JP7252720B2 - アクチュエータ - Google Patents
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Description
しかしながら、可動体を重くする場合、可動体の構成部品を厚くする、面積を大きくするなどが考えられるが、可動体の可動範囲を確保するためには、厚さや面積の増大の分、全体が大きくなって、製品サイズの大型化を招くおそれがある。
この重量調整部材による寸法の増加を第1方向にすることができ、大型化の抑制に有利である。また、この態様とすることで、ヨークに対する重量調整部材の取り付けが容易になる。
重量調整部材が重心に対して点対称に設けられるので、重量バランスが均衡して、安定した振動を行わせることができる。
本発明では、第1方向に沿って設けられた凸部が支持体に当接するストッパ機構を設けたことにより、接続体が押し潰されることなく、復元可能な範囲に制限される。これにより、接続体を確実に保護することができる。
ヨークに設けられる重量調整部材を磁性材料からなる構成とすることで、第1磁石からの磁束を集中させて、ヨークからの磁気漏れを防止することができる。
補助ヨーク部材は磁気駆動回路の一部を構成することができるとともに、磁性材料により比較的厚肉に形成されるので、その一部を屈曲させて凸部を形成すれば、落下衝撃時に変形しにくい凸部を得ることができる。
以下の説明において、互いに交差する3つの方向を各々、第1方向、第2方向および第3方向とし、本実施形態では、第1方向をZ軸方向、第2方向をX軸方向、第3方向をY軸方向として、以降、第1方向Z、第2方向X、第3方向Yとして説明する。また、第1方向Z、第2方向Xおよび第3方向Yは、互いに直交する方向である。また、第2方向Xの一方側にX1を付し、第2方向Xの他方側にX2を付し、第3方向Yの一方側にY1を付し、第3方向Yの他方側にY2を付し、第1方向Zの一方側にZ1を付し、第1方向Zの他方側にZ2を付して説明する。
図1は、一実施形態のアクチュエータ1の外観を示す斜視図である。
この図1に示すアクチュエータ1は、第3方向Yに長手方向を向けた直方体形状を有しており、アクチュエータ1を手にした利用者に対して第2方向Xの振動によって情報を報知する。従って、アクチュエータ1は、ゲーム機の操作部材等として利用することができ、振動等によって新たな感覚を実感することができる。
図2、図3、および図5に示すように、アクチュエータ1は、アクチュエータ1の外形を規定する角形のケース3等を含む支持体2と、ケース3の内部で支持体2に対して第2方向Xに移動可能に支持された可動体6と、可動体6を支持体2に対して第2方向Xに移動させる磁気駆動回路1aとを有しており、磁気駆動回路1aによって可動体6が第2方向Xに振動することによって情報を出力する。磁気駆動回路1aは、第1方向Zで対向するコイル5と永久磁石71,72とを有する。本形態では、コイル5が支持体2の側に設けられ、永久磁石71,72が可動体6の側に設けられている。
本形態においては、以下に説明するように、支持体2は、ケース3、コイルホルダ4、コイル5、給電基板10を有しており、可動体6は、永久磁石(第1磁石71および第2磁石72)、およびヨーク(第1ヨーク81および第2ヨーク82)を有している。この場合、コイルホルダ4に保持されたコイル5に対して、第1方向Zの一方側Z1に第1磁石71が配置され、他方側Z2に第2磁石72が配置される。また、可動体6は、可動体6と支持体2との間に設けられた接続体91、92を介して支持体2に支持されている。接続体91、92は、弾性または粘弾性の少なくとも一方を備えた材料により形成されている。
図2および図3に示すように、可動体6は、コイル5に対して第1方向Zの一方側Z1に配置された磁性板からなる第1ヨーク81と、コイル5に第1方向Zの一方側Z1で対向するように第1ヨーク81の第1方向Zの他方側Z2の面に保持された平板状の第1磁石71とを有している。また、可動体6は、コイル5に対して第1方向Zの他方側Z2に配置された磁性板からなる第2ヨーク82と、コイル5に第1方向Zの他方側Z2で対向するように第2ヨーク82の第1方向Zの一方側Z1の面に保持された平板状の第2磁石72とを有している。本形態において、可動体6は、第1ヨーク81、第1磁石71、第2ヨーク82、および第2磁石72によって構成されている。
第2ヨーク82は、第2磁石72が固定された第1板部821と、第1板部821の第2方向Xの両側の端部から第1方向Zの一方側Z1に折れ曲がった一対の連結部822とを有している。本形態において、第1ヨーク81の一対の張り出し部812には、第2ヨーク82の一対の連結部822の先端部が溶接等の方法で連結されている。
