JP7256614B2 - 姿置き加工データの生成方法 - Google Patents

姿置き加工データの生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7256614B2
JP7256614B2 JP2018139241A JP2018139241A JP7256614B2 JP 7256614 B2 JP7256614 B2 JP 7256614B2 JP 2018139241 A JP2018139241 A JP 2018139241A JP 2018139241 A JP2018139241 A JP 2018139241A JP 7256614 B2 JP7256614 B2 JP 7256614B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
contour
data
scanner
machining path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018139241A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020017051A (ja
Inventor
健 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP2018139241A priority Critical patent/JP7256614B2/ja
Publication of JP2020017051A publication Critical patent/JP2020017051A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7256614B2 publication Critical patent/JP7256614B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)

Description

本発明は、姿置き加工データの生成方法に関するものである。
治工具等の整頓方法の一種に姿置きがある。姿置きは、スポンジや発泡スチロール等の姿置き材料に治工具等の罫書きを施し、その罫書きに沿って姿置き材料を切断加工することにより作成される。特許文献1,2には、かかる罫書き治具ないし罫書き工具が開示されている。しかし、罫書きや切断加工を手作業で行うと、姿置きの量産ができないし、切断加工の際に作業者がケガをする危険性もある。
これに対し、例えばレーザ加工機を用いて姿置きの切断加工を行えば、姿置きの量産が可能になるし、作業者のケガの心配もない。一方、レーザ加工機を用いて姿置きの切断加工を行う場合には、加工データを生成してレーザ加工機へ供給しなければならないが、加工データを生成するためには、姿置きする対象物の輪郭データが必要になる。そこで、姿置きする対象物をカメラ等で撮影して画像データを作成し、その画像データから輪郭データを抽出することが考えられる。
特開2014-227653号公報 特開2011-240426号公報
しかしながら、例えば、姿置きする対象物を机上などに並べて置き、それらをカメラで上方から撮影すると、画像に対象物の影が写り込む場合があり、その場合には対象物の輪郭を的確に抽出できない。また対象物に対する距離方向においてカメラが斜めに向いてしまうと、対象物が斜めに写し出されてしまう。即ちカメラから遠い部分が小さく、近い部分が大きく、写し出されてしまう。かかる撮影画像からでは、姿置きする対象物の輪郭を的確に抽出することは困難であった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、姿置きする対象物の輪郭を的確に抽出できる姿置き加工データの生成方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するために本発明の姿置き加工データの生成方法は、スキャナ及びコンピュータを用いたものであり、姿置きする対象物を前記スキャナの画像読取面上に配置する配置工程と、その配置工程の後、前記スキャナにより前記対象物の画像を読み取る読取工程と、その読取工程により読み取られた画像を前記コンピュータへ読み込み、そのコンピュータにより前記画像から前記対象物の輪郭データを抽出する輪郭抽出工程と、その輪郭抽出工程により抽出された輪郭データに基づいて前記コンピュータにより前記対象物の姿置き加工データを生成する生成工程とを備え、前記輪郭抽出工程は、前記読取工程により読み取られた画像における複数の背景色をそれぞれ取得する背景色取得工程を備え、その背景色取得工程で取得されたそれぞれの背景色と異なる色の画像に基づいて輪郭データを抽出するものであり、更に前記画像に含まれる複数の前記対象物の輪郭データをそれぞれ区別して抽出するものであることを特徴としている。
