JP7241050B2 - プレキャスト・プレストレストコンクリート基礎構造物及びその施工方法 - Google Patents
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より詳しくは、施工地点が、例えば山岳部や山間部のように立地環境が限定されているような場合、具体的には建設資材の運搬に必要な公共道路や鉄道などのアクセス・ライフラインがないような場合には、様々な施工するための制約環境が発生する。つまり、建設資材を運搬するための手段として、ヘリコプターの利用はじめ、索道ラインやモノレールの利用、工事用の仮設道路建設などが必要とされる。このような施工上の制約環境下においては、本発明を適用することにより、従来の基礎構造に比較して、大幅なコストダウンと工期短縮を実現できる、新たな基礎構造及びその施工方法に関するものである。
なお、本発明の基礎構造とは、送電線鉄塔の基礎や橋梁の支柱基礎、アバット基礎、および建築物の基礎などの、すべての基礎構造を対象としている。
そのために、基礎構造物の構造形式は設置する地盤の土質や岩質に影響を受けて、種々の構造形式が選択されている。その結果、基礎構造物に使用される構造材料としては、圧倒的にコンクリートと鉄筋であり、いわゆる鉄筋コンクリートを適用した基礎構造物が主流である。
特許文献1は、施工現場で型枠・鉄筋組立・コンクリート打設・養生などの一連の鉄筋コンクリート基礎建設の施工を、プレキャストの建設用ブロックとして、あらかじめ別の場所で製作して、施工地点にて組み立てることを主眼とした技術である。従って、現場施工の制約に対する自由度が増すことは認められるが、完成の鉄筋コンクリート基礎の形状は、場所打ちコンクリート形状と差異はなく、分割された建設用ブロックの形状から、運搬の制約条件(ブロックの重量や、形状寸法の制約)を解除できないと思われる。また、建設用ブロックの接合に嵌合接合を適用しているものの、嵌合継ぎ手の隙間があることによる接合精度の確保が困難であり、また、ブロック基礎相互の接合に鉄筋などの引張補強材が適用されていないので、基礎構造物としての強度を確保できるかどうか疑問である。
特許文献2の課題が、掘削残土とコンクリート打設量の減少とする点で、本発明の課題の一部と同じである。残土の利用方法としては、掘削残土、水、セメントと混合して、いわゆるソイルセメントによる土砂ブロックを製作して下部コンクリート層の一部に適用するものである。下部コンクリートは土砂ブロックと内周壁との隙間に配筋をして、場所打ちコンクリートを打設する方法で施工する。上部コンクリート層の施工では、従来の施工方法で配筋、場所打ちコンクリートで施工する。文献2に示されている土砂ブロックは、ブロック化されているために、これを基礎底部に設置するためには、揚重機械が必要となる。場所打ちコンクリートの場合には、バケット打設、あるいはポンプ打設による施工が可能であるが、ブロック化された重量物は、施工が困難である。また、掘削残土の量としては、基礎掘削した全土量のせいぜい20~30%程度しか利用できないので、掘削残土処理の課題を解決しているとは考えられない。また、文献2の深礎基礎のほとんどが場所打ちコンクリートによる鉄筋コンクリート基礎であり、従来の基礎構造との大きな相違を考えにくい。
特許文献3は、送電線鉄塔の深礎基礎建設において、コンクリートの運搬費用、コンクリート品質低下、鉄筋組立の作業手間、などの課題を解決するために、コンクリートブロックを施工現場で組み立てて接合する技術を提供している。
