JP7260762B2 - 通信制御装置、通信制御方法、及びプログラム - Google Patents

通信制御装置、通信制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、通信制御装置、通信制御方法、及びプログラムに関する。
低消費電力で広範な領域を対象とすることを可能にする無線通信技術であるLPWA(Low Power, Wide Area)の通信方式の1つとして、LoRa(登録商標)がある(非特許文献1参照)。LoRa(登録商標)では、例えば、制御装置(サーバ)が、複数のゲートウェイを介して、LPWAに対応した各端末(以下、「LPWA端末」という。)との通信を行う。LPWA端末は、ビーコンによってゲートウェイ(基地局)から通知された受信タイミングに基づいて受信を行う。正常に受信がなされなかった場合には、送信タイミングのランダム化によって更なる衝突を回避しつつ、データの再送が行われる。
"LoRaWAN(登録商標) 1.1 Specification", [online] the LoRa Alliance Technical Committee, October 11, 2017, [平成31年3月25日検索], インターネット<URL:https://lora-alliance.org/sites/default/files/2018-04/lorawantm_specification_-v1.1.pdf>
複数のゲートウェイが同一の周波数を用いて運用され、地理的に近接したゲートウェイ間でセルが重複するエリア(以下、「重複エリア」という。)が存在する場合、当該重複エリアでは電波干渉(以下、単に「干渉」ともいう。)が生じる。そのため、サーバから多数のLPWA端末に対して一斉にデータの送信が行われると、重複エリアにおいてパケットの衝突が多発する場合がある。この場合、サーバからLPWA端末へのデータの再送が多発し、全てのLPWA端末がデータの受信を完了させるまでに要する時間が増大するという課題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、サーバと端末との間の通信に要する時間を短縮させる技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、端末へ送信されるパケットを前記端末と無線通信を行う基地局へ送信する通信制御装置であって、対向基地局とは異なる基地局による電波干渉の大きさに基づいて、複数の前記端末を、第1の端末群と、前記第1の端末群よりも前記電波干渉の大きさが相対的に大きい第2の端末群と、に分類する端末分類部と、前記第1の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には同一のタイミングで送信を行い、前記第2の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には互いに異なるタイミングで送信を行う送信部と、を備える通信制御装置である。
また、本発明の一態様は、上記の通信制御装置であって、互いに電波干渉が生じない基地局同士をグループ化する基地局分類部、をさらに備え、前記送信部は、前記第2の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合、グループ化された基地局群ごとに異なるタイミングで送信を行う。
また、本発明の一態様は、上記の通信制御装置であって、互いに電波干渉が生じない基地局同士をグループ化する基地局分類部をさらに備え、前記送信部は、前記第2の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合、第1の基地局群に属する基地局に対してパケットの送信を行わないときに、前記第1の基地局群に属する基地局によって電波干渉を受ける端末を宛先とするパケットを送信する。
また、本発明の一態様は、端末へ送信されるパケットを前記端末と無線通信を行う基地局へ送信する通信制御装置であって、対向基地局とは異なる基地局による電波干渉の大きさに基づいて、複数の前記端末を、第1の端末群と、前記第1の端末群よりも前記電波干渉の大きさが相対的に大きい第2の端末群と、に分類する第1端末分類部と、対向基地局からの電波の受信信号強度に基づいて、前記第1の端末群に含まれる複数の端末を、第3の端末群と、前記第3の端末群よりも前記受信信号強度が相対的に強い第4の端末群と、に分類する第2端末分類部と、前記第4の端末群に属する端末を宛先とするパケットを送信する場合、前記端末の対向基地局の電波の送信出力を弱めさせる送信出力制御部と、前記第3の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には同一のタイミングで送信を行い、前記第2の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には互いに異なるタイミングで送信を行うとともに前記第4の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する送信部と、を備える通信制御装置である。
また、本発明の一態様は、上記の通信制御装置であって、前記送信部は、前記無線通信における通信品質、及び前記基地局の間の電波干渉の大きさのうち少なくとも一方に応じて、前記パケットの送信間隔を変化させる。
また、本発明の一態様は、端末へ送信されるパケットを前記端末と無線通信を行う基地局へ送信する通信制御方法であって、対向基地局とは異なる基地局による電波干渉の大きさに基づいて、複数の前記端末を、第1の端末群と、前記第1の端末群よりも前記電波干渉の大きさが相対的に大きい第2の端末群と、に分類する端末分類ステップと、前記第1の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には同一のタイミングで送信を行い、前記第2の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には互いに異なるタイミングで送信を行う送信ステップと、を有する通信制御方法である。
また、本発明の一態様は、端末へ送信されるパケットを前記端末と無線通信を行う基地局へ送信する通信制御方法であって、対向基地局とは異なる基地局による電波干渉の大きさに基づいて、複数の前記端末を、第1の端末群と、前記第1の端末群よりも前記電波干渉の大きさが相対的に大きい第2の端末群と、に分類する第1端末分類ステップと、対向基地局からの電波の受信信号強度に基づいて、前記第1の端末群に含まれる複数の端末を、第3の端末群と、前記第3の端末群よりも前記受信信号強度が相対的に強い第4の端末群と、に分類する第2端末分類ステップと、前記第4の端末群に属する端末を宛先とするパケットを送信する場合、前記端末の対向基地局の電波の送信出力を弱めさせる送信出力制御ステップと、前記第3の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には同一のタイミングで送信を行い、前記第2の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には互いに異なるタイミングで送信を行うとともに前記第4の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する送信ステップと、を有する通信制御方法である。
また、本発明の一態様は、上記の通信制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、サーバと端末との間の通信に要する時間を短縮させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る通信制御システム1の全体構成の一例を示す図である。 電波の干渉、及びパケットの再送が発生する場合の一例を説明するための図である。 電波の干渉、及びパケットの再送が発生する場合の一例を説明するための図である。 従来の通信方法について説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信方法について説明するための図である。 ゲートウェイグループごとにパケットを一斉送信する構成を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係るサーバ10の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る通信制御システム1による端末の分類更新を示すシーケンス図である。 本発明の第1の実施形態係るサーバ10による端末グループ更新処理の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられる受信信号強度記録データベースD1の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられる端末グループデータベースD2の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るサーバ10の一括通信制御処理における動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられる送信間隔算出用データベースD3の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられる通信品質記録データベースD4の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられる他システム干渉記録データベースD5の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態係るサーバ10による端末グループ更新処理の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられるトポロジ情報D6の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられるゲートウェイグループ情報D7の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられる端末グループデータベースD8の構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るサーバ10の送信処理における動作を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられる端末グループ取り出し表D9の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る通信方法について説明するための図である。 