請求項1記載の姿置き加工データの生成方法によれば、姿置きする対象物をスキャナの画像読取面上に配置した後(配置工程)、スキャナにより対象物の画像を読み取る(読取工程)。読み取られた画像から対象物の輪郭データをコンピュータによって抽出し(輪郭抽出工程)、抽出された輪郭データに基づいて対象物の姿置き加工データをコンピュータによって生成する(生成工程)。ここで、対象物の画像はスキャナの画像読取面上に配置した状態で読み取られるので(配置工程および読取工程)、対象物との距離方向において、対象物を斜めにスキャンすることがない。よって、撮像時の遠近差によるサイズの歪みを生じさせること無く、対象物の画像を読み取ることができる。また輪郭抽出工程は、読み取られた画像における複数の背景色をそれぞれ取得し、取得されたそれぞれの背景色と異なる色の画像に基づいて輪郭データを抽出するので、画像において背景色が複数存在する場合でも姿置きする対象物の輪郭データを的確に抽出することができる。更に輪郭抽出工程は、画像に含まれる複数の対象物の輪郭データをそれぞれ区別して抽出する。これにより、配置工程によりスキャナの画像読取面上に複数の対象物を配置することで、配置された複数の対象物の輪郭データのそれぞれを一度に抽出できるので、複数の対象物の輪郭データを抽出する際の作業員の手間を低減することができる。
請求項2記載の姿置き加工データの生成方法によれば、請求項1の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、対象物の画像は、対象物のサイズの基準となる基準物を、対象物と共にスキャナの画像読取面上に配置した状態で読み取られる(配置工程および読取工程)。よって、該基準物に基づいて、読み取った画像から対象物のサイズを把握できるので、姿置きする対象物の輪郭データを的確に抽出することができる。なお、基準物としては、スケールのほか名刺などの、サイズが把握できるものを例示できる。
請求項3記載の姿置き加工データの生成方法によれば、請求項1又は2の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、対象物をスキャナの画像読取面上に配置した後(配置工程)、対象物および画像読取面へ光を照射した状態で(照射工程)、対象物の画像を読み取る(読取工程)。よって、対象物の画像を影なく読み取って、姿置きする対象物の輪郭データを的確に抽出することができる。
本発明の一実施形態における姿置き作成システムの概略図である。 姿置きの外観図である。 姿置き作成システムの電気的構成を示すブロック図である。 加工経路作成処理のフローチャートである。 個別加工経路データ作成処理のフローチャートである。 (a)は、図1の矢印VIa方向視におけるスキャナ及びトレース台の上面図であり、(b)は、スキャナで読み取られた画像を表す図であり、(c)は、加工経路データを示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態における姿置き作成システムの概略図である。姿置き作成システム1は、工具や文房具等の対象物Tの画像G(図6(b)参照)に基づき作成された、加工経路データを用いて、該対象物Tを収納し、整頓するための姿置き40(図2参照)を作成するシステムであり、スキャナ10と、PC20と、レーザ加工機30とで構成される。
スキャナ10は、対象物Tに基づく画像Gを読み取る装置である。スキャナ10には、平板状に形成された略透明な画像読取面10aが配設され、その画像読取面10aの下方には、CCD等の撮像素子で構成される画像読取装置(図示せず)が配設される。画像読取面10a上に対象物Tを配置した上で、画像読取装置を駆動させることで、対象物Tの画像Gが読み取られる。
そのスキャナ10の画像読取面10a及び対象物Tの上方には、トレース台11が設置される。トレース台11には、その全体から略一様な照射光Lを照射する照射面11aが設けられ、該照射面11aが画像読取面10aの全体を覆い、且つ照射面11aと画像読取面10aとが向かい合うように、トレース台11が配置される。トレース台11からの照射光Lを、画像読取面10a及び対象物Tに対して照射しながら、スキャナ10で対象物Tの画像Gが読み取られる。このようにスキャナ10で読み取られた画像Gは、スキャナ10に接続されたPC20へ送信される。
PC20では、スキャナ10で読み取られた画像Gに基づいて作成された後述のレーザ加工機30で切断加工するための加工経路データRと、該加工経路データRの名称である加工経路名とが対応付けられた加工経路情報が作成される。またPC20では、作成する姿置き40に応じて加工経路情報がレイアウト(配置)され、そのレイアウトされた加工経路情報が、PC20に接続されたレーザ加工機30へ送信される。
