JP7245414B2 - アンテナ装置およびIoT機器 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ装置およびIoT機器に関する。
近年、IoT(Internet of Things)といった新たな通信サービスの取り組みが行われている。IoTは、すべてのものをインターネットに接続するインテリジェントネットワークであり、既存システムの動作や役割を変える新しい技術として期待されている。このため、無線インターフェースの重要な役割を果たすアンテナも、そのニーズに応えるように開発していくことが必要である。アンテナは、モバイル性、デザイン性等の観点から小型、薄型化が求められる。また、アンテナは、人体の近くに配置されたり、無線機器等の金属物上に配置されたりするなど、さまざまな状況で使用される。人体や金属物などの周囲物体からの影響を少なくするためには、単方向の指向性を有するアンテナが有効である。したがって、IoT機器用のアンテナは、小型、薄型、および単方向指向性を有することが望ましい。また、システムによってはマルチバンド化が必要とされる場合もある。従来、この種のアンテナとして、例えば、特許第4263961号明細書に開示されたものがある。このアンテナは、励振素子と対向して板状の無給電素子を設け、励振素子と無給電素子との電磁結合により、無給電素子を反射器及び広帯域化素子として動作させるものである。
特許第4263961号明細書
しかしながら、特許文献1のアンテナは、一方のアンテナ素子が使用する周波数の波長の1/4程度の長さの逆Lアンテナを有するため、アンテナの短手方向の小型化が困難である。また、給電部はアンテナの端部に設けられるため、放射パターンが左右対称にならないという課題もある。なお、左右対称の放射パターンは、高利得でFB比(前方対後方比)の良い放射特性を得ることができるため、通信品質の向上を図ることできる。また、異なる周波数帯で使用可能なマルチバンド化は実現されていない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、一方のアンテナ素子の長さを波長の1/4よりも短縮することが可能であり、また、左右対称の単方向指向性を有することが可能なマルチバンド用アンテナ装置を提供するものである。
本発明の一実施形態に係るアンテナ装置は、板状の第1アンテナ素子、第1アンテナ素子の幅よりも小さい幅を有する第2アンテナ素子、給電部、第3アンテナ素子、第4アンテナ素子、第1高周波電流遮断領域、および第2高周波電流遮断領域を有する放射部と、放射部の裏面に対向して配置された反射板とを備える。第2アンテナ素子は、第1アンテナ素子に対向して配置され、給電部は、第1アンテナ素子と第2アンテナ素子との間に配置されて接続され、第3アンテナ素子は、第1高周波電流遮断領域を介して第1アンテナ素子と接続され、第4アンテナ素子は、第2高周波電流遮断領域を介して第2アンテナ素子と接続されている。また、第1及び第2高周波電流遮断領域は、第1周波数帯の電流を通過させると共に、第1周波数帯よりも高周波の第2周波数帯の電流を遮断させることを特徴とする。
本発明に係るアンテナ装置では、放射部と、当該放射部の裏面に対向して配置された反射板とを備え、放射部は、板状の第1アンテナ素子、当該第1アンテナ素子の幅よりも小さい幅を有する第2アンテナ素子、給電部、第3アンテナ素子、第4アンテナ素子、第1高周波電流遮断領域、および第2高周波電流遮断領域を有している。第3アンテナ素子は、第1高周波電流遮断領域を介して第1アンテナ素子と接続され、第4アンテナ素子は、第2高周波電流遮断領域を介して第2アンテナ素子と接続されているので、単方向指向性を有する小型および薄型アンテナのマルチバンド化を図ることができる。
また、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置において、第1及び第2高周波電流遮断領域は、フィルタ回路を含むことを特徴としてもよい。
本発明に係るアンテナ装置では、第1及び第2高周波電流遮断領域に、フィルタ回路を含むように構成することができる。
また、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置において、第3アンテナ素子は、短手方向及び/又は長手方向に延伸する切り欠き、又はスロット形状を有する空隙部からなることを特徴としてもよい。
本発明に係るアンテナ装置では、第3アンテナ素子に、短手方向及び/又は長手方向に延伸する切り欠き、又はスロット形状を有する空隙部を含むように構成することができる。
また、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置において、前記第3アンテナ素子は、第5アンテナ素子、第6アンテナ素子、及び前記第5アンテナ素子と前記第6アンテナ素子との間に配置された第3高周波電流遮断領域を含み、前記第5アンテナ素子は、前記第1高周波電流遮断領域を介して前記第1アンテナ素子と接続され、前記第6アンテナ素子は、前記第3高周波電流遮断領域を介して前記第5アンテナ素子と接続され、前記第3高周波電流遮断領域は、第1周波数帯の電流を通過させると共に、前記第1周波数帯よりも高周波の第2周波数帯の電流を遮断させることを特徴としてもよい。
本発明に係るアンテナ装置では、放射部と、当該放射部の裏面に対向して配置された反射板とを備え、放射部は、板状の第1アンテナ素子、当該第1アンテナ素子の幅よりも小さい幅を有する第2アンテナ素子、給電部、第4アンテナ素子、第5アンテナ素子、第6アンテナ素子、第1高周波電流遮断領域、第2高周波電流遮断領域、及び第3高周波電流遮断領域を有している。第5アンテナ素子は、第1高周波電流遮断領域を介して第1アンテナ素子と接続され、第4アンテナ素子は、第2高周波電流遮断領域を介して第2アンテナ素子と接続され、第6アンテナ素子は、第3高周波電流遮断領域を介して第5アンテナ素子と接続されているので、単方向指向性を有する小型および薄型アンテナのマルチバンド化を図ることができる。
また、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置は、板状の第1アンテナ素子、第1アンテナ素子の幅よりも小さい幅を有する第2アンテナ素子、給電部、第3アンテナ素子、第1高周波電流遮断領域、および第2高周波電流遮断領域を有する放射部と、放射部の裏面に対向して配置された反射板とを備えてもよい。第2アンテナ素子は、第1アンテナ素子に対向して配置され、給電部は、第1アンテナ素子と第2アンテナ素子との間に配置されて接続され、第1アンテナ素子は、第1高周波電流遮断領域を有し、第3アンテナ素子は、第2高周波電流遮断領域を介して第2アンテナ素子と接続されている。また、第1及び第2高周波電流遮断領域は、第1周波数帯の電流を通過させると共に、第1周波数帯よりも高周波の第2周波数帯の電流を遮断させることを特徴としてもよい。