また、第1ヨーク81の第1板部811における第1方向Zの一方側Z1(第1磁石71が設けられている側とは反対側)には板状の第1重量調整部材85が重ねられた状態に固定されている。また、第2ヨーク82の第2板部821における第1方向Zの他方側Z2(第2磁石72が設けられている側とは反対側)には板状の第2重量調整部材86が重ねられた状態に固定されている。つまり、両重量調整部材85,86は、第1ヨーク81の第1板部811における第1方向Zの一方側Z1および第2ヨーク822の第2板部821における第1方向Zの他方側Z2の表面にそれぞれ設けられている。これら重量調整部材85,86が第1ヨーク81および第2ヨーク82に固定されることにより、可動体6全体の重量が増加する。このため、この重量調整部材85,86の重量を適宜に設定することにより、可動体6の重量を調整して、所望の振動特性を得ることが可能になる。
本実施形態では、これら重量調整部材85,86は、第1ヨーク81および第2ヨーク82と同じ磁性材料により形成されている。したがって、両ヨーク81,82とともに磁気回路の一部を構成している。第1ヨーク81と第1重量調整部材85、および第2ヨーク82と第2重量調整部材86は、それぞれ溶接によって固定される。
また、両重量調整部材85,86は全体としては板状に形成され、それぞれ平板部851,861を有している。また、第1補助ヨーク85は、平板部851における第3方向Yの両端部に、第2方向Xの両縁部を第1方向Zの一方側Z1に折り曲げて凸部852が形成されており、第2補助ヨーク86は、平板部861における第3方向Yの両端部に、第2方向Xの両縁部を第1方向Zの他方側Z2に折り曲げて凸部862が形成されている。
なお、第1磁石71および第2磁石72は各々、第1方向の一方側X1と第1方向の他方側X2とが異なる極に着磁されている。
図1および図6に示すように、支持体2において、ケース3は、第1方向Zの一方側Z1に位置する第1ケース部材31と、第1方向Zの他方側Z2で第1ケース部材31と重なる第2ケース部材32とを有しており、第1ケース部材31の第2方向Xの両側に設けられた一対の側板部311と、第2ケース部材32の第2方向Xの両側に設けられた一対の側板部321とが一部重ねられることにより、これら側板部311,321とその間の板状部312,322とにより、角筒状のケース3を構成する。その際、第1ケース部材31と第2ケース部材32との間には、コイルホルダ4、コイル5および可動体6が収容される。本形態において、ケース3は、第3方向Yの両端が開口部になっている。また、ケース3はステンレスなどの金属板からなるが樹脂製であってもよい。
また、第2方向Xの一方側X1および他方側X2に、板部41の第1方向Zの一方側Z1および他方側Z2の両方に延びる側板部411,412が形成されている。これら側板部411,412は、第3方向Yの中間位置に、第1方向Zの一方側Z1を切除するように開口部413が形成されており、開口部413内に板部41の第2方向Xの両側の端面が露出している。このため、側板部411,412は、第1方向Zの一方側Z1においては第3方向Yに分離した形状とされ、他方側Z2においては連結部411c,412cにより連結された形状とされる。
また、第2方向Xの両側に配置される側板部411,412の内面には、第1方向Zに沿う溝状の凹部411a,412aが複数形成されており、板部41の表面の複数の溝状の凹部41aにそれぞれ連通している。
また、コイルホルダ4の四隅部には、第1方向Zの一方側Z1および他方側Z2に延びる角柱状の補強部42が形成されており、第1ケース部材31と第2ケース部材32とを組み合わせたときに、第1ケース部材31の一対の側板部311、および第2ケース部材32の一対の側板部321に形成された切欠き313,323に補強部42が係合するようになっている。
また、側板部411,412の外面には、第1ケース部材31の係合穴314および第2ケース部材32の係合穴325が係合する爪部43が形成されている。
支持体2は、コイルホルダ4のコイル配置穴410および板部41に第1方向Zの一方側Z1から重なる第1プレート47を有しており、少なくともコイル5の空芯部50に充填された接着剤によって、コイル5は、第1プレート47および板部41に固定されている。従って、コイル5は、第1プレート47を介して第1磁石71と第1方向Zで対向している。また、接着剤によって、第1プレート47は板部41に固定されている。
また、支持体2は、コイル配置穴410および板部41に第1方向Zの他方側Z2から重なる第2プレート48を有しており、少なくともコイル5の空芯部50に充填された接着剤からなる接着剤によって、コイル5は、第2プレート48に固定されている。従って、コイル5は、第2プレート48を介して第2磁石72と第1方向Zで対向している。また、接着剤によって、第2プレート48は板部41に固定されている。
