JP7240277B2 - 導波管アンテナ、および、アンテナ装置 - Google Patents

導波管アンテナ、および、アンテナ装置 Download PDF

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Description

本発明は、高周波信号を送受波する導波管アンテナに関する。
特許文献1には、円形導波管を用いた導波管アンテナが記載されている。
米国特許4799031号
特許文献1に記載の導波管アンテナは、TEモードの高周波信号(電磁波)を伝搬、放射するように形成されている。
しかしながら、円形導波管でTEモードを伝搬して放射するとき、端面での反射、信号伝搬方向における電界分布等によって、アンテナ特性の劣化が生じてしまうことがある。したがって、本発明の目的は、円形導波管を高周波信号の伝搬経路に採用しても、アンテナ特性の良好な導波管アンテナを提供することにある。
この発明の導波管アンテナは、導体の筐体、および、スロット開口部を備える。筐体は、断面が円形または辺の数が偶数の正多角形であり、TM01モードまたはTM11モードの高周波信号の管内波長によって決定される径を有する筒状である。スロット開口部は、筐体に形成され、高周波信号の波長に応じた長さを有し、長さの方向と高周波信号の進行方向との成す角が鋭角である。
この構成では、TMモードの高周波信号が筐体内に伝搬され、スロット開口部から外部に放射される。TM01モードおよびTM11は、中空部の中心から、中空部を形成する筐体の内壁に向かって電界分布が生じ、高周波信号の進行方向において一様な電界を有するモードである。したがって、導波管アンテナの端部での反射等が生じず、スロット開口部の位置に関係なく、高周波信号は放射される。
この発明によれば、円形導波管を高周波信号の伝搬経路に採用しても、アンテナ特性の良好な導波管アンテナを実現できる。
図1(A)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナの端面図であり、図1(B)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナの第1平面図であり、図1(C)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナの側面であり、図1(D)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナの第2平面図である。 図2(A)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナの外観斜視図であり、図2(B)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナの分解斜視図である。 図3(A)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナの寸法を示す図であり、図3(B)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナのTMモードの電界分布を示す模式図であり、図3(C)は、第1の実施形態に係る円形導波管の寸法を示す図であり、図3(D)は、第1の実施形態に係る円形導波管のTMモードの電界分布を示す模式図である。 図4は、第1の実施形態に係る導波管アンテナのスロット開口部の拡大図である。 図5(A)は、第1の実施形態に係るアンテナ装置の平面図であり、図5(B)は、第1の実施形態に係るアンテナ装置の側面図である。 図6(A)は、円形導波管の端面図であり、図6(B)は、円形導波管の側面図である。 図7(A)は、インピーダンス変換器の第1端面図であり、図7(B)は、インピーダンス変換器の側面図であり、図7(C)は、インピーダンス変換器の第2端面図である。 図8(A)は、モード変換器の第1端面図であり、図8(B)は、モード変換器の側面図であり、図8(C)は、モード変換器の第2端面図であり、図8(D)は、モード変換器の側面断面図である。 図9(A)は、第2の実施形態に係る導波管アンテナの端面図であり、図9(B)は、第2の実施形態に係る導波管アンテナの第2平面図であり、図9(C)は、第2の実施形態に係る導波管アンテナの側面である。
(第1実施形態)
