JP7251242B2 - 鉄共振抑制装置及びそれを備えた電圧変成器 - Google Patents

鉄共振抑制装置及びそれを備えた電圧変成器 Download PDF

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Description

本発明は、送電線又は電力設備において電圧を測定するための電圧変成器における鉄共振現象を抑制するための鉄共振抑制装置及びそれを備えた電圧変成器に関する。
鉄心を有する電力機器(変圧器、電圧変成器等)は、励磁インダクタンスLを有す。一方、回路系には静電容量Cが共存している回路であるために、回路の開放及び接続時(遮断器等の開閉時)に、その過渡現象のため、励磁インダクタンスLを構成する鉄心が一時的に磁気飽和し、L-C間でエネルギー授受が起き、その振動が持続して、異常音の発生、過熱による焼損、絶縁破壊等を引き起こすことがある。この現象は鉄共振現象として知られている。鉄共振現象は、鉄心の飽和現象を起点とする電気的擾乱現象である。
下記非特許文献1には、図5に示すように、鉄共振現象が、a:基本波過電圧モード(Fundamental mode)、b:分数調波モード(Subharmonic mode)、c:準周期モード(Quasi-periodic mode)、d:カオテックモード(Chaotic mode)の4つのパターンに分類されることが開示されている。基本波過電圧モードは、基本波の振幅が大きくなり、3次、5次等の高調波が重畳した振動モードである。分数調波モードは、基本波に大きな分数調波(1/n調波)の振動が加わった振動モードである。1/n調波は、nを正の整数として、周波数が基本波の周波数の1/n倍(周期が基本波の周期のn倍)である波を意味する。準周期モードは、2つの周波数の各々の整数倍の周波数間の差分周波数をもつ振動モードである。カオテックモードは、周期の特定が困難であり、カオス的な挙動をする振動モードである。
鉄共振現象の対策として、例えば下記非特許文献2には、可飽和リアクトルを用いた回路構成が開示されている。具体的には、図6を参照して、直列接続の可飽和リアクトル902及び低抵抗値の抵抗904を、電圧変成器900の2次側巻線に並列に接続する。鉄共振現象が発生すると、発生した電圧により可飽和リアクトル902を飽和させ、発生した電流を抵抗904に流して共振エネルギーを吸収する。これにより、鉄共振現象は抑制される。
また、下記特許文献1には、分数調波モードへの対策が開示されている。即ち、計器用変成器の2次側に、鉄共振特有の1/3調波、1/5調波及び基本波の過電圧を検出する回路を設け、この回路により鉄共振現象を検出して補助リレーを駆動し、低抵抗の負荷により共振エネルギーを吸収する。
特開2013-38829号公報
Ph. Ferracci, "Ferroresonance", Cahiertechnique n° 190, [平成31年3月1日検索]、インターネット<URL:http://www.studiecd.dk/cahiers_techniques/Ferroresonance.pdf> 小島広稔,久保敏裕,中島宗一,黒田和宏,「ガスVTの鉄共振現象の解析と対策」,日新電機技報Vol.56,No.2(2011.11),PP.37-42
しかし、非特許文献2及び特許文献1に開示されている対策は、いずれも鉄共振現象の結果として生じる変成器の2次電圧の代表的擾乱に的を絞って対策するものであり、鉄心飽和現象自体を捉えて対策するものではない。したがって、想定外の現象が発生した場合に対応できず、依然として誤動作、焼損等が生じる可能性がある。例えば、可飽和リアクトルを使用する場合、状況によっては可飽和リアクトルが十分に飽和せず、鉄共振現象が継続する可能性がある。
したがって、本発明は、鉄共振現象自体を表す鉄心の磁束飽和現象を検出でき、鉄共振現象を速やかに且つ効率的に抑制できる鉄共振抑制装置及びそれを備えた電圧変成器を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面に係る鉄共振抑制装置は、鉄心及び当該鉄心に巻回された1次巻線及び2次巻線を有するトランスにおける鉄共振現象を抑制するための鉄共振抑制装置であって、1次巻線に流れる電流を検出する電流検出部と、電流検出部により検出された電流を電圧に変換した後、整流且つ平滑して直流電圧として出力する直流電圧生成部と、直流電圧生成部から出力される直流電圧から鉄心の飽和の発生を検出する鉄心飽和検出部と、鉄心飽和検出部により飽和の発生が検出されたことを受けて、2次巻線の両端を、抵抗を介して短絡させる短絡部とを含む。
