JP7243811B2 - 光空間通信の受信装置、光空間通信システム、及び光空間通信装置の制御方法 - Google Patents

光空間通信の受信装置、光空間通信システム、及び光空間通信装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、光空間通信の受信装置、光空間通信システム、及び光空間通信装置の制御方法に関し、特に空間的に特徴の異なる複数のモードでのダイバーシティ受信に関する。
近年、人工衛星を使用して、地上広域のリモートセンシングや、地上通信網の整備されていない環境への通信の提供などを行う試みに期待が集まっており、それに伴い人工衛星と地上とを結ぶ大容量通信リンクの重要性が高まっている。これまで用いられるマイクロ波通信では、帯域利用の法的・物理的な制約が大きく、この容量増大に応えるには限界がある。そこで、帯域制約が事実上なく、大容量化が達成可能な方式として、光空間通信が注目されている。さらには、光空間通信では、マイクロ波に比べて非常に短い波長の光を使用するため、高い指向性が得られ、送受信機装置の小型化・軽量化や、盗聴可能性の低減や複数システム同時運用時の干渉性の緩和が期待できる。
大気の透過率は波長によって異なり、透過率の大きくなる光波長帯がいくつか存在するが、光ファイバ通信で一般的に使用される波長1.5μm帯はその一つである。この波長1.5μm帯を使用した光空間通信では、高速・高感度の光通信を実現するために、シングルモードファイバ(SMF)通信用途に開発された送受信技術やデバイスが利用可能となることも利点となる。一方、このようなSMFベースのデバイスを使用した光空間通信では、人工衛星等から送出されて大気中を伝搬した光信号を、受信側でSMFへと結合する必要がある。ただし、一般的なSMFは、そのコア径が10μmと程度と小さく、大気中を伝搬したビームは大気ゆらぎによってその波面が乱れ、空間コヒーレンスが制限されるため、SMFへの結合効率が大幅に変動・劣化する、いわゆるフェージングが生じることが問題となる。
この大気ゆらぎによるフェージングを解消する一つの有力なアプローチは、複数の受信機を用いたダイバーシティ受信方式の使用である。各受信機に入力する光信号ごとに、受ける大気ゆらぎの影響が独立であるとすれば、複数の受信機のうち最も良いものを選択する、より一般的には複数の受信信号を合成することで、合成後の信号のフェージングの確率は低減される。非特許文献1には、複数の伝搬モードを持つフューモードファイバに光ビームを集光し、デジタル信号処理によるダイバーシティ合成を行う、モードダイバーシティ型の光空間通信の受信装置の構成が報告されている。
図1は、このようなモードダイバーシティ受信を採用した光空間通信システムの概略図である。図1の光空間通信システムは、光信号を大気中へ送出する光送信ターミナル200と、送出され大気中を伝搬した光信号を受信する光受信ターミナル100と、を含む。光送信ターミナル200は、光信号を生成する光送信機201、指向制御部203、光学系のレンズ202などを含む。光受信ターミナル100は、光学系のレンズ101、104、結合制御部102、ビームスプリッタ103、フューモードファイバ105、モード分離器106、及びコヒーレント受信機107a~107cを含む。さらに光受信ターミナル100は、アナログ-デジタル変換器108a~108c(ADC108a~108c)、デジタル信号処理部109、局部発振光110(LO110)、光位置検出器111、及び制御器112を含む。
