JP7259325B2 - vehicle air conditioner - Google Patents
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Description
本発明は、車両用空調装置に関する。 The present invention relates to a vehicle air conditioner.
従来、特許文献1に記載されているように、内気のガス濃度と外気のガス濃度とを比較して、車室内に送風される空気を内気とする内気モードまたは車室内に送風される空気を外気とする外気モードに内外気モードを切り替える車両用空調装置が知られている。
Conventionally, as described in
特許文献1では、内気を清浄にさせる場合に、内気のガス濃度が外気のガス濃度よりも低いとき、すなわち、内気が外気よりも清浄であるとき、内外気モードは、内気モードに切り替えられる。内外気モードが内気モードになると、車室内外の換気がされにくく、車室内の相対湿度が高くなりやすいので、車室内の窓が曇りやすくなる。この車室内の窓の曇りを抑制するために、圧縮機を稼働させて、車室内の空気を除湿させることがある。
In
しかし、内気を清浄にさせるために、内外気モードが内気モードに切り替えられる場合、内気モードに切り替えられる前の内外気モードが内気モードまたは外気モードであるかによって、車両の窓の曇りを抑制するための圧縮機の稼働の必要性が異なる。 However, when the inside/outside air mode is switched to the inside air mode to clean the inside air, fogging of the windows of the vehicle is suppressed depending on whether the inside/outside air mode is the inside air mode or the outside air mode before switching to the inside air mode. The operating requirements of the compressor for
例えば、内外気モードが外気モードから内気モードに切り替えられたとき、車室内の相対湿度が高くなるので、車室内の窓に曇りが発生しやすい。このとき、車室内の窓に曇りを抑制するために、圧縮機を稼働させる必要性が高い。しかし、内気モードに切り替えられる前の内外気モードが内気モードであったとき、すなわち、内気モードが維持されるとき、車室内の相対湿度が維持されるので、車室内の窓に曇りが発生しにくい。このとき、車室内の窓の曇りを抑制するために、圧縮機を稼働させる必要性が低い。 For example, when the inside/outside air mode is switched from the outside air mode to the inside air mode, the relative humidity in the vehicle interior increases, so fogging of the windows in the vehicle interior tends to occur. At this time, it is highly necessary to operate the compressor in order to suppress fogging of the windows in the passenger compartment. However, when the inside/outside air mode was the inside air mode before switching to the inside air mode, that is, when the inside air mode is maintained, the relative humidity inside the cabin is maintained, so the windows inside the cabin fog up. Hateful. At this time, there is little need to operate the compressor in order to suppress fogging of the windows in the passenger compartment.
このように、内外気モードの変化によって、圧縮機の稼働の必要性が異なる。したがって、内気が外気よりも清浄である場合に内外気モードが内気モードに切り替えられるだけでは、圧縮機の稼働の必要性が判断されないので、車室内の窓の曇りを懸念して不必要に圧縮機を稼働させることがある。不必要に圧縮機を稼働させると、圧縮機の駆動源である車両のエンジンまたはモータ等が駆動することになるので、車両の燃費が低下する。また、不必要に圧縮機を稼働させると、車室内の空気が除湿されて、車室内の空気が乾燥するので、車両の乗員が不快に感じることがあり、車室内の快適性が低下する。 In this way, the need to operate the compressor varies depending on the change in the inside/outside air mode. Therefore, simply switching the inside air mode to the inside air mode when the inside air is cleaner than the outside air does not determine the need to operate the compressor. You can get the machine working. If the compressor is operated unnecessarily, the vehicle's engine, motor, or the like, which is the driving source of the compressor, will be driven, which reduces the fuel consumption of the vehicle. In addition, when the compressor is operated unnecessarily, the air inside the passenger compartment is dehumidified and the air inside the passenger compartment becomes dry.
本発明は、上記点に鑑みて、車両の燃費および車室内の快適性の低下を抑制する車両用空調装置を提供することにある。 SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a vehicle air conditioner that suppresses deterioration of vehicle fuel consumption and vehicle interior comfort.
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、車両(10)の車室内に向かって送風するブロワ(31)と、車両の車室内に向かって送風される空気に含まれる有害物質を浄化または除去するフィルタ(32)と、ブロワから送風される空気と冷媒とを熱交換させて、ブロワから送風される空気を除湿する蒸発器(45)と、冷媒を圧縮して、蒸発器を経由して冷媒を循環させる圧縮機(41)と、車両の車室内の空気である内気をブロワに導入する内気導入口(511)と車両の車室外の空気である外気をブロワに導入する外気導入口(512)とを有する内外気ケース(51)と、内気導入口および外気導入口の開閉を行い、車両の車室内に送風される空気を内気とする内気モード(Mode_IN)または車両の車室内に送風される空気を外気とする外気モード(Mode_OUT)に切り替えるモード切替部(52)と、内気における有害物質の濃度である内気濃度(ρi)を推定する内気濃度推定部(78)と、外気における有害物質の濃度である外気濃度(ρo)を推定する外気濃度推定部(79、82)と、内気濃度および外気濃度に基づいて、内気導入口および外気導入口の開閉状態である内外気モード(Mode)を内気モードか外気モードに決定する内外気モード決定部(S108)と、内外気モードの変化に基づいて、圧縮機の稼働か停止かの状態を制御する圧縮機制御部(S109)と、を備え、圧縮機制御部は、内外気モードが内気モードに維持されているとき、圧縮機の稼働か停止かの状態を維持させる車両用空調装置。
In order to achieve the above object, the invention according to
上記構成により、内外気モードの変化に基づいて、圧縮機が制御されるため、車室内の窓の曇りを抑制するための圧縮機の稼働が適切に行える。このため、圧縮機が不必要に稼働しないので、車両の燃費の低下が抑制される。また、不必要な圧縮機の稼働によって車室内の空気を乾燥させることがなくなり、車室内の快適性が低下することが抑制される。 With the above configuration, the compressor is controlled based on the change in the inside/outside air mode, so that the compressor can be appropriately operated to suppress fogging of the windows in the vehicle compartment. As a result, the compressor does not operate unnecessarily, thereby suppressing a decrease in fuel consumption of the vehicle. In addition, unnecessary operation of the compressor eliminates drying of the air in the vehicle interior, thereby suppressing deterioration of comfort in the vehicle interior.
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。 It should be noted that the reference numerals in parentheses attached to each component etc. indicate an example of the correspondence relationship between the component etc. and specific components etc. described in the embodiments described later.
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。 BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In addition, in each of the following embodiments, the same or equivalent portions are denoted by the same reference numerals, and description thereof will be omitted.
図1に示すように、フロントウィンドウ11等が備えられている車両10の車室内の温度、湿度および清浄度を調整するために本実施形態の車両用空調装置が用いられる。以下、便宜上、車室内の空気を内気と記載し、車室外の空気を外気と記載する。また、便宜上、車室内の温度、湿度および清浄度を車室内環境と記載する。
As shown in FIG. 1, the vehicle air conditioner of the present embodiment is used to adjust the temperature, humidity, and cleanliness in the interior of a
図2に示すように、車両用空調装置1は、空調部20、内外気切替部50、空調操作部60、環境取得部70およびエアコンECU80を備えている。
As shown in FIG. 2 , the
空調部20は、車室内環境を調整するための空気を車室内に向かって送風する。具体的には、空調部20は、空調ケース21、フェイス切替ドア22、フット切替ドア23、デフロスタ切替ドア24および吹出口モータ25を有する。また、空調部20は、ブロワ31、ブロワモータ311、フィルタ32、冷凍サイクル40、ヒータコア33、エアミックスドア34およびエアミックスモータ341を有する。
The
空調ケース21は、ブロワ31、後述の冷凍サイクル40を構成している蒸発器45、ヒータコア33およびエアミックスドア34等を収容しており、車室内環境を調整するための空気が送風される空気通路を形成している。また、空調ケース21は、車室内に向かって空気が吹き出るように、フェイス吹出口211、フット吹出口212およびデフロスタ吹出口213を空気通路の下流側に含む。
The air-
フェイス吹出口211は、図示しない車室内の座席の背もたれ部またはヘッドレストを向いて開口している。フット吹出口212は、車室内の座席の座部またはこの座部の下側を向いて開口している。デフロスタ吹出口213は、フロントウィンドウ11の内面を向いて開口している。
The
フェイス切替ドア22、フット切替ドア23およびデフロスタ切替ドア24は、図示しないリンク機構を介して共通の吹出口モータ25によって駆動されて、フェイス吹出口211、フット吹出口212およびデフロスタ吹出口213を開閉する。なお、フェイス切替ドア22は、フェイス吹出口211を開閉する。フット切替ドア23は、フット吹出口212を開閉する。デフロスタ切替ドア24は、デフロスタ吹出口213を開閉する。
The
