JP7254664B2 - 演算装置 - Google Patents

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Description

本発明は、演算装置に関する。
車両にセンサを搭載し、車両の周囲に存在する障害物を検出する技術が知られている。たとえば特許文献1には、移動体に設けられた複数個の距離センサを用いて、該移動体の外部に存在する障害物を検知する障害物検知装置において、送信用の前記距離センサが送信した探索波が前記障害物で反射して受信用の前記距離センサに伝搬するまでの伝搬距離を用いて、前記探索波が反射した位置の候補を示す障害物候補点を算出する候補点算出部と、前記候補点算出部が算出した複数の前記障害物候補点を前記距離センサの探索エリアを含む2次元マップ上にマッピングして度数分布を評価することで、前記障害物が存在する障害物存在領域を推定するマップ処理部と、を備えることを特徴とする障害物検知装置が開示されている。
国際公開第2016/103464号
ところで、自動車の自動運転システムや運転支援システムでは、あらかじめ取得した地図情報とセンサなどが取得する外界情報との2種類の情報を使うことで、安全性を高めることが要求されている。しかし、地図情報と外界情報とが一致しない場合に、それぞれが誤っている可能性があるため、外界情報の採否判断が容易ではない。
外界情報の採否
本発明の第1の態様による演算装置は、センサと接続され前記センサがセンシングして得られた出力であるセンシング情報を受信する受信部と、地図情報を格納する記憶部と、前記センサの仕様および前記地図情報を用いて、得られると期待される前記センサの出力である推定出力を推定する推定部と、前記推定出力と、前記センシング情報に基づく情報とを比較して、前記センシング情報の採否を判断する判定部とを備え、前記センシング情報および前記推定出力には特徴を有する点である特徴点の位置情報が含まれ、前記判定部は、所定のエリアにおける前記センシング情報の前記特徴点の数と、前記所定のエリアにおける前記推定出力の前記特徴点の数とを比較して前記センシング情報の採否を判断する。
本発明によれば、地図情報と外界情報とが一致しない場合に外界情報の採否を判断できる。
演算装置を含む車両のハードウエア構成図 センサの出力を説明する概念図 第1の実施の形態における演算装置の機能構成図 地図情報の一例を示す図 ノードとエリアの一例を示す図 第1の実施の形態における演算装置の動作を示すフローチャート 外界認識履歴の一例を示す図 第3の実施の形態における演算装置の動作を示すフローチャート 第4の実施の形態における演算装置の機能構成図
―第1の実施の形態―
以下、図1~図6を参照して、本発明に係る演算装置の第1の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る演算装置1を含む車両9のハードウエア構成図である。車両9は、演算装置1と、センサ8と、自己位置推定装置7と、通信部6とを備える。演算装置1は、中央演算装置であるCPU11、読み出し専用の記憶装置であるROM12、読み書き可能な記憶装置であるRAM13、不揮発性の記憶装置である記憶部14、およびインタフェース15とを備える。CPU11がROM12に格納されるプログラムをRAM13に展開して実行することで後述する複数の機能を実現する。
ただし演算装置1は、CPU11、ROM12、およびRAM13の組み合わせの代わりに書き換え可能な論理回路であるFPGA(Field Programmable Gate Array)や特定用途向け集積回路であるASIC(Application Specific Integrated Circuit)により実現されてもよい。また演算装置1は、CPU11、ROM12、およびRAM13の組み合わせの代わりに、異なる構成の組み合わせ、たとえばCPU11、ROM12、RAM13とFPGAの組み合わせにより実現されてもよい。インタフェース15は、車両9に搭載される他の装置と情報を授受する通信インタフェースであり、たとえばCAN(登録商標)やIEEE802.3などの通信規格に対応する。
センサ8は、たとえばカメラやレーザレンジファインダやレーダやソナーである。センサ8は、単一のセンサ素子を搭載してもよいし、複数のセンサ素子を搭載してもよい。またセンサ8は、センシングして得られた情報に演算処理を施して特徴的な情報を有する特徴点を抽出し、センシング情報として演算装置1に出力する。センシング情報には、少なくとも車両9と特徴点の位置関係の情報が含まれる。ただしセンサ8の出力は仕様により異なる。詳しくは後述する。
