JP7255282B2 - 画像形成方法、プログラムおよび画像形成装置 - Google Patents

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Description

本開示は、記録媒体上に形成される画像の光沢制御に関する。
従来のMFP(Multi-Functional Peripheral)等の画像形成装置において形成される画像の光沢度を制御するための技術が種々提案されている。たとえば、特開2014-043103号公報(特許文献1)は、中間転写方式によるインクジェットプリンターにおいて、転写工程での速度とニップ圧と熱量とを制御することによりインクの表面状態を制御する技術を開示している。特開2012-254613号公報(特許文献2)は、クリアインクを利用するプリンターにおいて、YMCKインクの印字率に従ってクリアインクの印字率を制御することにより紙面内の光沢ムラを抑制するための技術を開示している。
特開2014-043103号公報 特開2012-254613号公報
紙面内の光沢ムラの抑制は、印刷物の品質向上に寄与し得るものであり、紙面内の光沢ムラを抑制するための技術は依然として求められている。
本開示は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、インクで画像を形成された記録媒体において光沢ムラを抑制するための技術を提供することである。
本開示のある局面に従うと、記録媒体に形成される画像についての目標光沢度を取得するステップと、目標光沢度に従って、インクの各ドットに対応する領域ごとに、ワックスを含む分散液の付与量を設定するステップと、インクの各ドットに対応する領域ごとに、設定された付与量の分散液を付与するステップとを備える、画像形成方法が提供される。
分散液を付与するステップは、目標光沢度が高いほど多くのワックスを記録媒体上に付与してもよい。
分散液におけるワックスの径が0.1μm以上6.0μm以下であってもよい。
分散液を付与するステップは、転写体に分散液を付与することと、転写体に付与された分散液を加熱することと、分散液を付与された転写体を記録媒体に対して圧接することとを含んでいてもよい。
圧接することは、分散液中のワックスおよびインクに対する圧接が解消されるときの温度を、ワックスの融点より高く、かつ、インクのゾル/ゲル相転移温度よりも低く、制御することを含んでいてもよい。
圧接が解消されるときのインクの粘度は、400mPa・s以上100000mPa・s以下であってもよい。
圧接において、転写体と記録媒体との間には、転写体に近い側にワックスが配置され、記録媒体に近い側にインクが配置されていてもよい。
転写体を記録媒体に対して圧接することは、分散液を付与された転写体を、インクを付与された記録媒体に対して圧接することを含んでいてもよい。
転写体を記録媒体に対して圧接することは、分散液およびインクを付与された転写体を記録媒体に対して圧接することを含んでいてもよい。
本開示の他の局面に従うと、画像形成装置のプロセッサーによって実行されることにより、プロセッサーに、上記画像形成方法を実施させるプログラムが提供される。
本開示のさらに他の局面に従うと、上記プログラムを格納するように構成された記憶装置と、上記プログラムを実行するように構成されたプロセッサーとを備える、画像形成装置が提供される。
本開示によれば、目標光沢度に従って、ワックスを含む分散液の付与量が設定される。これにより、形成される画像の光沢度が制御され得る。また、本開示によれば、分散液の付与量が、インクの各ドットに対応する領域ごとに制御される。これにより、形成される画像において凹凸などによる光沢ムラが抑制され、当該画像の品質が担保される。すなわち、本開示によれば、光沢度の制御と画像品質の担保の両立が可能になる。
画像形成装置における画像形成部の構成の一例を示す図である。 画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 記録媒体上に形成される画像の表面状態の一例を示す図である。 記録媒体上に形成される画像の表面状態の他の例を示す図である。 1ドット領域に対するワックス分散液の付与量の変化に伴う、各領域に付与されるワックス剤の量を模式的に示す図である。 画像形成装置における、塗布器201によるワックス分散液の付与量を制御するためにCPU141によって実行される処理の一例のフローチャートである。 本開示の実施の形態に従って形成された画像の特性を示す図である。 圧接後のワックス剤の厚みの概念を説明するための図である。 図7に示されたような結果に従って生成された、目標光沢度に対応するワックス分散液付与量を特定するための情報の一例(光沢度テーブル)を示す図である。 比較例の画像処理装置における画像形成の結果を表す図である。 図7等を参照して説明された実施例と図10の比較例との対比を説明するための図である。 図7の実施例に対する4種類の変形例を示す図である。 図7の実施例に対する1種類の変形例を示す図である。 画像形成装置における画像形成部の構成の他の例を示す図である。 記録媒体上に形成される画像の表面状態の一例を示す図である。 記録媒体上に形成される画像の表面状態の他の例を示す図である。