図1の光空間通信システムでは、光送信ターミナル200は例えば人工衛星に搭載され、SMFベースの光送信機201で生成された光信号を、指向制御部203を介して光受信ターミナル100に向け送出する。光受信ターミナル100では、受信した光ビームを、結合制御部102などを介してフューモードファイバ105へと結合する。フューモードファイバ105へ結合した光は、モード分離器106により、フューモードファイバ105の複数の伝搬モードへ結合した成分がそれぞれ分離され、SMFへと導波されてSMFベースの受信機で受信される。図1の光空間通信システムでは、SMFベースの受信機として、コヒーレント受信機107a~107cを採用している。コヒーレント受信された信号は、アナログ-デジタル変換器108a(ADC108a~108c)によってサンプリングされ、デジタル信号処理部109によって合成される。
それぞれのモードに結合した光信号が受けた大気ゆらぎの影響は、モードごとに独立、もしくは相補的に変動すると見なすことができるので、ダイバーシティ効果によって合成後の信号に対するフェージングの影響は緩和される。
人工衛星-地上間の光空間通信では、低軌道衛星でも数100km以上、静止軌道衛星であれば約36,000kmという長距離間に光ビームを伝搬させる。光ファイバベースの受信機を使用する光空間通信では、最終的にこの光ビームを10μm程度の光ファイバのコアに導く必要があり、非常に精密な光学系が必要とされる。人工衛星-地上間の相対位置は衛星の移動によって変化し、振動によっても光ビームの光軸は微小に変動するため、これらの影響を取り除くために、非特許文献2に記載されるような、ミラー等の結合光学系の高速で精度のよい動的な追尾制御が必要となる。
図1の光空間通信システムでは、結合光学系制御のために、光受信ターミナル100が受信した光ビームの一部をビームスプリッタ103によって分岐し、分岐された光ビームに対して光位置検出器111で位置検出を行う場合を示している。光位置検出器111には、CCDカメラ(Charge Coupled Device Camera)や四象限光検出器などが使用され、光ビームのファイバ結合のための最適な位置からのずれを検出する。四象限光検出器の場合、図2のように、XY平面の4つの領域Q1~Q4に入射した光強度を検出し、それを基に位置ずれ量を算出する。こうして検出された光ビームの位置のずれの信号に基づき、結合光学系が位置ずれ量を小さくするように駆動される。すなわちこうして検出された光ビームの位置のずれの信号に基づいて、位置ずれ量を小さくするよう制御器112は結合制御部102を制御する。
この場合、結合光学系制御のためにビームスプリッタ103によって分岐された分の光は、フューモードファイバ105に結合して受信される主信号にとっては、そのまま無視できない損失となる。
非特許文献2には、波長の異なるビーコン光を使用して結合光学系の制御を行う方法が記載されている。この場合には、ビーコン光の波長のみを分岐することで原理的には主信号に対する損失なしに制御を行うことが可能となるが、送信側にビーコン光と主信号を精度よく同軸に合わせる機構が必要となるのに加え、受信側では波長により光を分離するダイクロイックミラー等のデバイスが必要となる。また、大気ゆらぎによって波面の歪みを受けた光ビームは、自由空間を伝搬する距離に応じてその光強度の空間プロファイルが変化する。すなわち、光位置検出器で検出される光ビームの位置ずれを、光ファイバ入射端面での位置ずれに一致させるためには、同じ波長だとしても分岐後の光ビームに対する厳密な伝搬路の設計が必要となる。
国際公開第2017/141854号 国際公開第2016/088318号
細川他、「大気揺らぎを克服するためのSDM型光空間通信技術」、第59回宇宙科学技術連合講演会、1H16 (2015). 有本、「10Gbit/s以上の高速大容量を実現した光無線通信装置の大気揺らぎ環境下における伝送特性」、電子情報通信学会論文誌B、Vol.J96-B、No.3、pp.330-338 (2013).