第1の実施形態に係る導波管アンテナおよびアンテナ装置について、図を参照して説明する。図1(A)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナの端面図であり、図1(B)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナの第1平面図であり、図1(C)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナの側面であり、図1(D)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナの第2平面図である。図2(A)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナの外観斜視図であり、図2(B)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナの分解斜視図である。図3(A)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナの寸法を示す図であり、図3(B)は、第1の実施形態に係る導波管アンテナのTMモードの電界分布を示す模式図であり、図3(C)は、第1の実施形態に係る円形導波管の寸法を示す図であり、図3(D)は、第1の実施形態に係る円形導波管のTMモードの電界分布を示す模式図である。図4は、第1の実施形態に係る導波管アンテナのスロット開口部の拡大図である。図5(A)は、第1の実施形態に係るアンテナ装置の平面図であり、図5(B)は、第1の実施形態に係るアンテナ装置の側面図である。
(導波管アンテナ20の構成)
図1(A)、図1(B)、図1(C)、図1(D)、図2(A)、および、図2(B)に示すように、導波管アンテナ20は、第1部材21、第2部材22、および、複数のスロット開口部31-34を備える。
第1部材21および第2部材22は、導電性を有し、板状である。
第1部材21は、同一方向(図のx方向)を長手方向とする平板211、平板2121、平板2122、平板2131、および、平板2132を備える。平板211、平板2121、平板2122、平板2131、および、平板2132は、それぞれの短手方向に沿って接続されている。平板211は、平板2121と平板2122とに接続し、平板2121は、平板211と平板2131とに接続する。平板2122は、平板211と平板2132とに接続する。
平板211と平板2121とは、平板面の成す角が約120°になるように接続する。平板211と平板2122とは、平板面の成す角が約120°になるように接続する。平板2121と平板2122とは、平板211の平板面に対して同じ側に延びている。さらに、平板2121における平板2131に接続する端部と、平板2122における平板2132に接続する端部との距離は、平板211の短手方向の長さよりも長い。
この構成によって、第1部材21は、開口面の面積が底面の面積よりも大きな凹部210を備える。凹部210は、長手方向に延びる溝状である。凹部210の断面形状は、正六角形を、1組の対角を接続する面によって分断した片側の部分の形状である。
平板2131の平板面と平板2132の平板面とは、平板211の平板面と略平行である。
第2部材22は、同一方向(図のx方向)を長手方向とする平板221、平板2221、平板2222、平板2231、および、平板2232を備える。平板221、平板2221、平板2222、平板2231、および、平板2232は、それぞれの短手方向に沿って接続されている。平板221は、平板2221と平板2222とに接続し、平板2221は、平板221と平板2231とに接続する。平板2222は、平板221と平板2232とに接続する。
平板221と平板2221とは、平板面の成す角が約120°になるように接続する。平板221と平板2222とは、平板面の成す角が約120°になるように接続する。平板2221と平板2222とは、平板221の平板面に対して同じ側に延びている。さらに、平板2221における平板2231に接続する端部と、平板2222における平板2232に接続する端部との距離は、平板221の短手方向の長さよりも長い。
この構成によって、第2部材22は、開口面の面積が底面の面積よりも大きな凹部220を備える。凹部220は、長手方向に延びる溝状である。凹部220の断面形状は、正六角形を、1組の対角を接続する面によって分断した片側の部分の形状である。
平板2231の平板面と平板2232の平板面とは、平板221の平板面と略平行である。
第1部材21と第2部材22とは、凹部210と凹部220とが連通するように配置される。この際、第1部材21の平板2131と第2部材22の平板2231とは、対向して、近接または当接する。さらに、第1部材21の平板2132と第2部材22の平板2232とは、対向して、近接または当接する。
