JP7246179B2 - 電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機 Download PDF

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Description

本発明は、電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機に関する。
従来の電気掃除機の吸込口体としては、吸引空気流によって回転するタービンの回転力を利用して回転ブラシを回転させるタービンタイプ、電動モータの回転する出力軸の回転力を利用して回転ブラシを回転させる電動モータタイプ、およびタービンとモータ発電機を併用して回転ブラシを回転させるタービン・モータ発電機併用タイプが公知である。
タービン・モータ発電機併用タイプの吸込口体として、特許文献1には、タービンと、発電機兼モータと、回転ブラシと、複数の歯車を含む回転力伝達機構と、蓄電池と、充電回路と、切替スイッチとを備えた床用吸込具が提案されている。この床用吸込具は、次のように使用することができる。
切替スイッチにて床用吸込具の使用モードをパワーノズル(パワーブラシ)に切り替えた場合、蓄電池の電力にて発電機兼モータの出力軸を回転させ、出力軸の回転力を回転力伝達機構を介して回転ブラシに伝達して、回転ブラシを回転させる。この場合、毛足の長い絨毯の清掃に適している。
切替スイッチにて床用吸込具の使用モードをタービンノズルに切り替えた場合、吸引空気流によってタービンを回転させ、タービンの回転力を回転力伝達機構を介して回転ブラシに伝達して、回転ブラシを回転させる。この場合、毛足の短い絨毯またはフローリングの清掃に適している。
切替スイッチにて床用吸込具の使用モードをたたみ用に切り替えた場合、吸引空気流によってタービンを回転させ、タービンの回転力を回転力伝達機構を介して発電機兼モータの出力軸に伝達して、出力軸を回転させ、発電機兼モータにて発電した電気を充電回路を介して蓄電池に充電する。この場合、回転ブラシは回転しない。
また、別のタービン・モータ発電機併用タイプの吸込口体として、特許文献2には、タービンと、モータ発電機ユニットと、回転ブラシと、プーリおよびベルトを含む回転力伝達機構と、アキュームレータユニットとを備えたハイブリッド真空掃除機ノズルが提案されている。
このハイブリッド真空掃除機ノズルは、タービンの回転力によってモータ発電機ユニットの出力軸および回転ブラシを回転させ、モータ発電機ユニットにて発電してアキュームレータユニットに充電する発電機モードと、アキュームレータユニットからの電力にてモータ発電機ユニットの出力軸を回転させて回転ブラシを回転させるモータモード(パワーブラシ)とのいずれか一方に切り替え可能に構成されている。なお、モータモードでは、回転ブラシを回転させるモータ発電機ユニットがタービンの回転力によって補助される。
また、特許文献2には、モータと発電機を個別に設けた構成を備えたハイブリッド真空掃除機ノズルも開示されている。
特開昭64-49526号公報 特表2008-543394号公報
特許文献1および2の吸込口体は蓄電池を備えるものであるため、吸込口体の重量が重くなって使用性が低下し、モータと発電機を個別に設けた特許文献2の吸込口体ではさらに重量が増加しかつ大型化するため使用性がさらに低下する。
また、これら従来の吸込口体は、蓄電池からの放電がなくなるとタービンのみの回転力にて回転ブラシを回転させることになるため、回転トルクが低下して絨毯清掃時における回転ブラシの掻き出し性能が低下し、毛足の長い絨毯の清掃では回転ブラシの回転が停止する場合もある。
また、通常、パワーブラシは、自走性を高めたい場合はブラシ密度を高めた構成とされるが、その反面ダストの掻き出し性が損なわれる。また、絨毯でのダストの掻き出し性を高めたい場合は固いブラシ毛を使用した構成とされるが、毛足の長い絨毯での使用は高負荷となり、モータのトルクが足りずに回転ブラシの回転が停止する場合がある。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、使用性を向上させることができる電気掃除機の吸込口体およびそれを備えた電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明によれば、底部に吸込口を有する筐体と、前記筐体内における前記吸込口の近傍に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動させる電動モータと、前記電動モータの出力軸からの回転力を前記回転ブラシに伝達するギア部と、移動機構部とを備え、
前記ギア部は、前記回転ブラシの回転軸心方向の一端に同一軸心上に設けられた高トルクギアおよび前記高トルクギアよりも小径の高速回転ギアと、前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合して前記出力軸から前記回転力を伝達する伝達ギアとを有し、
前記移動機構は、前記伝達ギアを前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合するように移動させるように構成されている電気掃除機の吸込口体が提供される。
本発明によれば、被清掃面の状態に応じて回転ブラシを高トルクまたは高速回転で回転駆動することができるため、使用性が向上する。
