以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、第1実施形態に係るベッド操作受け付け装置及びベッド装置を例示する模式的斜視図である。
図1(a)に示すように、実施形態に係るベッド操作受け付け装置15は、例えば、ベッド70Bと共に用いられる。ベッド装置110は、ベッド操作受け付け装置15及びベッド70Bを含む。
図1(b)に示すように、ベッド70Bは、背ボトム70a、膝ボトム70b及び足ボトム70cなどを含む。背ボトム70a、膝ボトム70b及び足ボトム70cのそれぞれの角度は変更可能でも良い。この例では、ベッド70Bは、腰ボトム70eを含む。背ボトム70a、膝ボトム70b、足ボトム70c及び腰ボトム70eは、リンク機構70Lを介して、ベッドフレーム70Fと結合される。リンク機構70Lの変形により、背ボトム70a、膝ボトム70b、足ボトム70c及び腰ボトム70eの高さが変更可能である。リンク機構70Lの変形により、背ボトム70a、膝ボトム70b、足ボトム70c及び腰ボトム70eの全体の傾斜角度が変更可能でも良い。傾斜は、上下方向(頭から足への傾斜、及び、左右方向の傾斜の少なくともいずれかを含む。
図1(a)及び図1(b)に示すように、背ボトム70a、膝ボトム70b、足ボトム70c及び腰ボトム70eの上に、マットレス70Mが設けられる。マットレス70Mの上に、ベッド70Bの使用者が横たわる。マットレス70Mは、エアマットレスでも良い。
この例では、ベッド70Bは、第1サイドレール31を含む。第1サイドレール31は、右側及び左側の一方のサイドレールである。ベッド70Bは、第2サイドレール32を含んでも良い。第2サイドレール32は、右側及び左側の他方のサイドレールである。
ベッド70Bは、ヘッドボード35H及びフットボード35Fを含んでも良い。1つの状態において、第1サイドレール31、第2サイドレール32、ヘッドボード35H及びフットボード35Fに囲まれる空間に、マットレス70Mがある。
この例では、第1サイドレール31及び第2サイドレール32は、ヘッドボード35H側のサイドレールである。ベッド70Bは、フットボード35F側のサイドレールをさらに含んでも良い。
この例では、第1サイドレール31に第1サイドレール入力受け付け部21が設けられる。第2サイドレール32に第2サイドレール入力受け付け部22が設けられる。第1サイドレール入力受け付け部21及び第2サイドレール入力受け付け部22は、入力操作を受け付ける。第1サイドレール入力受け付け部21及び第2サイドレール入力受け付け部22は、例えば、操作ボタンなどである。
第1サイドレール入力受け付け部21及び第2サイドレール入力受け付け部22は、機械的なスイッチを含んでも良い。例えば、第1サイドレール入力受け付け部21及び第2サイドレール入力受け付け部22が押されているときに、第1サイドレール入力受け付け部21及び第2サイドレール入力受け付け部22の表面は変形する。これにより、操作したことが分かりやすくなる。
第1サイドレール入力受け付け部21及び第2サイドレール入力受け付け部22は、例えば、背ボトム70aの角度(背角度)及び膝ボトム70bの角度(膝角度)の変更などの操作を受け付ける。第1サイドレール入力受け付け部21及び第2サイドレール入力受け付け部22は、例えば、ベッド70Bの高さの変更などの操作を受け付ける。第1サイドレール入力受け付け部21及び第2サイドレール入力受け付け部22は、例えば、ベッド70Bの傾斜の角度(傾斜角度)の変更などの操作を受け付ける。背角度の変更の操作、膝角度の変更の操作、及び、高さの変更の操作は、ベッド70Bの姿勢に関する操作に含まれる。
図1(a)に示すように、ベッド操作受け付け装置15は、第1機器部10Aを含む。第1機器部10Aは、例えば、タッチ入力機能を有する。1つの例において、ベッド操作受け付け装置15は、ベッド70Bの機能の設定、ベッド70Bの操作、及び、ベッド70Bまたは使用者に関する情報を表示する。
第1機器部10Aは、ベッド70Bの機能の設定に関する第1入力を受け付ける。第1機器部10Aは、例えば、後述する「設定画面」を表示可能である。「設定画面」は、ベッド70Bの機能の設定に関する第1入力を受け付ける。複数の設定画面が設けられても良い。複数の設定画面の1つにおいて、例えば、ベッド70Bの使用者の体重の測定に関する設定が可能である。複数の設定画面の1つにおいて、例えば、使用者状態に応じたアラームの発生に関する設定が可能でも良い。第1機器部10Aの設定画面により、ベッド70Bに設けられる機能の設定が可能である。
一方、既に説明したように、例えば、第1サイドレール入力受け付け部21及び第2サイドレール入力受け付け部22などにより、ベッド70Bの姿勢に関する操作に関する入力(第2入力)が受け付けられる。1つの例において、第1サイドレール入力受け付け部21及び第2サイドレール入力受け付け部22は、ベッド70Bの姿勢に関する操作のみを受け付ける。
例えば、第1サイドレール入力受け付け部21及び第2サイドレール入力受け付け部22などが操作されていない時には、第1機器部10Aの表示は、オフ状態である。第1サイドレール入力受け付け部21及び第2サイドレール入力受け付け部22などが操作されていない時に、第1機器部10Aは、上記の設定画面(ベッド70Bの機能の設定に関する第1入力を受け付ける画面)でも良い。
実施形態においては、第1機器部10Aとは異なる機器部がベッド70Bの姿勢に関する操作に関する第2入力を受け付けたら、第1機器部10Aは、オフ状態、または、設定画面の表示状態から、ベッド70Bの状態(例えば姿勢)を表示する。
例えば、ベッド70Bの姿勢に関する操作に関する第2入力が、第1サイドレール入力受け付け部21及び第2サイドレール入力受け付け部22などにより受け付けられる。この操作により、背角度、膝角度、頭角度、高さ、前後傾斜角度及び左右傾斜角度などが変化する。このとき、背角度、膝角度、頭角度、高さ、前後傾斜角度及び左右傾斜角度などの値が、背角度、膝角度、頭角度、高さ、前後傾斜角度及び左右傾斜角度などの変化に応じて第1機器部10Aにより、ベッド70Bの状態が表示される。
背角度、膝角度、頭角度、高さ、前後傾斜角度及び左右傾斜角度などの値は、ベッド70Bの使用者の状態において、重要な場合がある。例えば、使用者の状態(例えば、症状など)に応じて、医師などにより、これらの値に関して制限が設けられる場合がある。例えば、人工呼吸器関連肺炎を予防することを目的とする場合、背角度は、頭位挙上30度が推奨されている。
実施形態においては、第1サイドレール入力受け付け部21及び第2サイドレール入力受け付け部22などの操作によって、背角度、膝角度、頭角度、高さ、前後傾斜角度及び左右傾斜角度などが制御されたときに、これらの値が第1機器部10Aに表示される。これにより、これらの値が、求められている値になっているかどうかが確認できる。求められている値になるように、背角度、膝角度、頭角度、高さ、前後傾斜角度及び左右傾斜角度などが変更できる。
このように、実施形態においては、ベッド70Bの姿勢に関する操作に関する第2入力を受け付けたら、ベッド70Bが第2入力に沿って動作するとともに、第1機器部10Aは、ベッド70Bの状態を表示する。実施形態によれば、便利なベッド操作受け付け装置及びベッド装置が提供できる。ベッド70Bの状態は、例えば、背角度、膝角度、頭角度、高さ、前後傾斜角度及び左右傾斜角度の少なくともいずれかを含む。
図1(a)に示すように、ベッド操作受け付け装置15は、第1機器部10Aの他に、他の機器部(例えば、第2機器部10B、または、第3機器部10Cなど)を含んでも良い。第2機器部10B、または、第3機器部10Cについては、後述する。以下、第1機器部10Aの表示の例について説明する。
図2(a)及び図2(b)は、第1実施形態に係るベッド操作受け付け装置を例示する模式図である。
図2(a)は、ベッド操作受け付け装置15の第1機器部10Aの設定画面11を例示している。既に説明したように、設定画面は、ベッド70Bの機能の設定に関する第1入力を受け付ける。図2(b)は、第1機器部10Aのベッド状態画面18を例示している。ベッド状態画面18において、ベッド70Bの状態が表示される。設定画面11及びベッド状態画面18は、第1機器部10Aに設けられる表示部10ADに表示される。
図2(a)に示すように、この例では、設定画面11として、第1設定画面11Aが表示されている。第1設定画面11Aでは、ベッド70Bの使用者の体重の測定に関する設定が可能である。例えば、ベッド70Bに設けられるアクチュエータなどにセンサ(例えばロードセルなど)が設けられる。センサの検出結果により、体重が測定できる。このとき、センサが検出する荷重は、使用者の体重の他に、マットレスまたは布などの重さも含まれる。測定条件の設定として、例えば、使用者の体重に含まれない重さを除去することが行われる。このような測定条件の設定を、第1設定画面11Aにより行うことができる。この例では、第1設定画面11Aに設けられる操作領域11Asにより、測定条件の設定が可能である。
図2(a)に示すように、第1設定画面11Aにおいて、最新の体重の測定の結果11aが表示されても良い。第1設定画面11Aにおいて、過去の(例えば前回の)の体重の測定の結果11bが表示されても良い。
図2(b)に示すように、第1機器部10Aのベッド状態画面18においては、例えば、背角度の値18a、膝角度の値18b、頭角度の値、ベッド70Bの高さの値18c、ベッド70Bの傾斜角度の値18d、ベッド70Bの左右傾斜角度の値などが表示される。
例えば、第1機器部10Aが、設定画面11(例えば第1設定画面11A)を表示しているときに第2入力(ベッド70Bの姿勢に関する操作)を受け付けられたら、設定画面11からベッド状態画面18に切り替わる。そして、第2入力に応じて、ベッド状態画面18中において、背角度の値18a、膝角度の値18b、頭角度の値、ベッド70Bの高さの値18c、ベッド70Bの傾斜角度の値18d、ベッド70Bの左右傾斜角度の値などが変化する。