このような構成によって、第1部材21と第2部材22とによって、導波管アンテナ20の筐体が形成され、第1部材21と第2部材22とに挟まれる中空部200が形成される。中空部200の長手方向に直交する断面は、略正六角形である。すなわち、中空部200は、略六角柱である。なお、ここで言う略正六角形とは、正確な正六角形とともに、TM11モードの電界分布に影響を与えない程度に、各辺の長さが異なっていたり、角部が曲面になっている場合も含む。
中空部200の寸法は、TM11モード以下の低次モードの高周波信号を伝搬可能であり、これよりも高次モードを伝搬しない寸法である。例えば、中空部200の対辺間の距離に相当する短径rD21(図3(A)参照)は、導波管アンテナ20が接続する円形導波管40の直径よりも小さい。また、中空部200の対角線の長さに相当する長径rD22(図3(A)参照)は、円形導波管40の直径よりも大きい。短径rD21は、例えば、43.25[mm]である。なお、この数値は、後述する円形導波管40の直径が44.00[mm]のときの一例である。したがって、円形導波管40の直径に応じて、短径rD21は、適宜設定される。長径rD22は、短径rD21に応じて適宜設定されている。
このような構成によって、導波管アンテナ20には、TM11モード以下の低次モードの電磁波からなる高周波信号を励振でき、高周波信号を、長手方向に沿って伝搬できる。例えば、図3(B)に示すように、導波管アンテナ20では、中空部200の中心から筐体を構成する各平板の平板面に向かう電界ETM11が形成され、TM11モードが励振される。
複数のスロット開口部31-34は、第1部材21の平板211に形成されている。複数のスロット開口部31―34は、平板211を厚み方向に貫通する孔からなる。複数のスロット開口部31-34における平板211を貫通する方向に直交する面の形状は、長手方向を有する矩形である。
複数のスロット開口部31-34は、スロット開口部31-34の長手方向と、第1部材21の長手方向(導波管アンテナ20の筐体の長手方向)との成す角は、鋭角である。言い換えれば、複数のスロット開口部31-34の長手方向は、第1部材21の長手方向に対して、直交しておらず、例えば、略平行である。
複数のスロット開口部31-34の長手方向の長さは、中空部200で励振、伝搬する高周波信号の自由空間における波長λの1/2である。これにより、高周波信号は、導波管アンテナ20の筐体内(中空部200)から、複数のスロット開口部31-34を介して、外部に放射される。また、逆に、高周波信号は、外部から、複数のスロット開口部31-34を介して、導波管アンテナ20の筐体内(中空部200)に受波される。
複数のスロット開口部31-34は、筐体の長手方向に沿って、特定の間隔で形成されている。この間隔は、高周波信号の導波管アンテナ20の管内波長λTM11の1/2である。これにより、複数のスロット開口部31-34から放射される高周波信号の位相が一致する。したがって、導波管アンテナ20の放射効率は向上する。
このように、本実施形態の構成を用いることで、導波管アンテナ20は、TM11モードの高周波信号を放射でき、且つ、効率的に放射できる。また、導波管アンテナ20は、TM11モードを利用することによって、TEモードの場合のような端部での反射が生じない。これにより、伝搬遅延を抑制できる。この結果、導波管アンテナ20は、良好なアンテナ特性を実現できる。
なお、導波管アンテナ20に励振する高周波信号がTM11モードであることによって、複数のスロット開口部31-34の配置位置を適宜設定できる。これにより、導波管アンテナ20は、高い設計自由度を有する導波管アンテナを実現できる。
また、導波管アンテナ20に励振する高周波信号がTM11モードであることによって、複数のスロット開口部31-34の長手方向が筐体の各平板の長手方向に略平行になるように、複数のスロット開口部31-34を筐体に形成できる。これにより、複数のスロット開口部31-34を、平板の平面に配置できる。したがって、筐体への複数のスロット開口部31-34の形成は、容易になる。
また、第1部材21と第2部材22とが上述の構成であることによって、第1部材21と第2部材22とは、平板をプレス加工することによって実現できる。すなわち、第1部材21と第2部材22とを、容易に形成できる。これにより、正六角形の断面を有する筐体を容易に形成できる。よって、TM11モードの高周波信号を放射する導波管アンテナ20を容易に形成できる。