ゲートウェイグループごとにパケットを一斉送信する構成を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係るサーバ10の送信処理における動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るサーバ10において用いられる端末グループ取り出し表D10の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態係るサーバ10による端末グループ更新処理の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るサーバ10において用いられる端末グループ取り出し表D11の構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るサーバ10において用いられる端末グループ取り出し表D12の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る通信方法について説明するための図である。 ゲートウェイグループごとにパケットを一斉送信する構成を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係るサーバ10の機能構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係るサーバ10において用いられる端末グループ取り出し表D13の構成を示す図である。
<第1の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。
[通信制御システムの構成]
以下、通信制御システム1の構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る通信制御システム1の全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、通信制御システム1は、サーバ10と、ゲートウェイ20bと、ゲートウェイ20gと、ゲートウェイ20rと、複数の端末(bb、bg、br、gg、gb、gr、rr、rb、rg)と、を含んで構成される。以下、ゲートウェイ20bと、ゲートウェイ20gと、ゲートウェイ20rと、を特に区別する必要がない場合には、単に「ゲートウェイ20」という。また、図1に示す複数の端末は、以下のように分類することができる。
端末bbは、ゲートウェイ20bを対向基地局とする端末であって、ゲートウェイ20bが構成するセルのみの範囲内に位置する端末である。したがって、端末bbは、ゲートウェイ20b(対向基地局)以外のゲートウェイからの干渉の影響を受けない端末(あるいは、干渉の影響が小さい端末)である。
端末bgは、ゲートウェイ20bを対向基地局とする端末であって、ゲートウェイ20bが構成するセルの範囲と、ゲートウェイ20gが構成するセルの範囲と、が重複する範囲に位置する端末である。したがって、端末bgは、ゲートウェイ20gからの干渉の影響を受ける場合がある端末である。
端末brは、ゲートウェイ20bを対向基地局とする端末であって、ゲートウェイ20bが構成するセルの範囲と、ゲートウェイ20rが構成するセルの範囲と、が重複する範囲に位置する端末である。したがって、端末brは、ゲートウェイ20rからの干渉の影響を受ける場合がある端末である。
端末ggは、ゲートウェイ20gを対向基地局とする端末であって、ゲートウェイ20gが構成するセルのみの範囲内に位置する端末である。したがって、端末ggは、ゲートウェイ20g(対向基地局)以外のゲートウェイからの干渉の影響を受けない(あるいは、干渉の影響が小さい端末)端末である。
端末gbは、ゲートウェイ20gを対向基地局とする端末であって、ゲートウェイ20gが構成するセルの範囲と、ゲートウェイ20bが構成するセルの範囲と、が重複する範囲に位置する端末である。したがって、端末gbは、ゲートウェイ20bからの干渉の影響を受ける場合がある端末である。
端末grは、ゲートウェイ20gを対向基地局とする端末であって、ゲートウェイ20gが構成するセルの範囲と、ゲートウェイ20rが構成するセルの範囲と、が重複する範囲に位置する端末である。したがって、端末grは、ゲートウェイ20rからの干渉の影響を受ける場合がある端末である。
端末rrは、ゲートウェイ20rを対向基地局とする端末であって、ゲートウェイ20rが構成するセルのみの範囲内に位置する端末である。したがって、端末rrは、ゲートウェイ20r(対向基地局)以外のゲートウェイからの干渉の影響を受けない(あるいは、干渉の影響が小さい端末)端末である。
端末rbは、ゲートウェイ20rを対向基地局とする端末であって、ゲートウェイ20rが構成するセルの範囲と、ゲートウェイ20bが構成するセルの範囲と、が重複する範囲に位置する端末である。したがって、端末rbは、ゲートウェイ20bからの干渉の影響を受ける場合がある端末である。
端末rgは、ゲートウェイ20rを対向基地局とする端末であって、ゲートウェイ20rが構成するセルの範囲と、ゲートウェイ20gが構成するセルの範囲と、が重複する範囲に位置する端末である。したがって、端末rgは、ゲートウェイ20gからの干渉の影響を受ける場合がある端末である。
以下、対向基地局以外の基地局からの干渉を受けない(あるいは、干渉の影響が小さい)端末である、端末bbと、端末ggと、端末rrとを総称して、「非干渉端末」という。また、以下、対向基地局以外の基地局からの干渉を受ける場合がある端末である、端末bgと、端末brと、端末gbと、端末grと、端末rbと、端末rbとを総称して、「干渉端末」という。また、以下、端末bbと、端末ggと、端末rrと、端末bgと、端末brと、端末gbと、端末grと、端末rbと、端末rbとを、特に区別する必要がない場合(すわなち、「非干渉端末」と「干渉端末」とを特に区別する必要がない場合)には、単に「端末」という。
サーバ10は、例えば、汎用コンピュータ等の情報処理装置である。サーバ10は、ゲートウェイ20を介して各端末と通信接続し、データの送受信を行う。サーバ10は、ゲートウェイ20を介して各端末へ送信するデータの送信タイミングを制御する通信制御機能を有する。なお、データの送受信機能と、通信制御機能とが、それぞれ別々の装置として構成されていても構わない。
ゲートウェイ20は、サーバ10と各端末との間の通信を中継する中継装置であって、各端末と通信する基地局として機能する。ゲートウェイ20と各端末とは、無線通信(例えば、LoRa(登録商標)等のLPWAによる通信方式)によって通信接続される。ゲートウェイ20から各端末への下り通信においては、いずれのゲートウェイ20においても同一の周波数が利用されるものとする。なお、サーバ10とゲートウェイ20との間は、無線通信によって通信接続されてもよいし、有線通信によって通信接続されてもよい。
なお、サーバ10とゲートウェイ20との間の通信の通信速度に比べて、ゲートウェイ20と各端末との間の通信速度は遅いものとする。そのため、複数のゲートウェイ20において、互いに電波の送出時間が重なりやすい状況となる。これにより、隣接する複数のゲートウェイ20のセルの重複エリアに位置する干渉端末に対して下り通信の電波が送出される場合、頻繁に干渉が生じることになる。特に、端末からサーバへの応答を要する端末制御における一斉通信では、サーバ10から干渉端末への下り通信のパケットの再送が頻発する。
以下、電波の干渉、及びパケットの再送が発生する場合の一例について図2及び図3を参照しながら説明する。図2に示すように、サーバ10からゲートウェイ20bを介して干渉端末である端末bgへ送信されるパケットとしてパケット「1」があるものとする。また、サーバ10からゲートウェイ20gを介して非干渉端末である端末ggへ送信されるパケットとしてパケット「2」及びパケット「3」があるものとする。なお、これらのパケットに付与された番号は、サーバから送信される順番を表すものとする。
この場合、例えば、図3に示すような電波の干渉、及びパケットの再送が発生しうる。図3において、横軸は時間を表す。まず、サーバ10は、パケット「1」をゲートウェイ20bへ送信する。サーバ10は、パケット「1」の送信が完了すると、続いてパケット「2」をゲートウェイ20gへ送信する。
ゲートウェイ20bは、パケット「1」を受信すると、当該パケット「1」を端末bgへ送信する。また、ゲートウェイ20gは、パケット「2」を受信すると、当該パケット「2」を端末ggへ送信する。なお、上述したように、サーバ10とゲートウェイ20との間の通信の通信速度に比べて、ゲートウェイ20と各端末との間の通信速度は遅い。そのため、図3においては、同一のパケットであっても、サーバ10からゲートウェイ20へパケットを送信する時間より、ゲートウェイ20から端末へ送信する時間のほうが長くなっている。
端末bgは、パケット「1」の受信を開始する。また、端末ggは、パケット「2」の受信を開始する。ここで、端末bgは、ゲートウェイ20gからの干渉を受ける干渉端末である。そのため、図3に示すように、ゲートウェイ20gによってパケット「2」の送信が開始されると、端末bgでは、干渉によって受信エラー(図3における、「Err(1+2)」の箇所)が発生する。これにより、端末bgは、パケット「1」の受信に失敗し、ACK(Acknowledge;肯定応答)信号をサーバ10へ返送することができない。
一方、端末ggは、非干渉端末であるため、ゲートウェイ20bからの干渉を受けることがない。そのため、図3に示すように、端末ggは、パケット「2」を正常に受信することができ、ACK信号をゲートウェイ20gを介してサーバ10へ返送する(図3における、「2’」の箇所)。そして、サーバ10は、当該ACK信号を受信する。
次に、サーバ10は、端末bgへ送信したパケット「1」に対するACK信号を受信していないことから、改めてパケット「1」をゲートウェイ20bへ再送する。パケット「1」の再送が完了すると、サーバ10は、パケット「2」に対するACK信号は受信済みであることから、続いてパケット「3」をゲートウェイ20gへ送信する。
ゲートウェイ20bは、パケット「1」を受信すると、当該パケット「1」を端末bgへ再び送信する。また、ゲートウェイ20gは、パケット「3」を受信すると、当該パケット「3」を端末ggへ送信する。