自己位置推定装置7は、衛星航法システムを構成する複数の衛星から電波を受信し、その電波に含まれる信号を解析することで車両9の位置、すなわち緯度と経度を算出する。自己位置推定装置7は算出した緯度と経度を演算装置1に出力する。通信部6は、無線通信により車両9の外部と通信を行う。
(センサ8の出力)
本実施の形態におけるセンサ8は様々なセンサ素子を用いることができる。また、同一種類のセンサ素子であっても、物理的な仕様やソフトウエアの仕様によりその出力は大きく異なる。なお、物理的な仕様やソフトウエアの仕様を複数切り替えることができる場合であっても、本実施の形態ではセンサの仕様の一形態として扱う。すなわち本実施の形態における「仕様」の概念には、任意に変更可能な「設定」も含まれる。
たとえばセンサ8にカメラが含まれる場合に、センサ8は車両9の周囲を撮影して得られた撮影画像を対象として物体を検出し、検出した物体の名称と車両9との相対位置を演算装置1に出力する。この際にセンサ8は、物体のコーナー特徴点を検出してそれぞれのコーナー特徴点の位置をその物体の位置として出力してもよい。さらにセンサ8は、検出した物体の重心を推定して重心の位置をその物体の特徴点の位置として出力してもよい。検出した物体が道路外側線などのいわゆる白線の場合には、検出した白線の位置の情報を仕様に定められた条件で出力する。
図2は、センサ8の出力を説明する概念図である。図2(a)はセンサ8がセンシングにより取得した撮影画像である。センサ8は、図2(a)に示す撮影画像が得られた場合に、その仕様により図2(b)に示す出力をする場合もあるし、図2(c)に示す出力を行う場合もある。図2(b)に示す出力例は、1本の白線について特徴点を1点のみ設定する例である。図2(c)に示す出力例は、1本の白線について所定の間隔で複数の特徴点を設定する例である。なおこの「所定の間隔」の具体的な値も使用により設定される。
(機能構成)
図3は、演算装置1の機能構成図である。ただし図3には、記憶部14に格納される情報も記載している。演算装置1はその機能として受信部111と、推定部112と、判定部113と、センサ利用部114とを備える。なお、受信部111、推定部112、判定部113、およびセンサ利用部114のいずれもCPU11を用いて実現されるが、少なくとも受信部111は、インタフェース15も用いて実現される。
受信部111は、センサ8がセンシングして得られた出力であるセンシング情報、および自己位置推定装置7が算出する緯度および経度を受信する。推定部112は、後述する地図情報141およびセンサ仕様142を用いて、得られると期待されるセンサ8の出力である推定出力を推定する。判定部113は、推定出力とセンシング情報とを比較して、センシング情報の採否を判断する。判定部113は、採用すると判断したセンシング情報のみをセンサ利用部114に出力し、採用しないと判断したセンシング情報を破棄する。センサ利用部114は、センサ8が出力するセンシング情報を利用する任意のアプリケーションである。センサ利用部114はたとえば、センシング情報を用いて車両9の操舵および制動を制御する。ただしセンサ利用部114はセンシング情報をそのまま演算装置1の外部に出力してもよい。
記憶部14には、地図情報141およびセンサ仕様142が格納される。地図情報141とは、あらかじめ作成された道路地図データベースであり、地形上の代表点であるノードの緯度と経度、ノード同士を接続する道路の幅の情報などが含まれる。地図情報141は、車両の経路検索に用いられる、いわゆるカーナビ用の地図を用いることもできるし、より高精度な地図を用いることもできる。また地図情報141は、「地形の特徴情報」と言い換えることもできる。詳しくは後述するが、地図情報141を用いて道路の特徴点を算出できる。センサ仕様142とは、センサ8の仕様であり、少なくともセンサ8が出力するセンシング情報の出力条件が含まれる。
(地図情報)
図4は、地図情報141の一例を示す図である。地図情報141は複数のレコードから構成され、各レコードは、ノード名、緯度、経度、方位、および道路幅のフィールドを有する。ノード名は、地形上の代表点であるノードの識別情報である。ノードは、たとえば、ノード順の指定で自動車の走行経路が指定できるように、交差点の進行方向の候補ごとに設けられてもよい。緯度および経度は、同一のレコードに名称が記載されたノードの緯度および経度である。方位は、同一のレコードに名称が記載されたノードから車線が伸びていく方向を示す。方位は、たとえば北を0度、西を90度とした0度~360度の角度で設定してもよいし、方位を「北西」などの名称で設定してもよい。道路幅は、同一のレコードに名称が記載されたノードから次のノードへの道幅を示す。