なお、上述の説明では、第1部材21と第2部材22との接合構成については、特に記載していないが、例えば、次の構成を用いることができる。第1部材21の平板2131と第2部材22の平板2231とを挟んで、ネジ留めし、第1部材21の平板2132と第2部材22の平板2232とを挟んで、ネジ留めする。また、第1部材21の平板2131と第2部材22の平板2231とを、導電性の接着材で接合し、第1部材21の平板2132と第2部材22の平板2232とを、導電性の接着材で接合する。なお、第1部材21と第2部材22との接合は、これらの接合構成を組み合わせてもよく、他の接合構成を用いてもよい。ただし、上述した、これらの接合構成を用いることによって、第1部材21と第2部材22とを容易に接合できる。
また、上述の説明では、スロット開口部を4個形成する構成を示したが、スロット開口部の個数はこれに限るものではなく、導波管アンテナ20のアンテナ特性に応じて適宜設定できる。
また、上述の説明では、正六角形の断面を有する導波管アンテナ20を例に説明したが、TM11モードが励振可能な寸法であれば、導波管アンテナは、正八角形以上の断面等、すなわち、正六角形上の偶数の正多角形の断面を有する形状であってもよい。
また、上述の説明では、平板211のみにスロット開口部を形成する態様を示したが、第1部材21および第2部材22を構成する他の平板にスロット開口を形成してもよい。例えば、全ての平板にスロット開口を形成することによって、導波管アンテナは、伝搬方向に直交する全方位に対して、高周波信号を放射できる。そして、この際、TM11モードを用いることによって、導波管アンテナは、方位に略依存しない略無指向性の高周波信号を放射できる。
(アンテナ装置10の構成)
図5(A)、図5(B)に示すように、アンテナ装置10は、導波管アンテナ20、円形導波管40、インピーダンス変換器50、および、モード変換器60を備える。アンテナ装置10は、導波管アンテナ20、円形導波管40、インピーダンス変換器50、および、モード変換器60を、少なくとも1個備えていればよい。インピーダンス変換器50が、本発明の「変換器」に対応し、モード変換器60が、本発明の「TMモード発生器」に対応する。
モード変換器60の一方端は、同軸ケーブル90に接続する。モード変換器60の他方端は、第1の円形導波管40の一方端に接続する。第1の円形導波管40の他方端は、インピーダンス変換器50を介して、導波管アンテナ20の一方端に接続する。導波管アンテナ20の他方端は、インピーダンス変換器50を介して、第2の円形導波管40の一方端に接続する。以下、それぞれにインピーダンス変換器50を介して、導波管アンテナ20と円形導波管40とが交互に接続する。この接続数は、アンテナ装置10の仕様に応じて適宜設定可能である。
モード変換器60は、同軸ケーブル90を伝送するTEMモードの高周波信号を、図3(D)に示すような電界ETM01を有するTM01モードに変換して、円形導波管40の一方端に入力する。円形導波管40は、TM01モードの高周波信号を伝搬する。円形導波管40は、他方端から、導波管アンテナ20の一方端に、高周波信号を出力する。この際、導波管アンテナ20が上述の構成であることによって、TM01モードは、TM11モードに変換される。
ここで、円形導波管40と導波管アンテナ20との接続部に、インピーダンス変換器50を備えることによって、円形導波管40と導波管アンテナ20との間のインピーダンスは整合される。これにより、高周波信号は、円形導波管40から導波管アンテナ20に、低損失で伝搬される。この結果、低損失で、優れたアンテナ特性を有するアンテナ装置10を実現できる。
上述の構成を実現するため、円形導波管40、インピーダンス変換器50、および、モード変換器60は、例えば、次に示す構成を備える。
図6(A)は、円形導波管の端面図であり、図6(B)は、円形導波管の側面図である。図6(A)、図6(B)に示すように、円形導波管40は、円筒形で導電性を有する壁を備える。この構成により、円形導波管40は、長手方向に延びる円柱形の中空部400を有する。円形導波管40は、TM11モード以下の低次モードの高周波信号を伝搬可能であり、これよりも高次モードを伝搬しない寸法である。例えば、円形導波管40の中空部400の直径r40(図3(C)参照)は、44.00[mm]である。この直径は、一例であり、円形導波管40は、上記伝搬の条件を満たす寸法であれば、他の寸法であってもよい。