端末bgは、パケット「1」の受信を開始する。また、端末ggは、パケット「3」の受信を開始する。ここで、図3に示すように、ゲートウェイ20gによってパケット「3」の送信が開始されると、端末bgでは、干渉によって再び受信エラー(図3における、「Err(1+3)」の箇所)が発生する。そして、端末bgは、パケット「1」の受信に再び失敗し、ACK信号をサーバ10へ返送することができない。
このように、互いに隣接する複数のゲートウェイ20がそれぞれ構成するセルの重複エリアに位置する干渉端末に対して下り通信の電波が送出される場合、頻繁に干渉が生じ、干渉端末への下り通信のパケットの再送が頻発することがある。
以下、従来の通信方法と比較しながら、第1の実施形態に係る通信方法について説明する。
図4は、従来の通信方法について説明するための図である。図4において、横軸は時間を表す。また、図4において、「bb」、「bg」、「br」、「gg」、「gb」、「gr」、「rr」、「rb」、「rg」は、それぞれゲートウェイ20から端末群へ送信されるパケット、又は端末群において受信されるパケットを表す。例えば、ゲートウェイ20bの時間軸上に示された「bb」は端末bbへ送信されるパケットを表し、「bg」は端末bgへ送信されるパケットを表す。また、ゲートウェイ20b端末群の時間軸上に示された「bb」は端末bbによって受信されるパケットを表し、「bg」は端末bgによって受信されるパケットを表す。
また、図4において、「RBO」は、送信タイミングのランダム化によりゲートウェイ20と各端末との間の通信が停止している期間を表し、「Err」は受信エラーが発生することを表す。
図4に示すように、従来の通信方法において、まず時刻t1に、ゲートウェイ20bと、ゲートウェイ20gと、ゲートウェイ20rとが、それぞれ端末bbと、端末grと、端末rbとへ、一斉にパケットを送信するものとする。この場合、非干渉端末である端末bbへ送信されるパケット「bb」は、干渉の影響を受けることがないため、当該端末bbによって正常に受信される。一方、干渉端末である端末grへ送信されるパケット「gr」は、ゲートウェイ20rからの干渉の影響を受けるため、当該端末grにおいて受信エラー(「Err」)となる。同様に、干渉端末である端末rbへ送信されるパケット「rb」は、ゲートウェイ20bからの干渉の影響を受けるため、当該端末rbにおいて受信エラー(「Err」)となる。
これに続いて図4に示すように、時刻t2に、ゲートウェイ20bと、ゲートウェイ20gと。ゲートウェイ20rとが、それぞれ端末bgと、端末ggと、端末rgとへ、一斉にパケットを送信するものとする。この場合、非干渉端末である端末ggへ送信されるパケット「gg」は、干渉の影響を受けることがないため、当該端末ggによって正常に受信される。一方、干渉端末である端末bgへ送信されるパケット「bg」は、ゲートウェイ20gからの干渉の影響を受けるため、当該端末bgにおいて受信エラー(「Err」)となる。同様に、干渉端末である端末rgへ送信されるパケット「rg」は、ゲートウェイ20gからの干渉の影響を受けるため、当該端末rgにおいて受信エラー(「Err」)となる。
さらに、時刻t3以降についても同様に、図4に示すとおりである。このように、従来の通信方法では、受信エラーが頻発しやすい。
これに対し、図5は本発明の第1の実施形態に係る通信方法について説明するための図である。第1の実施形態に係るサーバ10は、まず、全ての対象端末を、非干渉端末と、干渉端末と、に分類する。そして、サーバ10は、例えば時刻t1に、非干渉端末へ送信するパケットを、一斉に各ゲートウェイ20へ送信する。例えば、図5に示すように、サーバ10は、非干渉端末である端末bbへ送信するパケット「bb」をゲートウェイ20bへ、非干渉端末である端末ggへ送信するパケット「gg」をゲートウェイ20gへ、及び、非干渉端末である端末rrへ送信するパケット「rr」をゲートウェイ20rへ、一斉に送信する。なお、時刻t1において送信されるパケットは全て非干渉端末へ送信されるパケットであることから、各端末において干渉が生じることがない。
次に、サーバ10は、干渉端末へ送信するパケットを各ゲートウェイ20へ送信するが、干渉端末へパケットを送信する場合には、サーバ10は、各ゲートウェイ20に対して一斉にパケットを送信するのではなく、スケジューリングしてパケットを送信する。
例えば、図5に示すように、サーバ10は、時刻t2に、ゲートウェイ20bと通信を行う干渉端末である端末bgへ送信するパケット「bg」を、ゲートウェイ20bへ送信する。そして、この時刻t2では、サーバ10は、その他のゲートウェイ20(すなわち、ゲートウェイ20g及びゲートウェイ20r)に対してはパケットを送信しない。これにより、ゲートウェイ20gからは同一のタイミングで電波が送出されないため、端末bgは、ゲートウェイ20gからの干渉の影響を受けることなく、パケット「bg」を受信することができる。
以降、サーバ10は、時刻t3から時刻t7まで、各干渉端末に対して送信されるパケットを、順に各ゲートウェイ20へ送信するが、上記と同様に、当該パケットを送信するタイミングと同一のタイミングでは、干渉を発生させうる他のゲートウェイ20に対してパケットを送信しない。これにより、各干渉端末は、干渉の影響を受けることなく所望のパケットを受信することができる。
このように、第1の実施形態に係るサーバ10は、電波の干渉を生じさせ難くすることができるため、パケットの再送の頻度を少なくすることができる。これにより、サーバ10と端末との間の通信が効率化される。
なお、実際には、ゲートウェイ20の数は3つではなく、多数であることが多い。そのため、サーバ10は、例えば図6に示すように、多数のゲートウェイ20を、セルの範囲の位置関係に基づいて、ゲートウェイ20bのゲートウェイグループと、ゲートウェイ20gのゲートウェイグループと、ゲートウェイ20rのゲートウェイグループと、に分類する。そして、サーバ10は、例えば、まずゲートウェイ20bのゲートウェイグループに対して一斉にパケットを送信し、その次の送信タイミングでゲートウェイ20gのゲートウェイグループに対して一斉にパケットを送信し、さらにその次のタイミングでゲートウェイ20rのゲートウェイグループに対して一斉にパケットを送信する。
[サーバの機能構成]
以下、サーバ10の機能構成について説明する。
図7は、本発明の第1の実施形態に係るサーバ10の機能構成を示すブロック図である。
サーバ10は、端末へ送信されるパケットを当該端末と無線通信を行うゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する通信制御装置である。サーバ10は、上述したように、例えば汎用コンピュータ等の情報処理装置である。図7に示すように、サーバ10は、制御部100と、データ取得部101と、端末分類部102と、基地局分類部103と、記憶部104と、送信部105と、を含んで構成される。
制御部100は、サーバ10が備える各機能部の動作を制御する。例えば、制御部100は、CPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)等のプロセッサを含んで構成される。なお、サーバ10が備える各機能部は、例えば、記憶部104に記憶されたソフトウェアプログラムが、制御部100のプロセッサによって読み出されて実行されることにより実現される。
データ取得部101は、例えば外部の機器等から、各端末に送信するためのデータを取得する。データ取得部101は、取得したデータを記憶部104に記憶させる。
端末分類部102は、対抗するゲートウェイ20(対向基地局)とは異なるゲートウェイ20(基地局)による電波干渉の大きさに基づいて、送信対象とする複数の端末を、電波干渉の大きさが相対的に小さい第1の端末グループ(第1の端末群:非干渉端末からなる端末グループ)と、第1の端末グループよりも電波干渉の大きさが相対的に大きい第2の端末グループ(第2の端末群:非干渉端末からなる端末グループ)と、に分類する。端末分類部102は、分類された端末グループに関する情報を記憶部104に記憶させる。
基地局分類部103は、互いに電波干渉が生じないゲートウェイ20(基地局)同士をグループ化する。基地局分類部103は、グループ化されたゲートウェイ20に関する情報を記憶部104に記憶させる。
記憶部104は、各端末に送信されるデータを一時記憶する。また、記憶部104は、分類された端末グループに関する情報、及びグループ化されたゲートウェイ20(基地局グループ)に関する情報を記憶する。記憶部104は、例えば、RAM(Random Access Memory;読み書き可能なメモリ)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、及びHDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体、又はこれらの記憶媒体の任意の組み合わせによって構成される。
送信部105は、記憶部104から、各端末に送信するためのデータを取得する。そして、送信部105は、パケットの宛先ごと(すなわち、端末分類部102によって分類された端末グループごと)に送信方法を変えてパケットの送信を行う。送信部105は、上記の第1の端末グループに属する端末を宛先とするパケットを、当該端末それぞれに対向するゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する場合には、同一のタイミングで一斉にパケットの送信を行う。
また、送信部105は、上記の第2の端末グループに属する端末を宛先とするパケットを当該端末それぞれに対向するゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する場合には、互いに異なるタイミングでパケットの送信を行う。また、送信部105は、上記の第2の端末グループに属する端末を宛先とするパケットを当該端末それぞれに対向するゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する場合、基地局分類部103によってグループ化された基地局グループごとに異なるタイミングでパケットの送信を行う。
なお、送信部105には、上述したようなパケットの送信を制御する機能の他、各端末に送信するためのデータを符号化する符号化装置、及び各ゲートウェイ20と通信接続するための通信インターフェース(あるいは、アンテナ)等が含まれる。
[端末グループ更新処理の流れ]
以下、端末グループが更新される際の処理の流れの一例について説明する。
図8は、本発明の第1の実施形態に係る通信制御システム1による端末グループの更新を示すシーケンス図である。なお、図8は、ゲートウェイ20b及びゲートウェイ20gから送信される電波の影響を受ける端末が分類される場合における、端末グループ更新処理の流れを示したものである。
図8に示すように、まず、端末が起動される(ステップS001)。端末が起動すると、当該端末は、無線システムへの上り通信の通信データ(又は、参加要求を示す信号)を発信し、当該無線システムとの通信接続を試みる(ステップS002)。発信された通信データは、図8に示す例においては、ゲートウェイ20b及びゲートウェイ20gの2つのゲートウェイ20によって受信される(ステップS003)。
ゲートウェイ20b及びゲートウェイ20gは、それぞれ、端末から送信された通信データを受信すると、当該通信データとともに、受信された際の受信信号強度を示す情報をサーバ10へ送信する(ステップS004)。サーバ10は、ゲートウェイ20b及びゲートウェイ20gからそれぞれ送信された通信データ及び受信された際の受信信号強度を示す情報を受信する。そして、サーバ10は、受信した受信信号強度を示す情報に基づいて端末グループを更新し、ネットワークトポロジのトポロジ情報を更新する(ステップS005)。
[端末グループ更新処理の詳細]
以下、上記のステップS005における、サーバ10による端末グループ更新処理の一例を更に詳しく説明する。
図9は、本発明の第1の実施形態係るサーバ10による端末グループ更新処理の動作を示すフローチャートである。
サーバ10の端末分類部102は、各端末からの上り通信の電波を受信した全てのゲートウェイ20(図8におけるゲートウェイ20b及びゲートウェイ20g)を示す情報と、受信された際の受信信号強度を示す情報と、を取得する(ステップS101)。端末分類部102は、取得した情報に基づいて、各端末が最も強い受信信号強度で受信したゲートウェイ20をそれぞれ特定する(ステップS102)。そして、端末分類部102は、特定されたゲートウェイ20を、当該端末への下り通信用のゲートウェイとして、記憶部104に記憶されたデータベース(以下、「受信信号強度記録データベース」という。)に記録する(ステップS103)。なお、受信信号強度記録データベースのテーブル構成については後述する。
端末分類部102は、各端末からの上り通信の電波を受信した全てのゲートウェイ20を示す情報と、受信された際の受信信号強度を示す情報と、に基づいて、上記特定された下り通信用のゲートウェイ20の受信信号強度との差が所定値以内(例えば、10[dB]以内)の受信信号強度を持つその他のゲートウェイ20を特定する(ステップS104)。端末分類部102は、上記の条件を満たすその他のゲートウェイ20を特定した場合、特定されたゲートウェイ20を、干渉源となるゲートウェイとして受信信号強度記録データベースD1に記録する(ステップS105)。
端末分類部102は、受信信号強度記録データベースD1に基づいて、下り通信において干渉源となるゲートウェイ20が存在しない端末である非干渉端末からなる端末グループ(第1の端末グループ)と、下り通信において干渉源となるゲートウェイ20が存在する端末である干渉端末からなる端末グループ(第2の端末グループ)と、に分類する。そして、端末分類部102は、それぞれの端末グループに属する端末を示す情報を、記憶部104に記憶されたデータベース(以下、「端末グループデータベース」という。)に記録する。なお、端末グループデータベースのテーブル構成については後述する。
以上で、図9のフローチャートが示す、サーバ10の端末分類部102の動作が終了する。
[受信信号強度記録データベースの構成]
以下、受信信号強度記録データベースD1のテーブル構成の一例について説明する。
図10は、本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられる受信信号強度記録データベースD1の構成を示す図である。
図10に示すように、受信信号強度記録データベースD1は、端末ID(Identifier;識別子)と、下り通信用のゲートウェイ20を示す情報及びその受信信号強度と、干渉源となるゲートウェイ20を示す情報及びその受信信号強度と、が対応付けられた表形式のデータである。なお、下り通信用のゲートウェイ20を示す情報及びその受信信号強度は、上記のステップS103において記録される情報である。また、干渉源となるゲートウェイ20を示す情報及びその受信信号強度は、上記のステップS105において記録される情報である。
図10に示すように、例えば、端末を識別する端末IDが「ED-1」である端末(以下、「端末ED-1」という。)に対しては、下り通信用のゲートウェイとしてゲートウェイ20bが対応付けられている。また、端末ED-1におけるゲートウェイ20bからの電波の受信信号強度を示す値として、「-80[dB]」が対応付けられている。また、端末ED-1に対しては、干渉源となるゲートウェイは対応付けられていない。また、図10に示すように、例えば、端末を識別する端末IDが「ED-3」である端末(以下、「端末ED-3」という。)に対しては、下り通信用のゲートウェイとしてゲートウェイ20gが対応付けられている。また、端末ED-3におけるゲートウェイ20gからの電波の受信信号強度を示す値として、「-95[dB]」が対応付けられている。また、端末ED-1に対しては、干渉源となるゲートウェイとしてゲートウェイ20bが対応付けられている。また、端末ED-3におけるゲートウェイ20bからの電波の受信信号強度を示す値として、「-102[dB]」が対応付けられている。
[端末グループデータベースの構成]
以下、端末グループデータベースD2のテーブル構成の一例について説明する。
図11は、本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられる端末グループデータベースD2の構成を示す図である。
図11に示すように、端末グループデータベースD2は、端末グループを示す情報と、端末IDと、が対応付けられた表形式のデータである。なお、端末グループを示す情報と、端末IDとは、上記のステップS106において記録される情報である。
図11に示すように、端末グループには、「非干渉端末」の端末グループと「干渉端末」の端末グループとがある。また、図11に示すように、「非干渉端末」の端末グループには、「ED-1」等の端末IDが対応付けられ、「干渉端末」の端末グループには、「ED-2」及び「ED-3」等の端末IDが対応付けられている。
[サーバによる一括通信制御]
以下、サーバ10による一括通信制御処理の一例について説明する。
図12は、本発明の第1の実施形態に係るサーバ10の一括通信制御処理における動作を示すフローチャートである。
サーバ10の送信部105は、上述した受信信号強度記録データベースD1(例えば、図10参照)に基づいて、干渉源となるゲートウェイ20の存在の有無ごとに、各ゲートウェイ20から下り通信を行う端末の数(すなわち、各ゲートウェイ20あたりの端末数)を算出する(ステップS201)。そして、送信部105は、下り通信における当該送信部105からのパケットの送信時間の間隔を算出するためのデータベース(以下、「送信間隔算出用データベース」という。)と、算出された各ゲートウェイ20あたりの端末数とに基づいて、干渉源となるゲートウェイ20の存在の有無ごとに、各ゲートウェイ20への送信間隔を決定する(ステップS202)。なお、送信間隔算出用データベースのテーブル構成については後述する。
送信部105は、算出された各ゲートウェイ20あたりの端末数と、送信間隔算出用データベースD3に記録されている推定出力間隔とに基づいて、干渉源となるゲートウェイ20の存在の有無ごとに、各ゲートウェイ20における全ての端末への推定出力完了時間を算出する(ステップS203)。
送信部105は、端末及びゲートウェイ20の通信品質を記録するデータベース(以下、「通信品質記録データベース」という。)に記録されている平均損失率と、ゲートウェイ20における他システム干渉を記録するデータベース(以下、「他システム干渉記録データベース」という。)に記録されている他システム干渉率の値と、に基づいて、各ゲートウェイ20への送信間隔を補正する(ステップS204)。例えば、入力間隔を、1/(1-平均損失率)倍、又は、1/(1-他システム干渉率)倍にするように補正すればよい。なお、通信品質記録データベース、及び他システム干渉記録データベースのテーブル構成については後述する。
送信部105は、ゲートウェイ20単位で、非干渉端末への下り通信のパケットを、上記において算出された送信間隔でキュー1に追加する(ステップS205)。送信部105は、キュー1から各ゲートウェイ20への下り通信用のパケットを1つずつ取り出す。そして、送信部105は、取り出されたパケットを、各ゲートウェイ20へ同時並行的に送信する。また、これとともに、送信部105は、送信済みのパケットをACK信号待ちのキューに挿入する(ステップS206)。
送信部105は、推定出力完了時間に基づいて、ACK信号のタイムアウト時間を設定して、全てのパケットについてACK信号の受信を待つ(ステップS207)。ここで、ACK信号のタイムアウト時間が経過し、タイムアウトが発生した場合(ステップS208・Yes)、送信部105は、タイムアウトしたパケットをACK信号待ちのキューから取り出し、上記キュー1の最後尾に入れ直す(ステップS209)。そして、再び上記ステップS205へ戻る。
非干渉端末への下り通信の全てのパケットついてACK信号を受信した場合(ステップS208・No)、送信部105は、ゲートウェイ20単位で、干渉端末への下り通信のパケットを、上記において算出された送信間隔でキュー2に追加する(ステップS210)。送信部105は、キュー2から各ゲートウェイ20への下り通信用のパケットを1つずつ取り出す。そして、送信部105は、取り出されたパケットを、各ゲートウェイ20へ同時並行的に送信する。また、これとともに、送信部105は、送信済みのパケットをACK信号待ちキューに挿入する(ステップS211)。
送信部105は、推定出力完了時間に基づいて、ACK信号のタイムアウト時間を設定して、全てのパケットについてACK信号の受信を待つ(ステップS212)。ここで、ACK信号のタイムアウト時間が経過し、タイムアウトが発生した場合(ステップS213・Yes)、送信部105は、タイムアウトしたパケットをACK信号待ちのキューから取り出し、上記キュー2の最後尾に入れ直す(ステップS214)。そして、再び上記ステップS210へ戻る。
干渉端末への下り通信の全てのパケットついてACK信号を受信した場合(ステップS213・No)、図12のフローチャートが示すサーバ10の送信部105の動作が終了する。
[送信間隔算出用データベースの構成]
以下、送信間隔算出用データベースD3のテーブル構成の一例について説明する。
図13は、本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられる送信間隔算出用データベースD3の構成を示す図である。図13に示すように、送信間隔算出用データベースD3は、干渉源の有無を示す情報と、ゲートウェイあたりの端末数と、送信間隔と、推定出力間隔と、キュー種別と、が対応付けられた表形式のデータである。送信部105は、送信間隔算出用データベースD3に記録されている推定出力間隔と、算出された各ゲートウェイ20あたりの端末数とに基づいて、各ゲートウェイ20における全ての端末への推定出力完了時間を算出することができる。
[通信品質記録データベースの構成]
以下、通信品質記録データベースD4のテーブル構成の一例について説明する。
図14は、本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられる通信品質記録データベースD4の構成を示す図である。図14に示すように、通信品質記録データベースD4は、ゲートウェイ20を識別する情報と、ゲートウェイ20における平均損失率と、端末IDと、端末における平均損損失率と、が対応付けられた表形式のデータである。
[他システム干渉記録データベースの構成]
以下、他システム干渉記録データベースD5のテーブル構成の一例について説明する。
図15は、本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられる他システム干渉記録データベースD5の構成を示す図である。図15に示すように、他システム干渉記録データベースD5は、ゲートウェイ20を識別する情報と、他システム干渉率と、が対応付けられた表形式のデータである。送信部105は、通信品質記録データベースD4に記録されている平均損失率と、他システム干渉記録データベースD5に記録されている他システム干渉率の値とに基づいて、各ゲートウェイ20への送信間隔を補正することができる。
[端末グループ更新処理のその他の例]
以下、上記のステップS005における、サーバ10による端末グループ更新処理のその他の一例を更に詳しく説明する。
図16は、本発明の第1の実施形態係るサーバ10による端末グループ更新処理の動作を示すフローチャートである。
サーバ10の端末分類部102は、各端末からの上り通信の電波を受信した全てのゲートウェイ20(図8におけるゲートウェイ20b及びゲートウェイ20g)を示す情報と、受信された際の受信信号強度を示す情報と、を取得する(ステップS301)。端末分類部102は、取得した情報に基づいて、各端末が最も強い受信信号強度で受信したゲートウェイ20をそれぞれ特定する(ステップS302)。そして、端末分類部102は、特定されたゲートウェイ20を、当該端末への下り通信用のゲートウェイとして、記憶部104に記憶された受信信号強度記録データベースに記録する(ステップS303)。なお、受信信号強度記録データベースのテーブル構成は、図10を参照しながら説明したとおりである。
端末分類部102は、各端末からの上り通信の電波を受信した全てのゲートウェイ20を示す情報と、受信された際の受信信号強度を示す情報と、に基づいて、上記特定された下り通信用のゲートウェイ20の受信信号強度との差が所定値以内(例えば、10[dB]以内)の受信信号強度を持つその他のゲートウェイ20を特定する(ステップS304)。端末分類部102は、上記の条件を満たすその他のゲートウェイ20を特定した場合、特定されたゲートウェイ20を、干渉源となるゲートウェイとして受信信号強度記録データベースD1に記録する(ステップS305)。
端末分類部102は、受信信号強度記録データベースD1に記録された、下り通信用のゲートウェイ20と干渉源となるゲートウェイ20との組を、隣接関係としてトポロジ情報D6に記録する(ステップS306)。サーバ10は、トポロジ情報D6に基づいて、隣接関係にあるゲートウェイ20同士が同一のグループにならないように、ゲートウェイ20をグループ分けする(ステップS307)。なお、このゲートウェイ20のグループ分けにおいては、例えば、イジングモデルを用いた彩色問題の解法等の既存技術を用いることができる。なお、トポロジ情報D6、及びゲートウェイグループ情報D7の構成については後述する。
端末分類部102は、下り通信用のゲートウェイ20のゲートウェイグループと、干渉源となるゲートウェイ20のゲートウェイグループと、の組に対して端末グループを割り当てたものを、端末グループデータベースD8に記録する。なお、端末グループデータベースD8のテーブル構成については後述する。そして、端末分類部102は、受信信号強度記録データベースD1とゲートウェイグループ情報D7とに基づいて、各端末に端末グループを割り当てる(ステップS308)。
以上で、図16のフローチャートが示す、サーバ10の端末分類部102の動作が終了する。
[トポロジ情報の構成]
以下、トポロジ情報D6の構成の一例について説明する。
図17は、本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられるトポロジ情報D6の構成を示す図である。図17に示すように、トポロジ情報D6は、ゲートウェイ20を識別する情報と、当該ゲートウェイ20と、隣接する他のゲートウェイ20を識別する情報と、が対応付けられた表形式のデータである。サーバ10は、トポロジ情報D6に基づいて、隣接関係にあるゲートウェイ20同士が同一のグループにならないように、ゲートウェイ20をグループ分けすることができる。
[ゲートウェイグループ情報の構成]
以下、ゲートウェイグループ情報D7の構成の一例について説明する。
図18は、本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられるゲートウェイグループ情報D7の構成を示す図である。図18に示すように、ゲートウェイグループ情報D7は、ゲートウェイ20を識別する情報と、当該ゲートウェイ20が属するゲートウェイグループを識別する情報と、が対応付けられた表形式のデータである。
[端末グループデータベースの構成]
以下、端末グループデータベースD8の構成の一例について説明する。
図19は、本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられる端末グループデータベースD8の構成を示す図である。図19に示すように、端末グループデータベースD8は、端末グループを識別する情報と、下り通信用のゲートウェイグループを識別する情報と、干渉源となるゲートウェイグループを識別する情報と、端末IDと、が対応付けられた表形式のデータである。端末分類部102は、端末グループデータベースD8と、ゲートウェイグループ情報D7と、受信信号強度記録データベースD1とに基づいて、各端末に端末グループを割り当てることができる。
[送信処理におけるサーバ10の動作]
以下、サーバ10によるパケットの送信処理の一例について説明する。
図20は、本発明の第1の実施形態に係るサーバ10の送信処理における動作を示すフローチャートである。
まず、サーバ10の制御部100は、エントリ番号を示す変数をEとし、変数Eに1を代入する(ステップS401)。なお、ここでいうエントリとは、後述する端末グループ取り出し表の各行に相当する情報、すなわち、ゲートウェイグループ(群)及び端末グループ(群)等の情報が互いに対応付けられた情報の1つのパターンを表すものである。送信部105は、ゲートウェイグループ取り出し表D9を参照し、エントリ番号Eに対応付けられた端末グループを特定する。なお、ゲートウェイグループ取り出し表D9の構成については、後述する。送信部105は、特定された端末グループに属する端末に対してパケットを一斉送信する(ステップS402)。
制御部100は、エントリ番号を示す変数Eに1を加算する(ステップS403)。変数Eがエントリ番号の最大値以下である場合、ステップS402に戻って処理を継続する。一方、変数Eがエントリ番号の最大値より大きい場合、図20のフローチャートが示すサーバ10の動作が終了する。
[端末グループ取り出し表の構成]
以下、端末グループ取り出し表D9の構成の一例について説明する。
図21は、本発明の第1の実施形態に係るサーバ10において用いられる端末グループ取り出し表D9の構成を示す図である。図21に示すように、端末グループ取り出し表D9は、エントリ番号と、干渉源の有無を示す情報と、ゲートウェイグループを識別する情報と、端末グループ(キュー種別)を識別する情報と、が対応付けられた表形式のデータである。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係るサーバ10は、端末へ送信されるパケットを前記端末と無線通信を行うゲートウェイ20(基地局)へ送信する通信制御装置である。サーバ10(通信制御装置)は、端末分類部102と、送信部105と、を備える。端末分類部102は、対抗するゲートウェイ20(対向基地局)とは異なるゲートウェイ20(基地局)による電波干渉の大きさに基づいて、複数の前記端末を、第1の端末グループ(端末群)と、前記第1の端末グループ(第1の端末群)よりも前記電波干渉の大きさが相対的に大きい第2の端末グループ(第2の端末群)と、に分類する。送信部105は、前記第1の端末グループ(第1の端末群)に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対抗するゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する場合には同一のタイミングで送信を行い、前記第2の端末グループ(第2の端末群)に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対抗するゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する場合には互いに異なるタイミングで送信を行う。
また、第1の実施形態に係るサーバ10は、基地局分類部103、をさらに備える。基地局分類部103は、互いに電波干渉が生じないゲートウェイ20(基地局)同士をグループ化する。前記送信部105は、前記第2の端末グループ(第2の端末群)に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対抗するゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する場合、グループ化されたゲートウェイグループ(基地局群)ごとに異なるタイミングで送信を行う。