本発明に係るアンテナ装置では、放射部と、当該放射部の裏面に対向して配置された反射板とを備え、放射部は、板状の第1アンテナ素子、当該第1アンテナ素子の幅よりも小さい幅を有する第2アンテナ素子、給電部、第3アンテナ素子、第1高周波電流遮断領域、および第2高周波電流遮断領域を有している。第1アンテナ素子は、第1高周波電流遮断領域を有し、第3アンテナ素子は、第2高周波電流遮断領域を介して第2アンテナ素子と接続されているので、単方向指向性を有する小型および薄型アンテナのマルチバンド化を図ることができる。
また、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置において、第1高周波電流遮断領域は、フィルタ回路、短手方向及び/又は長手方向に延伸する切り欠き、又はスロット形状を有する空隙部を含むことを特徴としてもよい。
また、本発明に係るアンテナ装置では、第1高周波電流遮断領域に、フィルタ回路、短手方向及び/又は長手方向に延伸する切り欠き、又はスロット形状を有する空隙部を含むように構成することができる。
また、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置は、板状の第1アンテナ素子、第1アンテナ素子の幅よりも小さい幅を有する第2アンテナ素子、給電部、整合回路、第3アンテナ素子、および高周波電流遮断領域を有する放射部と、放射部の裏面に対向して配置された反射板とを備えてもよい。第2アンテナ素子は、第1アンテナ素子に対向して配置され、給電部は、第1アンテナ素子と第2アンテナ素子との間に配置されて接続され、整合回路は、給電部と第2アンテナ素子とに接続され、第3アンテナ素子は、高周波電流遮断領域を介して第1アンテナ素子と接続されている。また、高周波電流遮断領域は、第1周波数帯の電流を通過させると共に、第1周波数帯よりも高周波の第2周波数帯の電流を遮断させることを特徴としてもよい。
本発明に係るアンテナ装置では、放射部と、当該放射部の裏面に対向して配置された反射板とを備え、放射部は、板状の第1アンテナ素子、第1アンテナ素子の幅よりも小さい幅を有する第2アンテナ素子、給電部、整合回路、第3アンテナ素子、および高周波電流遮断領域を有している。整合回路は、給電部と第2アンテナ素子とに接続され、第3アンテナ素子は、高周波電流遮断領域を介して第1アンテナ素子と接続されているので、単方向指向性を有する小型および薄型アンテナのマルチバンド化を図ることができる。
また、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置は、板状の第1アンテナ素子、第1アンテナ素子の幅よりも小さい幅を有する第2アンテナ素子、給電部、整合回路、および高周波電流遮断領域を有する放射部と、放射部の裏面に対向して配置された反射板とを備えてもよい。第2アンテナ素子は、第1アンテナ素子に対向して配置され、給電部は、第1アンテナ素子と第2アンテナ素子との間に配置されて接続され、整合回路は、給電部と第2アンテナ素子とに接続され、第1アンテナ素子は、高周波電流遮断領域を有していてもよい。また、高周波電流遮断領域は、第1周波数帯の電流を通過させると共に、第1周波数帯よりも高周波の第2周波数帯の電流を遮断させることを特徴としてもよい。
本発明に係るアンテナ装置では、放射部と、当該放射部の裏面に対向して配置された反射板とを備え、放射部は、板状の第1アンテナ素子、第1アンテナ素子の幅よりも小さい幅を有する第2アンテナ素子、給電部、整合回路、および高周波電流遮断領域を有している。整合回路は、給電部と第2アンテナ素子とに接続され、第1アンテナ素子は、高周波電流遮断領域を有しているので、単方向指向性を有する小型および薄型アンテナのマルチバンド化を図ることができる。
また、本発明の一実施形態に係るIoT機器は、上記のアンテナ装置を備える。これにより上記のアンテナ装置を備えるIoT機器を提供することができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以上説明したように、本発明によれば、単方向指向性を有する小型および薄型アンテナのマルチバンド化を図ることができる。
実施の形態1に係るアンテナ装置10の概要を示す斜視図である。 2.4GHz帯の信号を通過させ、5GHz帯の信号を遮断するフィルタ回路22の一例である。 図3(a)は、アンテナ装置10の入力インピーダンス特性を示すスミスチャートである。図3(b)は、アンテナ装置10の入力インピーダンス特性である。図3(c)は、アンテナ装置10のVSWR(電圧定在波比)特性である。 図4(a)は、2.4GHz帯の中心周波数2.44GHzにおけるアンテナ装置10のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。図4(b)は、5GHz帯の中心周波数5.25GHzおよび5.6GHzにおけるアンテナ装置10のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。 実施の形態2に係るアンテナ装置20の概要を示す斜視図である。 図6(a)は、アンテナ装置20の入力インピーダンス特性を示すスミスチャートである。図6(b)は、アンテナ装置20の入力インピーダンス特性である。図6(c)は、アンテナ装置20のVSWR(電圧定在波比)特性である。 図7(a)は、2.4GHz帯の中心周波数2.44GHzにおけるアンテナ装置20のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。図7(b)は、5GHz帯の中心周波数5.25GHzおよび5.6GHzにおけるアンテナ装置20のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。 実施の形態3に係るアンテナ装置30の概要を示す斜視図である。 図9(a)は、アンテナ装置30の入力インピーダンス特性を示すスミスチャートである。図9(b)は、アンテナ装置30の入力インピーダンス特性である。図9(c)は、アンテナ装置30のVSWR(電圧定在波比)特性である。 図10(a)は、2.4GHz帯の中心周波数2.44GHzにおけるアンテナ装置30のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。図10(b)は、5GHz帯の中心周波数5.25GHzおよび5.6GHzにおけるアンテナ装置30のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。 図11(a)は、第1切り欠き部41および第2切り欠き部42の代わりに、スロット形状を有する空隙部43から構成されたアンテナ装置の概要を示す斜視図である。図11(b)は、第1切り欠き部41および第2切り欠き部42の代わりに、切り欠き部およびスロット形状を有する空隙部44を備えたアンテナ装置の概要を示す斜視図である。図11(c)は、第1切り欠き部41および第2切り欠き部42の代わりに第3切り欠き部45を備え、第3アンテナ素子23をメアンダ形状にしたアンテナ装置の概要を示す斜視図である。 