これにより、トランスを有する電圧変成器等において発生する鉄共振現象自体を表す鉄心の磁束飽和現象を検出でき、鉄共振現象を速やかに且つ効率的に抑制できる。
本発明の第2の局面に係る鉄共振抑制装置は、鉄心及び当該鉄心に巻回された1次巻線及び2次巻線を有するトランスにおける鉄共振現象を抑制するための鉄共振抑制装置であって、1次巻線に流れる電流を検出する第1電流検出部と、2次巻線に流れる電流を検出する第2電流検出部と、第1電流検出部により検出された電流と第2電流検出部により検出された電流とを減算して得られる電流を出力する減算部と、減算部から出力される電流を電圧に変換した後、整流且つ平滑して直流電圧として出力する直流電圧生成部と、直流電圧生成部から出力される直流電圧から鉄心の飽和の発生を検出する鉄心飽和検出部と、鉄心飽和検知部により飽和の発生が検出されたことを受けて、2次巻線の両端を、抵抗を介して短絡させる短絡部とを含む。これにより、トランスを有する電圧変成器等において発生する鉄共振現象自体を表す鉄心の磁束飽和現象を検出でき、鉄共振現象を速やかに且つ効率的に抑制できる。
本発明の第3の局面に係る鉄共振抑制装置は、鉄心及び当該鉄心に巻回された1次巻線及び2次巻線を有するトランスにおける鉄共振現象を抑制するための鉄共振抑制装置であって、1次巻線に流れる電流を検出する電流検出部と、2次巻線の電圧を検出する電圧検出部と、電流検出部により検出された電流から基本波電流及び複数の分数調波電流の各々を抽出する第1抽出部と、電圧検出部により検出された電圧から基本波電圧及び複数の分数調波電圧の各々を抽出する第2抽出部と、基本波電流及び複数の分数調波電流の各々に関して、基本波電圧及び複数の分数調波電圧の内の対応する電圧の位相に対して90度遅れた位相の電流成分を特定する電流成分特定部と、電流成分特定部により基本波電流及び複数の分数調波電流の各々に関して特定された電流成分の全てから実効値電流を生成する実効値電流生成部と、実効値電流から鉄心の飽和の発生を検出する鉄心飽和検出部と、鉄心飽和検出部により飽和の発生が検出されたことを受けて、2次巻線の両端を、抵抗を介して短絡させる短絡手段とを含む。これにより、トランスを有する電圧変成器等において発生する鉄共振現象自体を表す鉄心の磁束飽和現象を検出でき、鉄共振現象を速やかに且つ効率的に抑制できる。
好ましくは、複数の分数調波電流は、少なくとも1/2調波電流、1/3調波電流及び1/5調波電流を含み、複数の分数調波電圧は、少なくとも1/2調波電圧、1/3調波電圧及び1/5調波電圧を含む。これにより、分数調波モードでの鉄心の磁束飽和現象を検出することができ、分数調波モードでの鉄共振現象を抑制できる。
本発明の第4の局面に係る電圧変成器は、鉄心及び当該鉄心に巻回された1次巻線及び2次巻線を有するトランスと、上記の鉄共振抑制装置とを含み、鉄共振抑制装置は、トランスにおける鉄共振現象を抑制する。これにより、鉄共振現象自体を表す鉄心の磁束飽和現象を検出でき、鉄共振現象を速やかに且つ効率的に抑制できる。
本発明によれば、電圧変成器において発生する鉄共振現象自体の本質を表す鉄心の磁束飽和現象を検出でき、鉄共振現象を速やかに且つ効率的に抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る電圧変成器の概略構成を示す回路図である。 本発明の第2実施形態に係る電圧変成器の概略構成を示す回路図である。 本発明の第3実施形態に係る電圧変成器の概略構成を示す回路図である。 図3の信号処理部の構成を示すブロック図である。 鉄共振現象の分類を示すグラフである。 従来の電圧変成器における鉄共振対策の構成を示す回路図である。
以下の実施形態では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
(第1実施形態)
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る電圧変成器は、トランス200と鉄共振抑制部100と直流電源114とを備えている。トランス200は電圧変成器の本体を構成するトランスである。直流電源114は、鉄共振抑制部100を構成する素子に所定電圧を供給するための電源である。
