JP7250435B2 - デバイス施術支援装置、プログラム、方法及びシステム - Google Patents

デバイス施術支援装置、プログラム、方法及びシステム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、デバイス施術支援装置、プログラム、方法及びシステムに関する。
患者の疾患に応じ、各種のデバイスによる施術が行われている。例えば、心臓の僧房弁の閉鎖が不完全で逆流が発生している場合には、2枚の弁葉の重なる中央付近を挟むクリップや、僧房弁の周囲を縫って周長を縮める金属糸等が用いられる。また、心臓の大動脈弁の疾患には、大動脈弁を置換する人工弁が用いられる場合がある。冠動脈の疾患には、プラーク等により狭められた血管内を拡張する網状のステントが用いられる場合がある。
これらのデバイスは、所定の期間にわたって生体組織上に留置された状態で維持されることが望まれるが、血流がデバイスや生体組織に及ぼす力や生体組織の動きにより、デバイスが機能しなくなってしまう場合がある。
特開2017-140365号公報
本発明が解決しようとする課題は、デバイスの施術を支援することである。
実施形態に係るデバイス施術支援装置は、取得部と、実行部と、特定部と、提示部とを備える。取得部は、施術の対象となる患者の生体領域の構造情報と、前記施術に用いられるデバイスの構造情報と、前記デバイスが留置される態様の候補とを取得する。実行部は、前記生体領域の構造情報と前記デバイスの構造情報と前記態様の候補とに基づいて、前記デバイスが留置された前記生体領域における流体構造解析のシミュレーションを実行する。特定部は、前記シミュレーションの結果に基づいて、前記デバイスが留置された時点の前記生体領域の構造が変化しにくい態様を、前記態様の候補の中から特定する。提示部は、特定された前記態様を提示する。
図1は、第1の実施形態に係るワークステーションの構成例を示すブロック図である。 図2Aは、診断結果データの例を示す図である。 図2Bは、デバイス情報DBの例を示す図である。 図2Cは、シミュレーション用モデルデータの例を示す図である。 図3は、第1の実施形態の処理例を示すフローチャートである。 図4Aは、支援対象情報の例を示す図である。 図4Bは、生体構造情報の例を示す図である。 図4Cは、デバイス構造情報の例を示す図である。 図5Aは、僧房弁に装着されるクリップの例を示す図(1)である。 図5Bは、僧房弁に装着されるクリップの例を示す図(2)である。 図5Cは、クリップの位置および角度の例を示す図である。 図5Dは、クリップの位置による力の変化の例を示す図である。 図5Eは、クリップの角度による力の変化の例を示す図である。 図6Aは、大動脈弁に置換される人口弁の例を示す図(1)である。 図6Bは、大動脈弁に置換される人口弁の例を示す図(2)である。 図6Cは、大動脈弁に置換される人口弁の例を示す図(3)である。 図7は、僧房弁の周囲の絞り込みに使われる金属糸の例を示す図である。 図8は、冠動脈内に留置されるステントの例を示す図である。
以下、図面を参照して、デバイス施術支援装置、プログラム、方法及びシステムの各実施形態を説明する。なお、実施形態は、以下の内容に限られるものではない。また、1つの実施形態や変形例に記載された内容は、原則として他の実施形態や変形例にも同様に適用される。
(第1の実施形態)
図1を参照しながら、第1の実施形態に係るワークステーション1の構成について説明する。図1は、第1の実施形態に係るワークステーション1の構成例を示すブロック図である。ワークステーション1は、デバイス施術支援装置の一例である。ワークステーション1は、図1に示されるように、メモリ11と、ディスプレイ12と、入力インターフェース13と、ネットワークインターフェース14と、処理回路15とを有する。
メモリ11は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。例えば、メモリ11は、診断結果データ111やデバイス情報DB(Data Base)112やシミュレーション用モデルデータ113を記憶する。図2Aは、診断結果データ111の例を示す図である。診断結果データ111は、患者ID、診断画像(CT:コンピュータ断層画像、MR:磁気共鳴イメージング画像、UL:超音波診断画像等)、血圧、心拍数等の情報を含んでいる。診断画像については、直接に表示可能な形式に加工される前の投影データの形式で保持されていてもよく、その場合、必要に応じてワークステーション1側で投影データからの再構成が行われ、診断画像が取得される。
図2Bは、デバイス情報DB112の例を示す図である。デバイス情報DB112は、デバイスID、デバイスタイプ、デバイス形状、デバイスサイズ、デバイス硬さ等の項目を有している。デバイスタイプには、例えば、クリップ(僧房弁クリップ等)、人口弁(TAVR等)、金属糸、ステント等がある。デバイスIDは、デバイスタイプだけでなく、サイズまで特定された製品としてのデバイスを示している。それぞれのデバイスタイプに対応した施術の概要については後述する。