人工衛星-地上間の光空間通信に代表されるような光空間通信システムにおいて、受信光ビームを光ファイバに結合するために、結合光学系の精密な追尾制御が必要とされる。結合光学系の精密な追尾制御を実現するためには、追尾のための光ビームの位置検出のための光学系を用意する必要があり、これが主信号に対する損失や受信機のコストの増加を招いていた。
特許文献1は光空間通信システムに関するものであり、フューモードファイバに受信光ビームを結合させ、複数の伝搬モードに結合した光を分離し、それぞれのモードで受信した信号のダイバーシティ合成を行うことが提案されている。特許文献1では、それぞれのモードへの結合強度に基づいて結合光学系を制御することが提案されている。
特許文献2は空間光受信装置に関するものであり、デジタル信号処理によってそれぞれのモードで受信した信号のダイバーシティ合成を行うことが提案されている。特許文献2では、デジタル信号処理の信号処理過程で得られる信号の品質情報を参照して光学系を制御すること、こうして光学系を制御することによって光信号のS/N比(Signal to Noise Ratio)の劣化を回避するといった制御の概要が提案されている。
しかしながら、特許文献1、2では制御の概要を提案するもので、その具体的な手段や手法について明確な記載はない。
本発明の目的は、モードダイバーシティ受信を適用した受信装置において、受信光ビームを光ファイバに結合する際に大きな信号損失の原因となる光学系を用意することなく、高速で精度のよい光ビームの追尾制御を実現する光空間通信の受信装置、光空間通信システム、及び光空間通信装置の制御方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る光空間通信の受信装置は、空間的に特徴の異なる複数の伝搬モードを有するファイバと、それに受信光ビームを結合するための結合光学系と、複数の伝搬モードに結合した光を分離するモード分離器と、を備え、
上記受信光ビームを上記ファイバの一端へ結合するための結合光学系の各調整軸を、全てのモードへの結合強度の合計に基づき制御し、
それらの制御の優先度を、それぞれのモードごとの結合強度比の情報を元に調整する。
光空間通信システムは、上記光空間通信の受信装置と、
自由空間に信号光を送出する光空間通信の送信装置と、を含む。
光空間通信装置の制御方法は、空間的に特徴の異なる複数の伝搬モードを有するファイバと、それに受信光ビームを結合するための結合光学系と、複数の伝搬モードに結合した光を分離するモード分離器と、を備える光空間通信装置の制御方法であって、
上記受信光ビームを上記ファイバの一端へ結合するための結合光学系の各調整軸を、全てのモードへの結合強度の合計に基づき制御し、
それらの制御の優先度を、それぞれのモードごとの結合強度比の情報を元に調整する。
本発明によれば、モードダイバーシティ受信を適用した受信装置において、受信光ビームを光ファイバに結合する際に大きな信号損失の原因となる光学系を用意することなく、高速で精度のよい光ビームの追尾制御を実現することができる。
モードダイバーシティ受信を採用した光空間通信システムの構成例を説明するためのブロック図である。 四象限光検出器による光ビーム位置ずれ検出のイメージを示した図である。 LPモードの電場の空間プロファイルを示した図である。 中心位置が原点と一致したガウシアンビームの空間プロファイルを示した図である。 中心位置が原点からずれたガウシアンビームの空間プロファイルを示した図である。 本発明の第1実施形態の受信光学系制御を含む、モードダイバーシティ受信を適用した光空間通信の受信装置の構成の一例を示した図である。 図6の受信光学系制御のための情報出力を含む、受信デジタル信号処理部のブロック図である。 適応制御された結果のFIRフィルタの係数からモード結合比の情報を抽出する場合の受信デジタル信号処理部のブロック図である。 モード結合比の情報を使用して山登り法により結合光学系のミラーの傾きの制御を行うシーケンスを説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態の光空間通信の受信装置で使用するデジタル信号処理部のブロック図である。 図10のデジタル信号処理部の詳細な接続を描いたブロック図である。 本発明の第3実施形態の光空間通信の受信装置の構成図である。