例えば、第1機器部10Aの表示がオフ状態のとき(設定画面11が表示されていないとき)に第2入力(ベッド70Bの姿勢に関する操作)を受け付けたら、設定画面11からベッド状態画面18に切り替わる。そして、第2入力に応じて、ベッド状態画面18中において、背角度の値18a、膝角度の値18b、頭角度の値、ベッド70Bの高さの値18c、ベッド70Bの傾斜角度の値18d、及び、ベッド70Bの左右傾斜角度などが変化する。
第2入力(ベッド70Bの姿勢に関する操作)が終了した後に、ある程度の時間、第1機器部10Aは、ベッド状態画面18を表示し続ける。そして、ある程度の時間が経過すると、第1機器部10Aは、元の状態に戻る。このように、第1機器部10Aがベッド状態画面18を表示しているときに、第2入力が無い時間がしきい値を超えたら、第1機器部10Aは、ベッド状態画面18を表示する前の状態になる。ベッド状態画面18を表示する前の状態は、例えば、設定画面11、または、オフ状態、または、ホーム画面などである。
一方、設定画面11(例えば第1設定画面11Aなど)において、第1入力がない時間がしきい値を超えたら、第1機器部10Aは、表示をオフにしても良い。例えば、ベッド状態画面18において、第2入力がない時間がしきい値を超えたら、第1機器部10Aは、表示をオフにしても良い。
図3(a)~図3(d)は、第1実施形態に係るベッド操作受け付け装置を例示する模式図である。
これらの図は、設定画面11を例示している。設定画面11は、例えば、第1設定画面11A、第2設定画面11B、第3設定画面11C、及び、第4設定画面11Dの少なくともいずれかを含む。第1機器部10Aは、第1設定画面11A、第2設定画面11B、第3設定画面11C、第4設定画面11D及び第5設定画面の少なくともいずれかを含む。
図3(a)に示すように、第1設定画面11Aに操作領域11Asが設けられる。操作領域11Asにより、測定条件(例えば使用者の体重に含まれない重さの除去など)の設定が可能である。このように、第1設定画面11Aにより、ベッドの使用者の体重の測定に関する設定が可能である。既に説明したように、第1設定画面11Aにおいて、測定の結果11a及び11bなどが表示されても良い。
図3(b)に示すように、第2設定画面11Bにおいて、例えば、操作領域11Bsが設けられる。操作領域11Bsを操作することにより、ベッド70Bの使用者の使用者状態の判定条件が設定できる。使用者状態は、例えば、使用者の起き上がり、使用者の端座位、及び、使用者の離床の少なくともいずれかを含む。使用者状態は、例えば、ベッド70Bに設けられるアクチュエータなどに設けられるセンサ(例えばロードセルなど)により測定された荷重と、使用者の体重などと、に基づいて、判定できる。使用者の体重などを入力することで、使用者状態の判定条件が設定(または変更)できる。
第2設定画面11Bにおいて、例えば、操作領域11Bt及び11Buなどが設けられても良い。操作領域11Buが操作を受け付けると、判定された使用者状態に基づいて、アラームを発生する動作が開始する。操作領域11Btが操作を受け付けると、アラームを発生する動作が終了する。例えば、使用者の離床がしきい値時間以上続くと、アラームが発生する。第2設定画面11Bにおいて、しきい値時間が変更できても良い。第2設定画面11Bにおいて、アラームを発生する際のトリガーとなる使用者状態の種類(例えば、起き上がり、端座位、または、離床など)が変更できても良い。
このように、第2設定画面11Bにより、使用者の起き上がり、使用者の端座位、使用者の離床の少なくともいずれかを含む使用者状態の判定条件、及び、使用者状態に基づくアラームの発生条件の少なくともいずれかに関する設定が可能である。
図3(c)に示すように、第3設定画面11Cにおいて、操作領域11Csが設けられる。操作領域11Csを操作することで、例えば、ベッド70Bの使用者の体動の検出条件を設定する画面に移行しても良い。例えば、背ボトム70aとマットレス70Mとの間に、使用者の体動を検出するセンサが設けられても良い。このセンサにより、使用者の体動に伴う振動などが検出できる。使用者の体動を検出することで、使用者の心拍、または、使用者の呼吸数が測定できる。使用者の体動を検出することで、使用者の睡眠状態、使用者の離床、または、使用者の起き上がりなどが検出されても良い。例えば、操作領域11Csから移行した画面(検出条件を設定する画面)において、検出条件が設定できる。
操作領域11Csから移行した検出条件を設定する画面において、検出の結果の表示条件が設定できても良い。図3(c)に示すように、例えば、第3設定画面11Cにおいて、心拍の検出値11Ctが表示される。例えば、第3設定画面11Cにおいて、呼吸数の検出値11Cuが表示される。この例では、心拍の検出値11Ctの横に、心拍の過去の検出結果がグラフにより表示される。呼吸数の検出値11Cuの横に、心拍数の過去の検出結果がグラフにより表示される。さらに、この例では、使用者の睡眠、使用者の離床、または、使用者の起き上がりなどが色などにより表示される。操作領域11Csから移行した検出条件を設定する画面において、検出結果の表示条件が設定出来ても良い。このように、第3設定画面11Cにより、使用者の体動の検出条件、及び、検出の結果の表示条件の少なくともいずれかが設定可能でも良い。例えば、第3設定画面11Cにより、使用者の体動に基づいて検出された、使用者の心拍、及び、使用者の呼吸数の少なくともいずれかの表示条件が変更可能でも良い。
図3(d)に示すように、第4設定画面11Dにおいて、操作領域11Dsが設けられる。この例では、マットレス70Mは、エアマットレスである。例えば、操作領域11Dsは、上昇受け付け領域11Dsa及び下降受け付け領域11Dsbを含む。上昇受け付け領域11Dsaが操作を受け付けると、マットレス70Mへの給気が行われ、マットレス70Mが硬くなる。下降受け付け領域11Dsbが操作を受け付けると、マットレス70Mからの排気が行われ、マットレス70Mが柔らかくなる。第4設定画面11Dにおいて、マットレス70Mに関する種々の条件が設定できても良い。このように、第4設定画面11Dにより、ベッド70Bのエアマットレスの条件の設定が可能である。
このように、第1機器部10Aの設定画面11(例えば、第1~第4設定画面11A~11Dなど)は、ベッド70Bの機能の設定に関する第1入力を受け付けることができる。
第5設定画面において、ベッド70Bの寝返り支援動作、及び、エアマットレスの寝返り支援動作の少なくともいずれかの設定が可能である。
図4は、第1実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図4は、ベッド70Bの第1サイドレール31に設けられる第1サイドレール入力受け付け部21を例示している。図4に示すように、第1サイドレール入力受け付け部21は、背角度制御受け付け部21a、膝角度制御受け付け部21b、高さ制御受け付け部21c、及び、傾斜角度制御受け付け部21dなどを含む。これらの制御受け付け部のそれぞれは、上昇受け付け領域及び下降受け付け領域を含む。これらの制御受け付け部は、例えば、操作ボタンである。これらの制御受け付け部が操作を受け付けると、第1機器部10Cは、ベッド状態画面18に移行する。
既に説明したように、ベッド70Bの第2サイドレール32に第2サイドレール入力受け付け部22が設けられても良い。第2サイドレール入力受け付け部22の構成は、例えば、図4に例示した第1サイドレール入力受け付け部21と対称でも良い。ベッド70Bの姿勢に関する操作に関する入力(第2入力)は、第2サイドレール入力受け付け部22で受け付けられても良い。
図5(a)及び図5(b)は、第1実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
既に説明したように、ベッド操作受け付け装置15は、第2機器部10Bをさらに含んでも良い。第2機器部10Bは、例えば、表示部10BDを含む。図5(a)に示すように、第2機器部10Bは、ベッド70Bの機能の設定に関する第1入力を受け付ける設定画面11(例えば、第1設定画面11Aなど)を表示することが可能である。第2機器部10Bは、例えば、第2サイドレール31(図1(a)参照)に取り付けられる。
既に説明したように、ベッド操作受け付け装置15は、第3機器部10Cをさらに含んでも良い。第3機器部10Cは、例えば、表示部10CDを含む。図5(b)に示すように、第3機器部10Cのホーム画面において、領域11Ca~11Ceなどが設けられる。例えば、領域11Caが操作を受け付けると、第1設定画面11Aに移行する。例えば、領域11Cbが操作を受け付けると、第2設定画面11Bに移行する。例えば、領域11Ccが操作を受け付けると、第3設定画面11Cに移行する。例えば、領域11Cdが操作を受け付けると、第4設定画面11Dに移行する。
例えば、領域11Ceが操作を受け付けると、ベッド70Bの姿勢に関する操作に関する第2入力を受け付けることが可能になる。例えば、領域11Ceが操作を受け付けると、ベッド70Bの姿勢に関する操作の種類(例えば、背角度、膝角度、頭角度、高さ、前後傾斜角度及び左右傾斜角度)が選択できる。そして、操作の種類が選択されている状態で、上昇受け付け領域11Ceaが操作を受け付けると、その種類の値が上昇する。下降受け付け領域11Cebが操作を受け付けると、その種類の値が下降する。
このように、第3機器部10Cは、第1入力を受け付ける設定画面11を表示することが可能である。ベッド70Bの姿勢に関する操作に関する第2入力は、第3機器部10Cで受け付けられても良い。例えば、第3機器部10Cにおいて、上昇受け付け領域11Ceaまたは下降受け付け領域11Cebが押されると、第2入力が受け付けられたことになる。上昇受け付け領域11Ceaまたは下降受け付け領域11Cebが押されると、第1機器部10Aは、ベッド70Bの状態に関するベッド状態画面18を表示する。
ベッド70Bは、後述する手元スイッチを含んでも良い。この場合、第2入力は、ベッド70Bに付属される手元スイッチで受け付けられても良い。手元スイッチがベッド70Bの姿勢に関する操作に関する第2入力を受け付けたら、第1機器部10Aは、ベッド70Bの状態に関するベッド状態画面18を表示する。