図7(A)は、インピーダンス変換器の第1端面図であり、図7(B)は、インピーダンス変換器の側面図であり、図7(C)は、インピーダンス変換器の第2端面図である。図7(A)、図7(B)、図7(C)に示すように、インピーダンス変換器50は、円筒形であり、主体部501、接続部502、および、接続部503を備える。接続部502は、主体部501の一方端に配置され、接続部503は、主体部501の他方端に配置される。
インピーダンス変換器50は、中空部511と中空部513とを備える。中空部511と中空部513とは、連通する。中空部511は、接続部502側に開口する。中空部513は、接続部503側に開口する。中空部511の直径は、中空部513の直径よりも小さい。中空部511の直径は、円形導波管40の直径と同じである。中空部513の直径は、導波管アンテナ20の短径rD21よりも大きく、長径rD22よりも小さい。
インピーダンス変換器50の接続部502は、円形導波管40に接続し、接続部503は、導波管アンテナ20に接続する。
このような構成によって、円形導波管40から導波管アンテナ20まで、高周波信号に対するインピーダンスは段階的に変化する。これにより、円形導波管40と導波管アンテナ20との間のインピーダンスを整合できる。
図8(A)は、モード変換器の第1端面図であり、図8(B)は、モード変換器の側面図であり、図8(C)は、モード変換器の第2端面図であり、図8(D)は、モード変換器の側面断面図である。図8(A)、図8(B)、図8(C)、図8(D)に示すように、モード変換器60は、外装体61、放射導体62、および、絶縁体63を備える。外装体61、および、放射導体62は、導電体からなる。
外装体61は、円筒形である。外装体61の一方端の開口611の面積は、他方端の開口612の面積よりも大きい。外装体61の断面積は、開口611側から開口612側に向けて、円筒形の軸方向に沿って徐々に小さくなる。
放射導体62は、円錐部と、円錐部の頂点に接続する円柱部とを備える。放射導体62は、円錐部が開口611側となり、円柱部が開口612側となるように、配置される。また、放射導体62の中心軸と外装体61の中心軸とは一致する。
絶縁体63は、円環形である。絶縁体63は、外装体61の開口612側の内壁と、放射導体62の円柱部の外壁との間に配置されている。
モード変換器60では、開口611側の端部が円形導波管40に接続する。また、開口612側の端部が同軸ケーブル90に接続する。この際、同軸ケーブル90の中心導体は、放射導体62に接続し、外部導体は、外装体61に接続する。
この構成によって、モード変換器60は、同軸ケーブル90からのTEMモードの高周波信号を、TM01モードの高周波信号に変換できる。また、この構成によって、モード変換器60は、TEMモードからTEモードに変換される高周波信号を抑制できる。
以上のような構成によって、アンテナ装置10は、同軸ケーブル90を介して、TEMモードで供給される高周波信号を低損失でTMモードに変換し、高効率で放射できる。
また、この構成によって、アンテナ装置10は、円形導波管40の長さを調整することによって、高周波信号の供給位置から放射位置までの距離を、所望の距離に調整できる。さらに、接続する導波管アンテナ20の個数、円形導波管40の個数および長さを設定することによって、より多様な、高周波信号の放射環境を実現できる。
また、この構成によって、アンテナに対する高周波信号の伝搬に、円形導波管を用いることができる。したがって、導波管の形状の選択自由度が向上する。すなわち、円形導波管を用いなくてはならない場合であっても、良好なアンテナ特性のアンテナを実現できる。
なお、上述の説明では、正多角形の断面を有する導波管アンテナを用いる態様を示したが、円形導波管の導波管アンテナを用いることも可能である。円形導波管の導波管アンテナを用いる場合には、インピーダンス変換器50を省略することができる。
(第2実施形態)
第2の実施形態に係る導波管アンテナについて、図を参照して説明する。図9(A)は、第2の実施形態に係る導波管アンテナの端面図であり、図9(B)は、第2の実施形態に係る導波管アンテナの第2平面図であり、図9(C)は、第2の実施形態に係る導波管アンテナの側面である。なお、アンテナ装置は、第1の実施形態に係る導波管アンテナを第2の実施形態に係る導波管アンテナに置き換えるだけの構成であり、説明は省略する。
図9(A)、図9(B)、図9(C)に示すように、第2の実施形態に係る導波管アンテナ20Aは、第1の実施形態に係る導波管アンテナ20に対して、スリット開口部290を備える点で異なる。導波管アンテナ20Aの他の構成は、導波管アンテナ20と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
