JP7256591B2

JP7256591B2 - 外科用デバイス接続ハブ

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Publication number: JP7256591B2
Application number: JP2021126494A
Authority: JP
Inventors: ゴメレンヴィルヘルムス; フィリップブレイクネイサン; ホディノットリディアン
Original assignee: Gyrus Medical Ltd
Current assignee: Gyrus Medical Ltd
Priority date: 2020-08-26
Filing date: 2021-08-02
Publication date: 2023-04-12
Anticipated expiration: 2041-08-02
Also published as: DE102021121401A1; JP2022039991A; US20220061906A1; GB202013392D0; GB2598336A

Description

本明細書に記載される本発明の実施の形態は、外科（手術）用デバイスに関し、特に、使い捨ての器具が接続ハブを介してハンドピースに接続可能であり、接続ハブが、それらの間の電気的及び機械的接続を容易にする、電気外科用デバイスに関する。

電気外科用（ｅｌｅｃｔｒｏｓｕｒｇｉｃａｌ）器具は、凝固（ｃｏａｇｕｌａｔｉｏｎ、凝血）及び組織シーリングの目的で使用することができるという点で、従来の外科用器具（ｓｕｒｇｉｃａｌｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔｓ、手術器具）に対して有利な利点を提供する。そのような従来技術の構成の１つは米国特許第５，９０４，６８１号から知られており、これには、回転ブレードやバー等の機械的切断部分と、バイポーラ（双極）モードで動作する、電子外科デバイスを含む高周波（ｒａｄｉｏｆｒｅｑｕｅｎｃｙ、ＲＦ）切断及び／又は焼灼（ｃａｕｔｅｒｉｚｉｎｇ）部分とを含む外科用器具が記載されている。

別の従来技術の構成が、米国特許第９，０１７，８５１号から知られており、これには、バッテリパックを覆う保護層と、接続機構とを含む、医療デバイスに電力を供給するための装置が記載されている。接続機構は、例えば、保護層内から医療デバイスとの電気的通信を確立するために保護層を貫通することができる電極を有することによって、液密シールを提供し、それによって、非滅菌（ｎｏｎ－ｓｔｅｒｉｌｅ、無菌でない）バッテリパックが滅菌（ｓｔｅｒｉｌｅ、無菌）医療デバイスに電力を供給することを可能にする。

別の従来技術の構成が、欧州特許第０７４６２５１号から知られており、これには、灌注流体（ｉｒｒｉｇａｔｉｏｎｆｌｕｉｄ、灌流溶液、洗浄流体、洗浄液）管腔（ｌｕｍｅｎ、内腔、ルーメン）を有するカテーテルと、電極を有する遠位端部分と、カテーテルの管腔及び遠位端部分の管腔を通って延在する針と、を含む一体型カテーテルアセンブリが記載されている。カテーテルは、電気的に絶縁されている間、伸長位置と収縮位置との間で変位可能な針のためのシールされた入口を提供する針ハブ構造によって運ばれる。

別の従来技術の構成が、米国特許出願公開第２００９／２２１９５５Ａ１号から知られており、これには、組織を切除するためにトランスデューサによって駆動されるアブレーション（ａｂｌａｔｉｏｎ、切除、焼灼）プローブを振動させることができる遠位端を有するアブレーション装置が記載されている。

本発明の実施の形態は、接続ハブ及びエンドエフェクタを備える細長いシャフトを有する、改善された外科用器具を提供する。エンドエフェクタは、組織の機械的切断又はシェービング、及び／又は、組織の電気外科的なアブレーション、シーリング及び／又は凝固を含む、種々の操作が可能な公知のエンドエフェクタを備えてよい。外科用器具は、流体、機械的な力、及び／又は高周波（ＲＦ）電気信号を提供するためにハンドピースに接続され得る。単一のハンドピースは複数の手術のために再使用することができ、一方、外科用器具は使い捨てであってもよく、これは、それが処分される前に、単一の患者に対して実行される単一の外科手術のためにのみ使用され得ることを意味する。本開示の要点はハンドピースと外科用器具との間の接続にあり、これは、機械的並びに電気的な力を伝達することができなければならない。本明細書に開示される器具は、デバイスの安全な動作を保証しながら、ハンドピースから電気信号及び電力を受け取ることができるように、接続ハブ内に電気的接続部を含めることを容易にする。特に、接続ハブは、細長いシャフトに固定される静止部分と、細長いシャフトに対して回転などによって移動可能な可動部材とを有する。可動部材は、接続ハブ上の電気接点の位置を制御するために、オン位置とオフ位置との間で移動させることができるスイッチであってよい。外科用器具をハンドピースに挿入する間、ハンドピースは、可動部材がオン位置にあるときに可動部材をブロックすることができる安全機構を有する。したがって、スイッチがオン位置にある間に、ユーザがハンドピース内に器具をスライドさせようとするか、でなければハンドピース内に挿入しようとすると、安全機構は、ユーザがそうすることを妨げる。これは、電気的接続部の損傷を防ぎ、外科的機能の偶発的な作動を回避するのに役立つ。この安全機能は、ハンドピースと外科用器具との間の相互に協働するインタフェースを含むことができる。この相互に協働するインタフェースは、外科用デバイスがライブ（ｌｉｖｅ、作動）位置にあるように、外科用器具がハンドピースに挿入されることを防止することができる。したがって、使用者が外科用デバイスを作動させるような方法で器具をハンドピースに挿入しようとした場合、潜在的に危険な又は損傷を与える状況が発生するのを防止するために、相互に協働するインタフェースによって、器具をハンドピースに挿入することが防止される。

上記に鑑みて、本発明の一実施の形態において、ハンドピースに取り外し可能に接続できるように構成された外科用器具であって、
細長いシャフトと、
前記細長いシャフトの遠位端におけるエンドエフェクタと、
前記細長いシャフトの近位端における接続ハブであって、前記接続ハブは前記細長いシャフトに対して移動可能であり、かつオン位置とオフ位置との間で切り替え可能であるように構成された可動部材を備える、前記接続ハブと、を備え、
前記ハンドピースへ前記外科用器具を挿入する際に、前記可動部材が前記オン位置にあるときは、前記接続ハブによってその間の電気的接続が防止されるように構成された、外科用器具が提供される。

このような構成は、例えば、別個の外部電力ケーブルを必要とせずに、電気的接続が接続ハブに含まれる外科用器具に提供されることによって、当技術分野で公知のものを改善する。これは、ユーザによってより容易に操作され得る、よりコンパクトなデバイスを提供する。この利点は、安全性を損なうことなく実現される。特に、このデバイスは、ライブ状態でのハンドピースへの器具の挿入を防止する、相互に協働するインタフェースを提供する。このような防止は接続ハブ上の可動部材によって達成することができ、この可動部材は、ハンドピースがそのオン位置にあるときにハンドピースに接続されるのを妨げる。

可動部材はアームを含むことができる。アームはハンドピースのガードタブと組み合わせて、可動部材がオン位置にあるときに、ハンドピース内への外科用器具の挿入を防止するように構成されてよい。これは、完全に挿入された時に直ちにデバイスのライブ状態がアクティブになるのを防止するために、外科用器具とハンドピースとの間の電気的接続が確立されることを防止できる。