以下に、図面を参照しつつ、画像形成装置の一実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
[画像形成部の構成]
図1は、画像形成装置における画像形成部の構成の一例を示す図である。図1の例では、画像形成装置は、画像形成ユニット10と、圧接ユニット20とを含む。
画像形成ユニット10は、インクユニット100と記録媒体を搬送するための通紙経路106とを備える。記録媒体は、たとえば印刷用紙である。インクユニット100は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、および、K(ブラック)のそれぞれの色のインクを吐出するための4つのカートリッジ101,102,103,104を含む。インクユニット100は、通紙経路106を通過する記録媒体に対して直接インクを吐出する。
画像形成ユニット10は、さらに、メインローラー191と、ローラー192,193と、照射器107とを含む。メインローラー191およびローラー192,193の少なくとも一つは、図示せぬモーター(後述する各種モーター130の一部)の駆動により回転し、これにより、通紙経路106上の記録媒体を矢印A1で示される方向に搬送する。照射器107は、UV(UltraViolet)光を照射する。UV光を照射されることにより、カートリッジ101,102,103,104から吐出されたインクは記録媒体上で硬化する。
圧接ユニット20は、圧接ベルト200と、塗布器201と、ヒーター202と、圧接ローラー203と、ローラー211,212とを含む。圧接ベルト200は、圧接ローラー203およびローラー211,212に懸架されている。圧接ローラー203およびローラー211,212の中の少なくとも一つは、図示せぬモーター(後述する各種モーター130の一部)の駆動により回転し、これにより、圧接ベルト200を矢印A2で示される方向に回転させる。
塗布器201は、ワックス分散液を収容し、圧接ベルト200上にワックス分散液を付与する。ヒーター202は、圧接ベルト200を加熱する。圧接ベルト200が矢印A2方向に回転すると、ワックス分散液を付与された部分がヒーター202によって加熱される。圧接ベルト200がさらに回転すると、圧接ベルト200のワックス分散液を付与された部分がメインローラー191上の記録媒体と当接する。
塗布器201によって付与されるワックス分散液は、ワックス剤を含む分散液である。塗布器201は、カートリッジ101,102,103,104のそれぞれによって記録媒体に付与されるインクのドット径(1200dpiの場合、21.2μm)より小さい径の液滴としてワックス分散液を付与する。画像形成装置は、インクのドット単位で、ワックス分散液の付与量を制御する。これにより、画像形成装置は、形成される画像に対して、インクドット単位でワックスの付与量を制御できる。インクドットごとに、目標光沢度に応じた量のワックス剤が付与され得るため、画像全体における光沢ムラが抑制され得る。また、記録媒体(印刷用紙など)において、ユーザーが所望する位置に自由にワックス剤が付与され得る。これにより、ユーザーは、記録媒体において部分ごとに自由に光沢を制御し得る。さらに、インクのドットが付与されている領域と付与されていない領域との間でワックスの付与態様が区別され得るため、インクのドットが付与されている領域と付与されていない領域との双方に同様の態様でワックスが付与されることによる光沢ムラが抑制され得る。また、インクのドット径より小さい単位で光沢制御が行われ得るため、記録媒体上に形成された画像の表面の凹凸が人間の目が検出できないレベルで制御され得る。これにより、画像品質が担保され得る。
図1において、圧接ベルト200とメインローラー191上の記録媒体とが当接する位置が「ニップ部N」として示されている。圧接ユニット20は、ニップ部Nにおいて圧接ベルト200をメインローラー191に向けて付勢するための要素(バネなど)を含む。これにより、圧接ベルト200は、メインローラー191上の記録媒体に向けて圧接される。メインローラー191上の記録媒体がニップ部Nを通過することにより、圧接ベルト200に付与されたワックス分散液は記録媒体上に移動する。
圧接ユニット20は、ニップ部Nの雰囲気温度を制御するための要素を含んでいてもよい。より具体的には、ヒーター202は、圧接ユニット20全体の雰囲気温度を加熱してもよい。圧接ローラー203は、ニップ部Nの温度を制御するためのヒーターを内包していてもよい。
本実施の形態では、画像形成に使用されるインクの一例として、ニップ部Nにおける圧接を解消される時点での粘度が400mPa・s以上100000mPa・s以下となるようなインクが挙げられる。この点について、たとえば、ニップ部Nにおける圧接を解消される時点での粘度が20~30mPa・s程度となるようなインクを利用した場合、転写不良が生じ、ニップ部N通過後に画像の乱れが生じ得る。このような画像の乱れは、ゲル転移が生じないことによると推測される。
[画像形成装置のハードウェア構成]
図2は、画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照して、画像形成装置1は、画像形成装置1内の各要素の動作を制御する制御部1Aを備える。
