JP7259921B2 - 情報処理装置、及び制御方法 - Google Patents

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本発明は物体認識に関する。
カメラによって生成された撮像画像から物体を検出する技術が開発されている。例えば特許文献1は、撮像画像から複数の物体を検出し、検出した物体の関連づけを行う装置を開示している。具体的には、特許文献1の装置は、撮像画像に物(例えばカバン)と複数の人物とが含まれている場合に、その物と持ち主の人物とを関連づける。
そのために、特許文献1の装置は、予め規定されている接続関係を利用して、人の身体の部位を順に認識しながら接続していく。例えば、顔->首->胴体->腕という順番で認識及び接続が行われる。さらに、特許文献1の装置は、認識された部位の周辺に頻繁に存在する物として予め規定されている物の認識を行う。例えば、腕の周辺に頻繁に存在する物として、カバンが規定されている。そのため、前述した様に人の腕が認識されたことに応じて、カバンの認識が行われる。その結果、「顔->首->胴体->腕->カバン」のように接続されていることが分かる。そこで特許文献1の装置は、接続されている顔とカバンの関連づけ(すなわち、人とカバンの関連づけ)を行う。
ここで特許文献1では、人の身体の部位の周辺に頻繁に存在する物について、その部位に対しておよそどの辺りの位置にあるのかを推定するための情報が規定されている。そして、特許文献1には、この情報を用いて、物を認識する画像領域を限定してもよいことが記載されている。例えば特許文献1の装置は、前述した流れで人の腕を検出したら、人の腕に対しておよそどの辺りにカバンが存在するかを示す情報を利用して、カバンの認識を行う画像領域を限定する。そして、限定した画像領域についてカバンの認識が行われる。
特開2010-086482号公報
Zhe Cao、外3名、「Realtime Multi-Person 2D Pose Estimation using Part Affinity Fields」、CoRR、2016年11月24日 Riza Alp Guler、外2名、「DensePose: Dense Human Pose Estimation In The Wild」、CoRR、2018年2月1日 Haoshu Fang、外2名「Regional Multi-person Pose Estimation」、CoRR、2016年
特許文献1の技術では、人の身体の部位とその部位の周囲に存在する物とが、予め1対1で対応づけられている。そして、人の身体の部位を認識したことを前提として、その部位に対応づけられている物の認識が行われる。そのため、或る部位が認識されなかったら、その部位の対応づけられている物を認識することができない。例えば前述の例では、腕が認識されなければ、カバンを認識できない。
この点、人の身体全体が必ずしも撮像画像に含まれるとは限らない。例えば、人の腕の前に障害物が立っていたり、人物の腕がカメラの撮像範囲の外にあったりすると、撮像画像から腕が認識されないため、カバンを認識することもできなくなる。
本願発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、人の持ち物を撮像画像から高い精度で検出する技術を提供することである。
本発明の情報処理装置は、1)撮像画像に含まれる人の身体を構成する複数のパーツを検出するパーツ検出部と、2)検出された複数のパーツそれぞれの位置に関する情報を用いて、撮像画像における対象オブジェクトの推定位置を検出する推定位置検出部と、を有する。
本発明の制御方法は、コンピュータによって実行される制御方法である。当該制御方法は、1)撮像画像に含まれる人の身体を構成する複数のパーツを検出するパーツ検出ステップと、2)検出された複数のパーツそれぞれの位置に関する情報を用いて、撮像画像における対象オブジェクトの推定位置を検出する推定位置検出ステップと、を有する。
本発明のプログラムは、コンピュータに、本発明の制御方法が有する各ステップを実行させる。
本発明によれば、人の持ち物を撮像画像から高い精度で検出する技術が提供される。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
本実施形態の情報処理装置が行う処理を概念的に示す図である。 実施形態1の情報処理装置の機能構成を例示する図である。 情報処理装置を実現するための計算機を例示する図である。 実施形態1の情報処理装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。 複数のパーツ及びそれらの接続関係を例示する図である。 パーツ情報が示す情報を例示する第1の図である。 パーツ情報が示す情報を例示する第2の図である。 パーツ情報が示す情報を例示する第3の図である。 パーツ情報が示す情報を例示する第4の図である。 対象オブジェクトの位置情報を重ね合わせる方法を例示する第1の図である。 対象オブジェクトの位置情報を重ね合わせる方法を例示する第2の図である。 実施形態2の情報処理装置の機能構成を例示するブロック図である。 実施形態2の情報処理装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。 実施形態3の情報処理装置が実行する処理の概要を例示する図である。 実施形態3の情報処理装置の機能構成を例示するブロック図である。 実施形態2の情報処理装置によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。 推定位置を含む候補領域を例示する図である。 候補領域に含まれる推定位置の数に基づいて算出される第1スコアを例示する図である。 推定位置について算出された対象オブジェクトの存在確率を考慮して算出される第1スコアを例示する図である。 種類情報を利用する実施形態3の情報処理装置が実行する処理の流れを例示するフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。また、特に説明する場合を除き、各ブロック図において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。
[実施形態1]
<概要>
図1は、本実施形態の情報処理装置2000が行う処理を概念的に示す図である。情報処理装置2000は、カメラ10によって生成された撮像画像20から、対象オブジェクトが存在すると推定される位置である推定位置24を検出する。対象オブジェクトは、人の持ち物である。なお、ここでいう「人の持ち物」とは、人が手に持っている物(手提げカバンや杖など)には限定されず、何らかの形で人が所持している物を全般的に含む。例えば、人の持ち物には、人が肩に掛けている物(肩掛けカバンなど)、人が首から提げている物(身分証明書など)、人が背中に背負っている物(リュックサックなど)、人が頭に装着している物(帽子やヘルメットなど)、人が顔に装着している物(眼鏡やサングラスなど)、及び人が手に装着している物(時計など)などが含まれる。
情報処理装置2000は、撮像画像20に含まれる人の身体を構成する複数のパーツ22を検出する。例えばパーツ22は、関節である。そして情報処理装置2000は、検出された複数のパーツ22それぞれの位置に関連する情報を用いて、撮像画像20における対象オブジェクトの推定位置24を検出する。推定位置24は、一点であってもよいし、複数の点であってもよいし、大きさを持つ画像領域であってもよい。
<作用・効果>
人の持ち物は、人の身体を構成する複数のパーツ22との相対的な位置関係を予測することができる。例えばリュックサックの位置は、首、肩、及び腰の位置関係を利用して予測することが考えられる。そこで情報処理装置2000は、撮像画像20から人の複数のパーツ22を検出し、検出された複数のパーツ22の位置関係を利用して、対象オブジェクトの推定位置24を検出する。このように複数のパーツ22との位置関係を利用して対象オブジェクトの位置を推測することにより、特定の1つの部位との位置関係を利用して対象オブジェクトの位置を推測する方法と比較し、対象オブジェクトの位置を高い精度で推測することができる。