鉄共振抑制部100は、電流検出部102、整流部104、比較部106、スイッチング素子108、リレー部110、定電圧電源112、抵抗R1及びR2、並びに、平滑コンデンサC1を含む。電流検出部102は、トランス200の1次巻線に流れる電流を検出する。電流検出部102は、例えばクランプ型又は分割型の変流器(以下、CTともいう)である。電流検出部102の一端は、接地され、他端は抵抗R1の一端及び整流部104の入力端子に接続されている。
抵抗R1は、電流検出部102により検出された電流(交流)を電圧(交流)に変換するためのものである。即ち、抵抗R1の一端の交流電圧V0が整流部104の入力端子に入力される。
整流部104は、入力される交流電圧V0を整流して、出力端子から出力する。整流部104を動作させるための電圧は直流電源114から供給される。整流部104には、公知の整流回路を使用できる。例えば、全波整流回路(例えば、4つのダイオードによるブリッジ回路)を使用することが好ましいが、半波整流回路であってもよい。なお、整流部104がダイオードのみを用いて構成される場合には、直流電源114からの電圧供給は不要である。
整流部104の出力端子は、平滑コンデンサC1を介して接地されている。また、整流部104の出力端子は比較部106の一方の入力端子に接続されている。平滑コンデンサC1は、整流部104により整流された電圧を平滑し、一定の直流電圧V1を生成するためのものである。
定電圧電源112は、所定の直流電圧V2を比較部106の他方の入力端子に供給する。比較部106は、入力される直流電圧V1及びV2を比較し、V1≧V2であれば、所定の大きさの直流電圧V3を出力する。これにより、リレー部110が駆動する。比較部106は、例えば、半導体ICのコンパレータにより実現できる。比較部106をオペアンプにより実現してもよい。比較部106を動作させるための電圧は直流電源114から供給される。定電圧電源112が供給する直流電圧V2は、トランス200の通常の動作状態(鉄共振現象が発生していない状態)において、整流部104から出力される直流電圧V1よりも大きい値に設定されている。ここでスイッチング素子108はリレー部110を駆動するためのものであるが、比較部106にリレー部110の駆動能力があれば、スイッチング素子108を設けずに直接駆動も可能である。
スイッチング素子108は、比較部106の出力端子に接続され、比較部106の出力端子の電圧レベルによりオン/オフ制御される。スイッチング素子108はリレー部110と接地との間に接続され、オンすると、リレー部110を接地する。スイッチング素子108は、例えばFET(Field Effect Transistor)により実現できる。その場合、比較部106の出力端子は、FETのゲートに接続される。
リレー部110は、例えば公知のリレーであり、内部接点をオンさせるためのコイルはスイッチング素子108及び直流電源114の間に接続されている。内部接点の一方の端子は抵抗R2に接続され、他方の端子は接地されている。抵抗R2のリレー部110に接続されていない端子は、トランス200の出力ラインに接続されている。抵抗R2は、抵抗値が小さい抵抗であり、鉄共振現象による共振エネルギーを吸収するためのものである。
鉄共振現象は変成器の鉄心が飽和することにより発生する。このように構成された鉄共振抑制部100は、鉄共振現象が発生すると、変成器の1次側巻線に過大な電流(励磁電流)が流れるという点に着目して、対策を講じるものである。鉄共振抑制部100は、鉄共振現象が発生すると、次のように動作する。
トランス200の1次巻線に流れる過大な飽和時の励磁電流は電流検出部102により検出され、検出された電流により抵抗R1の一端の電圧は上昇し、整流部104の入力電圧V0は高電圧になる。したがって、整流部104の出力電圧V1は、定電圧電源112から供給される電圧V2よりも大きくなり(V1>V2)、比較部106はスイッチング素子108をオンさせる電圧V3を出力し、スイッチング素子108がオンする。その結果、リレー部110内部の接点がオンして、抵抗R2が接地され、鉄共振現象によりトランス200の2次巻線に発生した電圧は抵抗R2に接続(印加)され、電流が流れる。これにより、鉄共振エネルギーが消費され、現象を抑制できる。
鉄共振現象が抑制されると、トランス200の1次巻線に流れる電流は通常レベルに戻り、鉄共振抑制部100は通常状態に戻る。即ち、電流検出部102により検出される電流値は通常レベルに戻り、整流部104の入力電圧及び出力電圧も通常レベルに低下し、比較部106の出力電圧が低下してスイッチング素子108はオフする。これにより、リレー部110内部のコイルに電流が流れなくなり、リレー部110内部の接点はオフする。