本発明の電気掃除機の実施形態1を示す左側面図である。 実施形態1の吸込口体の第1清掃モードであって(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は(A)のI-I線矢視断面図である。 実施形態1の吸込口体の第2清掃モードであって(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は(A)のI-I線矢視断面図である。 実施形態1の吸込口体における伝達ギアおよびスライド支持部であって(A)は正面図、(B)は左側面図である。 実施形態1の吸込口体における回転系であって(A)は第1清掃モードの平面図、(B)は第2清掃モードの平面図である。 実施形態2の吸込口体における回転系の制御を説明する図であって(A)は第1清掃モードの状態、(B)は第2清掃モードの状態である。 実施形態3の吸込口体における回転系の制御を説明する図であって(A)は第1清掃モードの状態、(B)は第3清掃モードの状態、(C)は第2清掃モードの状態である。
(実施形態1)
図1は本発明の電気掃除機の実施形態1を示す左側面図である。
本発明の電気掃除機の吸込口体30は、スティック型、キャニスター型、アップライト型等の各種電気掃除機の吸込口体として使用可能であり、実施形態1では吸込口体30およびそれを備えたスティック型の電気掃除機1について説明する。
<電気掃除機の全体構成>
図1に示すように、このスティック型の電気掃除機1は、駆動装置11と集塵装置12とバッテリ13とを有する掃除機本体10と、掃除機本体10に着脱可能に接続される延長管20と、掃除機本体10と直接または延長管20を介して着脱可能に接続される前記吸込口体30とを備える。
駆動装置11は、本体部11a、バッテリ装着部11b、ハンドル11cおよび吸引管部11dを構成する筐体11xと、ハンドル11cの一部に設けられた手元スイッチ11eと、本体部11a内に設けられた電動送風機11fと、ハンドル11cと吸引管部11dとの間の内部空間に設けられた制御部11gとを備える。また、筐体11xの右側面には排気口(不図示)が設けられている。
集塵装置12は、駆動装置11の本体部11aと吸引管部11dとの間のスペースに着脱可能に装着されるよう構成されており、吸引管部11d側に装着される集塵容器12aと、本体部11a側に装着されるダスト分離部12bとを備え、集塵容器12aとダスト分離部12とは互いに分離可能に接合している。
この掃除機本体10によれば、手元スイッチ11eを操作して電動送風機11fを駆動させると、塵埃含有空気が吸引管部11dを通って集塵容器12a内に流入し、塵埃は概ね集塵容器12a内で捕捉され、塵埃が概ね除去された空気がダスト分離部12bを通過して本体部11a内に流入し、電動送風機11fを通過して排気口から外部に排気される。
この間、吸込口体30内に設けられた電動モータによって回転ブラシ31bが回転して被清掃面上の塵埃を吸込口体30内に掻き込む動作が行われる(図5参照)。そのため、掃除機本体10の駆動装置11、延長管20および吸込口体30の内部には、バッテリ13からの電力を電動モータへ供給するための図示しない電気配線系が設けられている。
<吸込口本体>
図2は実施形態1の吸込口体の第1清掃モードであって(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は(A)のI-I線矢視断面図である。また、図3は実施形態1の吸込口体の第2清掃モードであって(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は(A)のI-I線矢視断面図である。また、図4は実施形態1の吸込口体における伝達ギアおよびスライド支持部であって(A)は正面図、(B)は左側面図である。また、図5は実施形態1の吸込口体における回転系であって(A)は第1清掃モードの平面図、(B)は第2清掃モードの平面図である。なお、図2(A)および図3(A)において、吸込口体30の前後左右方向を矢印にて示している。
図2(A)~図5(B)に示すように、吸込口体30は、駆動部31と、駆動部31に前後方向の軸心を中心として回動可能に接続された関節部32と、関節部32に左右方向の軸心を中心として回動可能に接続された接続管部33とを有する。
駆動部31は、底部に吸込口31aaを有する筐体31aと、筐体31a内に設けられた回転ブラシ31b、電動モータとしての減速ギアを内蔵するギアードモータ31c、ギア部31dおよび移動機構部31e等を有する。
駆動部31において、筐体31aの内部は、吸込口31aaの上方に回転ブラシ31bを収納する前方スペースと、前方スペースの左後方にギアードモータ31cを収納し固定する左後方スペースとを有する。
また、筐体31a内の前方スペースにおける吸込口31aaの左右位置には、回転ブラシ31bの長手方向に延びる軸部31baの両端部を支持する図示しない一対の支持部を有している。
また、筐体31a内の左後方スペースには、ギアードモータ31cの駆動を制御する図示しないモータ駆動回路が設けられている。
また、筐体31a内の後部には、前記前方スペースと関節部32とを連通させて塵埃含有空気を流通させる通風路31abが設けられている。なお、ギアードモータ31cに塵埃が付着するのを抑制するために、筐体31a内にモータカバーを設けてもよい。
回転ブラシ31bは、前記軸部31baと、軸部31baの胴部31baa(両端部31babを除く部分)の外周部に設けられたブラシ部31bbとを有する。
軸部31baは、その両端部31babが筐体31a内の前記一対の支持部(不図示)に対して摺動回転する、あるいは両端部31babが一対の支持部に固定され、胴部31baaがベアリングを介して両端部31babに対して回転するように構成される。なお、軸部31baの胴部31baaにおける左側の端部31bab近傍には、後述するギア部31dの高トルクギア31daおよび高速回転ギア31dbが一体回転可能に設けられている。
