JP7251007B1 - 機器に供給される音響信号を処理する方法、電子装置及びプログラム - Google Patents

機器に供給される音響信号を処理する方法、電子装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】様々な機器で適切に加工された音を聴くことを可能にする音響信号処理方法、電子装置及びプログラムを提供する。【解決手段】音響信号Soutが供給される機器3の型式に関する型式情報51が取得されると、この型式情報51に関連付けられた複数の音響設定情報53から、入力される指示により指定された音の種類に対応する1つの音響設定情報53が選択される。そして、この選択された音響設定情報53に応じて音響信号Sinが処理され、処理を施された音響信号Soutが機器3に供給される。【選択図】図1

Description

本開示は、ヘッドフォン等の機器に供給される音響信号を処理する方法、電子装置及びプログラムに関する。
パーソナルコンピュータやスマートフォンなどにおいて、楽曲の音を加工するためのソフトウェアのツールが数多くリリースされており、アマチュアでも自分の好みの音を作ることが可能になりつつある。
また近年では、サブスクリプションによる音楽配信サービスが広く普及し、ネットワークに接続された様々な機器で手軽に音楽を聴くことが可能になってきている。
ところで、同じデジタルの音響信号を異なる機器(ヘッドフォンなど)のスピーカで音に変換した場合、周波数特性や使用環境などが機器ごとに異なるため、音の聞こえ方も機器ごとに異なる。そのため、機器に合わせて適切に調節された状態で音楽などを聴きたいという要望がある。しかしながら、本来、楽曲などの音の加工には高度な知識と技術が必要であり、上述したソフトウェアのツールが与えられても、一般のユーザでは思い通りの音を作ることが難しい。
本開示の技術はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、様々な機器で適切に加工された音を聴くことを可能にする音響信号処理方法、そのような音響信号処理方法を行う電子装置、並びに、そのような音響信号処理方法を電子装置に行わせるためのプログラムを提供することにある。
本開示の技術の第1の態様は、機器に供給される音響信号を処理する方法であって、前記機器が、前記音響信号を音に変換し、前記音響信号を処理する電子装置が、前記音響信号に対する処理の内容をそれぞれ指定する複数の音響設定情報と、前記機器の型式に関する情報をそれぞれ含んだ複数の型式情報とを記憶しており、複数の前記音響設定情報は、それぞれ異なる音の種類に対応しており、複数の前記型式情報の各々は、1以上の前記種類に対応した1以上の前記音響設定情報に関連付けられており、前記電子装置が、処理を施した前記音響信号が供給される前記機器の前記型式に関する前記型式情報を取得することと、前記電子装置が、取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、入力される指示により指定された1つの前記種類に対応する1つの前記音響設定情報を選択することと、前記電子装置が、選択した前記音響設定情報に応じて前記音響信号を処理することと、前記電子装置が、処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を示す音響種類情報を取得することと、前記電子装置が、取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、取得した前記音響種類情報が示す音の前記種類に対応した1つの前記音響設定情報を、既定の前記音響設定情報として選択することとを含み、前記音響設定情報を選択することは、入力される指示に応じて、前記既定の前記音響設定情報と同一又は異なる前記音響設定情報を選択することを含み、前記音響種類情報を取得することは、前記処理対象の前記音響信号が表す音の特徴を分析することと、前記音の特徴から音の前記種類を判別するように生成された学習済モデルに対して、分析した前記音の特徴を適用することにより、前記処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を判別することとを含む。
本開示の技術の第2の態様は、機器に供給される音響信号を処理する電子装置であって、処理部と、前記処理部が実行可能な命令を含んだプログラムを記憶する記憶部とを有し、前記機器が、前記音響信号を音に変換し、前記音響信号を処理する電子装置が、前記音響信号に対する処理の内容をそれぞれ指定する複数の音響設定情報と、前記機器の型式に関する情報をそれぞれ含んだ複数の型式情報とを記憶しており、複数の前記音響設定情報は、それぞれ異なる音の種類に対応しており、複数の前記型式情報の各々は、1以上の前記種類に対応した1以上の前記音響設定情報に関連付けられており、前記プログラムは、前記電子装置が、処理を施した前記音響信号が供給される前記機器の前記型式に関する前記型式情報を取得することと、前記電子装置が、取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、入力される指示により指定された1つの前記種類に対応する1つの前記音響設定情報を選択することと、前記電子装置が、選択した前記音響設定情報に応じて前記音響信号を処理することと、前記電子装置が、処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を示す音響種類情報を取得することと、前記電子装置が、取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、取得した前記音響種類情報が示す音の前記種類に対応した1つの前記音響設定情報を、既定の前記音響設定情報として選択することとを行う前記命令を含み、前記音響設定情報を選択することは、入力される指示に応じて、前記既定の前記音響設定情報と同一又は異なる前記音響設定情報を選択することを含み、前記音響種類情報を取得することは、前記処理対象の前記音響信号が表す音の特徴を分析することと、前記音の特徴から音の前記種類を判別するように生成された学習済モデルに対して、分析した前記音の特徴を適用することにより、前記処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を判別することとを含む。
本開示の技術の第3の態様は、機器に供給される音響信号を処理する電子装置であって、前記機器が、前記音響信号を音に変換し、前記音響信号を処理する電子装置が、前記音響信号に対する処理の内容をそれぞれ指定する複数の音響設定情報と、前記機器の型式に関する情報をそれぞれ含んだ複数の型式情報とを記憶しており、複数の前記音響設定情報は、それぞれ異なる音の種類に対応しており、複数の前記型式情報の各々は、1以上の前記種類に対応した1以上の前記音響設定情報に関連付けられており、処理対象の前記音響信号が供給される前記機器の前記型式に関する前記型式情報を取得する手段と、取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、入力される指示により指定された1つの前記種類に対応する1つの前記音響設定情報を選択する手段と、選択した前記音響設定情報に応じて前記音響信号を処理する手段と、処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を示す音響種類情報を取得する手段と、取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、取得した前記音響種類情報が示す音の前記種類に対応した1つの前記音響設定情報を、既定の前記音響設定情報として選択する手段とを有し、前記音響設定情報を選択する手段は、入力される指示に応じて、前記既定の前記音響設定情報と同一又は異なる前記音響設定情報を選択し、前記音響種類情報を取得する手段は、前記処理対象の前記音響信号が表す音の特徴を分析し、前記音の特徴から音の前記種類を判別するように生成された学習済モデルに対して、分析した前記音の特徴を適用することにより、前記処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を判別する。