特許文献4は、高さ調整具に係合する調整係合部と、鉄塔の脚部下端を受ける鉄塔受部とを有する基礎本体をコンクリートにて一体に成型したことを特徴とする鉄塔基礎用プレキャスト製品を提供している。その目的は、場所打ちコンクリートを減らして、施工の所要期間の短縮とコスト縮減にある。文献4による実施例では、鉄塔受部を有する基礎本体がプレキャスト製品として捨てコンクリート上に設置することができる。しかし、基礎本体の重量は、プレキャスト製品とすることで、重量が非常に増大すると考えられる。従って、従来のプレキャスト・コンクリート部分がないアングル材+橋脚下端の設置に要した揚重機に比べて、相当に大容量の揚重機が必要となる。また、文献4による鉄塔基礎用プレキャスト製品のみで、基礎工事が完成することはなく、さらに基礎固定体の型枠、配筋、コンクリート打設が必要であり、場所打ちコンクリートの低減や施工時間の短縮への貢献は少ない。
特許文献5は、鉄塔の鉄脚部の位置決め作業を簡略化することができる鉄塔基礎構造及び構築方法を提供することを目的としている。プレキャスト・コンクリート製の内側ピースと鉄塔脚部は一体に製作されて、これが杭頭処理された接地面上に配置されるために、鉄塔脚部の位置決めが容易となることが、文献5のポイントである。また、プレキャスト・コンクリート製の外側ピースを杭頭の外側に設置して、内側ピースと外側ピースの間に設置したジャッキを介して、鉄塔脚部と一体の内側ピースの水平方向の位置調整を行うとしている。しかしながら、文献5の施工方法では、外側ピースが杭頭に固定されていないために、ジャッキの水平反力を受け持つことができないので、水平位置調整は困難である。また、杭頭部の表面処理が水平に行われているとしても、鉄塔橋脚の傾斜に対する調整は必要であり、その方法が示されていない。また、文献5の完成時の構造を考えると、鉄塔からの引抜力や曲げモーメントの断面力が作用した場合、杭の周囲に配置された主鉄筋が引抜力や曲げモーメントにより発生する引張力に抵抗する構造である。従って、接合部における大半の断面積を占める内ピースや外ピースの接触面積は、杭の頭部とは接触しているだけの構造であり、引張力やせん断力に対して、不連続な構造となっている。つまり、杭本体に対して、鉄塔橋脚に発生する引抜力や曲げモーメントなどの断面力に抵抗できるような断面力伝達が困難である。
山岳部における鉄塔や橋梁の基礎構造については、厳しい自然条件や施工条件があるものの、従来から、主要構造基礎の多くは、場所打ち鉄筋コンクリート構造物である。山岳部における重量資材の運搬には、ヘリコプターはじめ索道、モノレールなどの運搬手段がとられてきた。そのために、運搬費用は材料費よりも高価になることもあった。これまでも、鉄筋コンクリート構造物の施工において、生コンクリート打設ではなく、プレキャスト・コンクリート構造物として施工地点に運搬・設置する基礎構造物の提案があった。しかし、基礎の構造形式として鉄筋コンクリート構造物から脱して、プレキャスト・プレストレストコンクリート構造物を適用した基礎構造物の発明は、過去の文献や特許公開資料からは、参考情報として見出すことができなかった。
1)山岳部における鉄塔や橋梁の基礎構造物の構造形式は、種々あるが、鉄筋コンクリート構造が圧倒的に多い。
2)鉄筋コンクリート製の基礎構造物を、山岳部に建設する際には、大量のコンクリート、鉄筋、型枠、足場支保工、土留支保工などの建設資材を施工現場まで運搬する必要がある。山岳部では公道によるアクセスがないことが多く、ヘリコプター、索道、およびモノレールなどの運搬手段を考える必要がある。建設資材の中で、コンクリートと鉄筋に関しては、材料単価以上に運搬費用が高価となることが多く、山岳部の基礎建設の大きな課題であった。
3)特にコンクリート材料は、生コンクリートを基礎構造物に直接打設する工法が採用されることが多く、建設地点から上記のような生コン車などのアクセスがなければ、建設の目途が立たないこともある。
4)従って、上記のような大量の建設資材運搬を極力低減できる、基礎の構造形式や施工方法が求められる。
