JP7252477B2 - モータ固定構造、圧縮機、および冷凍装置 - Google Patents

モータ固定構造、圧縮機、および冷凍装置 Download PDF

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Description

本開示は、モータ固定構造、圧縮機、および冷凍装置に関する。
特許文献1には、電動機のステータとケーシングとの間に非導電性材料である樹脂を設けて、ステータとケーシング双方の接触を防止する圧縮機が開示されている。
特開2001-289173号公報
この種の圧縮機では、電動機のステータにケーシングを焼き嵌めする締結方法が広く使われている。この締結方法では、スタータとケーシングとの間に設けられる樹脂材料は、焼き嵌め時に比較的高温のケーシングに接するため、溶融や分解によって変形したり破壊されたりするおそれがある。
本開示の目的は、ステータとケーシングとの間に設けられる樹脂材料が締り嵌めにより変形したり破壊されたりすることを抑制することにある。
第1の態様は、
ケーシング(20)と、
前記ケーシング(20)の内周面に固定されるステータ(60)と、
前記ケーシング(20)の内周面と前記ステータ(60)の外周面との間に設けられる樹脂部材(12)とを備えるモータ固定構造の製造方法であって、
前記ケーシング(20)を加熱することなく、前記樹脂部材(12)を介して前記ステータ(60)を前記ケーシング(20)の内周面に締り嵌めにより固定する第1工程を含む。
第1の態様では、第1工程はケーシング(20)を加熱しないため、溶融や分解による樹脂部材(12)の変形や破壊を抑制できる。
第2の態様は、第1の態様において、
前記第1工程を行う前に、前記ケーシング(20)の内周面に前記樹脂部材(12)を設ける第2工程を含む。
第2の態様では、ケーシング(20)内の空間の真円度やケーシング(20)の寸法公差などの加工精度が比較的低い場合であっても、第2工程により樹脂部材(12)をケーシング(20)内周面に設けることで、ケーシング(20)の加工精度の低さを補うことができる。
第3の態様は、第2の態様において、
前記第1工程は、前記樹脂部材(12)が設けられた前記ケーシング(20)の内周面に前記ステータ(60)を冷やし嵌めにより固定する。
第3の態様では、ステータ(60)は、冷やし嵌めによりケーシング(20)内に固定される。ケーシング(20)は加熱されないため、溶融や分解による樹脂部材(12)の変形や破壊を抑制できる。
第4の態様は、第2の態様において、
前記第1工程は、前記樹脂部材(12)が設けられた前記ケーシング(20)の内周面に前記ステータ(60)を圧入により固定する。
第4の態様では、ステータ(60)は、圧入によりケーシング(20)内に固定される。ケーシング(20)は加熱されないため、樹脂部材(12)が溶融や分解によって変形したり破壊されたりすることを抑制できる。
第5の態様は、第2~第4の態様のいずれか1つにおいて、
前記第2工程は、インサート成形により樹脂部材(12)を前記ケーシング(20)の内周面に設ける。
第5の態様では、ケーシング(20)内の空間の真円度やケーシング(20)の寸法公差などの加工精度が比較的低い場合であっても、樹脂部材(12)をケーシング(20)内にインサート成形することにより、ケーシング(20)の加工精度の低さを補うことができる。このように成形精度の高い樹脂部材(12)にすることで、ケーシング(20)とステータ(60)との寸法精度を改善できる。また、インサート成形により簡便に樹脂部材(12)をケーシング(20)内周面に設けることができる。
第6の態様は、第1の態様において、
前記第1工程を行う前に、前記ステータ(60)の外周面に前記樹脂部材(12)を設ける第3工程を含み、
前記第1工程は、前記樹脂部材(12)が設けられた前記ステータ(60)を前記ケーシング(20)の内周面に冷やし嵌めにより固定する。
第6の態様では、第3工程および第1工程により、焼き嵌めにより生じ得る樹脂部材(12)の変形や、圧入により生じ得る樹脂部材(12)の亀裂の発生を抑制できる。ケーシング(20)は加熱されないため、ステータ(60)のコイル(65)等の劣化を抑えることができる。
第7の態様は、
ケーシング(20)と、
前記ケーシング(20)の内周面に固定されるステータ(60)と、
前記ケーシング(20)の内周面と前記ステータ(60)の外周面との間に設けられる樹脂部材(12)とを備え、
前記ステータ(60)は、前記ケーシング(20)を加熱することなく、前記樹脂部材(12)を介して、締り嵌めにより前記ケーシングの内周面に固定されるモータ固定構造である。