本発明の具体的な実施形態について説明する前に、本発明の実施形態の概要について説明する。本発明の実施形態では、結合光学系によって複数の伝搬モードを持つフューモードファイバに光ビームを結合する。フューモードファイバのそれぞれのモードに結合した光信号をモード分離器によって分離し、それらの光強度をそれぞれ検出する。本発明の実施形態では、全てのモードへの結合強度の合計を最大化するように結合光学系を制御して光ビームスポットをファイバ中心に近づける。さらに、これによって得られるモードごとの結合強度比の情報を、結合光学系の追尾制御の方策の調整に使用する。
本発明の実施形態では、モードダイバーシティ受信を適用した受信装置において、受信光ビームを光ファイバに結合する際に大きな信号損失の原因となる光学系を用意することなく、光ビームの追尾制御が実現できる。
この効果は次のような理由によって説明される。フューモードファイバの複数のモードはそれぞれ、異なる空間的特徴を持つ。例えば、一般的なLPモードによる分離を行う場合、LP01モードは図3のように原点を中心とした単峰性の強度プロファイルとなる。一方で、LP11aモードやLP11bモードは図3のように、それぞれ直交した軸において2つのピークを持つ。
この3モードを持つフューモードファイバに、図4のようなXY平面で中心位置が原点と一致したガウシアンビームを結合することを考える。この場合、光ビームはほぼLP01モードに結合し、LP11aモードやLP11bモードにはほとんど結合しない。
それに対し、図5のようなXY平面で中心位置が原点からずれたガウシアンビームを結合することを考えると、LP01モードへの結合量は低下し、ずれ量がそれほど大きくない場合、LP11aモードやLP11bモードへの結合量はずれの方向に応じて変化する。図5の場合、X軸方向へずれているため、LP11aモードへの結合量が増加し、LP11bモードへの結合量はあまり変化しないか低下する。したがって、モードごとの結合強度比の情報から、完全ではないものの光ビームの位置ずれ量に関する情報が得られる。本発明の実施形態ではこれを使用して、大きな信号損失の原因となる光学系を用意することなく、結合光学系の追尾制御の方策の調整が可能となる。以下、本発明の具体的な実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
初めに、本発明の第1実施形態による光空間通信の受信装置、光空間通信システム、及び光空間通信装置の制御方法について、説明する。図6は、本発明の第1実施形態の受信光学系制御を含む、モードダイバーシティ受信を適用した光空間通信の受信装置の構成の一例を示した図である。光空間通信システムは、図1の光信号を大気中へ送出する光送信ターミナル200のような送信装置と、送出され大気中を伝搬する光信号を受信する、図6に示される受信装置と、を含んで構成される。
図6の受信装置は、受信望遠鏡11、結合制御部12、結合レンズ13、フューモードファイバ14、モード分離器15、及びSMFベースの受信機を含む。図6の受信装置では、SMFベースの受信機として、コヒーレント受信機16a~16cを用いている。さらに図6の受信装置は、アナログ-デジタル変換器17a~17c(ADC17a~17c)、デジタル信号処理部18、局部発振光19(LO19)、及び制御器20を含む。
受信望遠鏡11に入射した光ビームは、結合制御部12によってその光軸が制御され、結合レンズ13を介してフューモードファイバ14へ結合する。結合制御部12は、高速、高精度に傾きを調整可能なミラーによって構成される。この例では、1枚のミラーを使用し、その横方向(X軸)、縦方向(Y軸)の傾きの制御により、光ビームの光軸を調整する。より一般的には、2枚のミラーを使用し、それらのX軸、Y軸の傾きを調整すれば、光軸をある程度の範囲で任意に調整できる。フューモードファイバ14に結合した光信号は、モード分離器15によってモードごとに分離され、SMFベースの受信機としてのコヒーレント受信機16a~16cに導波される。