ブラシ部31bbは、例えば実施形態1の場合、軸部31baの胴部31baaの外周部に設けられた複数の螺旋溝に挿入された複数の帯状ブラシを有し、各帯状ブラシは帯状基台部に固いブラシ毛が植設されたものである。なお、図5(A)および(B)においては、ブラシ部31bbを簡略化して図示している。
図4(A)~図5(B)に示すように、ギア部31dは、ギアードモータ31cの出力軸31caからの回転力を回転ブラシ31bに伝達する機構部であって、回転ブラシ31bの回転軸心方向の一端に同一軸心上に設けられた高トルクギア31daおよび高トルクギア31daよりも小径の高速回転ギア31dbと、高トルクギア31daと高速回転ギア31dbの一方に選択的に噛合して出力軸31caから回転力を伝達する伝達ギア31dcと、伝達ギア31dcを高トルクギア31daと高速回転ギア31dbの一方に選択的に噛合するように移動させる移動機構部31eとを有する。
高トルクギア31daは大径のフェースギアにて構成され、高速回転ギア31dbは小径のフェースギアにて構成されており、それらは互いに対向し、かつ、所定間隔をもって配置されている。また、実施形態1の場合、回転ブラシ31bは、左側から順に、左側の端部31bab、高トルクギア31da、高速回転ギア31db、胴部31baa、右側の端部31babとなる構造であり、外側に高トルクギア31daを配置し、内側に高速回転ギア31dbを配置されている。なお、内側に高トルクギア31daを配置し、外側に高速回転ギア31dbを配置してもよい。
伝達ギア31dcは、両面に歯部を有するフェースギアにて構成されており、外側の面に高トルクギアと噛合可能な第1歯部31dcaが設けられ、内側の面に高速回転ギア31dbと噛合可能な第2歯部31dcbが設けられており、第2歯部31dcbの歯数は第1歯部31dcaの歯数よりも多くなっている。
また、実施形態1の場合、ギアードモータ31cの出力軸31caと伝達ギア31dcとの間には第1中継ギア31deおよび第2中継ギア31dfが設けられている。
第1中継ギア(駆動ギア)31deはギアードモータ31cの出力軸31caに固定された平歯車にて構成され、第2中継ギア31dfは第1中継ギア31deと噛合する平歯車にて構成されている。なお、第2中継ギア31dfは、第1中継ギア31deよりも小径にかつ広い幅で形成されると共に、伝達ギア31dcの内側の面から突出する軸部31dccに一体回転可能に設けられている。
移動機構部31eは、実施形態1の場合、伝達ギア31dcをその回転軸心(軸部31dcc)を中心に回転可能にかつ回転軸心方向へスライド可能に支持するスライド支持部31eaを有してなる。
このスライド支持部31eaは、図4(A)および(B)に示すように、上部に設けられた突起部31eaaと、突起部31eaaの下部から二股上に突出する一対の軸支部31eabとからなる。
スライド支持部31eaの一対の軸支部31eabは、挿通孔をそれぞれ有している。
一対の軸支部31eabの間に第2中継ギア31dfが配置されるように、各軸支部31eabの挿通孔に伝達ギア31dcの軸部31dccが回転可能に挿通することによって、スライド支持部31eaが軸部31dccに取り付けられている。
また、スライド支持部31eaは、吸込口体30の筐体31a内に設けられた図示しないリブによって左右方向にスライド可能に保持されると共に、筐体31aの上面に設けられた孔部31ac(図2(A)~(C)参照)から突起部31eaaが外部に突出(露出)している。
したがって、図2(A)~図3(C)に示すように、使用者は、指でスライド支持部31eaの突起部31eaaを左右方向にスライドさせることにより伝達ギア31dcをスライドさせることができる。これについて、詳しくは後述する。
<吸込口体の清掃モードについて>
実施形態1の吸込口体30は、回転ブラシ31bの回転抵抗が比較的小さいフローリングや畳等の被清掃面を清掃する第1清掃モード(図2(A)~(C)および図5(A)参照)と、回転ブラシ31bの回転抵抗が比較的大きい絨毯等の被清掃面を清掃する第2清掃モード(図3(A)~(C)および図5(B)参照)に手動で切り替えて使用することができる。
例えば、フローリングや畳等の被清掃面を清掃する前段階として、図2(A)~(C)および図5(A)に示すように、掃除機本体10が停止した状態で、使用者は指でスライド支持部31eaの突起部31eaaを右方向にスライドさせる。これにより、第2中継ギア31dfが第1中継ギア31deと摺接しながら右方向にスライドすると共に、伝達ギア31dcが右方向にスライドし、伝達ギア31dcの第2歯部31dcbが高速回転ギア31dbと噛合する。
その後、手元スイッチ11e(図1参照)を操作して掃除機本体10を駆動させることにより、吸込口31aaから吸込口体30内に塵埃含有空気が流入すると共に、回転ブラシ31bが回転する。このとき、バッテリ13からギアードモータ31cに電力が供給されて出力軸31caが回転し、出力軸31caの回転力が第1中継ギア31deおよび第2中継ギア31dfを介して伝達ギア31dcに伝達され、回転する伝達ギア31dcによって高速回転ギア31dbが回転し、それによって回転ブラシ31bが高速回転(低トルク回転)する。なお、高速回転ギア31dbの歯数に対する伝達ギア31dcの第2歯部31dcbの歯数は、例えば、2~3倍程度とすることができる。
この第1清掃モードで絨毯を清掃した場合、絨毯に対する回転ブラシ31bの回転抵抗がフローリングや畳等の場合よりも大きくなり、ギアードモータ31cへの負荷が大きくなる。そのため、絨毯等の被清掃面を清掃する前段階として、図3(A)~(C)および図5(B)に示すように、使用者は指でスライド支持部31eaの突起部31eaaを左方向にスライドさせる。これにより、第2中継ギア31dfが第1中継ギア31deと摺接しながら左方向にスライドすると共に、伝達ギア31dcが左方向にスライドし、伝達ギア31dcの第1歯部31dcaが高トルクギア31daと噛合する。