図6は、第1実施形態に係るベッド操作受け付け装置及びベッド装置を例示する模式的斜視図である。
図6に示すように、1つの例において、第1機器部10Aは、第1サイドレール31に着脱可能でも良い。第1機器部10Aは、例えば、ベッド70Bと有線または無線の任意の方法により通信可能である。第2機器部10B(図5(a)参照)は、第2サイドレール32(図1(a)参照)に着脱可能でも良い。第2機器部10Bは、例えば、ベッド70Bと有線または無線の任意の方法により通信可能である。
図6に示すように、この例では、背ボトム70aの角度は、変更可能である。例えば、第1サイドレール31の角度及び第2サイドレール32の角度は、背ボトム70aの角度の変更に連動して、変化する。例えば、背上げが行われると、第1サイドレール31及び第2サイドレール32は、水平面に対して傾斜する。このような場合、第1機器部10Aを第1サイドレール31から取り外すことで、介護者など398は、第1機器部10Aを見やすく見ることができる。同様に、第2機器部10Bを第2サイドレール32から取り外すことで、介護者など398は、第2機器部10Bを見やすく見ることができる。
図7及び図8は、第1実施形態に係るベッド操作受け付け装置及びベッド装置を例示する模式図である。
図7に示すように、ベッド70Bの第1サイドレール31に、第1サイドレール入力受け付け部21が設けられる。第2入力は、第1サイドレール入力受け付け部21で受け付けられる。図7及び図8に示すように、第1機器部10Aと第1サイドレール31との間の角度の、第1サイドレール入力受け付け部21の表面に沿う面内の成分は、変更可能でも良い。
この場合、図7に示すように、背上げが行われたときに、第1サイドレール31の角度は、背ボトム70aの角度の変化に応じて、変化する。このように、第1サイドレール31と、ベッド70Bのフレーム(例えばベッドフレーム70F)と、の間の角度は、変更可能である。このような場合に、第1機器部10Aと第1サイドレール31との間の角度が変更可能であることにより、介護者など398(図6参照)は、第1機器部10Aを見やすく見ることができる。
同様に、第2機器部10Bと第2サイドレール32との間の角度の、第2サイドレール入力受け付け部22の表面に沿う面内の成分は、変更可能でも良い。これにより、介護者など398(図6参照)は、第2機器部10Bを見やすく見ることができる。
例えば、サイドレールに設けられるスイッチで、ベッド70Bのポジション(背角度、膝角度、頭角度、高さ前後傾斜角度及び左右傾斜角度など)を変更する操作が行われる。この操作が行われるときに、ベッド70Bのポジションを簡単に確認することが望まれる。一般に、手元スイッチまたはタッチパネルなどでポジションを表示することが行われる。または、ベッド70Bに設けられた角度計などでポジションを簡易的に表示することが行われる。
実施形態においては、ベッド70Bのポジションを変更する第2入力が受け付けられたら、ベッド70Bの機能の設定に関する第1入力を受け付ける設定画面11を表示する第1機器部10Aが、ポジションを表示する。これにより、ベッド70Bのポジションを変更する操作が行われたときに、ベッド70Bのポジションを簡単に確認することができる。
例えば、第1機器部10Aは、ベッド70Bの使用者の状態の検出の条件の設定などが可能である。例えば、第1機器部10Aが、検出の条件の設定画面11を表示している場合において、ベッド70Bのポジションを変更する第2入力が受け付けたら、1機器部10Aは、ベッド70Bのポジションに関するベッド状態画面18に切り替わる。または、設定画面11の少なくとも一部とともにベッド70Bの状態が表示されても良い。
例えば、第1機器部10Aは、操作が行われない状態で定められた時間が経過すると、オフ状態になっても良い。これにより、病院または介護施設などにおいて複数のベッドが設けられる場合などに、周囲の人に不要な光が長時間照射されることが抑制できる。これにより、睡眠が損なわれることが抑制される。そして、消費電力を低くすることができる。
例えば、第1機器部10Aがオフ状態のときに、第2入力が受け付けられたら、第1機器部10Aはオン状態となり、第1機器部10Aはベッド70Bの状態(ベッド状態画面18)を表示する。第2入力が継続している場合は、ベッド70Bの状態の表示が維持される。
ベッド70Bのポジションを変更する第2入力が終了したら、第1機器部10Aは、第2入力の受け付け前(操作前)の画面に戻る。例えば、操作前の画面がオフ状態のときは、第1機器部10Aの表示は、オフになる。ベッド操作が終わってから、操作前の画面に戻るまでに遅延時間が設けられても良い。遅延時間は、例えば、5秒などである。
第1機器部10A及び第2機器部10Bが設けられる場合に、第1機器部10Aは上記の第2入力の受け付けに応じてベッド状態画面18を表示し、第2機器部10Bはベッド状態画面18を表示しなくても良い。
例えば、第1サイドレール入力受け付け部21が第2入力を受け付けた場合、第1機器部10Aがベッド状態画面18を表示し、第2機器部10Bはベッド状態画面18を表示しなくても良い。この場合、例えば、第2機器部10Bの表示はオフのままである。第2サイドレール入力受け付け部22が第2入力を受け付けた場合、第2機器部10Bがベッド状態画面18を表示し、第1機器部10Aはベッド状態画面18を表示しなくても良い。この場合、例えば、第1機器部10Aの表示はオフのままである。
実施形態において、第1機器部10Aは、第2入力を受け付ける装置(例えば第1サイドレール入力受け付け部21など)の近くにあることが好ましい。これにより、介護者など398は、第2入力を受け付ける装置を操作しつつ、第2入力の値を確認しやすくなる。例えば、頭側のサイドレールを長くして、そのサイドレールに、第2入力を受け付ける装置と、第1機器部10Aと、が設けられる。これにより、介護者など398は、ベッド70Bのポジション(姿勢)の変更の操作をしているときに、ポジションの値を見やすい。
以下、実施形態に係るベッド操作受け付け装置15を用いた操作の例について説明する。
図9は、第1実施形態に係るベッド操作受け付け装置を用いた操作を例示するフローチャート図である。
図9は、医療従事者の業務フローを例示している。医療従事者は、ベッド70Bの使用者(例えば患者など)を、例えば、介護する。図9に示すように、使用者の受け入れ準備を行う(ステップS110)。例えば、ベッド70Bを新たに使用する使用者のための設定が行われる。ステップS110においては、例えば、体重測定に関する設定を含む。この設定では、例えば、測定におけるキャリブレーションなどが行われる。
この後、使用者によるベッド70Bの使用が始まる。使用中において、例えば、ベッド70Bの操作が行われる(ステップS150)。ベッド70Bの操作は、例えば、ベッド70Bの姿勢の変更などを含む。例えば、背上げなどが行われる。
その後、次の測定が行われる(ステップS160)。例えば、翌日において、ベッド70Bにより、使用者の体重の測定が行われる。
以下、医療従事者がこのような業務フローを行う場合について、医療従事者の動作、及び、第1機器部10Aの動作の例について説明する。
図10は、第1実施形態に係るベッド操作受け付け装置を用いた操作を例示するフローチャート図である。
図11(a)~図11(d)、図12(a)~図12(d)、図13(a)~図13(c)は、第1実施形態に係るベッド操作受け付け装置の動作を例示する模式図である。
図11(a)~図11(d)、図12(a)~図12(d)、図13(a)~図13(c)図は、第1機器部10Aの表示部10ADに表示される画面の例を示している。
図10に示すように、第1機器部10Aの電源スイッチがオンになると、第1機器部10Aは、ベッド70Bの状態を表示する(ステップS111)。例えば、第1機器部10Aの表示部10ADは、図11(a)に示すようなベッド状態画面18を表示する。この例では、ベッド状態画面18は、例えば、第1~第4受け付け領域17a~17dを含む。第1受け付け領域17aが入力を受け付けると、第1設定画面11Aに移行する。既に説明したように、第1設定画面11Aでは、ベッド70Bの使用者の体重の測定に関する設定が可能である。第2受け付け領域17bが入力を受け付けると、第2設定画面11Bに移行する。既に説明したように、第2設定画面11Bでは、使用者の起き上がり、使用者の端座位、使用者の離床の少なくともいずれかを含む使用者状態の判定条件、及び、使用者状態に基づくアラームの発生条件の少なくともいずれかに関する設定が可能である。第3受け付け領域17cが入力を受け付けると、第3設定画面11Cに移行する。既に説明したように、第3設定画面11Cでは、使用者の体動の検出条件、及び、検出の結果の表示条件の少なくともいずれかを設定可能である。第4受け付け領域17dが入力を受け付けると、第4設定画面11Dに移行する。既に説明したように、第4設定画面11Dでは、ベッド70のエアマットレスの条件の設定が可能である。第1受け付け領域17aは、例えば、体重計ボタンである。
例えば、図10に示すように、医療従事者が体重計ボタンを押す(ステップS112)。これにより、第1受け付け領域17aが入力を受け付けると、図11(b)に例示する第1設定画面11Aに移行する。すなわち、第1機器部10Aは、設定画面(例えば、第1設定画面11A)を表示する(ステップS113)。第1設定画面11Aは、例えば、ゼロ操作ボタン11Az(ゼロボタン)、記録操作ボタン11Ar(記録ボタン)及びクリア操作ボタン11Ac(クリアボタン)などが設けられる。これらの操作ボタンは、例えば、入力受け付け領域である。
例えば、図10に示すように、医療従事者がゼロボタンを押す(ステップS114)。ゼロ操作ボタン11Azが入力を受け付けると、図11(c)に示すように、最新の体重の測定の結果11aが、「ゼロ」に設定される(図10に示すステップS115)。