制御部1Aは、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103等を備える。CPU141は、ROM142から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM143に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。
画像形成装置1は、記憶装置152をさらに備える。記憶装置152は、たとえばハードディスクドライブによって実現される。記憶装置152は、CPU141によって実行されるプログラムおよび/または当該プログラムの実行において参照される各種のデータ(たとえば、後述する「光沢度テーブル」)を格納していてもよい。
画像形成装置1は、通信インターフェイス151を備える。制御部1Aは、通信インターフェイス151を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。通信インターフェイス151は、たとえばネットワークカード等の通信制御カードによって実現される。
画像形成装置1は、操作ボタン111とディスプレイ112とを備えている。CPU141は、操作ボタン111を介して情報の入力を受け付け、ディスプレイ112にプログラムの実行結果を表示する。
CPU141は、記録媒体に形成するべき画像のデータ(画像データ)を取得し、取得した画像データに基づいて記録媒体上に画像を形成する。画像データは、形成される画像の光沢度を特定する情報を含んでいても良い。なお、CPU141は、形成される画像の光沢度を特定する情報を、通信インターフェイス151を介して画像データとは別に取得しても良いし、操作ボタン111を介して取得しても良い。
インクユニット100は、制御部1Aに接続される。これにより、インクユニット100の4つのカートリッジ101~104の動作は、CPU141によって制御され得る。
画像形成装置1は、駆動モーター群220を備える。駆動モーター群220は、画像形成装置1における複数のローラーのそれぞれを駆動する複数のモーターを含む。CPU141は、駆動モーター群220の複数のモーターのそれぞれの動作を制御する。
画像形成装置1は、画像形成装置1内の1以上の部位のそれぞれの温度を計測する複数の温度センサーを含む温度センサー群120を備える。CPU141は、複数の温度センサーのそれぞれから、計測された温度情報を取得する。
CPU141は、また、各種モーター130、塗布器201、ヒーター202、および照射器107の動作を制御する。
[光沢制御]
(目標光沢度が比較的低い画像の形成におけるワックス剤の付与)
図3は、記録媒体上に形成される画像の表面状態の一例を示す図である。図3の例では、圧接ベルト200上に付与されるワックス分散液の量が比較的少ない。
図3には、(a)~(d)によって4つの段階が示されている。第1段階では、図3の(a)に示されるように、塗布器201が、圧接ベルト200上にワックス分散液を付与する。一実施の形態では、塗布器201は、形成される画像に対して設定された目標光沢度に応じた量のワックス分散液を圧接ベルト200に向けて吐出する。圧接ベルト200においてワックス分散液を付与された部分は、図1の矢印A2方向の回転によってヒーター202近傍まで移動する。
第2段階では、図3の(b)に示されるように、圧接ベルト200上のワックス分散液がヒーター202によって加熱される。加熱によって、圧接ベルト200上では、ワックス分散液の溶液部分が蒸発し、ワックス剤の濃度が高くなり得る。圧接ベルト200においてワックス剤を付与された部分は、図1の矢印A2方向の回転によってニップ部Nまで移動する。
第3段階では、図3の(c)に示されるように、圧接ベルト200のワックス剤を付与された面は、記録媒体のインクを付与された面と当接する。図3の(a)および図3の(b)では、ワックス剤(ワックス分散液)は圧接ベルト200に対して上方に記載されていたが、圧接ベルト200の回転を考慮して、図3の(c)では、ワックス剤(ワックス分散液)は圧接ベルト200に対して下方に記載されている。
第4段階は、圧接ベルト200がさらに回転することによって、圧接ベルト200の表面が、記録媒体の表面から離間する状態を表す。記録媒体上のインクの表面の一部は、ワックス剤によって覆われていない。これにより、図3の(d)に示されるように、離間後のインクの表面には凹凸が生じ得る。したがって、記録媒体上に形成された画像の光沢度は、比較的低くなり得る。
(目標光沢度が比較的高い画像の形成におけるワックス剤の付与)
図4は、記録媒体上に形成される画像の表面状態の他の例を示す図である。図4には、図3と同様に、(a)~(d)によって4つの段階が示されている。図4の例では、圧接ベルト200上に付与されるワックス分散液の量が比較的多く、記録媒体上のインクの表面のほぼ全域がワックス剤によって覆われている。これにより、図4の(d)に示されるように、離間後のインクの表面は平滑である。したがって、記録媒体上に形成された画像の光沢度は、比較的高くなり得る。
以上、図3の(c)および図4の(c)に示されたように、第3段階では、ニップ部Nにおいて、圧接ベルト200、ワックス剤、インク、記録媒体、の順序で配列されている。図1に示された画像形成部を有する画像形成装置では、塗布器201は圧接ベルト200にワックス分散液を付与し、圧接ベルト200に付与されたワックス分散液がニップ部Nで記録媒体(のインク)上に転写される。この意味において、圧接ベルト200は「転写体」の一例である。