接続ハブは、少なくとも１つの電気接点を含むことができる。少なくとも１つの電気接点は、可動部材がオン位置にあるときに、ハンドピース上の少なくとも１つの対応する電気接点と位置合わせされるように構成することができる。外科用器具は、外科用器具をハンドピースに挿入した後、可動部材をオフ位置からオン位置に切り替えることによって、接続ハブの少なくとも１つの電気接点をハンドピースの少なくとも１つの対応する電気接点と位置合わせし、それによって、それらの間の電気的接続を可能にするように構成されてもよい。これは、ハンドピースと器具との間の電気的接続をそれぞれ提供又は防止することができる、可動部材のオン位置及びオフ位置の１つの可能な方法を提供する。

接続ハブは、細長いシャフトに対して固定された静止部材を含むことができる。静止部材は、少なくとも１つのロックタブを含むことができる。少なくとも１つのロックタブは、ハンドピースの少なくとも１つのロックスロットに受け入れられるように構成することができる。これは、ハンドピースへの挿入を開始する前に、外科用器具が特定の向きにあることを必要とし得る、接続の追加の段階を提供するという利点を有する。

可動部材は、カンチレバーを含むことができる。カンチレバーは、カンチレバーヘッドを含むことができる。静止部材は、カンチレバーヘッドを受け入れるように構成され得る第１の溝を含むことができる。静止部材は、カンチレバーヘッドを受け入れるように構成され得る第２の溝を含むことができる。可動部材は、可動部材をオン位置とオフ位置との間で切り替えることにより、カンチレバーヘッドを第１の溝から第２の溝に移動させて、可動部材の２つの別個の切り替え位置を提供するように構成することができる。これは、可動部材の移動を制限すると共に、例えば、切り替え時にフィードバックがユーザに提供される２つの別個の切り替え位置を提供するという利点を有する。

本発明の一実施の態様において、外科用器具に電力を供給するように構成されたハンドピースであって、
本体と、
前記本体に対して固定されたガード部材であって、前記ガード部材は、前記外科用器具の可動部材がオン位置にあるときに、前記可動部材の前記ハンドピースへの挿入を防止するように構成されたガードタブを含む、前記ガード部材と、を含み、
前記可動部材は、前記オン位置と前記オフ位置との間で切り替え可能である、ハンドピースを提供する。

ガードタブは、カム表面を含むことができる。カム表面は、外科用器具の可動部材をオフ位置に向けるように構成されてよい。

ハンドピースはコレットを含むことができる。コレットは、ロック位置とアンロック位置との間で、ガード部材及び本体に対して回転可能であってよい。コレットは、ロック位置にあるときに、外科用器具がハンドピースに挿入されるのを防止するように構成されてよい。コレットは、コレットが第１の方向に回転されるときに、可動部材をそのオフ位置に切り替えるように構成されてよい。コレットはコレットが第１の方向と反対の第２の方向に回転されるときに、可動部材をそのオン位置に切り替えるように構成されてよい。

本発明の一実施の態様は、上述のような外科用器具及びハンドピースを含む外科用デバイスを提供する。

本発明の一実施の態様は、電気外科用ジェネレータと、上述の外科用デバイスとを含む外科手術システムを提供する。電気外科用ジェネレータは、ハンドピースの一体部分としてハンドピース内に含まれてよい。

本発明の一実施の態様は、
ハンドピースと
細長いシャフトとエンドエフェクタとを含む外科用器具であって、前記外科用器具は前記ハンドピースに取り外し可能に接続できるように構成される、前記外科用器具と、
前記ハンドピースと前記外科用器具との間の相互に協働するインタフェースであって、ライブ状態での前記外科用器具の前記ハンドピース内への挿入を防止するように構成される、インタフェースと、を含む外科用デバイスを提供する。

本発明のさらなる特徴及び利点は、単に例として提示された以下の本発明の実施の形態の説明から、及び図面を参照することによって明らかになるであろう。

本発明の一実施の形態に係る外科用器具を含む外科手術システムの概略図である。本発明の一実施の形態に係る外科手術システムの斜視図である。本発明の一実施の形態に係る外科手術システムのさらなる斜視図である。本発明の一実施の形態に係る外科手術システムのハンドピースの斜視図である。本発明の一実施の形態に係る外科用器具の斜視図である。本発明の一実施の形態に係る外科用器具の断面図である。本発明の一実施の形態に係る外科用器具のさらなる断面図である。本発明の一実施の形態に係る外科手術システムのハンドピースの斜視図である。本発明の一実施の形態に係る外科用器具の斜視図である。本発明の一実施の形態に係る外科手術システムの斜視図である。本発明の一実施の形態に係る外科手術システムの上面図である。本発明の一実施の形態に係る外科手術システムの斜視図である。

本明細書では、組織のアブレーション、シーリング、切除（ｒｅｓｅｃｔｉｏｎ）及び凝固といった処置を実施するための外科手術システムのコンテキスト（文脈、背景）で外科用器具が説明される。この装置は、機械的及び／又はＲＦ出力を提供し得る電気外科用ジェネレータ（ｇｅｎｅｒａｔｏｒ、発電機）を含む。このような出力は、押しボタンやスイッチのような種々のユーザ入力によって制御されてよく、種々の設定レベル及び他の情報がディスプレイ上に表示される。ジェネレータは、電力及びＲＦ信号を送ることができる接続コードを介して電気外科用デバイスに接続される。さらに、灌注及び吸引源が提供され、チューブを通して電気外科用デバイスから流体を引き出す、又は電気外科用デバイスに流体を供給することが可能である。接続コード及びチューブは、電気外科用デバイスのハンドピースに接続される。ハンドピースは施術者が電気外科用デバイスを操作することができる手段を提供し、ハンドピースは、ジェネレータの機械的及び／又はＲＦ出力を制御するためのさらなるユーザ入力装置を表面に有することができる。

電気外科用器具として本明細書に例として記載される外科用器具は、ハンドピースに取り外し可能に接続され得る。電気外科用器具の近位端には、接続ハブがある。接続ハブは、オン位置とオフ位置との間で切り替え可能なスイッチ機構を含むことができる。接続ハブのスイッチ機構は、電気外科用器具の細長いシャフトに対して動作可能な可動部材を含み得る。例えば、可動部材は、オン位置とオフ位置との間で細長いシャフトの軸を中心に回転可能であるように構成されてよい。接続ハブは、可動部材に固定された少なくとも１つの電気接点を含むことができ、その結果、可動部材をオン位置とオフ位置との間で切り替えると、電気外科用器具の細長いシャフトに対する少なくとも１つの電気接点の位置が変わるようにすることができる。