その後、手元スイッチ11e(図1参照)を操作して掃除機本体10を駆動させることにより、吸込口31aaから吸込口体30内に塵埃含有空気が流入すると共に、回転ブラシ31bが回転する。このとき、バッテリ13からギアードモータ31cに電力が供給されて出力軸31caが回転し、出力軸31caの回転力が第1中継ギア31deおよび第2中継ギア31dfを介して伝達ギア31dcに伝達され、回転する伝達ギア31dcによって高トルクギア31daが回転し、それによって回転ブラシ31bが高トルク回転(低速回転)する。なお、高トルクギア31daの歯数に対する伝達ギア31dcの第1歯部31dcaの歯数は、例えば、2~3倍程度とすることができる。
(実施形態2)
図6は実施形態2の吸込口体における回転系の制御を説明する図であって(A)は第1清掃モードの状態、(B)は第2清掃モードの状態である。なお、図6(A)および(B)において、図5(A)および(B)中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態2の吸込口体は、実施形態1の吸込口体における移動機構部31eとは構成が異なる移動機構部31fを備えること以外は、実施形態1と概ね同様に構成されている。以下、実施形態2における実施形態1とは異なる点を主に説明する。
図6(A)および(B)に示すように、実施形態2の移動機後部31fは、伝達ギアをその回転軸心を中心に回転可能にかつ前記回転軸心方向へスライド可能に支持するアクチュエータを有してなる。
実施形態2の場合、アクチュエータとしては、吸込口体内の狭いスペースに設置可能な小型でかつ電力にて動作可能なものが好ましく、例えば、ソレノイド31faを好適に用いることができる。
また、実施形態2の場合、ソレノイド31faの軸部に対して伝達ギア31dcの軸部31dccを回転可能に連結するベアリング31gが設けられる。
なお、ソレノイド31faおよび伝達ギア31dcの軸部31dccは、吸込口体の筐体内に設けられたリブによって支持されている。
実施形態2の吸込口体を備えた電気掃除機では、掃除機本体と吸込口体とを延長管を介して電気的に接続する電気配線系にてソレノイド31faに電力が供給されると共に、制御部11g(図1参照)が電気配線系を通じてソレノイド31faの動作を制御するように構成されている。
実施形態2の場合、制御部11gは、駆動時のギアードモータ31cの電流値が所定値以下であるか否かを判別し、ギアードモータ31cの電流値が所定値を超えるとソレノイド31faを作動させる。
具体的に説明すると、図6(A)に示すように、フローリングや畳等の被清掃面を清掃する第1清掃モードではソレノイド31faは短縮状態にあり、伝達ギア31dcの第2歯部31dcbが高速回転ギア31dbと噛合するよう右側へ引き寄せられている。この第1清掃モードで掃除機本体を駆動すると、回転ブラシ31bが回転し、このときの床面や畳等の被清掃面に対する回転ブラシ31bの回転抵抗は比較的小さいため、ギアードモータ31cへの負荷は比較的小さく、ギアードモータ31cの電流値は所定値以下となる。したがって、制御部11gはソレノイド31faを伸長動作させるように制御しない。
この第1清掃モードで絨毯を清掃した場合、絨毯に対する回転ブラシ31bの回転抵抗がフローリングや畳等の場合よりも大きくなり、ギアードモータ31cへの負荷が大きくなり、ギアードモータ31cの電流値が上昇する。そして、ギアードモータ31cの電流値が所定値を超えたとき、制御部11gはソレノイド31faが伸長動作するよう制御する。これにより、伝達ギア31dcが左側へ押されて伝達ギア31dcの第1歯部31dcaが高トルクギア31daと噛合して第2清掃モードに切り替わる(図6(B)参照)。
また、第2清掃モードでフローリングや畳等を清掃すると、ギアードモータ31cの電流値が所定値以下に下がるため、制御部11gはソレノイド31faが短縮動作するよう制御する。これにより、伝達ギア31dcが右側へ引き寄せられ、伝達ギア31dcの第2歯部31dcbが高速回転ギア31dbと噛合して第1清掃モードに切り替わる(図6(A)参照)。
このように、実施形態2によれば、被清掃面に対する回転ブラシ31bの回転抵抗によって変動するギアードモータ31cの電流値の変動を検知して第1清掃モードと第2清掃モードのいずれか一方に自動的に切り替えることができる。
なお、手元スイッチ11eの所定ボタンを押すことにより、第1清掃モードと第2清掃モードのいずれか一方に自動的に切り替える構成としてもよい。このようにすれば、実施形態1と比べて、第1清掃モードと第2清掃モードとを切り替える際に、吸込口体の突起部31eaaを左右方向に指でスライドさせる必要がなく、使用性が向上する。
(実施形態3)
図7は実施形態3の吸込口体における回転系の制御を説明する図であって(A)は第1清掃モードの状態、(B)は第3清掃モードの状態、(C)は第2清掃モードの状態である。なお、図7(A)および(B)において、図6(A)および(B)中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態3の吸込口体は、実施形態2の吸込口体の構成に加えて、さらに次の構成を備えている。以下、実施形態3における実施形態2とは異なる点を主に説明する。