(インクの1ドットに対して付与されるワックス分散液(ワックス剤))
画像形成装置では、CPU141は、圧接ベルト200の、インク画像の1ドット用の領域(以下、「1ドット領域」)ごとに、ワックス分散液の付与量を調整し得る。1ドット領域とは、たとえば、カートリッジ101~104のそれぞれによって1ドット分のインクが付与される領域である。
図5は、1ドット領域に対するワックス分散液の付与量の変化に伴う、各領域に付与されるワックス剤の量を模式的に示す図である。図5の例では、ワックス分散液の付与量がX,2X,3Xのそれぞれに制御された場合の、1ドット領域におけるワックス剤の分布のイメージが示される。ワックス剤は塗りつぶされた円で示される。
図5の例によれば、ワックス分散液の付与量がXから2Xへと変化すると(付与量が2倍になると)、1ドット領域におけるワックス剤の量がほぼ2倍になる。ワックス分散液の付与量がXから3Xへと変化すると(付与量が3倍になると)、1ドット領域におけるワックス剤の量がほぼ3倍になる。すなわち、ワックス分散液の付与量を制御することにより、1ドット領域に付与されるワックス剤の量が制御され得る。
[処理の流れ]
図6は、画像形成装置における、塗布器201によるワックス分散液の付与量を制御するためにCPU141によって実行される処理の一例のフローチャートである。この処理は、たとえば画像処理装置における印刷ジョブの開始時に開始される。一実施の形態では、この処理は、CPU141が所与のプログラムを実行することによって実現されるが、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用回路の処理として実現されてもよい。
ステップS10にて、CPU141は、形成される画像の目標光沢度を読み出す。一例では、CPU141は、ジョブデータから目標光沢度を読み出す。他の例では、CPU141は、記憶装置152から目標光沢度を読み出す。ユーザーは、操作ボタン111等を介して、画像処理装置に、これから実行されるジョブについての、または、すべてのジョブについての、目標光沢度を入力してもよい。入力された目標光沢度は、記憶装置152に格納されてもよい。
ステップS12にて、CPU141は、実行されるジョブにおいて、記録媒体においてインクのドットが付与される位置を取得する。CPU141は、たとえば印刷される画像データから生成されたラスタデータを解析することにより当該位置を取得してもよい。
ステップS14にて、CPU141は、ステップS10において読み出した目標光沢度を用いて、ステップS12にて取得した位置に対応する圧接ベルト200上の位置にワックス剤を付与するための、塗布器201の制御用データを生成する。当該制御用データは、1ドット分のインクが付与される領域に対応する領域ごとに、ワックス剤(ワックス分散液)の付与量を規定する。各領域に対して規定される付与量は、目標光沢度と付与量とを関連付ける情報(たとえば、後述する図9の付与量テーブル)に基づいて設定される。
記録媒体の印刷面が複数の範囲に分けられ、範囲ごとに目標光沢度が設定されてもよい。たとえば、画像の「背景」に対応する範囲と画像の「オブジェクト」に対応する範囲とは、互いに異なる目標光沢度が設定され得る。この場合、制御用データは、塗布器201に、目標光沢度が高い範囲の各ドットに対応する領域に、目標光沢度が低い範囲の各ドットに対応する領域よりも多くのワックス分散液を付与させてもよい。
ステップS16にて、CPU141は、ステップS14において生成された制御用データを利用して、塗布器201の動作を制御する。
[実施例]
図7は、本開示の実施の形態に従って形成された画像の特性を示す図である。
図7の上段は、ワックスについての3つの条件「直径」「圧接後厚み」「4pl当たりの個数」を表す。「直径」は、付与されるワックス剤の直径を表す。図7の例では、直径は1.0μmである。
「圧接後厚み」は、ニップ部Nにおける圧接後のワックス剤の厚みである。
図8は、圧接後のワックス剤の厚みの概念を説明するための図である。図8の(a)は、ワックス分散液の液滴の平面図を表す。図8の(b)は、ニップ部Nにおける圧接後の、インクドット、および、当該インクドット上に付与されたワックス分散液(ワックス剤)の側面図を表す。図8において、ワックス分散液の液滴(もしくは、ワックス剤)は、符号Wで示されている。記録媒体は、符号SHで示される。インクは、符号IKで示される。
圧接ベルト200上に着弾したワックス分散液の液滴の形状は、ほぼ球状である。また、インクを付与された記録媒体上に転写された直後も、当該液滴(もしくは、ワックス剤そのもの)の形状は、ほぼ球状である。その後、ニップ部Nにおいて圧接ベルト200と記録媒体とによって圧接されることによって、当該液滴(もしくは、ワックス剤そのもの)は、図8の(b)に示されるように、厚さ0.1μm程度まで扁平する。
図7に戻って、「圧接後厚み」は、ニップ部Nにおいて圧接された後の、記録媒体の主面に対して直交する方向の寸法、すなわち、図8の(b)に示された厚みを表す。図7の例では、圧接後厚みは0.1μmである。