(ノードとエリアの例)
図5は、動作例の説明に用いるノードとエリアの一例を示す図である。図5に例示する道路は格子状であり、格子の交点にN1~N12のノードが設定されている。本実施の形態では、それぞれのノード間を評価エリアとする。たとえば、ノードN1とノードN2の間が評価エリアA12である。また、ノードN1とノードN5の間が評価エリアA15である。図5では、評価エリアA12の一部と評価エリアA15の一部が重複しているが、このように評価エリア同士の一部が重複してもよいし、評価エリアはそれぞれが重複しないように設定されてもよい。
(フローチャート)
図6は、演算装置1の動作を示すフローチャートである。なお、本フローチャートの動作は、たとえば、予め決められた所定の周期で実行される。まずステップS301では、受信部111は、センサ8からセンシング情報を受信し、自己位置推定装置7から車両9の緯度・経度・方位の情報を受信する。続くステップS302では推定部112は、評価する評価エリアを特定してステップS303に進む。たとえば推定部112は、車両9が存在する評価エリアを評価対象の評価エリアとする。ただし推定部112は、車両9が存在する評価エリアに加えて、車両9の進行方向前方に存在する評価エリアや車両9の左右の評価エリアを評価対象の評価エリアとしてもよい。
ステップS303では推定部112は、ステップS302において決定した評価エリアから1つの評価エリアを処理対象として決定する。後述するようにステップS303以降はステップS302において決定した評価エリアの数だけ繰り返し実行されるので、最終的にはステップS302において決定した評価エリアは全て処理対象となる。処理対象とする評価エリアは、評価エリアの名称の辞書順でもよいしランダムでもよい。ただし推定部112は、ステップS303における処理では、すでに処理対象として決定された評価エリアは、処理対象から除外する。
続くステップS304では推定部112は、処理対象の評価エリアの推定出力を推定する。なお前述のとおり、この推定出力は地図情報とセンサの仕様に基づき算出される。続くステップS305では判定部113は、処理対象の評価エリアにおいて、ステップS301において受信した特徴点の数とステップS304において推定した推定出力の特徴点の数が略同一であるか否かを判断する。判定部113は、センサ出力の特徴点の数と推定出力の特徴点の数が略同一であると判断すると、ステップS310においてセンサ出力を採用してステップS309に進む。
なお判定部113は、採用を決定したセンサ出力を即座にセンサ利用部114に出力してもよいし、図6に示すフローチャートの最後の処理としてまとめてセンサ利用部114に出力してもよい。判定部113は、センサ出力の特徴点の数と推定出力の特徴点の数が略同一ではないと判断するとステップS306に進む。たとえば、センサ出力の特徴点の数が推定出力の特徴点の数の0.8倍~1.2倍の場合はステップS305が肯定判断される。
ステップS306では判定部113は、推定出力の特徴点の数がセンサ出力の特徴点の数よりも十分に多いか否かを判断する。判定部113は、推定出力の特徴点の数がセンサ出力の特徴点の数よりも十分に多いと判断する場合は、ステップS311において道路が廃止されたことを記憶部14に記録してステップS309に進む。たとえば、センサ出力の特徴点の数が推定出力の特徴点の数の0.2倍以下の場合にステップS306は肯定判断される。なおステップS311では処理対象の評価エリアにおけるセンサ出力は破棄される。判定部113は、推定出力の特徴点の数がセンサ出力の特徴点の数よりも十分に多くはないと判断する場合は、ステップS307に進む。
ステップS307では判定部113は、推定出力の特徴点の数がセンサ出力の特徴点の数よりも十分に少ないか否かを判断する。判定部113は、推定出力の特徴点の数がセンサ出力の特徴点の数よりも十分に少ないと判断する場合は、ステップS312において道路が新設されたことを記憶部14に記録して、さらにセンサ出力を採用してステップS309に進む。たとえば、センサ出力の特徴点の数が推定出力の特徴点の数の5倍以上の場合はステップS307が肯定判断される。判定部113は、推定出力の特徴点の数がセンサ出力の特徴点の数よりも十分に少なくないと判断する場合は、ステップS308に進む。