例えば、図10に示すように、医療従事者がクリアボタンを押す(ステップS116)。クリア操作ボタン11Acが入力を受け付けると、図11(d)に示すように、過去の(例えば前回の)の体重の測定の結果11bが、消去される。例えば、前回の記録がリセットされる(図10に示すステップS117)。例えば、図10に示すように、医療従事者が、ベッド70Bの使用者をベッド70Bにのせる(ステップS118)。ベッド70Bの上に使用者(例えば患者など)が横たわると、図12(a)に示すように、最新の体重の測定の結果11aとして、この場合は、「56.0k」が表示される。
例えば、図10に示すように、医療従事者が記録ボタンを押す(ステップS119)。記録操作ボタン11Arが入力を受け付けると、図12(b)に示すように、過去の(例えば前回の)の体重の測定の結果11bとして、現在の体重である「56.0kg」が登録され、表示される。
この後、図10に示すように、時間が経過した後に、第1機器部10Aは、画面をオフにする(ステップS120)。例えば、第1機器部10Aが操作を受け付けない状態で定められた時間が経過すると、図12(c)に示すように、第1機器部10Aの表示部10ADがオフ状態になる。定められた時間は、例えば、60秒である。
例えば、図10に示すように、医療従事者がベッド70Bを操作すると、第1機器部10Aは、ベッド70Bの状態を表示する(ステップS151)。例えば、第1機器部10Aの表示部10ADがオフのときに、例えば、第1サイドレール入力受け付け部21が操作を受け付ける。例えば、背上げ操作が行われる。このとき、図12(d)に示すように、表示部10ADは、ベッド状態画面18を表示する。例えば、表示部10ADが、自動的に、オフ状態から表示状態になる。
例えば、背上げ動作に伴って、背角度の値18aが上昇する。この例では、図13(a)に示すように、「30°」が表示される。第1サイドレール入力受け付け部21の操作が終了した後も、定められた時間が経過するまで、表示部10ADは表示を続ける。定められた時間は、例えば、60秒である。定められた時間は、例えば、5秒などでも良い。
図10に示すように、時間が経過した後に、第1機器部10Aは、画面をオフにする(ステップS152)。例えば、第1サイドレール入力受け付け部21の操作が終了した後に定められた時間が経過すると、図13(b)に示すように、表示部10ADはオフ状態になる。
この後、医療従事者(ベッド装置110)は、次回の測定を行う(ステップS161)。例えば、第1機器部10Aの表示部10ADが、操作される(例えばタッチされる)と、図12(c)に示すように、表示部10ADは、ベッド70Bの操作が行われる前の画面を表示する。
以上の例においては、設定操作(例えば、体重測定に関する設定の操作)が終わった後に、ベッド操作をしている。実施形態においては、例えば、体重設定に限らず、設定操作の途中であっても、ベッド操作をすればベッド姿勢の表示に切り替わる。
例えば、複数の機器部が接続されている場合、ベッド70Bに接続されている複数の機器部の全てに、ベッド状態(ベッド姿勢)が表示されても良い。例えば、ベッド70Bに接続されている複数の機器部の一部に、ベッド状態(ベッド姿勢)が表示されても良い。ベッド姿勢が表示される機器部が任意に選択されても良い。
以下、実施形態に係るベッド装置の例について説明する。
図14は、実施形態に係るベッド装置を例示する模式的斜視図である。
図14に示すように、ベッド装置310において、頭右側サイドレール320、足右側サイドレール330、頭左側サイドレール340、足左側サイドレール350、ヘッドボード360及びフットボード370を含む。
これらのサイドレールは、例えば、ベッド310Bのフレーム390Fに設けられる。ベッド310Bのフレーム390Fの上にボトム(図14では図示しない)が設けられ、その上に、マットレス390Mが設けられる。マットレス390Mの上にベッド310Bの使用者が横たわることができる。ベッド装置310は、例えば、病院、介護施設または家庭などで使用される。
ベッド装置310は、例えば、電動ベッドである。ベッド装置310は、ベッド310Bの使用者、または、介護者などにより操作されることが可能である。
頭右側サイドレール320及び頭左側サイドレール340の角度(例えば、水平面を基準にしたときの角度)は、変更可能である。例えば、背上げ、または、背下げなどが可能である。例えば、背ボトム70a(図22(b)参照)の角度が変わることにより、背ボトム70aに取り付けられている頭右側サイドレール320及び頭左側サイドレール340の角度が、背ボトム70aに追従して変化する。
足右側サイドレール330及び足左側サイドレール350の高さは、変更可能である。足右側サイドレール330及び足左側サイドレール350が高い位置にあるときおいて、例えば、使用者がベッド310Bから落ちることを予防できる。足右側サイドレール330及び足左側サイドレール350が低い位置にあるときおいて、例えば、足右側サイドレール330及び足左側サイドレール350の上から、使用者がベッド310Bから離床し易い。
頭右側サイドレール320は、外側面320F及び内側面320Gを含む。足右側サイドレール330は、外側面330F及び内側面330Gを含む。頭左側サイドレール340は、外側面340F及び内側面340Gを含む。頭左側サイドレール340は、外側面350F及び内側面350Gを含む。
頭右側サイドレール320の外側面320F及び内側面320G、並びに、頭左側サイドレール340の外側面340F及び内側面340Gには、各種のスイッチなどが設けられている。外側面のスイッチは、例えば、介護者または医療従事者(例えば、医師、看護師または理学療法士など)に操作されることが便利であるように設計される。これらの内側面にも、各種のスイッチなどが設けられている。内側面のスイッチは、例えば、ベッド310Bの使用者に操作されることが便利であるように設計される。これらのスイッチの例については後述する。
頭右側サイドレール320、足右側サイドレール330、頭左側サイドレール340及び足左側サイドレール350のそれぞれの上部分に、ハンドレール325g、335g、345g及び355gが設けられている。これらのハンドレールの上下方向の幅は、外側よりも内側において、狭い。これにより、例えば、使用者はこれらのハンドレールを掴み易い。
足右側サイドレール330の及び足左側サイドレール350のそれぞれにおいて、ハンドレール335g及び355gの上面の幅は広く設計されている。使用者は、これらの上面に座ること(端座位)ができる。これにより、例えば、使用者が端座位の時に、太ももの裏が痛くならない。
頭右側サイドレール320の外側面320F及び頭左側サイドレール340の外側面340Fに凹部が設けられている。この凹部に、ベッド操作装置380を取り付けることが可能である。さらに、フットボード370の外側面370Fにベッド操作装置380を取り付けることが可能である。ベッド操作装置380については、後述する。
以下、サイドレールの例について説明する。
図15(a)~図15(c)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図15(a)に示すように、頭右側サイドレール320の上部分には、貫通孔325hが設けられている。貫通孔325hにより、ハンドレール325gが形成される。
頭右側サイドレール320の上部分には、凸部325a、凹部325b、頭側凸部325c及び頭側凹部325dが、さらに、設けられている。凸部325aは、例えば、使用者の体を支える支持部として使用できる。頭右側サイドレール320が立ち上がったとき(背上げ状態)に、凹部325bは、例えば、使用者の体を支える支持部として使用できる。
使用者は、頭側凸部325cを掴み易い。例えば、背上げまたは背下げのときに、使用者の体を、頭側凸部325cにより支持し易い。頭側凸部325cには、貫通孔が設けられている。これにより、頭側凸部325cは、ハンドレールとして使用できる。
頭側凹部325dに医療用の各種のラインを入れることができる。各種のラインが安定し易い。医療用の各種のラインは、例えば、人工呼吸器、及び、各種のME機器などの、ケーブルまたは管を含む。頭側凹部325dに各種のラインを通すことで、たとえば、これらのラインが絡まることが抑制できる。
頭右側サイドレール320の外側面320Fに、スイッチ部323、角度計324、貫通孔325e(例えばフック部)及び下部貫通孔325f(例えばハルンバッグフック)が設けられている。貫通孔325eに、ベッド操作装置380を吊すことができる。下部貫通孔325fにハルンバッグを吊すことができる。下部貫通孔325fに、ゴミ箱などを吊すことができる。例えば、貫通孔325eの下方に、孔328hが設けられる。ベッド操作装置380のケーブルが、孔328hを通ることができる。ケーブルは、孔328hを介して、ベッド装置310に設けられたコネクタに電気的に接続される。ケーブルが床に付いてしまうことが抑制できる。ケーブルを短くすることができる。
図15(b)は、スイッチ部323を例示している。
スイッチ部323は、例えば、メンブレンスイッチ(例えば、医療従事者用メンブレンスイッチ)である。スイッチ部323は、スイッチ323a~323qを含む。
スイッチ323aが押されると、「カーディアック上げ」が行われる。スイッチ323bが押されると、「カーディアック下げ」が行われる。「カーディアック上げ」により、ベッド310Bは、カーディアックポジション(図22(b)参照)となる。「カーディアック上げ」カーディアックポジションに向けて、背ボトム70aと膝ボトム70bとの角度が極端に小さくならない状態で、膝ボトム70bが水平角度よりも上がった状態を保ちながら、ベッド310Bは動作する。背ボトム70aと膝ボトム70bとの角度が極端に小さくならない状態において、角度は、90度未満である。背ボトム70aと膝ボトム70bとの角度が極端に小さくならない状態において、使用者に腹圧がかかりすぎるのを防ぎつつ、安楽な姿勢を保たれる。例えば、膝を上げずに傾斜させてしまうと、使用者が滑り落ちる場合がある。膝ボトム70bが水平角度よりも上がった状態にすることで、使用者が滑り落ちることが抑制される。「カーディアック下げ」により、背角度が0度で、膝角度が0度で、傾斜角度が0度である状態に向けて、背ボトム70aと膝ボトム70bとの間の角度が極端に小さくならない状態で、膝ボトム70bが水平角度よりも上がった状態を保ちながら、ベッド310Bは動作する。