本開示の実施形態に係る技術の第4の態様は、機器に供給される音響信号を処理する電子装置において実行可能な命令を含むプログラムであって、前記機器が、前記音響信号を音に変換し、前記音響信号を処理する電子装置が、前記音響信号に対する処理の内容をそれぞれ指定する複数の音響設定情報と、前記機器の型式に関する情報をそれぞれ含んだ複数の型式情報とを記憶しており、複数の前記音響設定情報は、それぞれ異なる音の種類に対応しており、複数の前記型式情報の各々は、1以上の前記種類に対応した1以上の前記音響設定情報に関連付けられており、前記電子装置が、処理対象の前記音響信号が供給される前記機器の前記型式に関する前記型式情報を取得することと、前記電子装置が、取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、入力される指示により指定された1つの前記種類に対応する1つの前記音響設定情報を選択することと、前記電子装置が、選択した前記音響設定情報に応じて前記音響信号を処理することと、前記電子装置が、処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を示す音響種類情報を取得することと、前記電子装置が、取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、取得した前記音響種類情報が示す音の前記種類に対応した1つの前記音響設定情報を、既定の前記音響設定情報として選択することとを行う前記命令を含み、前記音響設定情報を選択することは、入力される指示に応じて、前記既定の前記音響設定情報と同一又は異なる前記音響設定情報を選択することを含み、前記音響種類情報を取得することは、前記処理対象の前記音響信号が表す音の特徴を分析することと、前記音の特徴から音の前記種類を判別するように生成された学習済モデルに対して、分析した前記音の特徴を適用することにより、前記処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を判別することとを含む。
本開示の技術によれば、様々な機器で適切に加工された音を聴くことを可能にする音響信号処理方法、そのような音響信号処理方法を行う電子装置、並びに、そのような音響信号処理方法を電子装置に行わせるためのプログラムを提供できる。
図1は、本実施形態に係る電子装置を含んだシステムの構成の一例を示す図である。 図2Aは、音響信号に施される信号処理について説明するための図である。図2B及び図2Cは、電子装置の記憶部に記憶される情報について説明するための図である。 図3は、第1の実施形態に係る電子装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図4は、第1の実施形態に係る電子装置において、音響設定情報の選択、個別設定情報の変更を行う処理を説明するためのフローチャートである。 図5は、ユーザの指示を入力する画面の一例を示す図である。 図6は、第2の実施形態に係る電子装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図7は、第3の実施形態に係る電子装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図8は、第3の実施形態に係る電子装置において、音響設定情報の選択、個別設定情報の変更及び保存を行う処理を説明するためのフローチャートである。 図9は、電子装置の記憶部に記憶される情報について説明するための図である。
<第1の実施形態>
本開示の技術に関する第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る電子装置1を含んだシステムの構成の一例を示す図である。図1に示すシステムは、音響信号を音に変換する機器3と、機器3に供給される音響信号を処理する電子装置1と、管理サーバ2とを有する。
機器3は、例えば図1に示すように、音響信号を音に変換する1つ以上のスピーカ301を備える。機器3は、後述する音響信号処理が施された音響信号を電子装置1から入力し、スピーカ301において音に変換する。機器3は、音響信号を入力するために電子装置1と有線で接続されてもよいし、Bluetooth(登録商標)や無線LANなどの無線通信によって電子装置1から音響信号を入力してもよい。例えば機器3は、ヘッドフォン、イヤフォン、有線接続型又は無線接続型のスピーカ、人工知能を搭載したスマートスピーカ、カーオーディオなどのオーディオ機器、ネットワーク接続機能や通信機能を備えたテレビなどでもよい。
管理サーバ2は、電子装置1のユーザを管理するサーバであり、インターネットなどの通信ネットワーク9を介して管理サーバ2と通信可能である。管理サーバ2は、電子装置1のユーザを登録したデータベースにアクセス可能であり、電子装置1において音響信号処理が行われる際、電子装置1のユーザがデータベースに登録されたユーザであることを認証する処理を行う。例えば管理サーバ2の運営者は、サブスクリプションのビジネスモデルなどによって電子装置1のユーザにサービス利用料を課金してもよい。その場合、管理サーバ2は、各ユーザとの間におけるサービス利用料の決済を管理するための処理を行ってもよい。
電子装置1は、機器3に供給される音響信号に対して、機器3の型式に応じた所定の音響信号処理を施す。例えば電子装置1は、通信ネットワーク9を介して音楽配信サーバからストリーミングにより提供される音楽ファイルや、既に記憶している音楽ファイルから音響信号を再生し、再生した音響信号に所定の音響信号処理を施して機器3に供給する。電子装置1は、特に限定されないが、例えばスマートフォン、タブレット、携帯電話機、ノート型PC、デスクトップ型PCなどの通信機能を備える情報機器でもよい。あるいは電子装置1は、USB(universal serial bus)などのポートを介して上述した情報機器に接続されるドングルでもよいし、情報機器に組み込まれるモジュール部品でもよい。
電子装置1は、例えば図1に示すように、通信部10及び11と、表示部12と、入力部13と、記憶部14と、処理部15を有する。
通信部10は、通信ネットワーク9を介して他の装置(管理サーバ2など)と通信を行うための装置であり、例えば所定の通信規格(無線LAN、イーサネット(登録商標)など)に準拠して通信を行う通信装置(ネットワークインターフェースカードなど)を含む。
通信部11は、音響信号処理が施された音響信号を機器3へ伝送するために機器3と通信を行う装置であり、例えば所定の通信規格に準拠して通信を行う通信装置を含む。機器3がBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信機能を持つ場合、通信部11は、その近距離無線通信機能を提供する通信モジュールを含んでよい。
なお、機器3がアナログの音響信号を入力するものである場合、電子装置1は、上述した通信部11の替わりに、デジタルの音響信号をアナログの音響信号に変換して出力する電子回路(A/D変換器、フィルタ回路、オーディオアンプなど)を備えていてもよい。
入力部13は、ユーザの操作に応じた指示やその他の情報を処理部15に入力する。例えば、入力部13は、タッチパネル、タッチパッド、キーボード、マウス、ボタン、スイッチ、マイク、カメラなどの入力機能を備えた機器を少なくとも1つ含む。
表示部12は、処理部15において生成される映像信号に応じた映像を表示する装置であり、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プロジェクタなどの表示機器を含む。