また、このように人の複数のパーツの位置関係を利用して持ち物の位置を予測する場合、一部のパーツを撮像画像20から検出することができなかったとしても、検出することができたパーツの位置関係を利用して、対象オブジェクトの位置をある程度予測することができる。例えばリュックサックの位置を首、左右の肩、及び左右の腰の位置関係を利用して予測するとする。この場合、左肩などの一部のパーツを検出することができなかったとしても、首、右肩、及び左右の腰という他のパーツの位置関係を利用することで、リュックサックの位置を程度予測することが可能である。このような観点からも、本実施形態の情報処理装置2000によれば、特定の1つの部位との位置関係を利用して対象オブジェクトの位置を推測する方法と比較してノイズに頑健であり、高い精度で対象オブジェクトの位置を推測できる。
なお、図1を参照した上述の説明は、情報処理装置2000の理解を容易にするための例示であり、情報処理装置2000の機能を限定するものではない。以下、本実施形態の情報処理装置2000についてさらに詳細に説明する。
<情報処理装置2000の機能構成の例>
図2は、実施形態1の情報処理装置2000の機能構成を例示する図である。情報処理装置2000は、パーツ検出部2020及び推定位置検出部2040を有する。パーツ検出部2020は、撮像画像20に含まれる人の身体を構成する複数のパーツ22を検出する。推定位置検出部2040は、検出された複数のパーツ22それぞれの位置に関する情報を用いて、撮像画像20に含まれる人が所持する対象オブジェクトの推定位置24を検出する。
<情報処理装置2000のハードウエア構成>
情報処理装置2000の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、情報処理装置2000の各機能構成部がハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現される場合について、さらに説明する。
図3は、情報処理装置2000を実現するための計算機1000を例示する図である。計算機1000は任意の計算機である。例えば計算機1000は、Personal Computer(PC)やサーバマシンなどの据え置き型の計算機である。その他にも例えば、計算機1000は、スマートフォンやタブレット端末などの可搬型の計算機である。その他にも例えば、計算機1000は、撮像画像20を生成するカメラ10であってもよい。計算機1000は、情報処理装置2000を実現するために設計された専用の計算機であってもよいし、汎用の計算機であってもよい。
計算機1000は、バス1020、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120を有する。バス1020は、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージデバイス1080、入出力インタフェース1100、及びネットワークインタフェース1120が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1040などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
プロセッサ1040は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などの種々のプロセッサである。メモリ1060は、RAM(Random Access Memory)などを用いて実現される主記憶装置である。ストレージデバイス1080は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、メモリカード、又は ROM(Read Only Memory)などを用いて実現される補助記憶装置である。
入出力インタフェース1100は、計算機1000と入出力デバイスとを接続するためのインタフェースである。例えば入出力インタフェース1100には、キーボードなどの入力装置や、ディスプレイ装置などの出力装置が接続される。ネットワークインタフェース1120は、計算機1000を通信網に接続するためのインタフェースである。この通信網は、例えば LAN(Local Area Network)や WAN(Wide Area Network)である。ネットワークインタフェース1120が通信網に接続する方法は、無線接続であってもよいし、有線接続であってもよい。
ストレージデバイス1080は、情報処理装置2000の各機能構成部を実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1040は、これら各プログラムモジュールをメモリ1060に読み出して実行することで、各プログラムモジュールに対応する機能を実現する。
<カメラ10について>
カメラ10は、撮像を行い、その結果として画像データを生成する任意の撮像装置である。例えばカメラ10は、監視場所に設置された監視カメラである。
前述した様に、情報処理装置2000を実現する計算機1000は、カメラ10であってもよい。この場合、カメラ10は、自身で生成した撮像画像20を解析することで、オブジェクト領域30の特定を行う。このような機能を持たせるカメラ10としては、例えば、インテリジェントカメラ、ネットワークカメラ、又は IP(Internet Protocol)カメラなどと呼ばれるカメラを用いることができる。
<情報処理装置2000の利用例>
情報処理装置2000は、「カメラによって生成された画像データから所定のオブジェクトを検出する」という処理が有用な任意の場面で利用することができる。例えば情報処理装置2000は、監視カメラによって生成された監視映像の解析に利用される。この場合、カメラ10は監視映像を生成する監視カメラである。また、撮像画像20は監視映像を構成するビデオフレームである。
情報処理装置2000は、監視映像を構成するビデオフレームから、所定のオブジェクトの推定位置を検出する。こうすることで、監視場所における対象オブジェクトの存在及びその推定位置を把握することができる。また、対象オブジェクトを持っている人物を検出することもできる。
より具体的には、情報処理装置2000によれば、監視映像を利用して、危険物の存在を把握したり、要注意人物(危険物を持っている人物やサングラスやヘルメットなどで顔を隠している人物など)の存在を把握したりすることができる。また、監視対象の施設で置き去り物体が発見された場合に、その施設の様々な場所に設置された監視カメラによって生成された過去の監視映像を情報処理装置2000で解析することにより、その置き去り物体が運ばれたルートの特定や、その置き去り物体を運んだ人物の検出などを行うこともできる。
<処理の流れ>
図4は、実施形態1の情報処理装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。情報処理装置2000は、撮像画像20を取得する(S102)。パーツ検出部2020は、撮像画像20から、対象人物を構成する複数のパーツ22を検出する(S104)。推定位置検出部2040は、検出した複数のパーツ22の位置に関する情報を用いて、推定位置24を検出する(S106)。
情報処理装置2000が図4に示す一連の処理を実行するタイミングは様々である。例えば情報処理装置2000は、カメラ10によって撮像画像20が生成される度に、その撮像画像20を取得して、図4に示す一連の処理を実行する。その他にも例えば、情報処理装置2000は、所定のタイミングで、カメラ10によって生成された撮像画像20を複数まとめて取得し、各撮像画像20について図4に示す一連の処理を実行する(いわゆるバッチ処理)。その他にも例えば、情報処理装置2000は、撮像画像20を指定する入力操作を受け付け、指定された撮像画像20について一連の処理を実行する。
<撮像画像20の取得:S102>
情報処理装置2000は撮像画像20を取得する(S102)。撮像画像20は、カメラ10によって生成された画像データそのものであってもよいし、カメラ10によって生成された画像データに対して何らかの処理(例えば色調補正やトリミングなど)が加えられたものであってもよい。
