JP7246179B2 - 電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機 - Google Patents
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Description
切替スイッチにて床用吸込具の使用モードをパワーノズル(パワーブラシ)に切り替えた場合、蓄電池の電力にて発電機兼モータの出力軸を回転させ、出力軸の回転力を回転力伝達機構を介して回転ブラシに伝達して、回転ブラシを回転させる。この場合、毛足の長い絨毯の清掃に適している。
切替スイッチにて床用吸込具の使用モードをたたみ用に切り替えた場合、吸引空気流によってタービンを回転させ、タービンの回転力を回転力伝達機構を介して発電機兼モータの出力軸に伝達して、出力軸を回転させ、発電機兼モータにて発電した電気を充電回路を介して蓄電池に充電する。この場合、回転ブラシは回転しない。
また、特許文献2には、モータと発電機を個別に設けた構成を備えたハイブリッド真空掃除機ノズルも開示されている。
また、これら従来の吸込口体は、蓄電池からの放電がなくなるとタービンのみの回転力にて回転ブラシを回転させることになるため、回転トルクが低下して絨毯清掃時における回転ブラシの掻き出し性能が低下し、毛足の長い絨毯の清掃では回転ブラシの回転が停止する場合もある。
前記ギア部は、前記回転ブラシの回転軸心方向の一端に同一軸心上に設けられた高トルクギアおよび前記高トルクギアよりも小径の高速回転ギアと、前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合して前記出力軸から前記回転力を伝達する伝達ギアとを有し、
前記移動機構は、前記伝達ギアを前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合するように移動させるように構成されている電気掃除機の吸込口体が提供される。
図1は本発明の電気掃除機の実施形態1を示す左側面図である。
本発明の電気掃除機の吸込口体30は、スティック型、キャニスター型、アップライト型等の各種電気掃除機の吸込口体として使用可能であり、実施形態1では吸込口体30およびそれを備えたスティック型の電気掃除機1について説明する。
図1に示すように、このスティック型の電気掃除機1は、駆動装置11と集塵装置12とバッテリ13とを有する掃除機本体10と、掃除機本体10に着脱可能に接続される延長管20と、掃除機本体10と直接または延長管20を介して着脱可能に接続される前記吸込口体30とを備える。
図2は実施形態1の吸込口体の第1清掃モードであって(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は(A)のI-I線矢視断面図である。また、図3は実施形態1の吸込口体の第2清掃モードであって(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は(A)のI-I線矢視断面図である。また、図4は実施形態1の吸込口体における伝達ギアおよびスライド支持部であって(A)は正面図、(B)は左側面図である。また、図5は実施形態1の吸込口体における回転系であって(A)は第1清掃モードの平面図、(B)は第2清掃モードの平面図である。なお、図2(A)および図3(A)において、吸込口体30の前後左右方向を矢印にて示している。
駆動部31は、底部に吸込口31aaを有する筐体31aと、筐体31a内に設けられた回転ブラシ31b、電動モータとしての減速ギアを内蔵するギアードモータ31c、ギア部31dおよび移動機構部31e等を有する。
また、筐体31a内の前方スペースにおける吸込口31aaの左右位置には、回転ブラシ31bの長手方向に延びる軸部31baの両端部を支持する図示しない一対の支持部を有している。
また、筐体31a内の後部には、前記前方スペースと関節部32とを連通させて塵埃含有空気を流通させる通風路31abが設けられている。なお、ギアードモータ31cに塵埃が付着するのを抑制するために、筐体31a内にモータカバーを設けてもよい。
軸部31baは、その両端部31babが筐体31a内の前記一対の支持部(不図示)に対して摺動回転する、あるいは両端部31babが一対の支持部に固定され、胴部31baaがベアリングを介して両端部31babに対して回転するように構成される。なお、軸部31baの胴部31baaにおける左側の端部31bab近傍には、後述するギア部31dの高トルクギア31daおよび高速回転ギア31dbが一体回転可能に設けられている。
また、実施形態1の場合、ギアードモータ31cの出力軸31caと伝達ギア31dcとの間には第1中継ギア31deおよび第2中継ギア31dfが設けられている。
このスライド支持部31eaは、図4(A)および(B)に示すように、上部に設けられた突起部31eaaと、突起部31eaaの下部から二股上に突出する一対の軸支部31eabとからなる。
