JP7257485B2 - 分離膜付き燃料タンク - Google Patents
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Description
分離膜32として、炭素膜を用いてもよい。炭素膜は耐薬品性が高く、耐水性、耐酸性にも優れている。特にガラス状炭素膜は、明確な粒界を有さず、ピンホールなどの欠陥が形成されにくく、欠陥の少ない膜を容易に作製できる。
第2室21bは、図1に示すように燃料タンク21の本体である第1室21aより下に設ける場合、第1室21aの下部底面の一部に開口部を設け、当該開口部に分離膜32を備える平板状の隔壁31と、第2室21bとを接続する。この場合、隔壁31および第2室21bは、第1室21aの外側に着脱可能に接続されており、分離膜32および第2室21bのメンテナンスおよび交換が容易にできる。
また、図2に示すように、燃料タンク21の本体の上部を第1室21aとし、下部を第2室21bとしてもよい。この場合、燃料タンク21本体の内側に分離膜32を備える隔壁31を設け、隔壁31の上側に位置する部分を第1室21a、隔壁31の下側に位置する部分を第2室21bとする。この場合、第1室21aと第2室21bとが一体となって燃料タンク21本体を構成する。
図3、図4に示すように、第2室21bは、第1室21aの直方体状の一部を切り欠いて設けられていてもよい。この場合、第2室21bは第1室21aの下部の切り欠き部に配置される。図3に示す第3実施形態では、たとえば第2室21bを燃料タンク21の下部側面からはめ込む構造とすることができる。図4に示す第4実施形態では、たとえば、第2室21bを燃料タンク21の下部底面からはめ込む構造とすることができる。
図1~5では、平板状の分離膜32を、その面が水平方向に沿うように配置した場合について示したが、分離膜32の面は、図6に示すように傾斜していてもよい。すなわち燃料タンク21の水平面に対して分離膜32の面のなす角が、30°以上であってもよい。分離膜32の面が燃料タンク21の水平面に対して30°以上の角度をなしていることで、第1室21a内の原燃料が少量であっても、分離膜32が第1室21a内に残った少量の原燃料と接触することができ、原燃料から低分子量成分を分離することができる。燃料タンク21の水平面に対して分離膜32の面のなす角が、60°以下であってもよい。分離膜32の面が燃料タンク21の水平面に対して60°以下の角度をなしていることで、原燃料に接する分離膜32の面積を十分確保することができる。
図7、図8に示す第6実施形態では、隔壁31が平板状ではなく、凹部および/または凸部を有している。図8は、第6実施形態の隔壁31の斜視図である。図8に示す隔壁31は、額縁状の枠を組合せたフレーム33に平板状の分離膜32を10個配置し、凹凸形状としたものである。隔壁31を、このように凹部および/または凸部を有する形状とすることで、限られた容積でも分離膜32の表面積を増大させることができ、良好な分離性能を得ることができる。また、第1室内の原燃料が少量であっても、分離膜32が隔壁31の凹部に残った少量の原燃料と接触することができ、燃料を分離することができる。第6実施形態においても、燃料タンク21の水平面に対して分離膜32の面のなす角を30°以上60°以下とすることで、分離膜32の表面積を効率よく増大させることができる。
図9に示す第7実施形態では、隔壁31が、隔壁本体33と筒状部とを備えている。隔壁本体33は貫通孔を有している。筒状部は2つの端部を有する筒状の分離膜32である。分離膜32の一方の端部は開口した開口部34であり、もう一方の端部は封止された封止部35である。分離膜32の開口部34は貫通孔に接続されている。
分離膜付き燃料タンクは、第1室21a内に原燃料を加圧する加圧部材を備えていてもよい。図13に示す第8実施形態は、第1室21a内に加圧部材として加圧板41およびばね42を備えている。加圧板41は、第1室21aの内部を2つの空間に仕切っている。加圧板41で仕切られた空間の一方には、少なくとも導入口27、第1吐出口22aの燃料取入口、隔壁31および分離膜32が配置され、原燃料が導入される。もう一方の空間には、ばね42が配置されている。加圧板41は原燃料の液面を覆っており、第1室21a内の原燃料の量により第1室21a内を移動可能である。第8実施形態では、加圧板41およびばね42により原燃料が加圧され、分離膜32の分離効率を高めることができる。図13では、水平な平板状の加圧板41により鉛直方向に加圧する例を示したが、加圧板41の形状、加圧方向は特に限定されない。
21a:第1室
21b:第2室
22:サクションパイプ
22a:第1吐出口
22b:第2吐出口
23:燃料ポンプユニット
23a:第1ポンプ
23b:第2ポンプ
26:ドレーン
27:燃料導入パイプ
31:隔壁
32:分離膜
33:フレーム、隔壁本体
34:筒状の分離膜の開口部
35:筒状の分離膜の封止部
41:加圧板
42:ばね
Claims (6)
- 高分子量成分および低分子量成分を含む車両用の原燃料を導入する導入口と、第1吐出口とを有する第1室、
該第1室の下部に配置され、第2吐出口を有する第2室、
前記第1室と前記第2室とを区画する隔壁、
および該隔壁に配置され、前記原燃料から前記低分子量成分を分離して前記第2室に導入する少なくとも1つの分離膜を備え、
前記分離膜は、
アルミナセラミック多孔質体から成る支持体と、
前記支持体の表面に設けられ、前記支持体の平均細孔径よりも小さい平均細孔径を有する厚さ5μm~10μmのアルミナ中間層と、
前記アルミナ中間層の表面に設けられた厚さ0.2μm~2μmのガラス状炭素膜と、を含む分離膜付き燃料タンク。 - 前記分離膜の加熱手段を有する、請求項1に記載の分離膜付き燃料タンク。
- 前記隔壁が、平板状の前記分離膜を保持する複数のフレームを凹凸形状としたものであり、前記分離膜の面が、水平面に対して30°以上の角度をなしている、請求項1または2に記載の分離膜付き燃料タンク。
- 前記隔壁は、隔壁本体と筒状部とを備え、
前記隔壁本体は、貫通孔を有し、
前記筒状部は、少なくとも一方の端部に開口部を有する分離膜であるとともに、前記開口部が前記貫通孔に接続されている、請求項1または2に記載の分離膜付き燃料タンク。 - 前記隔壁が、2つ以上の前記分離膜を備える、請求項1~4のいずれかに記載の分離膜付き燃料タンク。
- 前記第1室に、該第1室内の原燃料を加圧する加圧部材を備える、請求項1~5のいずれかに記載の分離膜付き燃料タンク。
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