JP7261107B2 - 情報検索方法及び情報検索装置 - Google Patents
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要因をそれぞれ示すデータである感動項目と、各前記感動項目に関する該当性を表す指標である感動量とが対応づけられてなる一群のデータである感動ベクトルが、人の感動に対する感受傾向を調べるための資料として人に提示される基準試料についてあらかじめ設定されて該当基準試料とともに格納されている記憶デバイスと、プロセッサとを備えるコンピュータが、検索対象データのコンテンツを解析して、当該検索対象データについて各前記感動項目ごとの前記感動量を計算して前記検索対象データについての前記感動ベクトルを算出し、各前記基準試料に対する利用者の応答内容に基づいて、当該利用者が要求する事象についての感動ベクトルを算出し、前記検索対象データについて算出された前記感動ベクトルと、前記利用者について算出された前記感動ベクトルとを比較演算することにより、前記利用者について算出された前記感動ベクトルに近い前記感動ベクトルを示す前記検索対象データを抽出する情報検索方法が提供される。
情報検索システムの構成
図1は、本実施形態に係る情報検索システム1の構成例を示す図である。情報検索システム1は、情報検索サーバ100、リソース管理サーバ200、関連情報サーバ300、及び情報端末1040を備えている。情報検索サーバ100は、本実施形態に係る情報検索処理の主要な部分を担当し、利用者の要求に応じて適切な旅行の体験記の検索を行う装置である。リソース管理サーバ200は、ホテル等の宿泊施設、レストラン、イベント会場の入場券・座席券、飛行機、特急列車の座席指定券など、旅行を実現するのに必要な各種のリソースについての予約管理を行う装置である。関連情報サーバ300は、SNS(Social Networking Service)、Webベースのオンライン百科事典、オークションサイ
トなど、様々な関連情報を管理するシステムである。情報端末400は、利用者が検索条件を入力し、検索結果を表示する装置である。これらの装置・システムは、通信ネットワークNを介して相互に通信可能に接続されている。
情報検索サーバの構成
図2は、情報検索サーバ100のハードウェア構成例を示す図である。符号110は、プログラムの実行処理を行う演算部である。符号120は、システム管理者からのプログラム実行開始指示やパラメータなどの入力を行う入力部である。符号130は、プログラムの実行結果などの出力を行う出力部である。符号140は、通信ネットワークNを通じて他の計算機とのデータ交換を行う通信処理部である。符号150は、データの読み出し、記録を行う記憶管理部である。符号160は、上記各部間のデータ交換を行う通信部である。演算部110では、対象感動ベクトル算出手段111、要求感動ベクトル算出手段112、類似度算出手段113、リソース割当て・表示手段114が実行される。記憶管理部150には、検索対象データ151、要求分析用データ152、感動ベクトル算出ルールテーブル153、及び感動ベクトルテーブル154が格納される。
情報検索システムの動作例
ここで、情報検索サーバ100の機能によって実現される情報検索処理の概要について説明する。図9は、利用者の情報端末400に表示される検索画面例を示す図である。最初に、利用者は情報検索サーバ100から送信されて情報端末400に表示される画像(基準試料としての要求分析用画像データ)について、その画像が、利用者が要望している旅行の気分に合っている画像であるか否かを、検索画面に表示される「いいね!」か「イマイチ」のボタンを選択することで入力する(画面9010)。通常複数の異なる画像が順次表示されるので、利用者は各画像について、前記画像評価処理を繰り返す。次に、情報端末400は、情報検索サーバ100でのデータ処理結果に基づいて、利用者の気分に合うとして抽出された旅行の候補を数件表示する(画面9020)。
情報検索サーバ100によるデータ処理
次に、情報検索サーバ100で実行されるデータ処理について説明する。情報検索サーバ100では、対象感動ベクトル算出処理、要求感動ベクトル算出処理、類似度算出処理、及びリソース割当て処理が実行される。
対象感動ベクトル算出処理
対象感動ベクトル算出部111でのデータ処理例を、図3のフローチャートを用いて説明する。対象感動ベクトル算出部111は、情報検索サーバ100の演算部110によって実行されるプログラムである。本プログラムは、利用者が旅行体験記の検索を行う際に最新の情報(インターネット等の外部情報)に基づいて検索を行えるように、定期的に実行するものとする。あるいは、システム運用者が新たな検索対象データを追加した時、利用者が情報検索を行う時の最初に対象感動ベクトル算出処理を実行するようにしてもよい。
た肯定的、好意的な意味を含む文章が検出された場合に、感動量を1とする。さらに、「待たされた」といった意味を含む文章で、待ち時間が抽出できた場合、該時間が長いほど感動量が大きくなるように算出することができる。
