JP7246300B2 - 燃料健全性評価方法、解析装置及び燃料健全性評価プログラム - Google Patents

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Description

本開示は、燃料健全性評価方法、解析装置及び燃料健全性評価プログラムに関するものである。
従来、原子炉内における燃料健全性評価方法として、燃料棒の熱機械的性能を判断するために、燃料棒を構成する燃料ペレット及び被覆管の構造や状態、物性や挙動をモデル化して解析により健全性を評価する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この方法において、燃料ペレットモデルは、開放多孔性及び閉鎖多孔性の構成要素を含んでおり、燃料棒の機械的挙動を評価している。
特表2017-505501号公報
ここで、燃料棒の機械的挙動の評価の一つに、燃料棒の物理的破損の評価があり、この評価に用いられる解析モデルとしては、一般的に、被覆管と燃料ペレットとの間にギャップを形成した構造を模擬した解析モデルが用いられる。燃料棒は新品の燃料として原子炉に装荷されてから使用済燃料として取り出されるまでの期間(サイクル)において、燃焼度に応じて初期、中期、末期に分類される。このような解析モデルは、原子炉の定常運転時において、燃料棒の燃焼度が進んでいないサイクル初期の状態にあり、ギャップが存在する状態であれば、精度よく評価を行うことができる。一方で、燃料棒の燃焼度が進んだサイクル中期またはサイクル末期の状態では、燃料ペレットの膨張や被覆管のクリープ変形が進むことでギャップが閉じた状態となり、このような状態の下で、反応度が添加されることにより原子炉が定常運転状態から逸脱し、原子炉出力が過渡的に変化する場合(過渡変化時)、上記の解析モデルをそのまま適用しただけでは、燃料棒の機械的挙動を精度よく模擬することができない場合があり、燃料棒健全性の評価手法に改善の余地があった。
そこで、本開示は、過渡変化時において燃焼が進んだ燃料棒の健全性を精度よく評価することができる燃料健全性評価方法、解析装置及び燃料健全性評価プログラムを提供することを課題とする。
本開示の燃料健全性評価方法は、過渡変化時における燃料棒の物理的破損を解析する解析装置により実行される燃料健全性評価方法であって、前記燃料棒は、解析モデルとして、燃料ペレットと、前記燃料ペレットを被覆する被覆管と、を有する解析モデルが用いられ、前記燃料ペレットの所定の燃焼度において、前記燃料ペレットの温度を算出する第1のステップと、前記第1のステップにおいて算出された温度を含む入力パラメータに基づいて、前記解析モデルを用いて解析することで、前記燃料ペレットを含む前記燃料棒の寸法を算出する第2のステップと、前記第2のステップにおいて算出された前記燃料棒の寸法に基づいて、前記被覆管の物理的破損を評価する第3のステップと、を実行する。ここで、前記第2のステップでは、前記燃料ペレットが、サイクル中期またはサイクル末期の燃焼度の場合、前記解析モデルとして、前記被覆管と前記燃料ペレットとの間のギャップがゼロとなるギャップゼロモデルを用いて、前記燃料ペレットの寸法を算出する。
本開示の解析装置は、過渡変化時における燃料棒の物理的破損を解析する演算部を備える解析装置であって、前記燃料棒は、解析モデルとして、燃料ペレットと、前記燃料ペレットを被覆する被覆管と、を有する解析モデルが用いられ、前記燃料ペレットの所定の燃焼度において、前記演算部は、前記燃料ペレットの温度を算出する第1のステップと、前記第1のステップにおいて算出された温度を含む入力パラメータに基づいて、前記解析モデルを用いて解析することで、前記燃料ペレットを含む前記燃料棒の寸法を算出する第2のステップと、前記第2のステップにおいて算出された前記燃料棒の寸法に基づいて、前記被覆管の物理的破損を評価する第3のステップと、を実行する。ここで、前記第2のステップでは、前記燃料ペレットが、サイクル中期またはサイクル末期の燃焼度の場合、前記解析モデルとして、前記被覆管と前記燃料ペレットとの間のギャップがゼロとなるギャップゼロモデルを用いて、前記燃料ペレットの寸法を算出する。