情報処理装置2000が撮像画像20を取得する方法は任意である。例えば情報処理装置2000は、撮像画像20が記憶されている記憶装置にアクセスすることで、撮像画像20を取得する。撮像画像20が記憶されている記憶装置は、カメラ10の内部に設けられていてもよいし、そのカメラの外部に設けられていてもよい。その他にも例えば、情報処理装置2000は、カメラ10から送信される撮像画像20を受信することで、撮像画像20を取得してもよい。なお、前述したように、情報処理装置2000がカメラ10として実現される場合、情報処理装置2000は、自身で生成した撮像画像20を取得する。
<パーツ22の検出:S104>
パーツ検出部2020は、撮像画像20から、人を構成する複数のパーツ22を検出する(S104)。人を構成するパーツ22は、例えば、人の関節を表す。また、パーツ22は、顔のパーツ(目、耳、又は鼻など)や、腕、脚、又は胴体の所定部分(中心点など)などを表してもよい。
パーツ検出部2020は、パーツ22の検出に加え、隣接するパーツ22間の接続関係の特定を行うことが好ましい。図5は、複数のパーツ22及びそれらの接続関係を例示する図である。図5では、例えば、左右それぞれの手首、肘、肩、腰、膝、及び足首の関節点、左右の目及び耳、並びに鼻及び首という18個のパーツ22が検出されている。さらに、手首と肘、肘と肩などのように隣接するパーツ22が接続されている。このようにパーツ22間の接続関係を特定すると、撮像画像20に複数の人が含まれている場合であっても、検出された複数のパーツ22を各人のパーツに分けることができる。
このような人を構成するパーツを検出する技術、及び検出したパーツ22の接続関係を特定する技術には、例えば非特許文献1、2、又は3などの技術を利用することができる。以下では、隣接するパーツ22を連結するデータ(図5における各直線を表すデータ)を「ボーン」と呼ぶ。
パーツ検出部2020は、検出した複数のパーツ22の位置関係を表す情報を生成する。以下、この情報をパーツ情報と呼ぶ。パーツ情報が示す情報は様々である。図6から図9は、パーツ情報が示す情報を例示する図である。
図6は、パーツ情報が示す情報を例示する第1の図である。図6において、パーツ情報は、各パーツ22の位置を表す座標が列挙されたベクトルデータ F=(P1, P2,...) を示す。パーツ22の座標は、絶対座標であってもよいし、相対座標であってもよい。絶対座標は、撮像画像20の所定位置(例えば左上端)を原点とする座標である。一方、相対座標は、いずれか1つのパーツ22の座標を原点とする座標である。
図7は、パーツ情報が示す情報を例示する第2の図である。図7において、パーツ情報は、連接するパーツ22を結ぶ方向ベクトルが列挙されたベクトルデータ F=(v1, v2,...) を示す。方向ベクトルは、ボーンの向きと大きさを表すベクトルであるとも言える。例えば図7において、方向ベクトル v1 は、パーツ22の位置 P1 と P2 を結ぶ方向ベクトルである。なお、各方向ベクトルは、長さ1に正規化されてもよい。
図8は、パーツ情報が示す情報を例示する第3の図である。図8において、パーツ情報は、隣接するパーツ22を結ぶ方向ベクトルの向きが列挙されたベクトルデータ F=(α1, α2,...) を示す。方向ベクトルの向きは、撮像画像20について定められる所定の方向(例えば右方向)を基準方向とする角度で表されてもよいし、いずれか1つの方向ベクトルを基準方向とする角度で表されてもよい。例えば図6(c)において、α1は、方向ベクトル v1 の向きであり、撮像画像20の右方向を基準方向として表されている。
図9は、パーツ情報が示す情報を例示する第4の図である。図9において、パーツ情報は、隣接するボーンが成す角の大きさが列挙されたベクトルデータ F=(β1, β2,...) を示す。例えば図6(d)において、β1は、P1 と P2 を連結するボーンと、P2 と P3 を連結するボーンとが成す角の大きさである。
なお、撮像画像20に複数の人が含まれる場合、パーツ情報は撮像画像20から検出された各人について生成される。これは、前述したようにパーツ間の接続関係を把握することにより実現することができる。
<推定位置24の検出:S104>
推定位置検出部2040は、パーツ情報を用いて推定位置24を検出する。前述した様に、推定位置24は、撮像画像20において対象オブジェクトが存在すると推定される位置である。推定位置24は、撮像画像20上において、一点で表されてもよいし、複数の点で表されてもよいし、画像領域で表されてもよい。
例えば推定位置24の検出には、対象オブジェクトの位置情報と、その対象オブジェクトを所持する人のパーツ情報とを対応づけた参照情報が利用される。参照情報は予め用意して、情報処理装置2000と通信可能な記憶部に記憶させておく。この記憶部を、参照情報記憶部と呼ぶ。参照情報記憶部は、情報処理装置2000の内部と外部のどちらに設けられてもよい。
例えば推定位置検出部2040は、参照情報記憶部から、撮像画像20から生成したパーツ情報との類似度が高いパーツ情報を示す参照情報を、1つ以上抽出する。そして、推定位置検出部2040は、抽出した参照情報が示す対象オブジェクトの位置情報に基づいて、推定位置24を特定する。
例えば推定位置検出部2040は、抽出した参照情報が示す対象オブジェクトの位置情報を重ね合わせることで、推定位置24を検出する。例えば参照情報が示す対象オブジェクトの位置情報は、対象オブジェクトを所持する人が含まれる所定サイズの画像データ(以下、参照画像)の各画像に対応する行列データ(以下、位置情報行列)である。例えば位置情報行列の各要素は、参照画像の各画素について、対象オブジェクトの有無を示す。この場合、位置情報行列の各要素は、対応する画素に対象オブジェクトが存在する場合には1を示し、対応する画素に対象オブジェクトが存在しない場合に0を示す。
対象オブジェクトの位置情報を重ね合わせる方法は様々である。以下、その方法を例示する。
<<重ねあわせの方法1>>
例えば推定位置検出部2040は、抽出された各参照情報が示す位置情報行列を積算することで、対象オブジェクトの位置情報を重ね合わせる。このようにして得られる行列データでは、値が大きい要素ほど、多くの参照情報においてその要素に対応する画素に対象オブジェクトが存在していることを意味する。そのため、このようにして得られる行列データは、対象オブジェクトが存在する確率の大きさの分布を表しているといえる。
図10は、位置情報行列を重ね合わせる方法を例示する第1の図である。図10では、撮像画像20から生成されたパーツ情報と類似度の高いパーツ情報を示す参照情報が2つ抽出されている。そのため、推定位置検出部2040は、これら2つの参照情報それぞれが示す位置情報行列50を積算することで、行列データ60を得ている。なお、位置情報行列50と行列データ60において、要素の値が0の部分については、表記が省略されている(後述の図11についても同様)。
推定位置検出部2040は、このように生成した行列データ60をさらに変換してもよい。例えば推定位置検出部2040は、行列データ60において、値が最大の要素以外の要素の値を0に変換する。こうすることで、対象オブジェクトが存在する確率が最も高い位置のみを、推定位置24として扱うようにする。その他にも例えば、推定位置検出部2040は、行列データ60において、値が閾値以下である要素の値を0に変更する。こうすることで、対象オブジェクトの存在確率が一定程度大きい位置のみを、推定位置24として扱うようにする。
<<重ねあわせの方法2>>
推定位置検出部2040は、位置情報行列と同じサイズの行列データを生成し、その行列データの各要素に対して、1)抽出された各参照情報が示す位置情報行列の少なくとも1つにおいて、対応する要素の値が1である場合には1を設定し、2)抽出された各参照情報が示す位置情報行列のいずれにおいても、対応する要素の値が0である場合には0を設定する。すなわち、重ねあわせの結果得られる行列データは、少なくとも1つの参照画像において対象オブジェクトが存在する箇所の要素には1を示し、いずれの参照画像においても対象オブジェクトが存在しない箇所の要素には0を示す。なお、このような行列データは、抽出された各参照情報が示す位置情報行列の各要素について論理和を算出することでも得ることができる。