一対の軸支部31eabの間に第2中継ギア31dfが配置されるように、各軸支部31eabの挿通孔に伝達ギア31dcの軸部31dccが回転可能に挿通することによって、スライド支持部31eaが軸部31dccに取り付けられている。
また、スライド支持部31eaは、吸込口体30の筐体31a内に設けられた図示しないリブによって左右方向にスライド可能に保持されると共に、筐体31aの上面に設けられた孔部31ac(図2(A)~(C)参照)から突起部31eaaが外部に突出(露出)している。
実施形態1の吸込口体30は、回転ブラシ31bの回転抵抗が比較的小さいフローリングや畳等の被清掃面を清掃する第1清掃モード(図2(A)~(C)および図5(A)参照)と、回転ブラシ31bの回転抵抗が比較的大きい絨毯等の被清掃面を清掃する第2清掃モード(図3(A)~(C)および図5(B)参照)に手動で切り替えて使用することができる。
図6は実施形態2の吸込口体における回転系の制御を説明する図であって(A)は第1清掃モードの状態、(B)は第2清掃モードの状態である。なお、図6(A)および(B)において、図5(A)および(B)中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態2の吸込口体は、実施形態1の吸込口体における移動機構部31eとは構成が異なる移動機構部31fを備えること以外は、実施形態1と概ね同様に構成されている。以下、実施形態2における実施形態1とは異なる点を主に説明する。
実施形態2の場合、アクチュエータとしては、吸込口体内の狭いスペースに設置可能な小型でかつ電力にて動作可能なものが好ましく、例えば、ソレノイド31faを好適に用いることができる。
なお、ソレノイド31faおよび伝達ギア31dcの軸部31dccは、吸込口体の筐体内に設けられたリブによって支持されている。
実施形態2の場合、制御部11gは、駆動時のギアードモータ31cの電流値が所定値以下であるか否かを判別し、ギアードモータ31cの電流値が所定値を超えるとソレノイド31faを作動させる。
このように、実施形態2によれば、被清掃面に対する回転ブラシ31bの回転抵抗によって変動するギアードモータ31cの電流値の変動を検知して第1清掃モードと第2清掃モードのいずれか一方に自動的に切り替えることができる。
なお、手元スイッチ11eの所定ボタンを押すことにより、第1清掃モードと第2清掃モードのいずれか一方に自動的に切り替える構成としてもよい。このようにすれば、実施形態1と比べて、第1清掃モードと第2清掃モードとを切り替える際に、吸込口体の突起部31eaaを左右方向に指でスライドさせる必要がなく、使用性が向上する。
図7は実施形態3の吸込口体における回転系の制御を説明する図であって(A)は第1清掃モードの状態、(B)は第3清掃モードの状態、(C)は第2清掃モードの状態である。なお、図7(A)および(B)において、図6(A)および(B)中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態3の吸込口体は、実施形態2の吸込口体の構成に加えて、さらに次の構成を備えている。以下、実施形態3における実施形態2とは異なる点を主に説明する。
回転力伝達機構部31iは、タービン31hを回転可能に支持する回転軸31iaの右端部および回転ブラシ31bの軸部31baの右側端部に設けられた一対のプーリ31ibと、一対のプーリ31ibを連結するベルト31icとを備える。なお、回転力伝達機構部31iは、複数のギアにて構成してもよい。
回転速度センサ31kとしては、例えば、エンコーダが用いられ、タービン31hの回転軸iaに設けられる。なお、回転ブラシ31bの軸部31baに回転速度センサ31kが設けられてもよい。
実施形態3の吸込口体を備えた電気掃除機では、掃除機本体と吸込口体とを直接または延長管を介して電気的に接続する電気配線系にて回転速度センサ31kに電力が供給されると共に、電気配線系を通じて制御部11gxへ向けて回転速度センサ31kから検知信号が出力され、この検知信号に基づいて制御部11gxはソレノイド131faの動作を制御するように構成されている。
第1清掃モードでは床面や畳等の被清掃面に対する回転ブラシ31bの回転抵抗は比較的小さいため、タービン31hおよび軸部31iaの回転速度は比較的速く、このときの軸部31iaの回転速度が回転速度センサ31kにて検知され、その検知信号が電気配線系を通じて回転速度センサ31kから制御部11gxへ向けて出力される。
この第1清掃モードで絨毯を清掃した場合、絨毯に対する回転ブラシ31bの回転抵抗がフローリングや畳等の場合よりも大きくなり、タービン31hおよび軸部31iaの回転速度が低下する。そして、軸部31iaの回転速度が所定値を下回ると、制御部11gはソレノイド131faが伸長動作するよう制御する。これにより、伝達ギア31dcが左側へ押されて高トルクギア31daと噛合して第2清掃モードに切り替わる(図7(C)参照)。