本開示の燃料健全性評価プログラムは、過渡変化時における燃料棒の物理的破損を解析する解析装置によって実行される燃料健全性評価プログラムであって、前記燃料棒は、解析モデルとして、燃料ペレットと、前記燃料ペレットを被覆する被覆管と、を有する解析モデルが用いられ、前記燃料ペレットの所定の燃焼度において、前記解析装置に、前記燃料ペレットの温度を算出する第1のステップと、前記第1のステップにおいて算出された温度を含む入力パラメータに基づいて、前記解析モデルを用いて解析することで、前記燃料ペレットを含む前記燃料棒の寸法を算出する第2のステップと、前記第2のステップにおいて算出された前記燃料棒の寸法に基づいて、前記被覆管の物理的破損を評価する第3のステップと、を実行させる。ここで、前記第2のステップでは、前記燃料ペレットが、サイクル中期またはサイクル末期の燃焼度の場合、前記解析モデルとして、前記被覆管と前記燃料ペレットとの間のギャップがゼロとなるギャップゼロモデルを用いて、前記燃料ペレットの寸法を算出する。
本開示によれば、過渡変化時において燃焼が進んだ燃料棒の健全性を精度よく評価することができる。
図1は、本実施形態に係る解析装置を模式的に表したブロック図である。 図2は、本実施形態に係る燃料健全性評価方法に用いられる燃料棒の解析モデルを模式的に表した構成図である。 図3は、本実施形態に係る燃料健全性評価方法のガス放出に関する説明図である。 図4は、本実施形態に係る燃料健全性評価方法に関するフローチャートである。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
[実施形態]
本実施形態に係る燃料健全性評価方法は、炉心に装荷される燃料集合体の燃料棒5の健全性を評価する方法となっている。具体的に、燃料健全性評価方法は、原子炉の過渡変化時において、燃料棒5の物理的破損(機械的破損)を評価している。特に、燃料健全性評価方法では、燃料棒5がサイクル中期(MOC:Middle of Cycle)またはサイクル末期(EOC:End of Cycle)となる、燃料の燃焼が進んだ状態のものを評価している。
図1は、本実施形態に係る解析装置を模式的に表したブロック図である。図2は、本実施形態に係る燃料健全性評価方法に用いられる燃料棒の解析モデルを模式的に表した構成図である。図3は、本実施形態に係る燃料健全性評価方法のガス放出に関する説明図である。図4は、本実施形態に係る燃料健全性評価方法に関するフローチャートである。
(燃料棒)
先ず、図2を参照して、評価対象となる燃料棒5について説明する。図2に示すように、燃料棒5は、軸方向に並べて設けられる複数の燃料ペレット6と、複数の燃料ペレット6を被覆する被覆管7と、を備えている。燃料ペレット6は、軸方向を中心とする円柱形状に形成されており、核燃料を焼結して成形されたものとなっている。被覆管7は、軸方向を中心とする円筒形状に形成されており、金属材料を用いて形成されている。そして、燃料棒5は、被覆管7の内部に、複数の燃料ペレット6を軸方向に並べて配置することで形成されている。
(解析装置)
次に、図1を参照して、燃料棒5の健全性を評価するために用いられる解析装置1について説明する。解析装置1は、過渡変化時における燃料棒5の物理的破損を解析するものであり、過渡変化時における燃料棒5のふるまい(機械的挙動)を模擬する。なお、解析としては、例えば、有限要素法による解析(FEM解析)であり、解析装置1では、燃料棒を模擬した解析モデルが用いられる。燃料棒5の解析モデルとしては、図2に示す燃料棒5の形状を模擬した解析モデルとなっている。また、過渡変化とは、炉心の定常運転における状態から、別の状態に変化することである。
解析装置1は、演算部11と、記憶部12と、表示部13と、入力部14とを有している。
