JP7246043B2 - 電気化学素子構成部材 - Google Patents
電気化学素子構成部材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7246043B2 JP7246043B2 JP2019030571A JP2019030571A JP7246043B2 JP 7246043 B2 JP7246043 B2 JP 7246043B2 JP 2019030571 A JP2019030571 A JP 2019030571A JP 2019030571 A JP2019030571 A JP 2019030571A JP 7246043 B2 JP7246043 B2 JP 7246043B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electrochemical device
- hydroxyl ion
- carbon material
- electrochemical
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/13—Energy storage using capacitors
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Description
本発明はまた、本発明の電気化学素子構成部材を用いて構成されることを特徴とする電気化学素子である。
以下に本発明を詳述する。
なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、本発明の好ましい形態である。
本発明の電気化学素子構成部材は、炭素材料からなるヒドロキシルイオン伝導体を含んで構成される。
本明細書中、炭素材料からなるヒドロキシルイオン伝導体は、そのヒドロキシルイオン伝導性が1×10-5S/cm以上であるものを言う。該ヒドロキシルイオン伝導性は、5×10-5S/cm以上であることが好ましく、1×10-4S/cm以上であることがより好ましい。
上記ヒドロキシルイオン伝導性は、その上限値は特に限定されないが、通常、1×100S/cm以下である。
上記ヒドロキシルイオン伝導性は、インピーダンス/ゲイン分析器を用いて、1~1MHz程度の周波数範囲で交流インピーダンスを測定し、以下の式からσとして求めることができる。
σ=d/(R×T×L)
ここでは、Tはヒドロキシルイオン伝導体の厚さ、dは電極間の距離、Rはヒドロキシルイオン伝導由来の抵抗値、Lはヒドロキシルイオン伝導体の長さである。
炭素材料からなるヒドロキシルイオン伝導体は、例えばGO水分散液のpHを高める等、炭素材料からなるプロトン伝導体をアルカリ性条件下とすることで得られる。
GO等の炭素材料からなるプロトン伝導体は、酸性条件下(pHの低い条件下)において酸素官能基としてエポキシ基が主となっている構造のものであり、この構造がプロトンホッピングを可能にし、プロトン伝導性が顕著なものとなる。ここで、GO等の炭素材料からなるプロトン伝導体を所定のアルカリ性条件下とする(pHを高める)と、エポキシ基がOH-により開環し、酸素官能基としてヒドロキシル基が主な構造のヒドロキシルイオン伝導体となる。この構造がヒドロキシルイオンホッピングを可能にし、ヒドロキシルイオン伝導性が顕著なものとなると考えられる。
上記炭素材料は、更に、窒素含有基、硫黄含有基、これら基からプロトンが解離した構造の基等を有していてもよい。
XPS分析は、実施例に記載される方法により測定されるものである。
上記グラフェン骨格を有する炭素材料は、sp2結合で結合した炭素(C)を有するとともに、該炭素がカーボンナノチューブ(CNT)のように筒形状を構成するように立体的に並ぶのではなく、平面的・二次元的に並んだものである限り特に制限されないが、上述したように、酸素(O)と結合した炭素を有するものであることが好ましい。言い換えれば、本発明の電気化学素子構成部材における上記炭素材料は、酸化黒鉛であることが好ましい。より好ましくは、グラフェンの炭素に酸素が結合した酸化グラフェン(本明細書中、GOとも言う。)である。
なお、一般的にグラフェンとは、sp2結合で結合した炭素原子が平面的に並んだ1層からなるシートをいい、グラフェンシートが多数積層されたものはグラファイトといわれるが、本発明におけるGOには、1層のみからなるシートのみではなく、2~100層程度積層した構造を有するものも含まれる。
また上述したGO水分散液は、酸化剤で処理した直後の反応組成物であってもよく、その後の濃縮工程で反応組成物から硫酸をある程度除去したり、酸化反応停止(クエンチ)工程で反応組成物に水又は過酸化水素水を添加したりして得られる液であってもよい。
例えば、GO水分散液は、酸化反応停止工程で反応組成物に水又は過酸化水素水を添加して得られる液であることが好ましく、上記反応組成物に水又は過酸化水素水を添加した液中のGOを、更に、ろ過、デカンテーション、遠心分離、分液抽出、水洗等の手法により精製し、その後、水を添加してGO水分散液としたものとすることができる。精製は、空気中で行ってもよく、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガス雰囲気中で行ってもよい。また、加圧条件下、常圧条件下、減圧条件下のいずれで行ってもよい。