ここでは、モード分離器15はLP01、LP11a、LP11bの3つのモードに結合した光信号を分離することとし、フューモードファイバ14、モード分離器15でのモード間のクロストークは無視できるほど小さく、挿入損失も小さいものとする。一般的には、フューモードファイバ伝搬中のモード間の結合は、特に縮退しているLP11aモード、LP11bモード間では無視できないが、例えばコアが楕円型の形状をしたフューモードファイバでは、縮退したモードを含めファイバ伝搬中のモード間の結合を抑制できることが報告されている。
モードごとの光信号は、SMFベースの受信機としてのコヒーレント受信機16a~16cによって受信され、ADC17a~17cによってそれぞれサンプリングされた後、デジタル信号処理部18によって合成される。図6では、理論的に最大の受信性能が得られるコヒーレント受信、コヒーレント合成の場合について示している。
ここでは、単一偏波のQPSK信号(Quadrature Phase Shift Keying signal)を受信する場合を例にして説明する。モード分離器による分離後、受信機による受信の間には、光増幅器を配置して信号の増幅を行ってもよい。光増幅器を使用しない場合、この受信装置の主な雑音源はショットノイズとなり、光増幅器を使用した場合には増幅器のAmplified Spontaneous Emissionとなる。いずれの場合にも、各モードに使用される受信装置、光増幅器は、モード結合比を精度よく算出するため、できる限り特性の均一な物であることが望ましい。
図7は、図6の受信光学系制御のための情報出力を含む、受信デジタル信号処理部のブロック図である。図7の受信デジタル信号処理部は、強度規格化部21、相対遅延補償部22、等化・合成フィルタ23、キャリア位相補償部27、及び結合比推定部28を含む。図7の受信デジタル信号処理部では、LP01、LP11a、LP11bの3つのモードの受信信号は、最初に強度規格化部21によって強度規格化が施され、相対遅延補償部22によってそれらの間の相対遅延補償が行われた後に、等化・合成フィルタ23に入力される。等化・合成フィルタ23では、受信装置のデバイス不完全性等に伴う符号間干渉除去のための等化処理と、ダイバーシティ合成処理が行われる。図7の等化・合成フィルタ23は、FIR(Finite Impulse Response)フィルタ24a~24cと、加算器25と、係数制御部26と、を含む。図7の等化・合成フィルタ23は、それぞれの受信信号に対してFIRフィルタを施しそれらの出力を足し合わせる構成で、FIRフィルタの係数を合成後の信号を基に制御する適応等化の方法によって、等化と合成を同時に行う場合の例である。係数制御の方法には、Constant Modulus Algorithm(CMA)や、Decision-Directed Least Mean Square(DDLMS)アルゴリズムが適用可能である。等化・合成フィルタ23によってダイバーシティ合成の行われた受信信号には、キャリア位相補償部27でキャリア位相補償が行われ、最終的に復調、復号が行われる。ここで、FIRフィルタ24a~24cの係数は、同時に結合比推定部28にも入力され、モード結合比が算出される。
図7の場合では、個別の受信信号に対して強度規格化が行われているため、単純な強度の算出ではモード結合比が得られないものの、あるモードへの結合強度とそのモードの受信信号の信号対雑音比(SNR)の間には、1対1の関係があり、適切な条件では比例関係がある。よって、受信信号のSNRを推定することで、モード結合比を算出することができる。SNR推定には、2次と4次のモーメントを使用した方法が知られている。
もしくは図8のように、適応制御された結果のFIRフィルタの係数から、モード結合比を求めることもできる。図8は、図7の受信デジタル信号処理部の変形例であり、適応制御された結果のFIRフィルタの係数からモード結合比の情報を抽出する場合の受信デジタル信号処理部のブロック図である。図8では、3つのモードの受信信号の代わりに、それらの受信信号に施されるFIRフィルタの係数が結合比推定部28に入力する。適応制御収束後のFIRフィルタ係数の大きさは、ダイバーシティ合成の係数となり、これはそれぞれの受信信号のSNRと1対1の関係にある。強度規格化された信号の場合、合成後のSNRを最大化する合成の重みは、
Figure 0007243811000001