ここで、フェイス切替ドア22、フット切替ドア23およびデフロスタ切替ドア24によるフェイス吹出口211、フット吹出口212およびデフロスタ吹出口213の開閉状態である吹出口モードは、5つのモードがある。この5つのモードは、フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフロスタモードおよびデフロスタモードである。
Here, there are five outlet modes, which are opening/closing states of the
フェイスモードは、フェイス吹出口211が開いており、フット吹出口212およびデフロスタ吹出口213が閉じている状態である。バイレベルモードは、フェイス吹出口211およびフット吹出口212が開いており、デフロスタ吹出口213が閉じている状態である。フットモードは、フット吹出口212が開いており、フェイス吹出口211およびデフロスタ吹出口213が閉じている状態である。フットデフロスタモードは、フット吹出口212およびデフロスタ吹出口213が開いており、フェイス吹出口211が閉じている状態である。デフロスタモードは、デフロスタ吹出口213が開いており、フェイス吹出口211およびフット吹出口212が閉じている状態である。
The face mode is a state in which the
ブロワ31は、フェイス吹出口211、フット吹出口212およびデフロスタ吹出口213とは反対側、すなわち、空調ケース21の空気流路の上流側に配置されている。ブロワ31は、ブロワモータ311によって駆動されて、車室内に向かって送風する。
The
フィルタ32は、ブロワ31よりもフェイス吹出口211、フット吹出口212およびデフロスタ吹出口213側、すなわち、ブロワ31よりも空調ケース21の空気通路の下流側に配置されている。フィルタ32は、ブロワ31からの送風空気に含まれる人体に有害な物質を浄化または除去する。ここでは、有害物質は、例えば、PM2.5である。PM2.5は、人体の呼吸器系または循環器系に影響を及ぼす有害物質である。なお、PMは、Particulate Matterの略である。
The
冷凍サイクル40は、圧縮機41、凝縮器42、受液器43、膨張弁44、蒸発器45および冷媒配管46を有する。圧縮機41、凝縮器42、受液器43、膨張弁44、蒸発器45および冷媒配管46によって冷媒が循環する冷媒回路が構成されている。
The refrigerating
圧縮機41は、後述のエアコンECU80からの信号に基づき、図示しないエンジンから電磁クラッチを介して伝達されるトルクまたはモータから伝達されるトルクによって稼働する。圧縮機41は、蒸発器45側の冷媒配管46から冷媒を吸引する。また、圧縮機41は、吸引した冷媒を圧縮して、高圧の気相冷媒を凝縮器42に向かって吐出する。
The
凝縮器42は、高圧の気相冷媒と外部の空気とを熱交換させる。凝縮器42を流れる高圧の気相冷媒は、外部の空気に放熱し凝縮する。凝縮器42によって凝縮された冷媒は、受液器43に流れる。
The
受液器43は、凝縮器42から流れる冷媒の気液を分離して、液相冷媒を貯める。受液器43にて貯められた液相冷媒は、膨張弁44に流れる。
The
膨張弁44は、受液器43から流れる液相冷媒を減圧する。この減圧された冷媒は、霧状の気液二相状態になる。膨張弁44によって気液二相状態となった冷媒は、蒸発器45に流れる。
The
蒸発器45は、膨張弁44から流れる気液二相冷媒と、ブロワ31からフィルタ32を通過した送風空気とを熱交換させる。膨張弁44から流れる気液二相冷媒は、ブロワ31からフィルタ32を通過した送風空気から吸熱して、蒸発して気相冷媒になる。蒸発した気相冷媒は、冷媒配管46を介して圧縮機41に吸引される。一方、ブロワ31からフィルタ32を通過した送風空気は、蒸発器45を流れる気液二相冷媒によって吸熱されて、冷却および除湿される。
The
ヒータコア33は、ブロワ31からフィルタ32および蒸発器45を通過した空気と、図示していないチューブ内を流れる温水とを熱交換させる。ブロワ31からフィルタ32および蒸発器45を通過した送風空気は、ヒータコア33のチューブ内を流れる温水によって加熱される。
The
エアミックスドア34は、蒸発器45よりも空調ケース21の空気通路の下流側であって、ヒータコア33よりも空調ケース21の空気通路の上流側に配置されている。エアミックスドア34は、エアミックスモータ341によって駆動されて、ヒータコア33に流れる送風空気とヒータコア33を迂回する送風空気との風量比を調整する。エアミックスドア34は、この風量比を調整することで、ブロワ31から車室内に向かって送風される空気の温度を調整する。エアミックスドア34によって調整された送風空気は、フェイス吹出口211、フット吹出口212またはデフロスタ吹出口213を経由して、フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフロスタモード、デフロスタモードのいずれかの吹出口モードで車室内に送風される。
The
以上のように、空調部20では、ブロワ31から車室内に送風される空気に含まれる有害物質は、フィルタ32により除去される。フィルタ32により有害物質が除去された送風空気は、蒸発器45により冷却および除湿される。蒸発器45により冷却および除湿された送風空気は、ヒータコア33およびエアミックスドア34により温度調整される。これらによって調整された送風空気が、車室内環境を調整する。
As described above, in the
内外気切替部50は、内気または外気を導入して、車室内に送風される空気を内気または外気に切り替える。具体的には、内外気切替部50は、内外気ケース51、モード切替部に対応する内外気切替ドア52および内外気モータ521を有する。
The inside/outside
内外気ケース51は、空調ケース21の空気通路の上流側に配置されており、ブロワ31に空気を導入するための内気導入口511および外気導入口512を含む。内気導入口511は、内気をブロワ31に導入する。外気導入口512は、外気をブロワ31に導入する。
The inside/
内外気切替ドア52は、内外気モータ521によって駆動されて、内気導入口511および外気導入口512を開閉して、内気導入口511および外気導入口512の開閉状態である内外気モードModeを切り替える。本実施形態では、内外気モードModeは、内気モードMode_INおよび外気モードMode_OUTの2つのモードがある。
The inside/outside
内気モードMode_INは、内気導入口511が開いており、外気導入口512が閉じている状態である。内気モードMode_INでは、内気導入口511からブロワ31に内気が導入されて、車室内に向かって送風される空気が内気になる。
The inside air mode Mode_IN is a state in which the inside
外気モードMode_OUTは、内気導入口511が閉じており、外気導入口512が開いている状態である。外気モードMode_OUTでは、外気導入口512からブロワ31に外気が導入されて、車室内に向かって送風される空気が外気になる。
The outside air mode Mode_OUT is a state in which the inside
空調操作部60は、車両10の乗員によって操作されることで、各操作設定を示す信号をエアコンECU80に出力する。ここでは、空調操作部60は、温度設定スイッチ61、オートスイッチ62、吹出口モードスイッチ63、ブロワスイッチ64、内外気モードスイッチ65およびエアコンスイッチ66を有する。
The air
温度設定スイッチ61は、車両10の乗員が設定した車室内の設定温度Tsetを示す信号をエアコンECU80に出力する。オートスイッチ62は、エアコンECU80の空調自動制御が行われるオートオンを示す信号かエアコンECU80の空調自動制御が行われないオートオフを示す信号のどちらかをエアコンECU80に出力する。吹出口モードスイッチ63は、車両10の乗員が設定した吹出口モードを示す信号をエアコンECU80に出力する。ブロワスイッチ64は、車両10の乗員が設定したブロワ31の設定風量Qsetを示す信号をエアコンECU80に出力する。内外気モードスイッチ65は、車両10の乗員が設定した内外気モードModeを示す信号をエアコンECU80に出力する。エアコンスイッチ66は、圧縮機41を稼働させるA/Cオンを示す信号か圧縮機41を停止させるA/Cオフを示す信号のどちらかをエアコンECU80に出力する。
The
環境取得部70は、車両10の環境状態を取得して、エアコンECU80に出力する。ここでは、車両10の環境状態とは、内気温度Tr、外気温度Tam、蒸発器温度Te、温水温度Tw、内気湿度Hi、内気濃度ρiおよび外気濃度ρoである。なお、蒸発器温度Teは、蒸発器45の下流側の空気の温度である。温水温度Twは、ヒータコア33のチューブに流れる温水の温度である。内気湿度Hiは、内気の相対湿度である。内気濃度ρiは、内気中の有害物質の濃度である。外気濃度ρoは、外気中の有害物質の濃度である。
The
環境取得部70は、車両10の各環境状態を取得するため、内気温度センサ71、外気温度センサ72、蒸発器温度センサ73、水温センサ74および内気湿度センサ75を有する。また、環境取得部70は、内気濃度推定部に対応する内気濃度センサ78および外気濃度推定部に対応する外気濃度センサ79を有する。
The
内気温度センサ71は、内気温度Trに応じた検出信号をエアコンECU80に出力する。外気温度センサ72は、外気温度Tamに応じた検出信号をエアコンECU80に出力する。蒸発器温度センサ73は、蒸発器45の下流側に配置されており、蒸発器温度Teに応じた検出信号をエアコンECU80に出力する。水温センサ74は、温水温度Twに応じた検出信号をエアコンECU80に出力する。内気湿度センサ75は、内気湿度Hiに応じた検出信号をエアコンECU80に出力する。
The inside
内気濃度センサ78は、内気中に含まれるPM2.5の粒子濃度として内気濃度ρiに応じた検出信号をエアコンECU80に出力する。
The inside
外気濃度センサ79は、外気中に含まれるPM2.5の粒子濃度として外気濃度ρoに応じた検出信号をエアコンECU80に出力する。
The outside
エアコンECU80は、マイコン等を主体として構成されており、CPU、ROM、RAM等の読み出し可能な遷移的実体的記録媒体、I/Oおよびこれらの構成を接続するバスライン等を備えている。エアコンECU80は、空調操作部60からの各設定および環境取得部70からの車両10の環境状態に基づいて、エアミックスモータ341、吹出口モータ25、ブロワモータ311、内外気モータ521および圧縮機41の稼働か停止かの状態を制御する。エアコンECU80によるこれらの制御が行われることで、車室内に流れる空気が調整され、車両10の車室内環境が調整される。
The
続いて、図3のフローチャートを参照して、エアコンECU80の処理を説明する。
Next, the processing of the
ステップS101において、エアコンECU80は、次のステップS102の処理を開始してから経過した時間を計るタイマを初期化する。
In step S101, the
ステップS102において、エアコンECU80は、このタイマによる計時を開始させる。そして、エアコンECU80が空調操作部60の状態を認識するため、現時点における空調操作部60の各設定がエアコンECU80に入力される。具体的には、設定温度Tset、オートオンオフ、車両10の乗員が設定した吹出口モード、設定風量Qset、車両10の乗員が設定した内外気モードModeおよびA/CオンオフがエアコンECU80に入力される。
In step S102, the
次に、ステップS103において、エアコンECU80が車両10の環境状態を認識するために、現時点における環境取得部70により取得された車両10の環境状態がエアコンECU80に入力される。具体的には、内気温度Tr、外気温度Tam、蒸発器温度Te、温水温度Tw、内気湿度Hi、内気濃度ρiおよび外気濃度ρoがエアコンECU80に入力される。その後、処理は、ステップS104に移行する。
Next, in step S<b>103 , in order for the
ステップS104において、エアコンECU80は、設定温度Tset、内気温度Trおよび外気温度Tamに基づいて、車室内の温度を設定温度Tsetに維持するための目標吹出温度TAOを算出する。例えば、エアコンECU80は、以下関係式(1)により目標吹出温度TAOを算出する。関係式(1)において、Kset、KrおよびKamは、制御ゲインを示す定数である。また、Cは、補正用の定数である。
In step S104, the
TAO=Kset×Tset-Kr×Tr-Kam×Tam+C ・・・(1) TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam+C (1)
続いて、ステップS105において、エアコンECU80は、目標吹出温度TAO、蒸発器温度Teおよび温水温度Twに基づいて、エアミックスドア34の目標開度SWを算出する。例えば、エアコンECU80は、以下関係式(2)によりエアミックスドア34の目標開度SWを算出する。その後、処理は、ステップS106に移行する。
Subsequently, in step S105, the
SW=(TAO-Te)/(Tw-Te) ・・・(2) SW=(TAO−Te)/(Tw−Te) (2)
ステップS106において、エアコンECU80は、オートオンオフ、車両10の乗員が設定した吹出口モードおよび目標吹出温度TAOに基づいて、吹出口モードを決定する。
In step S106, the
具体的には、オートスイッチ62の設定がオートオフであるとき、エアコンECU80は、車両10の乗員が設定した吹出口モードに基づいて、フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフロスタモードおよびデフロスタモードのいずれかを決定する。
Specifically, when the
また、オートスイッチ62の設定がオートオンであるとき、エアコンECU80は、吹出口モードの自動制御を行う。具体的には、このとき、エアコンECU80は、目標吹出温度TAOに基づいて、フェイスモード、バイレベルモードおよびフットモードのいずれかを決定する。例えば、エアコンECU80は、目標吹出温度TAOが高温度域から低温度域に低下するに伴って、フットモード、バイレベルモード、フェイスモードの順に移行するように、吹出口モードを決定する。