1)基礎構造物の基本は、周囲の地盤からの反力により、構造安定性を保持することが基本である。そのために、設置地点の地盤を大量に掘削して、その中に鉄筋コンクリート構造基礎体を構築する。掘削土は一部埋め戻しに使用されることはあるが、コンクリート基礎の容積に等しい容積が残土として残る。
2)残土は、そのまま放置することは、山岳部の自然環境を保全する観点からも、許されない。従って、残土処理できる場所まで、運搬の必要があり、運搬費用、残土処理費用が発生する。
1)いかり材による定着が一般的に多く採用されている。送電鉄塔の材料は鋼パイプや山型鋼が使用されることが多く、定着部にいかり形状の定着具が溶接されていることが多い。これを鉄筋コンクリート中に定着するために、つり込み、据付、位置出しを行うのであるが、据付時の正確な方向や正確な位置出しが必要であるが、その作業に時間と労力を要していた。
2)送電鉄塔の周囲に支圧版を溶接することで、周囲の鉄筋コンクリートとの一体性を期待する定着方式がある。この場合も、いかり定着と同様に据付時の正確な位置出しに作業手間と労力を要していた。また、定着の機構から、基礎躯体のコンクリート径を十分に大きくすることが必要であり、基礎構造体としての設計で、定着部の設計条件の制約から経済的な基礎形状を求める困難さがあった。
3)送電鉄塔基礎の定着法として、基礎内部に定着することなく、鉄塔端部に支圧プレートを溶接して、基礎天端にテンションボルトにより固定する方法もある。テンションボルトの締付け能力やボルト長さの制限から、小規模の鉄塔基礎定着に限定されていた。
1)基礎構造物には大量の生コンクリートが必要である。山岳部において公道へのアクセスができない基礎施工現場においては、その運搬手段として、ヘリコプターや索道などの運搬手段を適用する。
2)ヘリコプターによる運搬手段の場合では、生コンプラントから生コン車でヘリポートまで運搬し、ヘリの運搬バケットへ移し、ヘリ運搬、ヘリバケットから一時貯蔵ホッパー移設、貯蔵ホッパーから打設バケットによる打設、までの材料移動が必要である。
3)生コンは練り上がりから打設までの時間、気温条件にもよるが1.0~1.5時間以内がフレッシュ性状を保持できる限界である。そのために、上記の運搬サイクルに狂いが発生すると、生コン打設を中止するなどの、リスクが存在する。
4)また、生コンは連続打設が原則であり、打設間隔が予定以上の開いた場合には、コールドジョイント発生のリスクがある。コールドジョイントが発生すると、鉄筋の錆びや、コンクリート構造体の連続性が維持できなくなる。
1)基礎構造の主鉄筋は、比較的大口径の異形鉄筋が適用されることが多い。一般的に基礎形状に合わせると、長尺で大口径の鉄筋は、重量が大きく、鉄筋組立て時の手間と、労力は大きくなる。
2)一般的に鉄筋組立ての場所は、狭隘なことが多く、重量物のハンドリングが効率的に行うことが困難であるために、施工効率が悪く、時間がかかる。
1)生コンで打設する形状寸法は、一辺の長さが1m以上のものが大多数である。この場合、マスコンによる温度応力が発生するリスクがあり、温度ひび割れ対策をする必要がある。
2)対策としては、マスコン用の低熱セメントの配合や、打設後の養生で温度応力が発生しにくいように断熱養生をする、あるいは、生コン打設量を制限して打ち継ぎ処理を行う、など種々にマスコンが原因となる、ひび割れ発生の防止策を実行する必要がある。そのために、対策費用と施工時間が長期化する。
3)マスコンによるひび割れは、貫通ひび割れとなるために、構造体の不連続や鉄筋の錆びなどの問題を発生する。
1)上記に示したように、山岳部における鉄筋コンクリート基礎構造物の施工管理は、種々のリスクを有している。そのために完成後の従来の基礎構造物に対する維持管理費用が発生する。
2)しかし、山岳部における基礎構造物に対する維持管理費用は、通常の立地条件と異なるために、万が一、不具合が発生した際には、多大な費用発生するものと考えられる。