実施の形態4に係るアンテナ装置40の概要を示す斜視図である。 2.4GHz帯の信号を通過させ、5GHz帯の信号を遮断するフィルタ回路の一例である。 図14(a)は、アンテナ装置40の入力インピーダンス特性を示すスミスチャートである。図14(b)は、アンテナ装置40の入力インピーダンス特性である。図14(c)は、アンテナ装置40のVSWR(電圧定在波比)特性である。 図15(a)は、2.4GHz帯の中心周波数2.44GHzにおけるアンテナ装置40のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。なお、各面の放射パターンは、最大値で正規化されている。図15(b)は、5GHz帯の中心周波数5.25GHzおよび5.6GHzにおけるアンテナ装置40のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。 切り欠き部51の変形例であるL形の切り欠き部を備えたアンテナ装置の概要を示す斜視図である。 図17(a)は、切り欠き部51の代わりに、スロット形状を有する空隙部55を備えたアンテナ装置の概要を示す斜視図である。図17(b)は、切り欠き部51の代わりに、スロット形状を有する空隙部55を2つ備えたアンテナ装置の概要を示す斜視図である。図17(c)は、切り欠き部51の代わりに、U形のスロット形状を有する空隙部55を備えたアンテナ装置の概要を示す斜視図である。 切り欠き部51に、フィルタ回路56を備えたアンテナ装置の概要を示す斜視図である。 本発明の一つの実施形態に係るIoT機器1000の概要を示す断面図である。 比較例として示すアンテナ装置900の概要を示す斜視図である。 図21(a)は、アンテナ装置900の入力インピーダンス特性を示すスミスチャートである。図21(b)は、アンテナ装置900の入力インピーダンス特性である。図21(c)は、アンテナ装置900のVSWR(電圧定在波比)特性である。 アンテナ装置900の周波数2GHzにおけるX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。
以下、実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、特に明記していない場合、各図において同一の符号を付した構成要素等は、同一の構成および機能を有する。このため、各図に示した構成要素の説明を省略する場合がある。
図20は、比較例として示すアンテナ装置900の概要を示す斜視図である。アンテナ装置900は、放射部11および反射板12を備える。放射部11は、第1アンテナ素子13、第2アンテナ素子14、および給電部15を有する。第1アンテナ素子13は、板状の導体である。なお、板状とは、長さおよび幅が、厚みに比べて十分大きい形状を指す。一例として、長さおよび幅のそれぞれが、厚みの2倍以上である形状を板状としてよい。
第2アンテナ素子14は、第1アンテナ素子13よりも幅が小さい導体である。第2アンテナ素子14は、板状であってもよく、板状でなくてもよい。本例において第2アンテナ素子14は線状である。線状とは、幅および厚みが、長さに比べて十分小さい形状を指す。一例として、幅および厚みのそれぞれが、長さの半分以下である形状を線状としてよい。第2アンテナ素子14は、第1アンテナ素子13と同一材料で形成されてもよく、異なる材料で形成されてもよい。例えば第1アンテナ素子13および第2アンテナ素子14は、所定の誘電体基板16上に形成された銅箔である。
放射部11は、一方のアンテナ素子が電気的なグランドとして機能するモノポールアンテナであってもよい。また、放射部11は、いわゆるダイポールアンテナにおける2つのアンテナ素子の形状を変形した変形ダイポールアンテナであってもよい。
給電部15は、第1アンテナ素子13および第2アンテナ素子14の間に設けられ、第1アンテナ素子13および第2アンテナ素子14と電気的に接続される。第2アンテナ素子14は、図示しないアンテナの入力インピーダンスを調整する整合回路を介して給電部15に接続されてもよい。
反射板12は、板状の導体であって、放射部11の裏面に対向して配置される。つまり、放射部11の少なくとも一部は、反射板12と重なる位置に配置される。本例では、放射部11の全体が、反射板12と重なる位置に配置される。一例として、反射板12は薄い銅板である。
一例として、放射部11は誘電体基板16の表面に銅箔により形成される。また、誘電体基板16の裏面側に反射板12が配置される。反射板12は、誘電体基板16の裏面(すなわち、放射部11が設けられた面とは逆側の面)とは離間して設けられてもよく、裏面上に設けられてもよい。反射板12が誘電体基板16の裏面上に設けられる場合、誘電体基板16の厚みが、放射部11および反射板12の間隔Dに相当する。なお、比較例および実施の形態1から実施の形態4において、誘電体基板16の厚みを1mm、間隔Dを3mmとしている。
誘電体基板16と反射板12は図示しない保持部材で支持されている。アンテナの特性劣化を軽減するために、保持部材は低誘電率および低誘電正接を有する樹脂等が好ましく、また、小型で、誘電体基板16および/または反射板12の四隅に配置されることが好ましい。
反射板12は、放射部11と所定の間隔を有して配置される。当該間隔は、反射板12および放射部11が電磁結合できるように設定する。なお、図20に示すX軸が放射部11の短手方向に対応し、Y軸が放射部11の長手方向に対応し、Z軸がアンテナ装置900の厚み方向に対応する。
反射板12は、アンテナ装置900が使用する使用周波数の波長λの略1/2以上の長さを有する。反射板12は、アンテナ装置900を小型化する場合は波長の略1/2の長さでよいが、それ以上の長さを有してもよい。反射板12は、アンテナ装置900が取り付けられる物体の金属体であってもよい。例えば、自動車に取り付けられる場合は、車体のボディの一部等の金属体であってもよい。また、形状は方形であっても円形であってもよく、形状は限定されない。アンテナ装置900が所定の範囲の使用周波数を使用する場合、使用周波数の波長λとは、当該所定の範囲の中央の周波数の波長を指す。
本明細書では、使用周波数の波長を単に波長λと記載する場合がある。また、波長λの略1/2とは、例えばλ/2またはλ/2よりもわずかに長い程度を指す。また、波長λの略1/2とは、反射板12が使用周波数において放射部11と電磁結合し、反射板として機能できる範囲の長さを指してもよい。例えば波長λの略1/2とは、λ/2の0.9倍以上、1.3倍以下の範囲である。また、波長λを用いて各部材の長さまたは幅を規定する場合、波長λは各部材の比誘電率に応じて定まる波長短縮率を乗じた値を用いてよい。
反射板12を有することで、アンテナ装置900は、反射板12とは逆側のZ軸方向の指向性を有する。このため、反射板12を人体や金属物などの周囲物体側に配置することで、周囲の物体からの影響を少なくすることができる。なお、放射部11の全体が、反射板12と重なる位置に配置されることで、周囲の物体からの影響をさらに少なくすることができる。