上記したように、定電圧電源112が供給する直流電圧V2は、鉄心飽和の検出精度に関係し、トランス200の通常の動作状態において、整流部104から出力される直流電圧V1よりも大きい値に設定されている。即ち、トランス200の通常の動作状態において、整流部104から出力される直流電圧V1は、負荷変動等により変動するので、通常状態の変動範囲内で、比較部106からスイッチング素子108がオンする電圧が出力されないように、定電圧電源112から供給する直流電圧V2を設定することが好ましい。
上記では、比較部106は、V1≧V2であれば、所定の直流電圧V3を出力する場合を説明したが、これに限定されない。比較部106は、入力される電圧V1及びV2の差に応じた出力を出力すればよい。例えば、比較部106は、電圧V1及びV2の電圧差(V1-V2)を所定の比率で増幅した電圧を出力するようにしてもよい。その場合、比較部106の増幅比率を適切に設定することにより、通常状態の電圧差V1-V2ではスイッチング素子108がオンせず、鉄心飽和が発生したときにスイッチング素子108がオンするようにできる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、トランス200の1次巻線の電流値を監視して、鉄心飽和の発生の有無を検出したが、電流検出部102の検出信号には、負荷側に起因する電流も含まれる。第2実施形態では、この点に着目して対策を講じる。
図2を参照して、本発明の第2実施形態に係る電圧変成器は、トランス200と鉄共振抑制部130と直流電源114とを備えている。トランス200は電圧変成器の本体を構成するトランスである。直流電源114は、鉄共振抑制部130を構成する素子に所定電圧を供給するための電源である。
鉄共振抑制部130は、電流検出部102、整流部104、比較部106、スイッチング素子108、リレー部110、定電圧電源112、抵抗R1及びR2、並びに、平滑コンデンサC1を含む。鉄共振抑制部130が、図1の鉄共振抑制部100と異なるのは、電流検出部132及び差分生成部134を含む点だけである。鉄共振抑制部130のそれ以外の構成は、鉄共振抑制部100と同じである。したがって、以下においては、重複説明を繰返さず、主として鉄共振抑制部100と異なる点に関して説明する。
電流検出部132は、トランス200の2次巻線に流れる電流を検出する。電流検出部132は、例えばクランプ型又は分割型のCTである。電流検出部132の一端は接地され、他端は差分生成部134の一方の入力端子に接続されている。
差分生成部134は、2つの入力端子に入力される信号の差分値を出力する。差分生成部134を動作させるための電圧は直流電源114から供給される。差分生成部134の他方の入力端子には、電流検出部102の接地されていない端子が接続されている。差分生成部134は、電流検出部102から入力される電流I0及び電流検出部132から入力される電流I1の差(以下、差分電流という)を出力する。このとき、差分生成部134は、入力される電流I0及びI1の位相を考慮して差分電流を生成する。即ち、差分生成部134は、電流I0及びI1をベクトルとして扱い、それらの差分ベクトルを生成する。これにより、電流検出部102により検出された1次電流から負荷電流を除くことができる。具体的にはオペアンプを使った引き算回路等で実現できる。なお、このとき、トランス200の1次巻線及び2次巻線の巻数比を考慮して、入力される電流I0及びI1の一方のレベルを調整することが必要であることは言うまでもない。
差分生成部134の出力端子は、抵抗R1の接地されていない端子、及び、整流部104の入力端子に接続されている。したがって、差分生成部134から出力される差分電流は、図1の鉄共振抑制部100と同様に、抵抗R1により電圧V0に変換された後、整流部104及び平滑コンデンサC1により直流電圧V1として出力され、比較部106に入力される。整流部104、比較部106、スイッチング素子108、リレー部110、定電圧電源112及び直流電源114は第1実施形態と同様に機能する。