図11は、位置情報行列を重ね合わせる方法を例示する第2の図である。図11において抽出されている位置情報行列50は、図10のケースと同様である。一方で、重ねあわせの結果得られている行列データ60は、1と0のいずれか一方を示しており、図10の行列データ60とは異なっている。具体的には、行列データ60の各要素は、位置情報行列50-1の対応する要素の値と、位置情報行列50-2の対応する要素の値の少なくとも一方が1である場合には、1を示している。
推定位置検出部2040は、このように生成した行列データ60をさらに変換してもよい。例えば推定位置検出部2040は、行列データ60が表す位置の分布の中心位置を算出し、算出した中心位置に対応する要素以外の要素の値を0に変更する。こうすることで、得られた分布の中心のみを、推定位置24して扱うことができる。その他にも例えば、推定位置検出部2040は、前述した中心位置を中心とする所定範囲よりも外にある画素に対応する要素の値を0に変更する。こうすることで、得られた分布の中心から所定範囲に対象オブジェクトが存在することを表すようにする。なお、この所定範囲は、推定位置検出部2040に予め設定されていてもよいし、推定位置検出部2040からアクセス可能な記憶装置に格納しておいてもよい。
<<重ねあわせの結果と撮像画像20との対応付け>>
推定位置検出部2040は、参照情報が示すオブジェクトの位置情報を重ね合わせた結果として得られたデータ(すなわち、前述した行列データ60)を撮像画像20と対応付けることで、推定位置24を検出する。例えば行列データ60が対象オブジェクトの有無を示す場合、推定位置検出部2040は、行列データ60の要素を撮像画像20上の位置に対応付け、行列データ60において値が1を示す要素に対応する撮像画像20の位置を、推定位置24として検出する。
その他にも例えば、行列データ60が、対象オブジェクトが存在する確率の大きさを示す場合(位置情報行列を積算することで行列データ60を得る場合)、推定位置検出部2040は、行列データ60の要素を撮像画像20上の位置に対応付け、行列データ60において値が0より大きい要素に対応する撮像画像20の位置を、推定位置24として検出する。さらに推定位置検出部2040は、検出した推定位置24に、対応する行列データ60の要素の値を対応付ける。こうすることで、各推定位置24について、その推定位置24に対象オブジェクトが存在する確率の大きさが得られる。
ここで、行列データ60と撮像画像20とを対応づけは、例えば次のように行う。まず推定位置検出部2040は、行列データ60の算出に利用した、撮像画像20から得たパーツ情報について、そのパーツ情報が示すパーツ22の外接矩形を算出する。さらに推定位置検出部2040は、前述した行列データ60の行サイズと列サイズのそれぞれを、算出した外接矩形の高さと幅に一致するように、拡大又は縮小する。推定位置検出部2040は、このようにサイズを調整した行列データ60を、撮像画像20から得られた外接矩形にマッピングすることで、行列データ60の各要素を、撮像画像の位置(画素)に対応づける。
<<パーツ情報の類似判定>>
推定位置検出部2040は、撮像画像20から得られたパーツ情報との類似度合いが高いパーツ情報を示す参照情報を、参照情報記憶部から抽出する。そのために、推定位置検出部2040は、2つのパーツ情報が類似するか否かを判定する。
2つのパーツ情報の類似度合いは、例えば、それらのパーツ情報が示すベクトルデータ間の距離で表される。例えば推定位置検出部2040は、2つのパーツ情報が示すベクトルデータの間の距離が所定の閾値以下である場合、それらのパーツ情報は類似していると判定する。一方、推定位置検出部2040は、ベクトル間の距離が所定の閾値よりも大きい場合には、それらのパーツ情報は類似していないと判定する。なお、所定の閾値は、推定位置検出部2040に予め設定されていてもよいし、推定位置検出部2040からアクセス可能な記憶装置に記憶させておいてもよい。ここで、ベクトルデータの間の距離を算出する技術には、既存の種々の技術を利用することができる。
その他にも例えば、推定位置検出部2040は、撮像画像20から生成したパーツ情報と各参照情報に含まれるパーツ情報とについて類似度を算出し、算出された類似度の高さが上位所定個の参照情報を抽出してもよい。例えば類似度として前述した距離を利用する場合、参照情報を距離の降順でソートすることにより、参照情報を類似度の高い順でソートすることができる。
<<学習済みの検出器を利用する方法>>
推定位置検出部2040が推定位置24を検出する方法は、参照情報記憶部から参照情報を抽出する方法に限定されない。例えば推定位置検出部2040は、画像データから生成されたパーツ情報が入力されたことに応じて、その画像データにおいて対象オブジェクトが存在すると推定される位置を検出するように予め学習させた検出器を利用してもよい。検出器のモデルには、ニューラルネットワークなどの任意のモデルを採用できる。
この検出器の学習は、参照情報を利用して予め行われる。具体的には、「画像データ、その画像データから生成された参照情報」という組み合わせ、すなわち、「画像データ、その画像データに含まれる人のパーツ情報、その人が所持する対象オブジェクトの位置」という組み合わせで構成されるデータを教師データとして用いて、検出器の学習が行われる。このような教師データを用いることにより、検出器に、対象オブジェクトと人との相対的な位置関係を学習させることができる。
<結果の出力>
情報処理装置2000は、推定位置24を特定する情報(以下、出力情報)を出力する。出力情報を出力する方法は様々である。例えば情報処理装置2000は、出力情報を任意の記憶装置に記憶させる。その他にも例えば、情報処理装置2000は、出力情報をディスプレイ装置に表示させる。
例えば出力情報は、撮像画像20の識別子及び推定位置24を示す。撮像画像20から複数の推定位置24が特定された場合、出力情報は、複数の推定位置24それぞれを示す。その他にも例えば、出力情報は、推定位置24を示す情報(例えばバツ印や枠などのマーク)を重畳させた撮像画像20であってもよい。
[実施形態2]
<概要>
図12は、実施形態2の情報処理装置2000の機能構成を例示するブロック図である。以下で説明する点を除き、実施形態2の情報処理装置2000は、実施形態1の情報処理装置2000と同様の機能を有する。
実施形態2の情報処理装置2000は、複数の種類の対象オブジェクトを扱う。具体的には、情報処理装置2000は、検出すべきオブジェクトの種類を示す種類情報を取得し、種類情報に示されている種類のオブジェクトを対象オブジェクトとする。そのために、実施形態2の情報処理装置2000は、種類情報を取得する種類情報取得部2060を有する。
種類情報が示すオブジェクトの種類は、1つであってもよいし、複数であってもよい。種類情報がオブジェクトの種類を複数示す場合、情報処理装置2000は、各種類のオブジェクトをそれぞれ対象オブジェクトとして、各対象オブジェクトについて推定位置24を検出する。例えば、種類情報が「帽子、サングラス、白杖」という3つの種類を示している場合、情報処理装置2000は、撮像画像20の中から、帽子の推定位置24、サングラスの推定位置24、及び白杖の推定位置24をそれぞれ検出する。
また、種類情報は、特定の種類のオブジェクトではなく、任意の種類のオブジェクトを検出すべきことを示してもよい。この場合、情報処理装置2000は、情報処理装置2000が扱うことができる全種類のオブジェクトをそれぞれ対象オブジェクトとして、各対象オブジェクトについて推定位置24を検出する。
種類情報取得部2060が種類情報を取得する方法は様々である。例えば種類情報取得部2060は、種類情報が記憶されている記憶装置から種類情報を取得する。その他にも例えば、種類情報取得部2060は、他の装置から送信される種類情報を受信することで、種類情報を取得する。その他にも例えば、種類情報取得部2060は、ユーザから種類情報の入力を受け付けることで、種類情報を取得する。