導波管アンテナ20Aは、スリット開口部290を備える。スリット開口部290は、第1部材21と第2部材22との間に配置される。より具体的には、スリット開口部290は、平板2131と平板2231とが距離をおいて近接する部分、および、平板2132と平板2232とが距離を置いて近接する部分によって実現される。
この構成によって、スリット開口部290は、導波管アンテナ20Aにおける高周波信号の伝搬方向に沿って延びる形状となる。これにより、スリット開口部290は、導波管アンテナ20Aの筐体の壁面に沿って流れる電流を抑制できる。したがって、導波管アンテナ20Aは、TE01モードの励振を抑制できる。よって、導波管アンテナ20Aは、通信に用いるTMモード以外のモードの高周波信号の発生を抑制し、アンテナ特性をさらに向上できる。
また、第1部材21と第2部材22とを重ねて筐体を形成することによって、スリット開口部290を容易に形成できる。
なお、上述の各実施形態では、第1部材21と第2部材22とを同じ形状にする態様を示した。しかしながら、正六角形以上の正多角形を形成できれば、第1部材と第2部材との形状は同じでなくてもよい。また、導波管アンテナの筐体は、3個以上の部材によって形成してもよい。
また、上述の各実施形態では、複数のスロット開口部の長手方向の長さを同じにする態様を示した。しかしながら、複数のスロット開口部の長手方向の長さを異ならせてもよい。これにより、導波管アンテナから放射する高周波信号の周波数帯域を広くできる。
10:アンテナ装置
20、20A:導波管アンテナ
21:第1部材
22:第2部材
31-34:スロット開口部
40:円形導波管
50:インピーダンス変換器
60:モード変換器
61:外装体
62:放射導体
63:絶縁体
90:同軸ケーブル
200:中空部
210、220:凹部
211、221、2121、2122、2131、2132、2221、2222、2231、2232:平板
290:スリット開口部
400:中空部
501:主体部
502、503:接続部
511、513:中空部
611、612:開口

Claims (6)

  1. 断面が円形または辺の数が偶数の正多角形であり、TM01モードまたはTM11モードの高周波信号の管内波長によって決定される径を有する筒状の導体である筐体と、
    前記筐体に形成され、前記高周波信号の波長に応じた長さを有し、前記長さの方向と前記高周波信号の進行方向との成す角が鋭角である、スロット開口部と、
    を備え
    前記筐体は、
    前記高周波信号の進行方向に延びる第1凹部を有する板状の第1部材と、
    前記高周波信号の進行方向に延びる第2凹部を有する板状の第2部材と、を備え、
    前記第1部材と前記第2部材とは、前記第1凹部と前記第2凹部とが向かい合って配置され、中空部を形成する、
    導波管アンテナ。
  2. 請求項1に記載の導波管アンテナであって、
    前記第1部材と前記第2部材とは、同一形状である、
    導波管アンテナ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の導波管アンテナであって、
    前記第1部材と前記第2部材との間には、前記進行方向に延びるスリット開口部を備える、
    導波管アンテナ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の導波管アンテナと、
    前記導波管アンテナの前記進行方向の一方端に接続された円形導波管と、
    前記円形導波管における前記導波管アンテナへの接続端と反対側の端に接続された、TMモード発生器と、
    を備える、アンテナ装置。
  5. 請求項4に記載のアンテナ装置であって、
    前記導波管アンテナと前記円形導波管との間に接続され、前記導波管アンテナの径よりも小さく、前記円形導波管の径よりも大きな径の整合用中空部を有する変換器、
    を更に備える、アンテナ装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載のアンテナ装置であって、
    前記導波管アンテナおよび前記円形導波管は、それぞれに複数備えられ、
    前記複数の円形導波管と前記複数の導波管アンテナとは、前記TMモード発生器を起点にして、交互に接続されている、
    アンテナ装置。
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