レーザ加工機30では、PC20から受信した、レイアウトされた加工経路情報に基づきレーザ光をワークW(図示せず)に照射することでワークWが切断され、姿置き40が作成される。ここで、姿置き作成システム1によって作成される、姿置き40について、図2を参照して説明する。
図2は、姿置き40の外観図である。姿置き40には、対象物Tの外形形状に沿って穿孔され、対象物Tを収納するための嵌合穴41と、その嵌合穴41と部分的に重複した位置に穿孔され、対象物Tを嵌合穴41から取り外すための指抜穴42とが形成される。
対象物Tを該当する嵌合穴41に嵌合させることで、該対象物Tが姿置き40、即ち所定の収納位置へ固定され、該対象物Tを整理整頓できる。また、嵌合穴41に部分的に重複して形成される指抜穴42によって、嵌合穴41に嵌合された対象物Tを容易に取り外すことができる。次に図3を参照して、姿置き作成システム1の電気的構成を説明する。
図3は、姿置き作成システム1の電気的構成を示すブロック図である。PC20は、CPU21と、ハードディスクドライブ(以下「HDD」と称す)22と、RAM23とを備え、これらがバスライン24を介して入出力ポート25にそれぞれ接続されている。また、入出力ポート25には、入力装置26と、表示装置27と、スキャナ10と、レーザ加工機30とがそれぞれ接続されている。
CPU21は、バスライン24により接続された各部を制御する演算装置である。HDD22は、書き換え可能な不揮発性の記憶装置であり、制御プログラム22aと、取得画像データ22bと、加工経路テーブル22cとがそれぞれ保存される。CPU21によって制御プログラム22aが実行されると、図4の加工経路作成処理が実行される。取得画像データ22bは、スキャナ10で取得された画像Gが記憶されるデータ領域である。加工経路テーブル22cは、画像Gに基づいて作成された加工経路データRと、該加工経路データRの名称である加工経路名とが対応付けられて作成された、加工経路情報が記憶されるデータテーブルである。加工経路名は、例えば、後述の入力装置26を介して入力される。
RAM23は、CPU21が制御プログラム22a等のプログラム実行時に各種のワークデータやフラグ等を書き換え可能に記憶するメモリであり、RAM23には、取得画像データ22bから取得された画像Gが記憶される画像メモリ23aと、その画像メモリ23aの画像Gにおける背景色の情報が記憶される背景色メモリ23bと、スケールメモリ23cと、輪郭画像メモリ23dとが設けられる。
スケールメモリ23cは、画像メモリ23aの画像Gにおける2点間の画素数と、その2点間における実際の長さとの比が記憶されるメモリである。輪郭画像メモリ23dは、画像メモリ23aの画像Gから抽出された、対象物Tの外形形状、即ち、輪郭データによる画像Ge(以下「輪郭画像Ge」と称す)が記憶されるメモリである。
入力装置26は、ユーザによる指示をPC20へ入力する装置であり、マウスやキーボードが例示される。表示装置27は、PC20の情報やスキャナ10から取得された画像Gや輪郭画像Ge等を表示する装置であり、LCDが例示される。
次に、図4~図6を参照して、PC20のCPU21で実行される制御プログラム22aについて説明する。図4は、加工経路作成処理のフローチャートである。加工経路作成処理によって、スキャナ10で読み取られた画像Gに基づいて、対象物Tの加工経路情報が作成され、その加工経路情報を作成する姿置き40に応じてレイアウトしたものがレーザ加工機30へ送信される。加工経路作成処理は、PC20の電源投入後に、ユーザの実行指示があった場合に実行される。
加工経路作成処理はまず、スキャナ10から対象物Tを含む画像Gを取得し、取得画像データ22bへ保存する(S1)。S1の処理による画像Gの取得方法および取得された画像について、図6(a),図6(b)を参照して説明する。
図6(a)は、図1の矢印VIa方向視におけるスキャナ10及びトレース台11の上面図であり、図6(b)は、スキャナ10で読み取られた画像Gを表す図である。まず、図6(a)に示すように、対象物Tを、スキャナ10の画像読取面10a上に配置する。画像読取面10a上には、更に所定の長さ(例えば100mm)以上の目盛りが刻まれた、定規(スケール)Sを配置する。詳細は後述するが、スキャナ10で取得された画像に基づいて加工経路情報を作成する際に、定規Sの目盛りを基準とした対象物T等のサイズが、加工経路情報に設定される。即ち、定規Sは、対象物Tのサイズの基準となる基準物とされる。このような、対象物T及び定規Sを画像読取面10a上に配置する工程が「配置工程」とされる。