「4pl当たりの個数」とは、ワックス分散液の4pl(ピコリットル)の液滴に含まれることが想定されるワックス剤の粒子の数を表す。図4の例では、当該個数は14個である。なお、ワックス分散液における溶媒は、水等の無機溶媒であってもよいし、エチレングリコールやプロピレングリコール等の有機溶媒を30~40%を含む水であってもよい。
図7の中段は、ワックス分散液の付与量を変化させたときの、記録媒体の光沢度の変化を表す。より具体的には、図7の中段は、3つの項目「ワックス分散液付与量」「ワックス面積率」「光沢度」を含む。
「ワックス分散液付与量」は、1ドット領域ごとのワックス分散液の付与量を表す。図7の例では、ワックス分散液付与量は4plから24plまで変化する。一例では、塗布器201は2種類の吐出口を有する。一方の吐出口は、1回の吐出で4plのワックス分散液を吐出する。他方の吐出口は、1回の吐出で8plのワックス分散液を吐出する。塗布器201は、これらの二つの吐出口の利用を組み合わせることにより、各1ドット領域に対して3回迄の吐出動作で4plから24plまでのワックス分散液の付与量を制御する。各回の吐出動作では、上記2種類の吐出口のいずれかがワックス分散液を吐出する。
「ワックス面積率」は、各インクのドットの表面において、図8の(b)に示されたような圧接後のワックス剤の表面が占める割合である。図7の例では、ワックス分散液付与量が4plから24plまで制御されることにより、ワックス面積率は16%から98%まで変化する。なお、記録媒体の主面に沿う面において、インクの各ドットの面積は、たとえば約21.2μm四方(448μm程度)である。ワックス剤の1つの球の面積は5μm程度である。したがって、1つのインクドット上に1つのワックス剤の球が付与されると、ワックス面積率は1.2%程度([5/448]×100)となる。4plのワックス分散液には約14個のワックス剤の球が含まれる。したがって、1つのインクドットの上に4plのワックス分散液が付与されると、ワックス面積率は16%([5/448]×14×100)となる。
なお、図7の例では、ニップ部Nの温度が、ワックス剤の融点とインクのゾル/ゲル転移温度との間となるように制御された。一例として、ワックス剤の融点が58.5℃であり、インクのゾル/ゲル転移温度が78℃である場合に、ニップ部Nの温度は73℃に制御された。これにより、ニップ部Nでは、インクはゲル化し、ワックス剤は溶融した状態で、ワックス剤とインクとが記録媒体に向けて圧接される。
画像形成装置では、メインローラー191内にヒーターが内包され、メインローラー191表面に温度センサーが設置されてもよい。CPU141は、メインローラー191表面の温度を検出する温度センサーの検出出力を参照しながらメインローラー191内のヒーターの動作を制御することによって、ニップ部Nの温度を調整しても良い。
「光沢度」は、形成された画像の光沢度(たとえば、60度光沢度)を表す。なお、図7の例では、ワックス分散液付与量が4plである場合、光沢度の値が「分離不可」とされている。この記載は、インク画像を形成された記録媒体がニップ部Nを通過した際に、インク画像を構成するインクの多くが圧接ベルト200から分離できなかったことを意味する。
図7の例では、ワックス分散液付与量が8plを下回ると(ワックス面積率が33%をした回ると)、ニップ部Nの通過によって記録媒体上の画像は乱れる。
一方、ワックス分散液付与量が8pl以上(ワックス面積率が33%以上)であれば、記録媒体上の画像はニップ部Nの通過後も乱れない。さらに、ワックス分散液付与量(ワックス面積率)の上昇に伴って、形成される画像の光沢度が上昇している。より具体的には、ワックス分散液付与量が4pl増加するごとに、光沢度が15程度上昇している。このような関係を利用して、目標光沢度に対応するワックス分散液付与量を特定するための情報が生成される。
図9は、図7に示されたような結果に従って生成された、目標光沢度に対応するワックス分散液付与量を特定するための情報の一例(光沢度テーブル)を示す図である。図9では、目標光沢度ごとに、1ドット領域に対するワックス分散液付与量が規定されている。図9において、「X」は所与の単位のワックス分散液の付与量であり、たとえば「4pl」である。図9の例では、情報はテーブル形式で示されているが、情報の形式はテーブル状に限定されない。
図7に戻って、図7の下段には、項目「使用範囲の画像品質」が示されている。当該項目は、図7に示された条件に従って形成された画像に対してユーザーから付与された評価を表す。「使用範囲」とは、光沢度が「分離不可」以外の値を有する、ワックス分散液付与量の範囲を意味する。すなわち、図7の例では8plから24plを意味する。
図7の例では、使用範囲の画像品質は「良」とされている。これは、図7に示された条件に従った場合、ワックス分散液付与量が8pl以上であれば、形成された画像は、その表面において凹凸が少なく、品質が担保されていると判断されたことを意味する。
[複数画素単位でワックス分散液の付与量を制御する比較例]
図10は、比較例の画像処理装置における画像形成の結果を表す図である。図10の例では、ワックス分散液付与量は、縦3画素×横3画素(縦3ドット×横3ドット)ごとで制御される。
図11は、図7等を参照して説明された実施例と図10の比較例との対比を説明するための図である。図11の(A)は、実施例におけるワックス分散液付与量の制御単位を表す。当該実施例では、制御用データは、インクドットに対応する領域にほぼ等しい領域(21.2μm四方の領域)ごとに、ワックス分散液の付与量を規定する。インクドットは、たとえば、カートリッジ101,102,103,104のそれぞれから吐出されるインクの液滴である。