When the
続いて、ステップS107において、エアコンECU80は、オートオンオフ、設定風量Qset、目標吹出温度TAOおよび内気濃度ρiに基づいて、ブロワモータ311に印加されるブロワ電圧Veを決定する。
Subsequently, in step S107, the
具体的には、オートスイッチ62の設定がオートオフであるとき、エアコンECU80は、ブロワ風量Qbが設定風量Qsetとなるブロワ電圧Veを決定する。
Specifically, when the
また、オートスイッチ62の設定がオートオンであるとき、エアコンECU80は、目標吹出温度TAOおよび内気濃度ρiに基づいて、ブロワ電圧Veを決定して、ブロワ風量Qbを決定する。例えば、エアコンECU80は、目標吹出温度TAOが高温度域または低温度域であるとき、ブロワ電圧Veを高くして、ブロワ風量Qbを大きくする。エアコンECU80は、目標吹出温度TAOが高温度域と低温度域との間の中間温度域であるとき、ブロワ電圧Veを低くして、ブロワ風量Qbを小さくする。さらに、エアコンECU80は、内気濃度ρiが予め設定される濃度閾値ρi_th以上であるとき、目標吹出温度TAOに基づいて決定されるブロワ電圧Veの値よりもブロワ電圧Veを高くして、ブロワ風量Qbを大きくする。ここで、濃度閾値ρi_thは、車両10の乗員の健康に対して許容される限界値である。
Further, when the
続いて、ステップS108において、エアコンECU80は、内気濃度ρiおよび外気濃度ρoに基づいて、内外気モードModeを内気モードMode_INまたは外気モードMode_OUTに決定する。その後、処理は、ステップS109に移行する。
Subsequently, in step S108, the
ステップS109において、エアコンECU80は、ステップS108にて決定された内外気モードModeの変化に基づいて、圧縮機41の稼働か停止のどちらかを決定する。その後、処理は、ステップS110に移行する。なお、ステップS108における内外気モードModeの決定およびステップS109における圧縮機41の稼働か停止のどちらかの決定についての詳細は後述する。
In step S109, the
ステップS110において、エアコンECU80は、ステップS105-109にて決定した制御内容となる信号をエアミックスモータ341、吹出口モータ25、ブロワモータ311、内外気モータ521および圧縮機41に出力する。これにより、エアミックスドア34、フェイス切替ドア22、フット切替ドア23、デフロスタ切替ドア24、内外気切替ドア52による開閉、ブロワ31の風量および圧縮機41の稼働か停止の状態が制御される。そして、ヒータコア33に流れる送風空気とヒータコア33を迂回する送風空気との風量比、吹出口モード、内外気モードMode、ブロワ風量Qbおよび圧縮機41が制御される。これにより、車室内に流れる空気が調整されて、車両10の車室内環境が調整される。その後、処理は、ステップS111に移行する。
In step S110, the
ステップS111において、エアコンECU80は、ステップS102の処理を開始してから経過した時間を計るためのタイマによって測定された時間が制御周期τに到達したか否かを判定する。タイマによって測定された時間が制御周期τに到達していないとき、タイマによって測定された時間が制御周期τに到達するまで、ステップS111が繰り返される。タイマによって測定された時間が制御周期τに到達したとき、処理は、ステップS101に戻る。このように、エアコンECU80では、制御周期τ毎に、ステップS101-111が繰り返される。
In step S111, the
次に、図4のサブフローチャートを参照して、ステップS108における内外気モード決定の詳細について説明する。 Next, details of inside/outside air mode determination in step S108 will be described with reference to the sub-flowchart of FIG.
ステップS108では、エアコンECU80は、内気濃度ρiおよび外気濃度ρoに基づいて、内外気モードModeを決定する。ここでは、エアコンECU80は、N回目の制御周期τにおける内外気モードModeとしての今回内外気モードMode(N)を決定する。Nは、1以上の自然数で表され、エアコンECU80のステップS101から111までの処理の実行回数を示す。なお、車両10のイグニッションスイッチがオンされた初期時の内外気モードMode(0)は、内気モードMode_INか外気モードMode_OUTのどちらかに予め設定されている。
In step S108, the
ステップS201において、エアコンECU80は、内気が汚染されているか否かを判定する。具体的には、エアコンECU80は、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th以上であるか否かを判定する。なお、濃度閾値ρi_thは、車両10の乗員の健康に対して許容される限界値である。
In step S201, the
内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th以上であるとき、すなわち、内気が比較的汚染されており、車両10の乗員の健康に影響を及ぼす可能性が高いとき、処理は、ステップS202に移行する。内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th未満であるとき、すなわち、有害物質が車両10の乗員の健康に影響を及ぼす可能性が低いとき、処理は、ステップS206に移行する。
When the inside air concentration ρi is equal to or higher than the concentration threshold ρi_th, that is, when the inside air is relatively polluted and likely to affect the health of the occupants of the
ステップS202において、エアコンECU80は、内気を清浄にさせるための清浄化フラグをオンする。その後、処理は、ステップS203に移行する。
In step S202, the
ステップS203において、エアコンECU80は、内気を清浄にさせるため、内気モードMode_INと外気モードMode_OUTのどちらが内気を清浄にさせやすいかを判定する。具体的には、エアコンECU80は、内気濃度ρiと外気濃度ρoとを大小比較する。
In step S203, the
内気濃度ρiが外気濃度ρo以下であるとき、すなわち、内気が外気よりも清浄であるとき、内気を車室内に送風するほうが内気を清浄にさせやすい。したがって、内気濃度ρiが外気濃度ρo以下であるとき、エアコンECU80は、内気モードMode_INが内気を清浄にさせやすいと判定する。その後、処理は、ステップS204に移行する。
When the inside air concentration ρi is lower than the outside air concentration ρo, that is, when the inside air is cleaner than the outside air, it is easier to clean the inside air by blowing the inside air into the vehicle interior. Therefore, when the inside air concentration ρi is equal to or less than the outside air concentration ρo, the
内気濃度ρiが外気濃度ρoよりも高いとき、すなわち、外気が内気よりも清浄であるとき、外気を車室内に送風するほうが内気を清浄にさせやすい。したがって、内気濃度ρiが外気濃度ρoよりも高いとき、エアコンECU80は、外気モードMode_OUTが内気を清浄にさせやすいと判定する。その後、処理は、ステップS205に移行する。
When the inside air concentration ρi is higher than the outside air concentration ρo, that is, when the outside air is cleaner than the inside air, it is easier to clean the inside air by blowing outside air into the vehicle interior. Therefore, when the inside air concentration ρi is higher than the outside air concentration ρo, the
ステップS204において、内気モードMode_INが内気を清浄にさせやすいので、エアコンECU80は、今回内外気モードMode(N)を内気モードMode_INに決定する。
In step S204, the
ステップS205において、外気モードMode_OUTが内気を清浄にさせやすいので、エアコンECU80は、今回内外気モードMode(N)を外気モードMode_OUTに決定する。
In step S205, the
ステップS201を経由したステップS206において、エアコンECU80は、内気を清浄にさせるための清浄化フラグをオフする。その後、処理は、ステップS207に移行する。
In step S206 via step S201, the
ステップS207において、エアコンECU80は、ステップS202-205における処理とは異なる通常制御を行う。具体的には、エアコンECU80は、オートオンオフ、車両10の乗員が設定した内外気モードModeおよび目標吹出温度TAOに基づいて、今回内外気モードMode(N)を決定する。
In step S207, the
例えば、オートスイッチ62の設定がオートオフであるとき、エアコンECU80は、車両10の乗員が設定した内外気モードModeに基づいて、今回内外気モードMode(N)を決定する。
For example, when the
また、オートスイッチ62の設定がオートオンであるとき、エアコンECU80は、目標吹出温度TAOに基づいて、今回内外気モードMode(N)を決定する。
When the
このように、ステップS204、ステップS205、ステップS207のいずれかにおいて、エアコンECU80による今回内外気モードMode(N)が決定される。今回内外気モードMode(N)の決定後、処理は、ステップS109に移行する。
In this way, the current inside/outside air mode Mode (N) is determined by the
続いて、図5のサブフローチャートを参照して、ステップS109におけるN回目の制御周期τにおいて圧縮機41の稼働か停止のどちらかの決定について説明する。
Next, with reference to the sub-flowchart of FIG. 5, the determination of whether to operate or stop the
ステップS109において、エアコンECU80は、ステップS108にて決定された内外気モードModeの変化に基づいて、圧縮機41の稼働か停止のどちらかを決定する。具体的には、エアコンECU80は、前回内外気モードMode(N-1)および今回内外気モードMode(N)に基づいて、圧縮機41の稼働か停止のどちらかを決定する。なお、前回内外気モードMode(N-1)は、N-1回目の制御周期τにおいて、ステップS204、ステップS205、ステップS207のいずれかにて決定された内外気モードModeである。
In step S109, the
ステップS301において、エアコンECU80は、内気を清浄にさせるための清浄化フラグがオンか否かを判定する。清浄化フラグがオンであったとき、すなわち、内気を清浄にさせるとき、処理は、ステップS302に移行する。清浄化フラグがオフであったとき、すなわち、エアコンECU80の通常制御により今回内外気モードMode(N)が決定されたとき、処理は、ステップS308に移行する。
In step S301, the
ステップS302において、エアコンECU80は、圧縮機41の稼働か停止のどちらかを決定するために、前回の制御周期τにて記憶されている前回内外気モードMode(N-1)および今回の制御周期τにて決定された今回内外気モードMode(N)が内気モードMode_INと外気モードMode_OUTのどちらであるかを判定する。具体的には、エアコンECU80は、前回内外気モードMode(N-1)が外気モードMode_OUTであり、かつ、今回内外気モードMode(N)が内気モードMode_INであるか否かを判定する。
In step S302, the
前回内外気モードMode(N-1)が外気モードMode_OUTであり、かつ、今回内外気モードMode(N)が内気モードMode_INであるとき、処理は、ステップS303に移行する。すなわち、外気モードMode_OUTから内気モードMode_INに内外気モードModeが切り替えられるとき、処理は、ステップS303に移行する。 When the previous inside/outside air mode Mode(N−1) is the outside air mode Mode_OUT and the current inside/outside air mode Mode(N) is the inside air mode Mode_IN, the process proceeds to step S303. That is, when the inside/outside air mode Mode is switched from the outside air mode Mode_OUT to the inside air mode Mode_IN, the process proceeds to step S303.