なお、GO水分散液は、GOの分散媒として水を含有していれば良く、その他に水と混和する有機分散媒を更に含有していてもよいが、有機分散媒を含有しないことが好ましい。
該ピーク強度の比は、0.9以上であることがより好ましく、1.0以上であることが更に好ましい。該ピーク強度の比は、その上限値は特に限定されないが、通常は10以下である。
XPSにより測定されるC1sスペクトルは、実施例に記載される方法により測定されるものである。
上記平均膜厚は、デジマチックマイクロメーター(ミツトヨ社製)を用いて任意の10点を測定した平均値である。
本発明の電気化学素子構成部材に含まれるヒドロキシルイオン伝導体は、炭素材料からなるプロトン伝導体をアルカリ性条件下としてヒドロキシルイオン伝導体とするスイッチング工程により得ることができる。
本明細書中、炭素材料からなるプロトン伝導体は、そのプロトン伝導性が1×10-5S/cm以上であるものを言う。該プロトン伝導性は、5×10-5S/cm以上であることが好ましく、1×10-4S/cm以上であることがより好ましい。
上記プロトン伝導性は、その上限値は特に限定されないが、通常、1×100S/cm以下である。
上記プロトン伝導性は、インピーダンス/ゲイン分析器を用いて、1~1MHz程度の周波数範囲で交流インピーダンスを測定し、以下の式からσとして求めることができる。
σ=d/(R×T×L)
ここでは、Tはプロトン伝導体の厚さ、dは電極間の距離、Rはプロトン伝導由来の抵抗値、Lはプロトン伝導体の長さである。
この場合、炭素材料からなるプロトン伝導体の水分散液のpHを還元剤を用いて高めることで、エポキシ基がOH-により開環する反応が進んで酸素官能基としてヒドロキシル基が主な構造のヒドロキシルイオン伝導体を得ることができる。
この場合、上記pHは、9以上とすることが好ましく、10以上とすることがより好ましく、11以上とすることが更に好ましい。
炭素材料からなるプロトン伝導体の水分散液にアンモニア及び/又はアミンを添加することで、炭素材料の凝集を充分に抑えつつ、プロトン伝導体をヒドロキシルイオン伝導体に変換することができる。
この場合、温度条件は、特に限定されないが、例えば5~80℃の範囲内とすることが好ましく、10~50℃の範囲内とすることがより好ましい。また、圧力条件も特に限定されず、加圧条件、常圧条件、減圧条件のいずれであってもよい。
上記アミンとしては、メチルアミン、エチルアミン等の第一級アミン;ジメチルアミン等の第二級アミン;トリメチルアミン等の第三級アミンが挙げられる。アミンは、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。上記アミンも、気体状でそのまま用いてもよいし、水溶液として用いてもよい。
中でも、アンモニアを添加することが好ましく、アンモニアの水溶液を添加することがより好ましい。
なお、上記添加量は、アンモニア及びアミンを併用する場合は、合計の添加量である。
すなわち、炭素材料からなるプロトン伝導体をアルカリ性条件下としてヒドロキシルイオン伝導体としたり、炭素材料からなるヒドロキシルイオン伝導体を酸性性条件下としてプロトン伝導体としたりするスイッチング工程により、ヒドロキシルイオン伝導体-プロトン伝導体間を可逆的にスイッチングすることができる。
この場合、pHは、7以下とすることが好ましく、6以下とすることがより好ましく、5以下とすることが更に好ましい。
酸の添加量、温度条件、圧力条件は、上述した炭素材料からなるプロトン伝導体の水分散液をアルカリ性条件下としてヒドロキシルイオン伝導体とする場合と同様である。
また、本発明の電気化学素子構成部材は、好ましくは上述した製法により得られるヒドロキシルイオン伝導体を含んで構成される。
本発明はまた、本発明の電気化学素子構成部材を用いて構成される電気化学素子でもある。
本発明の電気化学素子としては、上述したように燃料電池等の電池、コンデンサ、キャパシタ、アルカリ水電解装置等が挙げられるが、中でも例えば燃料電池、アルカリ水電解装置が好ましい。
本発明の電気化学素子は、本発明の電気化学素子構成部材である電解質及び/又はセパレータを用いて構成されるとともに、通常、正極及び負極を含んで構成され、必要に応じて更に本発明の電気化学素子構成部材ではない電解質、セパレータを含んでいてもよい。
以下では、本発明の電気化学素子を構成する正極、負極、本発明の電気化学素子構成部材ではない電解質、セパレータについて順に説明する。
本発明の電気化学素子が燃料電池である場合は、正極活物質が酸素であることが好ましい。
本発明の電気化学素子がアルカリ水電解装置である場合は、正極活物質がニッケル又はニッケル含有化合物酸素であることが好ましい。
また本発明の電気化学素子が燃料電池である場合は、上記負極の活物質としては、燃料電池の負極活物質として通常用いられるものを用いることができ、特に制限されないが、例えば、水素、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、アンモニア等が挙げられる。
本発明の電気化学素子がアルカリ水電解装置である場合は、負極活物質がニッケル又はニッケル含有化合物酸素であることが好ましい。