スイッチ323cが押されると、「逆展伸」が行われる。スイッチ323hが押されると、「展伸」が行われる。「展伸」において、頭が下がる。「逆展伸」において、足が下がる。
スイッチ323dが押されると、「カインド上げ」が行われる。「カインド上げ」においては、背ボトム70a及び膝ボトム70bの角度が連動して変化する。スイッチ323iが押されると、「カインド下げ」が行われる。「カインド下げ」においては、これらのボトムの角度が連動して変化する。例えば、背ボトム70a及び膝ボトム70bの角度が連動して大きくなるときにおいて、最初に膝ボトム70bの角度が大きくなり、その後で、他のボトムの角度が大きくなる。これにより、患者(使用者)がずれることが抑制される。「カインド上げ」において、背ボトム70aの角度が70度である状態が、動作完了角度に対応する。膝ボトム70bの角度は、背ボトム70aの角度に追従した角度になる。
「カインド上げ」において、最初は、背角度が0度であり、膝角度が0度である。次に、背角度が5度になり、膝角度が0度になる。次に、背角度が15度になり、膝角度が10度になる。さらに、背角度が30度になり、膝角度が25度になり、背角度が50度になり、膝角度が25度になる。その後、背角度が70度になり、膝角度が0度になる。「カインド上げ」において、途中までは背角度及び膝角度は連動して大きくなる。ある背角度以上になると、膝角度は0度に向けて小さくなる。
「カインド下げ」において、最初は、背角度は70度であり、膝角度は0度である。つぎは、背角度は50度になり、膝角度は25度になる。さらに、背角度は、30度になり、膝角度は、25度になる。さらに、背角度は15度になり、膝角度は20度になる。さらに、背角度は0度になり、膝角度は5度になる。その後、背角度は0度になり、膝角度は0度になる。
スイッチ323eが押されると、「背上げ」が行われる。スイッチ323jが押されると、「背下げ」が行われる。
スイッチ323fが押されると、「膝上げ」が行われる。スイッチ323kが押されると、「膝下げ」が行われる。
スイッチ323gが押されると、「高さ上げ」が行われる。スイッチ323lが押されると、「高さ下げ」が行われる。ベッド310Bが傾斜状態で高さを上げると、傾斜角度を維持したまま高さが上がる。「下げ」も同様である。さらに傾斜状態のまま、最高床高になるとベッド310Bは一度止まる。ベッド310Bが止まった後に、再度、高さ上げボタン(スイッチ323g)がおされると、ベッド310Bの高さが上がることを優先し、傾斜角度を0度にしながら、高さが上がる。「下げ」も同様である。
「上げ」のためのスイッチ323c~323gは、「下げ」のためのスイッチ323h~323lよりも上にある。例えば、ベッド310Bの使用者が、スイッチ部323のスイッチを意図せずに触ること可能性がある。このとき、ベッド310Bの使用者は、下側部分よりも上側部分を触りやすい。「上げ」のためのスイッチ323c~323gが上側にあることで、使用者が上側部分を誤って触った場合においても、スイッチ323h~323lを触った場合に比べてリスクがより抑制できる。
スイッチ323mが押されると、「CPR下げ」が行われる。「CPR下げ」においては、CPR(Cardio Pulmonary Resuscitation)に適したベッド状態になる。「CPR下げ」の状態において、膝ボトム70b及び足ボトム70cがフラットになる。「CPR下げ」において、ベッド310Bの床高が低くされる。傾斜状態の場合は、傾斜角度も0度になる。例えば、動作順序は、以下である。背角度を0度にする(背ボトム70aを動かしている間、膝ボトムも0度に近づける)。つぎに、傾斜角度を0度にする。つぎに、高さを下げる。つぎに、膝角度を0度にする。例えば、ベッド310Bが最低床高の状態になっても良い。例えば、ベッド310Bにおいて、「高さ下げ」の動作により、一旦停止する位置(一旦停止高さ)が設けられても良い。「CPR下げ」の前の状態において、高さがこの一旦停止高さよりも高い場合、「CPR下げ」により、ベッド310Bの高さは、一旦停止高さにされる。一旦停止高さにおいて、床からボトム上面までの距離は、約42cmである。
例えば、1つの例において、スイッチ323mが「長押し」されると「CPR下げ」が行われる。「長押し」の時間は例えば2秒以上である。別の例において、スイッチ323mが「2度押し」されると、「CPR下げ」が行われる。スイッチ323mが「2度押し」される場合において、「1度目の押し」と「2度目の押し」との間の時間は、5秒以内である。
CPR動作以外の動作は、ボタンを押したときに動作が始まる。CPR動作は、緊急時には素早く動作させるため、CPR動作のボタン(スイッチ323m)を操作する人は、CPR動作のボタンを押すことをためらう場合がある。上記のように、例えば、スイッチ323mが「長押し」される、または、「2度押し」されることで、CPR動作が行われる。これにより、よりためらわずにCPR動作をさせることができる。
「CPR下げ」は、電動CPR動作である。この他、手動によるCPR動作が行われても良い。
スイッチ323nは、「ナースコール」である。スイッチ323nが押されると、ナースコール発信が行われる。ナースコールシステムに情報が伝達される。
スイッチ323oが押されると、頭右側サイドレール320の内側面320Gに設けられるスイッチ(後述)の操作が「禁止状態」になる。スイッチ323pが押されると、ベッド310Bの動き(アクチュエータ)に関するすべての操作が「禁止状態」になる。この場合において、「ナースコール」及び脚下灯などは、動作可能である。
スイッチ323qが押されると、ベッド310Bなどに設けられる脚下灯が点灯する。
この例では、スイッチ部323は、表示323r~323tを含む。表示323rは、バッテリの残量を表示する。表示323sは、床高が最低ではないときに点灯(例えばオレンジ色)する。表示323sは、床高が最低のときに消灯する。
表示323tは、エラー表示を行う。正常時において、表示323tは、消える。「U系異常」のときに、1秒点灯と、1秒消灯と、を繰り返す。「H系異常」のときに、0.2秒点灯と、0.2秒消灯と、を繰り返す。
外側面320Fのスイッチ部323(例えば、医療従事者用メンブレンスイッチ)による操作は、内側面320Gに設けられる後述するスイッチ部(例えば、使用者用メンブレンスイッチ)による操作よりも優先される。例えば、外側と内側のスイッチが同時に押されると、どちらの動作もしない。例えば、外側で背上げをしていて、内側で膝上げボタンを押すと、ベッド310Bは止まる。両方のボタンを離して、押しなおすとベッド310Bが動作する。
図15(c)は、頭右側サイドレール320の外側面320Fに設けられる角度計324を例示している。
頭右側サイドレール320に凹部が設けられ、その凹部設けられた球体(例えば金属球)により角度計324となる。背ボトムが上がると、球体が凹部の中を転がる。球体の位置に応じて、角度計324の表示部324aの角度表示が変化する。角度計324により、背角度の概要を知ることができる。
図16(a)及び図16(b)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図16(a)に示すように、頭右側サイドレール320の内側面320Gに、凹部328が設けられる。凹部328は、フックとして用いることができる。凹部328の下方に、孔328hが設けられる。さらに、内側面320Gに、スイッチ部327が設けられる。スイッチ部327は、例えば、メンブレンスイッチ(例えば、使用者用メンブレンスイッチ、または、患者用メンブレンスイッチ)である。
図16(b)に示すように、スイッチ部327は、スイッチ327a~327dを含む。スイッチ部327は、スイッチ327nを含んでも良い。
スイッチ327aが押されると、「足上げ」が行われる。スイッチ327cが押されると、「足下げ」が行われる。
スイッチ327bが押されると、「背上げ」が行われる。スイッチ327dが押されると、「背下げ」が行われる。
内側面320Gに、スイッチ327nが設けられる。スイッチ327nは、「ナースコール」である。
内側面320Gに、USB端子327uが設けられる。USB端子327uにUSBプラグが挿入でき、充電などができる。
上記のような頭右側サイドレール320の構成が、頭左側サイドレール340にも適用される。
図17(a)~図17(c)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図17(a)及び図17(b)は、頭左側サイドレール340の外側面340Fに設けられるスイッチ部343及び角度計344を例示している。図17(a)に示すように、スイッチ部343は、スイッチ343a~343qを含む。スイッチ343a~343qは、スイッチ323a~323qと同様の機能を有する。この例では、スイッチ部343は、表示343r~343tを含む。表示343r~343tは、表示323r~323tと同様の機能を有する。
図17(b)は、角度計344を例示している。角度計344は、角度計324と同様の構造及び機能を有する。角度計344の表示部344aにより、背角度の概要を知ることができる。
図17(c)に示すように、頭左側サイドレール340の内側面340G(図14参照)に、スイッチ部347が設けられる。スイッチ部347は、スイッチ部327と同様の構造及び機能を有する。スイッチ部347は、スイッチ347a~347dを含む。スイッチ347a~347dは、スイッチ327a~327dと同様の機能を有する。内側面320Gに、スイッチ347n及びUSB端子347uが設けられる。USB端子347uは省略されても良い。
図18(a)及び図18(b)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図18(a)に示すように、足右側サイドレール330に、ハンドレール335gが設けられる。ハンドレール335gは、貫通孔335hにより形成される。足右側サイドレール330の下部に、下部貫通孔335f(例えばハルンバッグフック)が設けられている。下部貫通孔335fにハルンバッグなどを吊すことができる。
