JP7257696B2 - 房状果物の包装用袋 - Google Patents
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Description
従って、商品価値の低下を招かず価値の高いまま出荷するための包装用袋が求められている。
このため、収穫前からネットや袋で房状果物例えばブドウなどを包み込んで、そのまま出荷するものがある。
更に出荷時に一房ごとに袋に詰めて袋の開口部から柄の部分を出して包装する特開2006-8173号(特許文献2)に示す葡萄包装品も提唱されている。
更に房状の果物を見栄えよくかつ簡単に包装するために実用新案登録第3188920号(特許文献3)に示す房状果物の出荷・展示袋や、実用新案登録第3191059号(特許文献4)に示す房状果物の出荷・展示袋が提唱されている。
この場合まず、特許文献1に示す構成はネットで包み込むことから収穫と出荷に対して極めて簡単に行うことができる。
しかし収穫前に一房ずつきれいに包み込むことが必要となるばかりでなく、生育時にネットを用いているものであり、ネット自体の汚れがそのまま残るものとなり、その洗浄等を考慮することが必要となる。
更に農薬などの付着なども考えられ、出荷に際してはこのネットを取り外して他の包装方法が求められるものとなる。
従って、手間をかけずにかつ商品価値を下げずに包装するには欠点が多すぎるものである。
これに対して特許文献3及び特許文献4に示す構成は底部と両側部からなり、前方が封鎖されており、後方が開放されたうえで上面が開放している袋であって、該袋の開口部から房状果物を載置して後方の開放部から房状果物である例えばブドウの柄を出して、両側でこの柄の部分を巻き留めて包装する房状果物の出荷・展示袋が提示されている。
ブドウの収納はこの起立した両側部の内部に入れることが必要であることから、どうしてもこの両側部を開いた状態に維持してブドウを載置することが必要となり、入れにくい面を有している。
特に軸に果実が多数ついているものであり、どうしてもこの個別の果実をきれいに両側部内に入れることが必要であり、この袋体内ヘの入れにくさの解消が求められているものである。
従って袋体の両側部を開くことが求められると共に更に柄の部分を巻き込むことが必要であり、どうしてもこの袋体の前方の封鎖部分が開いてしまいやすいという欠点を有する。
更に柄の部分を巻き込むことが必要であり、その巻き込み形状も見栄えよく巻き込むと共にブドウを袋体にしっかり固定させることが必要であって、どうしてもこの点手間もかかってしまう。
そこで、簡単に房状果物例えばブドウなどを包装できると共にその包装をしっかりと維持でき、かつ見栄えの良い包装が可能である房状果物の包装用袋が求められるものである。
更に請求項2に係る発明は形状記憶樹脂からなる線状部材を開口部周縁に有する房状果物の包装用袋であり、係る発明を用いてもよい。
或いは請求項3に係る発明のように袋体の該孔と開口部との間の開口部に沿って形状記憶樹脂からなる線状部材を有する房状果物の包装用袋でもよい。
或いは、請求項5に係る発明のように線状部材を袋体の外周面に形成する房状果物の包装用袋を用いてもよい。
また、請求項6に係る発明のように形状記憶樹脂からなる線状部材が任意形状に変形可能であり、その変形状態を維持できると共に力を加えることによって変形可能な樹脂材からなる房状果物の包装用袋でもよい。
これらの他、請求項8に係る発明のように袋体が角底体である房状果物の包装用袋でもよい。
従って房状果物の袋体内へ容易に入れることができるばかりでなく、袋体内の果物を包み込んで包装することができる。
更に請求項3に係る発明によって、孔と開口部の間に線状部材を配するものであり、孔に挿入する果物の柄の部分を袋体外部、即ち孔の外側から線状部材によって包み込むことができ、袋体内への果物の包み込みをより確実に行えるものとなる。
又請求項4に係る発明によって、袋体の内周面に線状部材を形成ことができ、請求項5に係る発明によって袋体の外周面に線状材を形成することができ、必要に応じて適切な面に線状部材を形成できる。
例えば金属による不用意な怪我なども防止できる樹脂材を用いることとなる。
又請求項7に係る発明によって、線状部材を扁平状の線状部材によって構成することもできる。
まず、表裏面からなる袋体1であって、底部10を有する袋体からなるものであり、表裏面より構成される壁部11と袋体の底部10を有し、上部は開放されている袋体1からなる。
本図構成は特に、底部は自立袋として角底体を形成している。
従って両側壁部11が表裏面の袋体1の両面部であり、自立袋の袋体1を形成している。
この場合この袋体1の両端部の開口部方向には切り欠いた孔2,2をそれぞれ有する。
尚、袋体1は自立可能な角底体等に限らず。底部のない通常の袋体を用いるものであってももちろんよい。
この孔2、2と袋体1の開口部の間であって、この袋体1の開口部の周縁近傍には開口部に沿って形状記憶樹脂からなる線状部材3が配設されている。
この場合、固化している状態で形状を変形すると変形した状態を維持する形状記憶合成樹脂であって、形状記憶ポリマーによって形成されているものである。
このポリマーとしてはポリエステル系のものポリスチレン系やポリオレフィン系、或いはポリアミド系、ポリウレタン系、アクリル系等のものでよく、一定の温度以下の場合には固化し、一定の温度以上の場合に軟化する合成樹脂であって、固化している状態で形状を変形すると変形した状態を維持する形状記憶合成樹脂であればよい。
例えばこの形状記憶ポリマーは特許第3582854号や特許第3810698号に示すもののほか、一般に多用されている形状記憶樹脂を用いたものであればよい。