上記バインダーは、例えば、炭化水素部位含有ポリマー;芳香族基含有ポリマー;エーテル基含有ポリマー;水酸基含有ポリマー;アミド基含有ポリマー;イミド基含有ポリマー;カルボキシル基含有ポリマー;カルボン酸塩含有ポリマー;ハロゲン含有ポリマー;エポキシ樹脂等のエポキシ基が開環することにより結合したポリマー;スルホン酸塩部位含有ポリマー;第四級アンモニウム塩や第四級ホスホニウム塩含有ポリマー;陽イオン・陰イオン交換膜等に使用されるイオン交換性重合体;天然ゴム;人工ゴム;糖類;アミン基含有ポリマー;カルバメート基部位含有ポリマー;カルバミド基部位含有ポリマー;エポキシ基部位含有ポリマー;複素環、及び/又は、イオン化した複素環部位含有ポリマー;ポリマーアロイ;ヘテロ原子含有ポリマー;低分子量界面活性剤等が挙げられる。
また、混合した後、粒子を所望の粒子径に揃えるために、ふるいにかける等の操作を行ってもよい。
また、上記水含有電解液は、有機溶剤系電解液に用いられる有機溶剤を含んでいてもよい。該有機溶剤としては、例えば、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、γ-ブチロラクトン、ジメトキシメタン、ジエトキシメタン、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、ジエトキシエタン、ジメチルスルホキシド、スルホラン、アセトニトリル、ベンゾニトリル、イオン性液体、フッ素含有カーボネート類、フッ素含有エーテル類、ポリエチレングリコール類、フッ素含有ポリエチレングリコール類等が挙げられる。上記有機溶剤系電解液は、1種でも2種以上でも使用することができる。上記有機溶剤系電解液の電解質としては、特に制限はないが、LiPF6、LiBF4、LiB(CN)4、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド(LiFSI)、リチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(LiTFSI)等が好ましい。
光電子分光装置(Theta Probe、サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社製)を用いて測定した。C1sのナロースキャンスペクトルにおけるピーク分離は、バックグラウンド補正をShirley法で行い、フィッティング関数としてGauss-Lorentz関数を用いたピークフィットにより行った。
またピーク分離は、C=C、CH、C-C、C-OH、C-O-C、C=O、O=C-Oの各ピークにおいて、それぞれ284.6±0.05eV、285.0±0.05eV、285.5±0.05eV、286.4±0.05eV、287.2±0.05eV、287.7±0.05eV、288.8±0.05eVを結合エネルギー範囲とした。また、C=C、CH、C-C、C-OH、C-O-C、C=Oの半値幅を1.1eV、O=C-Oの半値幅を1.8eVとした。
酸化グラフェン水分散体であればどのような製法、濃度等でも本発明の効果は発揮されるが、酸化グラフェンの例としては以下の手順で作製した。
濃硫酸(試薬特級、和光純薬工業製)50質量部と天然黒鉛(鱗片状黒鉛、平均粒径:25μm、製品名:Z-25、伊藤黒鉛工業社製)1.00質量部とを耐食性反応器に加えて混合液を得た。混合液を撹拌しながら過マンガン酸カリウム(試薬特級、和光純薬工業社製)3質量部を混合液の中へ徐々に加えた。過マンガン酸カリウムを加えた後、混合液を35℃まで昇温させ、混合液の温度を35℃に保って2時間熟成を行い、生成物のスラリー(酸化黒鉛含有スラリー)を得た。次に、80質量部のイオン交換水が入った別の容器にイオン交換水を撹拌しながら20質量部のスラリーを加え30%過酸化水素水(試薬特級、和光純薬工業製)1.0質量部をさらに加えた。その容器の内容物を30分間撹拌し、撹拌を停止した。撹拌を停止した後、容器の内容物を一晩静置して沈殿層と上澄みとに分離させた。その後、容器の内容物の上澄みを取り出した。その後、沈殿層を洗浄するために取り出した上澄みと同じ容積のイオン交換水を容器に加え、容器の内容物を30分間撹拌し、容器の内容物の撹拌を停止した後5時間以上静置して、再度上澄みを取り出した。このような、イオン交換水の追加、内容物の撹拌、及び上澄みの取り出しからなる作業を上澄みのpHが3以上になるまで繰り返した。その後、得られた沈殿層にイオン交換水を適量加えた後、ホモジナイザーを用いて沈殿層に含まれる酸化グラフェンを分散させた。次に、イオン交換水をさらに加えて内容物を希釈し、酸化グラフェン水分散体(GO分散体)を得た。得られた酸化グラフェン水分散体における酸化グラフェンの濃度は1質量%であった。
上記GO水分散体を用い、和光純薬製25%アンモニア水でGO水分散体のpHをpH11の塩基性条件に調整した。
上記GO水分散体を用い、和光純薬製塩酸でGO水分散体のpHをpH3の酸性条件に調整した。
上記合成例1、参考合成例1で得られた伝導体を用いて以下の要領で製膜し、実施例1、参考例1にかかるセパレータを調製し、電池を作成して伝導特性を評価した。
得られた伝導体分散液をメンブレンフィルター(メルクミリポア社製、穴径0.45μm)と減圧濾過用フィルターホルダー(ADVANTEC社製)を用いて製膜した。任意の膜厚やサイズは上記分散液の濃度、量を調整することで適宜調整可能である。