1)上述のように、山岳部における施工条件は、非常に厳しいものであり、立地の自然条件を考慮すると、施工期間が長期化し、さらに施工コストも高くなることが想定される。
2)また、通常の立地環境における基礎建設の労働条件とは大きく異なり、労務者は連続して施工現場に常駐する、厳しい労働条件を強いられるために、労務者の確保が困難な状況にある。
従来のコンクリート基礎構造物は、鉄筋コンクリート構造であり、大量の生コンクリートを現場打設して施工している。山岳部や山間部における施工立地条件下では、大量の生コンクリート打設には、種々の施工管理上の課題がある。課題を簡潔に述べると。(i)特殊な運搬方式を採用する必要があり、生コン運搬費用が膨大である。(ii)運搬の受け渡しサイクルが多く、途中でサイクルが狂うアクシデントが発生しやすく、それによる品質管理上や施工費用上の多大なリスクを含む。(iii)コールドジョイントが発生するリスクが高く、コールドジョイントがある基礎構造物は、将来的に鉄筋腐食や耐力低下など、維持管理ではカバーできないリスクを含む。(iv)多くの場合、基礎構造物の形状寸法がマスコン対策を必要とする形状であり、マスコン対応のコンクリート材料の採用、打設後の養生、ひび割れ防止策を講ずる必要がある。
従来のコンクリート基礎構造物は、鉄筋コンクリート構造であり、施工現場で鉄筋組立が必要である。基礎の構造形式にもよるが、多くの場合、鉄筋組立のスペースは狭隘で、地表から深い場所での組立てとなる。また、十分な揚重機械の確保が困難な場合があるなど、鉄筋組立の手間と施工時間が問題であった。これに対して、本発明の施工では、鉄筋組立に相当する作業がなく、類似作業としては緊張材の建て込みであり、施工手間や施工時間は比較にならないほど容易である。一方、プレキャスト部材の設置と接合の作業がある。この作業は、基本的に揚重機で所定の場所に、プレキャスト部材を設置することと、設置精度の管理であり、従来の場所打ち施工に比較すると施工時間の短縮は明白である。
1A 連続繊維補強材
1B PC鋼ストランド
11 脚柱
12 ベースプレート
13 せん断補強プレート
22 間詰め材
23、91 壁状PCaコンクリート
12A、25、53 貫通孔
27、55 せん断キー
30 固定定着装置
32 解撚型定着具
33 グリップ式定着具
40 緊張定着装置
51、81 平板状PCaコンクリート
70 中詰め材
100 底版部
200 側壁部
300 上版部
400 固定基礎
Claims (12)
- 地盤掘削によって形成される地中孔の底部に設置される、一つ以上の平板状のプレキャスト・コンクリートから構成される底版部、
上記底版部上かつ上記地中孔の内壁面に沿って設置される、一つ以上の壁状のプレキャスト・コンクリートから構成される側壁部、
上記底版部および上記側壁部によって囲まれる空間内部に充填される土砂又はソイルセメントからなる中詰め材、
上記側壁部上および上記中詰め材上に設置される、一つ以上の平板状のプレキャスト・コンクリートから構成される上版部、ならびに
上記上版部上に設置される固定基礎を備え、
底版部、側壁部、上版部および固定基礎のそれぞれに複数の貫通孔が形成されており、かつ複数の貫通孔のそれぞれが底版部から固定基礎にかけて連続しており、
貫通孔を貫通させた緊張材により底版部の下端部から固定基礎までを緊張定着するように構成したことを特徴とする、
プレキャスト・プレストレストコンクリート基礎構造物。 - 底版部および上版部を構成する平板状のプレキャスト・コンクリートに緊張力を導入するための緊張材または引張補強筋が水平の一方向又は二方向に設けられていることを特徴とする、
請求項1に記載のプレキャスト・プレストレストコンクリート基礎構造物。 - 側壁部を構成する壁状のプレキャスト・コンクリートに、水平方向に補強筋がフープ筋として配筋されていることを特徴とする、
