JP7251438B2 - 加振機及び疲労・耐久試験装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、疲労・耐久試験の際に、ナットが繰り返し反復運動をダイナミックに連続して行うため、サーモスタット、及びサーモスタット信号線もナットとともに高速に動き続ける。疲労・耐久試験では、連続的に長期間にわたり行われることが多く、長期の繰り返し運転によりサーモスタット信号線の耐久性が損なわれる虞や、信号線と接続されているサーモスタットの破損など、ナットの温度検出に支障を来す虞がある。
加振機2は、モータ11と、このモータ11の駆動により回転するボールねじ13と、このボールねじ13と螺合し、当該ボールねじ13上を摺動するナット14と、このナット14に連結された中空状のピストン18と、を備え、ボールねじ13の回転運動がピストン18の往復運動に変換される。このピストン18の往復運動によって供試体25に負荷が与えられる。
これら第1温度検出部41、第2温度検出部42、及び第3温度検出部43は、ケーシング10の内部に設けられ、非接触でナット14の温度を検出可能にするものであり、本実施形態では、非接触で温度を検出するセンサーとして赤外線受光素子(赤外線センサー)を備えている。ケーシング10の両側の端部10a、10bは、外光の浸入を防ぐ閉塞構造を成しており、外光の影響を抑えて精度良く温度が検出されるようになっている。
ナット14は、ボールねじ13に螺合する円筒形状のナット本体14aと、ナット本体14aの外周部に装着される薄板円板状の複数枚の放熱用のフィン15と、これらのフィン15を間に挟むようにナット本体14aの外周部に装着されるリング状のガード部材16と、を備えている。
本実施形態では、第1温度検出部41、及び第3温度検出部43がケーシング10の端部10a、及び端部10b(案内部材23)のそれぞれに埋設され、第2温度検出部42がケーシング10の中央部10cの内面に埋設されることで、第1温度検出部41、第2温度検出部42、及び第3温度検出部43のそれぞれが上記のような規定位置に配置されている。
一方、第2温度検出部42については、摺動範囲の中央を専ら視野角内に収める姿勢(すなわち、温度検出方向F2を中央の位置に向けた姿勢)で配置されている。したがって、第2温度検出部42では、第1温度検出部41、及び第3温度検出部43とは異なり、ナット14が摺動範囲における中央の所定区間(第2温度検出部42の視野角の収まった区間)を通過する間だけ、当該ナット14が発する赤外線が受光され、当該ナット14の温度が検出される。
この疲労・耐久試験装置1は、疲労・耐久試験装置1を制御する制御部30を備える。制御部30は、CPUやMPUなどのプロセッサと、ROMやRAMなどのメモリデバイスと、HDDやSSDなどのストレージ装置と、センサー類や周辺機器などを接続するためのインターフェース回路と、を備えたコンピュータを有し、プロセッサがメモリデバイス又はストレージ装置に記憶されているコンピュータプログラムを実行することで、疲労・耐久試験のための各種の制御機能を実現する。
制御部30が当該停止信号Gの出力を契機としてモータ11の回転を停止することにより、疲労試験あるいは耐久試験が速やかに停止する。また、この場合、制御部30は、警告部33に信号を送信し、試験が停止した旨の警告表示または警告音を警告部33から出力する。この警告により、疲労・耐久試験装置1のオペレータは、試験の停止を認識できるとともに、ボールねじ13、及びナット14の損傷や、ボールねじ13とナット14の螺合部分からの発煙や発火を未然に防止でき、疲労・耐久試験を安全に実行することが可能となる。
図4は、停止信号出力回路60の構成を示すブロック図である。
停止信号出力回路60には、第1温度検出部41、第2温度検出部42、及び第3温度検出部43のそれぞれの検出信号である受光信号K1、K2、K3が入力される。これら受光信号K1、K2、K3は、ナット14が放射する赤外線の受光量、すなわち、ナット14の温度に応じた電圧Vの信号である。そして、停止信号出力回路60は、第1温度検出部41、第2温度検出部42、及び第3温度検出部43のそれぞれの受光信号K1、K2、K3のいずれか1つ以上が、上記上限温度に対応する設定値Tthを超えた場合に停止信号Gを出力する回路であり、信号増幅部62と、補正演算部64と、温度比較部66と、停止信号出力部68と、を備える。