記憶部14は、処理部15において実行されるプログラムPGの命令や、処理部15による処理の過程で一時的に保存されるデータ、処理部15の処理に利用されるデータ、処理部15の処理の結果として得られたデータなどを記憶する。記憶部14は、例えば、主記憶装置(ROM、RAMなど)と補助記憶装置(フラッシュメモリ、SSD、ハードディスク、メモリカード、光ディスクなど)を含んでよい。記憶部14は、1つの記憶装置から構成されてもよいし、複数の記憶装置から構成されてもよい。記憶部14が複数の記憶装置から構成される場合、各記憶装置は、コンピュータのバスや他の任意の情報伝送手段を介して処理部15と接続される。
プログラムPGは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(USBメモリ、メモリカード、光ディスク、その他の非一時的な有形の媒体)に記録されたものを図示しない読み取り装置から入力して記憶部14に記憶させてもよいし、通信部11において他の装置から受信したものを記憶部14に記憶させてもよい。
処理部15は、電子装置1の全体的な動作を統括的に司り、所定の情報処理を実行する。処理部15は、例えば、記憶部14に格納された1つ以上のプログラムPGの命令に従って処理を実行する1つ以上のプロセッサ(CPU(central processing unit)、MPU(micro-processing unit)、DSP(digital signal processor)など)を含む。処理部15は、記憶部14に格納されたプログラムPGの命令を1つ以上のプロセッサが実行することにより、コンピュータとして動作する。
処理部35は、特定の機能を実現するように構成された1つ以上の専用のハードウェア(ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field-programmable gate array)など)を含んでもよい。この場合、処理部15は、本実施形態において説明する全ての処理をコンピュータにおいて実行してもよいし、少なくとも一部の処理を専用のハードウェアにおいて実行してもよい。
図2Aは、電子装置1において音響信号に施される信号処理について説明するための図である。電子装置1は、例えば図2Aに示すように、音楽ファイルなどから得られた処理対象の音響信号Sinに対して1以上の信号処理40を段階的に施すことにより、機器3へ供給される音響信号Soutを生成する。例えば電子装置1は、音響信号に対してそれぞれ異なる処理を施すための複数の信号処理40の中から、後述の音響設定情報53に応じて選択された1以上の信号処理40を用いて音響信号Sinの処理を行う。電子装置1は、個々の信号処理40を行う場合、信号処理40ごとに与えられる個別設定情報533に応じて音響信号を処理する。
電子装置1は、個々の信号処理40を実現するための手段として、任意のソフトウェアモジュール(プラグインなど)を備えていてもよいし、専用のハードウェア(音響信号処理回路)を備えていてもよい。
電子装置1において選択可能な複数の信号処理40は、特に限定されないが、音の加工(エフェクトとも呼ばれる)の分野で一般的に用いられている種々のタイプの音響信号処理(イコライザー型、トランジェント処理型、コンプレッサー型など)を含んでよい。
例えばイコライザー型の信号処理40は、1つ又は複数の周波数帯における音響信号の音量を調節する処理である。電子装置1は、イコライザー型の信号処理40として、音量調節を行う周波数帯が異なる複数種類の信号処理40を選択可能であってもよい。例えば電子装置1は、低音用のイコライザー型の信号処理40と、中音・中高音・高音用のイコライザー型の信号処理40をそれぞれ選択可能であってもよい。低音用のイコライザー型の信号処理40は、ベースやドラムのキックなどのローエンドの量感を調整する。中音・中高音・高音用のイコライザー型の信号処理40は、楽曲の空気感やリアル感、明るさを調整する。
イコライザー型の信号処理40において与えられる個別設定情報533は、例えば、1以上の周波数帯における音量を調節するための数値(デシベル、パーセントなど)を含む。
トランジェント処理型の信号処理40は、特定の周波数帯の音量を調節することによって、リズム楽器(ドラムなど)の音の歯切れを良くする処理である。
トランジェント処理型の信号処理40において与えられる個別設定情報533は、例えば、特定の周波数帯の音量を調節するための数値(デシベル、パーセントなど)を含む。
コンプレッサー型の信号処理40は、音の波形のピークを抑えたり波形全体のゲインを調節したりすることによって、音のダイナミックレンジを整えて、楽曲のまとまりやステレオイメージをコントロールする処理である。
コンプレッサー型の信号処理40において与えられる個別設定情報533は、例えば、コンプレッション(音量の圧縮)を始めるしきい値(デシベルなど)、コンプレッション比率(しきい値を超えた音量の圧縮率)、コンプレッションを開始するアタック時間(ミリ秒など)、コンプレッションを終了するリリース時間(ミリ秒など)、コンプレッションの後に行うレベル調整のゲイン(デシベル)、コンプレッサーの処理をステレオ方式とM/S方式のいずれで行うかを指定する情報などを含む。
図2Bは、電子装置1の記憶部14に記憶される情報(型式情報51、音響種類情報52、音響設定情報53)を説明するための図である。
型式情報51は、機器3の型式に関する情報(個々の型式に割り当てられた識別コード、型式の名称、機器3の製造や販売を行う事業者の名称など)を含む。1つの型式情報51は1つの型式に対応する。記憶部14には、複数の型式に対応した複数の型式情報51が記憶される。
音響種類情報52は、音の種類を示す情報である。1つの音響種類情報52は1つの音の種類に対応する。記憶部14には、複数の音の種類に対応した複数の音響種類情報52が記憶される。
一例において、音響種類情報52は、処理対象の音響信号Sinが表す音の種類を示す情報を含んでよい。具体的には、音響種類情報52は、音楽のジャンル(ポップス、ロック、クラッシック、声楽、ジャズ、レゲエ、ヒップホップ、ブルース、映画音楽など)を示す情報や、音源の種類(楽器の種類など)を示す情報を含んでよい。
また音響種類情報52は、処理を施した後の音響信号Soutが表す音の種類を示す情報を含んでもよい。例えば音響種類情報52は、処理後の音響信号Soutの表す音が特定の状況や環境で聴取するのに適した音である場合における、その特定の状況や環境を示す情報を含んでもよい。特定の状況としては、例えば、会話をしながら音を聴取する状況や、運動をしながら音を聴取する状況などが挙げられる。特定の環境としては、例えば、地下鉄の中、店舗の中、静かな場所、騒音の大きい場所などが挙げられる。
音響設定情報53は、音響信号に対する処理(例えば図2Aに示すように音響信号Sinを音響信号Soutへ変換する音響信号処理)の内容を指定する情報である。記憶部14には、複数の音響設定情報53が記憶される。複数の音響設定情報53は、それぞれ異なる種類の音に対応している。すなわち、複数の音響設定情報53は、それぞれ異なる音響種類情報52に関連づけられている。
図2Bに示すように、記憶部14に記憶される複数の型式情報51の各々は、1以上の音の種類に対応した1以上の音響設定情報53に関連付けられている。すなわち、1つの型式情報51には1つ又は複数の音響種類情報52が関連付けられており、その1つ又は複数の音響種類情報52の各々に1つの音響設定情報53が関連付けられている。
1つの型式情報51と1つの音響種類情報52とに関連付けられた1つの音響設定情報53は、当該1つの型式情報51が示す型式の機器3において当該1つの音響種類情報52が示す種類の音を出力する場合に実施される音響信号処理の内容を示す。各音響設定情報53は、1つの型式と1つの音の種類との組み合わせにおいて、機器3から適切な音が出力されるように予め用意された情報である。例えば音響設定情報53は、音の加工に関する専門家によって作成されたものでもよい。
図2Cは、音響設定情報53に含まれる情報(信号処理情報531、順序情報532、個別設定情報533)を説明するための図である。
音響設定情報53は、音響信号に対する処理で用いられる1以上の信号処理を指定する情報と、音響信号に対する信号処理の実施の順序を指定する情報と、各信号処理において使用する信号処理情報531とを含む。例えば音響設定情報53は、図2Cに示すように、1以上の信号処理情報531と、1以上の順序情報532と、1以上の個別設定情報533とを含む。