第1アンテナ素子13、第2アンテナ素子14および反射板12の長さ、幅、間隔等は、反射板12が反射板として機能し、所定の使用周波数で共振するように定められる。
アンテナ装置900は、放射部11および反射板12を備える。放射部11は、第1アンテナ素子13、第2アンテナ素子14、および給電部15から構成され、第1アンテナ素子13および第2アンテナ素子14は、給電部15と電気的に接続される。一例として、給電部15は、第1アンテナ素子13のX軸方向の辺の中央に配置される。なお、給電部15の配置は、第1アンテナ素子13の中央であっても端であってもよく、その位置は限定されない。
また、一例として、誘電体基板16と反射板12は同一サイズとし、誘電体基板16は、反射板12と重なる位置に配置されている。反射板12および誘電体基板16の長さをL1、第1アンテナ素子13の長さをL2、第2アンテナ素子14の長さをL3、Y軸における第1アンテナ素子13の端部と反射板12の端部との距離をL4、反射板12、誘電体基板16、および第1アンテナ素子13の幅をW1、第2アンテナ素子14の幅をW2、放射部11と反射板12との間隔をDとする。第2アンテナ素子14は、第1アンテナ素子13の所定の辺の中央から、Y軸方向に伸長している。
アンテナ装置900の放射部11と反射板12は、電磁結合されるように配置され、第1アンテナ素子13の長さL2により主として共振周波数を調整し、第2アンテナ素子14の長さL3により主として入力インピーダンスのリアクタンス成分を調整し、インピーダンスマッチングを行う。すなわち、共振周波数は第1アンテナ素子13の長さL2で決定されるため、第1アンテナ素子13は放射素子として動作する。入力リアクタンスは、第2アンテナ素子14の長さL3で決定されるため、第2アンテナ素子14はスタブとして動作する。
アンテナ装置900において、周波数2GHzで共振するように、チューニングを行う。周波数2GHzに対応する波長は約150mmである。誘電体基板16の比誘電率は4.3、厚みは1mmとする。また、第1アンテナ素子13および第2アンテナ素子14は銅箔から形成され、反射板12は銅板から形成されており、どちらも厚みは無視できるほど小さいとする。第1アンテナ素子13および第2アンテナ素子14は、Y軸方向に1mmの間隙を有しており、当該間隙に給電部15が配置される。
一例として、L1=80mm(周波数2GHzにおいて0.53λ)、L4=20mm(周波数2GHzにおいて0.13λ)、W1=50mm(周波数2GHzにおいて0.33λ)、W2=1mm(周波数2GHzにおいて0.0067λ)、D=3mm(周波数2GHzにおいて0.020λ)の条件でチューニングを行った。その結果、L2=55.5mm(周波数2GHzにおいて0.37λ)、L3=15mm(周波数2GHzにおいて0.10λ)となった。なお、インピーダンス整合用の回路は用いていない。
図21(a)は、アンテナ装置900の入力インピーダンス特性を示すスミスチャートである。図21(b)は、アンテナ装置900の入力インピーダンス特性である。図21(c)は、アンテナ装置900のVSWR(電圧定在波比)特性である。図22は、アンテナ装置900の周波数2GHzにおけるX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。なお、各面の放射パターンは、最大値で正規化されている。
図21(a)、図21(b)、および図21(c)に示すように、アンテナ装置900は周波数2GHzで共振している。また、図22に示すように、反射板12が反射板として動作するため、単方向指向性を有している。すなわち、反射板12側の放射パターン強度(Z軸負側)を、Z軸正側の放射パターン強度に比べて小さくすることができる。このため、反射板12を人体や金属物などの周囲物体側に配置することで、周囲の物体からの影響を少なくすることができる。
これに対し、本発明はアンテナ装置900の特徴を維持しつつ、異なる周波数帯で使用可能なマルチバンド化を図ることができるアンテナ装置およびIoT機器を提供するものである。なお、使用周波数は、一例として、無線LANシステムの2.4GHz帯(2.4-2.4835GHz)および5GHz帯(5.15-5.35GHz、5.47-5.725Gz)とした。
実施の形態1
図1は、実施の形態1に係るアンテナ装置10の概要を示す斜視図である。アンテナ装置10は、放射部11および反射板12を備え、放射部11は、第1アンテナ素子21、第1フィルタ回路22、第3アンテナ素子23、給電部15、第2アンテナ素子24、第2フィルタ回路25、第4アンテナ素子26、および誘電体基板16から構成される。
アンテナ装置10は、第1アンテナ素子13を第1アンテナ素子21、第1フィルタ回路22、および第3アンテナ素子23に変更した点、および第2アンテナ素子14を第2アンテナ素子24、第2フィルタ回路25、および第4アンテナ素子26変更した点以外は、アンテナ装置900と同様の構造を有する。第1アンテナ素子21は給電部15に接続され、第1フィルタ回路22は第1アンテナ素子21に接続され、第3アンテナ素子23は第1フィルタ回路22に接続される。第2アンテナ素子24は給電部15に接続され、第2フィルタ回路25は第2アンテナ素子24に接続され、第4アンテナ素子26は第2フィルタ回路25に接続される。
一例として、第1アンテナ素子21および第3アンテナ素子23の幅をW1、第2アンテナ素子24および第4アンテナ素子26の幅をW2、第1アンテナ素子21と第3アンテナ素子23との間隙を2mm、第2アンテナ素子24と第4アンテナ素子26との間隙を2mmとした。また、第1アンテナ素子21の長さをL5、第1アンテナ素子21、第1フィルタ回路22、および第3アンテナ素子23の長さをL6、第2アンテナ素子24の長さをL7、第2アンテナ素子24、第2フィルタ回路25、および第4アンテナ素子26の長さをL8とした。なお、第1フィルタ回路22は、第1アンテナ素子21の中央と両端に3つ備える構成としたが、1つであっても2つ以上であってもよく、数量は限定されない。
アンテナ装置10は、第1周波数帯f1および第2周波数帯f2のマルチバンド化に対応するものである。ここで、第1周波数帯f1および第2周波数帯f2は、f1<f2の関係にあり、第1フィルタ回路22および第2フィルタ回路25は、第1周波数帯f1の電流を通過させ、第2周波数帯f2の電流を遮断させるフィルタ回路である。すなわち、第1フィルタ回路22により第1高周波電流遮断領域が形成され、第2フィルタ回路25により第2高周波電流遮断領域が形成されている。なお、第1フィルタ回路22および第2フィルタ回路25は、トラップ回路、バンドリジェクトフィルタ、ローパスフィルタ、またはバンドパスフィルタ等のフィルタ回路から構成される。