前回内外気モードMode(N-1)が内気モードMode_INであり、かつ、今回内外気モードMode(N)が内気モードMode_INであるとき、処理は、ステップS306に移行する。すなわち、内外気モードModeが内気モードMode_INに維持されるとき、処理は、ステップS306に移行する。 When the previous inside/outside air mode Mode(N−1) is the inside air mode Mode_IN and the current inside/outside air mode Mode(N) is the inside air mode Mode_IN, the process proceeds to step S306. That is, when the inside/outside air mode Mode is maintained at the inside air mode Mode_IN, the process proceeds to step S306.
前回内外気モードMode(N-1)が外気モードMode_OUTであり、かつ、今回内外気モードMode(N)が外気モードMode_OUTであるとき、処理は、ステップS306に移行する。すなわち、内外気モードModeが外気モードMode_OUTに維持されるとき、処理は、ステップS306に移行する。 When the previous inside/outside air mode Mode(N−1) is the outside air mode Mode_OUT and the current inside/outside air mode Mode(N) is the outside air mode Mode_OUT, the process proceeds to step S306. That is, when the inside/outside air mode Mode is maintained at the outside air mode Mode_OUT, the process proceeds to step S306.
前回内外気モードMode(N-1)が内気モードMode_INであり、かつ、今回内外気モードMode(N)が外気モードMode_OUTであるとき、処理は、ステップS306に移行する。すなわち、内気モードMode_INから外気モードMode_OUTに内外気モードModeが切り替えられるとき、処理は、ステップS306に移行する。 When the previous inside/outside air mode Mode(N−1) is the inside air mode Mode_IN and the current inside/outside air mode Mode(N) is the outside air mode Mode_OUT, the process proceeds to step S306. That is, when the inside/outside air mode Mode is switched from the inside air mode Mode_IN to the outside air mode Mode_OUT, the process proceeds to step S306.
ステップS303において、エアコンECU80は、車室内の窓の曇りを抑制するために、蒸発器45がブロワ31からの送風空気を除湿可能であるか否かを判定する。例えば、エアコンECU80は、蒸発器温度Teと蒸発器温度閾値Te_thとを大小比較することで、蒸発器45がブロワ31からの送風空気を除湿可能であるか否かを判定する。なお、蒸発器温度閾値Te_thは、蒸発器45の着霜温度であり、例えば、0℃である。
In step S303, the
蒸発器温度Teが蒸発器温度閾値Te_th以上であるとき、着霜が蒸発器45に発生しない。このため、ブロワ31からの送風空気が蒸発器45を通過しやすく、車室内に流れる空気が除湿されやすい。したがって、蒸発器温度Teが蒸発器温度閾値Te_th以上であるとき、エアコンECU80は、蒸発器45がブロワ31からの送風空気を除湿可能であると判定する。その後、処理は、ステップS304に移行する。
When the evaporator temperature Te is equal to or higher than the evaporator temperature threshold Te_th, the
蒸発器温度Teが蒸発器温度閾値Te_th未満であるとき、着霜が蒸発器45に発生しやすい。このため、ブロワ31からの送風空気が蒸発器45を通過しにくくなり、車室内に流れる空気が除湿されにくくなる。したがって、蒸発器温度Teが蒸発器温度閾値Te_th未満であるとき、エアコンECU80は、蒸発器45がブロワ31からの送風空気を除湿不可能であると判定する。その後、処理は、ステップS307に移行する。
When the evaporator temperature Te is less than the evaporator temperature threshold Te_th, the
ステップS304において、エアコンECU80は、車室内の窓に曇りが発生する可能性が高い否かを判定する。具体的には、エアコンECU80は、内気湿度Hiと湿度閾値Hi_thとを大小比較する。ここで、湿度閾値Hi_thは、車両10の乗員数および外気温度Tam等に基づき設定される。
In step S304, the
内気湿度Hiが湿度閾値Hi_th以上であるとき、車室内の相対湿度が比較的高いので、車室内の窓の曇りが発生しやすい。したがって、内気湿度Hiが湿度閾値Hi_th以上であるとき、エアコンECU80は、車室内の窓に曇りが発生する可能性が高いと判定する。その後、処理は、ステップS305に移行する。
When the inside air humidity Hi is equal to or higher than the humidity threshold value Hi_th, the relative humidity in the vehicle interior is relatively high, so fogging of the windows in the vehicle interior tends to occur. Therefore, when the inside air humidity Hi is equal to or higher than the humidity threshold Hi_th, the
内気湿度Hiが湿度閾値Hi_th未満であるとき、車室内の相対湿度が比較的低いので、車室内の窓の曇りが発生しにくい。したがって、内気湿度Hiが湿度閾値Hi_th未満であるとき、エアコンECU80は、車室内の窓に曇りが発生する可能性が低いと判定する。その後、処理は、ステップS306に移行する。
When the inside air humidity Hi is less than the humidity threshold value Hi_th, the relative humidity in the vehicle interior is relatively low, so fogging of the windows in the vehicle interior is unlikely to occur. Therefore, when the inside air humidity Hi is less than the humidity threshold Hi_th, the
ステップS305において、車室内の窓に曇りが発生する可能性が高いので、車室内の窓の曇りを抑制するために、エアコンECU80は、圧縮機41を稼働させる決定を行う。すなわち、エアコンECU80は、今回の圧縮機41の稼働か停止のどちらかの状態を表す今回圧縮機状態Comp(N)を1にする。
In step S305, the
ステップS302かステップS304のいずれかを経由したステップS306において、エアコンECU80は、今回の圧縮機41の稼働か停止のどちらかの状態を前回の圧縮機41の状態のままとする、すなわち、今回圧縮機状態Comp(N)を前回圧縮機状態Comp(N-1)にする。ここで、前回圧縮機状態Comp(N-1)は、N-1回目の制御周期τにおける圧縮機41の稼働か停止のどちらかの状態を表す。なお、車両10のイグニッションスイッチがオンされた初期時の圧縮機状態Comp(0)は、稼働か停止かのどちらかに予め設定されている。
In step S306 after passing through either step S302 or step S304, the
ステップS303を経由したステップS307において、蒸発器45がブロワ31からの送風空気を除湿不可能であるので、蒸発器45の着霜の発生を抑制するため、エアコンECU80は、圧縮機41を停止させる決定を行う。すなわち、エアコンECU80は、今回圧縮機状態Comp(N)を0にする。
In step S307 via step S303, since the
ステップS301を経由したステップS308において、エアコンECU80は、ステップS302-305とは異なる通常制御により今回圧縮機状態Comp(N)を決定する。具体的には、エアコンECU80は、オートオンオフ、A/Cオンオフ、目標吹出温度TAO、外気温度Tamおよび蒸発器温度Teに基づいて、今回圧縮機状態Comp(N)を決定する。
In step S308 via step S301, the
例えば、オートスイッチ62の設定がオートオフであるとき、エアコンECU80は、車両10の乗員により設定されたA/Cオンオフに基づいて、圧縮機41の稼働か停止のどちらかを決定する。
For example, when the
また、オートスイッチ62の設定がオートオンであるとき、エアコンECU80は、目標吹出温度TAO、外気温度Tamおよび蒸発器温度Teに基づいて、圧縮機41の稼働か停止のどちらかを決定する。具体的には、まず、エアコンECU80は、目標吹出温度TAOおよび外気温度Tamに基づいて、蒸発器45の目標蒸発器吹出温度TEOを算出する。そして、エアコンECU80は、蒸発器温度Teと目標蒸発器吹出温度TEOとを大小比較することで、圧縮機41の稼働か停止のどちらかを決定する。例えば、蒸発器温度Teが目標蒸発器吹出温度TEO以下であるとき、エアコンECU80は、圧縮機41を停止させる決定を行う。蒸発器温度Teが目標蒸発器吹出温度TEOより高いとき、エアコンECU80は、圧縮機41を稼働させる決定を行う。
Further, when the
このように、ステップS305-308のいずれかにおいて、エアコンECU80による今回の圧縮機41の稼働か停止のどちらかが決定される。なお、初回時の圧縮機41の稼働か停止のどちらかの決定、すなわち、Comp(1)の決定は、ステップS308と同様の通常制御により行われる。
Thus, in one of steps S305 to S308, the
ここで、一事例における本実施形態の車両用空調装置1の処理について、図6のタイムチャートを参照して説明する。有害物質であるPM2.5は、タバコの煙や自動車の排気等に含まれる。そこで、タイムチャートの時刻t0-t7において、車両10には、複数の喫煙者が乗っており、別車両が車両10の前方を走行する場面を想定して、本実施形態の車両用空調装置1の処理について説明する。タイムチャートにおいて、外気濃度ρoと内気濃度ρiとを区別するため、外気濃度ρoを一点鎖線で示し、内気濃度ρiを実線で示す。また、タイムチャートにおいて、内気を清浄にさせるための清浄化フラグをFlagと記載している。さらに、圧縮機41の稼働をONで示し、圧縮機41の停止をOFFで示す。
Here, the processing of the
時刻t0において、車両10の前方を走行する別車両の排気にPM2.5が含まれているため、外気濃度ρoは、比較的高い。また、内気は、清浄であり、内気濃度ρiは、濃度閾値ρi_th未満である。内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th未満であるため、清浄化フラグは、オフされている。清浄化フラグがオフされているので、内外気モードModeは、ステップS207の通常制御により決定されている。また、時刻t0の圧縮機41の稼働か停止かの状態は、ステップS308の通常制御により決定されている。ここでは、オートスイッチ62の設定がオートオフ、内外気モードスイッチ65の設定が内気モードMode_IN、エアコンスイッチ66の設定がA/Cオフとされている。したがって、時刻t0の内外気モードModeは、内気モードMode_INである。また、時刻t0の圧縮機41は、停止している。なお、この事例では、外気温度Tamが比較的高く、蒸発器温度Teが蒸発器温度閾値Te_th以上である。車両10の乗員が複数であり、内気湿度Hiが湿度閾値Hi_th以上である。
At time t0, the outside air concentration ρo is relatively high because PM 2.5 is included in the exhaust of another vehicle traveling in front of the
時刻t0後の時刻t1に、車両10の乗員の1人が喫煙し、PM2.5が車室内で発生する。これにより、内気濃度ρiが高くなり、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th以上になる。内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th以上になるので、ステップS202で、内気を清浄にさせるための清浄化フラグがオンされる。また、このとき、車両10の前方を走行する別車両の排気によって外気濃度ρoが比較的高く、内気濃度ρiは、外気濃度ρo以下である。したがって、時刻t1では、内気モードMode_INが内気を清浄にさせやすいので、ステップS204で、内外気モードModeが内気モードMode_INに決定される。すなわち、時刻t1よりも1回前の制御周期τにおける内外気モードModeが内気モードMode_INであるので、時刻t1の内外気モードModeを内気モードMode_INに維持する決定がされる。
At time t1 after time t0, one of the occupants of
また、清浄化フラグがオンされて、内外気モードModeを内気モードMode_INに維持する決定がされるため、ステップS302で、前回内外気モードMode(N-1)が内気モードMode_INであり、かつ、今回内外気モードMode(N)が内気モードMode_INであると判定される。したがって、時刻t1の圧縮機41の稼働か停止かの状態は、時刻t1よりも1回前の制御周期τにおける圧縮機41の状態のままとなるように決定される。ここでは、時刻t1よりも1回前の制御周期τにおける圧縮機41が停止しているので、ステップS306で、時刻t1の圧縮機41の状態を停止したままとする決定がされる。
