JP7253451B2 - 燃料硫黄分検知装置及び検知方法 - Google Patents

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本発明は内燃機関、ボイラーなどに使用される液体燃料の硫黄分検知装置及び検知方法に関し、特にはディーゼル機関に使用される液体燃料について硫黄分を検知しようとするものである。
ガソリンや軽油などの液体燃料とされるものに含まれる硫黄分は、主として燃料を製造する過程で除去されており、我国ではガソリンや軽油中の硫黄分規制値が、2007年以降10ppm(0.001%)とされていて、この規制値以下になるように脱硫されている。
そして、内燃機関類においては、こうした高度の硫黄分規制値が守られている燃料を使用することを前提にして、排出ガス中に含まれるPM(粒子状物質)やNOx(窒素酸化物)といった大気汚染物質を触媒反応を利用した排出ガス浄化装置によって低減するようにしている。
海外においても排出ガス規制の強化にともない、燃料中の硫黄分に対する規制も厳しくなりつつある。しかしながら、地域によっては燃料の流通経路が不透明であり、規制値を外れた燃料をうっかり給油してしまった場合、上記規制に合う燃料に対して有効に機能するように備えられているPMやNOxに対する排出ガス浄化装置が損傷を受け、壊れてしまうことがユーザーや車両メーカーの懸念となっている。
液体燃料中に含有されている硫黄を測定する方法として、国内ではJIS K2541-1(酸水素炎燃焼式ジメチルスルホナゾIII滴定法)、JIS K2541-2(微量電量滴定式酸化法)、JIS K2541-3(燃焼管式空気法)、JIS K2541-4(放射線式励起法)、JIS K2541-5(ボンベ式質量法)、JIS K2541-6(紫外蛍光法)、およびJIS K2541-7(波長分散蛍光X線法)がJIS規格で規定されている。海外においてもこれらと同一原理の試験法がISOやASTMで規定されている。
しかしながら、これらの試験法による計測は精度良く硫黄分を測定できる反面、装置が高価かつ測定に時間を要する等、車両に給油等した全ての燃料の硫黄分を迅速に測定するには不向きである。
また、液体燃料中に含有されている硫黄を測定する方法として、燃料を水素ガスで接触的に還元し、硫黄分を硫化水素としてこれを検出、定量することが古くから知られているが、これも装置及び操作が煩雑で、簡易に硫黄量を知ることが難しい。(特許文献1)
特開昭55-110953号公報
本発明は、使用に供される液体燃料が含有する硫黄分を簡単、かつ迅速に測定することができ、これによって規格外の液体燃料を使用しないようにするか、排ガス浄化装置をバイパスさせるなどの後処理装置保護の手段を講じることができるようにするものである。
本発明は、燃料タンク内に挿入した燃料吸出具と該燃料吸出具により供給された燃料を燃焼する燃焼室を備えている。該燃焼室には下方に空気導入孔があり、該空気導入孔の上方には触媒入りの火口があり、該火口の周囲に着火用加熱器が設けられている。そして燃焼室の上方には燃焼ガスの水分を吸収する吸湿フィルターがあって、この吸湿フィルターの上方にSOセンサーを設けている。SOセンサーによって燃焼ガス中のSOの濃度を検知し、検知した濃度が規定値以上の場合に点灯する警告灯を備えている。上記のSOセンサー、着火用加熱器、触媒入り火口は、ECU(エンジン・コントロール・ユニット)に連結され、SOセンサーからの信号を得て、上記警告灯の点灯をコントロールするようにして燃料硫黄分検知装置とするものであり、またこれにより検知方法とするものである。
上記燃料吸出具にはパイプ内に吸出芯が挿入されて測定用の液体燃料を吸出するようにしており、上記着火用加熱器はニクロム線等により加熱することが出来るように形成されている。
また、ECUは、SOセンサーによって検知するSO濃度の規定値を設定、変更することができるようにされている。
本発明によれば、液体燃料内の硫黄分の含量を簡便かつ迅速に知ることができるので、不用意に硫黄分が多く含まれている液体燃料を使用するようなこともなく、適正な液体燃料であるか否かを判別して排ガス浄化装置を損傷することがない。そして、これによって排ガス浄化装置を円滑に動かして低硫黄化を図り、内燃機関をスムーズに運動させることができる。
本発明の実施例を示す説明図である。
燃料タンク1にはタンク内に入っている液体燃料2を吸出するための燃料吸出具3を設けている。図示の燃料吸出具3は、燃料タンク1内に挿入されたパイプ4の中に燃料吸出用芯5を詰めている。この燃料吸出用芯5には、合成繊維、グラス繊維、天然繊維、不織布その他を使用した燈心状のものを使用することができる。
上記燃料吸出具3の上方には、燃焼室6が位置している。この燃焼室6内には、燃料タンク1から吸出された液体燃料を燃焼させるための火口7を設けている。この火口7には、燃焼反応が円滑に進むように適宜に触媒を保持させるようにすると好ましい。
上記燃焼室6の下方には空気導入孔8を設けており、上記火口7に燃焼用の空気を供給することができるようになっている。
上記した火口7の周囲を着火用加熱器9が取り囲んでおり、燃料吸出具3から供給された液体燃料2を火口7部位で燃焼できるように着火することができるようにしている。この着火用加熱器9は適宜の材料で形成することができるが、図示のものでは電気10によって昇温できるニクロム線を使用している。
着火用加熱器9による着火操作の制御は、ECU(エンジン・コントロール・ユニット)12によって行うとよい。
上記火口7において液体燃料が燃焼されると、燃料中に含有されている硫黄分はSOに酸化され、燃焼ガスは燃焼室6内を上昇して上方に位置する吸湿フィルター13によって、燃焼によって生じた水分が吸収される。この吸湿フィルター13を通過して除湿された燃焼ガスは、その上部に位置するSOセンサー14によってSOの量を感知し、その感知信号は上記ECU12に送られる。
SOセンサー14から受取った感知信号により、SOの濃度が規定値を越えたことをECUが認知した場合には警告灯15を点灯し、規格外の液体燃料であることを告知する。
上記警告灯が点灯しない場合には、液体燃料をそのまま安全に使用することができるし、警告灯が点灯した場合には、燃料としての使用を避けるようにすると良い。
また、警告灯が点灯した場合であっても、この液体燃料を使用しなければならないような場合には、排気ガスが排ガス浄化装置を通らないように予め設けておいたバイパス管を通って排出されるようにすることもできる。
上記SOの濃度の規定値についてはECUによって変更することができるようになっており、状況に応じて適宜に設定を変えることができる。
また、燃料計および燃料給油口キャップの開閉センサーのどちらか一方又はそれらの双方と連動させ、燃料を補給していることを判断する装置を設けるとよい。新たに燃料が補給、充填されたことを判断したときに上記燃料硫黄分検知装置を自動的に稼働させるようにすると一層便利である。これによって、給油を途中でストップするようにすることもできる。
この燃料硫黄分検知装置は、通常、ディーゼル機関などの内燃機関を備えている各種車両に設置すると便利に使用することができるが、各種車両に設置しない状態においても同様に有効に使用することが出来る。
1 燃料タンク
3 燃料吸出具
6 燃焼室
7 火口
9 着火用加熱器
12 ECU
13 吸湿フィルター
14 SOセンサー
15 警告灯