電気外科用器具は、ハンドピースに挿入され得るように、ハンドピースによって摺動可能に受容可能であり得る。挿入は、２段階の接続に分けることができる。第１段階は、器具がハンドピースに対して特定の角度であるような適切な位置で、ハンドピースに挿入されることを確実にすることができる。この点に関して、ハンドピースと器具との間に、ロックアンドキー構成（ｌｏｃｋ－ａｎｄ－ｋｅｙａｒｒａｎｇｅｍｅｎｔ）のような「ポカヨケ（ｐｏｋａ－ｙｏｋｅ、フールプルーフ）」機能を設けることができる。これにより、器具がハンドピース内に正しく挿入されることを確実にすることができ、ハンドピースの少なくとも１つのスロットによって受け入れ可能な、接続ハブ上の少なくとも１つのタブを含むことができる。タブが位置合わせされたときに対応するスロットに挿入されるよう、システムを設定することができる。このようにして、接続の第１段階は、器具とハンドピースの相対的な位置を指示して、それらの間の接続を可能にする。またハンドピースは、タブがスロットに完全に挿入される前に、例えば回転によって、ハンドピースの一部をユーザが動かすことを要するロック機構を備えていてもよい。ロック機構は、タブがスロットに出入りすることができないロック位置と、タブがスロットに出入りすることができるロック解除位置とを有することができる。ロック機構は例えば、ハンドピース上のコレット（ｃｏｌｌｅｔ、口金）の回転によって作動されてもよい。ロック機構は、タブをスロットに挿入した後、コレットを解放することによってロック機構がロック機構に向かって移動し、それによってタブをスロットにロックし、したがって器具をハンドピースにロックすることを可能にするように、ロック位置に向かって付勢されていてよい。この配置では、ロック機構のロックを解除し、器具をハンドピースから取り外すことによって、器具をハンドピースから解放することができる。

上述の第１段階は、器具の角度合わせなどの相対位置に基づいて、ハンドピース内への器具の挿入を許可する又は禁止する。接続の第１段階が完了する、すなわち、タブがスロットに位置合わせされ挿入されると、器具の細長いシャフトは、軸方向にのみ移動するように制限されるであろう。接続の第２段階では、ハンドピースに完全に挿入する前に、器具のスイッチがオフ位置等の正しい位置にあることが必要である。このことは、挿入時に、器具上の電気接点がハンドピース上の電気接点とずれることを示す可能性がある。これは、器具がオン位置にある間にハンドピースに挿入されるという潜在的に危険な状況を防止する。接続の第２段階は、ハンドピースのガードタブと相互作用（ｉｎｔｅｒａｃｔ）することができる接続ハブの可動部材上のアームによって容易にすることができる。具体的には、可動部材がオン位置にあるときは、ハンドピースへのさらなる挿入が防止されるように、可動部材はハンドピースのガードタブと位置合わせされる。対照的に、可動部材がオフ位置にあるときは、可動部材は器具がハンドピース内に完全に挿入できるように、ガードタブとは位置合わせされないものとすることができる。完全に挿入されると、可動部材は、ガードタブの位置を越えた軸方向位置にあってよく、これにより、電気外科用器具の電気接点をハンドピースの接点と位置合わせするために、スイッチをそのオン位置に移動させることができ、電気外科システムの動作を可能にする。

図面を参照すると、図１は、電気外科用デバイス１２のための接続コード４を介して高周波出力を提供する、出力ソケット２を有する電気外科用ジェネレータ１を含む電気外科用デバイスを示す。デバイス１２は、エンドエフェクタ１５と、灌注流体及び吸引源１０に接続された灌注及び吸引チューブ１４とを有する。ジェネレータ１の作動はデバイス１２上の手動スイッチ（図示せず）によりデバイス１２から、又はフットスイッチ接続コード６によってジェネレータ１の後部に別個に接続されたフットスイッチユニット５によって実行することができる。本明細書に記載の電気外科用デバイス１２のいくつかの実施の形態では、凝固モード又は切除モードのうちの一方又は他方のみが使用され、切断は鋭利な切除部分を有する回転管（ｒｏｔａｔｉｎｇｔｕｂｅ）によって機械的に提供されることが想定されるが、図示の実施の形態は、フットスイッチユニット５がそれぞれ、ジェネレータ１の凝固モード、あるいは切断又は気化（アブレーション）モードを選択するための２つのフットスイッチ５ａ及び５ｂを有している。ジェネレータの前面パネルは、アブレーション（切断）又は凝固出力レベルをそれぞれ設定するための押しボタン７ａ、７ｂを有し、これらはディスプレイ８に示される。押しボタン９は、動作モード間の選択のための代替手段として設けられる。代替の構成では、デバイス１２が例えば、デバイス１２の一体部分であり得る電気外科用ジェネレータを使用して、電気外科用信号を生成するための手段を含み得る。

図２及び図３は、本開示の一実施の形態の基礎を形成する電気外科用デバイス１２の一部を示したものである。電気外科用デバイス１２は、ハンドピース１００と、ハンドピース１００に完全に挿入されるように示された電気外科用器具１２０とを含む。ハンドピース１００は、操作者がデバイスの機械的切断又は電気外科手術を作動させることを可能にするための作動ボタンをその表面に有する本体１０１を含む。電気外科用器具１２０は、遠位端にエンドエフェクタ１５を有し、近位端に接続ハブ１１０を有する細長いシャフト１２４を備える。接続ハブ１１０は、細長いシャフト１２４に対して移動可能な可動部材１１１を備える。図示の例では、可動部材１１１がその長手方向軸線を中心とした細長いシャフト１２４に対して回転可能である。

ハンドピース１００は、コレット１０２と、ハンドピース１００の近位端に配置されたガード部材１０３とを含む。コレット１０２は実質的に環状であり、ハンドピースから長手軸方向に延びている。ガード部材１０３は、ハンドピース１００の本体１０１に対して固定された関係で設けられ、コレット１０２によって受け入れられる実質的に環状の部分を含む。コレット１０２は、ハンドピース１００及びガード部材１０３に対して回転可能である。コレット１０２及びガード部材１０３は、それぞれ、各構成要素の円周壁における間隙（ギャップ）である窓を画定する。ガード部材１０３は、ガード部材１０３の窓の一部の中に円周方向に延びるガードタブ１０４を含む。

図２及び図３において、電気外科用器具１２０は、その接続ハブ１１０を介してハンドピース１００に挿入されるように示されている。接続ハブ１１０の一部は、本体１０１、コレット１０２及びガード部材１０３内に画定された軸方向チャンバ１０７に受け入れられる。接続ハブ１１０の可動部材１１１は、アーム１１２を含む。このアーム１１２は、その移動を制御するために可動部材１１１に固定されている。電気外科用器具１２０が図示のようにハンドピース内に完全に挿入されると、可動部材１１１のアーム１１２は、コレット１０２及びガード部材１０３に含まれる窓に受け入れら得る。可動部材１１１は、細長いシャフト１２４に対して移動させることによって、複数の位置間で切り替えることができる。示された例では、可動部材１１１がオン位置とオフ位置との間の回転によって作動させることができる。これは、アーム１１２に力を加えることによって達成することができる。図２では、可動部材がそのオフ位置に示されている。オフ位置では、アーム１１２はガードタブ１０４と位置がずれているため、電気外科用器具１２０はハンドピース１００内のチャネル１０７から軸方向に摺動させることによって取り外すことができる。図３では、可動部材１１１がそのオン位置に示されている。オン位置では、アーム１１２はガードタブ１０４が可動部材１１１の軸方向の動きを制限することによって、電気外科用器具１２０がハンドピースから取り外すことができないように、ガードタブ１０４と位置合わせされる。