請求項1に記載のプレキャスト・プレストレストコンクリート基礎構造物。 - 上記地中孔の内壁面と上記側壁部の外壁面との空隙に、土砂またはソイルセメントからなる間詰め材が充填されていることを特徴とする、
請求項1から3のいずれか一項に記載のプレキャスト・プレストレストコンクリート基礎構造物。 - 上記地中孔の底部にソイルセメントあるいは捨てコンクリートから構成される底部均し材が打設されており、上記底部均し材上に上記底版部を構成する平板状のプレキャスト・コンクリートが設置されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のプレキャスト・プレストレストコンクリート基礎構造物。
- 側壁部が複数の壁状のプレキャスト・コンクリートを上下方向に積み重ねることによって構成されており、
複数の壁状のプレキャスト・コンクリートの接合部同士がドライジョイント工法によって接合されており、上記接合部がマッチキャスト工法により製作されていることを特徴とする、
請求項1から5のいずれか一項に記載のプレキャスト・プレストレストコンクリート基礎構造物。 - 底版部および上版部の少なくともいずれか一方が複数の平板状のプレキャスト・コンクリートを上下方向に重ね合わせることによって構成されており、
複数の平板状のプレキャスト・コンクリートの接合部同士がウェットジョイント工法によって接合されていることを特徴とする、
請求項1から6のいずれか一項に記載のプレキャスト・プレストレストコンクリート基礎構造物。 - 上記プレキャスト・コンクリートの接合部にせん断キーが形成されている、
請求項6または7に記載のプレキャスト・プレストレストコンクリート基礎構造物。 - 上記側壁部によって囲まれる空間内部の途中に、開口部を有する平板状のプレキャスト・コンクリートが設けられていることを特徴とする、
請求項1から8のいずれか一項に記載のプレキャスト・プレストレストコンクリート基礎構造物。 - 地盤掘削によって形成される地中孔の底部に、一つ以上の平板状のプレキャスト・コンクリートから構成される底版部を設置し、
上記底版部上かつ上記地中孔の内壁面に沿って、一つ以上の壁状のプレキャスト・コンクリートを設置し、
上記底版部および上記側壁部に囲まれる空間内部に土砂又はソイルセメントからなる中詰め材を充填し、
上記側壁部上および上記中詰め材上に、一つ以上の平板状のプレキャスト・コンクリートから構成される上版部を設置し、
上記上版部上に固定基礎を設置し、
底版部、側壁部、上版部および固定基礎のそれぞれに形成された複数の貫通孔であって、底板部から固定基礎にかけて連続貫通する貫通孔に緊張材を通し、
底版部の下端部近傍で緊張材の下端部をプレキャスト・コンクリート内に定着させた後に、固定基礎において上方向に緊張材を緊張させ、定着固定することを特徴とする、
プレキャスト・プレストレストコンクリート基礎構造物の施工方法。 - 上記緊張材の下端部に固定定着装置が設けられており、
上記緊張材の下端部の固定定着装置を、上記底版部を構成する平板状のプレキャスト・コンクリートに形成された貫通孔の下端部に挿入し、
上記貫通孔に経時硬化材を充填し、上記経時硬化材を養生し、
上記経時硬化材が強度を発現した後に、底版部から固定基礎にかけて貫通孔に挿入されている上記緊張材の上端部を緊張することを特徴とする、
請求項10に記載のプレキャスト・プレストレストコンクリート基礎構造物の施工方法。 - 固定基礎の上面から外に出ている上記緊張材の上端部を緊張定着装置により定着することを特徴とする、
請求項11に記載のプレキャスト・プレストレストコンクリート基礎構造物の施工方法。
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