また、前記送信部105は、前記無線通信における通信品質、及び前記ゲートウェイ20(基地局)の間の電波干渉の大きさのうち少なくとも一方に応じて、前記パケットの送信間隔を変化させる。
上記のような構成を備えることにより、第1の実施形態に係るサーバ10は、当該サーバ10と各端末との間の通信に要する時間を短縮させることができる。
<第2の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。
以下、上述した第1の実施形態と同様に、従来の送信タイミングのランダム化による再送を用いた通信方法と比較しながら、第2の実施形態に係る通信方法について説明する。従来の送信タイミングのランダム化による再送を用いた通信方法については、上記において図4を参照しながら説明したとおりである。
図4に対し、図22は本発明の第2の実施形態に係る通信方法について説明するための図である。第2の実施形態に係るサーバ10は、第1の実施形態と同様に、まず、全ての対象端末を、非干渉端末と、干渉端末と、に分類する。そして、サーバ10は、例えば時刻t1に、非干渉端末へ送信するパケットを、一斉に各ゲートウェイ20へ送信する。例えば、図22に示すように、サーバ10は、非干渉端末である端末bbへ送信するパケット「bb」をゲートウェイ20bへ、非干渉端末である端末ggへ送信するパケット「gg」をゲートウェイ20gへ、及び、非干渉端末である端末rrへ送信するパケット「rr」をゲートウェイ20rへ、一斉に送信する。なお、時刻t1において送信されるパケットは全て非干渉端末へ送信されるパケットであることから、各端末では干渉が生じることがない。
次に、サーバ10は、干渉端末へ送信するパケットを各ゲートウェイ20へ送信するが、干渉端末へパケットを送信する場合には、サーバ10は、各ゲートウェイ20に対して一斉にパケットを送信するのではなく、スケジューリングしてパケットを送信する。
例えば、図22に示すように、サーバ10は、時刻t2に、ゲートウェイ20gと通信を行う干渉端末であってゲートウェイ20bからの干渉を受ける場合がある端末gbへ送信するパケット「bg」を、ゲートウェイ20gへ送信する。また、これとともに、サーバ10は、時刻t2に、ゲートウェイ20rと通信を行う干渉端末であってゲートウェイ20bからの干渉を受ける場合がある端末rbへ送信するパケット「rb」を、ゲートウェイ20rへ送信する。
この時刻t2において、サーバ10は、ゲートウェイ20bに対してはパケットを送信しない(すなわち、ゲートウェイ20bを休止させる)。これにより、ゲートウェイ20bからは同一のタイミングで(時刻tに)電波が送出されないため、端末gbはゲートウェイ20bからの干渉の影響を受けることなくパケット「gb」を受信することができるとともに、端末rbはゲートウェイ20bからの干渉の影響を受けることなくパケット「rb」を受信することができる。
以降、サーバ10は、時刻t2から時刻t4まで、順に干渉端末に対してパケットを送信するが、上記と同様に、当該パケットを送信するタイミングと同一のタイミングでは、干渉を発生させうる他のゲートウェイ20に対してパケットを送信しない(すなわち、干渉を発生させうる他のゲートウェイ20を休止させる)。これにより、各干渉端末は、干渉の影響を受けることなく所望のパケットを受信することができる。
このように、第2の実施形態に係るサーバ10は、電波の干渉を生じさせ難くすることができるため、パケットの再送の頻度を少なくすることができる。これにより、サーバ10と端末との間の通信が効率化される。
なお、実際には、ゲートウェイ20の数は3つではなく、多数であることが多い。そのため、サーバ10は、例えば図23に示すように、多数のゲートウェイ20を、セルの範囲の位置関係に基づいて、ゲートウェイ20bのゲートウェイグループと、ゲートウェイ20gのゲートウェイグループと、ゲートウェイ20rのゲートウェイグループと、に分類する。そして、サーバ10は、例えば、まず、ゲートウェイ20bのゲートウェイグループに対する通信を休止させ、その次の送信タイミングでゲートウェイ20gのゲートウェイグループに対する通信を休止させ、さらにその次のタイミングでゲートウェイ20rのゲートウェイグループに対する通信を休止させる。
[送信処理におけるサーバ10の動作]
以下、サーバ10によるパケットの送信処理の一例について説明する。
図24は、本発明の第2の実施形態に係るサーバ10の送信処理における動作を示すフローチャートである。
まず、サーバ10の制御部100は、ゲートウェイのグループ分けの数をmとし、送信を行わないグループの選択数を変数nとして、変数nにm+1を代入する(ステップS501)。送信部105は、ゲートウェイグループ取り出し表D10を参照し、変数nのエントリを1つずつ選び、各エントリの選択時に、当該エントリに対応付けられた端末グループを特定する。なお、ゲートウェイグループ取り出し表D10の構成については、後述する。送信部105は、特定された端末グループに属する端末に対してパケットを一斉送信する(ステップS502)。
制御部100は、変数nから1を減算する(ステップS503)。変数nが0以上である場合、ステップS502に戻って処理を継続する。一方、変数nが0より小さい場合、図24のフローチャートが示すサーバ10の動作が終了する。
[端末グループ取り出し表の構成]
以下、端末グループ取り出し表D10の構成の一例について説明する。
図25は、本発明の第2の実施形態に係るサーバ10において用いられる端末グループ取り出し表D10の構成を示す図である。図25に示すように、端末グループ取り出し表D10は、エントリ番号と、変数nと、休止させるゲートウェイ20のゲートウェイグループを識別する情報と、パケットを送信させるゲートウェイ20のゲートウェイグループを識別する情報と、端末グループ(キュー種別)を識別する情報と、が対応付けられた表形式のデータである。送信部105は、ゲートウェイグループ取り出し表D10を参照することにより、変数nのエントリを1つずつ選び、各エントリの選択時に、当該エントリに対応付けられた端末グループを特定することができる。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態に係るサーバ10は、端末へ送信されるパケットを前記端末と無線通信を行うゲートウェイ20(基地局)へ送信する通信制御装置である。サーバ10(通信制御装置)は、端末分類部102と、送信部105と、を備える。端末分類部102は、対抗するゲートウェイ20(対向基地局)とは異なるゲートウェイ20(基地局)による電波干渉の大きさに基づいて、複数の前記端末を、第1の端末グループ(第1の端末群)と、前記第1の端末グループ(第1の端末群)よりも前記電波干渉の大きさが相対的に大きい第2の端末グループ(第2の端末群)と、に分類する。送信部105は、前記第1の端末グループ(第1の端末群)に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対抗するゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する場合には同一のタイミングで送信を行い、前記第2の端末グループ(第2の端末群)に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対抗するゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する場合には互いに異なるタイミングで送信を行う。
また、第2の実施形態に係るサーバ10は、基地局分類部103をさらに備える。基地局分類部103は、互いに電波干渉が生じないゲートウェイ20(基地局)同士をグループ化する。前記送信部105は、前記第2の端末グループ(第2の端末群)に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対抗するゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する場合、第1のゲートウェイグループ(第1の基地局群)に属するゲートウェイ20(第2の基地局)に対してパケットの送信を行わないときに、前記第1のゲートウェイグループ(第1の基地局群)に属するゲートウェイ20(基地局)によって電波干渉を受ける端末を宛先とするパケットを送信する。
上記のような構成を備えることにより、第2の実施形態に係るサーバ10は、当該サーバ10と各端末との間の通信に要する時間をさらに短縮させることができる。
[端末グループ更新処理のその他の例]
第2の実施形態に係るサーバ10の端末分類部102が、2つのエントリを1つのエントリとして結合する機能をさらに備える構成であってもよい。具体的には、2つのエントリの一方で休止させるゲートウェイグループとして登録されているゲートウェイグループのいずれを選んたとしても、当該2つのエントリの他方でパケットを送信させるゲートウェイグループとして登録されているゲートウェイグループのいずれとも一致しない場合に、端末分類部102は、当該2つのエントリを結合する。
以下、上記のステップS005における、サーバ10による端末グループ更新処理のその他の一例を更に詳しく説明する。
図26は、本発明の第2の実施形態に係るサーバ10による端末グループ更新処理の動作を示すフローチャートである。
端末分類部102は、ステップS601~S606において、互いに異なる2つのエントリAとエントリBとを選択する。そして、端末分類部102は、ステップS607において、エントリAの送信ゲートウェイグループがエントリBの休止ゲートウェイグループに含まれず、かつ、エントリBの送信ゲートウェイグループがエントリAの休止ゲートウェイグループに含まれないか否かを判定する。ステップS607における判定がYESである場合、端末分類部102は、ステップS609において、エントリAとエントリBの休止ゲートウェイグループ、送信ゲートウェイグループ、及び端末グループをそれぞれ結合して1つのエントリにする。そして、端末分類部102は、全てのエントリに対して新たにエントリ番号を振り直すことにより端末グループ取り出し表を更新する。その後、ステップS601に戻る。
図27は、本発明の第2の実施形態に係るサーバ10において用いられる端末グループ取り出し表D11である。一方、図28は、D11に対して図26に示すフローチャートを実行することにより、エントリが結合されて、エントリ番号の振り直しが行われた後の端末グループ取り出し表D12である。