となる。適応等化収束後のFIRフィルタの大きさは、この最適な重みになっていると考えられるため、これからSNR、ひいては結合強度を推定することができる。FIRフィルタ係数が、符号間干渉の除去などのために時間広がりを持つ場合、推定の精度は下がるが、FIRフィルタの後に1タップの合成重み係数をカスケード状に配置し、その係数を検出することもできる。
こうして得られたモード結合比の情報は、制御器に入力され、結合制御部の制御が行われる。
図9は、モード結合比の情報を使用して山登り法により制御を行うシーケンスの例である。この山登り法では、全てのモードへの結合強度の合計が最大となるように、結合光学系のミラーのX軸、Y軸の傾きを制御する。初めに、どちらの軸について制御を行うかを選択する(S1)。X軸の傾きを調整するには、現在の状態からわずかに傾き量を増大、減少させて総結合強度の変化を検出し、総結合強度を増大させる方向を求める。そして、その総結合強度を増大させる方向へ、傾き量をわずかに変化させる。これを、逐次繰り返すことにより、X軸の傾きを調整する(S2)。Y軸の傾きについても同様であるが、X軸の制御とY軸の制御は、初め交互に選択されて繰り返される。これらの制御を、光ビームの位置ずれ等の変化の速度よりも十分に速く繰り返すことで、ミラーを最適な傾きに調整する。
本シーケンスでは、この山登り法による制御と並行して、モード結合比の検出を行い(S3)、LP11aモードへの結合強度P(LP11a)と、LP11bモードへの結合強度P(LP11b)とを比較する(S4)。LP11aモードへの結合強度の方が大きい場合、光ビームはX軸方向への位置ずれが生じている可能性が高いことを意味する。したがって、この場合、X軸制御の選択割合を増加させ(S5)、初め交互に同じ回数繰り返していたX軸の制御とY軸の制御の割合を変え、X軸の制御の割合を増やす。反対に、LP11bモードへの結合強度の方が大きい場合、光ビームはY軸方向への位置ずれが生じている可能性が高いことを意味する。したがって、この場合、Y軸制御の選択割合を増加させ(S6)、初め交互に同じ回数繰り返していたX軸の制御とY軸の制御の割合を変え、Y軸の制御の割合を増やす。図9左側の山登り制御のループをある程度試行した後、再びモード結合比の検出に戻ってX軸の制御とY軸の制御の割合の調整を繰り返す。これにより、総結合強度が最大となる傾きの状態となるまでに、山登り制御のループで制御を行う回数を減らすことができるため、制御が高速となる。
(実施形態の効果)
本実施形態によれば、モードダイバーシティ受信を適用した受信装置において、受信光ビームを光ファイバに結合する際に大きな信号損失の原因となる光学系を用意することなく、高速で精度のよい光ビームの追尾制御を実現することができる。
本実施形態では、単一偏波の光信号を使用し、フューモードファイバ伝搬中のモード間の結合は無視できるほど小さい場合に、受信光ビームを光ファイバに結合する際に大きな信号損失の原因となる光学系を用意することなく、高速で精度のよい光ビームの追尾制御を実現することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態による光空間通信の受信装置、光空間通信システム、及び光空間通信装置の制御方法について、説明する。
上述した本発明の第1実施形態では、単一偏波の光信号を使用し、フューモードファイバ伝搬中のモード間の結合は無視できるほど小さいとした。これに対し本発明の第2実施形態では、偏波多重信号を使用し、フューモードファイバ伝搬中のモード間の結合が無視できない場合に、本発明を適用したものとして説明する。光空間通信の受信装置の構成は、コヒーレント受信機が偏波多重信号用に偏波ダイバーシティ型のものを採用し、その出力がI(同相)/Q(直交)位相成分、X/Y偏波の4つの信号となる他は、図6と同一であり、LP01、LP11a、LP11bの3つのモードを使用する。
図10は、本発明の第2実施形態の光空間通信の受信装置で使用するデジタル信号処理部のブロック図である。図11は、図10のデジタル信号処理部の詳細な接続を描いたブロック図である。図10のデジタル信号処理部は、強度規格化部41、相対遅延補償部42、FIRフィルタ44(FIRフィルタ4411~4416、4421~4426)、加算器45(加算器4511~4515、4521~4525)、係数制御部46、キャリア位相補償部47a、47b、クロストーク除去部49、及び結合比推定部48を含む。