第7の態様では、ステータ(60)を加熱しないため、樹脂部材(12)の溶融や分解による変形や破壊が抑制される。このような樹脂部材(12)を有するモータ固定構造(10)を提供できる。
第8の態様は、第7の態様のモータ固定構造を有する圧縮機である。
第8の態様では、第7の態様のモータ固定構造(10)を有する圧縮機を提供できる。
第9の態様は、第8の態様の圧縮機を有する冷凍装置である。
第9の態様では、第8の態様の圧縮機を有する冷凍装置を提供できる。
図1は、実施形態のモータ固定構造を有する圧縮機の縦断面図である。 図2は、モータ固定構造を有する圧縮機の横断面図である。 図3は、モータ固定構造の製造方法を示すフローチャートである。 図4は、樹脂層がインサート成形されたケーシングの横断面図である。 図5は、変形例1にかかるモータ固定構造の製造方法を示すフローチャートである。 図6は、変形例2にかかるモータ固定構造の製造方法を示すフローチャートである。 図7は、変形例2にかかるモータ固定構造を有する圧縮機の横断面図である。 図8は、その他の実施形態にかかるモータ固定構造を有する圧縮機の横断面図である。 図9は、その他の実施形態にかかるモータ固定構造を有する圧縮機の横断面図である。 図10は、その他の実施形態にかかるモータ固定構造を有する圧縮機の横断面の一部を拡大した図である。 図11は、その他の実施形態にかかるモータ固定構造を有する圧縮機の横断面の一部を拡大した図である。 図12は、その他の実施形態にかかるモータ固定構造を有する圧縮機の横断面の一部を拡大した図である。
以下、本実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。図2および図7~図9では、ハッチングを一部省略している。
《実施形態》
〈モータ固定構造の構成〉
図1および図2に示すように、実施形態のモータ固定構造(10)は、流体を圧縮する圧縮機(1)を構成する。圧縮機(1)は、冷凍装置の冷媒回路に設けられて冷媒を圧縮する。モータ固定構造(10)は、冷凍装置ではない他の機器に設けられてもよい。冷凍装置には空気調和機などが含まれる。モータ固定構造(10)は、ケーシング(20)と、ステータ(60)と、樹脂層(12)とを備える。ステータ(60)は、後述するモータ(30)に含まれる。
この例では、圧縮機(1)は、ケーシング(20)とモータ(30)とに加えて、圧縮機構(40)とシャフト(50)とを備える。シャフト(50)は、モータ(30)と圧縮機構(40)とを連結する。
〔ケーシング〕
ケーシング(20)は、モータ固定構造(10)の構成部品を収容する。この例では、ケーシング(20)は、上下方向に延びて両端が閉塞された円筒状に形成される。ケーシング(20)の内周面は、円筒面となっている。ケーシング(20)は、モータ(30)と圧縮機構(40)とシャフト(50)とを収容する。シャフト(50)は、上下方向に延びる。モータ(30)は、圧縮機構(40)の上方に配置される。
この例では、ケーシング(20)には、吸入管(21)と吐出管(22)とが設けられる。吸入管(21)は、ケーシング(20)の胴部を貫通して圧縮機構(40)に接続される。吐出管(22)は、ケーシング(20)の上部を貫通してケーシング(20)の内部空間と連通する。
〔モータ〕
モータ(30)は、シャフト(50)を回転駆動する。シャフト(50)の回転駆動により、圧縮機構(40)が駆動する。
〔圧縮機構〕
圧縮機構(40)は、流体を圧縮する。この例では、圧縮機構(40)は、吸入管(21)を通じて吸入した冷媒を圧縮し、その圧縮された冷媒をケーシング(20)の内部空間に吐出する。ケーシング(20)の内部空間に吐出された冷媒は、吐出管(22)を通じて吐出される。この例では、圧縮機構(40)は、ロータリ式の圧縮機構である。
〔モータの構成〕
モータ(30)は、ステータ(60)と、ロータ(70)とを備える。
以下の説明において、「軸方向」は、ステータ(60)の軸線(ロータ(70)の回転中心)の方向のことである。「径方向」は、ステータ(60)の軸線の方向と直交する方向のことである。「周方向」は、ステータ(60)の軸線回りの方向のことである。「縦断面」は、軸方向に沿う断面のことであり、「横断面」は、軸方向と直交する断面のことである。
ステータ(60)は、ケーシング(20)の内周面に固定される。ロータ(70)は、ギャップ(G)を隔ててステータ(60)の径方向内側に配置される。この例では、モータ(30)は、埋込磁石同期モータである。
(ステータ)