Further, since the cleaning flag is turned on and it is determined to maintain the inside/outside air mode Mode at the inside air mode Mode_IN, in step S302, the previous inside/outside air mode Mode (N−1) is the inside air mode Mode_IN, and This time, the inside/outside air mode Mode(N) is determined to be the inside air mode Mode_IN. Therefore, the operating or stopped state of the
時刻t1から時刻t2までの期間において、車両10の乗員の1人が喫煙を続けており、車室内にPM2.5が発生している。一方で、フィルタ32によりPM2.5が除去された清浄な内気が車室内に送風されているので、内気濃度ρiがほぼ一定になる。また、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th以上であるので、各制御周期τのステップS202にて清浄化フラグがオンされ続ける。また、内気濃度ρiが外気濃度ρo以下であるので、各制御周期τのステップS204にて内外気モードModeが内気モードMode_INに決定され続ける。内外気モードModeが内気モードMode_INに決定され続けるので、圧縮機41の状態を維持する決定がされ続ける。ここでは、時刻t1の制御周期τにおける圧縮機41が停止しているので、時刻t1から時刻t2までの期間において、各制御周期τのステップS306にて圧縮機41の状態を停止したままとする決定がされ続ける。
During the period from time t1 to time t2, one of the occupants of
時刻t1後の時刻t2に、喫煙していた1人の乗員が喫煙を止めて、車室内でのPM2.5の発生がなくなる。このとき、フィルタ32によってPM2.5が除去された清浄な内気が車室内に送風されているので、内気が清浄にされて、内気濃度ρiが低下し始める。
At time t2 after time t1, one occupant who was smoking stops smoking, and PM 2.5 is no longer generated in the passenger compartment. At this time, since clean inside air from which PM2.5 has been removed by the
時刻t2から時刻t3までの期間において、フィルタ32によりPM2.5が除去された清浄な内気が車室内に送風され続け、内気が清浄にされていき、内気濃度ρiが低下する。時刻t2から時刻t3までの期間において、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th以上であるので、各制御周期τのステップS202にて清浄化フラグがオンされ続ける。また、内気濃度ρiが外気濃度ρo以下であるので、各制御周期τのステップS205にて内外気モードModeが内気モードMode_INに決定され続ける。内外気モードModeが内気モードMode_INに決定されたままなので、圧縮機41の状態を維持する決定がされ続ける。ここでは、時刻t2の制御周期τにおける圧縮機41が停止しているので、時刻t2から時刻t3までの期間において、各制御周期τのステップS306にて圧縮機41の状態を停止したままとする決定がされ続ける。
During the period from time t2 to time t3, clean inside air from which PM2.5 has been removed by the
内気濃度ρiが低下していき、時刻t3に、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th未満になる。内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th未満になるとき、ステップS206で、清浄化フラグがオフされる。清浄化フラグがオフされるため、内外気モードModeは、ステップS207の通常制御によって決定される。ここでは、オートスイッチ62の設定がオートオフ、内外気モードスイッチ65の設定が内気モードMode_INとされているため、ステップS207で、内外気モードModeが内気モードMode_INに決定される。すなわち、時刻t3よりも1回前の制御周期τにおける内外気モードModeが内気モードMode_INであるので、時刻t3の内外気モードModeを内気モードMode_INに維持する決定がされる。
The shyness concentration ρi decreases, and at time t3, the shyness concentration ρi becomes less than the concentration threshold ρi_th. When the inside air concentration ρi becomes less than the concentration threshold ρi_th, the cleaning flag is turned off in step S206. Since the cleaning flag is turned off, the inside/outside air mode Mode is determined by normal control in step S207. Here, the
また、清浄化フラグがオフされるため、時刻t3の圧縮機41の稼働か停止かは、ステップS308の通常制御によって決定される。ここでは、オートスイッチ62の設定がオートオフ、エアコンスイッチ66の設定がA/Cオフであるので、ステップS308で、時刻t3の圧縮機41を停止させる決定がされる。すなわち、時刻t3よりも1回前の制御周期τにおける圧縮機41が停止しているので、時刻t3の圧縮機41を停止したままとする決定がされる。
Also, since the cleaning flag is turned off, whether the
時刻t3から時刻t4までの期間において、フィルタ32によりPM2.5が除去された清浄な内気が車室内に送風され続け、内気が清浄にされていき、内気濃度ρiが低下する。時刻t3から時刻t4までの期間において、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th未満であるので、各制御周期τのステップS206にて清浄化フラグがオフされ続ける。清浄化フラグがオフされ続けるので、内外気モードModeが内外気モードModeは、ステップS207の通常制御によって決定され続ける。ここでは、オートスイッチ62の設定がオートオフ、内外気モードスイッチ65の設定が内気モードMode_INとされているため、各制御周期τのステップS207にて内外気モードModeが内気モードMode_INに決定され続ける。また、清浄化フラグがオフされ続けるので、圧縮機41の稼働か停止かは、ステップS308の通常制御によって決定され続ける。ここでは、オートスイッチ62の設定がオートオフ、エアコンスイッチ66の設定がA/Cオフであるので、時刻t3から時刻t4までの期間において、各制御周期τのステップS308にて時刻t3の圧縮機41を停止させる決定がされ続ける。
During the period from time t3 to time t4, clean inside air from which PM2.5 has been removed by the
そして、時刻t4に、車両10の2人の乗員が喫煙し、多量のPM2.5が車室内で発生する。これにより、内気濃度ρiが高くなり、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th以上になる。内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th以上になるので、ステップS202で、内気を清浄にさせるための清浄化フラグがオンされる。また、このとき、多量のPM2.5が車室内で発生しているため、内気濃度ρiが外気濃度ρoよりも高くなっている。したがって、時刻t4では、外気モードMode_OUTが内気を清浄にさせやすいので、ステップS205で、内外気モードModeが外気モードMode_OUTに決定される。すなわち、内気モードMode_INから外気モードMode_OUTに内外気モードModeを切り替える決定がされる。
Then, at time t4, two occupants of the
また、清浄化フラグがオンされて、内気モードMode_INから外気モードMode_OUTに内外気モードModeを切り替える決定がされるため、ステップS302で、前回内外気モードMode(N-1)が内気モードMode_INであり、かつ、今回内外気モードMode(N)が外気モードMode_OUTであると判定される。したがって、時刻t4の圧縮機41の稼働か停止かの状態は、時刻t4よりも1回前の制御周期τにおける圧縮機41の状態のままとなるように決定される。ここでは、時刻t4よりも1回前の制御周期τにおける圧縮機41が停止しているので、ステップS306で、時刻t4の圧縮機41の状態を停止したままとする決定がされる。
Further, since the cleaning flag is turned on and it is determined to switch the inside/outside air mode Mode from the inside air mode Mode_IN to the outside air mode Mode_OUT, in step S302, the previous inside/outside air mode Mode (N−1) is the inside air mode Mode_IN. And, it is determined that the current inside/outside air mode Mode(N) is the outside air mode Mode_OUT. Therefore, the operating or stopped state of the
時刻t4から時刻t5までの期間において、車両10の乗員の2人が喫煙を続けており、車室内にPM2.5が発生している。一方で、フィルタ32によりPM2.5が除去された清浄な内気が車室内に送風されているので、内気濃度ρiがほぼ一定になる。また、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th以上であるので、各制御周期τのステップS202にて清浄化フラグがオンされ続ける。内気濃度ρiが外気濃度ρo以下であるので、各制御周期τのステップS205にて内外気モードModeが外気モードMode_OUTに決定され続ける。内外気モードModeが外気モードMode_OUTに決定され続けるので、圧縮機41の状態が維持される。ここでは、時刻t4の制御周期τにおける圧縮機41が停止しているので、時刻t4から時刻t5までの期間において、各制御周期τのステップS306にて圧縮機41の状態を停止したままとする決定がされ続ける。
During the period from time t4 to time t5, two occupants of
時刻t4後の時刻t5に、喫煙していた2人の乗員が喫煙を止めて、車室内でのPM2.5の発生がなくなる。このとき、フィルタ32によってPM2.5が除去された清浄な外気が車室内に送風されているので、内気が清浄にされて、内気濃度ρiが低下し始める。
At time t5 after time t4, the two occupants who were smoking stop smoking, and PM 2.5 no longer occurs in the passenger compartment. At this time, since clean outside air from which PM2.5 has been removed by the
時刻t5から時刻t6までの期間において、フィルタ32によりPM2.5が除去された清浄な内気が車室内に送風され続け、内気が清浄にされていき、内気濃度ρiが低下する。時刻t5から時刻t6までの期間において、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th以上であるので、各制御周期τのステップS202にて清浄化フラグがオンされ続ける。また、内気濃度ρiが外気濃度ρoよりも高くなっているので、各制御周期τのステップS205にて内外気モードModeが外気モードMode_OUTに決定され続ける。内外気モードModeが外気モードMode_OUTに決定され続けるので、圧縮機41の状態が維持される。ここでは、時刻t5の制御周期τにおける圧縮機41が停止しているので、時刻t5から時刻t6までの期間において、各制御周期τのステップS306にて圧縮機41の状態を停止したままとする決定がされ続ける。
During the period from time t5 to time t6, clean inside air from which PM2.5 has been removed by the
内気濃度ρiが低下していき、時刻t6に、内気濃度ρiが外気濃度ρo以下になる。内気濃度ρiが外気濃度ρo以下であるとき、内気モードMode_INが外気モードMode_OUTよりも内気を清浄にさせやすいので、ステップS204で、内外気モードModeが内気モードMode_INに決定される。すなわち、外気モードMode_OUTから内気モードMode_INに内外気モードModeを切り替える決定がされる。 The inside air concentration ρi decreases, and at time t6, the inside air concentration ρi becomes equal to or lower than the outside air concentration ρo. When the inside air concentration ρi is equal to or less than the outside air concentration ρo, the inside air mode Mode_IN cleans the inside air more easily than the outside air mode Mode_OUT, so in step S204, the inside air mode Mode_IN is determined as the inside air mode Mode_IN. That is, a decision is made to switch the inside/outside air mode Mode from the outside air mode Mode_OUT to the inside air mode Mode_IN.