足右側サイドレール330の外側面330Fに、角度計334が設けられる(図18(b)参照)。角度計334は、角度計324と同様の構造を有する。角度計334の表示部334aにより、角度の概要を知ることができる。
図19は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図19に示すように、足右側サイドレール330に形成された貫通孔335hによりハンドレール335gが得られる。
図20は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図20は、足左側サイドレール350の外側面350Fに設けられた角度計354を例示している。角度計354は、角度計324と同様の構造を有する。角度計354の表示部354aにより、角度の概要を知ることができる。
図21(a)及び図21(b)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図21(a)に示すように、フットボード370の外側面370Fには、貫通孔375e(例えばフック部)が設けられている。貫通孔375eに、ベッド操作装置380を吊すことができる。図21(b)に示すように、貫通孔375eは、フットボード370の内側面370Gに貫通する。
ベッド操作装置380において、ベッド310Bに関する各種の設定と、使用者の体重の表示が可能である。ベッド操作装置380における「物理ボタン」として、「ホームボタン」が設けられる。ベッド操作装置380の例については、後述する。
図22(a)~図22(c)は、実施形態に係るベッド装置の動作を例示する模式的斜視図である。
これらの図は、マットレス390Mが設けられていないときの状態を例示している。
図22(a)に示すように、ベッド310Bにおいて、ベースフレーム390Bに、フレーム390Fが取り付けられる。フレーム390Fの上に背ボトム70a(back section)、膝ボトム70b(upper leg section)及び足ボトム70c(lower leg section)などが設けられる。この例では、腰ボトム70eが設けられている。ベースフレーム390Bにキャスタ390Cが設けられても良い。
図22(a)に示すように、ベッド装置310において、フレーム390Fの角度(傾き)が変更可能である。傾きは、前後の傾きの他、左右の傾きを含んでも良い。
図22(b)に示すように、ベッド装置310において、背ボトム70a、膝ボトム70b及び足ボトム70cのそれぞれの角度は、変更可能である。頭右側サイドレール320及び頭左側サイドレール340の角度は、背ボトム70aの角度の変更に応じて変化する。頭右側サイドレール320及び頭左側サイドレール340は、追従型のサイドレールである。図22(b)の状態は、カーディアックポジションに対応する。
図22(b)の例において、足右側サイドレール330及び足左側サイドレール350は、「上状態」である。
図22(c)に示すように、足右側サイドレール330及び足左側サイドレール350は、「下状態」にすることができる。
図22(b)及び図22(c)に示すように、ベッド310Bの高さは変更可能である。高さは、例えば、ベッド310Bの上面(例えば、ボトムの上面)と、床面と、の間の距離に対応する。
図23(a)及び図23(b)は、実施形態に係るベッド装置の使用状態を例示する模式的斜視図である。
図23(a)は、ベッド310Bが低い状態を例示している。このとき、介護者など398(例えば、介護者または医療従事者など)は、ベッド操作装置380をフック部(例えば、頭右側サイドレール320の貫通孔325e)から外した状態で操作できる。
図23(b)は、ベッド310Bが高い状態を例示している。このとき、介護者など399などは、ベッド操作装置380がフック部に取り付けられた状態で操作できる。ベッド操作装置380は、例えば、3カ所のフック部に取り付けられる。3カ所のフック部は、頭右側サイドレール320の貫通孔325e、頭左側サイドレール340の貫通孔345e、及び、フットボード370の貫通孔375eである。
以下、ベッド装置310における電装品の例について説明する。
図24は、実施形態に係るベッド装置を例示する模式図である。
図24に示すように、ベッド装置310において、コントロールボックス410が設けられる。この他、ベッド装置310において、各種の装置が設けられる。各種の装置は、ジャンクションボックス420、メンブレンスイッチ430、脚下灯440、サイドレールセンサ450(SRセンサ)、キャスタロックセンサ455(CLセンサ)、ナースコール457a、ナースコール457b、ナースコール中継ユニット458、スケールユニット460、ロードセル465、アクチュエータ470及びバッテリ475などを含む。各種の装置の一部は、省略されても良い。
コントロールボックス410は、各種の装置と接続可能である。コントロールボックス410と、各種の装置との間の接続は、直接、または、ジャンクションボックス420を介して行われる。コントロールボックス410は、ベッド動作、及び、各種の機能の制御を行う。コントロールボックス410は、ベッド装置310におけるシリアル通信のマスタとなる。
コントロールボックス410には、プラグ410P(例えば、3ピンプラグ)が設けられる。プラグ410Pから電力がコントロールボックス410に供給される。コントロールボックス410から、各種の機器に電力が供給される。
ジャンクションボックス420は、コントロールボックス410と、他の各種の機器と、の間の接続を中継する。
メンブレンスイッチ430は、医療従事者用メンブレンスイッチ430a及び430bを含む。これらのメンブレンスイッチは、スイッチ部323及び343に対応する。メンブレンスイッチ430は、患者用メンブレンスイッチ430c及び430dを含む。これらのメンブレンスイッチは、スイッチ部327及び347に対応する。医療従事者用メンブレンスイッチ430a及び患者用メンブレンスイッチ430cは、中継ユニット431aを介して、ジャンクションボックス420に接続される。医療従事者用メンブレンスイッチ430b及び患者用メンブレンスイッチ430dは、中継ユニット431bを介して、ジャンクションボックス420に接続される。
医療従事者用メンブレンスイッチ430a及び430bには、ベッド操作ボタン(スイッチ)が設けられる。既に説明したように、ベッド操作ボタンは、カーディアック操作ボタン(例えば、連動操作ボタン)、展伸/逆展伸ボタン、カインドモーション操作ボタン(例えば、別の連動操作ボタン)、CPRボタン、ナースコールボタン、患者用メンブレンスイッチ禁止ボタン、及び、全スイッチ禁止ボタンなどを含む。これらのベッド操作ボタンより、スイッチ部323及び343に関して説明した動作が行われる。
患者用メンブレンスイッチ430c及び430dには、ベッド操作ボタンが設けられる。既に説明したように、ベッド操作ボタンは、背ボトム操作ボタン、膝ボトム操作ボタン及びナースコールボタンを含む。患者用メンブレンスイッチ430c及び430dは、充電用端子などを含んでも良い。
医療従事者用メンブレンスイッチ430a及び430b、及び、患者用メンブレンスイッチ430c及び430dにおいて、ベッド操作ボタンは、上下方向の中間の位置に設けられている。ベッド操作ボタンが下部にあると、操作し難い。ベッド操作ボタンが上部にあると、誤って操作されることがある。ベッド操作ボタンが上下方向の中間の位置にあることで、操作が容易になり、誤操作を抑制できる。
脚下灯ボタンは、スイッチ323q及び343qに対応する。脚下灯ボタンが押されると、脚下灯440が光る。脚下灯440により、ベッド310Bの端部から床面への照明が行われる。脚下灯440は、例えば、ベッド310Bの左右に1つずつ設けられる。脚下灯440は、例えば、腰ボトム70eの裏側(下側)の左右の端部に設けられる。脚下灯440は、背ボトム70a、膝ボトム70b及び足ボトム70c(図22(b)など参照)などの他の部分に設けられても良い。例えば、脚下灯ボタン(スイッチ323q及び343q)を押すごとに、脚下灯440において、消灯→暗く点灯→明るく点灯→消灯が繰り返して行われる。例えば、医療従事者により、脚下灯440が点灯される。例えば、使用者が便所に行く頻度が高い場合などに、使用者の就寝前に、医療従事者が脚下灯440を点灯する。例えば、離床が検出された場合、または、ナースコールが発生した場合などに、医療従事者が脚下灯440を点灯する。
例えば、ベッド310Bの使用者が夜間にトイレ等でベッドを離れる時に、脚下灯440が点灯される。このとき、室内は暗い場合が多い。脚下灯440がいきなり明るく点灯すると、周囲で就寝している人に迷惑がかかる。最初に暗く点灯することで、迷惑が抑制される。
サイドレールセンサ450は、各サイドレールが上がっているか否かを検出する。4つのサイドレールセンサ450が設けられる。4つのサイドレールセンサ450は、頭右側用サイドレールセンサ、頭左側用サイドレールセンサ、足右側用サイドレールセンサ及び足左側用サイドレールセンサを含む。検出結果は、例えば、ナースステーションの端末に表示される。検出結果は、ベッド操作装置380に表示されても良い。検出結果に基づいて、警告音が発生しても良い。サイドレールセンサ450として、例えば、磁気センサまたは気圧センサなどが用いられる。サイドレールセンサ450として、他のセンサが用いられても良い。
キャスタロックセンサ455は、キャスタ390Cがロックされているか否かを検出する。キャスタロックセンサ455として、例えば、磁気センサが用いられる。例えば、キャスタ390Cにおいて、キャスタ390Cのロックまたはロック解除と連動するバーなどが設けられる。バーの状態を検知することで、キャスタ390Cのロック状態を検出できる。キャスタロックセンサ455による検出結果は、例えば、ナースステーションの端末に表示される。検出結果は、ベッド操作装置380に表示されても良い。キャスタロックセンサ455による検出結果に基づいて、警告音が生じても良い。