第3清掃モードでは、例えば、使用者が手元スイッチ11e(図1参照)の所定ボタン(例えば、「タービン優先ボタン」)を押すことにより、伝達ギア31dcがニュートラル位置に移動するよう制御部11gxがソレノイド131faを作動させる。これにより、第3清掃モードでの清掃時にはギアードモータ31cは停止し、タービン31hの回転力のみで回転ブラシ31bが回転する。したがって、主にフローリングや畳等の被清掃面を清掃する場合は、使用者が第3清掃モードに切り替えることによってバッテリ13の電力を節約することができる。
1.実施形態3では伝達ギア31dcをニュートラル位置に移動できるように構成した場合を例示したが、実施形態1においても手動で伝達ギア31dcをニュートラル位置に切り替え可能に構成してもよい。さらにこの場合、例えば、伝達ギア31dcがニュートラル位置であることをセンサにて検知し、このセンサからの検知信号が制御部11gに入力されると、制御部11gがギアードモータ31cを停止状態に制御するようにしてもよい。
また、実施形態2においても伝達ギア31dcをニュートラル位置に切り替え可能に構成してもよい。この場合、例えば、使用者が手元スイッチ11eの所定ボタンを押すと、伝達ギア31dcがニュートラル位置に移動するようソレノイド31faを作動させる共に、ギアードモータ31cを停止状態とするように、制御部11gxにて制御する。
さらに、本発明の吸込口体は、充電式バッテリを電源とする電気掃除機への使用に限定されず、商用電源(コンセント)にコードリールのプラグを接続して電力が供給される電気掃除機の吸込口体としても使用可能である。さらにこの場合、例えば、吸込口体内にバッテリを内蔵し、ギアードモータにより発電した電力をバッテリに充電し、バッテリに充電した電力をギアードモータに供給して回転ブラシを回転させるようにしてもよい。
本発明の電気掃除機の吸込口体は、底部に吸込口を有する筐体と、前記筐体内における前記吸込口の近傍に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動させる電動モータと、前記電動モータの出力軸からの回転力を前記回転ブラシに伝達するギア部と、移動機構部とを備え、
前記ギア部は、前記回転ブラシの回転軸心方向の一端に同一軸心上に設けられた高トルクギアおよび前記高トルクギアよりも小径の高速回転ギアと、前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合して前記出力軸から前記回転力を伝達する伝達ギアとを有し、
前記移動機構は、前記伝達ギアを前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合するように移動させるように構成されている。
この構成によれば、移動機構によって被清掃面の状態に応じて伝達ギアを高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合するように移動させることができる。例えば、回転ブラシの回転抵抗が比較的大きい絨毯上を清掃する場合は、伝達ギアを高トルクギアに噛合させることにより、電動モータに負荷をかけすぎることなく回転ブラシを高トルクで回転させることができるため、清掃中に回転ブラシが止まることなく効率よく清掃することができる。また、例えば、回転ブラシの回転抵抗が比較的小さいフローリングや畳上を清掃する場合は、伝達ギアを高速回転ギアに噛合させることにより、電動モータに負荷をかけすぎることなく回転ブラシを高速で回転させることができるため、塵埃の掻き出し性能を高めることができる。
また、本発明の吸込口体によれば、比較的簡素な構造のギア部を設けるだけで被清掃面の状態に応じて回転ブラシを適切な状態で回転駆動することができるため、重量増加および大型化が抑えられ、使用性が向上する。
なお、移動機構は、伝達ギアを手動的または自動的な手段によって移動させるものとすることができる。
(1)前記筐体内の気流によって回転するタービンと、前記タービンの回転力を前記回転ブラシに伝達する回転力伝達機構部とをさらに備え、
前記移動機構は、前記伝達ギアを前記高トルクギアおよび前記高速回転ギアのいずれにも噛合させないニュートラル位置に移動可能に構成されてもよい。
この構成によれば、タービンの回転力を回転ブラシの回転に利用することができる。
そのため、電動モータおよびタービン併用時は、電動モータの負荷の軽減およびバッテリの消費電力を低減することができる。
また、伝達ギアを高トルクギアまたは高速回転ギアに噛合させた状態で電動モータをOFFし、タービンのみで回転ブラシを回転させる場合は、タービンの回転力によって伝達ギアを介して電動モータの出力軸が回転するため、電動モータが発電機となって発電した電気をバッテリに充電することができる。すなわち、清掃しながらバッテリを充電してバッテリの使用可能時間を延長させることができる。
また、伝達ギアをニュートラル位置に移動させてタービン単独で使用する際は、電動モータをOFFしてバッテリの電力消費を無くすことができるため、バッテリの省電力化となる。