ステップS308では判定部113は、センサ出力を採用し、センサの出力にノイズが含まれていることからセンサが汚れていることを記憶部14に記録してステップS309に進む。ステップS309では判定部113は、全エリアを処理したか否か、すなわちステップS302において決定した全ての評価エリアを処理対象としたか否かを判断する。推定部112は、全エリアを処理していないと判断する場合はステップS303に戻り、全エリアを処理したと判断する場合は図6に示す処理を終了する。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)演算装置1は、センサ8と接続されセンサ8がセンシングして得られた出力であるセンシング情報を受信する受信部111と、地図情報141を格納する記憶部14と、センサ8の仕様および地図情報141を用いて、得られると期待されるセンサ8の出力である推定出力を推定する推定部112と、推定出力と、センシング情報とを比較して、センシング情報の採否を判断する判定部113とを備える。そのため地図情報141と外界情報とが一致しない場合に外界情報の採否を判断できる。
(2)センシング情報および推定出力には特徴を有する点である特徴点の位置情報が含まれる。判定部113は、所定のエリアにおけるセンシング情報の特徴点の数と、所定のエリアにおける推定出力の特徴点の数とを比較してセンシング情報の採否を判断する。そのため、特徴点の1つずつを比較するのではなく、定められた領域における特徴点の数、すなわち特徴点の密度を用いて簡易に判断ができる。
(3)判定部113は、所定のエリアにおいて、センシング情報の特徴点の数と推定出力の特徴点の数とが略同一の場合(図6のステップS306:YES)、およびセンシング情報の特徴点の数が推定出力の特徴点の数よりも十分に多い場合(図6のステップS307:YES)にセンシング情報を採用する。そのため、地図情報141が正しく、かつセンサ8の出力が妥当な場合(図6のステップS306:YES)だけでなく、新設された道路が地図情報141に反映されていない場合であってもセンサ8のノイズでは確率論的に説明できないほど特徴点が多い場合(図6のステップS307:YES)にも、センサ8の出力を採用できる。
(変形例1)
上述した第1の実施の形態では、センサ8は車両9に搭載された。しかしセンサ8が路上に設置され、センサ8と演算装置1が無線通信、いわゆるV2X通信により接続されてもよい。この場合であってもセンサ8と演算装置1との相対的な位置および向きの関係がわかれば、路上に設置されたセンサ8の出力を車両9を原点とする座標系に変換することができる。
(変形例2)
評価エリアは、含まれる特徴点の数が特定できればより狭く設定してもよい。たとえば、地図情報を用いて特徴点の位置を詳細に特定可能であれば、評価エリアをたとえば1m角の格子状の領域としてもよい。この変形例2によれば、ノードの間隔よりも狭い範囲でセンサ8のセンシング情報の採否を決定できる。
(変形例3)
演算装置1は、図6のステップS308、S311、およびS312において記憶部14に記録する代わりに通信部6を用いて車両9の外部に通知してもよいし、記憶部14に記録しかつ通信部6を用いて車両9の外部に通知してもよい。
(変形例4)
センサ8は、センシングして得られた情報をそのまま演算装置1に出力し、演算装置1がセンシングして得られた情報を用いて特徴点の抽出を行ってもよい。すなわち本変形例では、演算装置1が演算することで「センシング情報に基づく情報」を生成し、判定部113は、推定出力と「センシング情報に基づく情報」とを比較する。なおこの場合には、演算装置1による特徴点を抽出する処理に用いられる演算パラメータもセンサ仕様142に含まれる。
(変形例5)
図4に示した地図情報141は一例に過ぎない。たとえば道路幅のフィールドの代わりに、レーン数、白線の有無、白線の種類などのフィールドを設けてもよい。
―第2の実施の形態―
本発明に係る演算装置の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、推定出力の算出において車両9と評価エリアの位置関係をさらに考慮する点で、第1の実施の形態と異なる。
本実施の形態では推定部112は、それぞれの評価エリアについて、車両9との位置関係をさらに考慮して推定出力を推定する。具体的には推定部112は、評価エリアと車両9との距離および視界をさらに考慮する。評価エリアと車両9との距離が遠いほど、センサが取得可能な評価エリアの情報が減少し、センサが出力する特徴点の数も減少すると考えられるためである。また、車両9と評価エリアとの間に障害物が存在する場合は、センサは障害物に遮られて評価エリアの情報を取得できなくなり、センサが出力する特徴点の数も減少すると考えられるためである。なお障害物には、地面に固定された建物などの静的な障害物だけでなく、車両や歩行者などの動的な障害物も含まれる。
たとえば推定部112は、車両9と評価エリアとの距離を、5m未満、5m~10m、10~20m、20m以上の4つの区分に分類し、推定出力における特徴点の数をそれぞれ1倍、0.8倍、0.6倍、0.2倍に補正する。たとえばある評価エリアと車両9との距離が8mの場合には、推定部112は推定出力における特徴点の数を第1の実施の形態における手法により算出した数の0.8倍とする。
たとえば推定部112は、車両9と評価エリアとの間に障害物が存在する場合は、障害物によりセンサが測定不可能な評価エリアの面積を算出し、評価エリアの全体面積との比率で推定出力における特徴点の数を減じる。たとえばある評価エリアと車両9の間に障害物が存在し、その障害物によりその評価エリアの30%が測定不可能な場合は、推定部112は推定出力における特徴点の数を第1の実施の形態における手法により算出した数の0.7倍、すなわち30%減とする。
さらに例示すると、ある評価エリアと車両9との距離が8mであり、さらに車両9と評価エリアとの間に障害物がありその障害物によりその評価エリアの30%が測定不可能な場合は、推定部112は次のように算出する。すなわち推定部112は、0.8倍と0.7倍とをかけあわせると0.56倍なので、推定出力における特徴点の数を第1の実施の形態における手法により算出した数の0.56倍とする。
上述した第2の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(4)演算装置1は車両9に搭載される。推定部112は、センサ8と評価エリアとの位置関係を用いて推定出力を推定する。そのため、誤検知や不検知の誤判定率を低減する効果がある。
―第3の実施の形態―
図7~図8を参照して、本発明に係る演算装置の第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、センサ出力の履歴を記録し、センサ出力の履歴を有する評価エリアでは、推定出力の代わりにセンサ出力を用いる点で、第1の実施の形態と異なる。
第3の実施の形態では、記憶部4に外界認識履歴143がさらに格納される。また、推定部112の動作が後述するように第1の実施の形態と異なる。
(外界認識履歴143)
図7は、外界認識履歴143の一例を示す図である。外界認識履歴143は、1または複数のレコードから構成される。外界認識履歴143の各レコードは、ノードペアと履歴のフィールドを有する。ノードペアのフィールドには、評価エリアを特定するノードの組合せ情報が格納される。ただしノードの組合せの代わりに、評価エリアの名称、たとえば「A12」などが格納されてもよい。履歴のフィールドには、ノードペアのフィールドの値で特定される評価エリアにおいて直前に測定された特徴点の数が格納される。すなわち履歴のフィールドにはゼロ以上の整数が格納される。
(フローチャート)
図8は、第3の実施の形態における演算装置1の動作を示すフローチャートである。図8は、第1の実施の形態における図6との相違点を主に記載している。図8において記載が省略されているステップS301、S302、S306、S307、S310~S312の処理は第1の実施の形態と同様であり、記載が省略されているステップ間の遷移も第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では、ステップS303の次にステップS321が実行される。ステップS321では推定部112は、処理対象の評価エリアの情報が外界認識履歴143に記録されているか否かを判断する。推定部112は、処理対象の評価エリアの情報が外界認識履歴143に記録されていると判断する場合はステップS322に進み、処理対象の評価エリアの情報が外界認識履歴143に記録されていないと判断する場合はステップS304に進む。ステップS322では推定部112は、外界認識履歴143に記録されている履歴を処理対象の推定出力として読み込んでステップS305に進む。ステップS304およびステップS305の処理は第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