LP01、LP11a、LP11bの3つのモードのX偏波、Y偏波の6つの受信信号は、最初に強度規格化部41で強度規格化が施され、相対遅延補償部42でそれらの間の相対遅延補償が行われた後に、等化、偏波分離、ダイバーシティ合成を行う行列型に配置されたFIRフィルタ4411~4416、4421~4426へ入力する。図7と同様に、これらFIRフィルタ4411~4416、4421~4426の係数は、合成後の信号を基に適応等化の方法により制御される。図10では、可読性のために係数制御部46の入出力の関係を一つのFIRフィルタ4411についてのみ示している。図11では、係数制御部46の入出力の関係を全てのFIRフィルタ4411~4416、4421~4426について示している。図10のデジタル信号処理部では、図8のように、適応制御された結果のFIRフィルタ4411~4416、4421~4426の係数から、モード結合比を推定する。ただし、本実施形態では偏波間の結合とモード間の結合が生じるため、これを適切に取り除く必要がある。このために、本実施形態のデジタル信号処理部では、クロストーク除去部49を設けている。本実施形態のデジタル信号処理部では、FIRフィルタ4411~4416、4421~4426の係数をクロストーク除去部49に入力し、偏波間の結合とモード間の結合の影響を取り除いた後に、結合比推定部48でモード結合比を推定する。
適応等化収束後のFIRフィルタの係数は、チャネル応答の逆関数に相当するため、モード間で直交したトレーニング信号等を使用して、検出しておく。こうして検出しておいたフューモードファイバ伝搬に伴う偏波間の結合とモード間の結合の状態を使用して、クロストーク除去部49は偏波間の結合とモード間の結合の影響を取り除く。その後、結合比推定部48でモード結合比が推定される。
(実施形態の効果)
本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、モードダイバーシティ受信を適用した受信装置において、受信光ビームを光ファイバに結合する際に大きな信号損失の原因となる光学系を用意することなく、高速で精度のよい光ビームの追尾制御を実現することができる。
本実施形態では、偏波多重信号を使用し、フューモードファイバ伝搬中のモード間の結合が無視できない場合に、受信光ビームを光ファイバに結合する際に大きな信号損失の原因となる光学系を用意することなく、高速で精度のよい光ビームの追尾制御を実現することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態による光空間通信の受信装置について、説明する。図12は、本発明の第3実施形態の光空間通信の受信装置の構成図である。図12の光空間通信の受信装置は、空間的に特徴の異なる複数の伝搬モードを有するファイバ31と、このファイバ31に受信光ビームを結合するための結合光学系33と、複数の伝搬モードに結合した光を分離するモード分離器32と、を備える。そして図12の光空間通信の受信装置では、上記受信光ビームを上記ファイバ31の一端へ結合するための結合光学系33の各調整軸を、全てのモードへの結合強度の合計に基づき制御する。そして図12の光空間通信の受信装置では、上記制御の優先度を、それぞれのモードごとの結合強度比の情報を元に調整する。
本実施形態によれば、モードごとの結合強度比の情報から、受信光ビームの位置ずれ量に関する情報が得られる。これを用いることにより、結合光学系の追尾制御の方策の調整が可能となる。こうして、モードダイバーシティ受信を適用した受信装置において、受信光ビームをファイバ31に結合する際に大きな信号損失の原因となる光学系を用意することなく、高速で精度のよい光ビームの追尾制御を実現することができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2019年3月20日に出願された日本出願特願2019-53717号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
11 受信望遠鏡
12 結合制御部