図7(A)~(C)に示すように、実施形態3の吸込口体は、吸込口体の筐体31a(図2(C)参照)内の気流によって回転するタービン31hと、タービン31hの回転力を回転ブラシ31bに伝達する回転力伝達機構部31iと、タービン31hの回転力によって回転してギアードモータ31cへ送風するファン31jと、タービン31hと回転力伝達機構部31iと回転ブラシ31bとを含む回転系に設けられて回転系の回転速度を検知する回転速度センサ31kとをさらに備える。
タービン31hは、例えば、吸込口体の通風路31ab内に回転可能に設けられる。
回転力伝達機構部31iは、タービン31hを回転可能に支持する回転軸31iaの右端部および回転ブラシ31bの軸部31baの右側端部に設けられた一対のプーリ31ibと、一対のプーリ31ibを連結するベルト31icとを備える。なお、回転力伝達機構部31iは、複数のギアにて構成してもよい。
回転速度センサ31kとしては、例えば、エンコーダが用いられ、タービン31hの回転軸iaに設けられる。なお、回転ブラシ31bの軸部31baに回転速度センサ31kが設けられてもよい。
また、実施形態3の場合、移動機構としてのソレノイド131faは、伝達ギア31dcを高トルクギア31daおよび高速回転ギア31dbのいずれにも噛合させないニュートラル位置に移動可能に構成されている(図7(B)参照)。
実施形態3の吸込口体を備えた電気掃除機では、掃除機本体と吸込口体とを直接または延長管を介して電気的に接続する電気配線系にて回転速度センサ31kに電力が供給されると共に、電気配線系を通じて制御部11gxへ向けて回転速度センサ31kから検知信号が出力され、この検知信号に基づいて制御部11gxはソレノイド131faの動作を制御するように構成されている。
具体的に説明すると、図7(A)に示すように、フローリングや畳等の被清掃面を清掃する第1清掃モードではソレノイド131faは短縮状態にあり、伝達ギア31dcが高速回転ギア31dbと噛合するよう右側へ引き寄せられている。この第1清掃モードで掃除機本体を駆動すると、通風路31abを通過する気流によってタービン31hが回転すると共に、回転ブラシ31bが回転する。
このとき、回転ブラシ31bは、ギアードモータ31cからの回転力とタービン31hからの回転力とによって回転する。したがって、ギアードモータ31cの負荷が軽減される。また、ファン31jも回転するため、回転するファン31jによって生じた冷却風によってギアードモータ31cが冷却される。
第1清掃モードでは床面や畳等の被清掃面に対する回転ブラシ31bの回転抵抗は比較的小さいため、タービン31hおよび軸部31iaの回転速度は比較的速く、このときの軸部31iaの回転速度が回転速度センサ31kにて検知され、その検知信号が電気配線系を通じて回転速度センサ31kから制御部11gxへ向けて出力される。
軸部31iaの回転速度が所定値以上のとき、制御部11gはソレノイド131faを伸長動作させるように制御しない。
この第1清掃モードで絨毯を清掃した場合、絨毯に対する回転ブラシ31bの回転抵抗がフローリングや畳等の場合よりも大きくなり、タービン31hおよび軸部31iaの回転速度が低下する。そして、軸部31iaの回転速度が所定値を下回ると、制御部11gはソレノイド131faが伸長動作するよう制御する。これにより、伝達ギア31dcが左側へ押されて高トルクギア31daと噛合して第2清掃モードに切り替わる(図7(C)参照)。
また、第2清掃モードでフローリングや畳等を清掃すると、タービン31hおよび軸部31iaの回転速度が上昇するため、制御部11gはソレノイド131faが短縮動作するよう制御する。これにより、伝達ギア31dcが右側へ引き寄せられ、伝達ギア31dcの第2歯部31dcbが高速回転ギア31dbと噛合して第1清掃モードに切り替わる(図7(A)参照)。
さらに、実施形態3の吸込口体は、図7(B)に示す第3清掃モードに切り替えることができる。
第3清掃モードでは、例えば、使用者が手元スイッチ11e(図1参照)の所定ボタン(例えば、「タービン優先ボタン」)を押すことにより、伝達ギア31dcがニュートラル位置に移動するよう制御部11gxがソレノイド131faを作動させる。これにより、第3清掃モードでの清掃時にはギアードモータ31cは停止し、タービン31hの回転力のみで回転ブラシ31bが回転する。したがって、主にフローリングや畳等の被清掃面を清掃する場合は、使用者が第3清掃モードに切り替えることによってバッテリ13の電力を節約することができる。
また、第3清掃モードでフローリングや畳等の被清掃面を清掃中、特に汚れている箇所を清掃する場合は、使用者が手元スイッチ11eの所定ボタン(例えば、「タービン優先ボタン」)を再度押すことにより、第3清掃モードから第1清掃モード(図7(A)参照)に切り替えるようにしてもよい。このとき、回転速度センサ31kからの検知信号に基づいて、制御部11gxが伝達ギア31dcをニュートラル位置から高速回転ギア31db側へ移動させかつギアードモータ31cを駆動させ、それによってタービン31hと共にギアードモータ31cが回転ブラシ31bを回転させる。なお、第3清掃モードで清掃している途中で絨毯など清掃する場合、所定ボタン(例えば、「タービン優先ボタン」)を押すことにより、第3清掃モードから第2清掃モード(図7(C)参照)に切り替えるようにしてもよい。
また、実施形態3では、図7(A)に示す第1清掃モードまたは図7(C)に示す第2清掃モードのときに、例えば、使用者が手元スイッチ11e(図1参照)の「バッテリ充電ボタン」を押すことにより、ギアードモータ31cを停止させタービン31hのみで回転ブラシ31bが回転するよう制御部11gxが制御してもよい。このとき、伝達ギア31dcは高速回転ギア31dbまたは高トルクギア31daと噛合しているため、回転ブラシ31bの回転力によってギアードモータ31cが回転して発電を行う。つまり、第1清掃モードまたは第2清掃モードのときにギアードモータ31cを停止させて清掃を行うと、ギアードモータ31cが発電機となって発電してバッテリ13の充電が行われる。このようにすれば、ギアードモータ31cを駆動させて清掃する場合のバッテリ13の使用可能時間を延長することができる。