実施形態2の推定位置検出部2040は、種類情報に示されている種類のオブジェクトについて推定位置24を検出する。例えば、実施形態2の情報処理装置2000が利用する参照情報は、オブジェクトの種類ごとに用意されているとする。すなわち、参照情報が、「オブジェクトの種類、その種類のオブジェクトの位置、及びその種類のオブジェクトを所持する人のパーツ情報」という組み合わせを示す。推定位置検出部2040は、種類情報に示されている種類のオブジェクトを示し、なおかつ撮像画像20から生成したパーツ情報との類似度が高いパーツ情報を示す参照情報を抽出する。そして推定位置検出部2040は、抽出した参照情報を利用して、推定位置24を検出する。
その他にも例えば、実施形態2の推定位置検出部2040では、オブジェクトの種類ごとに、推定位置24を検出する検出器を用意しておいてもよい。この場合、オブジェクトの種類ごとに、その種類のオブジェクトに関する参照情報を利用して、その種類のオブジェクトの推定位置24を検出する検出器の学習を行っておく。推定位置検出部2040は、撮像画像20から生成したパーツ情報を、種類情報が示す種類のオブジェクトに対応する検出器に入力することで、その種類のオブジェクトについて推定位置24を検出する。
<作用効果>
実施形態の情報処理装置2000によれば、種類情報によって示されている種類のオブジェクトについて推定位置24が検出される。こうすることで、複数の種類のオブジェクトのうち、指定されたオブジェクトを撮像画像20から検出するように、情報処理装置2000を設定できる。そのため、複数の種類のオブジェクトそれぞれを撮像画像20から検出したり、その時々で検出するオブジェクトの種類を変更したりすることができる。そのため、情報処理装置2000の利便性が向上する。
例えば、要注意人物の持ち物に関する情報が得られたことに応じ、要注意人物の持ち物を検出するように撮像画像20を設定することができる。また、置き去り物体が発見された場合、その置き去り物体を検出するように情報処理装置2000を設定することができる。
<ハードウエア構成の例>
実施形態2の情報処理装置2000を実現する計算機のハードウエア構成は、実施形態1と同様に、例えば図3によって表される。ただし、本実施形態の情報処理装置2000を実現する計算機1000のストレージデバイス1080には、本実施形態の情報処理装置2000の機能を実現するプログラムモジュールがさらに記憶される。
<処理の流れ>
図13は、実施形態2の情報処理装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。種類情報取得部2060は、種類情報を取得する(S202)。情報処理装置2000は撮像画像20を取得する(S204)。パーツ検出部2020はパーツ22を検出する(S206)推定位置検出部2040は、種類情報に示される種類のオブジェクトについて、推定位置24を検出する(S208)。
[実施形態3]
図14は、実施形態3の情報処理装置2000が実行する処理の概要を例示する図である。実施形態3の情報処理装置2000は、対象オブジェクトの画像特徴に基づいて、撮像画像20から、候補領域26を1つ以上検出する。候補領域26は、対象オブジェクトを表すと推定される画像領域の候補である。例えば対象オブジェクトが帽子であれば、情報処理装置2000は、帽子の画像特徴に基づいて、帽子を表すと推定される画像領域を検出し、検出した画像領域を候補領域26とする。候補領域26は、例えば、対象オブジェクトを表す確率が所定値以上であると推測される画像領域である。
さらに情報処理装置2000は、候補領域26と推定位置24とに基づいて、オブジェクト領域30を特定する。例えば、情報処理装置2000は、複数検出された候補領域26のうち、推定位置24を含む候補領域26を、オブジェクト領域30として特定する。ただし、後述するように、候補領域26と推定位置24とに基づいて特定されるオブジェクト領域30は、推定位置24を含む候補領域26には限定されない。
<作用・効果>
本実施形態の情報処理装置2000によれば、対象オブジェクトの画像特徴に基づいて検出される候補領域26と、人を構成する複数のパーツ22に基づいて検出された推定位置24とを用いて、対象オブジェクトを表すオブジェクト領域30が特定される。こうすることで、対象オブジェクトの画像特徴に基づいて検出される候補領域26の全てがオブジェクト領域30(対象オブジェクトを表す画像領域)として特定されるわけではなく、推定位置24によって、オブジェクト領域30として特定される候補領域26が限定される。例えば、対象オブジェクトが存在する蓋然性が低い位置の候補領域26は、オブジェクト領域30として特定されなくなる。このように、対象オブジェクトを表す画像領域を、対象オブジェクトの画像特徴という基準と、人を構成する複数のパーツとの位置という基準の2つを利用して特定することにより、対象オブジェクトの画像特徴という1つの基準で特定する場合と比較し、対象オブジェクトを表す画像領域を高い精度で特定することができる。
なお、図14を参照した上述の説明は、情報処理装置2000の理解を容易にするための例示であり、情報処理装置2000の機能を限定するものではない。以下、本実施形態の情報処理装置2000についてさらに詳細に説明する。
<機能構成の例>
図15は、実施形態3の情報処理装置2000の機能構成を例示するブロック図である。実施形態3の情報処理装置2000は、実施形態2の情報処理装置2000が有する各機能構成部(図2参照)に加え、候補領域検出部2080及び特定部2100を有する。候補領域検出部2080は、対象オブジェクトの画像特徴に基づき、撮像画像20から候補領域26を1つ以上検出する。特定部2100は、検出された1つ以上の候補領域26と、推定位置24とに基づいて、候補領域26の中からオブジェクト領域30を特定する。
<ハードウエア構成の例>
実施形態2の情報処理装置2000を実現する計算機のハードウエア構成は、実施形態1と同様に、例えば図3によって表される。ただし、本実施形態の情報処理装置2000を実現する計算機1000のストレージデバイス1080には、本実施形態の情報処理装置2000の機能を実現するプログラムモジュールがさらに記憶される。
<処理の流れ>
図16は、実施形態2の情報処理装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。なお、図4と同じ符号が付されているステップは、図4に示したステップと同様のものである。候補領域検出部2080は、対象オブジェクトの画像特徴に基づいて、撮像画像20から候補領域26を1つ以上検出する(S302)。特定部2100は、候補領域26と推定位置24とに基づいて、オブジェクト領域30を特定する(S304)。
なお、必ずしも図16に示すように全ての処理がシーケンシャルに実行される必要はない。例えば、候補領域検出部2080が実行する処理(S302)と推定位置検出部2040が実行する処理(S104及びS106)とは、並行して実行されてもよい。
<候補領域26の検出:S302>
候補領域検出部2080は、対象オブジェクトの画像特徴に基づいて、撮像画像20から候補領域26を検出する(S302)。ここで、検出対象のオブジェクトの画像特徴に基づいて、画像データからそのオブジェクトを表すと推測される画像領域(すなわち、候補領域26)を検出する技術には、既存の技術を利用することができる。例えば、候補領域26の検出には、対象オブジェクトを表すと推定される画像領域を画像データから検出するように予め学習させた検出器を利用することができる。検出器のモデルには、ニューラルネットワーク(例えば、畳み込みニューラルネットワーク)や SVM(サポートベクトルマシン)などの任意のモデルを採用できる。
ここで、候補領域検出部2080は、対象オブジェクトを表すと推測される確率が閾値以上である画像領域を、候補領域26として検出する。ここで、この閾値を大きくすると、フォールスネガティブ(検出漏れ)が発生しやすくなる。一方、この閾値を小さくすると、フォールスポジティブ(誤検出)が発生しやすくなる。
この点、情報処理装置2000では、候補領域検出部2080のみによってオブジェクト領域30が特定されるわけではなく、推定位置検出部2040によって検出される推定位置24も用いて、オブジェクト領域30が特定される。そのため、閾値を大きめに設定して検出漏れが発生してしまうよりも、閾値を小さめに設定して誤検出が発生してしまう方が好ましいと言える。なぜなら、閾値を小さめに設定して候補領域26を多めに検出しておき、推定位置検出部2040によって検出される推定位置24を利用して候補領域26の絞り込みを行うという方法により、対象オブジェクトを表すオブジェクト領域30を高い精度で特定できるためである。
そこで、候補領域検出部2080が利用する上記閾値は、対象オブジェクトの画像特徴のみに基づいてオブジェクト領域30の特定を行う場合(すなわち、推定位置検出部2040を利用しない場合)に設定される閾値以下の値にすることが好適である。
候補領域検出部2080は、候補領域26の検出結果を表すデータを生成する。このデータは、検出された候補領域26を特定するデータであり、例えば候補領域26の特定の位置(例えば左上端の座標)及びサイズ(例えば幅と高さ)を示す。
<オブジェクト領域30の特定:S304>
特定部2100は、候補領域26と推定位置24とに基づいて、オブジェクト領域30を特定する(S304)。概念的には、特定部2100は、推定位置24を用いて、対象オブジェクトを含むと推測される画像領域である候補領域26の中から、対象オブジェクトを含む蓋然性が特に高いものを特定し、特定した候補領域26をオブジェクト領域30として特定する。ただし後述するように、オブジェクト領域30は、いずれか1つの候補領域26と完全に一致する必要はなく、候補領域26の一部の画像領域であってもよい。
特定部2100は、候補領域26と推定位置24との重なりに着目してオブジェクト領域30を特定する。その具体的な方法には、様々な方法を採用することができる。以下、その具体的な方法を例示する。
<<具体的な方法1>>
特定部2100は、推定位置24を含む候補領域26を、オブジェクト領域30として特定する。図17は、推定位置24を含む候補領域26を例示する図である。図17では、撮像画像20から、候補領域26が複数検出されている。また、推定位置24が1つ検出されている。ここで、推定位置24は候補領域26-1に含まれている。そこで特定部2100は、候補領域26-1をオブジェクト領域30として特定する。
<<具体的な方法2>>
ここでは、推定位置24が複数算出されることを前提とする。そして特定部2100は、各候補領域26について、推定位置24を含む度合いを表すスコア(以下、第1スコア)を算出する。特定部2100は、第1スコアに基づいてオブジェクト領域30を特定する。
第1スコアに基づいてオブジェクト領域30を特定する方法は様々である。例えば特定部2100は、第1スコアが最大である候補領域26を、オブジェクト領域30として特定する。その他にも例えば、特定部2100は、第1スコアが所定値以上である候補領域26をオブジェクト領域30として特定する。後者の場合、オブジェクト領域30が複数特定されうる。
第1スコアの定め方は様々である。例えば特定部2100は、候補領域26に含まれる推定位置24の数を、その候補領域26についての第1スコアとして算出する。その他にも例えば、特定部2100は、候補領域26に含まれる推定位置24の数を候補領域26の大きさで正規化した値(例えば、推定位置24の数を候補領域26の面積で割った値)を、その候補領域26についての第1スコアとして算出する。
図18は、候補領域26に含まれる推定位置24の数に基づいて算出される第1スコアを例示する図である。候補領域26には推定位置24が3つ含まれている。そこで例えば、特定部2100は、候補領域26の第1スコアを3とする。ここで、候補領域26の面積が S であるとする。この場合、特定部2100は、候補領域26の第1スコアを候補領域26の面積で正規化した 3/S を第1スコアとしてもよい。
第1スコアの算出方法は前述の例に限定されない。例えば、各推定位置24について、対象オブジェクトが存在する確率が算出されているとする。この場合、特定部2100は、候補領域26に含まれる各推定位置24について算出された存在確率の総和を、その候補領域26についての第1スコアとして算出してもよい。
図19は、推定位置24について算出された対象オブジェクトの存在確率を考慮して算出される第1スコアを例示する図である。候補領域26には推定位置24が3つ含まれており、それぞれについて算出された存在確率は p1, p2, 及び p3 である。そのため、候補領域26の第1スコアは p1+p2+p3 である。
このように、推定位置24に対象オブジェクトが存在する確率を考慮して第1スコアを算出することにより、対象オブジェクトを表すオブジェクト領域30をより高い精度で特定することができる。例えば、対象オブジェクトの存在確率が 0.1 である推定位置24を3つ含む候補領域26よりも、対象オブジェクトの存在確率が 0.6 である推定位置24を1つ含む候補領域26の方が、対象オブジェクトを表す画像領域である蓋然性が高いといえる。存在確率の総和を第1スコアとする算出方法によれば、後者の候補領域26の第1スコアが、前者の候補領域26の第1スコアよりも大きくなる。そのため、後者の候補領域26の方が、オブジェクト領域30として特定されやすくなる。
<<具体的な方法3>>
ここでは、候補領域検出部2080が、各候補領域26について、その候補領域26が対象オブジェクトを表す確率を算出するとする。また、特定部2100は、各候補領域26について、前述した第1スコアを算出するとする。特定部2100は、候補領域26が対象オブジェクトを表す確率と、第1スコアとの積として、第2スコアを算出する。そして特定部2100は、第2スコアに基づいてオブジェクト領域30を特定する。
第2スコアに基づいてオブジェクト領域30を特定する方法は様々である。例えば特定部2100は、第2スコアが最大である候補領域26を、オブジェクト領域30として特定する。その他にも例えば、特定部2100は、第2スコアが所定値以上である候補領域26をオブジェクト領域30として特定する。
<<具体的な方法4>>
特定部2100は、候補領域26の代表点と推定位置24との間の距離に基づく第3スコアを算出し、算出した第3スコアに基づいてオブジェクト領域30を特定する。第3スコアに基づいてオブジェクト領域30を特定する方法は様々である。例えば特定部2100は、最も小さい第3スコアが算出された候補領域26を、オブジェクト領域30として特定する。その他にも例えば、特定部2100は、所定値以下の第3スコアが算出された候補領域26を、オブジェクト領域30として特定する。
候補領域26の代表点は、候補領域26に含まれる任意の点とすることができる。例えば候補領域26の代表点は、候補領域26の中心である。
推定位置24が複数ある場合、特定部2100は、複数の推定位置24それぞれについて候補領域26の代表点との間の距離を算出してもよいし、いずれか1つの推定位置24について候補領域26の代表点との間の距離を算出してもよい。前者の場合、例えば特定部2100は、算出した複数の距離の統計値(最小値、最頻値、又は平均値など)に基づいて第3スコアを算出する。後者の場合、特定部2100は、1つの推定位置24と候補領域26の代表点との間の距離を算出し、その距離に基づいて第3スコアを算出する。
ここで、1つの推定位置24のみについて、候補領域26の代表点との間の距離を算出する場合において、その推定位置24を特定する方法は様々である。例えば特定部2100は、複数の推定位置24で構成される画像領域の中心を算出し、その中心に最も近い推定位置24を特定し、特定した推定位置24と候補領域26の代表点との間の距離を算出する。その他にも例えば、各推定位置24について対象オブジェクトの存在確率が算出されている場合、特定部2100は、対象オブジェクトの存在確率が最も高い推定位置24と候補領域26の代表点との間の距離を算出する。
また、推定位置24が画像領域として表されている場合、特定部2100は、その画像領域の代表点と候補領域26の代表点との間の距離に基づいて、第3スコアを算出する。画像領域として表されている推定位置24の代表点は、例えば、その画像領域の中心位置である。
推定位置24と候補領域26の代表点との間の距離に基づいて第3スコアを算出する方法は様々である。例えば特定部2100は、候補領域26の代表点と推定位置24との間の距離そのものを第3スコアとする。
その他にも例えば、特定部2100は、候補領域26の代表点と推定位置24との間の距離に、その推定位置24に対象オブジェクトが存在する確率に基づく補正係数を乗算した値を、第3スコアとする。補正係数は、推定位置24に対象オブジェクトが存在する確率が高いほど小さくなるようにする。例えば補正係数は、推定位置24に対象オブジェクトが存在する確率の逆数である。
このように推定位置24に対象オブジェクトが存在する確率を考慮することで、対象オブジェクトを表すオブジェクト領域30をより高い精度で特定することができる。例えば、対象オブジェクトが存在する確率が 0.1 である推定位置24との間の距離が1である候補領域26よりも、対象オブジェクトが存在する確率が 0.6 である推定位置24との間の距離が2である候補領域26の方が、対象オブジェクトを表す画像領域である蓋然性が高いと考えられる。上述した補正係数を利用する方法によれば、後者の候補領域26の方が、前者の候補領域26よりも、第3スコアが大きくなる。よって、後者の候補領域26の方が、オブジェクト領域30として特定されやすくなる。
<結果の出力>
情報処理装置2000は、オブジェクト領域30を特定する情報(以下、出力情報)を出力する。出力情報を出力する方法は様々である。例えば情報処理装置2000は、出力情報を任意の記憶装置に記憶させる。その他にも例えば、情報処理装置2000は、出力情報をディスプレイ装置に記憶させる。
例えば出力情報は、撮像画像20の識別子、オブジェクト領域30の特定の位置(例えば、オブジェクト領域30の左上端の座標)、及びオブジェクト領域30のサイズ(例えば、幅と高さ)を示す。撮像画像20からオブジェクト領域30が特定された場合、出力情報は、複数のオブジェクト領域30それぞれについて、位置及びサイズを示す。その他にも例えば、出力情報は、オブジェクト領域30を示す情報(例えば枠)を重畳させた撮像画像20であってもよい。
<パーツ22の検出範囲の限定>
推定位置検出部2040は、パーツ22の検出を行う範囲を、候補領域26を利用いて限定してもよい。すなわち、撮像画像20全体からではなく、候補領域26に基づいて限定される一部の画像領域からパーツ22の検出を行う。具体的には、推定位置検出部2040は、候補領域26を含む所定の範囲(例えば、候補領域26を所定倍拡大することで得られる範囲)からパーツ22を検出する。こうすることで、パーツ22の検出に要する時間や計算機資源を削減することができる。
<種類情報の利用>
実施形態3の情報処理装置2000は、実施形態2の情報処理装置2000と同様に、種類情報を取得してもよい。この場合、実施形態3の情報処理装置2000は、種類情報が示す種類のオブジェクトについて、候補領域26の検出、推定位置24の検出、及びオブジェクト領域30の特定を行う。
この場合、候補領域検出部2080は、種類情報に示されている種類のオブジェクトについて候補領域26を検出する。ここで、特定の種類のオブジェクトを画像データから検出する技術には、既存の技術を利用できる。例えば、オブジェクトの種類ごとに、その種類のオブジェクトを画像データから検出するように学習させた検出器を用意しておく。候補領域検出部2080は、撮像画像20を、種類情報が示す種類のオブジェクトについて候補領域26を検出するように学習させた検出器に対して入力することで、その種類のオブジェクトについて候補領域26を検出する。
また、特定部2100は、上述のように種類情報が示す種類の対象オブジェクトについて検出された候補領域26及び推定位置24に基づいてオブジェクト領域30を特定する。出力情報は、オブジェクトの種類ごとに生成される。
図20は、種類情報を利用する実施形態3の情報処理装置2000が実行する処理の流れを例示するフローチャートである。種類情報取得部2060は、種類情報を取得する(S402)。情報処理装置2000は撮像画像20を取得する(S404)。推定位置検出部2040は撮像画像20からパーツ22を検出する(S406)。推定位置検出部2040は、検出した複数のパーツ22に基づいて推定位置24を検出する(S408)。候補領域検出部2080は、種類情報に示される種類のオブジェクトについて、その種類のオブジェクトの画像特徴に基づいて、撮像画像20から候補領域26を検出する(S410)。特定部2100は、検出された候補領域26及び推定位置24に基づいて、オブジェクト領域30を特定する(S412)。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
1. 撮像画像に含まれる人の身体を構成する複数のパーツを検出するパーツ検出部と、
前記検出された複数のパーツそれぞれの位置に関する情報を用いて、前記撮像画像における対象オブジェクトの推定位置を検出する推定位置検出部と、を有する情報処理装置。
2. 参照情報を記憶している参照情報記憶部と通信可能に接続されており、
参照情報は、オブジェクトの位置情報と、そのオブジェクトを所持する人の複数のパーツそれぞれの位置に関するパーツ情報とを対応づけており、
前記パーツ検出部は、前記複数のパーツそれぞれの位置に関するパーツ情報を生成し、
前記推定位置検出部は、前記生成されたパーツ情報との類似度が高いパーツ情報を示す前記参照情報を抽出し、前記抽出した参照情報に示されているオブジェクトの位置情報に基づいて、前記対象オブジェクトの推定位置を決定する、1.に記載の情報処理装置。
3. 前記パーツ情報は、複数のパーツそれぞれの座標、複数のパーツそれぞれについて隣接するパーツとを結ぶ方向ベクトル、前記方向ベクトルの向き、及び隣接するパーツを結ぶ直線同士の成す角度のいずれかを列挙したベクトルデータであり、
前記推定位置検出部は、
前記生成されたパーツ情報が示すベクトルデータと、前記参照情報に含まれるパーツ情報が示すベクトルデータとの間の距離を算出し、
前記生成されたパーツ情報との類似度が高いパーツ情報を示す参照情報として、対応するパーツ情報について算出された前記距離が閾値以下である参照情報か、又は対応するパーツ情報について算出された前記距離の大きさの昇順で所定の順位以下である参照情報を抽出する、2.に記載の情報処理装置。
4. 前記参照情報が示すオブジェクトの位置情報は、前記対象オブジェクトを所持する人を含む画像の各画素における前記対象オブジェクトの有無を表す行列データであり、
前記推定位置検出部は、前記抽出した参照情報それぞれが示す前記行列データを重ね合わせることで、前記推定位置を検出する、2.又は3.に記載の情報処理装置。
5. 対象オブジェクトの種類を示す種類情報を取得する種類情報取得部を有し、
前記参照情報は、オブジェクトの種類、その種類のオブジェクトを所持する人のパーツ情報、及びその種類のオブジェクトの位置情報を対応づけており、
前記推定位置検出部は、前記種類情報が示す対象オブジェクトの種類を示し、なおかつ前記パーツ検出部によって生成された前記パーツ情報との類似度が閾値以上である前記パーツ情報を示す前記参照情報を抽出し、前記抽出した参照情報に示されている対象オブジェクトの位置情報に基づいて、前記対象オブジェクトの推定位置を決定する、2.乃至4.いずれか一つに記載の情報処理装置。
6. 少なくとも1つの前記パーツは関節である、2.乃至5.いずれか一つに記載の情報処理装置。
7. 前記対象オブジェクトの画像特徴に基づいて、前記撮像画像から、前記対象オブジェクトを表すと推定される画像領域である候補領域を1つ以上検出する候補領域検出部と、
前記検出した1つ以上の候補領域と前記推定位置に基づいて、前記検出した1つ以上の候補領域の中から前記対象オブジェクトを表す画像領域であるオブジェクト領域を特定する特定部と、を有する1.乃至6.いずれか一つに記載の情報処理装置。
8. コンピュータによって実行される制御方法であって、