上述の通り、本実施形態の加振機2では、第1温度検出部41、第2温度検出部42、及び第3温度検出部43のうち、第1温度検出部41、及び第3温度検出部43は、摺動範囲の端部に対応する位置から当該摺動範囲の全範囲でナット14の温度を検出している。このため、これら第1温度検出部41、及び第3温度検出部43の赤外センサーとナット14との離間距離は、ナット14が最接近したときの「0」から最遠方に位置したときの「摺動範囲の全長」までの間で大きく変動し、これに伴って、検出される温度も大きく変動する。
そこで、補正演算部64は、これら第1温度検出部41、及び第3温度検出部43の受光信号K1、K3に対し、赤外線受光素子とナット14の離間による受光量の減衰を補う補正を施し、ナット14の位置の影響を除いた温度を受光信号K1、K3から安定的に求められるようにする。
特に、この第2温度検出部42は、第1温度検出部41、及び第3温度検出部43の両者の略中間地点の所定区間を温度の検出範囲としている。このため、当該所定区間にナット14が位置する場合、第1温度検出部41、及び第3温度検出部43よりも、第2温度検出部42によって、より正確な温度が検出される。
これとは逆に、摺動範囲の端部にナット14が位置する場合は、第1温度検出部41、及び第3温度検出部43のうち、その端部に近い方によって、より正確な温度が検出される。
また、摺動範囲の中央の所定区間から端部付近までの間にナット14が位置する場合は、第1温度検出部41、及び第3温度検出部43のうち、その端部に近い方の受光信号K1、K3を、補正演算部64によって補正することで、ナット14の位置に依らない正確な温度が得られる。
このように、この加振機2では、摺動範囲の全範囲で、ナット14の正確な温度が検出可能になっている。
なお、補正演算部64(演算回路51、52)による補正の具体的態様については後述。
コンパレータ54は、第2温度検出部42の受光信号K2と、上記設定値Tthとを比較し、比較結果を停止信号出力部68に出力する。
コンパレータ55は、第1温度検出部41、及び第3温度検出部43の補正後の受光信号K1、K3と、設定値Tthとを比較し、比較結果を停止信号出力部68に出力する。
ここで、温度比較部66は、第1温度検出部41、及び第3温度検出部43の補正後の受光信号K1、K3の両方を同時に設定値Tthと比較するのではなく、第1温度検出部41、及び第3温度検出部43のうち、よりナット14に近い方の受光信号K1、K3だけを選択してコンパレータ55に入力して設定値Tthと比較する。かかる受光信号K1、K3の選択は、変位計36の検出信号(変位量L)に基づくスイッチ53の選択動作によって行われる。
このように、第1温度検出部41、及び第3温度検出部43のうち、よりナット14に近い方の受光信号K1、K3を選択的に用いることで、ナット14の温度判定の正確性が高められる。
より具体的には、論理回路56には、温度比較部66が備えるコンパレータ54、55の出力信号が入力されている。コンパレータ54、55の出力信号いずれも、対応する受光信号K1、K2、K3が設定値Tthを越えている場合に「High」レベルになる信号である。論理回路56は、これらの出力信号の論理和を停止信号Gとして出力することで、受光信号K1、K2、K3の少なくとも1以上が設定値Tth以上である場合に、「High」レベルの停止信号Gを出力することとなる。
第1温度検出部41、及び第3温度検出部43の赤外線受光素子は、ナット14からの放射エネルギーを赤外線として受光し、電気信号を出力する。ナット14からの放射エネルギーWは、ナット14までの距離をLxとすると、次式(1)のようになる。
なお、式(1)において、ηは放射率、Tは対象物であるナット14の温度、αはステファンボルツマン定数、T0は室温、A0は対象物面積、Lxはナット14と第1温度検出部41及び第3温度検出部43との距離である。