外気モードMode_OUTから内気モードMode_INに内外気モードModeを切り替える決定がされるため、ステップS302で、前回内外気モードMode(N-1)が外気モードMode_OUTであり、かつ、今回内外気モードMode(N)が内気モードMode_INであると判定される。したがって、ステップS303で、蒸発器45がブロワ31からの送風空気を除湿可能であるか否かが判定される。この事例では、蒸発器温度Teが蒸発器温度閾値Te_th以上であるので、蒸発器45がブロワ31からの送風空気を除湿可能であると判定される。その後、ステップS304で、車室内の窓に曇りが発生する可能性が高い否かが判定される。この事例では、内気湿度Hiが湿度閾値Hi_th以上であるので、車室内の窓に曇りが発生する可能性が高いと判定される。したがって、時刻t6では、ステップS305で、圧縮機41を稼働させることが決定される。
Since it is decided to switch the internal/external air mode Mode from the external air mode Mode_OUT to the internal air mode Mode_IN, in step S302, the previous internal/external air mode Mode (N-1) is the external air mode Mode_OUT, and the current internal/external air mode Mode (N ) is determined to be the shy mode Mode_IN. Therefore, in step S303, it is determined whether the
時刻t6から時刻t7までの期間において、フィルタ32によってPM2.5が除去された清浄な内気が車室内に送風され続け、内気が清浄にされて、内気濃度ρiが低下する。時刻t6から時刻t7までの期間において、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th以上であるので、各制御周期τのステップS202にて清浄化フラグがオンされ続ける。また、内気濃度ρiが外気濃度ρo以下であるので、各制御周期τのステップS204にて内外気モードModeが内気モードMode_INに決定され続ける。内外気モードModeが内気モードMode_INに決定され続けるので、圧縮機41の状態が維持される。ここでは、時刻t6の制御周期τにおける圧縮機41が稼働しているので、時刻t6から時刻t7までの期間において、各制御周期τのステップS306にて圧縮機41の状態を稼働したままとする決定がされ続ける。
During the period from time t6 to time t7, clean inside air from which PM2.5 has been removed by the
内気濃度ρiが低下していき、時刻t7に、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th未満になる。内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th未満になるとき、ステップS206で、清浄化フラグがオフされる。清浄化フラグがオフされるため、内外気モードModeは、ステップS207の通常制御によって決定される。ここでは、オートスイッチ62の設定がオートオフ、内外気モードスイッチ65の設定が内気モードMode_INとされているため、ステップS207で、内外気モードModeは、内気モードMode_INに決定される。すなわち、時刻t7よりも1回前の制御周期τにおける内外気モードModeが内気モードMode_INであるので、時刻t7の内外気モードModeを内気モードMode_INに維持する決定がされる。
The shyness concentration ρi decreases, and at time t7, the shyness concentration ρi becomes less than the concentration threshold ρi_th. When the inside air concentration ρi becomes less than the concentration threshold ρi_th, the cleaning flag is turned off in step S206. Since the cleaning flag is turned off, the inside/outside air mode Mode is determined by normal control in step S207. Here, since the
また、清浄化フラグがオフされるため、時刻t7の圧縮機41の稼働か停止かは、ステップS308の通常制御によって決定される。ここでは、オートスイッチ62の設定がオートオフ、エアコンスイッチ66の設定がA/Cオフであるので、ステップS308で、時刻t7において圧縮機41を停止させる決定がされる。すなわち、時刻t7よりも1回前では稼働していた圧縮機41を停止させる決定がされる。その後、乗員が車両10を停止させて、車両用空調装置1の処理を停止させる。
Also, since the cleaning flag is turned off, whether the
以上に記載したように、車両用空調装置1の処理が行われる。そして、本実施形態の車両用空調装置1によって、車両10の燃費および車室内の快適性の低下が抑制されることについて説明する。
As described above, the processing of the
本実施形態では、圧縮機41の稼働か停止かは、前回内外気モードMode(N-1)および今回内外気モードMode(N)に基づいて決定される。これにより、内外気モードModeの変化を捉えることができるため、車室内の窓の曇りを抑制するための圧縮機41の稼働が適切に行える。このため、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th以上、外気濃度ρo以下となるタイムチャートの時刻t1において、清浄化フラグがオンされ、内外気モードModeが内気モードMode_INに決定されても、圧縮機41が不必要に稼働しない。これにより、車両10の燃費の低下が抑制される。また、不必要な圧縮機41の稼働によって車室内の空気を乾燥させることがなくなり、車室内の快適性が低下することが抑制される。
In this embodiment, whether the
本実施形態のように、前回内外気モードMode(N-1)が内気モードMode_INであり、かつ、今回内外気モードMode(N)が内気モードMode_INであるとき、今回の圧縮機41の稼働か停止かの状態は、前回の圧縮機41の状態のままとされる。すなわち、内気モードMode_INが維持されるとき、圧縮機41の稼働か停止かの状態が維持される。
As in the present embodiment, when the previous inside/outside air mode Mode (N−1) is the inside air mode Mode_IN and the current inside/outside air mode Mode(N) is the inside air mode Mode_IN, whether the current operation of the
上記で説明したように、タイムチャートの時刻t1において、清浄化フラグがオンされ、内外気モードModeが内気モードMode_INに決定されても、圧縮機41が不必要に稼働しない。時刻t1において、圧縮機41が稼働しないので、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th以上であり、清浄化フラグがオンされているタイムチャートの時刻t1から時刻t3までの期間において、内外気モードModeが内気モードMode_INで維持される。内気モードMode_INが維持されるとき、車室内の相対湿度の変化が比較的穏やかであるので、車室内の曇りを抑制するために圧縮機41を稼働させる必要性が低い。このため、タイムチャートの時刻t1から時刻t3までの期間において、圧縮機41は、停止したままとなっている。圧縮機41が不必要に稼働することなく、圧縮機41の稼働か停止かの状態が維持されるので、車両10の燃費の低下が抑制される。また、圧縮機41の稼働か停止かの状態が維持されるので、圧縮機41の稼働によって車室内の空気を不必要に乾燥させることがなくなり、車室内の快適性が低下することが抑制される。
As described above, even if the cleaning flag is turned on at time t1 in the time chart and the internal/external air mode Mode_IN is determined to be the internal air mode Mode_IN, the
また、本実施形態の車両用空調装置1では、以下[1]-[3]に説明するような効果も奏する。
In addition, the
[1]外気モードMode_OUTから内気モードMode_INに内外気モードModeが切り替わるとき、車室内の相対湿度が急激に上昇するため、車室内の窓が曇りやすくなる。このとき、車室内の窓の曇りを抑制することを優先して、内外気モードModeを車室内の窓が曇りにくい外気モードMode_OUTにすることがある。しかし、外気濃度ρoが内気濃度ρiよりも高い場合、すなわち、外気が内気よりも汚染されている場合において、内外気モードModeが外気モードMode_OUTであるとき、汚染されている外気が車室内に導入されるので、内気を清浄にする効率が低下する。 [1] When the internal/external air mode Mode is switched from the external air mode Mode_OUT to the internal air mode Mode_IN, the relative humidity in the vehicle interior rises rapidly, and the windows in the vehicle interior tend to fog up. At this time, the inside/outside air mode Mode may be set to the outside air mode Mode_OUT in which the windows in the vehicle compartment are less likely to fog up, giving priority to suppressing fogging of the windows in the vehicle compartment. However, when the outside air concentration ρo is higher than the inside air concentration ρi, that is, when the outside air is more polluted than the inside air, when the inside/outside air mode Mode is the outside air mode Mode_OUT, the polluted outside air is introduced into the vehicle compartment. As a result, the efficiency of cleaning the inside air is reduced.