図11の(B)は、比較例におけるワックス分散液付与量の制御単位を表す。比較例では、制御用データは、63.6μm四方の領域ごとに、ワックス分散液の付与量を規定する。すなわち、制御用データは、9ドット(縦3ドット×横3ドット)単位で、ワックス分散液の付与量を規定する。
図10に戻って、図10には、図7の中段と同様に、「ワックス分散液付与量」「ワックス面積率」「光沢度」が示される。図7の実施例と異なり、図10の比較例では、ワックス分散液付与量は、9画素分の領域に対して圧接ベルト200上に着弾した後のワックス分散液が覆う画素数として規定される。たとえば、「ワックス分散液付与量」が「1画素」であることは、圧接ベルト200の9画素分の領域に対して、1画素分を覆う量のワックス分散液が付与されることを意味する。このことから、「ワックス分散液付与量」が「1画素」である場合のワックス面積率は11%((1/9)×100)になる。
図10の例では、9画素に対して付与されるワックス分散液の量が1画素分または2画素分である場合には、光沢度の値が「分離不可」とされている。このことは、インク表面にワックス剤が十分に付与されないため、記録媒体がニップ部Nを通過する際に比較的多くのインクが圧接ベルト200に付着したままになってしまったことが想定される。一方、9画素に対して付与されるワックス分散液の量が3画素分以上とされると、ワックス分散液付与量の増加に応じて光沢度が上昇する。
しかしながら、図10の下段に示された「使用範囲の画像品質」は、「悪」とされている。これは、ワックス剤の付与が9画素単位で行われたことに基づく。すなわち、9画素単位でワックス剤の付与量が制御されるため、9画素のうち、ワックス剤がインクドットを含まない画素に付与されたり、インクドットを含む画素の上にワックス剤が付与されないことにより、画像表面に凹凸が発生し易いことに基づく。
以上の次第で、本実施の形態では、インクのドットが付与される領域ごとにワックス剤が付与されるか否か、および/または、ワックス剤の付与量が制御される。これにより、インクのドット上に確実にワックス剤を付与でき、これにより、画像の光沢度制御と画像品質の担保との両立が可能になる。
[変形例]
図12は、図7の実施例に対する4種類の変形例を示す図である。図12には、4種類の変形例「実施例1-2」「実施例1-3」「実施例1-4」「実施例1-5」のそれぞれについてのワックスの条件等が示されている。4種類の変形例のそれぞれは、図7の実施例に対して、使用されたワックス剤の直径が異なる。変形例「実施例1-2」「実施例1-3」「実施例1-4」「実施例1-5」のそれぞれのワックス剤の直径は、「2.0μm」「4.0μm」「5.0μm」「6.0μm」である。
4種類の変形例のいずれにおいても、ワックス分散液付与量が「8pl」から「24pl」の範囲では、ワックス分散液付与量の増加に応じて光沢度が増加し、かつ、使用範囲の画像品質が「良」である。したがって、ワックス剤の直径が変更されても、ワックス分散液付与量の調整によって記録媒体上に形成される画像の光沢度は制御され得る。
なお、図12の4種類の変形例では、図7の実施例と比較して、光沢度の制御範囲が狭い。すなわち、図7の実施例では、ワックス分散液付与量が8plから24plまで制御されると、光沢度は9から68までの間で(最小から最大まで値の差が「59」である態様で)調整が可能である。一方、図12の実施例1-2,1-3では、光沢度は14から70までの間で(最小から最大まで値の差が「56」である態様で)調整が可能である。また、実施例1-4では、光沢度は24から70までの間で(最小から最大まで値の差が「46」である態様で)、実施例1-5では、光沢度は25から70までの間で(最小から最大まで値の差が「45」である態様で)、調整が可能である。
本実施の形態では、ワックス分散液付与量を調整することによって光沢度を制御するためには、ワックス剤の径は0.1μmから6.0μmまでの範囲であることが好ましい。ワックス剤の径が6.0μm以下であることが好ましいことについて、図13の変形例を参照してより具体的に説明する。図13には、変形例「実施例1-6」についてのワックスの条件等が示されている。変形例「実施例1-6」のワックス剤の直径は、「6.5μm」である。
実施例1-6では、ワックス分散液付与量が8plから24plまで制御されると、光沢度は38から67までの間で調整が可能である。ワックス分散液付与量が12plであるときに光沢度は67であり、ワックス分散液付与量が16pl以上であるときに光沢度は70である。光沢度67と光沢度70との間では光沢度の差異が顕著に視認されない場合がある。このことから、実施例1-6では、実質的に、光沢度は二段階(ワックス分散液付与量が8plであるときの光沢度「38」と、ワックス分散液付与量が12plであるときの光沢度「67」)でのみ制御可能である。実施例1-2~1-5と実施例1-6とを比較すると、光沢度をより細かく制御するためには、ワックス剤の径は6.0μm以下とされることが好ましい。