ナースコール457aは、ジャンクションボックス420に接続される。ナースコール457bは、ナースコール中継ユニット458に接続される。ナースコール中継ユニット458により、病院及び施設に設けられるナースコール(例えば、ナースコール457b)と連携することができる。ナースコール457a及び457bは、国内製または外国製のナースコールである。例えば、ナースコール457aは、外国製である。例えば、ナースコール457bは、国内製である。
ロードセル465は、ベッド310Bの4つのコーナ部に設けられる。4つのロードセル465が用いられる。ロードセル465及びスケールユニット460により、使用者の体重を測定することができる。
アクチュエータ470は、高さ変更用のアクチュエータ470a(「HLACT」)、膝ボトム70b用のアクチュエータ470b(「膝ACT」)、背ボトム70a用のアクチュエータ470c(CPR付の「背ACT」)、及び、高さ変更用のアクチュエータ470d(「HLACT」)などを含む。アクチュエータ470a及び470dは、荷重センサを含む。
1つの例において、背ボトム70a用のアクチュエータ470cは、手動で下げ動作を行うための機械的な機構(以下、手動CPR機構と呼ぶ)を含む。手動CPR機構により、緊急時に、手動で背ボトム70aを下げることができる。例えば、専用のレバーなどが設けられ、このレバーを操作することで、手動により背ボトム70aを下げ、CPRのための姿勢を得ることができる。例えば、手動により、背ボトム70a用のアクチュエータ470cのブレーキプレートをずらすことができる。これにより、アクチュエータ470cのブレーキが解除され、背ボトム70aが自重で下がる。
アクチュエータ470は、ベッド310Bに含まれる可動部を調整する駆動源となる。アクチュエータ470は、伸縮ロッドの動作によって、リンク機構などを介して、可動部を動作させる。アクチュエータのそれぞれに、位置センサが設けられる。コントロールボックス410により、位置情報が読み取られる。アクチュエータ470の荷重センサにより、ベッド310Bの上の使用者(患者など)の移動(例えば離床を含む)の判断が行われても良い。
バッテリ475は、停電時、または、ベッド310Bが搬送中などにおいて、電力を供給する。電力供給がない状況においても所望の動作が得られる。バッテリ475への充電をする/しないの切替スイッチが設けられても良い。切替スイッチの状態によらず、ベッド310Bに電力(AC電源)が供給されている状態ならば、充電が可能でも良い。
例えば、ベッド装置310がAC電源により駆動されているときに、コントロールボックス410から、バッテリ475、エアマットレス制御ユニット482及びUSB充電器488(図24参照)に電力が供給される。AC電源から電力が供給されないときに、バッテリ475から、コントロールボックス410、エアマットレス制御ユニット482及びUSB充電器488に電力が供給される。AC電源から電力が供給されず、バッテリ475からからも電力が供給されない場合、ベッド310Bは動作しない。
図24に示すように、ベッド装置310において、睡眠センサ481、エアマットレス制御ユニット482及びベッド操作装置380が設けられる。ベッド装置310において、手元スイッチ483が設けられても良い。
睡眠センサ481は、ベッド310Bの使用者(患者など)の睡眠状況を測定する。ベッド操作装置380が設けられる場合、睡眠状況の測定結果、及び、睡眠履歴が、ベッド操作装置380に出力(例えば表示)されても良い。
例えば、コントロールボックス410にエアマットレス制御ユニット482用のコネクタが設けられる。エアマットレスにおいて、ベッド310Bの姿勢にあわせた連動動作が行われても良い。連動動作は、エアマットレスの種類によって異なっても良い。エアマットレスの動作の設定及び変更がベッド操作装置380により行われても良い。
ベッド装置310において、補助コンセント485がさらに設けられている。この例では、2つの補助コンセント485が設けられる。補助コンセント485は、プラグ受け装置である。補助コンセント485は、プラグ485Pを含む。プラグ485Pは、医療用の規格を満たすプラグである。プラグ485Pは、3ピンプラグである。プラグ485Pは、コントロールボックス410のプラグ410Pとは別に設けられる。
ベッド装置310は、USB充電器488(図24参照)を含んでも良い。USB充電器488は、USB端子327u(または347u)に対応する。USB充電器488は、USB充電に対応した機器への給電を行う。USB充電器488のポート数は1でも良い。USB充電器488の出力定格は、DC5V/1Aである。ポートは、右側サイドレールの患者用メンブレンスイッチ430cに設けられる。
ベッド装置310は、エラー表示用LEDを含んでも良い。エラー表示用LEDは、表示323t及び343tに対応する。
ベッド装置310において、ベッド310Bの使用者の離床が検出されても良い。例えば、ロードセル465により離床が検出される。例えば、アクチュエータに内蔵された荷重センサにより、離床が検出される。離床に関する情報は、ナースコールシステムに伝達され、ナースステーションの端末に出力される。離床に関する情報は、ベッド操作装置380に出力されても良い。離床に関する情報の出力は、例えば、ランプ等の視覚的な刺激、または、警告音のような聴覚的な刺激を含んでもよい。
以下、ベッド操作装置380の例について説明する。
ベッド操作装置380は、ベッド310Bに接続される。ベッド操作装置380において、ベッド310Bに関する設定が実施でき、表示が行われる。ベッド操作装置380における表示の言語の切替が、可能である。例えば、日本語、英語、中国語またはポルトガル語による表示が可能である。ベッド操作装置380は、例えば、左右のサイドレール、または、フットボード370に取り付けられる。
ベッド装置310に設けられるベッド操作装置380の数の最大は、例えば、3である。1つの例において、ベッド310Bに、1つのベッド操作装置380、または、1つの手元スイッチ483(後述)が接続される。別の例において、ベッド310Bに、1つのベッド操作装置380、及び、1つの手元スイッチ483が接続される。別の例において、ベッド310Bに、2つのベッド操作装置380が接続される。別の例において、ベッド310Bに、2つのベッド操作装置380、及び、1つの手元スイッチ483が接続される。別の例において、ベッド310Bに、3つのベッド操作装置380が接続される。
図25(a)及び図25(b)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図25(a)は、主にヘッド側サイドレール(頭右側サイドレール320または頭左側サイドレール340)に設けられるベッド操作装置380を例示している。ベッド操作装置380は、機器部380Dを含む。ベッド操作装置380には、ホームボタン380hが設けられる。
図25(b)に示すように、機器部380Dに各種の表示が可能である。機器部380Dにより、ベッド310Bの姿勢、及び、使用者の体重が表示可能である。機器部380Dにより、離床センサの設定が可能である。機器部380Dにより、睡眠センサ481に関する表示が可能である。機器部380Dにより、エアマットレスの操作が可能である。機器部380Dにより、エラーの表示が可能である。
図26(a)及び図26(b)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図26(a)は、主にフットボード370に設けられるベッド操作装置380を例示している。ベッド操作装置380は、機器部380Dを含む。ベッド操作装置380には、ホームボタン380hに加えて、上昇受け付け領域380a、下降受け付け領域380b及びCPRボタン380cが設けられる。上昇受け付け領域380aまたは下降受け付け領域380bにより、ベッド310Bの可動部の上昇または下降が行われる。CPRボタン380cにより、CPRのための姿勢に以降する。
図26(b)に示すように、機器部380Dに各種の表示が可能である。機器部380Dにより、ベッド310Bの操作が可能である。ベッド操作は、例えば、カーディアック動作、傾斜動作、連動動作(カインド動作)、背上げ下げ、膝上げ下げ、及び、高さ上げ下げなどを含む。機器部380Dにより、使用者の体重が表示可能である。機器部380Dにより、離床センサの設定が可能である。機器部380Dにより、睡眠センサ481に関する表示が可能である。機器部380Dにより、エアマットレスの操作が可能である。機器部380Dにより、エラーの表示が可能である。
以下、手元スイッチ483の例について説明する。
図27は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図27は、手元スイッチ483を例示している。手元スイッチ483は、スイッチペア483a~483dを含む。スイッチペア483aは、「連動」動作に関する上昇または下降のためのスイッチを含む。スイッチペア483bは、「背上げ」動作に関する上昇または下降のためのスイッチを含む。スイッチペア483cは、「足上げ」動作に関する上昇または下降のためのスイッチを含む。スイッチペア483dは、「高さ」変更動作に関する上昇または下降のためのスイッチを含む。
手元スイッチ483の表示部483Dに角度または高さが表示されても良い。手元スイッチ483は、ケーブル483eなどにより、例えば、コントロールボックス410と接続される。
以下、補助コンセント485の例について説明する。
図28は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式的斜視図である。
図28は、補助コンセント485(例えばプラグ受け装置)を例示している。ベッド310Bの周辺で使用される電子機器類のプラグが、補助コンセント485に接続されることが可能である。既に説明したように、補助コンセント485のプラグ485Pは、コントロールボックス410のプラグ410Pとは別に設けられる。補助コンセント485は、2組のプラグ受け(プラグの差し込み孔)を有する。2組のプラグ受けは、左右に並ぶ。