図27に示すように、図26における変数Aと変数Bが、それぞれA=2及びB=6である場合、ステップS607における判定はYESとなる。なぜならば、エントリ番号2の送信ゲートウェイグループGは、エントリ番号6の休止ゲートウェイグループR,Cに含まれておらず、かつ、エントリ番号6の送信ゲートウェイグループBは、エントリ番号2の休止ゲートウェイグループRに含まれていないからである。
したがって、端末分類部102は、エントリ番号2とエントリ番号6のエントリ同士を結合して、新たにエントリ番号2’のエントリを作成する。なお、結合前のエントリ番号2とエントリ番号6のエントリは削除される。これにより、図27に示す端末グループ取り出し表D11は、図26のフローチャートが示す処理が実行されることによって、図28に示す端末グループ取り出し表D12へと更新される。
上記のような構成を備えることにより、第2の実施形態に係るサーバ10は、同時に通信するゲートウェイの数が増えることで当該サーバ10と各端末との間の通信に要する時間をさらに短縮させることができる。
<第3の実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、干渉を発生させ得るゲートウェイ20を順に休止させることにより、干渉の発生を抑制する構成について説明した。但し、干渉を発生させうるゲートウェイ20を休止させないまでも、干渉が生じない程度に送信出力を弱めて通信をさせる構成も考えられる。第3の実施形態に係るサーバ10bは、干渉を発生させうるゲートウェイ20を休止させる代わりに、干渉を発生させうるゲートウェイ20の近傍の端末であって、特に受信信号強度の強い端末を宛先とし、ゲートウェイ20から送信される電波の送信出力を弱めて、当該ゲートウェイ20に通信を行わせる。
図29は、本発明の第3の実施形態に係る通信方法について説明するための図である。第3の実施形態に係るサーバ10bは、まず、全ての対象端末を、非干渉端末と、干渉端末と、に分類する。更に、サーバ10bは、非干渉端末のうち、特に受信信号電力が強い端末と、そうでない端末とに分類する。例えば、サーバ10bは、受信信号電力の値が所定の閾値以上であるか否かに基づいて上記の分類を行ってもよい。
図29において、「bbw」は、ゲートウェイ20bと通信を行う非干渉端末のうち、特に受信信号電力が強い端末である端末「bbw」へ送信されるパケットを表す。同様に、「ggw」及び「rrw」は、それぞれ、ゲートウェイ20g及びゲートウェイ20rと通信を行う非干渉端末のうち、特に受信信号電力が強い端末である端末「bbw」及び端末「rrw」へ送信されるパケットを表す。
また、図29において、「bbs」は、ゲートウェイ20bと通信を行う非干渉端末のうち、上記の端末「bbw」を除いた端末へ送信されるパケットを表す。同様に、「ggw」及び「rrw」は、それぞれ、ゲートウェイ20g及びゲートウェイ20rと通信を行う非干渉端末のうち、上記の端末「bbw」及び端末「rrw」をそれぞれ除いた端末へ送信されるパケットを表す。
また、図29において、「bg」、「br」、「gb」、「gr」、「rb」、及び「rg」は、第1の実施形態において説明したとおりである。すなわち、例えば、「bg」は、端末bgへ送信されるパケットである。そして、端末bgは、ゲートウェイ20bを対向基地局とする端末であって、ゲートウェイ20bが構成するセルの範囲と、ゲートウェイ20gが構成するセルの範囲と、の重複エリアに位置する端末である。したがって、端末bgは、ゲートウェイ20gからの干渉の影響を受ける場合がある干渉端末である。
まず、サーバ10bは、非干渉端末であって、特に受信信号電力が強い端末を除いた端末グループへ送信するパケットを、それぞれ、一斉に各ゲートウェイ20へ送信する。例えば、図29に示すように、サーバ10bは、時刻t1から時刻t7の間に、ゲートウェイ20bと通信を行う非干渉端末のうち特に受信信号電力が強い端末bbwを除いた端末グループである端末bbsへ送信するパケット「bbs」を、ゲートウェイ20bへ送信する。
同様に、例えば、図29に示すように、サーバ10bは、時刻t1から時刻t7の間に、ゲートウェイ20g及びゲートウェイ20rと通信を行う非干渉端末のうち特に受信信号電力が強い端末ggw及び端末rrwを除いた端末グループである端末ggs及び端末rrsへ送信するパケット「ggs」及びパケット「rrs」を、それぞれゲートウェイ20g及びゲートウェイ20rへ一斉に送信する。なお、時刻t1から時刻t7の間に送信されるパケットは全て非干渉端末へ送信されるパケットであることから、各端末では干渉が生じることがない。
次に、サーバ10bは、時刻t8において、ゲートウェイ20bに対して、干渉端末において干渉が生じない程度に送信出力を弱めて通信をさせるための指示を送信するとともに、特に受信信号電力が強い端末bbwへ送信されるパケット「bbw」を送信する。これとともに、サーバ10bは、時刻t8において、ゲートウェイ20gに対して、干渉端末である端末gbへ送信されるパケット「gb」を送信する。また、これとともに、サーバ10bは、時刻t8において、ゲートウェイ20rに対して、干渉端末である端末rbへ送信されるパケット「rb」を送信する。
その次に、サーバ10bは、時刻t9において、上記と同様に、ゲートウェイ20gに対して、干渉端末において干渉が生じない程度に送信出力を弱めて通信をさせるための指示を送信するとともに、特に受信信号電力が強い端末ggwへ送信されるパケット「ggw」を送信する。これとともに、サーバ10bは、時刻t9において、ゲートウェイ20bに対して、干渉端末である端末bgへ送信されるパケット「bg」を送信する。また、これとともに、サーバ10bは、時刻t9において、ゲートウェイ20rに対して、干渉端末である端末rgへ送信されるパケット「rg」を送信する。
更にその次に、サーバ10bは、時刻t10において、上記と同様に、ゲートウェイ20rに対して、干渉端末において干渉が生じない程度に送信出力を弱めて通信をさせるための指示を送信するとともに、特に受信信号電力が強い端末rrwへ送信されるパケット「rrw」を送信する。これとともに、サーバ10bは、時刻t10において、ゲートウェイ20bに対して、干渉端末である端末brへ送信されるパケット「br」を送信する。また、これとともに、サーバ10bは、時刻t10において、ゲートウェイ20gに対して、干渉端末である端末grへ送信されるパケット「gr」を送信する。
このように、第3の実施形態に係るサーバ10bは、電波の干渉を生じさせ難くすることができるため、パケットの再送の頻度を少なくすることができる。これにより、サーバ10bと端末との間の通信が効率化される。
なお、実際には、ゲートウェイ20の数は3つではなく、多数であることが多い。そのため、サーバ10bは、例えば図30に示すように、多数のゲートウェイ20を、セルの範囲の位置関係に基づいて、ゲートウェイ20bのゲートウェイグループと、ゲートウェイ20gのゲートウェイグループと、ゲートウェイ20rのゲートウェイグループと、に分類する。そして、サーバ10bは、例えば、まず、ゲートウェイ20bのゲートウェイグループに対して送信出力を弱めて通信を行わせ、その次の送信タイミングでゲートウェイ20gのゲートウェイグループに対して送信出力を弱めて通信を行わせ、さらにその次のタイミングでゲートウェイ20rのゲートウェイグループに対に対して送信出力を弱めて通信を行わせる。
[サーバの機能構成]
以下、サーバ10bの機能構成について説明する。
図31は、本発明の第3の実施形態に係るサーバ10bの機能構成を示すブロック図である。
サーバ10bは、端末へ送信されるパケットを当該端末と無線通信を行うゲートウェイ20(基地局)へ送信する通信制御装置である。サーバ10bは、例えば汎用コンピュータ等の情報処理装置である。
図31に示すように、サーバ10bは、制御部100と、データ取得部101と、端末分類部102bと、基地局分類部103と、記憶部104と、送信部105bと、送信出力制御部106と、を含んで構成される。また、端末分類部102bは、第1端末分類部102b-1と、第2端末分類部102b-2と、を含んで構成される。なお、図7を参照して説明した第1の実施形態に係るサーバ10が備える機能部と同等の機能を有する機能部については、同一の符号を付し、以下説明を省略する。
第1端末分類部102b-1は、対抗するゲートウェイ20(対向基地局)とは異なるゲートウェイ20(基地局)による電波干渉の大きさに基づいて、複数の端末を、第1の端末グループ(第1の端末群:非干渉端末からなる端末グループ)と、当該第1の端末グループよりも電波干渉の大きさが相対的に大きい第2の端末グループ(第2の端末群:非干渉端末からなる端末グループ)と、に分類する。
第2端末分類部102b-2は、対抗するゲートウェイ20(対向基地局)からの電波の受信信号強度に基づいて、第1の端末グループに含まれる複数の端末を、第3の端末グループ(第3の端末群:非干渉端末からなる端末グループの端末から、第4の端末グループの端末を除いた端末グループ)と、当該第3の端末グループ(第3の端末群)よりも受信信号強度が相対的に強い第4の端末グループ(第4の端末群:非干渉端末からなる端末グループの端末うち、特に受信信号強度が強い端末からなる端末グループ)と、に分類する。
送信出力制御部106は、第4の端末グループ(第4の端末群)に属する端末を宛先とするパケットを送信する場合、当該端末の対抗するゲートウェイ20(対向基地局)の電波の送信出力を弱めさせる。
送信部105bは、第3の端末グループ(第3端末群)に属する端末を宛先とするパケットを当該端末それぞれの対抗するゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する場合には同一のタイミングで送信を行い、第2の端末グループ(第2の端末群)に属する端末を宛先とするパケットを当該端末それぞれの対抗するゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する場合には互いに異なるタイミングで送信を行うとともに第4の端末グループ(第4の端末群)に属する端末を宛先とするパケットを当該端末それぞれの対抗するゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する。
[送信処理におけるサーバ10bの動作]
第3の実施形態に係るサーバ10bによるパケットの送信処理には、例えば、第2の実施形態において図24を参照しながら説明した送信処理と同様の処理を用いることができる。