図1~図13を参照して説明された画像形成装置は、記録媒体にインクを付与するときに、ニップ部Nにて、圧接ベルト200を記録媒体に圧接させる。ニップ部Nでは、記録媒体の上にインクが付与され、インクの上にワックス剤が付与される。ワックス剤はインクと圧接ベルト200との間に位置する。ワックス剤の付与量は、インクの1ドットに相当する領域ごとに制御される。
[画像形成部の構成の変形例]
図14は、画像形成装置における画像形成部の構成の他の例を示す図である。図14の例は、いわゆる中間転写方式の画像形成部である。図14の画像形成部は、図1の画像形成部と比較して、圧接ベルト200の代わりに中間転写ベルト290を含む。中間転写ベルト290は、圧接ローラー203およびローラー211,212に懸架される。画像形成部は、中間転写ベルト290を矢印A3および矢印A4で示される方向に回転させるために、圧接ローラー203およびローラー211,212の少なくとも1つを回転させるためのモーターを含む。中間転写ベルト290は、圧接ローラー203およびローラー211,212の回転に伴って、矢印A3,A4で示される方向に回転する。
図14の例では、中間転写ベルト290とメインローラー191とによってニップ部Nが形成される。画像形成部は、圧接ローラー203に、中間転写ベルト290をメインローラー191に向けて付勢させるための要素(バネなど)を含む。これにより、中間転写ベルト290は、メインローラー191上の記録媒体に向けて圧接される。
図14の例では、塗布器201は、中間転写ベルト290上にワックス分散液を付与する。中間転写ベルト290のワックス分散液を付与された部分は、回転に伴ってインクユニット100に対向する位置まで移動する。インクユニット100は、中間転写ベルト290上にインクを付与する。さらなる回転に伴って、中間転写ベルト290のワックス分散液およびインクを付与された部分は、ニップ部Nに到達する。ニップ部Nで、中間転写ベルト290に付与されたワックス分散液(ワックス剤)およびインクが記録媒体へ転写される。この意味において、中間転写ベルト290は「転写体」の一例である。
その後、メインローラー191およびローラー192,193の回転に伴い、記録媒体上に転写されたインク(およびワックス剤)は、照射器107に対応する位置まで移動する。照射器107から照射されるUV光によってインクは硬化する。
(目標光沢度に応じたワックス剤の付与態様)
図15および図16を参照して、図14に示された画像形成部を備える画像形成装置におけるワックス剤の付与態様について説明する。図15には目標光沢度が比較的低い画像の形成におけるワックス剤の付与態様が示され、図16には目標光沢度が比較的高い画像の形成におけるワックス剤の付与態様が示される。
図15は、記録媒体上に形成される画像の表面状態の一例を示す図である。図15の例では、中間転写ベルト290上に付与されるワックス分散液の量が比較的少ない。
図15には、(a)~(e)によって5つの段階が示されている。第1段階では、図15の(a)に示されるように、塗布器201が、中間転写ベルト290上にワックス分散液を付与する。一実施の形態では、塗布器201は、形成される画像に対して設定された目標光沢度に応じた量のワックス分散液を中間転写ベルト290に向けて吐出する。中間転写ベルト290においてワックス分散液を付与された部分は、図14の矢印A3,A4方向の回転によってヒーター202の近傍まで移動する。
第2段階では、図15の(b)に示されるように、中間転写ベルト290上のワックス分散液がヒーター202によって加熱される。加熱によって、中間転写ベルト290上では、ワックス分散液の溶液部分が蒸発し、ワックス剤の濃度が高くなり得る。中間転写ベルト290においてワックス剤を付与された部分は、図14の矢印A3,A4方向の回転によって、インクユニット100に対向する位置まで移動する。
第3段階では、図15の(c)に示されるように、インクユニット100は、中間転写ベルト290に付与されたワックス分散液(ワックス剤)の上にインクを付与する。その後、中間転写ベルト290のワックス剤およびインクを付与された部分は、さらなる回転によってニップ部Nまで移動する。
第4段階では、図15の(d)に示されるように、中間転写ベルト290のワックス剤およびインクを付与された面は、記録媒体と当接する。図15の(a)から図15の(c)では、ワックス剤(ワックス分散液)は中間転写ベルト290に対して上方に記載されていたが、中間転写ベルト290の回転を考慮して、図15の(d)では、ワックス剤(ワックス分散液)は中間転写ベルト290に対して下方に記載されている。
第5段階は、中間転写ベルト290がさらに回転することによって、中間転写ベルト290の表面が、記録媒体の表面から離間する状態を表す。記録媒体上のインクの表面の一部は、ワックス剤によって覆われていない。これにより、図15の(e)に示されるように、離間後のインクの表面には凹凸が生じ得る。したがって、記録媒体上に形成された画像の光沢度は、比較的低くなり得る。
図16は、記録媒体上に形成される画像の表面状態の他の例を示す図である。図16には、図15と同様に、(a)~(e)によって5つの段階が示されている。図16の例では、中間転写ベルト290上に付与されるワックス分散液の量が比較的多く、記録媒体上のインクの表面のほぼ全域がワックス剤によって覆われている。これにより、図16の(d)に示されるように、離間後のインクの表面は平滑である。したがって、記録媒体上に形成された画像の光沢度は、比較的高くなり得る。