アンテナ装置10において、第1周波数帯f1では、第1アンテナ素子21、第1フィルタ回路22、第3アンテナ素子23、給電部15、第2アンテナ素子24、第2フィルタ回路25、第4アンテナ素子26、および反射板12がアンテナとして動作し、第2周波数帯f2では、第1アンテナ素子21、給電部15、第2アンテナ素子24、および反射板12がアンテナとして動作する。
一例として、無線LANシステムの2.4GHz帯(2.4-2.4835GHz)および5GHz帯(5.15-5.35GHz、5.47-5.725Gz)の周波数におけるマルチバンド化を図る。
アンテナ装置10において、一例として、L1=62mm(2.4GHz帯の中心周波数2.44GHzにおいて0.50λ)、L4=17mm、W1=25mm、W2=1mm、D=3mm(周波数2.44GHzにおいて0.024λ)とした。また、第1フィルタ回路22および第2フィルタ回路25は、図2に示すように、インダクタンス4.8nH、キャパシタンス0.15pF、およびキャパシタンス0.75pFから構成されるLCC回路とし、チューニングを行った。なお、第1フィルタ回路22および第2フィルタ回路23は同一回路としたが、2.4GHz帯の電流を通過させ、5GHz帯の電流を遮断させるフィルタ回路であれば、同一回路でなくてもよい。
その結果、L5=18mm(5GHz帯の中心周波数5.25GHzにおいて0.32λ、5.6GHzにおいて0.34λ)、L6=41.5mm(周波数2.44GHzにおいて0.34λ)、L7=10mm(5GHz帯の中心周波数5.25GHzにおいて0.18λ、5.6GHzにおいて0.19λ)、L8=13mm(周波数2.44GHzにおいて0.11λ)となった。
図2は、2.4GHz帯の信号を通過させ、5GHz帯の信号を遮断するフィルタ回路の一例である。図3(a)は、アンテナ装置10の入力インピーダンス特性を示すスミスチャートである。図3(b)は、アンテナ装置10の入力インピーダンス特性である。図3(c)は、アンテナ装置10のVSWR(電圧定在波比)特性である。図4(a)は、2.4GHz帯の中心周波数2.44GHzにおけるアンテナ装置10のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。なお、各面の放射パターンは、最大値で正規化されている。図4(b)は、5GHz帯の中心周波数5.25GHzおよび5.6GHzにおけるアンテナ装置10のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。なお、各面の放射パターンは、最大値で正規化されている。
図3(a)、図3(b)、および図3(c)に示すように、アンテナ装置10は無線LANシステムの2.4GHz帯(2.4-2.4835GHz)および5GHz帯(5.15-5.35GHz、5.47-5.725Gz)の周波数で共振している。また、図4(a)および図4(b)に示すように、単方向指向性を有している。ただし、図4(a)に示すように周波数2.4GHz帯では最大利得がZ軸方向となる理想的なパターンであるのに対し、図4(b)に示すように周波数5GHz帯ではY-Z面の放射パターンが割れ、最大利得がZ軸方向ではない。これは、反射板12からの誘導により第3アンテナ素子23に周波数5GHz帯の電流が流れるためである。
なお、一例として、第2アンテナ素子24には第2フィルタ回路25が接続され、第2フィルタ回路25には第4アンテナ素子26が接続される構成としたが、第2フィルタ回路25および第4アンテナ素子26の代わりに、給電部15と第2アンテナ素子24の間に整合回路を装荷してインピーダンスマッチングを行ってもよい。
実施の形態2
図5は、実施の形態2に係るアンテナ装置20の概要を示す斜視図である。アンテナ装置20は、放射部11および反射板12を備え、放射部11は、第1アンテナ素子21、第1フィルタ回路22、第5アンテナ素子31、第3フィルタ回路32、第6アンテナ素子33、給電部15、第2アンテナ素子24、第2フィルタ回路25、第4アンテナ素子26、および誘電体基板16から構成される。
アンテナ装置20は、第3アンテナ素子23を第5アンテナ素子31、第3フィルタ回路32、および第6アンテナ素子33に変更した点以外は、アンテナ装置10と同様の構造を有する。すなわち、第3アンテナ素子23は2つに分割され、その間隙にフィルタ回路が接続される形状に変更された。第5アンテナ素子31は第1フィルタ回路22に接続され、第3フィルタ回路32は第5アンテナ素子31に接続され、第6アンテナ素子33は第3フィルタ回路32に接続される。一例として、第5アンテナ素子31および第6アンテナ素子33の幅をW1、第5アンテナ素子31と第6アンテナ素子33との間隙を2mmとした。また、第1アンテナ素子21、第1フィルタ回路22、および第5アンテナ素子31の長さをL9とし、第1アンテナ素子21、第1フィルタ回路22、第5アンテナ素子31、第3フィルタ回路32、および第6アンテナ素子33の長さをL10とした。なお、第3フィルタ回路32は、第5アンテナ素子31の中央と両端に3つ備える構成としたが、1つであっても2つ以上であってもよく、数量は限定されない。
アンテナ装置20は、第1周波数帯f1および第2周波数帯f2のマルチバンド化に対応するものである。ここで、第1周波数帯f1および第2周波数帯f2は、f1<f2の関係にあり、第3フィルタ回路32は、第1周波数帯f1の電流を通過させ、第2周波数帯f2の電流を遮断させるフィルタ回路である。すなわち、第3フィルタ回路32により第3高周波電流遮断領域が形成されている。第3フィルタ回路32は、トラップ回路、バンドリジェクトフィルタ、ローパスフィルタ、またはバンドパスフィルタ等のフィルタ回路から構成される。
アンテナ装置20において、第1周波数帯f1では、第1アンテナ素子21、第1フィルタ回路22、第5アンテナ素子31、第3フィルタ回路32、第6アンテナ素子33、給電部15、第2アンテナ素子24、第2フィルタ回路25、第4アンテナ素子26、および反射板12がアンテナとして動作し、第2周波数帯f2では、第1アンテナ素子21、給電部15、第2アンテナ素子24、および反射板12がアンテナとして動作する。
実施の形態1と同様に、無線LANシステムの2.4GHz帯(2.4-2.4835GHz)および5GHz帯(5.15-5.35GHz、5.47-5.725Gz)の周波数におけるマルチバンド化を図る。
実施の形態1と同様に、L1=62mm(2.4GHz帯の中心周波数2.44GHzにおいて0.50λ)、L4=17mm、W1=25mm、W2=1mm、D=3mm(周波数2.44GHzにおいて0.024λ)とした。また、第3フィルタ回路32は、第1フィルタ回路22および第2フィルタ回路25と同様に、図2に示すインダクタンス4.8nH、キャパシタンス0.15pF、およびキャパシタンス0.75pFから構成されるLCC回路とし、チューニングを行った。なお、第3フィルタ回路31は、第1フィルタ回路22および第2フィルタ回路25と同一回路としたが、2.4GHz帯の電流を通過させ、5GHz帯の電流を遮断させるフィルタ回路であれば、同一回路でなくてもよい。