板部41に形成された凹部41a等は、接着剤の溜り部になっている。
本形態において、第1プレート47および第2プレート48は、非磁性材料からなる。本形態において、第1プレート47および第2プレート48は、金属板からなる。より具体的には、第1プレート47および第2プレート48は、非磁性のステンレンス板からなる。
第1プレート47は、第3方向Yの両端で第1方向Zの一方側Z1に折れ曲がった屈曲部473と、第2方向Xの両端で第1方向Zの他方側Z2に折れ曲がった屈曲部474とを有している。第2プレート48は、第3方向Yの両端で第1方向Zの他方側Z2に折れ曲がった屈曲部483と、第2方向Xの両端で第1方向Zの一方側Z1に折れ曲がった屈曲部484とを有している。従って、第1プレート47および第2プレート48は、屈曲部473、474、483、484によって折れ曲がりに対する強度が高められている。
また、コイルホルダ4は、第1プレート47の爪状の凸部472又は第2プレート48の凸部482と係合して第1プレート47を保持する凹部411a,421aを有している。このため、接着剤が硬化するまで、第1プレート47および第2プレート48を治具等で支持する必要がない。
図2、図3、図7および図9に示すように、可動体6は、可動体6と支持体2との間に設けられた接続体91、92によって第2方向Xおよび第3方向Yに移動可能に支持されている。
ここで、粘弾性とは、粘性と弾性の両方を合わせた性質のことであり、ゲル状部材、プラスチック、ゴム等の高分子物質に顕著に見られる性質である。従って、粘弾性部材として、各種ゲル状部材を用いることができる。また、粘弾性部材として、天然ゴム、ジエン系ゴム(例えば、スチレン・ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム)、クロロプレンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム等)、非ジエン系ゴム(例えば、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム等)、熱可塑性エラストマー等の各種ゴム材料およびそれらの変性材料を用いてもよい。
なお、接続体91、92と第1重量調整部材85の平板部851や第2重量調整部材86の平板部861との固定、および接続体91、92と第1ケース部材31や第2ケース部材32との固定は、接着剤、粘着剤、あるいはシリコーンゲルの粘着性を利用して行われる。
ここで、接続体91、92は、支持体2と可動体6とにおいて第2方向X(振動方向)に対して交差する第1方向Zで対向する位置に設けられているため、可動体6が第2方向Xに振動した際、そのせん断方向に変形して共振を防止する。このため、可動体6が第2方向Xに振動しても、接続体91、92の弾性率の変化が小さいので、可動体6の共振を効果的に抑制することができる。
この場合、接続体91、92は、支持体2と可動体6との間で第1方向Zに圧縮された状態にある。従って、接続体91、92は、可動体6の移動に確実に追従するので、可動体6の共振を効果的に防止することができる。例えば、接続体91,92の自由な状態の厚さに対して1割程度小さい厚さに圧縮される。図2において、接続体91,92の端部が第1重量調整部材85の平板部851あるいは第2重量調整部材86の平板部861に重なった状態に示したが、その重なり部分は接続体91,92の圧縮代を示す。
本形態では、外部からの衝撃によって、可動体6が第1方向Z、第2方向Xおよび第3方向Yに移動する際の可動範囲を制限するストッパ機構が設けられている。
より具体的には、前述したように、第1重量調整部材85における平板部851の第1方向Zの一方側Z1に凸部852が第1ケース部材31の板状部312に向けて突出形成され、第2重量調整部材86における平板部861の第1方向Zの他方側Z2に凸部862が第2ケース部材32の板状部322に向けて形成されている。外部からの衝撃によって、可動体6が第1方向Zに移動した際、その一方側Z1への移動に際しては第1重量調整部材81の凸部852が第1ケース部材31の板状部312に当接して、一方側Z1への移動範囲を規制する。可動体6が第1方向Zの他方側Z2に移動した際には、第2重量調整部材86の凸部862が第2ケース部材32の板状部322に当接して、他方側Z2への移動範囲を規制する。つまり、これら凸部852,862と、その凸部852,862が対向している各ケース部材31,32の板状部(受け部)312,322とにより、可動体6の第1方向Zの移動範囲を制限する第1ストッパ機構が構成される。
この場合、図2および図3に示すように、第1方向Zの一方側Z1あるいは他方側Z2から視たときに、凸部852,862は、可動体6の重心Cに対して点対称に設けられている。各重量調整部材85,86の平板部851,861について視れば、各平板部851,861の第1方向Zの一方側Z1あるいは他方側Z2から視たときの図形中心(図5の符号Cで示す位置)に対して点対称に凸部852,862が設けられている。各凸部852,862の高さHは、各重量調整部材85,86に同一に揃えられている。これら凸部852,862の高さHは、第1重量調整部材85と第1ケース部材31との間に設けられている接続体91および第2重量調整部材86と第2ケース部材32との間に設けられている接続体92の厚さ(各重量調整部材85,86の平板部851,861と各ケース部材31,32の板状部312,322との間の間隔T)よりも小さいが、凸部852,862が板状部312,322に当接したときの重量調整部材85,86の平板部851,861と各ケース部材31,32の板状部312,322との間隔(すなわち、凸部852,862の高さH)まで接続体91,92が圧縮された場合でも、接続体91,92の機能が破壊されずに元の位置に復元可能な程度に設定される。
この場合、可動体6の第1方向Zの移動範囲は、図3に示すように、その一方側Z1および他方側Z2にそれぞれg1の範囲に制限される。
また、可動体6において、第1ヨーク81の張り出し部812および第2ヨーク82の連結部822は各々、コイルホルダ4の側板部411,412に形成されている開口部413内に配置されている。また、連結部822における第3方向Yの両端部には、突出部822aが形成されており、この突出部822aの先端が、開口部413を形成している側板部411,421の端面413aに対向している。したがって、連結部822の突出部822aと側板部411,412の端面413aとは、外部からの衝撃によって、可動体6が第3方向Yに移動した際に当接して、第3方向Yの可動範囲を規定する第3ストッパ機構になっている。この第3ストッパ機構では、図5に示すように、可動体6の第3方向Yの移動範囲を一方側Y1および他方側Y2にそれぞれg3の範囲に制限している。
本実施形態のアクチュエータ1では、コイルホルダ4の第3方向Yの一方側Y1の端部に給電基板10が設けられている。この給電基板10のランド16a、16bには、コイル5を構成するコイル線56がハンダ等により接続されている。本形態において、給電基板10は剛性基板である。
本形態では、コイルホルダ4のうち、第3方向Yの一方側で側板部411,412,414に囲まれた開口部に給電基板10が保持されている。本形態において、コイル線56は、コイルホルダ4の板部41の端部の第1方向Zの他方側Z2の面に形成された2本のガイド溝41cを通ってコイル5から第3方向Yの一方側Y1に引き出された後、第1方向Zの一方側Z1から他方側Z2に向けて延在し、給電基板10に接続されている。
本形態のアクチュエータ1において、給電基板10を介して外部(上位の機器)からコイル5に給電すると、コイル5、第1磁石71および第2磁石72を備えた磁気駆動回路1aによって、可動体6が第2方向Xに往復移動する。従って、アクチュエータ1を手に持っていた利用者は、アクチュエータ1からの振動によって情報を得ることができる。その際、コイル5に印加される信号波形については、伝達すべき情報によって、周波数を変化させる。また、コイル5に印加される信号波形については極性を反転させるが、その際、駆動信号の極性が負の期間と正の期間とにおいて電圧の変化に対して緩急の差を設ける。その結果、可動体6が第2方向Xの一方側X1に移動する際の加速度と可動体6が第2方向Xの他方側X2に移動する際の加速度との間に差が発生する。従って、利用者に対して、アクチュエータ1が第2方向Xの一方側X1あるいは他方側X2に移動するような錯覚を感じさせることができる。
この場合、その振動により操作者に伝わる感覚は、可動体6の重量によって異なる。可動体6が重くなるほど、強い振動が感じられる。本形態においては、可動体6の第1ヨーク81に第1重量調整部材85、第2ヨーク82に第2重量調整部材86がそれぞれ設けられているので、これら重量調整部材85,86の分、可動体6の重量が大きくなっている。このため、この重量調整部材85,86の重量を適宜に設定しておくことで、可動体6の重量を調整して、振動特性を所望のものに制御することができる。
ここで、可動体6の共振周波数Fは、F=(1/2π)×√(K/m)によって求められる。Kは振動系のばね定数、mは振動系の質量である。したがって、重量調整部材85,86によって可動体6の質量を調整することにより、共振周波数を所望のものに設定することが可能である。
なお、本形態では、重量調整部材85,86を磁性材料によって形成しているので、磁石71,72からの磁束を集中させて、磁気漏れを防止することができる。