このように構成された鉄共振抑制部130は、鉄共振現象が発生すると、次のように動作する。即ち、トランス200の1次巻線に流れる過大な励磁電流(負荷電流を含む)は電流検出部102により検出され、トランス200の2次巻線に流れる電流は電流検出部132により検出され、それらの差分電流が差分生成部134から出力される。差分生成部134から出力される差分電流は、上記したように、負荷電流が除かれた励磁電流に対応する。
差分生成部134から差分電流(励磁電流に対応する電流)が出力された後、鉄共振抑制部130は鉄共振抑制部100と同様に動作する。即ち、抵抗R1の一端の電圧は上昇し、整流部104の入力電圧V0は高電圧になる。したがって、整流部104の出力電圧V1は、定電圧電源112から供給される電圧V2よりも大きくなり(V1>V2)、比較部106はスイッチング素子108をオンさせる電圧V3を出力し、スイッチング素子108がオンする。その結果、リレー部110内部の接点がオンして、抵抗R2が接地され、鉄共振現象によりトランス200の2次巻線に発生した電流は抵抗R2に流れる。これにより、鉄共振現象を抑制できる。
鉄共振現象が抑制されると、トランス200の1次巻線に流れる電流は通常レベルに戻り、鉄共振抑制部130は通常状態に戻る。即ち、電流検出部102及び電流検出部132により検出される電流値は通常レベルに戻り、差分生成部134の出力電流(差分電流)も通常レベルに戻る。したがって、整流部104の入力電圧及び出力電圧も通常レベルに低下し、比較部106の出力電圧が低下してスイッチング素子108はオフし、リレー部110内部のコイルに電流が流れなくなり、リレー部110内部の接点はオフする。
上記のように、差分生成部134が電流I0及びI1をベクトルとして扱い、それらの差分ベクトルを生成することにより、1次電流から負荷電流を除いた励磁電流を導出できる。したがって、鉄心飽和の発生の検出精度が向上し、誤検出を抑制できる。
(第3実施形態)
第1実施形態及び第2実施形態では、励磁電流に含まれる各周波数成分を考慮せず、励磁電流を全体として検出し、鉄心飽和に対する対策を講じている。これに対して、第3実施形態では、励磁電流波形は電圧波形から90°遅れるという原理に基づき、分数調波モードによる鉄心飽和に対する対策を講じる。
図3を参照して、本発明の第3実施形態に係る電圧変成器は、トランス200と鉄共振抑制部150と直流電源114とを備えている。トランス200は電圧変成器の本体を構成するトランスである。直流電源114は、鉄共振抑制部150を構成する素子に所定電圧を供給するための電源である。
鉄共振抑制部150は、電流検出部102、スイッチング素子108、リレー部110、並びに、抵抗R2、R3及びR4を含む。鉄共振抑制部150が、図1の鉄共振抑制部100と異なるのは、整流部104及び抵抗R1の代わりに信号処理部152、抵抗R3及びR4を含み、比較部106、定電圧電源112及び平滑コンデンサC1を含まない点である。鉄共振抑制部150のそれ以外の構成は、鉄共振抑制部100と同じである。したがって、以下においては、重複説明を繰返さず、主として鉄共振抑制部100と異なる点に関して説明する。
信号処理部152は、2つの入力端子から入力される信号(電圧及び電流)に関して、各々に含まれる基本波成分及び分数調波成分を抽出し、対応する周波数成分について位相差を考慮して、鉄心飽和を検出するために使用する信号を生成する。信号処理部152の一方の入力端子には、電流検出部102の接地されていない端子が接続されている。これにより、信号処理部152の一方の入力端子には、トランス200の1次巻線に流れる電流Iinが入力される。信号処理部152の他方の端子には、トランス200の2次巻線に並列に接続された、直接接続された抵抗R3及びR4の接続ノードが接続されている。これにより、信号処理部152の他方の入力端子には、2次巻線の電圧が抵抗R3及びR4の抵抗値で分配されて生成された電圧Vinが入力される。信号処理部152に入力される電圧Vinのレベルは、抵抗R3及びR4の抵抗値の比率を調整することにより適切な値に設定される。
図4を参照して、信号処理部152の機能に関して説明する。信号処理部152は、AD変換部300及び302と、抽出部304及び306と、特定部308と、実効値生成部310と、検出部312と、クロック生成部314とを含む。