画像読取面10a上に対象物T及び定規Sを配置した後、これらの上方にトレース台11を配置する。そして、トレース台11の照射面11aから照射光Lを照射し、スキャナ10を駆動することで、画像読取面10a上に配置された対象物T及び定規Sの画像Gが読み取られる。なお、照射面11aから照射光Lを照射する工程が「照射工程」とされ、スキャナ10を駆動させ、画像読取面10a上に配置された対象物T及び定規Sの画像Gを読み取る工程が「読取工程」とされる。このように読み取られた画像Gについて、図6(b)を参照して説明する。
図6(b)に示すように、画像Gには、対象物Tによる画像である対象物画像Tgと、定規Sによる画像である定規画像Sgと、対象物画像Tg及び定規画像Sgの外側の画像である背景画像Bとが含まれる。なお、図6(b)では、背景画像Bをドットによって表している。
対象物画像Tgは、対象物Tをスキャナ10の画像読取面10a上に配置した状態で読み取られる。ここで、画像読取面10aは平板状に形成されるので、対象物Tと、該画像読取面10aの下方に配設される画像読取装置(図示せず)との距離は、画像読取面10aに亘って略一定とされる。従って、対象物Tと該画像読取装置とは、常に正対した状態を維持することができるので、対象物Tは、該対象物Tと画像読取装置との方向、即ち該対象物Tと画像読取装置との距離方向において、斜めにスキャンされることはない。これにより、対象物Tから読み取られた対象物画像Tgにおいて、遠近差によるサイズの歪みを生じさせることはない。
また、トレース台11の照射面11aが、スキャナ10の画像読取面10aの上方全体を覆って配置されるので、背景画像Bは、照射面11aからの照射光Lによるものとされる。更に照射面11aからは、略一様な白色光からなる照射光Lが照射されるので、背景画像Bを一様な色による画像とできる。よって、背景画像Bと、対象物画像Tg及び定規画像Sgとの境界を、明確とすることができる。
更に、照射面11aからの照射光Lは対象物T上から照射されるので、画像読取面10aと対象物Tとの隙間にも、照射光Lが回り込む。従って、該隙間に回り込んだ照射光Lによって、対象物Tが明るく照られ、該対象物Tを影なく読み取ることができる。これによって、対象物画像Tg全体の明度を高くできるので、特に対象物画像Tgにおける対象物Tの外形形状、即ち輪郭に該当する部分を明確とすることができる。このようにスキャナ10で読み取られた画像GがPC20へ送信され、PC20で受信された該画像Gが、取得画像データ22bに記憶される。
図4に戻る。S1の処理の後、入力装置26を介して画像Gの取得完了の指示が入力されたかを確認する(S2)。S2の処理において、画像Gの取得完了の指示が入力されなかった場合は(S2:No)、他の画像Gを取得するため、S1の処理を繰り返す。なお、S1の処理を繰り返すことで取得画像データ22bには複数の画像Gが記憶されるが、取得画像データ22bにはそれぞれの画像Gが区別可能に記憶される。
一方で、S2の処理において画像Gの取得完了の指示が入力された場合は(S2:Yes)、取得画像データ22bの画像Gのうち、入力装置26を介してユーザから選択された画像Gを画像メモリ23aに保存する(S3)。S3の処理の後、画像メモリ23aの画像Gから、背景画像Bの色、即ち、背景色を選択し、背景色メモリ23bへ保存する(S4)。具体的には、画像メモリ23aの画像Gを表示装置27へ表示し、入力装置26を介して入力された背景画像Bの背景色の情報が、背景色メモリ23bに保存される。なお、背景画像Bの背景色が複数存在する場合は、それぞれの背景色が背景色メモリ23bに区別可能に記憶される。
S4の処理の後、画像メモリ23aの画像Gにおける定規画像Sg(図6(b)参照)の目盛り上に入力装置26を介して指定された2点間の画素数と、入力装置26を介して入力された該2点間の実際の長さとの比をスケールメモリ23cに保存する(S5)。定規画像Sgの目盛り上に2点が指定されることで、ユーザは2点間の実際の長さを容易に把握することができる。なお、定規画像Sgの目盛り上に2点が設定されるものに限られるものではなく、画像Gの任意の位置に2点を指定し、該2点間の画素数と入力された長さとの比をスケールメモリ23cに保存しても良い。
S5の処理の後、画像メモリ23aの画像Gから、加工経路データRの作成対象である対象物画像Tg(図6(b)参照)以外の画像、即ち、定規画像Sgや画像Gを読み取った際に混入したゴミやノイズ等の不要物の画像を除去する(S6)。
S6の処理の後、画像メモリ23aの画像Gと、背景色メモリ23bの背景色とから、画像Gにおける対象物画像Tgの輪郭に基づく輪郭画像Geを抽出し、輪郭画像メモリ23dへ記憶する(S7)。具体的には、画像メモリ23aの画像Gから、背景色メモリ23bの背景色で構成されている画像が除去される。なお、背景色メモリ23bに複数の背景色が記憶されている場合は、画像Gから、それぞれの背景色の画像が除去される。そして、画像Gにおける対象物画像Tgの輪郭を描画した画像である、輪郭画像Geが輪郭画像メモリ23dへ保存される。