(ワックス剤の付与量の調整による光沢度の制御)
図14~図16を参照して説明された画像形成装置は、図1~図12を参照して説明された画像形成装置と同様に、インクユニット100が付与するインクの1ドット分に対応する領域ごとにワックス剤の付与量を制御する。図14~図16の画像形成装置において採用される、インク、ワックス剤、ワックス分散液、および制御温度などの条件は、図1~図12の画像形成装置について利用されたものが援用され得る。すなわち、本開示において示された、1ドット分に対応する領域ごとのワックス剤の付与量を制御する技術は、図1に示されたようにインクを記録媒体に直接付与する方式の画像形成装置においても、図14に示されたような中間転写方式の画像形成装置においても、同様に適用され得る。
図14~図16を参照して説明された画像形成装置は、記録媒体にインクを付与するときに、ニップ部Nにて、中間転写ベルト290を記録媒体に圧接させる。ニップ部Nでは、記録媒体の上にインクが付与され、インクの上にワックス剤が付与される。ワックス剤はインクと中間転写ベルト290との間に位置する。ワックス剤の付与量は、インクの1ドットに相当する領域ごとに制御される。
今回開示された各実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、実施の形態および各変形例において説明された発明は、可能な限り、単独でも、組合わせても、実施することが意図される。
1 画像形成装置、1A 制御部、10 画像形成ユニット、20 圧接ユニット、100 インクユニット、101,102,103,104 カートリッジ、106 通紙経路、107 照射器、111 操作ボタン、112 ディスプレイ、120 温度センサー群、130 各種モーター、141 CPU、142 ROM、143 RAM、151 通信インターフェイス、152 記憶装置、191 メインローラー、192,193,211,212 ローラー、200 圧接ベルト、201 塗布器、202 ヒーター、203 圧接ローラー、220 駆動モーター群、290 中間転写ベルト、N ニップ部。

Claims (10)

  1. 記録媒体に形成される画像についての目標光沢度を取得するステップと、
    前記目標光沢度に従って、インクの各ドットに対応する領域ごとに、ワックスを含む分散液の付与量を設定するステップと、
    インクの各ドットに対応する領域ごとに、設定された前記付与量の分散液を付与するステップとを備え
    前記分散液を付与するステップは、
    転写体に前記分散液を付与することと、
    前記転写体に付与された前記分散液を加熱することと、
    前記分散液を付与された前記転写体を記録媒体に対して圧接することとを含む、画像形成方法。
  2. 前記分散液を付与するステップは、前記目標光沢度が高いほど多くのワックスを記録媒体上に付与する、請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記分散液におけるワックスの径が0.1μm以上6.0μm以下である、請求項1または請求項2に記載の画像形成方法。
  4. 前記圧接することは、前記分散液中のワックスおよび前記インクに対する前記圧接が解消されるときの温度を、前記ワックスの融点より高く、かつ、前記インクのゾル/ゲル相転移温度よりも低く、制御することを含む、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  5. 前記圧接が解消されるときのインクの粘度は、400mPa・s以上100000mPa・s以下である、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  6. 前記圧接において、前記転写体と前記記録媒体との間には、前記転写体に近い側にワックスが配置され、前記記録媒体に近い側にインクが配置されている、請求項~請求項のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  7. 前記転写体を記録媒体に対して圧接することは、前記分散液を付与された前記転写体を、インクを付与された記録媒体に対して圧接することを含む、請求項~請求項のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  8. 前記転写体を記録媒体に対して圧接することは、前記分散液および前記インクを付与された前記転写体を記録媒体に対して圧接することを含む、請求項~請求項のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  9. 画像形成装置のプロセッサーによって実行されることにより、前記プロセッサーに、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の画像形成方法を実施させる、プログラム。
  10. 請求項に記載のプログラムを格納するように構成された記憶装置と、
    前記プログラムを実行するように構成されたプロセッサーとを備える、画像形成装置。
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