1つの個別設定情報533は、それぞれ1つの信号処理情報531と1つの順序情報532とに関連付けられている。
1つの信号処理情報531は、1つの信号処理40を示す情報であり、例えば個々の信号処理40に割り当てられた識別コードを含む。
1つの順序情報532は、関連付けられた信号処理情報531が示す1つの信号処理40が音響信号処理において実施される順序を指定する情報であり、例えば最初から何番目に実施されるかを示す情報を含む。
音響設定情報53は、これらの情報(信号処理情報531、順序情報532、個別設定情報533)を含むことによって、音響信号処理に使用される信号処理40とその実施の順序、並びに、各信号処理40で使用される個別設定情報533を指定する。
ここで、上述した構成を有する本実施形態に係る電子装置1の動作について、図3、図4のフローチャートを参照しながら説明する。
電子装置1の処理部15は、通信部11により管理サーバ2と通信を行い、電子装置1を使用するユーザの認証情報(IDとパスワードなど)を管理サーバ2に送信する(ST100)。管理サーバ2がこの認証情報によって電子装置1を使用するユーザが正規のユーザであることを認証すると、電子装置1の処理部15は、次に述べるステップST105以降の処理を実行する。
電子装置1の処理部15は、処理を施した音響信号Soutが供給される機器3の型式に関する型式情報51を取得する(ST105)。例えば処理部15は、後述する画面A(図5)などにおいてユーザが入力した型式情報51を取得してもよい。あるいは処理部15は、Bluetooth(登録商標)などの通信機能を備える機器5との通信により機器3から受信した情報に基づいて、型式情報51を自動的に取得してもよい。機器3から型式情報51を自動的に取得することによって、ユーザの手間を省くことができる。
また、電子装置1の処理部15は、入力部13において入力されるユーザの指示に応じて、音響設定情報53を選択する処理、及び、個別設定情報533を変更する処理を行う(ST135)。
図4は、音響設定情報53の選択、個別設定情報533の変更を行う処理(ST135)を説明するためのフローチャートである。
電子装置1の処理部15は、機器3で出力させる音の種類を指定するユーザの指示が入力されると(ST200のYes)、指定された音の種類に対応する音響設定情報53を選択する(ST205)。ここで選択した音響設定情報53は、後述する音響信号処理(ST145:図3)の処理内容を指定する情報として使用される。
また処理部15は、特定の信号処理40に使用される個別設定情報533を変更するユーザの指示が入力されると(ST230のYes)、入力された指示に応じて個別設定情報533を変更する(ST235)。ここで変更した個別設定情報533は、後述する音響信号処理(ST145:図3)において、音響設定情報53に含まれる個別設定情報533の替わりに使用される。
図5は、電子装置1の表示部12に表示される画面の例を示す図であり、ユーザが音響設定情報53の選択や個別設定情報533の変更を行うための画面の例を示す。
図5に示す画面Aは、音響信号処理を施した音響信号Soutが供給される機器3(図3の例ではヘッドフォン)の型式が表示される領域A1と、ユーザが選択した音の種類(図3の例では音楽のジャンル)が表示される領域A2と、特定の信号処理40の個別設定情報533を変更するためのユーザインターフェース要素が配置される領域A3及びA4と、処理対象の音響信号Sinの音源に関する情報(図3の例では楽曲の情報)が表示される領域A5とを有する。
領域A1の横に配置されるボタンA11は、ユーザが機器3の型式を指定するために操作される。
領域A2に配置されるボタンA21は、ユーザが音の種類を選択するために操作される。図3の例では、音楽のジャンルの1つ(JAZZ)が選択されているが、ユーザの指示に応じて選択可能な音の種類は音楽のジャンルに限定されない。例えば、処理対象の音響信号Sinに関する音源の種類(楽器、人声、環境音など)を選択可能にしてもよい。あるいは、会話中や運動中などの所定の状況における聴取に適した音の種類を選択可能にしてもよいし、地下鉄の中や雑踏などの所定の環境における聴取に適した音の種類を選択可能にしてもよい。電子装置1の処理部15は、ここで選択した音の種類に対応した音響設定情報53を後述の音響信号処理(ST145:図3)で使用する。
領域A3には、低音用のイコライザー型の信号処理40に関する設定を変更するためのユーザインターフェース要素(A31~A35)が配置される。
ボタンA32~A34は、楽曲の低音域をカバーする3つの周波数帯の1つを択一的に選択するために操作される。回転つまみA31は、ボタンA32~A34により選択した周波数帯の音量を調節するために操作される。ボタンA35は、3つの周波数帯の音量をそれぞれ所定の推奨レベル(音響設定情報53に含まれる個別設定情報533で設定された音量)に戻すために操作される。
領域A3のボタンA32~A35と回転つまみA31によって低音域の音量が調節されると、電子装置1の処理部15は、この音量の調節に応じて元の個別設定情報533(音響設定情報53に含まれる個別設定情報533)に変更を加えた個別設定情報533を生成する。処理部15は、後述の音響信号処理(ST145:図3)において低音用のイコライザー型の信号処理40を実施する場合、この変更後の個別設定情報533に応じて音響信号を処理する。
低音用のイコライザー型の信号処理40で低音域の音量を調節し、低音のエネルギーを加えることにより、元の設定では聴こえなかった重低音を聴き取ることができるようになるため、迫力のあるサウンドを体験できるようになる。
領域A4には、中音・中高音・高音用のイコライザー型の信号処理40に関する設定を変更するためのユーザインターフェース要素(A41~A44)が配置される。
ボタンA43及びA44は、回転つまみA41によって調節する対象となる音の性質を択一的に選択するために操作される。ボタンA43の「NEGATIVE」が選択された場合、回転つまみA41の操作によって、音の雰囲気を落ち着かせる度合が調節される。ボタンA44の「ENHANCE」が選択された場合は、回転つまみA41の操作によって、音の輝き・明瞭さの度合が調節される。ボタンA42は、上述した「NEGATIVE」と「ENHANCE」の設定をそれぞれ所定の推奨レベル(音響設定情報53に含まれる個別設定情報533で設定された音量)に戻すために操作される。
領域A4のボタンA42~A44と回転つまみA41によって音の性質(音の雰囲気の落ち着き度合、音の明瞭さの度合)が調節されると、電子装置1の処理部15は、この調節に応じて元の個別設定情報533(音響設定情報53に含まれる個別設定情報533)に変更を加えた個別設定情報533を生成する。処理部15は、後述の音響信号処理(ST145:図3)において中音・中高音・高音用のイコライザー型の信号処理40を実施する場合、この変更後の個別設定情報533に応じて音響信号を処理する。
中音・中高音・高音用のイコライザー型の信号処理40で音の性質を調節することにより、サウンドの雰囲気をユーザの好みに合うように調節することが可能となる。
図3に戻る。
電子装置1の処理部15は、機器3から音を出力させるユーザの指示が入力されると(ST140のYes)、ステップST135からステップST145に移行する。ステップST145において、処理部15は、処理対象の音響信号Sinに対する音響信号処理(図2A)を行う。例えば処理部15は、音楽配信サーバからストリーミングにより提供される音楽ファイルや、記憶部14において既に記憶している音楽ファイルから処理対象の音響信号Sinを再生し、これに音響信号処理を施す。
この場合、電子装置1の処理部15は、ステップST135において選択された音響設定情報53(図2C)に基づいて、音響信号処理を構成する1以上の信号処理40とその実施の順序を設定するとともに、各信号処理40に使用される個別設定情報533を設定する。ただし処理部15は、特定の信号処理40については、ステップST135においてユーザの指示により変更された個別設定情報533を使用して音響信号の処理を行う。