図6(b)で上述した通り、画像Gを読み取る際に、トレース台11の照射面11aからの照射光Lによって、背景画像Bの背景色は略一様とされ、更に、照射光Lによって対象物Tが明るく照らされることで、対象物画像Tgの輪郭も明確となる。従って、画像Gから、背景色と異なる色に基づいて背景画像Bを除去すれば良いので、輪郭画像Geを的確に抽出できる。このようなS7の処理による、画像Gから輪郭画像Geを抽出する工程が「輪郭抽出工程」とされる。
S7の処理の後、入力装置26を介して、対象物T毎に加工経路データRを作成するかを確認する(S8)。具体的には、表示装置27に対象物T毎に加工経路データRを作成するかどうかを問い合わせる表示を行い、その表示に基づきユーザは、対象物T毎に加工経路データRを作成するかどうかが、入力装置26を介して入力される。S8の処理において、対象物T毎に加工経路データRを作成する旨が入力された場合は(S8:Yes)、個別加工経路データ作成処理を実行する(S9)。ここで図5を参照して、個別加工経路データ作成処理を説明する。
図5は、個別加工経路データ作成処理のフローチャートである。個別加工経路データ作成処理はまず、輪郭画像メモリ23dの輪郭画像Geを走査して、対象物輪郭Teと、その対象物輪郭Teの数とを取得する(S20)。具体的には、輪郭画像Geを水平方向に走査しながら、輪郭画像Ge内の画像を読み取る。輪郭画像Geへの走査および画像の読み取りの結果、読み取られた一連の画像による領域が閉領域である場合には、該一連の画像が、対象物画像Tgに基づく輪郭画像であると判断される。その場合、該一連の画像が対象物輪郭Teとして抽出され、抽出された対象物輪郭Teの総数も取得される。
S20の処理の後、カウンタ変数iに1を設定する(S21)。S21の処理の後、S20の処理で抽出されたi番目の対象物輪郭Teと、スケールメモリ23cの画素数と長さとの比とから、i番目の対象物輪郭Teに基づく加工経路データRを作成する(S22)。具体的には、S20の処理で抽出されたi番目の対象物輪郭Teを、レーザ加工機30で切断加工するための加工経路データRに変換する。かかる変換の際に、対象物輪郭Teに要する画素数と、スケールメモリ23cの画素数と長さとの比とから、対象物輪郭Teのサイズが推定され、加工経路データRのサイズ情報として設定される。ここで図6(c)を参照して、作成される加工経路データRについて説明する。
図6(c)は、加工経路データRを示す図である。図5のS22の処理の結果、図6(b)の画像G及び該画像Gから抽出された輪郭画像Geに基づいて、加工経路データR1~R6が作成される。また、加工経路データR1~R6のサイズ情報として、スケールメモリ23cの画素数と長さとの比に基づいたサイズが設定される。これにより、実際の対象物Tのサイズに基づいた、的確な加工経路データR1~R6を作成することができる。このような、図5のS22の処理による、対象物輪郭Teから加工経路データRを作成(生成)する工程が「生成工程」とされる。以下、加工経路データR1~R6等について、特に区別しない場合は「加工経路データR」と称す。
図5に戻る。S22の処理の後、入力装置26を介して、加工経路データRに対する加工経路名を取得し(S23)、S23の処理の後、S22の処理で作成された加工経路データRと、S23の処理で取得された加工経路名とを対応付けて加工経路情報を作成し、加工経路テーブル22cへ追加する(S24)。
S24の処理の後、カウンタ変数iに1を加算し(S25)、そのカウンタ変数iがS20の処理で抽出された対象物輪郭Teの数よりも大きいかを確認し(S26)、カウンタ変数iが対象物輪郭Teの数以下の場合は(S26:No)、S22以下の処理を繰り返す。これにより、S22の処理で抽出された対象物輪郭Teに基づいた加工経路データRが作成され、加工経路名と共に加工経路テーブル22cへ追加される。一方で、S26の処理において、カウンタ変数iが対象物輪郭Teの数より大きい場合は(S26:Yes)、個別加工経路データ作成処理を終了して、図4の加工経路作成処理に戻る。
図4に戻る。S8の処理において、対象物T毎に加工経路データRを作成しない旨が入力された場合は(S8:No)、輪郭画像メモリ23dの輪郭画像Geと、スケールメモリ23cの画素数と長さとの比とから、加工経路データRを作成する(S10)。
具体的には、輪郭画像メモリ23dの輪郭画像Ge全体が変換され、1の加工経路データRが作成される。その際、上述したS22の処理と同様に、輪郭画像Geに要する画素数と、スケールメモリ23cの画素数と長さとの比とから、輪郭画像Geのサイズが推定され、加工経路データRのサイズ情報として設定される。かかるS10の処理による輪郭画像Ge全体から加工経路データRを作成する工程も「生成工程」とされる。