図29は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
図29は、背ボトム70a、膝ボトム70b、足ボトム70c及び腰ボトム70eを例示している。背ボトム70a、膝ボトム70b及び足ボトム70cのそれぞれの角度は変更可能である。ボトム間の角度が定められた値(例えば90度)以下にならないように制御される。例えば、背ボトム70aの下端及び膝ボトム70bの上端を結ぶ線(図29における破線)と、背ボトム70aと、の間の角度が、定められた値(例えば90度)以下になるように制御される。例えば、複数のボトムのいずれかの動きの制御(連動)により、角度が定められた値以下にされる。
背ボトム70aの動作角度は、例えば、0度~70度である。膝ボトム70bの動作角度は、0度以上25度以下である。「高さ」の動作範囲は、例えば、43cmである。床高は、ベッドフレームにより異なっても良い。床高の範囲は、例えば、30cm~73cmm、32.5cm~75.5cm、または、35cm~78cmである。
ボトムの傾斜の動作角度は、-15度~15度である。例えば、ベッドフレーム内の干渉を避けるため、「最低床高+3cm」の高さまで、高さを調節した後に、傾斜動作が行われる。
カーディアックポジションおよびボトムフラットへの動作は、傾斜動作を伴う。これらの動作において、使用者の滑り落ちに配慮した動作シーケンスが適用される。
電動CPR動作においては、以下の順番で動作が行われる。その際、同時動作が可能であれば、同時動作が行われても良い。電動CPR動作において、まず、背ボトム70a用のアクチュエータ470c(「背ACT」)のストロークを下限まで動作させる。電動CPR動作のためのボタンが押されてから、30秒以内に、アクチュエータ470cの下限まで到達する。その後、斜動作が行われ、傾斜角度が0度になる。その後、高さ調節が行われ、高さが最低床高になる。最低床高は、例えば、「一旦停止高さ」である。その後、膝ボトム70bを0度になる動作させる。
ベッド装置310において、ベッド操作装置380の操作により、各種の動作に関するボタン操作を「操作禁止」状態にすることができる。
図30(a)及び図30(b)は、実施形態に係るベッド装置の一部を例示する模式図である。
これらの図は、ベッド操作装置380の機器部380Dを例示している。図30(a)は、機器部380Dがベッド操作画面381である場合を例示している。図30(b)は、機器部380Dがアクチュエータ個別操作禁止画面383(ベッド設定画面)である場合を例示している。
図30(a)に示すように、例えば、ボタン382a~382fなどが設けられる。これらのボタンは、例えば、タッチ式入力装置における入力受け付け領域である。これらのボタンをタッチすることで、ベッド操作が行われる。ボタン382aにより、カーディアック動作が行われる。ボタン382bにより、傾斜動作が行われる。ボタン382cにより、連動動作(「カインド動作」)が行われる。ボタン382dにより、背動作(背角度の変更)が行われる。ボタン382eにより、膝動作(膝角度の変更)が行われる。ボタン382fにより、高さ動作(高さの変更)が行われる。例えば、ベッド310Bの背を上げる場合、ボタン382dを押して、そのあとに上昇受け付け領域380aを押すと、ベッド310Bが動く。ベッド310Bは、上昇受け付け領域380aを押している期間に動く。例えば、ベッドの高さを下げる場合、ボタン382fを押して、その後に下降受け付け領域380bを押すと、下降受け付け領域380b押している期間にベッド310Bの高さが下がる。
図30(b)に示すように、機器部380Dは、アクチュエータ個別操作禁止画面383(ベッド設定画面)に移行できる。表示入力領域383aの操作により、背動作、膝動作、高さ動作及び傾斜動作のそれぞれが、個別に操作禁止にできる。表示入力領域383bの操作により、全ての操作を禁止でき、または、操作禁止を解除できる。表示入力領域383cの操作により、手元スイッチ483の操作を禁止でき、または、操作禁止を解除できる。
例えば、背動作が操作禁止の場合、カーディアック動作、連動動作及び背動作が禁止になる。例えば、膝動作が操作禁止の場合、カーディアック動作、連動動作及び膝動作が禁止になる。例えば、高さ動作が操作禁止の場合、カーディアック動作、傾斜動作及び高さ動作が禁止になる。例えば、傾斜動作が操作禁止の場合、カーディアック動作及び傾斜動が禁止になる。
1つの例において、「全操作禁止」が可能である。別の例において、アクチュエータ470(470a~470d(図24参照)など)が選択的(個別)に「操作禁止」にされても良い。アクチュエータ470「操作禁止」の解除は、ベッド操作装置380により解除される。
ベッド操作装置380がベッド310Bから外された場合、または、ベッド操作装置380の接続のケーブルが断線した場合などにおいては、アクチュエータ470の選択的な「操作禁止」が解除できない。この際、「全操作禁止」の解除により、アクチュエータ470の「操作禁止」が解除できる。
アクチュエータ470の操作禁止と、手元スイッチ483の操作禁止、または、「全操作禁止」は、独立して管理される。例えば、アクチュエータ470が個別操作禁止である場合に、「全操作禁止」とし、その後、「全操作禁止」を解除しても、アクチュエータ470の個別操作禁止は残る。
禁止にされたボタンが押されると、ブザー音が鳴り、メンブレンスイッチの禁止LED(例えば、表示323t及び343tなど)が点滅する。ブザー音が鳴らないと、ボタンが禁止されているのか、壊れているのかわからない。ブザー音がなることで、ボタンが禁止されているがわかる。
手元スイッチ483において禁止にされたボタンが押されると、手元スイッチ483が鳴動する。メンブレンスイッチにおいて禁止にされたボタンが押されると、例えば、ジャンクションボックス420が鳴動する。
医療従事者用メンブレンスイッチまたはベッド操作装置380の操作により、患者用メンブレンスイッチ及び手元スイッチ483が操作禁止状態にできる。操作禁止は、医療従事者用メンブレンスイッチまたはベッド操作装置380が接続されていれば、解除が可能である。
医療従事者用メンブレンスイッチまたはベッド操作装置380の操作により、全ての操作を禁止できる(「全操作禁止」)。この操作禁止について、医療従事者用メンブレンスイッチまたはベッドナビのいずれかが接続されていれば、解除が可能である。
例えば、ベッド操作装置380がベッド310Bに接続されていない場合、または、部分的な故障(通信不成立)などの場合において、「全操作禁止」は、解除される。この場合、例えば、手元スイッチ483により操作が可能である。使用者に操作させない場合は、手元スイッチ483を外しても良い。禁止にされたボタンが押されると、ブザー音が鳴り、メンブレンスイッチの禁止LEDが点滅する。
手元スイッチ483が操作禁止状態のときに、「全操作禁止」のボタンが押されると、「全操作禁止」になる。その後、「全操作禁止」が押されると、手元スイッチ483の操作禁止、及び、全操作禁止が解除される。「全操作禁止」のときも、CPR動作が行われる。「操作禁止」、「手元スイッチ操作禁止」、及び、「全操作禁止」のどの場合も、CPR動作は行われる。
例えば、「現在の設定」において、手元スイッチ483が操作禁止でなく、「全操作禁止」でない場合に、手元スイッチ483の操作禁止のボタンが押されると、手元スイッチ483は操作禁止になり、「全操作」は操作禁止ではない(解除状態)。
例えば、「現在の設定」において、手元スイッチ483が操作禁止でなく、「全操作禁止」でない場合に、「全操作禁止」のボタンが押されると、手元スイッチ483及び全操作が禁止になる。
例えば、「現在の設定」において、手元スイッチ483が操作禁止であり、「全操作禁止」でない場合に、手元スイッチ483の操作禁止のボタンが押されると、手元スイッチ483は操作禁止ではなく(解除状態)、「全操作」は操作禁止ではない(解除状態)。
例えば、「現在の設定」において、手元スイッチ483が操作禁止であり、「全操作禁止」でない場合に、「全操作禁止」のボタンが押されると、手元スイッチ483及び全操作が禁止になる。
例えば、「現在の設定」において、手元スイッチ483が操作禁止であり、「全操作禁止」である場合に、手元スイッチ483の操作禁止のボタンが押されると手元スイッチ483及び全操作が禁止になる。
例えば、「現在の設定」において、手元スイッチ483が操作禁止であり、「全操作禁止」である場合に、「全操作禁止」のボタンが押されると、手元スイッチ483が操作禁止ではなくなり(解除状態)、全操作禁止ではなくなる(解除状態)。
図30(b)に例示する表示入力領域383dの操作により、動作速度を変更できる。例えば、種々の動作の速度は、複数の段階(例えば2段階など)で変更可能である。
ベッド装置310の各種の動作に関する履歴が保存されても良い。例えば、コントロールボックス410などのメモリに、履歴が保存される。履歴が保存されるメモリは、ジャンクションボックス420または手元スイッチ483などに設けられても良い。履歴が保存されるメモリは、ベッド操作装置380に設けられても良い。履歴に関する情報は、電源のオン/オフによってリセットされない。履歴に関する情報は、例えば、コントロールボックス410の稼動履歴、アクチュエータ470の稼動履歴、手元スイッチ483の稼動履歴、操作内容履歴、故障履歴、及び、離在床履歴を含む。
実施形態によれば、便利なベッド操作受け付け装置及びベッド装置が提供できる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、ベッド操作受け付け装置に含まれる機器部、ベッド装置に含まれる、ベッドなどの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述したベッド操作受け付け装置及びベッド装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全てのベッド操作受け付け装置及びベッド装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。