(他の実施形態)
1.実施形態3では伝達ギア31dcをニュートラル位置に移動できるように構成した場合を例示したが、実施形態1においても手動で伝達ギア31dcをニュートラル位置に切り替え可能に構成してもよい。さらにこの場合、例えば、伝達ギア31dcがニュートラル位置であることをセンサにて検知し、このセンサからの検知信号が制御部11gに入力されると、制御部11gがギアードモータ31cを停止状態に制御するようにしてもよい。
また、実施形態2においても伝達ギア31dcをニュートラル位置に切り替え可能に構成してもよい。この場合、例えば、使用者が手元スイッチ11eの所定ボタンを押すと、伝達ギア31dcがニュートラル位置に移動するようソレノイド31faを作動させる共に、ギアードモータ31cを停止状態とするように、制御部11gxにて制御する。
2.実施形態1~3では、ギアードモータ31cからの回転力を第1中継ギア31deおよび第2中継ギア31dfを介して伝達ギア31dcに伝達するように構成した場合を例示したが、伝達ギア31dcをギアードモータ31cの出力軸31caに固定することも可能である。さらにこの場合、伝達ギア31dc、高トルクギア31daおよび高速回転ギア31dbを平歯車にて構成すると共に、ギアードモータ31cおよび伝達ギア31dcをケースに収納し、そのケースを移動機構にて移動させて伝達ギア31dcを高トルクギア31daまたは高速回転ギア31dbに噛合させることも可能である。なお、ギアードモータ31cを移動させる構成よりも、ギアードモータ31cを固定した実施形態1~3の構成の方が、移動機構を簡素化することができ、かつ、ギアードモータ31cに不具合を生じにくくする上で好ましい。
3.本発明の吸込口体は、スティック型の電気掃除機への使用に限定されず、キャニスター型、アップライト型等の各種電気掃除機の吸込口体として使用可能である。
さらに、本発明の吸込口体は、充電式バッテリを電源とする電気掃除機への使用に限定されず、商用電源(コンセント)にコードリールのプラグを接続して電力が供給される電気掃除機の吸込口体としても使用可能である。さらにこの場合、例えば、吸込口体内にバッテリを内蔵し、ギアードモータにより発電した電力をバッテリに充電し、バッテリに充電した電力をギアードモータに供給して回転ブラシを回転させるようにしてもよい。
(まとめ)
本発明の電気掃除機の吸込口体は、底部に吸込口を有する筐体と、前記筐体内における前記吸込口の近傍に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動させる電動モータと、前記電動モータの出力軸からの回転力を前記回転ブラシに伝達するギア部と、移動機構部とを備え、
前記ギア部は、前記回転ブラシの回転軸心方向の一端に同一軸心上に設けられた高トルクギアおよび前記高トルクギアよりも小径の高速回転ギアと、前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合して前記出力軸から前記回転力を伝達する伝達ギアとを有し、
前記移動機構は、前記伝達ギアを前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合するように移動させるように構成されている。
この構成によれば、移動機構によって被清掃面の状態に応じて伝達ギアを高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合するように移動させることができる。例えば、回転ブラシの回転抵抗が比較的大きい絨毯上を清掃する場合は、伝達ギアを高トルクギアに噛合させることにより、電動モータに負荷をかけすぎることなく回転ブラシを高トルクで回転させることができるため、清掃中に回転ブラシが止まることなく効率よく清掃することができる。また、例えば、回転ブラシの回転抵抗が比較的小さいフローリングや畳上を清掃する場合は、伝達ギアを高速回転ギアに噛合させることにより、電動モータに負荷をかけすぎることなく回転ブラシを高速で回転させることができるため、塵埃の掻き出し性能を高めることができる。
また、本発明の吸込口体によれば、比較的簡素な構造のギア部を設けるだけで被清掃面の状態に応じて回転ブラシを適切な状態で回転駆動することができるため、重量増加および大型化が抑えられ、使用性が向上する。
なお、移動機構は、伝達ギアを手動的または自動的な手段によって移動させるものとすることができる。
本発明の電気掃除機の吸込口体は、次のように構成されてもよく、それらが適宜組み合わされてもよい。
(1)前記筐体内の気流によって回転するタービンと、前記タービンの回転力を前記回転ブラシに伝達する回転力伝達機構部とをさらに備え、
前記移動機構は、前記伝達ギアを前記高トルクギアおよび前記高速回転ギアのいずれにも噛合させないニュートラル位置に移動可能に構成されてもよい。
この構成によれば、タービンの回転力を回転ブラシの回転に利用することができる。
そのため、電動モータおよびタービン併用時は、電動モータの負荷の軽減およびバッテリの消費電力を低減することができる。
また、伝達ギアを高トルクギアまたは高速回転ギアに噛合させた状態で電動モータをOFFし、タービンのみで回転ブラシを回転させる場合は、タービンの回転力によって伝達ギアを介して電動モータの出力軸が回転するため、電動モータが発電機となって発電した電気をバッテリに充電することができる。すなわち、清掃しながらバッテリを充電してバッテリの使用可能時間を延長させることができる。