S10の処理の後、図5のS23の処理と同様に加工経路名が取得され(S11)、S10の処理で作成された加工経路データRと、S11の処理で取得された加工経路名とを対応付けて加工経路情報を作成し、加工経路テーブル22cへ追加する(S12)。このように作成された輪郭画像メモリ23dの輪郭画像Ge全体に基づく加工経路データRには、対象物輪郭Teに基づく加工経路データと共に、対象物輪郭Teの配置位置も設定される。従って、該加工経路データRを姿置き40の作成に用いることで、個別の加工経路データRに対して加工位置を指定することなく、輪郭画像メモリ23dの輪郭画像Geにおける各対象物輪郭Teの配置位置に基づいて姿置き40を作成できる。
S9又はS12の処理の後、入力装置26を介して加工経路データRの作成完了指示が入力されたかを確認する(S13)。S13の処理において、加工経路データRの作成完了指示が入力されなかった場合は(S13:No)、S3以下の処理を繰り返して、加工経路データRの作成処理を行う。一方で、S13の処理において、加工経路データRの作成完了指示が入力された場合は(S13:Yes)、加工経路テーブル22cから、入力装置26を介して選択された加工経路情報を取得し、その加工経路情報を作成する姿置き40に応じてレイアウトする(S14)。S14の処理の後、レイアウトされた加工経路情報を、通信装置28を介してレーザ加工機30へ送信する(S15)。
S15の処理によって、レーザ加工機30に送信されたレイアウトされた加工経路情報に基づいてワークWを切断することで、図2に示した姿置き40が作成される。S15の処理の後、加工経路作成処理を終了する。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施形態では、制御プログラム22aをPC20のHDD22に記憶し、PC20によって加工経路情報を作成する構成とした。しかし、必ずしもこれに限られるものではなく、携帯電話、スマートフォンやタブレット端末等の他のコンピュータ上で制御プログラム22aを動作させる構成としても良い。また、制御プログラム22aをROM等に記憶し、制御プログラム22aのみを実行する専用装置に、本発明を適用するようにしても良い。この場合、これらコンピュータや専用装置に、スキャナ10及びレーザ加工機30を接続する構成とすれば良い。
上記実施形態では、スキャナ10によって画像Gを読み取る構成とした。しかし、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、複合機に設けられるスキャナによって、画像Gを読み取る構成としても良い。この場合は、複合機のスキャナの上方にトレース台11を配置し、トレース台からの照射光Lを照射しながら、複合機のスキャナで画像Gを読み取れば良い。
上記実施形態では、スキャナ10上にトレース台11を配置し、トレース台11から照射光Lを照射する構成とした。しかしながらこれに代えて、スキャナ10上に、LEDライト等の、他の照明装置を配置する構成としても良い。その場合、照明装置から照射光Lは、略一様な光を照射する面光源であることが好ましい。
上記実施形態では、スキャナ10の画像読取面10a上には、定規Sが配置される構成とした。しかしながらこれに代えて、画像読取面10a上に、名刺やタバコの箱等、長さが既知である物体を配置し、該物体の大きさと画素数に基づいて、加工経路データRのサイズ情報を設定する構成としても良い。また、スキャナ10で取得される画像における100mm当たりの画素数を予め計測してHDD22に記憶しておき、かかる100mm当たりの画素数と、対象物Tの画素数とを比較することで対象物Tの大きさを算出し、加工経路データRとしてサイズ情報に設定する構成としても良い。これにより、画像読取面10a上に定規S等を配置することなく、加工経路データRに対象物Tのサイズ情報を設定することができる。
上記実施形態では、輪郭画像Geを水平方向に走査しながら読み取る構成とした。しかしながら輪郭画像Geを走査する方向は、必ずしもこれに限られるものではなく、輪郭画像Geを垂直方向へ走査しても良いし、斜め方向(例えば、輪郭画像Geにおける左上から右下への方向や、右下から左上への方向)へ走査しても良い。
上記実施形態に挙げた数値は一例であり、他の数値を採用することは当然可能である。
T 対象物
10 スキャナ
10a 画像読取面
20 PC(コンピュータ)
S 定規(基準物)
G 画像
Te 対象物輪郭(輪郭データ)
R 加工経路データ(姿置き加工データ)
S1 配置工程、照射工程、読取工程
S7 輪郭抽出工程
S10,S22 生成工程

Claims (3)

  1. スキャナ及びコンピュータを用いた姿置き加工データの生成方法において、
    姿置きする対象物を前記スキャナの画像読取面上に配置する配置工程と、