また電子装置1の処理部15は、ステップST145の音響信号処理が実施される期間(ST155のNo)においても、ステップST135と同様に、入力部13において入力されるユーザの指示に応じた処理(音響設定情報53の選択、個別設定情報533の変更)を行う(ST150)。ステップST150の処理は、図4に示すフローチャートと同じである。従って、機器3から音を出力している途中で音の種類が変更された場合(例えば図5のボタンA21が操作された場合)、処理部15は、変更後の音の種類に対応した音響設定情報53に基づいて、ステップST145の音響信号処理を行う。また、機器3から音を出力している途中で特定の信号処理40の個別設定情報533が変更された場合(例えば図5の回転つまみA31やA41が操作された場合)、処理部15は、当該特定の信号処理40において、変更後の個別設定情報533に応じて音響信号を処理する。
以上説明したように、本実施形態によれば、音響信号Soutが供給される機器3の型式に関する型式情報51が取得されると(ST105)、この型式情報51に関連付けられた複数の音響設定情報53から、入力される指示により指定された音の種類に対応する1つの音響設定情報53が選択される(ST135)。そして、この選択された音響設定情報53に応じて音響信号Sinが処理され(ST145)、処理を施された音響信号Soutが機器3に供給される。これにより、アマチュアでは困難な音の加工を実現するための音響設定情報53を、機器3の型式ごと、かつ、音の種類ごとに予め用意して、音響信号処理に使用することができる。従って、様々な型式の機器3において、音の種類と合うように適切に加工された音を聴くことが可能となる。
また本実施形態によれば、特定の信号処理40において使用される個別設定情報533が、入力される指示に応じて変更された場合(ST235)、当該特定の信号処理40では、その変更後の個別設定情報533に応じて音響信号が処理される(ST145)。これにより、予め準備された音響設定情報53に含まれる個別設定情報533を元に、ユーザの好みに合わせて変更した個別設定情報533を作成し、その変更後の個別設定情報533を使用して音響信号処理を行うことが可能になる。そのため、機器3から出力される音をよりユーザの好みに合ったものに調整することができる。
<第2の実施形態>
次に、本開示の技術に関する第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係る電子装置1は、既に説明した第1の実施形態に係る電子装置1(図1)と同様の構成を有する。第2の実施形態に係る電子装置1は、既定の音響設定情報53を自動的に選択する動作に関して、第1の実施形態に係る電子装置1と異なる。
図6は、第2の実施形態に係る電子装置1の動作を説明するためのフローチャートである。図6に示すフローチャートは、図3に示すフローチャートにステップST115及びST120を追加したものである。図6に示すフローチャートの他のステップは、図3に示すフローチャートと同じである。以下では、追加されたステップST115及びST120について説明し、他のステップの説明は割愛する。
電子装置1の処理部15は、音響信号処理(ST145)を行う前のステップST115において、処理対象の音響信号Sinが表す音の種類を示す音響種類情報52を取得する。例えば処理部15は、音楽配信サーバからストリーミングにより提供される音楽ファイルから処理対象の音響信号Sinを再生する場合、この音楽フィアルに関連して音楽配信サーバから提供される楽曲の情報に基づいて、音響種類情報52を取得してもよい。また処理部15は、記憶部14に記憶された音楽ファイルから処理対象の音響信号Sinを再生する場合、この音楽ファイルに含まれる楽曲の情報や、音楽ファイルに付随して記憶部14に記憶される楽曲の情報に基づいて、音響種類情報52を取得してもよい。
あるいは電子装置1の処理部15は、処理対象の音響信号Sinから音の種類を直接判定し、その判定結果に基づいて音響種類情報52を取得してもよい。
例えば処理部15は、処理対象の音響信号Sinが表す音の特徴を分析する処理を行う。具体的には、処理部15は、音の周波数スペクトラムに関する特徴、音に含まれるリズムに関する特徴、波形の変化スピードに関する特徴、音に含まれる和音に関する特徴など、種々の音響分析手法において対象とされる1以上の音の特徴(数値化された特徴)を分析してよい。
次に処理部15は、分析した1以上の音の特徴に基づいて、処理対象の音響信号Sinが表す音の種別を判別する。例えば処理部15は、1以上の音の特徴から音の種類を判別するように生成された学習済モデルに対して、上述の分析処理により得られた1以上の音の特徴を適用することにより、処理対象の音響信号Sinが表す音の種別を判別する。この学習済モデルの生成に用いる機械学習アルゴリズムは任意でよく、例えばニューラルネットワーク、サポートベクターマシン、ロジスティック回帰、線形回帰、決定木、ランダムフォレスト、勾配ブースティングなどの公知のアルゴリズムを用いてよい。
電子装置1の処理部15は、ステップST115において音響種類情報52を取得すると、ステップST105で取得した型式情報51に関連付けられた複数の音響設定情報53から、取得した音響種類情報52が示す音の種類に対応した1つの音響設定情報53を「既定の音響設定情報53」として選択する(ST120)。
電子装置1の処理部15は、ステップST120において自動的に選択した「既定の音響設定情報53」を、ステップST135においてユーザの指示が入力される前の最初の音響設定情報53とする。処理部15は、ステップST135において入力されるユーザの指示に応じて「既定の音響設定情報53」を別の音響設定情報53に変更したり、別の音響設定情報53から「既定の音響設定情報53」に戻したりする。
以上説明したように、本実施形態によれば、処理対象の音響信号Sinが表す音の種類を示す音響種類情報52が自動的に取得され、この音響種類情報52が示す音の種類に対応した「既定の音響設定情報53」が自動的に選択される。これにより、処理対象の音響信号Sinが表す音の種類をユーザが自ら選択しなくてもよくなるため、ユーザの手間を削減できる。また、自動で選択された音の種類が不適切である場合には、ユーザの指示によって音の種類を選び直すこともできるため、不適切な音響設定情報53に基づいて音響信号処理(ST145)が行われるケースを減らすことができる。
なお、上述した本実施形態の説明では、自動的に選択された「既定の音響設定情報53」をユーザの指示に応じて任意に変更できる例を挙げたが、本実施形態の他の例では、この自動的に選択された「既定の音響設定情報53」をそのまま音響信号処理(ST145)に使用してもよい。これにより、処理対象の音響信号Sinが表す音の種類の選択を自動化して、ユーザの手間を削減することができる。
<第3の実施形態>
次に、本開示の技術に関する第3の実施形態について説明する。第3の実施形態に係る電子装置1は、既に説明した第1の実施形態に係る電子装置1(図1)と同様の構成を有する。第3の実施形態に係る電子装置1は、ユーザの指示による個別設定情報533への変更の内容を保存し、その保存した変更の内容を再利用する動作に関して、第2の実施形態に係る電子装置1と異なる。
図7は、第3の実施形態に係る電子装置1の動作を説明するためのフローチャートである。図7に示すフローチャートは、図6に示すフローチャートにステップST110及びステップST125を追加するとともに、ステップST135及びST150をそれぞれステップST135A及びST150Aに置き換えたものである。図7に示すフローチャートの他のステップは、図6に示すフローチャートと同じである。以下では、図6のフローチャートと異なるステップ(ST110、ST125、ST135A、ST150A)について説明し、他のステップの説明は割愛する。