伝導特性評価のため図3に示す概略図のように水蒸気濃淡電池セルを作成し、膜両面間の起電力(electromotive force,EMF)を測定した。
測定前準備として膜両側にそれぞれ湿潤O2ガス・乾燥O2ガス(1L/min)を1.5時間流した。
その後、ガスを流しながら電気化学測定装置(デュアル電気化学アナライザー ALS7002E ビー・エー・エス株式会社製)を用い、開回路電位対時間測定を行った。この時、乾燥O2ガス側のステンレスメッシュを作用電極、湿潤O2ガス側のステンレスメッシュを参照電極、対極とした。
得られた膜両面間の起電力の符号から伝導特性評価した。
なお、pH3のGO水分散液から得られたGO、pH11のGO水分散液から得られたGOそれぞれの酸素原子割合(原子%)は、下記表1の通りである。
図3に示される場合は、以下の反応が生じる。
Wet side:2H2O→O2+4H++4e- E〇=-1.229V
Dry side:O2+4H++4e-→2H2O E〇=1.229V
図3のWet side(Wet O2が供給される、左側)を基準とすると、正の起電力が測定された。この起電力の符号は、膜として一般的なプロトン伝導体(Nafion〔デュポン社製〕)を用いた場合と同じ符号である。
図4に示される場合は、以下の反応が生じる。
Wet side:2H2O+O2+4e-→4OH- E〇=0.401V
Dry side:4OH-→2H2O+O2+4e- E〇=-0.401V
図4のWet side(Wet O2が供給される、左側)を基準とすると、負の起電力が測定された。この起電力の符号は、膜として一般的なアニオン伝導膜(AHA)を用いた場合と同じ符号である。
図5は、市販のプロトン伝導体(Nafion〔デュポン社製〕)、陰イオン交換膜(AHA)(ネオセプタ〔株式会社アストム製〕)、pH3のGO水分散液から得られたGO膜(GO)、pH11のGO水分散液から得られたGO膜(GO-pH=11)における起電力の測定結果を示すグラフである。
図5から、プロトン伝導体のNafionやpH3のGO水分散液から得られたGOは上記起電力の符号が正であり、ヒドロキシルイオン伝導体のAHAやpH11のGO水分散液から得られたGOは該起電力の符号が負であることが分かった。すなわち、pH11のGO水分散液から得られたGOは、起電力の符号が負であることからヒドロキシルイオン伝導体であることがわかる。
3:ステンレスメッシュ
5:ガラスセル
Claims (3)
- 炭素材料からなるヒドロキシルイオン伝導体を含んで構成される電気化学素子構成部材であって、
該電気化学素子構成部材は、電解質又はセパレータであり、
該ヒドロキシルイオン伝導体は、アルカリ性条件下とすることでヒドロキシルイオン伝導体となり、酸性条件下とすることでプロトン伝導体となる酸素官能基を有することを特徴とする電気化学素子構成部材。 - 前記炭素材料は、XPSにより測定されるC1sスペクトルにおけるC-O-C結合のピーク強度に対するC-OH結合のピーク強度の比が0.8以上である酸化グラフェンであることを特徴とする請求項1に記載の電気化学素子構成部材。
- 請求項1又は2に記載の電気化学素子構成部材を用いて構成されることを特徴とする電気化学素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019030571A JP7246043B2 (ja) | 2019-02-22 | 2019-02-22 | 電気化学素子構成部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019030571A JP7246043B2 (ja) | 2019-02-22 | 2019-02-22 | 電気化学素子構成部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020136169A JP2020136169A (ja) | 2020-08-31 |
JP7246043B2 true JP7246043B2 (ja) | 2023-03-27 |
Family
ID=72278948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019030571A Active JP7246043B2 (ja) | 2019-02-22 | 2019-02-22 | 電気化学素子構成部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7246043B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115367747B (zh) * | 2022-07-22 | 2023-08-04 | 中国科学院化学研究所 | 氧化石墨炔在质子导体中的应用 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013258129A (ja) | 2012-05-14 | 2013-12-26 | Mitsubishi Chemicals Corp | 固体燃料電池用電解質およびそれを用いた固体燃料電池用セル |