Claims (6)

  1. 燃料タンク内に挿入した燃料吸出具、該燃料吸出具により供給された燃料を燃焼する燃焼室、該燃焼室に設けた空気導入孔、該空気導入孔の上方に位置する触媒入りの火口、該火口の周囲に設けた着火用加熱器、上記燃焼室の上方に形成した燃焼ガスの水分を吸収する吸湿フィルター、該吸湿フィルターの上方に設けたSOセンサー、SOセンサーによって検知した燃焼ガス中のSO濃度が規定値以上の場合に点灯する警告灯、並びに着火用加熱器、触媒入り火口、SOセンサーに指令を与えて警告灯の点灯をコントロールするECU(エンジン・コントロール・ユニット)を具備する燃料硫黄分検知装置。
  2. 上記燃料吸出具はパイプ内に吸出用芯が挿入されている請求項1に記載の燃料硫黄分検知装置。
  3. 上記着火用加熱器は加熱用のニクロム線によって形成されている請求項1又は2に記載の燃料硫黄分検知装置。
  4. 上記ECUは、SOセンサーによって検知するSO濃度の規定値を設定、変更することができる請求項1~3のいずれかに記載の燃料硫黄分検知装置。
  5. 燃料タンク内に燃料吸出具を挿入し、燃料吸出具により吸出された燃料を燃焼室に導入し、該燃焼室の下方に空気導入孔を有しその上方に位置する触媒入りの火口に燃料を供給し、該火口の周囲に設けた着火用加熱器によって燃料に点火し、燃焼ガスの水分を燃焼室の上方に形成した吸湿フィルターによって吸収、除去し、更に該吸湿フィルターの上方に設けたSOセンサーによってSO濃度を測定し、燃焼ガス中のSO濃度が規定値以上の場合に警告灯を点灯する燃料硫黄分検知方法。
  6. 上記火口における燃料の燃焼、着火用加熱器の作動、SOセンサーによるSO濃度の測定、警告灯の点灯をECU(エンジン・コントロール・ユニット)によってコントロールする請求項5に記載の燃料硫黄分検知方法。
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