電子装置1の処理部15は、音響信号処理(ST145)を行う前のステップST110において、処理対象の音響信号Sinを識別するための音響識別情報54を取得する。例えば処理部15は、音楽配信サーバからストリーミングにより提供される音楽ファイルから処理対象の音響信号Sinを再生する場合、この音楽フィアルに関連して音楽配信サーバや他のサーバから提供される楽曲の音源の識別コード(国際標準レコーディングコードなど)に基づいて、音響識別情報54を取得してもよい。また処理部15は、記憶部14に記憶された音楽ファイルから処理対象の音響信号Sinを再生する場合、この音楽ファイルに付随して記憶部14に記憶される楽曲の音源の識別コードに基づいて、音響種類情報52を取得してもよい。
あるいは電子装置1の処理部15は、処理対象の音響信号Sinが表す1以上の音の特徴を、ステップST115についての説明と同様の方法により分析し、その分析により得られた1以上の音の特徴(数値化された特徴)に基づいて、処理対象の音響信号Sinに関する固有の音響種類情報52を取得してもよい。
電子装置1の処理部15は、ステップST110において音響識別情報54を取得すると、ユーザの指示に応じた処理を行うステップST135A及びST150Aにおいて、この音響識別情報54と変更後の個別設定情報533とを関連付けて記憶する処理を行う。
図8は、第3の実施形態に係る電子装置1において、音響設定情報53の選択、個別設定情報533の変更、及び、個別設定情報533の保存を行う処理を説明するためのフローチャートであり、ステップST135A及びST150A(図7)における詳細な処理の例を示す。図8に示すフローチャートは、図4に示すフローチャートにステップST210、ST240及びST245を追加したものであり、他のステップは図4に示すフローチャートと同じである。
電子装置1の処理部15は、ステップST235における変更後の個別設定情報533を保存するように求めるユーザの指示が入力された場合(ST240のYes)、ステップST105(図7)で取得した型式情報51と、ステップST120(図7)又はステップST205(図8)で選択した音響設定情報53と、ステップST110で取得した音響識別情報54とに関連付けて、ステップST235における変更後の個別設定情報533を記憶部14に記憶する(ST245)。
図9は、記憶部14に記憶される変更後の個別設定情報533について説明するための図である。図9の例において示すように、1つの変更後の個別設定情報533は、1つの型式情報51と、1つの音響設定情報53と、1つの音響識別情報54とに関連付けて記憶部14に記憶される。従って、1つの型式情報51と、1つの音響種類情報52(音響設定情報53)と、1つの音響識別情報54とが与えられた場合、これらに関連付けられた1つの個別設定情報533を記憶部14から読み出すことが可能である。
電子装置1の処理部15は、図7のステップST125や図8のステップST270において、以前にステップST245で保存した変更後の個別設定情報533を記憶部14から読み出す処理を行う。
すなわち処理部15は、ステップST105で取得した型式情報51と、ステップST115で取得した音響種類情報52(ステップST120で選択した音響設定情報53)と、ステップST110で取得した音響識別情報54とに関連付けられた変更後の個別設定情報533を、記憶部14から読み出す(ST125:図7)。処理部15は、このステップST125で読み出した個別設定情報533を、ステップST135Aにおいてユーザの指示が入力される前の最初の個別設定情報533とする。これにより、前に保存した個別設定情報533の変更が、画面A(図5)の領域A3や領域A4における最初の設定状態に反映される。
また処理部15は、ステップST200(図8)において音の種類を変更したことにより、それまでとは異なる音響設定情報53を選択した場合(ST205)、ステップST105で取得した型式情報51と、ステップST200で指定した音響種類情報52(ステップST210で選択した音響設定情報53)と、ステップST110で取得した音響識別情報54とに関連付けられた変更後の個別設定情報533を、記憶部14から読み出す(ST210:図8)。処理部15は、このステップST210で読み出した個別設定情報533を、音響設定情報53に含まれる元の個別設定情報533の替わりに、ステップST145の音響信号処理において使用する。
以上説明したように、本実施形態によれば、入力されるユーザの指示に応じて変更された個別設定情報533が、個々の音響信号Sinを識別するための音響識別情報54と、型式情報51と、音響設定情報53とに関連付けて記憶部14に記憶される(ST245)。そして、音響信号Sinに対する処理(ST145)では、音響設定情報53に含まれる元の個別設定情報533の替わりに、音響識別情報54と型式情報51と音響設定情報53とに関連付けて記憶部14に記憶された変更後の個別設定情報533が使用される。
これにより、同じ型式の機器3に供給される同じ音響信号Sinを同じ音響設定情報53に基づいて再び処理する場合、前に保存した変更後の個別設定情報533を、音響設定情報53に含まれる元の個別設定情報533の替わりに使用して、音響信号処理を行うことができる。従って、同じ音響信号Sinを同一の条件で繰り返し聴取する場合に、同じような個別設定情報533の変更(音の調節)を何度も行う必要がなくなるため、ユーザの手間を削減することができる。
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。
例えば上述した実施形態では、電子装置1の例としてスマートフォンやパーソナルコンピュータなどが挙げられているが、本開示の技術はこの例に限定されない。例えば電子装置1は、機器3(ヘッドフォンなど)の内部に組み込まれる電子部品でもよい。この場合、電子装置1へユーザの指示を入力するための手段として、Bluetooth(登録商標)などの通信モジュールなどを介して電子装置1と無線通信を行う任意の端末機器(スマートフォン、タブレットなど)を用いてもよい。
以下、本開示の技術に関連する付記を記載する。
[1]
機器に供給される音響信号を処理する電子装置であって、
前記機器が、前記音響信号を音に変換し、
前記音響信号を処理する電子装置が、
前記音響信号に対する処理の内容をそれぞれ指定する複数の音響設定情報と、
前記機器の型式に関する情報をそれぞれ含んだ複数の型式情報と
を記憶しており、
複数の前記音響設定情報は、それぞれ異なる音の種類に対応しており、
複数の前記型式情報の各々は、1以上の前記種類に対応した1以上の前記音響設定情報に関連付けられており、
処理を施した前記音響信号が供給される前記機器の前記型式に関する前記型式情報を取得する手段と、
取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、入力される指示により指定された1つの前記種類に対応する1つの前記音響設定情報を選択する手段と、
選択した前記音響設定情報に応じて前記音響信号を処理する手段と
を有する電子装置。
[2]
前記処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を示す音響種類情報を取得する手段と、
取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、取得した前記音響種類情報が示す音の前記種類に対応した1つの前記音響設定情報を、既定の前記音響設定情報として選択する手段とを有し、
前記音響設定情報を選択する手段は、入力される指示に応じて、前記既定の前記音響設定情報と同一又は異なる前記音響設定情報を選択する、
[1]に記載の電子装置。
[3]
機器に供給される音響信号を処理する電子装置であって、
前記機器が、前記音響信号を音に変換し、
前記音響信号を処理する電子装置が、
前記音響信号に対する処理の内容をそれぞれ指定する複数の音響設定情報と、
前記機器の型式に関する情報をそれぞれ含んだ複数の型式情報と
を記憶しており、
複数の前記音響設定情報は、それぞれ異なる音の種類に対応しており、