[端末グループ取り出し表の構成]
以下、端末グループ取り出し表D13の構成の一例について説明する。
図32は、本発明の第3の実施形態に係るサーバ10bにおいて用いられる端末グループ取り出し表D13の構成を示す図である。
図32に示すように、端末グループ取り出し表D13は、エントリ番号と、変数nと、送信出力を弱めさせる(低出力とする)ゲートウェイ20のゲートウェイグループを識別する情報と、送信出力を弱めさせない(高出力とする)ゲートウェイ20のゲートウェイグループを識別する情報と、低出力とするゲートウェイ20のゲートウェイグループに対応する端末グループ(キュー種別)を識別する情報と、高出力とするゲートウェイ20のゲートウェイグループに対応する端末グループ(キュー種別)を識別する情報と、が対応付けられた表形式のデータである。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態に係るサーバ10bは、端末へ送信されるパケットを前記端末と無線通信を行うゲートウェイ20(基地局)へ送信する通信制御装置である。サーバ10b(通信制御装置)は、第1端末分類部102b-1と、第2端末分類部102b-2と、送信出力制御部106と、送信部105bと、を備える。第1端末分類部102b-1は、対抗するゲートウェイ20(対向基地局)とは異なるゲートウェイ20(基地局)による電波干渉の大きさに基づいて、複数の前記端末を、第1の端末グループ(第1の端末群)と、前記第1の端末グループ(第1の端末群)よりも前記電波干渉の大きさが相対的に大きい第2の端末グループ(第2の端末群)と、に分類する。第2端末分類部102b-2は、対抗するゲートウェイ20(対向基地局)からの電波の受信信号強度に基づいて、前記第1の端末グループ(第1の端末群)に含まれる複数の端末を、第3の端末グループ(第3の端末群)と、前記第3の端末グループ(第3の端末群)よりも前記受信信号強度が相対的に強い第4の端末グループ(第4の端末群)と、に分類する。送信出力制御部106は、前記第4の端末グループ(第4の端末群)に属する端末を宛先とするパケットを送信する場合、前記端末の対抗するゲートウェイ20(対向基地局)の電波の送信出力を弱めさせる。送信部105bは、前記第3の端末グループ(第3の端末群)に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対抗するゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する場合には同一のタイミングで送信を行い、前記第2の端末グループ(第2の端末群)に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対抗するゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する場合には互いに異なるタイミングで送信を行うとともに前記第4の端末グループ(第4の端末群)に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対抗するゲートウェイ20(対向基地局)へ送信する。
上記のような構成を備えることにより、第3の実施形態に係るサーバ10bは、当該サーバ10と各端末との間の通信に要する時間をさらに短縮させることができる。
上述した実施形態におけるサーバ10及びサーバ10bの一部又は全部を、コンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。更に「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、更に上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、PLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されるものであってもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明してきたが、上記実施形態は本発明の例示に過ぎず、本発明が上記実施形態に限定されるものではないことは明らかである。したがって、本発明の技術思想及び要旨を逸脱しない範囲で構成要素の追加、省略、置換、及びその他の変更を行ってもよい。
1…通信制御システム、10,10b…サーバ、20…ゲートウェイ、100…制御部、101…データ取得部、102,102b…端末分類部、102b-1…第1端末分類部、102b-2…第2端末分類部、103…基地局分類部、104…記憶部、105…送信部、106…送信出力制御部

Claims (8)

  1. 端末へ送信されるパケットを前記端末と無線通信を行う基地局へ送信する通信制御装置であって、
    対向基地局とは異なる基地局による電波干渉の有無に基づいて、複数の前記端末を、前記電波干渉を受けない第1の端末群と、前記電波干渉を受ける第2の端末群と、に分類する端末分類部と、
    前記第1の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には前記第1の端末群の全ての前記端末について同一のタイミングで一斉に送信を行い、前記第2の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には互いに異なるタイミングとなるようにスケジューリングして送信を行う送信部と、
    を備える通信制御装置。
  2. 互いに電波干渉が生じない基地局同士をグループ化する基地局分類部、
    をさらに備え、
    前記送信部は、
    前記第2の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合、グループ化された基地局群ごとに異なるタイミングで送信を行う
    請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 互いに電波干渉が生じない基地局同士をグループ化する基地局分類部、
    をさらに備え、
    前記送信部は、
    前記第2の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合、第1の基地局群に属する基地局に対してパケットの送信を行わないときに、前記第1の基地局群に属する基地局によって電波干渉を受ける端末を宛先とするパケットを送信する
    請求項1に記載の通信制御装置。
  4. 端末へ送信されるパケットを前記端末と無線通信を行う基地局へ送信する通信制御装置であって、
    対向基地局とは異なる基地局による電波干渉の大きさに基づいて、複数の前記端末を、第1の端末群と、前記第1の端末群よりも前記電波干渉の大きさが相対的に大きい第2の端末群と、に分類する第1端末分類部と、
    対向基地局からの電波の受信信号強度に基づいて、前記第1の端末群に含まれる複数の端末を、第3の端末群と、前記第3の端末群よりも前記受信信号強度が相対的に強い第4の端末群と、に分類する第2端末分類部と、
    前記第4の端末群に属する端末を宛先とするパケットを送信する場合、前記端末の対向基地局の電波の送信出力を弱めさせる送信出力制御部と、
    前記第3の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には同一のタイミングで送信を行い、前記第2の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には互いに異なるタイミングで送信を行うとともに前記第4の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する送信部と、
    を備える通信制御装置。
  5. 前記送信部は、
    前記無線通信における通信品質、及び前記基地局の間の電波干渉の大きさのうち少なくとも一方に応じて、前記パケットの送信間隔を変化させる
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の通信制御装置。
  6. 端末へ送信されるパケットを前記端末と無線通信を行う基地局へ送信する通信制御方法であって、
    対向基地局とは異なる基地局による電波干渉の有無に基づいて、複数の前記端末を、前記電波干渉を受けない第1の端末群と、前記電波干渉を受ける第2の端末群と、に分類する端末分類ステップと、
    前記第1の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には前記第1の端末群の全ての前記端末について同一のタイミングで一斉に送信を行い、前記第2の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には互いに異なるタイミングとなるようにスケジューリングして送信を行う送信ステップと、
    を有する通信制御方法。
  7. 端末へ送信されるパケットを前記端末と無線通信を行う基地局へ送信する通信制御方法であって、
    対向基地局とは異なる基地局による電波干渉の大きさに基づいて、複数の前記端末を、第1の端末群と、前記第1の端末群よりも前記電波干渉の大きさが相対的に大きい第2の端末群と、に分類する第1端末分類ステップと、
    対向基地局からの電波の受信信号強度に基づいて、前記第1の端末群に含まれる複数の端末を、第3の端末群と、前記第3の端末群よりも前記受信信号強度が相対的に強い第4の端末群と、に分類する第2端末分類ステップと、
    前記第4の端末群に属する端末を宛先とするパケットを送信する場合、前記端末の対向基地局の電波の送信出力を弱めさせる送信出力制御ステップと、
    前記第3の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には同一のタイミングで送信を行い、前記第2の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する場合には互いに異なるタイミングで送信を行うとともに前記第4の端末群に属する端末を宛先とするパケットを前記端末それぞれの対向基地局へ送信する送信ステップと、
    を有する通信制御方法。
  8. 請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の通信制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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