ステータ(60)は、ステータコア(61)と、コイル(65)とを有する。
ステータコア(61)は、バックヨーク(62)と、ティース(63)と、突出部(64)とを有する。この例では、6つのティース(63)と、6つの突出部(64)とが設けられる。ステータコア(61)は、積層コアである。具体的には、ステータコア(61)は、それぞれが電磁鋼板で構成されて略円環状に形成された複数の電磁鋼板を軸方向に積層することにより構成される。
バックヨーク(62)は、略円筒状に形成される。
ティース(63)は、バックヨーク(62)の内周面から径方向内方へ向けて延びる。この例では、6つのティース(63)が周方向に等ピッチ(具体的には60°ピッチ)で配置される。
突出部(64)は、バックヨーク(62)の外周面から径方向外方へ向けて突出する。この例では、突出部(64)の外周面は、円弧面となっている。また、6つの突出部(64)が周方向に等ピッチ(具体的には60°ピッチ)で配置される。
コイル(65)は、ティース(63)に巻回される。この例では、コイル(65)は、集中巻によりティース(63)に巻回される。
(ロータ)
ロータ(70)は、ロータコア(71)と、永久磁石(75)とを有する。この例では、4つの永久磁石(75)が設けられる。
ロータコア(71)には、スロット(72)と、軸孔(73)とが設けられる。この例では、4つの永久磁石に対応する4つのスロット(72)が設けられる。ロータコア(71)は、積層コアである。具体的には、ロータコア(71)は、それぞれが電磁鋼板で構成されて略円形状に形成された複数の電磁鋼板を軸方向に積層することにより構成される。
スロット(72)は、永久磁石(75)を収容する。この例では、4つのスロット(72)が周方向に等ピッチ(具体的には90°ピッチ)で配置される。
軸孔(73)は、ロータコア(71)の中心部を軸方向に貫通する。軸孔(73)には、シャフト(50)が挿入されて固定される。
永久磁石(75)は、ロータ(70)の磁極を構成する。この例では、4つの永久磁石(75)が4つのスロット(72)に収容されることで、4つの磁極が構成される。また、永久磁石(75)は、焼結磁石である。
〔樹脂層〕
樹脂層(12)は、ケーシング(20)の内周面とステータ(60)の外周面との間に設けられる。樹脂層(12)は、本開示の樹脂部材である。この例では、樹脂層(12)は、ケーシング(20)の内周面を覆うように設けられる。樹脂層(12)は、ケーシング(20)の内周面と、ステータ(60)の6つの突出部(64)の外周面とに接する。詳細は後述するが、樹脂層(12)がインサート成形によりケーシング(20)内周面に設けられた後、冷やし嵌めによりステータ(60)とケーシング(20)とが締結される。
樹脂層は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、液晶ポリマ(LCP)などの樹脂材料を含む。
〔モータ固定構造の製造方法〕
次にモータ固定構造(10)の製造方法について説明する。図3に示すように、モータ固定構造(10)の製造方法は、第1成形工程と締り嵌め工程とを含む。第1成形工程は、締り嵌め工程の前に行われる。以下、本例のモータ固定構造(10)の製造方法について図3を参照しながら説明する。
まず、ステータ(60)を作成する(ST1)。ステータ(60)は、電磁鋼板を積層することにより作成される。
次に第1成形工程を行う(ST2)。第1成形工程は、本開示の第2工程である。第1成形工程では、樹脂材料がケーシング(20)の内周面にインサート成形される。このことで、樹脂層(12)が、ケーシング(20)の内周面に設けられる。
続いて、締り嵌め工程を行う(ST3~ST5)。締り嵌め工程は、本開示の第1工程である。締り嵌め工程では、ケーシング(20)を加熱することなく、ステータ(60)は締り嵌めにより樹脂層(12)を介してケーシング(20)の内周面に固定される。締り嵌めは、ケーシング(20)を加熱してステータ(60)を該ケーシング(20)内に固定する焼き嵌めを含まない。
具体的に、ステータ(60)を冷却することによりステータ(60)の外径を収縮させる(ST3)。ステータ(60)は、例えばドライアイスにより冷却される。この場合、ステータ(60)は、-78.9℃まで冷却される。ステータ(60)は、液体窒素により冷却されてもよい。この場合、ステータ(60)は、-196℃まで冷却される。
その後、該ステータ(60)を、ケーシング(20)の内側に配置する(ST4)。次いで、ステータ(60)を加熱することによりステータ(60)の外径を膨張させて、ステータ(60)をケーシング(20)の内周面に固定する(ST5)。加熱する方法としては、常温環境下での放置や温風を送るなどが挙げられる。このように、締り嵌め工程では、冷やし嵌めによりステータ(60)は、樹脂層(12)を介してケーシング(20)の内周面に固定される。
〔実施形態の効果〕
実施形態のモータ固定構造(10)の製造方法は、ケーシング(20)を加熱することなく、樹脂層(12)を介してステータ(60)をケーシング(20)の内周面に締り嵌めにより固定する締り嵌め工程(第1工程)を含む。焼き嵌めを行わないため、樹脂層(12)は加熱されない。そのため、溶融や分解による樹脂層(12)の変形や破壊等を抑制できる。その結果、安定して樹脂層(12)を介してステータ(60)をケーシング(20)の内周面に固定できる。加えて、樹脂層(12)によるステータ(60)とケーシング(20)との絶縁効果を向上できる。
実施形態のモータ固定構造(10)の製造方法は、締り嵌め工程を行う前に、ケーシング(20)の内周面に樹脂層(12)(樹脂部材)を設ける第1成形工程(第2工程)を含む。この第1成形工程により、例えばケーシング(20)内の空間の真円度が高くなるように樹脂層(12)をケーシング(20)内周面に設けることができる。このように、ケーシング(20)の加工精度が比較的低い場合(ケーシング(20)内の真円度が比較的低い場合や、ケーシング(20)の寸法公差が比較的大きい場合)であっても、ケーシング(20)内周面に樹脂層(12)を設けることで、そのような加工精度の低さを補うことができる。言い換えると、ケーシング(20)内周面の加工精度(例えば真円度や寸法公差)に比べ、樹脂層(12)内周面の加工精度を高くできる。
加えて、樹脂層(12)を、ケーシング(20)の内周面ではなくステータ(60)の外周面に設ける方法では、ステータ(60)の形状は複雑であるため特殊な金型が必要となる。このような特殊金型は比較的高価である。従って、締り嵌め工程を行う前に、ステータ(60)の外周面に樹脂層(12)を設ける方法では、製造コストが高くなる。しかし、第1成形工程を採用することによりそのような特殊金型は不要であるため、製造コストを抑えることができる。
加えて、電磁鋼板の積層で構成されるステータ(60)には、スプリングバックが生じ得る。そのため、樹脂層(12)を、ケーシング(20)の内周面ではなくステータ(60)の外周面に設ける方法では、該スプリングバックによる樹脂層(12)に発生する応力を考慮して樹脂材料を選定したり、樹脂層(12)の形状を決定したりする必要がある。しかし、本例ではそのような考慮は不要であるため、製造工程を簡便化できる。
実施形態のモータ固定構造(10)の製造方法の締り嵌め工程では、ステータ(60)は冷やし嵌めにより、樹脂層(12)が設けられたケーシング(20)内周面に固定される。例えば、樹脂層(12)をステータ(60)外周面に設けた後に、冷やし嵌めによりステータ(60)をケーシング(20)内に固定する場合では、樹脂層(12)は、ステータ(60)の冷却による線膨張率差に起因した応力により破損するおそれがある。しかし、本例では、冷やし嵌め工程の前に樹脂層(12)をケーシング(20)内周面に設けるため、このような応力割れを抑制できる。
実施形態のモータ固定構造(10)の製造方法の成形工程では、インサート成形により樹脂層(12)がケーシング(20)の内周面に設けられる。例えば、図4に示すように、ケーシング(20)の真円度が比較的低い場合であっても、樹脂層(12)をインサート成形することにより、ケーシング(20)内をステータ(60)外周面に対する真円度が高い空間にすることができる。このように、ケーシング(20)の加工精度が比較的低い場合(ケーシング(20)内の真円度が比較的低い場合や、ケーシング(20)の寸法公差が比較的大きい場合)であっても、インサート成形により樹脂層(12)をケーシング(20)内周面に設けることで、そのような加工精度の低さを補うことができる。
加えて、インサート成形により樹脂層(12)の成形精度の高くすることで、ケーシング(20)とステータ(60)との寸法精度を改善できる。例えば、ケーシング(20)内の空間の真円度が比較的低い場合、ケーシング(20)内周面とステータ(60)外周面との隙間が不均一となる。そのため、締り嵌めを行うとケーシング(20)内周面とステータ(60)外周面との間で局所的な応力集中が生じる結果、ステータ(60)およびケーシング(20)が変形するおそれがある。しかし、本例では、樹脂層(12)をインサート成形することにより、ケーシング(20)内の空間の真円度を高くできるため、このような変形を抑制できる。
実施形態のモータ固定構造(10)は、ステータ(60)は、ケーシング(20)を加熱することなく、樹脂部材(12)を介して、締り嵌めによりケーシング(20)の内周面に固定されている。焼き嵌めを行わないため、ケーシング(20)は加熱されない。そのため、溶融や分解による樹脂層(12)の変形や破壊を抑制できる。このように、ケーシング(20)の内周面とステータ(60)の外周面との間に安定して設けられた樹脂層(12)を備えたモータ固定構造(10)を提供できる。
(変形例1)
本例のモータ固定構造(10)の製造方法では、締り嵌め工程が上記実施形態と異なる。以下、本例のモータ固定構造(10)の製造方法について、図5を参照しながら説明する。
ステータ(60)を作成した後(ST11)、第1成形工程を行う(ST12)。ST11~ST12の工程は、上記実施形態のST1~ST2と同じ工程である。
続いて、締り嵌め工程を行う(ST14)。本例の締り嵌め工程では、ステータ(60)は圧入により、ケーシング(20)の内周面に固定される。
本例においてもケーシング(20)を加熱しないため、溶融や分解によって樹脂層(12)が変形したり破壊されたりすることを抑制できる。
加えて、樹脂層(12)をステータ(60)外周面に設けた後に、ステータ(60)をケーシング(20)に圧入すると、圧入時に樹脂層(12)が変形するおそれがある。しかし、第1成形工程により樹脂層(12)はケーシング(20)内周面に設けられるため、圧入しても樹脂層(12)の変形を抑制できる。
(変形例2)
本例のモータ固定構造(10)の製造方法は、第2成形工程を含む。第2成形工程では、ステータ(60)の外周面に樹脂層(12)が設けられる。第2成形工程は、本開示の第3工程である。本例では、第1成形工程は含まれない。第2成形工程は、締り嵌め工程の前に行われる。以下、本例のモータ固定構造(10)の製造方法について、図6を参照しながら説明する。
まず、ステータ(60)を作成する(ST21)。ST21の工程は、上記実施形態のST1と同じ工程である。
次に、第2成形工程を行う(ST22)。第2成形工程では、樹脂層(12)は、ステータ(60)の突出部(64)の外周面を覆うように設けられる。樹脂層(12)は、突出部(64)の外周面に沿うように延びる。樹脂層(12)の横断面形状は、円弧状となっている。樹脂層(12)は接着剤により突出部(64)の外周面に接着されてもよい。
続いて、締り嵌め工程を行う(ST23~ST25)。具体的に、ステータ(60)を冷却し(ST23)、該ステータ(60)をケーシング(20)内に配置した後(ST24)、ステータ(60)を加熱する(ST25)。ST23~ST25の工程は、上記実施形態のST3~ST5と同じ工程である。このように、締り嵌め工程では、樹脂層(12)が設けられたステータ(60)がケーシング(20)の内周面に冷やし嵌めにより固定される。
図7に示すように、本例のモータ固定構造(10)の樹脂層(12)は、ケーシング(20)内周面において、突出部(64)の外周面と向かい合う部分に接する。
本例によると、冷やし嵌めを行うことで、焼き嵌めにより生じ得る樹脂部材(12)の変形や、圧入により生じ得る樹脂部材(12)の亀裂の発生を抑制できる。ケーシング(20)は加熱されないため、ステータ(60)のコイル(65)等の劣化を抑えることができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態および変形例においては、以下のような構成としてもよい。
第1成形工程では、樹脂層(12)は接着剤によりケーシング(20)の内周面に固定されてもよい。この場合、ケーシング(20)の内周面においてステータ(60)の突出部(64)の外周面と向かい合う位置にのみ樹脂層(12)を設けることができる。このように、樹脂層(12)をケーシング(20)の内周面の所望の位置に設けることができる。加えて、樹脂層(12)をケーシング(20)の内周面の一部に設けることで、ケーシング(20)の内周面全周に樹脂層(12)を設ける場合に比べ、樹脂層(12)の材料である樹脂材料を節約できる。接着剤は、例えばエポキシ樹脂が挙げられる。
図8に示すように、第1成形工程は、樹脂層(12)を、ケーシング(20)内周面に形成された第1凹部(20a)に嵌め込むことにより固定してもよい。具体的に、第1凹部(20a)は、ケーシング(20)内周面においてステータ(60)の各突出部(64)に向かい合う位置に形成される。樹脂層(12)は、第1凹部(20a)に嵌め込まれる第1凸部(12a)を有する。第1凸部(12a)は、樹脂層(12)のケーシング(20)内周面に接する面に形成される。このように、第1凸部(12a)を第1凹部(20a)に嵌め込むことで、樹脂層(12)をケーシング(20)内周面に固定できる。