図４は、電気外科用器具１２０が挿入されていない電気外科用デバイス１２のハンドピース１００のさらなる詳細を示す。ハンドピース１００は、電力、電気外科信号、吸引及び／又は灌注を提供するために、その遠位端にコネクタ１４を備えていてよい。１つ又は複数のボタン１０５ａ、１０５ｂ、１０５ｃ、１０５ｄに加えて、ハンドピース１００の本体１０１は、比例スイッチ（ｐｒｏｐｏｒｔｉｏｎａｌｓｗｉｔｃｈ）又はトリガであってよい入力部材１０６を含み得る。コレット１０２は、コレット１０２の周壁の一部に凹部として設けることができる窓１０２ａを含む。ガード部材１０３は、その環状部分に凹部として設けることができる窓１０３ａを含む。ガードタブ１０４は、ガード部材１０３の円周方向の突起として設けることができる。

図２～図４に示すように、ガードタブ１０４は、窓１０３ａの周縁から窓１０３ａによって画定されるギャップ内に突出する。より具体的には、ハンドピース１００の近位端において、窓１０３ａは、ガード部材１０３の残りの部分の角度範囲よりも小さい角度範囲を有するガード部材１０３の環状部分によって構成される。これにより、ガード部材１０３に切り欠き部が形成され、窓１０３ａが画定される。軸方向の面において、ガード部材は窓１０３ａを画定する部分の角度範囲よりも大きな角度範囲を有する環状部分を含み、それによって、窓１０３ａを部分的に横切って延在するガードタブ１０４を提供する。例えば、ガード部材１０３は、チャンバ１０７の軸線の全角度範囲、すなわち３６０°、の周囲に画定された環状部分を有していてよい。ハンドピース１００の近位端に近い軸方向位置において、ガードタブ１０３は、チャンバ１０７の周囲約３４０°に画定された環状部分を有することができ、それによって、約２０°の角度範囲を有する窓１０３ａを画定する。次に、ハンドピース１００の近位端に向かってさらに近い軸方向位置において、ガードタブ１０３は、チャンバ１０７の周囲約３５０°に画定された環状部分を有することができ、それによって、約１０°の角度範囲を有するガードタブ１０４を画定し、アーム１１２が通過することができる約１０°の角度ギャップを残す。

図５は、電気外科用器具１２０の一部を示す。接続ハブ１１０は、電気外科用器具１２０の近位端に含まれる。接続ハブ１１０は、細長いシャフト１２４の一部の周囲に円周方向に配置されてよい。接続ハブ１１０は、細長いシャフト１２４に対して固定された静止部材（ｓｔａｔｉｃｍｅｍｂｅｒ）１１３を含む。特に、この静止部材１１３は、細長いシャフト１２４に対して回転不能である。静止部材１１３は、この静止部材１１３の外周面から突出し得る少なくとも１つのロックタブ１１８ａを含む。電気外科用器具はまた、電気外科用器具１２０に動力、吸引及び／又は灌注を提供するために、ハンドピース１００の対応する部分（図示せず）と機械的及び／又は流体的接続を形成できるインタフェース部１１４を備えることができる。

図５に示されるように、接続ハブ１１０は、細長いシャフト１２４に対して移動可能である可動部材１１１をさらに含む。特に、この可動部材１１１は、細長いシャフト１２４に対して回転できる。可動部材１１１は、複数の位置間で切り替え可能であり、複数の位置間で切り替えるために、細長いシャフト１２４に対して回転可能である。アーム１１２は可動部材１１１に固定されており、可動部材の外側の半径方向突起であってよい。アーム１１２は、可動部材１１１をその複数の位置間で切り替えるレバーを提供する。このようにして、アーム１１２に対して所望の方向に加えられる力は、切り替え（スイッチング）位置を切り替えるために、細長いシャフト１２４及び静止部材１１３に対して可動部材１１１を回転させることができる。

図６Ａ及び図６Ｂは、電気外科用器具１２０の断面を示す。この断面は、可動部材１１１がその複数の切り替え位置の間で切り替えることができるメカニズムを明らかにする。静止部材１１３の内側部分１１３ａは、可動部材１１１内に配置される。細長いシャフト１２４の近位側部分もまた、内側部分１１３内に配置されていることが分かる。可動部材１１１は、それに固定されたカンチレバー１３０を含む。このカンチレバーは、細長いシャフト１２４と静止部材１１３に対し、可動部材１１１と共に移動可能である。図示の例では、カンチレバー１３０が細長いシャフト１２４及び内側部分１１３ａに対して可動部材１１１と共に回転可能である。カンチレバー１３０は、その表面に半径方向内側へ付勢力（ｂｉａｓ、バイアス、偏向）を加えることができるように、内側部分１１３ａの周囲に配置することができる。カンチレバーはヘッド１３１を含む。このヘッド１３１は、カンチレバー１３０から半径方向内側に突出するリッジ（ｒｉｄｇｅ、峰）又はバンプ（ｂｕｍｐ、こぶ）として設けることができる。可動部材１１１は、スイッチングタブ１３２をさらに含む。スイッチングタブ１３２は、可動部材１１１から半径方向内側に突出する隆起部として設けることができる。図示の構成では、スイッチングタブ１３２がカンチレバー１３０と一体の構成要素として構成されている。

静止部材１１３の内側部分１１３ａは、細長いシャフト１２４の周囲に配置され、可動部材１１１によって受け入れられる円筒形状の本体を備える。静止部材１１３は、内側部分１１３ａの外周面にスロット１４２を含む。このスロット１４２は、スイッチングタブ１３２を受け入れるよう構成される。具体的には、スロット１４２は、スイッチングタブ１３２を受け入れるように配置され、スイッチングタブ１３２の寸法に対応する寸法を有する。細長いシャフト１２４の周りのスロット１４２の角度範囲は、スイッチングタブ１３２の角度範囲よりも大きい。言い換えれば、スロット１４２はスイッチングタブ１３２がスロット１４２内の複数の位置で受け入れ可能なように、スイッチングタブ１３２よりも大きな幅を有する。スロット１４２は、スイッチングタブ１３２の移動の程度を制限することができる。例えば、図６Ａでは、カンチレバー１３０がスロット１４２の第１の壁によって規制されているタブ１３２によって、反時計回り方向に回転することが阻止されている。同様に、可動部材１１１が図６Ｂに示される位置にあるとき、カンチレバー１３０は、スロット１４２の第２の壁によって規制されているスイッチングタブ１３２によって、時計回り方向に回転することが阻止される。このようにして、可動部材１１１の移動を制限することができる。