    その配置工程の後、前記スキャナにより前記対象物の画像を読み取る読取工程と、
    その読取工程により読み取られた画像を前記コンピュータへ読み込み、そのコンピュータにより前記画像から前記対象物の輪郭データを抽出する輪郭抽出工程と、
    その輪郭抽出工程により抽出された輪郭データに基づいて前記コンピュータにより前記対象物の姿置き加工データを生成する生成工程とを備え、
    前記輪郭抽出工程は、
    前記読取工程により読み取られた画像における複数の背景色をそれぞれ取得する背景色取得工程を備え、
    その背景色取得工程で取得されたそれぞれの背景色と異なる色の画像に基づいて輪郭データを抽出するものであり、更に前記画像に含まれる複数の前記対象物の輪郭データをそれぞれ区別して抽出するものであることを特徴とする姿置き加工データの生成方法。
  2. 前記配置工程は、前記対象物のサイズの基準となる基準物を前記対象物と共に前記スキャナの画像読取面上に配置するものであることを特徴とする請求項1記載の姿置き加工データの生成方法。
  3. 前記配置工程により前記対象物を前記スキャナの画像読取面上に配置した後、前記対象物および前記画像読取面へ光を照射する照射工程を備え、
    前記読取工程は、その照射工程により前記対象物および前記画像読取面へ光が照射された状態において前記対象物の画像を読み取るものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の姿置き加工データの生成方法。
JP2018139241A 2018-07-25 2018-07-25 姿置き加工データの生成方法 Active JP7256614B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018139241A JP7256614B2 (ja) 2018-07-25 2018-07-25 姿置き加工データの生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018139241A JP7256614B2 (ja) 2018-07-25 2018-07-25 姿置き加工データの生成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020017051A JP2020017051A (ja) 2020-01-30
JP7256614B2 true JP7256614B2 (ja) 2023-04-12

Family

ID=69581479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018139241A Active JP7256614B2 (ja) 2018-07-25 2018-07-25 姿置き加工データの生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7256614B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003166814A (ja) 2001-12-04 2003-06-13 Hitachi Eng Co Ltd 形状検査装置
JP2006278503A (ja) 2005-03-28 2006-10-12 Toho Syst Kk 基板サポート治具の加工データ作成方法および装置
JP2007012036A (ja) 2005-06-02 2007-01-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品自動教示装置
JP2010050338A (ja) 2008-08-22 2010-03-04 Yamaha Motor Co Ltd 表面実装機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08329254A (ja) * 1995-03-24 1996-12-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 輪郭抽出装置
JP2011141202A (ja) * 2010-01-07 2011-07-21 Kokusai Gijutsu Kaihatsu Co Ltd 部品検査装置及びプログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003166814A (ja) 2001-12-04 2003-06-13 Hitachi Eng Co Ltd 形状検査装置
JP2006278503A (ja) 2005-03-28 2006-10-12 Toho Syst Kk 基板サポート治具の加工データ作成方法および装置