また、伝達ギアをニュートラル位置に移動させてタービン単独で使用する際は、電動モータをOFFしてバッテリの電力消費を無くすことができるため、バッテリの省電力化となる。
(2)前記タービンの回転力によって回転して前記電動モータへ送風するファンをさらに備えてもよい。
この構成によれば、駆動時の電動モータを冷却風にて冷却することができるため、電動モータの長寿命化に繋がる。しかも、タービンの回転力を利用してファンを回転させるため、バッテリの省電力化となる。
(3)前記移動機構は、前記伝達ギアをその回転軸心を中心に回転可能にかつ前記回転軸心方向へスライド可能に支持するスライド支持部を有し、
前記スライド支持部は、前記筐体の内部から外部へ露出する突起部を有するものであってもよい。
この構成によれば、使用者が摘み部を摘んでスライド支持部を移動させることにより、伝達ギアを手動で移動させて高トルクギアまたは高速回転ギアに噛合させることができる。
(4)前記移動機構は、前記伝達ギアをその回転軸心を中心に回転可能にかつ前記回転軸心方向へスライド可能に支持するアクチュエータを有するものであってもよい。
この構成によれば、吸込口体と接続される掃除機本体の手元スイッチを使用者が操作してアクチュエータを作動させることにより、伝達ギアを自動的に移動させて高トルクギアまたは高速回転ギアに噛合させることが可能となる。
(5)前記タービンと前記回転力伝達機構部と前記回転ブラシとを含む回転系に設けられて前記回転系の回転速度を検知する回転速度センサをさらに備え、
前記移動機構は、前記伝達ギアをその回転軸心を中心に回転可能にかつ前記回転軸心方向へスライド可能に支持するアクチュエータを有するものであってもよい。
この構成によれば、回転系の回転速度に応じて、伝達ギアを自動的に移動させて高トルクギアまたは高速回転ギアに噛合させることが可能となる。
また、本発明の電気掃除機は、前記(4)の吸込口体と、前記吸込口体に直接または延長管を介して接続される掃除機本体とを備え、
前記掃除機本体は、集塵部と、前記集塵部内へ塵埃を含む空気を流入させるよう駆動する電動送風機と、前記電動送風機および前記吸込口体の前記電動モータに電力を供給するバッテリと、制御部とを有し、
前記制御部は、前記電動モータの駆動時の電流値に基づいて前記アクチュエータの作動を制御するように構成されている。
この構成によれば、例えば、電動モータをONし回転ブラシを回転させて絨毯上を清掃する場合は、電動モータへの負荷および電流値が大きくなり、その状況を制御部にて判別することができるため、その場合は伝達ギアが高トルクギアと噛合するよう制御部にてアクチュエータを作動させることができる。また、フローリングや畳上を清掃する場合は、電動モータへの負荷および電流値が小さくなり、その状況を制御部にて判別することができるため、その場合は伝達ギアが高速回転ギアと噛合するよう制御部にてアクチュエータを作動させることができる。
さらに、本発明の電気掃除機は、前記(5)の吸込口体と、前記吸込口体に直接または延長管を介して接続される掃除機本体とを備え、
前記掃除機本体は、集塵部と、前記集塵部内へ塵埃を含む空気を流入させるよう駆動する電動送風機と、前記電動送風機および前記吸込口体の前記電動モータに電力を供給するバッテリと、制御部とを有し、
前記制御部は、前記回転速度センサの検知信号に基づいて前記アクチュエータの作動を制御するように構成されている。
この構成によれば、例えば、電動モータをOFFし、タービンのみにて回転ブラシを回転させて床面や畳上を清掃し、引き続き絨毯上を清掃する場合、回転ブラシへの負荷が大きくなるため、タービンから回転力伝達機構部を介して回転ブラシに至る回転系の回転速度が所定の回転速度よりも低下し、その状況を回転速度センサおよび制御部にて判別することができる。そのため、この場合は伝達ギアが高トルクギアと噛合するよう制御部にてアクチュエータを自動的に作動させると共に、電動モータを自動的にONすることが可能となる。また、前記のような絨毯上の清掃からフローリングや畳上の清掃に移ると、回転ブラシへの負荷が小さくなって回転系の回転速度が上昇し、その状況を回転速度センサおよび制御部にて判別することができるため、その場合は伝達ギアが高速回転ギアと噛合するよう制御部にてアクチュエータを自動的に作動させると共に、電動モータを自動的にOFFすることが可能となる。
なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、実施形態2および実施形態3におけるアクチュエータは、掃除機本体に設けられた制御部にて制御される場合を例示したが、吸込口体内に掃除機本体とは別の吸込口体制御部を設け、吸込口体制御部によってアクチュエータの動作制御を行うように構成してもよい。
1 電気掃除機
10 掃除機本体
11 駆動装置
11f 電動送風機
11g、11gx 制御部
12 集塵装置(集塵部)
13 バッテリ
20 延長管
30 吸込口体
31a 筐体
31aa 吸込口
31b 回転ブラシ
31c ギアードモータ(電動モータ)
31ca 出力軸
31d ギア部
31da 高トルクギア
31db 高速回転ギア
31dc 伝達ギア
31dca 第1歯部
31dcb 第2歯部
31e、31f 移動機構部
31ea スライド支持部
31eaa 突起部
31f アクチュエータ
31fa、131fa ソレノイド
31h タービン
31i 回転力伝達機構部
31j ファン
31k 回転速度センサ

Claims (5)