その結果、L5=18mm(5.25GHzにおいて0.32λ、5.6GHzにおいて0.34λ)、L7=9mm(5.25GHzにおいて0.16λ、5.6GHzにおいて0.17λ)、L8=13mm(2.44GHzにおいて0.11λ)、L9=29mm、L10=40mm(2.44GHzにおいて0.33λ)となった。
図6(a)は、アンテナ装置20の入力インピーダンス特性を示すスミスチャートである。図6(b)は、アンテナ装置20の入力インピーダンス特性である。図6(c)は、アンテナ装置20のVSWR(電圧定在波比)特性である。図7(a)は、2.4GHz帯の中心周波数2.44GHzにおけるアンテナ装置20のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。なお、各面の放射パターンは、最大値で正規化されている。図7(b)は、5GHz帯の中心周波数5.25GHzおよび5.6GHzにおけるアンテナ装置20のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。なお、各面の放射パターンは、最大値で正規化されている。
図6(a)、図6(b)、および図6(c)に示すように、アンテナ装置20は無線LANシステムの2.4GHz帯(2.4-2.4835GHz)および5GHz帯(5.15-5.35GHz、5.47-5.725Gz)の周波数で共振している。また、図7(a)および図7(b)に示すように、単方向指向性を有しており、周波数2.4GHz帯および周波数5GHz帯において、Z軸方向が最大利得となる理想的なパターンとなっている。これは、第3アンテナ素子23が2つに分割され、その間隙にフィルタ回路を接続する形状に変更されたことにより、第3アンテナ素子23、すなわち第5アンテナ素子31および第6アンテナ素子33に反射板12からの周波数5GHz帯の誘導電流が流れなくなったためである。
なお、一例として、第2アンテナ素子24には第2フィルタ回路25が接続され、第2フィルタ回路25には第4アンテナ素子26が接続される構成としたが、第2フィルタ回路25および第4アンテナ素子26の代わりに、給電部15と第2アンテナ素子24の間に整合回路を装荷してインピーダンスマッチングを行ってもよい。
実施の形態3
図8は、実施の形態3に係るアンテナ装置30の概要を示す斜視図である。アンテナ装置30は、放射部11および反射板12を備え、放射部11は、第1アンテナ素子21、第1フィルタ回路22、第3アンテナ素子23、第1切り欠き部41、第2切り欠き部42、給電部15、第2アンテナ素子24、第2フィルタ回路25、第4アンテナ素子26、および誘電体基板16から構成される。
アンテナ装置30は、第3アンテナ素子23に第1切り欠き部41および第2切り欠き部42を設けた点以外は、アンテナ装置10と同様の構造を有する。Y軸における第1切り欠き部41と第1フィルタ回路22との距離をL11、第1切り欠き部41のX軸方向の長さをL12、Y軸方向の長さをW3とし、Y軸における第2切り欠き部42と第1フィルタ回路22との距離をL13、第2切り欠き部42のX軸方向の長さをL14、Y軸方向の長さをW4とした。
アンテナ装置30は、第1周波数帯f1および第2周波数帯f2のマルチバンド化に対応するものである。ここで、第1周波数帯f1および第2周波数帯f2は、f1<f2の関係にある。
アンテナ装置30において、第1周波数帯f1では、第1アンテナ素子21、第1フィルタ回路22、第1切り欠き部41および第2切り欠き部42を有する第3アンテナ素子23、給電部15、第2アンテナ素子24、第2フィルタ回路25、第4アンテナ素子26、および反射板12がアンテナとして動作し、第2周波数帯f2では、第1アンテナ素子21、給電部15、第2アンテナ素子24、および反射板12がアンテナとして動作する。
実施の形態1と同様に、無線LANシステムの2.4GHz帯(2.4-2.4835GHz)および5GHz帯(5.15-5.35GHz、5.47-5.725Gz)の周波数におけるマルチバンド化を図る。
実施の形態1と同様に、L1=62mm(2.4GHz帯の中心周波数2.44GHzにおいて0.50λ)、L4=17mm、W1=25mm、W2=1mm、D=3mm(周波数2.44GHzにおいて0.024λ)とした。また、第1フィルタ回路22および第2フィルタ回路25は、図2に示すインダクタンス4.8nH、キャパシタンス0.15pF、およびキャパシタンス0.75pFから構成されるLCC回路とし、チューニングを行った。なお、第1フィルタ回路22および第2フィルタ回路25は同一回路としたが、2.4GHz帯の電流を通過させ、5GHz帯の電流を遮断させるフィルタ回路であれば、同一回路でなくてもよい。
その結果、L5=18mm、L6=35mm、L7=9mm、L8=12mm、L11=5mm、L12=12.5mm、L13=10mm、L14=12.5mm、W3=1mm、W4=1mmとなった。
図9(a)は、アンテナ装置30の入力インピーダンス特性を示すスミスチャートである。図9(b)は、アンテナ装置30の入力インピーダンス特性である。図9(c)は、アンテナ装置30のVSWR(電圧定在波比)特性である。図10(a)は、2.4GHz帯の中心周波数2.44GHzにおけるアンテナ装置30のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。なお、各面の放射パターンは、最大値で正規化されている。図10(b)は、5GHz帯の中心周波数5.25GHzおよび5.6GHzにおけるアンテナ装置30のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。なお、各面の放射パターンは、最大値で正規化されている。
図9(a)、図9(b)、および図9(c)に示すように、アンテナ装置30は無線LANシステムの2.4GHz帯(2.4-2.4835GHz)および5GHz帯(5.15-5.35GHz、5.47-5.725Gz)の周波数で共振している。また、図10(a)および図10(b)に示すように、単方向指向性を有しており、周波数2.4GHz帯および周波数5GHz帯において、Z軸方向が最大利得となる理想的なパターンとなっている。これは、第3アンテナ素子23に、第1切り欠き部41および第2切り欠き部42を設け、第3アンテナ素子23のY軸方向の長さを短縮したことにより反射板12からの周波数5GHz帯の誘導電流が流れなくなったためである。
一例として切り欠き部は方形とし、2つ備える構成としたが、形状および数量はこれに限定されない。例えば、図11(a)に示すように、第1切り欠き部41および第2切り欠き部42の代わりに、スロット形状を有する空隙部43から構成されてもよい。また、図11(b)に示すように、第1切り欠き部41および第2切り欠き部42の代わりに、切り欠き部およびスロット形状を有する空隙部44から構成されてもよい。さらに、図11(c)に示すように、第1切り欠き部41および第2切り欠き部42の代わりに、第3切り欠き部45を用いて、第3アンテナ素子23をメアンダ形状にしてもよい。