この構成によれば、駆動時の電動モータを冷却風にて冷却することができるため、電動モータの長寿命化に繋がる。しかも、タービンの回転力を利用してファンを回転させるため、バッテリの省電力化となる。
前記スライド支持部は、前記筐体の内部から外部へ露出する突起部を有するものであってもよい。
この構成によれば、使用者が摘み部を摘んでスライド支持部を移動させることにより、伝達ギアを手動で移動させて高トルクギアまたは高速回転ギアに噛合させることができる。
この構成によれば、吸込口体と接続される掃除機本体の手元スイッチを使用者が操作してアクチュエータを作動させることにより、伝達ギアを自動的に移動させて高トルクギアまたは高速回転ギアに噛合させることが可能となる。
前記移動機構は、前記伝達ギアをその回転軸心を中心に回転可能にかつ前記回転軸心方向へスライド可能に支持するアクチュエータを有するものであってもよい。
この構成によれば、回転系の回転速度に応じて、伝達ギアを自動的に移動させて高トルクギアまたは高速回転ギアに噛合させることが可能となる。
前記掃除機本体は、集塵部と、前記集塵部内へ塵埃を含む空気を流入させるよう駆動する電動送風機と、前記電動送風機および前記吸込口体の前記電動モータに電力を供給するバッテリと、制御部とを有し、
前記制御部は、前記電動モータの駆動時の電流値に基づいて前記アクチュエータの作動を制御するように構成されている。
この構成によれば、例えば、電動モータをONし回転ブラシを回転させて絨毯上を清掃する場合は、電動モータへの負荷および電流値が大きくなり、その状況を制御部にて判別することができるため、その場合は伝達ギアが高トルクギアと噛合するよう制御部にてアクチュエータを作動させることができる。また、フローリングや畳上を清掃する場合は、電動モータへの負荷および電流値が小さくなり、その状況を制御部にて判別することができるため、その場合は伝達ギアが高速回転ギアと噛合するよう制御部にてアクチュエータを作動させることができる。
前記掃除機本体は、集塵部と、前記集塵部内へ塵埃を含む空気を流入させるよう駆動する電動送風機と、前記電動送風機および前記吸込口体の前記電動モータに電力を供給するバッテリと、制御部とを有し、
前記制御部は、前記回転速度センサの検知信号に基づいて前記アクチュエータの作動を制御するように構成されている。
この構成によれば、例えば、電動モータをOFFし、タービンのみにて回転ブラシを回転させて床面や畳上を清掃し、引き続き絨毯上を清掃する場合、回転ブラシへの負荷が大きくなるため、タービンから回転力伝達機構部を介して回転ブラシに至る回転系の回転速度が所定の回転速度よりも低下し、その状況を回転速度センサおよび制御部にて判別することができる。そのため、この場合は伝達ギアが高トルクギアと噛合するよう制御部にてアクチュエータを自動的に作動させると共に、電動モータを自動的にONすることが可能となる。また、前記のような絨毯上の清掃からフローリングや畳上の清掃に移ると、回転ブラシへの負荷が小さくなって回転系の回転速度が上昇し、その状況を回転速度センサおよび制御部にて判別することができるため、その場合は伝達ギアが高速回転ギアと噛合するよう制御部にてアクチュエータを自動的に作動させると共に、電動モータを自動的にOFFすることが可能となる。
例えば、実施形態2および実施形態3におけるアクチュエータは、掃除機本体に設けられた制御部にて制御される場合を例示したが、吸込口体内に掃除機本体とは別の吸込口体制御部を設け、吸込口体制御部によってアクチュエータの動作制御を行うように構成してもよい。
10 掃除機本体
11 駆動装置
11f 電動送風機
11g、11gx 制御部
12 集塵装置(集塵部)
13 バッテリ
20 延長管
30 吸込口体
31a 筐体
31aa 吸込口
31b 回転ブラシ
31c ギアードモータ(電動モータ)
31ca 出力軸
31d ギア部
31da 高トルクギア
31db 高速回転ギア
31dc 伝達ギア
31dca 第1歯部
31dcb 第2歯部
31e、31f 移動機構部
31ea スライド支持部
31eaa 突起部
31f アクチュエータ
31fa、131fa ソレノイド
31h タービン
31i 回転力伝達機構部
31j ファン
31k 回転速度センサ
Claims (5)
- 底部に吸込口を有する筐体と、前記筐体内における前記吸込口の近傍に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動させる電動モータと、前記電動モータの出力軸からの回転力を前記回転ブラシに伝達するギア部と、移動機構部とを備え、
前記ギア部は、前記回転ブラシの回転軸心方向の一端に同一軸心上に設けられた高トルクギアおよび前記高トルクギアよりも小径の高速回転ギアと、前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合して前記出力軸から前記回転力を伝達する伝達ギアとを有し、