複数の前記型式情報の各々は、1以上の前記種類に対応した1以上の前記音響設定情報に関連付けられており、
処理を施した前記音響信号が供給される前記機器の前記型式に関する前記型式情報を取得する手段と、
前記処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を示す音響種類情報を取得する手段と、
取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、取得した前記音響種類情報が示す音の前記種類に対応した1つの前記音響設定情報を選択する手段と、
選択した前記音響設定情報に応じて前記音響信号を処理する手段と
を有する電子装置。
[4]
前記音響種類情報を取得する手段は、
前記処理対象の前記音響信号が表す音の特徴を分析し、
前記音の特徴から音の前記種類を判別するように生成された学習済モデルに対して、分析した前記音の特徴を適用することにより、前記処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を判別する、
[2]又は[3]に記載の電子装置。
[5]
前記音響信号を処理する手段は、前記音響信号に対して異なる処理を施すための複数の信号処理の中から選択された1以上の前記信号処理を、前記処理対象の前記音響信号に対して段階的に施し、
各前記信号処理は、与えられた個別設定情報に応じて前記音響信号を処理することを含み、
前記音響設定情報は、1以上の前記信号処理を指定する情報と、前記音響信号に対する前記信号処理の実施の順序を指定する情報と、各前記信号処理において使用する前記個別設定情報とを含む、
[1]~[4]のいずれか1つに記載の電子装置。
[6]
入力される指示に応じて、少なくとも1つの前記信号処理において使用される前記個別設定情報を変更する手段と有し、
前記音響信号を処理する手段は、一の前記信号処理に使用される前記個別設定情報が変更された場合、当該一の信号処理において変更後の前記個別設定情報に応じて前記音響信号を処理する、
[5]に記載の電子装置。
[7]
前記処理対象の前記音響信号を識別するための音響識別情報を取得する手段と、
入力される指示に応じて変更された前記個別設定情報を、取得した前記音響識別情報と、取得した前記型式情報と、選択した前記音響設定情報とに関連付けて記憶する手段とを有し、
前記音響信号を処理する手段は、取得した前記音響識別情報と、取得した前記型式情報と、選択した前記音響設定情報とに関連付けて記憶した前記個別設定情報が存在する場合、選択した前記音響設定情報に含まれる前記個別設定情報の替わりに、記憶した前記個別設定情報を使用して前記音響信号を処理する、
[6]に記載の電子装置。
[8]
前記型式情報を取得する手段は、前記機器との通信により前記機器から受信した情報に基づいて前記型式情報を取得する、
[1]~[7]のいずれか1つに記載の電子装置。
1…電子装置、10…通信部、11…通信部、12…表示部、13…入力部、14…記憶部、15…処理部、2…管理サーバ、3…機器、301…スピーカ、40…信号処理、51…型式情報、52…音響種類情報、53…音響設定情報、531…信号処理情報、532…順序情報、533…個別設定情報、54…音響識別情報、9…通信ネットワーク

Claims (12)

  1. 機器に供給される音響信号を処理する方法であって、
    前記機器が、前記音響信号を音に変換し、
    前記音響信号を処理する電子装置が、
    前記音響信号に対する処理の内容をそれぞれ指定する複数の音響設定情報と、
    前記機器の型式に関する情報をそれぞれ含んだ複数の型式情報と
    を記憶しており、
    複数の前記音響設定情報は、それぞれ異なる音の種類に対応しており、
    複数の前記型式情報の各々は、1以上の前記種類に対応した1以上の前記音響設定情報に関連付けられており、
    前記電子装置が、処理を施した前記音響信号が供給される前記機器の前記型式に関する前記型式情報を取得することと、
    前記電子装置が、取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、入力される指示により指定された1つの前記種類に対応する1つの前記音響設定情報を選択することと、
    前記電子装置が、選択した前記音響設定情報に応じて前記音響信号を処理することと
    前記電子装置が、処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を示す音響種類情報を取得することと、
    前記電子装置が、取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、取得した前記音響種類情報が示す音の前記種類に対応した1つの前記音響設定情報を、既定の前記音響設定情報として選択することと
    を含み、
    前記音響設定情報を選択することは、入力される指示に応じて、前記既定の前記音響設定情報と同一又は異なる前記音響設定情報を選択することを含み、
    前記音響種類情報を取得することは、
    前記処理対象の前記音響信号が表す音の特徴を分析することと、
    前記音の特徴から音の前記種類を判別するように生成された学習済モデルに対して、分析した前記音の特徴を適用することにより、前記処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を判別することとを含む、
    方法。
  2. 機器に供給される音響信号を処理する方法であって、
    前記機器が、前記音響信号を音に変換し、
    前記音響信号を処理する電子装置が、
    前記音響信号に対する処理の内容をそれぞれ指定する複数の音響設定情報と、
    前記機器の型式に関する情報をそれぞれ含んだ複数の型式情報と
    を記憶しており、
    複数の前記音響設定情報は、それぞれ異なる音の種類に対応しており、
    複数の前記型式情報の各々は、1以上の前記種類に対応した1以上の前記音響設定情報に関連付けられており、
    前記電子装置が、処理を施した前記音響信号が供給される前記機器の前記型式に関する前記型式情報を取得することと、
    前記電子装置が、処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を示す音響種類情報を取得することと、
    前記電子装置が、取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、取得した前記音響種類情報が示す音の前記種類に対応した1つの前記音響設定情報を選択することと、
    前記電子装置が、選択した前記音響設定情報に応じて前記音響信号を処理することと
    を含み、
    前記音響種類情報を取得することは、
    前記処理対象の前記音響信号が表す音の特徴を分析することと、
    前記音の特徴から音の前記種類を判別するように生成された学習済モデルに対して、分析した前記音の特徴を適用することにより、前記処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を判別することとを含む、
    方法。
  3. 前記音響信号を処理することは、前記音響信号に対して異なる処理を施すための複数の信号処理の中から選択された1以上の前記信号処理を、処理対象の前記音響信号に対して段階的に施すことを含み、
    各前記信号処理は、与えられた個別設定情報に応じて前記音響信号を処理することを含み、
    前記音響設定情報は、1以上の前記信号処理を指定する情報と、前記音響信号に対する前記信号処理の実施の順序を指定する情報と、各前記信号処理において使用する前記個別設定情報とを含む、
    請求項1又は請求項2に記載の方法。
  4. 前記電子装置が、入力される指示に応じて、少なくとも1つの前記信号処理において使用される前記個別設定情報を変更すること
    を含み、
    前記音響信号を処理することは、一の前記信号処理に使用される前記個別設定情報が変更された場合、当該一の信号処理において変更後の前記個別設定情報に応じて前記音響信号を処理することを含む、