なお、一例として、第2アンテナ素子24には第2フィルタ回路25が接続され、第2フィルタ回路25には第4アンテナ素子26が接続される構成としたが、第2フィルタ回路25および第4アンテナ素子26の代わりに、給電部15と第2アンテナ素子24の間に整合回路を装荷してインピーダンスマッチングを行ってもよい。
実施の形態4
図12は、実施の形態4に係るアンテナ装置40の概要を示す斜視図である。アンテナ装置40は、放射部11および反射板12を備え、放射部11は、第1アンテナ素子13、切り欠き部51、給電部15、第2アンテナ素子52、第1フィルタ回路53、および第3アンテナ素子54から構成される。
アンテナ装置40は、第1アンテナ素子13に切り欠き部51を追加した点、および第2アンテナ素子14を第2アンテナ素子52、第1フィルタ回路53、および第3アンテナ素子54に変更した点以外は、アンテナ装置900と同様の構造を有する。第1アンテナ素子13および第2アンテナ素子52は給電部15に接続される。第1フィルタ回路53は第2アンテナ素子52に接続され、第4アンテナ素子54は第2フィルタ回路53に接続される。
一例として、切り欠き部51は、Y軸に対して対称となる位置に2つ形成され、X軸方向の長さをL15、Y軸における第1アンテナ素子13の端部との距離をL16、Y軸方向の長さをW5とする。また、第2アンテナ素子52と第3アンテナ素子54との間隙を2mmとした。なお、切り欠き部51は方形とし、2つ備える構成としたが、形状および数量はこれに限定されない。また、2つ以上の切り欠き部を有する場合、それらの形状が同一形状であることに限定されない。
アンテナ装置40は、第1周波数帯f1および第2周波数帯f2のマルチバンド化に対応するものである。ここで、第1周波数帯f1および第2周波数帯f2は、f1<f2の関係にあり、第1フィルタ回路53は、第1周波数帯f1の電流を通過させ、第2周波数帯f2の電流を遮断させるフィルタ回路である。第1フィルタ回路53は、トラップ回路、バンドリジェクトフィルタ、ローパスフィルタ、またはバンドパスフィルタ等のフィルタ回路から構成される。
アンテナ装置40において、第1周波数帯f1では第1アンテナ素子13の長さL2、切り欠き部51の長さL15、およびY軸方向の長さW5により共振周波数を調整し、第2アンテナ素子52、第1フィルタ回路53、および第3アンテナ素子54の長さL18により入力インピーダンスのリアクタンス成分を調整し、インピーダンスマッチングを行えばよい。第2周波数帯f2ではY軸における第1アンテナ素子13の端部と切り欠き部51との距離L16により共振周波数を調整し、第2アンテナ素子52の長さL17により入力インピーダンスのリアクタンス成分を調整し、インピーダンスマッチングを行えばよい。
このように、切り欠き部51により第1高周波電流遮断領域が形成され、第1フィルタ回路53により第2高周波電流遮断領域が形成されている。なお、第1フィルタ回路53は、トラップ回路、バンドリジェクトフィルタ、ローパスフィルタ、またはバンドパスフィルタ等のフィルタ回路から構成される。
一例として、無線LANシステムの2.4GHz帯(2.4-2.4835GHz)および5GHz帯(5.15-5.35GHz、5.47-5.725Gz)の周波数におけるマルチバンド化を図る。
アンテナ装置40において、一例として、L1=62mm(2.4GHz帯の中心周波数2.44GHzにおいて0.50λ)、L4=17mm、W1=25mm、W2=1mm、W5=1mm、D=3mm(周波数2.44GHzにおいて0.024λ)とした。また、第1フィルタ回路53は、図13に示すように、インダクタンス4.8nH、キャパシタンス0.15pF、およびキャパシタンス1.0pFから構成されるLCC回路とし、チューニングを行った。
その結果、L2=38mm、L15=10mm、L16=21mm、L17=9mm、L18=12mmとなった。
図13は、2.4GHz帯の信号を通過させ、5GHz帯の信号を遮断するフィルタ回路の一例である。図14(a)は、アンテナ装置40の入力インピーダンス特性を示すスミスチャートである。図14(b)は、アンテナ装置40の入力インピーダンス特性である。図14(c)は、アンテナ装置40のVSWR(電圧定在波比)特性である。図15(a)は、2.4GHz帯の中心周波数2.44GHzにおけるアンテナ装置40のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。なお、各面の放射パターンは、最大値で正規化されている。図15(b)は、5GHz帯の中心周波数5.25GHzおよび5.6GHzにおけるアンテナ装置40のX-Z面およびY-Z面の放射パターンである。なお、各面の放射パターンは、最大値で正規化されている。
図14(a)、図14(b)、および図14(c)に示すように、アンテナ装置40は無線LANシステムの2.4GHz帯(2.4-2.4835GHz)および5GHz帯(5.15-5.35GHz、5.47-5.725Gz)の周波数で共振している。また、図15(a)および図15(b)に示すように、単方向指向性を有している。
このように、本実施例によれば、アンテナ装置40の第1アンテナ素子13に切り欠き部51を設け、第2アンテナ素子52と第3アンテナ素子54との間に第1フィルタ回路53を設けることにより、マルチバンド化を図ることができる。なお、第1アンテナ素子13に切り欠き部51を設けることにより、第1周波数帯f1で動作する第1アンテナ素子13の長さL2を短縮することが可能となる。これに伴い、反射板12の長さL1を短縮することも可能となるため、アンテナ装置40の小型化も可能となる。
なお、一例として、切り欠き部51は方形としたが、形状はこれに限定されない。例えば、切り欠き部51は、図16に示すように、L形等であってもよい。また、切り欠き部51の代わりに、図17(a)に示すように、スロット形状を有する空隙部55から構成されてもよい。また、図17(b)に示すように、スロット形状を有する空隙部55を2つ備える構成であってよく、3つ以上備える構成であってもよい。また、図17(c)に示すように、U形のスロット形状を有する空隙部55から構成されてもよい。さらに、図18に示すように、切り欠き部51に、第1周波数帯の電流を通過させると共に第1周波数帯よりも高周波の第2周波数帯の電流を遮断させるフィルタ回路56を備えてもよい。なお、フィルタ回路56は、空隙部55に備えてもよい。
一例として、第2アンテナ素子14を第2アンテナ素子52および第3アンテナ素子54に分割し、その間隙に第1フィルタ回路53を接続する構成としたが、第2アンテナ素子52、第1フィルタ回路53、および第3アンテナ素子54の代わりに、給電部15と第2アンテナ素子14の間に整合回路を装荷してインピーダンスマッチングを行ってもよい。
実施の形態5