要求感動ベクトル算出処理
続いて、要求感動ベクトル算出部112の処理例を、図4のフローチャートを用いて説明する。要求感動ベクトル算出処理は、本システムの利用者、例えばその利用者の気分、嗜好にマッチする旅行プランを探している人について、その人の潜在的な嗜好、気分を分
析するための機能を有する。本実施形態では、要求感動ベクトル算出処理は、利用者が情報検索を開始する時に実行するものとする。要求感動ベクトル算出処理は、図9の符号9010に対応する処理である。
類似度算出処理
続いて、類似度算出部113の処理例を、図5のフローチャートを用いて説明する。類似度算出処理は、対象感動ベクトル算出処理及び要求感動ベクトル算出処理によってそれぞれ算出された感動ベクトルを比較することで、要求感動ベクトルに近い対象感動ベクトルを有する検索対象データを検索する機能を有する。類似度算出処理は、利用者が複数枚の要求分析用画像(図9の符号9010)の選択を全て完了した時に実行されるものとする。
5030)、S5010に戻って該当レコードを読み込み類似度の計算を繰り返す。S5030で次レコードがないと判定した場合(S5030,No)、類似度算出部113は、算出した類似度に応じて検索対象データの絞り込みやソートを行い(S5040)、本フローを終了する。この際、絞り込みは、類似度が一定の閾値以上のものを全て抽出するようにしてもよい。あるいは、類似度が高い順に一定数を抽出するようにしてもよい。
リソース割当て・表示処理
続いて、リソース割当て・表示部114の処理例を、図6のフローチャートを用いて説明する。リソース割当て・表示処理は、類似度算出処理において、要求感動ベクトルに近いとして抽出された旅行ブログの中から、利用者が選択した旅行ブログの旅程に従って、宿泊施設、交通機関などの予約を行って利用者に提示する機能である(図9の符号9040、9050)。リソース割当て・表示処理は、利用者が気に入った旅行を見つけて、予約処理を選択した時に実行するものとする。
面例9050に示すように、「ホテル新北海道」が提示されている。このホテルの変更に伴う対象感動ベクトルの再計算に当たっては、例えば対象旅行ブログ中に含まれている「サッポロホテル」に関する記載を「ホテル新北海道」について記載されている他の記事等のテキスト情報と入れ替えて再度対象感動ベクトルを算出するといった手法が考えられる。例えば旅程に含まれているイベントが入力された予約条件による旅行期間では開催されていないといった場合には、対象旅行ブログ中に含まれる当該イベントに関する記載を削除した上で対象感動ベクトルを再計算するといった対応をとることができる。
変形例
本実施形態では、検索対象データとして旅行ブログのようなテキストデータを処理する例で説明したが、それに限定されるものではなく、静止画、音声、動画データなども検索対象データとすることができる。例えば画像データの場合は、感動項目名として画像から判断できる感動項目名(例えば「一瞬の自然美に見とれる」)を定義し、時系列ストーリーとして画像の特徴を抽出するルール(例えば「画像検出で山を検出し、さらに山と山影の位置関係が線対称であることを検出する」)を定義することで実現できる。
112…要求感動ベクトル算出部 113…類似度算出手段
114…リソース割当て・表示部 120…入力部 130…出力部
140…通信処理部 150…記憶管理部 151…検索対象データ
152…要求分析用データ 153…感動ベクトル算出ルールテーブル
154…感動ベクトルテーブル 200…リソース管理サーバ
300…関連情報サーバ 400…情報端末 N…通信ネットワーク
Claims (10)
- 人の感動を引き起こす複数の要因をそれぞれ示すデータである感動項目と、各前記感動項目に関する該当性を表す指標である感動量とが対応づけられてなる一群のデータである感動ベクトルが、人の感動に対する感受傾向を調べるための資料として人に提示される基準試料についてあらかじめ設定されて該当基準試料とともに格納されている記憶デバイスと、プロセッサとを備えるコンピュータが、
検索対象データのコンテンツを解析して、当該検索対象データについて各前記感動項目ごとの前記感動量を計算して前記検索対象データについての前記感動ベクトルを算出し、
各前記基準試料に対する利用者の応答内容に基づいて、当該利用者が要求する事象についての感動ベクトルを算出し、
前記検索対象データについて算出された前記感動ベクトルと、前記利用者について算出された前記感動ベクトルとを比較演算することにより、前記利用者について算出された前記感動ベクトルに近い前記感動ベクトルを示す前記検索対象データを抽出する、
情報検索方法。 - 前記検索対象データについて算出された前記感動ベクトルと、前記利用者について算出された前記感動ベクトルとの第1の類似度を算出し、
抽出された前記検索対象データによって特定される内容を前記利用者が体験するときに確保すべきリソースについて、前記利用者が入力する条件に応じて当該リソースを検索し、該当するリソースが確保可能である場合にはその旨を出力し、