内側部分１１３ａは、複数の溝をさらに含む。図示の例では、内側部分１１３ａは、第１の溝１４１ａと、第１の溝１４１ａに隣接する第２の溝１４１ｂとを含む。溝１４１ａ、１４１ｂは、内側部分１１３ａの外周壁に設けられている。溝１４１ａ、１４１ｂは頂点１４３によって分離されている。溝１４１ａ、１４１ｂは、それぞれカンチレバー１３０のヘッド１３１を受け入れることができるように形成されている。この点に関連して、図６Ａは、第１の溝１４１ａ内にヘッド１３１が存在するものを示し、図６Ｂは、第２の溝１４１ｂ内にヘッド１３１が存在するものを示す。スイッチングタブ１３２及びスロット１４２によって画定される制限内で可動部材１１１が回転すると、カンチレバー１３０の一部はヘッド１３１が頂点１４３上を摺動することができるように、外側に撓むことができる。例えば、図６Ａに示される位置から開始する可動部材１１１の時計回りの回転は、ヘッド１３１を、第１の溝１４１ａから頂点１４３をわたって第２の溝１４１ｂ内に移動させることができる。理解されるように、ヘッド１３１が頂点１４３を越えて移動すると、カンチレバー１３０によって増大した付勢力が加えられる。したがって、カンチレバーに大きな力が加えられると、付勢力によって、ヘッド１３１が隣接する溝の所定の位置にスナップ留めされ得る。図６Ｂに示される位置から始まり、可動部材１１１を反時計方向に回転させるとき、同様のプロセスが逆に行われ得る。したがって、可動部材１１１の移動の程度を制限することに加えて、接続ハブ１１０は、２つ以上の別個の切り替え位置を提供するように構成され得る。この構成では、ユーザがオン位置とオフ位置との間を切り替えると、第１の溝１４１ａ又は第２の溝１４１ｂ内の所定の位置にスナップ留めされるヘッド１３１によって、フィードバックが提供される。

図７は、コレット１０２のないハンドピース１００の、特にガード部材１０３の近位端のさらなる詳細を示す。内周壁において、ガード部材１０３は、少なくとも１つのロックスロットを含む。この構成では、ガード部材１０３は、第１のロックスロット１０８ａと、チャンバ１０７の第１のロックスロット１０８ａとは反対側の第２のロックスロット１０８ｂとを備える。ロックスロット１０８ａ、１０８ｂはそれぞれ、ハンドピース１００の一部を通って軸方向に延びるトラック（ｔｒａｃｋ、軌道）を提供する。ロックスロット１０８ａ、１０８ｂは、対応するロックタブを少なくとも１つ受け入れるための形状とされる。例えば、第１のロックスロット１０８ａと第１のロックタブ１１８ａは、これらの部品が互いに位置合わせされたとき、ロックタブ１１８がロックスロット１０８ａに沿ってスライドすることができるよう、ロックアンドキー構成で成形される。第１のロックスロット１０８ａの寸法は、第２のロックスロット１０８ｂの寸法とは異なる寸法を有し得る。例えば、第１のロックスロット１０８ａは、第２のロックスロット１０８ｂよりも大きな幅を有することができる。ハンドピース１００は、少なくとも１つの電気接点をさらに備える。この構成では、５つの電気接点１０９ａ、１０９ｂ、１０９ｃ、１０９ｄ、１０９ｅがガード部材１０３の軸方向壁に設けられている。この電気接点１０９ａ～１０９ｅは、チャンバ１０７の周りに円形アレイ（ａｒｒａｙ、配列）で配置することができる。

図８は、電気外科用器具１２０の一例の近位端のさらなる詳細を示す。図８は図５に示される方向とは反対の方向からみた接続ハブ１１０の図を示し、接続ハブ１１０の静止部材１１３は、第１のロックタブ１１８ａ及び第２のロックタブ１１８ｂを備える。ロックタブ１１８ａ、１１８ｂは、静止部材１１３の半径方向突起を含むことができ、反対側の外面に配置することができる。第１のロックタブ１１８ａは、第２のロックタブ１１８ｂとは異なる寸法を有していてよい。例えば、第１のロックタブ１１８ａは、第２のロックタブ１１８ｂよりも大きな幅を有していてよい。このようにして、「ポカヨケ」機能が提供され、第１のロックタブ１１８ａが第１のロックスロット１０８ａに受け入れられ、第２のロックタブ１１８ｂが第２のロックタブ１０８ｂによって受け入れられるときにのみ接続ハブ１１０がハンドピースに挿入できる。換言すれば、第１のロックタブ１１８ａは、第２のロックスロット１０８ｂに適合するには大きすぎるように構成することができる。このようにして、デバイスは、電気外科用器具１２０が単一の向きにあるときに電気外科用器具１２０のハンドピースへの挿入を可能にするように構成される。要求される向きは、第１のロックタブ１１８ａが第１のロックスロット１０８ａと位置合わせされ、第２のロックタブ１１８ｂが第２のロックスロット１０８ｂと位置合わせされる向きであってよい。

接続ハブ１１０の可動部材１１１は、少なくとも１つの可動電気接点をさらに備える。図示の例では、可動部材１１１は、５つの可動電気接点１１９ａ～１１９ｅを含む。可動電気接点１１９ａ～１１９ｅは、ハンドピース１００の電気接点１０９ａ～１０９ｅに対応する円形アレイに構成することができる。可動電気接点１１９ａ～１１９ｅは、ハンドピース１００の電気接点１０９ａ～１０９ｅに接触するように構成される。より具体的には、可動部材１１１の電気接点は、可動部材１１１がそのオン位置にあるときに、ハンドピース１００の電気接点と接触するように構成される。可動電気接点１１９ａ～１１９ｅは、電気外科用器具１２０が可動部材１１１をオフ位置にしてハンドピース１００内に挿入されるとき、第１の可動電気接点１１９ａがハンドピース１００上の第１の電気接点１０９ａからずれるように構成される。同様に、第２の可動電気接点１１９ｂは可動部材１１１がそのオフ位置にあるとき、第２の電気接点１０９ｂからずれるように位置決めされる。残りの対応する電気接点１０９ｃ～１０９ｅ及び可動電気接点１１９ｃ～１１９ｅについても同様である。第４の可動電気接点は図８では見えないが、ハンドピース１００の電気接点１０９ｄに対応する位置にあると考えることができる。

図９は、ハンドピース１００に部分的に挿入された電気外科用器具１２０を示す。この図では、電気外科用器具１２０がガード部材１０３及びハンドピース１００に対して特定の角度配置で配設される。具体的には、接続ハブ１１０の静止部材１１３及び細長いシャフト１２４は、第１のロックタブ１１８ａが第１のロックスロット１０８ａと回転方向に位置合わせされ、第２のロックタブ１１８ｂが第２のロックスロット１０８ｂと回転方向に位置合わせされるように、ハンドピース１００に対して位置決めされて示されている。ロックスロットとロックタブとの間のロックアンドキー構成によって、ロックタブの各々がその対応するロックスロットと位置合わせされるときにのみ、接続ハブ１１０がハンドピース１００に挿入され得ることが理解されるであろう。ユーザがハンドピース１００に対して図９に示す角度とは異なる角度で電気外科用器具１２０を挿入しようとすると、ガード部材１０３は、ロックタブがチャンバ１０７に入るのを阻止することができる。このようにして、電気外科用器具１２０は限定された数の位置でのみハンドピース１００に挿入することができ、この数は、図示された構成においては１つである。