図9に示すように、ステータ(60)は、第2凸部(64a)を有していてもよい。第2凸部(64a)は、各突出部(64)の外周面の中央寄りから径方向外方に突出する。樹脂層(12)は、第2凸部(64a)に嵌め込まれる第2凹部(12b)を有する。第2凹部(12b)は第1凸部(12a)の背面に形成される。このように、締り嵌めにより第2凸部(64a)が第2凹部(12b)に嵌め込まれるため、樹脂層(12)を介してステータ(60)をケーシング(20)内周面に確実に固定できる。
第1成形工程において、樹脂層(12)をケーシング(20)内周面の一部に設ける場合、樹脂層(12)の表面積が各突出部(64)の外周面の面積よりも大きくなってもよいし、小さくなってもよい。
第2成形工程において、ステータ(60)の各突出部(64)の外周面の面積よりも小さくなるように樹脂層を設けてもよい。
図10に示すように、第1成形工程または第2成形工程において、樹脂層(12)は、突出部(64)の外周面に接する面と、ケーシング(20)内周面に接する面とが周方向にずれるように設けられてもよい。
図11に示すように、樹脂層(12)の表面積がステータ(60)の各突出部(64)の外周面の面積よりも小さい場合についても、樹脂層(12)は、突出部(64)の外周面に接する面と、ケーシング(20)内周面に接する面とが周方向にずれるように設けられてもよい。
図12に示すように、樹脂層(12)は、第1フック部(12c)と第2フック部(12d)とを有していてもよい。具体的に、ケーシング(20)は固定部(13)を有する。固定部(13)は、ケーシング(20)の内周面から径方向内方に突出するように設けられる。固定部(13)は、突出部(64)の外周面に向かい合う位置に設けられる。樹脂層(12)は、固定部(13)と突出部(64)との間に設けられる。第1フック部(12c)は、各樹脂層(12)の周方向のうち時計回り方向の一端から突出部(64)の側面に接するように径方向内方に向かって延びる。第2フック部(12d)は、各樹脂層(12)の周方向のうち時計回りの逆方向の一端から固定部(13)の側面に接するように径方向外方に延びる。この第1フック部(12c)および第2フック部(12d)により、ロータ(70)が回転しても、ステータ(60)がケーシング(20)内を周方向にずれることを抑制できる。
締り嵌め工程が、冷やし嵌めである場合、ステータ(60)とケーシング(20)との温度差を十分にとるためにケーシング(20)の温度を一定(例えば、50℃)に保つようにケーシング(20)の温度を調節してもよい。このことにより、冷やし嵌め時にステータ(60)とケーシング(20)との隙間を確保できる。
ケーシング(20)とステータ(60)との間には、樹脂層(12)以外に、セラミックが設けられてもよい。セラミックは、アルミナ、ガラス、ジルコニアなどを含む。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。以上に述べた「第1」、「第2」という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
以上説明したように、本開示は、モータ固定構造、圧縮機、および冷凍装置について有用である。
1 圧縮機
10 モータ固定構造
12 樹脂層(樹脂部材)
20 ケーシング
60 ステータ

Claims (3)

  1. ケーシング(20)と、
    前記ケーシング(20)の内周面に固定されるステータ(60)と、
    前記ケーシング(20)の内周面から径方向内方に突出する固定部(13)と前記ステータ(60)の外周面に設けられる突出部(64)との間に設けられると共に、周方向の一端が前記突出部(64)の側面に接するように径方向内方に向かって延びる第1フック部(12c)を有し、かつ、周方向の他端が前記固定部(13)の側面に接するように径方向外方に延びる第2フック部(12d)を有する樹脂部材(12)とを備え、
    前記樹脂部材(12)が設けられた前記ステータ(60)が、冷し嵌めにより前記ケーシングの内周面に固定される
    モータ固定構造。
  2. 請求項記載のモータ固定構造を有する圧縮機。
  3. 請求項記載の圧縮機を有する冷凍装置。
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