JP7243533B2 - 情報処理方法および情報処理装置 - Google Patents
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Description
ータ可読記憶媒体である。
しかし、新たなサービスを事業として始める場合など、当該サービスの提供実績が全く無い場合、機械学習を用いた需要の予測が十分な精度で行えない場合がある。
既存のサービスにおいて発生した実績データによって機械学習モデルを構築してもよいが、サービスの内容、業種や業態が異なる場合、必ずしも期待した結果が得られるとは限らない。これは、サービスや商品が求められる時間帯や場所が、当該サービスや商品の内容によって大きく変わりうるためである。
そして、前記需要予測データと、前記第二のサービスにおける第二の実績データとを比較した結果に基づいて、前記第二のサービスを対象とした需要予測における、前記第一の実績データの貢献度を算出する。
できる。
予測された需要と、第二の実績データが示す需要(実際に発生した需要)が類似しているほど、予測の精度が高い、すなわち、第一の実績データの貢献度が高いと判定できる。
第一のサービスと第二のサービスの組み合わせを複数作成することで、貢献度の高い組み合わせを発見することが容易になる。
第一の実績データの、第二のサービスに対する貢献度が高いことは、第二のサービスを対象として需要予測を行う事業者にとって第一の実績データの価値が高いことを意味する。従って、貢献度に基づいてデータの取引価格を決定するようにしてもよい。
このように、貢献度を考慮した評価額が、実際の取引価格よりも低い場合、価格差を補償するためのインセンティブを付与するようにしてもよい。かかる構成によると、データ取引の活性化を図ることができる。
第一の実施形態に係る情報処理装置の概要について、図1を参照しながら説明する。本実施形態に係る情報処理装置は、商品またはサービスの提供を行った実績を表すデータ(実績データ)を教師データとして機械学習モデル(以下、予測モデル)を構築し、当該予測モデルを用いて、特定のサービスに対してどの程度の需要が見込まれるかを予測する装置である。実績データとは、商品やサービスの提供実績を表すデータであり、例えば、商品やサービスの内容、個数などを含む。
これについて、第一のサービスにおける実績データを用いて学習を行った予測モデルを用いて、第二のサービスにおける需要予測ができるようにも思える。しかし、多くの場合、サービスによって、購買層や、サービスが求められる場所、サービスが求められる時間帯などが大きく異なるため、当該モデルをそのまま第二のサービスに適用しても、所望の結果を得ることが難しい。
情報処理装置100は、第一の機能として、機械学習アルゴリズムを用いて、需要の予測を行うためのモデルを構築し、当該モデルを用いて需要予測を行う。例えば、サービスAにおいて得られた実績データを用いて機械学習モデルを構築し、サービスAにおける需要の予測を行う。
また、情報処理装置100は、第二の機能として、予測した需要に基づいて、サービス間における実績データの流用がどの程度可能であるかを判定する。例えば、サービスAに対応する機械学習モデルを用いて、サービスBに対する需要の予測を行い、予測結果と実際の結果を対比することで、サービスAにおける実績データをサービスBの需要予測に流用した場合に、どの程度の精度が得られるかを判定する。
情報処理装置100は、記憶部101、制御部102、入出力部103を含んで構成される。情報処理装置100は、プロセッサおよびメモリを有する一般的なコンピュータによって構成される。
予測モデルは、需要予測のバックグラウンドとなる特徴量を入力データとし、実績データを変換して得られた特徴量を教師データとして構築されたモデルである。情報処理装置100は、予測モデルの学習を行うフェーズと、当該予測モデルを利用して需要予測を行うフェーズを実行することができる。
モデル記憶部101Aは、図3(A)に示したように、対象とするサービスごとに異なる予測モデルを記憶することができる。図示した例の場合、予測モデルAは、サービスAにおいて発生した実績データによって学習を行ったモデルである。また、予測モデルBは、サービスBにおいて発生した実績データによって学習を行ったモデルであり、予測モデルCは、サービスCにおいて発生した実績データによって学習を行ったモデルである。
ベースである。
なお、本例ではサービスを3種類としたが、サービスの数はこれに限られない。
実績データは、商品またはサービスが提供された実績を表すデータである。図4(A)は、実績データの例である。実績データは、例えば、商品やサービスの内容、個数、サービスが移動を提供するものである場合は人数や荷物の個数、移動区間、売り上げ金額などを数値によって表したものである。
できる。
制御部102は、学習部1021、推定部1022、評価部1023の三つの機能モジュールを有して構成される。各機能モジュールは、記憶部101に記憶されたプログラムをCPUによって実行することで実現してもよい。
応する実績データを用いて構築された予測モデルA,B,Cを用いて、互いに異なるサービスに対する需要の予測を行う。これによって得られた予測結果と、実際に発生した需要とを比較することで、あるサービスにおいて発生した実績データが、他のサービスにおける需要予測に対してどの程度有用であるかを算出することができる。
まず、学習部1021が行う、モデルの構築方法について説明する。図6Aは、予測モデルの構築処理(学習フェーズ)の概要を説明する図であり、図6Bは、当該処理のフローチャートである。
学習フェーズでは、学習部1021は、実績特徴量と、当該実績に対応するエリア特徴量および一般特徴量を用いて予測モデルの学習を行う。ここでは、あるサービスについての提供実績があり、関連するデータ(実績データ,エリアデータ,一般データ)がデータ記憶部101Bに記憶されているものとする。
そして、ステップS13で、これらの特徴量を用いて予測モデルの学習を行う。エリア特徴量および一般特徴量は説明変数となり、実績特徴量は目的変数となる。これを、全ての実績データのレコードに対して繰り返すことにより、説明変数の、目的変数に対する重みが更新される。
予測フェーズでは、推定部1022は、需要の予測を行う条件(予測条件)に対応するエリア特徴量および一般特徴量を用いて需要の予測を行う。ここでは、予測条件に対応するエリア特徴量と一般特徴量が予め準備されているものとする。
そして、取得した特徴量を予測モデルに入力し、得られた出力を、予測される需要に関するデータとして取得する(ステップS22)。
(評価フェーズ)の概要を説明する図であり、図8Bは、当該処理のフローチャートである。
ここでは、複数のサービスの実績データがデータ記憶部101Bに蓄積されており、かつ、当該実績データを用いて構築された複数の予測モデル(図8Aに示した例では、予測モデルA~C)がモデル記憶部101Aに記憶されているものとする。
ここで算出した評価値は、第二のサービスを対象とした需要予測における、第一のサービスの実績データの貢献度を表す値となる。
また、予測条件ごとに評価値にばらつきがあり、単一の評価値を用いることが適当でない場合、例えば、「晴天時に限る」といったような、条件付きの評価値を出力してもよい。
第一の実施形態では、評価部1023が、第一のサービスと第二のサービスとの組み合わせごとに評価値を算出したが、評価値を算出する代わりに、実績データに対する値付けを行ってもよい。例えば、サービスAを提供する事業者から、サービスBを提供する事業者(サービスBを対象とした需要予測を行う事業者)に対して実績データを販売することが考えられる。当該実績データは、適用先のサービスによって貢献度が変わるため、データを売買する際の価値も変動する。第二の実施形態は、このような取引を前提として、評価部1023が、実績データに対して評価値に応じた値付けを行う実施形態である。
なお、標準価格は、実績データの特性に応じて設定することができる。例えば、実績データの量や粒度等に応じて標準価格を決定するステップと、評価値による補正を行うステップを分けてもよい。また、標準価格は、実績データの実勢価格に基づいて設定してもよい。
さらに、販売事業者として登録されていない事業者に対して、算出した価格を通知することで、売買への参加を促してもよい。また、業種を超えてデータの販売が可能であることを通知してもよい。
第二の実施形態では、評価値に応じて実績データの価格を補正したが、価格自体は補正せず、実績データの供給者に対して、評価値に応じたインセンティブを与えるようにしてもよい。
データの価格(評価額)を算出し、システムに設定された実績データの標準価格(ないし、実勢価格)との差額を算出する。そして、評価額のほうが高い場合に、当該差額に対応するインセンティブを与えるためのデータ(インセンティブデータ)を生成する。インセンティブデータは、インセンティブの内容、金額、付与対象者(すなわち、販売事業者)などを含むデータである。当該データは、実績データの取引を管理する外部装置へ送信することができる。
かかる構成によると、システムの管理者(例えば、実績データの取引を管理する者)が、インセンティブを付与することによって取引の活性化を図ることができる。
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本発明はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。
例えば、本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
101・・・記憶部
101A・・モデル記憶部
101B・・データ記憶部
102・・・制御部
1021・・学習部
1022・・推定部
1023・・評価部
103・・・入出力部
Claims (5)
- 機械学習による予測モデルを用いてサービスの需要を予測するシステムにおいて利用される学習データを評価する情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
第一のサービスにおける第一の実績データを学習データとして学習を行った予測モデルを用いて、前記第一のサービスとは異なる第二のサービスにおける需要予測データを生成する予測ステップと、
前記需要予測データと、前記第二のサービスにおける第二の実績データとを比較した結果に基づいて、前記第二のサービスを対象とした需要予測における、前記第一の実績データの貢献度を算出する算出ステップと、
前記第一の実績データを、前記第一の実績データを取得した事業者から、前記第二のサービスを対象とした需要予測を行う事業者へ販売する際の価格を、前記貢献度に基づいて決定する決定ステップと、
を含む、情報処理方法。 - 前記算出ステップでは、前記需要予測データが示す需要の量が、前記第二の実績データが示す需要の量に対してより近い値を示している場合に、前記貢献度をより高くする、
請求項1に記載の情報処理方法。 - 前記予測ステップでは、前記第一のサービスがそれぞれ異なる複数の予測モデルを用いて、前記第二のサービスにおける需要予測データを複数生成し、
前記算出ステップでは、前記貢献度を、前記第一のサービスと前記第二のサービスの組み合わせごとに算出する、
請求項1または2に記載の情報処理方法。 - 前記第一の実績データを、前記第一の実績データを取得した第一の事業者から、前記第二のサービスを対象とした需要予測を行う第二の事業者へ販売する際の価格を、前記貢献度に基づいて評価し、前記価格が、前記貢献度を考慮した評価額よりも低いと判定した場合に、前記第一の事業者に対するインセンティブを表すデータを生成する第二の決定ステップをさらに含む、
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理方法。 - 機械学習による予測モデルを用いてサービスの需要を予測するシステムにおいて利用される学習データを評価する情報処理装置であって、
第一のサービスにおける第一の実績データを学習データとして学習を行った予測モデルを用いて、前記第一のサービスとは異なる第二のサービスにおける需要予測データを生成することと、
前記需要予測データと、前記第二のサービスにおける第二の実績データとを比較した結果に基づいて、前記第二のサービスを対象とした需要予測における、前記第一の実績データの貢献度を算出することと、
前記第一の実績データを、前記第一の実績データを取得した事業者から、前記第二のサービスを対象とした需要予測を行う事業者へ販売する際の価格を、前記貢献度に基づいて決定することと、
を実行する制御部を有する、情報処理装置。
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