AD変換部300は、入力されるアナログ電圧Vinを所定の周波数でサンプリングして、デジタルデータ(時系列データ)を生成する。AD変換部300が使用するサンプリングクロックは、クロック生成部314から供給される。AD変換部302は、入力されるアナログ電流Iinを所定の周波数でサンプリングして、デジタルデータ(時系列データ)を生成する。AD変換部302が使用するサンプリングクロックは、クロック生成部314から供給される。クロック生成部314は、AD変換部300及び302に同じサンプリングクロックを入力する。したがって、AD変換部300及び302は同期して(同じタイミングで)、各々のアナログ入力信号をサンプリングする。
抽出部304は、AD変換部300から出力される所定時間のデジタルデータ(電圧の時系列データ)を用いて、それに含まれる基本波及び分数調波を抽出する。具体的には、抽出部304は、フーリエ変換を実行して、基本波、1/2調波、1/3調波及び1/5調波の電圧成分(以下、それぞれ基本波電圧、1/2調波電圧、1/3調波電圧、及び1/5調波電圧という)を算出する。算出されたフーリエ係数は複素数であり、位相情報を含んでいる。
同様に、306は、AD変換部302から出力される所定時間のデジタルデータ(電流の時系列データ)を用いて、それに含まれる基本波及び分数調波を抽出する。具体的には、抽出部304は、フーリエ変換を実行して、基本波、1/2調波、1/3調波及び1/5調波の電流成分(以下、それぞれ基本波電流、1/2調波電流、1/3調波電流、及び1/5調波電流という)を算出する。算出されたフーリエ係数は複素数であり、位相情報を含んでいる。
特定部308は、抽出部304により抽出された、基本波及び分数調波の各々に関するフーリエ係数と、抽出部306により抽出された、基本波及び分数調波の各々に関するフーリエ係数とを用いて、対応する同じ周波数のフーリエ係数に関して、電圧成分の位相に対して90°位相が遅れた電流成分を特定し、その結果を出力する。即ち、基本波電圧(フーリエ係数)の位相に対して、90°位相が遅れた基本波電流(フーリエ係数)を特定する。1/2調波電圧(フーリエ係数)の位相に対して、90°位相が遅れた1/2調波電流(フーリエ係数)を特定する。同様にして、1/3調波電流及び1/5調波電流に関しても、電圧の位相に対して、90°位相が遅れた電流を特定する。
実効値生成部310は、特定部308により特定された基本波電流、1/2調波電流、1/3調波電流、及び1/5調波電流の成分(フーリエ係数)から、電流の実効値(実効値電流値)を生成して出力する。具体的には、実効値生成部310は、特定部308から入力される4つのフーリエ係数F(i)(i=1~4)の二乗和平方根({ΣF(i)1/2(Σはiに関する加算演算子))を算出し、励磁電流の実効値として出力する。なお、F(1)~F(4)は、それぞれ基本波電流、1/2調波電流、1/3調波電流、及び1/5調波電流のフーリエ係数を表す。
検出部312は、これらの処理により得られた実効値電流値を用いレベル判定し、スイッチング素子108を駆動し、リレー部110を動作させ、負荷抵抗R2を投入する(通電させる)。即ち、検出部312は、実効値電流値と所定値とを比較して鉄心飽和の発生の有無を検出する。検出部312は、実効値電流が所定値以上(鉄心飽和の発生)であれば、検出部312は、スイッチング素子108をオンさせる電圧V3を出力する。スイッチング素子108、リレー部110及び直流電源114は、第1実施形態と同様に機能する。
このように構成された鉄共振抑制部150は、鉄共振現象が発生すると、次のように動作する。即ち、トランス200の1次巻線に流れる過大な励磁電流(負荷電流を含む)は電流検出部102により検出され、トランス200の2次巻線の電圧に対応する電圧は抵抗R3及びR4を介して検出され、信号処理部152により、それらの位相を考慮した電流の実効値に対応する電圧が生成されて出力される。鉄共振現象が発生しているときに、信号処理部152から出力される電圧は、過大な励磁電流の実効値に対応する電圧である。
信号処理部152から過大な励磁電流の実効値に対応する電圧が出力された後、鉄共振抑制部150は鉄共振抑制部100と同様に動作する。即ち、リレー部110内部の接点がオンして、抵抗R2が接地され、鉄共振現象によりトランス200の2次巻線に発生した電圧は抵抗R2に接続され、電流が流れる。これにより、鉄共振エネルギーが消費され、現象を抑制できる。
鉄共振現象が抑制されると、トランス200の1次巻線に流れる電流は通常レベルに戻り、鉄共振抑制部150は通常状態に戻る。即ち、電流検出部102により検出される電流値、及び、抵抗R3及びR4により検出されるトランス200の2次巻線の電圧に対応する電圧は通常レベルに戻り、信号処理部152の出力電圧も通常レベルに戻る。したがって、比較部106の出力電圧が低下してスイッチング素子108はオフし、リレー部110内部のコイルに電流が流れなくなり、リレー部110内部の接点はオフする。