    請求項3に記載の方法。
  5. 前記電子装置が、前記処理対象の前記音響信号を識別するための音響識別情報を取得することと、
    前記電子装置が、入力される指示に応じて変更された前記個別設定情報を、取得した前記音響識別情報と、取得した前記型式情報と、選択した前記音響設定情報とに関連付けて記憶することと
    を含み、
    前記音響信号を処理することは、取得した前記音響識別情報と、取得した前記型式情報と、選択した前記音響設定情報とに関連付けて記憶した前記個別設定情報が存在する場合、選択した前記音響設定情報に含まれる前記個別設定情報の替わりに、記憶した前記個別設定情報を使用して前記音響信号を処理することを含む、
    請求項4に記載の方法。
  6. 機器に供給される音響信号を処理する方法であって、
    前記機器が、前記音響信号を音に変換し、
    前記音響信号を処理する電子装置が、
    前記音響信号に対する処理の内容をそれぞれ指定する複数の音響設定情報と、
    前記機器の型式に関する情報をそれぞれ含んだ複数の型式情報と
    を記憶しており、
    複数の前記音響設定情報は、それぞれ異なる音の種類に対応しており、
    複数の前記型式情報の各々は、1以上の前記種類に対応した1以上の前記音響設定情報に関連付けられており、
    前記電子装置が、処理を施した前記音響信号が供給される前記機器の前記型式に関する前記型式情報を取得することと、
    前記電子装置が、取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、入力される指示により指定された1つの前記種類に対応する1つの前記音響設定情報を選択することと、
    前記電子装置が、選択した前記音響設定情報に応じて前記音響信号を処理することと
    を含み、
    前記音響信号を処理することは、前記音響信号に対して異なる処理を施すための複数の信号処理の中から選択された1以上の前記信号処理を、処理対象の前記音響信号に対して段階的に施すことを含み、
    各前記信号処理は、与えられた個別設定情報に応じて前記音響信号を処理することを含み、
    前記音響設定情報は、1以上の前記信号処理を指定する情報と、前記音響信号に対する前記信号処理の実施の順序を指定する情報と、各前記信号処理において使用する前記個別設定情報とを含み、
    前記電子装置が、入力される指示に応じて、少なくとも1つの前記信号処理において使用される前記個別設定情報を変更することと、
    前記電子装置が、前記処理対象の前記音響信号を識別するための音響識別情報を取得することと、
    前記電子装置が、入力される指示に応じて変更された前記個別設定情報を、取得した前記音響識別情報と、取得した前記型式情報と、選択した前記音響設定情報とに関連付けて記憶することと
    を更に含み、
    前記音響信号を処理することは、
    一の前記信号処理に使用される前記個別設定情報が変更された場合、当該一の信号処理において変更後の前記個別設定情報に応じて前記音響信号を処理することと、
    取得した前記音響識別情報と、取得した前記型式情報と、選択した前記音響設定情報とに関連付けて記憶した前記個別設定情報が存在する場合、選択した前記音響設定情報に含まれる前記個別設定情報の替わりに、記憶した前記個別設定情報を使用して前記音響信号を処理することと
    を含む、
    方法。
  7. 前記電子装置が、処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を示す音響種類情報を取得することと、
    前記電子装置が、取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、取得した前記音響種類情報が示す音の前記種類に対応した1つの前記音響設定情報を、既定の前記音響設定情報として選択することと
    を含み、
    前記音響設定情報を選択することは、入力される指示に応じて、前記既定の前記音響設定情報と同一又は異なる前記音響設定情報を選択することを含む、
    請求項6に記載の方法。
  8. 機器に供給される音響信号を処理する方法であって、
    前記機器が、前記音響信号を音に変換し、
    前記音響信号を処理する電子装置が、
    前記音響信号に対する処理の内容をそれぞれ指定する複数の音響設定情報と、
    前記機器の型式に関する情報をそれぞれ含んだ複数の型式情報と
    を記憶しており、
    複数の前記音響設定情報は、それぞれ異なる音の種類に対応しており、
    複数の前記型式情報の各々は、1以上の前記種類に対応した1以上の前記音響設定情報に関連付けられており、
    前記電子装置が、処理を施した前記音響信号が供給される前記機器の前記型式に関する前記型式情報を取得することと、
    前記電子装置が、処理対象の前記音響信号が表す音の前記種類を示す音響種類情報を取得することと、
    前記電子装置が、取得した前記型式情報に関連付けられた複数の前記音響設定情報から、取得した前記音響種類情報が示す音の前記種類に対応した1つの前記音響設定情報を選択することと、
    前記電子装置が、選択した前記音響設定情報に応じて前記音響信号を処理することと
    を含み、
    前記音響信号を処理することは、前記音響信号に対して異なる処理を施すための複数の信号処理の中から選択された1以上の前記信号処理を、処理対象の前記音響信号に対して段階的に施すことを含み、
    各前記信号処理は、与えられた個別設定情報に応じて前記音響信号を処理することを含み、
    前記音響設定情報は、1以上の前記信号処理を指定する情報と、前記音響信号に対する前記信号処理の実施の順序を指定する情報と、各前記信号処理において使用する前記個別設定情報とを含み、
    前記電子装置が、入力される指示に応じて、少なくとも1つの前記信号処理において使用される前記個別設定情報を変更することと、
    前記電子装置が、前記処理対象の前記音響信号を識別するための音響識別情報を取得することと、
    前記電子装置が、入力される指示に応じて変更された前記個別設定情報を、取得した前記音響識別情報と、取得した前記型式情報と、選択した前記音響設定情報とに関連付けて記憶することと
    を更に含み、
    前記音響信号を処理することは、
    一の前記信号処理に使用される前記個別設定情報が変更された場合、当該一の信号処理において変更後の前記個別設定情報に応じて前記音響信号を処理することと、
    取得した前記音響識別情報と、取得した前記型式情報と、選択した前記音響設定情報とに関連付けて記憶した前記個別設定情報が存在する場合、選択した前記音響設定情報に含まれる前記個別設定情報の替わりに、記憶した前記個別設定情報を使用して前記音響信号を処理することと
    を含む、
    方法。
  9. 前記型式情報を取得することは、前記機器との通信により前記機器から受信した情報に基づいて前記型式情報を取得することを含む、
    請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 機器に供給される音響信号を処理する電子装置であって、
    処理部と、
    前記処理部が実行可能な命令を含んだプログラムを記憶する記憶部とを有し、
    前記プログラムが、請求項1~請求項9のいずれか一項に記載された方法を行う前記命令を含む、
    電子装置。
  11. 請求項1~請求項9のいずれか一項に記載された方法を行う手段を備えた電子装置。
  12. 機器に供給される音響信号を処理する電子装置において実行可能な命令を含むプログラムであって、
    前記電子装置において、請求項1~請求項9のいずれか一項に記載された方法を行う前記命令を含む、
    プログラム。
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