演算部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の集積回路を含んでいる。演算部11は、燃料棒5の解析モデルを用いて、入力情報に基づく解析処理等を実行している。記憶部12は、半導体記憶デバイス及び磁気記憶デバイス等の任意の記憶デバイスである。この記憶部12には、各種処理を実行するための各種プログラム、及び処理に用いられる各種データが記憶されている。各種プログラムとしては、例えば、燃料棒5の健全性の評価に関する解析処理を実行するための燃料健全性評価プログラムP等である。また、各種データとしては、例えば、解析処理に入力される入力情報(入力パラメータ)D1、解析結果として出力される出力情報D2等である。表示部13は、例えば、液晶ディスプレイ等の表示デバイスである。入力部14は、例えば、キーボード及びマウス等の入力デバイスである。なお、表示部13及び入力部14は、タッチパネル等の入力操作が可能な入力表示デバイスとして一体化されたものであってもよい。
(燃料健全性評価方法)
次に、図2から図4を参照して、解析装置1により燃料健全性評価プログラムPが実行されることで行われる燃料健全性評価方法について説明する。燃料健全性評価方法では、燃料棒5の燃焼が進んだ状態において、過渡変化時における燃料棒の物理的破損を精度よく評価すべく、解析モデルとして、ギャップゼロモデルを用いている。また、燃料健全性評価方法では、ガスバブルスエリングモデル、ガス放出モデルを用いている。燃料健全性評価方法の説明に先立ち、ギャップゼロモデル、ガスバブルスエリングモデル、ガス放出モデルについて説明する。
ギャップゼロモデルは、図2に示すように、燃料ペレット6と被覆管7との径方向における隙間であるギャップGがゼロとなる解析モデルである。すなわち、ギャップゼロモデルは、燃料ペレット6と被覆管7とが径方向において接触する解析モデルとなっている。
ガスバブルスエリングモデルは、図3に示すように、過渡変化時において、燃料ペレット6の内部において生成されるFPガスFが膨張する計算モデルである。FPガスFは、核分裂で生成される核分裂生成物(Fission Product:FP)のガス成分である。ガスバブルスエリングモデルは、燃料ペレット6を詳細に分割した要素6aごとに適用される。ガスバブルスエリングモデルを用いた計算処理では、FPガスFの膨張によって拡大する燃料ペレット6の寸法を計算している。
ガス放出モデルは、図3に示すように、過渡変化時において、燃料ペレット6の内部において生成されるFPガスFが、燃料ペレット6の外部に放出する計算モデルである。ガス放出モデルは、ガスバブルスエリングモデルと同様に、燃料ペレット6を詳細に分割した要素6aごとに適用される。ガス放出モデルを用いた計算処理では、燃料ペレット6から被覆管7内に放出されたガス量を計算している。
また、燃料健全性評価方法では、解析処理に与えられる入力情報D1として、燃料ペレット6の燃焼度があり、燃焼度が、サイクル中期またはサイクル末期の燃焼度の場合、ギャップゼロモデルが適用される。
図4に示すように、燃料健全性評価方法では、先ず、解析装置1の演算部11が、燃料棒5における各種温度を計算する(ステップS1:第1のステップ)。具体的に、ステップS1では、演算部11が、燃料棒5の外側を流通する冷却材の温度、被覆管7の外面温度、被覆管7の内面温度、ギャップGの温度、燃料ペレット6の内部温度を計算している。
続いて、演算部11は、計算した燃料棒5における各種温度に基づいて、燃料ペレット6内で生成されるFPガスFの放出の有無を判定する(ステップS2:第4のステップ)。ステップS2では、燃料ペレット6の要素6aごとに、FPガスFの放出の放出の有無を判定している。演算部11は、FPガスFの放出無しと判定する(ステップS2:Yes)と、燃料棒5の各種寸法を計算する(ステップS3:第2のステップ)。一方で、演算部11は、FPガスFの放出有りと判定する(ステップS2:No)と、ガス放出モデルを用いて、燃料ペレット6から放出されるFPガスFのガス量を計算し、計算したガス量に基づくギャップGの圧力を算出する(ステップS4:第5のステップ)。ステップS4で算出したギャップGの圧力は、ステップS3の解析処理において用いられる。