図19は、本発明の一つの実施形態に係るIoT機器1000の概要を示す断面図である。IoT機器1000は、実施の形態1から実施の形態4に係るいずれかのアンテナ装置1001と、筐体101とを備える。筐体101は、アンテナ装置1001を収納する。アンテナ装置1001は、放射部102と反射板103を備える。ここで、放射部102は、一例として、誘電体基板104上に形成され、誘電体基板104および反射板103は保持部材105で支持され、所定の間隔を有して配置される。当該間隔は、放射部102および反射板103が電磁結合されるように設定される。
アンテナ装置1001は、筐体101内部において、無線回路等の電気回路と電気的に接続されている。また、筐体101は、表面1002および裏面1003を有する。アンテナ装置1000は、放射部102が表面1002側となるように配置される
IoT機器1000を人体等に取り付けて使用する場合は、裏面1003を人体等側に配置することで、人体等からの影響を少なくすることができ、通信品質の向上を図ることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることは当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10、20、30、40、900、1001 アンテナ装置
11、102 放射部
12、103 反射板
13、21 第1アンテナ素子
14、24、52 第2アンテナ素子
15 給電部
16、104 誘電体基板
22、53 第1フィルタ回路
23、54 第3アンテナ素子
25 第2フィルタ回路
26 第4アンテナ素子
31 第5アンテナ素子
32 第3フィルタ回路
33 第6アンテナ素子
41 第1切り欠き部
42 第2切り欠き部
43、44、55、56 空隙部
45 第3切り欠き部
51 切り欠き部
56 フィルタ回路
101 筐体
105 保持部材
1000 IoT機器
1002 表面
1003 裏面

Claims (8)

  1. 板状の第1アンテナ素子、前記第1アンテナ素子の幅よりも小さい幅を有する第2アンテナ素子、給電部、第3アンテナ素子、第4アンテナ素子、第1高周波電流遮断領域、および第2高周波電流遮断領域を有する放射部と、
    前記放射部の裏面に対向して配置された反射板と、を備え、
    前記第2アンテナ素子は、前記第1アンテナ素子に対向して配置され、
    前記給電部は、前記第1アンテナ素子と第2アンテナ素子との間に配置されて接続され、
    前記第3アンテナ素子は、前記第1高周波電流遮断領域を介して前記第1アンテナ素子と接続され、
    前記第4アンテナ素子は、前記第2高周波電流遮断領域を介して前記第2アンテナ素子と接続され、
    前記第1及び第2高周波電流遮断領域は、第1周波数帯の電流を通過させると共に、前記第1周波数帯よりも高周波の第2周波数帯の電流を遮断させることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第3アンテナ素子は、短手方向及び/又は長手方向に延伸する切り欠き、又はスロット形状を有する空隙部からなることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第3アンテナ素子は、第5アンテナ素子、第6アンテナ素子、及び前記第5アンテナ素子と前記第6アンテナ素子との間に配置された第3高周波電流遮断領域を含み、
    前記第5アンテナ素子は、前記第1高周波電流遮断領域を介して前記第1アンテナ素子と接続され、
    前記第6アンテナ素子は、前記第3高周波電流遮断領域を介して前記第5アンテナ素子と接続され、
    前記第3高周波電流遮断領域は、第1周波数帯の電流を通過させると共に、前記第1周波数帯よりも高周波の第2周波数帯の電流を遮断させることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 板状の第1アンテナ素子、前記第1アンテナ素子の幅よりも小さい幅を有する第2アンテナ素子、給電部、第3アンテナ素子、第1高周波電流遮断領域、および第2高周波電流遮断領域を有する放射部と、
    前記放射部の裏面に対向して配置された反射板と、を備え、
    前記第2アンテナ素子は、前記第1アンテナ素子に対向して配置され、
    前記給電部は、前記第1アンテナ素子と第2アンテナ素子との間に配置されて接続され、
    前記第1アンテナ素子は、前記第1高周波電流遮断領域を有し、
    前記第3アンテナ素子は、前記第2高周波電流遮断領域を介して前記第2アンテナ素子と接続され、
    前記第1及び第2高周波電流遮断領域は、第1周波数帯の電流を通過させると共に、前記第1周波数帯よりも高周波の第2周波数帯の電流を遮断させることを特徴とするアンテナ装置。
  5. 前記第1高周波電流遮断領域は、フィルタ回路、短手方向及び/又は長手方向に延伸する切り欠き、又はスロット形状を有する空隙部を含むことを特徴とする請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 板状の第1アンテナ素子、前記第1アンテナ素子の幅よりも小さい幅を有する第2アンテナ素子、給電部、整合回路、第3アンテナ素子、および高周波電流遮断領域を有する放射部と、
    前記放射部の裏面に対向して配置された反射板と、を備え、
    前記第2アンテナ素子は、前記第1アンテナ素子に対向して配置され、
    前記給電部は、前記第1アンテナ素子と第2アンテナ素子との間に配置されて接続され、
    前記整合回路は、前記給電部と前記第2アンテナ素子とに接続され、
    前記第3アンテナ素子は、前記高周波電流遮断領域を介して前記第1アンテナ素子と接続され、
    前記高周波電流遮断領域は、第1周波数帯の電流を通過させると共に、前記第1周波数帯よりも高周波の第2周波数帯の電流を遮断させることを特徴とするアンテナ装置。
  7. 板状の第1アンテナ素子、前記第1アンテナ素子の幅よりも小さい幅を有する第2アンテナ素子、給電部、整合回路、および高周波電流遮断領域を有する放射部と、
    前記放射部の裏面に対向して配置された反射板と、を備え、
    前記第2アンテナ素子は、前記第1アンテナ素子に対向して配置され、
    前記給電部は、前記第1アンテナ素子と第2アンテナ素子との間に配置されて接続され、
    前記整合回路は、前記給電部と前記第2アンテナ素子とに接続され、
    前記第1アンテナ素子は、前記高周波電流遮断領域を有し、
    前記高周波電流遮断領域は、第1周波数帯の電流を通過させると共に、前記第1周波数帯よりも高周波の第2周波数帯の電流を遮断させることを特徴とするアンテナ装置。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載のアンテナ装置を備えるIoT機器。
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