該当するリソースが確保できない場合には、前記利用者が入力する条件を満足する、確保可能な他のリソースを検索して抽出し、
抽出された前記他のリソースによって前記検索対象データに含まれる前記リソースを置き換えた上で当該検索対象データについて前記感動ベクトルを算出し、
前記他のリソースに置き換えた前記検索対象データについて算出した前記感動ベクトルと、前記利用者について算出された前記感動ベクトルとの第2の類似度を算出し、
前記他のリソースに置き換える前の前記検索対象データを用いて算出された前記第1の類似度から前記他のリソースに置き換えた後の前記検索対象データを用いて算出された前記第2の類似度への減少が一定値以内であると判定した場合、当該他のリソースが確保可能である旨を出力し、前記第1の類似度からの減少が一定値を超えていると判定した場合、さらに他のリソースの検索を実行する、
請求項1に記載の情報検索方法。 - 前記感動項目のうちに、複数の特定の条件が、時系列に充足されると判定された場合に、当該感動項目に関する前記感動量が増加される感動項目が含まれる、請求項1に記載の情報検索方法。
- 前記感動項目のうちに、当該感動項目と関連付けられた関連情報を解析した結果、特定の条件が充足されると判定された場合、当該感動項目に関する前記感動量が増加される感動項目が含まれる、請求項1に記載の情報検索方法。
- 前記関連情報が、前記コンピュータが通信可能に接続されている、ソーシャルネットワーキングサービス、オンライン百科事典サービス、及びオンラインオークションサービスのいずれかを提供するサーバから取得されるデータである、請求項4に記載の情報検索方法。
- 前記感動項目に対応づけられている、人の感動を引き起こす要因に関して、前記検索対象データ中に、当該要因に対応するとして抽出された前記検索対象データのコンテンツ部分について、前記検索対象データを表示する場合に、当該コンテンツ部分のみが表示されないように加工して表示する、請求項1に記載の情報検索方法。
- 前記プロセッサが、前記基準試料又は前記検索対象データについて、前記感動項目と、前記感動項目それぞれに関する前記感動量とを対応づけて出力する、請求項1に記載の情報検索方法。
- 人の感動を引き起こす複数の要因をそれぞれ示すデータである感動項目と、各前記感動項目に関する該当性を表す指標である感動量とが対応づけられてなる一群のデータである感動ベクトルが、人の感動に対する感受傾向を調べるための資料として人に提示される基準試料についてあらかじめ設定されて該当基準試料とともに格納されている記憶デバイスと、プロセッサとを備え、前記プロセッサが、
検索対象データのコンテンツを解析して、当該検索対象データについて各前記感動項目ごとの前記感動量を計算して前記検索対象データについての前記感動ベクトルを算出し、
各前記基準試料に対する利用者の応答内容に基づいて、当該利用者が要求する事象についての感動ベクトルを算出し、
前記検索対象データについて算出された前記感動ベクトルと、前記利用者について算出された前記感動ベクトルとを比較演算することにより、前記利用者について算出された前記感動ベクトルに近い前記感動ベクトルを示す前記検索対象データを抽出する、
情報検索装置。 - 前記プロセッサが、
前記検索対象データについて算出された前記感動ベクトルと、前記利用者について算出された前記感動ベクトルとの第1の類似度を算出し、
抽出された前記検索対象データによって特定される内容を前記利用者が体験するときに確保すべきリソースについて、前記利用者が入力する条件に応じて当該リソースを検索し、該当するリソースが確保可能である場合にはその旨を出力し、
該当するリソースが確保できない場合には、前記利用者が入力する条件を満足する、確保可能な他のリソースを検索して抽出し、
抽出された前記他のリソースによって前記検索対象データに含まれる前記リソースを置き換えた上で当該検索対象データについて前記感動ベクトルを算出し、
前記他のリソースに置き換えた前記検索対象データについて算出した前記感動ベクトルと、前記利用者について算出された前記感動ベクトルとの第2の類似度を算出し、
前記他のリソースに置き換える前の前記検索対象データを用いて算出された前記第1の類似度から前記他のリソースに置き換えた後の前記検索対象データを用いて算出された前記第2の類似度への減少が一定値以内であると判定した場合、当該他のリソースが確保可能である旨を出力し、前記第1の類似度からの減少が一定値を超えていると判定した場合、さらに他のリソースの検索を実行するリソース割当て部をさらに備えている、
請求項8に記載の情報検索装置。 - 前記感動項目のうちに、複数の特定の条件が、時系列に充足されると判定された場合に、当該感動項目に関する前記感動量が増加される感動項目が含まれる、請求項8に記載の情報検索装置。
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