図2Cは、シミュレーション用モデルデータ113の例を示す図である。シミュレーション用モデルデータ113は、心臓モデル、冠動脈モデル等のデータを含んでいる。心臓モデルは、流体構造解析のシミュレーションを心臓の生体組織の動きと血液の流れに適用するためのデータ群であり、心臓内に施術で留置されたデバイスに働く力や、デバイスを支える生体組織に働く力等の算出等が可能となる。冠動脈モデルは、流体構造解析のシミュレーションを冠動脈の生体組織の動きと血液の流れに適用するためのデータ群であり、冠動脈内に施術で留置されたデバイスに働く力や、デバイスを支える生体組織に働く力等の算出等が可能となる。流体構造解析は、流体の力が構造の変形をもたらし、変位・変形する構造が流体の流れに影響を及ぼす関係を数学的に表す。
図1に戻り、メモリ11は、その他に、ワークステーション1に含まれる処理回路15がその機能を実現するためのプログラムを記憶する。メモリ11は、ハードウェアによる非一過性の記憶媒体としても用いられる。
ディスプレイ12は、各種の情報を表示する。ディスプレイ12は、例えば、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイである。また、ディスプレイ12は、デスクトップ型でもよいし、ワークステーション1本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。例えば、ディスプレイ12は、操作者からの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。また、ディスプレイ12は、処理回路15によって特定されたデバイス態様、すなわち、デバイスが留置された時点の生体領域の構造が変化しにくい態様等を出力する。このデバイス態様は、デバイスの機能に着目すれば、デバイスが無効化しにくい態様としてとらえることもできる。デバイスの無効化とは、血流がデバイスや生体組織に及ぼす力や生体組織の動きにより、デバイスの位置や角度がずれたり、ずれが大きくなってデバイスが生体組織から外れたり、支持部分の生体組織が破損してデバイスが外れたり、デバイスが変形・破損したりして、デバイスが機能しなくなってしまう状態になることをいうものとする。デバイスの位置や角度のずれは、デバイスと生体組織との接触部分の摩擦力の不足等により生ずる。
入力インターフェース13は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路15に出力する。例えば、入力インターフェース13は、デバイス施術の支援対象情報(どの患者のどの部位にどういうデバイスを施術する際の支援であるのかを示す情報)等を操作者から受け付ける。例えば、入力インターフェース13は、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパネル等により実現される。また、入力インターフェース13は、ワークステーション1本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。
ネットワークインターフェース14は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)やインターネット等のネットワークとの間でのデータ通信を行う。ネットワークインターフェース14は、例えば、NIC(Network Interface Card)である。
処理回路15は、ワークステーション1全体の動作を制御する。例えば、処理回路15は、生体構造情報取得機能151、デバイス構造情報取得機能152、デバイス態様候補取得機能153、流体構造解析シミュレーション機能154、デバイス態様特定機能155及び結果提示機能156を有する。処理回路15は、例えば、プロセッサにより実現される。
例えば、処理回路15は、メモリ11から生体構造情報取得機能151に相当するプログラムを読み出して実行することにより、対象となる患者の生体構造情報を取得する。生体構造情報の詳細については後述する。生体構造情報取得機能151は、診断画像等から自ら生体構造情報を抽出して取得してもよいし、診断画像等から既に抽出された生体構造情報を取得してもよい。生体構造情報は、生体領域の構造情報の一例である。
また、例えば、処理回路15は、メモリ11からデバイス構造情報取得機能152に相当するプログラムを読み出して実行することにより、施術に用いられるデバイス又はデバイスタイプに対応するデバイス構造情報をデバイス情報DB112から取得する。デバイスタイプは特定されているが、適切なデバイスサイズが特定されていない場合、デバイス構造情報のうちのデバイスサイズは、選択可能な値がデバイス構造情報として取得される。デバイス構造情報の詳細については後述する。デバイス構造情報は、デバイスの構造情報の一例である。
また、例えば、処理回路15は、メモリ11からデバイス態様候補取得機能153に相当するプログラムを読み出して実行することにより、デバイスが留置される態様の候補を取得する。デバイスが留置される態様の候補(デバイス態様候補)は、治療の効果が期待されるとして医師等により指定されるデバイスの留置の仕方であり、デバイスが留置される生体組織上の位置やデバイスの角度(筒状のデバイスであれば軸に対する回転角度、生体組織に対する取付角度等)が含まれる。生体構造情報取得機能151、デバイス構造情報取得機能152及びデバイス態様候補取得機能153は、取得部の一例である。
また、例えば、処理回路15は、メモリ11から流体構造解析シミュレーション機能154に相当するプログラムを読み出して実行することにより、生体構造情報とデバイス構造情報とデバイス態様候補とに基づいて流体構造解析のシミュレーションを実行する。なお、流体構造解析シミュレーション機能154は、シミュレーション用モデルデータ113からデバイスの施術が予定される部位に応じたモデルデータを取得してシミュレーションを行う。流体構造解析シミュレーション機能154は、実行部の一例である。
また、例えば、処理回路15は、メモリ11からデバイス態様特定機能155に相当するプログラムを読み出して実行することにより、シミュレーションの結果に基づいて、デバイスが留置された時点の生体領域の構造が変化しにくい態様を、デバイス態様候補の中から特定する。本実施形態では、デバイスが留置された時点の生体領域の構造が変化しにくい態様として、施術の効果が確認され、かつデバイスが無効化しにくい態様を、デバイスが留置される態様の候補の中から特定している。なお、デバイスが留置される態様の候補の全て又は全範囲について、予め施術の効果が確認されているのであれば、施術の効果の確認は省略することができる。デバイス態様特定機能155は、特定部の一例である。
また、例えば、処理回路15は、メモリ11から結果提示機能156に相当するプログラムを読み出して実行することにより、デバイス態様候補の中から特定された、デバイスが留置された時点の生体領域の構造が変化しにくい態様をディスプレイ12に出力する。結果提示機能156は、提示部の一例である。
なお、図1においては、生体構造情報取得機能151、デバイス構造情報取得機能152、デバイス態様候補取得機能153、流体構造解析シミュレーション機能154、デバイス態様特定機能155及び結果提示機能156の各処理機能が単一の処理回路15によって実現される場合を示したが、実施形態はこれに限られるものではない。例えば、処理回路15は、複数の独立したプロセッサを組み合わせて構成され、各プロセッサが各プログラムを実行することにより各処理機能を実現するものとしても構わない。また、処理回路15が有する各処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、あるいは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサはメモリ11に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、メモリ11にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。
図3は、第1の実施形態の処理例を示すフローチャートである。図3において、処理回路15の各機能は、例えば、支援対象情報に従って処理を行う。支援対象情報は、予め医師等のユーザにより入力され、メモリ11上に保持されている。図4Aは、支援対象情報の例を示す図である。図4Aにおいて、支援対象情報には、施術の対象となる患者IDと、施術予定部位と、デバイス又はデバイスタイプと、施術の態様の候補とが含まれる。
図3に戻り、生体構造情報取得機能151は、支援対象情報(図4A)の患者ID等に従い、診断結果データ111から該当する対象患者の診断結果を取得する(ステップS1)。診断結果には、図2Aに示されたように、患者ID、診断画像(CT:コンピュータ断層画像、MR:磁気共鳴イメージング画像、UL:超音波診断画像等)、血圧、心拍数等の情報が含まれている。
図3に戻り、生体構造情報取得機能151は、支援対象情報(図4A)の施術予定部位に従い、診断結果からデバイスを施術する予定の部位の生体構造情報を取得する(ステップS2)。図4Bは、生体構造情報の例を示す図である。図4Bにおいて、生体構造情報には、例えば、対象が心臓の弁の場合には、心臓形状、弁形状、弁性状、石灰化領域位置、心臓拍出量、血圧、心拍数等が含まれている。対象が冠動脈の場合には、血管太さ、血管硬さ、プラーク領域位置等が含まれている。心臓形状、弁形状、血管太さ、石灰化領域位置、プラーク領域位置等は、診断結果データ111に含まれる診断画像(CT:コンピュータ断層画像、MR:磁気共鳴イメージング画像、UL:超音波診断画像等)から直接に又は画像処理を介して取得される。なお、診断画像が再構成前の投影データ等である場合には、生体構造情報取得機能151の制御の元で投影データ等から再構成を行い、診断画像を取得することができる。また、弁性状、血管硬さ等は、診断画像が4D画像(時系列に沿って撮影された複数の診断画像)である場合、生体組織の動きの速さから、ある程度の判断が行える。すなわち、動きが速い生体組織は柔らかく、動きが遅い生体組織は硬いと推定される。また、生体構造情報として、血液の流速、流量、向き等の情報が用いられる場合もある。これらは、磁気共鳴イメージング装置や超音波診断装置から取得することができる。
図3に戻り、デバイス構造情報取得機能152は、支援対象情報(図4A)のデバイス又はデバイスタイプに従い、施術に用いられるデバイス又はデバイスタイプに対応するデバイス構造情報をデバイス情報DB112から取得する(ステップS3)。施術に用いられるデバイスが、サイズまで含めて特定されている場合はデバイスIDが確定するが、サイズに選択肢があり、適切なサイズが決められていない場合は、デバイスタイプによる特定を可能とする。デバイス情報DB112は、図2Bに示されたように、デバイスIDやデバイスタイプに対して、デバイス形状、デバイスサイズ、デバイス硬さ等が対応付けられており、デバイス構造情報取得機能152は、施術に用いられるデバイス又はデバイスタイプに対応するデバイス形状、デバイスサイズ、デバイス硬さ等をデバイス構造情報として取得する。図4Cは、デバイス構造情報の例を示す図であり、デバイス形状、デバイスサイズ、デバイス硬さ等を含んでいる。
図3に戻り、デバイス態様候補取得機能153は、支援対象情報(図4A)から、デバイスが施術される態様の候補を取得する(ステップS4)。例えば、デバイスの性質から、施術される位置や角度等の大まかな範囲が定まっている場合には、その範囲がデフォルトで態様の候補となる。また、医師等のユーザにより、施術される位置や角度等の範囲が指定(入力)されている場合には、その範囲が態様の候補となる。
次いで、流体構造解析シミュレーション機能154は、生体構造情報取得機能151により取得された生体領域構造情報と、デバイス構造情報取得機能152により取得されたデバイス構造情報と、デバイス態様候補取得機能153により取得された態様の候補とに基づいて、デバイスが留置された生体領域における流体構造解析シミュレーションを実行する(ステップS5)。
図5A及び図5Bは、僧房弁22に装着されるクリップ23の例を示す図であり、図5Aは心臓2の縦方向の断面を示し、図5Bは左心房21の内部で僧房弁22付近を上方から見た状態を示している。図5A及び図5Bにおいて、心臓2及びその構成要素である左心房21や僧房弁22の形状等の構造情報は、生体構造情報により表される。また、僧房弁22の2枚の弁葉の重なる中央付近には、デバイスとしてクリップ23が施術により留置される。クリップ23は、大動脈等から挿入されるカテーテル等により装着される。クリップ23の構造情報は、デバイス構造情報により表される。なお、ここではクリップ23のサイズは特定されており、最適なサイズをシミュレーションから得る必要はないものとする。
また、図5Cは、クリップ23の位置および角度の例を示す図であり、図5Bの右方向又は左方向から見た状態の図である。僧房弁22の弁葉の重なりの中央部を基準(0)とした左右方向の距離x(例えば、右方向はプラスの値、左方向はマイナスの値)、真上の方向を基準(0)とした取付の角度θ(例えば、時計方向はプラスの値、反時計方向はマイナスの値)とする。ここで、クリップ23の留置の態様の候補としては、例えば、所定範囲の位置xと角度θとで与えられる。
流体構造解析シミュレーション機能154は、留置の態様の候補に含まれる個々の候補(留置の態様の候補が範囲で与えられる場合は、その範囲内に含まれる個々の態様)について流体構造解析シミュレーションを実行する。すなわち、流体構造解析シミュレーション機能154は、位置xと角度θとを指定された範囲内で所定の刻みで変化させつつ、それらの組み合わせについて流体構造解析シミュレーションを実行する。流体構造解析シミュレーションは、シミュレーション用モデルデータ113の心臓モデルに従って行われ、心臓の全フェーズ(収縮、拡張等)における生体組織の変形及び血液の流れが再現される。
シミュレーションに際して、デバイスであるクリップ23を外そうとする力(負荷)やデバイスであるクリップ23を保持している生体組織を破損させようとする力(負荷)が求められる。クリップ23が無効化するのは、血流による力又は生体組織の動きによりクリップ23が所定の位置からずれたり、ずれが大きくなって外れたりする場合と、クリップ23を支持する生体組織の部分が破損してクリップ23が外れる場合と、クリップ23が変形したり破損したりして機能しなくなる場合等の種々の場合がある。
図5Dは、クリップ23の位置による力の変化の例を示す図であり、図5Eは、クリップ23の角度による力の変化の例を示す図である。図5D及び図5Eでは、位置x及び角度θに対する力(負荷)を別々に示したが、位置xと角度θとの組み合わせに対して作用する力が求められる。また、クリップ23に働く力が所定の値(閾値)を超える場合にはクリップ23が外れることがシミュレーションで示され、生体組織に働く力が所定の値(閾値)を超える場合には生体組織が破損する(その結果、クリップ23が外れる)ことがシミュレーションで示される。クリップ23の外れや生体組織の破損は、シミュレーションの乱数的要因により発生したり発生しなかったりするため、発生確率(シミュレーションの実行回数当たりの発生回数)により外れやすさや破損しやすさがわかる。
図6A~図6Cは、大動脈弁に置換される人口弁25の例を示す図である。図6Aは心臓2の縦方向の断面を示しており、大動脈24の付け根の大動脈弁の位置に、人口弁25が置換して装着(留置)されている。図6Bは人口弁25を正面斜め上側から見た状態を示し、図6Cは人口弁25を底面側から見た状態を示している。人口弁25は、大動脈等から挿入されるカテーテル等により装着される。心臓2及びその周辺の構成要素である大動脈24の形状等の構造情報は、生体構造情報により表される。人口弁25の構造情報は、デバイス構造情報により表される。なお、ここでは人口弁25のサイズ(径、長さ等)は特定されておらず、人口弁25のデバイスタイプだけが与えられ、最適なサイズがシミュレーションから得られるものとする。人口弁25の留置の態様の候補としては、例えば、元々の大動脈弁のあった弁輪の位置を基準とした血流方向の位置の範囲と、人口弁25のサイズ(径、長さ)の選択肢と、装着の角度(血流方向に対する軸の回転角度)等が与えられる。
流体構造解析シミュレーション機能154は、人口弁25のサイズ(径、長さ)の候補に対して、位置(大動脈の血流方向の長さ)、角度(血流方向に対する軸の回転角度)等をそれぞれ所定の刻みで変化させつつ、それらの組み合わせについて流体構造解析シミュレーションを実行する。流体構造解析シミュレーションは、シミュレーション用モデルデータ113の心臓モデルに従って行われ、心臓の全フェーズ(収縮、拡張等)における生体組織の変形及び血液の流れが再現される。この際、デバイスである人口弁25を外そうとする力やデバイスである人口弁25を保持している生体組織を破損させようとする力が求められる。人口弁25が留置される大動脈弁付近に石灰化領域がある場合、生体組織に過剰な力がかかりやすく、人口弁25のずれや生体組織が破損を起こす可能性がある。また、人口弁25に働く力が所定の値(閾値)を超える場合には人口弁25が外れることがシミュレーションで示され、生体組織に働く力が所定の値(閾値)を超える場合には生体組織が破損することがシミュレーションで示される。人口弁25の外れや生体組織の破損は、シミュレーションの乱数的要因により発生したり発生しなかったりするため、発生確率(シミュレーションの実行回数当たりの発生回数)により外れやすさや破損しやすさがわかる。
図7は、僧房弁22の周囲の絞り込みに使われる金属糸27の例を示す図である。図7は、僧房弁22を左心房内で上側又は下側から見た状態を示しており、26a又は26bを始終点として金属糸27により僧房弁22の周囲が縫われている。僧房弁22の閉鎖が不完全で逆流が発生している場合には、僧房弁22の周囲の周長が縮められることで、不完全な閉鎖が改善し、逆流が少なくなる。金属糸27による施術は、大動脈等から挿入されるカテーテル等により行われる。心臓2及びその構成要素である左心房や僧房弁22の形状等の構造情報は、生体構造情報により表される。金属糸27の構造情報は、デバイス構造情報により表される。金属糸27の留置の態様の候補としては、金属糸27を縫いつける軌跡、ピッチ等が与えられる。
流体構造解析シミュレーション機能154は、金属糸27を縫いつける軌跡、ピッチ等をそれぞれ所定の刻みで変化させつつ、それらの組み合わせについて流体構造解析シミュレーションを実行する。流体構造解析シミュレーションは、シミュレーション用モデルデータ113の心臓モデルに従って行われ、心臓の全フェーズ(収縮、拡張等)における生体組織の変形及び血液の流れが再現される。この際、デバイスである金属糸27を外そうとする力、すなわち金属糸27を保持している生体組織を破損させようとする力が求められる。また、金属糸27に働く力、すなわち生体組織に働く力が所定の値(閾値)を超える場合には生体組織が破損することがシミュレーションで示される。生体組織の破損は、シミュレーションの乱数的要因により発生したり発生しなかったりするため、発生確率(シミュレーションの実行回数当たりの発生回数)により破損しやすさがわかる。
なお、僧房弁に限らず、心臓弁を糸により施術するものとして、他にも種々のものが提供されている。例えば、糸(金属でない場合もある)を使用し、心臓弁の位置する管の外壁を糸で縛ることにより、心臓弁領域の径を狭め、結果として心臓弁が正しく閉鎖されるようにするものがある。例えるなら、風船の口を糸で縛るような状態となる。ただし、風船と違って完全には口を閉鎖せず、糸で形成する輪の経を施術前の心臓弁よりも狭くすることにより、正しく閉鎖ができない心臓弁を閉鎖できるようにするものである。
また、その他の例として、糸(金属でない場合もある)を使用し、心臓弁の位置する管の内壁の数点を糸で縫合することにより、心臓弁領域の径を狭め、結果として心臓弁が正しく閉鎖されるようにするものがある。例えるなら、円筒型のホースの一部を指で「つまむ」ことにより、円筒の径を狭めるような状態となる。
図8は、冠動脈3内に留置されるステント32の例を示す図である。図8は、冠動脈3を長さ方向に沿って縦に割った状態を示しており、プラーク31等による狭窄部位の内部にステント32が留置された状態を示している。ステント32は、動脈等から挿入されるカテーテル等により装着される。プラーク31を含む冠動脈3の形状等の構造情報は、生体構造情報により表される。ステント32の構造情報は、デバイス構造情報により表される。なお、ここではステント32のサイズ(径、長さ等)は特定されておらず、ステント32のデバイスタイプだけが与えられ、最適なサイズがシミュレーションから得られるものとする。ステント32の留置の態様の候補としては、例えば、プラーク31の最も厚い位置を基準とした冠動脈3の血流方向の位置の範囲と、ステント32のサイズ(径、長さ)の選択肢と、装着の角度(血流方向に対する軸の回転角度)等が与えられる。ステント32の径が小さかったり長さが短かったりする場合、生体組織との摩擦力が小さくなり、血流の下流側にステント32がずれてしまう場合がある。ステント32の径や長さが大きすぎると血管が破損してしまう場合がある。
流体構造解析シミュレーション機能154は、ステント32のサイズ(径、長さ)の候補に対して、位置(大動脈の血流方向の長さ)、角度(血流方向に対する軸の回転角度)等をそれぞれ所定の刻みで変化させつつ、それらの組み合わせについて流体構造解析シミュレーションを実行する。流体構造解析シミュレーションは、シミュレーション用モデルデータ113の冠動脈モデルに従って行われ、生体組織の変形及び血液の流れが再現される。この際、デバイスであるステント32を外そうとする力やデバイスであるステント32を保持している生体組織を破損させようとする力が求められる。ステント32が留置される部分のプラーク31により生体組織に偏った力がかかり、ステント32のずれや生体組織が破損を起こす可能性がある。また、ステント32に働く力が所定の値(閾値)を超える場合にはステント32が外れることがシミュレーションで示され、生体組織に働く力が所定の値(閾値)を超える場合には生体組織が破損することがシミュレーションで示される。ステント32の外れや生体組織の破損は、シミュレーションの乱数的要因により発生したり発生しなかったりするため、発生確率(シミュレーションの実行回数当たりの発生回数)により外れやすさや破損しやすさがわかる。
なお、上述の各シミュレーションに必要な情報のうち生体構造情報又はデバイス構造情報で特定されない情報については、例えば、一般的な情報がデフォルトとして採用される。デフォルトとして採用される情報は、固定的に用いられてもよいし、ランダムに用いられてもよい。また、施術後に患者が激しい運動をした場合等にデバイスが無効化しないように、患者の定常状態における血圧等に基づくシミュレーションだけでなく、血圧を高めた高負荷状態を生体構造情報に反映(血圧が高くなることで、血管や心臓の形状が拡張し、血流も増大)させたシミュレーションも行われる。また、上述の各シミュレーションでは、デバイスやデバイスを支持する生体組織に働く力だけではなく、施術の本来の目的である血流等が正常に行われるかどうかの確認のためのシミュレーションも同時に行われる。なお、デバイスの具体例についていくつか説明したが、本実施形態で対象となるデバイスは説明されたものに限られない。
図3に戻り、デバイス態様特定機能155は、シミュレーションの結果から、施術の効果が確認され、かつデバイスが無効化しにくい態様を特定する(ステップS6)。施術の効果としては、図5Aのクリップ23及び図7の金属糸27については、僧房弁22が正常に動作すること(逆流が閾値以下になること)である。図6Aの人口弁25の場合、人口弁25が正常に動作することである。図8のステント32については、冠動脈3の血流が正常に行われることである。デバイスが無効化しにくい態様としては、施術の効果が確認されることを条件に、留置の態様の候補のうち、デバイスを外そうとする力、生体組織を破損させようとする力、デバイスが外れる確率、生体組織が破損する確率のそれぞれの総合判断により、トータルとしてデバイスが無効化しにくい態様が一つ又は複数選ばれる。デバイスのサイズが特定されていない場合、デバイスが無効化しにくい態様には、デバイスのサイズも含められる。図5Cのクリップ23の場合、位置x、角度θ等の適切な値又は値の範囲が求められる。図6Aの人口弁25の場合、径、長さ、角度等の適切な値又は値の範囲が求められる。図7の金属糸27の場合、金属糸27の適切な軌跡、ピッチ等の値又は値の範囲が求められる。図8のステント32の場合、ステント32の適切な径、長さ、角度等の値又は値の範囲が求められる。
なお、施術の効果が確認され、かつデバイスが無効化しにくい態様であっても、患者への負担の軽減の観点から、デバイスの過剰な大型化は避け、必要最小限のサイズに留め、患者への負担が大きい態様を除外することが望ましい。例えば、図7のステント32は、長いほど生体組織との摩擦力が増え、位置ずれの危険性は少なくなるが、長いステント32は生体組織へ負担を与えるため、位置ずれを起こす確率が所定値以下になれば、それ以上の長さを態様に含めないようにする。なお、デバイスが生体組織に及ぼす悪影響はシミュレーションから明らかになる場合もあり(例えば、デバイスの端部が生体組織を破損等)、そのような悪影響が発生した場合は施術の効果が確認されないものとして態様から排除してもよい。
図3に戻り、結果提示機能156は、デバイス態様特定機能155により特定されたデバイスが無効化しにくい態様を提示する(ステップS7)。例えば、結果提示機能156は、デバイスが無効化しにくい態様をディスプレイ12に表示する。デバイスのサイズが特定されていない場合、シミュレーションに用いられたデバイスのサイズも態様毎に表示される。デバイスが無効化しにくい態様が複数ある場合には、無効化しにくい順に態様をランキング表示してもよい。医師等のユーザは、提示されたデバイスが無効化しにくい態様を参考にして、実際の施術を実施することができる。施術に際して、使用するデバイスの選択とデバイスの留置を試行錯誤しなくてもよくなり、施術の時間が短くなり、医師と患者の双方の負担が軽減する。
図3に示されたステップS1、S2は、生体構造情報取得機能151に対応するステップである。ステップS1、S2は、処理回路15がメモリ11から生体構造情報取得機能151に対応するプログラムを読み出し実行することにより、生体構造情報取得機能151が実現されるステップである。
図3に示されたステップS3は、デバイス構造情報取得機能152に対応するステップである。ステップS3は、処理回路15がメモリ11からデバイス構造情報取得機能152に対応するプログラムを読み出し実行することにより、デバイス構造情報取得機能152が実現されるステップである。
図3に示されたステップS4は、デバイス態様候補取得機能153に対応するステップである。ステップS4は、処理回路15がメモリ11からデバイス態様候補取得機能153に対応するプログラムを読み出し実行することにより、デバイス態様候補取得機能153が実現されるステップである。
図3に示されたステップS5は、流体構造解析シミュレーション機能154に対応するステップである。ステップS5は、処理回路15がメモリ11から流体構造解析シミュレーション機能154に対応するプログラムを読み出し実行することにより、流体構造解析シミュレーション機能154が実現されるステップである。
図3に示されたステップS6は、デバイス態様特定機能155に対応するステップである。ステップS6は、処理回路15がメモリ11からデバイス態様特定機能155に対応するプログラムを読み出し実行することにより、デバイス態様特定機能155が実現されるステップである。
図3に示されたステップS7は、結果提示機能156に対応するステップである。ステップS7は、処理回路15がメモリ11から結果提示機能156に対応するプログラムを読み出し実行することにより、結果提示機能156が実現されるステップである。
なお、図3で説明したフローチャートにおける処理の順序は、結果に本質的な影響を与えない範囲で変えてもよい。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、ワークステーション1において医師等のユーザからの支援要求に基づいて流体構造解析シミュレーションを実行し、結果をワークステーション1で表示するものであった。しかし、医師等のユーザがタブレット端末等からクラウド上のサービスに対して支援要求を行い、主要な処理をクラウド上で行って結果を応答し、タブレット端末等で結果を表示するようにすることもできる。
この場合、図1のワークステーション1は、インターネット等のオープンなネットワーク上に配置され、タブレット端末等からアクセス可能にされる。動作は図3のフローチャートとほぼ同様であるが、若干の違いがある。すなわち、フローチャートが従う支援対象情報(図4A)はタブレット端末等から入力される。そして、ステップS7におけるデバイスが無効化しにくい態様の提示は、ワークステーション1からタブレット端末等に対してデバイスが無効化しにくい態様を示すデータが送信され、タブレット端末等においてデバイスが無効化しにくい態様が表示される。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、デバイスの施術の効果が確認され、かつデバイスが無効化しにくい留置の態様を提示できるようにして、デバイスの施術を支援することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 ワークステーション
151 生体構造情報取得機能
152 デバイス構造情報取得機能
153 デバイス態様候補取得機能
154 流体構造解析シミュレーション機能
155 デバイス態様特定機能
156 結果提示機能

Claims (9)

  1. 施術の対象となる患者の生体領域の構造情報と、前記施術に用いられるデバイスの構造情報と、前記デバイスが留置される態様の候補とを取得する取得部と、
    前記生体領域の構造情報と前記デバイスの構造情報と前記態様の候補とに基づいて、前記デバイスが留置された前記生体領域における流体構造解析のシミュレーションを実行する実行部と、
    前記シミュレーションの結果と、留置された前記デバイスの位置情報とを用いて、前記デバイスに掛かる力の大きさを求め、当該力の大きさと所定の閾値との比較により前記デバイスが無効化される発生確率及び前記デバイスを支持する前記生体領域の部分の破損の発生確率を求め、前記デバイスが無効化される発生確率及び前記デバイスを支持する前記生体領域の部分の破損の発生確率に基づいて、前記デバイスが留置された時点の前記デバイスの外れにくい態様と前記生体領域の構造が変化しにくい態様として前記デバイスを支持する前記生体領域の部分が破損しにくい態様を、前記態様の候補の中から特定する特定部と、
    特定された前記態様を提示する提示部と
    を備える、デバイス施術支援装置。
  2. 前記取得部は、前記患者の診断画像から生体組織の形状を含む前記生体領域の構造情報を取得する、
    請求項1に記載のデバイス施術支援装置。
  3. 前記取得部は、前記患者の時系列に沿って撮影された複数の診断画像から生体組織の硬さを含む前記生体領域の構造情報を取得する、
    請求項1又は2に記載のデバイス施術支援装置。
  4. 前記実行部は、前記態様の候補に含まれる個々の候補について前記シミュレーションを実行する、
    請求項1~3のいずれか一つに記載のデバイス施術支援装置。
  5. 前記実行部は、前記デバイスの構造情報によりサイズが特定されない場合、前記デバイスのサイズを複数通り変えて前記シミュレーションを実行する、
    請求項1~4のいずれか一つに記載のデバイス施術支援装置。
  6. 前記実行部は、前記患者の定常状態に加えて高負荷状態を前記生体領域の構造情報に反映させて前記シミュレーションを実行する、
    請求項1~5のいずれか一つに記載のデバイス施術支援装置。
  7. 施術の対象となる患者の生体領域の構造情報と、前記施術に用いられるデバイスの構造情報と、前記デバイスが留置される態様の候補とを取得し、
    前記生体領域の構造情報と前記デバイスの構造情報と前記態様の候補とに基づいて、前記デバイスが留置された前記生体領域における流体構造解析のシミュレーションを実行し、
    前記シミュレーションの結果と、留置された前記デバイスの位置情報とを用いて、前記デバイスに掛かる力の大きさを求め、当該力の大きさと所定の閾値との比較により前記デバイスが無効化される発生確率及び前記デバイスを支持する前記生体領域の部分の破損の発生確率を求め、前記デバイスが無効化される発生確率及び前記デバイスを支持する前記生体領域の部分の破損の発生確率に基づいて、前記デバイスが留置された時点の前記デバイスの外れにくい態様と前記生体領域の構造が変化しにくい態様として前記デバイスを支持する前記生体領域の部分が破損しにくい態様を、前記態様の候補の中から特定し、
    特定された前記態様を提示する、
    各処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  8. 施術の対象となる患者の生体領域の構造情報と、前記施術に用いられるデバイスの構造情報と、前記デバイスが留置される態様の候補とを取得し、
    前記生体領域の構造情報と前記デバイスの構造情報と前記態様の候補とに基づいて、前記デバイスが留置された前記生体領域における流体構造解析のシミュレーションを実行し、
    前記シミュレーションの結果と、留置された前記デバイスの位置情報とを用いて、前記デバイスに掛かる力の大きさを求め、当該力の大きさと所定の閾値との比較により前記デバイスが無効化される発生確率及び前記デバイスを支持する前記生体領域の部分の破損の発生確率を求め、前記デバイスが無効化される発生確率及び前記デバイスを支持する前記生体領域の部分の破損の発生確率に基づいて、前記デバイスが留置された時点の前記デバイスの外れにくい態様と前記生体領域の構造が変化しにくい態様として前記デバイスを支持する前記生体領域の部分が破損しにくい態様を、前記態様の候補の中から特定し、
    特定された前記態様を提示する、
    各処理をコンピュータが実行する、方法。
  9. 施術の対象となる患者の生体領域の構造情報と、前記施術に用いられるデバイスの構造情報と、前記デバイスが留置される態様の候補とを取得する取得部と、
    前記生体領域の構造情報と前記デバイスの構造情報と前記態様の候補とに基づいて、前記デバイスが留置された前記生体領域における流体構造解析のシミュレーションを実行する実行部と、
    前記シミュレーションの結果と、留置された前記デバイスの位置情報とを用いて、前記デバイスに掛かる力の大きさを求め、当該力の大きさと所定の閾値との比較により前記デバイスが無効化される発生確率及び前記デバイスを支持する前記生体領域の部分の破損の発生確率を求め、前記デバイスが無効化される発生確率及び前記デバイスを支持する前記生体領域の部分の破損の発生確率に基づいて、前記デバイスが留置された時点の前記デバイスの外れにくい態様と前記生体領域の構造が変化しにくい態様として前記デバイスを支持する前記生体領域の部分が破損しにくい態様を、前記態様の候補の中から特定する特定部と、
    特定された前記態様を提示する提示部と
    を備え、システム。
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