本実施形態では、タイムチャートの時刻t6において、外気モードMode_OUTから内気モードMode_INに内外気モードModeが切り替わる。外気モードMode_OUTから内気モードMode_INに内外気モードModeが切り替わるとき、圧縮機41が稼働する、すなわち、今回圧縮機状態Comp(N)が1になる。このとき、蒸発器45によってブロワ31からの送風空気が除湿される。除湿された送風空気が車室内に流れるので、車室内の窓の曇りの発生が抑制される。これにより、車室内の窓の曇りを抑制するために内外気モードModeを外気モードMode_OUTにすることはない。したがって、汚染されている外気が車室内に導入されないので、内気を清浄にする効率の低下が抑制される。
In this embodiment, the inside/outside air mode Mode is switched from the outside air mode Mode_OUT to the inside air mode Mode_IN at time t6 in the time chart. When the inside/outside air mode Mode is switched from the outside air mode Mode_OUT to the inside air mode Mode_IN, the
[2]特許文献1では、外気が内気よりも清浄であるとき、内外気モードModeが外気モードMode_OUTに切り替えられる。しかし、内気濃度ρiが車両10の乗員の健康に影響を及ぼさない濃度であるとき、すなわち、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th未満であるとき、内気を清浄させるために、内外気モードModeを外気モードMode_OUTに切り替える必要がない。また、内気モードMode_INから外気モードMode_OUTに内外気モードModeが切り替えられると、車室内の空気が内気から外気に入れ替わるので、車両10の乗員が不快に感じて、車室内の快適性が低下する場合がある。
[2] In
そこで、本実施形態では、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th以上であるときを選んで、今回内外気モードMode(N)が内気濃度ρiおよび外気濃度ρoに基づいて決定される。これにより、内気濃度ρiが車両10の乗員の健康に影響を及ぼす濃度である場合に、内外気モードModeの変化を生じさせる。また、内気濃度ρiが濃度閾値ρi_th未満であるとき、内気濃度ρiおよび外気濃度ρoに基づかず、今回内外気モードMode(N)がオートオンオフ、車両10の乗員が設定した内外気モードModeおよび目標吹出温度TAOに基づいて決定される。これにより、内気濃度ρiが車両10の乗員の健康に影響を及ぼさない場合、内外気モードModeが不必要に変化しないため、車室内の空気の変化が抑制されて、車室内の快適性が低下することが抑制される。
Therefore, in the present embodiment, the time when the inside air concentration ρi is equal to or higher than the concentration threshold ρi_th is selected, and the current inside/outside air mode Mode (N) is determined based on the inside air concentration ρi and the outside air concentration ρo. As a result, when the inside air concentration ρi is a concentration that affects the health of the occupants of the
[3]また、外気モードMode_OUTから内気モードMode_INに切り替わったとしても、車室内の窓に曇りが発生する可能性が低ければ、車室内の窓の曇りを抑制するために圧縮機41を稼働させる必要性が低い。圧縮機41を稼働させる必要が低いのに、圧縮機41が稼働しても、車両10の燃費のみが低下する。
[3] In addition, even if the outside air mode Mode_OUT is switched to the inside air mode Mode_IN, if the possibility of fogging up the windows in the passenger compartment is low, the
そこで、エアコンECU80は、ステップS304の処理のように、車室内の窓に曇りが発生する可能性が高いか否かを判定する。具体的には、内気湿度Hiが湿度閾値Hi_th以上であるとき、エアコンECU80は、車室内の湿度が比較的高いので、車室内の窓に曇りが発生する可能性が高いと判定する。内気湿度Hiが湿度閾値Hi_th未満であるとき、エアコンECU80は、車室内の湿度が比較的低いので、車室内の窓に曇りが発生する可能性が低いと判定する。
Therefore, the
そして、車室内の窓に曇りが発生する可能性が低いと判定されたとき、圧縮機41の稼働か停止のどちらかの状態が維持される。これにより、車室内の窓に曇りが発生する可能性が低いときに、停止していた圧縮機41が稼働することがないので、車両10の燃費の低下が抑制される。
Then, when it is determined that the possibility of fogging up the windows in the vehicle compartment is low, the
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、上記実施形態に対して、適宜変更が可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
(Other embodiments)
The present invention is not limited to the above embodiments, and the above embodiments can be modified as appropriate. Further, in each of the above-described embodiments, it goes without saying that the elements constituting the embodiment are not necessarily essential, unless it is explicitly stated that they are essential, or they are clearly considered essential in principle. stomach.
本開示に記載の決定部、制御部、判定部およびその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の決定部、制御部、判定部およびその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の決定部、制御部、判定部およびその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。 The determiner, controller, determiner and techniques described in this disclosure are provided by configuring a processor and memory programmed to perform one or more functions embodied by a computer program. It may also be implemented by a dedicated computer. Alternatively, the determiner, controller, determiner and techniques described in this disclosure may be implemented by a dedicated computer provided by configuring a processor with one or more dedicated hardware logic circuits. Alternatively, the decision unit, control unit, decision unit and techniques described in this disclosure are configured by a processor and memory and one or more hardware logic circuits programmed to perform one or more functions. may be implemented by one or more special purpose computers configured in combination with a specific processor. The computer program may also be stored as computer-executable instructions on a computer-readable non-transitional tangible recording medium.
(1)一実施形態では、有害物質をPM2.5としている。これに対して、有害物質は、PM2.5に限定されず、炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物、アンモニアまたは二酸化炭素であってもよい。いずれも車両10の乗員の健康に影響を与える物質である。この場合、フィルタ32は、ブロワ31からの送風空気に含まれる炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物、アンモニアまたは二酸化炭素を浄化する。内気濃度推定部に対応する内気濃度センサ78は、内気中における炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物、アンモニアまたは二酸化炭素のガス濃度として内気濃度ρiに応じた検出信号を出力するセンサである。また、外気濃度推定部に対応する外気濃度センサ79は、外気中における炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物、アンモニアまたは二酸化炭素のガス濃度として外気濃度ρoに応じた検出信号を出力するセンサである。
(1) In one embodiment, the harmful substance is PM2.5. In contrast, the harmful substances are not limited to PM2.5, but may be hydrocarbons, carbon monoxide, nitrogen oxides, ammonia or carbon dioxide. Both are substances that affect the health of the occupants of the
(2)車両用空調装置1の外気濃度推定部は、車両10とは異なる別車両12に搭載されたセンサの検出値に基づいて、外気濃度ρoを推定してもよい。また、車両用空調装置1の外気濃度推定部は、車両ではなく気象情報やの道路に搭載されたセンサの検出値に基づいて、外気濃度ρoを推定してもよい。以下、図7および図8に示すように、外気濃度推定部が車両10とは異なる別車両12に搭載されたセンサの検出値に基づいて、外気濃度ρoを推定することについて説明する。
(2) The outside air concentration estimating unit of the
図7に示すように、別車両12は、図示しないGPS受信機、外気濃度センサおよび通信機を備えている。別車両12のGPS受信機は、別車両12の位置を定期的に取得する。別車両12の外気濃度センサは、別車両12の周囲の外気濃度ρoを定期的に取得する。別車両12の通信機は、別車両12の位置および別車両12にて検出される外気濃度ρoをサーバ13に送信する。
As shown in FIG. 7, another
サーバ13は、別車両12の位置から所定距離以内にいる車両10の識別番号を車両位置データベースに基づき特定する。サーバ13は、別車両12で検出された外気濃度ρoを特定した識別番号の車両10に送信する。
The
また、図8に示すように、車両用空調装置1は、別車両12で検出された外気濃度ρoをサーバ13から受信するための通信部81をさらに備える。通信部81は、サーバ13からの外気濃度ρoを外気濃度推定部に対応する外気濃度取得部82に出力する。この場合、外気濃度ρoを検出するセンサを車両用空調装置1に設ける必要がなくなる。
Further, as shown in FIG. 8 , the
(3)本実施形態では、フィルタ32は、ブロワ31よりも空調ケース21の空気通路の下流側で、蒸発器45より空調ケース21の空気通路の上流側に配置されている。これに対して、図9に示すように、フィルタ32は、内気導入口511および外気導入口512とは反対側、すなわち、内外気ケース51の下流側に配置されてもよい。フィルタ32が内外気ケース51の下流側に配置されても、ブロワ風量Qbが大きくなるに伴い、ブロワ31が内気または外気を吸引する量が増加する。したがって、フィルタ32が内外気ケース51の下流側に配置されても、フィルタ32がブロワ31と蒸発器45との間に配置されている場合と同様に、フィルタ32は、車室内に向かって流れる空気に含まれる有害物質を浄化または除去する。
(3) In this embodiment, the
(4)本実施形態では、前回内外気モードMode(N-1)および今回内外気モードMode(N)に基づいて、圧縮機41の稼働か停止のどちらかが決定される。これに対して、N-k回目の制御周期τにおいて決定された前回内外気モードMode(N-k)およびN回目の制御周期τにおいて決定された今回内外気モードMode(N)に基づいて、圧縮機41の稼働か停止のどちらかが決定されてもよい。
(4) In the present embodiment, it is determined whether the
ここで、kは、2以上、N未満の自然数であり、N回目の制御周期τから過去に遡る回数を表す。自然数kは、例えば、現時刻よりも1回前の制御周期τまでに内気モードMode_INか外気モードMode_OUTのどちらかに内外気モードModeが維持された期間と制御周期τに基づいて設定される。具体的には、自然数kは、内気モードMode_INか外気モードMode_OUTのどちらかに内外気モードModeが維持された期間を制御周期τで除算することによって設定される。 Here, k is a natural number equal to or greater than 2 and less than N, and represents the number of times that the N-th control cycle τ goes back to the past. The natural number k is set, for example, based on the control cycle τ and the period during which the inside/outside air mode Mode_IN or the outside air mode Mode_OUT is maintained until the control cycle τ one time before the current time. Specifically, the natural number k is set by dividing the period during which the internal/external air mode Mode_IN or the external air mode Mode_OUT is maintained by the control cycle τ.
以下、この自然数kを説明するために、図6のタイムチャートを参照し、時刻t6の圧縮機41の稼働か停止かの決定処理について説明する。現時点を時刻t6とし、時刻t6の制御周期τをN回目の制御周期τとする。時刻t6よりも1回目の制御周期τでは、ステップS202で清浄化フラグがオンされている。内気濃度ρiが外気濃度ρoよりも高くなっているので、ステップS205にて内外気モードModeが外気モードMode_OUTに決定されている。時刻t6よりも1回目の制御周期τで決定された外気モードMode_OUTが維持された期間は、時刻t4から時刻t6までの期間である。したがって、この場合、自然数kは、時刻t4から時刻t6までの期間を制御周期τで除算して設定される。
Hereinafter, in order to explain this natural number k, the time chart of FIG. 6 will be referred to, and the determination process of whether the
ここで、上記で説明したように、時刻t6では、清浄化フラグがオンされており、内気濃度ρiが外気濃度ρo以下になる。内気濃度ρiが外気濃度ρo以下であるとき、ステップS204で、時刻t6の今回内外気モードMode(N)が内気モードMode_INに決定される。そして、圧縮機41の稼働か停止のどちらかを決定するために、ステップS302で、N-k回目の制御周期τにおいて決定された前回内外気モードMode(N-k)および時刻t6のN回目の制御周期τに決定された今回内外気モード(N)が内気モードMode_INと外気モードMode_OUTのどちらであるかが判定される。
Here, as described above, at time t6, the cleaning flag is turned on, and the inside air concentration ρi becomes equal to or less than the outside air concentration ρo. When the inside air concentration ρi is equal to or less than the outside air concentration ρo, the current inside/outside air mode Mode (N) at time t6 is determined as the inside air mode Mode_IN in step S204. Then, in order to determine whether the
N-k回目の制御周期τは、自然数kが時刻t4から時刻t6までの期間を制御周期τで除算した数であるので、時刻t4の制御周期τである。したがって、N-k回目の制御周期τにおいて決定された前回内外気モードMode(N-k)は、時刻t4に決定された内外気モードModeになる。ここでは、時刻t4で決定された内外気モードModeが外気モードMode_OUTであるので、N-k回目の制御周期τにおいて決定された前回内外気モードMode(N-k)は、外気モードMode_OUTである。よって、時刻t6の制御周期τのステップS302で、前回内外気モードMode(N-k)が外気モードMode_OUTであり、かつ、今回内外気モードMode(N)が内気モードMode_INであると判定される。したがって、時刻t6では、ステップS303およびステップS304を経由して、ステップS305で、圧縮機41を稼働させることが決定される。
The Nk-th control cycle τ is the control cycle τ of time t4 because the natural number k is the number obtained by dividing the period from time t4 to time t6 by the control cycle τ. Therefore, the previous inside/outside air mode Mode (Nk) determined at the Nk-th control period τ becomes the inside/outside air mode Mode determined at time t4. Here, since the inside/outside air mode Mode determined at time t4 is the outside air mode Mode_OUT, the previous inside/outside air mode Mode (Nk) determined in the Nk-th control cycle τ is the outside air mode Mode_OUT. . Therefore, in step S302 of the control cycle τ at time t6, it is determined that the previous inside/outside air mode Mode(N−k) is the outside air mode Mode_OUT and the current inside/outside air mode Mode(N) is the inside air mode Mode_IN. . Therefore, at time t6, it is determined to operate the
このように、自然数kが内気モードMode_INか外気モードMode_OUTのどちらかに内外気モードModeが維持された期間を制御周期τで除算することによって設定されてもよい。したがって、自然数kは、現時刻よりも1回前の制御周期τまでに内気モードMode_INか外気モードMode_OUTのどちらかに内外気モードModeが維持された期間と制御周期τに基づいて設定されてもよい。 Thus, the natural number k may be set by dividing the period during which the internal/external air mode Mode_IN or the external air mode Mode_OUT is maintained by the control cycle τ. Therefore, the natural number k is set based on the control period τ and the period during which the inside/outside air mode Mode_IN or the outside air mode Mode_OUT is maintained until the control period τ one time before the current time. good.
(まとめ)
第1の観点によれば、車両用空調装置は、内気濃度および外気濃度に基づいて、内気導入口および外気導入口の開閉状態である内外気モードを内気モードか外気モードに決定する内外気モード決定部と、内外気モードの変化に基づいて、圧縮機の稼働か停止かの状態を制御する圧縮機制御部(S109)と、を備える。内外気モードの変化に基づいて、圧縮機が制御されるため、車室内の窓の曇りを抑制するための圧縮機の稼働が適切に行える。これにより、圧縮機が不必要に稼働しないので、車両の燃費の低下が抑制される。また、不必要な圧縮機の稼働によって車室内の空気を乾燥させることがなくなり、車室内の快適性が低下することが抑制される。
(summary)
According to a first aspect, a vehicle air conditioner is an inside/outside air mode that determines an inside/outside air mode, which is an open/closed state of an inside air introduction port and an outside air introduction port, to either the inside air mode or the outside air mode, based on the inside air concentration and the outside air concentration. A determination unit and a compressor control unit (S109) that controls whether the compressor is operating or stopped based on changes in the inside/outside air mode. Since the compressor is controlled based on the change in the inside/outside air mode, the compressor can be appropriately operated to suppress fogging of the windows in the passenger compartment. As a result, the compressor does not operate unnecessarily, thereby suppressing a decrease in fuel consumption of the vehicle. In addition, unnecessary operation of the compressor eliminates drying of the air in the vehicle interior, thereby suppressing deterioration of comfort in the vehicle interior.
また、第2の観点によれば、圧縮機制御部は、内外気モードが内気モードに維持されているとき、圧縮機の稼働か停止かの状態を維持させる。内気モードが維持されるとき、車室内の相対湿度の変化が比較的穏やかであるので、車室内の曇りを抑制するために圧縮機を稼働させる必要性が低い。第2の観点では、圧縮機が不必要に稼働することなく、圧縮機の稼働か停止かの状態が維持されるので、車両の燃費の低下が抑制される。また、圧縮機の稼働か停止かの状態が維持されるので、圧縮機の稼働によって車室内の空気を不必要に乾燥させることがなくなり、車室内の快適性が低下することが抑制される。 Moreover, according to the second aspect, the compressor control unit maintains the state of the compressor being operated or stopped when the inside/outside air mode is maintained in the inside air mode. When the inside air mode is maintained, there is less need to run the compressor to control fogging in the passenger compartment because changes in relative humidity in the passenger compartment are relatively moderate. In the second aspect, the compressor is maintained in the operating or stopped state without unnecessary operation of the compressor, thereby suppressing a decrease in fuel consumption of the vehicle. In addition, since the compressor is maintained in the operating or stopped state, the air in the passenger compartment is not unnecessarily dried due to the operation of the compressor, and the decrease in comfort in the passenger compartment is suppressed.
また、第3の観点によれば、圧縮機制御部は、内外気モードが外気モードから内気モードに変化したことに基づいて、圧縮機を稼働させる。外気モードから内気モードに内外気モードが切り替わるとき、車室内の相対湿度が急激に上昇するため、車室内の窓が曇りやすくなる。このとき、車室内の窓の曇りを抑制することを優先して、内外気モードを車室内の窓が曇りにくい外気モードにすることがある。第3の観点では、内外気モードが外気モードから内気モードに変化したとき、圧縮機が稼働するので、車室内の窓の曇りを抑制するために内外気モードを外気モードにすることはない。したがって、汚染されている外気が車室内に導入されないので、内気を清浄にする効率の低下が抑制される。 Moreover, according to the third aspect, the compressor control unit operates the compressor based on the inside/outside air mode changing from the outside air mode to the inside air mode. When the inside/outside air mode is switched from the outside air mode to the inside air mode, the relative humidity in the vehicle interior rises rapidly, and the windows in the vehicle interior tend to fog up. At this time, the inside/outside air mode may be set to the outside air mode in which the windows in the vehicle compartment are less likely to fog up, giving priority to suppressing fogging of the windows in the vehicle compartment. In the third aspect, since the compressor operates when the inside/outside air mode changes from the outside air mode to the inside air mode, the inside/outside air mode is not changed to the outside air mode in order to suppress fogging of the windows in the passenger compartment. Therefore, since polluted outside air is not introduced into the vehicle interior, a decrease in the efficiency of cleaning the inside air is suppressed.
また、第4の観点によれば、内外気モード決定部は、内気濃度が濃度閾値以上であるとき、内外気モードを決定する。これにより、内気濃度が車両の乗員の健康に影響を及ぼさない場合、内外気モードが不必要に変化しないため、車室内の空気の変化が抑制されて、車室内の快適性が低下することが抑制される。 Further, according to the fourth aspect, the inside/outside air mode determining unit determines the inside/outside air mode when the inside air concentration is equal to or higher than the concentration threshold. As a result, if the inside air concentration does not affect the health of the vehicle occupants, the inside/outside air mode will not change unnecessarily. Suppressed.
また、第5の観点によれば、圧縮機制御部は、内気の湿度が湿度閾値未満であるとき、圧縮機の稼働か停止のどちらかの状態を維持させる。これにより、車室内の窓に曇りが発生する可能性が低いときに、停止していた圧縮機が稼働することがないので、車両の燃費の低下が抑制される。 Further, according to the fifth aspect, the compressor control unit maintains the compressor in either an operating or a stopped state when the humidity of the inside air is less than the humidity threshold. As a result, the stopped compressor does not operate when there is a low possibility that the windows in the vehicle compartment will be fogged, thereby suppressing a decrease in fuel consumption of the vehicle.
10 車両
31 ブロワ
32 フィルタ
41 圧縮機
45 蒸発器
51 内外気ケース
511 内気導入口
512 外気導入口
78 内気濃度推定部
79、82 外気濃度推定部
10
Claims (4)
前記車両の車室内に向かって送風される空気に含まれる有害物質を浄化または除去するフィルタ(32)と、
前記ブロワから送風される空気と冷媒とを熱交換させて、前記ブロワから送風される空気を除湿する蒸発器(45)と、
前記冷媒を圧縮して、前記蒸発器を経由して前記冷媒を循環させる圧縮機(41)と、
前記車両の車室内の空気である内気を前記ブロワに導入する内気導入口(511)と前記車両の車室外の空気である外気を前記ブロワに導入する外気導入口(512)とを有する内外気ケース(51)と、
前記内気導入口および前記外気導入口の開閉を行い、前記車両の車室内に送風される空気を前記内気とする内気モード(Mode_IN)または前記車両の車室内に送風される空気を前記外気とする外気モード(Mode_OUT)に切り替えるモード切替部(52)と、
前記内気における有害物質の濃度である内気濃度(ρi)を推定する内気濃度推定部(78)と、
前記外気における有害物質の濃度である外気濃度(ρo)を推定する外気濃度推定部(79、82)と、
前記内気濃度および前記外気濃度に基づいて、前記内気導入口および前記外気導入口の開閉状態である内外気モード(Mode)を前記内気モードか前記外気モードに決定する内外気モード決定部(S108)と、
前記内外気モードの変化に基づいて、前記圧縮機の稼働か停止かの状態を制御する圧縮機制御部(S109)と、
を備え、
前記圧縮機制御部は、前記内外気モードが前記内気モードに維持されているとき、前記圧縮機の稼働か停止かの状態を維持させる車両用空調装置。 a blower (31) that blows air toward the interior of the vehicle (10);
a filter (32) for purifying or removing harmful substances contained in the air blown toward the interior of the vehicle;
an evaporator (45) that dehumidifies the air blown from the blower by exchanging heat between the air blown from the blower and a refrigerant;
a compressor (41) that compresses the refrigerant and circulates the refrigerant through the evaporator;
Inside/outside air having an inside air introduction port (511) for introducing inside air, which is the air inside the cabin of the vehicle, to the blower, and an outside air introduction port (512) for introducing outside air, which is the air outside the cabin of the vehicle, to the blower. a case (51);
An inside air mode (Mode_IN) in which the inside air introduction port and the outside air introduction port are opened and closed, and the air blown into the cabin of the vehicle is set as the inside air, or the air blown into the cabin of the vehicle is set as the outside air. a mode switching unit (52) for switching to the outside air mode (Mode_OUT);
a shyness concentration estimator (78) for estimating a shyness concentration (ρi) that is the concentration of harmful substances in the shyness;
an outside air concentration estimator (79, 82) for estimating an outside air concentration (ρo) that is the concentration of harmful substances in the outside air;
An inside/outside air mode determination unit (S108) for determining an inside/outside air mode, which is an open/closed state of the inside air introduction port and the outside air introduction port, to the inside air mode or the outside air mode based on the inside air concentration and the outside air concentration. and,
a compressor control unit (S109) that controls the operating or stopped state of the compressor based on the change in the inside/outside air mode;
with
The compressor control unit maintains a state of operating or stopping the compressor when the inside/outside air mode is maintained at the inside air mode.
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