CN105295079A (zh) | 2015-11-20 | 2016-02-03 | 东华大学 | 一种氧化石墨烯掺杂型壳聚糖基碱性阴离子交换复合膜及其制备方法和应用 |
JP2016169138A (ja) | 2015-03-16 | 2016-09-23 | 国立大学法人 熊本大学 | 混合伝導性酸化グラフェンシート |
JP2018514371A (ja) | 2015-03-24 | 2018-06-07 | 国立大学法人九州大学 | アニオン交換膜及びその製造方法 |
JP2018106882A (ja) | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | 燃料電池および水電解装置 |
-
2019
- 2019-02-22 JP JP2019030571A patent/JP7246043B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013258129A (ja) | 2012-05-14 | 2013-12-26 | Mitsubishi Chemicals Corp | 固体燃料電池用電解質およびそれを用いた固体燃料電池用セル |
JP2016169138A (ja) | 2015-03-16 | 2016-09-23 | 国立大学法人 熊本大学 | 混合伝導性酸化グラフェンシート |
JP2018514371A (ja) | 2015-03-24 | 2018-06-07 | 国立大学法人九州大学 | アニオン交換膜及びその製造方法 |
CN105295079A (zh) | 2015-11-20 | 2016-02-03 | 东华大学 | 一种氧化石墨烯掺杂型壳聚糖基碱性阴离子交换复合膜及其制备方法和应用 |
JP2018106882A (ja) | 2016-12-26 | 2018-07-05 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | 燃料電池および水電解装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020136169A (ja) | 2020-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Guo et al. | Hierarchical tubular structures composed of Mn‐based mixed metal oxide nanoflakes with enhanced electrochemical properties | |
Carbone et al. | Lithium sulfur and lithium oxygen batteries: new frontiers of sustainable energy storage | |
Li et al. | One-step synthesis of MnO x/PPy nanocomposite as a high-performance cathode for a rechargeable zinc-ion battery and insight into its energy storage mechanism | |
Ren et al. | Ranunculus flower-like Ni (OH) 2@ Mn 2 O 3 as a high specific capacitance cathode material for alkaline supercapacitors | |
Dhamodharan et al. | A review on graphene oxide effect in energy storage devices | |
Cai et al. | Rational synthesis of ZnMn 2 O 4 porous spheres and graphene nanocomposite with enhanced performance for lithium-ion batteries | |
KR20180120160A (ko) | 그래핀 분산액, 전극 페이스트를 제조하는 방법, 및 전극을 제조하는 방법 | |
US10693145B2 (en) | Catalyst for air electrode for metal-air secondary battery and air electrode | |
Hu et al. | Deposition behavior regulated by an SPSF@ PMIA nanofiber separator for high-performance zinc ion batteries | |
WO2020096022A1 (ja) | 酸素発生(oer)電極触媒用材料およびその利用 | |
Yang et al. | The controlled construction of a ternary hybrid of monodisperse Ni 3 S 4 nanorods/graphitic C 3 N 4 nanosheets/nitrogen-doped graphene in van der Waals heterojunctions as a highly efficient electrocatalyst for overall water splitting and a promising anode material for sodium-ion batteries | |