ステップS3では、演算部11が、ステップS1で算出された各種温度を含む入力情報D1に基づいて、解析モデルを用いて解析することで、燃料ペレット6及び被覆管7を含む燃料棒5の寸法を算出する。ここで、ステップS3では、ステップS2において、FPガスFの放出無しと判定された場合、燃料ペレット6がFPガスFによって膨張するガスバブルスエリングモデルを用いて、燃料ペレット6の寸法を算出している。また、ステップS3では、燃料ペレット6の温度に基づく熱膨張を考慮して、燃料ペレット6の寸法を算出している。さらに、ステップS3では、燃料ペレット6の寸法に基づき、燃料ペレット6と被覆管7とが径方向において接触する場合、ギャップゼロモデルを用いて、燃料ペレット6及び被覆管7の寸法を算出している。そして、ステップS3では、ギャップゼロモデルを用いた解析により、被覆管7に付与される応力及び歪みを計算する。ステップS3では、算出した被覆管7への応力及び歪みと、被覆管7の外面温度及び被覆管7の内面温度とに基づいて、被覆管7の管径の変化を算出する。
そして、演算部11は、ステップS3の実行後、算出された燃料棒5の寸法、すなわち燃料ペレット6と被覆管7との寸法に基づいて、被覆管7の物理的破損を評価する(ステップS5:第3のステップ)。ステップS5により評価した評価結果は、記憶部12に、出力情報D2として記憶される。
以上のように、本実施形態に記載の燃料健全性評価方法、解析装置1及び燃料健全性評価プログラムPは、例えば、以下のように把握される。
第1の態様に係る燃料健全性評価方法は、過渡変化時における燃料棒5の物理的破損を解析する解析装置1により実行される燃料健全性評価方法であって、前記燃料棒5は、解析モデルとして、燃料ペレット6と、前記燃料ペレット6を被覆する被覆管7と、を有する解析モデルが用いられ、前記燃料ペレット6の所定の燃焼度において、前記燃料ペレット6の温度を算出する第1のステップ(ステップS1)と、前記第1のステップにおいて算出された温度を含む入力パラメータ(入力情報D1)に基づいて、前記解析モデルを用いて解析することで、前記燃料ペレット6を含む前記燃料棒5の寸法を算出する第2のステップ(ステップS3)と、前記第2のステップにおいて算出された前記燃料棒5の寸法に基づいて、前記被覆管7の物理的破損を評価する第3のステップ(ステップS5)と、を実行する。前記第2のステップでは、前記燃料ペレットの燃焼度が、サイクル中期またはサイクル末期の燃焼度の場合、前記解析モデルとして、前記被覆管7と前記燃料ペレット6との間のギャップGがゼロとなるギャップゼロモデルを用いて、前記燃料ペレット6の寸法を算出する。
この構成によれば、燃料ペレット6がサイクル中期またはサイクル末期の燃焼度となる場合の過渡変化時における燃料棒5は、燃料ペレット6と被覆管7とが接触することがあり、このときの燃料棒5の機械的挙動を精度よく模擬して解析することができる。このため、過渡変化時において燃焼が進んだ燃料棒5の健全性を精度よく評価することができる。
第2の態様として、前記第1のステップの実行後、算出した温度に基づいて、前記燃料ペレット6内で生成されるガス(FPガスF)の放出の有無を判定する第4のステップ(ステップS2)を、さらに実行する。
この構成によれば、過渡変化時において燃焼が進んだ燃料棒5の燃料ペレット6からのガス(FPガスF)の放出の有無を判定することができ、後のステップにおいて、ガスの放出を考慮した解析を行うことが可能となる。
第3の態様として、前記第4のステップにおいて、前記ガスの放出無しと判定した場合、前記第2のステップでは、前記燃料ペレット6が前記ガスによって膨張するガスバブルスエリングモデルを用いて、前記燃料ペレット6の寸法を算出する。
この構成によれば、ガス(FPガスF)による燃料ペレット6の膨張を模擬した解析を行うことができるため、過渡変化時において燃焼が進んだ燃料棒5の健全性をより精度よく評価することができる。
第4の態様として、前記第4のステップにおいて、前記ガスの放出有りと判定した場合、前記燃料ペレット6から放出されるガス量を計算するためのガス放出モデルを用いて、前記ギャップGにおける圧力を算出する第5のステップ(ステップS4)、をさらに実行し、前記第2のステップでは、算出した前記被覆管7内のガス量を含む前記入力パラメータに基づいて、前記解析モデルを用いて解析することで、前記燃料棒5の寸法を算出する。
この構成によれば、ガス(FPガスF)の放出によるギャップGの圧力を模擬した解析を行うことができるため、過渡変化時において燃焼が進んだ燃料棒5の健全性をより精度よく評価することができる。
第5の態様に係る解析装置1は、過渡変化時における燃料棒5の物理的破損を解析する演算部11を備える解析装置1であって、前記燃料棒は、解析モデルとして、燃料ペレット6と、前記燃料ペレット6を被覆する被覆管7と、を有する解析モデルが用いられ、前記燃料ペレット6の所定の燃焼度において、前記演算部11は、前記燃料ペレット6の温度を算出する第1のステップと、前記第1のステップにおいて算出された温度を含む入力パラメータに基づいて、前記解析モデルを用いて解析することで、前記燃料ペレット6を含む前記燃料棒5の寸法を算出する第2のステップと、前記第2のステップにおいて算出された前記燃料棒5の寸法に基づいて、前記被覆管7の物理的破損を評価する第3のステップと、を実行する。前記第2のステップでは、前記燃料ペレットの燃焼度が、サイクル中期またはサイクル末期の燃焼度の場合、前記解析モデルとして、前記被覆管7と前記燃料ペレット6との間のギャップGがゼロとなるギャップゼロモデルを用いて、前記燃料ペレット6の寸法を算出する。
この構成によれば、燃料ペレット6がサイクル中期またはサイクル末期の燃焼度となる場合の過渡変化時における燃料棒5は、燃料ペレット6と被覆管7とが接触することがあり、このときの燃料棒5の機械的挙動を精度よく模擬して解析することができる。このため、過渡変化時において燃焼が進んだ燃料棒5の健全性を精度よく評価することができる。
第6の態様に係る燃料健全性評価プログラムは、過渡変化時における燃料棒5の物理的破損を解析する解析装置1によって実行される燃料健全性評価プログラムPであって、前記燃料棒5は、解析モデルとして、燃料ペレット6と、前記燃料ペレット6を被覆する被覆管7と、を有する解析モデルが用いられ、前記燃料ペレット6の所定の燃焼度において、前記解析装置1に、前記燃料ペレット6の温度を算出する第1のステップと、前記第1のステップにおいて算出された温度を含む入力パラメータに基づいて、前記解析モデルを用いて解析することで、前記燃料ペレット6を含む前記燃料棒5の寸法を算出する第2のステップと、前記第2のステップにおいて算出された前記燃料棒5の寸法に基づいて、前記被覆管7の物理的破損を評価する第3のステップと、を実行させる。前記第2のステップでは、前記燃料ペレットの燃焼度が、サイクル中期またはサイクル末期の燃焼度の場合、前記解析モデルとして、前記被覆管7と前記燃料ペレット6との間のギャップGがゼロとなるギャップゼロモデルを用いて、前記燃料ペレットの寸法を算出する。
この構成によれば、燃料ペレット6がサイクル中期またはサイクル末期の燃焼度となる場合の過渡変化時における燃料棒5は、燃料ペレット6と被覆管7とが接触することがあり、このときの燃料棒5の機械的挙動を精度よく模擬して解析することができる。このため、過渡変化時において燃焼が進んだ燃料棒5の健全性を精度よく評価することができる。
1 解析装置
5 燃料棒
6 燃料ペレット
7 被覆管
11 演算部
12 記憶部
13 表示部
14 入力部
P 燃料健全性評価プログラム
D1 入力情報
D2 出力情報
G ギャップ
F FPガス

Claims (9)

  1. 過渡変化時における燃料棒の物理的破損を解析する解析装置により実行される燃料健全性評価方法であって、
    前記燃料棒は、有限要素法に用いられる解析モデルとして、燃料ペレットと、前記燃料ペレットを被覆する被覆管と、を有する前記燃料棒を模擬した解析モデルが用いられ、
    前記燃料ペレットの所定の燃焼度において、
    前記燃料ペレットの温度を算出する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいて算出された温度を含む入力パラメータに基づいて、前記解析モデルを用いて解析することで、前記燃料ペレットを含む前記燃料棒の寸法を算出する第2のステップと、
    前記第2のステップにおいて算出された前記燃料棒の寸法に基づいて、前記被覆管の物理的破損を評価する第3のステップと、を実行する燃料健全性評価方法。
  2. 前記第2のステップでは、前記燃料ペレットがサイクル中期またはサイクル末期の燃焼度の場合、前記解析モデルとして、前記被覆管と前記燃料ペレットとの間のギャップがゼロとなるギャップゼロモデルを用いて、前記燃料ペレットの寸法を算出する請求項1に記載の燃料健全性評価方法。
  3. 前記第1のステップの実行後、算出した温度に基づいて、前記燃料ペレット内で生成されるガスの放出の有無を判定する第4のステップを、さらに実行する請求項1または2に記載の燃料健全性評価方法。
  4. 前記第4のステップにおいて、前記ガスの放出無しと判定した場合、前記第2のステップでは、前記燃料ペレットが前記ガスによって膨張するガスバブルスエリングモデルを用いて、前記燃料ペレットの寸法を算出する請求項3に記載の燃料健全性評価方法。
  5. 前記第4のステップにおいて、前記ガスの放出有りと判定した場合、前記燃料ペレットから放出されるガス量を計算するためのガス放出モデルを用いて、前記被覆管と前記燃料ペレットとの間のギャップにおける圧力を算出する第5のステップ、をさらに実行し、
    前記第2のステップでは、算出した前記被覆管内のガス量を含む前記入力パラメータに基づいて、前記解析モデルを用いて解析することで、前記燃料棒の寸法を算出する請求項3に記載の燃料健全性評価方法。
  6. 過渡変化時における燃料棒の物理的破損を解析する演算部を備える解析装置であって、
    前記燃料棒は、有限要素法に用いられる解析モデルとして、燃料ペレットと、前記燃料ペレットを被覆する被覆管と、を有する前記燃料棒を模擬した解析モデルが用いられ、
    前記燃料ペレットの所定の燃焼度において、
    前記演算部は、
    前記燃料ペレットの温度を算出する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいて算出された温度を含む入力パラメータに基づいて、前記解析モデルを用いて解析することで、前記燃料ペレットを含む前記燃料棒の寸法を算出する第2のステップと、
    前記第2のステップにおいて算出された前記燃料棒の寸法に基づいて、前記被覆管の物理的破損を評価する第3のステップと、を実行する解析装置。
  7. 前記第2のステップでは、前記燃料ペレットがサイクル中期またはサイクル末期の燃焼度の場合、前記解析モデルとして、前記被覆管と前記燃料ペレットとの間のギャップがゼロとなるギャップゼロモデルを用いて、前記燃料ペレットの寸法を算出する請求項6に記載の解析装置。
  8. 過渡変化時における燃料棒の物理的破損を解析する解析装置によって実行される燃料健全性評価プログラムであって、
    前記燃料棒は、有限要素法に用いられる解析モデルとして、燃料ペレットと、前記燃料ペレットを被覆する被覆管と、を有する前記燃料棒を模擬した解析モデルが用いられ、
    前記燃料ペレットの所定の燃焼度において、
    前記解析装置に、
    前記燃料ペレットの温度を算出する第1のステップと、
    前記第1のステップにおいて算出された温度を含む入力パラメータに基づいて、前記解析モデルを用いて解析することで、前記燃料ペレットを含む前記燃料棒の寸法を算出する第2のステップと、
    前記第2のステップにおいて算出された前記燃料棒の寸法に基づいて、前記被覆管の物理的破損を評価する第3のステップと、を実行させる燃料健全性評価プログラム。
  9. 前記第2のステップでは、前記燃料ペレットがサイクル中期またはサイクル末期の燃焼度の場合、前記解析モデルとして、前記被覆管と前記燃料ペレットとの間のギャップがゼロとなるギャップゼロモデルを用いて、前記燃料ペレットの寸法を算出する請求項8に記載の燃料健全性評価プログラム。
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