撮像画像に含まれる人の身体を構成する複数のパーツを検出するパーツ検出ステップと、
前記検出された複数のパーツそれぞれの位置に関する情報を用いて、前記撮像画像における対象オブジェクトの推定位置を検出する推定位置検出ステップと、を有する制御方法。
9. 参照情報を記憶している参照情報記憶部と通信可能に接続されており、
参照情報は、オブジェクトの位置情報と、そのオブジェクトを所持する人の複数のパーツそれぞれの位置に関するパーツ情報とを対応づけており、
前記パーツ検出ステップにおいて、前記複数のパーツそれぞれの位置に関するパーツ情報を生成し、
前記推定位置検出ステップにおいて、前記生成されたパーツ情報との類似度が高いパーツ情報を示す前記参照情報を前記参照情報記憶部から抽出し、前記抽出した参照情報に示されているオブジェクトの位置情報に基づいて、前記対象オブジェクトの推定位置を決定する、8.に記載の制御方法。
10. 前記パーツ情報は、複数のパーツそれぞれの座標、複数のパーツそれぞれについて隣接するパーツとを結ぶ方向ベクトル、前記方向ベクトルの向き、及び隣接するパーツを結ぶ直線同士の成す角度のいずれかを列挙したベクトルデータであり、
前記推定位置検出ステップにおいて、
前記生成されたパーツ情報が示すベクトルデータと、前記参照情報に含まれるパーツ情報が示すベクトルデータとの間の距離を算出し、
前記生成されたパーツ情報との類似度が高いパーツ情報を示す参照情報として、対応するパーツ情報について算出された前記距離が閾値以下である参照情報か、又は対応するパーツ情報について算出された前記距離の大きさの昇順で所定の順位以下である参照情報を抽出する、9.に記載の制御方法。
11. 前記参照情報が示すオブジェクトの位置情報は、前記対象オブジェクトを所持する人を含む画像の各画素における前記対象オブジェクトの有無を表す行列データであり、
前記推定位置検出ステップにおいて、前記抽出した参照情報それぞれが示す前記行列データを重ね合わせることで、前記推定位置を検出する、9.又は10.に記載の制御方法。
12. 対象オブジェクトの種類を示す種類情報を取得する種類情報取得ステップを有し、
前記参照情報は、オブジェクトの種類、その種類のオブジェクトを所持する人のパーツ情報、及びその種類のオブジェクトの位置情報を対応づけており、
前記推定位置検出ステップにおいて、前記種類情報が示す対象オブジェクトの種類を示し、なおかつ前記パーツ検出ステップによって生成された前記パーツ情報との類似度が閾値以上である前記パーツ情報を示す前記参照情報を前記参照情報記憶部から抽出し、前記抽出した参照情報に示されている対象オブジェクトの位置情報に基づいて、前記対象オブジェクトの推定位置を決定する、9.乃至11.いずれか一つに記載の制御方法。
13. 少なくとも1つの前記パーツは関節である、9.乃至12.いずれか一つに記載の制御方法。
14. 前記対象オブジェクトの画像特徴に基づいて、前記撮像画像から、前記対象オブジェクトを表すと推定される画像領域である候補領域を1つ以上検出する候補領域検出ステップと、
前記検出した1つ以上の候補領域と前記推定位置に基づいて、前記検出した1つ以上の候補領域の中から前記対象オブジェクトを表す画像領域であるオブジェクト領域を特定する特定ステップと、を有する8.乃至13.いずれか一つに記載の制御方法。
15. 7.乃至14.いずれか一つに記載の制御方法の各ステップをコンピュータに実行させるプログラム。

Claims (9)

  1. 撮像画像に含まれる人の身体を構成する少なくとも2つ以上のパーツについて、それぞれの位置情報を生成するパーツ検出部と、
    前記位置情報の相対的な位置関係に基づいて前記撮像画像に含まれる人が所持しているオブジェクトの位置を推定する推定位置検出部と、
    を有する情報処理装置。
  2. 前記推定位置検出部は、前記人の身体に関する情報とオブジェクトの情報とを紐づけた参照情報をさらに考慮して前記撮像画像に含まれる人が所持しているオブジェクトの位置を推定する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記参照情報を記憶している参照情報記憶部と通信可能に接続されており、
    前記参照情報は、オブジェクトの位置情報と、そのオブジェクトを所持する人の複数のパーツそれぞれの位置に関するパーツ情報とを対応づけており、
    前記パーツ検出部は、前記複数のパーツそれぞれの位置に関するパーツ情報を生成し、
    前記推定位置検出部は、前記生成されたパーツ情報との類似度が高いパーツ情報を示す前記参照情報を抽出し、前記抽出した参照情報に示されているオブジェクトの位置情報に基づいて、前記撮像画像に含まれる人が所持しているオブジェクトの位置を決定する、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記パーツ情報は、複数のパーツそれぞれの座標、複数のパーツそれぞれについて隣接するパーツとを結ぶ方向ベクトル、前記方向ベクトルの向き、及び隣接するパーツを結ぶ直線同士の成す角度のいずれかを列挙したベクトルデータであり、
    前記推定位置検出部は、
    前記生成されたパーツ情報が示すベクトルデータと、前記参照情報に含まれるパーツ情報が示すベクトルデータとの間の距離を算出し、
    前記生成されたパーツ情報との類似度が高いパーツ情報を示す参照情報として、対応するパーツ情報について算出された前記距離が閾値以下である参照情報か、又は対応するパーツ情報について算出された前記距離の大きさの昇順で所定の順位以下である参照情報を抽出する、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記参照情報が示すオブジェクトの位置情報は、前記対象オブジェクトを所持する人を含む画像の各画素における前記対象オブジェクトの有無を表す行列データであり、
    前記推定位置検出部は、前記抽出した参照情報それぞれが示す前記行列データを重ね合わせることで、前記撮像画像に含まれる人が所持しているオブジェクトの位置を検出する、請求項3又は4に記載の情報処理装置。
  6. 推定対象のオブジェクトの種類を示す種類情報を取得する種類情報取得部を有し、
    前記参照情報は、オブジェクトの種類、その種類のオブジェクトを所持する人のパーツ情報、及びその種類のオブジェクトの位置情報を対応づけており、
    前記推定位置検出部は、前記種類情報が示す推定対象のオブジェクトの種類を示し、なおかつ前記パーツ検出部によって生成された前記パーツ情報との類似度が閾値以上である前記パーツ情報を示す前記参照情報を抽出し、前記抽出した参照情報に示されているオブジェクトの位置情報に基づいて、前記撮像画像に含まれる人が所持しているオブジェクトの位置を決定する、請求項3乃至5いずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 少なくとも1つの前記パーツは関節である、請求項3乃至6いずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記推定対象のオブジェクトの画像特徴に基づいて、前記撮像画像から、前記推定対象のオブジェクトを表すと推定される画像領域である候補領域を1つ以上検出する候補領域検出部と、
    前記検出した1つ以上の候補領域と前記決定した前記撮像画像に含まれる人が所持している物の位置に基づいて、前記検出した1つ以上の候補領域の中から前記推定対象のオブジェクトを表す画像領域であるオブジェクト領域を特定する特定部と、を有する請求項1乃至7いずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. コンピュータが、
    撮像画像に含まれる人の身体を構成する少なくとも2つ以上のパーツについて、それぞれの位置情報を生成するパーツ検出ステップと、
    前記位置情報の相対的な位置関係に基づいて前記撮像画像に含まれる人が所持している物の位置を推定する推定位置検出ステップと、
    を実行する制御方法。
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