樹脂材を用いることにより針金等の金属製部材により不用意な怪我などを極力防ぐことができる。
これにより、軸に房状に果実が形成されているブドウ等であっても、この袋内に簡単にブドウを載置することができ、果実が不用意に外れずに袋体内におくことができる。
更に袋体の両端部には孔2,2を有しており、いずれかの孔2にブドウの柄を差し入れればブドウの配置位置が特定される。
この柄を差しこんだ状態で、この柄の周囲である袋体1の開口部周囲をひねると、ひねった状態で柄が開口内に折り込まれ、ぶどうを袋体で包むことができる。
従ってブドウを容易に袋内に入れることができると共に包み込むことができる。
特に果実が不用意に取れてしまうことを極力防げて商品価値を下げることなく包装できると共にその包装の容易にかつきれいに包装できるものである。
角底体の袋体1の開口部を開いた状態であり、両側部11の両端部がシール加工によってシールされて袋体を形成しており、更に両側部11の上部方向にはそれぞれ孔2、2を有している。
更にこの袋体1の孔2と上部開口との間の開口部方向の周縁には、形状記憶樹脂からなる線状部材3が配設されている。
特に房状の果実はどうしても個別果実が不用意に軸から外れてしまい零れ落ちることが多く、特に袋体等に収納する際に袋体の表裏面と接触することによって、果実が軸からはずれてしまうものであった。
尚、形状記憶樹脂からなる線状部材3が、この袋体の孔2と上部開口との間の開口部方向の周縁に形成している図を示すが、この形状記憶樹脂からなる線状部材3の配設位置は該位置が最適な位置であるがこの位置に限らず、少なくとも袋体の円周に沿って袋体1の内周、或いは外周面のいずれかに有するものであればよい。
更には口の開口部方向に限らず、孔よりも袋体内部方向に形成としたものであってもよい。
このように果実が房から外れやすいブドウ等の房状果実を確実に袋体内に簡単に収納できるものである。
尚、房状果物の柄の部分は口から外部に突出している。
従って袋体1の開口部周囲が柄の沿ってその外周に丸め込まれるものであって、形状記憶樹脂からなる線状部材3も同様に丸め込まれるものであり、袋体の該柄の部分周囲の袋体が丸め込まれて包まれている状態の一例を示す。
このように構成すると、袋体1の開口部の周囲を含んで袋体の一部が丸め込まれるものであり、ブドウが袋体に包まれることとなり、袋体1内にきっちりと包装されることとなる。
特に形状記憶樹脂からなる線状部材3も同様に丸め込まれるものであることから、丸め込まれた形状を維持するものとなり、殊更袋体が開かれることはない。
もとより開きたいときには袋体の開口を広げれば当然にこの形状記憶樹脂は開口状態に変形できるものである。
更にこの形状記憶樹脂からなる線状部材3は、若干の太さを有するものであってもよく、更には扁平状の線状部材3を用いるものであってもよい。
更に袋体の外周面に形成しているものであっても、或いは袋体の内周面に形成しているものであってもよい。
即ち図1は袋体を開いた状態の図であり、図5は閉じた状態を示す図である。
本図のように表裏面11からなる袋体であって底部には折り込み部を有して角底体を形成する袋体である。
袋体1の両側部は袋体形成のためにシール即ち融着部15を有して袋体1を形成している。
更にこの孔2と袋体1の上部開口部との間に開口部に沿って形状記憶樹脂からなる線状部材3を有する。
このように例えばシート地の上下方向の側辺部近傍にそれぞれ形状記憶樹脂からなる線状部材3を配設して、該シート地を上下方向に折り込むと共に折り込み角部分を更に内側に折り込んで折り込み部1aを形成する。
そのうえで両側に任意位置でカットして任意の幅を形成したうえで両側部分をシール加工による融着部15により両側部を形成する。
その上で孔2部分を切り落とすことよって房状果物の包装用袋を製袋できるものである。
1a 折り込み部
10 底部
11 壁部
15 融着部
2 孔
3 線状材
Claims (8)
- 表裏面からなると共に上部に開口を有する袋体1であって、
袋体1の両端部には孔2を有し、
袋体1の円周に沿って形状記憶樹脂からなる線状部材3を有することを特徴とする房状果物の包装用袋。 - 形状記憶樹脂からなる線状部材3を開口部周縁に有することを特徴とする請求項1記載の房状果物の包装用袋。
- 袋体の該孔2と開口部との間の開口部に沿って形状記憶樹脂からなる線状部材3を有することを特徴とする請求項1記載の房状果物の包装用袋。
- 線状部材3を袋体1の内周面に形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の房状果物の包装用袋。
- 線状部材3を袋体1の外周面に形成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の房状果物の包装用袋。
- 形状記憶樹脂からなる線状部材3が任意形状に変形可能であり、その変形状態を維持できると共に力を加えることによって変形可能な樹脂材からなることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の房状果物の包装用袋。
- 形状記憶樹脂からなる線状部材3が扁平状の線状部材からなること特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の房状果物の包装用袋。
- 袋体1が角底体であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の房状果物の包装用袋。
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