ステップS309の直前にステップS323が追加される。ステップS323では判定部113は、ステップS301において受信したセンサ出力における処理対象の評価エリア内の特徴点の数を履歴として外界認識履歴143に記録してステップS309に進む。なお判定部113は、外界認識履歴143に処理対象の評価エリアの履歴が記録されている場合には履歴を上書きし、外界認識履歴143に処理対象の評価エリアの履歴が記録されていない場合には新たなレコードを作成して履歴を記録する。ステップS309以降の処理は第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
上述した第3の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(5)判定部113は、センシング情報に含まれる特定のエリアの特徴点の数を特定のエリアと関連付けて外界認識履歴143として記憶部14に格納する。推定部112は、推定出力の算出対象であるエリアが外界認識履歴143に含まれる場合は、推定出力の算出対象であるエリアに関連付けられた特徴点の数を推定出力とする。そのため、センシング情報の採否をより高精度に判断できる。
(第3の実施の形態の変形例)
第3の実施の形態では、ステップS305~S307の判断基準は処理対象の履歴の有無によらず一定であった。しかしステップS305~S307の判断基準は処理対象の履歴の有無により変更してもよい。たとえば、ステップS321において肯定判断する場合には、従前のセンサの出力を評価対象とするので、ステップS305の判断基準を厳しめに設定してもよい。
具体的には、ステップS321において否定判断された場合には、ステップS305においてセンサ出力の特徴点の数が推定出力の特徴点の数の0.8倍~1.2倍のであることを条件として肯定判断する。その一方で、ステップS321において否定判断された場合には、ステップS305においてセンサ出力の特徴点の数が推定出力の特徴点の数の0.9倍~1.1倍のであることを条件として肯定判断してもよい。
―第4の実施の形態―
図9を参照して、本発明に係る演算装置の第4の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、センサが環境から受ける影響を考慮する点で、第1の実施の形態と異なる。第4の実施の形態のハードウエア構成は第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
(機能構成)
図9は、本実施の形態における演算装置1の機能構成図である。演算装置1は、その機能として車両9の周囲環境の状態を検出する環境検出部115をさらに有する。環境検出部115は、車両9に搭載される照度センサや温度センサが検出する情報を取得してもよいし、無線通信により車両9の外部から天気や温度の情報を取得してもよいし、車両9の動作を検出して周囲環境の状態を間接的に検出してもよい。たとえば環境検出部115は、車両9の前照灯が点灯された場合に周囲が暗くなったことを間接的に検出してもよいし、車両9のワイパーが動作された場合に雨が降っていることを間接的に検出してもよい。
センサ8は採用するセンサ素子の種類により様々な周囲環境の影響を受ける。たとえばカメラは、光量が少ない夜には得られる情報が減少することやノイズが増えやすいことが知られている。カメラやレーザレンジファインダやソナーは、雨や霧によりセンシング可能な範囲が狭まる。また温度変化により歪みが増加して検出の精度が低下するセンサ素子も存在する。なお、波長の違いはあるが、カメラ、レーザレンジファインダ、およびソナーのいずれも反射波を検知するセンサである。また以下では、カメラ、レーザレンジファインダ、およびソナーをまとめて「カメラ等」と呼ぶ。
本実施の形態では推定部112は、センサ仕様142および地図情報141に加えて、環境検出部115の出力を用いて推定出力を推定する。たとえば推定部112は、環境検出部115が車両9のワイパーの動作を検出すると、センサ8に含まれるカメラ等の検出範囲が狭まることからセンサ8の推定出力に含まれる特徴点の数を減少させる。たとえば推定部112は、センサ仕様142を参照して雨の影響によりカメラ等の検出範囲が狭まる領域を特定し、その領域の特徴点をゼロと見積もることで推定出力に含まれる特徴点の数を減少させる。
上述した第4の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(6)演算装置1は、センサ8の周囲環境の状態を検出する環境検出部115を備える。推定部112は、環境検出部115が検出するセンサ8の周囲環境の状態を用いて推定出力を推定する。そのため演算装置1は、周囲環境の影響を受けるセンサ8の出力を精度よく見積もることができる。