なお、式(2)において、Rは第1温度検出部41及び第3温度検出部43の赤外線受光素子の感度であり、Aは第1温度検出部41及び43の赤外線受光素子の受光面積である。
そして、第1温度検出部41、及び第3温度検出部43の配置位置で受光されるフィン15からの放射エネルギーW1、及びW3は、それぞれ次式(3)、(4)になる。
この構成によれば、これら第1温度検出部41、第2温度検出部42、及び第3温度検出部43をナット14に付設する必要がなく、第1温度検出部41、第2温度検出部42、及び第3温度検出部43と制御部30とを接続する信号線がナット14の摺動の影響を受けることがない。これにより、長期の運転においても信号線の耐久性が維持され、ナット14の温度が安定的に検出可能となる。
これにより、第1温度検出部41、及び第3温度検出部43のうち、より正確にナット14の温度を検出している方の検出信号に基づいて、モータ11を制御できる。
これにより、摺動領域の両端部の第1温度検出部41、及び第3温度検出部43の両方から離れた中央地点にナット14が位置しても、当該ナット14の温度を第2温度検出部42で精度良く検出できる。
これにより、ナット14の表面の赤外線の放射率が向上し、赤外線受光素子を備えた第1温度検出部41、第2温度検出部42、及び第3温度検出部43によって、ナット14の温度を安定的、かつ精度良く検出できる。
2 加振機
11 モータ
13 ボールねじ
14 ナット
18 ピストン
25 供試体(対象物)
30 制御部
41 第1温度検出部
42 第2温度検出部
43 第3温度検出部
60 停止信号出力回路
62 信号増幅部
64 補正演算部
66 温度比較部
68 停止信号出力部
L 変位量(位置)
X 摺動方向
Claims (6)
- モータと、
前記モータの駆動により回転するボールねじと、
前記ボールねじと螺合し、前記ボールねじ上を摺動するナットと、
前記ナットに連結されたピストンと、を備え、
前記ボールねじの回転運動を前記ピストンの往復運動に変換することにより、対象物に対して負荷を付与する加振機であって、
前記ナットの温度を非接触で検出する温度検出部と、
前記温度検出部の検出信号に基づいて前記モータを制御する制御部と、
を備え、
前記ナットが摺動する摺動領域の端部の対向位置に、前記摺動領域の全範囲を温度検出の視野角に収めた状態で、前記温度検出部が設けられている、
ことを特徴とする加振機。 - 前記温度検出部は、
前記摺動領域の両方の端部のそれぞれの対向位置に設けられており、
前記制御部は、
前記ナットまでの距離が短い温度検出部の検出信号に基づいて前記モータを制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の加振機。 - 前記摺動領域の両端部の間の1又は複数の地点のそれぞれの対向位置に、対応する地点を温度検出の視野角に収めた状態で前記温度検出部が設けられている、ことを特徴とする請求項2に記載の加振機。
- 前記摺動領域における前記ナットの位置を検出する変位計と、
それぞれの前記温度検出部の検出信号を、前記ナットまでの距離に基づいて補正する補正演算部と、を備え、
前記制御部は、
それぞれの前記温度検出部の補正後の検出信号のいずれかが所定閾値を越えた場合に、前記モータを停止する
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の加振機。 - 前記ナット、又は、当該ナットに設けられた放熱部材の表面には、黒色塗料が塗布されており、
前記温度検出部は、
前記黒色塗料が塗布され表面の温度を前記非接触で検出する赤外線受光素子を備える、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の加振機。 - 請求項1から5のいずれかに記載の加振機を備え、
前記対象物である供試体に前記加振機によって負荷を与える
ことを特徴とする疲労・耐久試験装置。
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