上記では、基本波、1/2調波、1/3調波、及び1/5調波を対象としたが、これに限定されない。これらに加えて、1/7調波を対象としてもよい。
以上述べた実施例ではその制御電源(比較部106等を動作させるため等)を外部の直流電源114から供給する場合を説明したが、これに限定されない。例えば、電圧変成器の2次電圧から内部で生成してもよい。
以上、実施の形態を説明することにより本発明を説明したが、上記した実施の形態は例示であって、本発明は上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
100、130、150 鉄共振抑制部
102、132 電流検出部
104 整流部
106 比較部
108 スイッチング素子
110 リレー部
112 定電圧電源
114 直流電源
134 差分生成部
152 信号処理部
200 トランス
300、302 AD変換部
304、306 抽出部
308 特定部
310 実効値生成部
312 検出部
314 クロック生成部
900 電圧変成器
902 可飽和リアクトル
904 抵抗

Claims (4)

  1. 鉄心及び当該鉄心に巻回された1次巻線及び2次巻線を有するトランスにおける鉄共振現象を抑制するための鉄共振抑制装置であって、
    前記1次巻線に流れる電流を検出する第1電流検出手段と、
    前記2次巻線に流れる電流を検出する第2電流検出手段と、
    前記第1電流検出手段により検出された電流と前記第2電流検出手段により検出された電流とを減算して得られる電流を出力する減算手段と、
    前記減算手段から出力される電流を電圧に変換した後、整流且つ平滑して直流電圧として出力する直流電圧生成手段と、
    前記直流電圧生成手段から出力される前記直流電圧から前記鉄心の飽和の発生を検出する鉄心飽和検出手段と、
    前記鉄心飽和検出手段により前記飽和の発生が検出されたことを受けて、前記2次巻線の両端を、抵抗を介して短絡させる短絡手段とを含むことを特徴とする鉄共振抑制装置。
  2. 鉄心及び当該鉄心に巻回された1次巻線及び2次巻線を有するトランスにおける鉄共振現象を抑制するための鉄共振抑制装置であって、
    前記1次巻線に流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記2次巻線の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電流検出手段により検出された電流から基本波電流及び複数の分数調波電流の各々を抽出する第1抽出手段と、
    前記電圧検出手段により検出された電圧から基本波電圧及び複数の分数調波電圧の各々を抽出する第2抽出手段と、
    前記基本波電流及び前記複数の分数調波電流の各々に関して、前記基本波電圧及び前記複数の分数調波電圧の内の対応する電圧の位相に対して90度遅れた位相の電流成分を特定する電流成分特定手段と、
    前記電流成分特定手段により前記基本波電流及び前記複数の分数調波電流の各々に関して特定された前記電流成分の全てから実効値電流を生成する実効値電流生成手段と、
    前記実効値電流から前記鉄心の飽和の発生を検出する鉄心飽和検出手段と、
    前記鉄心飽和検出手段により前記飽和の発生が検出されたことを受けて、前記2次巻線の両端を、抵抗を介して短絡させる短絡手段とを含むことを特徴とする鉄共振抑制装置。
  3. 前記複数の分数調波電流は、少なくとも1/2調波電流、1/3調波電流、1/5調波電流を含み、
    前記複数の分数調波電圧は、少なくとも1/2調波電圧、1/3調波電圧、1/5調波電圧を含むことを特徴とする、請求項に記載の鉄共振抑制装置。
  4. 鉄心及び当該鉄心に巻回された1次巻線及び2次巻線を有するトランスと、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の鉄共振抑制装置とを含み、
    前記鉄共振抑制装置は、前記トランスにおける鉄共振現象を抑制することを特徴とする電圧変成器。
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