(7)センサ8には降雨の影響で検出範囲が狭まるセンサが含まれる。推定部112は、環境検出部115が演算装置1を搭載する車両9のワイパーの動作を検出すると、推定出力に含まれる特徴点の数を減少させる。なお、降雨の影響で検出範囲が狭まるセンサとは、反射波を検知するセンサ、すなわちカメラ等が含まれる。
上述した各実施の形態および変形例において、機能ブロックの構成は一例に過ぎない。別々の機能ブロックとして示したいくつかの機能構成を一体に構成してもよいし、1つの機能ブロック図で表した構成を2以上の機能に分割してもよい。また各機能ブロックが有する機能の一部を他の機能ブロックが備える構成としてもよい。
上述した各実施の形態および変形例において、プログラムはROM12に格納されるとしたが、プログラムは記憶部14に格納されていてもよい。また必要なときにインタフェース15を介して、他の装置から媒体を介してプログラムが読み込まれてもよい。ここで媒体とは、たとえば入出力インタフェースに着脱可能な記憶媒体、または通信媒体、すなわち有線、無線、光などのネットワーク、または当該ネットワークを伝搬する搬送波やディジタル信号、を指す。また、プログラムにより実現される機能の一部または全部がハードウエア回路やFPGAにより実現されてもよい。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1…演算装置
4…記憶部
6…通信部
8…センサ
9…車両
111…受信部
112…推定部
113…判定部
114…センサ利用部
115…環境検出部
141…地図情報
142…センサ仕様
143…外界認識履歴

Claims (8)

  1. センサと接続され前記センサがセンシングして得られた出力であるセンシング情報を受信する受信部と、
    地図情報を格納する記憶部と、
    前記センサの仕様および前記地図情報を用いて、得られると期待される前記センサの出力である推定出力を推定する推定部と、
    前記推定出力と、前記センシング情報に基づく情報とを比較して、前記センシング情報の採否を判断する判定部とを備え
    前記センシング情報および前記推定出力には特徴を有する点である特徴点の位置情報が含まれ、
    前記判定部は、所定のエリアにおける前記センシング情報の前記特徴点の数と、前記所定のエリアにおける前記推定出力の前記特徴点の数とを比較して前記センシング情報の採否を判断する演算装置。
  2. 請求項に記載の演算装置において、
    前記判定部は、前記所定のエリアにおいて、前記センシング情報の前記特徴点の数と前記推定出力の前記特徴点の数とが略同一の場合、および前記センシング情報の前記特徴点の数が前記推定出力の前記特徴点の数よりも十分に多い場合に前記センシング情報を採用する演算装置。
  3. 請求項1に記載の演算装置において、
    前記演算装置は車両に搭載され、
    前記推定部はさらに、前記センサと前記所定のエリアとの位置関係を用いて前記推定出力を推定する演算装置。
  4. 請求項1に記載の演算装置において、
    前記判定部は、前記センシング情報に含まれる特定のエリアの前記特徴点の数を前記特定のエリアと関連付けて外界認識履歴として前記記憶部に格納し、
    前記推定部は、前記推定出力の算出対象であるエリアが前記外界認識履歴に含まれる場合は、前記推定出力の算出対象であるエリアに関連付けられた前記特徴点の数を前記推定出力とする演算装置。
  5. 請求項に記載の演算装置において、
    前記センサの周囲環境の状態を検出する環境検出部をさらに備え、
    前記推定部はさらに、前記環境検出部が検出する前記センサの周囲環境の状態を用いて前記推定出力を推定する演算装置。
  6. 請求項に記載の演算装置において、
    前記センサには降雨の影響で検出範囲が狭まるセンサが含まれ、
    前記推定部は、前記環境検出部が前記演算装置を搭載する車両のワイパーの動作を検出すると、前記推定出力に含まれる前記特徴点の数を減少させる演算装置。
  7. 請求項に記載の演算装置において、
    前記降雨の影響で検出範囲が狭まるセンサには反射波を検知するセンサが含まれる演算装置。
  8. 請求項7に記載の演算装置において、
    前記反射波を検知するセンサにはカメラが含まれる演算装置。
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