12-28 2019-07-04 スカパーJsat株式会社 評価情報生成システム、評価情報生成方法、およびプログラム
CN109064000A (zh) 2018-07-25 2018-12-21 天图软件科技有限公司 自然资源审计的方法、装置和系统
JP2020135165A (ja) 2019-02-15 2020-08-31 英行 勝井 課税情報管理装置、課税情報管理方法及びプログラム

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ドローン技術の産業分野と会計監査への応用,情報センサー,[online],Vol. 148,2019年11月,p.4-5,[2021年9月2日検索], インターネット<URL:https://assets.ey.com/content/dam/eysites/ ey-com/ja_jp/topics/library/info-sensor/2019/11/pdf/info-sensor-2019-11-02.pdf? download>
谷守 正行,管理会計へのAIの適用可能性,企業会計,株式会社中央経済社,2019年02月01日,第71巻 第2号,p.29-36,ISSN:0386-4448

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7555651B1 (ja) 2024-04-15 2024-09-25 株式会社ゼロボード 情報処理システム、情報処理方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022070533A1 (ja) 2022-04-07
JPWO2022070533A1 (ja) 2022-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220116511A1 (en) Secure digital media capture and analysis
TWI647628B (zh) 利用基於位置的資訊來影響商業工作流程的方法和系統以及電腦程式產品
US11709819B2 (en) Validating test results using a blockchain network
CA2984313C (en) Device and method for performing validation and authentication of a physical structure or physical object
JPWO2005119539A1 (ja) 動作環境を証明する証明書発行サーバ及び証明システム
US20200250912A1 (en) Distributed Voting System, Method, Apparatus, Computer Device and Readable Storage Medium
CN115349244A (zh) 用于密码标签的存储和通信环境
CN101802882A (zh) 用于定位和跟踪对象的方法、系统和计算机程序产品
JP6462964B1 (ja) 地震観測システム、地震観測プログラム及び地震観測方法
US20210272222A1 (en) System and methods for tracking authorship attribution and creating music publishing agreements from metadata
US20170243159A1 (en) Tracking Systems And Methods For Commodities
Aditya et al. LADM-compliant field data collector for cadastral surveyors
US20210374741A1 (en) Compliance controller for the integration of legacy systems in smart contract asset control
US10154080B2 (en) Enhancing digital content provided from devices
JP7262872B2 (ja) 監査支援装置、監査支援システム
CN117252340A (zh) 一种基于卫星数据确权的土地延包网签系统
US9965528B2 (en) System and methods for generating quality, verified, synthesized, and coded information
Iyer et al. Spatial blockchain: smart contract using multiple camera censuses
JP7525534B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
JP7490008B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
US20240119464A1 (en) System for managing decommissioned fossil fuel resources
US20230071263A1 (en) System and methods for tracking authorship attribution and creating music publishing agreements from metadata
CA3056831C (en) System and method for validating geospatial data collection with mediated reality
US20230386619A1 (en) System for determining clinical trial participation
Pradeep Detection of objects with movement analysis in the navigation of sensor-based tracking

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221020

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221020

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20221020

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230404

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7262872

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150