  1. 底部に吸込口を有する筐体と、前記筐体内における前記吸込口の近傍に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動させる電動モータと、前記電動モータの出力軸からの回転力を前記回転ブラシに伝達するギア部と、移動機構部とを備え、
    前記ギア部は、前記回転ブラシの回転軸心方向の一端に同一軸心上に設けられた高トルクギアおよび前記高トルクギアよりも小径の高速回転ギアと、前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合して前記出力軸から前記回転力を伝達する伝達ギアとを有し、
    前記移動機構部は、前記伝達ギアを前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合するように移動させるように構成されており、
    前記筐体内の気流によって回転するタービンと、前記タービンの回転力を前記回転ブラシに伝達する回転力伝達機構部とをさらに備え、
    前記移動機構部は、前記伝達ギアを前記高トルクギアおよび前記高速回転ギアのいずれにも噛合させないニュートラル位置に移動可能に構成されており、
    前記タービンの回転力によって回転して前記電動モータへ送風するファンをさらに備えたことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  2. 前記移動機構部は、前記伝達ギアをその回転軸心を中心に回転可能にかつ前記回転軸心方向へスライド可能に支持するスライド支持部を有し、
    前記スライド支持部は、前記筐体の内部から外部へ露出する突起部を有する請求項1に記載の吸込口体。
  3. 請求項1または2に記載の吸込口体を備えた電気掃除機。
  4. 吸込口体と、前記吸込口体に直接または延長管を介して接続される掃除機本体とを備えた電気掃除機であって、
    前記吸込口体は、底部に吸込口を有する筐体と、前記筐体内における前記吸込口の近傍に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動させる電動モータと、前記電動モータの出力軸からの回転力を前記回転ブラシに伝達するギア部と、移動機構部とを備え、
    前記ギア部は、前記回転ブラシの回転軸心方向の一端に同一軸心上に設けられた高トルクギアおよび前記高トルクギアよりも小径の高速回転ギアと、前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合して前記出力軸から前記回転力を伝達する伝達ギアとを有し、
    前記移動機構部は、前記伝達ギアを前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合するように移動させるように構成されると共に、前記伝達ギアをその回転軸心を中心に回転可能にかつ前記回転軸心方向へスライド可能に支持するアクチュエータを有しており、
    前記掃除機本体は、集塵部と、前記集塵部内へ塵埃を含む空気を流入させるよう駆動する電動送風機と、前記電動送風機および前記吸込口体の前記電動モータに電力を供給するバッテリと、制御部とを有し、
    前記制御部は、前記電動モータの駆動時の電流値が所定値以下のときは前記伝達ギアが前記高速回転ギアに噛合し、かつ、前記電動モータの駆動時の電流値が前記所定値を超えると前記伝達ギアが前記高トルクギアと噛合するように、前記アクチュエータの作動を制御するように構成されている電気掃除機。
  5. 吸込口体と、前記吸込口体に直接または延長管を介して接続される掃除機本体とを備えた電気掃除機であって、
    前記吸込口体は、底部に吸込口を有する筐体と、前記筐体内における前記吸込口の近傍に回転可能に設けられた回転ブラシと、前記回転ブラシを回転駆動させる電動モータと、前記電動モータの出力軸からの回転力を前記回転ブラシに伝達するギア部と、移動機構部と、前記筐体内の気流によって回転するタービンと、前記タービンの回転力を前記回転ブラシに伝達する回転力伝達機構部と、前記タービンと前記回転力伝達機構部と前記回転ブラシとを含む回転系に設けられて前記回転系の回転速度を検知する回転速度センサとを備え、
    前記ギア部は、前記回転ブラシの回転軸心方向の一端に同一軸心上に設けられた高トルクギアおよび前記高トルクギアよりも小径の高速回転ギアと、前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合して前記出力軸から前記回転力を伝達する伝達ギアとを有し、
    前記移動機構部は、前記伝達ギアを前記高トルクギアおよび前記高速回転ギアのいずれにも噛合させないニュートラル位置に移動可能に、かつ、前記伝達ギアを前記高トルクギアと前記高速回転ギアの一方に選択的に噛合するように移動させるように構成されると共に、前記伝達ギアをその回転軸心を中心に回転可能にかつ前記回転軸心方向へスライド可能に支持するアクチュエータを有しており、
    前記掃除機本体は、集塵部と、前記集塵部内へ塵埃を含む空気を流入させるよう駆動する電動送風機と、前記電動送風機および前記吸込口体の前記電動モータに電力を供給するバッテリと、制御部とを有し、
    前記制御部は、前記回転系の回転速度が所定値以上のときの前記回転速度センサの検知信号に基づいて前記伝達ギアが前記高速回転ギアに噛合し、かつ、前記回転系の回転速度が前記所定値を下回るときの前記回転速度センサの検知信号に基づいて前記伝達ギアが前記高トルクに噛合するように、前記アクチュエータの作動を制御するように構成されている電気掃除機。
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