ロックタブ１１８ａ、１１８ｂが対応するロックスロット１０８ａ、１０８ｂに部分的に挿入されると、ロック部材（図示せず）を設けて、ロックタブ１１８ａ、１１８ｂがロックスロット１０８ａ、１０８ｂの残りの部分を滑り落ちるのを阻止することができる。ロック部材は、ガード部材１０３に対してそれと共に回転することができるよう、コレット１０２に固定することができる。この構成では、ロックスロット１０８ａ、１０８ｂを一時的に解放するために、コレット１０２はハンドピース１００に対して第１の方向に回転させることが可能である。第１の方向は、図９においては時計回りであってよい。ロックスロット１０８ａ、１０８ｂがクリアになったら、電気外科用器具１２０をさらにハンドピース１００内に挿入することができる。ロックタブ１１８ａ、１１８ｂが、軸方向においてロック部材よりもハンドピース１００内に位置すると、コレット１０２は、ロック部材を再導入してロックスロット１０８ａ、１０８ｂをブロックするために、第１の方向とは反対の第２の方向に回転させることができる。このようにして、コレット１０２を使用して、ロックスロット１０８ａ、１０８ｂを開閉し、ロックタブ１１８ａ、１１８ｂをロックし、したがって接続ハブ１１０をハンドピース１００にロックすることができる。ロックタブ１１８ａ、１１８ｂをロックスロット１０８ａ、１０８ｂから取り外すために、コレット１０２は、再び第１の方向に回転させて、ロックスロット１０８ａ、１０８ｂをブロック解除し、接続ハブ１１０をハンドピース１００から切り離し可能としなければならない。

コレット１０２は、図９に示すように、平衡位置にロック部材を付勢するための付勢部材（図示せず）を備えることができる。これにより、コレット１０２が第１の方向に回転されてロックタブ１１８ａ、１１８ｂのロックスロット１０８ａ、１０８ｂへの進入を可能にすると、コレット１０２を解放することによって、付勢部材がコレット１０２及びロック部材を第２の方向に向かって付勢することができる。これは、電気器具１２０をハンドピース１００の本体１０１に固定するために、ロックスロット１０８ａ、１０８ｂがブロックされる、コレット１０２及びロック部材の初期位置を提供する。ロックタブ１１８ａ、１１８ｂが対応するロックスロット１０８ａ、１０８ｂに受け入れられると、電気外科用器具１２０は、その長手方向軸周りの回転が制限されることが理解できる。特に、ロックタブ１１８ａ、１１８ｂがロックスロット１０８ａ、１０８ｂ内に位置するとき、細長いシャフト１２４及び接続ハブ１１０は、ハンドピース１００に対する回転が制限される。

図１０は、電気外科用器具１２０がハンドピース１００に部分的に挿入されている状態を示す電気外科用デバイスを示す。電気外科用器具１２０は、ロックスロット１０８ａ、１０８ｂ内に配置されるロックタブ１１８ａ、１１８ｂを表すハンドピースに対して軸方向位置に配置されているものが示されている。したがって、細長いシャフト１２４は、ハンドピース１００に対して回転することが制限されている。図１０では、可動部材１１１がそのオン位置にあるように示されている。可動部材１１１がそのオン位置にある間、電気外科用器具１２０がハンドピース１００に導入される結果、ガードタブ１０４がアーム１１２をブロックし、同様に、電気外科用器具１２０がハンドピース１００内にさらに軸方向に前進するのを、全体としてブロックする。上述したように、ハンドピース１００への電気外科用器具１２０の部分的挿入時に可動部材１１１がオン位置にあるとき、可動電気接点１１９ａ～１１９ｅはハンドピース１００の電気接点１０９ａ～１０９ｅと位置合わせされるが、接触していない。したがって、ガード部材１０４が存在しないと、可動部材１１１がオン位置にある間に電気外科用器具１２０をハンドピース１００内にさらにスライドさせることで、可動電気接点１１９ａ～１１９ｅがハンドピース１００の電気接点１０９ａ～１０９ｅと接触することになる。この状況では、例えばボタンの操作によって電気外科用デバイスの入力のいずれかが作動される場合、電気外科用器具をオン位置に挿入することは、デバイスがライブ状態となり、シェービングなどの外科的機能のいずれかがアクティブになり得る。換言すれば、可動部材がオン位置にある状態で、ハンドピース内への完全な挿入は、手術動作の偶発的な作動をもたらす可能性がある。このような外科的機能が非アクティブ化されたとしても、電気外科用器具をオン位置に挿入することは、電気部品に損傷をもたらす可能性がある。その代わりに、これらの不都合な結果を防止するために、ガードタブ１０４及びアーム１１２の配置は可動部材１１１がそのオン位置にあるときに、電気外科用器具１２０がハンドピース１００に完全に挿入されることを防止することができる。この配置は、電気外科用器具１２０がそのオフ位置にあるときにのみ、ハンドピース１００に完全に挿入され得ることを確実にする。したがって、例えば電気外科用器具の挿入中にボタンのうちの１つを偶発的に押すことによって、ハンドピースの入力が作動されたとしても、オフ位置にある可動部材は、電気外科用デバイスがライブ状態になることを妨げるであろう。

図１０に示す位置から、電気外科用器具１２０をハンドピース１００に接続するためには、可動部材１１１をそのオフ位置に切り替えなければならない。これは、可動部材を回転させることによって、例えば、アーム１１２又は可動部材１１１の円周方向ローレット面１１５に力を加えることによって行うことができる。ガードタブ１０４は、傾斜縁部１０４ａを含むことができる。図示の例では、傾斜縁部１０４ａがガード部材１０３の環状部分の平面内にある方向に傾斜している。傾斜縁部１０４ａは、電気外科用器具１２０がハンドピース１００に向かって軸方向に押し付けられると、カムフォロアとして機能するアーム１１２が傾斜縁部１０４ａに沿ってスライドし、それによって可動部材１１１をそのオン位置からオフ位置に切り替えることができるよう、カムとして構成することができる。可動部材１１１をオフ位置に切り替えるためにどのような方法を用いても、一旦可動部材１１１がオフ位置になると、アーム１１２は、もはやガードタブ１０４によって軸方向の動きが妨害されなくなり、その結果、電気外科用器具１２０は、図２に示される位置までハンドピース１００内に完全に挿入され得る。次に、可動部材１１１は、図３に示すように、そのオン位置に切り替えられて、可動電気接点１１９ａ～１１９ｅを電気接点１０９ａ～１０９ｅと位置合わせし且つ接続し、それによって電気外科用器具１２０とハンドピース１００との間の電気的接続を提供することができる。次いで、ユーザ入力操作又は他の方法によって、外科的機能をアクティブにし、デバイスを安全にライブ状態にすることができる。