これら第2方向Xおよび第3方向Yの移動においては、接続体91,92はせん断方向に変形する。
一方、第1方向Zの他方側Z2に可動体6が移動する場合は、第2重量調整部材86と第2ケース部材32との間に配置されている接続体92が圧縮され、第1重量調整部材85と第1ケース部材31との間に配置されている接続体91が引き伸ばされる。このうち、第2重量調整部材86と第2ケース部材32との間に配置されている接続体92は、第2補助ヨーク86の凸部862が第2ケース部材32に当接した時点で圧縮範囲が規制され、それ以上押し潰されることはない。
したがって、第1方向Zのいずれの側に移動する場合でも、第1ストッパ機構により接続体91,92の圧縮範囲は接続体91,92が復元可能な範囲に制限され、その機能を有効に維持することができる。
この第1方向Zの移動範囲は、凸部852,862の高さHを調整することにより、適宜に設定することができる。
(他の実施の形態)
上記実施の形態では、重量調整部材85,86を磁性材料により形成して、補助ヨーク部材としても機能させたが、重量調整部材としては、樹脂等からなるものとしてもよい。その場合、ヨーク81,82に接着剤等によって固定してもよい。重量調整部材を樹脂等の非磁性材によって形成する場合、異なる重量のものに変更した場合でも、磁気回路への影響はないので、磁気回路への影響を考慮することなく重量について設計すればよい。
また、重量調整部材を板状に形成したが、ブロック状等に形成してもよい。例えば、凸部852,862が設けられている位置に、この凸部に代えて、ブロック状の重量調整部材を設けてもよい。
さらに、本発明としては、第1ヨーク81の第1板部811において第1磁石71が設けられている側、および第2ヨーク82の第2板部821において第2磁石72が設けられている側に、重量調整部材を設けることを妨げるものではない。
Claims (7)
- 支持体と、前記支持体に移動可能に支持された可動体と、前記支持体に設けられたコイル、および前記可動体に設けられて前記コイルに第1方向で対向する第1磁石を備え、前記可動体を前記第1方向に対して交差する第2方向に駆動する磁気駆動回路と、を有し、前記可動体に前記第1磁石を固定する磁性材料からなるヨークが設けられ、該ヨークに、前記可動体の重量を調整するための板状の重量調整部材が設けられ、
さらに前記ヨークが平板状の前記第1磁石を固定する第1板部を備えて、前記重量調整部材は前記第1板部における前記第1方向の一方側に重ねられた状態に固定され、前記第1磁石は前記第1板部における前記第1方向の他方側に保持されていることを特徴とするアクチュエータ。 - 前記重量調整部材は、前記第1板部の前記支持体と対向する前記第1方向の一方側の表面に設けられていることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
- 前記重量調整部材は、前記第1方向の一方側から視たときに前記可動体の重心に対して点対称に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のアクチュエータ。
- 前記支持体と前記可動体とが前記第1方向で対向する位置の間に、前記支持体と前記可動体との双方に接するように配置された弾性又は粘弾性を有する接続体と、前記第1方向に沿う前記可動体の移動範囲を前記接続体が復元可能な範囲で規制するストッパ機構とを備えており、前記ストッパ機構は、前記重量調整部材に前記第1方向に沿って設けられた凸部と、前記支持体に設けられ、前記凸部を当接可能な受け部とからなることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
- 前記可動体に、前記第1磁石と対向する側とは反対側で前記コイルに対向する第2磁石が設けられ、前記ヨークは、前記第1磁石を固定する前記第1板部と、前記第2磁石を固定する第2板部とを有し、前記支持体は前記ヨークの外側を囲むケースを有し、前記接続体は、前記第1板部と前記ケースとの間、および前記第2板部と前記ケースとの間にそれぞれ設けられ、前記重量調整部材は、前記第1板部及び前記第2板部のそれぞれに設けられていることを特徴とする請求項4記載のアクチュエータ。
- 前記重量調整部材は、前記ヨークに接合される磁性材料からなる補助ヨーク部材であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
- 前記重量調整部材は、前記ヨークに接合される磁性材料からなる板状の補助ヨーク部材であり、前記凸部は、前記重量調整部材の一部を前記支持体に向けて屈曲させて形成されていることを特徴とする請求項4に記載のアクチュエータ。
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