13 結合レンズ
14 フューモードファイバ
15 モード分離器
16a~16c コヒーレント受信機
17a~17c ADC
18 デジタル信号処理部
19 LO
20 制御器
21、41 強度規格化部
22、42 相対遅延補償部
23 等化・合成フィルタ
24a、24b、24c、4411~4416、4421~4426 FIRフィルタ
25、4511~4515、4521~4525 加算器
26、46 係数制御部
27、47a、47b キャリア位相補償部
28、48 結合比推定部
49 クロストーク除去部

Claims (9)

  1. 空間的に特徴の異なる複数の伝搬モードを有するファイバと、前記ファイバに受信光ビームを結合するための結合光学系と、前記複数の伝搬モードに結合した光を分離するモード分離器と、を備え、
    前記結合光学系の各調整軸を、全てのモードへの結合強度の合計に基づき制御し、
    前記複数の伝搬モードに含まれる第1の伝搬モードへの結合強度が、前記複数の伝搬モードに含まれる第2の伝搬モードへの結合強度よりも大きい場合、前記第1の伝搬モードに対応する調整軸による制御の割合を増大させる
    光空間通信の受信装置。
  2. それぞれのモードで受信した信号のダイバーシティ合成を行うデジタル信号処理手段を備え、
    前記デジタル信号処理手段においてそれぞれのモードの受信信号の信号対雑音比を算出し、それを基にそれぞれのモードへの結合強度を推定する、請求項1に記載の光空間通信の受信装置。
  3. 前記デジタル信号処理手段は等化・合成フィルタを含み、
    前記等化・合成フィルタにおいてそれぞれのモードに施すFIR(Finite Impulse Response)フィルタの係数の大きさからそれぞれのモードへの結合強度を推定する、請求項2に記載の光空間通信の受信装置。
  4. 前記FIR(Finite Impulse Response)フィルタの係数から、ファイバ伝搬中のモード間の結合の影響を取り除くクロストーク除去手段を備え、
    前記クロストーク除去手段によってクロストークの影響を取り除いた後の係数からそれぞれのモードへの結合強度を推定する、請求項3に記載の光空間通信の受信装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の光空間通信の受信装置と、
    自由空間に信号光を送出する光空間通信の送信装置と、を含む光空間通信システム。
  6. 空間的に特徴の異なる複数の伝搬モードを有するファイバと、前記ファイバに受信光ビームを結合するための結合光学系と、前記複数の伝搬モードに結合した光を分離するモード分離器と、を備える光空間通信装置の制御方法であって、
    前記結合光学系の各調整軸を、全てのモードへの結合強度の合計に基づき制御し、
    前記複数の伝搬モードに含まれる第1の伝搬モードへの結合強度が、前記複数の伝搬モードに含まれる第2の伝搬モードへの結合強度よりも大きい場合、前記第1の伝搬モードに対応する調整軸による制御の割合を増大させる
    光空間通信装置の制御方法。
  7. 前記光空間通信装置は、それぞれのモードで受信した信号のダイバーシティ合成を行うデジタル信号処理手段を備え、
    前記デジタル信号処理手段においてそれぞれのモードの受信信号の信号対雑音比を算出し、それを基にそれぞれのモードへの結合強度を推定する、請求項6に記載の光空間通信装置の制御方法。
  8. 前記デジタル信号処理手段は等化・合成フィルタを含み、
    前記等化・合成フィルタにおいてそれぞれのモードに施すFIR(Finite Impulse Response)フィルタの係数の大きさからそれぞれのモードへの結合強度を推定する、請求項7に記載の光空間通信装置の制御方法。
  9. 前記光空間通信装置は、FIRフィルタの係数から、ファイバ伝搬中のモード間の結合の影響を取り除くクロストーク除去手段を備え、
    前記クロストーク除去手段によってクロストークの影響を取り除いた後の係数からそれぞれのモードへの結合強度を推定する、請求項7又は請求項8に記載の光空間通信装置の制御方法。
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