図１１は、電気外科手術器具１２０がハンドピース１００から取り外される過程にある電気外科手術装置を示す。図３に示される完全に挿入されたオン位置から、電気外科用器具１２０は、以下の工程によって取り外すことができる。第１に、例えばアーム１１２を作動させることによって、可動部材１１１をオフ位置に切り替える。第２に、コレット１０２を第１の方向に回転させて、ロック部材がロックスロット１０８ａ、１０８ｂをブロックするのを除去する。第３に、コレット１０２をロック解除位置に保持しながら、電気外科用器具１２０をハンドピース１００から離れるように移動させる。あるいは、これらの工程のうちの最初の２つは、コレット１０２を第１の方向（図１１では時計回り）に回転させることによって、コレット１０２の窓縁部がアーム１１２を作動させて可動部材１１１をオフ位置に切り替え、次いでロックスロット１０８ａ、１０８ｂのブロックを解除するために、コレット１０２を第１の方向に回転させ続けることによって、１つの動きで実行することができる。この工程後のコレット１０２、アーム１１２及びガード部材１０３の相対位置を図１１に示すが、この工程後、電気外科用器具１２０は、前述のようにハンドピース１００から取り外すことができる。

全体として、本明細書に開示される電気外科手術システムは他の外科手術の中でも特に、電気外科手術信号、機械的力、吸引、及び／又は灌注を提供するために、ハンドピース１００に２段階で接続され得る電気外科手術器具１２０を提供する。接続の第１段階は挿入が行われる前に、電気外科用器具１２０がハンドピースに対して特定の向きにあるという必要条件を指示する。上述したように、接続の第１段階は、電気外科用器具１２０及びハンドピース１００のそれぞれにロックタブ１１８ａ、１１８ｂ及びロックスロット１０８ａ、１０８ｂを配置することによって、又はその逆によって提供することができる。接続の第１段階は、電気外科用器具がハンドピース内に正しい方法で、すなわち正しい向きで挿入されることを確実にする。接続の第２段階は、挿入が行われる前に電気外科用器具のスイッチが特定の位置にあるというさらなる必要条件を示す。上述したように、第２段階の接続は、電気外科用器具１２０及びハンドピースのそれぞれに可動部材１１１及びガードタブ１０４を配置することによって、又はその逆によって提供することができる。第２段階はスイッチがオン位置にあるとき、ハンドピース１００内への電気外科用器具１２０の挿入を禁止する。このようにして、第２の接続段階は電気回路の損傷の可能性を低減し、機械的、流体的、又は電気的入力のうちの１つ以上が作動位置にある間に、電気外科用器具１２０がハンドピース１００に挿入される状況での偶発的な作動を防止する。

本開示は電気外科用器具、装置、及びシステムに言及するが、本開示はハンドピースに接続可能な電動エンドエフェクタを有する任意の外科用器具、装置、又はシステムにも適用可能であることが理解されるであろう。他の実施の形態では、この構成が空気圧又は油圧などの他のモードによって動力を供給されるエンドエフェクタにも適用可能である。

配置については、実質的に円形の配置を参照して説明したが、異なる形状に対する同様の配置を想定することができる。例えば、接続ハブは、ハンドピース内の対応する長方形のチャネルによって受け入れ可能な、実質的に長方形の断面を有していてよい。可動部材が細長いシャフトに対して回転可能であることに代えて、横方向に平行移動可能であってもよい。この構成に合わせて、コレット及びカバー部材はスイッチの横方向位置に基づいて可動部材のハンドピース内へのアクセスを制御するために、実質的に長方形の部分を備えることができる。そのような構成、又は類似の構成は、上述したような２段接続と同様の利益を得ることができる。

上記で説明され、図に示された実施の形態は、ロックスロット、ロックタブ及び電気接点等の特定の数の構成要素を含んでいるが、本開示はこれらの特定の例に限定されないことを理解されたい。特に、別の実施例としての電気外科用デバイスは、単一のロックスロット及び対応するロックタブを有し得る、又は対応するロックスロット及びロックタブの３つ以上の設定を有し得る。同様に、ハンドピースは、接続ハブ上の対応する数の移動可能な電気接点と接触するように構成された５つより少ないか又は多い電気接点を有することができる。さらに、単一のアーム及びガードタブが記載されているが、別の実施例は、接続の第２段階を提供するために、これらの構成要素の２つ以上のセットを採用してもよい。

追加、削除、及び／又は置換によるものであるかどうかに関わらず、様々な修正が、さらなる実施の形態を提供するために、上記の実施の形態の全てに対してなされてもよく、その任意のもの及び／又は全ては、添付の特許請求の範囲に包含されることが意図される。
以下、本発明の実施の態様の例を列挙する。
［第１の局面］
ハンドピースに取り外し可能に接続できるように構成された外科用器具であって、
細長いシャフトと、
前記細長いシャフトの遠位端にあるエンドエフェクタと、
前記細長いシャフトの近位端にある接続ハブであって、前記接続ハブは、前記細長いシャフトに対して移動可能であり、オン位置とオフ位置との間で切り替え可能に構成される可動部材を備える、前記接続ハブと、を備え、
前記外科用器具を前記ハンドピースに挿入する際に、前記可動部材がオン位置にある場合は、前記接続ハブによって両者の電気的接続が妨げられるように構成されている、
外科用器具。
［第２の局面］
前記可動部材は、前記可動部材が前記オン位置にあり、それによって前記外科用器具と前記ハンドピースとの間の電気的接続が妨げられるときに、前記ハンドピースのガードタブと組み合わせて、前記ハンドピースへの前記外科用器具の挿入を防止するように構成されたアームを備える、
第１の局面に記載の外科用器具。
［第３の局面］
前記接続ハブは、前記可動部材が前記オン位置にあるときに、前記ハンドピース上の少なくとも１つの対応する電気接点に位置合わせされるように構成された少なくとも１つの電気接点を備える、
第１又は２の局面に記載の外科用器具。
［第４の局面］
前記外科用器具を前記ハンドピースに挿入した後、前記可動部材を前記オフ位置から前記オン位置に切り替えると、前記接続ハブの前記少なくとも１つの電気接点が、前記ハンドピースの前記少なくとも１つの対応する電気接点と位置合わせされ、両者が電気的に接続される、
第３の局面に記載の外科用器具。
［第５の局面］
前記接続ハブは、前記細長いシャフトに対して固定された静止部材をさらに備え、前記静止部材は、前記ハンドピースの少なくとも１つのロックスロットに受け入れられるように構成された少なくとも１つのロックタブを備える、
第１乃至４の局面のいずれかに記載の外科用器具。
［第６の局面］
前記可動部材は、カンチレバーを備え、前記カンチレバーは、カンチレバーヘッドを備え、前記静止部材は、第１の溝と第２の溝を備え、前記カンチレバーヘッドを受け入れるように構成された、前記第１の溝及び前記第２の溝のそれぞれは、前記可動部材を前記オン位置と前記オフ位置との間で切り替えることにより、前記カンチレバーヘッドを前記第１の溝から前記第２の溝に移動させて、前記可動部材の２つの異なる切り替え位置を提供する、
第１乃至５の局面のいずれかに記載の外科用器具。
［第７の局面］
前記外科用器具は、電気外科用器具である、
第１乃至６の局面のいずれかに記載の外科用器具。
［第８の局面］
外科用器具に電力を供給するよう構成されたハンドピースであって、
本体と、
前記本体に対して固定された関係にあるガード部材であって、前記ガード部材は、前記外科用器具の可動部材が電気的にオン位置にあるときに、前記可動部材が前記ハンドピース内に挿入されるのを防止するように構成されたガードタブを備える、前記ガード部材と、を備え、
前記可動部材は、前記オン位置とオフ位置との間で切り替え可能である、
ハンドピース。
［第９の局面］
前記ガードタブは、前記外科用器具の前記可動部材を前記オフ位置に向けるように構成されたカム表面を備える、
第８の局面に記載のハンドピース。
［第１０の局面］
ロック位置とロック解除位置との間で前記ガード部材及び前記本体に対して回転可能なコレットであって、前記ロック位置にあるときに前記外科用器具が前記ハンドピースに挿入されることを防ぐように構成された、前記コレットをさらに備える、
第８又は９の局面に記載のハンドピース。
［第１１の局面］
前記コレットは、前記コレットが第１の方向に回転したときに前記可動部材をそのオフ位置に切り替えるように構成されている、
第８乃至１０の局面のいずれかに記載のハンドピース。
［第１２の局面］
前記コレットは、前記コレットが前記第１の方向とは反対の第２の方向に回転したときに前記可動部材をそのオン位置に切り替えるように構成されている、
第１１の局面に記載のハンドピース。
［第１３の局面］
第１乃至７の局面のいずれかに記載の外科用器具と、第８乃至１２の局面のいずれかに記載のハンドピースと、を備える、
外科用デバイス。
［第１４の局面］
高周波の電気外科用ジェネレータと、第１乃至７の局面のいずれかに記載の外科用器具と、第８乃至１２の局面のいずれかに記載のハンドピースと、を備える、
電気外科用システム。
［第１５の局面］
前記高周波の電気外科用ジェネレータは、前記ハンドピース内にその一体部分として含まれる、
第１４の局面に記載の電気外科用システム。
［第１６の局面］
ハンドピースと、
細長いシャフトとエンドエフェクタとを備える外科用器具であって、前記ハンドピースに取り外し可能に接続できるように構成された、前記外科用器具と、
電気的にライブ状態で前記外科用器具が前記ハンドピースに挿入されることを防ぐように構成された、前記ハンドピースと前記外科用器具との間の相互に協働するインタフェースと、を備える、
外科用デバイス。
［第１７の局面］
前記外科用デバイスは、電気外科用デバイスである、
第１６の局面に記載の外科用デバイス。