前記移動機構部は、前記伝達ギアを前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合するように移動させるように構成されており、
前記筐体内の気流によって回転するタービンと、前記タービンの回転力を前記回転ブラシに伝達する回転力伝達機構部とをさらに備え、
前記移動機構部は、前記伝達ギアを前記高トルクギアおよび前記高速回転ギアのいずれにも噛合させないニュートラル位置に移動可能に構成されており、
前記タービンの回転力によって回転して前記電動モータへ送風するファンをさらに備えたことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。 - 前記移動機構部は、前記伝達ギアをその回転軸心を中心に回転可能にかつ前記回転軸心方向へスライド可能に支持するスライド支持部を有し、
前記スライド支持部は、前記筐体の内部から外部へ露出する突起部を有する請求項1に記載の吸込口体。 - 請求項1または2に記載の吸込口体を備えた電気掃除機。
- 吸込口体と、前記吸込口体に直接または延長管を介して接続される掃除機本体とを備えた電気掃除機であって、
前記吸込口体は、底部に吸込口を有する筐体と、前記筐体内における前記吸込口の近傍に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動させる電動モータと、前記電動モータの出力軸からの回転力を前記回転ブラシに伝達するギア部と、移動機構部とを備え、
前記ギア部は、前記回転ブラシの回転軸心方向の一端に同一軸心上に設けられた高トルクギアおよび前記高トルクギアよりも小径の高速回転ギアと、前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合して前記出力軸から前記回転力を伝達する伝達ギアとを有し、
前記移動機構部は、前記伝達ギアを前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合するように移動させるように構成されると共に、前記伝達ギアをその回転軸心を中心に回転可能にかつ前記回転軸心方向へスライド可能に支持するアクチュエータを有しており、
前記掃除機本体は、集塵部と、前記集塵部内へ塵埃を含む空気を流入させるよう駆動する電動送風機と、前記電動送風機および前記吸込口体の前記電動モータに電力を供給するバッテリと、制御部とを有し、
前記制御部は、前記電動モータの駆動時の電流値が所定値以下のときは前記伝達ギアが前記高速回転ギアに噛合し、かつ、前記電動モータの駆動時の電流値が前記所定値を超えると前記伝達ギアが前記高トルクギアと噛合するように、前記アクチュエータの作動を制御するように構成されている電気掃除機。 - 吸込口体と、前記吸込口体に直接または延長管を介して接続される掃除機本体とを備えた電気掃除機であって、
前記吸込口体は、底部に吸込口を有する筐体と、前記筐体内における前記吸込口の近傍に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動させる電動モータと、前記電動モータの出力軸からの回転力を前記回転ブラシに伝達するギア部と、移動機構部と、前記筐体内の気流によって回転するタービンと、前記タービンの回転力を前記回転ブラシに伝達する回転力伝達機構部と、前記タービンと前記回転力伝達機構部と前記回転ブラシとを含む回転系に設けられて前記回転系の回転速度を検知する回転速度センサとを備え、
前記ギア部は、前記回転ブラシの回転軸心方向の一端に同一軸心上に設けられた高トルクギアおよび前記高トルクギアよりも小径の高速回転ギアと、前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合して前記出力軸から前記回転力を伝達する伝達ギアとを有し、
前記移動機構部は、前記伝達ギアを前記高トルクギアおよび前記高速回転ギアのいずれにも噛合させないニュートラル位置に移動可能に、かつ、前記伝達ギアを前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合するように移動させるように構成されると共に、前記伝達ギアをその回転軸心を中心に回転可能にかつ前記回転軸心方向へスライド可能に支持するアクチュエータを有しており、
前記掃除機本体は、集塵部と、前記集塵部内へ塵埃を含む空気を流入させるよう駆動する電動送風機と、前記電動送風機および前記吸込口体の前記電動モータに電力を供給するバッテリと、制御部とを有し、
前記制御部は、前記回転系の回転速度が所定値以上のときの前記回転速度センサの検知信号に基づいて前記伝達ギアが前記高速回転ギアに噛合し、かつ、前記回転系の回転速度が前記所定値を下回るときの前記回転速度センサの検知信号に基づいて前記伝達ギアが前記高トルクに噛合するように、前記アクチュエータの作動を制御するように構成されている電気掃除機。
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