JP2007012036A (ja) 2005-06-02 2007-01-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 部品自動教示装置
JP2010050338A (ja) 2008-08-22 2010-03-04 Yamaha Motor Co Ltd 表面実装機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020017051A (ja) 2020-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9534326B2 (en) Sewing machine and computer-readable medium storing program
US9036919B2 (en) System and method for repairing composite parts
US9624610B2 (en) Embroidery pattern placement system, embroidery pattern placement device, method of placing embroidery pattern for embroidery pattern placement device, and sewing machine
RU2009145183A (ru) Система и способ анализа и выполнения плана работ по скважине
JP6558435B2 (ja) 測色装置および測色方法
US20110154240A1 (en) Measurement Data Analysis Processing Apparatus and Program Therefor
CN105073426B (zh) 测定装置、测定方法、信息处理装置和测定程序
CN105025839A (zh) 使用口内扫描仪控制计算机程序的方法和设备
CN104766314B (zh) 带有瑕疵标记功能的面料读取机及面料读取方法
JP7256614B2 (ja) 姿置き加工データの生成方法
CN115803155A (zh) 编程装置
JP2016116589A (ja) 描画装置、描画装置の動作制御方法及び描画装置の動作制御プログラム
CN113059605B (zh) 印刷包装材料的切割方法、装置、系统及可读存储介质
JP5557043B2 (ja) 仮想ラベル表示処理プログラム
JP5488838B2 (ja) ラベル作成用処理プログラム及びラベル作成処理方法
JP3941364B2 (ja) 足サイズ測定器
JP2016181199A (ja) 画像投影装置、画像投影方法及びプログラム
JP2013206004A (ja) 携帯型テンプレート作成装置、テンプレート作成プログラム、テンプレート作成方法
JP6669828B1 (ja) レーザ加工装置およびレーザ加工方法
JP2961341B2 (ja) 柄合せ生地などシート状部材に対するマーカー補正システム及び方法
JP2005284882A5 (ja)
WO2017022314A1 (ja) 切断データ作成装置及び切断データ作成プログラム
KR101281805B1 (ko) 이미지 처리를 통한 omr 카드 판독방법
JP2017030130A (ja) 切断データ作成装置及び切断データ作成プログラム
WO2017022276A1 (ja) 切断データ作成装置及び切断データ作成プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220705

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221025

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230123

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20230123

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230201

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20230207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230331

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7256614

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150