Claims

ハンドピースに取り外し可能に接続できるように構成された外科用器具であって、
細長いシャフトと、
前記細長いシャフトの遠位端にあるエンドエフェクタと、
前記細長いシャフトの近位端にある接続ハブであって、前記接続ハブは、前記細長いシャフトに対して移動可能であり、オン位置とオフ位置との間で切り替え可能に構成される可動部材を備える、前記接続ハブと、を備え、
前記外科用器具を前記ハンドピースに挿入する際に、前記可動部材がオン位置にある場合は、前記接続ハブによって両者の電気的接続が妨げられるように構成されている、
外科用器具。
前記可動部材は、前記可動部材が前記オン位置にあり、それによって前記外科用器具と前記ハンドピースとの間の電気的接続が妨げられるときに、前記ハンドピースのガードタブと組み合わせて、前記ハンドピースへの前記外科用器具の挿入を防止するように構成されたアームを備える、
請求項１に記載の外科用器具。
前記接続ハブは、前記可動部材が前記オン位置にあるときに、前記ハンドピース上の少なくとも１つの対応する電気接点に位置合わせされるように構成された少なくとも１つの電気接点を備える、
請求項１又は請求項２に記載の外科用器具。
前記外科用器具を前記ハンドピースに挿入した後、前記可動部材を前記オフ位置から前記オン位置に切り替えると、前記接続ハブの前記少なくとも１つの電気接点が、前記ハンドピースの前記少なくとも１つの対応する電気接点と位置合わせされ、両者が電気的に接続される、
請求項３に記載の外科用器具。
前記接続ハブは、前記細長いシャフトに対して固定された静止部材をさらに備え、前記静止部材は、前記ハンドピースの少なくとも１つのロックスロットに受け入れられるように構成された少なくとも１つのロックタブを備える、
請求項１乃至請求項４のいずれか１項に記載の外科用器具。
前記可動部材は、カンチレバーを備え、前記カンチレバーは、カンチレバーヘッドを備え、前記静止部材は、第１の溝と第２の溝を備え、前記カンチレバーヘッドを受け入れるように構成された、前記第１の溝及び前記第２の溝のそれぞれは、前記可動部材を前記オン位置と前記オフ位置との間で切り替えることにより、前記カンチレバーヘッドを前記第１の溝から前記第２の溝に移動させて、前記可動部材の２つの異なる切り替え位置を提供する、
請求項５に記載の外科用器具。
前記外科用器具は、電気外科用器具である、
請求項１乃至請求項６のいずれか１項に記載の外科用器具。
外科用器具に電力を供給するよう構成されたハンドピースであって、
本体と、
前記本体に対して固定された関係にあるガード部材であって、前記ガード部材は、前記外科用器具の可動部材が電気的にオン位置にあるときに、前記可動部材が前記ハンドピース内に挿入されるのを防止するように構成されたガードタブを備える、前記ガード部材と、を備え、
前記可動部材は、前記オン位置とオフ位置との間で切り替え可能である、
ハンドピース。
前記ガードタブは、前記外科用器具の前記可動部材を前記オフ位置に向けるように構成されたカム表面を備える、
請求項８に記載のハンドピース。
ロック位置とロック解除位置との間で前記ガード部材及び前記本体に対して回転可能なコレットであって、前記ロック位置にあるときに前記外科用器具が前記ハンドピースに挿入されることを防ぐように構成された、前記コレットをさらに備える、
請求項８又は請求項９に記載のハンドピース。
前記コレットは、前記コレットが第１の方向に回転したときに前記可動部材をそのオフ位置に切り替えるように構成されている、
請求項１０に記載のハンドピース。
前記コレットは、前記コレットが前記第１の方向とは反対の第２の方向に回転したときに前記可動部材をそのオン位置に切り替えるように構成されている、
請求項１１に記載のハンドピース。
請求項１乃至請求項７のいずれか１項に記載の外科用器具と、請求項８乃至請求項１２のいずれか１項に記載のハンドピースと、を備える、
外科用デバイス。
高周波の電気外科用ジェネレータと、請求項１乃至請求項７のいずれか１項に記載の外科用器具と、請求項８乃至請求項１２のいずれか１項に記載のハンドピースと、を備える、
電気外科用システム。
前記高周波の電気外科用ジェネレータは、前記ハンドピース内にその一体部分として含まれる、
請求項１４に記載の電気外科用システム。
ハンドピースと、
細長いシャフトとエンドエフェクタとを備える外科用器具であって、前記ハンドピースに取り外し可能に接続できるように構成された、前記外科用器具と、
電気的にライブ状態で前記外科用器具が前記ハンドピースに挿入されることを防ぐように構成された、前記ハンドピースと前記外科用器具との間の相互に協働するインタフェースであって、オン位置にあるときに前記外科用器具が前記ハンドピースに接続されるのを妨げる前記外科用器具の可動部材を備える、前記相互に協働するインタフェースと、を備える、
外科用デバイス。
前記外科用デバイスは、電気外科用デバイスである、
請求項１６に記載の外科用デバイス。