US12021201B2 (en) | High temperature Li-ion battery cells utilizing boron nitride aerogels and boron nitride nanotubes | |
CN107331526B (zh) | 一种可压缩石墨烯气凝胶及其超级电容器的制备方法、应用 | |
Jiang et al. | Oxygen plasma modified carbon cloth with C= O zincophilic sites as a stable host for zinc metal anodes | |
Kornilov et al. | Li/graphene oxide primary battery system and mechanism | |
Chebrolu et al. | The one-step electrodeposition of nickel phosphide for enhanced supercapacitive performance using 3-mercaptopropionic acid | |
Chaudhari et al. | Facile synthesis of hexagonal NiCo2O4 nanoplates as high‐performance anode material for Li‐ion batteries | |
Gautam et al. | Electrochemical energy storage and conversion applications of graphene oxide: a review | |
JP7246043B2 (ja) | 電気化学素子構成部材 | |
Arbaz et al. | Binder‐free preparation of bimetallic oxide vertical nanosheet arrays toward high‐rate performance and energy density supercapacitors | |
Leng et al. | Spinel LiMn2O4 nanoparticles grown in situ on nitrogen-doped reduced graphene oxide as an efficient cathode for a Li-O2/Li-ion twin battery | |
Shudo et al. | Development of an all solid state battery incorporating graphene oxide as proton conductor | |
JP2016186895A (ja) | アニオン伝導性膜、電極及び電池 | |
US10826056B2 (en) | Electrode sheet used in nonaqueous electrolyte secondary battery and nonaqueous electrolyte secondary battery | |
Xia et al. | Application of electrodeposited Cu-metal nanoflake structures as 3D current collector in lithium-metal batteries |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80 Effective date: 20190320 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211108 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220824 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220906 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221027 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230117 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230206 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230221 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230306 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7246043 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |